JP2018111560A - スプリングの分離装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 簡単な構造でしかも操作が簡単で容易にスプリングを解いて分離できるようにし、コストダウンを図る。
【解決手段】 入口2から入れられたスプリングSの集合を収容可能な容器1を備え、容器1内でスプリングSの絡みを解して解されたスプリングSを出口3から排出可能にしたもので、容器1を入口を上にして出口を下にしたとき入れられたスプリングが入口から出口に向けて自由落下可能な筒状に形成し、容器1の内側面側に基端11が支持され先端が下向きに延び入れられたスプリングSが当接可能な複数の舌片10を設け、この複数の舌片10をスプリングSが通過可能な間隔を有して設け、各舌片10の基端11を少なくとも容器1をその中心軸P方向に沿って往復動させることにより基端11を支点として揺動可能に弾性支持した。
【選択図】図6

Description

本発明は、主にコイルスプリングからなるスプリングにおいて、絡み合った状態のスプリングの集合を、バラバラに解してスプリングの取り扱いを容易にするスプリングの分離装置に関する。
一般に、例えば、各種機器にコイルスプリングを手作業で組付ける場合等、収納箱や袋等に入れられたスプリングの集合をトレー等に取り出して載せ、この集合からスプリングを一個ずつ分離して組み付けるようにする。この際、スプリングの集合においてはスプリング同士が絡み合った状態になっていることから、これを手作業でバラバラに解(ほぐ)して分離して、トレーに並べる等するが、手で解す分離作業は煩雑で、作業効率を損ねる。そのため、従来から、スプリングの絡みを解して分離するスプリングの分離装置が用いられている。
従来、この種のスプリングの分離装置としては、例えば、特開2006−69797号公報(特許文献1)に掲載されたもの等が知られている。
図8に示すように、この分離装置Taは、スプリング(図示せず)の入口101及び出口102を有し入口101から入れられたスプリングの集合を収容可能な容器100を備え、この容器100内でスプリングの絡みを解して解されたスプリングを出口102から排出可能にしたものである。容器100の下端面には、上面に突起103が設けられた回転板104が備えられている。また、容器100の内側面にも突起105が設けられている。そして、入口101から内部にスプリングを入れ、回転板104をモータ106で回転させ、スプリングを突起103,105により跳ね飛ばし、絡まったスプリングを解いて分離し、出口102から取り出すようにしている。
この種の、モータ106を回転させて内部の突起103,105によりスプリングの絡みを解くタイプの分離装置は、その他、例えば、特開平5−720号公報に掲載されたもの等が挙げられ、従来から多々知られている。
また、特許文献1には、図示しないが、分離装置として、回転盤に替えて容器内に圧縮空気を噴出させるタイプの装置も掲載されている。この分離装置は、容器の内周壁に突起部材を設け、入口から内部にスプリングを入れ、容器の底部付近に設けた空気噴出口から内部へ圧縮空気を噴出させ、スプリングを噴出空気と突起部材により跳ね飛ばし、絡まったスプリングを解いて分離し、出口から取り出すようにしている。
この種の、エアを吹き込んでスプリングの絡みを解くタイプの分離装置は、その他、例えば、特開2012−121670号公報に掲載されたもの等が挙げられ、従来から多々知られている。
特開2006−69797号公報 特開平5−720号公報 特開2012−121670号公報
ところで、上記従来のモータ106を回転させて内部の突起103,105によりスプリングの絡みを解くタイプの分離装置や、エアを吹き込んでスプリングの絡みを解くタイプの分離装置においては、回転機構やエア噴射装置を設けなければならないので、それだけ、装置が複雑になり、コスト高になっているという問題があった。
本発明は上記の問題点に鑑みて為されたもので、簡単な構造でしかも操作が簡単で容易にスプリングを解いて分離できるようにし、コストダウンを図ったスプリングの分離装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための本発明のスプリングの分離装置は、スプリングの入口及び出口を有し上記入口から入れられたスプリングの集合を収容可能な容器を備え、該容器内でスプリングの絡みを解して該解されたスプリングを上記出口から排出可能にしたスプリングの分離装置において、
