JP2018088761A - 電力系統の力率推定装置および方法 - Google Patents

電力系統の力率推定装置および方法 Download PDF

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Abstract

【課題】電力系統の力率推定装置および方法を提供する。
【解決手段】潮流計測値取得部部202は、変電所出口の計測点で計測した潮流の計測値(有効電力P、無効電力Qなど)を取得する。分離情報生成部201は、取得した潮流の計測値に分析処理を施す。次に負荷変動成分分離部204において、分離情報と潮流計測値を用い、太陽光発電装置PV出力と負荷の変動分離を行う。分離の結果を用いて、PV出力推定用所定数算出部205にて、太陽光発電装置出力推定用の諸定数を算出する。最後に発電量推定部203にて、潮流計測値と出力推定用の諸定数を用い、発電量の推定を行う。
【選択図】図2

Description

本発明は、電力系統の力率推定装置および方法に関する。
電力系統においては、太陽光発電装置などの分散電源が導入される前は、例えば変電所出口での計測により、大口需要家や小口需要家による負荷を計測することができた。これに対し近年では、太陽光発電装置が配電系統などにも多数導入されつつあり、需要家の負荷を正しく把握するには、何等かの方法で太陽光発電装置の発電量を取得する必要がある。
然るに、広範囲に分布し、かつ大小様々な容量の全ての太陽光発電装置による発電量を、リアルタイムで継続的に把握し続けることは、コスト的に現実的ではない。このため、需要家の負荷と混合された状態で、変電所出口などの計測点で計測される潮流値のみから、太陽光発電装置の発電量を推定する方式が望まれている。
太陽光発電装置の発電量を正確に推定することができれば、日射の急減に備えた火力発電等の調整力を必要十分な値とすることができ、コスト面で有利となる。また、太陽光発電装置の発電量を正確に推定できれば、実際の負荷の値も知ることができるため、太陽光発電装置解列時等に、適切な再閉路動作を実施することが可能となる。また、配電線や電圧調整機器の計画的な設備投資のための、正確な基礎データを得ることが出来る。
このため、太陽光発電装置の発電量を正確に推定することについて、種々の提案がなされている。例えば、系統の潮流データ(送配電網において計測される、需要家の負荷に太陽光発電装置の発電量が重畳された測定値)から、太陽光発電装置の発電量を求める方式として、特許文献1、特許文献2が知られている。
特許文献1では、「配電線に連系された太陽光発電システムにおいて、配電線の既知のロードカーブと、変電所において計測された変電所電圧、変電所電流情報から計測される瞬時の有効電力及び、瞬時の無効電力から、瞬時の負荷有効電力を推定する手段を備え、前記負荷有効電力から前記有効電力を減算した値を太陽光発電システムの発電量と推測する。」ことを提案している。
特許文献2では、「配電系統内に設置された太陽光発電システムの発電出力に対応する出力であって、配電系統内の代表地点における日射量を計測する日射量計によって計測した日射量計測値を出力する太陽光発電出力計測手段と、配電線の有効電力潮流を計測する有効電力潮流計測手段と、前記計測された有効電力潮流Pnetおよび日射量計測値Rを要素とする観測信号を、要素として太陽光発電システムの総設備容量kを含む混合行列と、配電系統内の負荷需要電力Ploadおよび日射量計測値Rを要素とする信号源との線形結合により、推定モデルを生成し、前記生成された推定モデルの観測信号から、独立成分分析の手法によって負荷需要電力Ploadおよび総設備容量kを分離・推定する推定手段と、を備えたことを特徴とする太陽光発電システムを有した配電系統における負荷量推定装置。」とすることを提案している。
さらに非特許文献1は、配電線センサー情報による区間単位での太陽光発電出力推定手法を提案している。
特開2012−191777号公報 特開2016−49012号公報
配電線センサー情報による区間単位での太陽光発電出力推定手法の開発 電力中央研究所 研究報告R14012
特許文献1の方式では、太陽光発電装置が停止した状態での、負荷のみの有効電力P―無効電力Q特性パタン(以降、負荷特性と記載)を求めるため、雨天等の天候条件が合致する日を選択する必要があった。もしくは、変電所の送り出し点等の計測点配下の全ての太陽光発電装置を停止させた状態で、負荷特性を計測する必要があった。
また特許文献2の方式では、太陽光発電装置の発電量相当を差し引いて、負荷量を推定するために、日射量計による計測値を入力する必要があった。
このことから本発明においては、天候情報や外部からの日射量情報の入力無しに、或いは、全ての太陽光発電装置の停止なしに、太陽光発電装置出力推定のために使用する諸定数を求めることができる電力系統の力率推定装置および方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明においては、「負荷及び太陽光発電装置を含む電力系統における力率を推定するための電力系統の力率推定装置であって、電力系統における有効電力と無効電力を入力する入力手段から有効電力と無効電力を得、その時間差分である有効電力差分と無効電力差分で定まる有効電力差分―無効電力差分平面上において、複数時刻で検出した複数の有効電力差分と無効電力差分の組の発生頻度を得る第1の手段と、所定の発生頻度閾値以上となる有効電力差分と無効電力差分の組である第1の群と、所定の発生頻度閾値以下となる有効電力差分と無効電力差分の組である第2の群とを求める第2の手段と、有効電力差分―無効電力差分平面上において、第1の群が示す方向から負荷による有効電力―無効電力平面上における第1の角度を求める第3の手段と、有効電力差分―無効電力差分平面上において、第2の群が示す方向から太陽光発電装置による有効電力―無効電力平面上における第2の角度を求める第4の手段を備えることを特徴とする電力系統の力率推定装置。」としたものである。
さらに本発明は、「負荷及び太陽光発電装置を含む電力系統における力率を推定するための電力系統の力率推定方法であって、有効電力及び無効電力または有効電力及び無効電力に変換しうる潮流計測値から、太陽光発電装置により生じる潮流変動の有効電力−無効電力平面上での変動方向と、負荷により生じる潮流変動の有効電力−無効電力平面上での変動方向を分離するための情報を、所定の時間間隔ごとに前記潮流計測値の分析により求めることを特徴とする電力系統の力率推定法。」としたものである。
