JP2018111343A - 電動パワーステアリングシステム用のモータ - Google Patents
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Abstract
【課題】
モータ内部に侵入した水に対する信頼性を向上させることである。
【解決手段】。
本発明に係る電動パワーステアリングシステム用のモータは、車両のラック軸よりも下方に配置される電動パワーステアリングシステム用のモータであって、回転トルクを生じさせるための磁気回路部と、前記磁気回路部を収納する収納空間を形成するケースと、前記ケースの外部と繋がっておりかつ前記収納空間を経由しない第1水路を形成する水路形成部と、前記水路内に配置されかつ水分を検出する水センサと、を備える。
【選択図】 図3
モータ内部に侵入した水に対する信頼性を向上させることである。
【解決手段】。
本発明に係る電動パワーステアリングシステム用のモータは、車両のラック軸よりも下方に配置される電動パワーステアリングシステム用のモータであって、回転トルクを生じさせるための磁気回路部と、前記磁気回路部を収納する収納空間を形成するケースと、前記ケースの外部と繋がっておりかつ前記収納空間を経由しない第1水路を形成する水路形成部と、前記水路内に配置されかつ水分を検出する水センサと、を備える。
【選択図】 図3
Description
本発明は、電動パワーステアリングシステム用のモータに関し、特に水がある環境で使用される車両に用いられる電動パワーステアリングシステム用のモータに関する。
本技術分野の背景技術として、特開2008−222165号公報が開示され、本特許文献には、モータ内部に侵入した水が凍結した場合に発生する凍結ロックを防止するために水センサをモータ内に配置することが記載されている。
しかしながら、モータの取付相手先の水侵入に対しての考慮が充分になされていない。
本発明の課題は、モータ内部に侵入した水に対する信頼性を向上させることである。
上記課題を解決するために、本発明に係る電動パワーステアリングシステム用のモータは、車両のラック軸よりも下方に配置される電動パワーステアリングシステム用のモータであって、回転トルクを生じさせるための磁気回路部と、前記磁気回路部を収納する収納空間を形成するケースと、前記ケースの外部と繋がっておりかつ前記収納空間を経由しない第1水路を形成する水路形成部と、前記水路内に配置されかつ水分を検出する水センサと、を備える。
本発明により、電動パワーステアリングシステム用のモータに侵入する水に対する信頼性を向上させることができる。
以下、本発明の実施形態を図1から図6を用いて説明する。
図1は、ラックアシスト型の電動パワーステアリングシステム構成図である。
電動パワーステアリングシステムは、運転者がハンドル300の操作を行った場合、その操舵力をラックケース301に設けられたモータによりアシストするものである。電動パワーステアリングシステムは、モータ軸の延長上には減速機を介してラック軸を直線運動に変換する構造となっている。
ハンドル300を運転者が操作するとトルクセンサ(図示せず)からECU一体型モータ305に対して駆動信号が出力される。その信号を基に、ECU(Electric Control Unit)はモータに駆動電流を通電し、モータが回転する。本実施形態では、ECUとモータを一体型としたが、ECUと別体に構成されたモータであってもよい。
ECU一体型モータ305の回転軸上には、ラック軸302と回転軸との間に減速機が配置され、回転軸の動力をラック軸302を左右に動かす直線運動に変換するものである。減速機は、減速機ケース304内に収納される。この動作によりタイヤ303が左右に首ふりを行う。
図1は、電動パワーステアリングシステムの全体構造を車両の前方から見た状態を示しているが、ECU一体型モータ305がラック軸302よりも路面側に配置された場合を示している。この場合、ラック軸302とラックケース301の接続部に配置されるゴムブーツ(図示せず)が破損した場合に、海水や雨水等が侵入し最も低い部分になる減速機ケース304に溜まり、減速機の錆びや、海水と一緒に進入する砂等のコンタミにより減速機の機能を損傷する可能性が有る。
そこで、図示したようなモータの回転軸がラック軸302よりも路面側の低い位置に配置される構造において、減速機ケース304内に侵入した泥水を検出する機能が必要である。
図2に、その機能を持たせたECU一体型モータ305の構造について説明する。図2は、ECU一体型モータ305の外観斜視図である。
EPSモータ200は、ハウジング3と、フロントブラケット2と、シャフト先端部分にプーリ1と、を有する。
フロントブラケット2には水路入口80が設けられている。また、プーリ1とは反対側には制御基板及び駆動素子から構成されるECU100が配置されている。制御基板及びパワー素子は、ECUケース101で外周側を覆われている。また、制御基板への電源供給を行うためのコネクタ102が、プーリ1とは反対側に設けられている。
図示していないが、EPSモータ200のフロントブラケット2は、図1に示された減速機ケース304に対して、シール溝13にシール材(図示せず)を用いて防水機能を持たせて固定されている。
