JP2018098557A - 光リングネットワークシステム及びその冗長化方法 - Google Patents

光リングネットワークシステム及びその冗長化方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2018098557A
JP2018098557A JP2016239183A JP2016239183A JP2018098557A JP 2018098557 A JP2018098557 A JP 2018098557A JP 2016239183 A JP2016239183 A JP 2016239183A JP 2016239183 A JP2016239183 A JP 2016239183A JP 2018098557 A JP2018098557 A JP 2018098557A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
time
round trip
master node
trip time
node
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016239183A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6590787B2 (ja
Inventor
克寛 荒谷
Katsuhiro Araya
克寛 荒谷
雅俊 並木
Masatoshi Namiki
雅俊 並木
雅弘 中川
Masahiro Nakagawa
雅弘 中川
英俊 恩田
Hidetoshi Onda
英俊 恩田
克俊 行田
Katsutoshi Gyoda
克俊 行田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP2016239183A priority Critical patent/JP6590787B2/ja
Publication of JP2018098557A publication Critical patent/JP2018098557A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6590787B2 publication Critical patent/JP6590787B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Small-Scale Networks (AREA)
  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)

Abstract

【課題】信頼性を高めると共に、マスターノードへの障害発生時におけるタイムスロット干渉を防止する。
【解決手段】光リングネットワークシステムは、マスターノード(MN)と複数のスレーブノード(SN)とが光伝送路で接続されて成る。NE#2はMNの機能を有してNE#0とは異なる位置に配設される予備装置である。MNであるNE#0は、送信時刻を各SNに設定すると共に、各SNとの間で現用系の往復時間を測定する時刻同期機能部と、現用系の往復時間を予備装置であるNE#2に通知する往復時間通知手段と、を備える。NE#2は、NE#0から現用系の往復時間を受信する受信手段と、受信した現用系の往復時間を保存する記憶部と、NE#0(MN_0系)の故障時には、現用系の往復時間から算出される、NE#2と各SNとの間の往復時間である予備系の往復時間に基づいて、送信時刻を周期的に各SNに設定する時刻同期機能部を備える。
【選択図】図7

