JP2018092307A - 画像処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 1枚の画像において、低輝度領域と高輝度領域とが存在する場合であっても、十分に鮮明な画像を得ることができる画像処理装置を提供する。【解決手段】 画像処理装置1は、入力画像2を2以上の処理領域3に分割する領域分割手段と、処理領域3内の画素の輝度情報に基づいて、輝度階級ごとの画素数分布を表すヒストグラムを生成するヒストグラム生成手段と、ヒストグラムの画素数を最小輝度階級から順に積算して積算ヒストグラムを求める積算ヒストグラム算出手段と、処理領域3内の全画素数に基づいて、最大輝度階級における画素数の積算値が輝度の上限値と一致するように積算ヒストグラムを正規化する正規化手段と、正規化された積算ヒストグラムに基づいて、処理領域3ごとに入力画像の輝度情報を変換し、出力画像を生成する輝度変換手段とにより構成される。【選択図】 図1

Description

本発明は、画像処理装置に係り、さらに詳しくは、入力画像の輝度情報を変換して出力画像を生成する画像処理装置の改良に関する。
画像のコントラストを補正する方法には、トーンカーブを用いて各画素の輝度情報を変換するトーンカーブ調整法がある。トーンカーブは、輝度の入力値を出力値に対応づける対応関係を表し、トーンカーブの形状を調整することによって補正の度合いが変化する。例えば、コントラストを高くすると、明暗の差が大きくなり、中間調の画像を鮮明化することができるが、低階調の画像や高階調の画像は不鮮明になる。また、中間調の画像であっても、コントラストを高くし過ぎると明部や暗部の階調変化が失われる。この様に画像の鮮明化に適したトーンカーブを得ることは容易ではない。
一方、画像の輝度分布を表すヒストグラムからトーンカーブを定めるヒストグラム平坦化の方法が従来から知られている。ヒストグラム平坦化の方法は、画像を解析して輝度ごとの画素数からなるヒストグラムを求め、ヒストグラムの累積度数からトーンカーブが決定される。このヒストグラム平坦化の方法によれば、どの様な画像であっても、ダイナミックレンジの広い画像を得ることができる。
しかしながら、上述した様な画像処理では、1枚の画像において、比較的に低輝度の画素が多い領域と高輝度の画素が多い領域とがある場合に、これらの領域を同時に鮮明化することが難しいという問題があった。例えば、明暗の差が大きい被写体が撮影された画像や逆光で撮影された画像に対し、十分に鮮明な画像を得ることができなかった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、1枚の画像において、低輝度領域と高輝度領域とが存在する場合であっても、十分に鮮明な画像を得ることができる画像処理装置を提供することを目的とする。特に、低輝度の画素が多い領域と高輝度の画素が多い領域とを同時に鮮明化することができる画像処理装置を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様による画像処理装置は、入力画像を2以上の処理領域に分割する領域分割手段と、上記処理領域内の画素の輝度情報に基づいて、輝度階級ごとの画素数分布を表すヒストグラムを生成するヒストグラム生成手段と、上記ヒストグラムの画素数を最小輝度階級から順に積算して積算ヒストグラムを求める積算ヒストグラム算出手段と、上記処理領域内の全画素数に基づいて、最大輝度階級の積算値が輝度の上限値と一致するように上記積算ヒストグラムを正規化する正規化手段と、正規化された上記積算ヒストグラムに基づいて、上記処理領域ごとに上記入力画像の輝度情報を変換し、出力画像を生成する輝度変換手段とを備える。
この様な構成によれば、入力画像を複数の処理領域に分割し、正規化された積算ヒストグラムを用いて処理領域ごとに入力画像の輝度情報を変換するため、低輝度の画素が多い領域と高輝度の画素が多い領域とを同時に鮮明化することができる。
