JP2018093470A - 読取モジュール及びそれを備えた画像読取装置並びに画像形成装置 - Google Patents

読取モジュール及びそれを備えた画像読取装置並びに画像形成装置 Download PDF

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【課題】反射ミラーをアレイ状に並べたミラーアレイを用いる読取方式において、隣接する反射ミラーで反射されたフレア光のセンサーへの入射を抑制可能な読取モジュール及びそれを備えた画像読取装置並びに画像形成装置を提供する。【解決手段】読取モジュールは、原稿を照射する光源と、光源から原稿に照射された光の反射光を画像光として結像させる光学系と、光学系によって結像された画像光を電気信号に変換するセンサーと、を備える。光学系は、複数の反射ミラーが主走査方向にアレイ状に連結されるミラーアレイと、各反射ミラーで反射された画像光の光量を調整する第1絞りと、隣接する反射ミラーから第1絞りに入射する迷光を遮光する第2絞りと、で構成される絞り部と、を備える。第1絞りと第2絞りの間には、第2絞りから第1絞りに向かう結像光以外の光の第1絞り方向への反射を抑制する反射抑制機構が設けられている。【選択図】図8

Description

本発明は、デジタル複写機やイメージスキャナー等に用いられる、原稿に光を照射して反射された画像光を読み取る読取モジュール及びそれを備えた画像読取装置並びに画像形成装置に関するものである。
従来、電子写真プロセスを用いた複合機等に搭載される画像読取装置の読取方式として、CCD(Charge Coupled Devices)センサーと呼ばれる電荷結合素子を使用したCCD方式と、CMOS(Complementary MOS)センサーと呼ばれる光電変換素子を使用したCIS方式がある。
CCD方式は、原稿サイズの1/5〜1/9のサイズのイメージセンサーに対して、複数の平面ミラー及び光学レンズを用いて縮小像を結像させて画像を読み取る方式である。CCD方式のメリットとしては、被写界深度が深いということが挙げられる。ここで、被写界深度とは、ピントが正確に合った位置から被写体(ここでは原稿)が光軸方向にずれたとしても、ピントが合っているように見える範囲のことである。つまり、被写界深度が深ければ規定の位置から原稿がずれたとしても、それほど遜色のない画像を読み込むことができることを意味する。
一方、CCD方式のデメリットは、光路長(被写体からセンサーまで光が進む距離)が200〜500mmと非常に長いことが挙げられる。画像読取装置では、この光路長をキャリッジの限られた空間内で確保するために、複数の平面ミラーを用いて光の進行方向を変化させている。このため、部品数が多くなりコストが高くなってしまう。また、光学系にレンズを用いている場合、波長による屈折率の差異によって色収差が発生する。この色収差を補正するために複数枚のレンズが必要となる。このように複数枚のレンズを用いることもコストアップの要因となっている。
CIS方式は、特許文献1に示されるように、正立等倍のロッドレンズを複数個アレイ状に並べ、原稿と同等のサイズのイメージセンサー上に結像させて読み取る方式である。CIS方式のメリットとしては、CCD方式と比較して光路長が10mm〜20mmと比較的短く、小型であることが挙げられる。また、ロッドレンズのみを用いて結像させるためにCCD方式で必要なミラーが不要となり、CISセンサーを搭載するスキャナーユニットを薄型化することができ、構造が簡単であるため低コストであるということが挙げられる。一方、CIS方式は被写界深度が非常に小さいため、規定の位置から原稿が光軸方向にずれた時に、個々のレンズの倍率のズレによって像滲みによるボケの影響が大きく現れる。その結果、ブック原稿や凹凸のある原稿を均一に読み取れないというデメリットを有する。
近年、上記のCCD方式、CIS方式とは異なり、特許文献2に開示されているように、結像光学系に反射ミラーアレイを用いて画像を読み取る方式が提案されている。この方式は、複数の反射ミラーをアレイ状に並べ、各反射ミラーに対応した読取領域毎に読み取られた原稿をセンサー上に縮小倒立結像させている。しかし、ロッドレンズアレイを用いるCIS方式とは異なり、1つの光学系にて1つの領域を読み取り結像させる。また、結像方式にテレセントリック光学系を採用することによって、複数の領域別に原稿を読取る際に、倍率の異なる像の重なり合いによる像滲みの発生は無く、画像ボケを抑制し、複眼読取方式を成立させている。
さらに、この方式では光学系にミラーのみを用いているため、光学系にレンズを用いる場合とは異なり、色収差が発生することはない。よって色収差に関する補正は必要なく、光学系を構成するエレメント数を少なくすることができる。
特開2003−121608号公報 米国特許第8345325号明細書
ところで、特許文献2のように反射ミラーを主走査方向に連続的に設けたミラーアレイで光学系を構成した場合、照明系で原稿を照射した光は散乱し、様々な方向に拡散するため、隣接する反射ミラーで反射された光が絞りを通過し、フレア光(迷光)となってセンサーに到達してしまうという問題点があった。このフレア光は、読取対象である原稿の反射率により入射光量が変化してしまうため、補正を行うことができない。そのため、センサーにフレア光が入射しない構成とする必要があった。
