JP2018102349A - マスクアタッチメント、マスクアタッチメントの製造方法及び非侵襲的陽圧換気用マスクの装着方法 - Google Patents

マスクアタッチメント、マスクアタッチメントの製造方法及び非侵襲的陽圧換気用マスクの装着方法 Download PDF

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和弘 後藤
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Abstract

【課題】マスク装着時の使用感が良好であり、皮膚障害等の合併症の抑止や顔への圧迫軽減に寄与するマスクアタッチメントを提供する。
【解決手段】本発明を適用したマスクアタッチメントの一例であるマスクアタッチメント2は、クッション部への取り付け領域となるマスク保持部4と、使用者の顔に当接して、鼻の周囲を覆って装着される領域となる装着部8で構成されている。マスク保持部4及び装着部8は一体化して形成され、医療用等の用途で用いられるシリコーンゴムで形成された弾性を有する部材である。
【選択図】図3

Description

本発明はマスクアタッチメント、マスクアタッチメントの製造方法及び非侵襲的陽圧換気用マスクの装着方法に関する。詳しくは、マスク装着時の使用感が良好であり、皮膚障害等の合併症の抑止や顔への圧迫軽減に寄与するマスクアタッチメント、マスクアタッチメントの製造方法及び非侵襲的陽圧換気用マスクの装着方法に係るものである。
従来、慢性閉塞性肺疾患や、睡眠時無呼吸症候群など、呼吸に関する疾患への治療法、または、人工呼吸療法として、マスクを用いる非侵襲的陽圧換気療法(NPPV:No‐ninvasive Positive Pressure Ventilation)が採用されている。
非侵襲的陽圧換気療法では、患者の鼻、または、鼻口を覆うマスクを装着し、人工呼吸器から送られた陽圧の空気(圧力を加えた空気)を、鼻や口を介して気道に入れて、非侵襲的に換気を行う。
非侵襲的陽圧換気療法に使用するマスク(以下、「マスク」と称する)は、マスクを使用者の頭部に装着可能とするためのヘッドギア、額を保護する額保護パッド、クッション等を取り付けるためのマスクフレーム(クッション等取付用フレーム)、マスクフレームに取り付けられ、使用者の鼻の周囲、または、鼻口の周囲に当接するクッション部等から構成されている。また、クッション部の気密性と使用時の装着性を高めるために、クッション部の外側に薄膜のフラップ部が取り付けられた構造も存在する。
フラップ部は、クッション部の外側を覆って空気の漏れを低減する部分である。また、陽圧の空気を受け、使用者の顔に接触する部材でもある。
マスクは、代表的なタイプとして、鼻の周囲に装着するタイプ(ネーザルマスク)と、鼻口を覆ってその周囲に装着するタイプ(フルフェイスマスク)の形状が存在する。
本マスクでは、弾性を有する柔らかいクッション部、または、クッション部とフラップ部が使用者の顔面に直接接触する部分となり、当該部分のフィット感が、マスクの使用時の快適性、安全性及び換気の効率に大きな影響を与える。
例えば、マスクのフィッティングが不適切な場合には、合併症を生じるものとなる。合併症とは、例えば、使用者の顔の皮膚における皮膚障害や、装着時の不快感、圧迫による苦痛や疼痛、空気漏れ等である。いずれも、マスクを使用する上での大きな問題となる。
こうしたなか、マスクの装着性の向上を試みたクッションが存在し、例えば、特許文献1に記載された患者インターフェイス用のクッションが提案されている。
特許文献1に記載された患者インターフェイス用のクッションは、マスクのフレームに取り付けられるクッションであり、フレームに連結される土台壁と、土台壁から患者の顔面の方に延びる基礎支持クッションと、基礎クッションを覆う膜を有する。
また、基礎クッションは、土台壁とのばね状の連結部を有する。このばね状の連結部のばね定数を変化させて形成することで、多様な顔のサイズ及び形状に適合して、マスクの密封性を担保しようとしている。
特開2015−126945号公報
しかしながら、特許文献1に記載のものを含めて、従来の形状や構造に特徴を有するクッションは、使用者ごとに、それぞれ異なる顔の形状にぴったりと適合させることが困難であった。
即ち、汎用性の高いマスクとするために、これに取り付けるクッションも一定範囲のサイズや形状とする必要があり、例えば、完全な個人の顔の形状に合わせたオーダーメイドのクッションとして形成することは、製造コストの観点からも現実的ではなかった。
即ち、既存のマスクでは、合併症に関する、皮膚障害、装着時の不快感、圧迫による苦痛や疼痛、空気漏れ等の問題に関して、改善の余地があると考えられる。
本発明は、以上の点に鑑みて創案されたものであり、マスク装着時の使用感が良好であり、皮膚障害等の合併症の抑止や顔への圧迫軽減に寄与するマスクアタッチメント、マスクアタッチメントの製造方法及び非侵襲的陽圧換気用マスクの装着方法に係るものである。
上記の目的を達成するために、本発明のマスクアタッチメントは、使用者の顔面に装着可能、かつ、呼吸用気体が流れる気体導通路が形成されたマスクフレームと、該マスクフレームに取り付けられ、前記気体導通路に連通する貫通孔が形成された弾性を有するクッション部とを備えた、非侵襲的陽圧換気用マスクに取り付け可能であると共に、前記クッション部を保持するマスク保持部と、該マスク保持部に連設され、使用者の鼻または鼻口を覆い、鼻の周囲または鼻口の周囲に当接する装着部とを備えるマスクアタッチメントであって、前記マスク保持部は、前記クッション部の外周面の少なくとも一部を覆う保持部外壁部と、該保持部外壁部に連設され、その内側に向けて突出して前記クッション部の端部と当接する第1の突起部とを有し、前記装着部は、前記保持部外壁部に連設された装着部外壁部と、前記第1の突起部に連設された装着部内壁部とを有し、前記装着部内壁部は、前記第1の突起部とは反対側の端部かつ前記装着部外壁部に向かって緩やかに傾斜する傾斜部が形成されたものとなっている。
ここで、使用者の顔面に装着可能、かつ、呼吸用気体が流れる気体導通路が形成されたマスクフレームによって、呼吸用気体を使用者の顔の部分に供給することが可能となる。なお、呼吸用気体とは、例えば、圧力をかけた空気等が含まれる。
また、マスクフレームに取り付けられ、気体導通路に連通する貫通孔が形成された弾性を有するクッション部によって、マスクを装着した際の締め付け等による圧迫をクッション部で軽減することが可能となる。
また、マスクアタッチメントが、非侵襲的陽圧換気用マスクに取り付け可能であることによって、マスクフレームとクッション部を有する既存のマスクに取り付けて使用することができる。
また、マスクのクッション部を保持するマスク保持部によって、マスクアタッチメントをマスクのクッション部に取り付け可能となる。
また、マスク保持部に連設され、使用者の鼻または鼻口を覆い、鼻の周囲または鼻口の周囲に当接する装着部によって、マスクアタッチメントが使用者の鼻の周囲または鼻口の周囲に装着されるものとなる。
また、クッション部の外周面の少なくとも一部を覆う保持部外壁部によって、クッション部の外側からマスクアタッチメントが取り付けられるものとなる。
また、保持部外壁部に連設され、その内側に向けて突出してクッション部の端部と当接する第1の突起部によって、マスク保持部がクッション部の先端部を受け止める構造となる。即ち、マスクアタッチメントをクッション部にしっかりと取り付けることが可能となる。