本発明によれば、天候情報や外部からの日射量情報の入力無しに、或いは、全ての太陽光発電装置の停止なしに、太陽光発電装置出力推定のために使用する諸定数を求めることができる。
本発明の実施例で前提とした電力系統の概略構成を示す図。 本発明に係る太陽光発電装置の発電量推定装置の概略構成を示す図。 太陽光発電装置出力推定用の諸定数作成処理部401の具体構成例を示す図。 諸定数作成処理401の処理フローを示す図。 2次元ヒストグラムの形状を鳥瞰図で模式的に示した図。 2次元ヒストグラムの度数を等高線で模式的に示した図。 無効電力Q切片の求め方の例を示す図。 連系された太陽光発電装置PVの最大出力を求める例を示す図。 フィルタを用いて太陽光発電装置出力の有効電力差分ΔP―無効電力差分ΔQ平面上での変動方向を求める方法を説明するための図。 計測値に高域通過フィルタ処理を行う前後の潮流計測値の時系列データを示した図。 HPF処理前後における有効電力差分ΔP、無効電力差分ΔQを、有効電力差分ΔP−無効電力差分ΔQ平面上でプロットした図。 負荷と太陽光発電装置PV出力の一日分の変動を示す図。 一日に占める日照のある時間の割合を示す図。 一日分のデータを数日にわたって連結した状態を示す図。 フィルタの通過域と入力のスペクトルとの関係を示す図。 入力データの加工例と対応するスペクトルとの関係を示す図。 入力データの加工例と対応するスペクトルとの関係を示す図。 入力データの加工例と対応するスペクトルとの関係を示す図。 フィルタを用いる具体的構成例を示す図 天候を選択した場合の無効電力Q切片と天候を選択せずにヒストグラムを用いた無効電力Q切片を比較して示す図。 無効電力Q切片から求めた時間帯毎の太陽光発電装置PV出力累積頻度を示す図。 差分時間の設定の際に使用する画面の例を示す図。 差分時間の設定値の影響を示す図。
以下図面を用いて、本発明の実施例を説明する。
図1は、本発明の実施例で前提とした電力系統の概略構成を示す図である。
図1に示すように、電力の主要な流れとしては、発電所101にて発電された電力は送電線104を経由し、いくつかの電圧階級の変電所102を経て、配電系統105に送電される。配電系統105には、大口需要家106、小口需要家107、太陽光発電装置PVなどが配置されている。また変電所102出口を含む複数の計測点103で、有効電力Pや無効電力Qを計測している。
係る電力系統において、太陽光発電装置PVなどの分散電源が導入される前は、大口需要家106や小口需要家107による負荷を計測することができていた。然るに近年では、太陽光発電装置PVが配電系統105などにも多数導入されつつあるため、需要家の負荷を正しく把握するには、何等かの方法で太陽光発電装置PVの発電量を取得する必要がある。
しかし、広範囲に分布し、大小様々な容量の全ての太陽光発電装置PVの発電量を、リアルタイムで継続的に把握し続けることは、コスト的に現実的ではない。よって、需要家の負荷と混合された状態で、計測点103で計測される潮流値のみから、太陽光発電装置PVの発電量を推定する方式が望まれている。
太陽光発電装置PVの発電量を正確に推定することで、日射の急減に備えた火力発電等の調整力を必要十分な値とすることができ、コスト面で有利となる。また、太陽光発電装置PVの発電量を正確に推定できれば、実際の負荷の値も知ることができるため、太陽光発電装置PVの解列時等に適切な再閉路動作を実施することが可能となる。また、配電線や電圧調整機器の計画的な設備投資のための、正確な基礎データを得ることが出来る。
図2は、図1の変電所102出口の計測点103で計測した潮流(有効電力Pや無効電力Q)から太陽光発電装置PVの発電量を推定する太陽光発電装置の発電量推定装置の概略構成を示している。
図2に示す太陽光発電装置の発電量推定装置200は、計測情報の分析による分離情報生成部201、潮流計測値取得部202、太陽光発電装置発電量推定部203、太陽光発電装置、負荷変動成分分離部204、太陽光発電装置出力推定用所定数算出部205、時間帯/日種別管理部210により構成されている。
まず、潮流計測値取得部202では、変電所102出口の計測点103で計測した潮流の計測値(有効電力P、無効電力Qなど)を取得する。これらの測定は適宜の周期で同期して行われ、時刻情報と共に入力される。
次に、計測情報の分析による分離情報生成部201では、取得した潮流の計測値(有効電力P、無効電力Q)に分析処理を施す。分析処理の目的は、取得した有効電力P、無効電力Qの測定値の変動が、太陽光発電装置PVによるものか、需要家の負荷によるものかの分離を行うための基礎データを得ることである。
次に、太陽光発電装置、負荷変動成分分離部204において、計測情報の分析による分離情報生成部201からの分離情報と、潮流計測値取得部202からの潮流計測値を用い、太陽光発電装置PV出力と負荷の変動成分分離を行う。具体的には、有効電力P−無効電力Q平面上で、潮流値の軌跡のなす角度の違いとして分離する。
分離の結果を用いて、太陽光発電装置PV出力推定用所定数算出部205にて、太陽光発電装置出力推定用の諸定数を算出する。諸定数とは、太陽光発電装置出力の変動の有効電力P−無効電力Q平面上での傾き(力率)、需要家負荷の変動の有効電力P−無効電力Q平面上での傾き(力率)などである。また、需要家負荷の変動の有効電力P−無効電力Q平面上での無効電力Q切片あるいは有効電力P切片など、有効電力P−無効電力Q平面上での直線を決定できる情報を加えても良い。直線以外に、次数の低い緩やかな曲線を決定できる情報としても良い。また負荷による負荷特性を得る情報としても良い。
最後に、太陽光発電装置発電量推定部203にて、潮流計測値取得部202からの潮流計測値と、太陽光発電装置出力推定用所定数算出部205からの太陽光発電装置出力推定用の諸定数を用い、太陽光発電装置発電量の推定を行う。
上記一連の推定用諸定数の算出、及び推定作業は、時間帯・日種別管理部210の制御下で、例えば30分間隔などの時間帯毎、平日や休日或いは特異日などの日種別毎に処理する。
尚、太陽光発電装置出力推定用の諸定数作成処理部401は、太陽光発電装置出力推定用の諸定数を作成するための一連の機能の範囲を示している。
上記本発明に係る電力系統の力率推定装置は、要するに、「負荷及び太陽光発電装置を含む電力系統における力率を推定するための電力系統の力率推定装置(太陽光発電装置出力推定用諸定数作成処理部401)であって、
