JP2018096219A - 弁装置、二段過給式排気ターボ過給機及びエンジン - Google Patents

弁装置、二段過給式排気ターボ過給機及びエンジン Download PDF

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Abstract

【課題】高圧段過給機の排気バイパス弁のバルブ開度を適切に制御すること。【解決手段】高圧段過給機と低圧段過給機とを有する二段過給式排気ターボ過給機の高圧段過給機へ供給する排気ガスをバイパスする排気バイパス流路を開閉する排気バイパス弁6であって、排気バイパス流路を開閉する弁体61と、排気バイパス弁6の開度であるバルブ開度を全閉状態と全開状態との間で段階的に調節する開口部62とを備え、開口部62は、排気バイパス弁6が全閉状態から全開状態になるにつれて、弁装置の操作量に対するバルブ開度の変化量が段階的に大きくなるように調節する。【選択図】図3

Description

本発明は、高圧段過給機へ供給する排気ガスをバイパスする排気バイパス流路を開閉する弁装置、二段過給式排気ターボ過給機及びエンジンに関する。
高圧段過給機と低圧段過給機とを組み合わせた二段過給式排気ターボ過給機について、高圧段過給機への排気ガス量を制御することが知られている。さらに、微量な排気ガス量の調整を可能とするため、高圧段過給機と低圧段過給機とにバイパス流路と弁装置とを配置し高圧段過給機への排気ガス量と低圧段過給機への排気ガス量を制御する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
米国特許第8033108号明細書
ところが、高圧段過給機と低圧段過給機とにバイパス流路と弁装置とを配置するためには、複雑な排気流れを考慮して設計、配置をしなくてはならない。しかも、流量を精度良く調整するために複数の排気バイパス流路と弁装置とを配置すると、二段過給式排気ターボ過給機が大型化しコストが増加する。二段過給式排気ターボ過給機が大型化すると、例えば、自動車のエンジンルームのような限られたスペースに配置することは困難である。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、高圧段過給機の排気バイパス弁のバルブ開度を適切に制御することができる弁装置、二段過給式排気ターボ過給機及びエンジンを提供することを目的とする。
本発明の弁装置は、高圧段過給機と低圧段過給機とを有する二段過給式排気ターボ過給機の前記高圧段過給機へ供給する排気ガスをバイパスする排気バイパス流路を開閉する弁装置であって、前記排気バイパス流路を開閉する弁体と、前記弁装置の開度であるバルブ開度を全閉状態と全開状態との間で段階的に調節する開度調節部とを備え、前記開度調節部は、前記弁装置が全閉状態から全開状態になるにつれて、前記弁装置の操作量に対する前記バルブ開度の変化量が段階的に大きくなるように調節することを特徴とする。
この構成によれば、バルブ開度を適切に制御することができる。
本発明の弁装置における、前記開度調節部は、前記弁体に設けられ、前記排気バイパス流路を開放する開口であり、前記バルブ開度が全閉状態から全開状態になるにつれて、前記弁装置の操作量に対する前記排気バイパス流路を開放する面積が段階的に広くなる形状であることを特徴とする。この構成によれば、バルブ開度が全閉状態から全開状態になるにつれて、排気バイパス流路を通過する排気ガス量を段階的に多くし、バルブ開度を適切に制御することができる。
本発明の弁装置における、前記開度調節部は、エンジンの回転数と、エンジントルクまたはスロットル開度または燃料噴射量ごとに前記バルブ開度をマッピングしたマップに示される前記バルブ開度を変化させる勾配で開口面積が変化する形状であることを特徴とする。この構成によれば、前記弁装置が全閉状態から全開状態になるにつれて、バルブ開度を変化させる勾配に合わせて、排気バイパス流路を通過する排気ガス量を段階的に多くし、バルブ開度を適切に制御することができる。
