JP2018107431A - 積層体及び当該積層体を用いたダイオード - Google Patents

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重和 笘井
義弘 上岡
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義弘 上岡
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Abstract

【課題】クラックが抑制された窒化物半導体層を含む積層体を提供する。
【解決手段】支持基板、応力緩和層及び窒化物半導体層をこの順に含み、前記応力緩和層が導電性材料を含み、前記支持基板、応力緩和層及び窒化物半導体層の室温における線膨張係数をそれぞれα1、α2及びα3としたときに、α1<α3<α2の関係を満たす第1の態様に係る積層体。支持基板、窒化物半導体層、応力緩和層をこの順に含み、前記応力緩和層が導電性材料を含み、前記支持基板、応力緩和層及び窒化物半導体層の室温における線膨張係数をそれぞれα1、α2及びα3としたときに、α3<α1<α2の関係を満たす第2の態様に係る積層体。
【選択図】図1

Description

本発明は、積層体及び当該積層体を用いたダイオードに関する。
環境問題や省エネルギーの観点から、LED(発光ダイオード)や半導体レーザ等の光半導体デバイス、及びワイドバンドギャップ半導体を用いたパワーデバイスの開発が進められている。これらのデバイスに使用される半導体としては、その構成層としてGaN、InGaN、AlGaN、InAlGaN等の窒化ガリウム(GaN)ベース半導体が注目され、使われている。
窒化ガリウムベース半導体の結晶成長に用いられる基板としては、AlN,GaN,SiC,サファイア、Si等が使用されている。
しかしながら、AlNやGaNの自立基板は量産技術実現の目途が今尚たっておらず、極めて高価である。SiCの自立基板もGaNに次いで高価であり、普及に至っていない。SiはGaNをパワー半導体用途に普及させるための本命として期待されているが、格子定数が大きく異なるためバッファ層を積層してもGaNの欠陥密度(クラック)の低減には限界があり、低品質の結晶しか得られない問題があった。
特許文献1は、ZnO,MgO,α−Al,MgAl、NdGaO等、基板材料及び窒化物半導体材料よりも線膨張係数の大きな材料を挟んで応力を緩和する技術を開示する。しかしながら、これら材料は導電性が十分でないため、導電性基板を用いても縦方向に電流を流すことができない、もしくは高抵抗よる消費電力の増大や発熱の問題があった。
特開平9−326534号公報
本発明の目的は、クラックが抑制された窒化物半導体層を含む積層体を提供することである。
本発明によれば、以下の積層体等が提供される。
1.支持基板、応力緩和層及び窒化物半導体層をこの順に含み、
前記応力緩和層が導電性材料を含み、
前記支持基板、応力緩和層及び窒化物半導体層の室温での線膨張係数をそれぞれα1、α2及びα3としたときに、α1<α3<α2の関係を満たす積層体。
2.前記支持基板の室温での線膨張係数α1が1.0×10−6〜4.5×10−6/℃の範囲にあり、前記応力緩和層の室温での線膨張係数α2が7.0×10−6〜20×10−6/℃の範囲にある1に記載の積層体。
3.前記支持基板が、Si又は6H−SiCを含む1又は2に記載の積層体。
4.前記導電性材料がABOで表される酸化物(式中、A、Bはそれぞれ金属カチオン元素である)である1〜3のいずれかに記載の積層体。
5.前記ABOで表される酸化物が、LaNiOである4に記載の積層体。
6.前記ABOで表される酸化物が一軸配向している4又は5に記載の積層体。
7.前記応力緩和層のオン抵抗が0.01mΩcm〜10Ωcmである1〜6のいずれかに記載の積層体。
8.前記窒化物半導体層がIn,Al及びGaから選ばれる1種以上とNとの化合物を含む1〜7のいずれかに記載の積層体。
9.1〜8のいずれかに記載の積層体を用いた、整流ダイオード、MOSFET、発光ダイオード又はレーザーダイオード。
10.1〜8のいずれかに記載の積層体を用いた、照明器具、車両、鉄道車両又はアダプター。
11.支持基板、窒化物半導体層、応力緩和層をこの順に含み、
前記応力緩和層が導電性材料を含み、
前記支持基板、応力緩和層及び窒化物半導体層の室温での線膨張係数をそれぞれα1、α2及びα3としたときに、α3<α1<α2の関係を満たす積層体。
12.前記支持基板の室温での線膨張係数α1が6.0×10−6〜10×10−6/℃の範囲にあり、前記応力緩和層の室温での線膨張係数α2が10×10−6〜20×10−6/℃の範囲にある11に記載の積層体。
13.前記支持基板が、サファイアを含む11又は12に記載の積層体。
14.前記導電性材料がABOで表される酸化物(式中、A、Bはそれぞれ金属カチオン元素である)である11〜13のいずれかに記載の積層体。
