JP2018096147A - フランジ接合されたタワー構造体の制振装置及びタワー構造体 - Google Patents

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Abstract

【課題】可能な限り小さく、簡単な機構を有し、効率的に塔体の構造減衰を向上させるフランジ接合されたタワー構造体の制振装置、及び該制振装置を設置したタワー構造体を提供する。【解決手段】本発明に係る制振装置1は、下側の鋼管の端部に設けられた下水平フランジ部3と、上側の鋼管の端部に設けられた上水平フランジ部5を、ボルト23及びナット25によって接合したフランジ接合部によって前記鋼管同士を連結したタワー構造体の制振装置1であって、引張強度200〜400N/mm2の鋼材からなり、前記フランジ接合部において下水平フランジ部3と上水平フランジ部5に跨るように設置されて、設置状態において上水平フランジ部5と接する上片部7と、下水平フランジ部3と接する下片部9と、下片部9と上片部7を連結する連結片部11とを有し、上水平フランジ部5と下水平フランジ部3の基部が上下方向に離れたときに変形してエネルギーを吸収する。【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば風力発電装置の塔体のように下側の鋼管の端部に設けられた下水平フランジ部と、上側の鋼管の端部に設けられた上水平フランジ部をボルト及びナットによって接合して前記鋼管同士を接合してなるタワー構造体の制振装置及び該制振装置を設置したタワー構造体に関する。
鋼管同士をフランジ接合したタワー構造体として、例えば図6に示すような風力発電設備17の塔体19がある。
このような風力発電設備17の塔体19は、図7、図8に示すように、鋼管端部に形成された内向きの上水平フランジ部5と下水平フランジ部3(断面L型フランジ)をボルト23及びナット25によってボルト接合されて形成されている。
塔体の頂部に重量の大きいナセルを搭載するため、頂部を腹とするような1次モードが卓越し、強風時や地震時には頂部が大きく振動する。損傷や倒壊する危険性がある。また、供用期間中の繰り返し荷重により、疲労破壊が発生する危険性がある。
上記のように、塔体は鋼管をボルト接合しただけの単純な構造であるため、塔体そのものの構造減衰は極めて低い。非特許文献1によると、実測値から同定された1次モードの減衰定数は0.2%程度である。
そのため、塔体に別途制振装置を設けて振動を抑制する必要がある。
風力発電設備の塔体の風や地震による振動を抑制する方法としては、頂部のナセル内部にAMD(アクティブ・マス・ダンパー)やTMD(チューンド・マス・ダンパー)を設置する方法が一般的である。
また、ビルや家屋等の建築物では、骨組み内にオイルダンパーあるいは樹脂製ダンパーを設置することにより、風や地震による振動を吸収する手法が一般的である。
また、制振装置ではないが、フランジ接合部の補強方法としては、例えば特許文献1に記載された「フランジ補強治具」がある。
この「フランジ補強治具」は、フランジ接合部をまたぐようにフランジ周方向に間隔をおいて配される複数の補強部材と、フランジ部背面付根部分に当接した状態で、前記補強部材によりフランジ部背面に押し当てられる当て部材と、前記複数の補強部材を管体に固定するためのリング状の締付部材とからなるというものである。
特開2006−329340号公報
山口ら,"常時微動と強制加振試験に基づく洋上風力発電設備のシステム同定",第35回風力エネルギー利用シンポジウム,pp.264-267,2013
ナセル内部にAMDやTMDを設置する方法では、塔体とは別に設備を設置することになり、高コストである。また、ナセル内の空間を制振装置が占領するため、定期点検やトラブル対応時の作業に支障が出るという問題もある。
