JP2018103888A - ヘッドアップディスプレイ装置 - Google Patents

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勇希 舛屋
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Abstract

【課題】視認者の視点の位置の変化に影響されることなく、視認者に適切な虚像を提供可能なヘッドアップディスプレイ装置を提供する。【解決手段】ヘッドアップディスプレイ装置は、車外の風景のうち対象物に重畳するように虚像を表示し、画像取得部と、画像抽出部と、視点位置取得部と、画像生成部と、光学系と、を備える。画像取得部は、風景の画像を取得する。画像抽出部は、画像取得部により取得された風景の画像から対象物を抽出し、当該抽出した対象物に対応する風景の対象物に重畳させる虚像を表す特定画像を取得する。視点位置取得部は、鉛直方向における視認者の視点の位置を取得する。画像生成部は、視点位置取得部によって取得される視認者の視点の位置の鉛直方向における基準位置からのずれ量に応じて、虚像が対象物からずれることを抑制するように特定画像を補正し、当該補正後の特定画像に基づき表示画像を生成する。【選択図】図3

Description

本発明は、ヘッドアップディスプレイ装置に関する。
ヘッドアップディスプレイ(HUD:Head−Up Display)装置は、車両に搭載され、フロントガラスなどの投射部材に反射される表示画像の光を用いて運転者に虚像を視認させる。
HUD装置を備える車両の運転者は、視線を移動させることなく、他の車両、障害物、センターライン等に関する情報を与える虚像を、フロントガラス越しに見える風景と重畳して視認することができる。
特許文献1に記載のHUD装置は、運転者の視点位置に応じて画像表示部の表示面の使用領域を変化させる。これにより、運転者から見たときの虚像が表示される虚像領域をユーザーの視点位置に関わらず一定とすることができる。
特開2016−155446号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載のHUD装置においては、虚像が風景の重畳対象物に重畳している場合に、運転者の視点が高さ方向に移動すると、虚像が重畳対象物からずれ、運転者に適切な虚像を提供できないおそれがある。特に、上記特許文献1に記載のHUD装置では、運転者の視点が高さ方向に移動する際、画像表示部の表示面の使用領域が変化するため、それも加味したうえで、運転者に適切な虚像を提供することが求められている。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、視認者の視点の位置の変化に影響されることなく、視認者に適切な虚像を提供可能なヘッドアップディスプレイ装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明のヘッドアップディスプレイ装置は、
車外の風景のうち対象物に重畳するように虚像を表示するヘッドアップディスプレイ装置であって、
前記風景の画像を取得する画像取得部と、
前記画像取得部により取得された前記風景の画像から前記対象物を抽出し、当該抽出した前記対象物に対応する前記風景の前記対象物に重畳させる前記虚像を表す特定画像を取得する画像抽出部と、
鉛直方向における視認者の視点の位置を取得する視点位置取得部と、
前記視点位置取得部によって取得される前記視認者の前記視点の位置の鉛直方向における基準位置からのずれ量に応じて、前記虚像が前記対象物からずれることを抑制するように前記特定画像を補正し、当該補正後の前記特定画像に基づき表示画像を生成する画像生成部と、
前記画像生成部が生成した前記表示画像を示す表示光を表示器により出射し、前記表示光を投射部材へ導くことで前記表示画像に対応する前記虚像を表示する光学系と、
を備えることを特徴とする。
本発明によれば、視認者の視点の位置の変化に影響されることなく、視認者に適切な虚像を提供することができる。
