JP2018094835A - Device for ejecting liquid - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、液体を吐出する装置に関する。 The present invention relates to an apparatus for discharging a liquid.
インクジェット記録装置は、一般的に、液体噴射ヘッドのノズルを囲うようにしてノズル形成面にキャップを当接させるキャッピング状態で、液体噴射ヘッドのノズルからキャップ内にインクを強制的に吸引して排出するクリーニング動作(吸引クリーニング)が実行可能である。吸引クリーニングを繰り返し行うと、次第にキャップ先端のニップ部がインクで汚れ、吸引クリーニング等のキャッピング時にキャップのニップ部に付着したインクがノズル面に転写する。そのインクは乾燥して増粘し、ノズル面のノズルを囲うように固着してしまう。ノズル面への固着インクの堆積が進むと、印刷時に被搬送物と擦れて画像不良が生じたり、キャッピング時にノズル面とキャップニップ部との間に隙間が生じてノズル面の保湿・吸引が正しく行えなかったりする。そのため、ノズル面払拭時に固着インクを十分に除去する必要がある。 In general, an ink jet recording apparatus forcibly sucks and discharges ink from a nozzle of a liquid ejecting head into the cap in a capping state in which the cap is in contact with the nozzle forming surface so as to surround the nozzle of the liquid ejecting head. A cleaning operation (suction cleaning) can be executed. When suction cleaning is repeatedly performed, the nip portion at the tip of the cap is gradually soiled with ink, and the ink attached to the nip portion of the cap during capping such as suction cleaning is transferred to the nozzle surface. The ink dries and thickens, and is fixed so as to surround the nozzles on the nozzle surface. If accumulation of fixed ink on the nozzle surface progresses, it will rub against the object to be conveyed during printing, resulting in an image failure, or a gap between the nozzle surface and the cap nip during capping, and the moisture retention and suction on the nozzle surface will be correct. I can't do it. Therefore, it is necessary to sufficiently remove the fixed ink when wiping the nozzle surface.
インクジェット記録装置の記録ヘッドのノズル面を払拭する方法として、装置本体側に設けられた、ノズル面のインクを拭き取る拭き取り部材である払拭シートを使用する方法が知られている。 As a method of wiping the nozzle surface of the recording head of the ink jet recording apparatus, a method of using a wiping sheet that is a wiping member provided on the apparatus main body side to wipe off ink on the nozzle surface is known.
特許文献1には、液体吐出ヘッドの液体吐出面に長尺状の払拭部材を押圧当接させて液体吐出面を払拭する場合の払拭部材のたるみを抑制し、ヘッドの清掃性を向上させることができる液体吐出装置を開示している。このために、液体吐出ヘッドの相対移動の進行方向前方の側部にたるみ除去部材を配置し、これにより払拭部材のたるみを除去した後に、液体吐出ヘッドの液体吐出面に払拭部材を接触させて液体吐出面の払拭清掃を行う。 Japanese Patent Application Laid-Open No. 2004-133830 suppresses the slack of the wiping member when the long wiping member is pressed and brought into contact with the liquid ejection surface of the liquid ejection head to wipe the liquid ejection surface, thereby improving the cleaning performance of the head. Disclosed is a liquid ejection device capable of For this purpose, a slack removing member is disposed on a side portion in front of the relative movement direction of the liquid discharge head, and after removing the slack of the wiping member, the wiping member is brought into contact with the liquid discharge surface of the liquid discharge head. Wipe and clean the liquid discharge surface.
しかし、従来の払拭方法では、拭き取ったインクにより汚れてくる払拭シートの払拭方向下流側においてノズル面に付着したインクが十分に除去できない。 However, the conventional wiping method cannot sufficiently remove the ink adhered to the nozzle surface on the downstream side in the wiping direction of the wiping sheet, which is soiled by the wiped ink.
そこで本発明は、拭き取った液滴により払拭部材が汚れてくる払拭部材の払拭方向下流側においてもノズル面に付着した液滴を効果的に除去できる液体を吐出する装置を提供することを目的とする。 Therefore, the present invention has an object to provide a device for discharging a liquid that can effectively remove droplets adhering to the nozzle surface even on the downstream side in the wiping direction of the wiping member where the wiping member becomes dirty due to the wiped droplets. To do.
この課題を解決するため、液体を吐出するノズルを有した記録ヘッドと、前記ノズルを囲むように前記記録ヘッドに当接するニップ部を有するキャップ部材と、前記記録ヘッドのノズル面を払拭する払拭部材と、前記払拭部材を巻き取る巻き取り部材と、を有する払拭ユニットと、前記記録ヘッドの前記ノズル面に前記払拭部材を当接させた状態で、前記記録ヘッドと前記払拭ユニットとを相対移動させる移動手段と、前記移動手段で前記記録ヘッドと前記払拭ユニットとを相対移動させつつ、前記記録ヘッドの前記ノズル面において前記キャップ部材の前記ニップ部が当接した箇所を前記払拭部材で払拭するときに、前記払拭部材を前記巻き取り部材によって巻き取る制御を行う制御手段と、を備える、ことを特徴とする液体を吐出する装置を提案する。 In order to solve this problem, a recording head having a nozzle for discharging a liquid, a cap member having a nip portion that contacts the recording head so as to surround the nozzle, and a wiping member for wiping the nozzle surface of the recording head And a wiping unit that winds up the wiping member, and the recording head and the wiping unit are moved relative to each other in a state where the wiping member is in contact with the nozzle surface of the recording head. When the wiping member wipes the position where the nip portion of the cap member abuts on the nozzle surface of the recording head while moving the recording head and the wiping unit relative to each other by the moving means. And a control means for controlling the wiping member to be taken up by the take-up member. Suggest.
乾燥により増粘した液滴が付着しやすいノズル面内の箇所で払拭部材を払拭方向に搬送することで、拭き取った液滴により払拭部材が汚れてくる払拭部材の下流側においてもノズル面に付着した液滴を十分に除去できる。 By transporting the wiping member in the wiping direction at the location within the nozzle surface where liquid droplets thickened due to drying are likely to adhere, the wiping member becomes contaminated by the wiped droplets and also adheres to the nozzle surface downstream of the wiping member. Can be removed sufficiently.
