JP2018094939A - 表示装置、表示システム、表示方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
Description
また、特許文献1に記載されている行先表示器のように、公共交通機関の車両に設けられ、衛星測位システムから車両の位置情報を取得して、車両がいずれの停留所又は駅に停車しているか特定し、特定された停留所又は駅に応じた行き先の案内を表示する表示装置が知られている。
車両に設けられる表示装置であって、表示部と、車両が走行する経路沿いに設置された無線機によって車両が走行する走行路上に送信された識別情報を含む無線信号を受信する無線部と、無線部が受信した識別情報を含む無線信号から識別情報を取得する情報取得部と、情報取得部が取得した識別情報に基づいて、表示部が表示する画像を表す表示情報を選択する選択部と、選択部によって選択された表示情報が表す画像を表示部に表示させる表示制御部と、を備える。
図1〜図5を参照して、本発明の実施の形態1に係る表示装置100を説明する。表示装置100は、駅に設けられた無線機の識別情報を含む無線信号を受信することによって、鉄道車両がいずれの駅の停車位置に位置するか判別し、車両が位置する駅に応じた案内を表示する。
なお、理解を容易にするために、図1に示すように、表示装置100が設けられた鉄道車両10は、駅Aを始発駅とし、駅Bと駅Cとを経由する経路で終着駅である駅Dに向かって、一方向に運行されるものとして説明する。鉄道車両10が、往復で運行される場合については、後述する実施の形態2において説明する。また、鉄道車両10は1両編成として説明する。
図1に示すように、無線機20Aは、駅Aの鉄道車両10が入線するホームA1の中央に設けられる。無線機20Aは、無線機20を表す識別情報を含む無線信号S20Aを送信する。無線信号S20Aは、鉄道車両10が走行する走行路R上、すなわち鉄道車両10が走行するレール上に送信される。また、無線信号S20Aは、鉄道車両10がホームA1に停車した場合に、鉄道車両10を覆う範囲に送信される。
表示装置100は、鉄道車両10内において乗客用ドアの上部に設けられる。表示装置100は、乗客への案内を表示する。乗客への案内とは、例えば、行き先の案内、停車駅の案内、乗り換えの案内、広告である。
無線部120と無線機20は、無線における通信規格を使用して通信する。通信規格としては、Bluetooth(登録商標)、ZigBee(登録商標)、無線LAN(Local Area Network)がある。
判別部134は、判別した鉄道車両10が位置する駅STを表す位置情報を生成して、選択部136に出力する。
表示画像データ142は、図4に示すように、位置情報と表示部110が表示する画像を表す表示情報とが関連付けられたデータである。例えば、駅Bを表す位置情報と「この車両は駅D行き。次の停車駅は駅Cです。」を表す表示情報が関連付けられる。
駅STに設けられた無線機20は、公知のタイマーによって電力が供給され、始発列車の運行開始前に無線信号S20の送信を開始する。一方、鉄道車両10は、表示装置100に電力が供給された状態で車両倉庫から始発駅である駅AのホームA1に入線し、駅Aから出発する。
鉄道車両10は、出発前には始発駅である駅Aに停車している。この場合、無線部120は、駅Aに設けられた無線機20Aの無線信号S20Aを受信するので、無線機20Aを表す識別情報が情報取得部132から判別部134へ出力される。判別部134は、情報取得部132から出力された識別情報に基づいて、鉄道車両10は駅Aに位置すると判別する。選択部136は、判別部134が判別した鉄道車両10が位置する駅、すなわち駅Aに基づいて、図4に示す「この車両は駅D行き。次の停車駅は駅Bです。」を表す表示情報を選択する。表示部110には、「この車両は駅D行き。次の停車駅は駅Bです。」の画像が表示される。
図6〜図9を参照して、本実施の形態2に係る表示装置200を説明する。
実施の形態1において、鉄道車両10は駅Aから駅Dに向かって一方向に運行されたが、本実施の形態においては、表示装置200が設けられる鉄道車両10は、駅Aと駅Dとの間を往復で運行される。表示装置200は、識別情報に基づいて鉄道車両10が位置する駅STと鉄道車両10の走行方向を判別する。
その他の構成は、実施の形態1と同様である。
図7は、鉄道車両10の駅Aから駅Dへの運行における、識別情報と走行方向を示すテーブルである。図8は、鉄道車両10の駅Dから駅Aへの運行における、識別情報と走行方向を示すテーブルである。例えば、鉄道車両10が駅Aから駅Dへ運行される場合、判別部234は、表示装置200の起動時に無線機20Aを表す識別情報を記憶しているので、駅Aにおいて、記憶されている識別情報は無線機20Aを表す識別情報となる。また、情報取得部132から入力された識別情報も無線機20Aを表す識別情報となる。したがって、判別部234は、鉄道車両10の走行方向は駅D方向と判別できる。
