JP2018114683A - 情報処理装置、三次元造形システム、及びプログラム - Google Patents

情報処理装置、三次元造形システム、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】後処理上の不具合を事前に利用者に警告しない場合に比べて、後処理による不具合の発生を抑制する。
【解決手段】三次元データを複数面でスライスして得られた複数のスライスデータの各々から、スライスデータに基づいてスライス画像が形成された記録媒体に対し三次元造形用の後処理を行う際の不具合を検知する検知手段と、前記不具合が検知された旨を利用者に警告する警告手段と、を備えた情報処理装置とする。
【選択図】図11

Description

本発明は、情報処理装置、三次元造形システム、及びプログラムに関する。
特許文献1には、三次元造形装置を有する三次元造形センターと、三次元CADデータに基づいて三次元造形の発注を行うクライアントコンピュータとを含む情報処理要素群が相互にネットワークに結合された三次元造形システムであって、前記情報処理要素群が、前記三次元CADデータを三次元造形用データに変換するデータ変換手段と、前記三次元造形用データを前記三次元造形装置に与えた場合の造形シミュレーション結果を、前記三次元造形装置の性能情報に基づいて生成するシミュレーション手段と、前記造形シミュレーション結果を、前記クライアントコンピュータの表示手段に出力して表示させる出力手段と、を備えることを特徴とする三次元造形システムが開示されている。
特許文献2には、形状データ及び色彩データを有する三次元画像データから彩色された造形物を作成する彩色三次元造形システムにおいて、所定材料で構成される造形物を作成する造形手段と、前記形状データに基づいて、前記造形手段を制御するための造形制御データを作成する造形制御データ作成手段と、造形物の各部分に着色剤を付与する着色手段と、前記色彩データに基づいて、前記着色手段を制御するための着色制御データを作成する着色制御データ作成手段と、前記三次元画像データに基づいて、三次元画像を表示する表示手段と、前記表示手段の表示を制御する駆動部と、前記色彩データを、前記表示手段に造形物の色再現領域内で三次元画像を表示させるための第2の色彩データに変換するデータ変換手段とを備え、前記着色データ作成手段は、前記第2の色彩データから前記着色制御データを作成し、前記駆動部は、前記第2の色彩データを有する前記三次元画像データに基づき三次元画像を表示手段に表示させることを特徴とする彩色三次元造形システムが開示されている。
特許文献3には、ポリゴンの集合として表現されたポリゴンモデルを立体物造形装置に立体物造形用データとして出力する際に、規制すべきか否かを判定する装置であって、出力を規制すべき画像である規制画像の特徴を表現した距離分布および角度分布が登録されたデータベースと、出力対象のポリゴンモデルである対象モデルに対して、当該対象モデルの基準点から当該対象モデルを構成する各ポリゴンまでの距離と各ポリゴン固有の角度を算出し、算出結果に基づいて各ポリゴンまでの距離の度数分布である距離分布と、各ポリゴン固有の角度の度数分布である角度分布とを算出するモデル度数分布算出手段と、前記モデル度数分布算出手段により算出された対象モデルの距離分布、角度分布をそれぞれ、前記データベースに登録されている規制画像の距離分布、角度分布と照合し、出力を規制すべきか否かを判定する度数分布照合手段と、を備えることを特徴とする立体物造形用データ出力規制装置が開示されている。
特開2002−248692号公報 特開2002−292752号公報 特開2016−151997号公報
シート積層型の三次元造形では、立体モデルの三次元データをスライスしてスライスデータを生成し、スライスデータに基づいてシート状の記録媒体上にスライス画像を形成し、スライス画像が形成された記録媒体を加工して積層する等、記録媒体に対し三次元造形用の後処理を行う。
本発明の目的は、後処理上の不具合を事前に利用者に警告しない場合に比べて、後処理による不具合の発生を抑制することができる情報処理装置、三次元造形システム、及びプログラムを提供することにある。
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、三次元データを複数面でスライスして得られた複数のスライスデータの各々から、スライスデータに基づいてスライス画像が形成された記録媒体に対し三次元造形用の後処理を行う際の不具合を検知する検知手段と、前記不具合が検知された旨を利用者に警告する警告手段と、を備えた情報処理装置である。
請求項2に記載の発明は、前記検知手段が、前記不具合として、前記記録媒体から切り取られて積層される切取領域であって幅が閾値以下の第1細線領域、及び隣接する切取領域に挟まれた幅が閾値以下の切取領域以外の第2細線領域の少なくとも一方を検知する、請求項1に記載の情報処理装置である。
請求項3に記載の発明は、前記第1細線領域及び前記第2細線領域の少なくとも一方が検知された場合は、三次元造形用の後処理を中止する、請求項2に記載の情報処理装置である。
請求項4に記載の発明は、前記検知手段が、前記不具合として、前記記録媒体から切り取られて積層される切取領域以外で且つ前記記録媒体から切り離される切り離し領域を検知する、請求項1に記載の情報処理装置である。
請求項5に記載の発明は、前記切り離し領域が検知された場合は、三次元造形用の後処理を中止するか続行するかを選択する選択画面を利用者に表示する、請求項4に記載の情報処理装置である。
請求項6に記載の発明は、前記選択画面に、検知された前記切り離し領域の画像を表示する、請求項5に記載の情報処理装置である。
請求項7に記載の発明は、二次元画像データに基づいて、二次元画像が形成された記録媒体から予め定めた切取領域を切り取る際に、前記切取領域以外で且つ前記記録媒体から切り離される切り離し領域を検知する検知手段と、前記切り離し領域が検知された旨を利用者に警告する警告手段と、を備えた情報処理装置である。
請求項8に記載の発明は、請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の情報処理装置と、前記情報処理装置で生成された画像形成情報に応じて記録媒体上に画像を形成する画像形成装置と、スライス画像が形成された記録媒体に対し、形成されたスライス画像に対応する制御データに基づいて三次元造形用の後処理を行う三次元造形用後処理装置と、を備えた三次元造形システムである。
請求項9に記載の発明は、コンピュータを、請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載の情報処理装置の各手段として機能させるためのプログラムである。
請求項1、請求項7、請求項8、請求項9に記載の発明によれば、後処理上の不具合を事前に利用者に警告しない場合に比べて、後処理による不具合の発生を抑制することができる。
請求項2に記載の発明によれば、後処理加工が困難な細線領域を検知することができる。
請求項3に記載の発明によれば、細線領域が検知された場合に、三次元造形用の後処理を中止することができる。
請求項4に記載の発明によれば、利用者の意図が不明なまま記録媒体から切り離される切り離し領域を検知することができる。
請求項5に記載の発明によれば、切り離し領域が検知された場合に、三次元造形用の後処理を中止するか続行するかを利用者が選択することができる。