本発明の弁装置における、前記開度調節部は、前記バルブ開度を全閉状態から第一開度に変化させる第一勾配で開口面積が変化する形状の第一調節部と、前記バルブ開度を前記第一開度から全開状態に変化させ、前記第一勾配より大きい第二勾配で開口面積が変化する形状の第二調節部とが連続して配置され連通していることを特徴とする。この構成によれば、バルブ開度を適切に制御することができる。
本発明の二段過給式排気ターボ過給機は、上記の弁装置と、高圧段タービンと高圧段コンプレッサとを有する高圧段過給機と、低圧段タービンと低圧段コンプレッサとを有する低圧段過給機と、エンジンの運転状態が低負荷状態の場合、前記弁装置を制御し開弁させ、前記エンジンの運転状態が高負荷状態の場合、前記弁装置を制御し閉弁させる制御部とを備えることを特徴とする。
この構成によれば、バルブ開度を適切に制御することができる。
本発明のエンジンは、上記の二段過給式排気ターボ過給機と、前記二段過給式排気ターボ過給機と接続されたエンジン本体とを備えることを特徴とする。
この構成によれば、バルブ開度を適切に制御することができる。
本発明によれば、バルブ開度を適切に制御することができる。
図1は、実施形態に係る二段過給式排気ターボ過給機を示す構成図である。 図2は、実施形態に係る二段過給式排気ターボ過給機の概略ブロック図である。 図3は、実施形態に係る二段過給式排気ターボ過給機の排気バイパス弁を示す正面図である。 図4は、バブル開度の一例を示すマップである。 図5は、バルブ開度の一例を示すグラフである。 図6は、実施形態に係る二段過給式排気ターボ過給機の排気バイパス弁の他の例を示す正面図である。 図7は、実施形態に係る二段過給式排気ターボ過給機の排気バイパス弁の他の例を示す平面図である。 図8は、実施形態に係る二段過給式排気ターボ過給機の排気バイパス弁の他の例を示す平面図である。
以下、本発明の実施の形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成要素は適宜組み合わせることが可能であり、また、実施形態が複数ある場合には、各実施形態を組み合わせることも可能である。
図1を用いて、二段過給式排気ターボ過給機1が適用されるエンジン100について説明する。図1は、実施形態に係る二段過給式排気ターボ過給機を示す構成図である。エンジン100は、例えば、乗用車のような自動車のエンジンルームを含む狭小スペースに配置される。エンジン100は、エンジン本体101と、電力変換装置102と、二段過給式排気ターボ過給機1とを備える。
エンジン本体101は、回転軸103を介して電力変換装置102に動力を伝達する。エンジン本体101には、吸気ガスをエンジン本体101に供給する吸気流路114と、エンジン本体101から排気ガスを排出する排気流路121とが接続されている。EGR弁104は、開閉可能なバルブである。EGR弁104は、エンジン本体101に供給する吸気ガスの流量を調整し運転条件に適したEGR(Exhaust Gas Recirculation、排気再循環)を実施する。EGR弁104は、EGR流路1041とEGR流路1042との間に配置されている。EGR弁104が開状態のとき、EGR流路1041とEGR流路1042とを吸気ガスが通過する。
EGR流路1041とEGR流路1042とは、エンジン本体101をバイパスする。EGR流路1041とEGR流路1042とは、吸気流路114と排気流路121とを接続する。EGR流路1041は、上流側が吸気流路114に接続され、下流側がEGR弁104に接続されている。EGR流路1042は、上流側がEGR弁104に接続され、下流側が排気流路121に接続されている。
図1、図2を用いて、二段過給式排気ターボ過給機1について説明する。図2は、実施形態に係る二段過給式排気ターボ過給機の概略ブロック図である。二段過給式排気ターボ過給機1は、低圧段過給機2と、低圧段過給機2と直列に接続された高圧段過給機3と、インタークーラ4と、吸気バイパス弁5と、排気バイパス弁(弁装置)6と、制御部10とを備える。
