JP2018085675A - 画像読取装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 原稿からの反射光を受ける反射ミラーの有効反射領域に原稿の読取領域を設定した後に、この読取領域を中心として前記反射ミラーを副走査方向に傾斜可能とすることで、原稿の画像を確実にイメージセンサで読取可能とする画像読取装置を提供することである。【解決手段】 原稿を主走査方向に沿って照射する光源と、前記原稿から反射された反射光を偏向させる複数の反射ミラーと、該複数の反射ミラーによって偏向された反射光を集光し、この集光された反射光を電気信号に変換するイメージセンサとを備え、前記複数の反射ミラーは、前記イメージセンサの読取領域に対応した反射面31を有し、少なくとも一つの反射ミラーM1には、前記反射面31の一部に光の反射を減らす反射減部32が設けられると共に、前記反射面31を副走査方向S2に対して所定の角度に傾斜可能に保持する角度調整保持手段40を設けた。【選択図】 図5

Description

本発明はスキャナ、複写機、ファクシミリ等の光学機器において、原稿の画像を走査し、その画像を光学的に読み取る画像読取装置に関する。
一般にスキャナや複写機などに搭載されている画像読取装置は、原稿を載置する透過型のプラテンと、このプラテンに沿って原稿の一端と他端との間を往復移動可能な読取キャリッジと、この読取キャリッジを原稿の読取面に沿って走査することで原稿の画像を読み取る機構とを備えている。前記読取キャリッジは、原稿に対して読取光を照射する光源と、原稿からの反射光を集光レンズに向けて偏向する複数の反射ミラーと、集光レンズを通過した反射光を受光し、光電変換を行う撮像素子(イメージセンサ)とを備え、前記プラテンを副走査方向に沿って所定ストロークで移動させながら読み取るように構成されている。
小規模オフィスや家庭内での使用を目的としたスキャナや複写機などにあっては、装置全体のサイズダウンを達成するために、画像読取装置を構成している読取キャリッジの小型化が要求されるようになってきている。このような小型化に対応した読取キャリッジであっても、複数の反射ミラーによって光束の反射を繰り返し、集光レンズで光束の集約後にイメージセンサに原稿からの光を導く縮小光学タイプのものでは、画質の面から一定以上の光路長(共役長)を確保する必要がある。
そのため、従来の読取キャリッジでは複数の反射ミラーを用いて反射回数を増やすように構成にすることで、前記共役長を確保しつつ小型化を図っていた。
しかしながら、複数の反射ミラーによる反射回数の増加によって、限られたスペース内での反射エリアを広く設定することが困難となり、有効読取範囲の縁端部までの距離に対応した幅の反射ミラーを用いて構成する必要があった。また、設置する場所の環境変化や連続動作等に伴って読取キャリッジ内部の温度が上昇し、反射ミラー、集光レンズあるいはイメージセンサ等の取付位置や角度が変化することで、原稿からイメージセンサに至るまでの光路(光軸位置)にずれが生じる場合があった。その結果、原稿の画像が取得できなかったり、カラーで読み取る際に、RGBのデータの一部が不鮮明になったり、欠けたりするといった不具合が生じる原因となっていた。
上記問題を改善するために、特許文献1では、プラテン上に載置した原稿の有効読取領域から外れた位置に読取ずれを検出するための目印を予め印刷あるいは貼り付け、検出した画像信号を用いて反射ミラー等の光学部材の位置ずれを事前に検知する方法が提案されている。
また、読取キャリッジの小型化に関しては、特許文献2に開示されているように、一枚の反射ミラーで複数回反射させることで、反射ミラーの枚数を少なくした構成のものもある。さらに、特許文献3では一部の反射ミラーに回転機構を設け、この回転機構によって、原稿からの反射光の角度を微調整するものもある。例えば、原稿が載置されるプラテン上の読取位置において、主走査方向への読取パターンが延在する調整用チャートを載置し、イメージセンサによって読み取られる前記調整用チャートの幾何特性を基に、複数の反射ミラーやスリット部の位置あるいは光学系のいずれかを調整している。
特開2001−7970号公報 特開2013−51555号公報 特開2011−160070号公報