15.前記ABOで表される酸化物が、LaNiOである14に記載の積層体。
16.前記応力緩和層の膜厚が1nm以上、100nm以下である11〜15のいずれかに記載の積層体。
17.前記応力緩和層の仕事関数が5.0eV以上、7.0eV以下である11〜16のいずれかに記載の積層体。
18.前記窒化物半導体層がIn,Al及びGaから選ばれる1種以上とNとの化合物を含む11〜17のいずれかに記載の積層体。
19.11〜18のいずれかに記載の積層体を用いた、発光ダイオード、レーザーダイオード又はディスプレイ。
本発明によれば、クラックが抑制された窒化物半導体層を含む積層体が提供できる。
本発明の第1の態様に係る積層体の一実施形態を示す概略断面図である。 本発明の第1の態様に係る積層体の他の実施形態を示す概略断面図である。 本発明のダイオードの一実施形態であるショットキーバリアダイオードを示す概略断面図である。 本発明のMOSFETの一実施形態である縦型MOSFETを示す概略断面図である。 本発明のMOSFETの他の実施形態である縦型MOSFETを示す概略断面図である。 本発明のダイオードの他の一実施形態である縦型発光ダイオードを示す概略断面図である。 本発明のダイオードの他の実施形態である縦型発光ダイオードを示す概略断面図である。 実施例1で製造したLaNiO/Si(100)積層体のXRDチャートを示す図である。 実施例5で製造した積層体の構造を示す概略断面図である。 実施例5で製造した積層体のサファイヤ基板のリフトオフの工程を示す概略断面図である。 実施例5で製造した縦型GaN発光素子の構造を示す概略断面図である。 実施例5で製造した積層体のLaNiO膜の表面の仕事関数の評価結果を示す図である。
[積層体]
本発明の第1の態様に係る積層体は、支持基板、応力緩和層及び窒化物半導体層をこの順に含み、応力緩和層が導電性材料を含む。そして、支持基板、応力緩和層及び窒化物半導体層の室温における線膨張係数をそれぞれα1、α2及びα3としたときに、α1、α2及びα3が、α1<α3<α2の関係を満たす。
支持基板であるシリコンウェハ(Si基板)上に、窒化物半導体層としてGaNを堆積する場合において、堆積温度は通常1000℃以上である。このとき、GaNの線膨張係数は5.5×10−6/℃とSiの3.6×10−6/℃と比較して大きいため、GaNが基板よりも膨張した状態で堆積される。堆積後に室温に戻すと、GaNの収縮による引っ張り応力が発生して、窒化物半導体層中に結晶欠陥が生じ、半導体性能を低下させてしまう問題があった。
本発明の第1の態様では、支持基板と窒化物半導体層の間に応力緩和層を設け、当該応力緩和層の線膨張係数α2としたときに、支持基板の線膨張係数α1と窒化物半導体層の線膨張係数α3との関係をα1<α3<α2を満たすようにする。当該関係を満たす応力緩和層を支持基板及び窒化物半導体層間に設けることで、応力緩和層の作用によって、線膨張係数の小さな支持基板を延伸する応力が発生し、結晶成長後の降温時に生じる窒化物半導体層の引っ張応力を緩和することができる。本発明の第1の態様に係る積層体は、窒化物半導体層中の結晶欠陥(クラック)の発生が抑制されており、優れた性能を示すことができる。
支持基板の線膨張係数は、化学便覧に記載の値を採用するとよく、応力緩和層及び窒化物半導体層の線膨張係数は、シリコン基板上に、それぞれ単層膜として積層し、XRR法により測定した値を採用するとよい。
図1は、本発明の第1の態様に係る積層体の一実施形態を示す図である。
積層体1は、支持基板10上に応力緩和層20が積層しており、当該応力緩和層20上にさらに窒化物半導体層30が積層している。
以下、各層について説明する。
支持基板の構成材料としては、例えばシリコン(Si)、炭化ケイ素(SiC)等が使用できる。これらのうち、コストの点ではSiが好ましく、窒化物半導体との格子整合の点ではSiCが好ましい。支持基板がSiCである場合、6H−SiCがより好ましい。
尚、支持基板は、これら構成材料のうちの1種のみで形成してもよく、また、2種以上を組み合わせて形成してもよい。
支持基板としてシリコンウェハー(Si)を用いる場合、シリコンウェハーは表面が平滑であれば、単結晶、多結晶のいずれ構造でもよい。製法に関しても、チョクラルスキー法やフローティングゾーン法に加え、これらの再生基板、多結晶基板等、従来公知のシリコンウェハー基板をそのまま用いることができる。シリコンウェハーの大きさは4〜12インチが好適である。
また、シリコンウェハーはドーピングの有無、種類によってn型、i型、p型が存在するが、縦方向に電流を流す上では、電気抵抗の小さいn型又はp型が好ましい。ドーパントとしては従来公知のB,P,Sb等を用いることができる。特に抵抗を下げたい場合は、Asや赤リンをドーパントとしてもよい。
支持基板として耐熱ガラスを用いる場合、大きさは用途に応じてcm〜mサイズまで、適宜選択することができる。