電力系統における有効電力と無効電力を入力する入力手段(潮流計測値取得部202)から有効電力と無効電力を得、その時間差分である有効電力差分と無効電力差分で定まる有効電力差分―無効電力差分平面上において、複数時刻で検出した複数の有効電力差分と無効電力差分の組の発生頻度を得る第1の手段(計測情報の分析による分離情報生成部201)と、所定の発生頻度閾値以上となる前記有効電力差分と無効電力差分の組である第1の群と、所定の発生頻度閾値以下となる前記有効電力差分と無効電力差分の組である第2の群とを求める第2の手段(太陽光発電装置、負荷変動成分分離部204)と、有効電力差分―無効電力差分平面上において、前記第1の群が示す方向から前記負荷による有効電力―無効電力平面上における第1の角度を求める第3の手段(有効電力P−無効電力Q平面上での負荷変動方向算出部415)と、有効電力差分―無効電力差分平面上において、前記第2の群が示す方向から前記太陽光発電装置による有効電力―無効電力平面上における第2の角度を求める第4の手段(有効電力P−無効電力Q平面上での太陽光発電装置出力変動方向算出部417)を備えることを特徴とする電力系統の力率推定装置。」としたものである。
さらには、以下の実施例に示すように、「有効電力―無効電力平面上において、入力した有効電力と無効電力が示す位置から前記第1の角度の方向に延伸する線分について当該線分が前記有効電力―無効電力平面の無効電力軸と接する切片を入力した有効電力と無効電力の複数の組について求め、無効電力軸と接する切片の最大値と前記第1の角度から前記負荷による負荷特性を得る第5の手段(太陽光発電装置出力推定用所定数算出部205)を備えることを特徴とする電力系統の力率推定装置。」としたものである。
実施例2では、太陽光発電装置出力推定用の諸定数作成処理部401について詳細に説明する。図3は太陽光発電装置出力推定用の諸定数作成処理部401の具体構成例を示す図である。
図2に示した諸定数作成処理部401は、計測情報の分析による分離情報生成部201と、太陽光発電装置、負荷変動成分分離部204と、太陽光発電装置PV出力推定用所定数算出部205により構成されている。
図3では、これら各機能はさらに詳細に示されている。例えば、計測情報の分析による分離情報生成部201は、差分時間調整部410、時間差分化部411、2次元ヒストグラム作成部412、有効電力差分ΔP、無効電力差分ΔQの2次元ヒストグラム格納部413、有効電力差分ΔP、無効電力差分ΔQ標本データ格納部418により構成されている。
太陽光発電装置、負荷変動成分分離部204は、2次元ヒストグラムの度数の閾値処理部414、非ゼロ度数となる階級の分布状況作成部416により構成されている。太陽光発電装置出力推定用所定数算出部205は、有効電力P−無効電力Q平面上での負荷の変動方向算出部415と、有効電力P−無効電力Q平面上での太陽光発電装置出力の変動方向算出部417より構成されている。
最初に計測情報の分析による分離情報生成部201について説明する。まず時間差分化411部では、潮流計測値取得部202から入力された、有効電力P、無効電力Qの時系列の計測値を時間差分化し、有効電力差分ΔP、無効電力差分ΔQを得る。なお、時間差分化する際の時間差は、差分時間調整部410により適宜調整し、設定される。差分時間化データを用い、2次元ヒストグラム作成部412では有効電力差分ΔP、無効電力差分ΔQの各々を所定の区間で階級化した2次元ヒストグラムを作成する。作成結果は、有効電力差分ΔP、無効電力差分ΔQの2次元ヒストグラム格納部413に格納される。
2次元ヒストグラム作成部412で作成され、2次元ヒストグラム格納部413に格納された2次元ヒストグラムの形状を、鳥瞰図で模式的に示した例を図5に示す。図5の横軸は有効電力差分ΔP、奥行方向の軸は無効電力差分ΔQ、上下方向の軸は発生頻度である。この鳥瞰図によれば、有効電力差分ΔPと無効電力差分ΔQによる2次元ヒストグラムを、発生頻度の観点で3次元化し、鳥瞰図として表記している。図5では、鳥瞰図化するに当たり、縦軸の発生頻度について予め閾値652を設定し、閾値以下のヒストグラム663と閾値以上のヒストグラム662に分離して示している。これによれば、閾値以下のヒストグラム663は有効電力差分ΔP―無効電力差分ΔQ平面の広範囲に分布する四角形状の領域を示し、閾値以上のヒストグラム662では原点付近で所定方向に沿って分布する領域を示すことが理解できる。
同様に、図6は、2次元ヒストグラムの度数を等高線で模式的に示した例である。図6は、図5の2つの領域662、663を有効電力差分ΔP−無効電力差分ΔQ平面上に投影して示している。図6において、662は、度数が閾値652を超えた階級値の分布を示すコンタである。同コンタの軸の角度665が、需要家の負荷の有効電力差分ΔP−無効電力差分ΔQ平面上での変動方向である。また、663は、階級値が非0となる領域を示すコンタであり、同コンタが形成する平行四辺形のうち、角度665と平行でない辺の角度667が、太陽光発電装置出力の有効電力差分ΔP−無効電力差分ΔQ平面上での変動方向である。
2次元ヒストグラム化したデータについての以上の傾向を踏まえ、実際の処理においては次に、2次元ヒストグラム度数閾値処理部414にて閾値処理する。具体的には、度数が所定の閾値を超える階級を抽出する。抽出した階級を2次元ヒストグラム度数閾値処理部414の出力とする。もしくは、抽出した階級に属する有効電力差分ΔP、無効電力差分ΔQの個別の標本データを、有効電力差分ΔP、無効電力差分ΔQ標本データ格納部418より検索し、2次元ヒストグラム度数閾値処理部414の出力としてもよい。
有効電力P−無効電力Q平面上での負荷の変動方向算出部415では、2次元ヒストグラム度数閾値処理部414にて抽出した2次元ヒストグラムの階級値、もしくは同階級に属する有効電力差分ΔP、無効電力差分ΔQの個別の標本データに対し、有効電力P−無効電力Q平面上での変動方向を算出する。具体的には、抽出した階級値もしくは、有効電力差分ΔP、無効電力差分ΔQの個別の標本データをΔP、ΔQとすると、tan−1(ΔQ/ΔP)を演算することにより、有効電力P−無効電力Q平面上での負荷の変動方向が算出できる。2次元ヒストグラム度数閾値処理部414、負荷の変動方向算出部415の処理で負荷の変動方向を検出できる理由は、需要家の負荷の変動は、太陽光発電装置出力に起因する変動と比較すると、高頻度かつ変動幅が小さい特徴を有するためである。これは、需要家の負荷の変動が個々の誘導電動機の起動停止などの要素で構成されているためと考えらえる。