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。図1は本発明に係る液体を吐出する装置としてのインクジェット記録装置600を前方側から見た斜視説明図である。
このインクジェット記録装置600は、装置本体1と、装置本体1に装着された被搬送物を装填するための供給トレイ2と、装置本体1に着脱自在に装着されて画像が記録(形成)された被搬送物をストックするための排出トレイ3とを備えている。さらに、装置本体1の前面の一端部側(給排出トレイ部の側方)には、インクカートリッジを装填するためのカートリッジ装填部4を有し、このカートリッジ装填部4の上面は操作ボタンや表示器などを設ける操作/表示部5としている。
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the accompanying drawings. FIG. 1 is an explanatory perspective view of an ink
The ink
このカートリッジ装填部4には、色の異なる色材である記録液(インク)、例えば黒(K)インク、シアン(C)インク、マゼンタ(M)インク、イエロー(Y)インクをそれぞれ収容した複数の記録液カートリッジであるインクカートリッジ(メインタンク)10k、10c、10m、10y(色を区別しないときは「インクカートリッジ10」という。)を、装置本体1の前面側から後方側に向って挿入して装填可能とし、このカートリッジ装填部4の前面側には、インクカートリッジ10を着脱するときに開く前カバー(カートリッジカバー)6を開閉可能に設けている。また、インクカートリッジ10k、10c、10m、10yは縦置き状態で横方向に並べて装填する構成としている。
The
また、操作/表示部5には、各色のインクカートリッジ10k、10c、10m、10yの装着位置(配置位置)に対応する配置位置で、各色のインクカートリッジ10k、10c、10m、10yの残量がニアーエンド及びエンドになったことを表示するための各色の残量表示部11k、11c、11m、11yを配置している。さらに、この操作/表示部5には、電源ボタン12、被搬送物送り/印刷再開ボタン13、キャンセルボタン14も配置している。
Further, the operation / display unit 5 has the remaining amounts of the
次に、このインクジェット記録装置600の機構部について図2及び図3を参照して説明する。なお、図2は同機構部の概要を示す側面模式的説明図、図3は同じく要部平面説明図である。
フレーム21を構成する左右の側板21A、21Bに横架した主ガイド部材である主ガイドロッド31と従ガイドロッド32とでキャリッジ33を主走査方向に摺動自在に保持し、主走査モータ500によってタイミングベルト502を介して図3で矢示方向(キャリッジ主走査方向)に移動走査する。
Next, the mechanism part of the ink
A
このキャリッジ33には、前述したようにイエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(Bk)の各色のインク滴を吐出する4個の液滴吐出ヘッドからなる記録ヘッド34を複数のインク吐出口を主走査方向と交叉する方向(被搬送物送り方向)に配列し、インク滴吐出方向を下方に向けて装着している。なお、各色の液体を吐出するノズル列を有する1又は複数のヘッド構成などを採用することもできる。
As described above, the
記録ヘッド34を構成するインクジェットヘッドとしては、圧電素子などの圧電アクチュエータ、発熱抵抗体などの電気熱変換素子を用いて液体の膜沸騰による相変化を利用するサーマルアクチュエータ、温度変化による金属相変化を用いる形状記憶合金アクチュエータ、静電力を用いる静電アクチュエータなどを、液体を吐出するための圧力を発生する圧力発生手段として備えたものなどを使用できる。
As an inkjet head constituting the
また、キャリッジ33には、各記録ヘッド34に各色のインクを供給するための各色のヘッドタンク35を搭載している。この各色のヘッドタンク35には各色の可撓性を有する供給チューブ36を介して、前述したように、カートリッジ装填部4に装着された各色のインクカートリッジ10から各色のインクが補充供給される。このカートリッジ装填部4にはインクカートリッジ10内のインクを送液するための送液手段である供給ポンプユニット24が設けられている。
The
一方、供給トレイ2の被搬送物積載部(圧板)41上に積載した被搬送物42を供給するための供給部として、被搬送物積載部41から被搬送物42を1枚ずつ分離給送する半月コロ(供給コロ)43及び供給コロ43に対向し、摩擦係数の大きな材質からなる分離パッド44を備え、この分離パッド44は供給コロ43側に付勢されている。
On the other hand, as the supply unit for supplying the transported
そして、この供給部から供給された被搬送物42を記録ヘッド34の下方側に送り込むために、被搬送物42を案内するガイド45と、カウンタローラ46と、搬送ガイド部材47と、先端加圧コロ49を有する押さえ部材48とを備えるとともに、給送された被搬送物42を静電吸着して記録ヘッド34に対向する位置で搬送するための搬送手段である搬送ベルト51を備えている。
In order to send the object to be conveyed 42 supplied from the supply unit to the lower side of the
この搬送ベルト51は、無端状ベルトであり、搬送ローラ52とテンションローラ53との間に掛け渡されて、ベルト搬送方向(副走査方向)に周回するように構成している。また、この搬送ベルト51の表面を帯電させるための帯電手段である帯電ローラ56を備えている。この帯電ローラ56は、搬送ベルト51の表層に接触し、搬送ベルト51の回動に従動して回転するように配置されている。さらに、搬送ベルト51の裏側には、記録ヘッド34による印写領域に対応してガイド部材57を配置している。
The
この搬送ベルト51は、副走査モータ504によってタイミングを介して搬送ローラ52が回転駆動されることによって図3のベルト搬送方向に周回移動する。
The
