JP2018112809A - 頭部装着型表示装置およびその制御方法、並びにコンピュータープログラム - Google Patents

頭部装着型表示装置およびその制御方法、並びにコンピュータープログラム Download PDF

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Abstract

【課題】移動体の操作性を高める。
【解決手段】透過型の頭部装着型表示装置は、使用者の頭部に装着された状態において、外景を透過させて使用者に外景を視認させるとともに、外景に虚像画像を重畳させて使用者に視認させる画像表示部と、画像表示部を制御する制御部と、画像表示部が装着された使用者の位置を検出する位置検出部と、使用者の視界を検出する視界検出部と、外部の機器と無線通信を行なう無線通信部と、を備える。制御部は、無線通信部を介して、使用者の操作対象物としての移動体である自機の位置を含む状態情報を取得する状態情報取得部と、使用者の位置及び視界と自機の位置との関係に基づいて、自機の操作のための支援情報を含む支援画像を作成して虚像画像として画像表示部に表示させる支援情報作成部と、を備える。
【選択図】図12

Description

本発明は、頭部装着型表示装置と、頭部装着型表示装置の制御方法と、コンピュータープログラムと、に関する。
近年、ドローン(Drone)のように、遠隔操縦または自律飛行が可能な無人機(無人航空機)の開発が進んでいる。無人機は、機体に搭載されているGPSセンサーやIMUセンサー、画像センサー等の各種センサーにより飛行位置や機体の状態を把握しつつ飛行することができる。この際、遠隔操縦を行なう操縦者は、自機を肉眼で把握しながら飛行させることにより、自機のおおよその高度及び位置を把握しながら操縦することが可能である。また、自律飛行を監視し、場合によっては制御を行なう者や、遠隔操縦の操縦者は、自機から送信されてくる、画像や、位置及び高度の情報、等を、監視及び制御用のPC、タブレットや、遠隔操縦用のコントローラー、等の自機と無線通信可能な機器で取得して、機体の状態を把握することが可能である。なお、以下では、自機と無線通信可能な機器を「遠隔制御装置」とも呼ぶ。また、遠隔操縦の操縦者や、自律飛行の監視等を行なう者を単に「操作者」とも呼び、操縦や監視、制御等を単に「操作」とも呼ぶ。
なお、特許文献1には、ユーザー(操縦者)が、機体を見て、遠隔制御装置の傾斜を変化させることにより、直感的に機体の操縦を可能と制御方法が開示されている。
特開2013−144539号公報
ここで、複数の無人機が飛行している状況において、操縦者の視界に複数の無人機が見える状態となった場合に、自機を見失う恐れがある。例えば、無人機による空撮画像の確認や、遠隔制御装置の操作等のために、一端、自機から目を離した隙に、操縦している自機がどの機体であるか判らなくなってしまうことがある。特に、高速で上空を移動する機体から目を離した場合、高速に移動しているために、自機を見失いやすい。一端見失った機体を探している時間においては、機体の操作は可能であるものの、操作者による制御や操縦がなされているわけではなく、他機との接触や、建造物や自然物との接触等の種々の不都合が発生する恐れがある。そこで、操作者の操作する自機の識別性を高めることや、自機の操作性を高めることが望まれている。なお、このような課題は、無人機に限らず、遠隔操作や自動運転される種々の無人の移動体に共通する課題であった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本発明の一形態によれば、透過型の頭部装着型表示装置が提供される。この頭部装着型表示装置は、使用者の頭部に装着された状態において、外景を透過させて前記使用者に前記外景を視認させるとともに、前記外景に虚像画像を重畳させて前記使用者に視認させる画像表示部と;前記画像表示部を制御する制御部と;前記画像表示部が装着された前記使用者の位置を検出する位置検出部と;前記使用者の視界を検出する視界検出部と;外部の機器と無線通信を行なう無線通信部と;を備える。前記制御部は、前記無線通信部を介して、前記使用者の操作対象物としての移動体である自機の位置を含む状態情報を取得する状態情報取得部と;前記使用者の位置及び視界と前記自機の位置との関係に基づいて、前記自機の操作のための支援情報を含む支援画像を作成して前記虚像画像として前記画像表示部に表示させる支援情報作成部と;を備える。
この形態の頭部装着型表示装置によれば、使用者の位置及び視界と自機の位置との関係に基づいて、自機の操作のための支援情報を含む支援画像を作成して虚像画像として外景に重畳して画像表示部に表示させることができるので、使用者は支援画像を参照しながら自機の操作を行なうことが可能であり、自機の操作性を高めることが可能である。
(2)上記形態の頭部装着型表示装置において、前記状態情報取得部は、前記自機を制御するために使用される遠隔制御装置に対して前記自機から送信されてくる前記状態情報を、前記無線通信部を含む無線通信経路を介して取得する、ようにしてもよい。
この形態の頭部装着型表示装置によれば、自機の状態情報を容易に取得して、支援画像の作成に利用することができる。
(3)上記形態の頭部装着型表示装置において、前記状態情報取得部は、さらに、前記自機以外の1つ以上の移動体である他機をそれぞれ制御するために使用される1つ以上の遠隔制御装置のそれぞれに対して前記他機から送信されてくる前記他機の状態情報を、前記無線通信経路を介して取得する、ようにしてもよい。
この形態の頭部装着型表示装置によれば、自機の状態情報及び他機の状態情報を容易に取得して、支援画像の作成に利用することができる。
(4)上記形態の頭部装着型表示装置において、前記支援情報作成部は、前記使用者の位置及び視界と前記自機の位置との関係に基づいて、前記使用者の視界に前記自機が含まれていないことが特定された場合において、前記自機の位置する方向を示す指示画像を前記虚像画像として前記画像表示部に表示させる、ようにしてもよい。
この形態の頭部装着型表示装置によれば、前記使用者の視界に自機が存在しない場合に、自機が存在する方向を使用者に認識させて、使用者の視界に自機が入るように導くことができる。
(5)上記形態の頭部装着型表示装置において、前記支援情報作成部は、前記使用者の位置及び視界と前記自機の位置との関係に基づいて、前記使用者の視界に前記自機が含まれていることが特定された場合において、前記自機を識別させるマーカー画像を前記虚像画像として前記画像表示部に表示させる、ようにしてもよい。
この形態の頭部装着型表示装置によれば、使用者は、視界内に存在する自機を容易に識別することができる。
(6)上記(2)の形態における上記(5)の形態の頭部装着型表示装置において、前記支援情報作成部は、さらに、前記使用者の視界に含まれる前記自機に対して、前記自機の状態情報に含まれる移動方向を示す移動方向情報を前記虚像画像として前記画像表示部に表示させる、ようにしてもよい。
この形態の頭部装着型表示装置によれば、使用者が自機の移動方向を容易に把握することができる。
(7)上記(3)の形態における上記(5)の形態の頭部装着型表示装置において、前記支援情報作成部は、さらに、前記使用者の視界に含まれる前記自機に対して、前記自機の状態情報に含まれる移動方向を示す移動方向情報を前記虚像画像として前記画像表示部に表示させるとともに、前記使用者の視界に含まれる前記他機に対して、前記他機の状態情報に含まれる移動方向を示す移動方向情報を前記虚像画像として前記画像表示部に表示させる、ようにしてもよい。
この形態の頭部装着型表示装置によれば、使用者が視界内にある自機及び他機の移動方向を容易に把握することができる。
(8)上記(3)の形態における上記(5)〜(7)の形態の頭部装着型表示装置において、前記支援情報作成部は、さらに、前記自機に対して予め定めた第1接近条件を満たす他機が存在する場合に、前記自機の状態情報に含まれる前記自機の位置及び予め定めた時間経過後の予測位置と、前記第1接近条件を満たす他機の状態情報に含まれる前記他機の位置及びおよび予め定めた時間経過後の予測位置と、に基づいて、前記自機と前記他機とが予め定めた第2接近条件を満たす場合に、前記他機の接近状態を示す情報を前記虚像画像として前記画像表示部に表示させる、ようにしてもよい。
この形態の頭部装着型表示装置によれば、使用者に自機に接近する他機の接近状態を容易に把握することができる。
(9)上記形態の頭部装着型表示装置において、前記支援情報作成部は、前記外景に対して前記支援画像が識別容易となるように、前記外景の状態に応じて前記支援画像の状態を変化させる、ようにしてもよい。
この形態の頭部装着型表示装置によれば、外景に対して支援画像が識別容易となるように、外景の状態に応じて支援画像の状態を変化させることができるので、外景に対して支援画像の識別性を向上させることができる。例えば、外景(空、雲、風景等)に応じて支援画像の色や線や文字の太さ等を変更することにより、外景に対して支援画像の識別性を向上させることができる。
本発明は、頭部装着型表示装置以外の種々の形態で実現することも可能である。例えば、頭部装着型表示装置の制御方法、頭部装着型表示装置の備える各構成要素の機能を実現するためのコンピュータープログラム、そのコンピュータープログラムを記録した記録媒体等で実現できる。
第1実施形態における操作支援システムの概略構成を示す説明図。 画像表示部が備える光学系の構成を示す要部平面図。 使用者から見た画像表示部の要部構成を示す図。 カメラの画角を説明するための図。 HMDの構成を機能的に示すブロック図。 制御装置の構成を機能的に示すブロック図。 遠隔制御装置の構成を機能的に示すブロック図。 遠隔制御装置における状態情報取得処理を示すフローチャート。 機体操作支援処理のうちの状態情報取得処理を示すフローチャート。 機体操作支援処理のうちの支援情報作成処理を示すフローチャート。 指示画像の表示の一例を示す説明図。 マーカー画像及び参考画像の表示の一例を示す説明図。 自機のマーカー画像の変形例を示す説明図。 支援画像としてマップ画像を表示した変形例を示す説明図。 第2実施形態における操作支援システムの概略構成を示す説明図。 制御装置の構成を機能的に示すブロック図。 遠隔制御装置の構成を機能的に示すブロック図。 管理サーバーの構成を機能的に示すブロック図。 機体状態データベースの一例を示す説明図。 状態情報取得部による状態情報取得処理を示すフローチャート。 支援情報作成部による支援情報作成処理を示すフローチャート。 自機へのマーカー画像及び参考画像の表示と、他機への参考画像の表示の一例を示す説明図。 支援画像としてマップ画像を表示した変形例を示す説明図。 変形例の画像表示部が備える光学系の構成を示す要部平面図。
A.第1実施形態:
A1.操作支援システムの構成:
図1は、本発明の第1実施形態における操作支援システムの概略構成を示す説明図である。操作支援システム1000は、頭部装着型表示装置100と、無人機400と、遠隔制御装置500と、を備えている。
頭部装着型表示装置100は、後述するように、無人機400の操作を支援するために、無人機400の状態に関する情報(状態情報)を頭部装着型表示装置100の使用者に提供する。
頭部装着型表示装置100は、使用者の頭部に装着する表示装置であり、ヘッドマウントディスプレイ(Head Mounted Display、HMD)とも呼ばれる。HMD100は、グラスを通過して視認される外界の中に画像が浮かび上がるシースルー型(透過型)の頭部装着型表示装置である。ここで、使用者は、無人機400を操作する操作者である。
HMD100は、使用者に画像を視認させる画像表示部20と、画像表示部20を制御する制御装置(コントローラー)10とを備えている。
画像表示部20は、使用者の頭部に装着される装着体であり、本実施形態では眼鏡形状を有する。画像表示部20は、右保持部21と、左保持部23と、前部フレーム27とを有する本体に、右表示ユニット22と、左表示ユニット24と、右導光板26と、左導光板28とを備える。