前述した水路入口80は、シール溝13の内周側に配置されると共に、ハウジング3の外周部に設けられた第1水路81に繋がっている。詳細については図3及び図4で説明する。
前述したラックケース301とラック軸302の繋ぎ部分に設けられる防水用ゴムブーツ(図示せず)は、経年劣化や機械的な衝撃によって破損する恐れがある。その場合、ゴムブーツ部から海水や砂が侵入した場合、先に説明した減速機部の錆びや機械的なロックを引き起こす可能性が有る。
この対策として、ギアの部分にはグリスを塗ることで錆の発生を遅らせるようにしているが、完全な防錆を実現することは困難である。また、砂等のコンタミに対しては防御が難しい。
図3を用いてECU一体型モータ305の構造について説明する。図3は、ECU一体型モータ305の回転軸を通る平面から見た断面図である。
モータ構造としては一般的な3相のブラシレスモータであり、回転子としてはシャフト先端には減速用のプーリ1、磁気回路部分としてはロータコア10の外周部に永久磁石11、その外周部にステンレス製のカバー(図示せず)が設けられている。
この回転子の外周部には、ステータコア4に絶縁用のボビン5を介してコイル6が巻装されている。このステータコア4はハウジング3に焼嵌めで固定されている。
このハウジング3にはステータコア4が焼嵌めされる穴とは別に第1水路81を構成する貫通穴が長手方向に設けられている。
前述した回転子は、シャフト先端部のプーリ1と磁気回路の間にフロントベアリング7が設けられる。フロントベアリング7は、フロントブラケット2に固定され、回転可能に支持されている。
また、このフロントブラケット2には、第1水路81と繋がる水路入口80が設けられている。第1水路81であってECU100に近い側には、この第1水路81を伝わってくる水を検出するための水センサ8が設けられている。
水センサ8は、導電体の電線2本で構成されており、水と接する部分の導電部8aと制御基板に接続される側の接続端子8bから成っている。接続端子8bはECU100に設けられた制御基板に電気的に接続されている。また、水センサ8は、第1水路81に対しては、シール材で防水しECU100側に水が入らない構造としている。
図4は、第1水路81の構成を説明するためのECU一体型モータ305の部分拡大図である。
水路入口80は、減速機ケース304に対してECU一体型モータ305のシール溝13の内周側に設けることで、減速機内に侵入した水を導入できるようにしたものである。
また水路入口80は、ECU一体型モータ305がEPSシステムとして組まれた状態で、図示したようにモータシャフトの軸中心より下面側に配置されるように構成している。
更に水路入口80からはフロントブラケット2の外径側に延びる水路が形成されており、その先端部は止水部12で封止されると共に、止水部12より内周側からはハウジング3の軸方向に向けて水路が構成され、ハウジング3に設けられた第1水路 81に接続されている。
フロントブラケット2とハウジング3との接触面には、シール材9を介して接続され、フロントブラケット2とハウジング3との間から第1水路81への水の浸入を抑制している。
先に述べたように、ラックケース301の先端部分に設けられたゴムブーツ部およびその他のシール部の不具合により泥水がラックケース301内に侵入した場合、ラックケース301に接続される減速機ケース304がラックケース301よりも低い部分に配置されているため、泥水は減速機ケース304に導かれる。
減速機ケース304にはECU一体型モータ305が接続されているため、水が沢山入った場合にはモータシャフトを通じて、ECU一体型モータ305内部に泥水が侵入してくる可能性もある。それを防止するためには、モータシャフトの位置よりも地面に近い側で水の侵入を検出できる手段が有効である。
また、減速機も大量の水が入ってしまい錆びの問題も発生するため、水の検出は、水が浸入してから、なるべく早い時期に為されるほうが良い。
そこで減速機ケース304とECU一体型モータ305のシール部に近いECU一体型モータ305の内周側に侵入した水が通れる水路を磁気回路部とは異なった独立した貫通穴でハウジング3に設ける。さらに、水を検出する水センサ8は制御基板に近い部分に配置することで、部品コストと作り易さの両立を図った構造とした。
これにより、ラックケース301内に侵入した水は第1水路81を通って、水センサ8で検出できる。ECU100側では水を検出すると運転者に警報を出すと共に、上位システムで決められたシーケンスの動作を行う。
なお、本実施形態では第1水路81はハウジング3に形成されているが、ハウジング3とは別に形成された水路形成体を用いてハウジング3の外周面に固定しても良い。
また本実施形態ではコイル6等の磁気回路部の収納空間を形成するハウジング3とフロントブラケット2を組合せることによりケースとして機能させているが、フロントブラケット2をハウジング3に一体にすることでケースとして機能させてもよい。