実施の形態に係るHUD装置が搭載された車両を示す図である。 実施の形態に係るHUD装置の構成を示す図である。 実施の形態に係るHUD装置を搭載された車両の電気的構成を示したブロック図である。 実施の形態に係るHUD装置が表示する虚像を視認する視認者の目の位置を示す図である。 実施の形態に係るHUD装置の表示面における使用領域を示す図である。 実施の形態に係るHUD装置の表示面における使用領域を示す図である。 実施の形態に係るHUD装置の表示面における使用領域を示す図である。 実施の形態に係るHUD装置における運転者の視点位置と、運転者が視認する虚像と、虚像に重畳する路面の重畳範囲と、の関係を示す図である。 実施の形態に係るずれ量と比率との関係を示すテーブルである。 実施の形態に係る表示処理を示すフローチャートである。 実施の形態に係る前景を撮像した画像を説明するための図である。 実施の形態に係る特定画像を抽出した画像を説明するための図である。 実施の形態に係る表示画像を説明するための図である。 実施の形態に係るHUD装置が表示する虚像を説明するための図である。 比較例に係るHUD装置が表示する虚像を説明するための図である。 変形例に係る特定画像を示す画像を説明するための図である。 変形例に係る表示画像を説明するための図である。 変形例に係る表示画像を説明するための図である。
以下、本発明を実施するための形態に係るヘッドアップディスプレイ装置を図面を参照しながら説明する。
本実施の形態に係るヘッドアップディスプレイ装置(以下、HUD装置と称する)100は、図1に示すように、自動車などの車両300のダッシュボードに搭載されている。HUD装置100は、被投射部材の一例であるフロントガラス310に向けて画像を表示する表示光Nを出射する。視認者(主に運転者E)は、フロントガラス310に反射した表示光Nを受けて、フロントガラス310を通して見える実景RIに重畳する虚像Vを視認可能となる。
HUD装置100は、図2に示すように、各部材を収納する筐体110と、表示光Lを出射する表示器120と、表示光Lが入射することで結像し、その結像した表示画像に対応する表示光Nを出射するスクリーン130と、表示光Nをフロントガラス310へ反射する凹面鏡(反射部材)140と、フロントガラス310への虚像の表示を制御する制御部200と、を備える。
筐体110は、箱状の形状を有し、黒色の遮光性樹脂から構成される。筐体110の一部には、スクリーン130から出射された表示光Nが通過する開口部を有する。開口部は、透明の樹脂製カバーで覆われている。
表示器120は、発光素子および表示素子から構成される。発光素子は、LED(Light Emitting Diode)、ハロゲンランプなどから構成される。表示素子は、液晶DMD(Digital Micro Mirror Device)、LCOS(登録商標:Liquid Crystal On Sillicon)等の反射型表示素子、またはTFT(Thin Film Transistor)液晶パネルなどの透過型表示素子から構成される。表示器120は、制御部200から入力される制御信号により、図5に示すように、表示面410の使用領域420Bに画像を表示し、使用領域420Bに表示した画像を示す表示光Lを出射する。
図1に戻って、スクリーン130は、ホログラフィックディフューザ、マイクロレンズアレイ、拡散板等から構成される透過型スクリーンから構成される。スクリーン130は表示光Lの光路上に設置されている。表示器120からスクリーン130の一方の面に表示光Lが入射すると、他方の面に画像が表示される。これに伴って、スクリーン130上に表示される画像に対応する表示光Nが、凹面鏡140に向けて出射される。
凹面鏡140は、入射した表示光Nを、フロントガラス310へ向けて反射する。この凹面鏡140は、合成樹脂やガラス等から形成された基材と、基材の表面に形成された金属の反射膜と、から構成される。表示器120、スクリーン130および凹面鏡140は、表示光Nをフロントガラス310へ導く光学系を構成する。フロントガラス310に導かれた表示光Nは、運転者Eのアイボックスに向けて反射する。これにより、運転者Eは、フロントガラス310の向こう側に虚像Vを視認することができる。
HUD装置100が搭載される車両300は、図3に示すように、車両前方の画像を撮像する前方画像撮像部320と、車室内の画像を撮像する室内画像撮像部330と、を備える。前方画像撮像部320および室内画像撮像部330は、HUD装置100と通信可能に構成され、HUD装置100は、これらの装置から送信された各種信号に基づいて、各種情報を示す虚像Vを表示する。虚像Vは、運転者Eから見て、直交する面に表示される。