右保持部21および左保持部23は、それぞれ、前部フレーム27の両端部から後方に延び、眼鏡のテンプル(つる)のように、使用者の頭部に画像表示部20を保持する。ここで、前部フレーム27の両端部のうち、画像表示部20の装着状態において使用者の右側に位置する端部を端部ERとし、使用者の左側に位置する端部を端部ELとする。右保持部21は、前部フレーム27の端部ERから、画像表示部20の装着状態における使用者の右側頭部に対応する位置まで延伸して設けられている。左保持部23は、前部フレーム27の端部ELから、画像表示部20の装着状態における使用者の左側頭部に対応する位置まで延伸して設けられている。
右導光板26および左導光板28は、前部フレーム27に設けられている。右導光板26は、画像表示部20の装着状態における使用者の右眼の眼前に位置し、右眼に画像を視認させる。左導光板28は、画像表示部20の装着状態における使用者の左眼の眼前に位置し、左眼に画像を視認させる。
前部フレーム27は、右導光板26の一端と左導光板28の一端とを互いに連結した形状を有する。この連結位置は、画像表示部20の装着状態における使用者の眉間の位置に対応する。前部フレーム27には、右導光板26と左導光板28との連結位置において、画像表示部20の装着状態において使用者の鼻に当接する鼻当て部が設けられていてもよい。この場合、鼻当て部と右保持部21と左保持部23とによって、画像表示部20を使用者の頭部に保持できる。また、右保持部21および左保持部23に対して、画像表示部20の装着状態において使用者の後頭部に接するベルトを連結してもよい。この場合、ベルトによって画像表示部20を使用者の頭部に強固に保持できる。
右表示ユニット22は、右導光板26による画像の表示を行う。右表示ユニット22は、右保持部21に設けられ、画像表示部20の装着状態における使用者の右側頭部の近傍に位置する。左表示ユニット24は、左導光板28による画像の表示を行う。左表示ユニット24は、左保持部23に設けられ、画像表示部20の装着状態における使用者の左側頭部の近傍に位置する。なお、右表示ユニット22および左表示ユニット24を総称して「表示駆動部」とも呼ぶ。
本実施形態の右導光板26および左導光板28は、光透過性の樹脂等によって形成される光学部(例えばプリズム)であり、右表示ユニット22および左表示ユニット24が出力する画像光を使用者の眼に導く。なお、右導光板26および左導光板28の表面には、調光板が設けられてもよい。調光板は、光の波長域により透過率が異なる薄板状の光学素子であり、いわゆる波長フィルターとして機能する。調光板は、例えば、前部フレーム27の表面(使用者の眼と対向する面とは反対側の面)を覆うように配置される。調光板の光学特性を適宜選択することにより、可視光、赤外光、および紫外光等の任意の波長域の光の透過率を調整することができ、外部から右導光板26および左導光板28に入射し、右導光板26および左導光板28を透過する外光の光量を調整できる。
画像表示部20は、右表示ユニット22および左表示ユニット24がそれぞれ生成する画像光を、右導光板26および左導光板28に導き、この画像光によって画像(拡張現実感(Augmented Reality、AR)画像)を使用者に視認させる(これを「画像を表示する」とも呼ぶ)。使用者の前方から右導光板26および左導光板28を透過して外光が使用者の眼に入射する場合、使用者の眼には、画像を構成する画像光と、外光とが重畳して入射する。このため、使用者における画像の視認性は、外光の強さに影響を受ける。
このため、例えば前部フレーム27に調光板を装着し、調光板の光学特性を適宜選択あるいは調整することによって、画像の視認のしやすさを調整することができる。典型的な例では、HMD100を装着した使用者が少なくとも外の景色を視認できる程度の光透過性を有する調光板を選択することができる。また、太陽光を抑制して、画像の視認性を高めることができる。また、調光板を用いると、右導光板26および左導光板28を保護し、右導光板26および左導光板28の損傷や汚れの付着等を抑制する効果が期待できる。調光板は、前部フレーム27、あるいは、右導光板26および左導光板28のそれぞれに対して着脱可能としてもよい。また、複数種類の調光板を交換して着脱可能としてもよく、調光板を省略してもよい。
カメラ61は、画像表示部20の前部フレーム27に配置されている。カメラ61は、前部フレーム27の前面において、右導光板26および左導光板28を透過する外光を遮らない位置に設けられる。図1の例では、カメラ61は、前部フレーム27の端部ER側に配置されている。カメラ61は、前部フレーム27の端部EL側に配置されていてもよく、右導光板26と左導光板28との連結部に配置されていてもよい。
カメラ61は、CCDやCMOS等の撮像素子、および、撮像レンズ等を備えるデジタルカメラである。本実施形態のカメラ61は単眼カメラであるが、ステレオカメラを採用してもよい。カメラ61は、HMD100の表側方向、換言すれば、画像表示部20の装着状態において使用者が視認する視界の、少なくとも一部の外景(実空間)を撮像する。換言すれば、カメラ61は、使用者の視界と重なる範囲または方向を撮像し、使用者が視認する方向を撮像する。カメラ61の画角の広さは適宜設定できる。本実施形態では、カメラ61の画角の広さは、使用者が右導光板26および左導光板28を透過して視認可能な使用者の視界の全体を撮像するように設定される。カメラ61は、制御機能部150(図5)の制御に従って撮像を実行し、得られた撮像データを制御機能部150へ出力する。
HMD100は、予め設定された測定方向に位置する測定対象物までの距離を検出する測距センサーを備えていてもよい。測距センサーは、例えば、前部フレーム27の右導光板26と左導光板28との連結部分に配置することができる。測距センサーの測定方向は、MD100の表側方向(カメラ61の撮像方向と重複する方向)とすることができる。測距センサーは、例えば、LEDやレーザーダイオード等の発光部と、光源が発する光が測定対象物に反射する反射光を受光する受光部と、により構成できる。この場合、三角測距処理や、時間差に基づく測距処理により距離を求める。測距センサーは、例えば、超音波を発する発信部と、測定対象物で反射する超音波を受信する受信部と、により構成してもよい。この場合、時間差に基づく測距処理により距離を求める。測距センサーはカメラ61と同様に、制御機能部150により制御され、検出結果を制御機能部150へ出力する。
図2は、画像表示部20が備える光学系の構成を示す要部平面図である。説明の便宜上、図2には使用者の右眼REおよび左眼LEを図示する。図2に示すように、右表示ユニット22と左表示ユニット24とは、左右対称に構成されている。
右眼REに画像(AR画像)を視認させる構成として、右表示ユニット22は、OLED(Organic Light Emitting Diode)ユニット221と、右光学系251とを備える。OLEDユニット221は、画像光を発する。右光学系251は、レンズ群等を備え、OLEDユニット221が発する画像光Lを右導光板26へと導く。
OLEDユニット221は、OLEDパネル223と、OLEDパネル223を駆動するOLED駆動回路225とを有する。OLEDパネル223は、有機エレクトロルミネッセンスにより発光し、R(赤)、G(緑)、B(青)の色光をそれぞれ発する発光素子により構成される自発光型の表示パネルである。OLEDパネル223は、R、G、Bの素子を1個ずつ含む単位を1画素とした複数の画素が、マトリクス状に配置されている。
OLED駆動回路225は、制御機能部150(図5)の制御に従って、OLEDパネル223が備える発光素子の選択および通電を実行し、発光素子を発光させる。OLED駆動回路225は、OLEDパネル223の裏面、すなわち発光面の裏側に、ボンディング等により固定されている。OLED駆動回路225は、例えばOLEDパネル223を駆動する半導体デバイスで構成され、OLEDパネル223の裏面に固定される基板に実装されてもよい。この基板には、後述する温度センサー217(図5)が実装される。なお、OLEDパネル223は、白色に発光する発光素子をマトリクス状に配置し、R、G、Bの各色に対応するカラーフィルターを重ねて配置する構成を採用してもよい。また、R、G、Bの色光をそれぞれ放射する発光素子に加えて、W(白)の光を放射する発光素子を備えるWRGB構成のOLEDパネル223が採用されてもよい。
右光学系251は、OLEDパネル223から射出された画像光Lを並行状態の光束にするコリメートレンズを有する。コリメートレンズにより並行状態の光束にされた画像光Lは、右導光板26に入射する。右導光板26の内部において光を導く光路には、画像光Lを反射する複数の反射面が形成される。画像光Lは、右導光板26の内部で複数回の反射を経て右眼RE側に導かれる。右導光板26には、右眼REの眼前に位置するハーフミラー261(反射面)が形成される。画像光Lは、ハーフミラー261で反射後、右導光板26から右眼REへと射出され、この画像光Lが右眼REの網膜で像を結ぶことで、使用者に画像を視認させる。
左眼LEに画像(AR画像)を視認させる構成として、左表示ユニット24は、OLEDユニット241と、左光学系252とを備える。OLEDユニット241は画像光を発する。左光学系252は、レンズ群等を備え、OLEDユニット241が発する画像光Lを左導光板28へと導く。OLEDユニット241は、OLEDパネル243と、OLEDパネル243を駆動するOLED駆動回路245を有する。各部の詳細は、OLEDユニット221、OLEDパネル223、OLED駆動回路225と同じである。OLEDパネル243の裏面に固定される基板には、温度センサー239(図5)が実装される。また、左光学系252の詳細は右光学系251と同じである。
以上説明した構成によれば、HMD100は、シースルー型の表示装置として機能することができる。すなわち使用者の右眼REには、ハーフミラー261で反射した画像光Lと、右導光板26を透過した外光OLとが入射する。使用者の左眼LEには、ハーフミラー281で反射した画像光Lと、左導光板28を透過した外光OLとが入射する。このように、HMD100は、内部で処理した画像の画像光Lと外光OLとを重ねて使用者の眼に入射させる。この結果、使用者にとっては、右導光板26および左導光板28を透かして外景(実世界)が見えると共に、この外景に重なるようにして画像光Lによる虚像(虚像画像、AR画像)が視認される。
なお、ハーフミラー261およびハーフミラー281は、右表示ユニット22および左表示ユニット24がそれぞれ出力する画像光を反射して画像を取り出す「画像取り出し部」として機能する。また、右光学系251および右導光板26を総称して「右導光部」とも呼び、左光学系252および左導光板28を総称して「左導光部」とも呼ぶ。右導光部および左導光部の構成は、上述した例に限定されず、画像光を用いて使用者の眼前に画像を形成する限りにおいて任意の方式を用いることができる。例えば、右導光部および左導光部には、回折格子を用いてもよいし、半透過反射膜を用いてもよい。
図1において、制御装置10と画像表示部20とは、接続ケーブル40によって接続される。接続ケーブル40は、制御装置10の下部に設けられるコネクターに着脱可能に接続され、左保持部23の先端から、画像表示部20内部の各種回路に接続する。接続ケーブル40には、デジタルデータを伝送するメタルケーブルまたは光ファイバーケーブルを有する。接続ケーブル40にはさらに、アナログデータを伝送するメタルケーブルを含んでもよい。接続ケーブル40の途中には、コネクター46が設けられている。
コネクター46は、ステレオミニプラグを接続するジャックであり、コネクター46と制御装置10とは、例えばアナログ音声信号を伝送するラインで接続される。図1に示す本実施形態の例では、コネクター46には、ステレオヘッドホンを構成する右イヤホン32および左イヤホン34と、マイク63を有するヘッドセット30とが接続されている。
マイク63は、例えば図1に示すように、マイク63の集音部が使用者の視線方向を向くように配置されている。マイク63は、音声を集音し、音声信号を音声インターフェース182(図5)に出力する。マイク63は、モノラルマイクであってもステレオマイクであってもよく、指向性を有するマイクであっても無指向性のマイクであってもよい。