低圧段過給機2は、低圧段タービン21と低圧段コンプレッサ22と回転軸23とを備える小型の過給機である。低圧段タービン21は、エンジン100の運転状態が高負荷状態で、排気ガスの流量が多いときに単段で作動する。低圧段タービン21と低圧段コンプレッサ22とは、回転軸23を介して連結されている。低圧段タービン21と低圧段コンプレッサ22とは、回転軸23回りに一体に回転する。低圧段タービン21は、上流側が排気流路122に接続され、下流側が排気流路123に接続されている。低圧段コンプレッサ22は、上流側が吸気流路111に接続され、下流側が吸気流路112に接続されている。
高圧段過給機3は、高圧段タービン31と高圧段コンプレッサ32と回転軸33とを備える大型の過給機である。高圧段タービン31は、エンジン100の運転状態が低負荷状態で、排気ガスの流量が少ないときに作動する。高圧段タービン31と高圧段コンプレッサ32とは、回転軸33を介して連結されている。高圧段タービン31と高圧段コンプレッサ32とは、回転軸33回りに一体に回転する。高圧段タービン31は、上流側が排気流路121に接続され、下流側が排気流路122に接続されている。高圧段タービン31には、排気ガスのバイパス流路である排気バイパス流路311と排気バイパス流路312とが接続されている。
排気バイパス流路311と排気バイパス流路312とは、高圧段タービン31をバイパスする。排気バイパス流路311と排気バイパス流路312とは、排気流路121と排気流路122とを接続する。排気バイパス流路311は、上流側が排気流路121に接続され、下流側が排気バイパス弁6に接続されている。排気バイパス流路312は、上流側が排気バイパス弁6に接続され、下流側が排気流路122に接続されている。
高圧段コンプレッサ32は、上流側が吸気流路112に接続され、下流側が吸気流路113に接続されている。高圧段コンプレッサ32には、吸気ガスのバイパス流路である吸気バイパス流路321と吸気バイパス流路322とが接続されている。
吸気バイパス流路321と吸気バイパス流路322とは、高圧段コンプレッサ32をバイパスする。吸気バイパス流路321と吸気バイパス流路322とは、吸気流路112と吸気流路113とを接続する。吸気バイパス流路321は、上流側が吸気流路112に接続され、下流側が吸気バイパス弁5に接続されている。吸気バイパス流路322は、上流側が吸気バイパス弁5に接続され、下流側が吸気流路113に接続されている。
インタークーラ4は、吸気ガスを冷却する。より詳しくは、インタークーラ4は、低圧段コンプレッサ22または高圧段コンプレッサ32で圧縮され高温となった吸気ガスと冷却水とを熱交換する。インタークーラ4は、上流側が吸気流路113に接続され、下流側が吸気流路114に接続されている。
吸気バイパス弁5は、吸気バイパス流路321と吸気バイパス流路322とを通過する吸気ガス量を調整する。吸気バイパス弁5は、制御部10からの制御信号で作動する、図示しないアクチュエータで開閉されるバルブである。吸気バイパス弁5は、吸気バイパス流路321と吸気バイパス流路322との間に配置されている。吸気バイパス弁5は、開閉することで、吸気バイパス流路321と吸気バイパス流路322とを流れる吸気ガスの流量を調節する。吸気バイパス弁5が開状態のとき、吸気バイパス流路321と吸気バイパス流路322とを吸気ガスが通過し、高圧段コンプレッサ32をバイパスする。
排気バイパス弁6は、排気バイパス流路311と排気バイパス流路312とを通過する排気ガス量を調整する。排気バイパス弁6は、制御部10からの制御信号で作動するアクチュエータで開閉されるバルブである。排気バイパス弁6は、排気バイパス流路311と排気バイパス流路312との間に配置されている。排気バイパス弁6は、開閉することで、排気バイパス流路311と排気バイパス流路312とを流れる排気ガスの流量を調節する。排気バイパス弁6が開状態のとき、排気バイパス流路311と排気バイパス流路312とを排気ガスが通過し、高圧段タービン31をバイパスする。