上記容器を、一端側に上記入口を有し他端側に上記出口を有し該入口を上にして該出口を下にしたとき該入口から入れられたスプリングが該入口から該出口に向けて自由落下可能な筒状に形成し、該容器の内側面側に基端が支持され先端が下向きに延び入れられたスプリングが当接可能な複数の舌片を設け、該複数の舌片をスプリングが通過可能な間隔を有して設け、該各舌片の基端を少なくとも該容器をその中心軸方向に沿って往復動させることにより上記基端を支点として揺動可能に弾性支持した構成としている。
これにより、例えば、各種機器にスプリングを手作業で組付ける場合等、収納箱や袋等に入れられたスプリングの集合からスプリングを一個ずつ分離して組み付けるようにする際には、以下のようにする。先ず、スプリングの集合を容器の入口から容器内に適宜量入れる。そして、容器の入口を上にし出口を下にして、この容器を例えば片手で持ち、中心軸方向に振って往復動させる。これにより、スプリングが上下動して舌片に当接するとともに、舌片自身も揺動するので、スプリングに繰り返し衝撃が与えられる。そのため、絡まったスプリングが解け、舌片の間隔から落下し、出口から排出されて行く。排出されたスプリングは、テーブル等に並べておけば、各種機器にスプリングを一個ずつ組み付ける作業を容易に行うことができる。この場合、容器を振るだけの簡易な操作で容易にスプリングの絡みを解いて分離できるので、作業性を大幅に向上させることができる。また、従来のようにモータを回転させたりエアを吹き込まなくても良いので、構造が極めて簡易であり、また、装置自体もコンパクトにすることができ、コストダウンを図ることができる。
そして、本発明においては、上記複数の各舌片を、弾性変形可能なバネ部材で形成することが有効である。舌片自体が弾性変形するので、この変形によってもスプリングに繰り返しの衝撃を与えることができ、分離効率を向上させることができる。
また、上記複数の各舌片を、長手方向に沿って山部及び谷部が交互に連続する波型形状に折曲形成したことが有効である。波型に形成されているので、舌片が凸凹していることから、スプリングの舌片に衝突する機会が多くなり、より一層、分離効率を向上させることができる。
更に、上記山部の頂部を鋭角に形成したことが有効である。山部がスプリングの隙間に入りやすく、そのため、分離させ易くなり、この点でも、より一層、分離効率を向上させることができる。
更にまた、上記複数の各舌片の先端部を上記中心軸に向けて傾斜形成したことが有効である。先端部が傾斜しているので、スプリングをはじき易く、また、スプリングの落下をスムーズに行わせることができる。
そしてまた、上記複数の各舌片の基端を上記中心軸に直交する平面上の1つの内周線に沿って等間隔で設けたことが有効である。スプリングの集合を受け易くなり、また、容器を上下に振ったときに、舌片への衝突の機会を確実に確保することができ、より一層、分離効率を向上させることができる。
また、上記容器の内周に沿って付設される枠体を備え、該枠体に上記複数の各舌片の基端を等間隔で設けたことが有効である。予め枠体に舌片を作製しておき、この枠体を容器に嵌合させて接着する等して付設するだけで装置を作製できるので、製造を容易にすることができ、この点でも、コストダウンを図ることができる。
更に、上記複数の各舌片を同じ長さに形成するとともに該各舌片の全体を下向きに傾斜形成し、全部若しくは一部の複数の舌片の先端で囲繞されスプリングの1乃至数個が通過可能な通路を形成した構成としている。舌片間の隙間から分離したスプリングを落下させ、また、中央の通路からも落下させることができる。この場合、通路は、スプリングの1乃至数個が通過可能な大きさなので、舌片全体でスプリングの集合を受け、少しずつ、落下させることができるので、確実に分離を行って排出させることができる。
更にまた、1つの内周線に沿って基端が設けられる複数の舌片のグループを複数設け、隣接するグループにおいて舌片の基端の位置の位相をずらせたことが有効である。段階的にスプリングを舌片に衝突させるので、より一層、分離効率を向上させることができる。
この場合、1つのグループにおいて、複数の各舌片を同じ長さに形成するとともに該各舌片の全体を下向きに傾斜形成し、該各舌片の先端で囲繞されスプリングの1乃至数個が通過可能な通路を形成し、
