JP2018096574A - ボイラ - Google Patents

ボイラ Download PDF

Info

Publication number
JP2018096574A
JP2018096574A JP2016239447A JP2016239447A JP2018096574A JP 2018096574 A JP2018096574 A JP 2018096574A JP 2016239447 A JP2016239447 A JP 2016239447A JP 2016239447 A JP2016239447 A JP 2016239447A JP 2018096574 A JP2018096574 A JP 2018096574A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat transfer
transfer tubes
boiler
support member
combustion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016239447A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6748567B2 (ja
Inventor
史也 山根
Fumiya Yamane
史也 山根
森 匡史
Tadashi Mori
匡史 森
貴澄 寺原
Takazumi Terahara
貴澄 寺原
健太 高本
Kenta Takamoto
健太 高本
智 末野
Satoshi Sueno
智 末野
浩市 松下
Koichi Matsushita
浩市 松下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2016239447A priority Critical patent/JP6748567B2/ja
Publication of JP2018096574A publication Critical patent/JP2018096574A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6748567B2 publication Critical patent/JP6748567B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)

Abstract

【課題】ボイラにおいて、伝熱管の耐久性の向上を図ると共に構造の簡素化を図る。
【解決手段】ガス出口22が設けられる燃焼容器11と、燃焼容器11内のガス出口22から離間した位置に設けられて燃料を燃焼させるバーナ12と、バーナ12と蒸発器13との間に配置されて燃焼容器11の設置面に平行な複数の伝熱管30を有する過熱器14と、複数の伝熱管30における長手方向の中間部を支持する支持部材41と、燃焼容器11内の下部に設けられて支持部材41を支持する支持台42とを設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料を燃焼させて蒸気を生成するボイラに関するものである。
一般的な舶用ボイラは、火炉と、バーナと、フロントバンクチューブと、過熱器と、蒸発管群と、水ドラムと、蒸気ドラムなどから構成されている。そのため、バーナの燃焼により発生した燃焼ガスは、火炉からフロントバンクチューブ、過熱器、蒸発管群に接触することで熱交換を行い、ガス出口から排出される。このとき、蒸気ドラムに集められた蒸気は、過熱器により過熱されて過熱蒸気となり、所定の駆動機器に供給されてこれを駆動する。
過熱器は、多数の伝熱管が鉛直方向または水平方向に配置されており、入口ヘッダに供給された蒸気が多数の伝熱管を流れるときに、燃焼ガスにより過熱されて過熱蒸気となる。このようなボイラとして、例えば、下記特許文献1に記載されたものがある。
特許第3875933号公報
多数の伝熱管が水平方向に配置された過熱器は、一般的に各伝熱管における長手方向の端部が支持部材に支持されたものとなっている。そのため、各伝熱管は、自重により長手方向の中間部が垂れ下がり、伝熱管に曲げ応力が作用することで耐久性が低下してしまうおそれがある。上述した特許文献1のボイラは、伝熱管が吊下げ支持されており、構造が複雑になってしまうという問題がある。
本発明は、上述した課題を解決するものであり、伝熱管の耐久性の向上を図ると共に構造の簡素化を図るボイラを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための本発明のボイラは、ガス出口が設けられる燃焼容器と、前記燃焼容器内の前記ガス出口から離間した位置に設けられて燃料を燃焼させるバーナと、前記バーナと前記ガス出口との間に配置されて前記燃焼容器の設置面に平行な複数の伝熱管を有する過熱器と、複数の伝熱管における長手方向の一部を支持する支持部材と、前記燃焼容器内の下部に設けられて前記支持部材を支持する支持台と、を備えることを特徴とするものである。
