JP2018094291A - 棚板及び陳列什器 - Google Patents

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威裕 水谷
Takehiro Mizutani
威裕 水谷
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Abstract

【課題】商品載置面を前側を下に傾斜しても商品胴部の表示が視認し易い棚板及び陳列什器を提供する。
【解決手段】本発明にかかる棚板9は、前板17と、前板17に連結した後板19と、ストッパー21とを備え、前板17は最前に位置する商品を載せるものであり、後板19は、前側を下に傾斜しており、且つ前板17に対する傾斜角度Rが可変であり、ストッパー21は、前板17の前面で商品Pを受ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、棚板及び陳列什器に関する。
非特許文献1には、前側にストッパーを設けた棚板を、前側を下に傾斜して配置することが開示されている。
第108頁〜第110頁「ドラッグストア/DRUG STORE/Drug Store/2005.7」、商品コード098220SE 立山アルミニウム工業株式会社 2005年 7月2日発行
しかし、棚板を、前側を下に傾斜すると、最前に位置する商品も傾斜するので商品胴部の表示が目視し難いという問題があった。
そこで、本発明は、商品載置面を前側を下に傾斜しても商品胴部の表示が視認し易い棚板及び陳列什器の提供を目的とする。
請求項1に記載の発明は、前板と、前板に連結した後板と、ストッパーとを備え、前板は、最前に位置する商品を載せるものであり、後板は、前側を下に傾斜しており、且つ前板に対する傾斜角度が可変であり、ストッパーは、前板の前面で商品を受けることを特徴とする棚板である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の棚板を備えたことを特徴とする陳列什器である。
請求項1及び2に記載の発明によれば、商品の種類や陳列状態等によって商品が商品載置面を滑るように商品載置面の傾斜角度を調整できると共に、商品載置面を傾斜させても商品胴部の表示が目視し易い。
本発明の実施の形態にかかる陳列什器の棚板部分を抜き出して示す縦断面図であり、(a)と(b)とで棚板を異なる傾斜角度にした図である。 図1に示す各棚板に商品を陳列した状態を示す縦断面図である。 棚板の縦断面図である。 棚板の斜視図である。 本発明の実施の形態にかかる陳列什器の縦断面図であり、陳列している商品を一部省略した図である。
以下に、添付図面の図1〜図5を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図5に示すように、本発明の実施の形態にかかる陳列什器1は、ショーケース3内に設置されるものであり、前側に設けた左右の前柱5と、後側に設けた左右の後柱7と、上下に間隔を空けて設けた複数の棚板9とを備えている。
図1に示すように、各前柱5には棚板9の前側を支持する前側棚受け11が取り付けてあり、各後柱7には棚板9の後側を支持する後側棚受け13が取り付けてある。各前側棚受け11及び後側棚受け13は、各柱5、7に上下に間隔をあけて複数形成されている係止孔15に脱着自在に取り付けてある。
図1及び図4に示すように、棚板9は、前板17と、前板17に連結した後板19と、ストッパー21とを備えている。後板19の左右には各々側枠23が設けてあり、後板19の後側には後枠25が設けてある。
図2に示すように、前板17は、最前に位置する商品Pを載せるものであり、上面にはストッパー21を押える押え材27が設けてある。商品Pは、本実施の形態では、飲料ボトルであり、その胴部には商品の名称の表示がされている。尚、図2では、(a)(b)共に前側の2つの商品Pについて胴部に商品表示を付しているが、その他の商品については胴部の表示を省略している。
図1及び図3に示すように、ストッパー21は、ストッパー部21aとベース部21bとで側面視略L字形状を成しており、ベース部21bの上面に押え材27が載置されている。
前板17にはストッパー21のベース部21bを載置する載置部17aが形成してあり、載置部17aの前方にはストッパー21のストッパー部21aに沿って上方に突出する突出部17bが形成されている。図1に示すように、載置部17aの下面は前側棚受け11に支持される被支持部29である。
前板17の後端部には、後板19の前端に係合する被係合部31が設けてある。被係合部31は、その前面及び後面が各々上下方向に湾曲する円弧面に形成されている。
押え材27の後端部には回動支点となる回動軸33が形成されている。この回動軸33は、上下方向の円弧面としてある。
前板17において、被係合部31の前側には前側棚受け11に設けてある前係止部43(図1参照)を係止する前被係止部45が形成されている。前係止部43は上方に突出する突部であり、前被係止部45は前係止部43が下から挿入される凹部である。
後板19は、商品載置面(上面)が滑らかに形成してあり、前を下に傾斜して配置したときに商品Pが下方に向けて滑るようにしてある。後板19の前端部には、上述した前板17の被係合部31に回動自在に係合する係合部35が形成されている。係合部35は、被係合部31を上下にスライド自在に収納する溝であり、溝壁面は被係合部31の前面及び後面と一致する円弧面を成している。