よって、有効電力差分ΔP、無効電力差分ΔQの変動範囲の小ささと、頻度の多さから、需要家負荷の変動成分は、有効電力差分ΔP、無効電力差分ΔQの各々を所定の区間で階級化した有効電力差分ΔP、無効電力差分ΔQの2次元ヒストグラム上で、特定の階級への度数の集積が生じる。
一方太陽光発電装置出力の変動は、日射量の変動に起因しているため、潮流計測値取得部202の配下に連系されている太陽光発電装置PVがある程度同期して変動する。加えて、配電系統の運用や制御で考慮すべき、太陽光発電装置PVは、MWクラスの容量のものが多いため、潮流の変動幅としては大きなものとなる。よって、有効電力差分ΔP、無効電力差分ΔQの2次元ヒストグラム上で、太陽光発電装置PVに起因する変動成分は、幅広い階級にわたり分散する傾向となる。また時間あたりの変化量が大きいことも寄与し、太陽光発電装置PVによる変動成分は、2次元ヒストグラム上では低頻度で分布することになる。よって、頻度に閾値を設けることで、需要家負荷の変動に起因する階級と、太陽光発電装置PV出力の変動に起因する階級とを分離できる。逆に、同閾値は、上記負荷変動と太陽光発電装置PV出力の変動とを分離できる値に設定する。但し、両者の変動に起因する度数には、明確に差があるため、最頻値651の10%−70%など、広い範囲に設定できる。尚、高頻度の階級には、厳密には太陽光発電装置PV出力の変動による成分も含まれるが、頻度の差が著しいため、実用上無視できる。
次に、太陽光発電装置PV出力の変動方向をもとめる。この処理のため、非ゼロ度数となる階級の分布状況作成部416と、有効電力P−無効電力Q平面上での太陽光発電装置PV出力の変動方向算出部417を用いる。非ゼロ度数となる階級の分布状況作成部416は、有効電力差分ΔP、無効電力差分ΔQの2次元ヒストグラムのうち、階級値が0でない階級の分布形状から、有効電力P−無効電力Q平面上での太陽光発電装置PV出力の変動方向を算出する。具体的には、上記非0の領域の輪郭が形成する平行四辺形のうち、前記需要家の負荷の変動方向と平行でない辺の傾きが太陽光発電装置PV出力の変動方向となる。同傾きの検出には、非0領域の分布を二値化した上で、例えばハフ変換などを用いてもよい。あるいは、非0領域と0領域との境界部を、上記辺の傾きとして検出しても良い
上記により、需要家の負荷と太陽光発電装置PV出力の、有効電力P−無効電力Q平面上での変動の方向が求められた。これらの値と、現在の有効電力P−無効電力Q計測値を用い、太陽光発電装置発電量推定部203にて、太陽光発電装置PV発電量を算出する。太陽光発電装置発電量推定部203の演算例として、例えば非特許文献1に記載の手法が適用できる。需要家の負荷による有効電力P−無効電力Q平面上での傾き以外に、無効電力Q切片がわかれば、特許文献1の手法も適用できる。無効電力Q切片の求め方は、後述の実施例3で述べる。
なお、時間差分化部411で時間差分を算出する際に使用する、差分時間の設定値は、固定でもよく、また差分時間調整部410を用いて可変としてもよい。差分時間を可変とする場合、電灯負荷(力率が1に近い)による変動と動力負荷(力率が1より遅れ側が多い)による変動のうち、後者を特によく検出できる値に設定するとよい。
具体的には、電灯負荷による変動は比較的短い周期で変動する場合が多いのに対し、動力負荷による変動は比較的長い周期で変動する性質を利用する。インバータ類を含む電灯負荷は、消費電力が小さい機器が多く、その変動周期は比較的短い。一方、誘導電動機などを含む動力負荷は、工場の操業開始や一時休憩、操業終了などを契機とし、比較的同期したタイミングで、有効電力P−無効電力Q平面上で特定の方向に変化する。これは、誘導電動機に代表される動力機器が、有効電力に加え無効電力も消費するためである。動力負荷の上記のような特性から、比較的長い周期の差分をとることで、動力負荷による有効電力P−無効電力Q平面上での変動方向を検出することが出来るようになる。
図4は、図3に示した実施例における、諸定数作成処理401の処理フローを示す図である。
図4の最初の処理ステップであるS311では、潮流計測値を入力する。
処理ステップS312では時間差分化の処理を行う。具体的には、有効電力Pや無効電力Qが潮流データとして計測されるが、処理ステップS312で時間差分化された有効電力差分ΔP、無効電力差分ΔQに変換する。変換後の有効電力差分ΔP、無効電力差分ΔQの値は、後処理の処理ステップS317で使用する場合、有効電力差分ΔP、無効電力差分ΔQ標本データ格納部418に格納する。また、差分化する際の時間差(差分時間)は、図示しない外部の手段を用い、適宜変更出来るようにしても良い。上記差分時間の変更は、系統によって異なる方式をとる構成としてもよい。
次に処理ステップS313では、有効電力差分ΔP、無効電力差分ΔQを所定の区間で分割した階級で構成される二次元のヒストグラムを求める。求めたヒストグラムは2次元ヒストグラム格納部413に格納する。
処理ステップS314では、集計する単位が終了したか否かの判定を行う。終了しない場合は、処理ステップS311に戻る。集計する単位としては、例えば毎正時から30分間、毎正時+30分から30分間など、電力系統の負荷状況の変化(デマンド制御等に由来)の程度に合わせた構成とすると、推定用係数の作成に好適である。また、午前10時や正午、午後3時前後で、動力負荷が急変する特性に合わせ、適宜より短い集計単位を採用しても良い。
次に処理ステップS315では、二次元ヒストグラムの最頻値を算出する。
処理ステップS316では、最頻値を基準に、10%〜70%の位置などに閾値を算出する。
処理ステップS317では、閾値を超過した階級値、もしくは左記階級に属する標本値を有効電力差分ΔP、無効電力差分ΔQ標本データ格納部418から抽出する。
処理ステップS318では、階級値もしくは標本値を用い、負荷の有効電力P−無効電力Q平面上での変動方向を算出する。算出結果は太陽光発電装置発電量推定部203へ出力する。
処理ステップS319では二次元ヒストグラムにおいて、度数が非0となる階級を、二次元の領域として抽出する。
処理ステップS320では、上記領域を概略平行四辺形とみなし、処理ステップS318で算出した負荷の変動方向と平行とならない辺の角度を、太陽光発電装置の有効電力P−無効電力Q平面上での変動方向として算出する。算出結果は太陽光発電装置発電量推定部203へ出力する。