本発明は、上記問題点に鑑み、反射ミラーをアレイ状に並べたミラーアレイを用いる読取方式において、隣接する反射ミラーで反射されたフレア光のセンサーへの入射を抑制可能な読取モジュール及びそれを備えた画像読取装置並びに画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の第1の構成は、光源と、光学系と、センサーと、を備えた読取モジュールである。光源は、原稿を照射する。光学系は、光源から原稿に照射された光の反射光を画像光として結像させる。センサーは、光学系によって結像された画像光を電気信号に変換する複数の結像領域が主走査方向に隣接して配置される。光学系は、ミラーアレイと、複数の絞り部と、を備える。ミラーアレイは、反射面が非球面形状の凹面である複数の反射ミラーが主走査方向にアレイ状に連結される。絞り部は、各反射ミラーと各結像領域との間にそれぞれ設けられ、各反射ミラーで反射された画像光の光量を調整する第1絞りと、第1絞りに対してミラーアレイ側に形成され、隣接する反射ミラーから第1絞りに入射する迷光を遮光する第2絞りと、で構成される。第1絞りと第2絞りの間には、第2絞りから第1絞りに向かう結像光以外の光の第1絞り方向への反射を抑制する反射抑制機構が設けられている。
本発明の第1の構成によれば、第2絞りから入射した迷光は、反射抑制機構によって第1絞り方向への反射が抑制される。これにより、第2絞りを通過するが第1絞りには直接入射しない迷光が反射されて第1絞りを通過し、センサーの結像領域に入射することによる異常画像の発生を抑制することができる。
本発明の読取モジュール50を用いる画像読取部6を備えた画像形成装置100の全体構成を示す側面断面図 画像読取部6内に搭載される本発明の第1実施形態に係る読取モジュール50の内部構造を示す側面断面図 第1実施形態の読取モジュール50の内部構造を示す部分斜視図 第1実施形態の読取モジュール50内の光学ユニット40とセンサー41との間の構成を示す平面断面図 図4における反射ミラー35a、35bとセンサー41との間の光路を示す部分拡大図 反射ミラー35aとセンサー41上の結像領域41aとの間の光路を示す部分拡大図であって、結像領域41aの境界部に遮光壁43を設けた構成を示す図 第1実施形態の読取モジュール50内の光学ユニット40の構成を示す部分斜視図 第1実施形態の読取モジュール50に用いられる絞り部37を折り返しミラー34側から見た斜視図 第1実施形態の読取モジュール50に用いられる絞り部37をセンサー41側から見た斜視図 第1実施形態の読取モジュール50に用いられる絞り部37を上方から見た斜視図 第1実施形態の読取モジュール50に用いられる絞り部37に迷光Fが入射する様子を模式的に示す図 本発明の第2実施形態に係る読取モジュール50に用いられる絞り部37を上方から見た斜視図 第2実施形態の読取モジュール50に用いられる絞り部37に迷光Fが入射する様子を模式的に示す図 第2実施形態の読取モジュール50内の一つの反射ミラー35bとセンサー41との間の構成を示す平面断面図 本発明の第3実施形態に係る読取モジュール50に用いられる絞り部37を折り返しミラー34側から見た斜視図 第3実施形態の絞り部37を第2絞り37b側から見た拡大図 本発明の第4実施形態の読取モジュール50に用いられる絞り部37を折り返しミラー34側から見た斜視図 本発明の第4実施形態の読取モジュール50に用いられる絞り部37をセンサー41側から見た斜視図 図17の200−200線に沿った断面図 本発明の第4実施形態の読取モジュール50に用いられる絞り部37の第2絞り37bの内側面37eで光が反射される様子を模式的に示す図 本発明の読取モジュール50の変形例を示す部分断面図であって、折り返しミラー34で画像光dを3回反射させる構成を示す図
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明の読取モジュール50を用いる画像読取部6を備えた画像形成装置100の概略構成図である。図1において、画像形成装置100(ここでは一例としてデジタル複合機を示す)では、コピー動作を行う場合、後述する画像読取部6において原稿の画像データを読み取り画像信号に変換する。一方、複合機本体2内の画像形成部3において、図1中の時計回り方向に回転する感光体ドラム5が帯電ユニット4により一様に帯電される。そして、露光ユニット(レーザー走査ユニット等)7からのレーザービームにより、感光体ドラム5上に画像読取部6で読み取られた原稿画像データに基づく静電潜像が形成される。形成された静電潜像に現像ユニット8により現像剤(以下、トナーという)が付着されてトナー像が形成される。この現像ユニット8へのトナーの供給はトナーコンテナ9から行われる。
上記のようにトナー像が形成された感光体ドラム5に向けて、給紙機構10から用紙が用紙搬送路11及びレジストローラー対12を経由して画像形成部3に搬送される。給紙機構10は、給紙カセット10a、10bと、その上方に設けられるスタックバイパス(手差しトレイ)10cと、を備える。搬送された用紙は、感光体ドラム5と転写ローラー13(画像転写部)のニップ部を通過することにより感光体ドラム5の表面におけるトナー像が転写される。そして、トナー像が転写された用紙は感光体ドラム5から分離され、定着ローラー対14aを有する定着部14に搬送されてトナー像が定着される。定着部14を通過した用紙は、用紙搬送路15の分岐点に設けられた経路切換機構21、22によって搬送方向が振り分けられ、そのまま(或いは、反転搬送路16に送られて両面コピーされた後に)、第1排出トレイ17a、第2排出トレイ17bから成る用紙排出部に排出される。
