JP2018108668A - 熱変色性筆記具 - Google Patents
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Abstract
【課題】筆記状態から摩擦体を用いた安定した摩擦操作を迅速に開始でき、且つ、摩擦操作後にペン先出没操作を迅速に開始できる熱変色性筆記具を提供する。
【解決手段】軸筒2の後端部外面に可動係合片7が枢支される。可動係合片7の一端部に、ノック部材6の外面の被係合部63・64に係合可能な係合部71が形成される。可動係合片7の他端部に、可動係合片7を径方向外方に付勢する弾発付与部72が設けられ、且つ、可動係合片7を径方向内方に押圧操作する押圧操作部73が設けられる。弾発付与部72により可動係合片7の係合部71が径方向内方に付勢され、ノック部材6を前方に押圧操作するとき以外は、係合部71と被係合部63・64とが係合され、ノック部材6の前後方向の移動が阻止される。ノック部材6を前方に押圧操作するときのみ、押圧操作部73を径方向内方に押圧することにより、係合部71と被係合部63・64との係合が解除される。
【選択図】 図6
【解決手段】軸筒2の後端部外面に可動係合片7が枢支される。可動係合片7の一端部に、ノック部材6の外面の被係合部63・64に係合可能な係合部71が形成される。可動係合片7の他端部に、可動係合片7を径方向外方に付勢する弾発付与部72が設けられ、且つ、可動係合片7を径方向内方に押圧操作する押圧操作部73が設けられる。弾発付与部72により可動係合片7の係合部71が径方向内方に付勢され、ノック部材6を前方に押圧操作するとき以外は、係合部71と被係合部63・64とが係合され、ノック部材6の前後方向の移動が阻止される。ノック部材6を前方に押圧操作するときのみ、押圧操作部73を径方向内方に押圧することにより、係合部71と被係合部63・64との係合が解除される。
【選択図】 図6
Description
本発明は、熱変色性筆記具に関する。
従来、例えば、特許文献1には、筆記体の内部に熱変色性インキを収容し、前記筆記体の前端に前記熱変色性インキが吐出可能なペン先を設け、前記筆記体を軸筒内に前後方向に移動可能に収容し、前記軸筒の後端部にノック体を設け、前記ノック体を前方に押圧することにより前記ペン先を前記軸筒の前端孔から突出状態にし、再度、前記ノック体を前方に押圧することにより前記ペン先突出状態を解除し前記ペン先を前記軸筒の前端孔より前記軸筒内に没入状態にする出没機構を備え、前記ノック体の後端部外面に、前記熱変色性インキの筆跡を摩擦しその際に生じる摩擦熱で前記熱変色性インキの筆跡を熱変色可能な摩擦部を設けた熱変色性筆記具であって、前記軸筒の後部側壁にロックレバーを径方向に移動可動に設け、前記ロックレバーを前記軸筒の側壁の径方向の一端から他端に貫通させ、前記ロックレバーの一端を径方向内方に押し下げると前記ロックレバーの他端が径方向外方に突出するよう構成し、前記ロックレバーの一端を径方向内方に押し下げた状態において、前記ロックレバーと前記ノック体とが係合し前記ノック体の前後方向の移動が阻止され、一方、前記ロックレバーの他端を径方向内方に押し下げた状態において、前記ロックレバーと前記ノック体との係合が解除され前記ノック体の前後方向の移動が可能となるよう構成した熱変色性筆記具が開示されている。
前記特許文献1の熱変色性筆記具は、筆記状態から摩擦部を用いて摩擦操作する際、ロックレバーを押し下げ操作して、ノック体とロックレバーとを係合させ、ノック体の前後方向の移動が阻止された状態にする必要がある。そのため、筆記使用状態から迅速に摩擦操作を開始できない。
また、前記特許文献1の熱変色性筆記具は、摩擦操作後にペン先出没操作を行う際、逆方向にロックレバーを押し下げ操作して、ノック体とロックレバーとを係合を解除させる必要がある。そのため、摩擦操作後に迅速にペン先出没操作を開始できない。