Description

本発明は、光リングネットワークシステム及びその冗長化方法に関する。
ネットワーク(NW)装置であるNE(Network Element)の消費電力は昨今のインターネットトラヒック量に比例して急増しており、低消費電力、かつ低コストにネットワーク(網)を構築することがますます重要になっている。中でも装置台数の多いアクセス/メトロ網の装置がNW消費電力の大半を占めるため、アクセス/メトロ網における抜本的なアーキテクチャ変更を含めた低消費電力化が重要である。
光TDM(Time Division Multiplexing)方式におけるアプローチとして、網内のWDM(Wavelength Division Multiplex)伝送路の同一波長上で任意のノード間のパス毎に、帯域、すなわちタイムスロット(以下、TSともいう)を構成し光レイヤのパスハンドリング(Add/Drop)を構成することで、波長リソースの有効活用、及び省電力化が図れることが提案されている。
そこで、制御主体となるマスターノードと、この制御主体に対して客体となる複数のスレーブノードとが光伝送路で接続された光リングネットワークシステムにおいて、省電力な光TDMにおける制御方式を、低コストで信頼性を向上させて実現することが考えられる。例えば、PON(Passive Optical Network)は、光スプリッタなどの受動(パッシブ)素子で構成されたP2MP(Point to Multipoint)形態の光ネットワークであるので、低コストで実現できる。なお、PONでは、マスターノードとして機能するOLT(Optical Line Terminal)と、スレーブノードとして機能する複数のONU(Optical Network Unit)とがP2MP接続されて構成されている。
従来、PONの信頼性を向上させるためにN台の設備のうちいずれかに障害が生じたときに1台の予備系設備に切替えることで通信断を回避する、というN:1 PONプロテクション方式が知られている(非特許文献1参照)。
非特許文献1に記載された方式では、OLTは、N台の通常系OSU(Optical Subscriber Unit)、1台の予備系OSU、回線切替えスイッチ、及びOLT制御部から構成される。OLT制御部は、各OSU、回線切替えスイッチ、及び光スイッチ制御部を管理する機能を持つ。OLTに内蔵されている回線切替えスイッチは、通常系OSUと予備系OSUの経路切替え機能と、下りデータバッファ蓄積機能を持つ。この構成では、OLT、特に、OLT制御部がPON制御機能部として機能することになる。
木村康隆、外4名、"N:1 PONプロテクション方式の提案−OLT-光スイッチユニット間の連携とインターフェイスについて−"、電子情報通信学会技術研究報告、社団法人電子情報通信学会,2012年1月19日、vol.111、no.410、CS2011-97(2012-1)、p.85-90
しかしながら、従来技術では、マスターノードが内部に冗長化構成を備えていたとしても、そのマスターノードが設置されたビル等が地震等の激甚災害により罹災した場合、ユーザサービスの停止を避けることができないので、信頼性を高めることが要望されている。
また、例えば現行方式のPONは、独立同期方式を採用しているため、マスターノードは、定期的にスレーブノードの時刻を更新することで時刻同期を行っているため、マスターノードへの障害発生時に、時刻更新ができなくなりタイムスロット干渉が発生する可能性があるという問題があった。
そこで、本発明では、前記した問題を解決し、信頼性を高めると共に、マスターノードへの障害発生時におけるタイムスロット干渉を防止することができる光リングネットワークシステム及びその冗長化方法を提供することを課題とする。
前記した課題を解決するため、本発明に係る光リングネットワークシステムは、外部装置との間で送受信される信号を終端し、制御主体として第1位置に配設されるマスターノードと、前記制御主体に対する客体としての複数のスレーブノードとが光伝送路によるリングで環状に接続された光リングネットワークシステムであって、少なくとも1つのスレーブノードは、前記マスターノードの少なくとも一部の機能を有して前記第1位置とは異なる第2位置に配設される予備装置であり、前記マスターノードは、自マスターノードにおける基準時刻に同期させて各ネットワーク装置で共通に用いる同期された送信時刻を各スレーブノードに設定すると共に、自マスターノードと各スレーブノードとの間の往復時間である現用系の往復時間を測定する時刻同期機能部と、パスの自マスターノードにおける基準時刻と前記現用系の往復時間とに基づいて各スレーブノードにおけるデータ信号の送信時刻を設定するパス設定処理部と、前記現用系の往復時間を前記予備装置に通知する往復時間通知部と、を備え、前記予備装置は、前記マスターノードから前記現用系の往復時間を受信する受信部と、受信した前記現用系の往復時間を保存する記憶部と、前記マスターノードとの間で前記同期された送信時刻を設定すると共に、前記マスターノードの故障時には、前記現用系の往復時間から算出される、当該予備装置と各スレーブノードとの間の往復時間である予備系の往復時間に基づいて、各ネットワーク装置で共通に用いる同期された送信時刻を周期的に各スレーブノードに設定する時刻同期機能部と、を備え、前記予備装置の時刻同期機能部は、当該予備装置から下流に位置するスレーブノードに対しては、前記マスターノードで設定された送信時刻をそのまま利用して設定し、当該予備装置から上流に位置するスレーブノードに対しては、前記マスターノードで設定された送信時刻から前記予備系の往復時間を減算して求められる時刻に制御信号を送信することで時刻を設定することを特徴とする。
また、本発明に係る冗長化方法は、外部装置との間で送受信される信号を終端し、制御主体として第1位置に配設されるマスターノードと、前記制御主体に対する客体としての複数のスレーブノードとが光伝送路によるリングで環状に接続された光リングネットワークシステムの冗長化方法であって、少なくとも1つのスレーブノードは、前記マスターノードの少なくとも一部の機能を有して前記第1位置とは異なる第2位置に配設される予備装置であり、前記マスターノードは、自マスターノードにおける基準時刻に同期させて各ネットワーク装置で共通に用いる同期された送信時刻を各スレーブノードに設定するステップと、自マスターノードと各スレーブノードとの間の往復時間である現用系の往復時間を測定するステップと、前記現用系の往復時間を前記予備装置に通知するステップと、を実行し、前記予備装置は、前記マスターノードから前記現用系の往復時間を受信するステップと、受信した前記現用系の往復時間を保存するステップと、前記マスターノードの故障時に、当該予備装置から下流に位置するスレーブノードに対しては、前記マスターノードで設定された送信時刻をそのまま利用して設定するステップと、当該予備装置から上流に位置するスレーブノードに対しては、前記現用系の往復時間から算出される、当該予備装置と各スレーブノードとの間の往復時間である予備系の往復時間を、前記マスターノードで設定された送信時刻から減算して求められる時刻に制御信号を送信するステップと、を実行する、ことを特徴とする。
かかる構成の光リングネットワークシステム、又は、かかる手順の冗長化方法によれば、スレーブノードとして機能しつつ、現用系マスターノードの故障時にはマスターノードの機能を代行する予備装置が現用系マスターノードとは異なる位置に配設されるので、地震等の激甚災害によりネットワーク設備が設置されたビル等が罹災した場合においても、現用系マスターノードと予備装置とが同時に故障するリスクを低減した信頼性の高いネットワークを提供することができる。
また、かかる構成、又は、かかる手順によれば、予備装置は、スレーブノードとして機能しているときに、現用系マスターノードと各スレーブノードとの間の往復時間である現用系の往復時間を現用系マスターノードから取得して自装置に保持して現用系マスターノードと共有しておくことができる。そして、予備装置と他のスレーブノードとの往復時間である予備系の往復時間は、現用系の往復時間から算出可能である。そして、予備装置は、環状のリングにおいて予備装置から現用系マスターノードとは反対側である下流に位置するスレーブノードに対する処理には、マスターノードで設定された送信時刻をそのまま利用して設定する。また、予備装置は、上流に位置するスレーブノードに対する処理には、下流に位置するスレーブノードに対する処理に比べて、予備系の往復時間を考慮した時刻設定を行う。そのため、現用系マスターノードの故障時には、予備装置は、自装置に保持している情報を利用してマスターノードの時刻設定を代行し、定期的にスレーブノード時刻を更新することで時刻同期を続けることができる。
また、本発明に係る光リングネットワークシステムは、前記マスターノードが、前記現用系の往復時間に基づいて前記予備装置とその他の各スレーブノードとの間の往復時間である予備系の往復時間を算出する予備装置用往復時間算出部と、前記現用系の往復時間と前記予備系の往復時間とを保存する記憶部と、を備え、前記往復時間通知部は、前記現用系の往復時間と前記予備系の往復時間とを前記予備装置に通知することとしてもよい。
また、本発明に係る冗長化方法は、前記マスターノードが、前記現用系の往復時間に基づいて前記予備装置とその他の各スレーブノードとの間の往復時間である予備系の往復時間を算出して前記予備装置に通知するステップを実行することとしてもよい。
かかる構成の光リングネットワークシステム、又は、かかる手順の冗長化方法によれば、現用系のマスターノードが、現用系の往復時間だけではなく、予備装置とその他の各スレーブノードとの間の往復時間である予備系の往復時間も算出して通知するので、現用系マスターノードの故障時に予備装置において予備系の往復時間を算出する手間を省くことができる。
また、本発明に係る光リングネットワークシステムは、前記予備装置が、前記マスターノードの故障時には、前記現用系の往復時間を用いることで、前記マスターノードで設定されたデータ信号の送信時刻をそのまま利用して各スレーブノードに設定するパス設定処理部を備えることとしてもよい。