トナー像の転写後に感光体ドラム5の表面に残存するトナーはクリーニング装置18によって除去される。また、感光体ドラム5の表面の残留電荷は、感光体ドラム5の回転方向に対してクリーニング装置18の下流側に設けられた除電装置(図示せず)によって除去される。
複合機本体2の上部には画像読取部6が配置されており、画像読取部6のコンタクトガラス25(図2参照)上に載置される原稿を押さえて保持するプラテン(原稿押さえ)24が開閉可能に設けられており、プラテン24上には原稿搬送装置27が付設されている。
更に、複合機本体2内には、画像形成部3、画像読取部6、原稿搬送装置27等の動作を制御する制御部(CPU)90が配置されている。
図2は、画像読取部6に搭載される本発明の第1実施形態に係る読取モジュール50の内部構造を示す側面断面図、図3は、本実施形態の読取モジュール50における、原稿60からセンサー41までの光路を示す斜視図、図4は、本実施形態の読取モジュール50内の光学ユニット40とセンサー41との間の構成を示す平面断面図である。なお、図4において光学ユニット40を構成するミラーアレイ35は光線を反射するが、図4では説明の便宜のため光学ユニット40に対して光線を透過させたモデルを示している。
読取モジュール50は、副走査方向(矢印AA′方向)に移動しながらコンタクトガラス25上に載置された原稿60の表面側(図2の下面側)の画像を読み取る。また、読取モジュール50は、コンタクトガラス25の自動読取位置の直下に停止した状態で原稿搬送装置27(図1参照)により搬送される原稿60の表面側の画像を読み取る。
図2に示すように、読取モジュール50の筐体30内には、光源31と、平面ミラー33aと、折り返しミラー34と、反射面が非球面形状の凹面である複数の反射ミラーで構成されるミラーアレイ35と、絞り部37と、読取手段としてのセンサー41が備えられている。センサー41はセンサー基板42(図4参照)に支持されている。また、読取モジュール50は、白色基準データを取得するためのシェーディング板(図示せず)の直下をホームポジションとしている。
上記構成において、原稿固定方式で原稿画像を読み取る場合、先ず、原稿60をコンタクトガラス25上に画像面を下向きにして載置する。そして、光源31から出射され、開口30aを通過した光により原稿60の画像面を照射しながら、読取モジュール50をスキャナーホーム側からスキャナーリターン側へ所定の速度で移動させる。その結果、原稿60の画像面で反射された光は画像光d(図2の実線矢印で示す)となり、平面ミラー33aによって光路が変更された後、折り返しミラー34で反射される。反射された画像光dはミラーアレイ35により集光され、折り返しミラー34で再び反射された後、絞り部37を通過してセンサー41上に結像される。結像された画像光dはセンサー41において画素分解され、各画素の濃度に応じた電気信号に変換されて画像の読み取りが行われる。
一方、シートスルー方式で原稿画像を読み取る場合は、読取モジュール50をコンタクトガラス25の画像読取領域(画像読取位置)の直下に移動させる。そして、原稿搬送装置27によって画像読取領域に向けて軽く押圧されながら順次搬送される原稿の画像面を光源31からの光で照射しながら、画像面で反射された画像光dを平面ミラー33a、折り返しミラー34、ミラーアレイ35、折り返しミラー34、絞り部37を介してセンサー41上に結像させて画像の読み取りが行われる。
図3に示すように、ミラーアレイ35と絞り部37は同一の材料で一体形成されており、光学ユニット40としてユニット化されている。ミラーアレイ35と絞り部37とを一体形成することにより、ミラーアレイ35と絞り部37との相対位置を高精度で保持することができる。これにより、温度変化によってミラーアレイ35や絞り部37が膨張或いは収縮して相対位置が変化することによる結像性能の劣化を効果的に防止することができる。
折り返しミラー34はミラーアレイ35と対向する位置に設置され、原稿60から平面ミラー33aを介してミラーアレイ35に入射する光線(画像光d)、及び、ミラーアレイ35で反射されて絞り部37へ入射する光線(画像光d)の両方を反射する。
図4に示すように、センサー41に画像光dを結像するミラーアレイ35は、センサー41の所定領域に対応する複数枚の反射ミラー35a、35b、35c・・・が主走査方向(矢印BB′方向)にアレイ状に連結した構成である。
本実施形態の構成によれば、主走査方向に分割された原稿60の各読取領域Ra、Rb(図5参照)・・・で反射された画像光dは平面ミラー33aおよび折り返しミラー34(図2参照)によって光路が変更され、ミラーアレイ35の反射ミラー35a、35b、35c・・・に入射する。画像光dは、各反射ミラー35a、35b、35c・・・によって所定の縮小倍率に縮小され、折り返しミラー34によって再び反射された後、絞り部37を通過してセンサー41上の対応する結像領域に倒立像として結像する。