また、オイルダンパーあるいは樹脂製ダンパーを設置する方法では、制振装置そのものが大きく、他方、塔体内部が非常に狭隘であることに鑑みると、ダンパーのような大型の装置を設置することはスペース面で無理があり、点検等の作業に支障が出る可能性もある。
また、特許文献1に記載のものは、フランジ部を補強するものであり、制振作用を期待することはできない。
本発明はかかる課題を解決するためになされたものであり、可能な限り小さく、簡単な機構を有し、効率的に塔体の構造減衰を向上させるフランジ接合されたタワー構造体の制振装置、及び該制振装置を設置したタワー構造体を提供することを目的とする。
前述のように、風力発電設備17の塔体19は、図8に示すように、鋼管端部に形成された内向きの上水平フランジ部5と下水平フランジ部3(断面L型フランジ)をボルト23及びナット25によってボルト接合されている。
このため、塔体19に風荷重や自身等によって振動が生じた場合、図9に示すように、フランジ部が開くような挙動が生ずる。
そこで、発明者は、この変形に追従するように塑性変形する部材を設置することで、振動エネルギーを吸収して、制振作用を発現できると考えた。
本発明はこのような知見に基づくものであり、具体的には以下の構成からなるものである。
(1)本発明に係るタワー構造体の制振装置は、下側の鋼管の端部に設けられた下水平フランジ部と、上側の鋼管の端部に設けられた上水平フランジ部を、ボルト及びナットによって接合したフランジ接合部によって前記鋼管同士を連結したタワー構造体の制振装置であって、
引張強度200〜400N/mm2程度の鋼材からなり、前記フランジ接合部において前記下水平フランジ部と前記上水平フランジ部に跨るように設置されて、設置状態において上記上水平フランジ部と接する上片部と、前記下水平フランジ部と接する下片部と、該下片部と前記上辺部を連結する連結片部とを有し、前記上水平フランジ部と前記下水平フランジ部の基部が上下方向に離れたときに変形してエネルギーを吸収することを特徴とするものである。
(2)また、上記(1)に記載のものにおいて、前記上片部と前記下片部は、それぞれ設置状態で同軸上となる少なくとも2個のボルト孔を有することを特徴とするものである。
(3)また、上記(1)又は(2)に記載のものにおいて、全体形状が、側面視でU字又はコ字状であることを特徴とするものである。
(4)本発明に係るタワー構造体は、(1)乃至(3)のいずれかに記載の制振装置を設置してなることを特徴とするものである。
(5)また、上記(4)に記載のものにおいて、制振装置がフランジ接合部の周方向の一部の領域に設置されていることを特徴とするものである。
本発明に係るタワー構造体の制振装置は、引張強度200〜400N/mm2の鋼材からなり、下水平フランジ部と上水平フランジ部に跨るように設置されて、設置状態において上記上水平フランジ部と接する上片部と、前記下水平フランジ部と接する下片部と、該下片部と前記上辺部を連結する連結片部とを有し、前記上水平フランジ部と前記下水平フランジ部の基部が上下方向に離れたときに変形してエネルギーを吸収するようにしたので、装置そのものが非常に小型であり、設置に大きな空間を必要とせず、構造減衰を向上させることができる。
また、上片部と下片部に、それぞれ設置状態で同軸上となる少なくとも2個のボルト孔を有するようにすれば、タワー構造体のフランジ接合部に用いるボルトをそのまま利用できるため、タワー構造体そのものの設計を修正する必要がなく、工数を削減可能であり、かつ管理項目を削減可能である。
本発明の実施の形態1に係るタワー構造体の制振装置の設置状態を説明する説明図である。 図1に示したタワー構造体の制振装置の詳細を説明する説明図であり、取り付け状態を示す図である。 図2に示したタワー構造体の制振装置の説明図であって、取り外した状態を示す図である。 本発明の実施の形態1に係るタワー構造体の制振装置の他の態様を説明する説明図である。 本発明のタワー構造体の制振装置における他の設置態様の説明図である。 鋼管同士をフランジ接合したタワー構造体の一例である風力発電設備の説明図である。 図6に示したタワー構造体のフランジ接合部を示す図である。 図6に示したタワー構造体を構成する鋼管同士のフランジのボルト接合を説明する説明図である。 タワー構造体が振動した際に鋼管同士のフランジ接合部に生ずる挙動を説明する説明図である。