隣接する他のグループにおいて、上記1つのグループと同じ数で互いに同じ長さの複数の舌片を設け、該複数の各舌片を、上記1つのグループの各舌片の下側に位置させるとともに、上記1つのグループの舌片間の周方向ピッチをPとしたとき、(1/2)Pだけ位相をずらせて位置させたことが有効である。
先のグループの舌片間から落下したスプリングが、後のグループの舌片に受けられるので、ここでもスプリングに衝撃を与えることができ、段階的に確実にスプリングを舌片に衝突させて分離させることができ、より一層、分離効率を向上させることができる。
更に、上記舌片の上側に、上記入口から入れられたスプリングを受ける受け板を設け、該受け板に上記入口より小さい開口面積の通過口を複数形成したことが有効である。複数の通過口から小分けしてスプリングの集合が舌片に落下するので、一時に舌片に落下する場合に比較して、スプリングが詰まることがなく、確実に分離を行うことができるようになる。
更にまた、上記容器を円筒状に形成し、一端開口を入口として構成し、他端側を中心軸を中心としたロート状に形成し、他端をスプリングの1乃至数個が通過可能な出口として構成したことが有効である。出口から、略一個ずつスプリングを排出することができ、その後の処理を容易にすることができる。
また、上記入口を開閉する蓋を設けたことが有効である。容器を振った際に入口からスプリングが飛び出る事態を防止することができる。
更に、上記容器を片手で把持して該容器を中心軸に沿って往復動可能な大きさに形成し、該容器を覆う布製のカバーを設けた構成としている。持ち易くすることができるとともに、外観品質を向上させることができる。
本発明によれば、容器を中心軸方向に振って往復動させスプリングの集合を上下動させるだけで、スプリングを舌片に当接させ、しかも、舌片自身も揺動するので、スプリングに衝撃を与えることができ、そのため、絡まったスプリングを解いて、出口から排出させることができる。そのため、容器を振るだけの簡易な操作で容易にスプリングの絡みを解いて分離できるので、作業性を大幅に向上させることができる。また、従来のようにモータを回転させたりエアを吹き込まなくても良いので、構造が極めて簡易であり、また、装置自体もコンパクトにすることができ、コストダウンを図ることができる。
本発明の実施の形態に係るスプリングの分離装置を使用する際の工程を示し、(a)はスプリングを容器内に入れるときの状態を示す斜視図、(b)は容器を手で持って上下動させてスプリングを取り出すときの状態を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係るスプリングの分離装置を示す断面図である。 本発明の実施の形態に係るスプリングの分離装置において、容器内部に設けた受け板の斜視図及び複数の舌片のグループの一部切欠き斜視図である。 本発明の実施の形態に係るスプリングの分離装置において、容器内部に設けた複数の舌片のグループを示し、(a)は平面図、(b)は(a)中A−A線断面図である。 本発明の実施の形態に係るスプリングの分離装置において、容器内部に設けた受け板を示し、(a)は平面図、(b)は横断面図である。 本発明の実施の形態に係るスプリングの分離装置をその作用とともに示す縦断面図である。 本発明の実施の形態に係るスプリングの分離装置をその作用とともに示す図であり、(a)は図6中X−X線断面図、(b)は図6中Y−Y線断面図である。 従来のスプリングの分離装置の一例を示す断面図である。
以下、添付図面に基づいて本発明の実施の形態に係るスプリングの分離装置について詳細に説明する。
図1に示すように、実施の形態に係るスプリングの分離装置Tは、コイルスプリングSの集合を分離するものある。コイルスプリングSは、軸方向に伸縮可能な螺旋状部Saと、螺旋状部Saの両端に連続するU字状のフック部Sbとからなる。例えば、全長LがL=10mm〜30mm、螺旋状部Saの直径DがD=3mm〜10mmのものである。尚、形状や大きさはこれに限定されない。
図1乃至図7に示すように、本発明の実施の形態に係るスプリングの分離装置Tは、スプリングSの入口2及び出口3を有し入口2から入れられたスプリングSの集合を収容可能な容器1を備え、この容器1内でスプリングSの絡みを解し、解されたスプリングSを出口3から排出可能にしている。