また、装着部が、保持部外壁部に連設された装着部外壁部と、第1の突起部に連設された装着部内壁部を有することによって、クッション部の先端部側、即ち、使用者の顔側に位置する端部を装着部で覆った構造とすることができる。このことにより、装着部外壁部や装着部内壁部の形状を使用者の顔の形状に合わせて加工することで、マスクアタッチメントの装着性を向上させることができる。即ち、既存のマスクやそのクッション部の形状を変えることなく、マスクアタッチメントのみを使用者の顔の形状に合わせて作製することができる。また、装着部外壁部と装着部内壁部の間の領域について、同部分を中実にして形状の安定性を高めたり、肉抜き加工して圧迫感を軽減したりすることが可能となる。即ち、使用者の病状や、肌の状況、顔の形状等に合わせた質感の調整を、装着部外壁部と装着部内壁部の間の領域を加工して行うことができる。
また、装着部内壁部に、第1の突起部とは反対側の端部かつ装着部外壁部に向かって緩やかに傾斜する傾斜部が形成されたことによって、鼻の鼻尖部から鼻翼部にかけての傾斜や、鼻翼部から口の上部にかけての傾斜等に装着部内壁部を沿わせて、マスクアタッチメントの装着性を向上させることができる。また、傾斜部の部分で接触面積が広くなるため、装着時に顔にかかる力を分散しやすくなり、圧迫を軽減することもできる。
また、マスク保持部が、保持部外壁部の内側かつ第1の突起部とは反対側の端部に位置し、かつ、保持部外壁部の内側に向けて突出してクッション部の外周面と当接する第2の突起部を有する場合には、より一層しっかりと、マスクアタッチメントをマスクのクッション部に取り付け可能となる。即ち、第2の突起部の位置でマスク保持部がクッション部に当接して、マスクアタッチメントがクッション部を保持する力を高めることができる。
また、マスク保持部が、第1の突起部の保持部外壁部とは反対側の少なくとも一部に保持部外壁部と略平行に連設され、保持部外壁部との間でクッション部を挟持する保持部内壁部を有する場合には、より一層しっかりと、マスクアタッチメントをマスクのクッション部に取り付け可能となる。即ち、クッション部の先端部を保持部外壁部と保持部内壁部が内外から挟み込む形状となり、マスクアタッチメントがクッション部を保持する力を高めることができる。
また、保持部内壁部が、第1の突起部の保持部外壁部とは反対側の全部分に設けられた場合には、更に一層しっかりと、マスクアタッチメントをマスクのクッション部に取り付け可能となる。なお、ここでいう、「第1の突起部の保持部外壁部とは反対側の全部分に設けられた」とは、保持部外壁部の内周に沿って第1の突起部が一周設けられた部分に対して、保持部内壁部がその内側に位置して一周設けられた状態を意味しており、マスクアタッチメントをマスク保持部側から装着部方向を見た視点の断面視点で二重構造になるものを意味する。
また、第1の突起部を起点とする保持部外壁部の長さと、第1の突起部を起点とする保持部内壁部の長さが略同一の長さに形成された場合には、クッション部の先端部を、同一の長さに渡って保持部外壁部と保持部内壁部で挟持するものとなり、更に一層しっかりと、マスクアタッチメントをマスクのクッション部に取り付け可能となる。
また、装着部外壁部と装着部内壁部との間に中空部分が形成された場合には、同部分が変形して、装着時に使用者の顔側に伝わる力が分散されやすくなり、装着時の圧迫感を軽減することが可能となる。即ち、例えば、鼻の鼻根部や鼻梁部等、皮膚が薄く、皮膚直下に骨があり、マスクの圧迫によって血流が阻害されやすい部位の近傍に位置するマスクアタッチメントに中空部分を形成することで、圧迫による血流の阻害を抑止することが可能となる。
また、マスク保持部と装着部の間に、第1の突起部から見た保持部外壁部の形成方向に沿って凸部と凹部が連続する蛇腹構造が形成された場合には、マスクアタッチメントを装着した際の圧迫感を軽減することが可能となる。即ち、蛇腹構造の部分で、使用者の鼻の周囲または鼻口の周囲に、マスクを押し当てて固定しようとする力の方向が分散され、顔の部分で受ける圧力を弱めることが可能となる。
また、装着部外壁部と装着部内壁部との間に、第1の突起部から見た保持部外壁部の形成方向に沿って複数のハニカム状の空隙が形成された場合には、同部分が変形して、装着時に使用者の顔側に伝わる力が分散されやすくなり、装着時の圧迫感を軽減することが可能となる。
また、装着部の外周面に加速度センサが取り付けられた場合には、マスクアタッチメント及びマスクの装着時の傾きの情報を取得可能となる。即ち、マスクを装着した使用者の顔の向き(姿勢)を計測して、気道の状況を推測する情報を取得できるものとなる。
また、装着部の外周面に音センサが取り付けられた場合には、マスクアタッチメントの周囲の音の情報を取得可能となる。即ち、例えば、マスクを装着した使用者のいびきを検知して、気道が狭くなっている状況を検知することができる。
また、上記の目的を達成するために、本発明のマスクアタッチメントの製造方法は、使用者の顔面に装着可能、かつ、呼吸用気体が流れる気体導通路が形成されたマスクフレームと、該マスクフレームに取り付けられ、前記気体導通路に連通する貫通孔が形成された弾性を有するクッション部とを備えた、非侵襲的陽圧換気用マスクに取り付け可能であると共に、前記クッション部を保持するマスク保持部と、該マスク保持部に連設され、使用者の鼻または鼻口を覆い、鼻の周囲または鼻口の周囲に当接する装着部とを備え、前記マスク保持部は、前記クッション部の外周面の少なくとも一部を覆う保持部外壁部と、該保持部外壁部に連設され、その内側に向けて突出して前記クッション部の端部と当接する第1の突起部とを有し、前記装着部は、前記保持部外壁部に連設された装着部外壁部と、前記第1の突起部に連設された装着部内壁部とを有する、マスクアタッチメントの製造方法であって、前記クッション部の三次元形状を計測して、その三次元計測情報を取得するクッション部形状計測工程と、使用者の顔部の三次元形状を計測して、その三次元計測情報を取得する顔部形状計測工程と、前記クッション部形状計測工程で取得した前記クッション部の三次元計測情報に基づき、前記保持部外壁部及び前記第1の突起部の形状と、前記顔部形状計測工程で取得した前記顔部の三次元計測情報に基づき、前記装着部外壁部及び前記装着部内壁部の形状とを三次元印刷装置により形成するマスク形成工程とを備える。
ここで、クッション部の三次元形状を計測して、その三次元計測情報を取得するクッション部形状計測工程によって、クッション部の三次元情報を取得するものとなる。即ち、既存のマスクに取り付けられたクッション部の三次元形状が取得され、その後のマスクアタッチメントの形状の加工に利用されるものとなる。なお、ここでいうクッション部の三次元形状とは、フラップ部を有するマスクについては、クッション部だけでなく、フラップ部の形状も含むものを意味する。
また、使用者の顔部の三次元形状を計測して、その三次元計測情報を取得する顔部形状計測工程によって、使用者の顔の三次元情報を取得するものとなる。即ち、使用者によって異なる鼻や鼻の周囲または鼻口と鼻口の周囲の顔の三次元形状が取得され、その後のマスクアタッチメントの形状の加工に利用されるものとなる。