本発明の実施の形態1に係るタワー構造体の制振装置1(以下、単に「制振装置1」という)は、図1〜図3に示すように、下側の鋼管の端部に設けられた下水平フランジ部3と、上側の鋼管の端部に設けられた上水平フランジ部5を、ボルト・ナットによって接合するフランジ接合部に設けられるものである。
本実施の形態の制振装置1は、図2、図3に示すように、引張強度200〜400N/mm2の鋼材からなる厚板部材を押し曲げ加工して形成されたものであり、全体形状が側面視でコ字状をしており、上水平フランジ部5のフランジ面側に配置される上片部7と、下水平フランジ部3側に配置される下片部9と、下片部9と前記上辺部を連結する連結片部11とを有している。
鋼管同士をフランジ接合したタワー構造体としては、上述した風力発電設備17の塔体19の他、橋脚、鋼製煙突などが挙げられる。
タワー構造体に用いられるのが一般鋼から高強度鋼であるため、制振装置1はこれらよりも降伏点が低く変形しやすい引張強度200〜400N/mm2程度の鋼材を用いることで、塑性変形性能が向上して大きな振動エネルギーを吸収することができる。
引張強度200〜400N/mm2の鋼材としては、いわゆる極低降伏点鋼や低降伏点鋼が挙げられる。
制振装置1の配置に関し、上水平フランジ部5と下水平フランジ部3を結合するボルト23を図7のように均等配置するのではなく、例えば図1に示すように、周方向で2本ずつを一つの組みとして、組となっているボルト23同士の間隔が狭く、組同士の間の間隔が広いような不連続なボルト配置をすると、間隔の広い組同士の間の変形が大きくなる。そこで、このようなこの変形量の大きい箇所に本発明による制振装置1を取り付けることで、効率的に減衰効果を増加させることが可能である。なお、図1においては、制振装置1を固定するボルト13は図示を省略している。
制振装置1の形状としては、フランジ接合部が鋼管側から開こうとする変形に追従して変形するような形状が好ましい。以下、上片部7、下片部9及び連結片部11の好ましい形状の詳細を説明する。
<上片部>
上片部7は、図2、図3に示すように、矩形の平板状をしており、基端側にボルト13が挿通されるボルト挿通孔15を有すると共に上水平フランジ部5のフランジ面に配置されたときに先端側が上水平フランジ部5の端部よりも延出するように形成されている。
なお、上片部7の基端側とは、制振装置1をタワー構造体におけるフランジ接合部に設置した状態で上水平フランジ部5の基部側になる側をいい、上片部7の先端側とは、同様の状態で上水平フランジ部5の先端側になる側をいう。
ボルト挿通孔15は2個形成されている。
ボルト挿通孔15に挿通されるボルト13は、タワー構造体の下水平フランジ部3と上水平フランジ部5を固定するボルト23と同径で、長さが長いものである。そして、大型の風力発電設備の場合、ボルト径は30〜50mmであるため、ボルト挿通孔15に挿通されるボルト13はこのボルト径と同径のものであることが必要である。
<下片部>
下片部9は、図2、図3に示すように、上片部7と同様に、矩形の平板状をしており、基端側にボルト13が挿通されるボルト挿通孔15を有すると共に下水平フランジ部3のフランジ面に配置されたときに先端側が下水平フランジ部3の端部よりも延出するように形成されている。
なお、下片部9の基端側とは、制振装置1をタワー構造体におけるフランジ接合部に設置した状態で下水平フランジ部3の基部側になる側をいい、下片部9の先端側とは、同様の状態で下水平フランジ部3の先端側になる側をいう。
ボルト挿通孔15は、上片部7と同様に2個形成されており、その径も上片部7のボルト挿通孔15と同じである。
<連結片部>