支持基板の厚みに特に制限はないが、製造加工等取扱いの観点から、200〜1000μmが好ましい。積層体をダイオードに用いて縦方向の電気抵抗を下げる必要がある場合には、支持基板をCMP法等により研磨してもよい。
支持基板の反りが問題になる場合は、外周部を残したTAIKO型の構造を用いることができる。研磨は応力緩和層を積層する前に行ってもよいし、後に行ってもよい。
支持基板の線膨張係数α1は、好ましくは0.4×10−6〜4.5×10−6/℃の範囲であり、より好ましくは1.0×10−6〜4.5×10−6/℃の範囲である。α1が当該範囲にない場合、応力緩和層の効果を低減してしまうおそれがある。
支持基板がシリコンからなる場合、α1は例えば3.6×10−6/℃であり、支持基板が炭化ケイ素からなる場合は、α1は例えば4.2×10−6/℃である。
応力緩和層の構成材料は導電性材料であり、窒化物半導体層を構成する材料よりも線膨張係数の大きな材料であれば特に限定されない。当該導電性材料としては、酸化物、窒化物、炭化物、硫化物等が好適に使用できる。
ここで導電性材料の「導電性」は電気抵抗率で定義され、GaNの低オン抵抗の特長を活かすには導電性材料の電気抵抗率が10Ωcm以下であることが好ましく、1Ωcm以下であることがより好ましく、0.1Ωcm以下であることがさらに好ましい。0.01Ωcm以下であることが特に好ましい。導電性材料の電気抵抗率の下限は、例えば0.01mΩcmである。
応力緩和層のオン抵抗は、0.01mΩcm〜10Ωcmであると好ましい。
応力緩和層のオン抵抗は、材料固有の比抵抗に膜厚を乗じたものである。オン抵抗の簡便な評価法として、応力緩和層をガラス等の絶縁膜上に成膜し、ロレスタ(三菱化学製の4端針測定装置)等でシート抵抗を測定する。このシート抵抗値に膜厚を2乗した値を乗算してオン抵抗の指標とすることができる。
応力緩和層が導電性材料を含むことで、例えば支持基板が導電性のあるSi基板である場合、GaN素子を縦型に使用することができる。GaN素子を縦型にできると、LEDの場合は集積度の向上、電流経路の短絡による消費電力の低減、ソース・ドレインが同一平面でなくなるために静電気放電(ESD)の懸念を払拭することができる。このため、より高い電流密度が求められる半導体レーザ(LD)への適用にも好適である。
応力緩和層を構成する導電性材料のうち、導電性の高いものとして、ITO、LaNiO、TiN、AZO(AlをドープしたZnO)、GZO(GaをドープしたZnO)、SnO、ATO(SbをドープしたSnO)が好ましい。
応力緩和層は、これら構成材料のうちの1種のみで形成してもよく、また、2種以上を組み合わせて形成してもよい。
応力緩和層が含む導電性材料は、格子整合の点で選択できる材料候補の多さから、酸化物が好ましく、ペロブスカイト構造を有する化合物であるABOで表される酸化物がより好ましい。ここでA、Bはそれぞれ金属カチオン元素である。
上記ABOで表される酸化物としては、LaNiO、CaTiO、LaAlO、BiFeO、YFeO、NdGaO、NaTaO、NaNbO、BaMnO、SrTiO、NbドープSrTiO、BiAlO、PbSnO、BaTiO、PbTiO等が挙げられ、これらのうちLaNiOが好ましい。
応力緩和層中のABOで表される酸化物は、一軸配向していると好ましい。ABOで表される酸化物が一軸配向していることで、窒化物半導体層を応力緩和層上に結晶成長するときに配向が促進されるため好ましい。
「一軸配向構造」とは、方位面がすべて同一方向の結晶構造をいう。特に本発明においては、同一の方位面を有する単一組成の多結晶構造をいう。ABOで表される酸化物が一軸配向構造を有することは、XRD回折にて確認できる。
一軸配向しているABOで表される酸化物としては、LaNiOが好ましい。
応力緩和層の表面平滑性については、窒化物半導体層がGaNである場合に、GaNの結晶成長が平面方向にも促進されるレベルが求められ、Ra値で5nm以下が好ましく、2nm以下がより好ましく、1nm以下がさらに好ましい。
応力緩和層の表面平滑性を上記範囲とするため、成膜後に必要に応じてラッピング、ポリッシングを行ってもよい。
尚、本明細書において「表面平滑性」とは、JIS−B0601に基づく二乗平均平方根粗さRq(旧RMS)を言う。
応力緩和層の厚さは特に制限されないが、例えば10nm〜10μmである。
応力緩和層の線膨張係数α2は、好ましくは7.0×10−6〜20×10−6/℃の範囲である。α2が当該範囲にない場合、応力緩和層の効果を低減してしまうおそれがある。
尚、応力緩和層がLaNiOからなる場合、α2は例えば12×10−6/℃であり、応力緩和層がチタン酸ストロンチウム(SrTiO,STO)からなる場合は、α2は例えば11.1×10−6/℃である。
尚、応力緩和層と支持基板との間には、本発明の効果を損なわない範囲でMo、Ti、Cr等のコンタクトメタルを挟んでもよい。
