JP2018088915A - 飲料製造システムおよび飲料製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】超微細気泡による殺菌効果により、効率的、かつ品質の低下を抑えて殺菌された飲料の製造システムの提供。【解決手段】飲料が導入され、飲料内の粒子を粉砕して均一化する均一化装置110と、飲料に超微細気泡を生成可能な超微細気泡生成装置120とを備える飲料製造システム100であって、均一化装置は、粒子を粉砕して微細化する微細化部と、飲料と共に気体を微細化部に導入する気液混合部124とを有し、微細化部は、飲料と共に気体を通過させることにより、液中の気体を粉砕して微細気泡を生成し、超微細気泡生成装置は、微細化部で生成された微細気泡から超微細気泡を生成する。更に、超微細気泡生成装置が超音波により微細気泡を圧壊するバブル圧壊部122と、バブル圧壊部により圧壊された超微細気泡を含有するバブル含有飲料を貯留する貯留部123とを備え、微細化部はバブル圧壊部の上流に設けられている。【選択図】図1

Description

本発明は、牛乳や果汁等に代表される飲料を製造する飲料製造システムおよび飲料製造方法に関する。
従来知られるように、牛乳、果汁等に代表されるような飲料は、飲料の味や匂いに影響を与える粒子を有する。例えば、牛乳は、1〜10μm程度の粒径の脂肪球を液中に有し、また、例えば、果汁はペクチンのようなコロイド状の食物繊維を有する。これらの粒子は、その大きさによって、飲料の味や匂いを変化させるため、飲料の製造工程においては、これら粒子の粒径を均一化する処理を施されることがある。
そのような均一化処理を行う装置として、ホモジナイザと称される均一化装置があり、当該装置を製造工程に組み込んだ飲料製造システムは、従来からよく知られている。ホモジナイザには種々の装置があるが、例えば、特許文献1に記載の超高圧連続式ホモジナイザは、液体供給位置から液体配給位置にかけて往復動作して液体を圧力チャンバーに超高圧で供給するレシプロプランジャを備え、当該プランジャを進退させて液体を吸引および加圧供給するとともに、加圧供給された液体がホモジナイジングバルブを通過することにより、粒径の大きな粒子が粉砕されて微細な粒子として均一化する。
ところで、飲料は、その製造過程において殺菌が必要となる。殺菌方法には、薬液を混ぜる方法もあるが、経口される飲料においては、他の液体を混ぜることは敬遠され、例えば、牛乳では他の液体を混ぜることは法律で禁止されている。そのため、飲料の殺菌方法としては、加熱処理が一般的となっている。加熱処理による殺菌として、例えば、特許文献2には、超高温殺菌法(UHT法)について記載されている。
しかし、飲料を加熱する方法では、飲料そのものが熱により改質されてしまい、味や匂いが劣化してしまうのみならず、栄養素が破壊されてしまうという問題点があった。特に高温殺菌によれば、低温殺菌では死滅しない耐熱性菌の殺菌が可能になるが、飲料の品質が著しく低下するだけでなく、栄養素の破壊や変質の影響も大きい。例えば、牛乳における超高温瞬間殺菌法では、原乳に含まれるビタミンD、Eが失われ、イオン状カルシウムが消化性の悪いコロイド状カルシウムに変質し、消化性のよいホエイタンパク質の大半が劣化し、アミノ酸の一部が減少するなどの多くの問題を含んでいる。
そのような加熱殺菌の問題点を解決すべく、液体内にナノサイズの気泡のような超微細気泡を含有させることが提案されている。すなわち、超微細気泡の有する殺菌効果を飲料に適応し、安全な飲料を提供するものである。例えば、特許文献3に示す飲料水用生成装置等は、気体をナノサイズの気泡として存在させることで殺菌性や抗菌性などを長時間維持することを目的としている。
特表2007−532292号公報 特開2009−183311号公報 特開2011−62669号公報
しかし、引用文献3に記載された装置等は、水の殺菌を主目的としており、均一化装置が用いられる飲料製造システムについては記載されていない。また、一般的にも、均一化装置を利用した飲料製造システムに超微細気泡生成装置を組み込んで殺菌処理を行うことは考えられもしなかった。
(1)飲料が導入され、飲料内の粒子を粉砕して粒径を揃えることで均一化する均一化装置と、飲料に超微細気泡を生成可能な超微細気泡生成装置とを備える飲料製造システムであって、前記均一化装置は、粒子を粉砕して微細化する微細化部を備え、飲料と共に気体を前記微細化部に導入され、前記微細化部は、飲料と共に気体を通過させることにより、液中の気体を粉砕して微細気泡を生成し、前記超微細気泡生成装置は、前記微細化部で生成された微細気泡から超微細気泡を生成ことを特徴とする。
この飲料製造システムでは、均一化装置に飲料と共に導入された気体が、微細化部により飲料内の粒子と共に粉砕されて、微細気泡が生成される。生成された微細気泡は、超微細気泡生成装置により、さらに粒径の小さい超微細気泡に変換される。したがって、本発明に係る飲料製造システムでは、均一化装置により微細気泡が生成され、これを超微細気泡に変換することで、超微細気泡を生成するエネルギーの活用による殺菌効果により、効率的かつ、品質の低下を抑えて飲料を殺菌することができる。
(2)前記飲料製造システムにおいて、前記超微細気泡生成装置は、超音波により微細気泡を圧壊するバブル圧壊部と、前記バブル圧壊部により圧壊された超微細気泡を含有するバブル含有飲料を貯留する貯留部とを備え、前記微細化部は前記バブル圧壊部の上流に設けられてもよい。
そのような飲料製造システムによれば、微細化部により生成された微細気泡がバブル圧壊部により圧壊され超微細気泡に変換され、超微細気泡を含有するバブル含有飲料は貯留部に貯留される。これにより、この飲料製造システムでは、超微細気泡の抗菌作用に加え、超音波照射による殺菌や高圧印加による殺菌等の他の物理的殺菌作用が相まって、パスチャライゼーションと呼ばれている低温保持殺菌法(LTLT法:63℃-30分熱殺菌する方法)や高温短時間殺菌法(HTST法:72℃〜78℃-15秒間程度加熱殺菌する方法)、超高殺菌法(UHT法:135℃〜150℃-0.5〜15秒間加熱殺菌する方法)と同等以上の十分な殺菌効果を期待できる。
(3)一方で、前記飲料製造システムにおいて、前記超微細気泡生成装置は、超音波により微細気泡を圧壊するとともに、圧壊された超微細気泡を含有するバブル含有飲料を貯留する貯留部とを備え、前記微細化部は前記貯留部の上流に設けられていてもよい。
そのような飲料製造システムによれば、微細化部により生成された微細気泡が貯留部により圧壊されて超微細気泡に変換され、超微細気泡を含有するバブル含有飲料は、そのまま貯留部に貯留される。これにより、この飲料製造システムでは、超微細気泡の抗菌作用に加え、超音波照射による殺菌や高圧印加による殺菌等の他の物理的殺菌作用が相まって、パスチャライゼーションと呼ばれている低温保持殺菌法(LTLT法:63℃-30分熱殺菌する方法)や高温短時間殺菌法(HTST法:72℃〜78℃-15秒間程度加熱殺菌する方法)、超高殺菌法(UHT法:135℃〜150℃-0.5〜15秒間加熱殺菌する方法)と同等以上の十分な殺菌効果を期待できる。
(4)前記飲料製造システムにおいて、前記超微細気泡生成装置は、さらに、前記バブル圧壊部の上流に微細気泡を生成するバブル生成部を備え、前記微細化部は前記バブル生成部の上流に設けられていてもよい。
そのような飲料製造システムによれば、微細化部により生成されたバブル含有飲料が、バブル生成部を通過することで、微細気泡となっていない粒径の大きな気泡も剪断、圧壊等されて均一な微細気泡を有するバブル含有飲料が製造される。そして、バブル圧壊部は、均一な微細気泡含有飲料を供給されるため、確実かつ効率的に超微細気泡を生成することができる。
(5)一方で、前記飲料製造システムにおいて、前記微細化部で生成された微細気泡が、そのまま前記バブル圧壊部に供給されてもよい。そのようにすれば、バブル生成部が不要となり、安価な製造システムを構築することができる。
(6)前記飲料製造システムにおいて、前記貯留部に貯留されたバブル含有飲料を前記微細化部に再帰させる再帰流路を備えていてもよい。そのようにすれば、バブル含有飲料が超微細気泡に圧壊されるサイクルを循環することになり、所望の粒径のバブルを均一に含有するバブル含有飲料を確実に製造することができ、また、超微細気泡の抗菌作用に加え、超音波照射による殺菌や高圧印加による殺菌等の他の物理的殺菌を複数回作用させることができ、十分な殺菌効果を期待できる。
(7)本発明に係る他の一の飲料製造システムは、飲料が導入され、飲料内の粒子を均一化する均一化部と、飲料に超微細気泡を生成可能な超微細気泡生成部とを備え、前記均一化部は、飲料と共に気体を導入され、飲料と共に気体を通過させることにより、微細気泡を生成し、前記超微細気泡生成部は、前記均一化部で生成された微細気泡から超微細気泡を生成することを特徴とする。
この飲料製造システムでは、飲料と共に導入された気体が、均一化部で飲料内の粒子と共に均一化されて、微細気泡が生成される。生成された微細気泡はさらに粒径の小さい超微細気泡として超微細気泡生成部により変換される。したがって、本発明に係る飲料製造システムでは、均一化部により微細気泡が生成され、これを超微細気泡に変換することで超微細気泡を生成するエネルギーの活用による殺菌効果により、効率的かつ、品質の低下を抑えて飲料を殺菌することができる。
(8)本発明に係る他の一の飲料製造システムは、飲料が導入され、飲料内の粒子を均一化する均一化部と、超音波により微細気泡を圧壊するバブル圧壊部とを備え、前記均一化部は、飲料と共に気体を導入され、飲料と共に気体を通過させることにより、液中の気体を粉砕して微細気泡を生成し、前記バブル圧壊部は、前記均一化部で生成された微細気泡から超微細気泡を生成することを特徴とする。