本発明は、前記従来の問題点を解決するものであって、筆記状態から摩擦体を用いた安定した摩擦操作を迅速に開始でき、且つ、摩擦操作後にペン先出没操作を迅速に開始できる熱変色性筆記具を提供しようとするのである。
尚、本発明において、「前」とはペン体側を指し、「後」とはその反対側を指す。本発明で、「ペン先没入状態」とは、ペン先が軸筒内に没入した状態をいい、「ペン先突出状態」とは、ペン先が軸筒の前端より外部に突出した状態をいう。
本願の第1の発明に係る熱変色性筆記具は、筆記体3の内部に熱変色性インキを収容し、前記筆記体3の前端に前記熱変色性インキが吐出可能なペン先31を設け、前記筆記体3を軸筒2内に前後方向に移動可能に収容し、前記軸筒2の後端部にノック部材6を設け、前記ノック部材6を前方に押圧することによりペン先31を軸筒2の前端孔21から突出状態にし、再度、前記ノック部材6を前方に押圧することにより前記ペン先突出状態を解除しペン先31を軸筒2の前端孔21より軸筒2内に没入状態にする出没機構を備え、前記ノック部材6の後端部外面に、前記熱変色性インキの筆跡を摩擦しその際に生じる摩擦熱で前記熱変色性インキの筆跡を熱変色可能な摩擦部8を設けた熱変色性筆記具であって、前記軸筒2の後端部外面に可動係合片7が枢支され、前記可動係合片7の一端部に、前記ノック部材6の外面の被係合部63・64に係合可能な係合部71が形成され、前記可動係合片7の他端部に、可動係合片7を径方向外方に付勢する弾発付与部72が設けられるとともに、前記可動係合片7を径方向内方に押圧操作する押圧操作部73が設けられ、前記弾発付与部72により前記可動係合片7の係合部71が径方向内方に付勢され、前記ノック部材6を前方に押圧操作するとき以外は、前記可動係合片7の係合部71と前記ノック部材6の外面の被係合部63・64とが係合され、前記ノック部材6の前後方向の移動が阻止され、前記ノック部材6を前方に押圧操作するときのみ、前記可動係合片7の押圧操作部73を径方向内方に押圧することにより、前記可動係合片7の係合部71と前記ノック部材6の外面の被係合部63・64との係合が解除されることを要件とする。
前記第1の発明に係る熱変色性筆記具は、前記構成により、筆記状態から摩擦体を用いた安定した摩擦操作を迅速に開始でき、且つ、摩擦操作後にペン先出没操作を迅速に開始できる。
本願の第2の発明に係る熱変色性筆記具1は、前記第1の発明に係る熱変色性筆記具1において、前記弾発付与部72が、軸筒2外面に接触する一対の弾発脚片からなることを要件とする。
前記第2の発明に係る熱変色性筆記具1は、前記構成により、簡易な構造により弾性付与部72を得ることができる。
本発明の熱変色性筆記具は、筆記状態から摩擦体を用いた安定した摩擦操作を迅速に開始でき、且つ、摩擦操作後にペン先出没操作を迅速に開始できる。
本発明の筆記具の実施の形態を図面に従って説明する。(図1乃至図6参照)
本実施の形態の熱変色性筆記具1は、軸筒2と、該軸筒2内に収容される筆記体3と、該筆記体3のペン先31を軸筒2の前端孔21より出没自在にさせる出没機構とを備える。前記軸筒2は、円筒状の前軸2aと、該前軸2aの後端に連結される円筒状の後軸2bとからなる。
本実施の形態の熱変色性筆記具1は、軸筒2と、該軸筒2内に収容される筆記体3と、該筆記体3のペン先31を軸筒2の前端孔21より出没自在にさせる出没機構とを備える。前記軸筒2は、円筒状の前軸2aと、該前軸2aの後端に連結される円筒状の後軸2bとからなる。
・前軸
前記前軸2aは、先細円筒状の合成樹脂の成形体である。前記前軸2aの前端には前端孔21が前後方向に貫設される。前記前軸2aの後端開口部外面には、オネジ部が一体に形成される。
前記前軸2aは、先細円筒状の合成樹脂の成形体である。前記前軸2aの前端には前端孔21が前後方向に貫設される。前記前軸2aの後端開口部外面には、オネジ部が一体に形成される。
・後軸