窒化物半導体層の構成材料は、好ましくはIn,Al,Gaから選ばれる1種以上とNとの化合物である。In,Al,Gaから選ばれる1種以上とNとの化合物としては、GaN、AlN、AlGaN及びInGaNが挙げられる。これらGaN、AlN、AlGaN及びInGaNは、いずれも六方晶構造をとることができる化合物である。
窒化物半導体層は、単層構成でも多層構成でもよい。ここで単層構成とは、1種の化合物から構成される層である。例えば窒化物半導体層が、In,Al,Gaから選ばれる1種以上とNとの化合物からなる層である場合、当該層はエピタキシャル層であると好ましい。
窒化物半導体層の厚みは、本発明の積層体の用途によって適宜変更することができ、例えばダイオードとして使用する場合、10V耐圧では、0.03μm〜1.2μm、60V耐圧では0.2μm〜1.2μm、600V耐圧では2μm〜12μmが好ましい。
窒化物半導体層の線膨張係数α3は、α1<α3<α2を満たす線膨張係数であれば特に制限されない。
尚、窒化物半導体層がGaNからなる場合、α3は例えば5.5×10−6/℃であり、窒化物半導体層がAlNからなる場合、α3は例えば4.5×10−6/℃である。
図2は、本発明の第1の態様に係る積層体の他の実施形態を示す図である。
積層体2は、支持基板10上に応力緩和層20が積層しており、当該応力緩和層20上にバッファ層40及び窒化物半導体層30がこの順に積層している。
本発明の積層体は、支持基板、応力緩和層及び窒化物半導体層を含めばよく、支持基板、応力緩和層及び窒化物半導体層のみからなってもよいが、応力緩和層及び窒化物半導体層の間にさらにバッファ層を含んでもよい。
バッファ層は、例えば、欠陥密度をさらに減らした良好な結晶性の窒化物半導体層をエピタキシャル成長させる目的で設けられる層である。
バッファ層としては、低温で成膜されたGaN(LT−GaN)、低温で成膜されたAlN(LT−AlN)が挙げられる。
バッファ層の厚さは目的に応じて適宜設定するとよい。
本発明の第1の態様に係る積層体は、例えば支持基板上に応力緩和層を成膜し、当該応力緩和層上に窒化物半導体層を成膜することにより製造できる。
支持基板上に応力緩和層を成膜する成膜方法は特に限定されず、公知の方法を用いることができる。例えばスパッタリング法、ミストCVD法、ドクターブレード法、射出法、押出し法、熱間加圧法等のセラミックスの製法や、イオンプレーティング法、エアルゾルデポジション法等、厚膜に適した従来公知の製法を利用することができる。
支持基板上に応力緩和層を成膜する際に、基板温度を400℃以上に設定して応力緩和層を成膜すると、一軸配向した応力緩和層を成膜することができる。
応力緩和層上にGaN層、AlGaN層、InGaN層等の窒化物半導体層を成膜する際の成膜方法は限定されないが、例えば、有機金属気相成長法(MOCVD法);Hydride Vaor Phase Epitaxy法(HVPE法)等のCVD成長方法;分子線エピタキシー法(MBE法);スパッタエピタキシー法等によって成膜できる。また、エピタキシャル層の材質としてはGaN、InGaN,AlGaNの他、これらの混晶、pn制御するためのドーピングも従来公知の方法で適用可能である。
応力緩和層上に窒化物半導体層を成膜することで、窒化物半導体層の堆積温度を1000℃以上に設定し、堆積後に室温に戻した場合であっても、窒化物半導体層の収縮によって生じる引っ張り応力を大きく低減することができ、窒化物半導体層中に結晶欠陥が生じることを抑制することができる。
本発明の第2の態様に係る積層体は、支持基板、窒化物半導体層、応力緩和層をこの順に含み、応力緩和層が導電性材料を含む。そして、支持基板、応力緩和層及び窒化物半導体層の室温における線膨張係数をそれぞれα1、α2及びα3としたときに、α3<α1<α2の関係を満たす。
支持基板の構成材料がサファイアであり、当該支持基板上に窒化物半導体層としてGaNを堆積する場合、堆積温度は通常1000℃以上である。サファイアの線膨張係数は、結晶面にも依存するが、6〜10×10−6/℃と窒化物半導体の線膨張係数よりも大きい。このため、GaNを堆積後に室温に戻した場合、GaNには引っ張り応力が発生し、上に凸の状態で反りが生じるおそれがある。
本発明の第2の態様では、支持基板と窒化物半導体層を含む積層体の当該窒化物半導体層の上に応力緩和層をさらに設け、支持基板(線膨張係数α1)、窒化物半導体層(線膨張係数α3)及び応力緩和層(線膨張係数α2)の線膨張係数の関係をα3<α1<α2を満たすようにする。当該関係を満たす支持基板、窒化物半導体層及び応力緩和層をこの順に設け、線膨張係数の大きい支持基板及び応力緩和層で窒化物半導体層を挟むことで、線膨張係数の最も小さい窒化物半導体層の反りを防ぐことができる。本発明の第2の態様に係る積層体は、窒化物半導体層中の反りの発生が抑制されており、優れた性能を示すことができる。