各結像領域に結像された倒立像は、デジタル信号に変換されるため、各結像領域毎に縮小倍率に応じてデータ補間して倍率拡大補正を行い、データを反転させて正立画像とした後、各結像領域の画像を繋ぎ合わせることで出力画像の形成を行う。
また、絞り部37はミラーアレイ35を構成する各反射ミラー35a、35b、35c・・・の焦点に配置されるため、絞り部37とミラーアレイ35との物理的な離間距離(図2の上下方向の距離)はミラーアレイ35の縮小倍率によって定まる。本実施形態の読取モジュール50では、折り返しミラー34で光線を2回反射させる構成とすることにより、ミラーアレイ35から絞り部37までの光路長を確保することができ、ミラーアレイ35に対する画像光dの入反射角度を最小にすることができる。その結果、各結像領域41a、41b・・・に結像される画像の湾曲を抑制することができる。
また、折り返しミラー34が複数枚のミラーに分割されている場合、各ミラーのエッジ部で反射された光が迷光となってミラーアレイ35或いは絞り部37に入射してしまう。本実施形態のように折り返しミラー34として一枚の平面ミラーを用いることにより、折り返しミラー34上で両方の光線の重なり合いが発生した場合でも迷光の影響を受けない。なお、本実施形態では読取モジュール50の高さ方向のサイズを小さくするため平面ミラー33aを用いているが、平面ミラー33aを用いない構成も可能である。
本実施形態のようにミラーアレイ35を用いた複眼読取方式では、各反射ミラー35a、35b、35c・・・に対応する領域での原稿位置(反射ミラーと原稿との間の光路長)によって結像倍率が異なると、コンタクトガラス25から原稿60が浮いた場合、各反射ミラー35a、35b、35c・・・の境界部に隣接した位置で像が重なったり離れたりするため異常画像となる。
本実施形態では、原稿60からミラーアレイ35までの間を画像光dが光軸と平行となるテレセントリック光学系としている。テレセントリック光学系は、絞り部37の中心を通過する画像光dの主光線が原稿面に対して垂直であるという特徴を有する。これにより、原稿位置が変化しても各反射ミラー35a、35b、35c・・・の結像倍率は変化しないため、原稿60を細かい領域に分けて読み取った場合でも像滲みのない、被写界深度の深い読取モジュール50とすることができる。但し、原稿位置に関係なく主光線を原稿面に対して垂直にしておく必要があるため、主走査方向のサイズが原稿サイズと同等以上のミラーアレイ35が必要である。
上述したようなミラーアレイ35を用いた複眼読取方式では、各反射ミラー35a、35b、35c・・・によって反射され、絞り部37を通過した画像光dがセンサー41上の所定領域に結像するとき、読取領域外の画像光dがセンサー41上の所定領域に隣接する領域に迷光となって入射するおそれがある。
図5は、図4における反射ミラー35a、35bとセンサー41との間の光路を示す部分拡大図である。図5に示すように、各反射ミラー35a、35bに対応する読取領域Ra、Rbからの光がセンサー41上の対応する結像領域41a、41bに結像する。ここで、読取領域Ra、Rbの外側からの光であっても主光線よりも内側の光線(図5のハッチング領域)については反射ミラー35a、35bによってセンサー41上に結像される。具体的には、反射ミラー35aで反射された光が隣接する結像領域41bに入射し、反射ミラー35bで反射された光が隣接する結像領域41aに入射する。これらの結像光は、光量は微弱であるが異なる読取領域に対応する倒立像であるため、結像領域41a、41bで本来結像するべき像と重なると異常画像となる。
そこで、本実施形態ではミラーアレイ35の各反射ミラー35a、35b、35c・・・の結像倍率を縮小倍率とし、図6に示すようにセンサー41の結像領域41a、41bの境界から絞り部37方向に突出する遮光壁43を形成している。
このとき、図6に示すように、例えばセンサー41上の結像領域41aに結像する画像光dは、読取領域Raの外側からの光が遮光壁43によって遮光されるため、結像領域41aの主走査方向に隣接する結像領域41bに迷光となって入射するのを防止することができる。ここで、反射ミラー35a、35b、35c・・・の結像倍率を等倍とすると、反射ミラー35a、35b、35c・・・によって各結像領域41a、41b・・・の境界に至る全域が画像光dの結像に用いられる。その結果、各結像領域41a、41b・・・の境界に遮光壁43を形成するための空間が確保できない。遮光壁43を形成する空間を確保するためには、前述したように反射ミラー35a、35b、35c・・・の結像倍率を縮小倍率とすることが必要である。
ミラーアレイ35、絞り部37を含む光学ユニット40は、コスト面を考慮して樹脂による射出成型で作製されることが望ましい。そのため、読取モジュール50の周囲温度(以下、環境温度という)の変化による膨張や収縮を考慮して、所定の裕度(マージン)をもって縮小倍率を決定する必要がある。しかし、反射ミラー35a、35b、35c・・・の縮小倍率を小さくすると、その倍率に対応したセルサイズ(結像領域)のセンサー41を使用した場合にセンサー41上での分解能が必要となり、等倍系に用いられるセルサイズのセンサー41を使用した場合でも解像度が低下する。そのため、縮小倍率はできるだけ大きい方が好ましい。