従って、燃焼容器の設置面に平行な複数の伝熱管は、長手方向の一部が支持部材により支持され、この支持部材が燃焼容器内の下部に設けられる支持台により支持されることとなる。そのため、複数の伝熱管は、自重により垂れ下がって曲げ応力が作用することが抑制され、伝熱管の耐久性を向上することができると共に、吊り具などの構成部材を不要として構造を簡素化することができる。
本発明のボイラでは、前記支持台は、前記燃焼容器の底部と前記複数の伝熱管との間に形成される空間部に充填された耐火材であることを特徴としている。
従って、支持台を耐火材として燃焼容器の底部と複数の伝熱管との空間部に充填されることから、燃焼ガスが燃焼容器の底部と複数の伝熱管との空間部を通ってガス出口側にバイパスすることが抑制され、燃焼ガスを複数の蒸発管や複数の伝熱管に接触させて効率良く熱交換させることで、熱交換性能を向上させることができる。
本発明のボイラでは、前記耐火材は、前記複数の伝熱管の一部が貫通することを特徴としている。
従って、複数の伝熱管の一部が耐火材を貫通することから、耐火材により燃焼容器の底部と複数の伝熱管との空間部を適正に閉鎖することができると共に、耐火材により伝熱管の一部を支持して剛性を確保することができる。
本発明のボイラでは、前記複数の伝熱管は、一端部が入口ヘッダに連結され、他端部が出口ヘッダに連結され、前記支持部材は、前記入口ヘッダと前記出口ヘッダの間で複数の伝熱管における長手方向の1箇所または複数個所を支持することを特徴としている。
従って、複数の伝熱管は、入口ヘッダと出口ヘッダの間における長手方向の1箇所または複数個所が支持部材により支持されることから、自重による各伝熱管の垂れ下がりを効率良く抑制して曲げ応力の発生を抑制することができる。
本発明のボイラでは、前記複数の伝熱管は、前記バーナの燃料ガス噴出方向に所定間隔を空けて配置され、前記支持部材は、前記複数の伝熱管の間に配置されることを特徴としている。
従って、複数の伝熱管の間に支持部材をそれぞれ配置することで、複数の伝熱管の自重を効率良く支持することができると共に、支持部材の小型化を図ることができる。
本発明のボイラでは、前記支持部材は、前記バーナの燃料ガス噴出方向に対向する伝熱管の一方に固定されて他方に当接されることを特徴としている。
従って、支持部材を対向する一方に伝熱管に固定し、他方の伝熱管に当接することから、伝熱管が熱膨張して変形するとき、上下の伝熱管の熱膨張量や熱変形量が相違しても、支持部材は、固定された伝熱管と共に追従するため、各伝熱管に曲げ応力などが作用することがなく、耐久性を向上することができる。
本発明のボイラでは、前記支持部材は、前記過熱器におけるガス流れ方向の上流側と下流側を連通する開口部が設けられることを特徴としている。
従って、支持部材に開口部が設けられることから、燃焼ガスが開口部を通過して流れることとなり、伝熱管が均一に加熱されることで熱応力の発生を抑制することができ、耐久性を向上することができる。
本発明のボイラによれば、水平な複数の伝熱管における長手方向の中間部を支持する複数の支持部材と、燃焼容器内の下部に設けられて複数の支持部材を支持する支持台を設けるので、伝熱管の耐久性を向上することができると共に、吊り具などの構成部材を不要として構造を簡素化することができる。
図1は、本実施形態のボイラを表す概略図である。 図2は、過熱器の平面視を表す図1のII−II断面図である。 図3は、過熱器の正面視を表す図1のIII−III断面図である。 図4は、過熱器の変形例を表す概略図である。 図5は、支持部材による伝熱管の支持構造を表す概略図である。 図6は、支持部材による伝熱管の支持構造の作用を表す概略図である。 図7は、支持部材の変形例を表す伝熱管の支持構造の概略図である。
以下に添付図面を参照して、本発明に係るボイラの好適な実施形態を詳細に説明する。なお、この実施形態により本発明が限定されるものではなく、また、実施形態が複数ある場合には、各実施形態を組み合わせて構成するものも含むものである。
本実施形態のボイラは、船舶に用いた舶用ボイラとして説明する。具体的には、ボイラを、発電機を駆動させたりする補助ボイラとして用いる場合として説明する。但し、ボイラは、発電機を駆動させる補助ボイラに限定されず、例えば、船舶の場合、航行時の動力源となる主機ボイラや、クレーン等、船舶に搭載されている機械を稼動させ補助用ボイラとしても用いることができる。また、ボイラは、舶用に限定されず、種々の用途のボイラに用いることができる。
図1は、本実施形態のボイラを表す概略図、図2は、過熱器の平面視を表す図1のII−II断面図、図3は、過熱器の正面視を表す図1のIII−III断面図、図4は、過熱器の変形例を表す概略図である。
図1に示すように、本実施形態のボイラ10は、燃焼容器11と、バーナ12と、蒸発器13と、過熱器14とから構成されている。