制御装置10は、HMD100を制御するための装置である。制御装置10は、点灯部12と、タッチパッド14と、方向キー16と、決定キー17と、電源スイッチ18とを含んでいる。点灯部12は、HMD100の動作状態(例えば、電源のON/OFF等)を、その発光態様によって通知する。点灯部12としては、例えば、LED(Light Emitting Diode)を用いることができる。
タッチパッド14は、タッチパッド14の操作面上での接触操作を検出して、検出内容に応じた信号を出力する。タッチパッド14としては、静電式や圧力検出式、光学式といった種々のタッチパッドを採用することができる。方向キー16は、上下左右方向に対応するキーへの押下操作を検出して、検出内容に応じた信号を出力する。決定キー17は、押下操作を検出して、制御装置10において操作された内容を決定するための信号を出力する。電源スイッチ18は、スイッチのスライド操作を検出することで、HMD100の電源の状態を切り替える。
図3は、使用者から見た画像表示部20の要部構成を示す図である。図3では、接続ケーブル40、右イヤホン32、左イヤホン34の図示を省略している。図3の状態では、右導光板26および左導光板28の裏側が視認できると共に、右眼REに画像光を照射するためのハーフミラー261、および、左眼LEに画像光を照射するためのハーフミラー281が略四角形の領域として視認できる。使用者は、これらハーフミラー261、281を含む左右の導光板26、28の全体を透過して外景を視認すると共に、ハーフミラー261、281の位置に矩形の表示画像を視認する。
図4は、カメラ61の画角を説明するための図である。図4では、カメラ61と、使用者の右眼REおよび左眼LEとを平面視で模式的に示すと共に、カメラ61の画角(撮像範囲)をθで示す。なお、カメラ61の画角θは図示のように水平方向に拡がっているほか、一般的なデジタルカメラと同様に鉛直方向にも拡がっている。
上述のようにカメラ61は、画像表示部20において右側の端部に配置され、使用者の視線の方向(すなわち使用者の前方)を撮像する。このためカメラ61の光軸は、右眼REおよび左眼LEの視線方向を含む方向とされる。使用者がHMD100を装着した状態で視認できる外景は、無限遠とは限らない。例えば、使用者が両眼で対象物OBを注視すると、使用者の視線は、図中の符号RD、LDに示すように、対象物OBに向けられる。この場合、使用者から対象物OBまでの距離は、30cm〜10m程度であることが多く、1m〜4mであることがより多い。そこで、HMD100について、通常使用時における使用者から対象物OBまでの距離の上限および下限の目安を定めてもよい。この目安は、予め求められHMD100にプリセットされていてもよいし、使用者が設定してもよい。カメラ61の光軸および画角は、このような通常使用時における対象物OBまでの距離が、設定された上限および下限の目安に相当する場合において対象物OBが画角に含まれるように設定されることが好ましい。
なお、一般的に、人間の視野角は水平方向におよそ200度、垂直方向におよそ125度とされる。そのうち情報受容能力に優れる有効視野は水平方向に30度、垂直方向に20度程度である。人間が注視する注視点が迅速に安定して見える安定注視野は、水平方向に60〜90度、垂直方向に45〜70度程度とされている。この場合、注視点が対象物OB(図4)であるとき、視線RD、LDを中心として水平方向に30度、垂直方向に20度程度が有効視野である。また、水平方向に60〜90度、垂直方向に45〜70度程度が安定注視野である。使用者が画像表示部20を透過して右導光板26および左導光板28を透過して視認する実際の視野を、実視野(FOV:Field Of View)と呼ぶ。実視野は、視野角および安定注視野より狭いが、有効視野より広い。なお、この実視野が「視界」に相当する。
本実施形態のカメラ61の画角θは、使用者の視野より広い範囲を撮像可能に設定される。カメラ61の画角θは、少なくとも使用者の有効視野より広い範囲を撮像可能に設定されることが好ましく、実視野よりも広い範囲を撮像可能に設定されることがより好ましい。カメラ61の画角θは、使用者の安定注視野より広い範囲を撮像可能に設定されることがさらに好ましく、使用者の両眼の視野角よりも広い範囲を撮像可能に設定されることが最も好ましい。このため、カメラ61には、撮像レンズとしていわゆる広角レンズを備え、広い画角を撮像できる構成としてもよい。広角レンズには、超広角レンズ、準広角レンズと呼ばれるレンズを含んでもよい。また、カメラ61には、単焦点レンズを含んでもよく、ズームレンズを含んでもよく、複数のレンズからなるレンズ群を含んでもよい。
図5は、HMD100の構成を機能的に示すブロック図である。制御装置10は、プログラムを実行してHMD100を制御するメインプロセッサー140と、記憶部と、入出力部と、センサー類と、インターフェースと、電源部130とを備える。メインプロセッサー140には、これらの記憶部、入出力部、センサー類、インターフェース、電源部130がそれぞれ接続されている。メインプロセッサー140は、制御装置10が内蔵しているコントローラー基板120に実装されている。
記憶部には、メモリー118と、不揮発性記憶部121とが含まれている。メモリー118は、メインプロセッサー140によって実行されるコンピュータープログラム、および、処理されるデータを一時的に記憶するワークエリアを構成する。不揮発性記憶部121は、フラッシュメモリーやeMMC(embedded Multi Media Card)で構成される。不揮発性記憶部121は、メインプロセッサー140が実行するコンピュータープログラムや、メインプロセッサー140によって処理される各種のデータを記憶する。本実施形態において、これらの記憶部はコントローラー基板120に実装されている。
入出力部には、タッチパッド14と、操作部110とが含まれている。操作部110には、制御装置10に備えられた方向キー16と、決定キー17と、電源スイッチ18とが含まれる。メインプロセッサー140は、これら各入出力部を制御すると共に、各入出力部から出力される信号を取得する。
センサー類には、6軸センサー111と、磁気センサー113と、GPS(Global Positioning System)レシーバー115とが含まれている。6軸センサー111は、3軸加速度センサーと3軸ジャイロ(角速度)センサーとを備えるモーションセンサー(慣性センサー)である。6軸センサー111は、これらセンサーがモジュール化されたIMU(Inertial Measurement Unit)を採用してもよい。磁気センサー113は、例えば、3軸の地磁気センサーである。GPSレシーバー115は、図示しないGPSアンテナを備え、GPS衛星から送信される無線信号を受信して、制御装置10の現在位置の座標を検出する。これらセンサー類(6軸センサー111、磁気センサー113、GPSレシーバー115)は、検出値を予め指定されたサンプリング周波数に従って、メインプロセッサー140へと出力する。各センサーが検出値を出力するタイミングは、メインプロセッサー140からの指示に応じてもよい。なお、GPSレシーバー115は、制御機能部150と協調することにより、HMD100を装着した使用者の現在位置を特定する「位置検出部」として機能する。
インターフェースには、無線通信部117と、音声コーデック180と、外部コネクター184と、外部メモリーインターフェース186と、USB(Universal Serial Bus)コネクター188と、センサーハブ192と、FPGA194と、インターフェース196とが含まれている。これらは、外部とのインターフェースとして機能する。無線通信部117は、HMD100と外部機器との間における無線通信を実行する。無線通信部117は、図示しないアンテナ、RF回路、ベースバンド回路、通信制御回路等を備えて構成され、あるいはこれらが統合されたデバイスとして構成されている。無線通信部117は、例えば、Bluetooth(登録商標)、Wi−Fi(登録商標)を含む無線LAN等の規格に準拠した無線通信を行う。
音声コーデック180は、音声インターフェース182に接続され、音声インターフェース182を介して入出力される音声信号のエンコード/デコードを行う。音声インターフェース182は、音声信号を入出力するインターフェースである。音声コーデック180は、アナログ音声信号からデジタル音声データへの変換を行うA/Dコンバーター、および、その逆の変換を行うD/Aコンバーターを備えてもよい。本実施形態のHMD100は、音声を右イヤホン32および左イヤホン34から出力し、マイク63により集音する。音声コーデック180は、メインプロセッサー140が出力するデジタル音声データをアナログ音声信号に変換し、音声インターフェース182を介して出力する。また、音声コーデック180は、音声インターフェース182に入力されるアナログ音声信号をデジタル音声データに変換してメインプロセッサー140に出力する。
外部コネクター184は、メインプロセッサー140に対して、メインプロセッサー140と通信する外部装置(例えば、パーソナルコンピューター、スマートフォン、ゲーム機器等)を接続するためのコネクターである。外部コネクター184に接続された外部装置は、コンテンツの供給元となり得るほか、メインプロセッサー140が実行するコンピュータープログラムのデバッグや、HMD100の動作ログの収集に使用できる。外部コネクター184は種々の態様を採用できる。外部コネクター184としては、例えば、USBインターフェース、マイクロUSBインターフェース、メモリーカード用インターフェース等の有線接続に対応したインターフェースや、無線LANインターフェース、Bluetoothインターフェース等の無線接続に対応したインターフェースを採用できる。
外部メモリーインターフェース186は、可搬型のメモリーデバイスを接続可能なインターフェースである。外部メモリーインターフェース186は、例えば、カード型記録媒体を装着してデータの読み書きを行うメモリーカードスロットと、インターフェース回路とを含む。カード型記録媒体のサイズ、形状、規格等は適宜選択できる。USBコネクター188は、USB規格に準拠したメモリーデバイス、スマートフォン、パーソナルコンピューター等を接続可能なインターフェースである。USBコネクター188は、例えば、USB規格に準拠したコネクターと、インターフェース回路とを含む。USBコネクター188のサイズ、形状、USB規格のバージョン等は適宜選択できる。
また、HMD100は、バイブレーター19を備える。バイブレーター19は、図示しないモーターと、偏芯した回転子等を備え、メインプロセッサー140の制御に従って振動を発生する。HMD100は、例えば、操作部110に対する操作を検出した場合や、HMD100の電源がオンオフされた場合等に所定の振動パターンでバイブレーター19により振動を発生させる。バイブレーター19は、制御装置10に設ける構成に換えて、画像表示部20側、例えば、画像表示部の右保持部21(テンプルの右側部分)に設ける構成としてもよい。
センサーハブ192およびFPGA194は、インターフェース(I/F)196を介して画像表示部20に接続されている。センサーハブ192は、画像表示部20が備える各種センサーの検出値を取得して、メインプロセッサー140に出力する。FPGA194は、メインプロセッサー140と画像表示部20の各部との間で送受信されるデータの処理およびインターフェース196を介した伝送を実行する。インターフェース196は、画像表示部20の右表示ユニット22と、左表示ユニット24とに対してそれぞれ接続されている。本実施形態の例では、左保持部23に接続ケーブル40が接続され、この接続ケーブル40に繋がる配線が画像表示部20内部に敷設され、右表示ユニット22と左表示ユニット24とのそれぞれが、制御装置10のインターフェース196に接続される。