本発明の第2の態様による画像処理装置は、上記構成に加え、上記輝度階級が、n個(nは2以上の整数)の連続する輝度値からなり、上記輝度階級内の各輝度値に対応する度数を上記積算ヒストグラムの線形補間によって求める度数補間手段を更に備え、上記ヒストグラム生成手段が、輝度レンジを2以上の上記輝度階級に分割して上記ヒストグラムを求め、上記輝度変換手段が、上記度数補間手段により線形補間された上記積算ヒストグラムを上記処理領域ごとのトーンカーブとして用いて上記入力画像の輝度情報を変換するように構成される。
この様な構成によれば、輝度階級に幅を持たせ、輝度階級内の各輝度値に対応する度数が線形補間によって求められるため、過度の補正を抑制することができる。例えば、特定の輝度値に画素が集中し、度数が突出しているような場合に、輝度変化が強調され過ぎるのを抑制することができる。
本発明の第3の態様による画像処理装置は、上記構成に加え、注目画素を含む矩形領域であって、横方向及び縦方向に互いに隣接する4つの上記処理領域の中心を頂点とする矩形領域を補間領域とし、上記注目画素の上記補間領域内における横方向及び縦方向の位置に応じて異なる2次元の重みを求める重み算出手段を更に備え、上記輝度変換手段が、上記2次元の重みを用いて上記4つの処理領域のトーンカーブを加重平均することにより、上記注目画素のトーンカーブを求め、輝度情報を変換するように構成される。
この様な構成によれば、補間領域内の注目画素について、注目画素の位置に応じた重み付けがされるため、隣接する処理領域間でトーンカーブが異なることに起因して処理領域の境界が目立つのを抑制することができる。
本発明の第4の態様による画像処理装置は、上記構成に加え、上記領域分割手段が、2のm乗個(mは1以上の整数)の画素からなる矩形領域を上記処理領域として上記入力画像を分割するように構成される。この様な構成によれば、積算ヒストグラムを正規化するための除算処理をビットシフトによって行うことができる。
本発明によれば、低輝度の画素が多い領域と高輝度の画素が多い領域とを同時に鮮明化することができる。従って、1枚の画像において、低輝度領域と高輝度領域とが存在する場合であっても、十分に鮮明な画像を得ることができる。
本発明の実施の形態による画像処理装置1の一構成例を示したブロック図である。 図1の画像処理装置1におけるコントラスト補正時の動作の一例を模式的に示した説明図であり、入力画像2及びヒストグラムが示されている。 図1の画像処理装置1におけるコントラスト補正時の動作の一例を模式的に示した説明図であり、積算ヒストグラムが示されている。 積算ヒストグラムの線形補間によって得られるトーンカーブの一例を示した図である。 図1の画像処理装置1におけるコントラスト補正時の動作の一例を模式的に示した説明図であり、注目画素4を含む補間領域5が示されている。 コントラスト補正処理によって得られた出力画像の一例を示した図である。 図1の画像処理装置1におけるコントラスト補正時の動作の一例を示したフローチャートである。
<画像処理装置1>
図1は、本発明の実施の形態による画像処理装置1の一構成例を示したブロック図である。この画像処理装置1は、入力画像のコントラストを補正して出力画像を生成する装置であり、領域分割部11、ヒストグラム生成部12、積算ヒストグラム算出部13、正規化部14、度数補間部15、トーンカーブ記憶部16、輝度変換部17及び重み算出部18により構成される。
画像処理装置1は、例えば、料金所ゲート等の通過車両を監視するシステムや、工業製品の生産ラインを監視するシステムに用いることができる。通過車両の監視システムでは、監視カメラにより撮影された画像が入力画像として入力され、出力画像を解析して車種や車両番号が識別される。
領域分割部11は、入力画像を2以上の処理領域に分割し、画素の輝度情報を処理領域ごとにヒストグラム生成部12及び輝度変換部17へ出力する。入力画像は、例えば、横方向の画素数がW、縦方向の画素数がH、総画素数がNa=W×Hの画像であり、画素ごとの輝度情報からなる。
処理領域は、コントラスト補正処理の処理単位であり、横方向の画素数がw1、縦方向の画素数がh1、全画素数がn1=w1×h1の矩形領域からなる。処理領域は、例えば、2のm乗個(mは1以上の整数)の画素からなり、n1=2である。
