JP2018093353A - 通信器、通信システム - Google Patents

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善之介 山下
熊原 稔
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稔 熊原
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Tsutomu Shinpo
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Abstract

【課題】本発明は、ケーブルへ容易に通信器を装着して通信できる通信器及び通信システムを提供する。【解決手段】通信部56の装着部63は、通路の一部または全体を構成している。複数の電磁変換コイル54は、装着部63に対して所定の位置に配置されて、通路内に磁束発生させる。通信部56は、複数の電磁変換コイル54へ発振信号を供給する。そして、複数の電磁変換コイル54の軸線は、通路内の所定の領域において所定の角度で交わる。さらに、通信部56は、複数の電磁変換コイル54のそれぞれに対して、互いに所定の位相差を有する送信信号を出力する。これにより、ケーブル42の装着状態によらずケーブル42に差動信号を発生させることができる。【選択図】図1

Description

本発明は、通信機能を有していない電子機器などへ後付けでも通信機能を付加できる通信器と通信システムに関する。
以下、従来の通信器について説明する。従来の電子機器の各接続(コンセント)に接続された電気機器間同士を、電力線を介して通信する通信システムが提案されている。電力線搬送の規格に対応した電気機器がコンセントに接続されると、電気機器はPLCモデムおよび電力線を介してホームサーバと通信を行う。この場合電子機器は、PLCモデム(通信システム)を介して、たとえばホームサーバへ接続された電力線と接続されている。
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
特開2003−110471号公報
しかしながら、従来の通信システムは、電力線搬送によって通信している。しかしながら電力線搬送は、コモンモードノイズを発生するという課題を有している。そこで、コモンモードノイズの発生を抑制するために、通信システムとホームサーバとの間を接続する電線をさらにもう一本増やし、この電線をグランドへ接地することによって通信すること(コモンモード通信)が必要となる。
そこで、本発明の通信器は、ケーブルへ容易に通信器を装着して通信できるようにすることができることを目的としている。
本第一の発明の通信器は、装着部と、電磁変換コイルと、通信部を含んでいる。装着部は、通路の一部または全体を構成している。複数の電磁変換コイルは、装着部に対して所定の位置に配置されて、通路に複数の磁束を発生させている。通信部は、複数の電磁変換コイルへ発振信号を供給している。そして、複数の電磁変換コイルの軸線は、通路内の所定の領域において所定の角度で交わっている。通信部は、複数の電磁変換コイルのそれぞれに対して、互いに所定の位相差を有する複数の発振信号を出力する通信器である。 また、本第一の発明の通信システムは、通信器と、一対の信号伝達媒体と、一対の信号伝達媒体を覆う絶縁層を含み、通路に配置されたケーブルを備えている。装着部は、所定領域を一対の信号伝達媒体の間に配置するように、ケーブルを保持することにより、一対の信号伝達媒体に差動信号を誘起させる通信システムである。
本発明による通信器によれば、複数の電磁変換コイルの軸線は、通路内の所定の領域で交わっている。したがって、一対の信号伝達媒体を通路へ配置することで、一対の信号伝達媒体に対して所定の位置に合成磁束を発生させることができる。したがって、複数個の電磁変換コイルで発生する合成磁束による電磁誘導によって、一対の信号伝達媒体に差動信号が発生する。また、電磁変換コイルは、差動信号による電磁誘導で生じる磁束による
逆起電力で通信信号を通信部へ出力する。そこで、信号伝達媒体に他の通信システムを接続すれば、通信システムは、差動信号によって、信号伝達媒体を介して他の通信システムと通信できる。
さらに、複数の電磁変換コイルの軸線は、通路内の所定の領域で交わっている。また、複数のコイルのそれぞれに対して、互いに所定の位相差を有する発振信号が供給されている。この構成により、通路内で複数の磁束の合成された合成磁束が発生する。そして、複数の電磁変換コイルへ互いに位相の異なる発信信号を供給することによって、合成磁束を所定の領域を中心に回転させることができる。したがって、一対の信号伝達媒体を装着した際の一対の信号伝達媒体の傾きによらず、安定して差動信号を誘起させることができる。
そして、このように通信システムは、差動信号によって通信できる。したがって、グランド線などを追加することなく、一対の信号伝達媒体であっても、コモンモードノイズの発生を抑制できる。その結果、たとえば家庭用の電力線のような一対の信号伝達媒体しか持たないようなケーブルであっても、通信の信頼性が良好である。したがって、あらかじめケーブルにグランド線を有していないような既存の通信システムに対して、容易に通信器を装着でき、容易に通信機能を後から付与することができる。
本発明の実施の形態における通信器の概念図 本発明の実施の形態における給電システムのブロック図 本発明の実施の形態における通信システムの概念図 本発明の実施の形態における通信システムの概念図 本発明の実施の形態における通信器の概念図 本発明の実施の形態における通信器の側面図 本発明の実施の形態における通信器を他の側面から見た場合の側面図 本発明の実施の形態における通信器のケーブルへ装着前の状態を示す概念図 本発明の実施の形態における他の例の通信部の回路ブロック図 本発明の実施の形態における移動体装置の概念図 本発明の実施の形態における他の例の給電装置の回路ブロック図
以下、通信器、通信システムの実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。本発明の通信器、通信システム等を説明するに先立ち、通信器、通信システムを搭載する電子機器に求められている要求などについて説明する。電子機器は電源供給部を含んでいる。すなわち、電子機器は、電源供給部から供給される電力によって動作する。さらに、電源供給部は外部から充電される。そのために、電源供給部は、二次電池などを含んでいる。以下、電子機器として、自動車に例をとって説明する。
近年、地球環境保護の促進のために、モータによって走行する電気自動車やプラグインハイブリッドカー(以降、EV車)などが登場してきている。これらの自動車は、充電バッテリに充電された電力によって走行する。なお、これらのEV車は、EV車の外部から充電バッテリに充電できる。そのために、近年これらのEV車を充電するための給電装置が、設置されてきている。そして、このような給電装置でEV車を充電する際、たとえば以下のような方法によって課金し、料金を徴収している。一例としては、給電装置の管理者が契約者へ発行した認証カードなどを、給電装置で認証させることによって、充電量に応じて課金して、契約者から料金を徴収している。あるいは、他の例としては、駐車場への駐車時間に応じて料金を課金し、駐車場の使用者から料金を徴収している。