前方画像撮像部320は、車両300の天井に配置され、車両前方の画像を撮像する車外カメラから構成される。この車外カメラは、ドライブレコーダー等に用いられているものと共用であってもよく、HUD装置100専用のものであってもよい。前方画像撮像部320は、撮像した車両前方の画像を後述する画像取得部210に出力する。
室内画像撮像部330は、車室内の画像を撮像する車内カメラから構成され、車両盗難等を防止する目的で取り付けられるものと共用であってもよく、HUD装置100専用の車内カメラ等であってもよい。室内画像撮像部330は、図4に示すように、運転者Eの視点位置を運転者Eの視点位置よりも鉛直方向下側から撮像することが好ましく、ステアリングホイールに取り付けられていてもよい。室内画像撮像部330は、運転者Eの視点位置をより正確に取得できるように、ステレオカメラから構成されてもよい。室内画像撮像部330は、取得した車室内の画像を後述する視点位置取得部230に出力する。
図3に戻って、制御部200は、CPU(Central Processing Unit)と記憶部から構成され、記憶部に記憶されている制御プログラムを実行することにより、画像取得部210、画像抽出部220、視点位置取得部230、表示位置調整部240、および画像生成部250としての機能を実現する。
画像取得部210は、前方画像撮像部320から出力された車両前方の画像を取得する。前方画像撮像部320は、車両300の天井に配置されているので、車両前方の風景を運転者Eの視点の基準位置Bで撮像した場合と比較して、上から見下ろして撮像している。このため、前方画像撮像部320が撮像した画像は、運転者Eの視点の基準位置Bから見た風景と比べて、遠景に対して近景が相対的に小さく写っている。画像取得部210は、遠景に対する近景の相対的大きさが、運転者Eの視点の基準位置Bから見た風景と同じになるように、画像の下部の水平方向の長さを上部の水平方向の長さに対して大きく補正した画像(基準画像BV)を取得し、この基準画像BVを記憶部に格納する。
画像抽出部220は、公知の画像処理、パターンマッチング手法などを用いて、画像取得部210が記憶部に格納した基準画像BVを解析する。画像抽出部220は、基準画像BVから、車両前方の対象物(車線、白線)を抽出し、当該抽出した対象物に対応する実景RIの対象物に重畳させる虚像Vを表す特定画像SVを取得する。具体的には、特定画像SVは、運転者Eが運転している車両が走行しているレーンの両側の車線(一対の車線)を含む画像である。画像抽出部220は、取得した特定画像SVを記憶部に格納する。
視点位置取得部230は、公知の画像処理、パターンマッチング法等を用いて、室内画像撮像部330が取得した車室内の画像を解析し、図4に示すように、鉛直方向における運転者Eの視点位置を得る。視点位置取得部230は、鉛直方向における基準位置Bと運転者Eの視点位置とのずれ量hを取得する。上にずれている場合、ずれ量hは正の値であり、下にずれている場合、ずれ量hは負の値とする。視点位置取得部230は、ずれ量hを視点の位置情報として記憶部に格納する。
表示位置調整部240は、視点位置取得部230が取得したずれ量hに応じて、図5〜図7に示すように、表示器120の表示面410のうちの一部である特定画像SVの表示に使用する使用領域420B、420H、420Lを決定する。使用領域420Bは、運転者Eが基準位置Bから見たときに使用する領域である。図8に示すように、運転者Eの視点の位置が基準位置Bより上の位置EHにある場合(ずれ量hが正の値の場合)、運転者Eが虚像VHを見たときの垂直方向の視野角500Hは、基準位置Bから虚像VBを見たときの視野角500Bに比べて大きくなる。その一方で、運転者Eの視点の位置が基準位置Bより下の位置ELにある場合(ずれ量hが負の値の場合)、運転者Eが虚像VLを見たときの鉛直方向における視野角500Lは、視野角500Bより小さくなる。鉛直方向における運転者Eの視点の位置に影響されることなく路面510における重畳範囲520を一定にするために、運転者Eの視点の位置が基準位置Bより上の位置EHにある場合、図6に示すように、使用領域420Hの鉛直方向の位置を上に移動するだけでなく、鉛直方向の長さ421Hを使用領域420Bの鉛直方向の長さ421Bより長くする。同様に、運転者Eの視点の位置が基準位置Bより下の位置ELにある場合、図7に示すように、使用領域420Lの鉛直方向の位置を下に移動するだけでなく、鉛直方向の長さ421Lを使用領域420Bの鉛直方向の長さ421Bより短くする。すなわち、鉛直方向における運転者Eの視点の位置に応じて、使用領域420B、420H、420LのIy軸(垂直軸)における位置及びIy軸における長さを適切に決定することによって、鉛直方向における運転者Eの視点の位置に影響されることなく、重畳範囲520を一定にすることができる。