図7は、第1実施形態の読取モジュール50内の光学ユニット40の構成を示す部分斜視図である。図8及び図9は、それぞれ本実施形態の読取モジュール50に用いられる絞り部37を折り返しミラー34側(図2の左側)及びセンサー41側(図2の右側)から見た斜視図である。なお、図7に示すように、ミラーアレイ35の反射ミラー35a、35b・・・の連続する主走査方向に反射ミラー35a、35b・・・と同数の絞り部37が連続的に形成されており、図8及び図9では反射ミラー35bに対応する絞り部37の一単位(図7の破線円内)のみを示している。他の反射ミラー35a、35c・・・に対応する絞り部37についても全く同様の構成である。
図8及び図9に示すように、絞り部37は、センサー41側に配置される第1絞り37aと、折り返しミラー34側(ミラーアレイ35側)に配置される第2絞り37bとで構成されている。第1絞り37aは円形状の開口であり、センサー41上に結像する画像光dの光量を調整する。第2絞り37bは第1絞り37aに連通するように形成される矩形状の開口であり、隣接する反射ミラー35a、35cで反射された画像光dの一部が迷光となって第1絞り37aへ入射するのを防止する。第1絞り37aと第2絞り37bは、同一の樹脂材料で一体形成されている。
本実施形態のように、絞り部37を第1絞り37aと第2絞り37bとで構成することにより、隣接する反射ミラー35a、35cで反射された画像光dの一部が反射ミラー35bに対応する第1絞り37aを通過し、センサー41上の所定領域に迷光となって入射する不具合を効果的に防止することができる。なお、第2絞り37bの開口を矩形状としているのは、反射ミラー35bからの画像光dと隣接する反射ミラー35a、35cからの迷光とを直線状の開口縁で精度良く切り分けるためである。
前述したように、或る反射ミラー(例えば反射ミラー35b)に対応する第2絞り37bは、隣接する反射ミラー(例えば反射ミラー35a、35c)で反射されて第2絞り37bを通過した迷光が第1絞り37aに直接入射しないように配置されている。しかし、本実施形態では第1絞り37aと第2絞り37bが同一の構造体として一体形成されるため、第2絞り37bを通過するが第1絞り37aには直接入射しない迷光が第1絞り37aと第2絞り37bとの間に存在する内壁面で反射し、第1絞り37aを通過してセンサー41に入射することがある。そこで、第1絞り37aと第2絞り37bの間での光の反射を抑制してセンサー41への迷光の入射を防止する必要がある。
図10は、本実施形態の読取モジュール50に用いられる絞り部37を上方から見た斜視図である。なお、図10では絞り部37の内部が見えるように上面を取り除いた状態を示している。
図10に示すように、絞り部37は、中空直方体状の絞り部本体38のセンサー41側(図10の右上方向)の壁部38aに第1絞り37aが形成されている。また、絞り部本体38の折り返しミラー34側(図10の左下方向)の壁部38bには、第1絞り37aに対向する位置に第2絞り37bが形成されている。絞り部本体38の内部は隣接する第1絞り37a、第2絞り37bの間に形成された仕切壁38dによって複数の空間Sに区画されている。この構成により、対向する一対の第1絞り37a、第2絞り37bは、それぞれ空間Sを隔てて対向している。空間Sは、第2絞り37bから第1絞り37aに向かう結像光以外の光の第1絞り37a方向への反射を抑制する反射抑制機構を構成する。
図11は、本実施形態の読取モジュール50に用いられる絞り部37に迷光Fが入射する様子を模式的に示す図である。迷光Fは、第2絞り37bを通過するが第1絞り37aには直接入射しない光、即ち、第2絞り37bから絞り部本体38内に入射する結像光以外の光である。図11に示すように、第2絞り37bから絞り部本体38内に入射した迷光Fは、仕切壁38dや壁部38a、38bで反射されながら空間S内を進行するうちに徐々に減衰する。これにより、第2絞り37bを通過するが第1絞り37aには直接入射しない迷光Fが反射されて第1絞り37aに入射する現象を抑制することができる。
図12は、本発明の第2実施形態の読取モジュール50に用いられる絞り部37を上方から見た斜視図であり、図13は、本実施形態の読取モジュール50に用いられる絞り部37に迷光Fが入射する様子を模式的に示す図である。なお、図12では図10と同様に絞り部37の内部が見えるように上面を取り除いた状態を示している。本実施形態では、仕切壁38d及び仕切壁38dと平行な壁部38cから各空間S内に突出するリブ70が設けられている。空間S及びリブ70は、第2絞り37bから第1絞り37aに向かう結像光以外の光の第1絞り37a方向への反射を抑制する反射抑制機構を構成する。絞り部37の他の部分の構成は第1実施形態と同様である。
図12及び図13に示すように、リブ70は対向する各仕切壁38d及び壁部38cに対して2枚ずつ形成されている。対向する一対のリブ70は、第2絞り37bから第1絞り37aに向かって結像光が通過する結像光通過領域R1(図13の点線で挟まれた領域)に対して線対称に形成されている。各リブ70は、第2絞り37b側から第1絞り37a側に向かって結像光通過領域R1に近づく方向に傾斜している。
図13に示すように、第2絞り37bから絞り部本体38内に入射した迷光Fは、リブ70で反射されて第2絞り37bから再び折り返しミラー34(図3参照)側に出射するか、或いは結像光通過領域R1を挟んで対向する他のリブ70や仕切壁38d、壁部38b、38c等で反射されながら空間S内を進行するうちに徐々に減衰する。これにより、第1実施形態と同様に、第2絞り37bを通過するが第1絞り37aには直接入射しない迷光Fが反射されて第1絞り37aに入射する現象を抑制することができる。
