JP2018101496A - 組電池 - Google Patents

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Masanao Shimazaki
正直 島▲崎▼
田中 順也
Junya Tanaka
順也 田中
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Abstract

【課題】小型化と基板の破損しにくさとが両立しうる組電池を提供する。【解決手段】組電池100は、電極端子を有する電池セル150が積層された電池セル群と、電極端子にバスバを介して接合され、電池セル150の電圧又は電流の測定結果を出力する、複数のセンサ基板231とを備え、複数のセンサ基板231のそれぞれは、電極端子のうちの一部に接合される。【選択図】図1

Description

本発明は、組電池に関する。
従来、複数の電池を筐体等の部材に収容した組電池が知られている。例えば、特許文献1には、複数の電池に接続される制御用の基板を備える組電池が開示されている。
特開2014−013726号公報
組電池は、複数の電池の端子それぞれに共通する1枚の基板を接続することによって小型化されてよい。一方で、共通する1枚の基板が各端子に接続される場合、基板に対する応力が大きくなりうる。基板に対する過大な応力は、基板を破損させうる。
かかる観点に鑑みてなされた本発明の目的は、小型化と基板の破損しにくさとが両立しうる組電池を提供することにある。
上記課題を解決するために、第1の観点に係る組電池は、
電極端子を有する電池セルが積層された電池セル群と、
前記電極端子にバスバを介して接合され、前記電池セルの電圧又は電流の測定結果を出力する、複数のセンサ基板と
を備え、
前記複数のセンサ基板のそれぞれは、前記電極端子のうちの一部に接合される。
第1の観点に係る組電池によれば、小型化と基板の破損しにくさとが両立しうる。
一実施形態に係る組電池の外観斜視図である。 図1の組電池を含む電源システムの概略を示す機能ブロック図である。 図1の組電池に収容される電池セルの配置を示す図である。 図3の電池セルが下部ケース及びセルホルダに収容された状態を示す図である。 セル間バスバの構造を示す図である。 図4のA−A断面図である。 センサ基板が取り付けられた組電池の正面図である。 BATケースと補機台座200とが取り付けられた組電池を示す図である。 リレーとMOS基板とBMS基板とが取り付けられた組電池を示す図である。 BMS基板の構造を示す図である。 図1の組電池の分解斜視図である。 センサ基板が取り付けられた組電池の正面図である。 比較例に係る共通センサ基板を示す図である。 センサ基板の形状の一例を示す図である。 センサ基板の形状の一例を示す図である。
以下、本開示に係る一実施形態について、図面を参照して説明する。図面は、模式的なものである。図面上の寸法又は比率等は、現実のものとは必ずしも一致していない。各図面における各構成部の描写は、部分的に簡略化されることがある。
図1は、一実施形態に係る組電池100の外観斜視図である。組電池100は、上部ケース300と、下部ケース110と、セルホルダ120と、BATケース500と、ガス排出管600とを備える。下部ケース110は、収容ケースともいう。セルホルダ120は、ホルダともいう。組電池100は、略直方体形状である。X軸の正の方向に向く面は、組電池100の第1側面ともいう。X軸の負の方向に向く面は、組電池100の第2側面ともいう。Z軸の正の方向に向く面は、組電池100の上面ともいう。上面の反対側に対応するZ軸の負の方向に向く面は、組電池100の底面ともいう。Y軸の負の方向を向く面は、組電池100の前面ともいう。前面の反対側に対応するY軸の正の方向を向く面は、組電池100の背面ともいう。組電池100の各面の名称は、下部ケース110、セルホルダ120及びBATケース500の各面を示す名称として適用されうる。
下部ケース110と、セルホルダ120と、BATケース500とは、係合部材180によって、第1側面の側で互いに係合される。下部ケース110と、セルホルダ120と、BATケース500とは、係合部材180によって、第2側面の側でも互いに係合される。下部ケース110と、セルホルダ120と、BATケース500とが係合された部材は、電池ケースともいう。電池ケースには、後述する電池セル150(図3参照)が収容される。
下部ケース110と、セルホルダ120と、BATケース500とは、例えば、PBT(Poly-Butylene Terephthalate)等の樹脂により構成されてよい。
上部ケース300は、上面と第1側面とが接続する辺の一部に、凹部301及び凹部302を有する。上部ケース300は、前面と上面とが接続する辺の一部に、凹部303を有する。組電池100は、凹部301、凹部302及び凹部303に、それぞれSSG端子250、LOAD端子260及びGND端子270を備える。
上部ケース300は、第1側面に開口304を有する。組電池100は、開口304に、コネクタ310を備える。
上部ケース300は、例えば、PBT(Poly-Butylene Terephthalate)等の樹脂により構成されてよい。
ガス排出管600は、電池セル150から排出されるガスを通過させて、ガスを電池ケースの外部に排出する。ガス排出管600は、例えば、金属製のチューブであってよい。
本実施形態において、組電池100は、内燃機関を備えた車両、又は内燃機関と電動機との双方の動力で走行可能なハイブリッド車両等の車両に搭載されて使用されると仮定する。組電池100は、例えば、車両の座席の下に搭載されてよい。組電池100は、例えば、車両のセンターコンソールに搭載されてよい。組電池100は、車両用に限られず、他の用途で用いられてよい。
図2は、図1に示す組電池100を含む電源システム400の概略を示す機能ブロック図である。電源システム400は、組電池100と、オルタネータ410と、スタータ420と、第2の二次電池430と、負荷440と、スイッチ450と、制御部460とを備える。組電池100は、下部ケース110に収容される第1の二次電池130を含む。第1の二次電池130、オルタネータ410、スタータ420、第2の二次電池430及び負荷440は、並列に接続される。
組電池100は、MOSFET210(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)と、リレー220と、センサ230とを備える。組電池100は、ヒュージブルリンク240と、第1の二次電池130と、BMS140(Battery Management System)とをさらに備える。BMS140は、バッテリコントローラともいう。組電池100は、SSG端子250と、LOAD端子260と、GND端子270とをさらに備える。