また、クッション部形状計測工程で取得したクッション部の三次元計測情報に基づき、保持部外壁部及び第1の突起部の形状と、顔部形状計測工程で取得した顔部の三次元計測情報に基づき、装着部外壁部及び装着部内壁部の形状とを三次元印刷装置により形成するマスク形成工程によって、マスク保持部の保持部外壁部及び第1の突起部の形状を、既存のマスクに取り付けられたクッション部の形状に所定のクリアランスを有して嵌合する形に形成可能となる。また、装着部の形状を、使用者の顔の形状、特に鼻や鼻の周囲または鼻口と鼻口の周囲の形状に三次元的に嵌合する形に形成可能となる。
また、マスク保持部が、保持部外壁部の内側かつ第1の突起部とは反対側の端部に位置し、かつ、保持部外壁部の内側に向けて突出してクッション部の外周面と当接する第2の突起部を有し、マスク形成工程が、クッション部形状計測工程で取得したクッション部の三次元計測情報に基づき、第2の突起部の形状を三次元印刷装置により形成する場合には、第2の突起部の形状を、既存のマスクに取り付けられたクッション部の形状に所定のクリアランスを有して嵌合する形に形成可能となる。この結果、マスクアタッチメントがクッション部を保持する力を高めることができる。
また、マスク保持部が、第1の突起部の保持部外壁部とは反対側の少なくとも一部に保持部外壁部と略平行に連設され、保持部外壁部との間でクッション部を挟持する保持部内壁部を有し、マスク形成工程が、クッション部形状計測工程で取得したクッション部の三次元計測情報に基づき、保持部内壁部の形状を三次元印刷装置により形成する場合には、マスク保持部の保持部外壁部及び保持部内壁部の形状を、既存のマスクに取り付けられたクッション部の形状に所定のクリアランスを有して嵌合する形に形成可能となる。
また、上記の目的を達成するために、本発明の非侵襲的陽圧換気用マスクの装着方法は、使用者の顔面に装着可能、かつ、呼吸用気体が流れる気体導通路が形成されたマスクフレームと、該マスクフレームに取り付けられ、前記気体導通路に連通する貫通孔が形成された弾性を有するクッション部と、前記クッション部を保持するマスク保持部と、該マスク保持部に連設され、使用者の鼻または鼻口を覆い、鼻の周囲または鼻口の周囲に当接する装着部とを有し、前記マスク保持部は、前記クッション部の外周面の少なくとも一部を覆う保持部外壁部と、該保持部外壁部に連設され、その内側に向けて突出して前記クッション部の端部と当接する第1の突起部とを有し、前記装着部は、前記保持部外壁部に連設された装着部外壁部と、前記第1の突起部に連設された装着部内壁部とを有し、前記保持部外壁部及び前記第1の突起部の形状は、前記クッション部の三次元計測情報に基づき、三次元印刷装置により形成され、前記装着部外壁部及び前記装着部内壁部の形状は、使用者の顔部の三次元計測情報に基づき、三次元印刷装置により形成された、マスクアタッチメントとを備える非侵襲的陽圧換気用マスクの装着方法であって、前記マスク保持部を前記クッション部に取り付ける工程と、前記装着部を使用者の鼻の周囲または鼻口の周囲に装着する工程とを備える。
ここで、マスク保持部をクッション部に取り付ける工程によって、マスクアタッチメントとクッション部を一体化させることができる。
また、装着部を使用者の鼻の周囲または鼻口の周囲に装着する工程によって、マスクアタッチメントを介して、マスクを装着可能となる。
また、上記の目的を達成するために、本発明のマスクアタッチメントは、使用者の顔面に装着可能、かつ、呼吸用気体が流れる気体導通路が形成された人工呼吸器用マスクと、使用者の顔面との間に配置されると共に、前記人工呼吸器用マスクの一部を保持するマスク保持部と、該マスク保持部に連設され、使用者の鼻または鼻口を覆い、鼻の周囲または鼻口の周囲に当接する装着部とを有するものとなっている。
ここで、マスクアタッチメントが、使用者の顔面に装着可能、かつ、呼吸用気体が流れる気体導通路が形成された人工呼吸器用マスクと、使用者の顔面との間に配置されることによって、人工呼吸器用マスクと使用者の顔との間のフィッティング材として利用することができる。即ち、フィッティング材として、人工呼吸器用マスクによる使用者の顔面への圧迫軽減に寄与するものとなる。
また、人工呼吸器用マスクの一部を保持するマスク保持部によって、人工呼吸器用マスクにマスクアタッチメントを取り付け可能となる。
また、マスク保持部に連設され、使用者の鼻または鼻口を覆い、鼻の周囲または鼻口の周囲に当接する装着部によって、マスクアタッチメントが使用者の鼻の周囲または鼻口の周囲に装着されるものとなる。
本発明に係るマスクアタッチメントは、マスク装着時の使用感が良好であり、皮膚障害等の合併症の抑止や顔への圧迫軽減に寄与するものとなっている。
また、本発明に係るマスクアタッチメントの製造方法は、マスク装着時の使用感が良好であり、皮膚障害等の合併症の抑止や顔への圧迫軽減に寄与するマスクアタッチメントを製造可能な方法となっている。
また、本発明に係る非侵襲的陽圧換気用マスクの装着方法は、マスク装着時の使用感が良好であり、皮膚障害等の合併症の抑止や顔への圧迫軽減に寄与する非侵襲的陽圧換気用マスクを装着できる方法となっている。
本発明を適用したマスクアタッチメントとフルフェイスマスク(鼻口用)を示す概略図である。 本発明を適用したマスクアタッチメントとネーザルマスク(鼻用)を示す概略図である。 マスクアタッチメントのマスク保持部側から見た斜視図である。 マスクアタッチメントの側面図である。 (a)は、マスクアタッチメントの装着部側から見た概略図であり、(b)はマスクアタッチメントを、使用者の鼻の鼻根(または鼻梁)に取り付ける側から見た概略図である。 マスクアタッチメントの保持部内壁部が低いタイプのマスク保持部側から見た斜視図である。 (a)は、図3〜図5に示した保持部外壁部と保持部内壁部が同一高さで形成されたタイプのマスクアタッチメントの断面図、(b)は、図6に示した保持部内壁部が低いタイプのマスクアタッチメントの断面図、及び、(c)は、保持外壁部と第1の突起部のみが形成されたタイプ(保持内壁部なし)のマスクアタッチメントの断面図である。 図7(b)または図7(c)で示したマスクアタッチメントの取り付け対象の一例であるマスクのクッション部の構造を示した断面図である。 (a)は、全周に渡って形成された保持部内壁部を示す概略図、(b)は、一部に切欠きが形成された保持部内壁部を示す概略図、及び、(c)は、2カ所に切欠きが形成された保持部内壁部を示す概略図である。 (a)は、3カ所に切欠きが形成された保持部内壁部を示す概略図、及び、(b)は、3点に形成された保持部内壁部の概略図である。 (a)は、装着部外壁部と装着部内壁部との間に形成された中空部分の一例の概略図、(b)は、装着部外壁部と装着部内壁部との間に形成された中空部分の他の例の概略図、及び、(c)は、装着部外壁部と装着部内壁部との間に形成された中空部分の更に別の例の概略図である。 蛇腹状の溝を有するマスクアタッチメントの側面図である。 ハニカム状の内部構造を有するマスクアタッチメントの側面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明し、本発明の理解に供する。
なお、以下に示す構造は本発明の一例であり、本発明の内容はこれに限定されるものではない。
図1及び図2に示すように、本発明を適用したマスクアタッチメントは、使用者の鼻口の周囲、または、鼻の周囲に装着される非侵襲的陽圧換気療法に使用するマスク(以下、「マスク」と称する)に取り付けて使用されるものである。
