JP2018101655A - 冷却装置、冷却方法、及び熱伝導体 - Google Patents

冷却装置、冷却方法、及び熱伝導体 Download PDF

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Abstract

【課題】発熱量・作動規定温度の異なる密閉装置内の発熱体からの熱を効率的に容器表面に至らせることができ、装置全体の冷却効率を向上させる。【解決手段】液冷媒Rが封入された内部空間2にて該液冷媒Rに浸漬して発熱体Aが配置される密閉容器1と、密閉容器1の表面に形成されて液冷媒Rを介して伝達された熱を外部に放出する放熱部3と、発熱体Aと放熱部3とを連結する変形可能な熱伝導体4とを具備する。【選択図】図1

Description

本発明は、密閉容器内に設置された回路基板上の発熱体で生じた熱を効率良く排出することができる冷却装置、冷却方法、及び熱伝導体に関する。
回路部品が収容される筐体として、閉鎖空間を内部に有する密閉容器が使用されている。
この密閉容器では、内部に収容された発熱体を搭載する回路基板から発生する熱を、外気へ直接放熱することができないことから、該密閉容器の容器表面を介して外気へ放熱する必要があった。
このため、容器表面と発熱体までの温度上昇を抑えるための技術が開発されてきた。その一つとして、密閉筐体内に低沸点冷媒を封入し、冷媒が内部の発熱体から気化〜沸騰することで、気化熱により熱源を冷却しつつ、熱量を気相の冷媒として筐体内壁まで移動させる技術が開発されている。
例えば、特許文献1に示される液冷モジュール50では、図5に示されるように複数の発熱体51Aを搭載した回路基板51を冷却容器52内の液冷媒53に浸漬し、容器52の表面上の外部フィン54を介して外気に放熱している。そして、特許文献1では、浸漬された回路基板51上の発熱体の熱を液冷媒53が蒸発することで奪い、その後、冷媒蒸気が容器52の内側表面で凝縮し、該冷媒蒸気が液化する過程で熱を容器外に放熱している。
また、特許文献1では、複数の発熱体を搭載した回路基板51を浸漬した冷却容器52の内壁に、各発熱体間を分離・遮閉するような分離フィン55を内接することにより、発熱体間の蒸発により生じる気泡による作用で、膜沸騰が発生して冷却効率が低下するという課題を解決している。
実開昭57−154158号公報
しかしながら、特許文献1では、発熱量・作動規定温度の異なる発熱体を効率的に冷却することが困難であるという問題があり、特に大きさ・形状・相互間隔が異なる発熱体である場合には、筐体・フィンのデザインが複雑化するという問題が生じている。
この発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、発熱量・作動規定温度の異なる密閉装置内の発熱体からの熱を効率的に容器表面に至らせることができ、装置全体の冷却効率向上が可能な冷却装置、冷却方法、及び熱伝導体を提供するものである。
上記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。すなわち、本発明は、液冷媒が封入された内部空間にて該液冷媒に浸漬して発熱体が配置される密閉容器と、前記密閉容器の表面に形成されて前記液冷媒を介して伝達された熱を外部に放出する放熱部と、前記発熱体と前記放熱部とを連結する変形可能な熱伝導体と、を具備することを特徴とする。
本発明によれば、特定の発熱体の温度上昇及び液冷媒の気泡発生を抑制し、冷却装置全体の効率向上が可能となる。
本発明に係る冷却装置の正断面図である。 本発明の第1実施形態に係る冷却装置の正断面図である。 本発明の第2実施形態に係る冷却装置を示す図であって、(A)は全体を示す正断面図、(B)は熱伝導体を示す斜視図である。 本発明の第3実施形態に係る冷却装置の正断面図である。 従来に係る冷却装置の正断面図である。
本発明の冷却装置10及び冷却装置10を用いた冷却方法について、図1の正断面図を参照して説明する。