図3を用いて、排気バイパス弁6について説明する。図3は、実施形態に係る二段過給式排気ターボ過給機の排気バイパス弁を示す正面図である。排気バイパス弁6は、ボール弁である。排気バイパス弁6は、弁体61と、開口部(開度調節部)62とを有する。弁体61は、球状に形成されている。弁体61は、排気バイパス流路311と排気バイパス流路312との間に配置されている。弁体61は、排気バイパス流路311と排気バイパス流路312との流路を開閉可能である。弁体61は、制御部10からの制御信号で回転軸回りに回転可能である。開口部62は、弁体61の一部を切り欠いて形成されている。開口部62は、排気バイパス流路311と排気バイパス流路312とを開放する。開口部62は、排気バイパス弁6の開度であるバルブ開度を全閉状態と全開状態との間で段階的に調節する。開口部62は、排気バイパス弁6が全閉状態から全開状態になるにつれて、排気バイパス弁6の操作量に対するバルブ開度の変化量が段階的に大きくなるように調節する。開口部62は、バルブ開度が全閉状態から全開状態になるにつれて、排気バイパス弁6の操作量に対する排気バイパス流路311と排気バイパス流路312とを開放する面積が段階的に広くなる形状である。
図4、図5を用いて、開口部62の形状について説明する。図4は、バブル開度の一例を示すマップである。図5は、バブル開度の一例を示すグラフである。
図4は、エンジン100について、シミュレーションまたはエンジン試験を行い、横軸をエンジン回転数とし、縦軸をエンジントルク・負荷率として、所定条件を満たすバルブ開度をマッピングしたマップである。所定条件を満たすバルブ開度とは、最も燃費効率の優れたバルブ開度としてもよい。所定条件を満たすバルブ開度とは、EGRが最も多くエンジン本体101に供給されるバルブ開度としてもよい。所定条件を満たすバルブ開度とは、サージに入らないようにするバルブ開度としてもよい。所定条件を満たすバルブ開度とは、高圧段過給機3が過回転とならないようにするバルブ開度としてもよい。このようにしてマッピングしたマップには、バルブ開度を変化させる勾配が描かれる。
図5は、図4に基づいて作成される。より詳しくは、図5は、横軸をエンジン回転数とし、縦軸をバルブ開度とし、バルブ開度の変化が勾配で示されている。図4のマップにおいて、負荷によってバルブ開度の勾配は変化する。本実施形態では、最もバルブ開度の変化が大きい領域を代表領域として採用し、図5に示すようなバルブ開度の勾配を図示する。バルブ開度は、エンジン回転数と負荷とに応じた運転点ごとに定める。本実施形態では、エンジン100の運転状態が低負荷状態であるMODE1と、エンジン100の運転状態が低負荷状態から高負荷状態へ移行する途中の負荷状態(以下、「中負荷状態」という。)であるMODE2と、エンジン100の運転状態が高負荷状態であるMODE3との3つの運転点のバルブ開度を定める。エンジン100の運転状態が中負荷状態では、排気バイパス弁6が微開状態で、最も燃費効率がよくなるエンジン回転数、負荷領域があることが知られている。グラフに示されるように、MODE1では、バルブ開度が0%で全閉状態である。MODE2では、バルブ開度が全閉状態から10%程度以下(第一開度)の微小開度まで増加する。MODE2のバルブ開度の勾配は第一勾配S1である。MODE3では、バルブ開度が10%程度から100%まで増加して全開状態となる。MODE3のバルブ開度の増加領域の勾配は第二勾配S2である。第二勾配S2は、第一勾配S1より大きい。各MODEでバルブ開度を上記の値に調節することで、排気バイパス流路311と排気バイパス流路312とを通過する排気ガス量が適切な流量となる。