容器1は、図1,図2及び図6に示すように、例えば、プラスチックで形成され、一端側に入口2を有し他端側に出口3を有し、入口2を上にして出口3を下にしたとき入口2から入れられたスプリングSが入口2から出口3に向けて自由落下可能な筒状に形成されている。また、容器1は、片手で把持してその中心軸Pに沿って往復動可能な大きさの円筒状に形成されている。そして、容器1は、一端開口が入口2として構成され、他端側は中心軸Pを中心としたロート状に形成されており、他端がスプリングSの1乃至数個が通過可能な筒状の出口3として構成されている。
更に、容器1には、入口2を開閉する蓋5が設けられている。蓋5は、容器1の外径と同径の円盤状の把持部6と、把持部6の一方の面に突設され容器1の入口2に嵌着可能な円盤状の凸部7とを備えている。更にまた、容器1には、これを覆う布製のカバー8が設けられている。蓋5の把持部も布製のカバー9で覆われている。布製のカバー8,9を設けたので、持ち易くすることができるとともに、外観品質を向上させることができる。
容器1には、図2乃至図4、図6及び図7(b)に示すように、容器1の内側面側に基端が支持され先端が下向きに延び入れられたスプリングSが当接可能な複数の舌片10が設けられている。複数の舌片10は、スプリングSが通過可能な間隔を有して設けられており、各舌片10の基端11を少なくとも容器1をその中心軸P方向に沿って往復動させることにより基端11を支点として揺動可能に弾性支持した構成としている。詳しくは、複数の各舌片10は、弾性変形可能なバネ部材で形成されている、実施の形態では、薄肉のプラスチック板で形成されている。また、複数の各舌片10は、長手方向に沿って山部12及び谷部13が交互に連続する波型形状に折曲形成されている。更に、山部12の頂部は、鋭角に形成されている。更にまた、複数の各舌片10の先端部14は、中心軸Pに向けて傾斜形成されている。
そしてまた、複数の各舌片10の基端11は、中心軸Pに直交する平面上の1つの内周線Qに沿って等間隔で設けられている。詳しくは、容器1の内周に沿って付設されるプラスチック製の枠体15を備え、この枠体15に複数の各舌片10の基端11が等間隔で一体に設けられている。枠体15は、例えば、接着剤等により、容器1の内面に固着されている。更に、複数の各舌片10は、同じ長さに形成されているとともに、各舌片10は全体が下向きに傾斜形成され、全部若しくは一部の舌片10の先端により囲繞されスプリングSの1乃至数個が通過可能な通路16を形成している。
詳しくは、図4に示すように、1つの内周線Qに沿って基端11が設けられる複数の舌片10のグループが複数設けられており、隣接するグループにおいて舌片10の基端11の位置の位相をずらせてある。実施の形態では、2つのグループが設けられている。1つのグループG1においては、複数の各舌片10(A)が同じ長さに形成されるとともに、各舌片10(A)は全体が下向きに傾斜形成され、各舌片10(A)の先端により、これに囲繞されスプリングSの1乃至数個が通過可能な通路16を形成している。
隣接する他のグループG2において、1つのグループG1と同じ数で互いに同じ長さの複数の舌片10(B)を設け、この複数の各舌片10(B)を、1つのグループG1の各舌片10(B)の下側に位置させるとともに、1つのグループG1の舌片10(A)間の周方向ピッチをPとしたとき、(1/2)Pだけ位相をずらせてある。この場合、予め枠体15に舌片10を作製しておき、この枠体15を容器1に嵌合させて接着する等して付設するだけで装置を作製できるので、製造を容易にすることができ、コストダウンを図ることができる。
また、容器1において、図2,図3,図5,図6及び図7(a)に示すように、舌片10の上側には、入口2から入れられたスプリングSを受けるプラスチック製の受け板20が設けられている。受け板20には、入口2より小さい開口面積の通過口21が複数形成されている。実施の形態では、受け板20は、底壁22及び上向きの側壁23を備えたカップ状に形成され、側壁23及びこれに連続する底壁22の一部分が、等角度間隔(実施の形態では90°間隔)で切除されており、底壁22の切除部分が通過口21として構成されている。底壁22の中央部分24は上側に膨出形成されている。そして、側壁23が容器1の内周に付設され、接着剤等で固着されている。