燃焼容器11は、中空箱型形状をなし、天井部11a、底部11b、前壁部11c、後壁部11d、一対の側壁部11e,11f(図3参照)により構成されている。そして、燃焼容器11は、前壁部11cに空気入口21が形成され、天井部11aの後壁部11d側にガス出口22が形成されている。燃焼容器11は、底部11bの下面に複数の脚部23が設けられている。
バーナ12は、天井部11aの前壁部11c側で、ガス出口22から離間した位置に設けられている。バーナ12は、天井部11aと底部11bと前壁部11cと過熱器14に囲まれた燃焼室24に向けて燃料ガスを噴出することで、この燃料ガスを燃焼させて火炎Fを形成することができる。燃焼室24は、天井部11aと底部11bと前壁部11cと各側壁部11e,11fと後述するフロントバンクチューブ28により区画されて構成され、空気入口21が連通すると共に、バーナ12が臨んでいる。
蒸発器13は、複数の蒸発管25が束状になった蒸発管群により構成されている。複数の蒸発管25は、燃焼容器11内でバーナ12の燃料ガス噴出方向に沿って配置され、下端部が底部11bに支持された水ドラム26に連結され、上端部が天井部11aに支持された蒸気ドラム27に連結されている。また、蒸発器13は、一部の蒸発管25が前壁部11c側に屈曲して配置されることで、フロントバンクチューブ28が配置され、蒸発器13とフロントバンクチューブ28との間に配置空間部29が設けられている。
過熱器14は、複数の伝熱管30が束状になった伝熱管群により構成されている。複数の伝熱管30は、燃焼容器11内で燃料容器11の設置面の方向に沿って配置され、一端部が一方の側壁部11eを貫通して入口ヘッダ31(図3参照)に連結され、他端部が他方の側壁部11fを貫通して出口ヘッダ32(図3参照)に連結されている。入口ヘッダ31と出口ヘッダ32は、燃焼容器11の外部に配置されている。過熱器14は、複数の蒸発管25とフロントバンクチューブ28との間に設けられた配置空間部29に配置されている。また、燃焼容器11は、天井部11aと底部11bと後壁部11dと各側壁部11e,11fと蒸発管25との区画された排気室33が設けられている。排気室33は、ガス出口22が連通している。
そのため、ボイラ10は、バーナ12からガス出口22に向けて、燃焼室24、フロントバンクチューブ28、過熱器14と、蒸発器13、排気室33がこの順で配置されている。
そのため、バーナ12が燃焼室24に燃料ガスを噴射して燃焼させることで火炎Fが形成され、燃焼ガスGが生成される。生成された燃焼ガスGは、燃焼容器11の前壁部11c側から後壁部11d側に流動する。このとき、燃焼ガスGは、燃焼室24からフロントバンクチューブ28が配置された領域、過熱器14が配置された領域、蒸発器13が配置された領域を順次通過して排気室33に至る。フロントバンクチューブ28と、過熱器14と、蒸発器13は、それぞれ熱交換器であり、燃焼ガスGが通過する際に燃焼ガスGとの間で熱交換を行い、この燃焼ガスGの熱を回収して内部に流通する水や蒸気(熱媒)の温度を上昇させる。
フロントバンクチューブ28は、燃焼容器11におけるバーナ12側、つまり、燃焼容器11内の温度が高い領域に配置されている。フロントバンクチューブ28は、水ドラム26及び蒸気ドラム27に連結されており、内部に水や蒸気が流通している。フロントバンクチューブ28は、燃焼ガスGと水や蒸気との熱交換で燃焼ガスGの熱を回収することで、水や蒸気の温度を上昇させ、燃焼ガスGの温度を低下させる。
過熱器14は、複数の伝熱管30を有し、燃焼容器11におけるフロントバンクチューブ28よりもガス出口22側に配置されている。過熱器14は、フロントバンクチューブ28が配置された領域を通過した燃焼ガスGが通過する。過熱器14は、複数の伝熱管30の各端部に入口ヘッダ31と出口ヘッダ32がそれぞれ連結されており、各伝熱管30内に水や蒸気が流通している。過熱器14は、入口ヘッダ31から各伝熱管30を通って出口ヘッダ32に流動するとき、燃焼ガスGと水や蒸気との熱交換で燃焼ガスGの熱を回収することで、水や蒸気の温度を上昇させ、燃焼ガスGの温度を低下させる。
蒸発器13は、複数の蒸発管25を有し、燃焼容器11における過熱器14よりもガス出口22側に配置されている。蒸発器13は、過熱器14が配置された領域を通過した燃焼ガスGが通過する。蒸発器13は、複数の蒸発管25の各端部に水ドラム26と蒸気ドラム27がそれぞれ連結されており、各蒸発管25内に水や蒸気が流通している。蒸発器13は、水ドラム26から各蒸発管25を通って蒸気ドラム27に流動するとき、燃焼ガスGと水や蒸気との熱交換で燃焼ガスGの熱を回収することで、水や蒸気の温度を上昇させ、燃焼ガスGの温度を低下させる。即ち、燃焼ガスGにより各蒸発管25内の水や蒸気が加熱されることで、蒸気だけが上昇して蒸気ドラム27に至る。
蒸発器13を通過した燃焼ガスGは、熱が回収されて温度が低下して排気室33に至り、排ガス(燃焼ガスG)となってガス出口22から外部に排出される。