請求項6に記載の発明によれば、利用者は選択画面に表示された切り離し領域の画像を見て、三次元造形用の後処理を中止するか続行するかを選択することができる。
(A)及び(B)は本発明の実施の形態に係る三次元造形システムの構成の一例を示す概略図である。 本発明の実施の形態に係る三次元造形システムの構成の他の一例を示す概略図である。 (A)はシート積層型の三次元造形の画像形成工程を示す模式図である。(B)はシート積層型の三次元造形の後処理工程を示す模式図である。 (A)から(C)はスライス画像が記録媒体に形成された様子の一例を示す模式図である。 (A)及び(B)は切り出し線を特定する制御データの一例を示す模式図である。 (A)及び(B)は糊付け領域を特定する制御データの一例を示す模式図である。 本発明の実施の形態に係る情報処理装置の電気的な構成の一例を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る情報処理装置の機能構成の一例を示す機能ブロック図である。 本発明の実施の形態に係る情報処理プログラムの処理手順の一例を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態の検知対象である「細線領域」を説明するための模式図である。 本発明の第1の実施の形態に係る「三次元データ処理」の処理手順の一例を示すフローチャートである。 警告画面の一例を示す模式図である。 「細線検知処理」の処理手順の一例を示すフローチャートである。 細線幅を設定する設定画面の一例を示す模式図である。 (A)から(C)は細線領域の検知方法の一例を示す模式図である。 本発明の第2の実施の形態の検知対象である「切り離し領域」を説明するための模式図である。 本発明の第2の実施の形態に係る「三次元データ処理」の処理手順の一例を示すフローチャートである。 選択画面の一例を示す模式図である。 「切り離し検知処理」の処理手順の一例を示すフローチャートである。 (A)及び(B)は切り離し領域の検知方法の一例を示す模式図である。 (A)及び(B)は塗りつぶし処理を説明するための模式図である。 塗りつぶし処理の結果の一例を示す模式図である。 変形例に係る「二次元データ処理」の処理手順の一例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態の一例を詳細に説明する。
<三次元造形システム>
(全体構成)
まず、三次元造形システムについて説明する。
本発明の実施の形態に係る三次元造形システムは、シート積層型の三次元造形法で三次元造形物を作製する。シート積層型の三次元造形法では、立体モデルの三次元データを複数面でスライスして複数のスライスデータを生成し、複数のスライスデータに基づいて紙等のシート状の記録媒体上に一連のスライス画像を形成する。そして、一連のスライス画像が形成された複数の記録媒体を加工して積層する等、複数の記録媒体に対し三次元造形用の後処理を行う。なお、スライスデータの生成については後述する。ここで「一連の」とは、三次元データから生成された「複数のスライスデータ」に対応するという意味である。
図1(A)及び図1(B)は本実施の形態に係る三次元造形システムの構成の一例を示す概略図である。図2は本実施の形態に係る三次元造形システムの構成の他の一例を示す概略図である。図1(A)に示すように、本実施の形態に係る三次元造形システムは、情報処理装置10、画像形成装置12、及び三次元造形用後処理装置14を備えている。また、図1(B)に示すように、情報処理装置10、画像形成装置12、及び三次元造形用後処理装置14の各々は、互いに通信回線18を介して通信可能に接続されている。以下では、三次元造形用後処理装置14を「後処理装置14」と略称する。
画像形成装置12は、ラスタ画像データに基づいて記録媒体50上に画像を形成する。ラスタ画像データは「画像形成情報」の一例である。本実施の形態では、画像形成装置12は三次元造形専用の装置ではない。二次元画像データに基づく画像形成が指示された場合は、画像形成装置12は通常の画像形成装置として機能する。したがって、情報処理装置10は、二次元画像データに基づく画像形成か、三次元データに基づく三次元造形か、に応じて異なる情報処理を行う。
画像形成装置12は、例えば、電子写真方式により記録媒体上に画像を形成する装置である。電子写真方式の画像形成装置12は、感光体ドラム、帯電装置、露光装置、現像装置、転写装置、及び定着装置等を含んで構成される。帯電装置は、感光体ドラムを帯電させる。露光装置は、帯電された感光体ドラム上を画像に応じた光で露光する。現像装置は、露光により感光体ドラム上に形成された静電潜像をトナーによって現像する。転写装置は、感光体ドラム上に形成されたトナー像を記録媒体に転写する。定着装置は、記録媒体に転写されたトナー像を定着する。なお、画像形成装置12をインクジェット記録装置としてもよい。この場合、画像形成装置12は、画像に応じてインク滴を記録媒体上に吐出するインクジェット記録ヘッド等を含んで構成される。
情報処理装置10は、三次元データに基づく三次元造形が指示された場合には、三次元データから複数のスライスデータを生成する。次に、一連のラスタ画像を形成するために、複数のスライスデータから一連のラスタ画像データを生成する。そして、一連のラスタ画像データを画像形成装置12に出力する。また、二次元画像データに基づく画像形成が指示された場合には、二次元画像データからラスタ画像データを生成して、二次元画像のラスタ画像データを画像形成装置12に出力する。
また、情報処理装置10は、三次元データに基づく三次元造形が指示された場合には、複数のスライスデータから一連の制御データをさらに生成する。一連の制御データは、後処理装置14に三次元造形用の後処理を行わせるためのデータである。後述する通り、制御データは、記録媒体から積層部品を切り出す「切り出し線」を特定する制御データと、記録媒体に糊を塗布する「糊付け領域」を特定する制御データとを含む。
後処理装置14は、一連のスライス画像が形成された記録媒体50に対し三次元造形用の後処理を行う。図1(A)に示すように、後処理装置14は、画像形成装置12に対し、記録媒体50の搬送路を共有しない配置(オフライン、ニアライン)としてもよい。また、図2に示すように、後処理装置14は、画像形成装置12に対し、記録媒体50の搬送路を共有する配置(インライン)としてもよい。
搬送路を共有しない配置の場合は、一連のスライス画像が形成された複数の記録媒体50は、スライス画像の形成順に積層され、スタッカ等の収容機構16に蓄積される。積層された複数の記録媒体50の束は、収容機構16から取り出され、まとめて後処理装置14に引き渡される。一方、搬送路を共有する配置の場合は、スライス画像が形成された記録媒体50が、1枚ずつ後処理装置14に搬送される。
(シート積層型の三次元造形)
次に、シート積層型の三次元造形の各工程について説明する。
図3(A)はシート積層型の三次元造形の画像形成工程を示す模式図である。図3(B)はシート積層型の三次元造形の後処理工程を示す模式図である。
まず、図3(A)に示すように、スライス画像のラスタ画像データを生成する。詳細は後述するが、情報処理装置10は、立体モデルMの三次元データから複数のスライスデータを生成する。スライスデータは、立体モデルをスライス面でスライスして得られる断面画像を表す。本実施の形態では、1番からT番までのT個のスライス面に応じて、1番からT番までのT個のスライスデータが生成される。1番からT番までのT個のスライスデータの各々は、1番からT番までのT個のスライス画像を形成するために、YMCKのラスタ画像データに変換される。