電源部130には、バッテリー132と、電源制御回路134とが含まれている。電源部130は、制御装置10が動作するための電力を供給する。バッテリー132は、充電可能な電池である。電源制御回路134は、バッテリー132の残容量の検出と、OS143への充電の制御を行う。電源制御回路134は、メインプロセッサー140に接続され、バッテリー132の残容量の検出値や、バッテリー132の電圧の検出値をメインプロセッサー140へと出力する。なお、電源部130が供給する電力に基づいて、制御装置10から画像表示部20へと電力を供給してもよい。電源部130から制御装置10の各部および画像表示部20への電力の供給状態を、メインプロセッサー140により制御可能な構成としてもよい。
右表示ユニット22は、表示ユニット基板210と、OLEDユニット221と、カメラ61と、照度センサー65と、LEDインジケーター67と、温度センサー217とを備える。表示ユニット基板210には、インターフェース196に接続されるインターフェース(I/F)211と、受信部(Rx)213と、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ReadーOnly Memory)215とが実装されている。受信部213は、インターフェース211を介して制御装置10から入力されるデータを受信する。受信部213は、OLEDユニット221で表示する画像の画像データを受信した場合に、受信した画像データをOLED駆動回路225(図2)へと出力する。
EEPROM215は、各種のデータをメインプロセッサー140が読み取り可能な態様で記憶する。EEPROM215は、例えば、画像表示部20のOLEDユニット221、241の発光特性や表示特性に関するデータ、右表示ユニット22または左表示ユニット24のセンサー特性に関するデータ等を記憶する。具体的には、例えば、OLEDユニット221、241のガンマ補正に係るパラメーター、後述する温度センサー217、239の検出値を補償するデータ等を記憶する。これらのデータは、HMD100の工場出荷時の検査によって生成され、EEPROM215に書き込まれる。出荷後は、メインプロセッサー140がEEPROM215のデータを読み込んで各種の処理に利用する。
カメラ61は、インターフェース211を介して入力される信号に従って撮像を実行し、撮像画像データあるいは撮像結果を表す信号を制御装置10へと出力する。照度センサー65は、図1に示すように、前部フレーム27の端部ERに設けられ、画像表示部20を装着する使用者の前方からの外光を受光するように配置される。照度センサー65は、受光量(受光強度)に対応した検出値を出力する。LEDインジケーター67は、図1に示すように、前部フレーム27の端部ERにおいてカメラ61の近傍に配置される。LEDインジケーター67は、カメラ61による撮像を実行中に点灯して、撮像中であることを報知する。
温度センサー217は、温度を検出し、検出した温度に対応する電圧値あるいは抵抗値を出力する。温度センサー217は、OLEDパネル223(図3)の裏面側に実装される。温度センサー217は、例えばOLED駆動回路225と同一の基板に実装されてもよい。この構成により、温度センサー217は主としてOLEDパネル223の温度を検出する。なお、温度センサー217は、OLEDパネル223あるいはOLED駆動回路225に内蔵されてもよい。例えば、OLEDパネル223がSi−OLEDとしてOLED駆動回路225と共に統合半導体チップ上の集積回路として実装される場合、この半導体チップに温度センサー217を実装してもよい。
左表示ユニット24は、表示ユニット基板230と、OLEDユニット241と、温度センサー239とを備える。表示ユニット基板230には、インターフェース196に接続されるインターフェース(I/F)231と、受信部(Rx)233と、6軸センサー235と、磁気センサー237とが実装されている。受信部233は、インターフェース231を介して制御装置10から入力されるデータを受信する。受信部233は、OLEDユニット241で表示する画像の画像データを受信した場合に、受信した画像データをOLED駆動回路245(図2)へと出力する。
6軸センサー235は、3軸加速度センサーおよび3軸ジャイロ(角速度)センサーを備えるモーションセンサー(慣性センサー)である。6軸センサー235は、上記のセンサーがモジュール化されたIMUセンサーを採用してもよい。磁気センサー237は、例えば、3軸の地磁気センサーである。6軸センサー235と磁気センサー237は、画像表示部20に設けられているため、画像表示部20が使用者の頭部に装着されているときには、使用者の頭部の動きを検出する。検出された頭部の動きから画像表示部20の向きが特定され、使用者の視界が特定される。上述したように、6軸センサー235と磁気センサー237は、後述する制御機能部150と協働することにより使用者の視界を特定する「視界検出部」として機能する。なお、制御機能部150が、カメラ61による撮像結果や、無人機400からの無線通信の電波強度等を利用して、画像表示部20の向きを特定し、使用者の視界を特定することも可能である。
温度センサー239は、温度を検出し、検出した温度に対応する電圧値あるいは抵抗値を出力する。温度センサー239は、OLEDパネル243(図3)の裏面側に実装される。温度センサー239は、例えばOLED駆動回路245と同一の基板に実装されてもよい。この構成により、温度センサー239は主としてOLEDパネル243の温度を検出する。温度センサー239は、OLEDパネル243あるいはOLED駆動回路245に内蔵されてもよい。詳細は温度センサー217と同様である。
右表示ユニット22のカメラ61、照度センサー65、温度センサー217と、左表示ユニット24の6軸センサー235、磁気センサー237、温度センサー239は、制御装置10のセンサーハブ192に接続される。センサーハブ192は、メインプロセッサー140の制御に従って各センサーのサンプリング周期の設定および初期化を行う。センサーハブ192は、各センサーのサンプリング周期に合わせて、各センサーへの通電、制御データの送信、検出値の取得等を実行する。センサーハブ192は、予め設定されたタイミングで、右表示ユニット22および左表示ユニット24が備える各センサーの検出値をメインプロセッサー140へ出力する。センサーハブ192は、各センサーの検出値を一時的に保持するキャッシュ機能を備えてもよい。センサーハブ192は、各センサーの検出値の信号形式やデータ形式の変換機能(例えば、統一形式への変換機能)を備えてもよい。センサーハブ192は、メインプロセッサー140の制御に従ってLEDインジケーター67への通電を開始および停止させることで、LEDインジケーター67を点灯または消灯させる。
図6は、制御装置10の構成を機能的に示すブロック図である。制御装置10は、機能的には、記憶機能部122と、制御機能部150とを備える。記憶機能部122は、不揮発性記憶部121(図5)により構成される論理的な記憶部である。記憶機能部122は、記憶機能部122のみを使用する構成に替えて、不揮発性記憶部121に組み合わせてEEPROM215やメモリー118を使用する構成としてもよい。制御機能部150は、メインプロセッサー140がコンピュータープログラムを実行することにより、すなわち、ハードウェアとソフトウェアとが協働することにより構成される。なお、制御機能部150は「制御部」に相当する。
記憶機能部122には、制御機能部150における処理に供する種々のデータが記憶されている。具体的には、本実施形態の記憶機能部122には、設定データ123と、コンテンツデータ124と、地図データ125と、支援画像データ126と、HMD状態データ127と、自機状態データ128と、が記憶されている。設定データ123は、HMD100の動作に係る各種の設定値を含む。例えば、設定データ123には、制御機能部150がHMD100を制御する際のパラメーター、行列式、演算式、LUT(Look Up Table)等が含まれている。
コンテンツデータ124には、制御機能部150の制御によって画像表示部20が表示する画像や映像を含むコンテンツのデータ(画像データ、映像データ、音声データ等)が含まれている。例えば、後述する操作支援のために予め用意されている操作支援画像データが含まれている。なお、コンテンツデータ124には、双方向型のコンテンツのデータが含まれてもよい。双方向型のコンテンツとは、操作部110によって使用者の操作を取得して、取得した操作内容に応じた処理を制御機能部150が実行し、処理内容に応じたコンテンツを画像表示部20に表示するタイプのコンテンツを意味する。この場合、コンテンツのデータには、使用者の操作を取得するためのメニュー画面の画像データ、メニュー画面に含まれる項目に対応する処理を定めるデータ等を含みうる。
地図データ125には、使用者の操作対象物としての無人機(以下、「自機」とも呼ぶ)400が飛行している位置を把握するために用いられる地図データが含まれる。HMD状態データ127には、位置検出部によって特定される使用者の現在位置の座標データや視界検出部によって特定される視界のデータが含まれる。自機状態データ128には、後述する自機400の状態データが含まれる。
制御機能部150は、記憶機能部122が記憶しているデータを利用して各種処理を実行することにより、OS143、画像処理部145、表示制御部147、撮像制御部149、入出力制御部151、通信制御部153、位置検出部155、視界検出部157、機体操作支援部159としての機能を実行する。本実施形態では、OS143以外の各機能部は、OS143上で実行されるコンピュータープログラムとして構成されている。
画像処理部145は、画像表示部20により表示する画像/映像の画像データに基づいて、右表示ユニット22および左表示ユニット24に送信する信号を生成する。画像処理部145が生成する信号は、垂直同期信号、水平同期信号、クロック信号、アナログ画像信号等であってもよい。画像処理部145は、メインプロセッサー140がコンピュータープログラムを実行して実現される構成のほか、メインプロセッサー140とは別のハードウェア(例えば、DSP(Digital Signal Processor))で構成してもよい。
なお、画像処理部145は、必要に応じて、解像度変換処理、画像調整処理、2D/3D変換処理等を実行してもよい。解像度変換処理は、画像データの解像度を右表示ユニット22および左表示ユニット24に適した解像度へと変換する処理である。画像調整処理は、画像データの輝度や彩度を調整する処理である。2D/3D変換処理は、三次元画像データから二次元画像データを生成し、あるいは、二次元画像データから三次元画像データを生成する処理である。画像処理部145は、これらの処理を実行した場合、処理後の画像データに基づき画像を表示するための信号を生成し、接続ケーブル40を介して画像表示部20へと送信する。
表示制御部147は、右表示ユニット22および左表示ユニット24を制御する制御信号を生成し、この制御信号により、右表示ユニット22および左表示ユニット24のそれぞれによる画像光の生成と射出とを制御する。具体的には、表示制御部147は、OLED駆動回路225、245を制御して、OLEDパネル223、243による画像の表示を実行させる。表示制御部147は、画像処理部145が出力する信号に基づいて、OLED駆動回路225、245がOLEDパネル223、243に描画するタイミングの制御、OLEDパネル223、243の輝度の制御等を行う。
撮像制御部149は、カメラ61を制御して撮像を実行させ、撮像画像データを生成し、記憶機能部122に一時的に記憶させる。また、カメラ61が撮像画像データを生成する回路を含むカメラユニットとして構成される場合、撮像制御部149は、撮像画像データをカメラ61から取得して、記憶機能部122に一時的に記憶させる。
入出力制御部151は、タッチパッド14(図1)と、方向キー16と、決定キー17とを適宜、制御して、これらから入力指令を取得する。取得した指令は、OS143、またはOS143と共にOS143上で動作するコンピュータープログラムに出力される。通信制御部153は、無線通信部117を制御して遠隔制御装置500との間で無線通信を行う。