ボイラ10は、バーナ12で燃料ガスを燃焼して燃焼ガスGを発生させ、フロントバンクチューブ28と蒸発器13で燃焼ガスGと水や蒸気と熱交換を行い、水の温度を上昇させて蒸気とし、蒸気を蒸気ドラム27に貯留する。そして、蒸気ドラム27の蒸気は、過熱器14で過熱されて過熱蒸気となる。ボイラ10は、この過熱蒸気を図示しないタービンに供給することで駆動回転させ、発電機で発電する。
本実施形態のボイラ10は、複数の支持部材41と、支持台42とを備えている。図1から図3に示すように、過熱器14は、複数の伝熱管30が燃料容器11の設置面の方向に沿うと共に、バーナ12の燃料ガス噴出方向に所定間隔を空けて配置されている。また、1本の伝熱管30は、水平方向に沿うと共に水平方向に360度屈曲することで、燃料容器11の設置面の方向に所定間隔を空けて平行をなすように配置されている。そして、各伝熱管30は、長手方向の一端部が入口ヘッダ31に連結され、他端部が出口ヘッダ32に連結されている。
複数の支持部材41は、入口ヘッダ31と出口ヘッダ32との間で、複数の伝熱管30における長手方向の中間部(一部)の1箇所を支持している。各伝熱管30は、所定長さを有して各端部が入口ヘッダ31と出口ヘッダ32に連結されていることから、長手方向の中間部が自重により垂下して湾曲するように変形してしまう。そのため、本実施形態では、各支持部材41が各伝熱管30における長手方向の中間部を支持することで、各伝熱管30の変形を抑制する。この各支持部材41は、各伝熱管30の間に配置されており、上面が上方側の伝熱管30に固定され、下面が下方側の伝熱管30に固定されている。伝熱管30は、燃料容器11の設置面の方向に沿って配置されている。本実施形態にて、伝熱管30は、燃料容器11の設置面の方向に屈曲して折り返された形状をなしており、支持部材41は、1本の伝熱管30の平行をなす複数(本実施形態では3本)の直線部を支持している。
この場合、支持部材41は、上面及び下面が平面であっても、上面及び下面に伝熱管30が嵌合する半円断面形状をなす溝を形成してもよい。また、バーナ12の燃料ガス噴出方向に並んだ複数の支持部材41同士が離間していても、接触していてもよい。この場合、伝熱管30は、燃焼室24が露出しており、熱交換効率を低下させないように、支持部材41が伝熱管30における燃焼室24側を被覆しないような形状にすることが望ましい。
支持台42は、燃焼容器11内の下部に設けられて複数の支持部材41を支持する。支持台42は、燃焼容器11の底部11bと複数の伝熱管30との空間部に充填された耐火材(例えば、耐火性レンガなど)である。即ち、蒸発器13は、水ドラム26と蒸気ドラム27との間にバーナ12の燃料ガス噴出方向に沿って複数の蒸発管25が配置されてなり、一部の蒸発管25が前壁部11c側に屈曲して配置されることで、フロントバンクチューブ28を構成している。過熱器14を構成する複数の伝熱管30は、複数の蒸発管25とフロントバンクチューブ28との間に設けられた配置空間部29に配置されている。そのため、燃焼容器11は、特に、過熱器14(複数の伝熱管30)の下方がデッドスペースとなり、蒸発管25や伝熱管30を配置することが困難となる。すると、燃焼室24の燃焼ガスGが過熱器14や蒸発器13を通過せずに、このデッドスペースを通過してしまい、熱交換効率が低下する。
そのため、本実施形態では、過熱器14(複数の伝熱管30)の下方に支持台(耐火材)42を配置することでデッドスペースを埋めている。つまり、支持台42は、下面が底部11b上に設置され、側面が各側壁部11e,11fに密着し、上面が最下部の伝熱管30に所定隙間を空けて対向して配置され、この上面に最下方の支持部材41が配置(固定)される。つまり、複数の支持部材41は、その自重が支持台42に支持されることとなる。この場合、フロントバンクチューブ28を構成する蒸発管25の一部(下部)が支持台42内に埋設されることとなり、伝熱管30の一部が支持台42を貫通することとなる。そのため、過熱器14の下方のデッドスペースが支持台(耐火材)42により閉鎖されることとなり、燃焼室24の燃焼ガスGが過熱器14や蒸発器13を適正に通過することとなる。
なお、本実施形態では、複数の支持部材41が複数の伝熱管30における長手方向の中間部の1箇所を支持するように構成したが、この構成に限定されるものではない。例えば、図4に示すように、複数の支持部材41が複数の伝熱管30における長手方向の中間部の複数箇所(3箇所)を支持するように構成してもよい。
また、支持部材41を伝熱管30に固定するように構成したが、この構成に限定されるものではない。図5は、支持部材による伝熱管の支持構造を表す概略図、図6は、支持部材による伝熱管の支持構造の作用を表す概略図である。
図5に示すように、支持部材41は、下面41bが伝熱管30の外周面に固定され、上面41aが伝熱管30の外周面に固定されずに当接されている。伝熱管30は、燃焼ガスGが接触することで加熱されて熱膨張や熱変形が発生し、上下の伝熱管30でその熱膨張量や熱変形量が相違することがある。ここで、支持部材41は、下面41bが伝熱管30の外周面に固定され、上面41aが伝熱管30の外周面に当接しているだけであり、図6に示すように、上下の伝熱管30の熱膨張量や熱変形量が相違しても、各支持部材41は、下面41bが固定された伝熱管30と共に追従するため、各伝熱管30に曲げ応力などが作用することがない。