リレー220と、第1の二次電池130と、ヒュージブルリンク240と、GND端子270とは、この順で直列に接続される。リレー220は、MOSFET210とSSG端子250とに電気的に接続される。SSG端子250は、オルタネータ410に電気的に接続される。MOSFET210は、LOAD端子260を介して、第2の二次電池430及び負荷440に直列に接続される。GND端子270は、接地される。
センサ230は、第1の二次電池130に電気的に接続される。BMS140は、センサ230に通信可能に接続される。BMS140は、電源システム400の制御部460に、通信可能に接続される。BMS140は、MOSFET210と、リレー220と、センサ230とに、通信可能に接続される。センサ230の機能を実行する回路は、センサ基板231(図7参照)に実装される。
リレー220は、第1の二次電池130を、電源システム400における組電池100外の各構成要素と並列に接続する、又は、各構成要素から切断するスイッチング素子として機能する。組電池100外の電源システム400の各構成要素は、外部回路ともいう。
センサ230は、適宜な構造を有し、適宜な方式で第1の二次電池130を含む回路に流れる電流、又は、第1の二次電池130を含む回路に印加される電圧を測定する。
ヒュージブルリンク240は、ヒューズ本体と、ヒューズ本体を収容保持する絶縁樹脂製のハウジングと、ハウジングを覆う絶縁樹脂製のカバーとにより構成され、過電流が生じた場合に溶断する。
第1の二次電池130は、電池セル150(図3参照)のアセンブリにより構成される。第1の二次電池130を構成する電池セル150は、例えばリチウムイオン電池又はニッケル水素電池等の二次電池であってよい。第1の二次電池130は、正極側でリレー220に電気的に接続される。第1の二次電池130は、負極側でヒュージブルリンク240に電気的に接続される。ヒュージブルリンク240は、GND端子270を介して接地される。
MOSFET210は、第2の二次電池430及び負荷440を、電源システム400における他の構成要素と並列に接続する、又は、他の構成要素から切断するスイッチング素子として機能する。組電池100は、MOSFET210を備えないこともある。MOSFET210は、MOS基板212(図9参照)に実装される。
BMS140は、センサ230から、第1の二次電池130の電流又は電圧等の測定結果を取得する。BMS140は、測定結果に基づいて、第1の二次電池130の状態を推定する。BMS140は、例えば第1の二次電池130の充電率等を推定する。充電率は、SOC(State Of Charge)ともいう。BMS140の機能を実行する回路は、BMS基板141(図9及び図10参照)に実装される。
オルタネータ410は、発電機であって、車両のエンジンに機械的に接続される。オルタネータ410は、エンジンの駆動によって発電を行う。オルタネータ410がエンジンの駆動によって発電した電力は、レギュレータで出力電圧を調整されて、第1の二次電池130、第2の二次電池430及び負荷440に供給され得る。オルタネータ410は、車両の減速時等に回生によって発電可能である。オルタネータ410が回生発電した電力は、第1の二次電池130及び第2の二次電池430の充電に使用されうる。
スタータ420は、例えばセルモータを含んで構成されうる。スタータ420は、第1の二次電池130及び第2の二次電池430の少なくとも一方からの電力供給を受けて、車両のエンジンを始動させる。
第2の二次電池430は、例えば鉛蓄電池により構成されうる。第2の二次電池430は、負荷440に電力を供給する。
負荷440は、例えば車両に備えられたオーディオ、エアコンディショナ、及びナビゲーションシステム等を含みうる。負荷440は、供給された電力を消費して動作する。負荷440は、エンジン駆動の停止中に第1の二次電池130から電力供給を受けて動作し、エンジン駆動中にオルタネータ410及び第2の二次電池430から電力供給を受けて動作する。
スイッチ450は、スタータ420と直列に接続される。スイッチ450は、スタータ420を他の構成要素と並列に接続する、又は、他の構成要素から切断するスイッチング素子として機能する。
制御部460は、電源システム400の全体の動作を制御する。制御部460は、例えば車両のECU(Electric Control Unit又はEngine Control Unit)により構成されてよい。制御部460は、スイッチ450及びBMS140に、通信可能に接続される。制御部460は、BMS140を介して、MOSFET210及びリレー220に、通信可能に接続される。制御部460は、スイッチ450、MOSFET210及びリレー220の動作をそれぞれ制御する。制御部460は、各構成要素を制御することによって、オルタネータ410、第1の二次電池130及び第2の二次電池430による電力供給、並びに第1の二次電池130及び第2の二次電池430の充電を行う。
図3は、組電池100に収容される電池セル150の配置を示す斜視図である。本実施形態に係る組電池100は、5個の電池セル150−1〜5を収容する。組電池100に収容される電池セル150の数量は、5つに限られない。組電池100に収容される電池セル150の数量は、電池セル150の最大出力及び車両等の被駆動機器が消費する電力等に応じて、適宜決定されうる。
電池セル150は、6つの面を有する略直方体形状である。電池セル150の6つの面のうち2つの面は、他の4つの面よりも大きい面積を有する。電池セル150の面のうち比較的面積の大きい2つの面は、扁平面ともいう。電池セル150は、扁平面がZ軸の正の方向及び負の方向に向くように配置される。言い換えれば、電池セル150は、扁平面が組電池100の上面及び底面に略平行となるように配置される。
本実施形態に係る組電池100において、電池セル150は、2段と3段とに分けてZ軸方向に積層される。2段に積層された電池セル150は、X軸の正の方向の側に配置される。3段に積層された電池セル150は、X軸の負の方向の側に配置される。電池セル150が積層される数量は、組電池100に収容される電池セル150の数量に応じて、適宜変更されうる。積層される電池セル150の間には、電池セル150間の絶縁をとるための絶縁シート155(図11参照)が配置される。
電池セル150のY軸の負の方向の側の面は、キャップ面151ともいう。電池セル150は、キャップ面151が組電池100の前面の側に向くように配置される。電池セル150は、キャップ面151に、正極端子152と、負極端子153と、安全弁154とを備える。キャップ面151は、長辺と短辺とを有する略長方形状である。正極端子152及び負極端子153は、キャップ面151の長辺方向の両端付近に設けられる。正極端子152及び負極端子153は、電池セル150から電力を出力する電極である。正極端子152及び負極端子153をまとめて電極端子ともいう。