図5は、第2実施形態に係るECU一体型モータ305の部分拡大図である。この実施例は、減速機側の水とECU一体型モータ305内部への侵入してきた水の両方が検出できるように、ECU一体型モータ305の磁気回路部分と第1水路81を貫通できる第2水路82を新規に設けたものである。その他の部分は図4と同じため詳細な説明は省略する。
第2水路82は、ハウジング3においてコイル6よりも下方側に形成される。これにより、ECU一体型モータ305の内部に侵入した水がコイル6に接触する前に第2水路82を介して第1水路81に流れ、ECU一体型モータ305の信頼性をより向上させることができる。
またラックケース201側とECU一体型モータ305側の水侵入を1個の水センサ8で検出できるため、センサのコスト低減が図れる。
図6は、水センサ8の検出原理を示したブロック回路図である。
水センサ8は、導電線2本で構成されそれぞれの電線を電気的に絶縁する樹脂8mでモールドされている。水を検出する導電部8a1及び導電部8a2側は、錆びないように金メッキを施している。一方、反対側の接続端子8b1及び接続端子8b2は制御基板に接続される。
制御基板側では、2個の直列抵抗で電源電圧を分圧した回路にそれぞれ接続され、中間電位となる電圧がマイコンのA/Dコンバータの端子に接続されている。この回路において、導電部8a1及び導電部8a2に水や塩水が無い状態では、マイコンに接続される電圧は電源電圧を分圧抵抗から決まる値が入力されている。
しかし、塩水等が導電部8a1と導電部8a2を短絡させた場合、A/Dコンバータに入力される電圧は、変化するためマイコン側で常にA/Dコンバータの信号をサンプリングすることで、水の浸入を検出することが出来る。
この時、水と塩水では抵抗値が異なるので、抵抗R2との並列抵抗が変わるため、A/Dコンバータの電圧値で何が入ってきたのかおおよその見当をつけることが出来る。
本実施形態で示したようにフロントブラケット2とハウジング3に水の経路(第1流路81または第2流路82)を設け、水センサをECUに最も近い部分に配置することで、センサの構造をシンプルにすることが出来る効果が有る。
また、ハウジング3に設けた第1水路81とECU一体型モータ305内部と第1水路81を接続した第2流路82を設けることで、減速機側に入った水と、モータ側に入った水のどちらも検出できることから、水センサのコスト低減が可能になる。
1…プーリ、2…フロントブラケット、3…ハウジング、4…ステータコア、5…ボビン、6…コイル、7…フロントベアリング、8…水センサ、8a…導電部、8a1…導電部、8a2…導電部、8b…接続端子、8b1…接続端子、8b2…接続端子、8m…樹脂、9…シール部、10…ロータコア、11…永久磁石、12…止水部、13…シール溝、80…水路入口、81…第1水路、82…第2水路、100…ECU、101…ECUケース、102…コネクタ、200…EPSモータ、300…ハンドル、301…ラックケース、302…ラック軸、303…タイヤ、304…減速機ケース、305…ECU一体型モータ
Claims (5)
- 車両のラック軸よりも下方に配置される電動パワーステアリングシステム用のモータであって、
回転トルクを生じさせるための磁気回路部と、
前記磁気回路部を収納する収納空間を形成するケースと、
前記ケースの外部と繋がっておりかつ前記収納空間を経由しない第1水路を形成する水路形成部と、
前記水路内に配置されかつ水分を検出する水センサと、を備える電動パワーステアリングシステム用のモータ。 - 請求項1に記載される電動パワーステアリングシステム用のモータであって、
前記第1水路は、前記ケースの円周上の一部分に軸方向に沿って設けられ、かつ当該モータの最下部に相当する部分に配置される電動パワーステアリングシステム用のモータ。 - 請求項1または2に記載される電動パワーステアリングシステム用のモータであって、
前記磁気回路部を制御する制御回路を有するコントロールユニットを有し、
前記コントロールユニットは、回転軸方向に沿って前記磁気回路部と対向する位置に配置され、
前記水センサは、前記磁気回路部よりも前記コントロールユニットに近い位置に配置される電動パワーステアリングシステム用のモータ。 - 請求項1ないし3に記載されるいずれかの電動パワーステアリングシステム用のモータであって、
前記水路形成部は、前記収納空間と前記第1水路とを繋ぐ第2水路を形成する電動パワーステアリングシステム用のモータ。 - 請求項4に記載される電動パワーステアリングシステム用のモータであって、
前記第2水路は、当該第2水路と前記収納空間を繋ぐ入口部が前記磁気回路部を構成するコイルよりも下方に設けられるように形成される電動パワーステアリングシステム用のモータ。
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US20190277721A1 (en) * | 2018-03-07 | 2019-09-12 | Steering Solutions Ip Holding Corporation | Water intrusion detection |
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