しかしながら、このような給電装置は、EV車を広めるための基盤として整備されることが必要である。すなわち、契約した会社以外の給電装置では、充電できないことは、利用者にとって望ましくない。そこで、将来的なEV車の増加に伴い、どこでも、誰もが簡単に、充電できることが望まれている。
また、このように料金を徴収する給電装置以外に、料金を徴収しない給電装置も登場している。たとえば、店舗などで、来店者あるいは購買者へのサービスとして、無料で充電できる給電装置も登場している。しかしながら、将来的なEV車が増加した場合に、店舗としてこのような無料のサービスを継続することは困難となると考えられる。また、充電時間の制限を設定している場合もあり、電源供給部を満タンに充電できない場合も発生する。さらに、一般の家庭に設置された100Vの電力線などを利用する形態も考えられる。
したがって、上記のような種々の課金・料金徴収形態に対しても、後付でき、かつ簡単な方法で課金や料金を徴収できることが望まれている。そのために、EV車と給電装置との通信によって、充電量に応じて課金することや、料金を徴収することのできる給電システムの導入が検討されている。ところが、既存に販売されているEV車(以下、既存車)や、既設の給電装置や一般の家庭用の電力線(以下、既存設備)は、このような通信機能を有していない。そこで、これらの既存車や既存設備にこのような機能を付加しようとする場合、後付で通信システムなどを付加することが必要である。しかしながら、これらの既存車や既存設備は、あらかじめ通信機能を付加することを考慮していない。さらに、一般の家庭用の電力線は、2線である。そこで、このような2芯の電力線で通信するためには、宅内に別途グランド用の専用線を配線する工事などが必要となる。
また近年さまざまなものがインターネットへ接続されて、通信すること(IoT)を要求されてきている。ところが、これまでインターネットへ接続される電子機器としては、一部の機器(たとえばノートパソコン、スマートフォンやタブレット端末)に限られており、たとえば既設の家電商品などの機器は、通信機能を有していない。
そこで、本願は、このような通信機能を搭載できるようにあらかじめ設計されたEV車や携帯型の通信システムに限られず、通信機能を有していない既存車、既存設備や既存の電子機器などに対しても容易に通信機能を後付けできることを目指している。
(実施の形態1)
以下、給電システム15について、図2を参照しながら説明する。図2は、給電システム15のブロック図である。給電システム15は、電子機器21と給電装置31を含んでいる。電子機器21は、電源供給部23を含んでいる。給電装置31は、給電部33を含んでいる。給電部33は、電圧変換器を含んでも良い。この場合、給電部33は、商用電源の電力を、電子機器21に適した電圧へ変換している。また、給電部33は、交流を直流へ変換しても良い。この場合、給電部33は、たとえばAC/DCコンバータを含む。なお、電圧を変換する回路やAC/DCコンバータは、給電装置31に含まれた構成に限られず、給電部33から電源供給部23の間に設けられていれば良い。
さらに給電システム15は、通信システム41を含んでいる。通信システム41は通信器51とケーブル42を含んでいる。通信器51は、ケーブル42へ装着されることによって、ケーブルを介して通信している。ケーブル42は、一対の信号伝達媒体421を含んでいる。図2に示すようにケーブル42は、電源供給部23と給電部33との間を電気的に接続している。すなわち、ケーブル42は、給電部33から電源供給部23への電源供給経路を構成している。図3は、通信システム41の概念図である。ケーブル42は、
信号伝達媒体421と絶縁層422を含んでいる。なお、絶縁層422は、信号伝達媒体421の周囲を覆っている。そして、一対の信号伝達媒体421は、図2に示す給電部33と電源供給部23の間を電気的に接続している。なお、電圧を変換する回路やAC/DCコンバータを給電部33と電源供給部23の間に設けた場合、信号伝達媒体421で伝送される通信信号は、これらの変換回路を通過できることが必要である。
図2に示すように、電子機器21は、外部(たとえば商用電源)から電力を供給できる構成を有している。そして、電子機器21は、供給された電力で動作する。電子機器21としては、たとえばパソコン、冷蔵庫などのような完成品である。そして、電源供給部23は、充電回路や二次電池などを含んでも良い。この場合、電子機器21は、供給された電力を二次電池へ充電する。そのために、電子機器21へ供給された電力は、充電回路を介して、二次電池へ供給されている。なお、電子機器21は、このような完成品に限られず、たとえば自動車や、設備、機器などを構成する部品の一部であっても良い。この場合、電子機器21は、供給された電力を、外部の機器へと供給し、これらの外部機器を動作させる構成としても良い。
以下、通信器51について、図1を参照しながら説明する。図1は、通信器の概念図である。通信器51は、通路53、複数の電磁変換コイル54、通信部56を備える。通路53は、装着部63を備える。なお、装着部63は、通路53の一部または全体を構成している。
複数の電磁変換コイル54は、装着部63に対して所定の位置に配置されている。また、複数の電磁変換コイル54のそれぞれは、入力された通信信号を磁力へと変換している。すなわち、複数の電磁変換コイル54は、通路53に複数の磁束を発生させている。そして、複数の電磁変換コイル54の軸線は、通路53内の所定の領域おいて、所定の角度で交わらせている。なお、複数の電磁変換コイル54の軸線同士は、ねじれの関係に配置されていても良い。すなわち、複数の電磁変換コイル54の軸線は、通路53に対して垂直な方向から見て、交わっていれば良い。
通信部56は、複数の電磁変換コイル54のそれぞれに対して、互いに所定の位相差を有する複数の発振信号を出力している。
なお、通路53は、合成磁束の回転する領域を横切って通過するように配置されている。そして、ケーブル42は、通路53を貫通するように配置されている。また、ケーブル42は装着部63によって所定の位置に位置決めされて状態で配置される。
以上の構成により、複数の電磁変換コイル54から出力された複数の磁束によって、合成磁束が発生する。通路53は、所定の領域を通過するように配置されている。また、複数の電磁変換コイル54は、装着部63に対して所定の位置に配置されている。したがって、装着部63に対して一対の信号伝達媒体421を位置決めして配置することで、一対の信号伝達媒体421の所定の位置に合成磁束を発生させることができる。その結果、電磁変換コイル541と電磁変換コイル542で発生する合成磁束による電磁誘導によって、一対の信号伝達媒体421に差動信号が発生する。すなわち、発振信号を一対の信号伝達媒体421へと送信できる。
また、通信部56は、一対の信号伝達媒体421を流れる差動信号から通信信号を受信することもできる。この場合、一対の信号伝達媒体421に差動信号を流すことにより、差動信号の電磁誘導によって磁束が発生する。この場合、一対の信号伝達媒体421を通る平面に対して垂直な方向の磁束がと発生する。そして、複数の電磁変換コイル54は、差動信号に基づいて発生した磁束によって逆起電力が生じる。その結果、複数の電磁変換