位置検出部155は、HMD100を装着した使用者の現在位置の座標をGPSレシーバー115から随時取得し、取得した現在位置のデータを記憶機能部122のHMD状態データ127に含めて記憶する。視界検出部157は、6軸センサー235と磁気センサー237によって随時検出される頭部の動きから、使用者の視界を特定し、特定した視界のデータをHMD状態データ127に含めて記憶する。
機体操作支援部159は、通信制御部153と協調して、遠隔制御装置500から自機400の位置や高度、速度、移動方向等の機体の状態に関する状態情報を取得する機能と、取得した自機400の状態情報(状態データ)に応じて、自機400の操作を支援するための支援情報を含む支援画像を作成して画像表示部20に表示させる機能と、を有する。前者の自機400の状態情報を取得する機能は状態情報取得部159aによって実現され、後者の支援情報を示す支援画像を設定する機能は支援情報作成部159bによって実現される。
図7は、遠隔制御装置500の構成を機能的に示すブロック図である。遠隔制御装置500は、プロセッサー510と、記憶部530と、操作部540と、表示部550と、機体通信部560と、無線通信部570とを備える。プロセッサー510には、これらの記憶部530、操作部540、表示部550、機体通信部560、無線通信部570がそれぞれ接続されている。
プロセッサー510は、不図示のメモリーに格納されているコンピュータープログラムを実行することにより、各制御部511,513,515,517,基本制御部511、操作制御部513、表示制御部515、機体制御部517、通信制御部519として機能する。
基本制御部511は、遠隔制御装置500の基本的な動作を制御する機能制御部である。操作制御部513は、不図示の入出力部を含む操作部540による入出力動作を制御する機能制御部である。表示制御部515は、不図示の表示装置を含む表示部550による表示動作を制御する機能制御部である。表示部550には、自機400の状態情報や制御情報が表示される。機体制御部517は、自機400との間で機体通信部560を介して無線通信を行なって、自機400の動作を制御する機能制御部である。機体制御部517は、操作部540を介して使用者が入力する操作指示に応じた制御データを、機体通信部560を介して自機400に送信し、自機400の飛行を制御する。また、機体制御部517は、あらかじめ、プログラムして記憶部530に記憶しておいた飛行制御データに従って、自機400の飛行を制御することも可能である。また、飛行プログラムを予め自機400に記憶させておき、自機400を自律的に飛行させ、その飛行状態を監視することも可能である。機体通信部560は、例えば、ラジオコントロール用電波による無線通信を行なう。通信制御部519は、HMD100の制御装置10との間で無線通信部570を介して無線通信を行なう。無線通信部570は、例えば、Bluetooth(登録商標)、Wi−Fi(登録商標)を含む無線LAN等の規格に準拠した無線通信を行う。なお、制御装置10の無線通信部117(図5)と、遠隔制御装置500の無線通信部570との間で実行される無線通信の経路が本実施形態における「無線通信経路」に相当する。
記憶部530には、各制御部511、513、515、517、519の基本的な設定データ531、操作制御部513で利用される操作データ533、表示制御部515で利用される表示データ535、機体制御部517で利用される制御データ537が記憶されている。また、機体通信部560を介して随時送られてくる自機400の自機状態データ539が記憶されている。
遠隔制御装置500によって制御される無人機400は、図示及び詳細な説明は省略するが、遠隔制御装置500からの遠隔操縦により飛行が可能な無人航空機である。また、無人機400は、搭載されている記憶部に予め記憶された飛行制御データに従って自律飛行が可能な無人航空機である。また、無人機400は、GPSセンサー(GPSレシーバー)や高度センサー、IMUセンサー、画像センサー等の各種センサーを搭載しており、現在位置、高度、速度、移動方向、姿勢、空撮画像等、搭載するセンサーに応じた情報を、遠隔制御装置500に無線通信により随時送信する。
A2.操作支援処理:
以下では、まず、遠隔制御装置500において実行される自機400からの状態情報取得処理について説明し、その後、HMD100における機体操作支援処理について説明する。
図8は、遠隔制御装置500における状態情報取得処理を示すフローチャートである。状態情報取得処理は、機体制御部517(図7)によって実行される処理の一つであり、定期的に繰り返し実行される。まず、対象となる機体(自機400)に対して機体状態情報の取得を要求し(ステップS502)、自機400から返信されてくる機体状態情報を取得する(ステップS504)。取得した機体状態情報は、自機状態データ539として記憶部530に記憶される。機体状態情報には、現在位置、高度、速度、移動方向、姿勢、バッテリー残量等の情報が含まれている。そして、機体制御部517では、得られた現在位置、高度、速度および移動方向の情報からts秒後の予測位置(以下、単に「予測位置」と略す場合もある)を計算する(ステップS506)。求められた予測位置のデータは、自機状態データ539に含められる。そして、自機状態データ539の表す自機状態情報(機体状態情報)をHMD100の制御装置10へ無線通信により送信する(ステップS508)。こうして、遠隔制御装置500からHMD100の制御装置10に対して、定期的に自機400から取得した機体状態情報(自機状態情報)の送信が行われる。なお、ts秒の値は、あらかじめ任意の値に設定可能である。通常は、定期的に繰り返される自機400と遠隔制御装置500との間の機体状態情報の送信の間隔に設定されることが好ましい。このようにすれば、予測位置と実際位置とのずれを容易に修正して、後述する支援情報の精度を高めることが可能である。
図9は、HMD100における機体操作支援処理のうちの状態情報取得処理を示すフローチャートである。図10は、HMD100における機体操作支援処理のうちの支援情報作成処理を示すフローチャートである。HMD100において実行される機体操作支援処理は、制御機能部150(図6)の機体操作支援部159に対応し、状態情報取得処理は機体操作支援部159に含まれる状態情報取得部159aに対応し、支援情報作成処理は支援情報作成部159bに対応している。上述したように、機体操作支援部159は、不揮発性記憶部121(図5)に格納されている操作支援用のコンピュータープログラム(アプリケーションプログラム)がHMD100のメインプロセッサー140によって実行されることによって機能する制御部である。例えば、画像表示部20で外景に重ねて表示されるメニュー画面(不図示)の中から「機体操作支援」のアイコンが方向キー16(図1)と決定キー17(図1)によって指示されたことを受けて、実行開始される。これにより、HMD100と、遠隔制御装置500及び操作対象となる無人機(自機)400とのペアリングが実行される。そして、状態情報取得部159aによる状態情報取得処理及び支援情報作成部159bによる支援情報作成処理は、機体操作支援部159による処理が終了シーケンスによって終了するまで、繰り返し実行される。
図9に示すように、状態情報取得処理を開始すると、状態情報取得部159aは、遠隔制御装置500からの機体状態情報の送信を待ち(ステップS102)、遠隔制御装置500から送信されてきた機体状態情報を取得する(ステップS104)。取得した機体状態情報(自機状態情報)は、自機状態データ128(図6)として記憶機能部122に記憶される。
図10に示すように、支援情報作成処理を開始すると、支援情報作成部159bは、HMD状態データ127に含まれる使用者の位置及び視界のデータと、自機状態データ128に含まれる自機400の位置のデータから、使用者と自機400との位置関係を求めるとともに、使用者の視界に対する自機400の位置関係を求める(ステップS112)。視界に対する自機400の位置関係とは、視界に対する自機400の位置を意味している。
そして、使用者の視界に対する自機400の位置関係から、使用者の視界に対応する外景に自機400が無いと判断された場合には(ステップS114:No)、自機400の方向を示す指示画像を支援画像として作成し、画像表示部20において外景にAR画像としての指示画像を重畳して表示させる(ステップS116a)。
図11は、指示画像の表示の一例を示す説明図である。図11は、使用者の視界に対応する外景SCに、その視界よりも右方向に自機400が存在することを示す指示画像DV1が重畳して表示されている状態を示している。使用者はこの指示画像DV1に従って右方向を向くことにより、自機400が自身の視界内に容易に入るようにすることができる。すなわち、使用者は、自身の視界に対応する外景に重畳して表示される指示画像に従って画像表示部20を装着した頭部の向きを変更すれば、自機400を容易に自身の視界内で捉えることができる。
一方、使用者の視界に対応する外景に自機400が有ると判断された場合には(図10のステップS114:Yes)、自機400の識別を容易にするマーカー画像を支援画像として作成し、画像表示部20において外景にAR画像としてのマーカー画像を重畳して表示させ(ステップS116b)、自機の状態情報に基づいて参考画像を支援画像として作成し、画像表示部20において外景にAR画像としての参考画像を重畳して表示させる(ステップS118)。なお、ステップS118は省略してもよい。
図12は、マーカー画像及び参考画像の表示の一例を示す説明図である。図12は、外景SC中の自機400(KA)を実線で囲む楕円枠形状のマーカー画像DM1と、参考画像としての、自機KAの状態情報を示す参考情報画像DS1、自機KAの移動方向を示す移動方向情報である移動方向画像DD1、及びts秒後の予測位置を示す破線の楕円枠形状の予測位置画像DP1と、が重畳して表示されている状態を示している。なお、本例の参考情報画像DS1としては、高度、速度、バッテリー残量、機体の平行度、機体が上昇中であることを示す情報が例として示されている。予測位置画像DP1は、使用者の現在位置と自機KAとの位置関係に応じて画像の大きさが変化することが好ましい。これにより、使用者は、予測位置画像の大きさによって、使用者に対して自機KAが離れていく方向か近付く方向かを容易に視覚的に把握させることができる。使用者は、マーカー画像DM1によって、自機KAの位置を容易に識別することが可能である。また、使用者は参考情報画像DS1に含まれる情報によって、視線を自機KAから離すことなく、自機KAの状態を容易に把握することができる。また、移動方向画像DD1によって自機KAの移動方向を視覚的に容易に把握することができる。また、使用者は、予測位置画像DP1によって自機KAのts秒後の予測位置を視覚的に容易に把握することができる。すなわち、使用者は、マーカー画像によって自機を容易に識別することが可能となり、参考画像の示す参考情報によって自機の状態を容易に把握することが可能となる。これにより、使用者の操作性を高めることができる。
なお、参考情報画像DS1として、高度、速度、バッテリー残量、機体の平行度、機体が上昇中であることを示す情報が例として示されているが、参考情報画像として表示される情報は、これらの情報に限定されるものではなく、取得される機体状態情報に応じて操作の支援に寄与する種々の情報が適宜含まれるものとしてもよい。例えば、取得される機体状態情報に無線通信の電波強度が含まれるものとし、参考情報画像として無線通信の電波強度や遠隔操作可能領域、遠隔操作可能距離の情報が表示されるようにしてもよい。また、参考画像の一つとして遠隔操作可能領域を示す画像が表示されるようにしてもよい。
図13は、自機のマーカー画像の変形例を示す説明図である。図12に示したマーカー画像DM1は、自機400(KA)を囲む楕円枠形状の画像であったが、これに限定されるものではない。図13に示したマーカー画像DM1a、DM1b等の種々の形状の画像としてもよい。図13に示したマーカー画像DM1cのように、拡大イメージ画像としても良い。すなわち、自機を容易に識別することが可能な形状であれば特に限定はない。