次に、図3(A)に示すように、スライス画像を記録媒体に形成する。画像形成装置12は、一連のラスタ画像データに基づいて、記録媒体50上に一連のスライス画像を形成する。一連のスライス画像が形成された複数の記録媒体50〜50は、スライス画像の形成順に積層される。「n番」を1番からT番までの番号とすると、n番のスライス画像はn番の記録媒体50nに形成される。
図示した例では、1番からT番までのT個のスライス画像は、T番から1番まで降順に形成される。T番のスライス画像を形成した記録媒体50Tを最下層として、複数の記録媒体50〜50はT番から1番まで降順に積層される。複数の記録媒体50〜50を降順に積層しておくことで、続く後処理工程では、複数の記録媒体50〜50は、1番からT番まで昇順に供給される。即ち、後処理装置14で後処理を行う順序とは「逆」の順序で、T個のスライス画像を記録媒体50に形成する。
次に、図3(B)に示すように、スライス画像が形成された記録媒体50に対し後処理を行う。本実施の形態では、後処理装置14は、糊付け処理を行う糊付け部20、切り出し処理を行う切り出し部22、及び圧着処理を行う圧着部24を備えている。糊付け部20、切り出し部22、及び圧着部24の各々は、記録媒体50を搬送する搬送路26に沿って記載した順序で配置されている。後処理装置14は、一連のスライス画像に応じた一連の制御データを、情報処理装置10から取得する。
ここで、スライス画像について説明する。
図4(A)から(C)はスライス画像が記録媒体に形成された様子の一例を示す模式図である。図4(A)に示すように、記録媒体50上のスライス画像Mは、積層されて三次元造形物となる積層部品52と不要部分53とで構成される。積層部品52の周辺部には、設定された幅の着色領域56が設けられる。図4(B)に示すように、積層部品52の外周線が、記録媒体50から積層部品52を切り出すための切り出し線54である。
図4(C)に示すように、糊付け領域58は、例えば、着色領域56よりも内側の領域等、積層部品52の外周線(切り出し線54)よりも内側に設定される。なお、不要部分53も含め記録媒体50の全面に糊付けしてもよいが、糊付け領域58を積層部品52の外周線の内側に設定することで、全面に糊付けする場合に比べて、除去対象D(図3(B)参照)を取り除く作業が容易になる。また、糊付け領域58を積層部品52の外周線の内側に設定することで、糊付け後の圧着処理の際に糊が積層部品52からはみ出さない。
なお、着色領域56の幅の設定や、糊付け領域58の積層部品52の外周線からの後退幅の設定は、例えば、情報処理装置10の表示部34に設定画面を表示して、操作部32により利用者からの設定を受け付けるなど、利用者が三次元造形を指示する際に行ってもよい。また、予め定めた初期設定を採用してもよい。
制御データは、切り出し線54を特定する制御データと、糊付け領域58を特定する制御データとを含む。例えば、切り出し線54の経路に在る点の座標データが、切り出し線54を特定する制御データとなる。また、糊付け領域58の各点の座標データが、糊付け領域58を特定する制御データとなる。
糊付け部20には、複数の記録媒体50の束から、記録媒体50が1枚ずつ供給される。糊付け部20は、糊付け領域58を特定する制御データに基づいて、記録媒体50の糊付け領域58に糊を塗布する。糊付け部20は、例えば、糊を吐出する糊吐出ヘッドを備えていてもよい。糊吐出ヘッドは、積層方向(z方向)及び記録媒体50の面内方向(x方向、y方向)に移動する。糊吐出ヘッドが糊を吐出しながら糊付け領域58を走査することで、記録媒体50の糊付け領域58に糊が塗布される。糊付け処理を終えた記録媒体50は、切り出し部22に供給される。
切り出し部22は、切り出し線54を特定する制御データに基づいて、切り出し線54に沿って記録媒体50に切り込みを入れる。切り出し部22は、例えば、刃先を有するカッタとしてもよい。カッタの刃先は、積層方向(z方向)及び記録媒体50の面内方向(x方向、y方向)に移動する。カッタの刃先を、記録媒体50に押し当てながら、面内方向に移動させることで、記録媒体50に切り込みが入れられる。
カッタの刃先の積層方向の位置を調節することで、切り込みの深さが決められる。切り込みの深さは、裏面に到達しない深さとしてもよい。積層部品が記録媒体50から切り離されていないので、搬送過程での積層部品52の欠落が回避される。
カッタは、記録媒体50に対し切り出し線54に沿って切り込みを入れる機能を備えていればよく、刃先を押し当てる力学的カッタには限定されない。例えば、超音波を照射して切り込みを入れる超音波カッタや、レーザ光を照射して切り込みを入れるレーザカッタを用いてもよい。
なお、切り出し部22は、切り込みを入れる代わりに、切り出し線54に沿って記録媒体50に複数の穿孔を形成してもよい。複数の穿孔を形成する場合は、積層部品が記録媒体50と繋がっているので、搬送過程での積層部品52の欠落が更に回避される。
切り出し処理を終えた記録媒体50は、圧着部24に供給される。圧着部24は、供給された記録媒体50を順次積層する。このとき、複数の記録媒体50〜50は1番からT番まで昇順に積層される。そして、圧着部24は、積層された複数の記録媒体50の束に対し積層方向に沿って圧力を付加して、複数の記録媒体50を圧着する。圧着により、糊付けされた複数の記録媒体50〜50の各々は、上下の記録媒体50と糊付け領域58で接着される。
切り出し処理を終えた記録媒体50は、積層されて三次元造形物Pとなる積層部品52と不要部分53とで構成されるが、不要部分53を除去せずに一体として積層する。記録媒体50の不要部分53は、積層部品52が積層された三次元造形物Pを支える支持部材となる。圧着部24での圧着処理が終了した後に、記録媒体50の積層部品52が積層された除去対象Dを除去して、三次元造形物Pを分離する。
ここで「制御データ」の一例について説明する。
図5(A)及び(B)は切り出し線を特定する制御データの一例を示す模式図である。図6(A)及び(B)は糊付け領域を特定する制御データの一例を示す模式図である。後述するとおり、スライスデータは、ポリゴンとスライス面とが交差する交差領域の頂点の座標データを含む。交差領域は、積層部品52の外周線に沿って存在する。したがって、図5(A)に示すように、点Aの座標(x、y)など、切り出し線54の経路に在る点の座標データが、切り出し線54を特定する制御データとなる。
図示した例では、星型の積層部品52は11個の頂点AからA10までを有している。例えば、点Aを始点とする場合は、A→A→A→A→A→A→A→A→A→A→A10の順に各点を辿ることで、切り出し線54が特定される。
また、図5(B)に示すように、複数の穿孔を形成する場合は、切り出し線54の経路に在る穿孔点の座標データが、切り出し線54を特定する制御データとなる。例えば、点Aを始点とする場合は、A→A→A→A→A・・・など、穿孔の形成順に各点を辿ることで、切り出し線54が特定される。
図6(A)に示すように、糊付け領域58の各点の座標データが、糊付け領域58を特定する制御データとなる。糊付け領域58は、積層部品52よりもひとまわり小さく、積層部品52の外周線の内側に設定される。積層部品52の画像を縮小して、糊付け領域58を特定してもよい。この場合、積層部品52の画像の重心と糊付け領域58の重心とを合わせるように、糊付け領域58を配置する。糊付け領域58の各点の座標データは、積層部品52の外周線からの後退幅、及び切り出し線54の経路に在る点の座標データから求められる。