コイル54は、差動信号に基づいた通信信号を通信部56へ出力できる。
さらに、通信部56は、信号伝達媒体421と直流的に絶縁された状態で、通信信号を発振あるいは受信できる。そこで、信号伝達媒体421へ他の通信部を接続すれば、通信部56は、信号伝達媒体421を介して他の通信部と通信できる。
さらにまた、複数の電磁変換コイル54による磁束の強さは、供給される発信信号に応じて変化する。そこで、複数の発信信号は、軸線の交わる領域を中心に合成磁束を回転するような位相差に設定する。この構成により、所定の領域を中心として、合成磁界が回転する。このように、合成磁束を回転させることにより、一対の信号伝達媒体421を装着した際の一対の信号伝達媒体421の回転方向の傾きによらず、安定して差動信号を一対の信号伝達媒体421へ誘起させることができる。したがって、ケーブル42は、グランド線などを追加することなく、一対の信号伝達媒体421であっても、コモンモードノイズの発生を抑制できる。その結果、ケーブル42が、たとえば家庭用の電力線のように2本の芯線によって構成されていても、通信の信頼性が良好である。したがって、あらかじめケーブルにグランド線を有していないような既存の通信システムに対して、通信機能を後から付与することが容易である。
以下、給電システム15の具体的な構成についてさらに詳細に説明する。図4は、通信システム41の概念図である。ケーブル42は、さらに絶縁層422を含んでいる。絶縁層422は、一対の信号伝達媒体421を覆っている。図5は、通信器の概念図である。装着部63は、磁束同士の交わる領域を一対の信号伝達媒体421の間に配置するように、ケーブル42を保持している。そのために、装着部63は、図4に示す絶縁層422の外面で保持することによって、位置を規制している。なお、図4に示すケーブル42は、通路53を貫通して配置される。したがって、通路53の中心は、合成磁束の回転する領域を横切って通過するように配置されている。すなわち、ケーブル42は、合成磁束の回転する領域を横切って通過するように配置されている。また、電磁変換コイル541と電磁変換コイル542から出力された磁束同士は、通路53の中心で交わることが好ましい。さらに、第一の磁束と第二の磁束は、一対の信号伝達媒体421の間の領域で、所定の角度で交っている。そしてこの構成により、電磁変換コイル54は、一対の信号伝達媒体421に差動信号を誘起させる。なお、ケーブル42は、ケーブル42Aとケーブル42Bを含んでいる。
図2に示すように、電子機器21は、コネクタ22とケーブル42Aを含む。コネクタ22は、ケーブル42Aの一方に電気的に接続されている。一方、電源供給部23は、ケーブル42Aの他方に電気的に接続されている。すなわち、ケーブル42Aは、コネクタ22から電源供給部23への電源供給経路を構成している。コネクタ22は、電子機器21と外部とを接続できるように配置されている。この場合、ケーブル42Aの全体が、電子機器21内に収納されている。なお、ケーブル42Aは、全体を電子機器21内に収納した構成に限られず、その一部を電子機器21から露出した構成でも良い。この場合、ケーブル42Aは、適宜途中にコネクタ(図示せず)などを含んでも構わない。
給電装置31は、コネクタ32とケーブル42Bを含む。コネクタ32は、ケーブル42Bの一方に電気的に接続されている。一方、給電部33は、ケーブル42Bの他方に電気的に接続されている。ケーブル42は、給電部33からコネクタ32への電源供給経路を構成している。そして、コネクタ22とコネクタ32とを接続することによって、ケーブル42(ケーブル42Aとケーブル42Bの総称)が、給電部33から電源供給部23への電源供給経路を構成する。
なお、ケーブル42Bは、内部ケーブル423Aと外部ケーブル423Bを含んでいる
。内部ケーブル423Aは、給電装置31内に収納されている。一方、外部ケーブル423Bは、ケーブル42Bのうちで給電装置31から外部へ延びている部分である。内部ケーブル423Aと外部ケーブル423Bは、直接接続されているが、この構成に限られず、適宜コネクタ(図示せず)などを介して接続されていても構わない。
以下、3つの通信システム41(通信システム41A、通信システム41B、通信システム41Cの総称)を含む給電システム15を例に説明する。電子機器21は、通信システム41Aを含んでいる。通信システム41Aは、ケーブル42Aと通信器51Aを含んでいる。さらに、電子機器21は、通信器51Cを含んでも良い。この場合、通信システム41Aは、ケーブル42Aと通信器51Cを含んでいる。なお、通信器51Aと通信器51Cはケーブル42Aに装着されている。そして、通信器51Aは、電子機器21に内蔵されている。なお、通信器51Aは、電子機器21に内蔵された構成に限られず、電子機器21の外部に設けられた構成でも構わない。なお、ケーブル42Aは、電子機器21の内部から、外部へと延在している。この場合、コネクタ22もまた、電子機器21の外部に設けられる。そして、ケーブル42Aとして、電子機器21の電源コードを用いる場合、コネクタ22は、電源プラグを用いることができる。さらに、ケーブル42の途中にコネクタ(図示せず)を含んでも良い。電子機器21が、通信器51Cを含む場合、電子機器21の外部に通信器51Cを設けることが好ましい。なお、通信器51Cは、電子機器21の外部に設けた構成に限られず、電子機器21内に内蔵しても良い。
給電装置31は、通信システム41Bを含んでいる。通信システム41Bは、通信器51Bを含んでいる。そして、通信器51Bは、ケーブル42Bへ装着されている。なお、通信器51Bは、内部ケーブル423Aに装着されていることが好ましい。この場合、通信器51Bは給電装置31内に収納されている。この構成により、通信器51Bの盗難などの発生を抑制できる。なお、通信器51Bは、内部ケーブル423Aに装着された構成に限られず、外部ケーブル423Bに装着されていても良い。この場合、給電装置31内に通信器51Bを収納するスペースがないような場合でも、給電装置31へ通信機能を後付けできる。
給電装置31は、通信システム41Cを含んでも良い。なお、通信システム41Cは、通信器51Cを含んでいる。そして、通信器51Cは、ケーブル42Bに装着されている。ただし、通信器51Cは、外部ケーブル423Bに装着されている。すなわち、通信器51Cは、通信器51Bとコネクタ32との間に装着されている。
以上の構成により、それらの通信器51(通信器51A、通信器51B、通信器51Cの総称)の間で互いに通信できる。すなわち、2つの通信器51の間のケーブル42は、通信信号の信号線(信号伝達経路)を構成している。したがって、ケーブル42は、給電部33から電源供給部23への充電供給経路と、2つの通信器51の間の信号伝達経路を兼ねている。
給電システム15は、3つの通信システム41を含む構成に限られず、これらの3つの通信システム41のうちのいずれか2つによって構成しても良い。なお、電子機器21と給電装置31のいずれかが、あらかじめ通信機能を有しているような場合、1つの通信システム41のみで構成してよい。また、通信システム41は3つ以下の構成に限られず、4つ以上の通信システム41によって構成されていても良い。