また、本発明に係る冗長化方法は、前記マスターノードが、パスの自マスターノードにおける基準時刻と前記現用系の往復時間とに基づいて各スレーブノードにおけるデータ信号の送信時刻を設定し、前記予備装置が、前記マスターノードの故障時には、前記現用系の往復時間を用いることで、前記マスターノードで設定されたデータ信号の送信時刻をそのまま利用して各スレーブノードに設定することとしてもよい。
かかる構成の光リングネットワークシステム、又は、かかる手順の冗長化方法によれば、現用系マスターノードの故障時に、予備装置は、現用系マスターノードで設定されたデータ信号の送信時刻をそのまま利用して各スレーブノードに設定することができるので、予備装置の処理負荷を低減できる。
本発明によれば、信頼性を高めると共に、マスターノードへの障害発生時におけるタイムスロット干渉を防止することができる。
本発明の実施形態に係る光リングネットワークシステムを模式的に示す概略構成図である。 図1の光リングネットワークシステムの模式図である。 ネットワーク装置を模式的に示す機能ブロック図である。 パス設定処理部の構成例を模式的に示す機能ブロック図であり、(a)はマスターノードのパス設定処理部、(b)はスレーブノードのパス設定処理部を示している。 光リングネットワークシステムにおけるパス構成例を説明するタイムチャートであって、(a)はシステム構成とパス、(b)は直線上に表したシステム構成とパス経路情報、(c)は時刻同期状態、(d)は主信号導通を示している。 比較例におけるパス構成例を説明するタイムチャートであって、(a)はシステム構成とパス、(b)は直線上に表したシステム構成とパス経路情報、(c)は時刻非同期状態、(d)は主信号導通を示している。 光リングネットワークシステムにおけるマスターノードの切替の説明図であって、(a)は正常時の動作、(b)はマスターノード制御部の障害時の動作を示している。 光リングネットワークシステムにおける障害発生時のタイムチャートであって、(a)はマスターノード制御部の故障前後の主信号導通、(b)は予備系マスターノードによる時刻設定、(c)は時刻設定後の主信号導通、(d)は再時刻設定を示している。 光リングネットワークシステムにおける主信号導通前のタイムチャートであって、(a)はシステム構成、(b)は直線上に表したシステム構成、(c)はRTT測定、(d)はRTT測定値通知、(e)はRTT計算値通知を示している。 光リングネットワークシステムにおける予備系マスターノードの動作のタイムチャートであって、(a)は直線上に表したシステム構成、(b)は時刻設定、(c)はパス設定、(d)は主信号導通を示している。
以下、本発明の光リングネットワークシステム及びその冗長化方法について図面を参照して詳細に説明する。
(第1実施形態)
[光リングネットワークシステムの構成]
光リングネットワークシステム1は、図1に示すように、複数のネットワークエレメント(ネットワーク装置、以降、NEと略記)が光伝送路によるリングRで環状に接続されて構成されている。ここで、NE#0は、通常、制御主体となるマスターノード(以下、MNと表記する)であり、リングRの外部に配置される外部装置との間で送受信される信号を終端する。この制御主体に対する客体は、スレーブノード(以下、SNと表記する)である。この光リングネットワークシステム1は、少なくとも1つのスレーブノード(SN)が、マスターノード(MN)の少なくとも一部の機能を有している。
以下では、NE#0をMN_0系と呼称する場合がある。また、ここでは、NE#1、NE#3、NE#4がスレーブノード(SN)である。そして、NE#2は、通常、スレーブノード(SN)であるが、NE#0がマスターノード(MN)としての機能を果たせないような故障時には、MN_0系の代理を務めることのできるマスターノード(MN)の予備装置である。以下では、NE#2をMN_1系、又は、単に予備装置と呼称する場合がある。
詳細は後記するが、各NEは、光スイッチ(光SW)や、図示しないルータ等の外部装置から送られてくるクライアント信号の入出力のためのインタフェース(IF)、あるいは図示しない制御装置から送られてくる制御信号の入力のためのインタフェース(IF)等を備えている。
図1では、リングRを上方から見て左回り(反時計回り)の光信号の流れを3種類の矢印で示している。
細線の矢印はギガビット・イーサネット(登録商標)のクライアント信号(1G)を表しており、この信号はNE#3でリングRにAdd(挿入)されて、NE#0でリングRからDrop(分岐)されるようにNE#3からNE#0へ向かう上り方向トラヒックについてのパスが設定されている。なお、Add/Drop自体は従来公知なので以下では特に説明しない。
太線の矢印は100GbEのクライアント信号(100G)を表しており、この信号はNE#0でAddされて、NE#3でDropされるようにNE#0からNE#3へ向かう下り方向トラヒックについてのパスが設定されている。なお、上り方向トラヒックとは、SNからMNへ向かう方向のトラヒックであり、下り方向トラヒックとは、MNからSNへ向かう方向のトラヒックである。
また、破線の矢印は10GbEのクライアント信号(10G)を表しており、この信号はNE#4でAddされて、NE#0を透過してNE#1でDropされるようにNE#4とNE#1との間にパスが設定されている。
リングRは、光ファイバによる伝送路であって、片方向通信が行われることを前提とする。本実施形態では、双方向の通信を可能とするため、図1を上面視したリングRは、図2等に示すように二重に構成されている。例えば図2において内側のリングが左回り(反時計回り)の経路、外側のリングが右回り(時計回り)の経路である。なお、図1では右回り(時計回り)のリングを省略している。
図2に示すようにNE#0(MN_0系)は、例えば建造物2内の第1位置に設置されており、NE#2(MN_1系)は、建造物2とは異なる建造物3内の第2位置に設置されている。メトロ網のリングは1周が例えば数十km〜数百kmなので、第2位置は、第1位置から、少なくともkmオーダーで離間した遠隔地であることが好ましい。このようにすることで、大規模災害等の不測の事態でNE#0(MN_0系)とNE#2(MN_1系)とが同時に故障するリスクを低減することができる。
[NEの構成]
NEの構成例について図3を参照して説明する。
NEは、光スイッチ21と、光カプラ22,23と、バースト受信部31と、ヘッダ解析部32と、スイッチ部33と、IF送信部34と、IF受信部35と、スイッチ部36と、バッファ37と、バースト送信部38と、メモリ40と、時刻同期機能部50と、パス設定処理部60と、タイミング制御部70と、を備えている。
光スイッチ21は、リングRを導通する主信号又は制御信号である入力光信号を透過(ON)又は遮断(OFF)するものである。
光カプラ22は、リングRを構成する光伝送路である光ファイバから入力する光信号を光スイッチ21とバースト受信部31とに分岐するものである。
光カプラ23は、光スイッチ21から出力される光信号と、バースト送信部38から出力されるバースト送信される光信号とを結合するものである。なお、バースト信号は光の強度差のついた信号である。
バースト受信部31は、他のネットワーク装置(NE)から送信され光カプラ22で分岐された光信号を電気変換するものである。変換された電気信号はヘッダ解析部32に入力する。
ヘッダ解析部32は、入力信号のヘッダを解析して、入力信号が制御信号と主信号とのいずれであるか判断するものである。制御信号はパス設定処理部60に送られ、主信号はスイッチ部33に送られる。
スイッチ部33は、通常の電気SW(L2−SW)と同様のスイッチ手段である。スイッチ部33は、事前に設定されたテーブルに従い、ルータ等の外部装置側へパケットデータを転送する。
IF送信部34は、イーサネット(登録商標)のインタフェースであって、スイッチ部33から送られる電気信号を光信号に変換してクライアント信号としてルータ等の外部装置へ送る。
IF受信部35は、イーサネット(登録商標)のインタフェースであって、ルータ等の外部装置からのクライアント信号の終端を行い、クライアント信号である光信号を電気変換してスイッチ部36へ送る。
スイッチ部36は、通常の電気SW(L2−SW)と同様のスイッチ手段である。スイッチ部36は、事前に設定されたテーブルに従い、リングR側へパケットデータを転送する。
バッファ37は、ルータ等の外部装置から入力されたデータ(クライアント信号)を蓄積するものである。バッファ37からバースト送信部38にデータ送信を行う。また、バッファ37は、パス設定処理部60から入力された制御信号をバースト送信部38から他のネットワーク装置(NE)に送信する。
バースト送信部38は、他のネットワーク装置(NE)に送信するデータ信号と制御信号とを電気信号から光信号に変換して、タイミング制御部70の指示に従って光バースト信号として送信するものである。光バースト信号は光カプラ23を介して光伝送路であるリングRに送信される。
上記した、バースト受信部31と、ヘッダ解析部32と、スイッチ部33と、IF送信部34と、IF受信部35と、スイッチ部36と、バッファ37と、バースト送信部38とは、ルータ等の外部装置から送られてくるクライアント信号の入出力処理を行うためのクライアント信号処理部を構成している。
図3では、右回り(時計回り)のリングに対応した光スイッチ21と、光カプラ22,23と、前記クライアント信号処理部とを省略しているが、各NEは、これらの構成も備えている。
図3に示したNEの構成要素のうち、メモリ40と、時刻同期機能部50と、パス設定処理部60と、タイミング制御部70とを総称して、以下では、マスターノード制御部又はMN制御部ともいう。そして、このMN制御部を構成する各部のうち、マスターノード(MN)、スレーブノード(SN)、予備装置によって機能が異なる場合、装置に応じた機能を説明する。
メモリ40は、パス設定情報を保持する記憶部であって、例えば一般的な半導体メモリ等で構成されている。ここで、パス設定情報は、ネットワーク装置(NE)におけるタイムスロット毎のAdd時刻と、タイムスロット時間と、を含んでいる。タイムスロット時間は、各パスに対する設定帯域に応じたタイムスロット時間であって、所謂ガードタイムを含んでいない時間である。
マスターノード(MN)のメモリ40は、当該MNのパス設定情報と、各SNのパス設定情報とを記憶する。