図1に示すマスクアタッチメント1は、フルフェイスマスク(鼻口用)のタイプのマスクに取り付けて使用される。図2に示すマスクアタッチメント2は、ネーザルマスク(鼻用)のタイプのマスクに取り付けて使用される。
図1に示したマスクを例に、マスクの基本的な構造を説明する。マスク16は、所定の気体導通路17に連通したマスクフレーム18、頭部を保護する額保護パッド19、使用者の顔に当接するクッション部5、マスクを使用者の頭部に装着可能とするためのヘッドギア等から構成されている。
気体導通路17は、図示しない人工呼吸器に接続され、人工呼吸器側より供給される呼吸用気体、例えば、陽圧の空気等がマスクフレーム18側に供給される。マスクフレーム18及びクッション部5に形成された貫通孔を介して、呼吸用気体が使用者の鼻口に供給される。
マスク16内では、呼吸用気体が外部に漏れる(リークする)ことをなるべく防ぐために、可能な限り密閉した構造となっている。また、マスクフレーム18には呼気ポート(図示せず)が設けられ、マスクの内側の空気の流れのうち呼気を逃がす部分となる。
マスク16が使用者の鼻口の周囲に装着された状態を維持するため、マスクフレーム18にはヘッドギアが繋げられている。ヘッドギアに取り付けたベルト(図示せず)を介して、使用者の頭部にマスク16が装着可能となる。また、額保護パッド19の額側には、使用者の額を保護する弾性のクッション(図示せず)が設けられている。
クッション部5は、マスクフレーム18の端部に取り付けられ、同部分が使用者の鼻口の周囲の皮膚に接触して、鼻口を覆う部分となる。クッション部5は、マスクフレーム18の端部の内側に嵌装されているが、これ以外にも、マスクフレーム18の端面とクッション部の端面同士を面接触させ、両者を外嵌めの別部材で固定して一体させる構造等も存在する。
クッション部5の形状は、一般的に、マスクフレーム18の内側の呼吸用気体が流れる貫通孔の外形と同等の外形を有している。マスクフレーム18と当接する部分以外は、一定の厚みと長さを有する壁部材で構成され(クッション部5を平面視すると筒状体となる)、マスクフレーム18と使用者の顔との間の呼吸用気体の流路となる。即ち、壁部材の端部が、マスクアタッチメント1の取り付け部分となる。
また、マスクの構造によっては、クッション部の他に、クッション部とマスクフレームとの接合部を覆うように取り付けられたフラップ部を有するものもある。フラップ部は、クッション部の外側を覆う薄膜体であり、空気の漏れを低減する部分となる。また、フラップ部の端部が陽圧の空気を受け、使用者の顔にして、空気の漏れを低減する構造もある。クッション部やフラップ部は弾性を有する樹脂で形成される。
フラップ部を有するマスクの場合、フラップ部とクッション部の両方がマスクアタッチメントの取り付け対象部分となる。フラップ部を有するマスクに対しては、マスクアタッチメントがクッション部とフラップ部の両部材を外側から覆って、マスクに取り付けることができる。マスクにおけるクッション部やフラップ部は、マスクの製造元や種類によって形状や大きさが異なっており、本発明を適用したマスクアタッチメントの各バリエーションと、取付対象となるマスクのクッション部またはフラップ部との関係については、後述する。以下の説明では、便宜上、マスクアタッチメントの取り付け対象として、「クッション部」の表記を用いるが、マスクの種類によっては、取り付け対象となるフラップ部を含んで「クッション部」と呼んでいるものとする。
ここで、本発明を適用したマスクアタッチメントの取り付け対象となるマスク及びそのクッション部の形状は特に限定されるものではなく、マスクアタッチメントの形状を既存のマスクや、そのクッション部の形状に適合可能に形成するものとなる。
図1または図2に示すように、マスクアタッチメント1、2は、いずれも、マスクを構成するクッション部5、6に取り付けられる。
マスクアタッチメント1(2)において、クッション部に取り付ける領域であるマスク保持部3(4)の形状は、取り付け対象となるマスクや、そのクッション部の3次元形状に基づいて形成されている。即ち、マスク保持部3(4)は、取り付け対象となるクッション部5(6)の形状と所定のクリアランスを有して嵌合する形状に形成されている。
また、マスクアタッチメント1(2)において、使用者の鼻口の周囲、または、鼻の周囲に当接する領域である装着部7(8)の形状は、使用者の鼻口やその周囲の3次元形状、または、鼻やその周囲の3次元形状に基づいて形成されている。即ち、装着部7(8)は、使用者の顔の形状9(10)と三次元的に嵌合する形状に形成されている。なお、マスクアタッチメントの詳細な製造方法については後述する。
以下の説明では、ネーザルマスクのタイプのマスクに取り付けるマスクアタッチメントを例に説明を行うが、フルフェイスマスクのタイプのマスクに取り付けるマスクアタッチメントについても、以下に記載するものと同様の構成を採用することができる。
マスクアタッチメント2は、上述したように、クッション部への取り付け領域となるマスク保持部4と、使用者の顔に当接して、鼻の周囲を覆って装着される領域となる装着部8で構成されている。図3に示すように、マスク保持部4及び装着部8は一体化して形成され、医療用等の用途で用いられるシリコーンゴムで形成された弾性を有する部材である。
マスクアタッチメント2のマスク保持部4は、同部分の外形を構成する保持部外壁部11と、マスクのクッション部6の先端面(図示せず)と当接する第1の突起部12と、保持部外壁部11の内側に所定の間隙を有して形成された保持部内壁部13を有している。
また、第1の突起部12及び保持部内壁部13の内側には貫通孔14が形成されている。また、保持部外壁部11の端部では内周に沿って、内側にせり出したフランジ状の第2の突起部15が形成されている。また、保持部内壁部13の端部では外周に沿って、外側にせり出したフランジ状の第3の突起部66が形成されている。
マスク保持部4において、保持部外壁部11と保持部内壁部13がマスクのクッション部6の先端部分(上述したクッション部の壁部材の端部)を内外から挟み込む部分となる。また、クッション部6の先端面が第1の突起部12と当接した状態で、マスク保持部4のクッション部6への取り付けが完了し、クッション部6の先端側がマスク保持部4に保持される。貫通孔14は、呼吸用気体が流れる部分である。
また、マスク保持部4の第2の突起部15及び第3の突起部66は、取り付けられたクッション部6の内外周面に当接して、弾性体であるクッション部6に食い込む部分である(図7(a)参照)。第2の突起部15がクッション部6の外周面に、第3の突起部66がクッション部6の内周面にそれぞれ食い込むことで、マスク保持部4によるクッション部6の保持力が高められている。なお、図7及び図8の図中の符号Fでは、使用者の顔の位置を示している。
マスク保持部4とクッション部6が完全に嵌まった状態では、クッション部6の端部の壁部材は、保持部外壁部11、第1の突起部12及び保持部内壁部13に囲まれた状態となる。即ち、マスクアタッチメント2にクッション部6の端部を挿入する方向と略直交する方向から見た断面(図7(a)参照)では、第1の突起部12が底面となるU字状の溝に、クッション部6が嵌まり込むものとなる。マスクアタッチメント2では、第1の突起部12から装着部8にかけての内部領域は中実の部材となっている。