次に、以上のように構成された給電システム15において、給電装置31から電子機器21へ給電する手順について説明する。通信システム41Bは、定期的にケーブル42Bに対して、ID信号を要求する旨の信号(以下、ID要求信号)を出力している。そして、コネクタ22とコネクタ32とが接続されると、ID要求信号は、ケーブル42Bから
ケーブル42Aへと供給される。そして、ID要求信号は、通信システム41Aと通信システム41Cへ入力される。通信システム41Aは、ID信号を要求する旨の信号を受け取ると、第一ID信号をケーブル42Aへと出力している。一方、通信システム41Cは、ID要求信号を受け取ると、第二ID信号を発振している。
この際、第一ID信号は、たとえば電子機器21固有のIDである。一方、第二ID信号は、たとえば通信システム41Cを保有者あるいは使用者の固有のIDである。このように、通信システム41Aと通信システム41Cは、互いに異なるID情報を発振する構成とすることが好ましい。この構成により、通信システム41Bは、異なる種類のIDがともに正規なIDであると判断された場合に、給電部33に対して給電の許可を与える。この場合、給電装置31が、IDが正規であるか否かを判断している。なお、この判断は、給電装置31で行なう構成に限られず、管理会社などのサーバで行なっても良い。この場合、通信システム41へ入力されたID情報を、公衆の通信回線などを用いて、管理会社のサーバへ送付する。
また、IDが正規であるか否かの判断は、通信システム41A、電子機器21あるいは通信システム41Bのいずれかで行なうこともできる。たとえば、通信システム41CがID要求信号を受け取ると、第二ID信号を発振する。なお、通信システム41Aは、ID要求信号を受け取っても第一ID信号を返信しない。そして、通信システム41Aは、通信システム41Cから第二ID信号を受信した場合に、第一ID信号を発振する。あるいは、通信システム41Cから第二ID信号を受信した場合に、通信システム41Aは、第一ID信号と第二ID信号を発振しても良い。
逆に、通信システム41Aが、ID要求信号を受け取ると、第一ID信号を発振する構成でも良い。この場合、通信システム41Cは、ID要求信号を受け取っても、第二ID信号を発振しない。そして、通信システム41Cは、第一ID信号を受け取った場合に、第二ID信号を発振する。あるいは、通信システム41Cは、第一ID信号を受け取った場合に、第一ID信号と第二ID信号を発振する。
なお、通信システム41Aと通信システム41Cは、ともに同じIDを発振する構成としても良い。この場合、給電装置31は、通信システム41Aと通信システム41Cの双方から同じIDを受信した際に、給電を許可する。この場合、通信システム41AからのIDと通信システム41CからにIDを識別できることが必要である。そこで、どちらの通信システム41から発振されたIDであるかを識別できるためのアドレスなどをIDに付与することが好ましい。また通信システム41Aの発振信号と通信システム41Cの発振信号とが混信することを抑制する必要がある。そこで、通信システム41Aと通信システム41Cの発振するタイミングをずらせることが好ましい。あるいは、通信システム41Aと通信システム41Cの周波数を異ならせるなどでも良い。
以下、通信器51について、図5に加えて、図6と、図7および図8を参照しながら、さらに詳しく説明する。図6は、通信器51の側面図である。図7は、通信器51を他の側面から見た場合の側面図である。図8は、通信器51のケーブル42へ装着前の状態を示す概念図である。通信器51は、第一の通路壁531と第二の通路壁532を含んでいる。装着部63は、第一の装着部631と第二の装着部632を含んでいる。なお、第一の通路壁531は、第一の装着部631を兼ねても良い。また、第二の通路壁532は、第二の装着部632兼ねても良い。さらに、通信器51は、通信部56、電磁変換コイル54、通路53を含んでいる。通信部56は、通信信号を発振あるいは受信する。電磁変換コイル54は、通信部56と電気的に接続されている。電磁変換コイル54は、第一の通路壁531または第二の通路壁532のすくなくとも一方に設けられている。電磁変換コイル54は、第一の装着部631あるいは第二の装着部632のすくなくとも一方に対
して位置決めされ、かつ結合されている。
第二の通路壁532および第二の装着部632は、第一の通路壁531ならびに第一の装着部631と分離自在もしくは、一部で連結されて開閉自在に設けられている。そして、第一の通路壁531(第一の装着部631)と第二の通路壁532(第二の装着部632)を閉じた状態で、第一の通路壁531(第一の装着部631)と第二の通路壁532(第ニの装着部632)で囲まれた空隙に、通路53が形成される。すなわち、第一の通路壁531(第一の装着部631)と第二の通路壁532(第二の装着部632)とが組み合わされて、通路53を形成している。そして、電磁変換コイル54は、通信信号に基づいた(出力)信号を通路53に向って出力する。もしくは電磁変換コイル54は、通路内を通過する信号を通信信号として通路53から入力する。そして、電磁変換コイル54は、通路53に向って、磁束へと変換された発振信号を出力している。もしくは、通路53内を通過する信号に基づく磁束を受信信号として通路から入力している。
以上の構成により、第一の通路壁531と第二の通路壁532を組み合すことにより、ケーブル42を挿入する通路53が形成される。また、第一の装着部631と第二の装着部632を組み合わせることにより、装着部63が形成される。そこで、第一の通路壁531と第二の通路壁532を分離または開き、第一の通路壁531と第二の通路壁532の間にケーブル42を配置する。そして、第一の通路壁531と第二の通路壁532を装着あるいは閉じることにより、ケーブル42は、通路53を貫通する。このようにして、ケーブル42を配線することによって、通信器51をケーブル42へ装着できる。そしてこの際に、ケーブル42の絶縁層422の外壁が、第一の装着部631と第二の装着部632によって挟み込まれて、位置規制される。
そして、電磁変換コイル54は、ケーブル42の絶縁層422を介して、信号伝達媒体421と絶縁状態で通信信号を通信できる。したがって、通信器51の入出力信号の信号線を、ケーブル42に対して直接に接続する配線工事が不要とできる。その結果、通信器51をケーブル42へ容易に後付けできるので、通信機能を有していない電子機器に対しても、通信機能を容易に後付けできる。また、IDを認証することなどが必要となった際に、通信部56へID信号を入力することで、IDを発振できる。
通信器51は、ケース52を含んでも良い。なお、ケース52は、樹脂によって形成することが好ましい。また、ケース52は、第一のケース部521と第二のケース部522を含むことが好ましい。そして、電磁変換コイル54は、ケース52内に収納されている。この場合、第一の通路壁531と第二の通路壁532および通路53もまたケース52内に設けられている。さらに、通信部56も、ケース52内に収納しても良い。