スレーブノード(SN)のメモリ40は、当該SNのパス設定情報を記憶する。
予備装置のメモリ40は、当該予備装置のパス設定情報に加えて、MN(NE#0)から通知される他の情報を記憶することができる。
マスターノード(MN)の時刻同期機能部50は、自MNにおける基準時刻に同期させて各NEで共通に用いる同期された送信時刻を各SNに設定する。この時刻同期機能部50は、当該MNで設定した基準値(基準時刻)を、図示しない内部クロック部からのクロックに従い、基準値をインクリメントさせる。インクリメントされた値(カウンタ値)はMNの現在時刻を表す。SNとの時刻合わせでは、MNの現在時刻のタイムスタンプが制御信号に付与される。マスターノード(MN)の時刻同期機能部50は、周期的に時刻同期を行う。その理由は、各SNのクロック偏差による時刻同期ズレを補正するためである。このため、クロック偏差によるタイムスロット干渉を引き起こさない範囲で、等間隔にスケジュールに沿って周期的に送信時刻を送信する。
マスターノード(MN)の時刻同期機能部50は、自MNと各SNとの間の往復時間である現用系の往復時間(RTT:round-trip time)を測定する。この時刻同期機能部50は、各SNからの制御信号内に記載のタイムスタンプ値と、時刻同期機能部50内のカウンタ値から、各SNとの間の往復時間を測定する。MN(NE#0)で測定した往復時間を、現用系の往復時間(RTT_0)と表記する。
スレーブノード(SN)の時刻同期機能部50は、MN(NE#0)との間で同期された送信時刻を設定する。この時刻同期機能部50は、MNで設定した基準値(基準時刻)を受信し、図示しない内部クロック部からのクロックに従い、基準値をインクリメントさせる。また、時刻同期機能部50は、MNから制御信号を受信すると、時刻同期を行ってから、SNからMN宛の制御信号の送信時刻のタイムスタンプを付与した制御信号を送信する。
予備装置(NE#2、MN_1系)の時刻同期機能部50は、MN(NE#0)との間で同期された送信時刻を設定すると共に、MN(NE#0)の故障時には、現用系の往復時間(RTT_0)から算出される、当該予備装置(NE#2)と各SNとの間の往復時間である予備系の往復時間(RTT_1)に基づいて、各NEで共通に用いる同期された送信時刻を周期的に各SNに設定する。なお、予備装置の時刻同期機能部50は、MNの時刻同期機能部50と同じ理由で同様に周期的に時刻同期を行う。
この時刻同期機能部50は、当該予備装置(NE#2)から下流に位置するSNに対しては、MN(NE#0)で設定された送信時刻をそのまま利用して設定し、当該予備装置(NE#2)から上流に位置するSNに対しては、MN(NE#0)で設定された送信時刻から予備系の往復時間(RTT_1)を減算して求められる時刻に制御信号を送信することで時刻を設定する。
パス設定処理部60は、ネットワーク装置(NE)間の制御信号に基づいて、パス設定情報を設定してメモリ40に保持するものである。
本実施形態では、一例として、図4(a)に示すように、MNのパス設定処理部60Aは、経路情報取得手段61と、パス設定情報生成手段62と、パス設定情報更新手段63と、パス設定情報通知手段64と、予備装置用RTT計算手段(予備装置用往復時間算出部)65と、RTT通知手段(往復時間通知部)66と、を備えている。
経路情報取得手段61は、MNの外部に配置される図示しない制御装置から制御インタフェース(図2では省略)を介してパス経路情報を取得するものである。パス経路情報には、Addを行うNEの情報を含む。パス経路情報には、制御装置の操作者が所望の経路を設定することができる。本実施形態では、パス経路情報は、パスを設定する前にMNの内部に予め記憶させておくものとする。なお、このパス経路情報を、処理の際に外部からその都度入力、更新するようにしてもよい。
MN(NE#0)のパス設定情報生成手段62は、同一波長上で任意のNE間に設定されたパス毎にタイムスロット(TS)を構成し、パスの自MN(NE#0)における基準時刻と現用系の往復時間(RTT_0)とに基づいて各SNにおけるデータ信号の送信時刻をパス設定情報として設定する。
パス設定情報更新手段63は、当該MNについて生成したパス設定情報をメモリ40に設定するものである。なお、パスが更新されると、メモリ40に保持されたパス設定情報は更新される。
パス設定情報通知手段64は、各SNについて生成したパス設定情報を含む制御信号を、該当するSNに対して通知するものである。
予備装置用RTT計算手段65は、現用系の往復時間(RTT_0)に基づいて予備装置(NE#2)とその他の各SNとの間の往復時間である予備系の往復時間(RTT_1)を算出する。
RTT通知手段66は、現用系の往復時間(RTT_0)を予備装置(NE#2)に通知するものである。本実施形態では、RTT通知手段66は、予備系の往復時間(RTT_1)を予備装置(NE#2)に通知する機能も有する。
本実施形態では、現用系の往復時間(RTT_0)と予備系の往復時間(RTT_1)とをメモリ40に保存する。
また、予備装置(NE#2)のパス設定情報生成手段62は、MN(NE#0)の故障時には、現用系の往復時間(RTT_0)を用いることで、MN(NE#0)で設定されたデータ信号の送信時刻をそのまま利用して各SNに設定する。
スレーブノード(SN)のパス設定処理部60Bは、一例として、図4(b)に示すように、パス設定情報受信手段(パス設定情報受信部)67と、パス設定情報更新手段68と、を備えている。
パス設定情報受信手段67は、MN(NE#0)から制御信号によって通知された、パス設定情報を受信するものである。
パス設定情報更新手段68は、受信したパス設定情報をメモリ40に設定するものである。
上記のように、MNのパス設定処理部60Aが図4(a)に示す構成である場合、且つ、SNのパス設定処理部60Bが図4(b)に示す構成である場合、予備装置のパス設定処理部60は、経路情報取得手段61と、パス設定情報生成手段62と、パス設定情報更新手段63と、パス設定情報通知手段64と、パス設定情報受信手段67と、パス設定情報更新手段68と、を備えている。
予備装置のパス設定情報受信手段67は、MN(NE#0)から現用系の往復時間(RTT_0)及び予備系の往復時間(RTT_1)を受信する機能も有する。
予備装置のパス設定情報更新手段68は、MN(NE#0)から取得した現用系の往復時間(RTT_0)及び予備系の往復時間(RTT_1)をメモリ40に設定する機能も有する。なお、予備装置のメモリ40は、パス設定情報受信手段67で受信した現用系の往復時間(RTT_0)を保存する機能も有する。
タイミング制御部70は、パス設定情報で設定された時刻に基づいて光スイッチ21を透過(ON)又は遮断(OFF)する制御を行うものである。
タイミング制御部70は、設定されたパス設定情報に従い、時刻同期機能部50内のカウンタ値(現在時刻)とパス設定情報に記載のタイミング値(割り当て時刻)とを比較して、バースト送信部38に対してTS送信動作の制御を行う。
以下、本発明の実施形態に係る光リングネットワークシステム1における冗長化方法について、現行PON方式と対比させながら説明する。
[前提]
まず、本実施形態と比較例との共通の前提について図5を参照して説明する。
図5(b)において直線上に表したシステム構成では、NE#0(MN)を左端に配置し、図5(a)におけるリング上の左回り(反時計回り)にNEを順に並べたものである。なお、右端のNE#0は、左端のNE#0と同じMNである。
図5(b)に示す例では、所定波長の光信号において、タイムスロットであるTS#1については、NE#4で外部装置からのデータがAddされて、NE#3でDropされるようなパス経路情報を想定している。
また、NE#3で外部装置からのデータがAddされてNE#2でDropされるようなパス経路情報を想定している。
また、NE#2で外部装置からのデータがAddされてNE#1でDropされるようなパス経路情報を想定している。以上は、SN〜SN間パスである。
さらに、MN〜SN間パスとして、NE#1で外部装置からのデータがAddされて、NE#0でDropされるようなパス経路情報を想定している。
また、同一波長のTS#2には、MN〜SN間パスとして、NE#2で外部装置からのデータがAddされて、NE#0でDropされるようなパス経路情報を想定している。
さらに、同一波長のTS#3には、SN〜SN間パスとして、NE#3で外部装置からのデータがAddされてNE#1でDropされるようなパス経路情報を想定している。
図5(b)に示す経路情報のパスを設定するためには、詳細には後記するが、予めNE#0(MN)と他のNE(SN)との間で時刻設定及びRTT測定を行う必要がある。
図5(c)に示すように、NE#0(MN)は、現在時刻を、NE#0の基準時刻にセットし(ステップS100)、この基準時刻のタイムスタンプを含む制御信号をNE#1に送信することで、この制御信号をNE#1が受信した時刻を、NE#1の基準時刻にセットする(ステップS101)。
同様に、NE#0(MN)は、基準時刻のタイムスタンプを含む制御信号をNE#2、NE#3、NE#4にも送信することで、NE#2、NE#3、NE#4の基準時刻をそれぞれセットする(ステップS102、S103、S104)。
ここで、各NEに対する制御信号の送信時刻は実際には異なるが、図5(c)では各NEのタイマ(時計の針で表示)がMNのタイマに一致した時刻同期状態にあることを符号105の矢印で表している。
上記のパスを設定するために、TS#1のデータがNE#0でDropする基準時刻をT1、TS#2のデータがNE#0でDropする基準時刻をT2、TS#3のデータがNE#0でDropする基準時刻をT3とする。
この場合、NE#0(MN)は、NE#1においてTS#1に関してAdd/Drop動作をする時刻tを(T1−RTT01)にセットする制御信号と、TS#3に関してDrop動作をする時刻tを(T3−RTT01)にセットする制御信号とをNE#1に送信することで、NE#1にパス設定する。ここで、RTTの添え字(01)は、NE#0からNE#1宛に測定した往復時間であることを意味し、RTTijであれば、NE#iからNE#j宛に測定した往復時間を意味する。