画像生成部250は、視点位置取得部230が取得したずれ量hに基づいて、画像抽出部220が取得した特定画像SVが実景RIに重畳するように補正するために、特定画像SVの最上端ドット行の水平方向の長さL1(以下、長さL1と称する)に対する最下端ドット行の水平方向の長さL2(以下、長さL2と称する)の比率Rを決定する。具体的には、画像生成部250は、ずれ量hと、ずれ量hに対応した長さL1に対する長さL2の比率Rと、が対応付けられた図9に示すテーブルを予め記憶部に記憶している。画像生成部250は、ずれ量hをキーとして、長さL1に対する長さL2の比率Rをテーブルから読み出す。このテーブルは、運転者Eの視点の位置が上に移動するにつれて、特定画像SVの長さL1に対して長さL2が小さくなる。ずれ量hが正の値である場合、長さL1に対する長さL2は小さい。ずれ量hが負の値である場合、長さL1に対する長さL2は大きい。画像生成部250は、特定画像SVの上部の水平方向の長さに対する下部の水平方向の長さが、比率Rになるように補正し表示画像CVを生成する。具体的には、図13に示すように、特定画像SVの最上行のドット行の長さをL1に維持しつつ、特定画像SVの最下行のドット行の長さL2がL1・Rとなるように補正する。さらに、その間の各ドット行については、比率Rをそのドット行と最上行と最下行との距離D1、D2で案分して得られる比率を乗じた長さとする。例えば、全ドット行数kとし、最上行からn行目(n、kは自然数であり、n=1、2・・・k−1、kである)の位置にある水平方向のドット行の長さLnが、L1((k−n)/k+R(n・k))となるように補正する。画像生成部250は、補正した表示画像CVを示す画像情報を、表示器120に出力する。
次に、HUD装置100の表示処理について、本実施の形態の理解を容易にするために、図10のフローチャートおよび図11〜図14を参照しつつ説明する。
運転者Eが、車両300のイグニッションをオフからオンに切り替えたことに応答し、制御部200は、表示処理を開始する。
まず、画像取得部210は、前方画像撮像部320から出力された車両前方の画像を取得する(ステップS11)。画像取得部210は、図11に示すように、遠景に対する近景の相対的大きさが、運転者Eの視点の基準位置Bから見た風景と同じになるように、画像の下部の水平方向の長さを上部の水平方向の長さに対して大きく補正した画像(基準画像BV)を取得し、この基準画像BVを記憶部に格納する。
次に、画像抽出部220は、記憶部に格納された基準画像BVに基づいて、車両前方の対象物(車線、白線)を抽出し、当該抽出した対象物に対応する実景RIの対象物に重畳させる前記虚像を表す特定画像SVを取得する(ステップS12)。具体的には、特定画像SVは、図12に示すように、運転者Eが運転している車両が走行しているレーンの両側の車線を含む画像である。画像抽出部220は、取得した特定画像SVを記憶部に格納する。
次に、画像抽出部220は、特定画像SVにレーンの両側の車線を含む画像が含まれているか否かを判定する(ステップS13)。
図12に示す例では、特定画像SVにレーンの両側の車線を含む画像を含んでいるので、画像抽出部220は、特定画像SVにレーンの両側の車線を含む画像が含まれていると判定する(ステップS13;Yes)。次に、視点位置取得部230は、室内画像撮像部330に車室内の画像を撮像させ、運転席に座る運転者Eの顔を撮像した画像を取得する(ステップS14)。なお、特定画像SVがレーンの両側の車線を含む画像を含んでいない場合(ステップS13;No)、ステップS11〜ステップS13を繰り返す。
次に、視点位置取得部230は、運転席に座る運転者Eの顔を撮像した画像を解析し、鉛直方向における運転者Eの視点位置を取得する(ステップS15)。視点位置取得部230は、鉛直方向における基準位置Bと運転者Eの視点位置とのずれ量hを取得する。この例では、図4に示すように、運転者Eの視点位置は、基準位置Bより上にずれているので、ずれ量hは正の値である。視点位置取得部230は、ずれ量hを視点位置の情報として記憶部に格納する。