ヒストグラム生成部12は、処理領域内の画素の輝度情報に基づいて、輝度階級ごとの画素数分布を表すヒストグラムを生成する。輝度階級は、輝度分布を求める際の処理単位であり、n個(nは2以上の整数)の連続する輝度値からなる。輝度階級は、各処理領域に共通である。
輝度情報が8ビット(256階調)の輝度値からなる場合、階級幅nは、例えば、n=8であり、予め指定される。このとき、階級数は、256/8=32である。ヒストグラム生成部12は、輝度レンジを32個の輝度階級に分割してヒストグラムを求める。
ヒストグラムは、輝度値が0以上255以下の整数であることから、輝度階級ごとに、輝度値が輝度階級に属している画素の数を計数することによって作成される。なお、階級幅nには、例えば、2=16又は2=32を用いても良い。また、任意の階級幅nをユーザに指定させるような構成であってもよい。
積算ヒストグラム算出部13は、ヒストグラムの画素数を最小輝度階級から順に積算して積算ヒストグラムを求める。積算ヒストグラムは、ヒストグラム生成部12により生成されたヒストグラムをベースとし、ある輝度階級の画素数又は積算値を次の輝度階級の画素数に加算することにより、当該輝度階級の積算値が得られる。
正規化部14は、処理領域内の全画素数n1に基づいて、最大輝度階級の積算値が輝度の上限値と一致するように積算ヒストグラムを正規化する。積算ヒストグラム算出部13によって求められた積算ヒストグラムにおける最大輝度階級の積算値は、全画素数n1と一致する。輝度レンジが0以上255以下である場合、輝度の上限値は、255になる。従って、正規化処理は、積算ヒストグラムの各積算値に対し、255/n1を乗算することによって行われる。
度数補間部15は、輝度階級内の各輝度値に対応する度数を積算ヒストグラムの線形補間によって求める。この度数補間部15は、正規化部14により正規化された積算ヒストグラムをベースとし、注目する輝度階級の度数と1つ前の輝度階級の度数とを加重平均することにより、注目する輝度階級内の輝度値に対応する度数が求められる。
例えば、最小輝度階級(輝度値0〜7)の度数は、最小輝度階級から2番目の輝度階級(輝度値8〜15)における最初の輝度値8に対応づけ、最小輝度階級から2番目の輝度階級(輝度値8〜15)の度数は、最小輝度階級から3番目の輝度階級(輝度値16〜23)における最初の輝度値16に対応づける。また、輝度値0には、度数0が対応づけられる。
このとき、最小輝度階級から(k−1)番目(k=2〜32)の輝度階級の度数をfk−1とし、k番目の輝度階級の度数をfとすると、当該k番目の輝度階級内におけるx番目(x=1〜n)の輝度値の度数f(x)は、次式(1)により表される。
トーンカーブ記憶部16には、正規化部14により正規化された後、度数補間部15により線形補間された積算ヒストグラムが、コントラストを補正するためのトーンカーブとして保持される。なお、積算ヒストグラムを正規化してから線形補間によって輝度階級内の各輝度値の度数を求めるのに代えて、線形補間によって輝度階級内の各輝度値の度数を求めた後に、積算ヒストグラムを正規化するような構成であってもよい。
輝度変換部17は、正規化部14により正規化された積算ヒストグラムに基づいて、処理領域ごとに入力画像の輝度情報を変換し、出力画像を生成する。この輝度変換部17は、度数補間部15により線形補間された積算ヒストグラムを処理領域ごとのトーンカーブとして用いて入力画像の輝度情報を変換する。
重み算出部18は、横方向及び縦方向に互いに隣接する4つの処理領域のトーンカーブを重み付けするために、補間領域内の注目画素について、注目画素の補間領域内における横方向及び縦方向の位置に応じて異なる2次元の重みを求める。補間領域は、注目画素を含む矩形領域であり、横方向及び縦方向に互いに隣接する4つの処理領域の中心を頂点とする。
輝度変換部17は、重み算出部18によって求められた2次元の重みを用いて互いに隣接する4つの処理領域のトーンカーブを加重平均することにより、注目画素のトーンカーブを求め、輝度情報を変換する。