図3に戻って、開口部62は、図5に示すバルブ開度の勾配で開口面積が変化する形状に形成されている。言い換えると、開口部62は、弁体61を回転させると、弁体61の全閉状態の位置に対する回転角度に対して、図5に示すバルブ開度の勾配で開口面積が変化する形状である。開口部62は、図5に示すバルブ開度の勾配に所定係数を乗じた形状としてもよい。
本実施形態では、開口部62は、連続して配置された、第一開口部(第一調節部)621と、第二開口部(第二調節部)622と、第三開口部623とで構成されている。第一開口部621と、第二開口部622と、第三開口部623とは、一体に形成され、連通している。開口部62は、弁体61が回転するにつれて、第一開口部621または第二開口部622または第三開口部623が流路の流れ方向の上流側に露出して流路を開放する。
第一開口部621は、第一勾配S1で開口面積が変化する形状の切り欠きである。第一開口部621は、中負荷状態において、弁体61が全閉状態から回転すると、流路の流れ方向の上流側に露出して流路を開放する。第一開口部621は、排気バイパス流路311と排気バイパス流路312とを通過する排気ガス量を、中負荷状態に適した量に調整する。第一開口部621の全体が流路の流れ方向の上流側に露出して流路を開放している状態で、バルブ開度は10%程度である。
第二開口部622は、第二勾配S2で開口面積が変化する形状の切り欠きである。第二開口部622は、第一開口部621より大きい勾配を有する。第二開口部622は、高負荷状態において、弁体61が中負荷状態の位置から回転すると、流路の流れ方向の上流側に露出して流路を開放する。第三開口部623は、高負荷状態において、弁体61がさらに回転すると、流路の流れ方向の上流側に露出して流路を開放する。第二開口部622と第三開口部623とは、排気バイパス流路311と排気バイパス流路312とを通過する排気ガス量を高負荷状態に適した量に調整する。第三開口部623の全体が流路の流れ方向の上流側に露出して流路を開放している状態で、バルブ開度が100%である。
図2に戻って、制御部10は、メモリ及びCPU(Central Processing Unit:中央演算装置)により構成される。制御部10は、専用のハードウェアにより実現されるものであっても、制御部10の機能を実現するためのプログラムをメモリにロードして実行することによりその機能を実現させるものであってもよい。
制御部10は、エンジン100の運転状態に応じて、吸気バイパス弁5と排気バイパス弁6とを制御する。より詳しくは、制御部10は、エンジン100の運転状態が低負荷状態の場合、アクチュエータを制御し排気バイパス弁6を閉弁させ、エンジン100の運転状態が高負荷状態の場合、アクチュエータを制御し排気バイパス弁6を開弁させる。
次に、エンジン100における吸気ガスが流れる流路について説明する。吸気ガスが流れる流路は、上流側から順に、吸気流路111と、吸気流路112と、吸気流路113と、吸気流路114とが接続され構成されている。吸気流路111は、外部から空気を吸気する。吸気流路111は、上流側が外部に開放され、下流側が低圧段コンプレッサ22に接続されている。吸気流路112は、上流側が低圧段コンプレッサ22に接続され、下流側が高圧段コンプレッサ32に接続されている。吸気流路113は、上流側が高圧段コンプレッサ32に接続され、下流側がインタークーラ4に接続されている。吸気流路114は、上流側がインタークーラ4に接続され、下流側がエンジン本体101に接続されている。このように構成された流路を通過して、吸気ガスがエンジン本体101に供給される。
次に、エンジン100における排気ガスが流れる流路について説明する。排気ガスが流れる流路は、上流側から順に、排気流路121と、排気流路122と、排気流路123とが接続され構成されている。排気流路121は、エンジン本体101から排気ガスを排出する。排気流路121は、上流側がエンジン本体101に接続され、下流側が高圧段タービン31に接続されている。排気流路122は、上流側が高圧段タービン31に接続され、下流側が低圧段タービン21に接続されている。排気流路123は、上流側が低圧段タービン21に接続されている。このように構成された流路を通過して、エンジン本体101から排気ガスが排出される。