従って、本発明の実施の形態に係るスプリングの分離装置Tを用い、例えば、各種機器にスプリングSを手作業で組付ける場合等、収納箱や袋等に入れられたスプリングSの集合からスプリングSを一個ずつ分離して組み付けるようにする際には、以下のようにする。
先ず、図1(a)及び図6に示すように、スプリングSの集合を容器1の入口2から容器1内に適宜量入れる。そして、容器1の入口2を蓋5で塞ぐ。
この状態で、図1(b)に示すように、容器1の入口2を上にし出口3を下にして、この容器1を例えば片手で持ち、中心軸P方向に振って往復動させる。この場合、入口2を開閉する蓋5を設けたので、容器1を振った際に入口2からスプリングSが飛び出る事態を防止することができる。また、図6及び図7(a)に示すように、舌片10の上側には入口2から入れられたスプリングSを受ける受け板20が設けられ、受け板20には、入口2より小さい開口面積の通過口21が複数形成されているので、容器1の往復動によりスプリングSが上下動し、複数の通過口21から小分けされて舌片10に落下していく。そのため、一時に舌片10に落下する場合に比較して、スプリングSが詰まることが防止され、以下の分離を確実に行うことができるようになる。
そして、図6及び図7(b)に示すように、通過口21を通過したスプリングSは、容器1の往復動により上下動し、舌片10に当接するとともに、舌片10自身も揺動するので、スプリングSに繰り返し衝撃が与えられる。そのため、絡まったスプリングSが解けて行き、各舌片10の全体は下向きに傾斜形成されているので、舌片10間の隙間から分離したスプリングSが落下し、また、中央の通路16からも落下して行き、出口3から排出されて行く。
この場合、複数の各舌片10は弾性変形可能なバネ部材で形成されているので、舌片10自体も弾性変形することから、この変形によってもスプリングSに繰り返しの衝撃を与えることができ、分離効率を向上させることができる。また、複数の各舌片10は、山部12及び谷部13が交互に連続する波型形状に形成されているので、舌片10が凸凹していることから、スプリングSの舌片10に衝突する機会が多くなり、より一層、分離効率を向上させることができる。更に、山部12の頂部が鋭角に形成されているので、山部12がスプリングSの隙間に入りやすく、そのため、分離させ易くなり、この点でも、より一層、分離効率を向上させることができる。また、複数の各舌片10の先端部14が中心軸Pに向けて傾斜形成されているので、スプリングSをはじき易く、また、スプリングSの落下をスムーズに行わせることができる。
特に、複数の各舌片10は、その基端11が中心軸Pに直交する平面上の1つの内周線Qに沿って等間隔で設けられているので、スプリングSの集合を受け易くなり、また、容器1を上下に振ったときに、舌片10への衝突の機会を確実に確保することができ、この点でも、分離効率を向上させることができる。また、舌片10の上側のグループG1と下側のグループG2とを設けたので、先のグループG1の舌片10(A)間から落下したスプリングSが、後のグループG2の舌片10(B)に受けられ、ここでもスプリングSに衝撃を与えることができることから、段階的に確実にスプリングSを舌片10に衝突させて分離させることができ、そのため、分離効率を向上させることができる。また、上側のグループG1で形成する通路16は、スプリングSの1乃至数個が通過可能な大きさなので、舌片10(A)全体でスプリングSの集合を受け、少しずつ、落下させることができることから、確実にスプリングSの分離を行って排出させることができる。更に、容器1の他端側はロート状に形成されているので、出口3から、略一個ずつスプリングSを排出することができ、その後の処理を容易にすることができる。
そして、排出されたスプリングSは、テーブル等に並べておけば、各種機器にスプリングSを一個ずつ組み付ける作業を容易に行うことができる。このように、本分離装置Tによれば、容器1を振るだけの簡易な操作で容易にスプリングSの絡みを解いて分離できるので、作業性を大幅に向上させることができる。また、従来のようにモータを回転させたりエアを吹き込まなくても良いので、構造が極めて簡易であり、また、装置自体もコンパクトにすることができ、コストダウンを図ることができる。