図2は、図1の画像処理装置1におけるコントラスト補正時の動作の一例を模式的に示した説明図であり、入力画像2及びヒストグラムが示されている。図中の(a)には、多数の処理領域3に分割された入力画像2が示され、(b)には、処理領域3内の画素の輝度情報から作成されたヒストグラムが示されている。
入力画像2は、例えば、横方向の画素数WがW=1920、縦方向の画素数HがH=1080の画像である。一方、処理領域3は、例えば、横方向の画素数w1がw1=128、縦方向の画素数h1がh1=8、全画素数n1が2の10乗個の矩形領域である。
この様に2のm乗個(mは1以上の整数)の画素からなる矩形領域を処理領域3として入力画像2を分割することにより、積算ヒストグラムを正規化するための除算処理をビットシフトによって行うことができる。この入力画像2は、多数の処理領域3に均等に分割されている。
ヒストグラムは、輝度レンジを複数の輝度階級に分割し、輝度階級ごとに画素数を計数することによって作成される。この例では、輝度レンジが7つの輝度階級に均等に分割され、画素数がそれぞれ求められている。
階級幅nがn=8、階級数=32である場合、例えば、最小輝度階級には、輝度値=0〜7が属し、次の輝度階級には、輝度値=8〜15が属している。また、最大輝度階級には、輝度値=248〜255が属している。
図3は、図1の画像処理装置1におけるコントラスト補正時の動作の一例を模式的に示した説明図であり、積算ヒストグラムが示されている。図中の(a)には、ヒストグラムの画素数を最小輝度階級から順に積算した積算ヒストグラムが示されている。積算ヒストグラムの最小輝度階級には、元のヒストグラムの最小輝度階級の画素数が対応づけられる。
最小輝度階級の次の輝度階級には、最小輝度階級の画素数を元のヒストグラムにおける次の輝度階級の画素数に加算した値が積算値として対応づけられる。同様に、最小輝度階級から3番目の輝度階級には、最小輝度階級から2番目の輝度階級の画素数を元のヒストグラムにおける3番目の輝度階級の画素数に加算した値が積算値として対応づけられる。
図中の(b)には、最大輝度階級の積算値が輝度の上限値と一致するように正規化した積算ヒストグラムが示されている。最大輝度階級の積算値は、処理領域3の全画素数n1と一致することから、各輝度階級の積算値に対し、255/n1を乗算することにより、正規化された積算ヒストグラムが得られる。
図4は、積算ヒストグラムの線形補間によって得られるトーンカーブの一例を示した図である。図中の(a)には、高輝度の画素が多い処理領域3のトーンカーブが示され、(b)には、低輝度の画素が多い処理領域3のトーンカーブが示されている。トーンカーブは、輝度の入力値を出力値に対応づける。
高輝度の画素が多い処理領域3のヒストグラムから作成されるトーンカーブは、原点を通って傾きが1の直線に対し、下に凸の曲線であり、低輝度側でコントラストが縮小される一方、高輝度側でコントラストが拡大される。
低輝度の画素が多い処理領域3のヒストグラムから作成されるトーンカーブは、原点を通って傾きが1の直線に対し、上に凸の曲線であり、低輝度側でコントラストが拡大される一方、高輝度側でコントラストが縮小される。
この様に処理領域3の輝度分布に応じてトーンカーブが自動調整されるため、逆光で撮影された画像等、低輝度の画素が多い領域と高輝度の画素が多い領域とがともに存在する画像であっても、それらの領域を同時に鮮明化することができる。
図5は、図1の画像処理装置1におけるコントラスト補正時の動作の一例を模式的に示した説明図であり、注目画素4を含む補間領域5が示されている。注目画素4は、入力画像2内の任意の画素である。
補間領域5は、処理領域3間でトーンカーブが異なることに起因して処理領域3の境界が目立つのを防止するために、トーンカーブを隣接する処理領域3間で補間する際の処理単位である。この補間領域5は、注目画素4の近傍の処理領域3のうち、横方向及び縦方向に互いに隣接する4つの処理領域3a〜3dの中心を頂点とする矩形領域からなる。
