JP2018113119A - シールドコネクタおよびシールドコネクタの製造方法 - Google Patents

シールドコネクタおよびシールドコネクタの製造方法 Download PDF

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聖和 坂口
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Abstract

【課題】小型で放熱性に優れたシールドコネクタを提供する。【解決手段】機器側端子と接続される機器接続部を有する端子と、前記端子側に設けられた電線接続部と導通接続された芯線を含む電線と、前記端子および前記電線を覆うシールドシェルと、を備え、前記電線接続部と前記芯線との接続部分と、前記シールドシェルとは、インサートモールド成形された絶縁樹脂部により一体とされているシールドコネクタ。【選択図】図4

Description

本発明は、シールドコネクタおよびシールドコネクタの製造方法に関する。
従来、シールドコネクタの一例として、特許文献1のものが知られている。この種のシールドコネクタは、L字形状をなすL字端子と、このL字端子を保持するハウジングと、ハウジングを覆うように装着されたシールドシェルと、を備えている。
ところで、このようなコネクタにおいては、端子等の導電部分が通電により発熱した際、コネクタ内部に熱がこもり易いという問題がある。すなわち、導体とハウジングとの間や、ハウジングとシールドシェルとの間に空気層が介在する場合、空気層は熱伝導率が低いため、放熱性に優れる金属製のシールドシェルまで熱が伝わり難く、コネクタ内部の温度が上昇してしまう。
このような問題を解決するために、電線の径を必要なサイズよりも大きいサイズとし、熱伝導性に優れる電線の芯線を利用してコネクタ内の熱を外部に逃がすことが考えられた。しかしそのような構成は、シールドコネクタの不必要な大型化を招くという問題がある。
また、発熱部とハウジングとの間の隙間に放熱ゴムを介装することにより、放熱性を高める方法が提案されている(特許文献2)。しかし、放熱ゴムは熱伝導率が空気よりは高いものの比較的低く、効率的に放熱できないため、未だ改善の余地があった。
特開2016−48604号公報 特許第5817709号公報
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、小型で放熱性に優れたシールドコネクタおよびシールドコネクタの製造方法を提供することを目的とするものである。
本発明は、機器側端子と接続される機器接続部を有する端子と、前記端子側に設けられた電線接続部と導通接続された芯線を含む電線と、前記端子および前記電線を覆うシールドシェルと、を備え、前記電線接続部と前記芯線との接続部分と、前記シールドシェルとは、インサートモールド成形された絶縁樹脂部により一体とされているシールドコネクタである。
このような構成によれば、少なくとも、導電経路(導電部)の中でも発熱量が比較的大きい電線接続部と芯線との接続部分は、インサートモールド成形によりシールドシェル内に空気層を埋めるように充填された絶縁樹脂部により隙間なく覆われ、シールドシェルと一体化されている。したがって、導電経路上で発生した熱は無駄な空気層を介することなく絶縁樹脂部から速やかに金属製のシールドシェルに伝えられ、シールドシェルにより外部に放熱される。すなわち、放熱性に優れたシールドコネクタが得られる。
また、端子およびシールドシェルは、上述したようにインサートモールド成形された絶縁樹脂部により一体とされるから、従来の、ハウジングに端子やシールドシェルを装着する構成とは異なり、絶縁樹脂部に対する端子やシールドシェルの固定構造が不要となる。すなわち、構成が簡素化される。
また、熱を逃がすために電線の径を必要以上に大きくすることもないため、従来と比較して全体の構成を小型化することができる。
さらに、端子およびシールドシェルを絶縁樹脂部と一体化させることにより、各部品間のがたつきがなくなるとともに剛性が高まり、耐振動性も向上する。
なお、絶縁樹脂部は、放熱性の観点から、電線接続部と芯線との接続部分だけでなく、機器接続部以外の導電部を覆うように設けられていることが好ましい。例えば、端子と電線との間に中継接続部材等が設けられる場合には、端子と中継接続部材との接続部分も覆うように設けられることが好ましい。
上記シールドコネクタは、以下の構成を備えていてもよい。
電線は、機器側端子との接続方向と交差する交差方向に延びており、シールドシェルは、機器接続部の周方向の一部または全周を覆う第1端子被覆部、および、当該第1端子被覆部に連なって電線を接続方向の前方側から覆う第1電線被覆部を備える第1シェルと、第1端子被覆部とともに端子を覆う第2端子被覆部、および、第1電線被覆部とともに電線を覆う第2電線被覆部を備える第2シェルと、を組み合わせて構成されていてもよい。