上記特許文献1では、検出した画像を基にして、読取画像の主走査方向や副走査方向の位置ずれや光軸の傾き、あるいは倍率やピントずれ等の各要素を自己診断することを目的としている。しかしながら、この診断方法にあっては、原稿面から反射された光が複数の反射ミラーを介してイメージセンサで検出するまでの間で、前記反射光がどの反射ミラーのどの位置で反射されているかの判別は困難となっており、反射ミラーの有効な読取領域からはみ出さない程度の端部位置で反射されていても正常に読み取られてしまう。このため、振動や温度変化等の環境条件の変動によって、前記反射ミラーの位置が少しでもずれてしまうと、原稿の読取面からの反射光の一部が欠けるなどして画像が適正に読み取れなくなるといった問題が生じるおそれがあった。
特許文献2では、一枚の反射ミラーで複数回反射させるように構成されているため、各反射ミラーに対する精度が要求され、それに伴う反射ミラー部品の選定や取付調整などに多くの工数が必要とされている。前記反射ミラーの取り付け角度の調整に関しては、特許文献3に開示されているように、反射ミラーの回転機構を用いることで可能となるが、この回転機構はCCD等のイメージセンサに入光させる直前の反射ミラーに設けられているため、この回転機構を備えた反射ミラーに到達される前の複数の反射によって光軸がずれている場合がある。この光軸のずれが大き過ぎると、前記回転機構の範囲内での調整ができないおそれがある。
また、従来の原稿の読取位置調整方法にあっては、プラテン上に読み取り調整用のパターンが印刷された調整用チャートを載置し、この調整用チャートのパターンが複数の反射ミラーを介してイメージセンサで確実に読み取り可能かどうかを測ることによって行われる。その際、複数の反射ミラーの少なくとも一つの反射ミラーに前記回転機構を設けることで、原稿の読取位置にずれが生じた場合であっても、画像が正常に読取可能となるように、イメージセンサに入光させる副走査方向の反射光の傾きを微調整することができる。前記原稿の読取位置のずれは、原稿の読取高さ位置によって生じる。この読取高さ位置は、特にブック型原稿を広げて載置した際に変動することが多い。
そこで本発明は、原稿からの反射光を受ける反射ミラーの有効反射領域に原稿の読取領域を設定した後に、この読取領域を中心として前記反射ミラーを副走査方向に傾斜可能とすることで、原稿の画像を確実にイメージセンサで読取可能とする画像読取装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の画像読取装置は、プラテン上に載置された原稿を主走査方向及び副走査方向に走査して原稿の画像を読み取る読取キャリッジを備えた画像読取装置において、前記読取キャリッジは、前記原稿を主走査方向に沿って照射する光源と、前記原稿から反射された反射光を偏向させる複数の反射ミラーと、該複数の反射ミラーによって偏向された反射光を集光する集光レンズと、該集光レンズによって集光された反射光を電気信号に変換するイメージセンサと、を備え、前記複数の反射ミラーは、前記イメージセンサの読取領域に対応した反射面を有し、少なくとも一つの反射ミラーには、前記反射面の一部に光の反射を減らす反射減部が設けられると共に、前記反射面を副走査方向に対して所定の角度に傾斜可能に保持する角度調整保持手段が設けられる。
本発明の画像読取装置によれば、反射面の一部に光の反射を減らす反射減部を設けると共に、前記反射面を副走査方向に対して所定の角度に傾斜可能に保持する角度調整保持手段を設けたことによって、原稿からの反射光が前記反射面の副走査方向の端部側にずれたことが判明した場合に、原稿からの反射光が前記反射減部に掛からないように前記反射面の中央部で確実に反射させるように微調整することができる。
本発明の画像読取装置の全体構成を示す断面図である。 読取キャリッジの内部構成を示す断面図である。 上記読取キャリッジ内の反射ミラーの配置構成示す概念図である。 反射ミラーの斜視図である。 角度調整保持手段を示す斜視図である。 角度調整保持手段の要部を示す斜視図である。 反射ミラーを弾性支持する弾性部材の斜視図である。 角度調整保持手段の断面図である。 従来の反射ミラーの構成を示す概念図である。 上記図9の構成によって検出される出力レベル信号のグラフである。 本発明の反射ミラーの構成を示す概念図である。 上記図11の構成によって検出される出力レベル信号のグラフである。