さらに、記録ヘッド34で記録された被搬送物42を排出するための排出部として、搬送ベルト51から被搬送物42を分離するための分離爪61と、排出ローラ62及び排出コロ63とを備え、排出ローラ62の下方に排出トレイ3を備えている。
Further, as a discharge unit for discharging the transported
また、装置本体1の背面部には両面ユニット71が着脱自在に装着されている。この両面ユニット71は搬送ベルト51の逆方向回転で戻される被搬送物42を取り込んで反転させて再度カウンタローラ46と搬送ベルト51との間に供給する。また、この両面ユニット71の上面は手差しトレイ72としている。
A duplex unit 71 is detachably mounted on the back surface of the
さらに、図3に示すように、キャリッジ33の走査方向一方側の非印字領域には、記録ヘッド34のノズルの状態を維持し、回復するための回復手段を含む維持回復機構81を配置している。
Further, as shown in FIG. 3, a maintenance /
この維持回復機構81には、記録ヘッド34の各ノズル面をキャピングするための各キャップ部材(以下「キャップ」という。)82a〜82d(区別しないときは「キャップ82」という。)と、増粘した記録液を排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる空吐出を行うときの液滴を受ける空吐出受け84と、吸引ポンプ508などを備えている。ここでは、キャップ82aを吸引及び保湿用キャップとし、他のキャップ82b〜82dは保湿用キャップとしている。
The maintenance and
そして、この維持回復機構81による維持回復動作で生じる記録液の廃液、キャップ82に排出されたインク、空吐出受け94に空吐出されたインクは廃液タンク506に排出されて収容される。
Then, the waste liquid of the recording liquid generated by the maintenance and recovery operation by the maintenance and
インクジェット記録装置600は、キャリッジ33の走査方向において、維持回復機構81と搬送ベルト51との間に、払拭ユニット100を有する。払拭ユニット100は、布状の払拭シート101を記録ヘッド34のノズル面37に接触させてノズル面37を払拭して清掃する。払拭ユニット100は、記録ヘッド34のノズル面37を払拭するときに、副走査方向に移動する。
The ink
また、図3に示すように、キャリッジ33の走査方向他方側の非印字領域には、記録中などに増粘した記録液を排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる空吐出を行うときの液滴を受ける空吐出受け88を配置し、この空吐出受け88には記録ヘッド34のノズル列方向に沿った開口部89などを備えている。
Further, as shown in FIG. 3, in the non-printing area on the other side in the scanning direction of the
このように構成したインクジェット記録装置600においては、供給トレイ2から被搬送物42が1枚ずつ分離供給され、略鉛直上方に供給された被搬送物42はガイド45で案内され、搬送ベルト51とカウンタローラ46との間に挟まれて搬送され、更に先端を搬送ガイド部材47で案内されて先端加圧コロ49で搬送ベルト51に押し付けられ、略90°搬送方向を転換される。
In the ink
このとき、装置に設けられた制御部のACバイアス供給部から帯電ローラ56に対してプラス出力とマイナス出力とが交互に繰り返すように、つまり交番する電圧が印加され、搬送ベルト51が交番する帯電電圧パターン、すなわち、周回方向である副走査方向に、プラスとマイナスが所定の幅で帯状に交互に帯電されたものとなる。このプラス、マイナス交互に帯電した搬送ベルト51上に被搬送物42が給送されると、被搬送物42が搬送ベルト51に吸着され、搬送ベルト51の周回移動によって被搬送物42が副走査方向に搬送される。
At this time, a positive output and a negative output are alternately repeated from the AC bias supply unit of the control unit provided in the apparatus to the charging
そこで、キャリッジ33を移動させながら画像信号に応じて記録ヘッド34を駆動することにより、停止している被搬送物42にインク滴を吐出して1行分を記録し、被搬送物42を所定量搬送後、次の行の記録を行う。記録終了信号又は被搬送物42の後端が記録領域に到達した信号を受けることにより、記録動作を終了して、被搬送物42を排出トレイ3に排出する。
Therefore, by driving the
また、印字(記録)待機中にはキャリッジ33は維持回復機構81側に移動されて、キャップ82で記録ヘッド34がキャッピングされて、ノズルを湿潤状態に保つことによりインク乾燥による吐出不良を防止する。また、キャップ82で記録ヘッド34をキャッピングした状態で吸引ポンプ508によってノズルから記録液を吸引し(「ノズル吸引」又は「ヘッド吸引」という。)し、増粘した記録液や気泡を排出する回復動作を行う。また、記録開始前、記録途中などに記録と関係しないインクを吐出する空吐出動作を行う。これによって、記録ヘッド34の安定した吐出性能を維持する。
Further, during printing (recording) standby, the
次に、この液体を吐出する装置の制御部の概要について図4を参照して説明する。なお、同図は同制御部の全体ブロック説明図である。
この制御部は、この液体を吐出する装置全体の制御を司る、本発明に係る制御を行うための手段を兼ねたマイクロコンピュータで構成した制御手段としての主制御部301及び印刷制御を司るマイクロコンピュータで構成した印刷制御部302とを備えている。
Next, an outline of a control unit of the apparatus for discharging the liquid will be described with reference to FIG. This figure is an overall block diagram of the control unit.