また、図6(B)に示すように、糊付け領域58の全体にわたって糊付けを行う必要はない。糊付け領域58を部分的に間引いて、糊付け領域58の一部に糊付けを行ってもよい。また、糊付け領域58の全体にわたって糊の濃度が一定である必要はない。糊の濃度を変更してもよい場合は、糊付け領域58の周辺部の糊の濃度を、糊付け領域58の中央部の糊の濃度より濃くしてもよい。
切り出し線54を特定する制御データの原点、及び糊付け領域58を特定する制御データの原点は、スライス画像を形成する際の画像形成位置の原点と揃えられる。後処理装置14が画像読み取り機能を備えている場合には、画像形成装置12で記録媒体50上にスライス画像と共に「制御データの原点」の位置を表すマーク画像を形成し、後処理装置14でマーク画像を読み取って「制御データの原点」の位置情報を取得してもよい。
なお、制御データの形式は、座標データには限定されない。例えば、2値のラスタ画像データなど、切り出し線54や糊付け領域58が図形やイメージとして表現される画像データとしてもよい。2値のラスタ画像データである場合、図4(B)に示す例では、切り出し線54の画素値を「1」とし、その他の領域の画素値を「0」とする。図4(C)に示す例では、糊付け領域58の画素値を「1」とし、その他の領域の画素値を「0」とする。例えば、糊付け部20の糊吐出ヘッドは、画素値「1」の場合に、記録媒体50上に糊を吐出する。また、画素値「0」の場合には、記録媒体50上に糊を吐出しない。
<情報処理装置>
次に、情報処理装置について説明する。
図7は本発明の実施の形態に係る情報処理装置の電気的な構成を示すブロック図である。図7に示すように、情報処理装置10は、情報処理部30、利用者の操作を受け付ける操作部32、利用者に情報を表示する表示部34、外部装置31との通信を行う通信部36、及び外部記憶装置等の記憶部38を備えている。操作部32、表示部34、通信部36、及び記憶部38は、情報処理部30の入出力インターフェース(I/O)30Eに接続されている。
情報処理部30は、CPU(Central Processing Unit)30A、ROM(Read Only Memory)30B、RAM(Random Access Memory)30C、不揮発性メモリ30D、及びI/O30Eを備える。そして、CPU30A、ROM30B、RAM30C、不揮発性メモリ30D、及びI/O30Eがバス30Fを介して互いに接続されている。CPU30Aは、ROM30Bからプログラムを読み出し、RAM30Cをワークエリアとしてプログラムを実行する。
操作部32は、マウス、キーボード等により利用者からの操作を受け付ける。表示部34は、ディスプレイ等により各種画面を利用者に表示する。通信部36は、有線又は無線の通信回線を介して外部装置31と通信を行う。例えば、LAN(Local Area Network)、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ等の外部装置と通信を行うためのインターフェースとして機能する。記憶部38は、ハードディスク等の記憶装置を備えている。
(情報処理装置の機能構成)
次に、本発明の実施の形態に係る情報処理装置の機能構成について説明する。
図8は本発明の実施の形態に係る情報処理装置の機能構成の一例を示す機能ブロック図である。図8に示すように、情報処理装置10は、ファイル形式変換部40、ラスタ処理部42、及び三次元データ処理部44を備えている。ファイル形式変換部40は、ページ記述言語で記述されたデータ(以下、「PDLデータ」という。)が取得された場合に、取得されたPDLデータを中間データに変換する。
ラスタ処理部42は、ファイル形式変換部40で得られた中間データをラスタ処理してラスタ画像データを生成する。また、ラスタ処理部42は、後述する画像データ生成部46で得られたスライス画像データをラスタ処理してラスタ画像データを生成する。
三次元データ処理部44は、取得された三次元データを処理してスライス画像データと制御データとを生成する。具体的には、三次元データ処理部44は、スライス処理部45、画像データ生成部46、制御データ生成部47、不具合検知部48、及び不具合警告部49を備えている。本実施の形態では、不具合検知部48が「検知手段」の一例であり、不具合警告部49が「警告手段」の一例である。
スライス処理部45は、取得された三次元データからスライスデータを生成する。不具合検知部48は、スライス処理部45で得られたスライスデータから「カット版」と称するラスタ画像データを生成する。例えば「カット版」は、図6(A)の積層部品52に相当するカット領域をオン画素で表す2値のラスタ画像データである。不具合検知部48は、生成されたカット版に基づいて後処理上の不具合を検知し、検知結果をスライス処理部45と不具合警告部49とに通知する。ここで「不具合」とは、後述する細線領域や切り離し領域など、後処理工程の正常な実施を妨げる後処理上の不具合である。本実施の形態では、カット領域が「切取領域」の一例である。
スライス処理部45は、不具合が検知されない場合には、生成されたスライスデータを画像データ生成部46及び制御データ生成部47の各々に出力し、不具合が検知された場合には、生成されたスライスデータを破棄する。不具合警告部49は、不具合が検知された場合に、警告画面を表示する、警報を鳴らす等して、不具合が検知された旨を利用者に警告する。本実施の形態では、不具合が検知された場合にスライスデータを破棄することとしているが、スライスデータを破棄するか残すかを選択する選択肢を警告画面に表示して、いずれを選択するかは利用者の判断に委ねてもよい。
画像データ生成部46は、スライス処理部45で得られたスライスデータからスライス画像データを生成して、生成されたスライス画像データをラスタ処理部42に出力する。制御データ生成部47は、スライス処理部45で得られたスライスデータから制御データを生成して、生成された制御データを後処理装置14に出力する。
(二次元データ処理)
二次元画像に対する「二次元データ処理」について説明する。
二次元画像データに基づく画像形成が指示された場合には、二次元画像データはPDLデータとして取得されている。PDLデータは、ファイル形式変換部40により中間データに変換されて、ラスタ処理部42に出力される。中間データは、ラスタ処理部42によりラスタ処理されて、二次元画像のラスタ画像データが生成される。ラスタ画像データは、画像形成装置12に出力される。
ここで「中間データ」とは、ページの画像を構成する画像要素である各オブジェクト(例えば、文字フォント、グラフィックス図形、画像データ)を、ラスタ走査の走査線ごとに区切った区間データである。区間データは、オブジェクトが1つの走査線上に占める区間を表すデータである。区間データは、例えばその区間の両端の座標の組で表される。また、区間データは、その区間内の各画素の画素値を規定する情報を含む。PDLデータを中間データに変換して転送することで、情報処理装置10内でのデータ転送速度が向上する。
(三次元データ処理)
三次元データに対する「三次元データ処理」について説明する。