マスク保持部4の形状は、上述したように、クッション部6の端部の3次元形状に所定のクリアランスを有して嵌合する形状に形成されている。そのため、保持部外壁部11と保持部内壁部13の間の距離は、クッション部6の端部の壁部材の厚みと同等となっている。また、クッション部6の端面の凹凸形状に合わせて、第1の突起部12の形成位置が位置決めされている。
また、図示しないが、マスク保持部4とクッション部6との嵌合が完了した状態では、クッション部6の全ての壁部材に、マスク保持部4が外装されるわけではなく、クッション部6には、マスク保持部4に覆われない領域が残るものとなる。
ここで、必ずしも、マスクアタッチメント2が医療用等の用途で用いられるシリコーンゴムで形成される必要はなく、皮膚に長時間接触させても皮膚への影響が少なく、一定の弾性力を有する部材であって、採用しうる。但し、使用実績に基づく安全性や、装着時の快適性に繋がる柔らかい性質を有する点から、マスクアタッチメント2が医療用等の用途で用いられるシリコーンゴムで形成されることが好ましい。
また、必ずしも、マスク保持部4の第2の突起部15が設けられる必要はない。但し、マスク保持部4によるクッション部6の保持力が高まる点から、マスク保持部4の第2の突起部15が設けられることが好ましい。
また、必ずしも、クッション部6に、マスク保持部4に覆われない領域が残るように嵌合される構造となる必要はない。例えば、クッション部6の大部分が外側からマスク保持部4に覆われる構成であってもよい。但し、クッション部6にマスク保持部4に覆われない領域を残すことで、クッション部6自身の弾性力が生じる部分が残り、同部分でも、マスクが顔側に与える圧迫力を軽減することが可能となるため、クッション部6に、マスク保持部4に覆われない領域が残るように嵌合される構造となることが好ましい。
図4で更に、マスクアタッチメント2におけるマスク保持部4と装着部8の位置関係を説明する。図4で見る左側が、マスクアタッチメント2のマスク保持部4であり、右側が装着部8である。
図4では、装着部8の外形を構成する装着部外壁部20を示している。即ち、マスクアタッチメント2の外形は、マスク保持部4の保持部外壁部11と、装着部8の装着部外壁部20によって形作られている。保持部外壁部11と装着部外壁部20は、いずれも大部分が凹凸の少ない滑らかな端面を有している。
マスクアタッチメント2において、保持部外壁部11と装着部外壁部20は繋がっている。マスク保持部4と装着部8は同一のシリコーンゴムで一体的に形成されているため、外観上、両部材の明確な境界部分は存在しない。構造的にマスク保持部4と装着部8を区別する場合には、マスクアタッチメント2のうち、クッション部材6の端部が挿入可能な空間が形成された部分がマスク保持部4となる。
図5(a)及び図5(b)を用いて装着部8の形状を更に詳しく説明する。図5(a)に示すように、マスクアタッチメント2の装着部8は、装着部外壁部20と、使用者の鼻が位置する空間となる貫通孔14の一部を構成する装着部内壁部21を有している。
装着部内壁部21は、マスク保持部4の保持部内壁部13と繋がっている(図5(a)で見る手前側と奥側を繋ぐ方向)。即ち、呼吸用気体の流路となる貫通孔14は、マスク保持部4の保持部内壁部13と、装着部8の装着部内壁部21によって形作られている。
また、装着部内壁部21は、図5(a)の符号Sで示す黒色のハッチングの領域部分が、使用者の顔の3次元形状に合わせて形成した傾斜部22となっている(図5(a)及び図5(b)参照)。傾斜部22は、図5(b)に示すように、外側方向に掛けて貫通孔14の孔径が大きくなる向きに傾斜した形状であり、使用者の顔、特に鼻から鼻の周囲の皮膚にかけての顔上の緩やかな傾斜に沿う形に形成されている。
使用者が鼻の周囲にマスクアタッチメント2を装着した状態では、傾斜部22の部分が使用者の顔の形状の凹凸に沿って接触するため、快適な装着感を得ることができ、また、呼吸用気体の空気漏れを低減することができる。更に、傾斜部22の部分で接触面積が広くなるため、装着時に顔にかかる力を分散しやすくなり、圧迫を軽減することもできる。
また、装着部内壁部21の先端部分23、即ち、装着部内壁部21における装着部外壁部20と交わる直前の部分で、かつ、使用者の顔と接する部分は滑らかな曲面に形成されている。この結果、マスク16の装着時に、会話など顔の動きによってマスクアタッチメント2の取り付け位置が若干ずれた際も、先端部分23の部分が顔を圧迫しにくくなり、マスク装着時の圧迫感や痛みを軽減することができる。
本発明を適用したマスクアタッチメントの保持部内壁部に関するその他の構造の例について説明する。図6には、保持部内壁部24が低いタイプのマスクアタッチメント25を示している。
マスクアタッチメント25の保持部外壁部26は、上述したマスクアタッチメント2の保持部外壁部11と同様の構造であるが、その内周側に設けられた保持部内壁部24が、マスクアタッチメント2の保持部外壁部11よりも低く形成されている。保持部内壁部24の高さの設定は、適用するマスクのクッション部やフラップ部の大きさや形状に合わせて適宜設定することが可能である。
マスクアタッチメント25を用いる対象となるマスクは、例えば、図8に示すようなフラップ部が存在せず、クッション部27の先端部分28を内側方向に折り曲げてフラップ部と同様の機能を持たせたマスクである。
クッション部27は、先端部分28を折り曲げた分だけ、マスクアタッチメントに取り付ける領域の厚みが大きくなっている。上述したマスクアタッチメント2のように保持部外壁部11と保持部内壁部13の高さが同一に形成されたマスク保持部4では、クッション部27を内外から挟み込むことが困難となる。
そこで、図6に示すマスクアタッチメント25であれば、クッション部27の外周面は保持部外壁部26で覆って、クッション部27の内周面の一部を保持部内壁部24で挟み込み、クッション部27を保持することが可能となる。クッション部27の厚みの大きな部分は、保持部内壁部24の無い部分から貫通孔29側に逃がすことができる。また、マスクアタッチメント25には、第1の突起部30と第2の突起部31が形成され、上述した各突起部と同様の機能を果たしている(図7(b)参照)。また、マスクアタッチメント25は傾斜部68を有している。同部分の機能は、上述した傾斜部22と同じである。
また、図示しないが、マスクアタッチメント25の構造であれば、クッション部に対して、その外側を覆うフラップ部が大きく張り出した構造(クッション部の開口面積よりフラップ部の開口面積が小さくなる構造)のマスクに対しても、取り付け可能である。即ち、このようなマスクでは、クッション部とフラップ部を併せた厚みが大きくなるが、同部分を保持外壁部26と、これよりも低く形成された保持部内壁部24で保持することができる。
また、マスクアタッチメントの更なる別の構造として、図7(c)に示すマスクアタッチメント32で示す構造も採用しうる。マスクアタッチメント32では、保持部外壁部33と、第1の突起部34、及び第2の突起部35のみでクッション部36を保持する構造となっている。即ち、マスクアタッチメント32には、保持部内壁部が形成されていない。
マスクアタッチメント32は、マスクアタッチメント25と同様に、図8に示すようなマスクや、クッション部に対して、その外側を覆うフラップ部が大きく張り出した構造のマスクに取り付け可能である。マスクアタッチメント32では、保持部内壁部が形成されていない分、クッション部の厚みが大きなマスクや、クッション部とフラップ部を併せた部分の厚みが大きなマスクに取り付けることができる。また、マスクアタッチメント32は傾斜部69を有している。同部分の機能は、上述した傾斜部22と同じである。