また、支援画像データ126(図6)に予め複数のマーカー画像を含めて用意しておき、複数のマーカー画像の中から、使用者が識別しやすい好みのマーカー画像を選択できるようにしても良い。さらにまた、形状だけでなく、色や線形状(実線、破線、太さ等)も、使用者の識別性を高めるために種々選択できるようにしても良い。また、夜間における識別性を高めるためにマーカー画像を点滅表示させるようにしても良い。また、外景(空、雲、風景等)との識別性を確保するために、例えば、外景の色に応じて自動調整するようにしてもよい。この自動調整は、例えば、カメラ61による撮像画像を画像解析することにより自機400の有る位置の外景の色を識別することにより、実行することができる。また、太陽光に対しては、上述したように、右導光板26および左導光板28(図2)の表面に設けられた調光板によって調光を行なうことにより、自機400の識別性を高めることができる。
同様に、図12に示した移動方向画像DD1は、方向を示す矢印を例に示しているがこれに限定されるものではない。例えば、飛行機雲や後方に付加した影のような航跡画像等の移動方向を示す種々の付加画像を移動方向画像として用いるようにしてもよい。移動方向画像は、マーカー画像と同様に、あらかじめ複数の移動方向画像を用意しておき、使用者が識別しやすい移動方向画像を選択できるようにしてもよい。
図14は、支援画像としてマップ画像を表示した変形例を示す説明図である。自機400(KA)を操作する使用者の位置からの平面的な位置関係を把握するために、図14に示すように、マップ画像DMP1を外景SCに重ねて表示させるようにしてもよい。マップ画像DMP1は、使用者の位置を中心とする同心円地図を用いて、使用者の位置とマーカー画像DM1bによる自機KAの位置との位置関係を示した例である。マップ画像DMP1によって、使用者と自機KAとの位置関係を容易に把握することができるので、使用者の操作性を高めることができる。
なお、外景に重畳して表示される支援画像としては、図12〜図14を用いて説明したマーカー画像や参考画像に限定されるものではない。自機の操作の支援に役立つ種々の情報を表す画像を支援画像として適用してもよい。
また、図示及び詳細な説明は省略するが、自機400に搭載された画像センサー(カメラ)で撮像された撮像画像を遠隔制御装置500から取得して、取得した撮像画像を参考画像として外景に重畳表示させるようにしてもよい。
なお、自機400の状態説明情報である参考情報画像DS1(図12)のように、テキスト表示されるような情報を示す画像は、2次元(two dimensions、2D)画像とされることが好ましい。また、指示画像DV1(図11)や、移動方向画像DD1(図12)、予測位置画像DP1のように、自機400の位置に応じて変化する情報を示す画像は、透過度調整や視差角調整が施された3次元(three dimensions)画像とされることが好ましい。また、3Dの状態、例えば、視差角は、自機400の状態(位置、速度、移動方向等)の変化に応じて変化させるようにしてもよい。3D画像とすれば、現実感や臨場感を高めることができ、遠隔操作の操作性の向上を図ることが可能である。また、外景に重畳表示される、各支援画像は、外景の明るさや重畳される外景の状態に応じて輝度や色、透過度等を自動制御あるいは手動で調整して、各支援画像の視認性を高めるようにするようにしてもよい。このようにすれば、遠隔操作の操作性向上を図ることが可能である。また、2Dと3Dとを支援画像毎に切り替え可能としてもよい。
B.第2実施形態:
B1.操作支援システムの構成:
図15は、本発明の第2実施形態における操作支援システムの概略構成を示す説明図である。操作支援システム1000Aは、頭部装着型表示装置(HMD)100Aと、無人機(自機)400と、遠隔制御装置500Aと、管理サーバー300と、を備えている。HMD100A及び遠隔制御装置500Aは、それぞれ、無線通信で接続されたアクセスポイントAPを介してインターネットINTに接続されている。この結果、HMD100A及び遠隔制御装置500Aは、それぞれ、管理サーバー300とインターネットINTによって互いに接続されている。
HMD100Aは、HMD100(図1)の制御装置10が制御装置10Aに置き換えられている。HMD100Aは、制御装置10Aの機能的構成が制御装置10の機能的構成(図6)と異なっている点を除いて、HMD100と同じである。
図16は、制御装置10Aの構成を機能的に示すブロック図である。制御装置10Aは、制御装置10(図6)の制御機能部150及び記憶機能部122が制御機能部150A及び記憶機能部122Aとなっている。記憶機能部122Aには、記憶機能部122に記憶されている各種データ123〜128に加えて、後述する他機状態データ129が記憶されている。
制御機能部150Aは、制御機能部150の通信制御部153が通信制御部153Aに置き換えられており、状態情報取得部159a及び支援情報作成部159bを含む機体操作支援部159が状態情報取得部159Aa及び支援情報作成部159Abを含む機体操作支援部159Aに置き換えられている。
通信制御部153Aは、無線通信部117を制御して遠隔制御装置500Aとの間で無線通信を行なうだけでなく、無線通信部117を制御してアクセスポイントAPとの間でも無線通信を行なう。
機体操作支援部159Aは、後述するように、通信制御部153と協調して、管理サーバー300から、状態情報取得部159Aaによって自機400の状態情報及び自機400の周囲に存在する他機の状態情報を取得し、支援情報作成部159Abによって自機の状態情報及び他機の状態情報を利用して支援画像を設定する。
図17は、遠隔制御装置500Aの構成を機能的に示すブロック図である。遠隔制御装置500Aは、遠隔制御装置500(図7)の機体制御部517及び通信制御部519がが、機体制御部517A及び通信制御部519Aとなっている。
通信制御部519Aは、遠隔制御装置500の通信制御部519がHMD100の制御装置10との間で無線通信部570を介して無線通信を行なっていたのに加えて、アクセスポイントAPとの間で無線通信を行なう。
遠隔制御装置500の機体制御部517(図7)では、図8で示した状態情報取得処理のステップS508において、自機400から取得した自機400の状態情報をHMD100の制御装置10に送信していた。これに対して、機体制御部517Aは、取得した自機400の状態情報を、通信制御部519Aと協調して、管理サーバー300に送信する。なお、管理サーバー300への送信に加えて、HMD100Aの制御装置10Aに送信してもよい。
図18は、管理サーバー300の構成を機能的に示すブロック図である。管理サーバー300は、CPU310と、記憶部320と、ROM330と、RAM340と、通信インターフェース(I/F)350と、を備え、各部はバス360により相互に接続されている。
CPU310は、記憶部320やROM330に格納されているコンピュータープログラムをRAM340に展開して実行することにより、管理サーバー300の各部を制御する。そのほか、CPU310は、機体情報管理部312としても機能する。機体情報管理部312は、あらかじめ登録されている各無人機に対応する各遠隔制御装置から随時(通常は定期的に)送られてくる機体の状態情報を取得し、機体状態データベース324として記憶部320に記憶して管理する。
図19は、機体状態データベース324の一例を示す説明図である。図19に示すように、機体状態データベース324には、予め登録されている各機体IDについて、送信されてきた現在位置、高度、速度、方向、ts秒後の予測位置等の情報、及び、通知すべき情報、並びに、情報送信先の情報が記憶されている。なお、各機体の送信先情報は、例えば、上述したよう、HMD100Aと対応する無人機400及び遠隔制御装置500Aとがペアリングされた際に、遠隔制御装置500Aから管理サーバー300への状態情報の送信に含めて送信されるようにすればよい。但し、これに限定されるものではなく、予め登録されていても良く、ペアリング後に、HMD100Aから管理サーバー300に送信するようにしても良く、状態情報の送信先としてペアリングされたHMD100Aが登録されるようにすれば、その方法に特に限定は無い。
また、機体情報管理部312は、各機体とペアリングされているHMD100Aの制御装置10Aに対して、自機の状態情報及び他機の状態情報を送信する。状態情報を送信する他機としては、例えば、自機を中心として、予め定めた範囲の空間内に存在する機体が選択される。なお、状態情報を送信する他機のうち、予め定めた第1接近条件を満たす機体が存在する場合には、その自機及び他機の状態情報には、図19に示したように、通知すべき情報として、接近する他機がある旨の情報が設定される。第1接近条件は、例えば、自機に対して予め定めた半径の範囲内に存在すること、及び、ts秒後の予測位置が自機に対して予め定めた半径の範囲内となること、設定される。但し、これに限定されるものではなく、自機の位置、高度、速度及び移動方向と他機の位置、高度、速度及び移動方向との関係から求められる自機と他機の現在の位置関係及びts秒後の予測位置の位置関係から判断される接近度合を考慮して任意の条件を設定可能である。
記憶部320は、ROM、RAM、DRAM、ハードディスク等によって構成されている。記憶部320には、オペレーティングシステム(ОS)をはじめとする種々のコンピュータープログラムが格納されている。また、記憶部320には、地図データベース322と、上述した機体状態データベース324とが記憶されている。
通信インターフェース(I/F)350は、インターネットINT及びアクセスポイントAPを介して、遠隔制御装置500Aの無線通信部570A(図17)及び制御装置10Aの無線通信部117(図5)との間で無線通信を行なう。なお、制御装置10Aの無線通信部117と、遠隔制御装置500Aの無線通信部570Aと、アクセスポイントAPとの間で実行される無線通信の経路が本実施形態における「無線通信経路」に相当する。
B2.操作支援処理:
図20は、状態情報取得部159Aaによる状態情報取得処理を示すフローチャートである。状態情報取得処理を開始すると、状態情報取得部159Aaは、管理サーバー300(図18)からの機体状態情報の送信を待ち(ステップS102a)、管理サーバー300から送信されてきた機体状態情報を取得する(ステップS104a)。取得した機体状態情報は、自機状態データ128及び他機状態データ129として記憶機能部122(図16)に記憶される。本例では、機体状態情報として、図19に示したように、現在位置、高度、速度、方向、予測位置、通知等の情報が取得され、後述するように、支援情報を示す支援画像としてのマーカー画像や参考画像の作成および表示に利用される。
図21は、支援情報作成部159Abによる支援情報作成処理を示すフローチャートである。このフローチャートでは、図10に示した支援情報作成部159bによる支援情報作成処理のステップS112、S118がS112A、S118Aとされ、さらに、ステップS118Aの後に、ステップS120、S122、S124が追加されている。
ステップS112Aにおいて、支援情報作成部159Abは、ステップS112(図10)と同様に、HMD状態データ127に含まれる使用者の位置及び視界のデータと、自機状態データ128に含まれる自機400の位置のデータから、使用者と自機400との位置関係を求めるとともに、使用者の視界に対する自機400の位置関係を求める。また、ステップS112Aでは、支援情報作成部159Abは、HMD状態データ127に含まれる使用者の位置のデータと、他機状態データ129に含まれる他機の位置のデータから、使用者と他機との位置関係を求める。
そして、使用者の視界に対応する外景における自機400の有無に応じて、画像表示部20において、指示画像をAR画像として表示させ(ステップS116a)、あるいは、マーカー画像をAR画像として表示させる(ステップS116b)。
ステップS118Aにおいては、支援情報作成部159Abは、ステップS118(図10)と同様に、自機の状態情報に基づく参考画像を支援画像として設定するとともに、他機の状態情報に基づく参考画像を支援画像として作成し、画像表示部20において参考画像をAR画像として表示させる。なお、ステップS118Aは省略してもよい。