本発明の第2の態様に係る積層体の各層は、本発明の第1の態様に係る積層体の各層(支持基板、窒化物半導体層、応力緩和層)と同じものを用いることができる。また、第1の態様に係る積層体と同様にバッファ層を、支持基板と窒化物半導体層の間に設けることができ、当該バッファ層は、第1の態様に係る積層体のバッファ層と同じものを用いることができる。
本発明の第2の態様に係る積層体の製造方法は、本発明の第1の態様に係る積層体の製造方法の積層順序を変更するだけでよい。
以下、本発明の第2の態様に係る積層体の場合における、各層の好ましい要件について説明する。
支持基板の構成材料としては、第1の態様の積層体の支持基板の構成材料と同じものを使用できる他、サファイアも用いることができる。第2の態様の積層体では、支持基板はサファイア基板が好ましい。
サファイア基板は絶縁性であるため、例えば発光体ダイオードを設計する場合には、横型発光ダイオードしかできず、横方向の電界の広がりが不均一になりやすい。このため、レーザーリフトオフ技術を使ってサファイアを切り離し、縦型構造で用いることで、発光効率を上げることができる
支持基板がサファイアからなる場合、α1は例えば7.5×10−6/℃である。
第2の態様に係る積層体の応力緩和層が含む導電性材料は、LaNiOが好ましい。
例えば、支持基板がサファイア基板であって、当該サファイア基板をレーザーリフトオフを行う場合、この反りはできるだけ小さい方が好ましい。LaNiOの線膨張係数は12×10−6/℃であることから、窒化物半導体層が線膨張係数の小さいGaNであっても、線膨張係数の大きなサファイアとLaNiOで挟むことで反りを解決することができる。
具体的には、GaNである窒化物半導体層上に、LaNiOを含む応力緩和層を500℃以上の基板温度でスパッタ法で成膜すると、この反りを緩和することができる。
導電性材料であるLaNiOは、半透明電極としても機能することができる。LaNiOを含む応力緩和層を、UV及び可視光を透過もしくは反射させて用いる場合、応力緩和層の膜厚は、好ましくは1nm〜100nmの範囲で適宜選択される。膜厚は、SEM、TEM等の電子顕微鏡により確認できる。
応力緩和層の仕事関数は、5.0eV以上7.0eV以下であると好ましい。
例えば、LaNiOの仕事関数は5.4eVと深く、導電性を有するため、p−GaNへの正孔注入層として最適である。
応力緩和層の仕事関数は、実施例に記載の方法により測定できる。
第2の態様に係る積層体では、支持基板の線膨張係数α1は、6.0×10−6〜10×10−6/℃の範囲にあると好ましく、応力緩和層の線膨張係数α2は、10×10−6〜20×10−6/℃の範囲にあると好ましい。
[素子(デバイス)]
以下、図面を参照して本発明の積層体を用いたデバイスの実施形態を説明する。尚、デバイスの実施形態における「本発明の積層体」とは、本発明の第1の態様に係る積層体及び第2の態様に係る積層体の両方を含む意味であり、本発明の第1の態様に係る積層体及び第2の態様に係る積層体のどちらを用いてもよい。また、本発明の積層体を用いたデバイスは下記実施形態に限定されない。
<ショットキーバリアダイオード>
本発明の積層体を用いて、支持基板側をオーミック電極、窒化物半導体層側をショットキー電極としたショットキーバリアダイオードを作製することができる。
図3は、図1の積層体を用いたショットキーバリアダイオードの断面図である。ショットキーバリアダイオード3は、オーミック電極110の上に、支持基板であるSi基板10、応力緩和層であるLaNiO層20、窒化物半導体層であるGaN層30が積層されている。GaN層30の上面に絶縁層120を成膜してスルーホールを形成した後にショットキー電極111が形成されている。このショットキーバリアダイオード3では、オーミック電極110上に従来の高価なGaN自立基板を用いず、LaNiO層上に格子整合するGaN耐圧層を低欠陥密度で形成しているため、量産を可能とし、産業的価値が高い。
<トレンチゲートMOSFET>
本発明の積層体を用いて、GaN側にトレンチ構造のMOSFETを設計することで、縦型のGaNパワー素子を得ることができる。
図4は、図1の積層体を用いた縦型MOSFETの断面図である。縦型MOSFET4は、ドレイン電極210上に、支持基板であるSi基板10、応力緩和層であるLaNiO層20、窒化物半導体層であるGaN層30が積層され、さらにその上に、トレンチ構造220が形成されている。211はソース電極、212はゲート電極、213はチャネル領域である。トレンチ構造部分は従来公知の構造であるが、本発明の積層体をドレイン電極側に適用することで、高価なGaN自立基板を用いずに縦型MOSFET構造とし、高耐圧を実現した点で産業的価値が高い。
<プレーナーゲートMOSFET>
本発明の積層体を用いて、GaN側にプレーナ構造のMOSFETを設計することで、縦型のGaNパワー素子を得ることができる。