以下、図面を参照して、本発明に係る画像読取装置の実施形態を詳細に説明する。図1は本実施形態の画像読取装置の全体構成を示す断面図である。この画像読取装置は以下の画像読取ユニットAと、これに搭載した原稿給送ユニットBとから構成されている。
前記画像読取ユニットAは、装置ハウジング1に第1プラテン2と、第2プラテン3を備えている。この第1プラテン2と第2プラテン3は、ガラスなどの透明基材で形成され、装置ハウジング1の天部に固定されている。そして第1プラテン2は手置きセットする使用可能な原稿の最大寸法サイズに形成され、第2プラテン3は所定速度で移動する原稿を読み取るようにその使用可能な原稿の最大幅サイズに形成されている。前記第1プラテン2及び第2プラテン3は互いに並設され、その下方をガイドシャフトやガイドレール等のガイド部材12によってガイドされ、プラテン面に沿って平行に移動可能な読取キャリッジ6が配設されている。
前記原稿給送ユニットBは、第1プラテン2と第2プラテン3とを覆うようにその上方に配置され、前記第2プラテン3に原稿を給送するリードローラ21及び搬出ローラ22を備えている。また、前記リードローラ21の上流側には原稿を積載収納する給紙スタッカ23と、この給紙スタッカ23に積載された原稿を1枚ずつ分離給送する給紙ローラ24と、分離給送された原稿の先端をスキュー修正するレジストローラ対25が配置されている。さらに、給紙スタッカ23から第2プラテン3に原稿を案内する給紙経路26には、第2プラテン3に至る原稿の先端を検知するリードセンサS1が設けられると共に、第2プラテン3の上面にはバックアップローラ27が配置されている。前記バックアップローラ27は、リードローラ21と同一周速度で回転し第2プラテン3上に原稿をフィットさせ、プラテン下流に配置された搬出ローラ22へ搬送する。また、前記搬出ローラ22の下流側には、排紙ローラ28と給紙スタッカ23の下方に上下並列に配置された排紙スタッカ29が配置され、この排紙スタッカ29の底部には第1プラテン2の上に載置する原稿を押圧支持するプラテンカバー5が設けられている。
上記構成からなる画像読取装置は、画像読取ユニットAに設置されている装置パネルや接続される端末装置(PC)の画面上で原稿固定読取モード(フラットベットモード)が操作者により選択される。第1プラテン2上にセットされた原稿面を読み取る場合には、操作者が画像読取ユニットAの装置ハウジング1に開閉自在に据え付けられた原稿給送ユニットBを上方に引き上げ、第1プラテン2を開放した状態で原稿を載置し、この原稿をプラテンカバー5で覆う。そして、前記原稿の下方を読取キャリッジ6がガイド部材12に沿って移動することによって読取動作が行われる。
また、原稿流し読取モード(シートスルーモード)が操作者により選択され、原稿給装ユニットBに備わる第2プラテン3を介して搬送される原稿を読み取る場合には、前記読取キャリッジ6が第2プラテン3の読取位置に移動して停止し、この停止した位置で原稿給送ユニットBによって搬送される原稿の読取動作が行われる。
次に、図2及び図3に基づいて読取キャリッジ6の構成について説明する。読取キャリッジ6は、耐熱性樹脂や金属板などで形成されたキャリッジフレーム11内に照明ユニット9、反射ミラー群M、集光レンズ7及びイメージセンサ8等からなる光学部材30を備えている。前記キャリッジフレーム11には、第1プラテン2及び第2プラテン3と対峙する天板部に前記照明ユニット9が組み込まれている。
前記照明ユニット9は、主走査方向S1に延びる読取開口10を隔てて対峙する一対の光源9a,9bと、この光源9a,9bをキャリッジフレーム11内に保持するホルダ13とを備える。
前記光学部材30は、照明ユニット9から出射され、原稿Pの読取面P1によって反射された反射光L1を第2反射ミラーM2に向かう反射光L2として偏向させる第1反射ミラーM1及び第2反射ミラーM2乃至第6反射ミラーM6によって構成される反射ミラー群Mと、この反射ミラー群Mを経て順次偏向された前記読取面P1からの反射光を集光する集光レンズ7と、この集光レンズ7によって結像された光信号を電気信号に変換するイメージセンサ8とを備える。