図9及び図10を用いて、保持部内壁部の構造のバリエーションについて説明する。上述したマスクアタッチメント2(図3参照)や、マスクアタッチメント25(図6参照)では、図9(a)に示すように保持部内壁部13(24)が切れ目なく形成された構造となっていたが、本発明を適用したマスクアタッチメントでは、以下のような保持部内壁部の構造も採用しうる。
図9(b)に示すマスクアタッチメント37の保持部内壁部38は、一部に切欠き39が形成されている。また、図9(c)に示すマスクアタッチメント40の保持部内壁部41は、2カ所に切欠き42が形成されている。更に、図10(a)に示すマスクアタッチメント43の保持部内壁部44は、3カ所に切欠き45が形成されている。
図9(b)、図9(c)及び図10(a)に示すように、保持部内壁部は部分的に切り欠きを設けて形成することも可能である。これらの切欠きは、マスクアタッチメントの軽量化や、マスクアタッチメントの造形費用を低減する目的に合わせて適宜設定することが可能である。
更には、図10(b)に示すマスクアタッチメント46の保持部内壁部47は、3か所に点状に形成されている。
図10(b)に示すように、保持部内壁部を点状に形成して、同部分にてクッション部の端部を保持する構成とすることも考えられる。なお、保持部内壁部に切欠きを設ける場合や、点状の保持部内壁部として形成する構造にする場合には、マスクアタッチメントがクッション部を保持した際の安定性を高める観点から、保持部内壁部が、マスクアタッチメントの、使用者の鼻根または鼻梁の近傍に位置する部分(図9及び図10の上側部分)、または、使用者の鼻腔(鼻の下)の近傍に位置する部分(フルフェイスマスクの場合には、下唇の下部に相当する部分)に設けられることが好ましい。
続いて、マスクアタッチメントを装着した際の圧迫感を軽減するための構造について、以下説明する。
図11(a)〜図11(c)には、マスクアタッチメントの装着部側の内部に中空部分を形成した構造を示している。即ち、図11に示す各マスクアタッチメントでは、装着部の内側が中実に形成され、その中実部分の一部に中空部分を形成するものとなる。なお、図11(a)〜図11(c)における中空部分とその周辺の構造は、中空部分を見やすくするために部分的に断面を示した図面となっている。
例えば、図11(a)に示すマスクアタッチメント50では、使用者の顔側に位置する領域である装着部51の内側に2カ所に中空部分52が形成されている。図11(a)で見る右側の中空部分が、使用者の鼻の鼻梁部に接触する部分の近傍に設けられたものである。また、図11(a)で見る左側の中空部分が、使用者の鼻の、鼻周囲かつ鼻腔の横の部分の近傍に設けられたものである。この2カ所の中空部分が形成された箇所は、皮膚が薄く、皮膚直下に骨があり、マスクによる圧迫で血流が阻害されやすい部分である。同部分に接触するマスクアタッチメント50の内部に、中空部分52を形成することで、圧迫の軽減を図り、血流の阻害を抑止することができる。
また、図11(b)に示すマスクアタッチメント53は装着部54の内側中央に、やや大きめの中空部分55が形成されている。中空部分55は、使用者の鼻の下、鼻腔周囲(唇の上の部分)の近傍に設けられたものである。この中空部分55が形成された箇所もマスクの圧迫で血流が阻害されやすい箇所であるため、中空部分55を設けることで、同様に、圧迫の軽減を図り、血流の阻害を抑止することができる。
更に、図11(c)に示すマスクアタッチメント56は装着部57の内側部分の2カ所に中空部分58が形成されている。この中空部分58は、図11(a)の中空部分52のうち、右側の中空部分に相当するものであり、図11(c)に示すように、使用者の鼻から見て、左右の2箇所に、中空部分58を形成しうることを示している。
このように、マスクアタッチメントの装着部の内側に中空部分を形成することで、マスク及びマスクアタッチメントを顔に装着した際の顔側にかかる圧力が中空部分により吸収され、装着時の圧迫感を軽減して、鼻の周辺での血流の阻害を抑止することができる。また、中空部分を形成する位置や大きさは適宜設定することが可能である。なお、図示しないが、マスクアタッチメントの装着部の内側の中実部分を薄めに形成して、圧迫感を軽減する構造とすることも可能である。
図12に示すマスクアタッチメント59では、マスク保持部4と装着部8との間の構造の一部に、凸部と凹部が連続した蛇腹状の溝62が形成されている。この蛇腹状の溝62は、マスクアタッチメント59を装着した際の顔側にかかる圧力に応じて、溝部分が伸縮して圧力を弱める部分となる。このように、マスクアタッチメントに蛇腹状の溝を設けて、圧迫感を軽減する構造とすることもできる。
また、図13に示すマスクアタッチメント63では、装着部64の内側がハニカム状の内部構造65となっている。ハニカム状の内部構造65を構成する六角形の形状は、マスクアタッチメント62を側面視した状態で、その六角形の形状が明確に見える向きに形成されている。このハニカム状の内部構造65は、マスクアタッチメント63を装着した際の顔側にかかる圧力に応じて、六角形の内部の隙間が潰れて圧力を弱める部分となる。このように、マスクアタッチメントの装着部の内側にハニカム状の内部構造65を設けて、圧迫感を軽減する構造とすることもできる。
本発明を適用したマスクアタッチメントは、各種センサを取り付けて使用する態様も採用しうる。併用するセンサの種類としては、例えば、「加速度センサ」との併用が考えられる。加速度センサは、取り付けた対象物の加速度を計測可能なセンサであり、マスクアタッチメントに取り付けた場合には、マスクアタッチメントの姿勢をセンシング可能となる。これにより、例えば、使用者の睡眠時の姿勢(顔の向き)を検出して、使用者の気道の状況(開閉具合の程度等)を推測するための情報として利用することが考えられる。
マスクアタッチメントに加速度センサを取り付ける場合には、使用者の顔の向きを正しく計測するために、マスクアタッチメントの中心部かつ下部側、即ち、顔の下部側(鼻の下、または、口の下)に位置する領域に取り付けることが好ましい。また、加速度センサに対して呼気や吸気の湿度が及ぼす影響を考慮して、呼気や吸気と接触しにくい外壁部側(保持部外壁部または装着部外壁部)に取り付けることが好ましい。
また、本発明を適用したマスクアタッチメントには、例えば、「音センサ」との併用が考えられる。音センサは、取り付けた対象物の周囲の音の情報を検知するセンサであり、マスクアタッチメントに取り付けた場合には、例えば、使用者の睡眠時の呼吸音やいびきの有無、音量等をセンシング可能となる。いびきの主な原因は気道が狭くなることであり、使用者のいびきの有無や、その程度を音の情報として検出して、使用者の気道の状況(開閉具合の程度等)を推測するための情報として利用することが考えられる。
マスクアタッチメントに音センサを取り付ける場合には、音を正確に検知するために、マスクアタッチメントの外壁部側(保持部外壁部または装着部外壁部)に取り付けることが好ましい。また、ネーザルマスクに取り付けるマスクアタッチメントであれば、鼻腔の下部の近傍の位置、フルフェイスマスクに取り付けるマスクアタッチメントであれば、口の下部の近傍の位置が、使用者の喉に近い場所となるため好ましい。このように、マスクアタッチメントを加速度センサや音センサと併用することで、使用者の症状の把握や治療のための参考の情報を取得することが可能となる。