前記後軸2bは、円筒状の合成樹脂の成形体である。前記後軸2bの後端には、後端孔22が前後方向に貫設される。前記後軸2bの後端部内面には段部23が一体に形成される。前記後軸2bの後端孔22より前方の内面には、カム部4が一体に形成される。前記後軸2bの外面には、軸筒2外面とポケット等を挟持可能なクリップ24が設けられる。前記クリップ24は、後軸2bの外面に一体に形成されるか、または別部材の取り付けにより設けられる。前記後軸2bの前端開口部内面には、メネジ部が一体に形成される。前記メネジ部と前軸2aのオネジ部とが螺合可能である。
前記後軸2bは、円筒状の合成樹脂の成形体である。前記後軸2bの後端には、後端孔22が前後方向に貫設される。前記後軸2bの後端部内面には段部23が一体に形成される。前記後軸2bの後端孔22より前方の内面には、カム部4が一体に形成される。前記後軸2bの外面には、軸筒2外面とポケット等を挟持可能なクリップ24が設けられる。前記クリップ24は、後軸2bの外面に一体に形成されるか、または別部材の取り付けにより設けられる。前記後軸2bの前端開口部内面には、メネジ部が一体に形成される。前記メネジ部と前軸2aのオネジ部とが螺合可能である。
・筆記体
前記筆記体3は、ペン先31と、該ペン先31が前端開口部に圧入固着されたインキ収容管32と、該インキ収容管32内に充填される熱変色性インキと、該熱変色性インキの後端に充填され且つ該熱変色性インキの消費に伴い前進する追従体(例えば高粘度流体)とからなる。
前記筆記体3は、ペン先31と、該ペン先31が前端開口部に圧入固着されたインキ収容管32と、該インキ収容管32内に充填される熱変色性インキと、該熱変色性インキの後端に充填され且つ該熱変色性インキの消費に伴い前進する追従体(例えば高粘度流体)とからなる。
・熱変色性インキ
前記熱変色性インキは、可逆熱変色性インキが好ましい。前記可逆熱変色性インキは、発色状態から加熱により消色する加熱消色型、発色状態または消色状態を互変的に特定温度域で記憶保持する色彩記憶保持型、または、消色状態から加熱により発色し、発色状態からの冷却により消色状態に復する加熱発色型等、種々のタイプを単独または併用して構成することができる。
前記熱変色性インキは、可逆熱変色性インキが好ましい。前記可逆熱変色性インキは、発色状態から加熱により消色する加熱消色型、発色状態または消色状態を互変的に特定温度域で記憶保持する色彩記憶保持型、または、消色状態から加熱により発色し、発色状態からの冷却により消色状態に復する加熱発色型等、種々のタイプを単独または併用して構成することができる。
・ペン先
前記ペン先31は、例えば、前端に回転可能にボールを抱持した金属製のボールペンのみからなる構成、または前記ボールペンチップの後部外面を保持した合成樹脂製のペン先ホルダーからなる構成のいずれであってもよい。また、前記インキ収容管32の後端開口部に、インキ収容管32と外部とが通気可能な通気孔を備えた尾栓を取り付けてもよい。
前記ペン先31は、例えば、前端に回転可能にボールを抱持した金属製のボールペンのみからなる構成、または前記ボールペンチップの後部外面を保持した合成樹脂製のペン先ホルダーからなる構成のいずれであってもよい。また、前記インキ収容管32の後端開口部に、インキ収容管32と外部とが通気可能な通気孔を備えた尾栓を取り付けてもよい。
・出没機構
前記出没機構は、回転カム機構を用いたノック式出没機構であり、軸筒2内面(後軸2b内面)に形成されたカム部4と、カム部4と係合し且つ筆記体3の後端と当接する回転部材5と、回転部材5及びカム部4と係合するノック部材6と、軸筒2内に収容され且つ筆記体3を後方に付勢する弾発体(例えば圧縮コイルスプリング・図示せず)とからなる。本実施の形態の出没機構は、ペン先突出操作及びペン先没入操作のいずれもがノック部材6を前方に押圧する操作のダブルノック式である。