安全弁154は、正極端子152と負極端子153との間に設けられる。安全弁154は、電池セル150内部で発生するガスによって、電池セル150内部の圧力が所定圧力以上になった場合にガスを外部に排出するために開く。電池セル150内部の圧力は、電池セル150が経年劣化した場合又は熱暴走した場合等に、所定圧力以上になりうる。所定圧力は、電池セル150の仕様に応じて、適宜定められうる。
図4は、電池セル150が下部ケース110及びセルホルダ120に収容された状態を示す図である。下部ケース110は、上面の側に、係合孔115を有する。下部ケース110は、図示されていない底面の側にも、係合孔115を有する。セルホルダ120は、上面の側に、係合爪128を有する。セルホルダ120は、図示されていない底面の側にも、係合爪128を有する。係合孔115及び係合爪128とは、上面の側及び底面の側それぞれで互いに嵌合することによって、下部ケース110及びセルホルダ120を係合する。
図4において、下部ケース110及びセルホルダ120は、係合孔115が係合爪128の外側に位置するように構成される。下部ケース110及びセルホルダ120は、係合孔115が係合爪128の内側に位置するように、構成されてよい。係合孔115と係合爪128とは、交換されてよい。つまり、下部ケース110及びセルホルダ120は、係合孔115がセルホルダ120に設けられ、且つ、係合爪128が下部ケース110に設けられるように構成されてもよい。
組電池100は、第1側面の側に、係合部材180を備える。組電池100は、図示されていない第2側面の側にも、係合部材180を備える。下部ケース110及びセルホルダ120はそれぞれ、第1側面の側に凸部112及び凸部122を有する。下部ケース110及びセルホルダ120はそれぞれ、図示されていない第2側面の側にも、凸部112及び凸部122を有する。係合部材180は、凸部112と、凸部122とを挟持することによって、下部ケース110とセルホルダ120とを係合する。係合部材180は、例えばクリップ等の弾性部材であってよい。
セルホルダ120は、上面の側に、BATケース500と係合されるための係合孔125を有する。セルホルダ120は、図示されていない底面の側にも、係合孔125を有する。
組電池100は、セルホルダ120の側に、セル間バスバ160−1〜4と、総プラス端子バスバ164と、総マイナス端子バスバ165とを備える。セル間バスバ160−1〜4は、まとめてセル間バスバ160ともいう。セル間バスバ160と、総プラス端子バスバ164と、総マイナス端子バスバ165とは、まとめてバスバともいう。バスバは、電池セル150の電極端子に電気的に接続される。バスバは、電池セル150の電極端子に溶接されてよい。バスバは、電池セル150の電極端子に、圧着等の他の方法で電気的に接続されてもよい。
セル間バスバ160は、電池セル150の正極端子152と、他の電池セル150の負極端子153とを電気的に接続する。例えば、セル間バスバ160−1は、電池セル150−1の正極端子152と、電池セル150−2の負極端子153とを電気的に接続する。セル間バスバ160−4は、電池セル150−4の正極端子152と、電池セル150−5の負極端子153とを電気的に接続する。セル間バスバ160−2及び3は、他のセル間バスバ160と同様に、電池セル150の電極端子を電気的に接続する。総プラス端子バスバ164は、電池セル150−5の正極端子152に、電気的に接続される。総マイナス端子バスバ165は、電池セル150−1の負極端子153に、電気的に接続される。バスバは、総プラス端子バスバ164と総マイナス端子バスバ165との間で、電池セル150を直列に接続する。
図5は、セル間バスバ160の構造を示す図である。セル間バスバ160は、凸部161と、端子接続部162と、センサ取付端子163とを備える。セル間バスバ160は、例えば銅又はアルミニウム等の導電性の金属で構成されてよい。
セル間バスバ160の凸部161は、セルホルダ120に設けられるリブ等の構造との接触を回避するために設けられる。端子接続部162は、電池セル150の電極端子に電気的に接続される。凸部161は、2つの端子接続部162の間に位置する。例えば図4において、セル間バスバ160−1をX軸の正の方向から見た場合、凸部161は、2つの端子接続部162よりもY軸の負の方向に突出している。
端子接続部162は、溶接用開口162aを有する。端子接続部162は、溶接用開口162aの周縁部において、例えばビード溶接等の溶接によって、電池セル150の各電極端子に電気的に接続される。
センサ取付端子163は、センサ基板231(図7参照)が取り付けられる端子である。センサ取付端子163は、ナット163aを有する。センサ基板231は、例えばナット163aに螺合するボルト等によって、センサ取付端子163に取り付けられる。センサ基板231は、各電池セル150の電極端子に電気的に接続される。
図4に示すように、総プラス端子バスバ164及び総マイナス端子バスバ165は、外部接続部166と、セル間バスバ160と同様の端子接続部162とを有する。総プラス端子バスバ164及び総マイナス端子バスバ165は、セル間バスバ160と同様に、例えば銅又はアルミニウム等の導電性の金属で構成されてよい。総プラス端子バスバ164及び総マイナス端子バスバ165は、端子接続部162の溶接用開口162aの周縁部において、溶接等によって、電池セル150の電極端子に電気的に接続される。
総プラス端子バスバ164及び総マイナス端子バスバ165は、外部接続部166によって、総プラス銅バスバ285及び総マイナス銅バスバ286(図8及び図9参照)にそれぞれ電気的に接続される。総プラス銅バスバ285及び総マイナス銅バスバ286は、銅バスバともいう。外部接続部166は、ねじ穴166aを有する。外部接続部166は、ねじ穴166aに挿入したボルト等によって、銅バスバに電気的に接続される。総プラス端子バスバ164及び総マイナス端子バスバ165の端子接続部162は、セル間バスバ160と同等に、センサ取付端子163を有する。センサ基板231は、センサ取付端子163を介して、総プラス端子バスバ164及び総マイナス端子バスバ165に電気的に接続される。
図4に示すように、組電池100は、下部ケース110に締結部370を備える。締結部370は、補機台座200(図8参照)を取り付けるために用いられる。