続いて、本発明を適用したマスクアタッチメントの製造方法について、以下説明を行う。なお、以下に示す製造方法は本発明の一例であり、本発明の内容は適宜設定を変更することが可能であり、本発明の内容はこれに限定されるものではない。
本発明を適用したマスクアタッチメントの製造方法は、主に次の(1)〜(5)の流れで製造される。
(1)マスクのクッション部の3次元形状の計測または3次元形状情報の取得。
(2)使用者の顔の3次元形状の計測。
(3)マスクアタッチメントの3次元形状データの加工。
(4)マスクアタッチメントの3次元形状データの内容の検証。
(5)3次元印刷装置によるマスクアタッチメントの造形。
(1)マスクのクッション部の3次元形状の計測または3次元形状情報の取得。
既存のマスクにおけるクッション部の3次元形状のデータを3Dスキャナ等にて計測する。3Dスキャナは既知の装置を利用可能である。既存のマスクは、製造会社や機種によって、マスクフレームや、これに取り付けられたクッション部の形状が異なるため、その立体的な3次元形状を計測して、マスク側の3次元計測情報として記録する。なお、3次元形状のデータは3Dスキャナで取得する以外にも、撮影した画像データの解析等によって取得することも可能である。
マスク側の3次元計測情報を記録しておくことで、同じマスクを使用する他の使用者がいる場合には、マスク側の情報として、再度利用することが可能となる。また、マスクの製造会社が、マスク製品の設計上の情報として、3次元形状に関する情報を公開または提供している場合には、この情報を利用することもできる。
(2)使用者の顔の3次元形状の計測。
マスク及びマスクアタッチメントを使用する使用者の顔の3次元形状のデータを3Dスキャナ等にて計測する。3Dスキャナは既知の装置を利用可能であり、例えば、レーザータイプの三次元測定器や、ハンディタイプのスキャナが利用できる。なお、年齢の経過等の時間的な要因や、抜歯、整形手術、事故等の外部的要因によって、使用者の顔の形状が変化した場合には、顔の3次元形状を再度計測することが必要となる。
(3)マスクアタッチメントの3次元形状データの加工。
マスクのクッション部について計測した3次元形状のデータに基づき、これと嵌合するマスク保持部側の3次元形状データを作製する。また、マスク保持部側の3次元形状データに基づき、使用者の顔の3次元形状データから、鼻口の周囲または鼻の周囲の形状を切り出す(アタッチメントの顔側の外側の形状となる)。更に、呼吸用気体が流れる気体導通路を形成するために、マスク保持部側の3次元形状データに基づき、顔の3次元形状データから鼻口とその周囲または鼻とその周囲の3次元形状データを部分的に削除する(アタッチメントの顔側の内側の形状となる)。そして、マスク保持部側の3次元形状データと、顔側(装着部側)の3次元形状データを接合するための面を設定する。この面がマスクアタッチメントを構成するマスク保持部および装着部における外壁ならびに内壁となる。
マスクアタッチメントの顔側の端部、即ち、使用者の顔に接触する先端部分の形状が滑らかな曲面になるようにデータを修正する。また、マスクアタッチメントの造形用ファイルデータのデータサイズを小さくするため、3次元形状データを構成するメッシュのサイズの調整を行う。具体的には、マスクアタッチメントの顔側(顔の3次元形状に基づく装着部側)は形状における凹凸がクッション部に比べて大きいので、顔の形状を正確に反映するためにデータを構成するメッシュを細かく設定して、形状の曲がり具合を精度高く反映するものとする。一方、クッション部側や外壁部の大部分を構成する凹凸の少ない面状の部分はメッシュを粗く設定する。この結果、マスクアタッチメントの造形用ファイルデータのデータサイズを小さくすることができる。
(4)マスクアタッチメントの3次元形状データの内容の検証。
設計したデータの正確性について検証する。上記の流れで作成したマスクアタッチメントの3次元形状データについて、その立体形状を構成する面の法線方向、面の交差、穴の有無、面の大きさ等を確認する。修正の必要な部分については、面の設定や厚みの設定等の行い、再度、データの内容の検証を行う。修正後の3次元形状データは、例えば、STL形式のファイルに出力する。
(5)3次元印刷装置によるマスクアタッチメントの造形。
検証した3Dデータをもとにマスクアタッチメントの造形を行う。上述した流れで準備したSTL形式等のファイルを3次元印刷装置の制御部に送り、シリコーンゴム等の原料からマスクアタッチメントを造形する。以上までの流れで、本発明を適用したマスクアタッチメントが製造される。
また、本発明のマスクアタッチメントの造形では、3次元印刷装置でマスクアタッチメントを造形するだけでなく、マスクアタッチメント造形用の型を作製して製造する方法でもよい。型は樹脂原料等によって形成する。作製した型にマスクアタッチメントの原料となるシリコーンゴムを流し込み、既知の方法、例えば、加熱等にて硬化させる。硬化後の型から成型されたマスクアタッチメントを取り出す。このような流れでも、本発明を適用したマスクアタッチメントが製造可能である。
以上のとおり、本発明を適用したマスクアタッチメントは、マスク装着時の使用感が良好であり、皮膚障害等の合併症の抑止や顔への圧迫軽減に寄与するものとなっている。
また、本発明を適用したマスクアタッチメントの製造方法は、マスク装着時の使用感が良好であり、皮膚障害等の合併症の抑止や顔への圧迫軽減に寄与するマスクアタッチメントを提供可能な方法となっている。
また、本発明に係る非侵襲的陽圧換気用マスクの装着方法は、マスク装着時の使用感が良好であり、皮膚障害等の合併症の抑止や顔への圧迫軽減に寄与する非侵襲的陽圧換気用マスクを装着できる方法となっている。
1 マスクアタッチメント(フルフェイスマスク用)
2 マスクアタッチメント(ネーザルマスク用)
3 マスク保持部
4 マスク保持部
5 クッション部
6 クッション部
7 装着部
8 装着部
9 使用者の顔の形状(鼻口の周囲)
10 使用者の顔の形状(鼻の周囲)
11 保持部外壁部
12 第1の突起部
13 保持部内壁部
14 貫通孔
15 第2の突起部
16 マスク
17 気体導通路
18 マスクフレーム
19 額保護パッド
20 装着部外壁部
21 装着部内壁部
22 傾斜部
23 装着部内壁部の先端部分
24 保持部内壁部
25 マスクアタッチメント
26 保持部外壁部
27 クッション部
28 クッション部の先端部分
29 貫通孔
30 第1の突起部
31 第2の突起部
32 マスクアタッチメント
33 保持部外壁部
34 第1の突起部
35 第2の突起部
36 クッション部
37 マスクアタッチメント
38 保持部内壁部
39 切欠き
40 マスクアタッチメント
41 保持部内壁部
42 切欠き
43 マスクアタッチメント
44 保持部内壁部
45 切欠き
46 マスクアタッチメント
47 保持部内壁部
48 マスクアタッチメント
49 保持部内壁部
50 マスクアタッチメント
51 装着部
52 中空部分
53 マスクアタッチメント
54 装着部
55 中空部分
56 マスクアタッチメント
57 装着部
58 中空部分