The control unit controls the entire apparatus that discharges the liquid. The
そして、主制御部301は、通信回路300から入力される印刷処理の情報に基づいて被搬送物42に画像を形成するために、キャリッジ33を主走査方向に移動させる主走査モータ500を主走査モータ駆動回路303を介して、被搬送物42を送る副走査モータ504を副走査モータ駆動回路304を介して駆動制御するとともに、印刷制御部302に対して印刷用データを送出するなどの制御を行う。
Then, the
また、主制御部301には、キャリッジ33の位置を検出するキャリッジ位置検出回路305からの検出信号が入力され、主制御部301はこの検出信号に基づいてキャリッジ33の移動位置及び移動速度を制御する。また、主制御部301は後述する払拭ユニット100の移動位置及び移動速度、巻き取りローラ103の回転量などを制御する。また、主制御部301は図10に示す洗浄液塗布機構400の弁403の開閉を制御する。キャリッジ位置検出回路305は、例えばキャリッジ33の走査方向に配置されたエンコーダシート512のスリット数を、キャリッジ33に搭載されたフォトセンサ510で読み取って計数することで、キャリッジ33の位置を検出する。主走査モータ駆動回路303は、主制御部301から入力されるキャリッジ移動量に応じて主走査モータ500を回転駆動させて、キャリッジ33を所定の位置に所定の速度で移動させる。
The
また、主制御部301には搬送ベルト51の移動量を検出する搬送量検出回路306からの検出信号が入力され、主制御部301はこの検出信号に基づいて搬送ベルト51の移動量及び移動速度を制御する。搬送量検出回路306は、例えば搬送ローラ52の回転軸に取り付けられた回転エンコーダシート516のスリット数を、フォトセンサ518で読み取って計数することで搬送量を検出する。副走査モータ駆動回路304は、主制御部301から入力される搬送量に応じて副走査モータ504を回転駆動させて、搬送ローラ52を回転駆動して搬送ベルト51を所定の位置に所定の速度で移動させる。
Further, the
主制御部301は、給紙コロ駆動回路307に給紙コロ駆動指令を与えることによって供給コロ43を一回転させる。主制御部301は、維持回復機構駆動用モータ駆動回路308を介して維持回復機構81のモータを回転駆動することにより、前述したようにキャップ82の昇降、吸引ポンプ508の駆動などを行わせる。
The
主制御部301は、供給ポンプ用駆動回路311を介して供給ポンプユニット24のポンプを駆動するための駆動モータ(供給モータ)514を駆動制御し、カートリッジ装填部4に装填されたインクカートリッジ10からヘッドタンク35に対してインクを補充供給する(充填する。)。このとき、主制御部301は、ヘッドタンク35が満タン状態にあることを検知するヘッドタンク満タンセンサ312からの検知信号に基づいて補充供給(充填動作)を制御する。この場合、ヘッドタンク35の大気開放機構を開状態にして充填を行う大気開放充填、大気開放機構を閉じたまま充填を行う通常充填がある。
The
また、主制御部301は、カートリッジ通信回路314を通じて、カートリッジ装填部4に装着された各インクカートリッジ10に設けられる記憶手段である不揮発性メモリ316に記憶されている情報を取り込んで、所要の処理を行って、本体記憶手段である不揮発性メモリ(例えばEEPROM)315に格納保持する。
Further, the
また、主制御部301には、環境温度、環境湿度を検知する環境センサ313からの検知信号が入力される。
Further, the
印刷制御部302は、主制御部301からの信号とキャリッジ位置検出回路305及び搬送量検出回路306などからのキャリッジ位置や搬送量に基づいて、記録ヘッド34の液滴を吐出させるための圧力発生手段を駆動するためのデータを生成する。また、印刷制御部302は、上述した画像データをシリアルデータでヘッド駆動回路310に転送するとともに、この画像データの転送及び転送の確定などに必要な転送クロックやラッチ信号、滴制御信号(マスク信号)などをヘッド駆動回路310に出力する。また、印刷制御部302は、ROMに格納されている駆動信号のパターンデータをD/A変換するD/A変換器及び電圧増幅器、電流増幅器等で構成される駆動波形生成部及びヘッドドライバに与える駆動波形選択手段を含む。そして印刷制御部302は、1の駆動パルス(駆動信号)或いは複数の駆動パルス(駆動信号)で構成される駆動波形を生成してヘッド駆動回路310に対して出力する。
The
ヘッド駆動回路310は、シリアルに入力される記録ヘッド34の1行分に相当する画像データに基づいて印刷制御部302から与えられる駆動波形を構成する駆動信号を選択的に記録ヘッド34の液滴を吐出させるエネルギーを発生する駆動素子(例えば前述したような圧電素子)に対して印加することで記録ヘッド34を駆動する。このとき、駆動波形を構成する駆動パルスを選択することによって、例えば、大滴(大ドット)、中滴(中ドット)、小滴(小ドット)など、大きさの異なるドットを打ち分けることができる。
The
次に、本実施形態の一例について詳細に説明する。
まず、図5,6を参照して、キャップ82からノズル面37への固着インクの堆積メカニズムについて説明する。図5ではキャップ82が記録ヘッド34に対して移動する前提で説明するが、実際に動くのはキャップ82と記録ヘッド34うちのどちらであってもよい。また、キャップ82の下には、記録ヘッド34のノズル38からインクを吸引するための吸引ポンプ508が配置されている。
Next, an example of this embodiment will be described in detail.
First, with reference to FIGS. 5 and 6, a mechanism for depositing fixed ink from the
記録ヘッドの維持回復動作(メンテナンス)の際、記録ヘッド34のノズル面37から離れたキャップ82が上昇してノズル面37に接触してキャッピングした後(図5(a))、吸引ポンプ508によりノズル38からインク90が吸引される(図5(b))。次いで、キャップ82がノズル面37から離れた位置に下方へ移動し、ノズル面37を払拭シート101で払拭した後、キャップ内のインク90が排出される(図5(c))。インク90の排出後も、ノズル面37と当接するキャップ82の部分であるニップ部83にインク90が付着してしまう。この状態でキャッピングを行うと、ノズル面37にインク90が再度接触し(図5(d))、キャップ82がノズル面37から離れた後もインク90がノズル面37に転写されてしまう(図5(e))。
During the maintenance / recovery operation (maintenance) of the recording head, the
以上のような堆積メカニズムにより、ノズル面37にはノズル38を囲うようにインク90が付着することになる(図6)。図6は、記録ヘッド34の底面図であって、インク90が長方形にノズル面37に堆積していることが見て取れる。これは、キャップ82のニップ部83がノズル38を取り囲むために長方形の形状を有することに起因する。しかしながら、ニップ部83は長方形の形状に限られず、他の形状を有していてもよい。
With the above deposition mechanism, the
次に、図7を参照して本発明の実施形態に係る払拭ユニットについて説明する。
払拭ユニット(ワイピングユニット)100は、記録ヘッド34のノズル面37に付着したインク90や異物などをメンテナンス時に払拭シート101によって拭き取るものである。
Next, a wiping unit according to an embodiment of the present invention will be described with reference to FIG.