実施例3では、無効電力Q切片の求め方について図7などを用いて説明する。
図7は無効電力Q切片の求め方の例を示す図である。図7では、有効電力P−無効電力Q平面の第4象限に、大口需要家106や小口需要家107による負荷が示す負荷特性655が右上方に向かう方向に例示されている。なお、実施例2までの処理段階においては、負荷特性655の角度665のみが求められており、負荷特性655と、その無効電力Q切片は知られていない。
これに対して、この時点で得られているデータは、太陽光発電装置PVの出力も含むデータであり、計測点103で計測された潮流データの計測値(Pm(t)、Qm(t))である。この座標が図7の有効電力P−無効電力Q平面の第4象限の657であるとする。従って、この時の負荷特性は、座標(Pm(t)、Qm(t))を通り角度665を有する特性655mのようになっていると考えることができる。またこの無効電力Q切片は、無効電力Q軸上の658であり、その座標は(0(t)、Q0(t))である。
このように、ある時刻に計測された潮流データの計測値(Pm(t)、Qm(t))から、このときの無効電力Q切片を求めることは可能であるが、実際には太陽光発電装置PVの出力変動により座標(Pm(t)、Qm(t))は、1日の中で変動し、一意に定めることができない。このことは、これだけでは、大口需要家106や小口需要家107による負荷が示す負荷特性655の無効電力Q切片が求められないことを意味している。
そこで本発明においては、計測し求められた無効電力Q切片について、その発生頻度を求める。図7において特性659は累積頻度の分布を示している。累積頻度の分布特性659について、その分布の下限付近が負荷特性655の無効電力Q切片656である。上記で下限付近としたのは、累積頻度の分布659には、太陽光発電装置PVに起因する変動成分670と、需要家の負荷に起因する変動成分669が混合しているためである。この混合は、太陽光発電装置PVに起因する変動成分670と需要家の負荷に起因する変動成分669の両者に相関が無いと仮定すると、畳み込み演算となる。よって、需要家の負荷に起因する変動成分669の形状がわかる場合は、逆畳み込み演算により、純粋に太陽光発電装置PVに起因する変動成分670を求めることが出来る。
かくして無効電力Q切片656が特定できれば、大口需要家106や小口需要家107による負荷が示す負荷特性655は、無効電力Q切片656と角度665のデータで特定される一意の特性として確定することができる。種々の天候を含むより多くの測定データに関し累積頻度の分布659を求めれば、上記演算により、負荷特性のQ切片656をより正確に求めることが出来る。
次に、図18を用い、無効電力Q切片を求めるに際して、ヒストグラムを用いる場合の利点を示す。図18の上には、雨天など、天候を選択した場合の、無効電力Q切片の標本値680の分布例を示している。天候を選択した場合、これらを平均化して、無効電力Q切片とすると考えられる。しかし、雨や曇りの日においても、照度にはばらつきがあるため、選択した天候の日が、比較的照度が高い日である可能性もある。また、無効電力Q切片の分布形状を考慮せずに平均化した場合、算出される無効電力Q切片の誤差が大きくなると考えられる。
図18の下には、ヒストグラムを用いる場合を示しており、分布形状を考慮して無効電力Q切片を求めることが可能となる。加えて、類似の他所の分布形状との比較で、分布形状が相似形かつ滑らであることを判定することで、サンプル数が十分か否かの情報をえることが可能となる。また、負荷変動の分布形状を逆畳み込み演算することで、負荷変動の影響軽減も可能となる。
次に図8を用いて、連系された太陽光発電装置PVの最大出力を求める例について説明する。電力系統に連系された太陽光発電装置PVの最大出力は、電力系統を制御する上で重要な指標のひとつである。連系された太陽光発電装置PVの定格値に適宜係数をかけて太陽光発電装置PVの最大出力を求める手法との違いは、太陽光発電装置PVの傾斜角や方位角、太陽光発電装置PVから見込む視野中の障害物の状況、力率値などに応じた、実際の合計出力を、時刻断面毎に求めることが出来る点である。
上記を求める手順としては、図7の累積頻度の分布659の上限付近又は、図8の太陽光発電装置PVに起因する変動成分670の分布範囲の上限付近、又は太陽光発電装置PV変動による分布範囲の上限付近から、太陽光発電装置PV出力の有効電力差分ΔP―無効電力差分ΔQ平面上での変動方向667に平行な線を負荷特性655上に下した交点672に対応する有効電力P軸の値673が連系された太陽光発電装置PVの最大出力である。上記最大出力は、通常時間帯や平日や休日などの日種毎に格納される。
図19は、平日の晴天時のデータにつき、無効電力Q切片の累積頻度から太陽光発電装置PV出力に変換した結果である。上記には、負荷特性上にのらない電灯負荷等の変動成分を含んでいるものの、時間帯毎のピークを結ぶことで、およそ太陽光発電装置PV出力の時間帯毎の変動の様子がとらえられる。これらの太陽光発電装置PV出力と、太陽光発電装置発電推定部203からの出力を比較することで、太陽光発電装置出力推定用所定数算出部205で算出した太陽光発電装置PV出力推定用所定数の妥当性を確認でき、信頼性を向上させることができる。
次に、図9を用いて、フィルタを用いて太陽光発電装置PV出力の有効電力差分ΔP―無効電力差分ΔQ平面上での変動方向667(図7)を求める方法を説明する。
図9と図3の太陽光発電装置、負荷変動成分分離部204を比較して明らかなように、図9では図3の2次元ヒストグラムの度数の閾値処理部414を、高域通過フィルタ処理部419により構成する例を示している。フィルタには、主に高域通過フィルタHPF(High Pass Filter)419を用いるが、所定の低周波成分を除去でき、かつ太陽光発電装置PVによる主な変動成分を通過させうる構成であれば、帯域通過フィルタでも同様に適用できる。
次に、図10、図11を用いてフィルタの使用目的を説明する。
図10は、計測値に高域通過フィルタ処理を行う前後の潮流計測値の時系列データを示している。左側がフィルタ処理前の時系列データ波形、右側がフィルタ処理前の波形である。フィルタ処理前の波形において、実線は、太陽光発電装置PVの出力の一日分(日照のある時間帯)の変化を示している。以降の説明では、代表して有効電力Pのみのプロットで示すが、潮流データとしては、無効電力Qも対応して計測しているものとする。また潮流計測値には負荷の潮流も重畳して計測されるが,後述の窓関数処理により,日照のある時間帯以外の値は抑圧されるため,同図のように正弦波に似た時系列データとして簡易的に図示する。