三次元データに基づく三次元造形が指示された場合には、立体モデルの三次元データが取得される。スライス処理部45は、三次元データから一連のスライスデータを生成する。生成された一連のスライスデータは、まず不具合検知部48に出力され、不具合が検知されない場合には、画像データ生成部46及び制御データ生成部47の各々に出力される。ここで「三次元データ」及び「スライスデータ」について詳細に説明する。
立体モデルMの三次元データとしては、例えば、OBJフォーマットの三次元データ(以下、「OBJデータ」という。)が用いられる。OBJデータでは、立体モデルMは三角形のポリゴンの集合として表現される。なお、三次元データは、STLフォーマット等の他のフォーマットでもよい。STLフォーマットは色情報を備えていないので、STLフォーマットを用いる場合は、色情報を付加する。
以下では、三次元データがOBJデータである場合について説明する。OBJデータは、形状データを取り扱うOBJファイルと、色情報を取り扱うMTLファイルとを含む。OBJファイルには、各ポリゴンについて、ポリゴン固有の面番号及び三角形のポリゴンの各頂点の座標データ等が対応付けられて定義されている。MTLファイルには、各ポリゴンに色情報が対応付けられて定義されている。
立体モデルMが三次元造形物Pとして接地される接地面(XY平面)と平行なスライス面を設定する。例えば、最初は、立体モデルの最下層にスライス面を設定する。このスライス面を、積層方向(Z軸方向)に沿って予め定めた積層ピッチ(距離)pでシフトさせながら、スライス面がシフトする毎にスライスデータを生成する。
最下層のスライス面の番号を「1」とし、スライス面がシフトする毎に番号を「1」増やす。図3(A)に示した例では、1番からT番までのT個のスライス面がある。スライスデータは、立体モデルをスライス面でスライスして得られる断面画像を表す。具体的には、スライスデータは、スライス面の番号、ポリゴンとスライス面とが交差する交差領域の頂点の座標データ、及びスライス面と交差するポリゴンに設定された色情報により、立体モデルMの断面画像を表す。T個のスライス面に応じて、1番からT番までのT個のスライスデータが生成される。
画像データ生成部46は、スライス処理部45で得られた一連のスライスデータの各々から、スライス画像データを生成する。スライスデータは、例えばJPEG等のファイル形式のスライス画像データに変換される。ここで「スライス画像データ」は、1頁に1つのスライス画像を形成するための頁毎のデータである。なお、スライス画像データを生成する際に、スライス画像に着色領域を付加してもよい。生成された一連のスライス画像データは、ラスタ処理部42に出力される。
ラスタ処理部42は、画像データ生成部46から得られたスライス画像データをラスタ処理して、ラスタ画像データを生成する。生成されたラスタ画像データは、画像形成装置12に出力される。
また、画像データ生成部46は、中間データを生成する構成としてもよい。この場合は、画像データ生成部46は、スライス処理部45で得られたスライスデータからPDLデータを生成し、PDLデータをファイル形式変換部40に出力する。PDLデータは、ファイル形式変換部40により中間データに変換されて、ラスタ処理部42に出力される。中間データは、ラスタ処理部42によりラスタ処理されて、スライス画像のラスタ画像データが生成される。ラスタ画像データは、画像形成装置12に出力される。
制御データ生成部47は、スライス処理部45で得られたスライスデータから、一連の制御データを生成する。生成された一連の制御データは、後処理装置14に出力される。なお、情報処理装置10で生成された一連の制御データを、図示しない記憶手段に格納してもよい。記憶手段は、情報処理装置10に設けられてもよく、後処理装置14に設けられてもよい。この場合、一連の制御データは、図示しない記憶手段から読み出されて使用される。
例えば、一連の制御データを格納する記憶手段を、USB(Universal Serial Bus)メモリなどのコンピュータ読み取り可能な可搬型の記録媒体としてもよい。この場合は、情報処理装置10で生成された一連の制御データは、コンピュータ読み取り可能な可搬型の記録媒体に格納される。格納された一連の制御データは、情報処理装置10または後処理装置14に設けられたドライブ等のデータ読み取り機構により、コンピュータ読み取り可能な可搬型の記録媒体から読み出されて使用される。
<情報処理プログラム>
次に、情報処理プログラムについて説明する。
図9は本発明の実施の形態に係る「情報処理プログラム」の処理手順の一例を示すフローチャートである。情報処理プログラムは、情報処理装置10のROM30Bに記憶されている。情報処理プログラムは、情報処理装置10のCPU30AによりROM30Bから読み出されて実行される。また、情報処理プログラムは、利用者から画像形成指示または三次元造形の指示があったときに実行が開始される。
なお、本実施の形態では、情報処理プログラムが、情報処理装置10のROM30Bに予め記憶されている形態について説明するが、この形態に限定されるものではない。例えば、情報処理プログラムが、光磁気ディスク、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)、USBメモリなどのコンピュータ読み取り可能な可搬型の記録媒体に格納されて提供される形態、または、ネットワークを介して提供される形態としてもよい。
まず、ステップS100で、指示に係るデータが三次元データか否かを判断する。三次元データに基づく三次元造形が指示された場合には、ステップS102に進む。そして、ステップS102で、上記の「三次元データ処理」を実行する。一方、二次元画像データに基づく画像形成が指示された場合には、ステップS104に進む。そして、ステップS104で、上記の「二次元データ処理」を実行する。
次に、ステップS106で、次の処理があるか否かを判断する。「三次元データ処理」または「二次元データ処理」の実行中に、次の画像形成指示または次の三次元造形の指示を受けた場合は、次の処理があるのでステップS100に戻り、ステップS100からステップS106までの手順を繰り返す。ステップS106で次の処理が無い場合は、「情報処理プログラム」のルーチンを終了する。
(細線領域)
ここで、検知対象である「細線領域」について説明する。図10は本発明の第1の実施の形態の検知対象である「細線領域」を説明するための模式図である。図10に示すように、「カット版」と称されるラスタ画像データは、図6(A)の積層部品52に相当するカット領域55をオン画素で表す2値のラスタ画像データである。カット領域55は、記録媒体50本体から切り取られる領域である。カット領域55以外の領域は、記録媒体50本体に残る本体領域57である。本体領域57は、図6(A)の不要部分53に相当し、カット版51ではオフ画素で表される。
図10では2種類の細線領域を図示する。1つはカット領域55自体が細線状である場合である。ここで「細線状」とは、例えば、幅が2画素以下というように、その幅が閾値以下であることをいう。後述する通り、閾値は利用者により設定される。カット領域55が細線状である場合、後処理工程において、カット領域55を切り出すことができない、カット領域55に糊付けすることができない、後処理装置14で紙詰まりが発生する、三次元造形物として不安定になる等の不具合が発生する可能性がある。なお、カット領域55が点状である場合も、カット領域55が細線状となる。
もう1つはカット領域55とカット領域55とに挟まれた本体領域57が細線状である場合である。本体領域57が細線状である場合、後処理工程において、本体領域57がつぶれてしまうことによって、三次元造形物に不要な部分が残る等の不具合が発生する可能性がある。なお、本体領域57が点状である場合も、本体領域57が細線状として扱われる。