この飲料製造システムでは、均一化部に飲料と共に導入された気体が、均一化部により飲料内の粒子と共に均一化されて、微細気泡が生成される。生成された微細気泡は超音波により圧壊されて、さらに粒径の小さい超微細気泡に変換される。したがって、本発明に係る飲料製造システムでは、均一化部により微細気泡が生成され、これを超微細気泡に変換することで超微細気泡を生成するエネルギーの活用による殺菌効果により、効率的かつ、品質の低下を抑えて飲料を殺菌することができる。
(9)本発明に係る他の一の飲料製造システムは、飲料が導入され、飲料内の粒子を分散して均一化する均一化装置と、飲料に超微細気泡を生成可能な超微細気泡生成装置とを備えることを特徴とする。この飲料製造システムでは、飲料が均一化装置され、飲料内の粒子を分散して均一化した後に、超微細気泡生成装置により超微細気泡を生成される。したがって、この飲料製造システムでは、粒子を均一化された飲料が、超微細気泡を生成するエネルギーの活用による殺菌効果により、効率的かつ、品質の低下を抑えて飲料を殺菌することができる。
(10)本発明に係る飲料製造方法は、飲料を導入され、飲料内の粒子を分散して均一化する均一化装置と、粒子の均一化された飲料に超微細気泡を生成する超微細気泡生成装置とを備える飲料製造システムを利用する。この飲料製造方法は、前記均一化装置に飲料と共に気体を導入すること、前記均一化された飲料に超音波を照射し、飲料内のバブルを圧壊することを含む。
この飲料製造方法では、均一化装置に飲料と共に導入された気体が、飲料内の粒子と共に粉砕されて、微細気泡が生成される。生成された微細気泡は超微細気泡生成装置により、さらに粒径の小さい超微細気泡として変換される。したがって、本発明に係る飲料製造方法では、均一化装置により微細気泡が生成され、これを超微細気泡に変換することで効率的かつ、品質の低下を抑えて飲料を殺菌することができる。
本発明は、効率的、かつ品質の低下を抑えて殺菌された飲料を提供することを目的とする。
本発明の第1の実施形態に係る飲料製造システムの機能ブロックを示す図である。 図1に示す飲料製造システムの均一化装置の高圧印加部を示す概略図である。 図1に示す飲料製造システムの均一化装置の微細化部を示す概略図である。 図1に示す飲料製造システムのバブル生成部を示す図である。 図1に示す飲料製造システムのバブル生成器を示す図である。 図1に示す飲料製造システムのバブル圧壊部を示す図である。 図1に示す飲料製造システムの貯留部を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る飲料製造システムの機能ブロックを示す図である。 本発明の第3の実施形態に係る飲料製造システムの機能ブロックを示す図である。 本発明の第4の実施形態に係る飲料製造システムの機能ブロックを示す図である。 飲料製造システムの変形例に係る貯留部を示す図であり、(A)は平面図、(B)は(A)のB−Bの断面図である。 図11の貯留部のバブル含有液導入口を示し、(A)はバブル含有液導入口の正面図、(B)はバブル含有液導入口の側面図を示す。
[第1の実施形態]
本発明の第1の実施形態に係る飲料製造システム100について、図1〜図7を参照して説明する。飲料製造システム100は、牛乳や果汁等に代表される飲料を製造する上で、飲料内の粒子の均一化、溶存酸素の除去および飲料の殺菌などを行う。本実施形態においては、主に、脂肪球などの粒子を含む牛乳の製造について説明する。しかし、飲料製造システム100は他の飲料に適用されてもよい。
図1は、飲料製造システム100の機能ブロック図を示す。飲料製造システム100は、主に、飲料を均一化する均一化装置110、飲料内にバブルを生成する超微細気泡生成装置120、飲料内の溶存酸素を脱気する脱気装置130を備える。
また、飲料製造システム100は、飲料を均一化装置110に導入する飲料導入部140、気体を均一化装置110および超微細気泡生成装置120に導入する気体導入部150、飲料を外部に取り出す取出部160、各部に冷却水を供給する冷却部170、超微細気泡生成装置120の後述する貯留部123を加圧する加圧部180、飲料を外部に排出する排出部190を備える。
本実施形態において、飲料導入部140は、原乳を導入することができ、気体導入部150は二酸化炭素ガスを導入することができる。しかし、飲料導入部140は、原乳の他に果汁等の他の飲料を導入できるようにしてもよく、気体導入部150は、酸素ガス、一酸化窒素ガス、窒素ガス等を導入できてもよく、各種の気体を切り替えて導入できるようにしてもよい。
飲料製造システム100の各装置、各部は、飲料製造システム100を集中管理する制御部101により管理される。制御部101は、外部の制御装置等と連携して、飲料製造システム100を制御してもよい。また、飲料製造システム100の各部は、他の制御装置等により制御されてもよい。
[均一化装置]
均一化装置110は、いわゆる高圧式バルブ型ホモジナイザである(例えば、特開2010−17623号公報を参照)。したがって、均一化装置110は、導入された飲料に、いわゆるプランジャポンプにより高圧を作用させ、流路に設けられたホモバルブの微細な間隙より飲料を噴出させる。その際に、飲料内の粒子が、当該間隙で衝突、剪断されることにより粉砕されて微細化される。これにより、飲料内の粒子のうち粒径の比較的大きなものが微細化されて、分散および均一化する。すなわち、均一化装置110は、飲料内の粒子を粉砕して微細化することにより均一化する。
本実施形態において、均一化装置110には、飲料導入部140から飲料が導入されると共に、気体導入部150から気体が導入される。本実施形態において、飲料として牛乳(原乳)が導入され、気体として二酸化炭素ガスが導入される。この飲料と気体が気液混合器(図示しない)を介して高圧印加部111に導入され、微細化部119を通過することで、飲料内の粒子と気泡が微細化される。
図2は、飲料製造システム100の均一化装置110の高圧印加部111を示す概略側断面図である。高圧印加部111は、後述するように、プランジャ112をシリンダブロック113内で進退させることにより、飲料に高圧を作用させることができる。
高圧印加部111は、気体が混合された飲料を(図2の紙面方向から)導入される導入路114と、導入路114に接続されたディスチャージバルブ115と、ディスチャージバルブ115の下流(図2の上側)に設けられた加圧空間116と、加圧空間116内を進退可能で往復運動するプランジャ112と、加圧空間116の下流に設けられたサンクションバルブ117と、サンクションバルブ117に接続され、飲料を(図2の紙面方向に向けて)導出する導出路118とを備える。
本実施形態において、導入路114は紙背方向から飲料を導入する。また、導出路118は紙面方向に飲料を導出する。さらに、ディスチャージバルブ115およびサンクションバルブ117は導入路114から導出路118に向けた流れ(図2における下方から上方に向けた流れ)のみを許容する逆止弁として機能する。また、プランジャ112は、シリンダブロック113に設けられた加圧空間116内を往復運動(図2における矢印の方向)可能に駆動させる駆動機構(図示しない)に結合されている。駆動機構は、カムとモータ等から構成される。
導入路114からディスチャージバルブ115を介して加圧空間116に飲料が導入された状態で、プランジャ112が加圧空間116内を前進運動することにより加圧空間116が加圧される。加圧された飲料は、サンクションバルブ117を介して導出路118に、高圧を作用された状態で導出される。このとき、ディスチャージバルブ115は逆止弁の機能により加圧された飲料を導入路114に戻すことはない。
一方、プランジャ112が加圧空間116内から後退運動することにより、加圧空間116は減圧される。これにより、再び、ディスチャージバルブ115を介して飲料が導入路114から導入される。このとき、サンクションバルブ117は逆止弁の機能により導出された飲料を加圧空間116に戻すことはない。
このようなプランジャ112の往復運動により、高圧印加部111は、高圧が作用した飲料を導出路118から供給できる。本実施形態において、プランジャ112の前進運動の圧力は最大50MPaとすることが可能で、最大50MPaの高圧を飲料に作用させることができる。また、このとき、飲料は高圧を作用させることにより急激な温度上昇を生じる。
さらに、プランジャ112は、その先端面が前進時に加圧空間116の内面に当たるように設計され、さらに、プランジャ112の先端面は微細な突起が設けられている(図示しない)。そのようにすれば、プランジャ112先端が収容空間の内面に当たるときに微細な空間が形成され、その空間内において粒子や気泡が微細化される。
図3は、飲料製造システム100の均一化装置110の微細化部119を示す概略側断面図である。均一化装置110において、高圧印加部111の導出路118から導出された飲料は、高圧が作用された状態で微細化部119に供給される(図3における矢印の方向)。なお、複数の高圧印加部111を並列に接続し、タイミングを調整することで、微細化部119に供給する飲料の圧力を一定に保持することもできる。なお、微細化部は、バルブに微細な間隙を形成し、高圧を作用させた液体をその微細な間隙に通すことにより、液体中の粒子を微細化する、いわゆるバルブ型であるが、飲料内の粒子および気泡を微細化できれば、他の構成であってもよい。