このように構成された二段過給式排気ターボ過給機1は、エンジン100の運転状態が高負荷状態のとき、エンジン本体101から排出された排気ガスで低圧段タービン21が回転する。そして、低圧段タービン21の回転が回転軸23を介して伝達されて低圧段コンプレッサ22が回転する。そして、低圧段コンプレッサ22が吸気ガスを圧縮して吸気流路112を介してエンジン本体11に供給する。二段過給式排気ターボ過給機1は、エンジン100の運転状態が低負荷状態のとき、エンジン本体101から排気流路121を介して排出された排気ガスで高圧段タービン31が回転する。そして、高圧段タービン31の回転が回転軸33を介して伝達されて高圧段コンプレッサ32が回転する。そして、高圧段コンプレッサ32が吸気ガスを圧縮して吸気流路113を介してエンジン本体11に供給する。
次に、二段過給式排気ターボ過給機1の作用について説明する。
制御部10は、エンジン100の運転状態が低負荷状態、言い換えると、エンジン100の排気ガスの流量が少ない状態では、高圧段タービン31を単段で作動させる。より詳しくは、制御部10は、アクチュエータを制御して、排気バイパス弁6を全閉状態とする。これにより、排気ガスは、高圧段過給機3の高圧段タービン31に流入する。
制御部10は、エンジン100の運転状態が高負荷状態、言い換えると、エンジン100の排気ガスの流量が多い状態では、低圧段タービン21を単段で作動させる。より詳しくは、制御部10は、アクチュエータを制御して、排気バイパス弁6を全開状態とする。これにより、排気ガスは、排気バイパス流路311と排気バイパス流路312とを通過し、高圧段過給機3の高圧段タービン31をバイパスする。
制御部10は、エンジン100の運転状態が中負荷状態では、排気バイパス弁6を微開状態とする。
弁体61が全閉状態の位置から回転して微開状態の位置になると、第一開口部621が流路の流れ方向の上流側に露出して流路を開放する。排気バイパス流路311と排気バイパス流路312とを通過する排気ガス量が、第一開口部621を通過する排気ガス量になる。バルブ開度は、10%程度以下の微小開度である。
さらに、弁体61が微開状態の位置から回転し全開状態の位置になるにつれて、まず、第二開口部622が流路の流れ方向の上流側に露出して流路を開放し、つづいて、第三開口部623が流路の流れ方向の上流側に露出して流路を開放をする。まず、排気バイパス流路311と排気バイパス流路312とを通過する排気ガス量が、第二開口部622を通過する排気ガス量になり、つづいて、第三開口部623を通過する排気ガス量になる。バルブ開度は、第二開口部622が流路を開放している間は10%程度から増加し、第三開口部623が流路を開放をすると100%の全開状態になる。
第二開口部622の勾配は、第一開口部621の勾配より大きい。これにより、弁体61の操作量に対するバルブ開度の変化量は、エンジン100の運転状態が中負荷状態より高負荷状態の方が大きい。例えば、弁体61を回転軸回りに30°回転させたとき、エンジン100の運転状態が中負荷状態でのバルブ開度の変化量より、高負荷状態でのバルブ開度の変化量が大きい。
このように、エンジン100の運転状態が中負荷状態では、弁体61を回転させ、バルブ開度を変化させる勾配で開口面積が変化する形状の開口部62で流路を開放することで、排気バイパス弁6のバルブ開度が微開状態を含んで適切に制御される。
以上説明したように、本実施形態によれば、排気バイパス弁6の弁体61に、バルブ開度を変化させる勾配で開口面積が変化する形状の開口部62が形成されている。そして、エンジン100の運転状態が中負荷状態では、弁体61を回転させ、第一開口部621または第二開口部622または第三開口部623で流路を開放する。本実施形態は、排気バイパス弁6の開閉時に、第一開口部621と第二開口部622と第三開口部623とで、排気バイパス弁6のバルブ開度の微小開度を含む制御を容易にすることができる。このように、本実施形態は、開口部62で、排気バイパス弁6のバルブ開度の分解能を調整することができる。