ここで、太陽光発電装置PVの出力は、太陽光発電装置PVのパネル装置(図示せず)と、主に日射の入射角の時間的な相対変化に起因し、およそ半日程度の周期で、半周期分変化する。つぎに左側に示すように、高域通過フィルタHPFを適用することで、周期成分を除去し、短時間の入射光量の変化による変動成分のみが抽出される。
図11は、高域通過フィルタHPF処理前(左)と処理後(右)それぞれに関し、有効電力差分ΔPと無効電力差分ΔQを、有効電力差分ΔP−無効電力差分ΔQ平面上でプロットしたものである。
高域通過フィルタHPF処理を行わない場合、潮流データに重畳した負荷の変動により、図11(左)のように、プロットの変動方向は負荷変動の影響を受ける。よって、太陽光発電装置PVの変動方向のみを抽出することはできない。一方、高域通過フィルタHPF処理後では、図11(右)のように、主に太陽光発電装置PVの変動成分のみを抽出でき、単純に(ΔQ/ΔP)の逆正接を平均化することで、太陽光発電装置PV出力の有効電力差分ΔP―無効電力差分ΔQ平面上での変動方向667に対応した値を算出することができるようになる。
ここで単純に、潮流データ(P、Q計測値)に対し、高域通過フィルタHPF処理を行っても良いが、以降説明する操作を加えることで、より精度よく太陽光発電装置PV出力の有効電力P−無効電力Q平面上での変動方向を求めることが出来るようになる。
まず、図12に負荷と太陽光発電装置PV出力の一日分、24時間の変動を示す。図12の左側には、時間t(横軸)に対する負荷675(縦軸:有効電力Pまたは無効電力Q)の変動を示し、図12の右側には、時間t(横軸)に対する太陽光発電装置出力676(縦軸:有効電力Pまたは無効電力Q)の変動を示している。負荷675から、太陽光発電装置出力676を減じたものが、潮流データとして計測される。なお太陽光発電装置出力676は、高周波数変動成分を含む。
他方、太陽光発電装置PV出力の有効電力P−無効電力Q平面上での変動方向を求めるには、日照のある時間帯(例えば午前6時から午後6時)のみを処理対象とすればよい。図13は、一日に占める日照のある時間の割合を示す図であり、処理対象を図13に示すように、一日に占める日照のある時間のみに限定する。図13でTPVとした時間帯が日照のある時間帯である。日照のある時間帯TPVの長さや始点・終点は、季節や緯度、同一タイムゾーン中での経度により変化する。ここでは、同一季節で同一箇所を仮定し説明する。また、以降の図では、太陽光発電装置PVの出力のみを記載するが、実際は、前述のように、負荷から太陽光発電装置PVの出力を減じたものが処理対象である。しかし、日照のある時間帯TPVに従ったウィンドウ処理を施すことで、太陽光発電装置PVの出力が小さい日照のある時間帯TPVの始点及び終点付近での、負荷の変動成分の影響を少なくすることが出来る。同様にウィンドウ処理は、後述する連結データを処理する際に、連結部でのデータ不連続に起因する高周波成分の発生を防止できる。
図14は、一日分のデータを数日にわたって連結したものである。n日分の連結データを処理の対象とすることで、一日周期のスペクトルがn番目のスペクトルまで移動し、1日分のみを処理対象とする場合と比較し、フィルタ特性の要求を下げることが出来る。
図15は、フィルタの通過域と入力のスペクトルとの関係を示す図である。同図横軸は周波数、縦軸は、フィルタのゲイン(利得)及び入力データのスペクトル強度である(いずれも相対値)。679は、フィルタの通過域である。フィルタゲインが0か、又はごく低い箇所に、前記一日分の変動に対応する入力データ(有効電力P及び無効電力Qの計測値)のスペクトルが入るよう、フィルタもしくは入力データを調整すると、太陽光発電装置PV出力の有効電力P−無効電力Q平面上での変動方向を精度よく求めることが出来る。図15で、例えばpeak1の位置にあるスペクトルは、相当程度除去できる。よって、前記一日分の変動のスペクトルをpeak1のような位置にすることが理想である。また、peak3や4の位置に一日分の変動のスペクトルがある場合、太陽光発電装置PV出力の有効電力P−無効電力Q平面上での変動方向を正しく求めることが出来なくなることが予想される。また、peak2の位置にある場合、太陽光発電装置PV出力の有効電力P−無効電力Q平面上での変動方向の算出精度が低下する。
ここで、除去の対象である一日周期の変動を、急峻に濾過できるフィルタ特性を作成することは、一般に困難である。そこで、入力データをあらかじめ加工することで、フィルタへの要求性能を下げることが出来る。
次に図16a、図16b、図16cを用いて、入力データの加工例と対応するスペクトルとの関係を説明する。これらの図において左側には、入力する数日分のデータ(太陽光発電装置PV出力を含む潮流データの時間変動情報)の加工例、右側にはこのときの対応するスペクトルを示している。
図16aに示した最初の入力データ加工例は、日照のある時間帯TPVの区間のみを抽出して、数日分の入力データを連続して並べるものである。この方式の利点は、スペクトルの分析に高速フーリエ変換(FFT)などを用いた場合に、変換に使用するデータ長を短くできる点であるというものである。よって、変換のデータ長の増加に伴うバタフライ演算による精度の劣化を緩和できる。しかし、左側の入力データに対応するスペクトルは右側のようになり、主なスペクトルの成分が2倍の高調波2f1となってしまう。ここで、周波数f1は、1/(2*TPV)である。よって図16a左側のような入力を使用する場合、高域通過フィルタのカットオフ周波数を高い周波数側に変える等の対策が必要になる。この対策による副作用は太陽光発電装置PV出力の有効電力P−無効電力Q平面上での変動方向の算出精度の劣化である。
次に図16bのように入力を加工した場合の利点を説明する。この入力加工例は、入力データを日照のある時間帯TPVの間隔をあけ、並べるものである。本入力データ加工例に対応するスペクトルでは、主要なスペクトルのピークは周波数f1の位置に移動するため、高域通過フィルタHPFによる濾波性能の向上を期待できる。しかし、間隔TPV毎の連結部において、不連続部が残存するため、2f1の位置に高調波成分のスペクトルが残存する。よって、太陽光発電装置PV出力の有効電力P−無効電力Q平面上での変動方向の算出精度に影響を与えうる。