微細化部119は、高圧を作用された状態で供給された飲料が均質バルブ119aを通過する。均質バルブ119aは、微細な間隙119bが設けられており、この微細な間隙を通過する際に、粒子や気泡が衝突、剪断されて微細化して均一化する。この間隙を調整することにより、粒子や気泡を所望の粒径に調整することができる。一般に、均質バルブを通過した粒子および気泡は、1μm前後のサイズに微細化される。しかし、気泡は、数μm〜数十μmのマイクロオーダーに微細化されてもよい。
本実施形態において、均一化装置110は、高圧印加部111と微細化部119とを備える高圧式バルブ型ホモジナイザであるが、飲料内の粒子を微細化、均一化できれば、他の構成であってもよい。例えば、超音波式、撹拌式等の他の方式でもよく、バルブ型に限らずノズル型等の他の型式であってもよい。しかし、高圧式の均一化装置では、飲料に高圧を作用させることによる殺菌効果を得ることができる。なお、均一化装置110は、一体的な1つの装置であってもよいし、分離されていくつかの別々の要素から構築されてもよい。すなわち、均一化装置110は、飲料製造システム100の均一化部として機能すればよい。
[超微細気泡生成装置]
再び図1を参照するに、超微細気泡生成装置120は、微細化された気泡を含有するバブル含有飲料を均一化装置110から導入され、微細気泡をさらに粒径の小さい超微細気泡に変換し貯留する。これにより、超微細気泡を含有する飲料が生成され、超微細気泡を生成するエネルギーの活用による殺菌効果より、飲料が殺菌される。
超微細気泡生成装置120は、主に、飲料内にバブルを生成し、バブル含有飲料を製造するバブル生成部121と、バブル生成部121から供給されたバブル含有飲料内のバブルを圧壊するバブル圧壊部122と、バブル圧壊部122から供給されたバブル含有飲料を貯留する貯留部123とを備える。バブル生成部121と、バブル圧壊部122と、貯留部123とは、相互に接続されており、バブル含有飲料を循環させる循環経路(ループ)を形成している
超微細気泡生成装置120は、後述するように気体導入部150から飲料に気体を導入し、微細気泡を生成すると共に、貯留部123を介して均一化装置110から供給されたバブル含有飲料の微細気泡をさらに微細化する。これにより、十分に微細化された微細気泡を含有するバブル含有飲料がバブル圧壊部122に供給される。バブル圧壊部122は、十分に微細化された気泡を含有するバブル含有飲料が供給されるため、さらに粒径の小さい超微細気泡を効率的に生成できる。
図4は、超微細気泡生成装置120のバブル生成部121の概略図であり、(A)はポンプ126の上流に気液混合器124が位置するバブル生成部121の概略図であり、(B)は気液混合器124の上流にポンプ126が位置するバブル生成部121Bの概略図である。
バブル生成部121は、飲料および気体を混合させる気液混合器124と、気液混合器124により気体が混合された気泡含有飲料を供給され、微細気泡含有飲料を生成するバブル生成器125と、気液混合器124から気泡含有飲料をバブル生成器125に供給するためのポンプ126とを備える(例えば、特開2015−186781号公報を参照)。
気液混合器124は、ポンプ126の上流側に設けられており、後述する貯留部123に接続され、また気体導入部150に逆止弁151を介して接続されている。気液混合器124は、再帰流路103を介して、均一化装置110から一旦貯留部123に供給された飲料、または貯留部123に貯留されたバブル含有飲料を供給される。気液混合器124では、ポンプ126の吸引力を利用して飲料と同時に気体が吸引され、気体は気泡となって飲料に含有される。したがって、バブル生成部121では、ポンプ126から気泡を含有した飲料がバブル生成器125に供給される。
バブル生成部121の変形例であるバブル生成部121Bでは、気液混合器124の上流にポンプ126が位置し、ポンプ126は再帰流路103を介して貯留部123に接続されており、気液混合器124は逆止弁151を介して気体導入部150に接続されている。これにより、本変形例では、貯留部123から供給された飲料はポンプ126を介して気液混合器124に導入され、気液混合器124内で気体導入部150から導入された気体と混合され、バブル生成器125に供給される。すなわち、飲料は、本変形例のように気液混合器124からバブル生成器125に導入されてもよい。
図5は、超微細気泡生成装置120のバブル生成器125の概略断面図である。バブル生成器125は、バブル生成器125は、気液混合器124から供給される気泡含有液を旋回させながら圧壊させる旋回圧壊部1251と、圧壊された微細気泡を含有するバブル含有液を一定時間滞留させる畜養部1252と、一定時間滞留された後のバブル含有液を高濃度に発泡させる発泡部1253と、高濃度に発泡したバブル含有液を減圧する減圧部1254とを備える。
旋回圧壊部1251は、配管1251aと、配管1251aに挿入して固定される軸状部材1251bと、軸状部材1251bに固定して取り付けられた第1および第2の鍔状部材1251c、1251dとを備える。配管1251aは、円柱状の収容空間を有し、軸状部材1251bは、円盤部材1251eを介して配管1251aの一方側に取り付けて固定される。
第1の鍔状部材1251cは、配管1251aの断面と略同一径の円盤形状に形成され、第2の鍔状部材1251dは、第1の鍔状部材1251cよりも小さい径の円盤形状に形成されている。第1の鍔状部材1251cおよび円盤部材1251eにはバブル含有液を通過させる貫通孔1251fが形成されている。
旋回圧壊部1251は、気液混合器124から気泡含有液を導入され(矢印f1)、内部で気泡含有液を旋回しながら加速および撹拌して(矢印f2およびf3)、畜養部1252に導出する(矢印f4)。このとき、第1の鍔状部材1251cの貫通孔1251fでは、バブルが剪断圧壊されるとともに、バブル含有液が上流側では加圧され、下流側では減圧される(矢印f3)。これにより、バブル含有液のバブル濃度が向上する。また、第2の鍔状部材1251dの側周では、バブル含有液が旋回するとともに、撹拌されて気液混合部として作用する(矢印f2)。このように、旋回圧壊部1251は、従来よく知られるスタティックミキサー式のマイクロバブル発生装置として機能する。
畜養部1252は、旋回圧壊部1251の挿入された管状部材から形成され、旋回圧壊部1251を通過することによりバブル濃度の向上したバブル含有液を導入されて(矢印f4)一定時間滞留させ、その後に発泡部1253にバブル含有液を導出する(矢印f5)。これにより、バブル含有液内のバブルの保有電荷量、ゼータ電位を均一とすることができる。したがって、畜養部1252では、バブル含有液のバブルの粒径を揃えることができる。
また、畜養部1252は、畜養加圧器(図示しない)に接続されており、畜養部1252内を所定の圧力に加圧することができる。これにより、余剰気体による加圧圧縮効果を活用して、畜養部1252内の圧力を一定圧力に高めることで、バブル濃度を向上させる機能を有する。なお、図2において、畜養部1252にドレイン配管1256を示すが、通常時は閉鎖され、装置の停止時に管内の残留液を排出したり、蒸気滅菌等に利用される。
発泡部1253は、3つの配管から形成され、円柱状の通路部1253aと下流ほど径の広い切頭円錐状の通路部1253bとを備える。各配管の境界には、中央にスリット孔1253cを設けられたスリット板1253dが設けられており、バブル含有液は、発泡部1253に導入され(矢印f5)、スリット板1253dの中央に形成されたスリット孔1253cを通って円柱状の通路部1253aを通過する(矢印f6)。この2つのスリット孔1253cを通過することにより、バブル含有液は、上流側から2つ目の配管内の円柱状の通路部で乱流を生じながら(f7)再加圧される。
さらに、再加圧されたバブル含有液は、切頭円錐状の通路部1253bに流れ込み、切頭円錐状の通路部のテーパに沿って拡散するように流れることにより(矢印f8)、減圧されてバブル含有液の濃度が向上する。
減圧部1254は、管状部材から形成され、切頭円錐形状の拡散空間1254aと、円柱状の滞留空間1254bと、円柱状の導出空間1254cとを備える。バブル含有液は、拡散空間1254aにて拡散して流れ(矢印f9)、減圧されることにより発泡して高濃度化する。また、バブル含有液は、滞留空間1254bにて一時滞留して、バブル含有液内のバブルの保有電荷量、ゼータ電位を均一とする。これにより、バブル含有液のバブルの粒径を揃えることができる。そして、導出空間1254cを経てバブル生成器125から導出される(矢印f10)。
バブル生成部121では、気液混合器124から供給された気泡含有液がバブル生成器112の旋回圧壊部1251、畜養部1252、発泡部1253および減圧部1254を経ることで、気泡含有液の気泡から第1のバブルが生成される。これにより、バブル生成部121は、第1のバブルを含有する第1のバブル含有液をバブル圧壊部122に供給することができる。本実施の形態において、バブル生成部121は、第1のバブルとして、マイクロオーダーの均一な粒径を高濃度に有するマイクロバブルを生成する。
本実施の形態に係る飲料製造システム100のバブル生成部121は、旋回圧壊、畜養、発泡(加圧減圧)および減圧の機能を有し、低揚程能力のポンプであるエア式ベローズポンプや同式ダイヤフラムポンプでも微細均一化高濃度マイクロバブルを生成することが可能となり、しかも、マグネットポンプや軸流ポンプでも更なる濃度向上が可能となる。このため、これらの機能により、ポンプ126の種類を選ばないバブル発生装置が可能となる。
また、バブル生成器125の配管および管状部材は、ステンレスを材料に製造され、各継手部はフェルール構造を採用し、サニタリークランプ(図示なし)にて固定する。これにより、バブル生成器125は、組み立て容易でありながら、サニタリー性を確保し、かつ蒸気殺菌のような定置滅菌(SIP:Sterilization in Place)を可能としている。したがって、バブル含有液を構成する液体に飲料等を用いた場合であっても、衛生的に優れた機能を発揮する。