ケース52の両側面には、2つの貫通部523部が形成されている。なお、通路53は、貫通部523と繋がっている。そして、ケーブル42は、貫通部523および通路53を貫通している。貫通部523は、たとえば貫通孔である。なお、貫通部523は、装着部63を構成しても良い。この場合、貫通部523も形状は、ケーブル42の外周形状と同じであることが好ましい。そして、貫通部523は、ケーブル42の絶縁層422を圧接していることが好ましい。この構成により、ケーブル42へケース52を装着した際に、通信器51のがたつきの発生を抑制できる。この場合、第一のケース部521は、第一の装着部631を含み、第二のケース部522は、第二の装着部632を含む構成とすることが好ましい。この場合、第一のケース部521と、第二のケース部522とを組み合わせることによって、第一の装着部631と第二の装着部632で装着部63を形成している。
なお、装着部63は、ケーブル42の外面と接している構成に限られず、ケーブル42
との間に隙間を有していても良い。ただしこの場合、ケーブル42と装着部63との間にスペーサや弾性部材などの介在物(図示せず)を設けることが好ましい。この構成により、装着部63は、介在物を介してケーブル42を位置決めし、保持できる。また、貫通部523は孔であるが、この構成に限られず、切り欠きなどによって形成しても良い。
第一の通路壁531と第二の通路壁532は、分離自在に構成されている。なお、第一の通路壁531と第二の通路壁532の一部が連結されている構成としてもよい。この場合、第一の通路壁531と第二の通路壁532の連結された部分を除いて、第一の通路壁531と第二の通路壁532は分離されている。この構成によって、第一の通路壁531と第二の通路壁532は、連結された部分を支点として、開閉自在に構成できる。
なお、通路53の一部または全体は、装着部63を構成していても良い。この場合、第一の通路壁531が、第一の装着部631を形成する。一方、第二の通路壁532が、第二の装着部632を形成する。
通信器51は、規制部55を含んでいることが好ましい。規制部55は、第一の通路壁531および第二の通路壁532の分離や開くことを規制している。この構成により、第一の通路壁531と第二の通路壁532とが組み合わされた状態を維持できる。そして、電磁変換コイル54をケーブル42へ装着した際に、規制部55は、通信器51のケーブル42への装着状態を維持する。
また、規制部55による第一の通路壁531および第二の通路壁532への規制を解除することにより、第一の通路壁531と第二の通路壁532は、分離自在もしくは開閉自在な状態へと復帰することが好ましい。この構成により、通信器51は、ケーブル42に容易に着脱できる。したがって、通信機能を有していない電子機器に対して、通信することが必要となった際に、都度通信機能を付加することができる。
なお、規制部55は、ケース52(第一のケース部521と第二のケース部522の総称)に形成することが好ましい。この場合、規制部55は、たとえば、係合部551と係合突起552によって構成できる。そして、係合部551と係合突起552を係合することによって、第一のケース部521と第二のケース部522が分離あるいは開くことを規制する。なお、規制部55は、係合部551と係合突起552によって構成するに限られない。規制部55は、たとえば、バンドなどであっても良い。
図2に示すように通信システム41Aや通信システム41Bの使用される通信器51は、電子機器21や給電装置31内に収納されている。したがって、通信器51Aや通信器51Bは、ケーブル42に装着した状態のままである。すなわち、通信器51Aや通信器51Bは、修理などの場合を除いて、ケーブル42から取り外される可能性が少ない。したがって、このように通信器51をケーブル42から取り外すことが不要な場合、図4に示す規制部55は、上記以外に粘着テープ、接着剤などであっても良い。
図8に示すように、第一の通路壁531および第二の通路壁532は、凹部を有していることが好ましい。なお、凹部は、図4に示す絶縁層422の外周の形状に沿った形状であることが好ましい。この構成により、図5に示す通路53が図4に示すようにケーブル42の外周に密着するので、図5に示す通路53とケーブル42との間でのがたつきなどの発生を抑制できる。また、電磁変換コイル54と信号伝達媒体421との間の距離のばらつきも小さくできる。したがって、図2に示す通信システム41は、安定して通信できる。
さらに、図5に示す第一の通路壁531および第二の通路壁532は、絶縁層422へ
圧接されていることが好ましい。この構成により、通路53がケーブル42の外周に密着するので、図5に示す通路53とケーブル42との間でのがたつきなどの発生を抑制できる。また電磁変換コイル54と信号伝達媒体421との間の距離のばらつきをさらに小さくできる。したがって、図2に示す通信システム41は、安定して通信できる。
複数個の電磁変換コイル54は、電磁変換コイル541から電磁変換コイル54xによって構成されている。この場合、電磁変換コイル541から電磁変換コイル54xは、ヨーク548によって磁気的に結合されていることが好ましい。そのため、ヨーク548は、磁性体材料によって形成する。ヨーク548は、環状であり、ケーブル42の周囲を囲うように配置されている。なお、ケーブル42は、ヨーク548の中央部に配置される。すなわち、ケーブル42とヨーク548の内周との間には空隙を有している。そして、複数の電磁変換コイル54は、ケーブル42とヨーク548の内周との間の空隙内に配置されている。そのようにケーブル42をヨーク548の中央を貫通させるために、ヨーク548は、少なくとも2つに分離、もしくは開閉できることが好ましい。そして、ヨーク548を分離、もしくは開いた状態でケーブル42を通し、ヨーク548を組合す、もしくは閉じることによって結合する。規制部55は、ケース52の分離や開閉を規制する構成に限られず、ヨーク548の分離、あるいは開くことを規制しても良い。この場合、規制部55は、ヨーク548に一体で形成しても良い。あるいは、規制部55は、ねじあるいはナットなどによって固定しても良い。さらに、電磁変換コイル54は、磁心547を含むことが好ましい。この場合、磁心547の外方端は、ヨーク548へ結合することが好ましい。
通信器51は、ケース52を含む構成に限られず、ケース52を含まない構成としても良い。すなわち、ヨーク548がケース52を兼ねた構成としても良い。この場合、規制部55は、ヨーク548の分離、あるいは開くことを規制する。
最初に、複数の電磁変換コイル54が、2n個の電磁変換コイル54x(4≦x≦2n、n≧2)によって構成されている場合について説明する。この場合、隣り合う電磁変換コイル54[電磁変換コイル54xと電磁変換コイル54(x−1)]は、2π/2nの配置角度の間隔だけ離れて配置することが好ましい。さらに、隣り合う電磁変換コイル54へ出力される発振信号の位相差は、2π/2nであることが好ましい。
ただし、電磁変換コイル54n+aは、電磁変換コイル54a(1≦a≦n)と同じ方向に向う磁束を出力することが好ましい。この場合、電磁変換コイル54n+aと電磁変換コイル54aは、通路53を挟んで反対側に配置されている。なお、電磁変換コイル54n+aと電磁変換コイル54aとから出力される磁束は、一直線上に並んで配置されていることが好ましい。これらの構成により、通路53内の磁束密度が向上する。電磁変換コイル54は、たとえばコイルによって形成できる。この場合、電磁変換コイル54n+aと、電磁変換コイル54aのコイルの中心軸は、一直線上に並んで配置されていることが好ましい。この構成により、通路53内の磁束密度を大きくできる。また、電磁変換コイル54n+aと電磁変換コイル54aのコイルの巻き方向は、同じであることが好ましい。この構成により、通信部56は、電磁変換コイル54n+aと電磁変換コイル54aに対して、同じ位相の発振信号を出力すれば良い。したがって、後述する移相器563の数を少なくできる。
