JP2018087961A - レンズ一体光ファイバおよびその製造方法 - Google Patents

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山形 豊
Yutaka Yamagata
豊 山形
拓也 細畠
Takuya Hosohata
拓也 細畠
森田 晋也
Shinya Morita
晋也 森田
誠一郎 下平
Seiichiro Shimodaira
誠一郎 下平
祐太郎 町田
Yutaro Machida
祐太郎 町田
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Abstract

【課題】光ファイバの外径精度が低い場合であっても、問題がなく、光ファイバにレンズを一体に成型することができること。【解決手段】この発明のレンズ一体光ファイバ1は、光ファイバ2と、アダプタ3と、レンズ4と、を備える。光ファイバ2の一端の外周面は、アダプタ3により覆われている。アダプタ3の一部は、レンズ4により覆われている。光ファイバ2の一端面23は、レンズ4に直接接している。この結果、この発明のレンズ一体光ファイバ1は、光ファイバ2の外径精度が低い場合であっても、問題がなく、光ファイバ2にレンズ4を一体に成型することができる。【選択図】 図1

Description

この発明は、レンズ一体光ファイバに関するものである。また、この発明は、レンズ一体光ファイバの製造方法に関するものである。
レンズ一体光ファイバおよびその製造方法(以下、単に、「レンズ一体光ファイバ、製造方法」と称する)としては、たとえば、特許文献1に示すものがある。また、イメージガイド(イメージファイバ)とライトガイド(ライトファイバ)とが一体の内視鏡の延長器としては、たとえば、特許文献2に示すものがある。以下、特許文献1のフェルール付き光ファイバおよびその製造方法、および、特許文献2の内視鏡の延長器について説明する。
特許文献1のフェルール付き光ファイバは、光ファイバと、その光ファイバの端部が固定されたフェルールと、を備え、フェルールが光ファイバと一体に形成されてフェルールを構成している樹脂が光ファイバと直接接しているものである。
特許文献1のフェルール付き光ファイバの製造方法は、フェルールを構成する樹脂が充填された金型に光ファイバを配置し、樹脂を硬化させるものである。
特許文献2の内視鏡の延長器は、可撓性のイメージガイドの第1端部の側に対物レンズを配置し、イメージガイドに沿ってライトガイドを配置し、ライトガイドの先端側に照明用の光学素子を配置し、これら(イメージガイド、対物レンズ、ライトガイドおよび照明用の光学素子)を被覆部により被覆してなるものである。
特開2015−111199号公報 特開2015−177920号公報
特許文献2の内視鏡の延長器は、イメージガイドと対物レンズとが別個であり、また、ライトガイドと照明用の光学素子とが別個であるから、多数の工程を有し製造コストが高価である。これに対して、特許文献1のフェルール付き光ファイバおよびその製造方法は、フェルールとファイバとが一体に成型(形成)されているので、工程を軽減して製造コストを安価にすることが可能である。
かかるレンズ一体光ファイバ、製造方法(例えば、特許文献1のフェルール付き光ファイバおよびその製造方法など)は、金型を用いて、光ファイバにレンズやフェルール(以下、単に「レンズ」と称する)を、直接一体に成型するものであるから、金型が光ファイバに直接当接する。このため、光ファイバの外径や直径(以下、単に「外径」と称する)精度が十分に高い場合には、必要型締力の影響を受けず、問題がない。ところが、光ファイバの外径精度が低い場合には、必要型締力の影響を受けて、問題が発生する場合がある。
その問題は、たとえば、必要型締力が小さいと、光ファイバの破損を防止することができるが、その反面、金型と光ファイバとの間から樹脂が漏洩したり、光ファイバとレンズとの相対位置精度が低下したり、レンズにひけが発生したりする。一方、必要型締力が大きいと、金型と光ファイバとの間からの樹脂の漏洩や、光ファイバとレンズとの相対位置精度の低下や、レンズのひけの発生などを防止することができるが、その反面、光ファイバが破損したりする。
この発明が解決しようとする課題は、光ファイバの外径精度が低い場合であっても、問題がなく、光ファイバにレンズを一体に成型することができるレンズ一体光ファイバ、製造方法を提供することにある。
この発明のレンズ一体光ファイバは、光ファイバと、光ファイバの一端に設けられているアダプタと、光ファイバの一端およびアダプタに設けられているレンズと、を備え、光ファイバの一端の外周面が、アダプタにより覆われていて、アダプタの一部が、レンズにより覆われていて、光ファイバの一端面が、レンズに直接接している、ことを特徴とする。
この発明のレンズ一体光ファイバは、光ファイバの一端面とアダプタの一端面とが、面一である、ことが好ましい。
この発明のレンズ一体光ファイバは、アダプタが、光ファイバの一端の外周面を覆う本体部分と、本体部分の外周面に鍔形状に一体に設けられている補助部分と、を有する、ことが好ましい。
この発明のレンズ一体光ファイバは、レンズのうち、光ファイバの一端面に直接接している面を有する端部に対して反対側の端部には、光学面が設けられている、ことが好ましい。
この発明のレンズ一体光ファイバの製造方法は、第1工程と、第2工程と、を含み、第1工程が、光ファイバの一端を、アダプタを成型する第1金型内に、位置させ、光ファイバの一端部に第1金型を当接させ、第1金型内にアダプタの原料樹脂を充填させ、光ファイバの一端の外周面がアダプタにより覆われるように、光ファイバの一端にアダプタを一体に成型する工程であり、第2工程が、第1工程により一体に成型された光ファイバの一端およびアダプタの一部を、レンズを成型する第2金型内に、位置させ、アダプタの一部に対して他の一部に第2金型を当接させ、第2金型内にレンズの原料樹脂を充填させ、アダプタの一部がレンズにより覆われ、かつ、光ファイバの一端面がレンズに直接接するように、光ファイバの一端およびアダプタにレンズを一体に成型する工程である、ことを特徴とする。
この発明のレンズ一体光ファイバの製造方法は、第1工程と第2工程との間には、光ファイバの一端面とアダプタの一端面とを面一に加工する加工工程が、含まれている、ことが好ましい。
この発明のレンズ一体光ファイバの製造方法は、第1工程が、光ファイバの一端の外周面を覆う本体部分と、本体部分の外周面に鍔形状に一体に設けられている補助部分と、を有するアダプタを、光ファイバの一端に、一体に成型する工程である、ことが好ましい。
この発明のレンズ一体光ファイバの製造方法は、第2工程が、光ファイバの一端面に直接接している面を有する端部に対して反対側の端部に光学面が設けられているレンズを、光ファイバの一端およびアダプタに、一体に成型する工程である、ことが好ましい。
この発明のレンズ一体光ファイバは、少なくとも1本の撮像用光ファイバと、少なくとも1本の照明用光ファイバと、少なくとも1本の撮像用光ファイバの一端および少なくとも1本の照明用光ファイバの一端に設けられているアダプタと、少なくとも1本の撮像用光ファイバの一端、少なくとも1本の照明用光ファイバの一端およびアダプタに設けられているレンズと、を備え、少なくとも1本の撮像用光ファイバの一端の外周面および少なくとも1本の照明用光ファイバの一端の外周面が、アダプタにより覆われていて、アダプタの一部が、レンズにより覆われていて、少なくとも1本の撮像用光ファイバの一端面および少なくとも1本の照明用光ファイバの一端面が、レンズに直接接している、ことを特徴とする。
この発明のレンズ一体光ファイバは、レンズが、少なくとも1本の撮像用光ファイバ側の撮像用レンズ部分と、少なくとも1本の照明用光ファイバ側の照明用レンズ部分と、を有し、撮像用レンズ部分と照明用レンズ部分との間には、遮光部分が設けられている、ことが好ましい。
この発明のレンズ一体光ファイバは、遮光部分が、空隙からなる、ことが好ましい。
この発明のレンズ一体光ファイバは、少なくとも1本の撮像用光ファイバの一端面および少なくとも1本の照明用光ファイバの一端面と、アダプタの一端面とが、面一である、ことが好ましい。
この発明のレンズ一体光ファイバは、アダプタが、少なくとも1本の撮像用光ファイバの一端の外周面および少なくとも1本の照明用光ファイバの一端の外周面を覆う本体部分と、本体部分の外周面に鍔形状に一体に設けられている補助部分と、を有する、ことが好ましい。
この発明のレンズ一体光ファイバは、レンズが、少なくとも1本の撮像用光ファイバ側の撮像用レンズ部分と、少なくとも1本の照明用光ファイバ側の照明用レンズ部分と、を有し、撮像用レンズ部分のうち、少なくとも1本の撮像用光ファイバの一端面に直接接している面を有する端部に対して反対側の端部には、撮像用光学面が設けられていて、照明用レンズ部分のうち、少なくとも1本の照明用光ファイバの一端面に直接接している面を有する端部に対して反対側の端部には、照明用光学面が設けられている、ことが好ましい。
この発明のレンズ一体光ファイバは、照明用光学面が、照明用光学面から出射される出射光を撮像用光学面の撮像対象側に向ける光学面である、ことが好ましい。
この発明のレンズ一体光ファイバの製造方法は、第1工程と、第2工程と、を含み、第1工程が、少なくとも1本の撮像用光ファイバの一端および少なくとも1本の照明用光ファイバの一端を、アダプタを成型する第1金型内に、位置させ、少なくとも1本の撮像用光ファイバの一端部および少なくとも1本の照明用光ファイバの一端部に第1金型を当接させ、第1金型内にアダプタの原料樹脂を充填させ、少なくとも1本の撮像用光ファイバの一端の外周面および少なくとも1本の照明用光ファイバの一端の外周面がアダプタにより覆われるように、少なくとも1本の撮像用光ファイバの一端および少なくとも1本の照明用光ファイバの一端にアダプタを一体に成型する、工程であり、第2工程が、第1工程により一体に成型された少なくとも1本の撮像用光ファイバの一端、少なくとも1本の照明用光ファイバの一端およびアダプタの一部を、レンズを成型する第2金型内に、位置させ、アダプタの一部に対して他の一部に第2金型を当接させ、第2金型内にレンズの原料樹脂を充填させ、アダプタの一部がレンズにより覆われ、かつ、少なくとも1本の撮像用光ファイバの一端面および少なくとも1本の照明用光ファイバの一端面がレンズに直接接するように、少なくとも1本の撮像用光ファイバの一端、少なくとも1本の照明用光ファイバの一端およびアダプタにレンズを一体に成型する、工程である、ことを特徴とする。