なお、図7において、記憶されている識別情報が無線機20Cを表す識別情報、情報取得部132から入力された識別情報が無線機20Dを表す識別情報である場合に、判別される走行方向を駅D方向としているが、駅Dが終着駅となるので、駅A方向と判別してもよい。また、図8において、記憶されている識別情報が無線機20Bを表す識別情報、情報取得部132から入力された識別情報が無線機20Aを表す識別情報である場合についても、駅Aが終着駅となるので、駅D方向と判別してもよい。
表示画像データ242は、図9に示すように、位置情報と走行情報と表示部110が表示する画像を表す表示情報とが関連付けられたデータである。例えば、駅Bを表す位置情報と駅D方向を表す走行情報と、「この車両は駅D行き。次の停車駅は駅Cです。」を表す表示情報が関連付けられる。また、駅Bを表す位置情報と駅A方向を表す走行情報と、「この車両は駅A行き。次の停車駅は駅Aです。」を表す表示情報が関連付けられる。
選択部236によって選択された表示情報が表す画像が、表示制御部138によって、表示部110に表示される。
図10〜図12を参照して、本実施の形態3に係る表示装置300を説明する。
実施の形態1、実施の形態2において、判別部134、234は、無線部120が無線信号S20を受信した状態で鉄道車両10が位置する駅STを判別した。表示装置300は、無線信号S20を受信した場合に、鉄道車両10が位置する駅STを判別する。表示装置300は、さらに、無線信号S20が途絶した場合に、鉄道車両10が駅STと次の駅STとの間に位置することを判別する。
表示装置300は、図10に示すように、実施の形態1における無線部120と判別部134と選択部136に代えて、無線部320と判別部334と選択部336を備える。また、記憶部140には、表示画像データ142に代えて、表示画像データ342が記憶されている。
その他の構成は、実施の形態1と同様である。
受信していた無線信号S20の受信が途絶したことは、鉄道車両10が停車していた駅STを出発したことを意味する。鉄道車両10が停車していた駅STを出発した場合、鉄道車両10は、記憶されている識別情報が表す無線機20が設けられた駅STと、次の駅STとの間に位置する。したがって、判別部334は、記憶している識別情報と途絶情報に基づいて、鉄道車両10が、記憶している識別情報が表す無線機20が設けられた駅STと、次の駅STとの間に位置することを判別できる。
以上のように、判別部334は、無線信号S20を受信した状態と無線信号S20が途絶した状態、すなわち無線信号S20の受信状態に基づいて、鉄道車両10が位置する駅STと、鉄道車両10が駅ST間に位置することとを判別できる。
表示画像データ342は、図11に示すように、位置情報と表示部110が表示する画像を表す表示情報とが関連付けられたデータである。例えば、駅Bを表す位置情報と「この車両は駅D行き。駅Bです。次の停車駅は駅Cです。」を表す表示情報が関連付けられる。また、駅Bと駅Cとの間を表す位置情報と「この車両は駅D行き。次の停車駅は駅Cです。」を表す表示情報が関連付けられる。選択部336が選択した表示情報が表す画像は、表示制御部138によって、表示部110に表示される。
実施の形態1と同様に、無線機20は、始発列車の運行開始前に無線信号S20の送信を開始する。鉄道車両10は、表示装置300に電力が供給された状態で車両倉庫から始発駅である駅AのホームA1に入線し、駅Aから出発する。
まず、実施の形態1の表示装置100と同様に、無線部320が無線信号S20を受信した場合に、鉄道車両10が位置する駅STを判別し選択した画像を表示する(ステップS101〜ステップS105)。制御部130が終了指示を受けた場合、表示処理は終了する(ステップS106;YES)。なお、判別部334は、位置の判別(ステップS103)において、情報取得部132が出力した識別情報を記憶する。
制御部130が終了指示を受けない場合(ステップS106;NO)、無線部320は無線信号S20が途絶したか判別する(ステップS301)。無線部320が、無線信号S20は途絶していない、すなわち無線信号S20を受信していると判別した場合には(ステップS301;受信)、識別情報の取得(ステップS102)に戻る。無線部320は、無線信号S20が途絶したと判別した場合に、無線信号S20の途絶したことを表す途絶情報を生成して、判別部334に出力する(ステップS301;途絶)。