そこで、本実施の形態では、カット版から上記の2種類の細線領域を不具合として検知する。そして、不具合が検知された場合には、三次元造形用の後処理を中止する。
(三次元データ処理)
次に、図9のステップS102に対応する「三次元データ処理」について詳しく説明する。図11は本発明の第1の実施の形態に係る「三次元データ処理」の処理手順の一例を示すフローチャートである。「三次元データ処理」を実行するプログラムは、情報処理装置10のROM30Bに記憶されており、情報処理装置10のCPU30Aにより読み出されて実行される。
図11に示すように、情報処理装置10は、ステップS200で三次元データを取得すると、ステップS202で三次元データから一連のスライスデータを生成する。生成されたスライスデータは、RAM等の記憶手段に一旦記憶される。
次に、ステップS204で一連のスライスデータから一連のカット版を生成し、ステップS206でカット版毎に細線領域を検知する「細線検知処理」を実行する。次に、ステップS208で一連のカット版内に細線領域があるか否かを判断する。「細線検知処理」については後述する。
細線領域が無い場合には、ステップS210に進む。ステップS210で一連のスライスデータから一連のスライス画像データを生成し、ステップS212で一連のスライス画像データからラスタ画像データを生成して、生成されたラスタ画像データを画像形成装置12に出力する。
画像形成装置12は、一連のラスタ画像データを取得し、一連のラスタ画像データの各々に基づいて記録媒体上にスライス画像を形成する。スライス画像が形成された複数の記録媒体は、スライス画像の形成順に積層され、スタッカ等の収容機構に蓄積される。
次に、ステップS214で一連のスライスデータから一連の制御データを生成して、生成された制御データを後処理装置14に出力する。後処理装置14は、一連の制御データを取得し、一連の制御データの各々に基づいて一連のスライス画像が形成された複数の記録媒体の各々に対し後処理を実行する。
一方、ステップS208で細線領域がある場合には、ステップS216に進む。ステップS216で利用者に警告画面を表示して、細線領域(不具合)が検知された旨を利用者に警告する。続くステップS218で後処理を中止して、ステップS220で一連のスライスデータを破棄する。一連のスライスデータは、スライス画像データ及び制御データが生成される前に破棄される。
(警告画面)
ここで、ステップS216で表示される「警告画面」について説明する。図12は警告画面の一例を示す模式図である。図12に示すように、警告画面60は、細線領域(不具合)が検知された旨の警告62と、後処理を中止する旨の通告64とを含む。図示した例では、警告62として、「細線領域が検知されました。」という文に加えて、警告マークや「警告!」の文字列が表示される。また、通告64として、「後処理を中止します。」という文が表示される。利用者は警告画面により、細線領域(不具合)が検知されたこと、及び後処理が中止されることを知る。
(細線検知処理)
次に、「細線検知処理」について説明する。図13は「細線検知処理」の処理手順の一例を示すフローチャートである。図13に示すように、ステップS300で利用者に設定画面を表示して、細線幅の設定を受け付ける。次に、ステップS302で設定された細線幅を閾値画素数に変換する。そして、ステップS304で、カット版に基づいて連続画素数が閾値画素数以下の細線領域を検知する。
ここで、ステップS300で表示される「設定画面」について説明する。図14は細線幅を設定する設定画面の一例を示す模式図である。図14に示すように、設定画面70は、細線幅を設定する設定部72、設定を確定するボタン74、及び設定を取り消すボタン76を含む。図示した例では、設定部72として、細線幅を選択して設定するためのボックスが表示される。0.2mm等の設定値が表示されているが、設定値は「▲」や「▼」等のボタンにより増減される。また、設定を確定するボタン74として「OK」ボタンが表示され、設定を取り消すボタン76として「キャンセル」ボタンが表示される。
利用者は「細線領域」として検知すべき細線幅を設定する。細線幅の設定値は、閾値画素数に変換される。例えば、細線幅0.2mmは1画素に変換される。閾値画素数を1画素とすると、1画素以下の幅のカット領域55と1画素以下の幅の本体領域57とが「細線領域」として検知される(図10参照)。
ここで、細線検知の方法を具体的に説明する。図15(A)から(C)は細線領域の検知方法の一例を示す模式図である。図15(A)に示すように、カット版51が6画素×6画素の画像であるとする。行方向の画素数が6画素であり、列方向の画素数が6画素である。各画素を(x、y)で表す。斜線を付したL字状の領域が、カット領域55である。カット領域55以外の領域が本体領域57となる。斜線を付した画素がオン画素、白色画素がオフ画素である。
まず、図15(B)に示すように、行L1から行L6まで1行ずつカット版51を行方向に走査する。オン画素またはオフ画素が連続する個数が1画素以下である行を検知する。行L3、行L4、行L5では、オン画素の連続する個数が1以下である。また、行L2、行L3、行L4、行L5では、オフ画素の連続する個数が1以下である。これらの行は細線領域として検知される。
次に、図15(C)に示すように、列L7から列L12まで1列ずつカット版51を列方向に走査する。オン画素またはオフ画素が連続する個数が1画素以下である列を検知する。列L8、列L9、列L10では、オン画素の連続する個数が1以下である。また、列L8、列L9、列L10、列L11では、オフ画素の連続する個数が1以下である。これらの列は細線領域として検知される。なお、列方向の走査と行方向の走査の順序は入れ替えてもよい。
本実施の形態では、細線領域(不具合)の検知処理を行い、細線領域が検知された場合には、細線領域が検知された旨を利用者に警告するので、後処理上の不具合を事前に利用者に警告しない場合に比べて、後処理による不具合の発生が抑制される。また、細線領域が検知された場合には、後処理を中止するようにしたので、事前に不具合を知らずに後処理を実行する場合に比べて、記録媒体、記録材料等の消耗品や後処理時間のロスが低減されることが期待される。
<第2の実施の形態>
第2の実施の形態は、検知対象が「切り離し領域」である点で第1の実施形態とは検知対象が相違し、「切り離し領域」が検知された場合の処理手順が相違する。それ以外は第1の実施の形態と同じ構成であるため、相違点について説明する。
(切り離し領域)
ここで、検知対象である「切り離し領域」について説明する。図16は本発明の第2の実施の形態の検知対象である「切り離し領域」を説明するための模式図である。図16に示すように、「カット版」と称されるラスタ画像データは、図6(A)の積層部品52に相当するカット領域55をオン画素で表す2値のラスタ画像データである。
カット領域55は、記録媒体50本体から切り取られる領域である。カット領域55以外の領域としては、記録媒体50本体に残る本体領域57と、記録媒体50本体から切り離される切り離し領域59とがある。本体領域57及び切り離し領域59は、図6(A)の不要部分53に相当し、カット版51ではオフ画素で表される。