あるいは、電磁変換コイル54n+aと電磁変換コイル54aへ出力する発振信号の位相差はπであっても良い。この場合、電磁変換コイル54n+aと電磁変換コイル54aのコイルの巻き方向は、逆方向とする。なお、電磁変換コイル54n+aと電磁変換コイル54aとへ出力する発振信号の位相差や、電磁変換コイル54(2n)と電磁変換コイル541とへ出力する発振信号の位相差は、2π/2nである。
複数の電磁変換コイル54は、2n個の電磁変換コイル54x(4≦x≦2n、2≦n)を含む構成に限られない。複数の電磁変換コイル54は、n個の電磁変換コイル54n(2≦n)を含む構成としても良い。この場合、複数の電磁変換コイル54は、π/nの配置角度の間隔だけ離れて配置することが好ましい。あるいは、複数の電磁変換コイル54は、n個の電磁変換コイル54n(3≦n、nは奇数)を含む構成としても良い。この場合、複数の電磁変換コイル54は、2π/nの配置角度の間隔だけ離れて配置することが好ましい。そしてこれらの構成において、電磁変換コイル54nに対して通路53を挟んだ反対側にヨーク(図示せず)を設けることが好ましい。なお、電磁変換コイル54nに対して通路53を挟んで配置されたヨークは、電磁変換コイル54nと磁気的に結合する。
また、複数の電磁変換コイル54は、等間隔に配置しているが、この構成に限られない。なお、この場合、電磁変換コイル54xと電磁変換コイル541とに供給される発振信号の位相差(以下、単に電磁変換コイル54xでの位相差という)は、電磁変換コイル54xと電磁変換コイル541との配置角度の差(以下、単に電磁変換コイル54xでの配置角度差という)と等しいことが好ましい。
さらに、電磁変換コイル54xにおいて、位相差と配置角度差とを等しくした構成に限られない。電磁変換コイル54xにおける位相差と配置角度差が異なっている場合、一対の信号伝達媒体421に誘起される差動信号の振幅が小さくなる。しかし、一対の信号伝達媒体421の抵抗値はさほど大きくないので、差動信号の減衰量は小さい。また、差動信号による通信は、ノイズなどに強い。したがって、一対の信号伝達媒体421を介して実質的に通信の可能な範囲であれば、電磁変換コイル54xにおける位相差と配置角度差とを異なっていても構わない。
なお、電磁変換コイル54は、磁心547を含むことが好ましい。この場合、磁心547の根元は、ヨーク548と結合されていることが好ましい。この構成により、通路53内の磁束密度を大きくできる。したがって、差動信号のレベルを大きくできる。
さらに、磁心547の先端は、通路53へ露出していることが好ましい。この構成により、電磁変換コイル54と信号伝達媒体421との間の距離を短くできる。従って、差動信号のレベルを大きくできる。さらに、電磁変換コイル54はボビンなどに巻きまわされている構成でも良い。そしてこの場合、ボビンの内端部が、装着部63を兼ねても良い。この構成により、ケーブル42を装着する際に、ケーブル42が電磁変換コイル54へと接触して、電磁変換コイル54の変形や断線などの発生を抑制できる。また、ボビンの一部あるいは全体は、ケース52と一体に成形されていることが好ましい。この構成により、電磁変換コイル54は、装着部63に対して位置精度良く配置できる。 次に、通信部56の詳細について、図1を参照しながら、説明する。通信部56は、送信回路561、受信回路564、スイッチ567や信号処理回路565を含んでいる。さらに通信部56は、複数の電磁変換コイル54へ所定の位相の発振信号を出力するため、移相器563を含むことが好ましい。移相器563は、複数の電磁変換コイル54と、送信回路561との間に電気的に接続されている。たとえば、電磁変換コイル54nと電磁変換コイル541とが、角度θn度だけ離れて配置されている場合、移相器563nは、電磁変換コイル541へ出力する発振信号の位相をθn度だけ変える。すなわち、電磁変換コイル541へ出力される発振信号の位相と、電磁変換コイル54nへ出力される発振信号の位相との間の差は、θn度となっている。
信号処理回路565は、送信回路561へ発振データを出力している。送信回路561は、発振データを発振信号へと変換して、電磁変換コイル54へ供給される。一方、電磁
変換コイル54は、受信信号を受信回路564へと出力している。受信回路564は、受信信号を受信データへと変換して、信号処理回路565へと出力している。スイッチ567は、電磁変換コイル54と、送信回路561および受信回路564の間に設けられている。そして、発振時には、電磁変換コイル54と、送信回路561を電気的に接続している。一方受信時には、電磁変換コイル54と、受信回路564を電気的に接続している。
さらに、通信部56は、整合回路562を含むことが好ましい。なお、整合回路562は、送信回路561/受信回路564と電磁変換コイル54との間に設けられている。この構成により、送信回路561/受信回路564と電磁変換コイル54との間でインピーダンスを整合させることができる。したがって、通信信号の損失を小さくできる。なお、整合回路562と通信部56とは、同じ回路基板上に形成されることが好ましい。この場合、整合回路562と通信部56との間は、マイクロストリップラインなどによって形成する。
なお、整合回路562と通信部56とを同じ回路基板上に形成した構成に限られず、それぞれが異なった回路基板上に形成されていても良い。さらに、通信部56は、ケース52とは分離された別のケース(図示なし)内に収納されていても良い。そしてこのような場合、整合回路562と通信部56との間は、同軸ケーブル566で接続されていることが好ましい。この構成により、整合回路562と通信部56との間で、ノイズなどが侵入することを抑制できる。なお、整合回路562と通信部56とが同じ基板上に形成されている場合や、整合回路562と通信部56とがともにケース52内に収納されている場合でも、整合回路562と通信部56との間を同軸ケーブル566で接続しても構わない。
図2に示す電子機器21に接続されるケーブル42の太さは、一般的に直径5ミリメートルから20ミリメートル程度の範囲である。このようなケーブル42の周囲に4個の電磁変換コイル54を配置することが好ましい。たとえば電動バイクを充電する場合、直径8ミリメートル程度のケーブル42が用いられる。この場合、ケーブル42の周囲に8個の電磁変換コイル54を配置する。あるいは、たとえばEV車を充電する場合、直径20ミリメートル程度のケーブル42が用いられる。この場合、ケーブル42の周囲に6個あるいは8個の電磁変換コイル54を配置できる。
以下、電磁変換コイル54が、6個の電磁変換コイル541から電磁変換コイル546によって構成された場合を例にとって通信器51の詳細を説明する。この場合、通路53の周囲に6個の電磁変換コイル54が配置されている。すなわち、電磁変換コイル54は、電磁変換コイル541、電磁変換コイル542、電磁変換コイル543、電磁変換コイル544、電磁変換コイル545、電磁変換コイル546を含む。この場合、隣り合う電磁変換コイル54同士の間は、約2π/6の角度の間隔で配置されていることが好ましい。そして、移相器563は、移相器5631と、移相器5632を含んでいる。整合回路562は、整合回路5620と、整合回路5621と、整合回路5622を含んでいる。さらにスイッチ567は、スイッチ5670と、スイッチ5671と、スイッチ5672を含んでいる。なお、スイッチ567は、入出力端子と、第一の端子と第二の端子を有している。