次に、表示位置調整部240は、虚像Vの表示位置を調整する(ステップS16)。視点位置取得部230が取得したずれ量hが正の値であるので、表示器120の表示面410のうちの一部である特定画像SVの表示に使用する領域を図6に示す使用領域420Hに決定する。これにより、運転者Eは、虚像Vの遠景部とフロントガラス310を通して見える実景RIの遠景部とを重畳して視認する。
次に、画像生成部250は、視点位置取得部230が取得したずれ量hに基づいて、画像抽出部220が取得した特定画像SVを補正するための長さL1に対する長さL2の比率Rを決定する(ステップS17)。具体的には、画像生成部250は、記憶部に記憶している図9に示すテーブルから、ずれ量hをキーに、ずれ量hに対応した長さL1に対する長さL2の比率Rを読み出す。
画像生成部250は、特定画像SVの上部の水平方向の長さL1に対する下部の水平方向の長さL2が、比率Rになるように、特定画像SVの下部の水平方向の長さを比率Rで縮小する補正を実行し、図13に示す台形の表示画像CVを生成する(ステップS18)。具体的には、画像生成部250は、特定画像SVの最上ドット行の長さをL1に維持しつつ、特定画像SVの最下ドット行の長さL2がL1・Rとなるように補正する。さらに、その間の各ドット行については、比率Rをそのドット行と最上行と最下行との距離で案分して得られる比率を乗算した長さとなるように補正する。全ドット行数kとし、最上行からn行目の位置にある水平方向のドット行の長さLnが、L1((k−n)/k+R(n/k))となるように補正する。この補正により、図13に示す表示画像CVに含まれる車線を示すラインの為す角度θ2は、図12に示す特定画像SVに含まれる車線を示すラインの為す角度θ1より小さくなる。画像生成部250は、補正した表示画像CVを示す画像情報を表示器120に出力する。次に、表示器120は、表示画像CVを示す表示光Lをスクリーン130に出射する(ステップS19)。スクリーン130は、表示光Lが入射することで結像し、その結像した表示画像に対応する表示光Nを、投射部材の一例であるフロントガラス310に向けて出射する。運転者Eは、フロントガラス310に反射した表示光Nを受けて、図14に示すように、フロントガラス310を通して見える実景RIに重畳する虚像Vを視認可能となる。なお、図14には、虚像Vを点線で示しており、実景RIを実線で示している。
運転者Eがイグニッションをオフにするまで、ステップS11〜ステップS18を繰り返す。運転者Eがイグニッションをオフにすると、表示処理を終了する。
本実施の形態に係るHUD装置100は、ずれ量hにより決定された特定画像SVを補正するための長さL1に対する長さL2に基づいて、特定画像SVを補正した表示画像CVを虚像Vとして表示している。このため、図14に示すように、運転者Eから見て、HUD装置100が表示する虚像Vは、フロントガラス310を通して見える実景RIとずれなく重畳して見える。従って、本実施の形態のHUD装置100は、視認者の視点の位置の変化に影響されることなく、運転者Eに適切な虚像を提供することができる。
これに対して、HUD装置が、表示位置調整部240により、虚像Vの表示位置を調整しただけでは、図15に示すように、運転者Eから見て、虚像Vの近景部とフロントガラス310を通して見える実景RIの近景部は重畳するが、遠景部では、虚像Vと実景RIにずれが生じる。これは、運転者Eの視点が上に移動した場合、運転者Eが視認する虚像Vの表示位置を上下に移動させているだけでは、フロントガラス310を通して見える遠景は虚像Vが表示されている面と離れているので、虚像Vの上部の水平方向の長さが、実景RIの水平方向の長さと一致しないからである。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定され
るものではなく、種々の変形および応用が可能である。
上述の実施の形態において、画像生成部250が、ずれ量hと、長さL1、L2の比率Rと、を格納したテーブルに基づいて、特定画像SVを補正するための長さL1に対する長さL2を決定する場合について説明したが、画像生成部250は、演算式により、特定画像SVを補正するための長さL1に対する長さL2の比率Rを決定してもよい。演算式は、例えば比率R=f(h)である。