図5は、図2の積層体を用いた縦型MOSFETの断面図である。縦型MOSFET5は、ドレイン電極210上に、支持基板であるSi基板10、応力緩和層であるLaNiO層20、バッファ層であるLT−GaN層40、窒化物半導体層であるGaN層30が積層され、さらにその上に、プレーナ構造230が形成されている。120は絶縁層、211はソース電極、212はゲート電極である。プレーナ構造部分は従来公知の構造であるが、本発明の積層体をドレイン電極側に適用することで、高価なGaN自立基板を用いずに縦型MOSFET構造とし、高耐圧を実現した点で産業的価値が高い。
<縦型発光ダイオード>
図6は、本発明の積層体を用いた縦型発光ダイオードの断面図である。
この縦型発光ダイオード6では、支持基板であるSi基板10’及び応力緩和層であるLaNiO層20’上に、SiをドープしたGaNからなる層30’がこの順に積層しており、発光層であるInGaN層321を2つのGaN層320で挟んだ形をとっている。この上に、AlGaN層322、マグネシウムドープAlGaN層323、マグネシウムドープGaN層324の順に積層している。そして、Si側がn型電極310、GaN:Mg側がp型電極311で構成されている。
この発光ダイオードは従来の絶縁性サファイア基板を用いたものと異なり、縦方向に電流を流すことができる。このため電流パスを短くすることができ、消費電力の減少、発熱による界面劣化の防止、高密度化、アレイ化による高精細ディスプレイへの適用等、産業的な意義が極めて大きい。
図7は、本発明の積層体を用いた縦型発光ダイオードの断面図である。
この縦型発光ダイオード7では、支持基板であるSi基板10’及び応力緩和層であるLaNiO層20’上に、AlN層40’を成膜した後に、SiをドープしたGaN層30’を介して、発光層であるInGaN層321を2つのGaN層320で挟んだ形をとっている。この上に、AlGaN層322、マグネシウムドープAlGaN層323、マグネシウムドープGaN層324の順に積層している。そして、Si側がn型電極310、GaN:Mg側がp型電極311で構成されている。
この発光ダイオードも、従来の絶縁性サファイア基板を用いたものと異なり、縦方向に電流を流すことができる。尚、AlNは通常絶縁体であるが、成膜前に予め導電性Al上に微小のAlの突起を形成しておくことで導電性の貫通孔が形成され、縦方向に導通可能なAlN層40を得ることができる。
尚、Si基板に積層するオーミック電極は、発光波長の光を透過する材料が好ましい。具体的には、可視領域のダイオードであればITOやインジウム亜鉛酸化物等の一般的な透明電極でよいが、紫外発光ダイオードの場合は、InGaOやSnドープGa等、ITOよりもバンドギャップの広い材料を単独又はITOとの多層膜にして用いると好ましい。
このような材料を選定することで、発光層からの光をSi基板側に向けて効率よく取り出すことができる。さらに、縦型構造を活かして集積化が可能となり、赤、青、緑への色変換材料と組合せて配列させることで上、高精細ディスプレイとしても好適に用いることができる。
本発明の積層体を用いることにより、GaN,AlGaN,AlN等を含んで構成されるダイオード、MOSFETが得られる。ダイオードには、発光ダイオード、ショットキーバリアダイオード、レーザーダイオード等が含まれる。
本発明の素子を用いた電気回路としては、昇圧・降圧チョッパ回路、インバータ・コンバータ回路、電源回路、スイッチングレギュレータ等が挙げられ、電器機器としては、携帯電話、パソコン、エアコン、冷蔵庫、受像機、照明器具、電磁調理器等が挙げられ、車両としては、自転車、自動車、鉄道車両等が挙げられる。
また、本発明の素子を用いたディスプレイとしては、掲示板、民生用モニタ、業務用モニタ、スマートホン、携帯電話等が挙げられる。
実施例1
スパッタリングターゲットとして2インチのLaNiO焼結体を使用し、アルバックのスパッタリング装置MPS−8000に装填した。続いて支持基板である4インチSiウェハ(100)面をセットし、1×10−4Paまで真空に引っ張った。Siウェハは膜厚が525μmのものを使用した。基板温度を600℃にセットし、RF50W、Ar100%の条件でスパッタリングを実施し、膜厚200nmのLaNiO膜を得た。LaNiO膜は応力緩和層として機能する。
得られたLaNiOのシート抵抗を抵抗率計(三菱化学製ロレスタ)を用いて測定した結果、50Ω/□であった。本測定値はSiウェハも含めた値であるが、LaNiOの方が低抵抗のため、実質的にLaNiO膜の電気抵抗を評価しており、膜厚から換算すると10−3Ωcmに相当した。
次に得られたLaNiO/Si(100)積層体について、以下の条件でX線回折を実施し、評価した。
装置:(株)リガク製Ultima−III
X線:Cu−Kα線(波長1.5406Å、グラファイトモノクロメータにて単色化)
出力:40kV−40mA
2θ−θ反射法、連続スキャン(1.0°/分)