バブル生成部121は、バブル圧壊部122で圧壊される第1のバブルを生成できれば、他の構成であってもよい。例えば、従来よく知られる旋回流方式のバブル生成装置(特開2006−117365号公報を参照)、加圧剪断方式のバブル生成装置(特開2006−272232号公報を参照)等をバブル生成器125として利用することができる。しかし、均一な粒径を有するバブルをバブル圧壊部122に供給するためには、本実施の形態に係るバブル生成器125を用いることが望ましい。
図6は、超微細気泡生成装置120のバブル圧壊部122の概略図を示し、(A)はバブル圧壊部122の側面図を示し、(B)はバブル圧壊部122の正面図を示す。バブル圧壊部122は、バブル生成部121のバブル生成器125に接続され、バブル生成部121で製造されたバブル含有飲料を通過させる通路122aと、通路122aの周囲を覆う外装体122bとを備え、通路122aと外装体122bとから中間空間122cを有する二層構造とされている。バブル圧壊部122は、通路122aが水平方向に延びるように配置されている。
外装体122bには、複数の超音波振動子122dが設けられており、各超音波振動子122dは、通路122aに向けて超音波を照射する。通路122aと外装体122bの間の中間空間122cには伝搬液が充填され、超音波振動子122dから照射された超音波は、伝搬液を介して通路122aの内部に伝搬され、通路122aの内側を流れるバブル含有飲料を超音波圧壊する。このとき、飲料内の微細気泡のみならず、粒子も圧壊される。
伝搬液は、冷却部170から供給される冷却水であり、外装体122bに設けられた伝搬液導入口122hから中間空間122cに導入され、伝搬液導出口122iから導出される。バブル圧壊部122は、超音波振動子の超音波照射により、通過するバブル含有飲料が加熱される。しかし、伝搬液がバブル圧壊部122を冷却する作用も有し、冷却液の流量により、バブル圧壊部122を通過するバブル含有飲料の温度を調整できる。
通路122aは、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)を材料としたパイプから形成されている。これにより、通路122aは、円形の断面を有し同一径で円柱状に延び、均一な流路を形成している。通路122aはバブル生成部121と貯留部123とに介在するように接続されており、バブル生成部121から供給されたバブル含有飲料は、通路122aの内側に充満した状態で貯留部123まで流される。
外装体122bは、ステンレスを材料とし、正六角形の断面を有する六角柱状に延びる側周部材122eと、側周部材122eを延在方向の両側から挟む円板状の一対の平面部材122fとからなる。両平面部材122fは、中央に通路122aをはめ込まれて、側周部材122eの六角形の中央に通路122aが延びるように通路122aを固定している。これにより、通路122aの外側と外装体122bの側周部材122eには中間空間122cが形成され、通路122aの外周と、六角形の側周部材122eの各面は、それぞれ同様の中間空間を形成している。
外装体122bは、六角柱の各面に超音波振動子122dを取り付けられている。超音波振動子122dは、通路122aの延在方向に2段に分けて設けられており、バブル生成部121側を前段の超音波振動子群、貯留部123側を後段の超音波振動子群としている。各段の超音波振動子群は、通路122aの中心軸から放射状に設けられた6つの超音波振動子122dからなる。対向する2つの超音波振動子122dが一対の発振子対となり、6つの超音波振動子122dは3対の発振子対となっている。各超音波振動子は、周波数および出力を制御部101により調整可能とされている。本実施形態において、12個の超音波振動子122dは、それぞれ、同一周波数、同一出力で超音波を照射している。
これら6つの超音波振動子122dは、それぞれが、通路122aの中央の一点に向けて超音波を照射している。したがって、各超音波振動子122dは、それぞれ異なる位置から径方向の異なる方向に向けて、かつ通路の中心に向かうように径方向の内側に向けて超音波を照射する。これにより、通路122aを流れるバブル含有飲料が超音波により流れを阻害されることが抑止される。特に各一対の発振子対は、対向する位置から対向する方向に向けて超音波を発振している。これにより、通路122aの中央から超音波圧壊場が形成され、通路122aを通過するバブル含有飲料が圧壊されて、粒径の均一な超微細気泡が生成される。
バブル圧壊部122では、複数の方向から超音波が照射され、超音波の集中する場所に超音波圧壊場が形成される。したがって、本実施形態において、各超音波振動子群が、それぞれ、通路122a内に超音波圧壊場を形成する。前段の超音波振動子群により形成された超音波圧壊場で微細気泡の全てが圧壊されなかったとしても、後段の超音波振動子群により形成された超音波圧壊場が残りの微細気泡を圧壊するため、本実施形態に係るバブル圧壊部122では、確実に微細気泡を圧壊し、均一な超微細気泡を生成できる。本実施形態において、バブル圧壊部122は、超微細気泡として、いわゆるウルトラファインバブルを生成する。
本実施形態において、バブル圧壊部122の通路122aは、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)を材料としているが、PVC(ポリ塩化ビニル)等の他の樹脂を材料としていてもよいし、衛生面で問題のない金属を材料としてもよい。また、バブル圧壊部122は、通路122aと外装体122bとからなる二層構造とされているが、超音波を照射してバブルを圧壊できれば他の構成であってもよい。例えば、飲料を通過させても衛生面で問題のないステンレスのような金属を材料に単層構造の筒状部材を形成し、当該筒状部材の周囲に直接超音波振動子を配置し、内部に飲料を通過させるようにしてもよい。
本発明の実施の形態に係るバブル圧壊部122は、超音波圧壊場を形成し、飲料内の微細気泡を圧壊して超微細気泡に変換する。このとき、飲料内の粒子、すなわち飲料が原乳の場合は脂肪球が圧壊されて均一化する効果も得られる。また、超音波圧壊場は、連続的に超音波を照射されて形成されており、超音波圧壊場には紫外線が発生する。これにより、超音波圧壊場を通過する飲料は、紫外線による殺菌効果を得られる。
さらに、バブル圧壊部122では、超音波圧壊場を形成する超音波が飲料に照射されることにより、液中でキャビテーションにより無数の真空気泡が生じる。したがって、バブル圧壊場では、真空気泡が破裂することにより細菌の細胞壁を破壊し、一般生菌やレジオネラ菌、大腸菌等を殺菌する殺菌効果を得られる。
図7は、超微細気泡生成装置120の貯留部123の概略図を示し、(A)は貯留部123の平面図を示し、(B)は貯留部123の正面図を示し、(C)は貯留部123の側面図を示し、(D)は貯留部123の底面図を示す。
貯留部123は、図7に示すように、主に、円柱状のタンク容器123aと、タンク容器123aを覆う外装容器123bとからなる。タンク容器123aは、バブル含有飲料を貯留するための所定量の容積を有する貯留空間123cを形成する。また、タンク容器123aと外装容器123bとの間には、冷却部170から冷却水が供給される冷却空間123dが形成される。
貯留部123は、さらに、飲料導入部140に接続される原液導入口123eと、バブル圧壊部122に接続されるバブル含有飲料導入口123fと、再帰流路103に接続される再帰導出口123gと、取出部160に接続されるバブル含有飲料導出口123hと、排出部190に接続される排出口123iと、加圧部180に接続される加圧口123jとを備え、これらがタンク容器123aに設けられている。
原液導入口123eは、主に、円筒のパイプからなり、タンク容器123aの上面からタンク容器123a内に連通し、飲料導入部140から原液をタンク容器123aの頂面位置に供給する。これにより、貯留空間123cの頂部から原液が供給される。また、加圧口123jは、主に、円筒のパイプからなり、タンク容器123aの上面からタンク容器123a内に連通し、加圧部180からの圧力をタンク容器123aの貯留空間123c内に印加する。
バブル含有飲料導入口123fは、主に、円筒のパイプからなり、タンク容器123aの上面から、タンク容器123a内の底面部から1/2の高さ位置まで延在し、タンク容器123aの上側からバブル含有飲料を供給する。バブル含有飲料は、粒径の小さい気泡ほど下方に拡散する傾向がある。
したがって、本実施形態において、タンク容器123aの底部には、いわゆるウルトラファインバブルの存在が支配的なNB領域が形成され、その上側には、ウルトラファインバブルと、いわゆるファインバブルが混在するMN領域が形成され、さらにその上側にはファインバブルの存在が支配的なMB領域が形成される。各領域は、液体の貯留量や装置の動作状況によりタンク容器123a内の位置が変動する。
バブル含有飲料導入口123fのパイプは、L字形状に折り曲げられており、水平方向にバブル含有飲料を吐出する。これにより、バブル含有飲料は、水平方向に吐出圧を受け、貯留空間123c内で撹拌される。しかし、バブル含有飲料は上下方向に吐出圧を受けることがないため、粒径の小さいバブルが貯留空間の下方で高濃度化することを妨げない。
再帰導出口123gは、主に、円筒のパイプからなり、タンク容器123aの底部から、タンク容器123a内の底部から1/4の高さ位置まで延在し、タンク容器123aの底部から1/4の高さ位置のバブル含有飲料を再帰流路103に導出し、バブル含有飲料をバブル生成部121に再帰させる。