図22は、自機へのマーカー画像及び参考画像の表示と、他機への参考画像の表示の一例を示す説明図である。図22は、自機400(KA)へのマーカー画像として、図12と同様に、外景SC中の自機KAを実線で囲む楕円枠形状のマーカー画像DM1が表示されている状態を示している。また、参考画像として、自機KAの状態情報を示す参考情報画像DS1、自機KAの移動方向を示す移動方向画像DD1、及びts秒後の予測位置を示す予測位置画像DP1が重畳して表示されている状態を示している。さらにまた、使用者の視界に対応する外景SC中に存在する3つの他機KB、KC、KDに対して、参考画像として、それぞれの移動方向を示す移動方向画像DD2、DD3、DD4が重畳して表示されている状態を示している。これらの移動方向指示画像は、速度に応じて長さを変化させるようにしてもよい。
そして、ステップS120では、管理サーバー300から取得した自機の状態情報中に、第1接近条件を満たして接近する他機がある旨の通知の有無を判断する。通知が無い場合には、そのまま処理を終了する。通知が有った場合には、自機の位置及び予測位置と、通知対象の他機の位置及び予測位置とから、自機と他機の接近状態を判断する(ステップS124)。自機と他機の接近状態が予め定めた第2接近条件を満たす場合には、他機の接近状態を示す情報を示す画像を参考画像として作成し、画像表示部20において外景に重畳して表示させる(ステップS126)。なお、第2接近条件は、例えば、自機に対して予め定めた接近の度合いに応じて短く設定された半径の範囲内に存在するか、ts秒後の予測位置が自機に対してその半径の範囲内となる、という条件に設定される。設定する半径の長さに応じて、「単に接近機体があることを示す情報」「接近に注意すべきであることを示す情報」、「衝突の可能性があることを警告する情報」、「衝突回避を警告する情報」等の種々の画像が考えらえる。
図22には、他機KBが自機KAに接近している状態が例に示されており、通知画像DA1として「(!)他機接近中」が表示されている例が示されている。また、接近する他機が存在する場合、その他機についての参考画像としてその他機の予測位置画像を設定して、画像表示部20において外景に重畳して表示させるようにしてもよい。図22には、接近中の他機KBの予測位置画像DP2が表示されている例が示されている。このように、他機の接近に関する通知画像を画像表示部20に表示させることにより、使用者は、自機から目を離すことなく、接近する他機の存在を容易に認識することができ、操作性を高めることができる。また、自機の現在位置及び予測位置に加え接近する他機の予測位置も画像表示部20に表示させることにより、接近の度合を視覚的、直観的に把握することでき、操作性を高めることができる。
なお、第2実施形態においても、自機KAの支援画像として、第1実施形態の場合と同様のマーカー画像DM1、移動方向画像DD1、予測位置画像DP1、参考情報画像DS1を表示する場合を例に説明したが、これに限定されるものではなく、第1実施形態で説明した種々の変形例を適用可能である。また、第2実施形態では、他機KB〜KDの支援画像として、移動方向画像DD2〜DD4や予測位置画像DP2を表示する場合を例に説明したが、これらも、自機KAと同様に第1実施形態で説明した動方向画像DD1や予測位置画像DP1についての変形例を適用可能である。
図23は、支援画像としてマップ画像を表示した変形例を示す説明図である。自機と他機との平面的な位置関係を把握するために、図23に示すように、マップ画像DMP2を外景SCに重ねて表示させるようにしてもよい。マップ画像DMP2は、自機を中心とする同心円地図を用いて、自機KAと周囲に存在する3つの他機KB、KC、KDとの位置関係を示した例である。自機KAおよび他機KB、KC、KDを区別するために、各機についてそれぞれ異なったマーカー画像を割り当てて、マップ画像DMP2中に、各機の位置をマーカー画像で示している。これにより、自機KAを中心として他機KB、KC、KDがどのような位置関係にあるかを容易に把握することができるので、使用者の操作性を高めることができる。
C.変形例:
なお、この発明は第1、第2実施形態およびそれらの変形例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば、次のような変形も可能である。
C1.変形例1:
上記第2実施形態では、インターネットINTを介して管理サーバー300に接続される構成を例に説明した。しかしながら、インターネットINTではなくLANを介して管理サーバー300に接続される構成としてもよい。
C2.変形例2:
上記第2実施形態では、自機のみにマーカー画像を表示する場合を例に説明した。しかしながら、例えば、複数の無人機を同時に飛行させて優劣を競う競技大会の場合に、複数の無人機のそれぞれに異なったマーカー画像を割り当てて、それぞれの使用者が自機のみならず他機及び他機の使用者が区別できるようにしてもよい。
また、接近する機体の使用者間において、それぞれの装着したHMDを介して無線通信を行なって、衝突回避の要求等の情報交換を行なうようにしてもよい。
C3.変形例3:
上記実施形態では、透過して視認される外景に支援画像を重畳表示させる場合について説明した。しかしながら、外景を非透過として、HMDのカメラで撮像した画像と自機の状態に関する種々の支援画像とを重畳表示させるようにしてもよい。また、外景を非透過として、自機に搭載された画像センサー(カメラ)による撮像画像と自機の状態に関する種々の参考情報とを重畳表示させるようにしてもよい。
C4.変形例4:
上記実施形態では、HMDを装着した使用者が無人機(自機)を視認しながら、遠隔制御装置を用いて操縦する場合に、自機の識別性及び操作性を高めるために、HMDに支援画像を表示させる場合を例に説明した。しかし、無人機をあらかじめ設定した飛行制御データに基づいて自律飛行させる場合においても適用可能である。例えば、監視する監視者がHMDを装着して、監視する無人機を視認しながら、HMDの画像表示部に表示される支援画像を参照して、種々の制御を無人機に対して行なうことができる。
C5.変形例5:
各実施形態および変形例において、ハードウェアによって実現されるとした構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されるとした構成の一部をハードウェアに置き換えるようにしてもよい。
C6.変形例6:
上記実施形態では、HMDの構成について例示した。しかし、HMDの構成は、本発明の要旨を逸脱しない範囲において任意に定めることが可能であり、例えば、構成要素の追加・削除・変換等を行うことができる。
上記実施形態では、制御装置10および画像表示部20の機能部について説明したが、これらは任意に変更することができる。例えば、次のような態様を採用してもよい。制御装置10に記憶機能部122および制御機能部150を搭載し、画像表示部20には表示機能のみを搭載する態様。制御装置10と画像表示部20との両方に、記憶機能部122および制御機能部150を搭載する態様。制御装置10と画像表示部20とを一体化した態様。この場合、例えば、画像表示部20に制御装置10の構成要素が全て含まれ、眼鏡型のウェアラブルコンピューターとして構成される。制御装置10の代わりにスマートフォンや携帯型ゲーム機器を使用する態様。制御装置10と画像表示部20とを無線通信により接続し、接続ケーブル40を配した態様。この場合、例えば、制御装置10や画像表示部20に対する給電についても無線で実施してよい。
C7.変形例7:
上記実施形態では、制御装置の構成について例示した。しかし、制御装置の構成は、本発明の要旨を逸脱しない範囲において任意に定めることが可能であり、例えば、構成要素の追加・削除・変換等を行うことができる。
上記実施形態では、制御機能部150は、メインプロセッサー140が記憶機能部122内のコンピュータープログラムを実行することにより動作するとした。しかし、制御機能部150は種々の構成を採用することができる。例えば、コンピュータープログラムは、記憶機能部122に代えて、または記憶機能部122と共に、不揮発性記憶部121、EEPROM215、メモリー118、他の外部記憶装置(各種インターフェースに挿入されているUSBメモリー等の記憶装置、ネットワークを介して接続されているサーバー等の外部装置を含む)に格納されていてもよい。また、制御機能部150の各機能は、当該機能を実現するために設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)を用いて実現されてもよい。
C8.変形例8:
上記実施形態では、画像表示部の構成について例示した。しかし、画像表示部の構成は、本発明の要旨を逸脱しない範囲において任意に定めることが可能であり、例えば、構成要素の追加・削除・変換等を行うことができる。
図24は、変形例の画像表示部が備える光学系の構成を示す要部平面図である。変形例の画像表示部では、使用者の右眼REに対応したOLEDユニット221aと、左眼LEに対応したOLEDユニット241aと、が設けられている。右眼REに対応したOLEDユニット221aは、白色で発色するOLEDパネル223aと、OLEDパネル223aを駆動して発光させるOLED駆動回路225とを備えている。OLEDパネル223aと右光学系251との間には、変調素子227(変調装置)が配置されている。変調素子227は、例えば、透過型液晶パネルで構成され、OLEDパネル223aが発する光を変調して画像光Lを生成する。変調素子227を透過して変調された画像光Lは、右導光板26によって右眼REに導かれる。
左眼LEに対応したOLEDユニット241aは、白色で発光するOLEDパネル243aと、OLEDパネル243aを駆動して発光させるOLED駆動回路245とを備えている。OLEDパネル243aと左光学系252との間には、変調素子247(変調装置)が配置されている。変調素子247は、例えば、透過型液晶パネルで構成され、OLEDパネル243aが発する光を変調して画像光Lを生成する。変調素子247を透過して変調された画像光Lは、左導光板28によって左眼LEに導かれる。変調素子227、247は、図示しない液晶ドライバー回路に接続される。この液晶ドライバー回路(変調装置駆動部)は、例えば変調素子227、247の近傍に配置される基板に実装される。
変形例の画像表示部によれば、右表示ユニット22および左表示ユニット24は、それぞれ、光源部としてのOLEDパネル223a、243aと、光源部が発する光を変調して複数の色光を含む画像光を出力する変調素子227、247と、を備える映像素子として構成される。なお、OLEDパネル223a、243aが発する光を変調する変調装置は、透過型液晶パネルが採用される構成に限定されない。例えば、透過型液晶パネルに代えて反射型液晶パネルを用いてもよいし、デジタル・マイクロミラー・デバイスを用いてもよいし、レーザー網膜投影型のHMD100としてもよい。
上記実施形態では、眼鏡型の画像表示部20について説明したが、画像表示部20の態様は任意に変更することができる。例えば、画像表示部20を帽子のように装着する態様としてもよく、ヘルメット等の身体防護具に内蔵された態様としてもよい。また、画像表示部20を、自動車や飛行機等の車両、またはその他の交通手段に搭載されるHUD(Head Up Display)として構成してもよい。
上記実施形態では、画像光を使用者の眼に導く光学系として、右導光板26および左導光板28の一部に、ハーフミラー261、281により虚像が形成される構成を例示した。しかし、この構成は任意に変更することができる。たとえば、右導光板26および左導光板28の全面(または大部分)を占める領域に虚像が形成されてもよい。この場合、画像の表示位置を変化させる動作によって画像を縮小してもよい。また、本発明の光学素子は、ハーフミラー261、281を有する右導光板26および左導光板28に限定されず、画像光を使用者の眼に入射させる光学部品(例えば、回折格子、プリズム、ホログラフィー等)を用いる限り任意の態様を採用できる。
C9.変形例9:
上記第2実施形態では、第1接近条件を満たす他機の有無の判断を管理サーバー300にて行ない、第2接近条件を満たす他機がある場合に、他機の接近状態を示す情報を画像表示部20に表示あせる場合を例に説明した。しかしながら、第1接近条件を満たす他機の有無の判断をHMD100Aの制御装置10Aで行なうようにしてもよい。また、第2接近条件を満たす他機の判断を管理サーバー300側で行なって、その通知を状態情報に含まて、管理サーバー300から制御装置10Aに送信するようにしてもよい。
C10.変形例10:
上記実施形態では、ドローンのような遠隔操縦または自律飛行が可能な無人機(無人航空機)を例として説明したが、これに限定されるものではなく、ヘリコプター、飛行機、ロケット、気球、電車、潜水艦、船、人工衛星、バスなどの業務用車両、自動車、ロボット、これらの玩具等の遠隔操作や自動運転される種々の移動体に対しても適用可能である。また、移動体の他に、トラック付随のクレーン、シャベルカーやブルドーザーなどの建設現場用機器、除雪車、草刈機、トラクターやコンバイン、耕運機、田植え機、農薬散布機などの農業用機器、各種林業用機器、各種漁業用機器、各種砿業用機器等を遠隔操作する場合に適用可能である。
C11.変形例11:
上記実施形態では、支援情報を示す支援画像として、自機(無人機)の位置する方向を示す指示画像や、自機の位置を示すマーカー画像、移動方向を示す移動方向画像、予測位置を示す予測位置画像、機体状態に関する情報を示す参考情報画像を表示する場合を例に説明している。そして、参考情報画像として、第1実施形態では、高度や、速度、バッテリー残量、機体の平行度、機体が上昇中であることを示す情報が例示され、第2実施形態では、さらに、他機との接近を通知する情報を示す通知画像が例示されている。支援情報としては、これらの実施形態の例に限定されるものではなく、使用者の操作性を向上させるための種々の情報、例えば、運転モードの選択案内、風向きの変化、今後の天候、低気圧の接近などの飛行や操作場所に関わる情報等を適用し、適宜、支援画像として表示するようにしてもよい。また、上記変形例10に示したように、無人機以外の機器においては、それぞれ、操作性を高めるために適した種々の情報が適宜支援情報として適用されるようにすればよい。例えば、クレーンの場合、クレーンの移動範囲、クレーンの吊り上げるフックの位置等の情報が支援情報として適用されてもよい。
本発明は、上述の実施形態や実施例、変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、実施例、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部または全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部または全部を達成するために、適宜、差し替えや組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
10、10A…制御装置、12…点灯部、14…タッチパッド、16…方向キー、17…決定キー、18…電源スイッチ、19…バイブレーター、20…画像表示部、21…右保持部、22…右表示ユニット、23…左保持部、24…左表示ユニット、26…右導光板、27…前部フレーム、28…左導光板、30…ヘッドセット、32…右イヤホン、34…左イヤホン、40…接続ケーブル、46…コネクター、61…カメラ、63…マイク、65…照度センサー、67…LEDインジケーター、100、100A…頭部装着型表示装置(HMD)、110…操作部、111…6軸センサー、113…磁気センサー、115…GPSレシーバー、117…無線通信部、118…メモリー、120…コントローラー基板、121…不揮発性記憶部、122、122A…記憶機能部、123…設定データ、124…コンテンツデータ、125…地図データ、126…支援画像データ、127…HMD状態データ、128…自機状態データ、129…他機状態データ、130…電源部、132…バッテリー、134…電源制御回路、140…メインプロセッサー、143…OS、145…画像処理部、147…表示制御部、149…撮像制御部、150,150A…制御機能部、151…入出力制御部、153、153A…通信制御部、155…位置検出部、157…視界検出部、159、159A…機体操作支援部、159a、159Aa…状態情報取得部、159b、159Ab…支援情報作成部、180…音声コーデック、182…音声インターフェース、184…外部コネクター、186…外部メモリーインターフェース、188…USBコネクター、192…センサーハブ、194…FPGA、196…インターフェース、210…表示ユニット基板、211…インターフェース、213…受信部、215…EEPROM、217…温度センサー、221、221a…OLEDユニット、223、223a…OLEDパネル、225…OLED駆動回路、227…変調素子、230…表示ユニット基板、231…インターフェース、233…受信部、235…6軸センサー、237…磁気センサー、239…温度センサー、241、241a…OLEDユニット、243、243a…OLEDパネル、245…OLED駆動回路、247…変調素子、251…右光学系、252…左光学系、261…ハーフミラー、281…ハーフミラー、300…管理サーバー、310…CPU、312…機体情報管理部、320…記憶部、322…地図データベース、324…機体状態データベース、330…ROM、340…RAM、350…通信インターフェース、360…バス、400…無人機、500、500A…遠隔制御装置、510…プロセッサー、511…基本制御部、513…操作制御部、515…表示制御部、517、517A…機体制御部、519、519A…通信制御部、530…記憶部、531…設定データ、533…操作データ、535…表示データ、537…制御データ、539…自機状態データ、540…操作部、550…表示部、560…機体通信部、570…無線通信部、1000、1000A…操作支援システム、AP…アクセスポイント、DA1…通知画像、DD1、DD2、DD3、DD4…移動方向画像、DM1、DM1a、DM1b、DM1c…マーカー画像、DMP1、DMP2…マップ画像、DP1、DP2…予測位置画像、DS1…参考情報画像、DV1…指示画像、EL、ER…端部、INT…インターネット、KA…無人機(自機)、KB、KC、KD…無人機(他機)、L…画像光、LE…左目、RE…右眼、OL…外光、OB…対象物、RD、LD…視線、SC…外景

Claims (11)

  1. 透過型の頭部装着型表示装置であって、
    使用者の頭部に装着された状態において、外景を透過させて前記使用者に前記外景を視認させるとともに、前記外景に虚像画像を重畳させて前記使用者に視認させる画像表示部と、
    前記画像表示部を制御する制御部と、
    前記画像表示部が装着された前記使用者の位置を検出する位置検出部と、
    前記使用者の視界を検出する視界検出部と、
    外部の機器と無線通信を行なう無線通信部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記無線通信部を介して、前記使用者の操作対象物としての移動体である自機の位置を含む状態情報を取得する状態情報取得部と、
    前記使用者の位置及び視界と前記自機の位置との関係に基づいて、前記自機の操作のための支援情報を含む支援画像を作成して前記虚像画像として前記画像表示部に表示させる支援情報作成部と、
    を備える、頭部装着型表示装置。
  2. 請求項1に記載の頭部装着型表示装置であって、
    前記状態情報取得部は、前記自機を制御するために使用される遠隔制御装置に対して前記自機から送信されてくる前記状態情報を、前記無線通信部を含む無線通信経路を介して取得する、頭部装着型表示装置。
  3. 請求項2に記載の頭部装着型表示装置であって、
    前記状態情報取得部は、さらに、前記自機以外の1つ以上の移動体である他機をそれぞれ制御するために使用される1つ以上の遠隔制御装置のそれぞれに対して前記他機から送信されてくる前記他機の状態情報を、前記無線通信経路を介して取得する、頭部装着型表示装置。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の頭部装着型表示装置であって、
    前記支援情報作成部は、前記使用者の位置及び視界と前記自機の位置との関係に基づいて、前記使用者の視界に前記自機が含まれていないことが特定された場合において、前記自機の位置する方向を示す指示画像を前記虚像画像として前記画像表示部に表示させる、頭部装着型表示装置。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の頭部装着型表示装置であって、
    前記支援情報作成部は、前記使用者の位置及び視界と前記自機の位置との関係に基づいて、前記使用者の視界に前記自機が含まれていることが特定された場合において、前記自機を識別させるマーカー画像を前記虚像画像として前記画像表示部に表示させる、頭部装着型表示装置。
  6. 請求項2に従属する請求項5に記載の頭部装着型表示装置であって、
    前記支援情報作成部は、さらに、前記使用者の視界に含まれる前記自機に対して、前記自機の状態情報に含まれる移動方向を示す移動方向情報を前記虚像画像として前記画像表示部に表示させる、頭部装着型表示装置。
  7. 請求項3に従属する請求項5に記載の頭部装着型表示装置であって、
    前記支援情報作成部は、さらに、前記使用者の視界に含まれる前記自機に対して、前記自機の状態情報に含まれる移動方向を示す移動方向情報を前記虚像画像として前記画像表示部に表示させるとともに、前記使用者の視界に含まれる前記他機に対して、前記他機の状態情報に含まれる移動方向を示す移動方向情報を前記虚像画像として前記画像表示部に表示させる、頭部装着型表示装置。
  8. 請求項3に従属する請求項5から請求項7のいずれか一項に記載の頭部装着型表示装置であって、
    前記支援情報作成部は、さらに、前記自機に対して予め定めた第1接近条件を満たす他機が存在する場合に、前記自機の状態情報に含まれる前記自機の位置及び予め定めた時間経過後の予測位置と、前記第1接近条件を満たす他機の状態情報に含まれる前記他機の位置及びおよび予め定めた時間経過後の予測位置と、に基づいて、前記自機と前記他機とが予め定めた第2接近条件を満たす場合に、前記他機の接近状態を示す情報を前記虚像画像として前記画像表示部に表示させる、頭部装着型表示装置。
  9. 請求項1から請求項8までのいずれか一項に記載の頭部装着型表示装置であって、
    前記支援情報作成部は、前記外景に対して前記支援画像が識別容易となるように、前記外景の状態に応じて前記支援画像の状態を変化させる、頭部装着型表示装置。
  10. 使用者の頭部に装着された状態において、外景を透過させて前記使用者に視認させるとともに、前記外景に虚像画像を重畳させて前記使用者に視認させる画像表示部を有する透過型の頭部装着型表示装置の制御方法であって、
    前記使用者の操作対象物としての移動体である自機の位置を含む状態情報を取得する工程と、
    前記使用者の位置及び視界と前記自機の位置との関係に基づいて、前記自機の操作のための支援情報を作成して前記虚像画像として前記画像表示部に表示させる工程と、
    を備える、制御方法。
  11. 使用者の頭部に装着された状態において、外景を透過させて前記使用者に視認させるとともに、前記外景に虚像画像を重畳させて前記使用者に視認させる画像表示部を有する透過型の頭部装着型表示装置を制御するためのコンピュータープログラムであって、
    前記使用者の操作対象物としての移動体である自機の位置を含む状態情報を取得する機能と、
    前記使用者の位置及び視界と前記自機の位置との関係に基づいて、前記自機の操作のための支援情報を作成して前記虚像画像として前記画像表示部に表示させる機能と、
    をコンピューターに実現させる、コンピュータープログラム。
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