サンプリング間隔:0.02°
スリット DS、SS:2/3°、RS:0.6mm
測定したX線回折パターンから、各結晶相のピークを特定した。その結果、LaNiO(100)、LaNiO(200)、LaNiO(300)のピークが確認され、一軸配向が示されていた。また、これらの結晶ピークは対称性が崩れており、LaNiO膜に引張応力が生じていることが示されていた。
得られたXRDチャートを図8に示す。
得られたLaNiO/Si(100)積層体をMOVPE装置に装着し、原料ガスとしてトリメチルガリウムとアンモニアを導入し、基板温度を1100℃に設定して、LaNiO膜上にGaN膜(高温GaNエピタキシャル層)を2000nm成膜した。GaN膜は窒化物半導体層として機能する。
得られたGaN/LaNiO/Si積層体の表面を光学顕微鏡で確認したところ、GaN膜中のクラックの発生が抑制されていることが確認された。
実施例2
GaNの成膜に有機金属気相成長法の代わりに以下に示すスパッタ法を用いた他は実施例1と同様にしてGaN/LaNiO/Si積層体を得た。
GaNの成膜には、LaNiO/Si積層体をスパッタ装置MPS−8000にセットし、多結晶GaNターゲット(フルウチ化学製)を用いて、10−5Pa台まで真空引きし、Neガス100%、基板温度600℃にてマグネトロンスパッタした。
得られたGaN/LaNiO/Si積層体の表面を光学顕微鏡で確認したところ、GaN膜中のクラックの発生が抑制されていることを確認した。
実施例3
支持基板として6H−SiC(以下SiC)を用いた他は実施例1と同様にして、LaNiO/SiC積層体を得た。
次に、LaNiO/SiCをMOVPE装置に装着し、原料ガスとしてトリメチルガリウムとアンモニアを導入し、基板温度を500℃に設定してLT−GaNバッファ層を成膜した。続いて基板温度を1050℃に設定して厚さ2μmのGaN膜(高温GaNエピタキシャル層)を成膜した。
得られたGaN/LT−GaN/LaNiO/SiC積層体の表面を光学顕微鏡で確認したところ、GaN膜中のクラックの発生が抑制されていることを確認した。
比較例1
支持基板にサファイア基板を用いた他は実施例1と同様にして、GaN/LaNiO/サファイア積層体を得た。
得られたGaN/LaNiO/サファイア積層体の表面を光学顕微鏡で確認したところ、クラックの発生が認められた。これはサファイアの線膨張係数が7.5、LaNiOの線膨張係数が12と、いずれもGaNの線膨張係数5.5よりも大きく、GaN成膜後に冷却したときにGaNに大きな圧縮応力が発生したためである。
比較例2
応力緩和層を成膜せずに、Siウェハ(100)上に実施例1と同様にしてGaN膜を直接成膜した。
得られたGaN/Si積層体の表面を光学顕微鏡で確認したところ、GaN膜中にクラックの発生が認められた。これは、Siの線膨張係数が3.6と、GaNの線膨張係数5.5よりも小さく、GaN成膜後に冷却したときにGaNに引っ張り応力が発生したためである。
実施例1−3及び比較例1−2の積層体の構成を下記表1にまとめる。
Figure 2018107431
尚、表1中の線膨張係数の値の測定は次のようにして実施した。4インチシリコンウェハー上に目的とする材料をスパッタ法で100nm製膜し、加熱機構のついたX線装置にセットした。次に目的とする材料に対して特性X線(CuKα線:λ=1.5405Å)を温度を変えながら入射し、反射率曲線を得た。そして反射率曲線の干渉パターンの温度依存性から目的とする材料の線膨張係数を求めた。
実施例4(LaNiO上にLT−GaNの構成)
実施例1で製造したLaNiO/Si(100)積層体をMOVPE装置に装着し、原料ガスとしてトリメチルガリウムとアンモニアを導入し、基板温度を550℃に設定して、LaNiO膜上にGaN膜(低温GaNエピタキシャル層)を50nm成膜した。続けて、基板温度を1100℃に設定して、低温GaN膜上に高温GaN膜(高温GaNエピタキシャル層)を2000nm成膜した。GaN膜は窒化物半導体層として機能する。
得られたGaN/LaNiO/Si積層体の表面を光学顕微鏡で確認したところ、GaN膜中のクラックの発生が抑制されていることが確認された。
実施例5(p型GaN/LaNiO/ITOの構成)
サファイア基板(006面)をMOVPE装置に装着し、基板温度を550℃に設定し,サファイア基板上にGaN膜(低温GaNエピタキシャル層)を50nm成膜した。引続き基板温度を1050℃に設定して、低温GaN膜上に高温GaN膜(高温GaNエピタキシャル層)を200nm成膜した。続いて、GaNとInGaNの超格子膜を積層させて発光層を形成し、当該発光層上でMgをドープしながら、GaNを成長させて、p型GaN層を形成した。
この後、基板温度を600℃に下げ、LaNiOをスパッタ法により20nm成膜した。
続いてPdをスパッタ法で200nm、Inを蒸着法で600nm成膜し、Cuの薄板を被せ、1MPaの圧力で200℃、20分間の条件でLaNiO上に接着し、図9に示す積層体を製造した。