また、NE#0(MN)は、NE#2においてTS#1に関してAdd/Drop動作をする時刻tを(T1−RTT02)にセットする制御信号と、TS#2に関してAdd動作をする時刻tを(T2−RTT02)にセットする制御信号とをNE#2に送信することで、NE#2にパス設定する。
また、NE#0(MN)は、NE#3においてTS#1に関してAdd/Drop動作をする時刻tを(T1−RTT03)にセットする制御信号と、TS#3に関してAdd動作をする時刻tを(T3−RTT03)にセットする制御信号とをNE#3に送信することで、NE#3にパス設定する。
さらに、NE#0(MN)は、NE#4においてTS#1に関してAdd動作をする時刻tを(T1−RTT04)にセットする制御信号をNE#4に送信することで、NE#4にパス設定する。
このように設定しておくと、所定波長のTS#1については、NE#4における時刻tが(T1−RTT04)のときに、NE#4が主信号へのAdd動作をすると、図5(d)に示すように、NE#3における時刻が(T1−RTT03)のときに、NE#3がNE#4からのデータをDropすると共に、NE#3が主信号へのAdd動作をする。
そして、NE#2は、NE#2における時刻が(T1−RTT02)のときに、NE#3からのデータをDropすると共に、NE#2が主信号へのAdd動作をする。
そして、NE#1は、NE#1における時刻が(T1−RTT01)のときに、NE#2からのデータをDropすると共に、NE#1が主信号へのAdd動作をする。
そして、NE#0は、NE#0の時刻がT1のときに、NE#1からのデータをDropする。
また、このように設定しておくと、同一波長のTS#2については、NE#2における時刻tが(T2−RTT02)のときに、NE#2が主信号へのAdd動作をすると、図5(d)に示すように、NE#0が時刻T2のときに、NE#0がNE#2からのデータをDropする。
また、このように設定しておくと、同一波長のTS#3については、NE#3における時刻tが(T3−RTT03)のときに、NE#3が主信号へのAdd動作をすると、図5(d)に示すように、NE#2はNE#2における時刻が(T3−RTT02)のときに透過して、NE#1はNE#1における時刻が(T3−RTT01)のときに、NE#3からのデータをDropする。
図5(d)に符号106を付した矩形は、タイムスロット時間を模式的に示している。例えば、TS#3のタイムスロット時間と、TS#2のタイムスロット時間とは通常の制御状態では、重なることは無い。
[故障時(比較例)]
次に、比較例である現行PON方式において、NE#0(MN)が例えばパス設定後に故障した場合について図6を参照(適宜図5参照)して説明する。なお、図6(a)及び図6(b)は、図5(a)及び図5(b)と同じなので、説明を省略する。
図6(c)に示すように、NE#0のMN制御部が故障すると(ステップS110)、NE#0による定期的な時刻同期設定ができなくなって、破線で模式的に示すようにMN制御部故障の影響が他のNE(SN)に波及していく。
時刻同期制御のための制御信号がNE#0から届かなくなると、NE#1は自走状態になって、時間経過にしたがってタイマ(時計の針で表示)が乱れる(ステップS111)。
同様にNE#2、NE#3、NE#4も自走状態になって、時間経過にしたがってタイマが乱れる(ステップS112、S113、S114)。
図6(c)では、正常であれば各NEのタイマが一致する状態にあることを符号115の矢印で表している。ただし、この時点では、NE#1は、内部のクロックが自走状態で所定幅の遅延をもって生成された時刻に基づき動作している。また、NE#2やNE#4は、NE#1よりも遅延した時刻に基づき動作している。また、この例では、NE#3は、内部のクロックが自走状態で先進して生成された時刻に基づき動作している。
したがって、図6(b)に示す経路情報のパスを設定する動作をNE#0(MN)が故障前にしていた場合、図5(d)に示した動作を実現することができない。
具体的には、図6(d)に示すように、所定波長のTS#1については、NE#4における時刻tが(T1−RTT04)のときに(図5(d)参照)、NE#4が主信号へのAdd動作をしようとしても、NE#4のタイマは遅れているので、遅延した時刻にAdd動作をしてしまうことになる(ステップS124)。
また、NE#3における時刻が(T1−RTT03)のときに(図5(d)参照)、NE#3が主信号へのAdd動作をしようとしても、NE#3のタイマは進んでいるので、先進した時刻にAdd動作をしてしまうことになる(ステップS123)。
そして、NE#2における時刻が(T1−RTT02)のときに(図5(d)参照)、NE#2が主信号へのAdd動作をしようとしても、NE#2のタイマは遅れているので、遅延した時刻にAdd動作をしてしまうことになる(ステップS122)。
そして、NE#1における時刻が(T1−RTT01)のときに(図5(d)参照)、NE#1が主信号へのAdd動作をしようとしても、NE#1のタイマは遅れているので、遅延した時刻にAdd動作をしてしまうことになる(ステップS121)。
また、同一波長のTS#2については、NE#2における時刻tが(T2−RTT02)のときに(図5(d)参照)、NE#2が主信号へのAdd動作をしようとしても、NE#2のタイマは遅れているので、遅延した時刻にAdd動作をしてしまうことになる(ステップS132)。
さらに、同一波長のTS#3については、NE#3における時刻tが(T3−RTT03)のときに(図5(d)参照)、NE#3が主信号へのAdd動作をしようとしても、NE#3のタイマは進んでいるので、先進した時刻にAdd動作をしてしまうことになる(ステップS133)。これによって、NE#2においては、TS#3のタイムスロット時間と、TS#2のタイムスロット時間との干渉(タイムスロット干渉)が発生してしまう。
[故障時の処理の概要]
次に、本実施形態において、NE#0(MN)が例えばパス設定後に故障した場合の処理の概要について図7(a)及び図7(b)を参照して説明する。
本実施形態の場合、正常時には、図7(a)に示すように、NE#0(MN_0系)が他の各NE(SN)との間で時刻同期等の制御信号をやりとりする。このとき、NE#0(MN_0系)は、NE#2(MN_1系)との間で、他の各NE(SN)に対する送信時刻の情報を共有しておく。
そして、NE#0のMN制御部故障時には、図7(b)に示すように、マスターノード(MN)を切り替え、それまでスレーブノード(SN)として機能していたNE#2が、MN_1系として、残りの各SNとの間で時刻同期等の制御信号をやりとりする。
[故障時の処理のタイムチャート]
次に、本実施形態において、NE#0(MN)が故障した場合の処理のタイムチャートについて図8を参照して説明する。
図8(a)は、図5(c)及び図6(c)と同様なので、説明を省略する。
各NEが時刻非同期状態となっているときに、NE#2は、自ノードにおける送信時刻についての周期的な現行のスケジュールから、予め定められたタイムアウト時間が経過すると、マスターノード(MN)が、MN_0系からMN_1系に切り替わる。つまり、NE#2は、MN_1系としての演算を開始する。
この場合、図8(b)に示すように、NE#2(MN_1系)は、現在時刻を、NE#2の基準時刻にセットし(ステップS140)、NE#1、NE#3、NE#4に時刻設定行う(ステップS141、S143、S144)。なお、時刻設定の詳細については後記する。また、図8(b)では各NEのタイマ(時計の針で表示)がNE#2(MN_1系)のタイマに一致した時刻同期状態にあることを符号145の矢印で表している。
時刻同期制御のための制御信号がNE#2から届いて同期した状態から、しばらく時間が経過すると、NE#1は自走状態になって、タイマ(時計の針で表示)が乱れる(ステップS151)。同様にNE#2、NE#3、NE#4も自走状態になって、時間経過にしたがってタイマが乱れる(ステップS152、S153、S154)。
図8(c)では、正常であれば各NEのタイマが一致する状態にあることを符号155の矢印で表している。ただし、この時点では、自走のため、NE#1のタイマには遅れが生じている。また、NE#2やNE#4のタイマは、NE#1のタイマよりも遅延している。また、この例では、NE#3のタイマは、自走のため、進んでいる。
このように各NEが時刻非同期状態となっているときに、NE#2は、自ノードにおける送信時刻についての周期的な現行のスケジュールから、予め定められたタイムアウト時間が経過すると、再び、MN_1系としての演算を開始する。
図8(d)のステップS160、S161、S163、S164の処理は、図8(b)のステップS140、S141、S143、S144の処理と同様なので、説明を省略する。なお、図8(d)の符号165は、図8(b)の符号145と同様の意味を表している。
以降、NE#2は、同様の処理を繰り返す。本実施形態では、このようにNE#2が周期的に時刻同期を行うことで、パス間のタイムスロット干渉を回避することができる。
[マスターノード間の処理のタイムチャート]
次に、本実施形態において、NE#0(MN_0系)とNE#2(MN_1系)との間の処理のタイムチャートについて図9を参照して説明する。なお、図9及びその説明に関しては、現用系と予備系に係る往復時間の説明を分り易くするために符号の下付き表示をせずに行い、これに伴って、時刻にかかる符号についても下付き表示を省略している。
図9(b)において直線上に表したシステム構成では、NE#0(MN_0系)を左端に配置し、図9(a)におけるリング上の左回り(反時計回り)にNEを順に並べたものである。なお、NE#2は、MN_1系である。
初めに、現用系のMNであるNE#0(MN_0系)による時刻設定及びRTT測定について図9(c)を参照して説明する。