前記出没機構は、回転カム機構を用いたノック式出没機構であり、軸筒2内面(後軸2b内面)に形成されたカム部4と、カム部4と係合し且つ筆記体3の後端と当接する回転部材5と、回転部材5及びカム部4と係合するノック部材6と、軸筒2内に収容され且つ筆記体3を後方に付勢する弾発体(例えば圧縮コイルスプリング・図示せず)とからなる。本実施の形態の出没機構は、ペン先突出操作及びペン先没入操作のいずれもがノック部材6を前方に押圧する操作のダブルノック式である。
前記カム部4は、前方に突出する鋸歯状の複数のカム歯41と、該カム歯41間に形成され、回転部材5が係合するカム溝42とを備える。回転部材5は、その外面に長手方向に延びる3本の突条51を備え、該突条51が、カム部4のカム溝42と係合される。ノック部材6は、その前端部に、カム部4のカム溝42内を摺動するガイド突条61と、回転部材5の突条51の後端と係合するカム歯62とを備える。
・ノック部材
ノック部材6は、前端が開口され且つ後端が閉鎖された有底筒状に形成され、合成樹脂の成形体により得られる。
ノック部材6は、前端が開口され且つ後端が閉鎖された有底筒状に形成され、合成樹脂の成形体により得られる。
ノック部材6の前端部は、軸筒2の後端孔22に挿通され且つ回転部材5に係合される。ノック部材6の前端には、回転部材5と係合可能なカム歯62が一体に形成される。ノック部材6の前端部外面には、カム部4のカム溝42内を摺動する複数のガイド突条61が一体に形成される。ペン先没入状態において、ガイド突条61が後軸2bの段部23に係止され、それにより、ノック部材6の後端孔22からの脱落が防止される。
ノック部材6の側壁外面には、被係合部63・64が形成される。被係合部63・64は、可動係合片7の係合部71と係合可能である。被係合部63・64は、前後に離れた2か所に形成される。
ペン先没入状態において、可動係合片7の係合部71が前側の被係合部63に係合される。
ペン先突出状態において、可動係合片7の係合部71が後側の被係合部64に係合される。
係合部71と被係合部63・64が係合された状態において、ノック部材6の前後方向の移動が阻止され、摩擦部8を用いた安定した摩擦操作が可能となる。
被係合部63・64の形状は、例えば、凹部または貫通孔により形成されるが、係合部71と係合され、ノック部材6の前後方向の移動が阻止されるものであれば、その形状は何れであってもよい。
ペン先没入状態において、可動係合片7の係合部71が前側の被係合部63に係合される。
ペン先突出状態において、可動係合片7の係合部71が後側の被係合部64に係合される。
係合部71と被係合部63・64が係合された状態において、ノック部材6の前後方向の移動が阻止され、摩擦部8を用いた安定した摩擦操作が可能となる。
被係合部63・64の形状は、例えば、凹部または貫通孔により形成されるが、係合部71と係合され、ノック部材6の前後方向の移動が阻止されるものであれば、その形状は何れであってもよい。
ノック部材6の後端部外面は、前記熱変色性インキの筆跡を摩擦しその際に生じる摩擦熱で前記熱変色性インキの筆跡を熱変色可能な摩擦部8が固着される。摩擦部8は、弾性材料から形成される。前記弾性材料は、例えば、シリコーン樹脂、SBS樹脂、SEBS樹脂等が挙げられる。
・可動係合片
軸筒2の後端部側壁外面(後軸2bの後端部側壁外面)には、可動係合片7が枢支される。可動係合片7は、軸方向前方に延びる且つ径方向内方に延びる屈曲状板片からなる。
可動係合片7は、金属または合成樹脂から得られる。可動係合片7は、枢支部74により軸筒2後端部側壁に枢支される。可動係合片7が、枢支部74より前方に延設されるとともに、径方向内方に延設される。
軸筒2の後端部側壁外面(後軸2bの後端部側壁外面)には、可動係合片7が枢支される。可動係合片7は、軸方向前方に延びる且つ径方向内方に延びる屈曲状板片からなる。
可動係合片7は、金属または合成樹脂から得られる。可動係合片7は、枢支部74により軸筒2後端部側壁に枢支される。可動係合片7が、枢支部74より前方に延設されるとともに、径方向内方に延設される。