1に符号1で示すものは装置本体となる密閉容器であって、その内部空間2には液冷媒Rが収容されるとともに、液冷媒Rに浸漬して発熱体Aが配置されている。該発熱体Aは回路基板C上に複数配置されている。
密閉容器1の表面には、液冷媒Rを介して伝達された熱を外部に放出する放熱部3が設けられている。この放熱部3としては例えば多数の放熱フィンを有する放熱部材が使用されている。
密閉容器1の放熱部3と、該密閉容器1の内部空間2に位置する発熱体Aとの間には、これらを連結する変形可能な熱伝導体4が設けられている。この熱伝導体4として、例えばばね部材などが使用されている。
そして、以上のように構成された本発明の冷却装置10は、装置本体となる密閉容器1内にて液冷媒Rに浸漬して配置された発熱体Aと、該密閉容器1の表面に形成された放熱部3との間に、これらを連結する変形可能な熱伝導体4を設けた構成である。そして、このような熱伝導体4により、発熱体Aの表面積を増加させて液冷媒Rの蒸発を促進させることができる。
また、この冷却装置10では、熱伝導体4を併用することにより、発熱体Aからの熱輸送を、液冷媒Rを経由した蒸発と、熱伝導体4を経由した熱伝導とに分散することが可能となり、その結果、特に高温の発熱体Aの近傍における液冷媒Rの気泡生成量を減少させ、周囲にある他の発熱体Aへの影響を軽減させることができ、冷却装置全体の効率向上が可能となる。
さらに本発明の冷却装置10では、熱伝導体4を併用し容器1表面に効率的に熱を拡散することにより、装置の温度勾配を減少させ、装置の劣化を抑え、容器1表面から外気への放熱効率向上が可能となる。
また、発熱体Aと放熱部3とを連結する熱伝導体4は、ばね部材等の変形可能な材料により形成されているので、装置の輸送時などに発生する振動や衝撃、及び周辺部材の熱膨張によって発熱体Aに圧力が加わり、発熱体Aが壊れるリスクも軽減することが可能となる。
すなわち、本発明の冷却装置10では、密閉容器1内に発熱量・作動規定温度の異なる発熱体Aが配置されたとしても、該発熱体Aと放熱部3との間に変形可能な熱伝導体4を選択的に設けることにより、特定の発熱体Aの温度上昇及び液冷媒Rの気泡発生を抑制し、冷却装置全体の効率向上が可能となる。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態に係る冷却装置100について、図2の正断面図を参照して詳細に説明する。
図2に符号11で示すものは装置本体となる密閉容器であって、その内部空間12には液冷媒Rが収容されるとともに、液冷媒Rに浸漬して複数の発熱体Aが配置されている。これら発熱体Aは回路基板C上に配置されている。
密閉容器11の表面には、液冷媒Rを介して伝達された熱を外部に放出する放熱部13が形成されている。この放熱部13として多数の放熱フィン13Aを有する放熱部材が使用されている。
この密閉容器11の放熱部13と、該密閉容器11の内部空間12に位置する発熱体Aとの間には、これらを連結する弾性変形可能な熱伝導体14が設けられている。
本実施形態では、この熱伝導体14としてコイル状のばね部材などが使用されており、弾性変形した状態で配置されることにより、一定の弾力性を持って密閉容器11の放熱部13と、該密閉容器11内の発熱体Aとを接続している。すなわち、熱伝導体14は、弾性変形状態で発熱体Aと密閉容器11の内面とに接触することにより、これらの間の接触個所における熱抵抗を最小限として熱伝導を促進させている。
熱伝導体14は液冷媒Rと比較して高い熱伝導率を有する素材で、かつ発熱体Aで生じた熱により膨張する又は容器表面からの外部衝撃を吸収できる弾力性を有するものであり、例として銅製のコイルばねが挙げられる。しかし、この熱伝導体14はコイルばねである必要はなく、さらには銅素材である必要もない。例えば、ステンレス製のスプリングや金たわし、金属ビーズ敷き詰めにより弾力性を有するものであっても良い。
また、熱伝導体14の表面はサンドブラストや微粒子の焼結などを使用し表面を荒らし、拡大した表面積により蒸発が促進されることが望ましい。