更に、支持部材41をブロック体として構成したが、この構成に限定されるものではない。図7は、支持部材の変形例を表す伝熱管の支持構造の概略図である。
図7に示すように、支持部材51は、過熱器14における燃焼ガスGの流れ方向の上流側と下流側を連通する開口部52が設けられている。即ち、支持部材51は、バーナ12の燃料ガス噴出方向に沿う2個の縦部材51aと、2個の縦部材51aにおける長手方向の中間部を連結する水平方向に沿う横部材51bとから構成されることで、2個の開口部52が設けられる。そして、支持部材51は、下面が伝熱管30の外周面に固定され、上面が伝熱管30の外周面に固定されずに当接されている。
なお、支持部材41,51の下面を伝熱管30の外周面に固定し、上面を伝熱管30の外周面に当接したが、支持部材41,51の上面を伝熱管30の外周面に固定し、下面を伝熱管30の外周面に当接するようにしてもよい。また、支持部材41,51の上面及び下面を伝熱管30の外周面に固定せずに当接させ、上下の支持部材41,51同士を連結してもよい。
このように本実施形態のボイラにあっては、ガス出口22が設けられる燃焼容器11と、燃焼容器11内のガス出口22から離間した位置に設けられて燃料を燃焼させるバーナ12と、バーナ12とガス出口22との間に配置された複数の蒸発管25を有する蒸発器13と、バーナ12と蒸発器13(ガス出口22)との間に配置されて燃焼容器11の設置方向に平行な複数の伝熱管30を有する過熱器14と、複数の伝熱管30における長手方向の中間部を支持する支持部材41と、燃焼容器11内の下部に設けられて支持部材41を支持する支持台42とを設けている。
従って、水平方向に沿って配置された複数の伝熱管30は、長手方向の中間部が複数の支持部材41により支持され、複数の支持部材41が燃焼容器11内の下部に設けられる支持台42により支持されることとなる。そのため、複数の伝熱管30は、自重により中間部が垂れ下がるように曲げ応力が作用することが抑制され、伝熱管30の耐久性を向上することができると共に、吊り具などの構成部材を不要として構造を簡素化することができる。
本実施形態のボイラでは、支持台42を燃焼容器11の底部11bと複数の伝熱管30との空間部に充填された耐火材としている。従って、燃焼ガスGが燃焼容器11の底部11bと複数の伝熱管30との間の空間部を通ってガス出口22側にバイパスすることが抑制され、燃焼ガスGを複数の蒸発管25や複数の伝熱管30に接触させて効率良く熱交換させることで、熱交換性能を向上させることができる。
本実施形態のボイラでは、支持台42としての耐火材に複数の伝熱管30の一部が貫通している。従って、支持台42としての耐火材により燃焼容器11の底部11bと複数の伝熱管30との空間部を適正に閉鎖することができると共に、耐火材により伝熱管30の一部を支持して過熱器14の剛性を確保することができる。
本実施形態のボイラでは、複数の伝熱管30における長手方向の一端部を入口ヘッダ31に連結し、他端部を出口ヘッダ32に連結し、支持部材41が入口ヘッダ31と出口ヘッダ32の間で複数の伝熱管30における長手方向の1箇所または複数個所を支持している。従って、自重による各伝熱管30の垂れ下がりを効率良く抑制して曲げ応力の発生を抑制することができる。
本実施形態のボイラでは、各支持部材41を複数の伝熱管30の間に配置している。従って、複数の伝熱管30の自重を効率良く受け止めて支持することができ、また、支持部材41の小型化を図ることができる。
本実施形態のボイラでは、支持部材41をバーナ12の燃料ガス噴出方向の上下に対向する伝熱管30の一方に固定して他方に当接している。従って、伝熱管30が熱膨張して変形するとき、上下の伝熱管30の熱膨張量や熱変形量が相違しても、支持部材41は、固定された伝熱管30と共に追従するため、各伝熱管30に曲げ応力などが作用することがなく、耐久性を向上することができる。
本実施形態のボイラでは、支持部材51に過熱器14におけるガス流れ方向の上流側と下流側を連通する開口部52を設けている。従って、燃焼ガスGが開口部52を通過して流れることとなり、伝熱管30における燃焼ガスGが接触しない領域を最小限とし、伝熱管30が均一に加熱されることで熱応力の発生を抑制することができ、耐久性を向上することができる。
10 ボイラ
11 燃焼容器
11a 天井部
11b 底部
11c 前壁部
11d 後壁部
11e,11f 側壁部
12 バーナ
13 蒸発器
14 過熱器
21 空気入口
22 ガス出口
24 燃焼室
25 蒸発管
26 水ドラム
27 蒸気ドラム
28 フロントバンクチューブ
29 配置空間部
30 伝熱管
31 入口ヘッダ
32 出口ヘッダ
33 排気室
41,51 支持部材
42 支持台
52 開口部