・係合部
可動係合片7の径方向内方に延設された側の端部には、被係合部63・64と係合可能な係合部71が形成される。前記係合部71は、例えば、凸部により形成されるが、これ以外にも、被係合部63・64と係合され、ノック部材6の前後方向の移動が阻止されるものであれば、その形状は何れであってもよい。
可動係合片7の径方向内方に延設された側の端部には、被係合部63・64と係合可能な係合部71が形成される。前記係合部71は、例えば、凸部により形成されるが、これ以外にも、被係合部63・64と係合され、ノック部材6の前後方向の移動が阻止されるものであれば、その形状は何れであってもよい。
・弾性付与部
可動係合片7の前方に延設された側の端部には、弾性付与部72が形成される。弾性付与部は、可動係合片7の前方に延設された側の端部の内面に形成される。弾性付与部72は、例えば、軸筒2の外面に接触する一対の弾性脚片からなる。一対の弾性脚片は、合成樹脂または金属から得られる。弾性付与部72(一対の弾性脚片)は、軸筒2内面の傾斜面または凸曲面に接触され、常時、可動係合片7が径方向外方に付勢される。可動係合片7が枢支部74により枢支されるため、弾性付与部72により、可動係合片7の係合部71が径方向外方に付勢される。弾性付与部72は、可動係合片7に別部材の取り付けにより設けられる。これ以外にも、可動係合片7と一体に形成することも可能である。
可動係合片7の前方に延設された側の端部には、弾性付与部72が形成される。弾性付与部は、可動係合片7の前方に延設された側の端部の内面に形成される。弾性付与部72は、例えば、軸筒2の外面に接触する一対の弾性脚片からなる。一対の弾性脚片は、合成樹脂または金属から得られる。弾性付与部72(一対の弾性脚片)は、軸筒2内面の傾斜面または凸曲面に接触され、常時、可動係合片7が径方向外方に付勢される。可動係合片7が枢支部74により枢支されるため、弾性付与部72により、可動係合片7の係合部71が径方向外方に付勢される。弾性付与部72は、可動係合片7に別部材の取り付けにより設けられる。これ以外にも、可動係合片7と一体に形成することも可能である。
・押圧操作部
可動係合片7の外面には、可動係合片7を弾性付与部72の付勢に抗して押圧操作する押圧操作部73が設けられる。押圧操作部73は、可動係合片7に別部材の取り付けにより設けられる。これ以外にも、弾性付与部72または可動係合片7と一体に形成することが可能である。また、弾性付与部72は、可動係合片7を径方向外方に付勢するものであれば、何れであってもよく、例えば、コイル状であってもよい。
可動係合片7の外面には、可動係合片7を弾性付与部72の付勢に抗して押圧操作する押圧操作部73が設けられる。押圧操作部73は、可動係合片7に別部材の取り付けにより設けられる。これ以外にも、弾性付与部72または可動係合片7と一体に形成することが可能である。また、弾性付与部72は、可動係合片7を径方向外方に付勢するものであれば、何れであってもよく、例えば、コイル状であってもよい。
・ペン先の出没
ペン先没入状態からノック部材6を弾発体による後方付勢に抗して前方に押圧操作するとき、親指でノック部材6を押圧操作すると同時に、他の指で可動係合片7の押圧操作部73を径方向内方に押圧操作する。それにより、可動係合片7の係合部71とノック部材6の被係合部63との係合状態が解除され、ノック部材6の前後方向の移動が可能となると同時に、ノック部材6が前方に移動される。
ペン先没入状態からノック部材6を弾発体による後方付勢に抗して前方に押圧操作するとき、親指でノック部材6を押圧操作すると同時に、他の指で可動係合片7の押圧操作部73を径方向内方に押圧操作する。それにより、可動係合片7の係合部71とノック部材6の被係合部63との係合状態が解除され、ノック部材6の前後方向の移動が可能となると同時に、ノック部材6が前方に移動される。