The wiping unit (wiping unit) 100 is for wiping the
払拭ユニット100は、記録ヘッド34のノズル面37を払拭する面状かつロール状の払拭部材である払拭シート101、払拭シート101を供給する供給ローラ102、払拭シート101をノズル面37に押し当てる押し当て部材104、供給された払拭シート101を巻き取る巻き取り部材である巻き取りローラ103、押し当て部材104を押圧するための圧縮バネ106、圧縮バネを固定するための台座105などを有している。払拭方向と直交方向の払拭シート101の幅は、記録ヘッド34のノズル面37を一度に払拭できるように設定されている。押し当て部材104は、記録ヘッド34のノズル面37に一定圧力で押し当たるように、台座105に圧縮バネ106によって連結されている。記録ヘッド34と払拭ユニット100は互いに相対移動可能である。なお、インクジェット記録装置600は、液滴であるインクを吐出するノズル38を有した記録ヘッド34と、ノズル38を囲むように記録ヘッド34に当接可能なニップ部83を有するキャップ部材82と、払拭ユニット100とを備えている。
The
押し当て部材104の表面には、記録ヘッド34のノズル面37を傷つけないようにゴムなどの弾性部材が設けられていると好ましい。また、押し当て部材104は、回転自在なローラ部材であり、巻き取りローラ103により払拭シート101を巻き取る際、押し当て部材104と払拭シート101との間に働く摩擦力によって押し当て部材104が連れ回ることが好ましい。押し当て部材104を回転自在なローラで構成することで、払拭シート101と押し当て部材104が摺動することなく、払拭動作中のスムーズな払拭シートの走行が可能となる。
It is preferable that an elastic member such as rubber is provided on the surface of the
インクジェット記録装置600は、払拭ユニット100を副走査方向へ移動する移動手段としての移動部530を有する。移動部530は、払拭ユニット100の接続部532と接続され、ローラ526に掛け回されたベルト520と、ローラ526を駆動するモータ524を有する。モータ524を駆動してローラ526を回転駆動することによって、ベルト520及びベルト520に接続された払拭ユニット100を副走査方向に移動する。
The ink
払拭ユニット100は、カム534と係合部536を介して接触する。カム534を回転駆動することによって、払拭ユニット100を上下方向に移動することができる。
The
巻き取りローラ103にはロータリーエンコーダ109が取り付けられており、ロータリーエンコーダ109のフォトセンサ107により払拭シート101の巻き取り距離を計測することができる。払拭ユニット100は、巻き取りローラ103を回転駆動する駆動モータ108を有し、主制御部301により駆動モータ108の回転速度が制御される。
A
次に、図8,9を参照して払拭ユニット100の払拭動作について説明する。
ここではまず、図8を用いてニップ部83からの転写によりノズル面37のノズル38を囲うようにノズル面37に固着インクが堆積した場合の払拭動作について説明する。なお、図8(a)の上図は記録ヘッド34の底面図であり、その下方には記録ヘッド34の側面図と払拭ユニット100が示されている。
Next, the wiping operation of the
First, the wiping operation when the fixed ink is deposited on the
払拭動作が要求された後、主制御部301の制御により(図4)、押し当て部材104の上端が払拭対象である記録ヘッド34のノズル面37より上部に位置するまで、払拭ユニット100を上昇させる(図8(a))。このときの押し当て部材104の上端の高さ位置と記録ヘッド34のノズル面の高さ位置との鉛直方向距離Aが、ノズル面払拭時の押し当て部材104と台座105とを連結する圧縮バネ106の縮み量に等しくなる。そのため、鉛直方向距離Aは、所望の押し当て圧力が得られるだけの上昇量とする必要がある。また、圧縮バネ106のバネ定数又は自然長を変更することで、任意の押し当て荷重により払拭シート101で記録ヘッド34のノズル面37を払拭することが可能である。このとき、巻き取りローラ103を固定した状態で記録ヘッド34と払拭ユニット100を相対移動させることで記録ヘッド34のノズル面37を払拭する。
After the wiping operation is requested, the
そして、移動部530によりノズル面37に当接した払拭シート101を、記録ヘッド34のノズル面37において払拭方向上流側に付着した固着インク90の位置まで移動させたとき、払拭シート101と記録ヘッド34の相対移動を継続したまま巻き取りローラ103を一定量回転させて払拭シート101を払拭方向に走行させる(図8(b))。この時点で、ノズル38を囲む固着インク90のうち払拭方向と直交方向の短辺位置Bが既に拭き取られている。また、払拭シート101を払拭方向に走行させたため、図8(b)に図示されているように、払拭シート101上にインクが付着する。このインクの汚れCは、払拭シート101の幅方向に亘って払拭シート101に付着し、汚れCの幅は、長方形の固着インク90の短辺方向の長さと対応する。なお、図8(b)の右図は、図8(b)の左図を右側から見たときの図(払拭方向と反対方向に見たときの図)である。
When the
その後、しばらく巻き取りローラ103を固定した状態で払拭動作及び相対移動を継続し(図8(c))、ノズル面37に付着した長方形の固着インク90のうち、2列あるノズル38の両脇に付着した長辺方向の2辺の固着インクが、払拭シート101により払拭され、払拭シート101上の2か所Eにインクが付着する。更に、2列のノズル38の列を払拭することにより払拭シート101上の2か所Fにインクが付着する。払拭シート101上に付着するインクEにより、払拭シート101の走行方向に沿った線状の汚れが、払拭シート101上に残る。巻き取りローラ103を固定した状態で払拭動作及び相対移動を行うことによって、この線上の汚れの長さを短くすることができる。なお、図8(c)の右図は、図8(c)の左図を右側から見たときの図(払拭方向と反対方向に見たときの図)である。
Thereafter, the wiping operation and the relative movement are continued with the take-up
更に、巻き取りローラ103を固定した状態で払拭動作及び相対移動を継続し、記録ヘッド34のノズル面37において払拭方向下流側に付着した固着インク90の位置D(ここでは、固着インク90の中央付近)まで払拭シート101が移動してきたとき、同じく記録ヘッド34と払拭ユニット100との相対移動を継続したまま、巻き取りローラ103を一定量回転させて払拭シート101を払拭方向に巻き取り、払拭シート101を走行させる(図8(d))。なお、図8(d)の右図は、図8(d)の左図を右側から見たときの図(払拭方向と反対方向に見たときの図)である。
Further, the wiping operation and the relative movement are continued with the winding
この時点で、ノズル38を囲む固着インクの全体が既に拭き取られている。また、払拭シート101を払拭方向に再度走行させたため、図8(d)に示すように、払拭シート101上の2か所C及びDにインクが付着する。このインクの汚れDは、払拭シート101の幅方向に亘って払拭シート101に付着し、汚れDの幅は、長方形の固着インク90の短辺方向の長さと対応する。最後に、払拭ユニット100を下降させ、記録ヘッド34と払拭ユニット100の相対位置を元の位置に戻すことで払拭動作が終了する。なお、払拭シート101の巻き取りを開始する位置は、固着インク90に到達した時点でなくてもよく、固着インク90に到達する手前、すなわち固着インク90の近傍の位置に到達した時点であってもよい。