補間領域5内における注目画素4の位置は、処理領域3aの中心を原点とし、原点と処理領域3cの中心とを通る縦方向の直線をs軸、原点と処理領域3bの中心とを通る横方向の直線をt軸とする座標(s,t)を用いて表すことができる(0≦s≦1,0≦t≦1)。
トーンカーブを補間するための2次元の重みw(s,t)は、s及びtを用いて表される。注目画素4の度数g(x)は、処理領域3a〜3dから得られるトーンカーブの度数をそれぞれfi,j(x),fi,j+1(x),fi+1,j(x),fi+1,j+1(x)とすると、これらのトーンカーブから双一次曲面を形成することによって求められ、次式(2)により表される。
上式(2)において、度数fi,j(x),fi,j+1(x),fi+1,j(x),fi+1,j+1(x)の各係数が2次元の重みw(s,t)である。また、入力画像2が1920×1080画素の画像であり、処理領域3が128×8画素の領域であれば、処理領域3の位置は、135行15列の行列を用いて表すことができる(1≦i≦135,1≦j≦15)。
補間領域5内の注目画素4について、注目画素4の位置座標(s,t)に応じた重み付けがされるため、隣接する処理領域3間でトーンカーブが異なることに起因して処理領域3の境界が目立つのを抑制することができる。
図6は、コントラスト補正処理によって得られた出力画像の一例を示した図である。図中の(a)には、入力画像が示され、(b)には、階級幅nがn=1である場合の出力画像が示され、(c)には、階級幅nがn=8である場合の出力画像が示されている。図中には、走行中の車両を被写体として撮影した画像が示されている。
この入力画像は、全体的に輝度が低く、黒ずんでいて被写体の様子が判然としない。これに対し、(b)及び(c)の出力画像は、コントラスト補正処理によって鮮明化され、被写体の様子を容易に確認することができる。
特に、(c)の出力画像では、輝度階級に幅を持たせたことにより、ヒストグラムの急激な変化が線形補間によって平滑化されるため、過度な補正が軽減され、自然な階調変化の画像が得られている。一方、(b)の出力画像では、過度な補正により、カメラのホワイトノイズ等の影響による画質の粗さが強調されている。
図7のステップS101〜S111は、図1の画像処理装置1におけるコントラスト補正時の動作の一例を示したフローチャートである。まず、画像処理装置1は、入力画像2を多数の処理領域3に分割し(ステップS101)、処理領域3内の画素の輝度情報に基づいて、輝度階級ごとの画素数からなるヒストグラムを生成する(ステップS102)。
次に、画像処理装置1は、ヒストグラムの画素数を最小輝度階級から順に積算して積算ヒストグラムを求め(ステップS103)、処理領域3内の全画素数n1に基づいて、積算ヒストグラムを正規化する(ステップS104)。そして、画像処理装置1は、輝度階級内の各輝度値に対応する度数を積算ヒストグラムの線形補間によって求めることにより、トーンカーブを生成する(ステップS105)。
画像処理装置1は、入力画像2における全ての処理領域3についてトーンカーブが得られるまで、ステップS102からステップS105までの処理手順を繰り返す(ステップS106)。
次に、画像処理装置1は、補間領域5内の注目画素4について、注目画素4の補間領域5内における横方向及び縦方向の位置に応じて異なる2次元の重みw(s,t)を求め(ステップS107)、4つの処理領域3a〜3dのトーンカーブの度数fi,j(x),fi,j+1(x),fi+1,j(x),fi+1,j+1(x)を加重平均することにより、トーンカーブを合成して注目画素4の度数g(x)を求める(ステップS108)。
画像処理装置1は、度数g(x)を用いて入力画像2における注目画素4の輝度情報を変換することにより、出力画像を生成する(ステップS109)。画像処理装置1は、補間領域5内の全ての画素について度数g(x)が得られるまで、ステップS107からステップS109までの処理手順を繰り返す(ステップS110)。また、画像処理装置1は、入力画像2における全ての補間領域5について度数g(x)が得られるまで、ステップS107からステップS110までの処理手順を繰り返す(ステップS111)。