切り離し領域59は、本体領域57から切り離されるが、カット領域55のように積層対象ではない。即ち、切り離し領域59は、使用するか否か、利用者の意図が不明なまま、記録媒体50本体から切り離される領域である。したがって、利用者の意図に反して切り離される等の不具合が発生する可能性がある。
例えば、図示した例では、切り離し領域59に「aaa」という文字列が存在する。このように、切り離し領域59に、画像、文字、図形、カット領域55であることを示すオン画素等のデータがある場合には、利用者の意図に反して切り離されている可能性が高い。
そこで、本実施の形態では、カット版から上記の切り離し領域を不具合として検知する。そして、不具合が検知された場合には、切り離し領域(不具合)が検知された旨を利用者に警告すると共に、後処理を中止するか続行するかを選択する選択画面を利用者に表示して、利用者の意図を確認する。
(三次元データ処理)
次に、図9のステップS102に対応する「三次元データ処理」について詳しく説明する。図17は本発明の第2の実施の形態に係る「三次元データ処理」の処理手順の一例を示すフローチャートである。「三次元データ処理」を実行するプログラムは、情報処理装置10のROM30Bに記憶されており、情報処理装置10のCPU30Aにより読み出されて実行される。
図17に示すように、情報処理装置10は、ステップS400で三次元データを取得すると、ステップS402で三次元データから一連のスライスデータを生成する。生成されたスライスデータは、RAM等の記憶手段に一旦記憶される。
次に、ステップS404で一連のスライスデータから一連のカット版を生成し、ステップS406でカット版毎に切り離し領域を検知する「切り離し検知処理」を実行する。次に、ステップS408で一連のカット版内に切り離し領域があるか否かを判断する。「切り離し検知処理」については後述する。
切り離し領域が無い場合には、ステップS410に進む。ステップS410で一連のスライスデータから一連のスライス画像データを生成し、ステップS412で一連のスライス画像データからラスタ画像データを生成して、生成されたラスタ画像データを画像形成装置12に出力する。
画像形成装置12は、一連のラスタ画像データを取得し、一連のラスタ画像データの各々に基づいて記録媒体上にスライス画像を形成する。
次に、ステップS414で一連のスライスデータから一連の制御データを生成して、生成された制御データを後処理装置14に出力する。後処理装置14は、一連の制御データを取得し、一連の制御データの各々に基づいて一連のスライス画像が形成された複数の記録媒体の各々に対し後処理を実行する。
一方、ステップS408で切り離し領域がある場合には、ステップS416に進む。ステップS416で利用者に選択画面を表示して、切り離し領域(不具合)が検知された旨を利用者に警告すると共に、後処理を中止するか続行するかの選択肢を表示して利用者からの指示を受け付ける。利用者は後処理を中止するか続行するかを選択して指示する。
続くステップS418で後処理を中止する中止指示を受け付けたか否かを判断する。中止指示を受け付けた場合は、ステップS420に進む。ステップS420で後処理を中止して、ステップS422で一連のスライスデータを破棄する。一連のスライスデータは、スライス画像データ及び制御データが生成される前に破棄される。
なお、ステップS418で中止指示を受け付けていない場合には、ステップS410に進む。そして、ステップS410で一連のスライス画像データを生成し、ステップS412で一連のラスタ画像データを生成して画像形成装置12に出力し、ステップS414で一連の制御データを生成して後処理装置14に出力する。
また、上記の処理手順では、切り離し領域がある場合に、利用者から後処理を中止するか続行するかの選択を受け付けたが、切り離し領域に文字等のデータが含まれる場合は、利用者の選択を受け付けることなく後処理を中止してもよい。
(選択画面)
ここで、ステップS416で表示される「選択画面」について説明する。図18は選択画面の一例を示す模式図である。図18に示すように、選択画面80は、切り離し領域(不具合)が検知された旨の警告81と、後処理を中止する否かの質問82と、切り離し領域を表示する表示部83とを含む。
図示した例では、警告81として、「切り離し領域が検知されました。」という文に加えて、警告マークや「警告!」の文字列が表示される。また、質問82として、「後処理を中止しますか?」という質問文が表示される。また、表示部83には、切り離し領域が検知されたカット版51Aが表示される。後述する通り、カット版51Aでは本体領域57が塗りつぶされている。
更に、後処理を中止するか続行するかの選択肢として、ボタン84、85、86が表示される。ボタン84は、後処理の中止を指示する「中止」ボタンである。ボタン85は、後処理の続行を指示する「中止しない」ボタンである。ボタン85は、指示を取り消す「キャンセル」ボタンである。
利用者は選択画面により、切り離し領域(不具合)が検知されたことを知る。また、表示部83に表示された切り離し領域を見て、後処理を中止するか続行するかを利用者の意思で選択する。後処理の中止を指示する場合は「中止」ボタン84を選択し、後処理の続行を指示する場合は「中止しない」ボタン85を選択する。
(切り離し検知処理)
次に、「細線検知処理」について説明する。図19は「切り離し検知処理」の処理手順の一例を示すフローチャートである。図19に示すように、ステップS500でオフ画素の塗りつぶし処理により本体領域を確認する。次に、ステップS502で、本体領域でもカット領域でもない領域を「切り離し領域」として検知する。
ここで、切り離し検知の方法を具体的に説明する。図20(A)及び(B)は切り離し領域の検知方法の一例を示す模式図である。図20(A)に示すように、カット版51はカット領域55を有する。カット領域55は、記録媒体50本体から切り取られる領域である。図示した例では、複数の三日月状のカット領域55が環状に配置されている。ここでも、斜線を付した画素がオン画素、白色画素がオフ画素である。
まず、図20(B)に示すように、カット版51の端からオフ画素について塗りつぶしを行う。塗りつぶし後のカット版51をカット版51Aと称する。図示した例では、塗りつぶしの色は黒色である。本体領域57は、記録媒体50からカット領域55が切り取られた後も、記録媒体50本体に残る領域であり、記録媒体50本体に繋がっている。したがって、塗りつぶされた領域(黒色画素)が「本体領域57」と確認される。
カット領域55の画素には斜線が付され、本体領域57の画素は黒色で塗りつぶされる。カット版51Aのうちカット領域55でも本体領域57でもない領域は、塗りつぶされずの白色画素のままである。したがって、塗りつぶされなかった領域が「切り離し領域59」と確認される。
ここで、本体領域57の確認に用いた「塗りつぶし処理」について説明する。図21(A)及び(B)は塗りつぶし処理を説明するための模式図である。図22は塗りつぶし処理の結果の一例を示す模式図である。図21(A)に示すように、カット版51が6画素×6画素の画像であるとする。行方向の画素数が6画素であり、列方向の画素数が6画素である。各画素を(x、y)で表す。斜線を付した中抜きの四角形状の領域が、カット領域55である。斜線を付した画素がオン画素、白色画素がオフ画素である。ラスタ画像データを数値で標記したデータ群を併記する。オン画素の画素値は「1」であり、オフ画素の画素値は「0」である。