係合部35の後側には、押え材27の回動軸33を受ける軸受け37が形成されている。後板19の商品載置面(上面)と押え材27の商品載置面(上面)は連続した面としている。
また、図1に示すように、後板19の前端には前側棚受け11に支持される前側被支持部47が形成されている。
後板19の後端部には、後側棚受け13に設けてある後係止部49を係止する後被係止部41が形成されている。後係止部49は上方に突出する突部であり、後被係止部41は後係止部49が下から挿入される凹部である。また、後板19の後端部には後側棚受け13に支持される後側被支持部51が形成されている。
ここで、棚板9における後板19の傾斜について説明する。
図1に示すように、各棚板9の後板19は、後側よりも前側を低くして傾斜しており、図1(a)に示す棚板9では傾斜角度R2で傾斜し、図1(b)に示す棚板9では傾斜角度R1で傾斜して設置している。傾斜角度R1とR2は異なる角度であり、例えば、傾斜角度R2は10.0度、傾斜角度R1は5.0度である。
前板17は押え材27の上面を僅かに前側を下方に傾斜しているが、傾斜角度R3は略3.0〜4.0である。
図3に示すように、前板17の後端部に設けた被係合部31は、後板19の前端に設けた係合部35に対して、相対的に上下方向に回動自在となっている。この為、後板19は前板17に対して、相対的に前後に傾斜する傾斜角度が可変である。
次に、陳列什器1における棚板9の設置及び後板19の傾斜角度の調整について説明する。
棚板9の設置は、左右の前柱5において、所定位置の係止孔15に前側棚受け11を係止すると共に後柱7にも所定位置の係止孔15に後側棚受け13を係止する。
そして、前板17と後板19を連結させた状態で、前板17の後端部を前側棚受け11の上に載せて前板17の被支持部29を前側棚受け11で支持すると共に後板19の前側被支持部47を前側棚受け11で支持する。同時に、後板19の後端部を後側棚受け13に載せて、後板19の後側被支持部51を後側棚受け13で支持する。そして、前側棚受け11の前係止部43を前板17の前被係止部45に係止し、後側棚受け13の後係止部49を後板19の後被係止部41に係止する。
棚板9において、後板19の傾斜角度を設定したり変えたりする場合には、左右の後柱7、7における後側棚受け13の係止位置を変える。例えば、図1(b)に示すように傾斜角度R1から、図1(a)に示す傾斜角度R2に変える場合には、前側棚受け11に対する後側棚受け13の係止位置を上方に変える。
次に、本実施の形態にかかる陳列什器1及び棚板9の作用効果について説明する。
商品Pが樹脂ボトル飲料や、缶飲料、紙製の牛乳パック等の種類や重量、冷却又は常温等の状態によって、後板19に載置された商品Pが棚板9を滑り易かったり、滑り難くい場合があるが、本実施の形態にかかる陳列什器1によれば、後板19は前板17に対する傾斜角度R1、R2を可変にしているので、商品Pの滑り状態に応じて後板19の傾斜角度を調整できる。更に、後板19の傾斜角度を大きくした場合でも、前板17の傾斜角度R3は僅かに傾斜した状態を維持できるから、最前に位置する商品Pは常に略直立した状態に保ち、最前に位置する商品Pの胴部が正面から見易く、商品胴部の表示が目視し易い。
後板19の傾斜は、後柱7に係止している後側棚受け13の係止位置を変えるだけ傾斜角度の変更ができる。
本実施の形態にかかる棚板9は、前板17は被支持部29を有し、後板19は前側被支持部47と後側被支持部51を有し、後板19の前側被支持部47は、前板17の被支持部29と同じ前側棚受け11(支持部)に支持されるものであり、後板19は、後側被支持部51を支持する後側棚受け13(支持部)の支持位置を変えることで角度を変える構成であるから、後板19の傾斜角度の変更の為の構成が簡易である。
また、本実施の形態にかかる陳列什器1は、棚板9と、前柱5と、後柱7とを備え、前板17は被支持部29が前柱5に取付けた前側棚受け11で支持され、後板19は、前側被支持部47が、前板17を支持する前柱5に取付けた前側棚受け11で支持され、後側被支持部51が後柱7に取付けた後側棚受け13で支持される構成であるから、陳列什器1としての構成も簡易である。
本発明は、上述した実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能である。
例えば、陳列什器1はショーケース内に設置されることに限らず、店舗内に設置して商品を陳列するものであっても良い。
商品Pは、ボトル飲料に限らず、缶や紙製パック商品であっても良く、商品Pの種類は限定されない。
後板19は、ローラーマットを配置したものであっても良い。
後板19の傾斜角度R1、R2を変更するときには、前側棚受け11に対する後側棚受け13の係止位置を相対的に上下に変更すればよいので、後側棚受け13の位置を変えないで、前側棚受け11の位置を変えても良い。
1 陳列什器
9 棚板
11 前側棚受け(前側支持部)
13 後側棚受け(後側支持部)
17 前板
19 後板
29 被支持部
47 前側被支持部
51 後側被支持部
P 商品
R1、R2 傾斜角度

Claims (2)

  1. 前板と、前板に連結した後板と、ストッパーとを備え、前板は、最前に位置する商品を載せるものであり、後板は、前側を下に傾斜しており、且つ前板に対する傾斜角度が可変であり、ストッパーは、前板の前面で商品を受けることを特徴とする棚板。
  2. 請求項1に記載の棚板を備えたことを特徴とする陳列什器。
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