図4に示すように、組電池100は、前面側に、安全弁カバー610及び611と、ガスチューブ620とを備える。安全弁カバー610及び611は、例えばPBT等の樹脂で構成されてよい。安全弁カバー610及び611は、電池セル150のキャップ面151との間にシール630(図11参照)を挟んで、安全弁154を覆うようにキャップ面151に取り付けられる。シール630は、例えば、EPDM(Ethylene-Propylene-Diene Monomer)等のゴムで構成されてよい。安全弁カバー610及び611は、ねじ止め等によって、セルホルダ120に取り付けられてよい。
安全弁カバー610は、3段に積層された電池セル150−1〜3の安全弁154に共通して取り付けられる。安全弁カバー611は、2段に積層された電池セル150−4〜5の安全弁154に共通して取り付けられる。安全弁カバー610及び611は、電池セル150の安全弁154から排出されるガスを内部に保持しうる。
安全弁カバー610は、安全弁154から排出されるガスを通過させるガスダクト612を有する。ガスダクト612は、安全弁カバー610から、組電池100の前面の側に突出する。安全弁カバー611は、安全弁154から排出されるガスを通過させるガスダクト613及び614を有する。ガスダクト613及び614は、安全弁カバー611から、組電池100の前面の側に突出する。
安全弁カバー610のガスダクト612と、安全弁カバー611のガスダクト613とは、ガスが漏洩しないようにガスチューブ620で接続される。この場合、電池セル150−1〜3から安全弁カバー610に排出されたガスは、安全弁カバー611に移動しうる。
安全弁カバー611のガスダクト614は、ガスが漏洩しないようにガス排出管600に接続される。この場合、安全弁カバー610から安全弁カバー611に移動したガスと、電池セル150−4〜5から安全弁カバー611に排出されたガスとは、ガス排出管600に排出されうる。組電池100が車両に搭載される場合、ガス排出管600は、例えば車体の下部の外部空間にガスを排出する。
安全弁カバー610及び611からガス排出管600まで、ガスが漏えいしないように接続されることによって、ガスが組電池100の周囲に漏洩しにくくなる。組電池100が車両に搭載される場合、ガスが車外に排出され、車内に漏洩しにくくなる。ガスダクト612及び614が組電池100の前面の側に突出することで、電池セル150から排出されたガスは、ガスダクト612及び614の方へ誘導されやすくなる。
図6は、図4のA−A断面図である。図6において、安全弁カバー610及びバスバは、省略されている。電池セル150−1〜3は、絶縁シート155を挟んで、3段に積層され、下部ケース110とセルホルダ120との間に収容される。下部ケース110は、Y軸の正の方向の側に、リブ114を有するクラッシャブルゾーン113を備える。クラッシャブルゾーン113には、電池セル150が収容されていない。クラッシャブルゾーン113の剛性は、リブ114によって高められうる。クラッシャブルゾーン113は、リブ114以外の部分に空間を有する。このようにすることで、クラッシャブルゾーン113は、例えば、下部ケース110に対してY軸の負の方向に衝撃が与えられた場合に衝撃を吸収するように変形しやすくなる。結果として、電池セル150に対する衝撃が緩和されうる。また、下部ケース110が軽量化されうる。
図7は、センサ基板231が取り付けられた組電池100の正面図である。図4にも示されている構成についての説明は、省略する。組電池100は、前面の側に、センサ基板231−1〜2と、FPC232−1〜2(Flexible Print Circuit)とを備える。センサ基板231−1〜2は、センサ基板231ともいう。FPC232−1〜2は、FPC232ともいう。
センサ基板231−1は、3段に積層された電池セル150−1〜3に電気的に接続されるセル間バスバ160−1〜3及び総マイナス端子バスバ165のセンサ取付端子163に、取付部材233によって取り付けられる。センサ基板231−2は、2段に積層された電池セル150−4〜5に電気的に接続されるセル間バスバ160−3〜4及び総プラス端子バスバ164のセンサ取付端子163に電気的に接続するように、取付部材233によって取り付けられる。取付部材233は、例えば、ねじ又はビス等であってよい。FPC232−1は、センサ基板231−1と、BMS基板141(図9及び図10参照)とを電気的に接続する。BMS基板141は、図2のBMS140の機能を実行する回路を含む。FPC232−2は、センサ基板231−1と、センサ基板231−2とを電気的に接続する。
センサ基板231は、図2のセンサ230の機能を実行する回路を含む。センサ基板231は、各電池セル150の電極端子間に流れる電流、及び、電極端子間の電圧の少なくとも一方を測定しうる。センサ基板231は、BMS基板141からの測定指示に応じて、電流又は電圧を測定してよい。センサ基板231は、BMS基板141に測定結果を出力してよい。
本実施形態に係る組電池100によれば、1枚のセンサ基板231が3段に積層された電池セル150と2段に積層された電池セル150とにまたがって取り付けられる場合と比較して、センサ基板231にかかる応力が緩和されうる。本実施形態に係る組電池100によれば、BMS基板141が電池セル150に直接取り付けられる場合と比較して、BMS基板141にかかる応力が緩和されうる。
図8は、BATケース500と補機台座200とが取り付けられた組電池100を示す図である。BATケース500は、セルホルダ120に係合される。セルホルダ120及びBATケース500はそれぞれ、第1側面の側に凸部122及び凸部502を有する。セルホルダ120及びBATケース500はそれぞれ、図示されていない第2側面の側にも、凸部122及び凸部502を有する。係合部材180は、第1側面及び第2側面で凸部122と凸部502とを挟持することによって、セルホルダ120とBATケース500とを係合する。
BATケース500は、上面の側及び底面の側に、図4に示すセルホルダ120の係合孔125に嵌合する爪を有する。BATケース500とセルホルダ120とは、上面及び底面の側それぞれで、セルホルダ120の係合孔125と、BATケース500の爪とが嵌合することによっても係合される。セルホルダ120の係合孔125は、BATケース500の爪の外側に位置してよいし、内側に位置してよい。BATケース500の爪とセルホルダ120の係合孔125とは、交換されてよい。
BATケース500がセルホルダ120に係合されることによって、電池セル150のキャップ面151の側に設けられるセンサ基板231等の構成がBATケース500によってカバーされる。BATケース500は、組電池100に正面側から加わる衝撃を緩和しうる。