At this point, the entire fixed ink surrounding the
以上のように、記録ヘッド34のノズル面37に払拭シート101を当接させて、記録ヘッド34と払拭ユニット100とを相対移動させることによってインクを払拭する。この払拭動作中に、記録ヘッド34のノズル面37において、キャップ82先端のニップ部83と記録ヘッド34のノズル面37とが当接する当接箇所の少なくとも一部、特に記録ヘッド34のノズル面37に付着した長方形の固着インク90の払拭方向上流側及び払拭方向下流側の短辺C及びDの箇所)を払拭するときに、払拭シート101を巻き取りローラ103によって払拭方向に巻き取る。これにより、ノズル面37に付着した長方形の固着インク90の短辺Cを拭き取ることにより、払拭シートが固着インク90で汚れたとしても、払拭シート101を巻き取りローラ103によって巻き取って払拭シート101の新しい面(まだインクが付着していない面)で固着インク90の払拭方向下流側の短辺Dを払拭することにより、ノズル面37に付着したインクC及びDを効果的に除去できる。
As described above, the wiping
図8(b),(d)に示される払拭動作では、相対移動を継続したまま払拭シート101を巻き取って払拭方向に走行させるため、インク量の多い、ノズル38を囲む固着インクのうち払拭方向と直交方向の短辺位置C及びDは、常に払拭シート101の未使用領域で払拭されることになる。言い換えれば、払拭動作中に、キャップ82のニップ部83とノズル面37との当接箇所のうちインク量が多い位置C及びDでは払拭シート101が巻き取りローラ103によって払拭方向に巻き取られ、当接箇所のうちインク量が少ない位置E及びFでは払拭シート101が巻き取りローラ103によって巻き取られなくてもよい。このようにして、払拭シート101の払拭速度や払拭シート101の走行の開始及び停止を、ノズル面37内で任意に変更することで、特にインク汚れが多い箇所C及びDのインクを効率的に除去することが可能となる。またノズル面37内のインク汚れが少ない箇所E及びFで払拭シート101を走行させたり、必要以上に払拭速度を上げたりしないことで、ノズル面37に形成された撥水膜を保護することも可能となる。
In the wiping operation shown in FIGS. 8B and 8D, the wiping
払拭動作中に実行する払拭シート101の巻き取りの量、すなわち巻き取りローラ103の回転量は、次のように決定する。払拭ユニット100は、払拭シート101の巻き取りにより現れる未使用領域でノズル面37に当接するが、この未使用領域は、払拭シート101がノズル面37からインクを吸収することにより払拭シート101上に広がるインクの汚れが存在しない領域であるか、この汚れが存在する領域から必要十分に離れた領域となるように巻き取りローラ103の回転量を調整する。これにより、ノズル38を囲む固着インク90のうち払拭方向と平行な長辺位置E及びFも、同じく払拭シート101の未使用領域によって払拭されるため、払拭シート101のインク吸収能力を超えることなくノズル面37に付着した固着インク90を除去することができる(図8(c))。さらに払拭シート101の未使用領域を使用することで、ノズル面37に付着した固着インク90の払拭方向上流側の短辺Cで除去した固着インク90がノズル38の内部に押し込まれることによって発生する不吐出・吐出曲がりを防ぐことが可能となる。また、上述したように、ノズル38を囲む固着インク90のうちの短辺位置C及びDで払拭シート101を巻き取りローラ103で巻き取って走行することにより、短辺位置C及びDではノズル面37と払拭シート101の相対速度を長辺位置E及びFよりも大きくして払拭することが可能となる。
The amount of winding of the
次に、前回の払拭動作終了時から現在の払拭動作開始時までに経過した時間が一定時間以下である場合の払拭動作について説明する。ここでは例として、図9を参照して払拭動作終了直後に払拭シート101を一定量巻き取る動作について説明する。
Next, the wiping operation when the time elapsed from the end of the previous wiping operation to the start of the current wiping operation is equal to or less than a certain time will be described. Here, as an example, an operation of winding a certain amount of the
払拭動作が要求された後、主制御部301の制御により(図4)、押し当て部材104の上端が払拭対象である記録ヘッド34のノズル面37より上部に位置するまで、払拭ユニット100を上昇させる(図9(a))。そして、巻き取りローラ103を固定した状態で記録ヘッド34と払拭ユニット100を相対移動させることで記録ヘッド34のノズル面37を払拭する(図9(b))。具体的には、払拭シート101が記録ヘッド34のノズル面37に接触して押圧された状態で、払拭ユニット100を副走査方向に移動することにより、ノズル面37を払拭シート101で払拭する。次いで、払拭シート101がノズル面全体を拭き切り、ノズル面37から払拭シート101が離間した時点(図9(c))で、巻き取りローラ103により払拭シート101を一定量巻き取る(図9(d))。図9(c)では、払拭シート101を払拭方向に走行させていないため、押し当て部材104の真上に相当する払拭シート101にインクが付着している。図9(d)では、払拭シート101を払拭方向に走行させたため、払拭シート101上のインクも払拭方向に移動している。最後に、払拭ユニット100を下降させ、記録ヘッド34と払拭ユニット100の相対位置を元の位置に戻すことで払拭動作が終了する。
After the wiping operation is requested, the
本実施形態に係るインクジェット記録装置600は、前回の払拭動作終了時から現在の払拭動作開始時までに経過した時間を計測する計時手段540を有している。そして、計時手段540の計測時間が所定値以下の場合は、現在の払拭動作中に払拭シート101の巻き取り及び走行は行われない。逆に、計時手段540の計測時間が所定値より大きい場合は、現在の払拭動作中に払拭シート101の巻き取り及び走行が行われる。これにより、前回の払拭動作からそれほど時間が経っておらず、ノズル面37での固着インク90がそれほど堆積していないと考えられる場合は、ノズル面37の払拭動作中に払拭シート101の巻き取り及び走行を行わないことで、払拭シート101を節約することができる。
The ink
また、図9(d)に示されるように、計時手段540により計測した計測時間が所定値以下の場合は、払拭動作が終了してから次の払拭動作が開始するまでの間に、記録ヘッド34のノズル面37と払拭シート101を離間させた状態で払拭シート101を巻き取りローラ103により一定量巻き取る。これにより、常に払拭シート101の未使用領域でノズル面37を払拭することができる。なおユーザーが、インクジェット記録装置600の操作パネルやインクジェット記録装置600に接続したパーソナルコンピューターを介して、計測時間の所定値を適宜設定できると好ましい。
Further, as shown in FIG. 9D, when the measurement time measured by the time measuring means 540 is less than or equal to a predetermined value, the recording head is between the end of the wiping operation and the start of the next wiping operation. The
ノズル面37から押し当て部材104が離間した状態で巻き取るべき払拭シート101の長さは、次の払拭動作時にノズル面37と当接すると想定される払拭シート101の払拭領域が未使用領域となるだけの長さであることが好ましい。