図14は、本実施形態の読取モジュール50内の一つの反射ミラー35bとセンサー41との間の構成を示す平面断面図である。なお、他の反射ミラー35a、35c・・・とセンサー41との間の構成についても図14と同様である。なお、説明の便宜のため、図14では図4と同様に光学ユニット40に対して光線を透過させたモデルを示している。また、図14では説明の便宜のため第2絞り37bは記載を省略しており、複数のリブ70のうち一つのみを図示している。図14を用いて、主走査方向に対するリブ70の傾斜角αの範囲の決定方法について説明する。
いま、センサー41上の主走査方向の中央に座標原点Oをとり、座標原点Oからセンサー41と平行な直線上(主走査方向)にX軸、座標原点Oから反射ミラー35bに向かう垂直線上(副走査方向)にY軸をとる。また、反射ミラー35bの主走査方向のミラー幅をa、第1絞り37aからリブ70の基端部までの距離(Y軸方向距離)をhとし、第1絞り37aから反射ミラー35b、センサー41までの距離をそれぞれz、z′とする。
光線D1は、反射ミラー35b上の点Eで反射された、X軸と角度θをなすミラーアレイ35からの入射光であり、矢印は光線の進行方向を示している。点Eの座標を(d,z+z′)とすると、光線D1は
y=tanθ・x+z+z′−dtanθ ・・・(1)
で表される。
ここで、点Eのx座標dは0≦d≦a/2の範囲にある。また、光線D1のX軸に対する角度θはリブ70の傾斜角αよりも大きいため、0≦α<θとなり、0≦tanα<tanθとなる。また、リブ70の基端部の点Fの座標は(a/2,z′+h)で表されるから、リブ70は、
y=tanα・x+z′+h−a/2・tanα ・・・(2)
で表される。
光線D2は、リブ70に対する光線D1の反射光であり、矢印は光線の進行方向を示している。即ち、光線D2はリブ70の法線Lに対して光線D1と線対称である。このとき、光線D2は、
y=−{(tanθtanα+2tanα−tanθ)/(tanα−2tanθtanα−1)}・x−{(tanα+1)(h−z−a/2tanα+dtanθ)}/(tanα−2tanθtanα−1)+z′+h−a/2・tanα ・・・(3)
となる。ここで、センサー41上に光線D2を到達させないためには、
−(tanθtanα+2tanα−tanθ)/(tanα−2tanθtanα−1)<0 ・・・(4)
が成り立つようにすれば良い。
不等式(4)の分母であるtanα−2tanθtanα−1の符号に着目すると、tanα−2tanθtanα−1=(tanα−tanθ)−1−tanθであり、上述したようにtanα<tanθであるから、(tanα−tanθ)−1−tanθ<(tanθ−tanθ)−1−tanθ=−1−tanθ<0となる。
以上より、不等式(4)が成り立つためには−(tanθtanα+2tanα−tanθ)>0、即ち、tanθtanα+2tanα−tanθ<0であることが必要である。これをtanαについての2次不等式と考えてtanαについて解くと、0≦tanα<tanθを考慮して、
0≦tanα<{−1+√(1+tanθ)}/tanθ ・・・(5)
よって、リブ70の傾斜角αが上記不等式(5)を満たすようにすれば、センサー41上に光線D2が到達しない。
図15は、本発明の第3実施形態の読取モジュール50に用いられる絞り部37を折り返しミラー34側(図2の左側)から見た斜視図であり、図16は、図15の絞り部37を第2絞り37b側から見た拡大図である。なお、図15及び図16では図8及び図9と同様に、反射ミラー35a、35b、35c・・・の一つに対応する絞り部37の一単位(図7の破線円内)のみを示している。また、絞り部37の上半分を取り除いて下半分のみを示している。
本実施形態では、第2絞り37bから第1絞り37aに向かって結像光が通過する結像光通過領域R1は、上下及び左右の四方から内壁面37c(図15では左右及び下方向の三方の内壁面37cのみ記載)で囲まれている。また、各内壁面37cはシボ(梨面)加工により粗面となっており、図16に示すように内壁面37cの全域に微細な凹凸71が形成されている。第2絞り37bから入射した光は、各内壁面37cで反射された後、不規則な方向に散乱する散乱光となる。凹凸71は、第2絞り37bから第1絞り37aに向かう結像光以外の光の第1絞り37a方向への反射を抑制する反射抑制機構を構成する。
これにより、第1及び第2実施形態と同様に、第2絞り37bを通過するが第1絞り37aには直接入射しない迷光Fが内壁面37cで反射されて第1絞り37aに入射する現象を抑制することができる。
図17は、本発明の第4実施形態の読取モジュール50に用いられる絞り部37を折り返しミラー34側(図2の左側)から見た斜視図であり、図18は、本発明の第4実施形態の読取モジュール50に用いられる絞り部37をセンサー41側(図2の右側)から見た斜視図である。図19は、図17の200−200線に沿った断面図であり、図20は、本発明の第4実施形態の読取モジュール50に用いられる絞り部37の第2絞り37bの内側面37eで光が反射される様子を模式的に示す図である。なお、図17〜図20では図8及び図9と同様に、反射ミラー35a、35b、35c・・・の一つに対応する絞り部37の一単位(図7の破線円内)のみを示している。また、絞り部37の内部が見えるように上面を取り除いた状態を示している。