前記イメージセンサ8は、CCD又はCMOS等の半導体素子によって構成され、前記集光レンズ7を通して入光される原稿Pの読取面P1からの反射光を電気信号に変換する。本実施形態では、前記原稿Pがカラー画像に対応するように、赤(Red),緑(Green),青(Blue)の各色のカラーフィルタを有する半導体素子と、カラーフィルタを有さない黒白(Black and White)の信号を読み取る半導体素子をライン状に4列配置している。このイメージセンサ8は、前記キャリッジフレーム11内に固定されている基板14に配置されている。
図3は本実施形態における反射ミラー群Mの立体配置構成を示したものである。図2に示したように、一対の光源9a,9bから原稿Pの読取面P1に向けて出射した光は、読取面P1で散乱反射し、その一部が下向き(第1反射ミラーM1)に向かう。この散乱反射した光のうち、第1反射ミラーM1の反射面31に所定の角度で入光する光を反射光L1として表す。第1反射ミラーM1に入光した反射光L1は第2反射ミラーM2に向かって偏向され、その後第2反射ミラーM2から第6反射ミラーM6に向けて偏向が繰り返えされる。前記第1反射ミラーM1は、主走査方向S1の長さが前記読取開口10の長さと略対応しており、副走査方向S2の長さが読取開口10の幅よりも数倍程度余裕を持たせて形成されている。この第1反射ミラーM1によって偏向された光L2は、反射を繰り返すことによって主走査方向S1の光は順次集光されるため、第2反射ミラーから第6反射ミラーに掛けて反射面の主走査方向S1の長さを順次短くすることができる。
前記第1反射ミラーM1乃至第6反射ミラーM6は、ガラスや樹脂等の矩形状の透明基材33と、この透明基材33の表面に蒸着される金属膜34とによって形成されている。前記金属膜34は、アルミニウム等の光反射率の高い材料が用いられる。
前記第1反射ミラーM1は、反射面31の略中央部に前記原稿Pの読取面P1からの反射光L1が入光するように取付位置や角度が設定される。そして、イメージセンサ8が配置された基板14を位置調整することで、読取面P1から前記イメージセンサ8に至る光路の光軸調整を行う。実際には、前記反射面31の中央部から多少ずれた位置で反射光が入光したとしても、反射面31から外側にはみ出さない限り前記イメージセンサ8で読み取ることが可能である。しかしながら、前記原稿Pの読取面P1からの反射光L1が第1反射ミラーM1の反射面31の縁部近傍で反射した場合、複数の反射ミラー(M1〜M6)、集光レンズ7、イメージセンサ8からなる光学部材30の形状、配置及び取付角度等の僅かな変化で、前記読取面P1の端部が正確に読み取れなかったり、画像の一部が欠落したりするといった問題が生じる。
上記問題を解決する手段として、図4に示すように、前記第1反射ミラーM1の反射面31を有効反射領域E1と、この有効反射領域E1から外側に拡張させた拡張反射領域E2とによって形成した。前記有効反射領域E1は、前記イメージセンサ8によって原稿Pの読取面P1の画像を有効に読み取ることが可能な有効読取領域に対応している。通常、第1プラテン2に載置される原稿、及び第2プラテン3を移動する原稿の主走査方向S1に対し、広い領域を読取ることができるように、反射ミラー群M、集光レンズ7、イメージセンサ8が読取キャリッジ6内に配置される。そして、読取領域の中で、原稿の最大幅サイズに合わせた領域を選択し、画像データとして採用している。この画像データとして選択する領域が、前記有効読取領域に対応している。また、前記拡張反射領域E2の角部には、前記原稿Pの読取面P1からの反射光を前記有効反射領域E1よりも減らすための反射減部32を設けた。
前記反射面31は、有効反射領域E1及び拡張反射領域E2を含めた透明基材33の表面に金属膜34を一様に蒸着して形成される。図4に示した実施形態では、前記4か所の反射減部32が金属膜34の蒸着がされていない透明基材33の露出面となっているが、この露出面に前記金属膜34よりも低い反射率あるいは遮光性を有したシート部材を貼付したものであってもよい。