The length of the
次に、図10を参照して本発明の実施形態に係る洗浄液塗布機構について説明する。
本実施形態に係るインクジェット記録装置600は、払拭ユニット100に加えて、供給された払拭シート101に洗浄液401を塗布する洗浄液塗布機構400を有する。この洗浄液塗布機構400は、貯留タンク402に入れられた洗浄液401と、貯留タンク402から押し当て部材104の上方まで延在するノズル404と、ノズル404に設けられた弁403などを有する。洗浄液401は、主制御部301(図4)による必要に応じた弁403の開閉により、ノズル404を介して払拭シート101に滴下される。ノズル404の先端は、払拭シート101に接触しない上方位置に位置決めされている。
Next, a cleaning liquid application mechanism according to an embodiment of the present invention will be described with reference to FIG.
In addition to the
洗浄液401には揮発性の高い溶剤が使用され、溶剤によって記録ヘッド34のノズル面37に付着したインク90や異物などを効率的に除去することができる。洗浄液401は、インクを溶解させる作用を持つものも好ましい。揮発性の高い洗浄液401が大気に触れないように、洗浄液401がカバーなどで覆われて密閉されていると望ましい。カバーなどで覆われることで洗浄液401が揮発しにくい状態が維持されるのであれば、インクジェット記録装置600又は払拭ユニット100内に洗浄液塗布機構400を設ける必要なく、払拭シート101が払拭ユニット100内にセットされる前に洗浄液401を払拭シート101に含浸させてもよい。
A highly volatile solvent is used for the cleaning
洗浄液塗布機構400により、又は予め洗浄液401を払拭シート101に含浸させることにより、ノズル面37を払拭シート101で洗浄液401を用いてウェットワイピングすることができる。よって、払拭シート101に洗浄液を塗布した状態でノズル面37を払拭することにより、より効率的にノズル面37に付着した固着インク90を除去することができる。
By wiping the
図10に示すように洗浄液塗布機構400をインクジェット記録装置600に設ける場合は、払拭ユニット100の上方における払拭ユニット100の移動を妨げない位置に洗浄液塗布機構400を固定し、ノズル404から、払拭シート101に洗浄液401を滴り落とすことで払拭シート101に洗浄液401を塗布する構成が好ましい。洗浄液401を払拭シート101へ塗布するタイミングは、払拭ユニット100が払拭動作を行う直前が好ましい。また洗浄液401を払拭シート101に塗布する範囲は、後続の払拭動作で使用予定となる払拭シート101の領域全体であることが好ましい。そのために、払拭ユニット100と洗浄液塗布機構400の相対位置を固定する場合、洗浄液401の払拭シート101への塗布工程において、続く払拭動作で使用予定である領域全体に洗浄液401が濡れ広がるだけの量を塗布する必要がある。または、払拭シート101へ洗浄液401を塗布中に払拭ユニット100と洗浄液塗布機構400を相対移動させることで、続く払拭動作で使用予定である領域全体に洗浄液を塗布してもよい。
When the cleaning
プリンタ、ファクシミリ、複写機、プロッタ、これらの機能を併せ持つ複合機等の画像形成装置として、例えばインク滴(液滴)を吐出する記録ヘッドを用いた液体吐出記録方式の画像形成装置(インクジェット記録装置)が知られている。このようなインクジェット記録装置は、記録ヘッドのノズルからインク滴を被搬送物に吐出して、画像形成(記録、印字、印写、印刷も同義であり、文字や図形等の意味を持つ画像を媒体に対して付与することだけでなく、パターン等の意味を持たない画像を媒体に付与する行為(単に液滴を媒体に着弾させる液滴吐出ないし液体吐出と称されるもの)を含み、2次元画像だけでなく、3次元画像(立体画像)を対象とする)を行うものである。また、記録ヘッドとして用いられる液体吐出ヘッド(液滴吐出ヘッド)は、ノズルから液体を吐出・噴射する機能部品であり、圧電アクチュエータ等により振動板を変位させ液室内の体積を変化させて圧力を高め、液滴を吐出させる圧電型ヘッドや、通電によって発熱する発熱体を液室内に設けて、発熱体により生じる気泡によって液室内の圧力を高め、液滴を吐出するサーマル型ヘッドが知られている。 As an image forming apparatus such as a printer, a facsimile machine, a copying machine, a plotter, or a multifunction machine having these functions, for example, an image forming apparatus (ink jet recording apparatus) of a liquid discharge recording system using a recording head for discharging ink droplets (droplets) )It has been known. Such an ink jet recording apparatus ejects ink droplets from a nozzle of a recording head onto a transported object, and image formation (recording, printing, printing, printing is also synonymous, and images having meanings such as characters and figures are formed. Including not only the application to the medium but also the action of applying an image having no meaning such as a pattern to the medium (simply referred to as droplet ejection or liquid ejection for causing a droplet to land on the medium) 2 3D image (stereoscopic image) as a target). In addition, a liquid discharge head (droplet discharge head) used as a recording head is a functional component that discharges and ejects liquid from nozzles, and a diaphragm is displaced by a piezoelectric actuator or the like to change the volume in the liquid chamber, thereby increasing the pressure. There are known piezoelectric heads that discharge and discharge liquid droplets, and thermal heads that provide a heating element that generates heat when energized in the liquid chamber and increase the pressure in the liquid chamber by bubbles generated by the heating element and discharge liquid droplets. Yes.