NE#0(MN_0系)は、例えば、送信時刻(基準時刻)T1のタイムスタンプを含む制御信号をNE#1に送信することで、この制御信号をNE#1が受信した時刻T2(図示する時間軸の時刻t)を、共通で扱う基準時刻T1にセットする(ステップS171)。そして、NE#1は、受信時刻T2から所定時間経過後の時刻T3(図示する時間軸の時刻t=T3)において、共通で扱う送信時刻T4のタイムスタンプを含む制御信号をNE#0に送信する(ステップS172)。そして、NE#0が、NE#0とNE#1との間の往復時間RTT01を算出する。なお、RTT01は、前記したRTT01と同じ意味であり、RTTijであれば、NE#iからNE#j宛に測定した往復時間を意味する。この往復時間RTT01は、NE#0が、NE#1からNE#1における送信時刻T4のタイムスタンプを含む制御信号を受信した時刻T5と、その送信時刻T4との差分として求められる(RTT01=T5−T4)。
また、NE#0は、例えば、基準時刻T6のタイムスタンプを含む制御信号をNE#2に送信することで、NE#2の受信時刻T7(図示する時間軸の時刻t=T7)を、基準時刻T6にセットする。そして、NE#1は、所定時間経過後の時刻T8(図示する時間軸の時刻t=T8)に、送信時刻T9のタイムスタンプを含む制御信号をNE#0に送信する。そして、NE#0が、受信した時刻T10と送信時刻T9との差分からNE#0とNE#2との間の往復時間RTT02を算出する(RTT02=T10−T9)。
以下、同様にして、NE#0(MN)は、他のNE(SN)との間で時刻設定を行う。
例えば、NE#0は、NE#4から制御信号を受信した時刻T20と、NE#4の送信時刻T19との差分からNE#0とNE#4との間の往復時間RTT04を算出する(RTT04=T20−T19)。
上記前提にて、NE#0(MN_0系)は、当該MN_0系で測定したすべての往復時間をRTT_0値として含む制御信号をNE#2(MN_1系)に送信する(ステップS180)。この例では、RTT_0値とは、NE#0からNE#1宛に測定した往復時間RTT01、NE#0からNE#2宛に測定した往復時間RTT02、NE#0からNE#3宛に測定した往復時間RTT03、及び、NE#0からNE#4宛に測定した往復時間RTT04を表す。
RTT_0={RTT01,RTT02,RTT03,RTT04}
そして、NE#0(MN_0系)は、当該MN_0系で測定した往復時間に基づいて、NE#2(MN_1系)から他のNE宛に測定するときの往復時間(RTT_1値)を算出する。
この例では、RTT_1値とは、NE#2からNE#1宛に測定するときの往復時間RTT21、NE#2からNE#3宛に測定するときの往復時間RTT23、及び、NE#2からNE#4宛に測定するときの往復時間RTT24を表す。
RTT_1={RTT21,RTT23,RTT24}
RTT21=RTT02−RTT01
RTT23=RTT03−RTT02
RTT24=RTT04−RTT02
そして、NE#0(MN_0系)は、算出したRTT_1値を含む制御信号をNE#2(MN_1系)に送信する(ステップS190)。
これらの処理により、NE#2(MN_1系)は、受信したRTT_0値とRTT_1値とをそれぞれ自装置のメモリ40に保持する(ステップS200)。これにより、マスターノード(MN)間で、すなわち、NE#0(MN_0系)とNE#2(MN_1系)との間で、RTT_0値とRTT_1値とを共有することができる。
[MN制御部故障時の予備装置の処理のタイムチャート]
次に、本実施形態において、NE#0(MN_0系)のMN制御部故障時に、予備装置であるNE#2(MN_1系)が行う処理のタイムチャートについて図10を参照して説明する。なお、図10以降及びその説明においては、時刻にかかる符号を下付きで表示している。
図10(a)は、図9(b)と同様である。図10(a)に示すようにNE#0(MN_0系)のMN制御部故障した場合、図10(b)に示すように、NE#2(MN_1系)は、NE#0(MN_0系)によって各NEにそれぞれ設定された送信時刻をそのまま時刻設定する。具体的には、NE#0(MN_0系)によってNE#1には送信時刻としてT20が設定されていた。また、NE#3,NE#4には、それぞれT30,T40が時刻設定されていた。
この場合、NE#2(MN_1系)は、自ノードよりも上流側(NE#0側)に配置されていたNE#1に対しては、設定された送信時刻(T20)から、NE#2とNE#1との往復時間(RTT21)を減算して求められる時刻に制御信号を送信する。すなわち、送信時刻が(T20−RTT21)であるタイムスタンプを含む制御信号を送信することで、この制御信号をNE#1が受信した時刻を、NE#1における送信時刻(T20)にセットする(ステップS201)。なお、RTT21は、前記したRTT21と同様にNE#2からNE#1宛に測定するときの往復時間であることを意味する。
また、NE#2(MN_1系)は、自ノードよりも下流側に配置されていたNE#3、に対しては、NE#0(MN_0系)によって設定された送信時刻(T30)に制御信号を送信する。すなわち、送信時刻が(T30)であるタイムスタンプを含む制御信号を送信することで、この制御信号をNE#3が受信した時刻を、NE#3の送信時刻(T30)にセットする(ステップS203)。
同様に、NE#2(MN_1系)は、自ノードよりも下流側に配置されていたNE#4に対しては、NE#0(MN_0系)によって設定された送信時刻(T40)に制御信号を送信する。すなわち、送信時刻が(T40)であるタイムスタンプを含む制御信号を送信することで、この制御信号をNE#4が受信した時刻を、NE#4の送信時刻(T40)にセットする(ステップS204)。
この場合、NE#2(MN_1系)は、現用系の往復時間(RTT_0)を用いることで、NE#0(MN_0系)によって設定されたデータ信号の送信時刻をそのまま利用して各NE(SN)に設定する。なお、予備装置であるNE#2は、パス設定処理部60の経路情報取得手段61によって、MNの外部に配置される図示しない制御装置からパス経路情報を取得することができる。
そして、NE#2(MN_1系)は、各NE(SN)に対する設定処理として、NE#0(MN_0系)が行う処理と同様に、例えば、NE#1においてTS#1に関してAdd/Drop動作をする時刻tを(T1−RTT01)にセットする制御信号と、TS#3に関してDrop動作をする時刻tを(T3−RTT01)にセットする制御信号とをNE#1に送信することで、NE#1にパス設定する(ステップS211)。
また、NE#2(MN_1系)は、NE#3においてTS#1に関してAdd/Drop動作をする時刻tを(T1−RTT03)にセットする制御信号と、TS#3に関してAdd動作をする時刻tを(T3−RTT03)にセットする制御信号とをNE#3に送信することで、NE#3にパス設定する(ステップS213)。
さらに、NE#2(MN_1系)は、NE#4においてTS#1に関してAdd動作をする時刻tを(T1−RTT04)にセットする制御信号をNE#4に送信することで、NE#4にパス設定する(ステップS214)。このように設定することで、図5(d)を参照して説明した動作を実現することができる。
本実施形態によれば、予備装置であるNE#2(MN_1系)は、スレーブノード(SN)として機能しているときに、現用系の往復時間(RTT_0)及び予備系の往復時間(RTT_1)を現用系マスターノード(MN)から取得して自装置に保持して現用系MNと共有しておくことができる。そのため、現用系MNの故障時には、予備装置は、自装置に保持している情報を利用してマスターノード(MN)の時刻設定を代行し、定期的にスレーブノード(SN)時刻を更新することで時刻同期を続けることができる。
また、予備装置は、現用系の往復時間(RTT_0)を用いることで、NE#0(MN_0系)によって設定されたデータ信号の送信時刻をそのまま利用して各スレーブノード(SN)に設定することができる。
さらに、予備装置が現用系MNは異なる位置に配設され、所謂ビル分散を行っているので、地震等の激甚災害によりネットワーク設備が設置されたビル等が罹災した場合においても、現用系MNと予備装置とが同時に故障するリスクを低減した信頼性の高いネットワークを提供することができる。加えて、ビル分散によるマスターノード(MN)冗長化を行うことで、マスターノード制御機能部(MN制御機能部)の故障時に、故障箇所を経由しないパスの信号に影響を与えることなくMN制御機能部を切り替えることができる。
本発明は前記した実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。また、以下のように変形してもよい。例えば、スレーブノード(SN)の台数は例示した4台に限定されず、同一波長のタイムスロットは例示した3個に限定されるものではない。
リングNWを二重のリングで説明したが、1つのリングでも構わない。また、上位リングと下位リングとを有する層構造のマルチリングシステムに適用することもできる。
前記実施形態では、現用系MNが、予備系の往復時間も算出することとしたが、予備装置が、取得した現用系の往復時間から予備系の往復時間を算出する構成としてもよい。
また、前記実施形態では、予備装置を1台として説明したが、複数台の予備装置を設置してもよい。
また、MN(NE#0)と予備装置(NE#2)とが設置される場所はビル等の建物に限られるものではない。
さらに、予備装置であるNE#2は、MN制御部故障時に、自装置のパス設定処理部60の経路情報取得手段61によって、図示しない制御装置からパス経路情報を取得するとしたが、これに限らない。例えば、MN制御部故障前に、現用系の往復時間の情報と共に、全てのスレーブノード(SN)のパス設定情報を取得するようにしてもよい。このようにすることで、パス経路情報に基づいてパス設定情報を生成する手間を省くことができる。
1 光リングネットワークシステム
21 光スイッチ
22,23 光カプラ
31 バースト受信部
32 ヘッダ解析部
33,36 スイッチ部
34 IF送信部
35 IF受信部
37 バッファ
38 バースト送信部
40 メモリ
50 時刻同期機能部
60,60A,60B パス設定処理部
61 経路情報取得手段
62 パス設定情報生成手段
63 パス設定情報更新手段
64 パス設定情報通知手段
65 予備装置用RTT計算手段(予備装置用往復時間算出部)
66 RTT通知手段(往復時間通知部)
67 パス設定情報受信手段(パス設定情報受信部)
68 パス設定情報更新手段
70 タイミング制御部
R リング
NE ネットワークエレメント(ネットワーク装置)