再帰導出口123gのパイプは、L字形状に折り曲げられており、水平方向にバブル含有飲料を吸引する。これにより、バブル含有飲料は、水平方向に吸引圧を受け、貯留空間123c内で撹拌される。しかし、バブル含有飲料は上下方向に吸引圧を受けることがないため、粒径の小さいバブルが貯留空間の下方で高濃度化することを妨げない。
バブル含有飲料導出口123hは、主に、円筒のパイプからなり、タンク容器123aの底部からタンク容器123aの下面に連通し、バブル含有飲料をタンク容器123aの底から取り出す。バブル含有飲料導出口123hは、減圧バルブを介して取出部160に接続されている。これにより、貯留空間123c内で加圧されたバブル含有飲料が、減圧バルブを介して、減圧されながら取出部160に導出されるため、高濃度化されたバブル含有飲料を取り出すことができる。取出部160はバブル含有飲料導出部として機能する。また、減圧バルブは、従来よく知られる直動式減圧弁、パイロット作動形式減圧弁等の減圧弁を利用できる。
排出口123iは、主に、円筒のパイプからなり、タンク容器123a内の底面からタンク容器123a外の下段に連通し、バブル含有飲料をタンク容器123aの底から排出する。さらに、貯留部123には、複数の水位センサが設けられており、制御部101が貯留部123内のバブル含有飲料の貯留量を管理することができる。
さらに、貯留部123には、圧力を測定する圧力トランスミッター(図示しない)と、タンク容器内の貯留空間123cを大気圧に開放するベントフィルター(図示しない)とが設けられている。圧力トランスミッターは、タンク容器123aに設けられ、電気的に制御部101に接続され、貯留空間123cの圧力を測定することができる。ベントフィルターは、タンク容器123aに設けられ、電気的に制御部101に接続され、貯留空間123cからの通気路を確保しながら、貯留空間123c内の圧力調整を可能とする。
本実施形態において、タンク容器123aは、SUS316LやSUS304等のステンレス材料が使用される。しかし、タンク容器123aは、他のステンレスのような金属または、PVC(ポリ塩化ビニル)、PP(ポリプロピレン)、PVDF(ポリフッ化ビニリデン)、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)等の樹脂、石英等を材料としてもよい。タンク容器123aは、樹脂材料の場合には上部を樹脂溶接や接着などで完全密閉構造とされ、金属材料や樹脂材料においてはフランジ構造が採用される場合もある。石英を材料とする場合には、PTFE、バイトン等のシール材を介して密閉構造とされる場合もある。
貯留部123が密閉構造となることにより、貯留空間123cは大気から隔離され、貯留空間123cを加圧部180により加圧することが可能になる。また、ベントフィルターにより、加圧された貯留空間123cの圧力調整も可能となる。貯留空間123cの圧力は、制御部101が、圧力トランスミッターにより貯留空間123c内の圧力を測定し、加圧部180とベントフィルターにより、所定の値に調整される。
本実施形態において、加圧部180は、0.6MPa程度まで貯留空間123cを加圧することができる。また、貯留部123は、加圧部180を作動しない場合であっても、バブル生成部121から圧送されるバブル含有液により、0.01MPа〜0.05MPa程度加圧される。そして、貯留部内の圧力が0.01MPa〜0.05MPaである場合に、バブル含有液のバブル濃度を高濃度化することを発明者は見出した。この現象を利用し、飲料製造システム100において、貯留部内の圧力を0.01MPa〜0.05MPaとなるように貯留部内の圧力を調整することにより、高濃度のバブル含有液を製造することができる。
さらに、制御部101は、冷却部170から冷却空間123dに供給される冷却水の量を管理し、貯留空間123cに貯留されたバブル含有飲料の温度を調整できる。
本実施形態に係る超微細気泡生成装置120は、バブル含有飲料供給部と貯留部123が分離されている。これにより、バブル含有飲料供給部は貯留部123の容量に影響を受けずに、粒径の均一なバブル含有飲料を一定量連続して供給し、バブル含有飲料は貯留部123において貯留されるので、貯留部123でバブルが凝集することが抑止される。
[脱気装置]
脱気装置130は、再帰経路105に接続されており、貯留部123からバブル含有飲料を導入され、当該バブル含有飲料を脱気した後に、再び貯留部123に再帰させる。脱気装置130は常時運転するものではなく、必要に応じて適宜作動させることができる。例えば、バブル圧壊部122を作動させる前または作動させた後に脱気を行ってもよいし、バブル圧壊部122を作動させている最中に脱気を行ってもよい。脱気のタイミングは適宜選択できる。
脱気装置130は、ケーシング内で回転する軸に取り付けられた羽根車の遠心力によって気体と飲料とを分離することができる(例えば、特表2004/058380号公報を参照)。このような装置は、連続的に脱気が可能となるため、加熱や減圧による装置のようにバッチ処理が不要となる。
また、遠心分離式の装置のように圧力環境による問題も解決される。したがって、本実施形態に係る超微細気泡生成装置120のように、飲料の圧力調整が可能で連続的な処理が必要とされる装置と連携することに適している。しかし、脱気装置130は、飲料に含まれる気体、特に溶存酸素を脱気できれば、他の加圧式装置、減圧式装置、遠心分離式装置のような他の装置であってもよい。脱気装置は、飲料液中に溶存する気体や気泡を脱気する脱気部として機能する。
第1の実施形態に係る飲料製造システム100において、飲料導入部140は、均一化装置110を介して、貯留部123に接続されている。気体導入部150は、均一化装置110およびバブル生成部121に接続されている。貯留部123は、再帰流路103を介してバブル生成部121に接続され、バブル生成部121は、バブル圧壊部122に接続され、バブル圧壊部122は、貯留部123に接続されている。これにより、飲料導入部140から導入された飲料は、貯留部に導入され、バブル生成部121、およびバブル圧壊部122を介して再び貯留部123に再帰するように、循環経路が形成されている。
したがって、本実施形態における飲料製造方法では、この循環経路を飲料が循環する際に飲料内に超微細気泡が生成される。具体的には、飲料導入部140から飲料が均一化装置110を介して貯留部123に導入される。このとき、飲料とともに、気体導入部150から気体が均一化装置110に導入される。均一化装置110では、飲料に高圧を作用させ、飲料内の粒子および気泡を微細化して均一化させる。そして、均一化したバブル含有飲料は貯留部123に導入される。
次いで、所定量のバブル含有飲料が貯留部123に貯留されると、貯留部123からバブル含有飲料がバブル生成部121に導入される。このとき、飲料とともに、気体導入部150から気体がバブル生成部121に導入される。バブル生成部121では、気体導入部150から導入された気体が微細気泡として生成され、微細気泡を含有したバブル含有飲料が製造される。
次いで、微細気泡を含有したバブル含有飲料はバブル生成部121からバブル圧壊部122に導入される。バブル圧壊部122では、バブル含有飲料に超音波を照射し、飲料内の微細気泡を圧壊して超微細気泡に変換する。次いで、超微細気泡を含有したバブル含有飲料は、貯留部123に再び導入される。
この循環経路では、バブル含有飲料の含有するバブルが所定の粒径かつ所定の濃度になるまで循環させることができる。また、貯留部123に貯留されたバブル含有飲料は取出部160から外部に適宜取り出される。また、不要になったバブル含有飲料は排出部190から排出することもできる。脱気装置130、冷却部170、加圧部180は、制御部101に制御されて適宜機能する。
本発明の実施の形態に係る超微細気泡生成装置120は、バブル圧壊部122でバブル含有飲料を超音波圧壊するため、通過する飲料を加熱することになる。また、加熱された飲料は、貯留部123で貯留され、再帰流路103を介してバブル圧壊部122に再帰する。これにより、一定の温度まで飲料が加熱される。
一方で、バブル圧壊部122は、冷却部170に接続されているため、飲料を加熱する程度を調整できる。また、貯留部123も冷却部170に接続されているため、飲料を所望の温度に調整して貯留、すなわち保持できる。なお、貯留部123で飲料を十分冷却すれば、バブル圧壊部での冷却を不要とすることもできる。
例えば、循環経路を循環させることにより、飲料を60℃程度まで加熱し、その後、貯留部で冷却保存することにより、他の殺菌効果と相まって、低温保持殺菌法(LTLT法)や高温短時間殺菌法(HTST法)、超高温殺菌法(UHT法)に比較して、同等以上の殺菌効果を得ることができ、しかも均一化装置との組みあわせにより50MPa程度の圧力変化もあり、耐熱性菌であるセレウス菌等芽胞菌の殺菌も可能となる。
超微細気泡生成装置120は、バブル生成部121、バブル圧壊部122、貯留部123等が一体的に装置化されている。しかし、飲料に超微細気泡を生成可能であれば、バブル生成部121、バブル圧壊部122、貯留部123等が飲料製造システム100中に別々に設けられ装置化されていなくてもよい。したがって、超微細気泡生成装置120は、超微細気泡を生成する超微細気泡生成部として機能すればよい。
これにより、本実施形態に係る飲料製造システム100によれば、超微細気泡生成装置120により、例えば、いわゆる低温保持殺菌法等のように加熱殺菌することもできる。しかし、冷却を調整して非加熱状態で超微細気泡を生成することもできるため、超微細気泡の作用のみに依存した非加熱殺菌も可能となる。したがって、本実施形態に係る飲料製造システム100によれば、従来の加熱殺菌と同等以上の殺菌能力を達成できる。