このような構成によれば、例えば端子がL字型に屈曲されたL字端子であったり、電線がシールドシェル内でL字型に屈曲されたり、L字型に屈曲された中継接続部材を介して端子と電線とが接続される場合に、シールドシェル内に端子および電線を簡単に配することができる。
絶縁樹脂部は第1端子被覆部より接続方向の前方側に突出する突出部を有しており、突出部にシールリングが外嵌されていてもよい。
このような構成によれば、機器側端子を備える機器側コネクタ、あるいは、機器側のケースの開口と、シールドコネクタとの間を、液密な状態とすることができる。
シールドシェルに外側に向けて延びる放熱フィンが設けられていてもよい。このような構成によれば、シールドシェルに伝えられた熱を放熱フィンにより外部に速やかに逃がすことができるから、より放熱性に優れるシールドコネクタが得られる。
また本発明は、上述したシールドコネクタを製造する製造方法であって、電線の端部に露出された芯線を端子側の電線接続部に接続する接続工程と、接続状態の端子および電線をシールドシェル内に収容する収容工程と、接続状態の端子および電線とシールドシェルとを金型内の所定位置に設置する設置工程と、所定位置に設置された接続状態の端子および電線とシールドシェルとの間の所定領域に絶縁樹脂を充填するインサートモールド成形を行う成形工程と、を実行する製造方法である。
本発明によれば、小型で放熱性に優れたシールドコネクタが得られる。
一実施形態のシールドコネクタの斜め前方から見た一部断面斜視図 シールドコネクタの斜め後方から見た一部断面斜視図 シールドコネクタの右側面図 シールドコネクタの側断面図(図5のA−A断面図) シールドコネクタの正面図 シールドコネクタの背面図 シールドコネクタの平面図 シールドコネクタの底面図
一実施形態を図1ないし図8の図面を参照しながら説明する。本実施形態におけるシールドコネクタ10は、インバータ等の図示しない機器に設けられた機器側コネクタに嵌合して取り付けられる。図1および図2に示すように、シールドコネクタ10は、電線60の端末に接続された一対のL字端子11(端子の一例)と、L字端子11および電線60を取り囲むように内側に収容するシールドシェル20と、L字端子11および電線60とシールドシェル20との間に充填された絶縁樹脂部50と、を有する。
なお、以下においては機器に接続する接続方向X(図3における左側)を前方、接続方向Xの反対側(図3における右側)を後方、接続方向Xと直交する図3における上側を上方、同じく接続方向Xと直交する図3における下側(交差方向Y)を下方、図5における左右方向を左右方向(側方)として説明する。
一対のL字端子11は、導電性の金属部材をプレス加工することによって形成されている。L字端子11は全体として略L字状をなし、相手側のL字端子11と互いに板面を対向させた状態で前後方向に水平に延びる細長いタブ状の機器接続部12と、機器接続部12の後端からそれぞれ外側(左右方向)に向けてほぼ直角に屈曲されるとともに、相手側のL字端子11と横並びの状態で下方(交差方向Y)に向けて延びる平坦な板状の電線接続部13と、を備えている。電線接続部13の上端には、機器接続部12の上端よりも上方側に突出した抜け止め部14が設けられている。抜け止め部14は、電線接続部13側(屈曲部側)の方が突出高さが高くなっており、外側にかけて斜め下方に切り欠かれた形態をなしている。
電線60は、端末において絶縁被覆62が引き剥がされて露出した芯線61の端部が、電線接続部13に対して後方側から重ね合わされるとともに、例えば超音波溶接等により溶接されることにより、L字端子11と導通接続されている。電線60は、電線接続部13の延び方向、すなわち、下方(交差方向Y)に向けて延びるように、L字端子11と導通接続されている。
導通接続されたL字端子11および電線60の端末部は、シールドシェル20により覆われている。シールドシェル20はアルミダイキャスト製であって、第1シェル30と第2シェル40とを組み合わせて構成されている。
第1シェル30は、前後方向に開口して内側に一対のL字端子11の機器接続部12を互いに対向させた状態で挿通させる、断面真円形の筒状部31(第1端子被覆部の一例)を備えている。筒状部31のうち前後方向における後方側の領域は、上下方向に二分割した下方側が切り欠かれており、その切り欠かれた後端縁から、下方(交差方向Y)に向けて延びて一対のL字端子11の電線接続部13とこれらの電線接続部13に接続された電線60(芯線61)を前方側から覆う前方被覆部32(第1電線被覆部の一例)が設けられている。
前方被覆部32の外面は、左右方向における中央部が平面状をなすとともに、両端部が後方に向けて湾曲しており、一対の電線接続部13および電線60を前方から側方にかけて覆うようになっている。