なお、本願において、「被搬送物」の材質は紙に限定されず、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックス等も含み、液滴が付着されるものであれば、記録媒体、用紙、記録紙等と称されるものを含む総称として「被搬送物」なる用語を用いている。また液体吐出ヘッドから吐出される「液体」は、ヘッドから吐出可能な粘度や表面張力を有するものであればよく、特に限定されないが、常温常圧下において、又は加熱、冷却により粘度が30mPa・s以下になるものであることが好ましい。より具体的には、「液体」は、水や有機溶媒等の溶媒、染料や顔料等の着色剤、重合性化合物、樹脂、界面活性剤等の機能性付与材料、DNA、アミノ酸やたんぱく質、カルシウム等の生体適合材料、天然色素等の可食材料、等を含む溶液、懸濁液、乳濁液等であり、これらは例えばインクジェット用インク、表面処理液、電子素子や発光素子の構成要素や電子回路レジストパターンの形成用液、3次元造形用材料液等の用途で用いることができる。「液体吐出ユニット」は、液体吐出ヘッドに他の機能部品、機構が一体化した液体吐出に関連する部品の集合体であり、例えばキャリッジ、ヘッドタンク、液体供給機構、維持回復機構の少なくとも一つを含んで構成される。また「液体を吐出する装置」は液体吐出ヘッドを駆動させて液体を吐出させる装置である。液体を吐出する装置には、液体が付着可能なものに対して液体を吐出することが可能な装置だけでなく、液体を気中や液中に向けて吐出する装置も含まれ、画像形成装置のほかに立体造形装置、処理液塗布装置、噴射造粒装置等がある。 In the present application, the material of the “conveyed object” is not limited to paper, and includes cloth, leather, metal, plastic, glass, wood, ceramics, etc. The term “conveyed object” is used as a general term including what is called paper, recording paper, and the like. The “liquid” discharged from the liquid discharge head is not particularly limited as long as it has a viscosity and surface tension that can be discharged from the head, but the viscosity is 30 mPa · s under normal temperature and normal pressure, or by heating and cooling. The following is preferable. More specifically, “liquid” refers to solvents such as water and organic solvents, colorants such as dyes and pigments, functional compounds such as polymerizable compounds, resins, and surfactants, DNA, amino acids, proteins, calcium These include solutions, suspensions, emulsions, and the like containing biocompatible materials such as natural pigments, edible materials such as natural pigments, etc., and these include, for example, inkjet inks, surface treatment liquids, components of electronic devices and light emitting devices, It can be used in applications such as a liquid for forming an electronic circuit resist pattern and a material liquid for three-dimensional modeling. “Liquid ejection unit” is a collection of parts related to liquid ejection, in which other functional parts and mechanisms are integrated with the liquid ejection head, for example, at least one of a carriage, a head tank, a liquid supply mechanism, and a maintenance and recovery mechanism It is comprised including. The “device for discharging liquid” is a device for driving the liquid discharge head to discharge the liquid. The apparatus for ejecting liquid includes not only an apparatus capable of ejecting liquid to an object to which liquid can be attached, but also an apparatus for ejecting liquid toward air or liquid, and an image forming apparatus In addition to these, there are a three-dimensional modeling apparatus, a treatment liquid coating apparatus, a jet granulating apparatus, and the like.
34 記録ヘッド
37 ノズル面
38 ノズル
82 キャップ(キャップ部材)
83 ニップ部
100 払拭ユニット
101 払拭シート(払拭部材)
103 巻き取りローラ(巻き取り部材)
34
83
103 Winding roller (winding member)
Claims (8)
前記ノズルを囲むように前記記録ヘッドに当接するニップ部を有するキャップ部材と、
前記記録ヘッドのノズル面を払拭する払拭部材と、前記払拭部材を巻き取る巻き取り部材と、を有する払拭ユニットと、
前記記録ヘッドの前記ノズル面に前記払拭部材を当接させた状態で、前記記録ヘッドと前記払拭ユニットとを相対移動させる移動手段と、
前記移動手段で前記記録ヘッドと前記払拭ユニットとを相対移動させつつ、前記記録ヘッドの前記ノズル面において前記キャップ部材の前記ニップ部が当接した箇所を前記払拭部材で払拭するときに、前記払拭部材を前記巻き取り部材によって巻き取る制御を行う制御手段と、
を備える、
ことを特徴とする液体を吐出する装置。 A recording head having a nozzle for discharging liquid;
A cap member having a nip portion that contacts the recording head so as to surround the nozzle;
A wiping unit having a wiping member for wiping the nozzle surface of the recording head, and a winding member for winding the wiping member;
Moving means for relatively moving the recording head and the wiping unit in a state where the wiping member is in contact with the nozzle surface of the recording head;
The wiping member wipes the portion where the nip portion of the cap member abuts on the nozzle surface of the recording head while the moving unit relatively moves the recording head and the wiping unit. Control means for controlling the winding of the member by the winding member;
Comprising
A device for discharging a liquid characterized by the above.
The pressing member for pressing the wiping member against the nozzle surface is further provided, and the pressing member is a rotatable roller member having an elastic member provided on a surface thereof. The apparatus which discharges the liquid as described in any one of these.
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JP2021059088A (en) * | 2019-10-09 | 2021-04-15 | セイコーエプソン株式会社 | Liquid collection device, liquid jet device, and control method of liquid jet device |
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