下部ケース110とセルホルダ120とBATケース500とが係合して構成されるモジュールは、電池モジュールともいう。電池モジュールは、電池セル150が3段に積層されている側と、電池セル150が2段に積層されている側とを有する。電池セル150が3段に積層されている側は、3段側ともいう。電池セル150が2段に積層されている側は、2段側ともいう。言い換えれば、電池モジュールは、2段側と3段側とを有する。下部ケース110、セルホルダ120及びBATケース500は、電池モジュールと同様に、2段側と3段側とを有する。
BATケース500は、3段側の上面に、ヒュージブルリンク240を備える。ヒュージブルリンク240は、一端において、総マイナス銅バスバ286及び総マイナス端子バスバ165を介して、電池セル150−1の負極端子153に電気的に接続される。ヒュージブルリンク240は、他端において、GND銅バスバ280を介して、GND端子270に電気的に接続される。
下部ケース110は、電池モジュールの3段側の上面に、BMS基板141を取り付けるためのナット穴146と、BMS基板141に設けられる嵌合孔144(図10参照)に嵌合するためのピン147とを備える。下部ケース110は、組電池100の背面の側に、リブ114を備える。下部ケース110は、組電池100の背面の側に、固定部116を備える。組電池100は、固定部116をボルト等で固定することで、車体等に固定されうる。下部ケース110は、固定部116から上面側に延在するピラー117を備える。ピラー117は、下部ケース110の他の部分より厚く、高い剛性を有しうる。下部ケース110は、ピラー117が高い剛性を有することによって、固定部116に加わる外力によって変形しにくくなる。
補機台座200は、締結部370にボルト340で締結される。締結部370は、電池モジュールの2段側の上面の4箇所に設けられる。組電池100は、締結部370が電池モジュールの3段側の上面に設けられる場合と比較して、Z軸方向の寸法を小さくされうる。補機台座200の締結部370が設けられる箇所は、4箇所に限られず、3箇所以下であってよいし、5箇所以上であってもよい。補機台座200は、少なくとも3箇所の締結部370で電池モジュールに締結されることによって、電池モジュールに対して、より安定して取り付けられうる。
図8に例示される補機台座200は、BATケース500の2段側の上面の少なくとも1箇所に設けられる締結部370と、下部ケース110の2段側の上面の少なくとも1箇所に設けられる締結部370とに、ボルト340で締結される。言い換えれば、図8に例示される補機台座200は、電池モジュール全体にまたがって締結される。補機台座200が電池モジュール全体にまたがって締結される場合、例えば補機台座200が下部ケース110だけに締結される場合と比較して、電池モジュールの剛性が高められうる。
電池モジュールの剛性は、下部ケース110とセルホルダ120とBATケース500との間の相対的な変位が規制されることによって高められうる。補機台座200が電池モジュール全体にまたがって締結される場合、下部ケース110とセルホルダ120とBATケース500との間の相対的な変位は規制されうる。補機台座200は、電池モジュール全体にまたがって締結されるだけでなく、下部ケース110とセルホルダ120とBATケース500との間の相対的な変位が規制されるように、電池モジュールに締結されてよい。補機台座200は、例えば上部ケース300の少なくとも1箇所と締結されてよい。上部ケース300が電池モジュールの外側に組み付けられる場合、補機台座200と上部ケース300の少なくとも1箇所が締結されることで、電池モジュールの各構成部の相対的な変位が規制されうる。
図8において、セルホルダ120は、第1側面の側に、下部ケース110と係合される凸部122と、BATケース500と係合される凸部122とを有する。下部ケース110の凸部112と係合される凸部122と、BATケース500の凸部502と係合される凸部122とは、一体に形成されてよい。第2側面の側においても同様に、凸部122は一体に形成されてよい。凸部122が一体に形成される場合、1つの係合部材180は、第1側面及び第2側面それぞれの側で、凸部112と、凸部122と、凸部502とを一括して挟持し、電池モジュールの各構成部を係合してよい。電池モジュールの各構成部が第1側面及び第2側面それぞれの側で1つの係合部材180によって係合される場合、電池モジュールの各構成部の相対的な変位がより強く規制されうる。電池モジュールの各構成部の相対的な変位が規制されることによって、電池モジュールの剛性が高められうる。
電池モジュールの各構成部の相対的な変位が規制されることによって、電池モジュールの剛性が高められうる。また、補機台座200が電池モジュール全体にまたがって締結されることによって、電池モジュールの剛性が高められうる。電池モジュールに締結される補機台座200又は電池モジュールにリレー220が締結される場合、電池モジュールの剛性が高められることによって、リレー220の動作による振動が、周囲に伝搬しにくくなる。この場合、リレー220の動作による騒音が低減されうる。
補機台座200は、リレー220を取り付けるためのリレー締結部360を備える。リレー締結部360は、図8に例示される3個に限られず、2個以下であってよいし、4個以上であってもよい。補機台座200のリレー締結部360を備える部分の厚みは、補機台座200の他の部分の厚みよりも、厚くされてよい。このようにすることで、リレー220が取り付けられる部分の剛性が高められうる。また、リレー220の動作による振動が、周囲に伝搬しにくくなる。
図9は、リレー220とMOS基板212とBMS基板141とが取り付けられた組電池100を示す図である。図8にも示されている構成についての説明は、省略する。
MOS基板212は、MOSFET210を実装する。MOS基板212は、補機台座200に取り付けられる。MOS基板212は、LOAD銅バスバ282を介して、LOAD端子260に電気的に接続される。
リレー220は、補機台座200に設けられたリレー締結部360(図8参照)にボルト350で締結される。リレー220が締結される箇所は、3箇所に限られず、2箇所以下であってよいし、4箇所以上であってもよい。リレー220は、少なくとも3箇所で補機台座200に締結される場合、補機台座200に対して、より安定して取り付けられうる。
リレー220は、一端において、総プラス銅バスバ285及び総プラス端子バスバ164を介して、電池セル150−5の正極端子152に電気的に接続される。リレー220は、他端において、SSG銅バスバ281を介して、SSG端子250と、MOS基板212とに電気的に接続される。