この発明のレンズ一体光ファイバの製造方法は、第2工程が、少なくとも1本の撮像用光ファイバ側の撮像用レンズ部分と、少なくとも1本の照明用光ファイバ側の照明用レンズ部分と、を有するレンズを、成型し、かつ、撮像用レンズ部分と照明用レンズ部分との間に遮光部分を設ける、工程である、ことが好ましい。
この発明のレンズ一体光ファイバの製造方法は、第2工程が、第2金型の入れ子駒により形成される空隙からなる遮光部分を設ける、工程である、ことが好ましい。
この発明のレンズ一体光ファイバの製造方法は、第1工程と第2工程との間には、少なくとも1本の撮像用光ファイバの一端面および少なくとも1本の照明用光ファイバの一端面とアダプタの一端面とを面一に加工する加工工程が、含まれている、ことが好ましい。
この発明のレンズ一体光ファイバの製造方法は、第1工程が、少なくとも1本の撮像用光ファイバの一端の外周面および少なくとも1本の照明用光ファイバの一端の外周面を覆う本体部分と、本体部分の外周面に鍔形状に一体に設けられている補助部分と、を有するアダプタを、少なくとも1本の撮像用光ファイバの一端および少なくとも1本の照明用光ファイバの一端に、一体に成型する、工程である、ことが好ましい。
この発明のレンズ一体光ファイバの製造方法は、第2工程が、少なくとも1本の撮像用光ファイバ側の撮像用レンズ部分と、少なくとも1本の照明用光ファイバ側の照明用レンズ部分と、を有するレンズを、成型し、撮像用レンズ部分のうち、少なくとも1本の撮像用光ファイバの一端面に直接接している面を有する端部に対して反対側の端部に、撮像用光学面を設け、照明用レンズ部分のうち、少なくとも1本の照明用光ファイバの一端面に直接接している面を有する端部に対して反対側の端部に、照明用光学面を設ける、工程である、ことが好ましい。
この発明のレンズ一体光ファイバの製造方法は、第2工程が、第2金型により、照明用光学面から出射される出射光を撮像用光学面の撮像対象側に向ける光学面である照明用光学面を設ける、工程である、ことが好ましい。
この発明のレンズ一体光ファイバは、光ファイバの外径精度が低い場合であっても、問題がなく、光ファイバにレンズを一体に成型することができる。
この発明のレンズ一体光ファイバの製造方法は、光ファイバの外径精度が低い場合であっても、問題がなく、光ファイバにレンズを一体に成型することができる。
図1は、この発明にかかるレンズ一体光ファイバの実施形態1を示す断面図である。 図2は、マルチコアプラスチック光ファイバの一部を示す一部断面概略図である。 図3は、レンズ一体光ファイバの製造方法の実施形態1を示す工程の説明図(模式図)である。 図4は、第2金型で光ファイバの一端およびアダプタにレンズを一体に成型するときの状態を示す一部拡大断面図(図3(D)の一部拡大断面図)である。 図5は、この発明のアダプタを使用せずに、金型で光ファイバの一端にレンズを一体に成型するときの状態を示す説明断面図(図3(D)に対応する説明断面図)である。 図6は、この発明にかかるレンズ一体光ファイバの実施形態2を示す撮像用光ファイバ、照明用光ファイバおよびアダプタの斜視図である。 図7は、レンズ一体光ファイバを示す斜視図である。 図8は、撮像用光ファイバ、照明用光ファイバおよびアダプタを示す正面図(図6におけるVIII矢視図)である。 図9は、レンズ一体光ファイバを示す正面図(図7におけるIX矢視図)である。 図10は、光路を示す説明断面図(図7におけるX−X線矢視説明断面図)である。(A)は、遮光部分が設けられている場合の説明断面図である。(B)は、遮光部分が設けられていない場合の説明断面図である。 図11は、レンズ一体光ファイバの製造方法の実施形態2の第1工程を示す説明断面図(模式図)である。 図12は、レンズ一体光ファイバの製造方法の実施形態2の第1工程により製造された撮像用光ファイバ、照明用光ファイバおよびアダプタを示す平面図である。 図13は、レンズ一体光ファイバの製造方法の実施形態2の第1工程と第2工程との間の加工工程により加工された撮像用光ファイバ、照明用光ファイバおよびアダプタを示す平面図である。 図14は、レンズ一体光ファイバの製造方法の実施形態2の第2工程を示す説明断面図(模式図)である。 図15は、レンズ一体光ファイバの製造方法の実施形態2の第2工程を示す説明断面図(模式図)であって、図14におけるXV−XV線矢視説明断面図(模式図)である。
以下、この発明にかかるレンズ一体光ファイバ、製造方法の実施形態(実施例)の2例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、図1、図3〜図5、図10、図11、図14において、光ファイバのハッチングを省略する。また、図10、図14において、アダプタのハッチングを省略する。
(実施形態1にかかるレンズ一体光ファイバ1の構成の説明)
図1〜図5は、この発明にかかるレンズ一体光ファイバ、製造方法の実施形態1を示す。以下、この実施形態1にかかるレンズ一体光ファイバの構成について説明する。図中、符号1は、この実施形態1にかかるレンズ一体光ファイバである。レンズ一体光ファイバ1は、図1に示すように、光ファイバ2と、アダプタ3と、レンズ4と、を備える。
光ファイバ2は、この例では、マルチコアプラスチック光ファイバである。すなわち、光ファイバ2は、プラスチックから構成されていて、直径が約0.5mmの断面円形もしくはほぼ円形をなす。光ファイバ2は、図2に示すように、太さ約0.5mmの中に、複数本(たとえば、数千本)の樹脂製のコア20と、樹脂製のクラッド21と、樹脂製の被覆22と、を備える。複数本のコア20は、クラッド21中に点在している。複数本のコア20およびクラッド21は、被覆22により被覆されている。
光ファイバ2の一端の外周面は、アダプタ3により覆われている。光ファイバ2の一端面23とアダプタ3の一端面30とは、面一である。光ファイバ2の一端面23は、レンズ4に直接接している。
アダプタ3は、光ファイバ2と密着性が良い材料、この例ではエポキシ樹脂からなる。アダプタ3は、図1に示すように、本体部分31と、補助部分32と、を有する。本体部分31は、この例では円筒形状をなし、光ファイバ2の一端の外周面を覆う。補助部分32は、この例では断面三角形状をなし、本体部分31の外周面の中間に鍔形状に一体に設けられている。
アダプタ3の一部は、レンズ4により覆われている。アダプタ3の一部は、一端面30側の本体部分31と、一端面30側の傾斜面の補助部分32と、からなる。すなわち、アダプタ3の一部は、一端面30側の本体部分31および補助部分32(以下、単に「アダプタ3の一部」と称する)である。
レンズ4は、光透過性の材料、この例ではエポキシ樹脂からなる。レンズ4の一端部は、凹形状をなし、光ファイバ2の一端面23とアダプタ3の一部を覆う。レンズ4の一端部は、光ファイバ2の一端面23と直接接している。レンズ4のうち、光ファイバ2の一端面23に直接接している面を有する一端部に対して反対側の他端部には、光学面40が設けられている。
光学面40は、凸曲面をなし、球面もしくは非球面からなる。光学面40は、光ファイバ2の一端面23から出射された光をレンズ4から外部に出射し、外部からの光をレンズ4内に入射して光ファイバ2の一端面23に入射させる。
(実施形態1にかかるレンズ一体光ファイバ1の製造方法の説明)
以下、この実施形態1にかかるレンズ一体光ファイバ1の製造方法について、図3、図4を参照して説明する。
(第1工程)
まず、光ファイバ2の一端を、アダプタ3を成型する第1金型50、51の空間部(キャビティ)52内に、位置させて、光ファイバ2の一端部に第1金型50、51を当接させる。第1金型50、51の型締を行う(図3(A)を参照)。
第1金型50、51の空間部52内にアダプタ3の原料樹脂を充填させて、原料樹脂を固化させる。これにより、光ファイバ2の一端の外周面がアダプタ3により覆われるように、光ファイバ2の一端にアダプタ3が一体に成型される。原料樹脂が固化した時点で、第1金型50、51の型開きを行って、一端の外周面がアダプタ3により覆われている光ファイバ2を取り出す(図3(B)を参照)。ここまでが第1工程である。
この第1工程は、光ファイバ2の一端の外周面を覆う本体部分31と、本体部分31の外周面に鍔形状に一体に設けられている補助部分32と、を有するアダプタ3を、光ファイバ2の一端に、一体に成型する工程である。
(加工工程)
つぎに、光ファイバ2の一端面23とアダプタ3の一端面30とを面一に加工する(図3(C)を参照)。この例では、旋盤による切削(旋削)加工である。
すなわち、一端の外周面がアダプタ3により覆われている光ファイバ2を治具に固定する。光ファイバ2の一端面23とアダプタ3の一端面30とを、治具と共に、単結晶ダイヤモンドバイトにより、切削(旋削)する。
これにより、光ファイバ2の一端面23とアダプタ3の一端面30とが面一に加工される。この加工工程は、前記の第1工程と後記の第2工程との間において行われる工程である。
(第2工程)
それから、前記の第1工程により一体に成型され、かつ、前記の加工工程により面一に加工された光ファイバ2の一端およびアダプタ3の一部を、レンズ4を成型する第2金型60、61の空間部(キャビティ)62内に、位置させる。
そして、アダプタ3の一部に対して他の一部に第2金型60を当接させる(図3(D)を参照)。ここで、アダプタ3の一部に対して他の一部は、一端面30に対して反対の他端面側の本体部分31と、一端面30に対して反対の他端面側の傾斜面の補助部分32と、からなる。すなわち、このアダプタ3の一部に対して他の一部は、他端面側の本体部分31および補助部分32(以下、単に「アダプタ3の他の一部」と称する)である。