同様に、ペン先突出状態からノック部材6を弾発体による後方付勢に抗して前方に押圧操するとき、親指でノック部材6を押圧操作するとともに、他の指で可動係合片7の押圧操作部73を径方向内方に押圧操作する。それにより、可動係合片7の係合部71とノック部材6の被係合部64との係合状態が解除され、ノック部材6の前後方向の移動が可能となると同時に、ノック部材6が前方に移動される。
ペン先没入状態からノック部材6を前方に押圧操作すると、ノック部材6の前端が回転部材5を前方に押圧し、前記回転部材5の突条51がカム溝42に沿って前方に移動する。前記回転部材5が前方に移動することに伴って、前記回転部材5が筆記体3の後端を前方に押圧し、ペン先31が前端孔21より外部に突出される。このとき、前記ノック部材6のカム歯62と前記回転部材5の突条51との当接によって回転部材5がカム部4に対して一定角度だけ回転する。それにより、前記回転部材5の突条51がカム部4のカム歯41に係合され、ペン先突出状態が維持される。
ペン先突出状態からノック部材6を前方に押圧操作すると、ノック部材6の前端が回転部材5を前方に押圧し、前記ノック部材6のカム歯62と前記回転部材5の突条51との当接によって回転部材5がカム部4に対して一定角度だけ回転する。それによって、前記突条51とカム部4のカム歯41との係合状態が解除され、弾発体による後方付勢により、前記突条51がカム部4のカム溝42に沿って後方に移動する。前記回転部材5が後方に移動することに伴って、筆記体3が後方に移動し、ペン先没入状態となる。前記ガイド突条61はカム部4の後方の段部23に係止し、ペン先没入状態が維持される。
本実施の形態の熱変色性筆記具1は、筆記体3の内部に熱変色性インキを収容し、前記筆記体3の前端に前記熱変色性インキが吐出可能なペン先31を設け、前記筆記体3を軸筒2内に前後方向に移動可能に収容し、前記軸筒2の後端部にノック部材6を設け、前記ノック部材6を前方に押圧することによりペン先31を軸筒2の前端孔21から突出状態にし、再度、前記ノック部材6を前方に押圧することにより前記ペン先突出状態を解除しペン先31を軸筒2の前端孔21より軸筒2内に没入状態にする出没機構を備え、前記ノック部材6の後端部外面に、前記熱変色性インキの筆跡を摩擦しその際に生じる摩擦熱で前記熱変色性インキの筆跡を熱変色可能な摩擦部8を設けた熱変色性筆記具であって、前記軸筒2の後端部外面に可動係合片7が枢支され、前記可動係合片7の一端部に、前記ノック部材6の外面の被係合部63・64に係合可能な係合部71が形成され、前記可動係合片7の他端部に、可動係合片7を径方向外方に付勢する弾発付与部72が設けられるとともに、前記可動係合片7を径方向内方に押圧操作する押圧操作部73が設けられ、前記弾発付与部72により前記可動係合片7の係合部71が径方向内方に付勢され、前記ノック部材6を前方に押圧操作するとき以外は、前記可動係合片7の係合部71と前記ノック部材6の外面の被係合部63・64とが係合され、前記ノック部材6の前後方向の移動が阻止され、前記ノック部材6を前方に押圧操作するときのみ、前記可動係合片7の押圧操作部73を径方向内方に押圧することにより、前記可動係合片7の係合部71と前記ノック部材6の外面の被係合部63・64との係合が解除される。
本実施の形態の熱変色性筆記具1は、前記構成により、筆記状態から摩擦体を用いた安定した摩擦操作を迅速に開始でき、且つ、摩擦操作後にペン先出没操作を迅速に開始できる。
本実施の形態の熱変色性筆記具1は、前記弾発付与部72が、軸筒2外面に接触する一対の弾発脚片からなる。それにより、簡易な構造により弾性付与部72を得ることができる。
1 熱変色性筆記具
2 軸筒
21 前端孔
22 後端孔
23 段部
24 クリップ
2a 前軸
2b 後軸
3 筆記体
31 ペン先
32 インキ収容管
4 カム部
41 カム歯
42 カム溝