[第2の実施形態]
本発明の第2の実施形態に係る飲料製造システム200について、図8を用いて説明する。図8は、飲料製造システム200の機能ブロック図を示す。第2の実施形態に係る飲料製造システム200は、主に、飲料を均一化する均一化部210と、バブル含有飲料を製造するバブル生成部221と、バブル含有飲料のバブルを圧壊するバブル圧壊部222と、バブル含有飲料を貯留する貯留部223と、飲料を脱気する脱気部230とを備える。バブル生成部221、バブル圧壊部222および貯留部223は、超微細気泡生成部を構成する。
ここで、超微細気泡生成部は、第1の実施形態の超微細気泡生成装置のように、バブル生成部221、バブル圧壊部222、貯留部223等が一体的に装置化されたものであってもよいし、飲料に超微細気泡を生成可能であれば、バブル生成部221、バブル圧壊部222、貯留部223等が飲料製造システム200中に別々に設けられ装置化されていなくてもよい。同様に、均一化部210は、均一化装置のように飲料内の粒子を分散して均一化する機能を有すれば、一体的に装置化されていてもよいし、装置化されていなくてもよい。すなわち飲料製造システム200の各部は、所定の機能を有すれば、一体的に装置化されていてよいし、装置化されていなくてもよい。
また、飲料製造システム200は、飲料を貯留部223に導入する飲料導入部240、気体をバブル生成部221に導入する気体導入部250、飲料を貯留部223から外部に取り出す取出部260、所定の各部に冷却水を供給する冷却部270、貯留部223を加圧する加圧部280、飲料を貯留部223から外部に排出する排出部290等を備える。本実施形態において、飲料導入部240は、原乳を導入することができ、気体導入部250は二酸化炭素ガスを導入することができる。
しかし、導入される飲料および気体は他のものであってもよい。また、飲料製造システム200の各部は、飲料製造システム200を集中管理する制御部201により管理される。制御部201は、外部の制御装置と連携して、飲料製造システム200を制御してもよい。なお、脱気部230は、常時運転せず、必要に応じて適宜動作するように制御される。
第2の実施形態に係る飲料製造システム200は、第1の実施形態に係る飲料製造システム100と比較して、各部の構成は同様であるが、各部の接続関係が異なる。したがって、本実施形態における説明では、第1の実施形態と同様の部分は説明を省略し、異なる部分について詳細に説明する。
飲料製造システム200において、飲料導入部240は、均一化部210を介さず、貯留部223に接続され、気体導入部250は、均一化部210には接続されず、バブル生成部221にのみに接続されている。さらに、均一化部210は、バブル生成部221と、バブル圧壊部222の間に設けられている。
これにより、飲料は、飲料導入部240から貯留部223に導入され、バブル生成部221、均一化部210およびバブル圧壊部222を介して再び貯留部223に再帰するように、循環経路が形成されている。また、飲料製造システム200は、貯留部223から飲料を導入され気体を脱気部230で脱気した後に再び貯留部223に再帰させる再帰経路205を備える。
本実施形態に係る飲料製造方法では、この循環経路を飲料が循環する際に飲料内に超微細気泡が生成される。具体的には、飲料導入部240から貯留部223に導入される。次いで、貯留部223から飲料が再帰流路203を介して飲料がバブル生成部221に導入される。このとき、飲料とともに、気体導入部250から気体がバブル生成部221に導入される。バブル生成部221では、気体導入部250から導入された気体が微細気泡に変換され、微細気泡を含有したバブル含有飲料が製造される。
次いで、微細気泡を含有したバブル含有飲料は均一化部210に導入される。均一化部210では、バブル含有飲料に高圧を作用させ、飲料内の粒子を微細化する。このとき、粒子と共に気泡も微細化されるため、バブル生成部221で十分微細な粒径に変換されなかった比較的粒径の大きい気泡が微細化されて均一化する。
次いで、均一化部210で粒子および気泡を均一化されたバブル含有飲料はバブル圧壊部222に導入される。バブル圧壊部222では、バブル含有飲料に超音波を照射し、飲料内の微細気泡を圧壊して超微細気泡に変換する。次いで、超微細気泡を含有したバブル含有飲料は、貯留部223に導入されて貯留される。
この循環経路では、バブル含有飲料の含有するバブルが所定の粒径かつ所定の濃度になるまで循環させることができる。また、貯留部223に貯留されたバブル含有飲料は、適宜取出部260から外部に取り出される。また、不要になったバブル含有飲料は排出部290から排出することもできる。脱気部230、冷却部270、加圧部280は、制御部201に制御されて適宜機能する。
本実施形態において、均一化部210は、バブル含有飲料を製造する循環経路内に設けられ、バブル生成部221とバブル圧壊部222の間に位置している。これにより、飲料内の粒子を均一化するとともに、バブル生成部221で生成された微細気泡のうち、比較的粒径の大きい気泡をさらに微細化し、粒径の均一な微細気泡を含有するバブル含有飲料を製造できる。
したがって、均一化部210の後段のバブル圧壊部222では効率的に微細気泡を超微細気泡に変換できる。したがって、この循環経路においては、超微細気泡を含有するバブル含有飲料を効率よく製造でき、超微細気泡を生成するエネルギーの活用による殺菌効果に加え、超微細気泡の抗菌作用により、効率的、かつ品質の低下を抑えて殺菌された飲料を提供することができる。
[第3の実施形態]
本発明の第3の実施形態に係る飲料製造システム300について図9を用いて説明する。図9は、飲料製造システム300の機能ブロック図を示す。第3の実施形態に係る飲料製造システム300は、主に、飲料を均一化する均一化部310と、バブル含有飲料を製造するバブル生成部321と、バブル含有飲料のバブルを圧壊するバブル圧壊部322と、バブル含有飲料を貯留する貯留部323と、飲料を脱気する脱気部330とを備える。バブル生成部321、バブル圧壊部322および貯留部323は、超微細気泡生成部を構成する。
ここで、超微細気泡生成部は、第1の実施形態の超微細気泡生成装置120のように、バブル生成部321、バブル圧壊部322、貯留部323等が一体的に装置化されたものであってもよいし、飲料に超微細気泡を生成可能であれば、バブル生成部321、バブル圧壊部322、貯留部323等が飲料製造システム300中に別々に設けられ装置化されていなくてもよい。同様に、均一化部310は、均一化装置のように飲料内の粒子を分散して均一化する機能を有すれば、一体的に装置化されていてもよいし、装置化されていなくてもよい。すなわち飲料製造システム300の各部は、所定の機能を有すれば、一体的に装置化されていてよいし、装置化されていなくてもよい。
また、飲料製造システム300は、飲料を貯留部323に導入する飲料導入部340、気体をバブル生成部321に導入する気体導入部350、飲料を貯留部323から外部に取り出す取出部360、所定の各部に冷却水を供給する冷却部370、貯留部323を加圧する加圧部380、飲料を貯留部323から外部に排出する排出部390を備える。本実施形態において、飲料導入部340は、原乳を導入することができ、気体導入部350は二酸化炭素ガスを導入することができる。しかし、導入される飲料および気体は他のものであってもよい。また、各部は、飲料製造システム300を集中管理する制御部により管理される。制御部は、外部の制御装置と連携して、飲料の製造システムを制御してもよい。なお、脱気部330は、常時運転せず、必要に応じて適宜動作するように制御される。
第3の実施形態に係る飲料製造システム300は、第1および第2の実施形態に係る飲料製造システム100、200と比較して、各部の構成は同様であるが、各部の接続関係が異なる。したがって、本実施形態における説明では、他の実施形態と同様の部分は説明を省略し、異なる部分について詳細に説明する。
飲料製造システム300において、飲料導入部340は、均一化部310を介さず、貯留部323に接続され、気体導入部350は、均一化部310には接続されず、バブル生成部321にのみに接続されている。さらに、均一化部310は、バブル圧壊部322の後段に設けられている。また、脱気部330は、独自の再帰経路を備えず、均一化部310と貯留部323の間に設けられている。これにより、飲料は、貯留部323に導入され、バブル生成部321、バブル圧壊部322、均一化部310および脱気部330を介して再び貯留部323に再帰するように、循環経路が形成されている。
本実施形態に係る飲料製造方法では、この循環経路を飲料が循環する際に飲料内に超微細気泡が生成される。具体的には、飲料導入部340から飲料が貯留部323に導入される。次いで、飲料が、貯留部323から再帰流路303を介してバブル生成部321に導入される。このとき、飲料とともに、気体導入部350から気体がバブル生成部321に導入される。バブル生成部321では、気体導入部350から導入された気体が微細気泡に変換され、微細気泡を含有したバブル含有飲料が製造される。
次いで、微細気泡を含有したバブル含有飲料はバブル圧壊部322に導入される。バブル圧壊部322では、バブル含有液に超音波を照射し、飲料内の微細気泡を圧壊して超微細気泡に変換する。次いで、超微細気泡を含有するバブル含有飲料は、均一化部310に導入される。均一化部310では、バブル含有飲料に高圧を作用させ、飲料内の粒子を微細化する。