それから、第2金型60、61の型締を行う(図3(D)を参照)。このとき、アダプタ3の他の一部のうち第2金型60が当接する面には、第2金型60の必要型締力A(例えば、図4中の矢印Aを参照)が作用する。
第2金型60、61の空間部62内にレンズ4の原料樹脂を充填させて、原料樹脂を固化させる。これにより、アダプタ3の一部がレンズ4により覆われ、かつ、光ファイバ2の一端面23がレンズ4に直接接するように、光ファイバ2の一端およびアダプタ3にレンズ4が一体に成型される。
このレンズ4の原料樹脂の充填固化のときに、アダプタ3の一部のうち第2金型60、61の空間部62に対向する面には、レンズ4の原料樹脂の充填圧力B(例えば、図4中の矢印Bを参照)が作用する。なお、充填圧力Bは、第2金型60、61の空間部62を形成する面にも作用している。
原料樹脂が固化した時点で、第2金型60、61の型開きを行って、アダプタ3の一部がレンズ4により覆われ、かつ、光ファイバ2の一端面23がレンズ4に直接接するレンズ一体光ファイバ1を取り出す(図1を参照)。前記の加工工程後からここまでが第2工程である。
この第2工程は、他端部に光学面40が設けられているレンズ4を、光ファイバ2の一端およびアダプタ3に、一体に成型する工程である。
(第1工程、第2工程)
前記の第1工程、第2工程における成型は、第1金型50、51、第2金型60、61を用いた射出成型、あるいは、注型成型などである。
(実施形態1にかかるレンズ一体光ファイバ1の作用の説明)
この実施形態1にかかるレンズ一体光ファイバ1は、以上のごとき構成からなり、以下、その作用について説明する。
光ファイバ2の他端(アダプタ3およびレンズ4が設けられている端に対して反対側の端)面に光を入射させる。すると、入射光は、光ファイバ2内を伝送されて光ファイバ2の一端面23から出射される。出射光は、レンズ4内を透過してレンズ4の光学面40から外部に出射される。この光ファイバ2は、照明用光ファイバ(ライトガイドファイバ)として使用するものである。
また、外部からの光がレンズ4の光学面40からレンズ4内に入射する。すると、レンズ4内の入射光は、レンズ4内を透過して光ファイバ2の一端面23から光ファイバ2内に入射する。光ファイバ2内の入射光は、光ファイバ2内を伝送されて光ファイバ2の他端面から出射される。この光ファイバ2は、撮像用光ファイバ(イメージファイバ)として使用するものである。
この実施形態1にかかるレンズ一体光ファイバ1は、医療用、工業用、イメージ用、通信用として使用される。医療用としては、洗浄後の内視鏡の鉗子口内の観察、歯周ポケットの観察、耳鼻科(咽頭)の観察、胆管・膵管の観察などに使用される。
(実施形態1にかかるレンズ一体光ファイバ1、製造方法の効果の説明)
この実施形態1にかかるレンズ一体光ファイバ1、製造方法は、以上のごとき構成からなり、以下、その効果について説明する。
この実施形態1にかかるレンズ一体光ファイバ1は、光ファイバ2の一端の外周面がアダプタ3により覆われている。このため、この実施形態1にかかるレンズ一体光ファイバ1は、第2金型60、61を用いて、光ファイバ2の一端およびアダプタ3にレンズ4を一体に成型するときに、第2金型60をアダプタ3に当接させることにより、第2金型60を光ファイバ2に当接させる必要がない。この結果、この実施形態1にかかるレンズ一体光ファイバ1は、必要型締力A(図4中の矢印Aを参照)を大きくしても、アダプタ3の緩衝作用で、光ファイバ2への必要型締力Aの作用を抑制することができ、光ファイバ2の破損を防止することができる。
この実施形態1にかかるレンズ一体光ファイバ1は、必要型締力Aを大きくすることができるので、金型と光ファイバ2との間からの樹脂の漏洩や、光ファイバ2とレンズ4との相対位置精度の低下や、レンズ4のひけの発生などを防止することができる。この結果、この実施形態1にかかるレンズ一体光ファイバ1は、光ファイバ2の外径精度が低い場合であっても、問題がなく、光ファイバ2にアダプタ3を介してレンズ4を一体に成型することができる。
ここで、この発明を実施しなかった場合の例を図5を参照して説明する。図5は、この発明のアダプタを使用せずに、金型70、71で光ファイバ2の一端にレンズやフェルール(以下、単に「レンズ」と称する)を一体に成型するときの状態を示す説明断面図である。図5中、符号「72」は、金型70、71の空間部(キャビティ)を示す。
この図5の例は、金型70、71を用いて、光ファイバ2にレンズを、直接一体に成型するものであるから、金型70が光ファイバ2に直接当接する。このため、光ファイバ2の外径や直径(以下、単に「外径」と称する)精度が十分に高い場合には、必要型締力Aの影響を受けず、問題がない。ところが、光ファイバ2の外径精度が低い場合には、必要型締力Aの影響を受けて、問題が発生する場合がある。
その問題は、たとえば、必要型締力Aが小さいと、光ファイバ2の破損を防止することができるが、その反面、金型70と光ファイバ2の被覆22との間からレンズの原料樹脂が漏洩したり、光ファイバ2とレンズとの相対位置精度が低下したり、レンズにひけが発生したりする。一方、必要型締力Aが大きいと、金型70と光ファイバ2の被覆22との間からのレンズの原料樹脂の漏洩や、光ファイバ2とレンズとの相対位置精度の低下や、レンズのひけの発生などを防止することができるが、その反面、光ファイバ2が破損したりする。
これに対して、この実施形態1にかかるレンズ一体光ファイバ1は、光ファイバ2の一端の外周面がアダプタ3により覆われているために、前記の通り、光ファイバ2の外径精度が低い場合であっても、問題がなく、光ファイバ2の一端およびアダプタ3にレンズ4を一体に成型することができる。
この実施形態1にかかるレンズ一体光ファイバ1は、必要型締力Aを大きくすることができるので、充填圧力Bも大きくすることができる。この充填圧力Bを大きくすることにより、光ファイバ2と一体のアダプタ3と第2金型60との密着性(密着度)を向上させることができる。この結果、この実施形態1にかかるレンズ一体光ファイバ1は、アダプタ3と一体の光ファイバ2とレンズ4との相対位置精度を向上させることができる。
この実施形態1にかかるレンズ一体光ファイバ1は、アダプタ3を介して光ファイバ2とレンズ4とを一体に成型(形成)したので、工程を軽減して製造コストを安価にすることが可能である。
この実施形態1にかかるレンズ一体光ファイバ1は、光ファイバ2の一端面23とアダプタ3の一端面30とが面一である。このため、この実施形態1にかかるレンズ一体光ファイバ1は、アダプタ3を介して、光ファイバ2の一端面23とレンズ4特にレンズ4の光学面40との相対位置精度を高精度に維持することができる。
この実施形態1にかかるレンズ一体光ファイバ1は、アダプタ3が、光ファイバ2の一端の外周面を覆う本体部分31と、本体部分31の外周面に鍔形状に一体に設けられている補助部分32と、を有するものである。このため、この実施形態1にかかるレンズ一体光ファイバ1は、アダプタ3の本体部分31の外周面と補助部分32の傾斜面との段差により、第2金型60、61の型締の時に、アダプタ3と第2金型60、61との位置決めが容易かつ確実に行われる。この結果、この実施形態1にかかるレンズ一体光ファイバ1は、アダプタ3にレンズ4を一体に確実に成型することができる。
また、この実施形態1にかかるレンズ一体光ファイバ1は、アダプタ3の他の一部で主に必要型締力Aの作用を受け、また、アダプタ3の一部で主に充填圧力Bの作用を受けることができる。この結果、この実施形態1にかかるレンズ一体光ファイバ1は、光ファイバ2の外径精度が低い場合であっても、問題がなく、光ファイバ2の一端およびアダプタ3にレンズ4を一体に確実に成型することができる。
この実施形態1にかかるレンズ一体光ファイバ1は、レンズ4に光学面40が設けられているので、このレンズ4の光学面40により、光学設計の自由度が向上し、かつ、光学性能が向上する。
この実施形態1にかかるレンズ一体光ファイバ1は、光ファイバ2として、マルチコアプラスチック光ファイバを使用するものである。このため、この実施形態1にかかるレンズ一体光ファイバ1は、安価に製造することができるので、使い捨てすることができ、医療用として有用である。
この実施形態1にかかるレンズ一体光ファイバ1の製造方法は、第1工程で、光ファイバ2の一端の外周面にアダプタ3を一体に成型し、第2工程で、光ファイバ2の一端およびアダプタ3にレンズ4を一体に成型するものである。このため、この実施形態1にかかるレンズ一体光ファイバ1の製造方法は、第2金型60を用いて、光ファイバ2の一端およびアダプタ3にレンズ4を一体に成型するときに、第2金型60をアダプタ3に当接させることにより、第2金型60を光ファイバ2に当接させる必要がない。この結果、この実施形態1にかかるレンズ一体光ファイバ1の製造方法は、必要型締力Aを大きくしても、アダプタ3の緩衝作用で、光ファイバ2への必要型締力Aの作用を抑制することができ、光ファイバ2の破損を防止することができる。
この実施形態1にかかるレンズ一体光ファイバ1の製造方法は、必要型締力Aを大きくすることができるので、第2金型60と光ファイバ2との間からの樹脂の漏洩や、光ファイバ2とレンズ4との相対位置精度の低下や、レンズ4のひけの発生などを防止することができる。これにより、この実施形態1にかかるレンズ一体光ファイバ1の製造方法は、光ファイバ2の外径精度が低い場合であっても、問題がなく、光ファイバ2の一端にアダプタ3を介してレンズ4を一体に成型することができる。
この実施形態1にかかるレンズ一体光ファイバ1の製造方法は、必要型締力Aを大きくすることができるので、充填圧力Bも大きくすることができる。この充填圧力Bを大きくすることにより、光ファイバ2と一体のアダプタ3と第2金型60との密着性(密着度)を向上させることができる。この結果、この実施形態1にかかるレンズ一体光ファイバ1の製造方法は、アダプタ3と一体の光ファイバ2とレンズ4との相対位置精度が向上されたレンズ一体光ファイバ1を製造することができる。