図10は、BMS基板141の構成を示す図である。BMS基板141は、回路部品142と、取付孔143と、嵌合孔144とを備える。回路部品142の少なくとも一部は、BMS140の機能を実行する回路に対応する。下部ケース110の3段側の上面には、ナット穴146とピン147とが設けられる。BMS基板141は、ピン147と嵌合孔144とが嵌合するように、ナット穴146に取付部材145によって取り付けられる。取付部材145は、例えば、ねじ又はビス等であってよい。ピン147と嵌合孔144とが嵌合することによって、電池モジュールへのBMS基板141の取り付けの精度が向上しうる。また、電池モジュールへのBMS基板141の取り付けが容易になりうる。
BMS基板141は、FPC232−1によって、センサ基板231に通信可能に接続される。BMS基板141は、MOSケーブル312によって、MOS基板212に通信可能に接続される。BMS基板141は、コネクタケーブル314によって、コネクタ310に通信可能に接続される。BMS基板141は、コネクタ310を介して、電源システム400の制御部460に通信可能に接続されうる。BMS基板141は、制御部460に限られず、他の装置に通信可能に接続されてもよい。
補機台座200と、リレー220と、MOS基板212と、BMS基板141とで構成されるモジュールは、補機モジュールともいう。
図11は、図1に示す組電池100の分解斜視図である。電池モジュールは、以下のように組み立てられてよい。電池セル150は、絶縁シート155を挟んで3段と2段とに積層され、下部ケース110とセルホルダ120との間に収容される。下部ケース110とセルホルダ120とは、係合部材180によって係合される。電池セル150の電極端子に、バスバが取り付けられる。電池セル150のキャップ面151の側にシール630を挟んで安全弁カバー610及び611が取り付けられる。安全弁カバー610及び611は、ガスチューブ620で接続される。バスバのセンサ取付端子163に、センサ基板231が取り付けられる。BATケース500が電池セル150のキャップ面151の側をカバーするように、セルホルダ120に、係合部材180によって係合される。安全弁カバー611のガスダクト614に、ガス排出管600が取り付けられる。BATケース500の上面に、GND銅バスバ280と、総マイナス銅バスバ286と、ヒュージブルリンク240とが取り付けられる。
補機モジュールは、以下のように組み立てられてよい。補機台座200は、電池モジュールの2段側の上面にボルト340で取り付けられる。補機台座200の上に、SSG銅バスバ281と、LOAD銅バスバ282と、総プラス銅バスバ285と、MOS基板212とが取り付けられる。リレー220は、補機台座200に、ボルト350で取り付けられる。BMS基板141は、電池モジュールの3段側の上面に取り付けられる。補機台座200は、リレー220等が取り付けられた後に、電池モジュールに取り付けられてよい。補機台座200が電池モジュールに取り付けられる前に、補機台座200にリレー220又はMOS基板212等が取り付けられる場合、組電池100の組み立てがより容易になりうる。
上部ケース300は、電池モジュールと補機モジュールとが組み合わされた後、全体をカバーするように取り付けられる。上部ケース300は、例えば、爪と穴との嵌合によって電池ケースに係合されてよい。組電池100は、以上説明してきた手順例によって、組み立てられうる。
電池モジュールの組み立てにおいて、電池セル150は、接着剤によってセルホルダ120に接着されてよい。接着剤は、電池セル150とセルホルダ120とを接着可能な任意の接着剤であってよい。接着剤は、例えばアクリル系接着剤又はエポキシ系接着剤等であってよい。接着剤は、セルホルダ120に塗布されてよい。接着剤は、セルホルダ120の、電池セル150のキャップ面151に対向する部分に塗布されてよい。電池セル150は、セルホルダ120に接着剤が塗布された後に、セルホルダ120に挿入されてよい。
電池セル150とセルホルダ120とが接着された後、電池セル150の電極端子には、バスバが溶接されてよい。電極端子とバスバとが溶接される際、電極端子とバスバとの位置関係には、高い精度が要求されることがある。この場合、電池セル150とセルホルダ120とを接着する接着剤の塗布位置の精度を高めることによって、電極端子とバスバとの溶接が容易になりうる。また、電池セル150にバスバが溶接される前に電池セル150とセルホルダ120とが接着されることによって、電池モジュールの生産性が向上しうる。
本実施形態において、電池モジュール及び補機モジュールは、それぞれ別に組み立てられうる。このようにすることで、電池モジュール及び補機モジュール、並びに、組電池100の生産性が向上しうる。
本実施形態において、組電池100は、第1側面の側にSSG端子250及びLOAD端子260を備え、前面の側にGND端子270を備える。GND端子270は、SSG端子250及びLOAD端子260が配置される面と異なる面に配置されることによって、識別されやすくなる。また、組電池100は、第1側面の側に、コネクタ310を備える。GND端子270は、コネクタ310と異なる側に配置されることによって、識別されやすくなる。このようにすることで、組電池100を車両に搭載する際における誤配線が防止されやすくなる。
GND端子270に電気的に接続されるケーブルの長さは、SSG端子250及びLOAD端子260に電気的に接続されるケーブルの長さと異なるように構成されてよい。このようにすることで、組電池100を車両に搭載する際における誤配線がさらに防止されやすくなる。
図12は、センサ基板231が取り付けられた組電池100の正面図である。図12は、電池モジュールに収容される電池セル150が破線で示される点において、図7と異なる。電池セル150−1、150−2及び150−3は、Z軸方向に3段に積層され、X軸の負の方向の側に位置する。電池セル150−4及び150−5は、Z軸方向に2段に積層され、X軸の正の方向の側に位置する。電池セル150−1、150−2及び150−3は、第1電池セル群701を構成する。電池セル150−4及び150−5は、第2電池セル群702を構成する。第1電池セル群701及び第2電池セル群702は、単に電池セル群ともいう。
第1電池セル群701に含まれる電池セル150の数は、3個に限られず、2個以下であってよいし、4個以上であってよい。第2電池セル群702に含まれる電池セル150の数は、2個に限られず、1個であってよいし、3個以上であってよい。電池セル群の数は2つに限られず、1つであってよいし、3つ以上であってよい。電池セル群は、図12に示されるようにY軸方向に並んでよいし、X軸方向等の他の方向に並んでもよい。