このとき、粒子と共に気泡も微細化される。ただし、均一化部310では超微細気泡を生成できないため、本実施形態に係る均一化部310では、比較的粒径の大きい気泡を微細気泡に変換するのみにとどまる。次いで、均一化部310で主に粒子を均一化されたバブル含有飲料は脱気部330を介して貯留部323に導入されて貯留される。ここで、脱気部330が作動するときは、脱気部330を通過するバブル含有飲料が脱気され、貯留部323に導入される。
この循環経路では、バブル含有飲料の含有するバブルが所定の粒径かつ所定の濃度になるまで循環させることができる。かつ、脱気部330が循環経路に組み込まれることにより循環経路を利用して飲料の脱気を行うこともできる。また、貯留部323に貯留されたバブル含有飲料は、適宜取出部360から外部に取り出される。さらに、不要になったバブル含有飲料は排出部390から排出することもできる。脱気部330、冷却部370、加圧部380は、制御部301に制御されて適宜機能する。
本実施形態において、均一化部310は、バブル含有飲料を製造する循環経路内に設けられている。これにより、飲料内に超微細気泡が生成されるとともに、飲料内の粒子を均一化することができる。また、脱気部330は均一化部310の後段に設けられている。これにより、均一化部310で高圧を作用されたことにより高温化する飲料を脱気することができる。ここで、飲料のような液体の脱気においては、液体が高温化することにより溶残酸素濃度が低下し、脱気性能が向上するため、本実施形態において、脱気部330は、効率の良い脱気性能を達成できる。
[第4の実施形態]
本発明の第4の実施形態に係る飲料製造システム400について図10を用いて説明する。図10は、飲料製造システム400の機能ブロック図を示す。第4の実施形態に係る飲料製造システム400は、主に、飲料を均一化する均一化部410と、バブル含有飲料のバブルを圧壊するバブル圧壊部422と、バブル含有飲料を貯留する貯留部423と、飲料を脱気する脱気部430とを備える。バブル圧壊部422および貯留部423は、超微細気泡生成部を構成する。
ここで、超微細気泡生成部は、第1の実施形態の超微細気泡生成装置120のように、バブル圧壊部422、貯留部423等が一体的に装置化されたものであってもよいし、飲料に超微細気泡を生成可能であれば、バブル圧壊部422、貯留部423等が飲料製造システム400中に別々に設けられ装置化されていなくてもよい。同様に、均一化部410は、均一化装置のように飲料内の粒子を分散して均一化する機能を有すれば、一体的に装置化されていてもよいし、装置化されていなくてもよい。すなわち飲料製造システム400の各部は、所定の機能を有すれば、一体的に装置化されていてよいし、装置化されていなくてもよい。
また、飲料製造システム400は、飲料を貯留部423に導入する飲料導入部440、気体を均一化部410に導入する気体導入部450、飲料を貯留部423から外部に取り出す取出部460、所定の各部に冷却水を供給する冷却部470、貯留部423を加圧する加圧部480、飲料を貯留部423から外部に排出する排出部490を備える。実施形態において、飲料導入部440は、原乳を導入することができ、気体導入部450は二酸化炭素ガスを導入することができる。しかし、導入される飲料および気体は他のものであってもよい。また、各部は、飲料製造システム400を集中管理する制御部により管理される。制御部401は、外部の制御装置と連携して、飲料の製造システムを制御してもよい。なお、脱気部430は、常時運転せず、必要に応じて適宜動作するように制御される。
第4の実施形態に係る飲料製造システム400は、第1〜第3の実施形態に係る飲料製造システム100、200、300と比較して、各部の構成は同様であるが、バブル生成部を備えておらず、各部の接続関係が異なる。したがって、本実施形態における説明では、他の実施形態と同様の部分は説明を省略し、異なる部分について詳細に説明する。
第4の実施形態に係る飲料製造システム400はバブル生成部を備えない。飲料製造システム400において、飲料導入部440は、均一化部410を介さず、貯留部423に接続され、気体導入部450は、均一化部410に接続されている。これにより、飲料は、貯留部423に導入され、均一化部410およびバブル圧壊部422を介して再び貯留部423に再帰する循環経路が形成されている。また、また、飲料製造システム400は、貯留部423から飲料を導入され気体を脱気部430で脱気した後に再び貯留部423に再帰させる再帰経路405を備える。
この循環経路を飲料が循環する際に飲料内に超微細気泡が生成される。具体的には、飲料導入部440から飲料が貯留部423に導入される。次いで、飲料が、貯留部423から再帰流路403を介して均一化部410に導入される。このとき、飲料とともに、気体導入部450から気体が気泡となって均一化部410に導入される。均一化部410では、飲料に高圧を作用させ、粒子と共に気体導入部450から導入された気泡が微細気泡に粉砕され、微細気泡を含有したバブル含有飲料が製造される。
次いで、微細気泡を含有したバブル含有飲料はバブル圧壊部422に導入される。バブル圧壊部422では、バブル含有飲料に超音波を照射し、飲料内の微細気泡を圧壊して超微細気泡に変換する。次いで、超微細気泡を含有するバブル含有飲料は、貯留部423に導入される。
この循環経路では、バブル含有飲料の含有するバブルが所定の粒径かつ所定の濃度になるまで循環させることができる。また、貯留部423に貯留されたバブル含有飲料は、適宜取出部460から外部に取り出される。また、不要になったバブル含有飲料は排出部490から排出することもできる。加圧部480、冷却部470、脱気部430は、制御部に制御されて適宜機能する。
本実施形態において、均一化部410は、バブル含有飲料を製造する循環経路内に設けられており、この均一化部410がバブル生成部を兼ねる働きをする。これにより、システム構成を簡易にしながら、飲料内に超微細気泡が生成されるとともに、飲料内の粒子を均一化することができる。
[変形例]
次に、飲料製造システム100に適用される貯留部123の変形例である貯留部1230について図11および図12を用いて説明する。貯留部1230の説明においては、貯留部123と重複する内容については、一部記載を省略する。図11(A)は貯留部1230の平面図を示し、図11(B)は図11(A)のB−Bの断面図を示す。
貯留部1230は、図11に示すように、主に、円柱状のタンク容器1231と、タンク容器1231を覆う外装容器1237とからなる。タンク容器1231は、バブル含有液を貯留するための所定量の容積を有する貯留空間1239を形成する。また、タンク容器1231と外装容器1237との間には、冷却空間1294が形成されており、冷却水導入口291を介して冷却部170から冷却水が供給され、冷却水導出口291より冷却水が導出される。
タンク容器1231および外装容器1237は、ステンレスを材料に形成され、タンク容器1231は密閉構造にされている。これにより、バブル圧壊部122の超音波圧壊時に発生する微量ガスは、貯留部1230に流されてきても大気と接触することない。さらに、タンク容器1231が密閉構造とされているため、貯留部1230内の圧力制御が可能となる。
貯留部1230は、また、タンク容器1231に、側周面の外側から取り付けられる複数の超音波振動子1224を備える。本実施形態において、貯留部1230は、側周面に同一の角度で同一の高さ位置に配置された8つの超音波振動子1224を備える。各超音波振動子1224は、タンク容器1231の中央に向けて超音波を照射する。超音波振動子1224は、タンク容器1231に設けられており、直接タンク容器1231に貯留されたバブル含有液に超音波を照射する。
対向する2つの超音波振動子1224が一対の発振子対となり、8つの超音波振動子1224は4対の発振子対となり、タンク容器1231の中央に超音波圧壊場を形成する。各超音波振動子は、周波数および出力を制御部101により調整可能とされている。本実施の形態において、4つの超音波振動子1224は、それぞれ、同一周波数、同一出力で超音波を照射している。
貯留部1230は、さらに、飲料導入部140に接続される飲料導入口1232と、バブル圧壊部122に接続されるバブル含有液導入口1233と、再帰流路103に接続される再帰導出口1234と、取出部160に接続されるバブル含有液導出口1235と、排出部190に接続される排出口1236と、加圧部180に接続される加圧口1238とを備え、これらがタンク容器1231に設けられている。
なお、図11においては、定置洗浄(CIP:Cleaning In Place)に利用する洗浄液導入口1299を示すが、通常時は閉鎖され、装置の停止時にタンク内の洗浄に利用される。洗浄液導入口1299は、シャワーボール1299aを介してタンク容器1231に洗浄液を導入する。
飲料導入口1232は、円筒のパイプからなり、後述するバブル含有液導入口1233のパイプと同様に、くの字形状に30°程度の角度に折り曲げられており、さらに、先端が鉛直方向に切断されている。これにより、原液を吐出する吐出口(図示なし)を貯留空間1239の側面に沿わせながら、水平方向に向けて原液を吐出し、当該側面に向けて原液が吐出される。飲料導入部140から供給される原液が貯留空間1239の側面に沿って吐出されることにより、バブル含有液は貯留空間1239の側面に沿って導入されることになり、泡立つことを抑制される。
また、加圧口1238は、主に、円筒のパイプからなり、タンク容器1231の上面からタンク容器1231内の頂面まで延在し、加圧部180からの圧力をタンク容器1231の貯留空間1239内に印加する。貯留部1230は、加圧部180により加圧された状態で液体を貯留する。