次に図16cのように入力を加工した場合の利点を説明する。この入力加工例は入力データを日照のある時間帯TPV毎に反転させ、並べるものである。本入力データ加工例に対応するスペクトルでは、主要なスペクトルのピークはf1の位置で変わらないため、図16bの場合と同様に高域通過フィルHPFによる濾波性能の向上を期待できる。一方、間隔TPV毎の連結部における不連続部の影響が少なくなり、2f1の高調波成分のスペクトルが殆ど発生しなくなる。よって、太陽光発電装置PV出力の有効電力P−無効電力Q平面上での変動方向の算出精度が向上することを期待できる。
次に、図17を用いフィルタを用いる具体的構成例を示す。本例は、図2の一部、及び図9の構成を具体化したものである。
図17の処理例では、まず太陽光発電装置PV出力推定用の諸定数作成処理部401に潮流計測値取得部202から潮流データを入力する。諸定数作成処理部401内部では、最初に切り出し処理部421に入力され、日照のある時間帯TPV単位で切り分けられる。日照のある時間帯TPVの値は、季節を通じて固定値としても良い。緯度がある程度高い地域など、日照時間の季節変動が大きな地域では、周期設定部422にて図示しないカレンダー値の入力及び、カレンダー値に対応した日照のある時間帯の始期及び終期を用い、切り出しの区間を決定しても良い。
窓関数処理部423では、ハン窓などを用い、区間の接続部での不連続点の発生を防止するとともに、日照のある時間帯TPV区間の中央部以外の箇所で、太陽光発電装置PV出力の変動以外の潮流変動要因の影響を軽減する。連結部424では、必要に応じ、反転や0補填等を行う。
高域通過フィルタ部419では、必要に応じ周期設定部422からの日照時間長の変化に応じ、カットオフ周波数を変える。これは、抑圧したい周波数であるf1は、1/(2*TPV)のように、周期TPVによって変化するため、カットオフ周波数を日照のある時間帯TPVに依存して調整することで、太陽光発電装置PV出力の有効電力P−無効電力Q平面上での変動方向の算出精度を向上させることが期待できる。
有効電力P−無効電力Q平面上での太陽光発電装置PV出力の変動方向算出部417以降の処理は、他の実施例と同様である。
実施例5では、有効電力・無効電力の時間差分である有効電力差分ΔP、無効電力差分ΔQについて、差分時間を設定する例を示す。
図21は、差分時間の設定値の影響を示す図である。同図の662−2は、差分時間を過小に設定した場合の度数が閾値を超えた階級値の分布を示すコンタである。同じく663−2は、差分時間を過小に設定した場合の階級値が非0となる領域を示すコンタである。差分時間を過小に設定すると、有効電力Pと無効電力Qの変化が負荷特性上にのる一般的な動力負荷(無効電力を消費する誘導電動機などが含まれる)の変化分ではなく、電灯負荷やインバータを介した負荷等、力率が1に近い変動成分の影響を受けやすくなる。
差分時間を徐々に延ばしていくと、ある差分時間以上から、負荷特性にのる動力負荷の変動を検出できるようになる。よって、上記負荷特性にのる最低限の差分時間を適用すると、負荷や太陽光発電装置PV出力の有効電力P−無効電力Q平面上での変動方向検出の時間分解能と、前記力率が1に近い変動成分の除去の両立を図ることができる。
図20は差分時間の設定の際に使用する画面の例である。適切な差分時間は、系統毎に異なる可能性があるため、系統を選択できるようにする。これは、系統によって、動力負荷を多用する大口需要家の負荷と電灯負荷を多用する力率が1に近い負荷の割合が変わるためである。
系統の選択の際は、バンクやフィーダーなどの階層を適宜切り替えて選択できるようにしても良い。
次に、差分時間を、秒や分、あるいは潮流計測データのサンプリング時間の倍数等の単位で設定する。設定に際しては、自動の項目があっても良い。これは、前述のように、差分時間を徐々に延ばしていくと、ある値で一定に達する場合があるためである。
適切な差分時間が、時間帯毎に異なる場合に備え、時間帯の選択を行えるようにしても良い。加えて、曜日ごとに選択を行えるようにしても良い。曜日は平日と土曜、日曜の区分けでもよい。負荷の面で支配的な大口需要家のある系統では、特定需要家の操業の有無毎に設定できるようにしても良い。
大型連休のように特別に軽負荷となる日や夏季の高温時などの重負荷となる日、その他の特異日毎に設定できるようにしても良い。
また必要に応じ、過去のデータを用いて、新しい設定値を使用した場合のヒストグラムやヒストグラムのコンタなどを表示しても良い。左記表示は新旧設定値を比較できるように、両設定値での結果を並べて表示しても良い。
101:発電所
102:変電所
103:計測点
104:送電線
105:配電線
106:大口需要家
107:小口需要家
PV:太陽光発電装置
200:太陽光発電装置の発電量推定装置
201:計測情報の分析による分離情報生成部
202:潮流計測値取得部
203:太陽光発電装置発電量推定部
204:太陽光発電装置、負荷変動成分分離部
205:太陽光発電装置出力推定用所定数算出部
210:時間帯、日種別管理部
401:太陽光発電装置出力推定用諸定数作成処理部
410:差分時間調整部
411:時間差分化部
412:2次元ヒストグラム作成部
413:有効電力差分ΔP、無効電力差分ΔQの2次元ヒストグラム格納部
414:2次元ヒストグラムの度数の閾値処理部
415:有効電力P−無効電力Q平面上での負荷変動方向算出部
416:非ゼロ度数となる階級の分布状況作成部
417:有効電力P−無効電力Q平面上での太陽光発電装置出力変動方向算出部
418:有効電力差分ΔP、無効電力差分ΔQ標本データ格納部
419:高域通過フィルタ処理部
421:切り出し処理部
422:周期設定部
423:窓関数処理部
424:連結部
651:最頻値
652:閾値
655:負荷特性
656:負荷特性の無効電力Q切片
657:潮流計測値
658:太陽光発電装置PV出力により移動した無効電力Q切片
659:太陽光発電装置PV出力により移動した無効電力Q切片の累積頻度分布
662:度数が閾値を超えた階級値の分布を示すコンタ
663:階級値が非0となる領域を示すコンタ
665:需要家の負荷の有効電力差分ΔP―無効電力差分ΔQ平面上での変動方向
667:太陽光発電装置PV出力の有効電力差分ΔP―無効電力差分ΔQ平面上での変動方向
669:需要家負荷の変動による分布
670:太陽光発電装置PV変動による分布
671:太陽光発電装置PV変動による分布範囲の上限付近
672:負荷特性上の交点