59 マスクアタッチメント
60 保持部外壁部
61 装着部外壁部
62 蛇腹状の溝
63 マスクアタッチメント
64 装着部
65 ハニカム状の内部構造
66 第3の突起部
67 貫通孔
68 傾斜部
69 傾斜部

Claims (13)

  1. 使用者の顔面に装着可能、かつ、呼吸用気体が流れる気体導通路が形成されたマスクフレームと、該マスクフレームに取り付けられ、前記気体導通路に連通する貫通孔が形成された弾性を有するクッション部とを備えた、非侵襲的陽圧換気用マスクに取り付け可能であると共に、前記クッション部を保持するマスク保持部と、該マスク保持部に連設され、使用者の鼻または鼻口を覆い、鼻の周囲または鼻口の周囲に当接する装着部とを備えるマスクアタッチメントであって、
    前記マスク保持部は、前記クッション部の外周面の少なくとも一部を覆う保持部外壁部と、該保持部外壁部に連設され、その内側に向けて突出して前記クッション部の端部と当接する第1の突起部とを有し、
    前記装着部は、前記保持部外壁部に連設された装着部外壁部と、前記第1の突起部に連設された装着部内壁部とを有し、
    前記装着部内壁部は、前記第1の突起部とは反対側の端部かつ前記装着部外壁部に向かって緩やかに傾斜する傾斜部が形成された
    マスクアタッチメント。
  2. 前記マスク保持部は、前記保持部外壁部の内側かつ前記第1の突起部とは反対側の端部に位置し、かつ、同保持部外壁部の内側に向けて突出して前記クッション部の外周面と当接する第2の突起部を有する
    請求項1に記載のマスクアタッチメント。
  3. 前記マスク保持部は、前記第1の突起部の前記保持部外壁部とは反対側の少なくとも一部に同保持部外壁部と略平行に連設され、前記保持部外壁部との間で前記クッション部を挟持する保持部内壁部を有する
    請求項1または請求項2に記載のマスクアタッチメント。
  4. 前記保持部内壁部は、前記第1の突起部の前記保持部外壁部とは反対側の全部分に設けられた
    請求項3に記載のマスクアタッチメント。
  5. 前記第1の突起部を起点とする前記保持部外壁部の長さと、同第1の突起部を起点とする前記保持部内壁部の長さが略同一の長さに形成された
    請求項3または請求項4に記載のマスクアタッチメント。
  6. 前記装着部外壁部と前記装着部内壁部との間に中空部分が形成された
    請求項1、請求2、請求項3、請求項4または請求項5に記載のマスクアタッチメント。
  7. 前記マスク保持部と前記装着部の間に、前記第1の突起部から見た前記保持部外壁部の形成方向に沿って凸部と凹部が連続する蛇腹構造が形成された
    請求項1、請求2、請求項3、請求項4、請求項5または請求項6に記載のマスクアタッチメント。
  8. 前記装着部外壁部と前記装着部内壁部との間に、前記第1の突起部から見た前記保持部外壁部の形成方向に沿って複数のハニカム状の空隙が形成された
    請求項1、請求2、請求項3、請求項4、請求項5または請求項6に記載のマスクアタッチメント。
  9. 使用者の顔面に装着可能、かつ、呼吸用気体が流れる気体導通路が形成されたマスクフレームと、該マスクフレームに取り付けられ、前記気体導通路に連通する貫通孔が形成された弾性を有するクッション部とを備えた、非侵襲的陽圧換気用マスクに取り付け可能であると共に、前記クッション部を保持するマスク保持部と、該マスク保持部に連設され、使用者の鼻または鼻口を覆い、鼻の周囲または鼻口の周囲に当接する装着部とを備え、
    前記マスク保持部は、前記クッション部の外周面の少なくとも一部を覆う保持部外壁部と、該保持部外壁部に連設され、その内側に向けて突出して前記クッション部の端部と当接する第1の突起部とを有し、
    前記装着部は、前記保持部外壁部に連設された装着部外壁部と、前記第1の突起部に連設された装着部内壁部とを有する、マスクアタッチメントの製造方法であって、
    前記クッション部の三次元形状を計測して、その三次元計測情報を取得するクッション部形状計測工程と、
    使用者の顔部の三次元形状を計測して、その三次元計測情報を取得する顔部形状計測工程と、
    前記クッション部形状計測工程で取得した前記クッション部の三次元計測情報に基づき、前記保持部外壁部及び前記第1の突起部の形状と、前記顔部形状計測工程で取得した前記顔部の三次元計測情報に基づき、前記装着部外壁部及び前記装着部内壁部の形状とを三次元印刷装置により形成するマスク形成工程とを備える
    マスクアタッチメントの製造方法。
  10. 前記マスク保持部は、前記保持部外壁部の内側かつ前記第1の突起部とは反対側の端部に位置し、かつ、同保持部外壁部の内側に向けて突出して前記クッション部の外周面と当接する第2の突起部を有し、
    前記マスク形成工程は、前記クッション部形状計測工程で取得した前記クッション部の三次元計測情報に基づき、前記第2の突起部の形状を三次元印刷装置により形成する
    請求項9に記載のマスクアタッチメントの製造方法。
  11. 前記マスク保持部は、前記第1の突起部の前記保持部外壁部とは反対側の少なくとも一部に同保持部外壁部と略平行に連設され、前記保持部外壁部との間で前記クッション部を挟持する保持部内壁部を有し、
    前記マスク形成工程は、前記クッション部形状計測工程で取得した前記クッション部の三次元計測情報に基づき、前記保持部内壁部の形状を三次元印刷装置により形成する
    請求項9または請求項10に記載のマスクアタッチメントの製造方法。
  12. 使用者の顔面に装着可能、かつ、呼吸用気体が流れる気体導通路が形成されたマスクフレームと、
    該マスクフレームに取り付けられ、前記気体導通路に連通する貫通孔が形成された弾性を有するクッション部と、
    前記クッション部を保持するマスク保持部と、該マスク保持部に連設され、使用者の鼻または鼻口を覆い、鼻の周囲または鼻口の周囲に当接する装着部とを有し、
    前記マスク保持部は、前記クッション部の外周面の少なくとも一部を覆う保持部外壁部と、該保持部外壁部に連設され、その内側に向けて突出して前記クッション部の端部と当接する第1の突起部とを有し、
    前記装着部は、前記保持部外壁部に連設された装着部外壁部と、前記第1の突起部に連設された装着部内壁部とを有し、
    前記保持部外壁部及び前記第1の突起部の形状は、前記クッション部の三次元計測情報に基づき、三次元印刷装置により形成され、
    前記装着部外壁部及び前記装着部内壁部の形状は、使用者の顔部の三次元計測情報に基づき、三次元印刷装置により形成された、マスクアタッチメントとを備える非侵襲的陽圧換気用マスクの装着方法であって、
    前記マスク保持部を前記クッション部に取り付ける工程と、
    前記装着部を使用者の鼻の周囲または鼻口の周囲に装着する工程とを備える
    非侵襲的陽圧換気用マスクの装着方法。
  13. 使用者の顔面に装着可能、かつ、呼吸用気体が流れる気体導通路が形成された人工呼吸器用マスクと、使用者の顔面との間に配置されると共に、前記人工呼吸器用マスクの一部を保持するマスク保持部と、該マスク保持部に連設され、使用者の鼻または鼻口を覆い、鼻の周囲または鼻口の周囲に当接する装着部とを有する
    マスクアタッチメント。
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