上述の実施の形態において、画像生成部250は、最上行のドット行と最下行のドット行と間の各ドット行については、案分して得られる比率を乗じて補正したが、中間のドット行については、実態として違和感なく補正することができればどのような補完方法を用いて補正してもよい。
上述の実施の形態において、画像抽出部220が、基準画像BVから、車両前方の特定の情報を抽出した特定画像SVを取得する場合について説明したが、画像抽出部220は、車両前方の情報として一対の車線を抽出し、図16に示すように、一対の車線を一対のライン形状のアイコンに置き換えた特定画像SVを取得してもよい。アイコンに置き換えることで、運転者Eにより明確に走行しているレーンの車線を示すことができる。
上述の実施の形態において、画像生成部250が、ずれ量hに応じた長さL1、L2の比率Rに基づいて、特定画像SVを補正する例について説明したが、虚像を実像に10乗させるように補正することができればどのような補正方法を用いてもよい。例えば、特定画像SVがライン形状のアイコンを含む場合、このアイコンを回転させて、実景RIに重畳するように補正してもよい。図16に示す特定画像SVに含まれる車線を示す一対のライン形状のアイコンの為す角度θ1を、図17に示す表示画像CVに含まれる車線を示す一対のライン形状のアイコンの為す角度θ2になるように、ずれ量hが大きくなるにつれて、ライン形状のアイコンの為す角度が小さくなるように変更する補正を実行してもよい。このようにすることで、ライン形状のアイコンは平行に近くなるように補正される。具体的には、ずれ量hに応じて、角度θ1に対する角度θ2の比率R’を決定し、θ2=R’・θ1となるように特定画像SVを補正し、表示画像CVを得る。比率R’は、例えば演算式により求められる。演算式は、例えば比率R’=f’(h)である。
上述の実施の形態において、表示処理で乗員画像を取得するステップおよび視点位置を取得するステップが、逐次実施される場合について説明したが、乗員画像を取得するステップ等は、逐次実施される必要はなく、表示処理で1回目に視点位置を取得するステップが実施され、2回目以降は、1回目で取得したデータを用いて処理してもよい。運転者Eが変更されない間は、鉛直方向における運転者Eの視点の位置が大きく変更される可能性が低いからである。
上述の実施形態において、虚像Vが、運転者Eから見て、直交する面に表示される場合について説明したが、虚像Vは、運転者Eから見て、路面に沿う面に表示されてもよい。
画像生成部250は、図18に示すように、3次元空間のxz平面である水平面Yに特定画像SVを配置し、運転者Eの視点からみて、xy平面である表示面Zに投影された画像を取得することにより、表示画像CVを生成してもよい。x軸方向は車両左方向を表し、y軸正方向は鉛直方向上側を表し、z軸正方向は車両前方向を表す。この場合、前方画像撮像部320および室内画像撮像部330は、3次元カメラから構成されるとよい。前方画像撮像部320が3次元カメラから構成されることで、より正確に特定画像SVを3次元空間の水平面Yに配置することができる。室内画像撮像部330が3次元カメラから構成されることで、運転者Eの視点の位置を3次元空間で何れの座標に位置しているか正確に特定できる。これにより、画像生成部250が、運転者Eの視点からみて、表示面Zに投影された画像を得ることで、表示画像CVを生成する。虚像Vと実景RIとをより正確に重畳させることができる。
上述の実施の形態において、画像抽出部220が、走行レーンの両側の車線を特定画像SVとして抽出する場合について説明した。画像抽出部220が抽出する対象物は、特に限定されず、歩行者、他の車両、停止線、横断歩道、道路の幅員、車線数、交差点、カーブ、分岐路などであってもよい。特定画像SVは、基準画像BVから抽出した画像に基づいて描画された線図であってもよく、基準画像BVから抽出した画像に基づいて、歩行者や前方を走行する車両などを示すアイコンに置き換えた画像であってもよい。
本発明は、本発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施の形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施の形態は、この発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。すなわち、本発明の範囲は、実施の形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。そして、特許請求の範囲内及びそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、この発明の範囲内とみなされる。