連結片部11は、一端側が上片部7の先端側に連続すると共に他端側が下片部9の先端側に連続している。連結片部11は、制振装置1を設置した状態において、上水平フランジ部5と下水平フランジ部3の基部が上下方向に離れたときに下片部9の基端側と上片部7の基端側が離れようとするのに抵抗する。
本実施の形態の連結片部11は、図2に示すように、平板状に形成されている。このように、連結片部11を平板状とする場合でも、連結片部11と上片部7との接続面及び連結片部11と下片部9との接続面は、直角とせずに、曲率半径が板厚の50%程度の湾曲面によって連続させることが、応力集中の発生を避けるために好ましい。
なお、本例では、連結片部11と上片部7及び下片部9との境界の角部には、応力集中を低減するための切り欠き溝16を設けている。
制振装置1は、図2、図3に示すように、側面視でコ字状をしているが、例えば制振対象のタワー構造体が大型の風力発電設備の場合、ボルト径は30〜50mmであり、上水平フランジ部5、下水平フランジ部3のフランジ幅はボルト径の2〜4倍、上水平フランジ部5及び下水平フランジ部3を重ねた厚さは200mm程度であるため、これに設置できる断面を有している。
<取り付け方法>
上記のように構成された本実施の形態に係る制振装置1の取り付け方法を説明する。
フランジ接合部を接合するボルト13を取り外し、コ字状の制振装置1の基端側をフランジ接合部に挿入する。
そして、フランジ接合部のボルト孔と、制振装置1における上片部7及び下片部9のボルト挿通孔15を位置合わせして、ボルト接合する。このとき、ボルト13の締め付け力の管理は、タワー構造体のフランジ接合部のボルト締付力と同等にすればよい。
<作用の説明>
風荷重が作用すると、上述したように、上水平フランジ部5及び下水平フランジ部3は変形し、上水平フランジ部5と下水平フランジ部3の基部が開こうとする。
このとき、制振装置1の上片部7の基部側が持ち上げられ、逆に下片部9の基部側が押し下げられて変形して、振動エネルギーを吸収する。制振装置1は上水平フランジ部5や下水平フランジ部3よりも降伏点の低い引張強度200〜400N/mm2の鋼材であるから、変形性能に優れ、容易に変形して効果的にエネルギー吸収をする。
以上のように、本実施の形態の制振装置1は、装置そのものが非常に小型であり、設置に大きな空間を必要とせず、構造減衰を向上させることができる。
また、上片部7と下片部9に、それぞれ設置状態で同軸上となる少なくとも2個のボルト挿通孔15を設けているので、タワー構造体のフランジ接合部に用いるボルト孔をそのまま利用できる。
また、使用するボルト13は、既設のボルト23と同径のものを用いればよく、ボルト再選定についても煩雑な作業が不要である。
なお、上記の説明では、制振装置1の側面視の形状としてコ字状のものを例に挙げて説明したが、本発明の制振装置1は上片部7、下片部9及び連結片部11から形成されるものであれば形状はこれに限定されるものではなく、例えば図4に示すような側面視がU字状のものであってもよい。この場合、連結片部11は平板状ではなく湾曲状に形成されており、制振装置1の変形時に応力集中することがなく、滑らかな変形が可能となるので好ましい。
また、風力発電設備のように卓越する風向が限定されている場合、振動の発生する方向は限定される。そして、卓越風向は既存の風況観測データに基づき特定することができるので、その方向が特定できれば、振動の方向が明確になる。このような場合には、図5に示すように、フランジ接合部の全周ではなく、周方向の特定の領域に局所的に制振装置1を設置することで、効率的な構造減衰向上が可能になる。
また、本発明による制振装置1は、タワー構造体の高さ方向の全てのフランジ接合部に設置する必要はなく、高さ方向に偏分布させて設置することが可能である。
タワー構造体のフランジ接合部の中でも、変形量の大きい部分であるほど、本発明の制振効果は大きい。その意味で、曲げモーメントが大きく、かつ断面係数の小さい層のフランジ接合部に設けるのが最も効果的である。