そして、以上のように構成された冷却装置100では、発熱体Aが発熱すると、該発熱体Aに含まれる熱量が液冷媒Rに移行し、その結果、その熱が気化熱となって液冷媒Rが沸騰しかつ発熱体Aを冷却する。
その後、気化した液冷媒Rが密閉容器11の内壁に達すると、密閉容器11の内壁に熱を奪われて凝縮し、凝縮熱は放熱フィン13Aを介して外気へ放熱される。
このとき、発熱体Aで発生した熱量は、上述したように液冷媒Rを沸騰させる一方で、その一部が熱伝導体14を介して密閉容器11の内壁へ熱伝導により直接移動することになる。
その結果、密閉容器11の壁面から発熱体Aまでの熱抵抗は低下して、発熱体Aの温度上昇が抑えられるとともに、液冷媒Rの気化量が減少することによって、発生した蒸気の気泡が周囲の発熱体Aの冷却を妨げるリスクも低下する。
さらには、発熱体Aと密閉容器11間は弾力のある熱伝導体14によって接続しているため、装置の輸送時などに発生する振動や衝撃、及び、周辺部材の熱膨張によって発熱体Aに圧力が加わり、発熱体Aが壊れるリスクも軽減する。
なお、密閉容器11の放熱部13と、密閉容器11内の発熱体Aとの間の熱伝導体14は、複数ある発熱体Aにおいて選択的に設けると良い。具体的には、熱伝導体14は、複数ある発熱体Aの中で、相対的に発熱量の大きい発熱体A(図2に符号A1で示す)、及び/又は相対的に作動規定温度が低い発熱体A(図2に符号A2で示す)に接続すると良い。
前者の相対的に発熱量の大きい発熱体Aは、蒸発による気泡生成量も増加するため、周囲にある他の発熱体Aの蒸発作用を阻害してしまうが、熱伝導体14を併用することにより、発熱量の大きい発熱体Aの熱輸送を蒸発と熱伝導に分散することが可能となる。発熱量の一部を直接容器表面へ移動することが可能となるため、気泡の生成量を減少し、周囲の他の発熱体Aへの影響を軽減させることができる。
また、相対的に作動規定温度が低い発熱体Aは通常発熱量自体も小さいことが多く、そのような発熱体Aが高発熱体Aと共に浸漬された場合、蒸発が起こりづらくなるが、熱伝導体14を併用することにより、局所的に熱抵抗を低下する働きを加えることができる。その結果、密閉装置壁面から発熱体Aまでの熱抵抗は低下し、発熱体Aの温度上昇が抑えられるとともに、冷媒の気化量が減少することによって、発生した蒸気の気泡が周囲の発熱体Aの冷却を妨げるリスクも低下することができる。
以上詳細に説明したように第1実施形態に示される冷却装置100は、装置本体となる密閉容器11内にて液冷媒Rに浸漬して配置された発熱体Aと、該密閉容器11の表面に形成された放熱部13との間に、これらを連結する弾性変形可能な熱伝導体14を設けた構成である。そして、このような熱伝導体14により、発熱体Aの表面積を増加させて液冷媒Rの蒸発を促進させることができる。
また、この冷却装置100では、熱伝導体14を併用することにより、発熱体Aからの熱輸送を、液冷媒Rを経由した蒸発と、熱伝導体14を経由した熱伝導とに分散することができ、その結果、液冷媒Rの気泡生成量を減少させ、周囲にある他の発熱体Aへの影響を軽減させることができ、冷却装置全体の効率向上が可能となる。
さらに本実施形態の冷却装置100では、熱伝導体14を併用し密閉容器11表面に効率的に熱を拡散することにより、装置の温度勾配を減少させ、装置の劣化を抑え、密閉容器11表面から外気への放熱の効率を向上させることができる。
また、発熱体Aと放熱部13とを連結する熱伝導体14は、ばね部材等の変形可能な材料により形成されているので、装置の輸送時などに発生する振動や衝撃、及び周辺部材の熱膨張によって発熱体Aに圧力が加わり、発熱体Aが壊れるリスクも軽減することが可能となる。
すなわち、本実施形態の冷却装置100では、密閉容器11内に発熱量・作動規定温度の異なる発熱体Aが配置されたとしても、該発熱体Aと放熱部13との間に変形可能な熱伝導体14を選択的に設けることにより、特定の発熱体Aの温度上昇及び液冷媒Rの気泡発生を抑制し、冷却装置全体の効率を向上させることが可能となる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態に係る冷却装置101について、図3(A)の正断面図及び図3(B)の斜視図を参照して詳細に説明する。