尚、上記の実施の形態において、1つのグループG1の各舌片10(A)と、他のグループG2の各舌片10(B)とは、同じ内周線Qに沿って設けたが、必ずしもこれに限定されるものではなく、上下に異なる位置にある内周線Qに沿って設けても良く、適宜変更して差支えない。また、グループの数も3以上設けても良いことは勿論である。更に、上記の実施の形態において、舌片10の設け方は上述した構造に限定されるものではなく、例えば、ランダムに容器1の内面から突出させる等、適宜変更して差支えない。
更にまた、上記の実施の形態では、容器1を手動で往復動させるように構成したが、必ずしもこれに限定されるものではなく、自動で往復動させるように構成しても良く、適宜変更して差支えない。要するに、本発明は、上述した本発明の実施の形態に限定されず、当業者は、本発明の新規な教示及び効果から実質的に離れることなく、これら例示である実施の形態に多くの変更を加えることが容易であり、これらの多くの変更は本発明の範囲に含まれる。
T 分離装置
S スプリング
1 容器
2 入口
3 出口
P 中心軸
5 蓋
8 カバー
9 カバー
10 舌片
11 基端
Q 内周線
12 山部
13 谷部
14 先端部
15 枠体
G1 1つのグループ(舌片10(A)のグループ)
G2 他のグループ(舌片10(B)のグループ)
16 通路
20 受け板
21 通過口
上記の目的を達成するための本発明のスプリングの分離装置は、スプリングの入口及び出口を有し上記入口から入れられたスプリングの集合を収容可能な容器を備え、該容器内でスプリングの絡みを解して該解されたスプリングを上記出口から排出可能にしたスプリングの分離装置において、
上記容器を、一端側に上記入口を有し他端側に上記出口を有し該入口を上にして該出口を下にしたとき該入口から入れられたスプリングが該入口から該出口に向けて自由落下可能な筒状に形成し、該容器の内側面側に基端が支持され先端が下向きに延び入れられたスプリングが当接可能な複数の舌片を設け、該複数の舌片をスプリングが通過可能な間隔を有して設け、該容器をその中心軸方向に沿って往復動させることにより、上記各舌片の各基端を支点として該各舌片を揺動可能に弾性支持した構成としている。
容器1には、図2乃至図4、図6及び図7(b)に示すように、容器1の内側面側に基端が支持され先端が下向きに延び入れられたスプリングSが当接可能な複数の舌片10が設けられている。複数の舌片10は、スプリングSが通過可能な間隔を有して設けられており、容器1をその中心軸P方向に沿って往復動させることにより、各舌片10の各基端11を支点として各舌片10は揺動可能に弾性支持されている。詳しくは、複数の各舌片10は、弾性変形可能なバネ部材で形成されている、実施の形態では、薄肉のプラスチック板で形成されている。また、複数の各舌片10は、長手方向に沿って山部12及び谷部13が交互に連続する波型形状に折曲形成されている。更に、山部12の頂部は、鋭角に形成されている。更にまた、複数の各舌片10の先端部14は、中心軸Pに向けて傾斜形成されている。
隣接する他のグループG2において、1つのグループG1と同じ数で互いに同じ長さの複数の舌片10(B)を設け、この複数の各舌片10(B)を、1つのグループG1の各舌片10(A)の下側に位置させるとともに、1つのグループG1の舌片10(A)間の周方向ピッチをPとしたとき、(1/2)Pだけ位相をずらせてある。この場合、予め枠体15に舌片10を作製しておき、この枠体15を容器1に嵌合させて接着する等して付設するだけで装置を作製できるので、製造を容易にすることができ、コストダウンを図ることができる。
発明は、上述した本発明の実施の形態に限定されず、当業者は、本発明の新規な教示及び効果から実質的に離れることなく、これら例示である実施の形態に多くの変更を加えることが容易であり、これらの多くの変更は本発明の範囲に含まれる。
更に、上記舌片の上側に、上記入口から入れられたスプリングを受ける受け板を設け、該受け板を、スプリングを受ける中央部分と、該中央部分の周囲に形成され上記入口より小さい開口面積の複数の通過口とを備えて構成したことが有効である。複数の通過口から小分けしてスプリングの集合が舌片に落下するので、一時に舌片に落下する場合に比較して、スプリングが詰まることがなく、確実に分離を行うことができるようになる。