筒状部31の曲面状の上面のうち、前後方向における中央付近は、上方および側方(左右方向)に向けて段差状に張り出しており、全体として正面視略矩形状の張出部33とされている(図4および図5参照)。張出部33は、前後方向においては、機器接続部12の中央部よりやや後方から電線接続部13に亘る領域に設けられている。この張出部33の上面の左右方向における両端部には、ボルト挿通孔34が形成されている。
また、筒状部31のうち張出部33より後方側の領域は、張出部33より前方側の領域と比較して壁厚が厚く設定されており、その後端面が、第2シェル40との当接面とされている(図4参照)。なお、筒状部31は内面側おいては、周方向において面一とされている。また、筒状部31のうち上方側かつ後方側の領域は、電線接続部13を上方側から覆う位置まで延びている。
一方第2シェル40は、第1シェル30の後方側に組み合わされるものであって、筒状部31の後端面にぴったり突き合わされて、筒状部31の上下方向に二分割した上方側の領域を後方側から覆う半円形の板状の後方上側被覆部41(第2端子被覆部の一例)と、この後方上側被覆部41の下端から後方側に向けて斜め下方に延びる連結部42と、連結部42を介して後方上側被覆部41と連結されて、筒状部31の下方側の領域の一部を後方側から覆うとともに、前方被覆部32の後端面と突き合わされて前方被覆部32との間で電線接続部13および電線60を覆う後方下側被覆部43(第2電線被覆部の一例)と、を有している。
後方上側被覆部41は、電線接続部13のうち上方部分の背面、すなわち、芯線61が接続されていない部分に沿うように設けられている。また、後方下側被覆部43は、芯線61の先端付近(電線接続部13)から絶縁被覆62に亘る領域の後方側に沿うように設けられている。そして連結部42は、電線接続部13と芯線61との上下方向における境界の段差部分を覆う位置に設けられている。
後方下側被覆部43の外面は、左右方向における中央部が平面状をなすとともに、両端部が前方に向けて湾曲しており、一対の電線60を後方から側方にかけて覆うようになっている。すなわち、第1シェル30と第2シェル40とが組み付けられた状態においては、第1シェル30の前方被覆部32と第2シェル40の後方下側被覆部43とにより、電線60の周囲を連続的に囲む筒状の電線収容部22が形成される。
前方被覆部32と後方下側被覆部43とは、互いに組み合わされた状態において、一対の電線60を挿通させる一対の電線挿通孔23を形成するようになっている。すなわち、図8に示すように、前方被覆部32および後方下側被覆部43の下端には、電線60の外径より大きい径の円を半割りにした半円状に切り欠かれた前方底部35、および、後方底部44が設けられており、これらが組み合わさることにより、一対の電線挿通孔23が形成されている。
また、後方上側被覆部41の背面には、後方に向けて上下方向に延びる放熱フィン45が複数設けられている(図2および図7参照)。
さて、第1シェル30と第2シェル40とが組み付けられることにより形成されたシールドシェル20内のうち、図示しない機器側の端子と接続するための機器接続部12が収容された嵌合部21を除く領域には、絶縁樹脂がインサートモールドにより充填されている(以下、充填された状態の絶縁樹脂を絶縁樹脂部50とする)。
すなわち、図4に示すように、電線接続部13および電線60の周囲は、シールドシェル20内において、絶縁樹脂部50により空気層を埋めるように隙間なくモールドされるとともに、シールドシェル20と一体化されており、機器接続部12以外の導電部(本実施形態では電線接続部13および芯線61)とシールドシェル20との間に空気層が存在しないようになっている。換言すると、機器接続部12以外の導電部とシールドシェル20とは、絶縁樹脂部50により一体化されている。なお、絶縁樹脂部50は、電線接続部13の前面側も覆うように設けられている。
絶縁樹脂部50のうち、電線接続部13の周囲に充填された領域は、電線接続部13と芯線61との接続状態を保持する接続保持部51である。また、絶縁樹脂部50のうち、電線60(絶縁被覆62)の周囲に充填された領域は、電線60を保持する電線保持部52である。
また、絶縁樹脂部50は嵌合部21においてはシールドシェル20の内面に沿うように密着する筒壁状とされている。その前端はシールドシェル20の前端縁より前方に突出しており、全体として機器接続部12との間に機器側端子を内嵌させるための空間部を備えたフード状をなすように形成されている。以下、絶縁樹脂部50のうちこの空間部を取り囲む筒状の部分をフード部53とする。
フード部53のうちシールドシェル20から前方に突出した部分(突出部53A)の外周には、シールリング70が外嵌されている。このシールリング70は、シールドシェル20の前端縁に突き当てられており、シールドコネクタ10と機器側コネクタとが嵌合された際に、シールドコネクタ10と図示しない機器側コネクタとの間を液密に保持するためのものである。