図21(B)に示す領域塗りつぶし関数を、カット版51の端(x=0,y=0)から順に再帰的に呼び出すことで、本体領域57を特定する。図22に示すように、本体領域57と確認された画素は、画素値を「0」から「2」に変更する。こうして、カット版51の端のオフ画素から近傍のオフ画素へと塗りつぶしが拡がり、繋がりの無いオフ画素が取り残される。図示した例では、カット領域55の外側のオフ画素だけが塗りつぶされ、カット領域55の内側のオフ画素は塗りつぶされない。
本実施の形態では、切り離し領域(不具合)の検知処理を行い、切り離し領域が検知された場合には、切り離し領域が検知された旨を利用者に警告するので、後処理上の不具合を事前に利用者に警告しない場合に比べて、後処理による不具合の発生が抑制される。また、切り離し領域が検知された場合には、利用者の意図を確認するので、利用者により、後処理を中止するか続行するかが選択される。
<変形例>
なお、上記各実施の形態で説明した情報処理装置、画像形成装置、及びプログラムの構成は一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において変更してもよいことは言うまでもない。
例えば、上記の実施の形態では「三次元造形用後処理装置を備えた三次元造形システム」について説明したが、切り出し処理を行う切り出し部を有する後処理装置は、三次元造形用には限定されない。二次元画像データに基づく画像形成を行う通常の画像形成装置の後段に、切り出し処理を行う切り出し部を有する後処理装置を設けてもよい。本実施の形態の画像形成装置12は、通常の画像形成装置としても使用される。画像形成装置12の後段に、切り出し処理を行う切り出し部を有する後処理装置を設けてもよい。
図23は変形例に係る「二次元データ処理」の処理手順の一例を示すフローチャートである。「二次元データ処理」を実行するプログラムは、情報処理装置10のROM30Bに記憶されており、情報処理装置10のCPU30Aにより読み出されて実行される。
情報処理装置10は、ステップS600で二次元データを取得すると、ステップS602で二次元データからカット版を生成し、ステップS604で生成されたカット版について切り離し領域を検知する「切り離し検知処理」を実行する。次に、ステップS606でカット版内に切り離し領域があるか否かを判断する。
切り離し領域が無い場合には、ステップS608に進む。ステップS608で二次元データからラスタ画像データを生成して、生成されたラスタ画像データを画像形成装置12に出力する。画像形成装置12は、ラスタ画像データを取得し、ラスタ画像データに基づいて記録媒体上に二次元画像を形成する。
一方、ステップS606で切り離し領域がある場合には、ステップS610に進む。ステップS610で利用者に選択画面を表示して、切り離し領域(不具合)が検知された旨を利用者に警告すると共に、後処理を中止するか続行するかの選択肢を表示して利用者からの指示を受け付ける。利用者は後処理を中止するか続行するかを選択して指示する。なお、切り離し領域に文字等のデータが含まれる場合は、利用者の選択を受け付けることなく後処理を中止してもよい。
続くステップS612で後処理を中止する中止指示を受け付けたか否かを判断する。中止指示が受け付けた場合は、ステップS614に進む。ステップS614で後処理を中止して、ステップS616で二次元データを破棄する。
また、ステップS612で中止指示を受け付けていない場合には、ステップS608に進む。ステップS608で二次元データからラスタ画像データを生成して、生成されたラスタ画像データを画像形成装置12に出力する。
変形例に係る「二次元データ処理」の場合も、切り離し領域が検知された旨を警告することで、後処理上の不具合を事前に利用者に警告しない場合に比べて、後処理による不具合の発生が抑制される。また、切り離し領域が検知された場合には、利用者の意図を確認するので、利用者により、後処理を中止するか続行するかが選択される。
10 情報処理装置
12 画像形成装置
14 三次元造形用後処理装置(後処理装置)
16 収容機構
18 通信回線
20 糊付け部
22 切り出し部
24 圧着部
26 搬送路
30 情報処理部
31 外部装置
32 操作部
34 表示部
36 通信部
38 記憶部
40 ファイル形式変換部
42 ラスタ処理部
44 三次元データ処理部
45 スライス処理部
46 画像データ生成部
47 制御データ生成部
48 不具合検知部
49 不具合警告部
50 記録媒体
51 カット版
52 積層部品
53 不要部分
54 切り出し線
55 カット領域
56 着色領域
57 本体領域
58 糊付け領域
59 切り離し領域
60 警告画面
62 警告
64 通告
70 設定画面
72 設定部
74 ボタン
76 ボタン
80 選択画面
81 警告
82 質問
83 表示部
84 ボタン
85 ボタン
D 除去対象
M 立体モデル
Mn スライス画像
P 三次元造形物

Claims (9)

  1. 三次元データを複数面でスライスして得られた複数のスライスデータの各々から、スライスデータに基づいてスライス画像が形成された記録媒体に対し三次元造形用の後処理を行う際の不具合を検知する検知手段と、
    前記不具合が検知された旨を利用者に警告する警告手段と、
    を備えた情報処理装置。
  2. 前記検知手段が、前記不具合として、前記記録媒体から切り取られて積層される切取領域であって幅が閾値以下の第1細線領域、及び隣接する切取領域に挟まれた幅が閾値以下の切取領域以外の第2細線領域の少なくとも一方を検知する、請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記第1細線領域及び前記第2細線領域の少なくとも一方が検知された場合は、三次元造形用の後処理を中止する、請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記検知手段が、前記不具合として、前記記録媒体から切り取られて積層される切取領域以外で且つ前記記録媒体から切り離される切り離し領域を検知する、請求項1に記載の情報処理装置。
  5. 前記切り離し領域が検知された場合は、三次元造形用の後処理を中止するか続行するかを選択する選択画面を利用者に表示する、請求項4に記載の情報処理装置。
  6. 前記選択画面に、検知された前記切り離し領域の画像を表示する、請求項5に記載の情報処理装置。
  7. 二次元画像データに基づいて、二次元画像が形成された記録媒体から予め定めた切取領域を切り取る際に、前記切取領域以外で且つ前記記録媒体から切り離される切り離し領域を検知する検知手段と、
    前記切り離し領域が検知された旨を利用者に警告する警告手段と、
    を備えた情報処理装置。
  8. 請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の情報処理装置と、
    前記情報処理装置で生成された画像形成情報に応じて記録媒体上に画像を形成する画像形成装置と、
    スライス画像が形成された記録媒体に対し、形成されたスライス画像に対応する制御データに基づいて三次元造形用の後処理を行う三次元造形用後処理装置と、
    を備えた三次元造形システム。
  9. コンピュータを、請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載の情報処理装置の各手段として機能させるためのプログラム。
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