本実施の形態によれば、入力画像2を複数の処理領域3に分割し、正規化された積算ヒストグラムを用いて処理領域3ごとに入力画像2の輝度情報を変換するため、低輝度の画素が多い領域と高輝度の画素が多い領域とを同時に鮮明化することができる。また、輝度階級に幅を持たせ、輝度階級内の各輝度値に対応する度数が線形補間によって求められるため、過度の補正を抑制することができる。
さらに、補間領域5内の注目画素4について、注目画素4の位置座標(s,t)に応じた重み付けがされるため、隣接する処理領域3間でトーンカーブが異なることに起因して処理領域3の境界が目立つのを抑制することができる。また、2のm乗個の画素からなる矩形領域を処理領域3として入力画像を分割するため、積算ヒストグラムを正規化するための除算処理をビットシフトによって行うことができる。
なお、本実施の形態では、積算ヒストグラムを正規化した後に、2次元の重みw(s,t)を用いて処理領域3間の補間処理を行う場合の例について説明したが、本発明は、これに限定するものではない。例えば、2次元の重みw(s,t)を用いて4つの処理領域3の度数を加重平均する際に、度数を正規化する処理をまとめて行うような構成であってもよい。
1 画像処理装置
11 領域分割部
12 ヒストグラム生成部
13 積算ヒストグラム算出部
14 正規化部
15 度数補間部
16 トーンカーブ記憶部
17 輝度変換部
18 重み算出部
2 入力画像
3 処理領域
4 注目画素
5 補間領域

Claims (4)

  1. 入力画像を2以上の処理領域に分割する領域分割手段と、
    上記処理領域内の画素の輝度情報に基づいて、輝度階級ごとの画素数分布を表すヒストグラムを生成するヒストグラム生成手段と、
    上記ヒストグラムの画素数を最小輝度階級から順に積算して積算ヒストグラムを求める積算ヒストグラム算出手段と、
    上記処理領域内の全画素数に基づいて、最大輝度階級の積算値が輝度の上限値と一致するように上記積算ヒストグラムを正規化する正規化手段と、
    正規化された上記積算ヒストグラムに基づいて、上記処理領域ごとに上記入力画像の輝度情報を変換し、出力画像を生成する輝度変換手段とを備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 上記輝度階級は、n個(nは2以上の整数)の連続する輝度値からなり、
    上記輝度階級内の各輝度値に対応する度数を上記積算ヒストグラムの線形補間によって求める度数補間手段を更に備え、
    上記ヒストグラム生成手段は、輝度レンジを2以上の上記輝度階級に分割して上記ヒストグラムを求め、
    上記輝度変換手段は、上記度数補間手段により線形補間された上記積算ヒストグラムを上記処理領域ごとのトーンカーブとして用いて上記入力画像の輝度情報を変換することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 注目画素を含む矩形領域であって、横方向及び縦方向に互いに隣接する4つの上記処理領域の中心を頂点とする矩形領域を補間領域とし、上記注目画素の上記補間領域内における横方向及び縦方向の位置に応じて異なる2次元の重みを求める重み算出手段を更に備え、
    上記輝度変換手段は、上記2次元の重みを用いて上記4つの処理領域のトーンカーブを加重平均することにより、上記注目画素のトーンカーブを求め、輝度情報を変換することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 上記領域分割手段は、2のm乗個(mは1以上の整数)の画素からなる矩形領域を上記処理領域として上記入力画像を分割することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の画像処理装置。
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