そして、本発明の制振装置1は、フランジ接合部を挟むようなごく小さい形状であるため、所望の箇所に設置が可能であり、極めて効率的である。
1 制振装置
3 下水平フランジ部
5 上水平フランジ部
7 上片部
9 下片部
11 連結片部
13 ボルト
15 ボルト挿通孔
16 切り欠き溝
17 風力発電設備
19 塔体
21 ブレード
23 ボルト
25 ナット
(1)本発明に係るタワー構造体の制振装置は、下側の鋼管の端部に設けられた下水平フランジ部と、上側の鋼管の端部に設けられた上水平フランジ部を、ボルト及びナットによって接合したフランジ接合部によって前記鋼管同士を連結したタワー構造体の制振装置であって、
引張強度200〜400N/mm2程度の鋼材からなり、前記フランジ接合部において前記下水平フランジ部と前記上水平フランジ部に跨るように設置されて、設置状態において上記上水平フランジ部と接する上片部と、前記下水平フランジ部と接する下片部と、該下片部と前記上部を連結する連結片部とを有し、前記上水平フランジ部と前記下水平フランジ部の基部が上下方向に離れたときに変形してエネルギーを吸収することを特徴とするものである。
本発明に係るタワー構造体の制振装置は、引張強度200〜400N/mm2の鋼材からなり、下水平フランジ部と上水平フランジ部に跨るように設置されて、設置状態において上記上水平フランジ部と接する上片部と、前記下水平フランジ部と接する下片部と、該下片部と前記上部を連結する連結片部とを有し、前記上水平フランジ部と前記下水平フランジ部の基部が上下方向に離れたときに変形してエネルギーを吸収するようにしたので、装置そのものが非常に小型であり、設置に大きな空間を必要とせず、構造減衰を向上させることができる。
また、上片部と下片部に、それぞれ設置状態で同軸上となる少なくとも2個のボルト孔を有するようにすれば、タワー構造体のフランジ接合部に用いるボルトをそのまま利用できるため、タワー構造体そのものの設計を修正する必要がなく、工数を削減可能であり、かつ管理項目を削減可能である。
本実施の形態の制振装置1は、図2、図3に示すように、引張強度200〜400N/mm2の鋼材からなる厚板部材を押し曲げ加工して形成されたものであり、全体形状が側面視でコ字状をしており、上水平フランジ部5のフランジ面側に配置される上片部7と、下水平フランジ部3側に配置される下片部9と、下片部9と上片を連結する連結片部11とを有している。

Claims (5)

  1. 下側の鋼管の端部に設けられた下水平フランジ部と、上側の鋼管の端部に設けられた上水平フランジ部を、ボルト及びナットによって接合したフランジ接合部によって前記鋼管同士を連結したタワー構造体の制振装置であって、
    引張強度200〜400N/mm2の鋼材からなり、前記フランジ接合部において前記下水平フランジ部と前記上水平フランジ部に跨るように設置されて、設置状態において上記上水平フランジ部と接する上片部と、前記下水平フランジ部と接する下片部と、該下片部と前記上辺部を連結する連結片部とを有し、前記上水平フランジ部と前記下水平フランジ部の基部が上下方向に離れたときに変形してエネルギーを吸収することを特徴とするタワー構造体の制振装置。
  2. 前記上片部と前記下片部は、それぞれ設置状態で同軸上となる少なくとも2個のボルト孔を有することを特徴とする請求項1記載のタワー構造体の制振装置。
  3. 全体形状が、側面視でU字又はコ字状であることを特徴とする請求項1又は2に記載のタワー構造体の制振装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載の制振装置を設置してなることを特徴とするタワー構造体。
  5. 制振装置がフランジ接合部の周方向の一部の領域に設置されていることを特徴とする請求項4記載のタワー構造体。
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