Claims (7)

  1. ガス出口が設けられる燃焼容器と、
    前記燃焼容器内の前記ガス出口から離間した位置に設けられて燃料を燃焼させるバーナと、
    前記バーナと前記ガス出口との間に配置されて前記燃焼容器の設置面に平行な複数の伝熱管を有する過熱器と、
    複数の伝熱管における長手方向の一部を支持する支持部材と、
    前記燃焼容器内の下部に設けられて前記支持部材を支持する支持台と、
    を備えることを特徴とするボイラ。
  2. 前記支持台は、前記燃焼容器の底部と前記複数の伝熱管との間に形成される空間部に充填された耐火材であることを特徴とする請求項1に記載のボイラ。
  3. 前記耐火材は、前記複数の伝熱管の一部が貫通することを特徴とする請求項2に記載のボイラ。
  4. 前記複数の伝熱管は、一端部が入口ヘッダに連結され、他端部が出口ヘッダに連結され、前記支持部材は、前記入口ヘッダと前記出口ヘッダの間で複数の伝熱管における長手方向の1箇所または複数個所を支持することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のボイラ。
  5. 前記複数の伝熱管は、前記バーナの燃料ガス噴出方向に所定間隔を空けて配置され、前記支持部材は、前記複数の伝熱管の間に配置されることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のボイラ。
  6. 前記支持部材は、前記バーナの燃料ガス噴出方向に対向する伝熱管の一方に固定されて他方に当接されることを特徴とする請求項5に記載のボイラ。
  7. 前記支持部材は、前記過熱器におけるガス流れ方向の上流側と下流側を連通する開口部が設けられることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のボイラ。
JP2016239447A 2016-12-09 2016-12-09 ボイラ Active JP6748567B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016239447A JP6748567B2 (ja) 2016-12-09 2016-12-09 ボイラ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016239447A JP6748567B2 (ja) 2016-12-09 2016-12-09 ボイラ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018096574A true JP2018096574A (ja) 2018-06-21
JP6748567B2 JP6748567B2 (ja) 2020-09-02