さらに、フード部53のうちシールリング70の前方側にはフロントリテーナ80が嵌合されている。フロントリテーナ80は、フード部53に外嵌する内径を有する環状の環状部81と、環状部81の前後方向における略中央部においてフード部53の開口を塞ぐように延びる塞ぎ部82と、を備えており、塞ぎ部82には、機器接続部12の先端を外側に逃がすとともに機器側端子をフード部53内に挿入可能とする一対の端子挿通孔83が設けられている(図5参照)。
環状部81の前端縁と端子挿通孔83の前方側の孔縁部は内側かつ後方に向けて斜めに切り欠かれており、図示しない機器側端子を案内する案内部81A、83Aとされている。一対のL字端子11の機器接続部12は、端子挿通孔83から前方に突出している。また、環状部81の後端縁は、塞ぎ部82がフード部53の開口端縁に当接した状態において、シールドシェル20の筒状部31との間でシールリング70を挟持する寸法に設定されている。
本実施形態のシールドコネクタ10は以上のような構成であって、続いてその製造方法を説明する。まず、電線60の端部において絶縁被覆62を剥いで露出された芯線61を、L字端子11の電線接続部13に例えば超音波溶接により導通接続する(接続工程)。次に、一対のL字端子11の機器接続部12を第1シェル30の筒状部31に挿通させるとともに、一対の電線60を前方底部35の半円状の切欠部23A内に配し、後方から第2シェル40を覆うように組み付けて、接続状態のL字端子11および電線60をシールドシェル20内に収容する(収容工程)。そして、第1シェル30と第2シェル40の突き合わせた部分をレーザー溶接により一体化する。そして、第1シェル30、第2シェル40、一対のL字端子11、および、一対の電線60を所定の位置に保持した状態で金型内に設置し(設置工程)、絶縁樹脂によりインサートモールド成形する(成形工程)。すなわち、シールドシェル20内の所定領域に絶縁樹脂を充填し、接続状態のL字端子11および電線60と、シールドシェル20とを絶縁樹脂部50により一体化する。
そして最後に、金型から外した状態のフード部53に前方側からシールリング70を外嵌させるとともに、フロントリテーナ80を外嵌させて、所定位置まで押し込む。これによりシールリング70が抜け止めされた、本実施形態のシールドコネクタ10が得られる。
このような本実施形態のシールドコネクタ10によれば、導電経路(導電部)の中でも発熱量が比較的大きい電線接続部13と芯線61との接続部分は、インサートモールド成形によりシールドシェル20内に空気層を埋めるように充填された絶縁樹脂部50により隙間なく覆われ、シールドシェル20と一体化されている。したがって、導電経路上で発生した熱は無駄な空気層を介することなく、絶縁樹脂部50から速やかに金属製のシールドシェル20に伝えられ、シールドシェル20により外部に放熱される。すなわち、放熱性に優れたシールドコネクタ10が得られる。
また、L字端子11およびシールドシェル20は、上述したようにインサートモールド成形された絶縁樹脂部50により一体とされるから、従来の、ハウジングに端子やシールドシェルを装着する構成とは異なり、絶縁樹脂部50に対するL字端子11やシールドシェル20の固定構造が不要となる。すなわち、構成が簡素化される。
また、熱を逃がすために電線60の径を必要以上に大きくすることもないため、従来と比較して全体の構成を小型化することができる。
さらに、L字端子11およびシールドシェル20を絶縁樹脂部50により一体化させることにより、各部品間のがたつきがなくなるとともに剛性が高まり、耐振動性も向上する。
また、シールドシェル20は、2分割された第1シェル30および第2シェル40を組み合わせることで形成されるようになっているから、本実施形態のように端子11がL字形状に屈曲されており、電線60が機器接続部12の延び方向(接続方向X)と異なる交差方向Yに延びている場合でも、シールドシェル20内にL字端子11および電線60を簡単に配して収容することができる。
また、絶縁樹脂部50は筒状部31より接続方向の前方側に突出しており、その突出部にシールリング70が外嵌されているから、機器側端子を備える機器側コネクタ、あるいは、機器側のケースの開口と、シールドコネクタ10との間を、液密な状態とすることができる。
さらに、シールドシェル20には外側に向けて延びる複数の放熱フィン45が設けられているから、シールドシェル20に伝えられた熱を放熱フィン45により外部に速やかに逃がすことができる。すなわち、より放熱性に優れるシールドコネクタ10とすることができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、L字端子11と電線60(芯線61)とが直接的に導通接続される例を示したが、端子と電線とは、中継接続部材等の別部材を介して導通接続される構成としてもよい。