第2実施形態に示される冷却装置101が、第1実施形態の冷却装置100と構成を異にするのは熱伝導体20の構成である。
第2実施形態に示される熱伝導体20は、図3(B)に示されるように湾曲した複数枚の板ばね21が隣接しかつ複数列配置されたものであって、これら複数枚の板ばね21を経由して、発熱体Aで生じた熱を密閉容器11の放熱部13に伝達する。(なお図3(A)では板ばねが一部を簡略化して表現されている)
熱伝導体20の板ばね21は熱伝導率の高い素材で、かつ装置部品の熱膨張、容器表面からの外部衝撃を変形により吸収できる弾力性を有するものである。熱伝導体20の例として、銅製の板ばねが挙げられるが、素材は銅であることに限定されず、ステンレス等の他の金属であっても良い。
そして、以上詳細に説明した第2実施形態に示される冷却装置101では、密閉容器11内の発熱体Aと、密閉容器11の表面の放熱部13との間に、板ばね21からなる熱伝導体20を設けることにより、発熱体Aからの熱輸送を、液冷媒Rを経由した蒸発と、熱伝導体20を経由した熱伝導とに分散することができる。その結果、液冷媒Rの気泡生成量を減少させ、周囲にある他の発熱体Aへの影響を軽減させることができ、冷却装置全体の効率向上が可能となる。
また、本実施形態に示される冷却装置101では、発熱体Aと放熱部13とを連結する熱伝導体20が、弾性変形可能な板ばね21により形成されているので、装置の輸送時などに発生する振動や衝撃、及び周辺部材の熱膨張によって発熱体Aに圧力が加わり、発熱体Aが壊れるリスクも軽減することが可能となる。
さらに、本実施形態に示される冷却装置101では、密閉容器11内に発熱量・作動規定温度の異なる複数の発熱体Aが配置されたとしても、該発熱体Aと放熱部13との間に板ばね21からなる熱伝導体20を選択的に設けることにより、特定の発熱体Aの温度上昇及び液冷媒Rの気泡発生を抑制し、冷却装置全体の効率を向上させることが可能となる。
なお、本実施形態では、熱伝導体20を板ばね21により形成したが、これに限定されず、金属ウールが塊状に形成された構造体、具体的にはステンレス製のスプリングや金たわし等を使用しても良い。
また、これに限定されず、熱伝導体20として弾力性を有する複数の金属球の集合体を配置しても良い、具体的には密閉容器11内の発熱体Aと、密閉容器11の表面の放熱部13との間の間隙に、弾力性を有する金属ビーズを敷き詰めるようにしても良い。
さらには、熱伝導体20を構成する板ばね21の表面は、サンドブラストや微粒子の焼結などを使用して表面を荒らすことで、表面積を増加させて液冷媒Rの蒸発を促進させるようにしても良い。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態に係る冷却装置102について、図4の正断面図を参照して詳細に説明する。
第3実施形態に示される冷却装置102が、第1及び第2実施形態の冷却装置100、101と構成を異にするのは熱伝導体30の構成である。
第3実施形態に示される熱伝導体30は、内部に空隙を有するポーラス状でありかつ弾性変形可能なブロック部材31により構成されており、該ブロック部材31を経由して、発熱体Aで生じた熱を密閉容器11の放熱部13に伝達する。
熱伝導体30は熱伝導率の高い素材で、かつ装置部品の熱膨張、容器表面からの外部衝撃を吸収できる弾力性を有するものである。熱伝導体30の例として、銅製の板ばねが挙げられるが、素材は銅であることに限定されず、ステンレス等の他の金属であっても良い。
そして、上記に示される第3実施形態に示される冷却装置102は、密閉容器11内の発熱体Aと、密閉容器11の表面の放熱部13との間に、弾性変形可能なポーラス状のブロック部材31で構成される熱伝導体30を設けることにより、発熱体Aからの熱輸送を、液冷媒Rを経由した蒸発と、熱伝導体30を経由した熱伝導とに分散することができる。その結果、液冷媒Rの気泡生成量を減少させ、周囲にある他の発熱体Aへの影響を軽減させることができ、冷却装置全体の効率向上が可能となる。