Claims (6)

  1. 外部装置との間で送受信される信号を終端し、制御主体として第1位置に配設されるマスターノードと、前記制御主体に対する客体としての複数のスレーブノードとが光伝送路によるリングで環状に接続された光リングネットワークシステムであって、
    少なくとも1つのスレーブノードは、前記マスターノードの少なくとも一部の機能を有して前記第1位置とは異なる第2位置に配設される予備装置であり、
    前記マスターノードは、
    自マスターノードにおける基準時刻に同期させて各ネットワーク装置で共通に用いる同期された送信時刻を各スレーブノードに設定すると共に、自マスターノードと各スレーブノードとの間の往復時間である現用系の往復時間を測定する時刻同期機能部と、
    パスの自マスターノードにおける基準時刻と前記現用系の往復時間とに基づいて各スレーブノードにおけるデータ信号の送信時刻を設定するパス設定処理部と、
    前記現用系の往復時間を前記予備装置に通知する往復時間通知部と、を備え、
    前記予備装置は、
    前記マスターノードから前記現用系の往復時間を受信する受信部と、
    受信した前記現用系の往復時間を保存する記憶部と、
    前記マスターノードとの間で前記同期された送信時刻を設定すると共に、前記マスターノードの故障時には、前記現用系の往復時間から算出される、当該予備装置と各スレーブノードとの間の往復時間である予備系の往復時間に基づいて、各ネットワーク装置で共通に用いる同期された送信時刻を周期的に各スレーブノードに設定する時刻同期機能部と、を備え、
    前記予備装置の時刻同期機能部は、当該予備装置から下流に位置するスレーブノードに対しては、前記マスターノードで設定された送信時刻をそのまま利用して設定し、当該予備装置から上流に位置するスレーブノードに対しては、前記マスターノードで設定された送信時刻から前記予備系の往復時間を減算して求められる時刻に制御信号を送信することで時刻を設定する、
    ことを特徴とする光リングネットワークシステム。
  2. 前記マスターノードは、
    前記現用系の往復時間に基づいて前記予備装置とその他の各スレーブノードとの間の往復時間である予備系の往復時間を算出する予備装置用往復時間算出部と、
    前記現用系の往復時間と前記予備系の往復時間とを保存する記憶部と、を備え、
    前記往復時間通知部は、前記現用系の往復時間と前記予備系の往復時間とを前記予備装置に通知する、請求項1に記載の光リングネットワークシステム。
  3. 前記予備装置は、
    前記マスターノードの故障時には、前記現用系の往復時間を用いることで、前記マスターノードで設定されたデータ信号の送信時刻をそのまま利用して各スレーブノードに設定するパス設定処理部を備える、請求項1又は請求項2に記載の光リングネットワークシステム。
  4. 外部装置との間で送受信される信号を終端し、制御主体として第1位置に配設されるマスターノードと、前記制御主体に対する客体としての複数のスレーブノードとが光伝送路によるリングで環状に接続された光リングネットワークシステムの冗長化方法であって、
    少なくとも1つのスレーブノードは、前記マスターノードの少なくとも一部の機能を有して前記第1位置とは異なる第2位置に配設される予備装置であり、
    前記マスターノードは、
    自マスターノードにおける基準時刻に同期させて各ネットワーク装置で共通に用いる同期された送信時刻を各スレーブノードに設定するステップと、
    自マスターノードと各スレーブノードとの間の往復時間である現用系の往復時間を測定するステップと、
    前記現用系の往復時間を前記予備装置に通知するステップと、を実行し、
    前記予備装置は、
    前記マスターノードから前記現用系の往復時間を受信するステップと、
    受信した前記現用系の往復時間を保存するステップと、
    前記マスターノードの故障時に、当該予備装置から下流に位置するスレーブノードに対しては、前記マスターノードで設定された送信時刻をそのまま利用して設定するステップと、
    当該予備装置から上流に位置するスレーブノードに対しては、前記現用系の往復時間から算出される、当該予備装置と各スレーブノードとの間の往復時間である予備系の往復時間を、前記マスターノードで設定された送信時刻から減算して求められる時刻に制御信号を送信するステップと、を実行する、
    ことを特徴とする冗長化方法。
  5. 前記マスターノードは、
    前記現用系の往復時間に基づいて前記予備装置とその他の各スレーブノードとの間の往復時間である予備系の往復時間を算出して前記予備装置に通知するステップを実行する、請求項4に記載の冗長化方法。
  6. 前記マスターノードは、パスの自マスターノードにおける基準時刻と前記現用系の往復時間とに基づいて各スレーブノードにおけるデータ信号の送信時刻を設定し、
    前記予備装置は、前記マスターノードの故障時には、前記現用系の往復時間を用いることで、前記マスターノードで設定されたデータ信号の送信時刻をそのまま利用して各スレーブノードに設定する、請求項4又は請求項5に記載の冗長化方法。
JP2016239183A 2016-12-09 2016-12-09 光リングネットワークシステム及びその冗長化方法 Active JP6590787B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016239183A JP6590787B2 (ja) 2016-12-09 2016-12-09 光リングネットワークシステム及びその冗長化方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016239183A JP6590787B2 (ja) 2016-12-09 2016-12-09 光リングネットワークシステム及びその冗長化方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018098557A true JP2018098557A (ja) 2018-06-21
JP6590787B2 JP6590787B2 (ja) 2019-10-16