また、容器1において、図2,図3,図5,図6及び図7(a)に示すように、舌片10の上側には、入口2から入れられたスプリングSを受けるプラスチック製の受け板20が設けられている。受け板20には、入口2より小さい開口面積の通過口21が複数形成されている。実施の形態では、受け板20は、底壁22及び上向きの側壁23を備えたカップ状に形成され、側壁23及びこれに連続する底壁22の一部分が、等角度間隔(実施の形態では90°間隔)で切除されており、底壁22の切除部分が通過口21として構成されている。底壁22の中央部分24は上側に膨出形成されている。そして、側壁23が容器1の内周に付設され、接着剤等で固着されている。即ち、受け板20は、スプリングSを受ける中央部分24と、中央部分24の周囲に形成され入口2より小さい開口面積の複数の通過口21とを備えて構成されている。

Claims (14)

  1. スプリングの入口及び出口を有し上記入口から入れられたスプリングの集合を収容可能な容器を備え、該容器内でスプリングの絡みを解して該解されたスプリングを上記出口から排出可能にしたスプリングの分離装置において、
    上記容器を、一端側に上記入口を有し他端側に上記出口を有し該入口を上にして該出口を下にしたとき該入口から入れられたスプリングが該入口から該出口に向けて自由落下可能な筒状に形成し、該容器の内側面側に基端が支持され先端が下向きに延び入れられたスプリングが当接可能な複数の舌片を設け、該複数の舌片をスプリングが通過可能な間隔を有して設け、該各舌片の基端を少なくとも該容器をその中心軸方向に沿って往復動させることにより上記基端を支点として揺動可能に弾性支持したことを特徴とするスプリングの分離装置。
  2. 上記複数の各舌片を、弾性変形可能なバネ部材で形成したことを特徴とする請求項1記載のスプリングの分離装置。
  3. 上記複数の各舌片を、長手方向に沿って山部及び谷部が交互に連続する波型形状に折曲形成したことを特徴とする請求項1または2記載のスプリングの分離装置。
  4. 上記山部の頂部を鋭角に形成したことを特徴とする請求項3記載のスプリングの分離装置。
  5. 上記複数の各舌片の先端部を上記中心軸に向けて傾斜形成したことを特徴とする請求項1乃至4何れかに記載のスプリングの分離装置。
  6. 上記複数の各舌片の基端を上記中心軸に直交する平面上の1つの内周線に沿って等間隔で設けたことを特徴とする請求項1乃至5何れかに記載のスプリングの分離装置。
  7. 上記容器の内周に沿って付設される枠体を備え、該枠体に上記複数の各舌片の基端を等間隔で設けたことを特徴とする請求項6記載のスプリングの分離装置。
  8. 上記複数の各舌片を同じ長さに形成するとともに該各舌片の全体を下向きに傾斜形成し、全部若しくは一部の複数の舌片の先端で囲繞されスプリングの1乃至数個が通過可能な通路を形成したことを特徴とする請求項6または7記載のスプリングの分離装置。
  9. 1つの内周線に沿って基端が設けられる複数の舌片のグループを複数設け、隣接するグループにおいて舌片の基端の位置の位相をずらせたことを特徴とする請求項8記載のスプリングの分離装置。
  10. 1つのグループにおいて、複数の各舌片を同じ長さに形成するとともに該各舌片の全体を下向きに傾斜形成し、該各舌片の先端で囲繞されスプリングの1乃至数個が通過可能な通路を形成し、
    隣接する他のグループにおいて、上記1つのグループと同じ数で互いに同じ長さの複数の舌片を設け、該複数の各舌片を、上記1つのグループの各舌片の下側に位置させるとともに、上記1つのグループの舌片間の周方向ピッチをPとしたとき、(1/2)Pだけ位相をずらせて位置させたことを特徴とする請求項9記載のスプリングの分離装置。
  11. 上記舌片の上側に、上記入口から入れられたスプリングを受ける受け板を設け、該受け板に上記入口より小さい開口面積の通過口を複数形成したことを特徴とする請求項1乃至10何れかに記載のスプリングの分離装置。
  12. 上記容器を円筒状に形成し、一端開口を入口として構成し、他端側を中心軸を中心としたロート状に形成し、他端をスプリングの1乃至数個が通過可能な出口として構成したことを特徴とする請求項1乃至11何れかに記載のスプリングの分離装置。
  13. 上記入口を開閉する蓋を設けたことを特徴とする請求項12記載のスプリングの分離装置。
  14. 上記容器を片手で把持して該容器を中心軸に沿って往復動可能な大きさに形成し、該容器を覆う布製のカバーを設けたことを特徴とする請求項12または13記載のスプリングの分離装置。
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