バブル含有液導入口1233は、主に円筒のパイプ1233aからなり、タンク容器1231の上面から、タンク容器1231内の底面部から2/3の高さ位置まで延在し、バブル圧壊部122から第2のバブル含有液をタンク容器1231の上側から供給する。
図12に示すように、バブル含有液導入口1233のパイプ1233aは、くの字形状に30°程度の角度に折り曲げられており、さらに、先端が鉛直方向に切断されている。これにより、バブル含有液を吐出する吐出口1233bを貯留空間1239の側面に沿わせながら、水平方向に向けてバブル含有液を吐出し、当該側面に向けてバブル含有液が吐出される。バブル含有液が貯留空間1239の側面に沿って吐出されることにより、バブル含有液は貯留空間1239の側面に沿って導入されることになり、泡立つことを抑制される。
再帰導出口1234は、主に、円筒のパイプからなり、タンク容器1231内の底部から1/3の高さ位置においてタンク容器1231の側部から水平方向に延在してタンク容器1231内に連通し、タンク容器1231の底部から1/3の高さ位置のバブル含有液を再帰流路103に導出し、バブル含有液を気液混合器124に再帰させる。
再帰導出口1234のパイプは、水平方向にバブル含有液を吸引する。これにより、バブル含有液は、水平方向に吸引圧を受け、貯留空間1239内で撹拌される。しかし、バブル含有液は上下方向に吸引圧を受けることがないため、粒径の小さいバブルが貯留空間の下方で高濃度化することを妨げない。
バブル含有液導出口1235は、貯留部123と同様に、主に、円筒のパイプからなり、タンク容器1231の底部からタンク容器1231外まで延在し、バブル含有液をタンク容器1231の底から取り出す。排出口1236は、主に、円筒のパイプからなり、タンク容器1231内の底面からタンク容器1231外まで延在し、バブル含有液をタンク容器1231の底から排出する。
貯留部1230が密閉構造となることにより、貯留空間1239は大気から隔離され、貯留空間1239を加圧部180により加圧することが可能になる。本実施の形態において、加圧部180は、0.6MPa程度まで貯留空間1239を加圧することができる。また、貯留部1230は、加圧部180を作動しない場合であっても、バブル生成部121から圧送されるバブル含有液により、大気圧から0.01MPа〜0.05MPa程度加圧される。
貯留部1230は、タンク容器の上面に設けられた通気口1298aを介してベントフィルターに連通して、貯留空間1239からの通気路を確保する。ベントフィルターと通気口1298aとの間には、開閉バルブ(図示なし)が設けられており、制御部101が開閉バルブの開度を調整することにより貯留空間1239内の圧力調整を可能とする。貯留空間1239の圧力は、制御部101が、圧力トランスミッターにより貯留空間1239内の圧力を測定し、加圧部180とベントフィルターにより、所定の値に調整される。
さらに、貯留部1230は、タンク容器1231内に貯留された液体を撹拌する撹拌機Kを備える。撹拌機Kは、タンク容器1231の上方に設けられたモータK1と、モータK1に接続するシャフトK2と、シャフトK2に取り付けられた撹拌羽K3とを備える。モータK1は制御部101に接続しており、駆動するタイミングを制御される。
ここで、微細気泡または超微細気泡をバブル含有液は、微細気泡を含有しない液体に比較して泡立ちやすい特性を有し、その特性は、牛乳等のコロイド成分を有する液体で顕著となる。したがって、バブル含有液の導入および貯留において、バブル含有液は、貯留部1230に導入される際に、泡立ってしまうと、バブル濃度の低下、および安定的に取出し困難となる。
本変形例に係る貯留部1230では、バブル含有液導入口1233の吐出口1233bが貯留空間1239の側面に沿わせて形成され、バブル含有液導入口1233が水平方向にバブル含有液をタンク容器1231の側面に向けて吐出する。これにより、バブル含有液が貯留槽211の側周面に沿って貯留空間1239に導入されることにより、泡立つことを抑制して貯留することができる。
実施形態1〜4において、飲料製造システムは、種々の構成を備えるが、少なくとも均一化部と超微細気泡生成部を備えていればよい。また、超微細気泡生成部は、超音波圧壊に限らず、他の手段により超微細気泡を生成するものであってもよい。
上記した実施形態にかかる飲料製造システムでは、飲料が、バブル圧壊部または均一化部で加熱され、貯留部で冷却される。したがって、例えば、瞬間的に75℃程度の高温まで飲料を加熱し、0度付近まで急速冷却することもできる。したがって、これら実施形態に係る飲料製造システムによれば、加熱と冷却の温度変化を利用して飲料を殺菌することもできる。
また、上記の実施形態において、飲料すなわち原乳内に生成される超微細気泡は二酸化炭素ガスである。ここで二酸化炭素は、水と結合し、殺菌効果を有する炭酸水素イオンを生じる。これにより、飲料は超微細気泡の抗菌効果に加えて、二酸化炭素と水の結合による殺菌効果を得られる。なお、二酸化炭素成分は、脱気部の作用と、窒素バブルによる超微細気泡による置換とによって、外部に取り出される前に、液成分からほぼ完全に排除される。
本発明の実施の形態に係る飲料製造システムで製造された飲料は、超微細気泡を含有している。超微細気泡は、数ヶ月という長期にわたって飲料内に残存する。したがって、これら実施形態に係る飲料製造システムにより製造された飲料は、飲料内に超微細気泡が残存し、細菌の増殖を抑制し、長期にわたって抗菌作用を得ることができる。
上記の実施形態1〜4において、変形例の貯留部1230は適宜最適な組み合わせで接続することができる。例えば、実施形態4においては、貯留部1230は、均一化部410からバブル含有液を導入されるように接続される。そうすることで、実施形態4では、バブル圧壊部が設けれないが、貯留部1230により超音波圧壊をすることができる。
以上、本発明の具体的な態様の例を、上記の実施形態により説明したが、本発明は、当該実施形態に限定されるものではない。
本発明は、飲料の製造に利用することができる。
100、200、300、400 飲料製造システム
103、203、303、403 再帰流路
110、210、310、410 均一化部
119 微細化部
120 超微細気泡生成装置
121、221、231 バブル生成部
122、222、322、422 バブル圧壊部
123、223、323、423 貯留部
130、230、330、430 脱気部


Claims (10)

  1. 飲料が導入され、飲料内の粒子を粉砕して粒径を揃えることで均一化する均一化装置と、飲料に超微細気泡を生成可能な超微細気泡生成装置とを備える飲料製造システムであって、
    前記均一化装置は、粒子を粉砕して微細化する微細化部を備え、飲料と共に気体を前記微細化部に導入され、
    前記微細化部は、飲料と共に気体を通過させることにより、液中の気体を粉砕して微細気泡を生成し、
    前記超微細気泡生成装置は、前記微細化部で生成された微細気泡から超微細気泡を生成ことを特徴とする、飲料製造システム。
  2. 前記超微細気泡生成装置は、超音波により微細気泡を圧壊するバブル圧壊部と、前記バブル圧壊部により圧壊された超微細気泡を含有するバブル含有飲料を貯留する貯留部とを備え、
    前記微細化部は前記バブル圧壊部の上流に設けられている、請求項1に記載の飲料製造システム。
  3. 前記超微細気泡生成装置は、超音波により微細気泡を圧壊するとともに、圧壊された超微細気泡を含有するバブル含有飲料を貯留する貯留部とを備え、
    前記微細化部は前記貯留部の上流に設けられている、請求項1または2に記載の飲料製造システム。
  4. 前記超微細気泡生成装置は、さらに、前記バブル圧壊部の上流に微細気泡を生成するバブル生成部を備え、
    前記微細化部は前記バブル生成部の上流に設けられている、請求項2に記載の飲料製造システム。
  5. 前記微細化部で生成された微細気泡が、前記バブル圧壊部に供給される、請求項2に記載の飲料製造システム。
  6. 前記貯留部に貯留されたバブル含有飲料を前記微細化部に再帰させる再帰流路を備える、請求項2〜5のいずれか一項に記載の飲料製造システム。
  7. 飲料が導入され、飲料内の粒子を粉砕して均一化する均一化部と、飲料に超微細気泡を生成可能な超微細気泡生成部とを備え、
    前記均一化部は、飲料と共に気体を導入され、飲料と共に気体を通過させることにより、液中の気体を粉砕して微細気泡を生成し、
    前記超微細気泡生成部は、前記均一化部で生成された微細気泡から超微細気泡を生成することを特徴とする、飲料製造システム。
  8. 飲料が導入され、飲料内の粒子を均一化する均一化部と、超音波により微細気泡を圧壊するバブル圧壊部とを備え、
    前記均一化部は、飲料と共に気体を導入され、飲料と共に気体を通過させることにより、液中の気体を粉砕して微細気泡を生成し、
    前記バブル圧壊部は、前記均一化部で生成された微細気泡から超微細気泡を生成することを特徴とする、飲料製造システム。
  9. 飲料が導入され、飲料内の粒子を分散して均一化する均一化装置と、飲料に超微細気泡を生成可能な超微細気泡生成装置とを備えることを特徴とする、飲料製造システム。
  10. 飲料を導入され、飲料内の粒子を粉砕して均一化する均一化装置と、粒子の均一化された飲料に超微細気泡を生成する超微細気泡生成装置とを備える飲料製造システムによる飲料製造方法であって、
    前記均一化装置に飲料と共に、飲料とは別経路で気体を導入すること、
    前記均一化された飲料に超音波を照射し、飲料内の微細気泡を圧壊して超微細気泡を生成することを含む、飲料製造方法。


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