Family

ID=62633255

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016239183A Active JP6590787B2 (ja) 2016-12-09 2016-12-09 光リングネットワークシステム及びその冗長化方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6590787B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110440391A (zh) * 2019-08-07 2019-11-12 珠海格力电器股份有限公司 环路网络保护方法、空调系统
WO2020170947A1 (ja) * 2019-02-21 2020-08-27 日本電信電話株式会社 時刻伝送装置および伝送方法
WO2020194554A1 (ja) * 2019-03-26 2020-10-01 三菱電機株式会社 マスタノードおよび往復伝送遅延時間取得方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020170947A1 (ja) * 2019-02-21 2020-08-27 日本電信電話株式会社 時刻伝送装置および伝送方法
JP2020136969A (ja) * 2019-02-21 2020-08-31 日本電信電話株式会社 時刻伝送装置および伝送方法
JP7298182B2 (ja) 2019-02-21 2023-06-27 日本電信電話株式会社 時刻伝送装置および伝送方法
US11750358B2 (en) 2019-02-21 2023-09-05 Nippon Telegraph And Telephone Corporation Time transmission device and transmission method
WO2020194554A1 (ja) * 2019-03-26 2020-10-01 三菱電機株式会社 マスタノードおよび往復伝送遅延時間取得方法
CN110440391A (zh) * 2019-08-07 2019-11-12 珠海格力电器股份有限公司 环路网络保护方法、空调系统

Also Published As

Publication number Publication date
JP6590787B2 (ja) 2019-10-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9264213B2 (en) Time synchronization method for communication system, slave station apparatus, master station apparatus, control device, and program
US9179204B2 (en) Optical network system
EP2688240B1 (en) Method, system and device for switching and selecting clock source device
JP5226900B2 (ja) 通信回線切替方法、通信装置、局側通信装置、通信システム並びに制御装置
JP5226901B2 (ja) 光通信システムの通信方法、光通信システム、子局装置、制御装置並びにプログラム
US8422887B2 (en) System for redundancy in Ethernet passive optical networks (EPONs)
US9300422B2 (en) Method for detecting a synchronization failure of a transparent clock and related protection schemes
RU2638645C2 (ru) Способ для определения опорных синхросигналов, подвергнутых воздействию изменения в асимметрии задержки трассы распространения между узлами в сети связи
JP6590787B2 (ja) 光リングネットワークシステム及びその冗長化方法
CN102843205A (zh) 一种基于精确时间协议的时间同步收敛的方法和装置
US9614612B2 (en) Fast protection switching method for passive optical network
JP5546663B2 (ja) 子局装置、親局装置、通信回線切替方法、通信システムおよび制御装置
JP5490513B2 (ja) 伝送制御システム、加入者側伝送装置及び局側伝送装置
JP5546662B2 (ja) 子局装置、光通信システムの通信方法、光通信システムおよび制御装置
JP6647193B2 (ja) 光リングネットワークシステム及びそのパス制御方法
JP2010093556A (ja) 局側装置および通信方法
JP2014220699A (ja) 予備系局側光回線終端装置及び局側装置
JP2012244233A (ja) Onu、時刻同期方法および時刻同期プログラム
WO2018225414A1 (ja) Ponシステム及び通信制御方法
JP2016143950A (ja) Ponシステム
JP6287404B2 (ja) 局側装置
JP5767183B2 (ja) Ponシステム及びそのリンク断防止方法
JP2020145635A (ja) Ponシステム、多機能スプリッタおよび通信制御方法
US12009844B2 (en) Optical communication system, master station, and optical communication method
JP2015171032A (ja) Ponシステム、局側装置および冗長切替方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181213

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190910

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190911

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190917

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6590787

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150