電磁変換コイル541と電磁変換コイル544は、整合回路5620と電気的に接続されている。電磁変換コイル542と電磁変換コイル545は、整合回路5621と電気的に接続されている。電磁変換コイル543と電磁変換コイル546は、整合回路5622と電気的に接続されている。整合回路5620は、スイッチ5670の入出力端子と電気的に接続されている。整合回路5621は、移相器5631を介してスイッチ5671の入出力端子と電気的に接続されている。整合回路5622は、移相器5632を介してスイッチ5672の入出力端子と電気的に接続されている。スイッチ5670と、スイッチ
5671とスイッチ5672の第一の端子は、受信回路564と電気的に接続されている。そして、移相器5631は、送信回路561から出力された発振信号の位相をπ/6変化させている。一方、移相器5632は、送信回路561から出力された発振信号の位相を2π/6変化させている。
さらに、通信部56が、同軸ケーブル566を含む場合、同軸ケーブル566は、同軸ケーブル5660、同軸ケーブル5661、同軸ケーブル5662を含むことが好ましい。なお、同軸ケーブル5660は、整合回路5620とスイッチ5670の入出力端子との間を電気的に接続している。同軸ケーブル5661は、移相器5631とスイッチ5671の入出力端子との間を電気的に接続している。同軸ケーブル5662は、移相器5632とスイッチ5672の入出力端子との間を電気的に接続している。
なお、移相器563は、上記のように設けた構成に限られず、電磁変換コイル54と送信回路561の間であれば、いずれの場所に設けても良い。たとえば、移相器563は、電磁変換コイル54と整合回路562の間や、同軸ケーブル566とスイッチ567の入出力端子の間や、スイッチ567の第二の端子と送信回路561の間などのいずれでも良い。
そして以上の構成により、通信部56は位相の異なる送信信号を電磁変換コイル54へと出力できる。次に、一対の信号伝達媒体421で送信された受信信号を電磁変換コイル54で受信する場合について説明する。一対の信号伝達媒体421内を通過する受信信号も差動信号である。したがって、一対の信号伝達媒体421を通過する面に対して直交する方向(以下、磁束方向)へ磁束が発生する。
たとえば、磁束方向が電磁変換コイル543と電磁変換コイル544(電磁変換コイル541と電磁変換コイル546)の間を通過するように、一対の信号伝達媒体421を配置した場合について例をとって説明する。この場合、磁束方向を挟む両側の電磁変換コイル54で主に磁束を受信信号へと変換している。すなわち、電磁変換コイル543と電磁変換コイル544および電磁変換コイル541と電磁変換コイル546から主に信号が出力される。一方、磁束方向から大きく離れている電磁変換コイル542や電磁変換コイル545から出力される信号は小さい。したがって、このように磁束方向から大きく離れている電磁変換コイル54から出力される信号を移送しても、受信信号がキャンセルされて、減衰することを抑制できる。
図9は、他の例の通信部86の回路ブロック図である。なお、通信器51は、通信部56に代えて、通信部86を含んでも良い。この場合、通信部86は、移相器563に代えて、移相器863を含む。さらに通信部86は、送信回路561に代えて、送信回路861を含んでいる。そして、送信回路861は、発振回路882と変調回路883と移相器863を含んでいる。すなわち、移相器863は、送信回路861内に構成されている。
変調回路883は、変調回路8830と、変調回路8831と、変調回路8832を含んでいる。変調回路8830の出力端は、スイッチ5670の第二端子と電気的に接続されている。変調回路8831の出力端は、スイッチ5671の第二端子と電気的に接続されている。変調回路8832の出力端は、スイッチ5672の第二端子と電気的に接続されている。そして、変調回路8830と変調回路8831と変調回路8832の第一端は、信号処理回路565と電気的に接続されている。一方、変調回路8830の第二端は、発振回路882と電気的に接続されている。さらに、変調回路8831の第二端は、移相器8631を介して発振回路882と電気的に接続されている。変調回路8832の第二端は、移相器8632を介して発振回路882と電気的に接続されている。
通信部86は、受信回路564に代えて、受信回路864を含んでいる。受信回路は、復調回路881と発振回路882を含んでいる。この場合、送信回路861と受信回路864は、ともに発振回路882を共用している。
以下、通信システム41Aを搭載した移動体装置11について、図面を参照しながら説明する。図10は、移動体装置11の概念図である。移動体装置11は、たとえば電気自動車やプラグインハイブリッドカーなどの自動車である。なお、移動体装置11は、自動車に限られず、マルチコプター式の小型無人航空機や、船舶、自転車、バイク、各種建設機械、各種運搬機械などであっても良い。
移動体装置11は、ボディ12と、駆動部13と、電子機器21を含んでいる。駆動部13と電子機器21は、ボディ12へ搭載されている。なお、駆動部13は、モータを含んでいる。電源供給部23は、たとえば充電回路と二次電池などを含んでいる。そして、移動体装置11は、二次電池から供給される電力によってモータを動作させて、駆動されている。なお、駆動部13は、変速機構や、タイヤなどの推進部、ハンドルなどの操舵機構などを含んでも良い。さらに、駆動部13は、エンジンを含んでも良い。また、移動体装置11は、モータのみで駆動される必要はなく、人力含め他の動力によっても駆動される状態を含んでいても構わない。この構成により、通信機能を具備しないような移動体装置に対しても、容易に通信器51を後付けできる。
図11は、他の例の給電装置131の回路ブロック図である。給電装置131は、給電装置131Aと、給電装置131Bを含んでいる。給電装置131Bは、給電部33と、給電用の外部ケーブル423Bと、コネクタ32と、コネクタ34Bを含んでいる。コネクタ32は、外部ケーブル423Bの一方に接続されている。一方、コネクタ34Bは、外部ケーブル423Bの他方に接続されている。そして、外部ケーブル423Bの途中に、給電部33が挿入されている。なお、コネクタ34Bは、電源プラグであることが好ましい。そして、コネクタ34Bから入力された電力は、給電部33を介して、コネクタ32から出力される。図2に示す電子機器21の電圧は、多くの場合、商用電源の電圧と異なっている。また、電子機器21は、多くの場合直流によって動作する。そこで、給電部33は、たとえば電圧変換や、交流から直流への変換などを行なっている。なお、給電部33と外部ケーブル423Bとの間は、コネクタ(図示せず)などによって着脱可能に設けていても良い。図2に示す電子機器21の電源供給部23が、商用電源そのままで動作できるような場合、給電部33を設ける必要はない。