この実施形態1にかかるレンズ一体光ファイバ1の製造方法は、第1工程で光ファイバ2とアダプタ3とを一体に成型し、第2工程で光ファイバ2およびアダプタ3とレンズ4とを一体に成型するものである。このため、この実施形態1にかかるレンズ一体光ファイバ1の製造方法は、アダプタ3を介して光ファイバ2とレンズ4とを一体に成型するものであるから、工程が軽減されて製造コストが安価であるレンズ一体光ファイバ1を製造することができる。
この実施形態1にかかるレンズ一体光ファイバ1の製造方法は、第1工程と第2工程との間には、光ファイバ2の一端面23とアダプタ3の一端面30とを面一に加工する加工工程が、含まれている。このため、この実施形態1にかかるレンズ一体光ファイバ1の製造方法は、光ファイバ2の一端面23とアダプタ3の一端面30とが面一であるレンズ一体光ファイバ1を製造することができる。これにより、この実施形態1にかかるレンズ一体光ファイバ1の製造方法は、アダプタ3を介して、光ファイバ2の一端面23とレンズ4の光学面40との相対位置精度が高精度に維持されるレンズ一体光ファイバ1を製造することができる。
この実施形態1にかかるレンズ一体光ファイバ1の製造方法は、第1工程により、光ファイバ2の一端の外周面を覆う本体部分31と、本体部分31の外周面に鍔形状に一体に設けられている補助部分32と、を有するアダプタ3を製造することができる。これにより、この実施形態1にかかるレンズ一体光ファイバ1の製造方法は、第2工程において、アダプタ3の本体部分31の外周面と補助部分32の傾斜面との段差により、第2金型60、61の型締の時に、アダプタ3と第2金型60との位置決めが容易かつ確実に行われる。この結果、この実施形態1にかかるレンズ一体光ファイバ1の製造方法は、アダプタ3にレンズ4を一体に確実に成型することができる。
また、この実施形態1にかかるレンズ一体光ファイバ1の製造方法は、第2工程において、アダプタ3の他の一部で主に必要型締力Aの作用を受け、また、アダプタ3の一部で主に充填圧力Bの作用を受けることができる。この結果、この実施形態1にかかるレンズ一体光ファイバ1の製造方法は、光ファイバ2の外径精度が低い場合であっても、問題がなく、光ファイバ2の一端およびアダプタ3にレンズ4を一体に確実に成型することができる。
この実施形態1にかかるレンズ一体光ファイバ1の製造方法は、第2工程が、光学面40が設けられているレンズ4を、光ファイバ2の一端およびアダプタ3に、一体に成型する工程である。このため、この実施形態1にかかるレンズ一体光ファイバ1の製造方法は、レンズ4に光学面40により、光学設計の自由度が向上し、かつ、光学性能が向上するレンズ一体光ファイバ1を製造することができる。
(実施形態2にかかるレンズ一体光ファイバ100の構成の説明)
図6〜図15は、この発明にかかるレンズ一体光ファイバ、製造方法の実施形態2を示す。以下、この実施形態2にかかるレンズ一体光ファイバ100の構成について説明する。この実施形態2にかかるレンズ一体光ファイバ100は、図7、図9、図10に示すように、1本の撮像用光ファイバ210と、1本の照明用光ファイバ220と、アダプタ300と、レンズ400と、を備える。
撮像用光ファイバ(イメージファイバ)210は、この例では、マルチコアプラスチック光ファイバである。すなわち、光ファイバ2は、プラスチックから構成されていて、直径が例えば約1.5mmの断面円形もしくはほぼ円形をなす。撮像用光ファイバ210は、太さ約1.5mmの中に、複数本(たとえば、数千本)の樹脂製のコア(図示せず)と、樹脂製のクラッド(図示せず)と、樹脂製の被覆212と、を備える。複数本のコアは、クラッド中に点在している。複数本のコアおよびクラッドは、被覆212により被覆されている。
照明用光ファイバ(ライトガイドファイバ)220は、この例では、シングルコアプラスチック光ファイバである。すなわち、光ファイバ2は、プラスチックから構成されていて、直径が例えば約1mmの断面円形もしくはほぼ円形をなす。照明用光ファイバ220は、太さ約1mmの中に、1本の樹脂製のコア(図示せず)と、樹脂製のクラッド(図示せず)と、樹脂製の被覆222と、を備える。1本のコアは、クラッド中に存在している。1本のコアおよびクラッドは、被覆222により被覆されている。
撮像用光ファイバ210の一端の外周面および照明用光ファイバ220の一端の外周面は、アダプタ300により覆われている。アダプタ300は、撮像用光ファイバ210および照明用光ファイバ220と密着性が良い材料、この例では、エポキシ樹脂からなる。アダプタ300は、図6〜図9、図12〜図15に示すように、本体部分310と、補助部分320と、フランジ部分330と、撮像用筒部分340と、照明用筒部分350と、を有する。
本体部分310は、この例では、長円柱形状をなし、撮像用光ファイバ210の一端の外周面および照明用光ファイバ220の一端の外周面を覆う。補助部分320は、この例では、断面四角形状をなし、本体部分310の外周面の一端に鍔形状に一体に設けられている。フランジ部分330は、この例では、断面四角形状をなし、本体部分310の外周面の他端に鍔形状に一体に設けられている。このフランジ部分330は、補助部分でもある。
撮像用筒部分340は、この例では、円筒形状をなし、フランジ部分330の一面(本体部分310に対して反対側の面)に一体に設けられていて、撮像用光ファイバ210の一端の外周面を覆う。照明用筒部分350は、この例では、径が撮像用筒部分340の径よりも小さい円筒形状をなし、フランジ部分330の一面に一体に設けられていて、照明用光ファイバ220の一端の外周面を覆う。撮像用光ファイバ210の一端面213とアダプタ3の撮像用筒部分340の一端面341とは、面一である。また、照明用光ファイバ220の一端面213とアダプタ3の照明用筒部分350の一端面351とは、面一である。
撮像用光ファイバ210の一端面213および照明用光ファイバ220の一端面213は、レンズ400に直接接している。アダプタ300の一部は、レンズ400により覆われている。このアダプタ300の一部は、本体部分310の約半分、フランジ部分330、撮像用筒部分340および照明用筒部分350(以下、単に「アダプタ300の一部」と称する)である。
レンズ400は、光透過性の材料、この例では、エポキシ樹脂からなる。レンズ400は、図7、図9、図10(A)に示すように、撮像用レンズ部分410と、照明用レンズ部分420と、連結部分440と、を有する。連結部分440は、この例では、長円柱形状をなし、アダプタ300の本体部分310の約半分およびフランジ部分330を覆う。
撮像用レンズ部分410および照明用レンズ部分420は、この例では、長円柱形状をなし、撮像用光ファイバ210の一端面213および照明用光ファイバ220の一端面213と、アダプタ300の撮像用筒部分340および照明用筒部分350と、を覆う。
撮像用レンズ部分410のうち、撮像用光ファイバ210の一端面213に直接接している面を有する一端部に対して反対側の他端部には、撮像用光学面411が設けられている。撮像用光学面411は、この例では、凸曲面をなし、球面、非球面、または、屈折率分布面からなる。撮像用光学面411は、撮像対象(図示せず)を撮像する光学面である。
照明用レンズ部分420のうち、照明用光ファイバ220の一端面223に直接接している面を有する一端部に対して反対側の端他端部には、照明用光学面421が設けられている。照明用光学面421は、この例では、平面または曲面からなる。照明用光学面421は、照明用光学面421から出射される光L1、L2を撮像用光学面411の撮像対象側に向ける光学面である。
撮像用レンズ部分410と照明用レンズ部分420との間には、遮光部分430が設けられている。遮光部分430は、この例では、第2金型600、610の入れ子駒601、611(図14、図15を参照)により形成される空隙からなる。遮光部分430は、撮像用レンズ部分410および照明用レンズ部分420の一端部側の連結部分440から撮像用レンズ部分410および照明用レンズ部分420の他端部側の撮像用光学面411および照明用光学面421までの間に設けられている。
遮光部分430の撮像用レンズ部分410と照明用レンズ部分420との間の幅は、アダプタ300の撮像用筒部分340と照明用筒部分350との間の幅と同等もしくはほぼ同等する。すなわち、撮像用レンズ部分410が撮像機能を十分に果たす幅を有し、また、照明用レンズ部分420が照明機能を十分に果たす幅を有するものとする。遮光部分430の撮像用レンズ部分410と照明用レンズ部分420とを仕切る壁面は、平面でも曲面でも良い。
(実施形態2にかかるレンズ一体光ファイバ100の製造方法の説明)
以下、この実施形態2にかかるレンズ一体光ファイバ100の製造方法について、図11〜図15を参照して説明する。
(第1工程)
まず、撮像用光ファイバ210の一端および照明用光ファイバ220の一端を、アダプタ300を成型する第1金型500の空間部(キャビティ)520内に、位置させる。撮像用光ファイバ210の一端部および照明用光ファイバ220の一端部に第1金型500を当接させる。第1金型500の型締を行う(図11を参照)。
第1金型500の空間部520内にアダプタ300の原料樹脂を充填させて、原料樹脂を固化させる。これにより、撮像用光ファイバ210の一端の外周面および照明用光ファイバ220の一端の外周面がアダプタ300により覆われるように、撮像用光ファイバ210の一端および照明用光ファイバ220の一端にアダプタ300が一体に成型される。アダプタ300は、撮像用光ファイバ210の一端の外周面および照明用光ファイバ220の一端の外周面を覆う本体部分310と、本体部分310の外周面に鍔形状に一体に設けられている補助部分320およびフランジ部分330と、フランジ部分330の一面に一体に設けられている撮像用筒部分340および照明用筒部分350と、を有する。