また、本実施形態に示される冷却装置102では、発熱体Aと放熱部13とを連結する熱伝導体30が、弾性変形可能なブロック部材31により構成されているので、装置の輸送時などに発生する振動や衝撃、及び周辺部材の熱膨張によって発熱体Aに圧力が加わり、発熱体Aが壊れるリスクも軽減することが可能となる。
さらに、本実施形態に示される冷却装置102では、密閉容器11内に発熱量・作動規定温度の異なる複数の発熱体Aが配置されたとしても、該発熱体Aと放熱部13との間に弾性変形可能なブロック部材31からなる熱伝導体30を選択的に設けることにより、特定の発熱体Aの温度上昇及び液冷媒Rの気泡発生を抑制し、冷却装置全体の効率を向上させることが可能となる。
なお、熱伝導体30を構成する弾性変形可能なブロック部材31の表面は、サンドブラストや微粒子の焼結などを使用して表面を荒らすことで、拡大した表面積により液冷媒Rの蒸発を促進させるようにしても良い。
また、本実施形態に示されるブロック状の熱伝導体30は、第1及び第2実施形態に示されるコイル状又は板状のばね部材と比較して弾性変形時の変形量が足りないことから、該熱伝導体30にサーマルシート32などの弾力のある素材と併用しても良い。
このサーマルシート32は、熱伝導体30と密閉容器11の放熱部13との間の接続部に配置されるものであって、弾力性を付与するとともに部材間の熱伝達を円滑にする役目を有している。なお、このサーマルシート32は、第1及び第2実施形態の熱伝導体14、20に適用しても良い。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
また、上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記述され得るが、当然に、以下に限定されるものではない。
(付記1)<密閉容器と発熱体との間の熱伝導体>
液冷媒が封入された内部空間にて該液冷媒に浸漬して発熱体が配置される密閉容器と、前記密閉容器の表面に形成されて前記液冷媒を介して伝達された熱を外部に放出する放熱部と、前記発熱体と前記放熱部との間に設けられた変形可能な熱伝導体と、を具備することを特徴とする冷却装置。
(付記2)<熱伝導体の選択配置>
前記発熱体は前記密閉容器内に複数配置され、前記熱伝導体は、前記複数の発熱体に選択的に配置されていることを特徴とする付記1に記載の冷却装置。
(付記3)<熱伝導体の選択配置>
前記熱伝導体は、前記複数の発熱体の中で、相対的に高発熱量の発熱体と、前記密閉容器の放熱部との間に設けられていることを特徴とする特徴とする付記2に記載の冷却装置。
(付記4)<熱伝導体の選択配置>
前記熱伝導体は、前記複数の発熱体の中で、相対的に作動規定温度の低い発熱体を前記密閉容器の放熱部に設けられていることを特徴とする付記2又は3のいずれかに記載の冷却装置。
(付記5)<熱伝導体の弾性>
前記熱伝導体は、前記発熱体で生じた熱により膨張する又は外部からの衝撃により変形する弾力性を有する部材であることを特徴とする付記1〜4のいずれかに記載の冷却装置。
(付記6)<熱伝導体の熱伝導率>
前記熱伝導体は、前記液冷媒と比較して高い熱伝導率を有する材料により構成されていることを特徴とする付記1〜5のいずれかに記載の冷却装置。
(付記7)<熱伝導体の具体的構造>
前記熱伝導体は、少なくともコイルばね、板ばねのいずれかを含む弾性変形可能なばね部材により構成されていることを特徴とする付記1〜6のいずれかに記載の冷却装置。
(付記8)<熱伝導体の具体的構造>
前記熱伝導体は、内部に空隙を有するポーラス状のブロック部材により構成されていることを特徴とする付記1〜6のいずれかに記載の冷却装置。
(付記9)<熱伝導体の長さ>
前記熱伝導体は、前記発熱体の表面と密閉容器の内面とを結ぶ最短経路より長い熱伝導経路を有する付記1〜8のいずれかに記載の冷却装置。
(付記10)<熱伝導体の構造>
前記熱伝導体と前記密閉容器の内面との間にはサーマルシートが介在されることを特徴とする付記1〜8のいずれかに記載の冷却装置。
(付記11)<付記1に対応する冷却方法>