本実施形態では、絞り部本体38には、光軸方向(第2絞り37bから第1絞り37aに向かう方向)から見て主走査方向に対して傾斜する傾斜面37dが設けられている。傾斜面37dは、結像光が通過する結像光通過領域R1に対して主走査方向の両側に配置されている。空間S及び傾斜面37dは、第2絞り37bから第1絞り37aに向かう結像光以外の光の第1絞り37a方向への反射を抑制する反射抑制機構を構成する。
傾斜面37dは、主走査方向に対して傾斜角θ37d(図19参照)だけ傾斜している。傾斜角θ37dは、40°以上65°以下であることが好ましい。傾斜面37dの主走査方向の長さを抑えながら、傾斜面37dで反射した迷光Fが第1絞り37aに向かうのを抑制するためには、傾斜角θ37dは、55°以上60°以下であることがより好ましく、ここでは約60°に設定されている。
第2絞り37bから絞り部本体38内に入射した迷光Fは、傾斜面37dによって第1絞り37aよりも上方に向かって反射され、壁部38a、38bおよび傾斜面37d等で反射を繰り返すうちに徐々に減衰する。これにより、上記第1〜第3実施形態と同様に、第2絞り37bを通過するが第1絞り37aには直接入射しない迷光Fが反射されて第1絞り37aに入射する現象を抑制することができる。
また、本実施形態では、第2絞り37bは第1絞り37aに連通するように形成される矩形状の開口であり、第2絞り37bの主走査方向両側の内側面37eは、第1絞り37aに向かって結像光通過領域R1に近づく方向に傾斜している。第2絞り37bの内側面37eの主走査方向に対する傾斜角θ37e(図20参照)を例えば45°以下にすれば、内側面37eで反射した光(図20の破線矢印)が絞り部本体38内に入射するのを略完全に防止することができる。
また、本実施形態では、第1絞り37aは、円形の開口であり、第1絞り37aの内周面37fは、センサー41に向かって広がるテーパー形状に形成されている。具体的には、内周面37fは、センサー41に向かって2°以上(ここでは約2.5°)広がるように形成されている。また、平面視において、内周面37fのセンサー41側(図20の上側)の端縁37gは、内周面37fの折り返しミラー34側(図20の下側)の端縁37hと、第2絞り37bの内側面37eのセンサー41側(図20の上側)の端縁37iと、を結ぶ直線L37に対して、主走査方向の外側に配置されていることが好ましい。このように構成すれば、迷光Fが第1絞り37aの内周面37fで反射されてセンサー41に入射するのを抑制することができる。
その他本発明は、上記各実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、上記各実施形態では、折り返しミラー34を用いて原稿60から平面ミラー33aを介してミラーアレイ35に入射する画像光d、及び、ミラーアレイ35で反射されて絞り部37へ入射する画像光dを1回ずつ計2回反射させているが、図21に示すように光学ユニット40側に平面ミラー33bを配置することにより、折り返しミラー34を用いて画像光dを3回以上反射させる構成としても良い。
また、上記各実施形態では、画像読取装置として画像形成装置100に搭載される画像読取部6を例に挙げて説明したが、画像形成装置100と別体で用いられるイメージスキャナーにも全く同様に適用することができる。
また、例えば上記第4実施形態では、絞り部37に傾斜面37dを設ける構成において、第2絞り37bの内側面37eを主走査方向に対して傾斜させるとともに、第1絞り37aの内周面37fをセンサー41に向かって広がるように形成する例について示したが、本発明はこれに限らない。例えば、上記第1および第2実施形態において、第2絞り37bの内側面37eを主走査方向に対して傾斜させてもよい。また、例えば、上記第1〜第3実施形態において、第1絞り37aの内周面37fをセンサー41に向かって広がるように形成してもよい。
また、上述した実施形態および変形例の構成を適宜組み合わせて得られる構成についても、本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、反射ミラーをアレイ状に並べる読取方式の読取モジュールを備えた画像読取装置に利用可能である。本発明の利用により、各反射ミラーの縮小倍率に対応したセンサーチップをベース基板上に隣接して配置した場合のセンサーへの迷光の入射を簡易な構成で防止可能な画像読取装置及びそれを備えた画像形成装置を提供することができる。
6 画像読取部(画像読取装置)
25 コンタクトガラス
27 原稿搬送装置
30 筐体
31 光源
33a、33b 平面ミラー
34 折り返しミラー
35 ミラーアレイ
35a〜35c 反射ミラー
37 絞り部
37a 第1絞り
37b 第2絞り
37c 内壁面
37d 傾斜面
37e 内側面
37f 内周面
38 絞り部本体
40 光学ユニット(光学系)
41 センサー
41a、41b 結像領域
43 遮光壁
50 読取モジュール
60 原稿
70 リブ(反射抑制機構)
71 凹凸(反射抑制機構)
100 画像形成装置
R1 結像光通過領域(領域)
S 空間(反射抑制機構)

Claims (15)