原料樹脂が固化した時点で、第1金型500の型開きを行う。一端の外周面がアダプタ300により覆われている撮像用光ファイバ210および照明用光ファイバ220を取り出す(図12を参照)。ここまでが第1工程である。
(加工工程)
つぎに、撮像用光ファイバ210の一端面213とアダプタ3の撮像用筒部分340の一端面341とを、また、照明用光ファイバ220の一端面213とアダプタ3の照明用筒部分350の一端面351とを、面一に加工する(図13を参照)。この例では、旋盤による切削(旋削)加工である。
すなわち、一端の外周面がアダプタ300により覆われている撮像用光ファイバ210および照明用光ファイバ220を治具に固定する。撮像用光ファイバ210の一端面213とアダプタ3の撮像用筒部分340の一端面341とを、また、照明用光ファイバ220の一端面213とアダプタ3の照明用筒部分350の一端面351とを、治具と共に、単結晶ダイヤモンドバイトにより、切削(旋削)する。
これにより、撮像用光ファイバ210の一端面213とアダプタ3の撮像用筒部分340の一端面341とは、また、照明用光ファイバ220の一端面213とアダプタ3の照明用筒部分350の一端面351とは、面一に加工される。この加工工程は、前記の第1工程と後記の第2工程との間において行われる工程である。
(第2工程)
それから、前記の第1工程により一体に成型され、かつ、前記の加工工程により面一に加工された撮像用光ファイバ210の一端および照明用光ファイバ220の一端およびアダプタ300の一部を、レンズ400を成型する第2金型600、610の空間部(キャビティ)620内に、位置させる。
そして、アダプタ300の一部に対して他の一部に第2金型600、610を当接させる(図14、図15を参照)。ここで、アダプタ300の一部に対して他の一部は、本体部分310の残りの約半分および補助部分320である(以下、単に「アダプタ300の他の一部」と称する)。
第2金型600、610の入れ子駒601、611は、アダプタ300の撮像用筒部分340と照明用筒部分350との間に位置していて、かつ、アダプタ300のフランジ部分330の一面と第2金型600、610の撮像用光学面411および照明用光学面421を成型する壁面との間に位置している。この結果、入れ子駒601、611は、第2金型600、610の空間部620の一部を、レンズ400の撮像用レンズ部分410を成型する空間部と照明用レンズ部分420を成型する空間部とに、2分割する。
それから、第2金型600、610の型締を行う(図14、図15を参照)。このとき、アダプタ300の他の一部のうち第2金型600、610が当接する面には、第2金型600、610の必要型締力A(例えば、図14中の矢印Aを参照)が作用する。
第2金型600、610の空間部620内にレンズ4の原料樹脂を充填させて、原料樹脂を固化させる。これにより、アダプタ300の一部がレンズ400により覆われ、かつ、撮像用光ファイバ210の一端面213および照明用光ファイバ220の一端面213がレンズ400に直接接するように、撮像用光ファイバ210の一端、照明用光ファイバ220の一端およびアダプタ300にレンズ400が一体に成型される。
このレンズ400の原料樹脂の充填固化のときに、アダプタ300の一部のうち第2金型600、610の空間部620に対向する面には、レンズ400の原料樹脂の充填圧力B(例えば、図14中の矢印Bを参照)が作用する。なお、充填圧力Bは、第2金型600、610の空間部620を形成する面にも作用している。
原料樹脂が固化した時点で、第2金型600、610の型開きを行って、アダプタ300の一部がレンズ400により覆われ、かつ、撮像用光ファイバ210の一端面213および照明用光ファイバ220の一端面213がレンズ400に直接接するレンズ一体光ファイバ100を取り出す(図7、図9を参照)。前記の加工工程後からここまでが第2工程である。
この第2工程は、他端部に撮像用光学面411および照明用光学面421が設けられているレンズ400を、撮像用光ファイバ210の一端、照明用光ファイバ220の一端およびアダプタ300に、一体に成型する工程である。
(第1工程、第2工程)
前記の第1工程、第2工程における成型は、第1金型500、第2金型600、610を用いた射出成型、あるいは、注型成型などである。
(実施形態2にかかるレンズ一体光ファイバ100の作用の説明)
この実施形態2にかかるレンズ一体光ファイバ100は、以上のごとき構成からなり、以下、その作用について説明する。
照明用光ファイバ220の他端(アダプタ300およびレンズ400が設けられている端に対して反対側の端)面に光L1、L2を入射させる。すると、入射光L1、L2は、照明用光ファイバ220内を伝送されて照明用光ファイバ220の一端面223から出射される。出射光L1、L2は、レンズ400の照明用レンズ部分420内を透過して照明用レンズ部分420の照明用光学面421から外部、すなわち、レンズ400の撮像用レンズ部分410の撮像用光学面411が撮像する撮像対象側に向けて出射される(図10(A)を参照)。
なお、照明用レンズ部分420内を透過する光L1、L2が、照明用レンズ部分420を仕切る遮光部分430の壁面に当たると、大部分の光L1、L2が、その壁面において内面反射する。また、その壁面から光が出射しても、その出射光が撮像用レンズ部分410を仕切る遮光部分430の壁面において再度内面反射する。このため、照明用レンズ部分420から遮光部分430を経て撮像用レンズ部分410内に入射する光L1、L2は、ほとんど皆無である。
また、レンズ400の撮像用光学面411は、照明用光学面421からの出射光L1、L2により照明されている撮像対象を撮像する。撮像された撮像対象は、撮像用光学面411からレンズ400内に入射して結像する。この撮像対象の像は、レンズ400内を透過して撮像用光ファイバ210の一端面213から撮像用光ファイバ210内に入射する。光ファイバ2内の入射した撮像対象の像は、撮像用光ファイバ210内を伝送されて撮像用光ファイバ210の他端(アダプタ300およびレンズ400が設けられている端に対して反対側の端)面から出射される。
この実施形態2にかかるレンズ一体光ファイバ1は、医療用、工業用、イメージ用、通信用として使用される。医療用としては、洗浄後の内視鏡の鉗子口内の観察、歯周ポケットの観察、耳鼻科(咽頭)の観察、胆管・膵管の観察などに使用される。
(実施形態2にかかるレンズ一体光ファイバ100、製造方法の効果の説明)
この実施形態2にかかるレンズ一体光ファイバ100、製造方法は、以上のごとき構成からなり、以下、その効果について説明する。
この実施形態2にかかるレンズ一体光ファイバ100は、以上のごとき構成および作用からなるので、前記の実施形態1にかかるレンズ一体光ファイバ1の効果と同様もしくはほぼ同様の効果を達成することができる。
すなわち、この実施形態2にかかるレンズ一体光ファイバ100は、撮像用光ファイバ210の一端の外周面および照明用光ファイバ220の一端の外周面がアダプタ300により覆われている。このため、この実施形態2にかかるレンズ一体光ファイバ100は、第2金型600、610を用いて、撮像用光ファイバ210の一端、照明用光ファイバ220の一端およびアダプタ300にレンズ400を一体に成型するときに、第2金型600、610をアダプタ300に当接させることにより、第2金型600、610を撮像用光ファイバ210および照明用光ファイバ220に当接させる必要がない。この結果、この実施形態2にかかるレンズ一体光ファイバ100は、必要型締力Aを大きくしても、アダプタ300の緩衝作用で、撮像用光ファイバ210および照明用光ファイバ220への必要型締力Aの作用を抑制することができ、撮像用光ファイバ210および照明用光ファイバ220の破損を防止することができる。
この実施形態2にかかるレンズ一体光ファイバ100は、必要型締力Aを大きくすることができるので、金型と撮像用光ファイバ210および照明用光ファイバ220との間からの樹脂の漏洩や、撮像用光ファイバ210および照明用光ファイバ220とレンズ400との相対位置精度の低下や、レンズ400のひけの発生などを防止することができる。この結果、この実施形態2にかかるレンズ一体光ファイバ100は、撮像用光ファイバ210および照明用光ファイバ220の外径精度が低い場合であっても、問題がなく、撮像用光ファイバ210および照明用光ファイバ220にアダプタ300を介してレンズ400を一体に成型することができる。
この実施形態2にかかるレンズ一体光ファイバ100は、必要型締力Aを大きくすることができるので、充填圧力Bも大きくすることができ、撮像用光ファイバ210および照明用光ファイバ220と一体のアダプタ300と第2金型600、610との密着性(密着度)を向上させることができる。この結果、この実施形態2にかかるレンズ一体光ファイバ100は、アダプタ300と一体の撮像用光ファイバ210および照明用光ファイバ220とレンズ400との相対位置精度を向上させることができる。
この実施形態2にかかるレンズ一体光ファイバ100は、アダプタ300を介して撮像用光ファイバ210および照明用光ファイバ220とレンズ400とを一体に形成したので、工程を軽減して製造コストを安価にすることが可能である。
この実施形態2にかかるレンズ一体光ファイバ100は、レンズ400が撮像用レンズ部分410と照明用レンズ部分420とを有し、撮像用レンズ部分410と照明用レンズ部分420との間に遮光部分430を設けたものである。これにより、この実施形態2にかかるレンズ一体光ファイバ100は、照明用レンズ部分420内の光L1、L2が照明用レンズ部分420を仕切る遮光部分430の壁面において内面反射する。また、この実施形態2にかかるレンズ一体光ファイバ100は、その壁面から光が出射しても、その出射光が撮像用レンズ部分410を仕切る遮光部分430の壁面において再度内面反射する。このため、この実施形態2にかかるレンズ一体光ファイバ100は、照明用レンズ部分420から遮光部分430を経て撮像用レンズ部分410内に入射する光L1、L2が、ほとんど皆無である。この結果、この実施形態2にかかるレンズ一体光ファイバ100は、照明用レンズ部分420からの光L1、L2が撮像用レンズ部分410内に入射することにより、撮像用レンズ部分410における撮像対象の像のコントラストや解像力の低下を防ぐことができる。