液冷媒が封入された内部空間にて該液冷媒に浸漬して発熱体が配置される密閉容器と、該密閉容器の表面に形成されて前記液冷媒を介して伝達された熱を外部に放出する放熱部と、を具備する冷却装置において、前記発熱体と前記放熱部との間にこれらを連結する変形可能な熱伝導体を設置することを特徴とする冷却装置における冷却方法。
(付記12)<付記1に使用される熱伝導体>
液冷媒が封入された内部空間にて該液冷媒に浸漬して発熱体が配置される密閉容器と、該密閉容器の表面に形成されて前記液冷媒を介して伝達された熱を外部に放出する放熱部とを具備する冷却装置に使用され、前記発熱体と前記放熱部との間に設けられ、変形可能な材料により形成されて発熱体の熱を放熱部に熱伝導させる熱伝導体。
本発明は、密閉容器内に設置された回路基板上の発熱体で生じた熱を効率良く排出することができる冷却装置及び冷却方法に関する。
1 密閉容器
2 内部空間
3 放熱部
4 熱伝導体
10 冷却装置
11 密閉容器
12 内部空間
13 放熱部
14 熱伝導体
20 熱伝導体
30 熱伝導体
100 冷却装置
101 冷却装置
102 冷却装置
A 発熱体
C 回路基板
R 液冷媒

Claims (10)

  1. 液冷媒が封入された内部空間にて該液冷媒に浸漬して発熱体が配置される密閉容器と、
    前記密閉容器の表面に形成されて前記液冷媒を介して伝達された熱を外部に放出する放熱部と、
    前記発熱体と前記放熱部との間に設けられた変形可能な熱伝導体と、を具備することを特徴とする冷却装置。
  2. 前記発熱体は前記密閉容器内に複数配置され、
    前記熱伝導体は、前記複数の発熱体に選択的に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の冷却装置。
  3. 前記熱伝導体は、前記複数の発熱体の中で、相対的に高発熱量の発熱体と、前記密閉容器の放熱部との間に設けられていることを特徴とする特徴とする請求項2に記載の冷却装置。
  4. 前記熱伝導体は、前記複数の発熱体の中で、相対的に作動規定温度の低い発熱体を前記密閉容器の放熱部に設けられていることを特徴とする請求項2又は3のいずれか一項に記載の冷却装置。
  5. 前記熱伝導体は、前記発熱体で生じた熱により膨張する又は外部からの衝撃により変形する弾力性を有する部材であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の冷却装置。
  6. 前記熱伝導体は、少なくともコイルばね、板ばねのいずれかを含む弾性変形可能なばね部材により構成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の冷却装置。
  7. 前記熱伝導体は、内部に空隙を有するポーラス状のブロック部材により構成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の冷却装置。
  8. 前記熱伝導体と前記密閉容器の内面との間にはサーマルシートが介在されることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の冷却装置。
  9. 液冷媒が封入された内部空間にて該液冷媒に浸漬して発熱体が配置される密閉容器と、該密閉容器の表面に形成されて前記液冷媒を介して伝達された熱を外部に放出する放熱部と、を具備する冷却装置において、
    前記発熱体と前記放熱部との間にこれらを連結する変形可能な熱伝導体を設置することを特徴とする冷却装置における冷却方法。
  10. 液冷媒が封入された内部空間にて該液冷媒に浸漬して発熱体が配置される密閉容器と、該密閉容器の表面に形成されて前記液冷媒を介して伝達された熱を外部に放出する放熱部とを具備する冷却装置に使用され、
    前記発熱体と前記放熱部との間に設けられ、変形可能な材料により形成されて発熱体の熱を放熱部に熱伝導させる熱伝導体。
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