図12に示されるように、センサ基板231−1は、第1電池セル群701の側に位置する。センサ基板231−1は、第1センサ基板ともいう。センサ基板231−2は、第2電池セル群702の側に位置する。センサ基板231−2は、第2センサ基板ともいう。第1センサ基板は、第1電池セル群701の電池セル150−1、150−2及び150−3に、セル間バスバ160−1、160−2及び160−3、並びに、総マイナス端子バスバ165を介して共通に接合される。第2センサ基板は、第2電池セル群702の電池セル150−4及び150−5に、セル間バスバ160−3及び160−4、並びに、総プラス端子バスバ164を介して共通に接合される。センサ基板231の数は、図12に示される2枚に限られず、3枚以上であってよい。センサ基板231の数は、電池セル群の数と同じであってよい。センサ基板231の数が電池セル群の数と同じである場合、複数のセンサ基板231はそれぞれ、電池セル群に対応して設けられてよい。センサ基板231の数は、電池セル群の数と異なってもよい。
センサ基板231は、バスバに電気的に接続される。センサ基板231は、バスバとの間の電気抵抗が低くなるように、ねじ止め等の方法で接合されてよい。センサ基板231とバスバとは、ねじ止めに限られず、溶接等の他の方法で接合されてもよい。バスバは、電池セル150の電極端子に電気的に接続される。バスバは、電極端子との間の電気抵抗が低くなるように、溶接等の方法で接合されてよい。バスバと電極端子とは、溶接に限られず、ねじ止め等の他の方法で接合されてもよい。以上のように、センサ基板231は、バスバを介して電池セル150の電極端子に接合される。
センサ基板231は、X軸方向及びZ軸方向に広がる基板面を有する。センサ基板231のX軸方向及びZ軸方向の寸法のうち長い方の寸法は、長辺寸法ともいう。センサ基板231のX軸方向及びZ軸方向の寸法のうち短い方の寸法は、短辺寸法ともいう。センサ基板231の、短辺寸法に対する長辺寸法の比は、アスペクト比ともいう。アスペクト比は、1以上の値をとりうる。
電池セル150の電極端子にバスバを介して接合されるセンサ基板231は、組電池100に対して加わる外力を、接合されている電池セル150又はバスバから受けることがある。センサ基板231では、受けた外力に応じて、引っ張り又はせん断等の内部応力が生じうる。センサ基板231の内部応力は、センサ基板231の長辺寸法が小さくなることによって、小さくなりうる。また、センサ基板231の内部応力は、センサ基板231のアスペクト比が小さくなることによって、小さくなりうる。言い換えれば、センサ基板231の内部応力は、センサ基板231のアスペクト比が1に近づくことによって、小さくなりうる。
図13は、比較例に係る共通センサ基板231cを示す図である。比較例に係る共通センサ基板231cは、第1電池セル群701及び第2電池セル群702に含まれる各電池セル150の電極端子の全てにバスバを介して共通して接合される。図13において、各バスバの一部又は全部は、共通センサ基板231cに覆われている。各バスバの共通センサ基板231cに覆われる部分は、一点鎖線によって示される。各電池セル150は、破線によって示される。共通センサ基板231cのX軸方向の寸法は、少なくともセンサ基板231−1及び231−2のX軸方向の寸法の和よりも大きい。また、共通センサ基板231cのアスペクト比は、センサ基板231−1又は231−2のアスペクト比より大きい。言い換えれば、複数の電池セル群に対して複数の分離したセンサ基板231が設けられる場合、複数の電池セル群に対して1枚の共通センサ基板231cが設けられる場合よりも、センサ基板231のアスペクト比が1に近づけられうる。センサ基板231のアスペクト比が共通センサ基板231cのアスペクト比よりも1に近い場合、センサ基板231で生じる内部応力は、共通センサ基板231cで生じる内部応力より大きくなりうる。
材質が同じであると仮定すれば、内部応力が大きい基板の方が、内部応力が小さい基板より破損しやすい。つまり、内部応力が比較的大きい共通センサ基板231cは、内部応力が比較的小さいセンサ基板231−1又は231−2より破損しやすい。言い換えれば、各センサ基板231は、共通センサ基板231cより1に近いアスペクト比を有することで、共通センサ基板231cより破損しにくくなる。
扁平面が互いに対向するように積層される電池セル150で構成される電池セル群は、X軸方向の寸法、Y軸方向の寸法、及びZ軸方向の寸法の差が小さくなりうる。電池セル群の各方向の寸法の差が小さいことによって、電池セル群が外力を受けた場合でも、電池セル群に含まれる電池セル150は、互いに変位しにくい。また、電池セル群に含まれる各電池セル150は、電池セル群と他の電池セル群との間よりも変位しにくい。センサ基板231は、複数の電池セル群にまたがって設けられる場合よりも、各電池セル群に対応して設けられる場合の方が、電池セル群の間の変位によって生じる力を受けにくい。つまり、センサ基板231は、複数の電池セル群にまたがって設けられる場合よりも、各電池セル群に対応して設けられる場合の方が、破損しにくくなる。
センサ基板231の形状は、センサ取付端子163の位置による制約を受ける。センサ取付端子163の位置は、バスバの形状によって決まる。センサ基板231のアスペクト比は、バスバの形状を変更することによって、1に近づけられうる。言い換えれば、バスバは、センサ基板231のアスペクト比を1に近づけるように構成されてよい。
図14及び図15は、センサ基板231−2の形状の一例を示す図である。図14及び図15において、各バスバの一部又は全部は、センサ基板231−2に覆われている。各バスバのセンサ基板231−2に覆われる部分は、一点鎖線によって示される。各電池セル150は、破線によって示される。図15に示されるセル間バスバ160−3及び160−4の端部間の距離は、図14に示されるセル間バスバ160−3及び160−4の端部間の距離よりも短い。また、図15に示されるセル間バスバ160−4と総プラス端子バスバ164との間の距離は、図14に示されるセル間バスバ160−4と総プラス端子バスバ164との間の距離よりも短い。このようにすることで、図15のセンサ基板231−2のアスペクト比は、図14のセンサ基板231−2のアスペクト比よりも1に近づけられる。つまり、バスバの形状に応じて、センサ基板231のアスペクト比は1に近づけられうる。図14及び図15に例示されるセンサ基板231−2に限られず、センサ基板231−1についても同様に、バスバの形状に応じてアスペクト比は変更されうる。