(2)絶縁樹脂部50は、放熱性の観点から、電線接続部13と芯線61との接続部分だけでなく、機器接続部12以外の導電部を覆うように設けられていることが好ましい。例えば、端子と電線との間に中継接続部材等が設けられる場合には、絶縁樹脂部は端子と中継接続部材との接続部分も覆うように設けられることが好ましい。
(3)上記実施形態では、電線接続部13と芯線61とを超音波溶接により接続する構成としたが、例えば圧着等、他の方法で接続する構成としてもよい。
(4)上記実施形態では、L字端子11を使用した例を示したが、端子はL字型に限らず、I字型でもよい。I字型端子の場合、電線がL字状に屈曲されて接続方向Xと交差する交差方向Yに延びる形態としてもよい。
(5)上記実施形態では、シールドシェル20を第1シェル30および第2シェル40を組み合わせることにより構成したが、第1シェルおよび第2シェルの形態は、上記実施形態に限るものではない。例えば、全体が軸方向に沿って半割状とされた一対の分割シェルの組み合わせにより構成するようにしてもよい。
(6)またシールドシェル20は2分割型に限るものではなく、一体型でもよく、3分割以上に分割されるものでもよい。要は、端子と電線を覆う形態であればよい。
(7)上記実施形態では、第1シェル30と第2シェル40とを溶接する例を示したが、接着剤により接着したり、係止構造を設けたり、締結部材により締結する構成としてもよい。ただし、インサートモールド成形に支障がない構成とすることが好ましい。
(8)上記実施形態では、第1シェル30と第2シェル40とを溶接により一体とした後、金型内に配置する構成としたが、別体のまま金型内に配置し、インサートモールド成形時に一体とする構成としてもよい。
(9)上記実施形態では、雄型のタブを備える雄端子の例を示したが、雌型端子に適用することもできる。
(10)放熱フィン45は省略してもよい。
(11)また、シールリング70やフロントリテーナ80も必須の構成ではなく、省略してもよい。
10:シールドコネクタ
11:L字端子(端子)
12:機器接続部
13:電線接続部
20:シールドシェル
21:端子収容部
22:電線収容部
30:第1シェル
31:筒状部(第1端子被覆部)
32:前方被覆部(第1電線被覆部)
40:第2シェル
41:後方上側被覆部(第2端子被覆部)
42:連結部
43:後方下側被覆部(第2電線被覆部)
45:放熱フィン
50:絶縁樹脂部
51:接続保持部
52:電線保持部
53:フード部
53A:突出部
60:電線
61:芯線
70:シールリング
X:接続方向
Y:交差方向

Claims (5)

  1. 機器側端子と接続される機器接続部を有する端子と、
    前記端子側に設けられた電線接続部と導通接続された芯線を含む電線と、
    前記端子および前記電線を覆うシールドシェルと、を備え、
    前記電線接続部と前記芯線との接続部分と、前記シールドシェルとは、インサートモールド成形された絶縁樹脂部により一体とされているシールドコネクタ。
  2. 前記電線は、前記機器側端子との接続方向と交差する交差方向に延びており、
    前記シールドシェルは、前記機器接続部の周方向の一部または全周を覆う第1端子被覆部、および、当該第1端子被覆部に連なって前記電線を前記接続方向の前方側から覆う第1電線被覆部を備える第1シェルと、
    前記第1端子被覆部とともに前記端子を覆う第2端子被覆部、および、前記第1電線被覆部とともに前記電線を覆う第2電線被覆部を備える第2シェルと、
    を組み合わせて構成されている、請求項1に記載のシールドコネクタ。
  3. 前記絶縁樹脂部は前記第1端子被覆部より前記接続方向の前方側に突出する突出部を有しており、
    前記突出部にシールリングが外嵌されている、請求項2に記載のシールドコネクタ。
  4. 前記シールドシェルに外側に向けて延びる放熱フィンが設けられている、請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載のシールドコネクタ。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載のシールドコネクタを製造する製造方法であって、
    電線の端部に露出された芯線を端子側の電線接続部に接続する接続工程と、
    接続状態の端子および電線をシールドシェル内に収容する収容工程と、
    接続状態の端子および電線とシールドシェルとを金型内の所定位置に設置する設置工程と、
    所定位置に設置された接続状態の端子および電線とシールドシェルとの間の所定領域に絶縁樹脂を充填するインサートモールド成形を行う成形工程と、
    を実行するシールドコネクタの製造方法。
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