ここで、撮像用レンズ部分410と照明用レンズ部分420との間に遮光部分430が設けられていないレンズ400Aを備えるレンズ一体光ファイバ100Aについて、図10(B)を参照して説明する。図10(B)中、図10(A)と同符号は、同一のものを示す。遮光部分430が設けられていないレンズ400Aにおいて、照明用レンズ部分420内の光L1、L2の一部L2は、そのまま撮像用レンズ部分410内に進む。撮像用レンズ部分410内に進んだ光L2は、撮像用光ファイバ210の一端面213から撮像用光ファイバ210内に進む。これにより、撮像用レンズ部分410における撮像対象の像のコントラストや解像力の低下を招く場合がある。
これに対して、この実施形態2にかかるレンズ一体光ファイバ100は、撮像用レンズ部分410と照明用レンズ部分420との間に遮光部分430を設けたものであるから、照明用レンズ部分420からの光L1、L2が撮像用レンズ部分410内に入射するのを防ぐことができる。これにより、この実施形態2にかかるレンズ一体光ファイバ100は、撮像用レンズ部分410における撮像対象の像のコントラストや解像力の低下を防ぐことができる。
この実施形態2にかかるレンズ一体光ファイバ100は、レンズ400の遮光部分430が第2金型600、610の入れ子駒601、611により形成される空隙からなるものである。この結果、この実施形態2にかかるレンズ一体光ファイバ100は、遮光部分430をレンズ400と別個の遮光部材により設けるものと比較して、部品点数や工程数を削減することができ、その分、コストを安価にすることができる。
この実施形態2にかかるレンズ一体光ファイバ100は、撮像用光ファイバ210の一端面213とアダプタ300の撮像用筒部分340の一端面341とが面一であり、照明用光ファイバ220の一端面223とアダプタ300の照明用筒部分350の一端面351とが面一である。このため、この実施形態2にかかるレンズ一体光ファイバ100は、アダプタ300を介して、撮像用光ファイバ210の一端面213および照明用光ファイバ220の一端面223とレンズ400特にレンズ400の撮像用光学面411および照明用光学面421との相対位置精度を高精度に維持することができる。
この実施形態2にかかるレンズ一体光ファイバ100は、アダプタ300が、本体部分310、補助部分320、フランジ部分330、撮像用筒部分340および照明用筒部分350を有するものである。このため、この実施形態2にかかるレンズ一体光ファイバ100は、アダプタ300の本体部分310の外周面と補助部分320の端面との段差により、第2金型600、610の型締の時に、アダプタ300と第2金型600、610との位置決めが容易かつ確実に行われる。この結果、この実施形態2にかかるレンズ一体光ファイバ100は、アダプタ300にレンズ400を一体に確実に成型することができる。
また、この実施形態2にかかるレンズ一体光ファイバ100は、アダプタ300の他の一部で主に必要型締力Aの作用を受け、また、アダプタ300の一部で主に充填圧力Bの作用を受けることができる。この結果、この実施形態2にかかるレンズ一体光ファイバ100は、撮像用光ファイバ210および照明用光ファイバ220の外径精度が低い場合であっても、問題がなく、撮像用光ファイバ210の一端、照明用光ファイバ220の一端およびアダプタ300にレンズ400を一体に確実に成型することができる。
この実施形態2にかかるレンズ一体光ファイバ100は、レンズ400の撮像用レンズ部分410に撮像用光学面411を設け、また、レンズ400の照明用レンズ部分420に照明用光学面421を設けたものである。この結果、この実施形態2にかかるレンズ一体光ファイバ100は、レンズ400の撮像用光学面411および照明用光学面421により、光学設計の自由度が向上し、かつ、光学性能が向上する。
この実施形態2にかかるレンズ一体光ファイバ100は、照明用光学面421が照明用光学面421から出射される出射光L1、L2を撮像用光学面411の撮像対象側に向ける光学面である。この結果、この実施形態2にかかるレンズ一体光ファイバ100は、照明用光学面421からの出射光L1、L2により、撮像用光学面411における撮像対象の像のコントラストや解像力を向上させることができる。
この実施形態2にかかるレンズ一体光ファイバ100は、撮像用光ファイバ210として、マルチコアプラスチック光ファイバを使用し、また、照明用光ファイバ220として、シングルコアプラスチック光ファイバを使用するものである。この結果、この実施形態2にかかるレンズ一体光ファイバ100は、安価に製造することができるので、使い捨てすることができ、医療用として有用である。
この実施形態2にかかるレンズ一体光ファイバ100の製造方法は、以上のごとき構成および作用からなるので、前記の実施形態1にかかるレンズ一体光ファイバ1の製造方法の効果と同様もしくはほぼ同様の効果を達成することができる。
すなわち、この実施形態2にかかるレンズ一体光ファイバ100の製造方法は、第1工程で、撮像用光ファイバ210の一端の外周面および照明用光ファイバ220の一端の外周面にアダプタ300を一体に成型し、第2工程で、撮像用光ファイバ210の一端、照明用光ファイバ220の一端およびアダプタ300にレンズ400を一体に成型するものである。このため、この実施形態2にかかるレンズ一体光ファイバ100の製造方法は、第2金型600、610を用いて、撮像用光ファイバ210、照明用光ファイバ220の一端およびアダプタ300にレンズ400を一体に成型するときに、第2金型600、610をアダプタ300に当接させることにより、第2金型600、610を撮像用光ファイバ210および照明用光ファイバ220に当接させる必要がない。この結果、この実施形態2にかかるレンズ一体光ファイバ100の製造方法は、必要型締力Aを大きくしても、アダプタ300の緩衝作用で、撮像用光ファイバ210および照明用光ファイバ220への必要型締力Aの作用を抑制することができ、撮像用光ファイバ210および照明用光ファイバ220の破損を防止することができる。
この実施形態2にかかるレンズ一体光ファイバ100の製造方法は、必要型締力Aを大きくすることができるので、第2金型600、610と撮像用光ファイバ210および照明用光ファイバ220との間からの樹脂の漏洩や、撮像用光ファイバ210および照明用光ファイバ220とレンズ400との相対位置精度の低下や、レンズ400のひけの発生などを防止することができる。この結果、この実施形態2にかかるレンズ一体光ファイバ100の製造方法は、撮像用光ファイバ210および照明用光ファイバ220の外径精度が低い場合であっても、問題がなく、撮像用光ファイバ210および照明用光ファイバ220にアダプタ300を介してレンズ400を一体に成型することができる。
この実施形態2にかかるレンズ一体光ファイバ100の製造方法は、必要型締力Aを大きくすることができるので、充填圧力Bも大きくすることができる。この充填圧力Bを大きくすることにより、撮像用光ファイバ210および照明用光ファイバ220と一体のアダプタ300と第2金型600、610との密着性(密着度)を向上させることができる。この結果、この実施形態2にかかるレンズ一体光ファイバ100の製造方法は、アダプタ300と一体の撮像用光ファイバ210および照明用光ファイバ220とレンズ400との相対位置精度が向上されたレンズ一体光ファイバ100を製造することができる。
この実施形態2にかかるレンズ一体光ファイバ100の製造方法は、第1工程で撮像用光ファイバ210および照明用光ファイバ220とアダプタ300とを一体に成型し、第2工程で撮像用光ファイバ210、照明用光ファイバ220およびアダプタ300とレンズ400とを一体に成型するものである。すなわち、アダプタ300を介して撮像用光ファイバ210および照明用光ファイバ220とレンズ400とを一体に成型したものである。このため、この実施形態2にかかるレンズ一体光ファイバ100の製造方法は、工程が軽減されて製造コストが安価であるレンズ一体光ファイバ100を製造することができる。
この実施形態2にかかるレンズ一体光ファイバ100の製造方法は、第2工程において、撮像用レンズ部分410と照明用レンズ部分420とを有するレンズ400を成型し、かつ、撮像用レンズ部分410と照明用レンズ部分420との間に遮光部分430を設けるものである。この遮光部分430は、照明用レンズ部分420内の光L1、L2を照明用レンズ部分420を仕切る壁面において内面反射させ、また、その壁面からの出射光を撮像用レンズ部分410を仕切る壁面において再度内面反射させるものである。このため、この実施形態2にかかるレンズ一体光ファイバ100の製造方法は、照明用レンズ部分420から遮光部分430を経て撮像用レンズ部分410内に入射する光L1、L2が、ほとんど皆無であるレンズ400を製造することができる。この結果、この実施形態2にかかるレンズ一体光ファイバ100の製造方法は、照明用レンズ部分420からの光L1、L2が撮像用レンズ部分410内に入射することにより、撮像用レンズ部分410における撮像対象の像のコントラストや解像力の低下を防ぐことができるレンズ一体光ファイバ100を製造することができる。
この実施形態2にかかるレンズ一体光ファイバ100の製造方法は、第2金型600、610の入れ子駒601、611により、レンズ400の遮光部分430を、空隙からなるもので形成するものある。この結果、この実施形態2にかかるレンズ一体光ファイバ100の製造方法は、遮光部分430をレンズ400と別個の遮光部材により設けるものと比較して、部品点数や工程数を削減することができ、その分、コストを安価にすることができるレンズ一体光ファイバ100を製造することができる。