例えば、本実施形態によれば、排気バイパス弁6を全閉状態の位置から微開状態の位置に回転させると、バルブ開度は10%程度以下の微開状態になる。このように、本実施形態では、排気バイパス流路311と排気バイパス流路312とを通過する排気ガス量を微小な流量に制御することができる。
これに対して、従来のボール弁で構成された排気バイパス弁を使用した場合について説明する。従来のボール弁は、球状の本体部に円筒状の穴が形成されている。これにより、ボール弁を全閉状態からわずかに回転させても、排気バイパス弁6に比べて流路が大きく開放され、バルブ開度は大きくなってしまう。このため、排気バイパス流路311と排気バイパス流路312とを流れる排気ガス量を、微小な流量に制御することができなかった。
このように、本実施形態によれば、従来と同じ角度刻みのアクチュエータで排気バイパス弁6の弁体61を回転させたとしても、排気バイパス弁6のバルブ開度を微小に制御をすることができる。このため、本実施形態によれば、従来のアクチュエータより角度分解能が高いものを使用しなくてよい。
本実施形態によれば、アクチュエータで排気バイパス弁6の弁体61が回転するので、従来の排気バイパス弁と同等の速度でバルブ開度を全閉状態から全開状態にすることができる。
本実施形態によれば、排気バイパス弁6のバルブ開度を微小開度に制御するために、より小型のバイパス弁を設けることなく、従来と同じバイパス弁で、排気バイパス流路311と排気バイパス流路312とを通過する排気ガス量を微小な流量に制御することができる。これにより、本実施形態は、例えば、乗用車のような自動車のエンジンルームを含む狭小スペースに配置することもできる。
排気バイパス弁6は、ボール弁であるとして説明したが、これに限定されるものではなく、他の構成であってもよい。図6、図7を用いて、他の排気バイパス弁の一例を説明する。図6は、二段過給式排気ターボ過給機の排気バイパス弁の他の例を示す正面図である。図7は、二段過給式排気ターボ過給機の排気バイパス弁の他の例を示す平面図である。排気バイパス弁7は、斜め開きの弁である。排気バイパス弁7は、基台70と、弁体71と、開口部72と、ハンドル73とを有する。開口部72は、第一開口部721と、第二開口部722と、第三開口部723とで構成されている。ハンドル73は、基台70に対して開閉可能である。ハンドル73は、開口部72を開閉する。ハンドル73を基台70に対して閉じて基台70に接触させた状態では、開口部72は露出せず流路が塞がれる。ハンドル73を基台70に対して開いて基台70から離した状態では、開口部72が大きく開放され流路が大きく開放される。ハンドル73が全閉状態から全開状態になるにつれて、まず、第一開口部721が流路を開放し、つづいて、第二開口部722が流路を開放をする。このようにして、第一開口部721が流路を開放している間はバルブ開度が0%から10%程度に増加し、第二開口部722が流路を開放をするとバルブ開度が10%程度から増加し、第三開口部723が流路を開放をするとバルブ開度が100%の全開状態になる。
図8を用いて、他の排気バイパス弁の一例を説明する。図8は、第三実施形態に係る二段過給式排気ターボ過給機の排気バイパス弁を示す正面図である。排気バイパス弁8は、スライド式の弁である。排気バイパス弁8は、基台80と、弁体81と、開口部82と、スライド体83とを有する。開口部82は、第一開口部821と、第二開口部822と、第三開口部823で構成されている。スライド体83は、基台80に対してスライド可能である。スライド体83は、開口部82を開閉する。スライド体83が全閉状態から全開状態になるにつれて、まず、第一開口部821が流路を開放し、つづいて、第二開口部822が流路を開放をする。このようにして、第一開口部821が流路を開放している間はバルブ開度が0%から10%程度に増加し、第二開口部822が流路を開放をするとバルブ開度が10%程度から増加し、第三開口部823が流路を開放をするとバルブ開度が100%の全開状態になる。