図11、図13、図14を参照して、本実施の形態4に係る表示装置400を説明する。
実施の形態1〜実施の形態3において、表示装置100、200、300は、表示部110と無線部120、320と制御部130と、記憶部140とを備えるが、その他の構成を備えてもよい。
本実施の形態における表示部110は、実施の形態1における表示部110と同様である。また、記憶部140は、表示画像データ142に代えて、実施の形態3における表示画像データ342を記憶する以外は、実施の形態1における記憶部140と同様である。
鉄道車両10が駅STの構内に入り停車位置に停車する場合、無線機20が駅STのホームの先頭に設けられているので、表示装置400と無線機20との距離は、徐々に短くなり、鉄道車両10が停車位置に停車すると一定となる。したがって、検出部460が、信号強度が一定値であることを表す信号強度情報を出力した場合、判別部434は、受信した識別情報と信号強度情報とに基づいて、鉄道車両10が駅STに位置することを判別できる。
実施の形態1と同様に、無線機20は、始発列車の運行開始前に無線信号S20の送信を開始する。鉄道車両10は、表示装置400に電力が供給された状態で車両倉庫から始発駅である駅AのホームA1に入線し、駅Aから出発する。
無線部420は、無線信号S20を受信した場合に、受信した無線信号S20を情報取得部132に出力する(ステップS401)。情報取得部132は、無線部420から出力された無線信号S20から、無線機20を表す識別情報を取得して判別部434に出力する。また、検出部460は、受信した無線信号S20の信号強度を検出し、無線信号S20の信号強度が変化したことを表す信号強度情報を生成して、判別部434に出力する(ステップS402)。
図15〜図17を参照して、本実施の形態5に係る表示装置500を説明する。
実施の形態4において、判別部434は、情報取得部132が取得した識別情報と検出部460が検出した無線信号S20の信号強度とに基づいて、鉄道車両10の位置を判別したが、検出部460が検出した無線信号S20の信号強度に基づいて、鉄道車両10の状態を判別してもよい。
表示装置500は、鉄道車両10内において乗客用ドアの上部に設けられているので、鉄道車両10のドアが閉状態から開状態となる場合には、無線部420が受信する無線信号S20の信号強度は増加する。また、鉄道車両10のドアが開状態から閉状態となる場合には、無線部420が受信する無線信号S20の信号強度は減少する。したがって、判別部534は、検出部460から出力された信号強度情報に基づいて、鉄道車両10のドアの開閉状態を判別できる。
開閉画像データ512は、図16に示すように、開閉情報と表示部110が表示する画像を表す表示情報が関連付けられたデータである。例えば、ドアが開状態であることを表す開閉情報と「間もなくドアが閉まります。」を表す表示情報とが関連付けられている。選択部536が選択した表示情報が表す画像は、表示制御部138によって、表示部110に表示される。
表示装置500は、実施の形態4における表示装置400の表示処理と同様に、表示処理を行う。ここで、表示装置500は、鉄道車両10が駅STの停車位置に位置すると判別され表示部110に画像が表示された後に、開閉の表示処理を行う。
開閉の表示処理においては、まず、検出部460が出力した信号強度情報が、判別部534に入力される(ステップS501)。判別部534は、信号強度情報に基づいて鉄道車両10のドアの開閉状態を判別する(ステップS502)。
図4、図18、図19を参照して、本実施の形態6に係る表示装置600を説明する。
表示画像データ142、242、342における表示部110が表示する画像を表す画像情報は、無線機20が送信する無線信号S20に基づいて更新されてもよい。
なお、制御部630のハードウェアの構成は、実施の形態1における制御部130と同様である。
例えば、無線機20Bが送信する無線信号S20に、無線機20Bを表す識別情報と、「この車両は駅D行き。次の停車駅は駅Cです。駅Cでは、駅弁フェア開催中です。」を表す更新画像情報が含まれるものとする。この場合、鉄道車両10が駅Bの構内に入ると、判別部634が、鉄道車両10が駅Bに位置すると判別する。画像更新部660は、位置情報と更新画像情報に基づいて、図4に示される表示画像データ142において、駅Bを表す位置情報に関連付けられている「この車両は駅D行き。次の停車駅は駅Cです。」を表す画像情報を「この車両は駅D行き。次の停車駅は駅Cです。駅Cでは、駅弁フェア開催中です。」を表す画像情報に更新する。図19は、更新された表示画像データ142を示す。