5 回転部材
51 突条
6 ノック部材
61 ガイド突条
62 カム歯
63 被係合部(前側の被係合部)
64 被係合部(後側の被係合部)
7 可動係合片
71 係合部
72 弾発付与部
73 押圧操作部
74 枢支部
8 摩擦部
2 軸筒
21 前端孔
22 後端孔
23 段部
24 クリップ
2a 前軸
2b 後軸
3 筆記体
31 ペン先
32 インキ収容管
4 カム部
41 カム歯
42 カム溝
5 回転部材
51 突条
6 ノック部材
61 ガイド突条
62 カム歯
63 被係合部(前側の被係合部)
64 被係合部(後側の被係合部)
7 可動係合片
71 係合部
72 弾発付与部
73 押圧操作部
74 枢支部
8 摩擦部
Claims (2)
- 筆記体の内部に熱変色性インキを収容し、前記筆記体の前端に前記熱変色性インキが吐出可能なペン先を設け、前記筆記体を軸筒内に前後方向に移動可能に収容し、前記軸筒の後端部にノック部材を設け、前記ノック部材を前方に押圧することによりペン先を軸筒の前端孔から突出状態にし、再度、前記ノック部材を前方に押圧することにより前記ペン先突出状態を解除しペン先を軸筒の前端孔より軸筒内に没入状態にする出没機構を備え、前記ノック部材の後端部外面に、前記熱変色性インキの筆跡を摩擦しその際に生じる摩擦熱で前記熱変色性インキの筆跡を熱変色可能な摩擦部を設けた熱変色性筆記具であって、
前記軸筒の後端部外面に可動係合片が枢支され、
前記可動係合片の一端部に、前記ノック部材の外面の被係合部に係合可能な係合部が形成され、
前記可動係合片の他端部に、可動係合片を径方向外方に付勢する弾発付与部が設けられるとともに、前記可動係合片を径方向内方に押圧操作する押圧操作部が設けられ、
前記弾発付与部により前記可動係合片の係合部が径方向内方に付勢され、
前記ノック部材を前方に押圧操作するとき以外は、前記可動係合片の係合部と前記ノック部材の外面の被係合部とが係合され、前記ノック部材の前後方向の移動が阻止され、
前記ノック部材を前方に押圧操作するときのみ、前記可動係合片の押圧操作部を径方向内方に押圧することにより、前記可動係合片の係合部と前記ノック部材の外面の被係合部との係合が解除されることを特徴とする熱変色性筆記具。 - 前記弾発付与部が、軸筒外面に接触する一対の弾発脚片からなる請求項1記載の熱変色性筆記具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016256740A JP2018108668A (ja) | 2016-12-28 | 2016-12-28 | 熱変色性筆記具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016256740A JP2018108668A (ja) | 2016-12-28 | 2016-12-28 | 熱変色性筆記具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018108668A true JP2018108668A (ja) | 2018-07-12 |
Family
ID=62844822
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016256740A Pending JP2018108668A (ja) | 2016-12-28 | 2016-12-28 | 熱変色性筆記具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2018108668A (ja) |
-
2016
- 2016-12-28 JP JP2016256740A patent/JP2018108668A/ja active Pending
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