  1. 原稿を照射する光源と、
    該光源から原稿に照射された光の反射光を画像光として結像させる光学系と、
    該光学系によって結像された画像光を電気信号に変換する複数の結像領域が主走査方向に隣接して配置されたセンサーと、
    を備え、
    前記光学系は、
    反射面が非球面形状の凹面である複数の反射ミラーが主走査方向にアレイ状に連結されたミラーアレイと、
    前記各反射ミラーと前記センサーの前記各結像領域との間にそれぞれ設けられ、前記各反射ミラーで反射された画像光の光量を調整する第1絞りと、該第1絞りに対して前記ミラーアレイ側に形成され、隣接する前記反射ミラーから前記第1絞りに入射する迷光を遮光する第2絞りと、で構成される複数の絞り部と、
    を備え、
    前記第1絞りと前記第2絞りの間には、前記第2絞りから前記第1絞りに向かう結像光以外の光の前記第1絞り方向への反射を抑制する反射抑制機構が設けられていることを特徴とする読取モジュール。
  2. 前記第1絞りと前記第2絞りは、それぞれ絞り部本体の前記センサー側と前記ミラーアレイ側とに設けられた開口であることを特徴とする請求項1に記載の読取モジュール。
  3. 前記反射抑制機構は、前記絞り部本体の前記第1絞りと前記第2絞りの間に形成される空間であることを特徴とする請求項2に記載の読取モジュール。
  4. 前記絞り部本体には、前記第1絞りと前記第2絞りに対して垂直な内壁面から前記結像光が通過する領域に向かって前記空間内に突出するリブが形成されており、
    前記リブは、前記第2絞りから前記第1絞りに向かって前記領域に近づく方向に傾斜していることを特徴とする請求項3に記載の読取モジュール。
  5. 前記反射ミラーから前記第2絞りへの入射光の主走査方向に対する角度をθとするとき、前記リブの主走査方向に対する傾斜角αが以下の式を満たすことを特徴とする請求項4に記載の読取モジュール。
    0≦tanα<{−1+√(1+tanθ)}/tanθ
  6. 前記絞り部本体には、前記結像光が通過する領域に対して主走査方向の両側に配置されるとともに、光軸方向から見て主走査方向に対して傾斜する傾斜面が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の読取モジュール。
  7. 前記反射抑制機構は、前記絞り部本体の前記第1絞りと前記第2絞りに対して垂直な内壁面に形成された凹凸であることを特徴とする請求項2に記載の読取モジュール。
  8. 前記第2絞りは、矩形状の開口であり、
    前記第2絞りの主走査方向両側の内側面は、前記第1絞りに向かって前記領域に近づく方向に傾斜していることを特徴とする請求項2乃至請求項7のいずれかに記載の読取モジュール。
  9. 前記第1絞りは、円形状の開口であり、
    前記第1絞りの内周面は、前記センサーに向かって広がるように形成されていることを特徴とする請求項2乃至請求項8のいずれかに記載の読取モジュール。
  10. 前記光学系は、前記ミラーアレイの原稿側で画像光が光軸と平行となるテレセントリック光学系であり、前記センサー上に倒立像を結像することを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の読取モジュール。
  11. 前記各反射ミラーの前記各結像領域に対する結像倍率は縮小倍率に設定されており、
    前記各結像領域の境界から前記絞り部の方向に突出するように形成され、前記各結像領域に入射する迷光を遮光する遮光壁を設けたことを特徴とする請求項10に記載の読取モジュール。
  12. 前記センサーの前記各結像領域で読み取った画像データを前記縮小倍率に応じてデータ補間して倍率拡大補正を行い、データを反転させて正立画像とした後、各結像領域の画像を結合することで原稿に対応した読取画像を構成することを特徴とする請求項11に記載の読取モジュール。
  13. 前記各反射ミラーに向かう画像光の光路と前記絞り部に向かう画像光の光路は同一方向であり、前記ミラーアレイと対向する位置に設けられ、前記各反射ミラーで反射された画像光を前記絞り部の方向に折り返す折り返しミラーが配置されており、
    前記折り返しミラーは、前記各反射ミラーに向かう画像光の折り返しと、前記各反射ミラーで反射されて前記絞り部に向かう画像光の折り返しを含めて、同一の反射面で画像光を2回以上折り返すことを特徴とする請求項1乃至請求項12のいずれかに記載の読取モジュール。
  14. 画像読取部の上面に固定されたコンタクトガラスと、
    該コンタクトガラスに対して上方に開閉可能であり、原稿を前記コンタクトガラスの画像読取位置に搬送する原稿搬送装置と、
    前記コンタクトガラスの下方に副走査方向に往復移動可能に配置される請求項1乃至請求項13のいずれかに記載の前記読取モジュールと、
    を備え、
    前記読取モジュールは、前記コンタクトガラス上に載置される原稿の画像を副走査方向に移動しながら読み取り可能であり、且つ、前記画像読取位置に搬送される原稿の画像を前記画像読取位置に対向する位置に停止した状態で読み取り可能である画像読取装置。
  15. 請求項14に記載の画像読取装置が搭載された画像形成装置。
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