BMS基板141は、電池モジュールの上面の第1電池セル群701の側に位置する。BMS基板141とセンサ基板231−1とは、FPC232−1によって接続される。センサ基板231−1とセンサ基板231−2とは、FPC232−2によって接続される。FPC232−1及び232−2はそれぞれ、第1配線基板及び第2配線基板ともいう。第1配線基板及び第2配線基板は、配線基板ともいう。FPC232は、可撓性を有する。BMS基板141、センサ基板231−1及びセンサ基板231−2それぞれに加わる力は、各基板の間を接続するFPC232によって吸収され、他の基板に伝わらない。言い換えれば、可撓性を有するFPC232で各基板を接続することによって、各基板で生じる応力が緩和されうる。結果として、各基板が破損しにくくなる。
図12に示される構成例において、センサ基板231−2は、切欠231aを有する。センサ基板231−2は、切欠231aによって、Y軸の負の方向に突出するガスダクト614との接触を避ける。言い換えれば、センサ基板231−2は、ガスダクト614に対して所定の間隔を有するように設けられる。所定の間隔は、例えば、組電池100の組み立て装置における、センサ基板231−2を取り付ける機構の精度に応じて設定されてよい。所定の間隔は、センサ基板231−2が破損しない程度の外力を受けた場合に、ガスダクト614と切欠231aの端部とが接触しない間隔に設定されてもよい。所定の間隔は、他の条件によって設定されてもよい。センサ基板231−2は、ガスダクト613に対しても所定の間隔を有するように設けられてよい。センサ基板231−1は、ガスダクト612に対して所定の間隔を有するように設けられてよい。
センサ基板231がガスダクト612、613又は614に対して所定の間隔を有するように設けられることによって、センサ基板231は、ガスダクト612、613又は614に対して接触しにくくなる。結果として、組電池100の組み立てに際して、センサ基板231が取り付けられやすくなる。また、センサ基板231がガスダクト612、613又は614によって破損されにくくなる。
なお、図12において、第1電池セル群701と第2電池セル群702とは、YZ面に対して並列に配置されるが、直列に配置される場合であっても本発明は適用され得る。また、上記実施形態に係る電池セル群及びセンサ基板231は、各々2つ(第1電池セル群701と第2電池セル群702、センサ基板231−1と231−2)からなる場合を例示しているが、3つ以上であっても勿論良い。
本開示に係る一実施形態について、諸図面及び実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形又は修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形又は修正は本開示の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各手段に含まれる機能等は論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の手段等を1つに組み合わせたり、あるいは分割したりすることが可能である。
100 組電池
110 下部ケース
112 凸部
113 クラッシャブルゾーン
114 リブ
115 係合孔
116 固定部
117 ピラー
120 セルホルダ
122 凸部
125 係合孔
128 係合爪
130 第1の二次電池
140 BMS(バッテリコントローラ)
141 BMS基板
142 回路部品
143 取付穴
144 嵌合孔
145 取付部材
146 ナット穴
147 ピン
150 電池セル
151 キャップ面
152 正極端子
153 負極端子
154 安全弁
155 絶縁シート
160 セル間バスバ
161 凸部
162 端子接続部
162a 溶接用開口
163 センサ取付端子
163a ナット
164 総プラス端子バスバ
165 総マイナス端子バスバ
166 外部接続部
180 係合部材
200 補機台座
210 MOSFET
212 MOS基板
220 リレー
230 センサ
231 センサ基板
231a 切欠
231c 共通センサ基板
232 FPC
233 取付部材
240 ヒュージブルリンク
250 SSG端子
260 LOAD端子
270 GND端子
280 GND銅バスバ
281 SSG銅バスバ
282 LOAD銅バスバ
285 総プラス銅バスバ
286 総マイナス銅バスバ
300 上部ケース
301、302、303 凹部
310 コネクタ
312 MOSケーブル
314 コネクタケーブル
340、350 ボルト
360 リレー締結部
370 締結部(補機台座)
400 電源システム
410 オルタネータ
420 スタータ
430 第2の二次電池
440 負荷
450 スイッチ
460 制御部
500 BATケース
502 凸部
600 ガス排出管
610、611 安全弁カバー
612、613、614 ガスダクト
620 ガスチューブ
630 シール
701 第1電池セル群
702 第2電池セル群

Claims (5)

  1. 電極端子を有する電池セルが積層された電池セル群と、
    前記電極端子にバスバを介して接合され、前記電池セルの電圧又は電流の測定結果を出力する、複数のセンサ基板と
    を備え、
    前記複数のセンサ基板のそれぞれは、前記電極端子のうちの一部に接合される
    組電池。
  2. 請求項1に記載の組電池において、
    前記電池セル群は、複数設けられ、
    前記複数のセンサ基板は、前記複数の電池セル群にそれぞれ対応する、
    組電池。
  3. 請求項1又は2に記載の組電池において、
    前記複数のセンサ基板の間は、可撓性を有する配線基板で接続される、組電池。
  4. 請求項3に記載の組電池において、
    前記測定結果に基づいて前記電池セルの充電率を推定するBMS基板をさらに備え、
    前記BMS基板と前記複数のセンサ基板の少なくとも1つとの間は、前記配線基板で接続される、
    組電池。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の組電池において、
    ガスダクトをさらに備え、
    前記センサ基板は、前記ガスダクトに対して所定の間隔を有するように設けられる、
    組電池。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2021078080A1 (zh) * 2019-10-21 2021-04-29 宁德时代新能源科技股份有限公司 电池模块、电池组及使用电池单体作为电源的装置
CN115285266A (zh) * 2022-07-29 2022-11-04 湖南丰源业翔晶科新能源股份有限公司 两轮车用电池系统智能并联系统、控制方法及两轮车

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