この実施形態2にかかるレンズ一体光ファイバ100の製造方法は、撮像用光ファイバ210の一端面213とアダプタ300の撮像用筒部分340の一端面341とを、また、照明用光ファイバ220の一端面223とアダプタ300の照明用筒部分350の一端面351とを、それぞれ、面一に加工する加工工程が、第1工程と第2工程との間に含まれている。このため、この実施形態2にかかるレンズ一体光ファイバ100の製造方法は、撮像用光ファイバ210の一端面213とアダプタ300の撮像用筒部分340の一端面341とが、また、照明用光ファイバ220の一端面223とアダプタ300の照明用筒部分350の一端面351とが、それぞれ、面一であるレンズ一体光ファイバ100を製造することができる。これにより、この実施形態2にかかるレンズ一体光ファイバ100の製造方法は、アダプタ300を介して、撮像用光ファイバ210の一端面213および照明用光ファイバ220の一端面223とレンズ400の撮像用光学面411および照明用光学面421との相対位置精度を高精度に維持することができるレンズ一体光ファイバ100を製造することができる。
この実施形態2にかかるレンズ一体光ファイバ100の製造方法は、第1工程が、本体部分310、補助部分320、フランジ部分330、撮像用筒部分340および照明用筒部分350を有するアダプタ300を、撮像用光ファイバ210の一端および照明用光ファイバ220の一端に、一体に成型する工程である。このため、この実施形態2にかかるレンズ一体光ファイバ100の製造方法は、第2工程において、アダプタ300の本体部分310の外周面と補助部分320の端面との段差により、第2金型600、610の型締の時に、アダプタ300と第2金型600、610との位置決めが容易かつ確実に行われる。この結果、この実施形態2にかかるレンズ一体光ファイバ100の製造方法は、アダプタ300にレンズ400を一体に確実に成型することができる。
また、この実施形態2にかかるレンズ一体光ファイバ100の製造方法は、第2工程において、アダプタ300の他の一部で主に必要型締力Aの作用を受け、また、アダプタ300の一部で主に充填圧力Bの作用を受けることができる。この結果、この実施形態2にかかるレンズ一体光ファイバ100は、撮像用光ファイバ210および照明用光ファイバ220の外径精度が低い場合であっても、問題がなく、撮像用光ファイバ210の一端、照明用光ファイバ220の一端およびアダプタ300にレンズ400を一体に確実に成型することができる。
この実施形態2にかかるレンズ一体光ファイバ100の製造方法は、第2工程が、撮像用レンズ部分410に撮像用光学面411が設けられていて、照明用レンズ部分420に照明用光学面421が設けられているレンズ400を、撮像用光ファイバ210の一端、照明用光ファイバ220の一端およびアダプタ300に、一体に成型する工程である。このため、この実施形態2にかかるレンズ一体光ファイバ100の製造方法は、レンズ400の撮像用光学面411および照明用光学面421により、光学設計の自由度が向上し、かつ、光学性能が向上するレンズ一体光ファイバ100を製造することができる。
この実施形態2にかかるレンズ一体光ファイバ100の製造方法は、第2工程において、出射光L1、L2を撮像用光学面411の撮像対象側に向けて出射させる照明用光学面421が設けられているレンズ400を成型するものである。この結果、この実施形態2にかかるレンズ一体光ファイバ100の製造方法は、照明用光学面421からの出射光L1、L2により、撮像用光学面411における撮像対象の像のコントラストや解像力を向上させることができるレンズ一体光ファイバ100を製造することができる。
この実施形態2にかかるレンズ一体光ファイバ100の製造方法は、撮像用光ファイバ210として、マルチコアプラスチック光ファイバを使用し、また、照明用光ファイバ220として、シングルコアプラスチック光ファイバを使用するものである。この結果、この実施形態2にかかるレンズ一体光ファイバ100の製造方法は、安価に製造することができるので、使い捨てすることができ、医療用として有用である。
(実施形態1、2以外の例の説明)
なお、前記の実施形態1、2においては、光ファイバ2、撮像用光ファイバ210として、マルチコアプラスチック光ファイバを使用するものである。しかしながら、この発明においては、光ファイバ、撮像用光ファイバとして、マルチコアプラスチック光ファイバ以外の光ファイバ、たとえば、シングルコアプラスチック光ファイバ、ガラス光ファイバ、光ファイババンドルなど、を使用しても良い。
また、前記の実施形態2においては、照明用光ファイバ220として、シングルコアプラスチック光ファイバを使用するものである。しかしながら、この発明においては、照明用光ファイバとして、シングルコアプラスチック光ファイバ以外の光ファイバ、たとえば、マルチコアプラスチック光ファイバ、ガラス光ファイバ、光ファイババンドルなど、を使用しても良い。
さらに、前記の実施形態1、2においては、光ファイバ2の一端面23とアダプタ3の一端面30とが、撮像用光ファイバ210の一端面213とアダプタ300の撮像用筒部分340の一端面341とが、照明用光ファイバ220の一端面223とアダプタ300の照明用筒部分350の一端面351とが、それぞれ、面一である。しかしながら、この発明においては、光ファイバ2の一端面23とアダプタ3の一端面30とが、撮像用光ファイバ210の一端面213とアダプタ300の撮像用筒部分340の一端面341とが、照明用光ファイバ220の一端面223とアダプタ300の照明用筒部分350の一端面351とが、それぞれ、面一でなくても良い。
前記の実施形態1においては、アダプタ3が、光ファイバ2の一端の外周面を覆う本体部分31と、補助部分32と、を有するものである。前記の実施形態2においては、アダプタ300が、撮像用光ファイバ210の一端の外周面および照明用光ファイバ220の一端の外周面を覆う本体部分310と、補助部分320と、フランジ部分330と、撮像用筒部分340と、照明用筒部分350と、を有するものである。しかしながら、この発明においては、アダプタ3、300として、光ファイバ2の一端の外周面を覆う部分、撮像用光ファイバ210の一端の外周面および照明用光ファイバ220の一端の外周面を覆う部分、を有するものであれば良い。すなわち、第2金型60、600、610が、光ファイバ2の一端の外周面を覆う部分に、撮像用光ファイバ210の一端の外周面および照明用光ファイバ220の一端の外周面を覆う部分に、当接して、光ファイバ2の一端の外周面に、撮像用光ファイバ210の一端の外周面および照明用光ファイバ220の一端の外周面に、直接当接しないものであれば良い。
前記の実施形態1、2においては、第1金型50、51、500および第2金型60、61、600、610を使用するものである。しかしながら、この発明においては、第1金型および第2金型を特に限定しない。たとえば、型締め方向、型開き方向、原料樹脂の充填方向などは、特に限定しない。
前記の実施形態1においては、光ファイバ2を、照明用光ファイバ(ライトガイドファイバ)として使用し、または、撮像用光ファイバ(イメージファイバ)として使用するものである。しかしながら、この発明においては、1本もしくは複数本の光ファイバ2を、照明用光ファイバ(ライトガイドファイバ)と、撮像用光ファイバ(イメージファイバ)と、に併用しても良い。
前記の実施形態2においては、1本の撮像用光ファイバ210と、1本の照明用光ファイバ220と、を備えるものである。しかしながら、この発明においては、複数本の撮像用光ファイバ210と、複数本の照明用光ファイバ220と、を備えるものであっても良い。
なお、この発明は、前記の実施形態1、2により限定されるものではない。
1 レンズ一体光ファイバ
2 光ファイバ
20 コア
21 クラッド
22 被覆
23 一端面
3 アダプタ
30 一端面
31 本体部分
32 補助部分
4 レンズ
40 光学面
50、51 第1金型
52 空間部
60、61 第2金型
62 空間部
70、71 金型
72 空間部
A 必要型締力
B 充填圧力
100、100A レンズ一体光ファイバ
210 撮像用光ファイバ
212 被覆
213 一端面
220 照明用光ファイバ
222 被覆
223 一端面
300 アダプタ
310 本体部分
320 補助部分
330 フランジ部分
340 撮像用筒部分
341 一端面
350 照明用筒部分
351 一端面
400、400A レンズ
410 撮像用レンズ部分
411 撮像用光学面
420 照明用レンズ部分
421 照明用光学面
430 遮光部分
440 連結部分
500 第1金型
520 空間部
600、610 第2金型
601、611 入れ子駒
620 空間部
L1、L2 光(入射光、出射光)

Claims (22)

  1. 光ファイバと、
    前記光ファイバの一端に設けられているアダプタと、
    前記光ファイバの一端および前記アダプタに設けられているレンズと、
    を備え、
    前記光ファイバの一端の外周面は、前記アダプタにより覆われていて、
    前記アダプタの一部は、前記レンズにより覆われていて、
    前記光ファイバの一端面は、前記レンズに直接接している、
    ことを特徴とするレンズ一体光ファイバ。
  2. 前記光ファイバの一端面と前記アダプタの一端面とは、面一である、
    ことを特徴とする請求項1に記載のレンズ一体光ファイバ。
  3. 前記アダプタは、
    前記光ファイバの一端の外周面を覆う本体部分と、
    前記本体部分の外周面に鍔形状に一体に設けられている補助部分と、
    を有する、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のレンズ一体光ファイバ。