実施の形態1において、無線機20A、20B、20C、20Dのそれぞれは、駅A、B、C、Dのそれぞれに設けられている。したがって、情報取得部132が無線信号S20から識別情報を取得することは、鉄道車両10がいずれの駅STに位置するか判別することを兼ねることになる。この場合、選択部136は、情報取得部132が取得した識別情報に基づいて、識別情報と表示部110が表示する画像を関連付けた、図20に示す表示画像データ144から、表示部110が表示する画像を選択する。実施の形態2においても同様に、選択部236が判別部234の機能を兼ねてもよい。
Claims (11)
- 車両に設けられる表示装置であって、
表示部と、
前記車両が走行する経路沿いに設置された無線機によって前記車両が走行する走行路上に送信された、識別情報を含む無線信号を受信する無線部と、
前記無線部が受信した前記識別情報を含む無線信号から、前記識別情報を取得する情報取得部と、
前記情報取得部が取得した前記識別情報に基づいて、前記表示部が表示する画像を表す表示情報を選択する選択部と、
前記選択部によって選択された前記表示情報が表す画像を、前記表示部に表示させる表示制御部と、を備える、
表示装置。 - 前記情報取得部が取得した前記識別情報に基づいて、前記車両の位置を判別する判別部を備え、
前記選択部は、前記判別部が判別した前記車両の位置に基づいて、前記車両の位置を表す位置情報と前記表示部が表示する画像を表す表示情報とを関連付けた表示画像データから、前記表示情報を選択する、
請求項1に記載の表示装置。 - 前記判別部は、前記情報取得部が取得した前記識別情報と前記無線部が受信した前記識別情報を含む無線信号の受信状態に基づいて、前記車両の位置を判別する、
請求項2に記載の表示装置。 - 前記判別部は、前記識別情報を含む無線信号の途絶に基づいて、前記車両の位置を判別する、
請求項3に記載の表示装置。 - 前記無線部が受信した前記識別情報を含む無線信号の信号強度を検出する検出部を備え、
前記判別部は、前記情報取得部が取得した前記識別情報と前記検出部が検出した前記信号強度に基づいて、前記車両の位置を判別する、
請求項2に記載の表示装置。 - 前記判別部は、前記検出部が検出した前記信号強度に基づいて、前記車両のドアの開閉状態を判別し、
前記選択部は、前記判別部が判別した前記車両のドアの開閉状態に基づいて、前記車両のドアの開閉状態を表す開閉情報と前記表示部が表示する画像を表す画像情報とを関連付けた開閉画像データから、前記表示情報を選択する、
請求項5に記載の表示装置。 - 前記選択部は、前記情報取得部が取得した前記識別情報と、該識別情報に基づいて判別される前記車両の走行方向とに基づいて、前記表示部が表示する画像を表す表示情報を選択する、
請求項1から6のいずれか1項に記載の表示装置。 - 前記無線信号は、前記表示部に表示される表示対象画像を表す更新画像情報を含み、
前記情報取得部は、前記更新画像情報を含む無線信号から前記更新画像情報を取得し、
前記情報取得部が取得した前記更新画像情報を前記表示情報として、前記表示情報を更新する画像更新部を備える、
請求項1から7のいずれか1項に記載の表示装置。 - 車両が走行する経路沿いに設置された無線機と、
前記車両に設けられた表示装置と、を備え、
前記表示装置は、
表示部と、
前記無線機によって前記車両が走行する走行路上に送信された、識別情報を含む無線信号を受信する無線部と、
前記無線部が受信した前記識別情報を含む無線信号から、前記識別情報を取得する情報取得部と、
前記情報取得部が取得した前記識別情報に基づいて、前記表示部が表示する画像を表す表示情報を選択する選択部と、
前記選択部によって選択された前記表示情報が表す画像を、前記表示部に表示させる表示制御部と、を有する、
表示システム。 - 車両に設けられた表示装置に画像を表示する方法であって、
識別情報を含む無線信号を受信する工程と、
受信された前記識別情報を含む無線信号から前記識別情報を取得する工程と、
取得された前記識別情報に基づいて、前記表示装置が表示する画像を表す表示情報を選択する工程と、
選択された前記表示情報が表す画像を、前記表示装置に表示させる工程と、を含む、
表示方法。 - コンピュータを、
識別情報を含む無線信号を受信する無線部、
受信された前記識別情報を含む無線信号から前記識別情報を取得する情報取得部、
取得された前記識別情報に基づいて、表示装置が表示する画像を表す表示情報を選択する選択部、
選択された前記表示情報が表す画像を、前記表示装置に表示させる表示制御部、
として、機能させるプログラム。
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