Family

ID=62633424

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016239447A Active JP6748567B2 (ja) 2016-12-09 2016-12-09 ボイラ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6748567B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021075366A1 (ja) * 2019-10-17 2021-04-22 三菱パワー株式会社 ボイラ、およびそれを備えた発電プラント
JP7492359B2 (ja) 2019-10-17 2024-05-29 三菱重工業株式会社 ボイラ、およびそれを備えた発電プラント

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021075366A1 (ja) * 2019-10-17 2021-04-22 三菱パワー株式会社 ボイラ、およびそれを備えた発電プラント
JP7492359B2 (ja) 2019-10-17 2024-05-29 三菱重工業株式会社 ボイラ、およびそれを備えた発電プラント

Also Published As

Publication number Publication date
JP6748567B2 (ja) 2020-09-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8783334B2 (en) Heat exchanger particularly for thermal generators
KR20140051760A (ko) 친환경 열교환기
JP6056371B2 (ja) ボイラシステム
RU2362094C1 (ru) Котел с принудительной циркуляцией
KR100709794B1 (ko) 화석 연료로 가열되는 연속 증기 발생기
JP6748567B2 (ja) ボイラ
KR100694356B1 (ko) 화석 연료로 가열되는 연속 증기 발생기
JP3899132B2 (ja) 2煙道形貫流ボイラ
CN215411816U (zh) 一种高参数小容量一次再热煤粉燃烧汽包炉
JP2020176760A (ja) ボイラ装置
JP6671146B2 (ja) 節炭器及びボイラ並びに伝熱管の補修方法
JP3997567B2 (ja) 伝熱管のサポートラグ
KR102583907B1 (ko) 열교환관 및 이를 포함하는 보일러
JP2018141585A5 (ja)
JP6479434B2 (ja) 煙管式ボイラ及び排熱回収システム
KR200382733Y1 (ko) 수관보일러
JP6995609B2 (ja) ボイラ
KR101490975B1 (ko) 컨벡션 오븐의 열교환기
CN209926936U (zh) 烟气换热器
JP7427918B2 (ja) ボイラ
RU141982U1 (ru) Водогрейный котел
ES2611304T3 (es) Una caldera de vapor que comprende un elemento de radiación
JP7036622B2 (ja) 既設ボイラ活用高蒸気条件ボイラプラント
JP2002130608A (ja) ボイラの管寄支持管上部吊換構造
CN205372620U (zh) 用于锅炉的膜式水冷壁

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190215

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191223

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200128

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200316

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20200325

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20200325

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200714

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200807

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6748567

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150