  4. 前記レンズのうち、前記光ファイバの一端面に直接接している面を有する端部に対して反対側の端部には、光学面が設けられている、
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のレンズ一体光ファイバ。
  5. 第1工程と、第2工程と、を含むレンズ一体光ファイバの製造方法であって、
    前記第1工程は、
    光ファイバの一端を、アダプタを成型する第1金型内に、位置させ、
    前記光ファイバの一端部に前記第1金型を当接させ、
    前記第1金型内に前記アダプタの原料樹脂を充填させ、
    前記光ファイバの一端の外周面が前記アダプタにより覆われるように、前記光ファイバの一端に前記アダプタを一体に成型する、
    工程であり、
    前記第2工程は、
    前記第1工程により一体に成型された前記光ファイバの一端および前記アダプタの一部を、レンズを成型する第2金型内に、位置させ、
    前記アダプタの一部に対して他の一部に前記第2金型を当接させ、
    前記第2金型内に前記レンズの原料樹脂を充填させ、
    前記アダプタの一部が前記レンズにより覆われ、かつ、前記光ファイバの一端面が前記レンズに直接接するように、前記光ファイバの一端および前記アダプタに前記レンズを一体に成型する、
    工程である、
    ことを特徴とするレンズ一体光ファイバの製造方法。
  6. 前記第1工程と前記第2工程との間には、前記光ファイバの一端面と前記アダプタの一端面とを面一に加工する加工工程が、含まれている、
    ことを特徴とする請求項5に記載のレンズ一体光ファイバの製造方法。
  7. 前記第1工程は、
    前記光ファイバの一端の外周面を覆う本体部分と、前記本体部分の外周面に鍔形状に一体に設けられている補助部分と、を有する前記アダプタを、前記光ファイバの一端に、一体に成型する、
    工程である、
    ことを特徴とする請求項5または6に記載のレンズ一体光ファイバの製造方法。
  8. 前記第2工程は、
    前記光ファイバの一端面に直接接している面を有する端部に対して反対側の端部に光学面が設けられている前記レンズを、前記光ファイバの一端および前記アダプタに、一体に成型する、
    工程である、
    ことを特徴とする請求項5〜7のいずれか1項に記載のレンズ一体光ファイバの製造方法。
  9. 少なくとも1本の撮像用光ファイバと、
    少なくとも1本の照明用光ファイバと、
    少なくとも1本の前記撮像用光ファイバの一端および少なくとも1本の前記照明用光ファイバの一端に設けられているアダプタと、
    少なくとも1本の前記撮像用光ファイバの一端、少なくとも1本の前記照明用光ファイバの一端および前記アダプタに設けられているレンズと、
    を備え、
    少なくとも1本の前記撮像用光ファイバの一端の外周面および少なくとも1本の前記照明用光ファイバの一端の外周面は、前記アダプタにより覆われていて、
    前記アダプタの一部は、前記レンズにより覆われていて、
    少なくとも1本の前記撮像用光ファイバの一端面および少なくとも1本の前記照明用光ファイバの一端面は、前記レンズに直接接している、
    ことを特徴とするレンズ一体光ファイバ。
  10. 前記レンズは、
    少なくとも1本の前記撮像用光ファイバ側の撮像用レンズ部分と、
    少なくとも1本の前記照明用光ファイバ側の照明用レンズ部分と、
    を有し、
    前記撮像用レンズ部分と前記照明用レンズ部分との間には、遮光部分が設けられている、
    ことを特徴とする請求項9に記載のレンズ一体光ファイバ。
  11. 前記遮光部分は、空隙からなる、
    ことを特徴とする請求項10に記載のレンズ一体光ファイバ。
  12. 少なくとも1本の前記撮像用光ファイバの一端面および少なくとも1本の前記照明用光ファイバの一端面と、前記アダプタの一端面とは、面一である、
    ことを特徴とする請求項9〜11のうちいずれか1項に記載のレンズ一体光ファイバ。
  13. 前記アダプタは、
    少なくとも1本の前記撮像用光ファイバの一端の外周面および少なくとも1本の前記照明用光ファイバの一端の外周面を覆う本体部分と、
    前記本体部分の外周面に鍔形状に一体に設けられている補助部分と、
    を有する、
    ことを特徴とする請求項9〜12のうちいずれか1項に記載のレンズ一体光ファイバ。
  14. 前記レンズは、
    少なくとも1本の前記撮像用光ファイバ側の撮像用レンズ部分と、
    少なくとも1本の前記照明用光ファイバ側の照明用レンズ部分と、
    を有し、
    前記撮像用レンズ部分のうち、少なくとも1本の前記撮像用光ファイバの一端面に直接接している面を有する端部に対して反対側の端部には、撮像用光学面が設けられていて、
    前記照明用レンズ部分のうち、少なくとも1本の前記照明用光ファイバの一端面に直接接している面を有する端部に対して反対側の端部には、照明用光学面が設けられている、
    ことを特徴とする請求項9〜13のいずれか1項に記載のレンズ一体光ファイバ。
  15. 前記照明用光学面は、前記照明用光学面から出射される出射光を前記撮像用光学面の撮像対象側に向ける光学面である、
    ことを特徴とする請求項14に記載のレンズ一体光ファイバ。
  16. 第1工程と、第2工程と、を含むレンズ一体光ファイバの製造方法であって、
    前記第1工程は、
    少なくとも1本の撮像用光ファイバの一端および少なくとも1本の照明用光ファイバの一端を、アダプタを成型する第1金型内に、位置させ、
    少なくとも1本の前記撮像用光ファイバの一端部および少なくとも1本の前記照明用光ファイバの一端部に前記第1金型を当接させ、
    前記第1金型内に前記アダプタの原料樹脂を充填させ、
    少なくとも1本の前記撮像用光ファイバの一端の外周面および少なくとも1本の前記照明用光ファイバの一端の外周面が前記アダプタにより覆われるように、少なくとも1本の前記撮像用光ファイバの一端および少なくとも1本の前記照明用光ファイバの一端に前記アダプタを一体に成型する、
    工程であり、
    前記第2工程は、
    前記第1工程により一体に成型された少なくとも1本の前記撮像用光ファイバの一端、少なくとも1本の前記照明用光ファイバの一端および前記アダプタの一部を、レンズを成型する第2金型内に、位置させ、
    前記アダプタの一部に対して他の一部に前記第2金型を当接させ、
    前記第2金型内に前記レンズの原料樹脂を充填させ、
    前記アダプタの一部が前記レンズにより覆われ、かつ、少なくとも1本の前記撮像用光ファイバの一端面および少なくとも1本の前記照明用光ファイバの一端面が前記レンズに直接接するように、少なくとも1本の前記撮像用光ファイバの一端、少なくとも1本の前記照明用光ファイバの一端および前記アダプタに前記レンズを一体に成型する、
    工程である、
    ことを特徴とするレンズ一体光ファイバの製造方法。
  17. 前記第2工程は、
    少なくとも1本の前記撮像用光ファイバ側の撮像用レンズ部分と、少なくとも1本の前記照明用光ファイバ側の照明用レンズ部分と、を有する前記レンズを、成型し、かつ、前記撮像用レンズ部分と前記照明用レンズ部分との間に遮光部分を設ける、
    工程である、
    ことを特徴とする請求項16に記載のレンズ一体光ファイバの製造方法。
  18. 前記第2工程は、
    前記第2金型の入れ子駒により形成される空隙からなる前記遮光部分を設ける、
    工程である、
    ことを特徴とする請求項17に記載のレンズ一体光ファイバの製造方法。
  19. 前記第1工程と前記第2工程との間には、少なくとも1本の前記撮像用光ファイバの一端面および少なくとも1本の前記照明用光ファイバの一端面と前記アダプタの一端面とを面一に加工する加工工程が、含まれている、
    ことを特徴とする請求項16〜18のうちいずれか1項に記載のレンズ一体光ファイバの製造方法。
  20. 前記第1工程は、
    少なくとも1本の前記撮像用光ファイバの一端の外周面および少なくとも1本の前記照明用光ファイバの一端の外周面を覆う本体部分と、前記本体部分の外周面に鍔形状に一体に設けられている補助部分と、を有する前記アダプタを、少なくとも1本の前記撮像用光ファイバの一端および少なくとも1本の前記照明用光ファイバの一端に、一体に成型する、
    工程である、
    ことを特徴とする請求項16〜19のうちいずれか1項に記載のレンズ一体光ファイバの製造方法。
  21. 前記第2工程は、
    少なくとも1本の前記撮像用光ファイバ側の撮像用レンズ部分と、少なくとも1本の前記照明用光ファイバ側の照明用レンズ部分と、を有する前記レンズを、成型し、
    前記撮像用レンズ部分のうち、少なくとも1本の前記撮像用光ファイバの一端面に直接接している面を有する端部に対して反対側の端部に、撮像用光学面を設け、
    前記照明用レンズ部分のうち、少なくとも1本の前記照明用光ファイバの一端面に直接接している面を有する端部に対して反対側の端部に、照明用光学面を設ける、
    工程である、
    ことを特徴とする請求項16〜20のいずれか1項に記載のレンズ一体光ファイバの製造方法。
  22. 前記第2工程は、
    前記第2金型により、前記照明用光学面から出射される出射光を前記撮像用光学面の撮像対象側に向ける光学面である前記照明用光学面を設ける、
    工程である、
    ことを特徴とする請求項21に記載のレンズ一体光ファイバの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2022092309A1 (ja) * 2020-11-02 2022-05-05 日東電工株式会社 光伝送システムの施工方法および現場施工セット

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