開度調節部を、排気バイパス弁6に設けた開口部62としたが、排気バイパス弁6と排気バイパス弁6を回転させるアクチュエータとの間に、カム機構やリンク機構などを配置して、弁体61の操作量に対する排気バイパス弁6のバルブ開度の変化量を段階的に調節できるようにしてもよい。
図5では、横軸をエンジン回転数とし、縦軸をエンジントルクとしてマッピングしたが、縦軸をスロットル開度または燃料噴射量としてマッピングしてもよい。
開口部62は、第一開口部621と第二開口部622と第三開口部623とで構成されているものとしたが、これに限定されるものではない。バルブ開度のマップのバルブ開度を変化させる勾配で開口面積が変化する形状であればよい。
1 二段過給式排気ターボ過給機
2 低圧段過給機
21 低圧段タービン
22 低圧段コンプレッサ
3 高圧段過給機
31 高圧段タービン
311 排気バイパス流路
312 排気バイパス流路
32 高圧段コンプレッサ
5 吸気バイパス弁
6 排気バイパス弁(弁装置)
61 弁体
62 開口部(開度調節部)
621 第一開口部(第一調節部)
622 第二開口部(第二調節部)
623 第三開口部
10 制御部
100 エンジン
101 エンジン本体
104 EGR弁
S1 第一勾配
S2 第二勾配

Claims (6)

  1. 高圧段過給機と低圧段過給機とを有する二段過給式排気ターボ過給機の前記高圧段過給機へ供給する排気ガスをバイパスする排気バイパス流路を開閉する弁装置であって、
    前記排気バイパス流路を開閉する弁体と、
    前記弁装置の開度であるバルブ開度を全閉状態と全開状態との間で段階的に調節する開度調節部と
    を備え、
    前記開度調節部は、前記弁装置が全閉状態から全開状態になるにつれて、前記弁装置の操作量に対する前記バルブ開度の変化量が段階的に大きくなるように調節することを特徴とする弁装置。
  2. 前記開度調節部は、前記弁体に設けられ、前記排気バイパス流路を開放する開口であり、前記バルブ開度が全閉状態から全開状態になるにつれて、前記弁装置の操作量に対する前記排気バイパス流路を開放する面積が段階的に広くなる形状であることを特徴とする請求項1に記載の弁装置。
  3. 前記開度調節部は、エンジンの回転数と、エンジントルクまたはスロットル開度または燃料噴射量ごとに前記バルブ開度をマッピングしたマップに示される前記バルブ開度を変化させる勾配で開口面積が変化する形状であることを特徴とする請求項2に記載の弁装置。
  4. 前記開度調節部は、前記バルブ開度を全閉状態から第一開度に変化させる第一勾配で開口面積が変化する形状の第一調節部と、前記バルブ開度を前記第一開度から全開状態に変化させ、前記第一勾配より大きい第二勾配で開口面積が変化する形状の第二調節部とが連続して配置され連通していることを特徴とする請求項3に記載の弁装置。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の弁装置と、
    高圧段タービンと高圧段コンプレッサとを有する高圧段過給機と、
    低圧段タービンと低圧段コンプレッサとを有する低圧段過給機と、
    エンジンの運転状態が低負荷状態の場合、前記弁装置を制御し開弁させ、前記エンジンの運転状態が高負荷状態の場合、前記弁装置を制御し閉弁させる制御部と
    を備えることを特徴とする二段過給式排気ターボ過給機。
  6. 請求項5に記載の二段過給式排気ターボ過給機と、
    前記二段過給式排気ターボ過給機と接続されたエンジン本体と
    を備えることを特徴とするエンジン。
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