さらに、通信器51Cを外部ケーブル423Bへ装着した構成としても良い。この場合、通信器51Cは、給電部33のコネクタ34B側、コネクタ32側のどちらに装着しても良い。ただし、給電部33が、通信信号を通過させない構成の場合、通信器51Cは、給電部33のコネクタ34B側に装着する。なお、給電装置131Bは、図2に示す電子機器21と一体に構成しても構わない。この場合、外部ケーブル423Bは、図2に示すケーブル42Aと一体に形成される。この構成により、コネクタ32や図2に示すコネクタ22を不要とすることもできる。さらに、給電装置131Bは、たとえば既存の給電ステーションであっても良い。あるいは、給電装置131Bは、持ち運べるように、地面などへ直接に設置された構成でなくても良い。また、給電部33は、ケーブルと一体であっても良い。あるいは、コネクタ(図示せず)などを設け、適宜、ケーブル42Bの途中でケーブル42Bを分離できる構成としても良い。
一方、給電装置131Aは、通信システム41Bと、駆動回路331と、開閉器35と、コネクタ34Aを含んでいる。なお、給電装置131Aは、建物内に設置されていることが好ましい。その際、コネクタ34Aが建築物71の壁面711から露出するように、給電装置131Aを収納する。通信システム41Bは、通信器51Bと、内部ケーブル4
23Aを含んでいる。そして、内部ケーブル423Aの一方に、コネクタ34Aが接続されている。内部ケーブル423Aの他方側には、商用電源から電力が供給されている。この構成により、内部ケーブル423Aは、商用電源から供給された電力を前記コネクタへ供給する。すなわち、内部ケーブル423Aは、電源供給線路を構成している。
なお、商用電源の電力は、配電機器(図示なし)などから開閉器35を介してコネクタ34Aへと供給されている。配電機器は、たとえば分電盤あるいはブレーカである。そして、通信器51Bは、開閉器35とコネクタ34Aとの間で内部ケーブル423Aへ装着されている。この構成により、内部ケーブル423Aは、通信器51での通信信号の通信経路も兼ねている。
駆動回路331は、商用電源の電力が供給されて、通信器51Bを駆動している。なお、開閉器35は、通信器51Bの指示により、電力を下流へ流す、あるいは電力の供給を停止する。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
以上のように、本発明にかかる通信器は、通信機能を後から付与することが容易であるという効果を有し、給電システムなどに用いると有用である。
11 移動体装置
12 ボディ
13 駆動部
15 給電システム
21 電子機器
22、32、34A、34B コネクタ
23 電源供給部
31、131、131A、131B 給電装置
33 給電部
35 開閉器
41、41A、41B、41C 通信システム
42、42A、42B ケーブル
51、51A、51B、51C 通信器
52 ケース
53 通路
54、54x、541、542、543、544、545、546 電磁変換コイル
55 規制部
56、86 通信部
63 装着部
71 建築物
331 駆動回路
421 信号伝達媒体
422 絶縁層
423A 内部ケーブル
423B 外部ケーブル
521 第一のケース部
522 第二のケース部
523 貫通部
531 第一の通路壁
532 第二の通路壁
551 係合部
552 係合突起
561、861 送信回路
562、5620、5621、5622 整合回路
563、563n、863、5631、5632、8631、8632 移相器
564、864 受信回路
565 信号処理回路
566、5660、5661、5662 同軸ケーブル
567、5670、5671、5672 スイッチ
631 第一の装着部
632 第二の装着部
711 壁面
881 復調回路
882 発振回路
883、8830、8831、8832 変調回路

Claims (10)

  1. 通路の一部または全体を構成する装着部と、
    前記装着部に対して所定の位置に配置されて、前記通路内に複数の磁束を発生させる複数の電磁変換コイルと、
    前記複数の電磁変換コイルへ発振信号を供給する通信部と、を備え、
    前記複数の電磁変換コイルは、
    前記通路内の所定の領域で、前記通路に対して垂直な方向から見た場合に前記複数のコイルの軸線を所定の角度で交わらせるような位置に配置され、
    前記通信部は、前記複数の電磁変換コイルのそれぞれに対して、互いに所定の位相差を有する複数の発振信号を出力する、
    通信器。
  2. 前記通路の中心は、前記所定の領域に配置された、
    請求項1記載の通信器。
  3. 前記複数の電磁変換コイルの軸線は、前記通路の中心で交わる、
    請求項1記載の通信器。
  4. 前記複数の電磁変換コイルは、
    第一の発振信号が供給される第一の電磁変換コイルと、前記第一の電磁変換コイルから規定の配置角度だけ離れて配置され、前記第一の発振信号に対して規定の位相差を有した第二の発振信号が供給された第二の電磁変換コイルとを含み、
    前記配置角度は、
    前記位相差と等しい、
    請求項1記載の通信器。
  5. 前記配置角度の間隔はπ/n(n≧2)であり、
    前記複数の電磁変換コイルは前記配置角度の間隔で配置されたn個の電磁変換コイルで構成され、
    前記第一の電磁変換コイルと前記第二の電磁変換コイルは、隣り合って配置された、
    請求項4記載の通信器。
  6. 前記配置角度の間隔は、2π/n(n≧3、nは奇数)であり、
    前記複数の電磁変換コイルは、前記配置角度の間隔で配置されたn個の電磁変換コイルで構成され、
    前記第一の電磁変換コイルと前記第二の電磁変換コイルは、隣り合って配置された、
    請求項4記載の通信器。
  7. 前記複数の電磁変換コイルは、
    第一の発振信号が供給される第一の電磁変換コイルと、
    前記第一の電磁変換コイルに対して前記通路を挟んだ反対に第一の電磁変換コイルと一直線に並んで配置され、第三の発振信号が供給されて、前記第一の電磁変換コイルから出力される磁束と同方向の磁束を出力する第三の電磁変換コイルと、を含む、
    請求項4記載の通信器。
  8. 前記複数の電磁変換コイルは、
    2π/2n(n≧2)の配置角度の間隔で配置された2n個の電磁変換コイルで構成され、
    前記第一の電磁変換コイルと前記第三の電磁変換コイルの配置角度の差はπであり、かつ前記第一の発振信号と前記第三の発振信号の位相は同じである、
    請求項7記載の通信器。
  9. 前記複数の電磁変換コイルは、
    前記領域に前記複数の磁束による合成磁束を発生させ、
    前記複数の発信信号は、前記領域を中心に前記合成磁束を回転するような位相差に設定されている、
    請求項1記載の通信器。
  10. 装着部と通路と所定の領域を有した請求項1記載の通信器と、
    一対の信号伝達媒体と、一対の信号伝達媒体を覆う絶縁層を含み、前記通路に配置されたケーブルと、を備え、
    前記装着部は、
    前記所定の領域を一対の信号伝達媒体の間に配置するように、ケーブルを保持することにより、一対の信号伝達媒体に差動信号を誘起させる、
    通信システム。
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