製造した積層体について、図10に示すように、YAGレーザーによりサファイア面に対してリフトオフを行った。YAGレーザーの照射条件は、エネルギー密度が600mJ/cm2、周波数20Hz、レーザーのスポットサイズを30μm×30μmとした。YAGレーザーによるリフトオフ工程において、図9に示す積層体は、GaNがサファイアとLaNiOに挟まれている構造のため、素子全体の反りが解消され、リフトオフされたGaN膜の表面は均一で非破壊状態であった。
サファイア基板を剥離した後、Ti,Alの順にスパッタ法でn型電極を成膜し、図11に示す縦型GaN発光素子を得た。この発光素子は量子井戸内で発行した光をn型側から取り出す構成となっている。
実施例5においてLaNiOを成膜した後、成膜チャンバーから取り出し、LaNiO3の表面の仕事関数を理研計器製のAC−3を用いて評価した。紫外線の光量は10nWとした。結果を図12に示す。
1,2 積層体
3 ショットキーバリアダイオード
4,5 縦型MOSFET
6,7 縦型発光ダイオード
10 支持基板
20 応力緩和層
30 窒化物半導体層
30’ SiドープGaN層
40 バッファ層
40’ AlN層
110 オーミック電極
111 ショットキー電極
120 絶縁層
210 ドレイン電極
211 ソース電極
212 ゲート電極
213 チャネル領域
220 トレンチ構造
230 プレーナ構造
310 n型電極
311 p型電極
320 GaN層
321 InGaN層
322 AlGaN層
323 マグネシウムドープAlGaN層
324 マグネシウムドープGaN層

Claims (19)

  1. 支持基板、応力緩和層及び窒化物半導体層をこの順に含み、
    前記応力緩和層が導電性材料を含み、
    前記支持基板、応力緩和層及び窒化物半導体層の室温における線膨張係数をそれぞれα1、α2及びα3としたときに、α1<α3<α2の関係を満たす積層体。
  2. 前記支持基板の室温における線膨張係数α1が1.0×10−6〜4.5×10−6/℃の範囲にあり、前記応力緩和層の室温における線膨張係数α2が7.0×10−6〜20×10−6/℃の範囲にある請求項1に記載の積層体。
  3. 前記支持基板が、Si又は6H−SiCを含む請求項1又は2に記載の積層体。
  4. 前記導電性材料がABOで表される酸化物(式中、A、Bはそれぞれ金属カチオン元素である)である請求項1〜3のいずれかに記載の積層体。
  5. 前記ABOで表される酸化物が、LaNiOである請求項4に記載の積層体。
  6. 前記ABOで表される酸化物が一軸配向している請求項4又は5に記載の積層体。
  7. 前記応力緩和層のオン抵抗が0.01mΩcm〜10Ωcmである請求項1〜6のいずれかに記載の積層体。
  8. 前記窒化物半導体層がIn,Al,Gaから選ばれる1種以上とNとの化合物を含む請求項1〜7のいずれかに記載の積層体。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載の積層体を用いた、整流ダイオード、MOSFET、発光ダイオード又はレーザーダイオード。
  10. 請求項1〜8のいずれかに記載の積層体を用いた、照明器具、車両、鉄道車両又はアダプター。
  11. 支持基板、窒化物半導体層、応力緩和層をこの順に含み、
    前記応力緩和層が導電性材料を含み、
    前記支持基板、応力緩和層及び窒化物半導体層の室温における線膨張係数をそれぞれα1、α2及びα3としたときに、α3<α1<α2の関係を満たす積層体。
  12. 前記支持基板の室温における線膨張係数α1が6.0×10−6〜10×10−6/℃の範囲にあり、前記応力緩和層の室温における線膨張係数α2が10×10−6〜20×10−6/℃の範囲にある請求項11に記載の積層体。
  13. 前記支持基板が、サファイアを含む請求項11又は12に記載の積層体。
  14. 前記導電性材料がABOで表される酸化物(式中、A、Bはそれぞれ金属カチオン元素である)である請求項11〜13のいずれかに記載の積層体。
  15. 前記ABOで表される酸化物が、LaNiOである請求項14に記載の積層体。
  16. 前記応力緩和層の膜厚が1nm以上、100nm以下である請求項11〜15のいずれかに記載の積層体。
  17. 前記応力緩和層の仕事関数が5.0eV以上、7.0eV以下である請求項11〜16のいずれかに記載の積層体。
  18. 前記窒化物半導体層がIn,Al,Gaから選ばれる1種以上とNとの化合物を含む請求項11〜17のいずれかに記載の積層体。
  19. 請求項11〜18のいずれかに記載の積層体を用いた、発光ダイオード、レーザーダイオード又はディスプレイ。
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