673:連系された太陽光発電装置PV出力の最大値
675:需要家負荷の一日分の変動
676:太陽光発電装置PV出力の一日分の変動
679:フィルタの通過域
680:日照が少ない天候時の無効電力Q切片の標本値

Claims (11)

  1. 負荷及び太陽光発電装置を含む電力系統における力率を推定するための電力系統の力率推定装置であって、
    電力系統における有効電力と無効電力を入力する入力手段から有効電力と無効電力を得、その時間差分である有効電力差分と無効電力差分で定まる有効電力差分―無効電力差分平面上において、複数時刻で検出した複数の有効電力差分と無効電力差分の組の発生頻度を得る第1の手段と、所定の発生頻度閾値以上となる前記有効電力差分と無効電力差分の組である第1の群と、所定の発生頻度閾値以下となる前記有効電力差分と無効電力差分の組である第2の群とを求める第2の手段と、有効電力差分―無効電力差分平面上において、前記第1の群が示す方向から前記負荷による有効電力―無効電力平面上における第1の角度を求める第3の手段と、有効電力差分―無効電力差分平面上において、前記第2の群が示す方向から前記太陽光発電装置による有効電力―無効電力平面上における第2の角度を求める第4の手段を備えることを特徴とする電力系統の力率推定装置。
  2. 請求項1に記載の電力系統の力率推定装置であって、
    有効電力―無効電力平面上において、入力した有効電力と無効電力が示す位置から前記第1の角度の方向に延伸する線分について当該線分が前記有効電力―無効電力平面の無効電力軸と接する切片を入力した有効電力と無効電力の複数の組について求め、無効電力軸と接する切片の最大値と前記第1の角度から前記負荷による負荷特性を得る第5の手段を備えることを特徴とする電力系統の力率推定装置。
  3. 請求項または請求項2に記載の電力系統の力率推定装置であって、
    有効電力―無効電力平面上において、入力した有効電力と無効電力が示す位置から前記第1の角度の方向に延伸する線分について当該線分が前記有効電力―無効電力平面の無効電力軸と接する切片を入力した有効電力と無効電力の複数の組について求め、無効電力軸と接する切片の最大値と前記第1の角度から前記負荷による負荷特性を得る第5の手段と、前記切片の最小値から前記第2の角度の方向に延伸する線分について当該線分が前記負荷特性と接する位置に置ける有効電力を、前記太陽光発電装置による最大有効電力とすることを特徴とする電力系統の力率推定装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の電力系統の力率推定装置であって、
    入力手段に入力された電力系統における有効電力と無効電力は、その高周波数成分について、その時間差分である有効電力差分と無効電力差分を求められることを特徴とする電力系統の力率推定装置。
  5. 請求項4に記載の電力系統の力率推定装置であって、
    入力手段に入力された電力系統における有効電力と無効電力は、複数の日に得られたものであり、その高周波数成分について、その時間差分である有効電力差分と無効電力差分を求められることを特徴とする電力系統の力率推定装置。
  6. 負荷及び太陽光発電装置を含む電力系統における力率を推定するための電力系統の力率推定方法であって、
    有効電力及び無効電力または有効電力及び無効電力に変換しうる潮流計測値から、
    太陽光発電装置により生じる潮流変動の有効電力−無効電力平面上での変動方向と、
    負荷により生じる潮流変動の有効電力−無効電力平面上での変動方向を分離するための情報を、
    所定の時間間隔ごとに前記潮流計測値の分析により求めることを特徴とする電力系統の力率推定法。
  7. 請求項6に記載の電力系統の力率推定法であって、
    太陽光発電装置により生じる潮流変動の有効電力−無効電力平面上での変動方向と、負荷により生じる潮流変動の有効電力−無効電力平面上での変動方向とを分離するため、
    潮流計測値における有効電力の時間差分と潮流計測値における無効電力の時間差分とを各々の軸とした二次元の累積度数を求め、
    前記累積度数が所定の閾値を超える階級値もしくは該階級に属する標本値の無効電力値と有効電力値の比の逆正接から需要家の負荷に起因する有効電力−無効電力平面上での変動方向を求め、
    前記累積度数が0でない累積度数の分布範囲が形成する平行四辺形のうち、前記需要家の負荷に起因する有効電力−無効電力平面上での変動方向と平行でない辺の角度を太陽光発電装置により生じる潮流変動の有効電力−無効電力平面上での変動方向とする
    ことを特徴とする電力系統の力率推定法。
  8. 請求項7に記載の電力系統の力率推定法であって、
    負荷に起因する有効電力−無効電力平面上での変動方向を用い、
    有効電力−無効電力平面上で潮流計測値である有効電力値と無効電力値のなす点を通り、傾きが負荷に起因する有効電力−無効電力平面上での変動方向である直線が、無効電力の軸と交わる点の累積頻度を求め、
    度数が0でない下限となる階級値を太陽光発電装置による潮流変動によらない負荷のみに起因する有効電力−無効電力平面上での変動直線の無効電力の軸との切片とする
    ことを特徴とする電力系統の力率推定法。
  9. 請求項8に記載の電力系統の力率推定法であって、
    潮流計測値である有効電力値と無効電力値の時系列値に対し、高域通過フィルタを適用し、
    前記無効電力値と有効電力値の比の逆正接から分散電源により生じる潮流変動の有効電力−無効電力平面上での変動方向を求める
    ことを特徴とする電力系統の力率推定法。
  10. 請求項7に記載の電力系統の力率推定法であって、
    電力系統の力率推定法およその日照時間に対応した一日における時間範囲を基準に
    切り出し処理もしくは窓関数処理もしくは連結処理もしくは0値充填処理もしくは位相反転処理のいずれか1つを含む処理を適用し、
    高域通過フィルタへの入力とすることを特徴とする電力系統の力率推定法。
  11. 上記請求項7の電力系統の力率推定法であって、
    一日における時間範囲を日時情報もしくは緯度経度情報もしくはタイムゾーン情報の少なくとも1つを用いて変更し、あるいは高域通過フィルタの特性値を一日における時間範囲値にもとづいて変更することを特徴とする電力系統の力率推定法。
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