本発明は、車両に用いられるヘッドアップディスプレイ装置に適用可能である。
100 ヘッドアップディスプレイ装置(HUD装置)
110 筐体
120 表示器
130 スクリーン
140 凹面鏡
200 制御部
210 画像取得部
220 画像抽出部
230 視点位置取得部
240 表示位置調整部
250 画像生成部
300 車両
310 フロントガラス
320 前方画像撮像部
330 室内画像撮像部
410 表示面
420B、420H、420L 使用領域
421H、421B、421L 鉛直方向の長さ
500H、500B、500L 視野角
510 路面
520 重畳範囲
V、VB、VH、VL 虚像
BV 基準画像
SV 特定画像
CV 表示画像
L、N 表示光
E 運転者
RI 実景
B 基準位置
h ずれ量
EH 上の位置
EL 下の位置
L1、L2 水平方向の長さ
R 比率
D1、D2 距離
Y 水平面
Z 表示面

Claims (6)

  1. 車外の風景のうち対象物に重畳するように虚像を表示するヘッドアップディスプレイ装置であって、
    前記風景の画像を取得する画像取得部と、
    前記画像取得部により取得された前記風景の画像から前記対象物を抽出し、当該抽出した前記対象物に対応する前記風景の前記対象物に重畳させる前記虚像を表す特定画像を取得する画像抽出部と、
    鉛直方向における視認者の視点の位置を取得する視点位置取得部と、
    前記視点位置取得部によって取得される前記視認者の前記視点の位置の鉛直方向における基準位置からのずれ量に応じて、前記虚像が前記対象物からずれることを抑制するように前記特定画像を補正し、当該補正後の前記特定画像に基づき表示画像を生成する画像生成部と、
    前記画像生成部が生成した前記表示画像を示す表示光を表示器により出射し、前記表示光を投射部材へ導くことで前記表示画像に対応する前記虚像を表示する光学系と、
    を備えることを特徴とするヘッドアップディスプレイ装置。
  2. 表示位置調整部を備え、
    前記表示器は、画像を表示可能な表示面を有し、
    前記表示位置調整部は、前記視点位置取得部が取得する前記視認者の視点の位置に応じて、前記表示面のうちの一部である前記特定画像の表示に使用する使用領域を決定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  3. 前記対象物は、一対の車線を含み、
    前記画像抽出部は、前記風景の画像から前記一対の車線を抽出し、前記一対の車線に重畳させる前記特定画像として一対のライン形状のアイコンを取得し、
    前記画像生成部は、前記視認者の前記視点の位置が上に移動するにつれて、前記一対のライン形状のアイコンが平行に近くなるように、前記特定画像を補正する、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  4. 前記視認者から見て、前記虚像は、直交する面に表示される、
    ことを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  5. 前記画像生成部は、前記視認者の前記視点の位置の垂直方向における前記基準位置からのずれ量に応じて、前記特定画像の上部における水平方向の長さに対する下部における水平方向の長さの比率を決定し、該比率に基づいて、前記特定画像の下部における水平方向の長さを補正する、
    ことを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  6. 前記画像生成部は、前記視認者の前記視点の位置が上に移動するにつれて、前記特定画像の上部における水平方向の長さに対して下部における水平方向の長さが小さくなるように、前記特定画像の上部における水平方向の長さに対する下部における水平方向の長さの比率を決定する、
    ことを特徴とする請求項5に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
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