前記原稿Pの読取面P1からの反射光L1が前記有効反射領域E1内に収まっていれば、前記イメージセンサ8の有効読取領域内での読取処理が正常に行われ、前記反射光L1の一部が前記反射減部32のいずれかに掛かっていれば読取不良が発生していると判定される。
本実施形態では、図5に示すように、前記原稿Pからの反射光L1を最初に受ける第1反射ミラーM1に対して、反射角度の微調整が可能な角度調整保持手段40を設けた。前記第1反射ミラーM1は、主走査方向S1に延びる反射面31を有するミラー本体41と、このミラー本体41の主走査方向S1の両端部から張り出す保持部41aとによって一体形成されている。前記ミラー本体41には、反射面31の四隅に反射減部32が設定されている。このように、少なくとも原稿Pからの反射光L1を最初に受ける第1反射ミラーM1に対して角度調整保持手段40を設けることで、初期調整を容易且つ適正に行うことができ、第2反射ミラーM2から第6反射ミラーM6を経てイメージセンサ8に至る反射光を有効読取領域内に収束させることが可能となる。なお、前記角度調整保持手段40及び反射減部32を第2反射ミラーM2乃至第6反射ミラーM6のいずれにも適用することができる。
前記角度調整保持手段40は、図5に示したように、前記ミラー本体41の主走査方向S1の両端側に対向して設けられる対向面42aを有する一対のフレーム42と、前記対向面42aに設けられ、前記保持部41aが揺動可能に収容される開口部44と、前記保持部41aに装着され、前記開口部44内で弾性的に係合する弾性部材43と、前記対向面42aから前記ミラー本体41側に直交して延びる突起片54と、この突起片54を介して前記保持部41aの一端を前記弾性部材43に抗して進退可能に押圧する押圧調整部材(調整ネジ)45とを備えている。
前記開口部44には、前記保持部41aの副走査方向S2の中央部に当接する上部接点53が円弧状に突出形成されている。この上部接点53は、前記対向面42aと面一に設けられ、前記保持部41aの反射面31側の中央部を点状に支持している。また、前記上部接点53から副走査方向S2に離れ、この離れた位置から主走査方向S1に延びる前記突起片54の先端側には、前記調整ネジ45が進退可能に配設され、図8に示すように、この調整ネジ45の先端部45aで前記保持部41aの副走査方向S2の端部を当接支持している。
前記弾性部材43は、図5乃至図7に示したように、前記保持部41aの長手方向に面した側面41bに接合される取付部46と、この取付部46から前記反射面31と反対側に面した保持部41aの裏面に沿って延び、その先で弾性的に折り返される2つ折りの板バネ部47とを有している。前記板バネ部47は、スリット48を介して分離された幅広の第1バネ部49と、幅狭の第2バネ部50とを有している。
前記第1バネ部49は、前記保持部41aの副走査方向S2の幅方向の中央部までをカバーし、前記第2バネ部50は前記保持部41aの端部に当接するように形成される。また、前記第1バネ部49及び第2バネ部50の表面には、前記保持部41aの裏面をそれぞれ点状に支持する第1下部接点51及び第2下部接点52が設けられている。前記第1下部接点51は、前記開口部44の上部接点53と対向する位置に設けられている。また、前記第2下部接点52は、前記突起片54の先端部に設けられる調整ネジ45と対向する位置に設けられている。
上述したように、前記上部接点53は対向面42aと面一であるのに対し、前記調整ネジ45は、前記対向面42aと直交する方向に延びる突起片54の先端側に設けられているため、第1下部接点51より第2下部接点52の方が、ミラー本体41の主走査方向の中央に近い側に配置される。
図8(a)に示すように、前記ミラー本体41は、副走査方向S2の中心部Oが前記第1下部接点51と上部接点53とによって弾性的に対向支持されている。また、前記第2下部接点52と調整ネジ45の先端部45aとによって前記保持部41aの副走査方向S2の一端が弾性的に対向支持されている。この図8(a)は、前記保持部41aがフレーム42の開口部44内で平衡状態となるように、ミラー本体41全体が前記第1下部接点51と上部接点53、第2下部接点52と調整ネジ45の先端部45aの4点で弾性支持された状態を示している。なお、主走査方向S1に対向する他の保持部41aも同様である。
図8(a)に示した状態から、調整ネジ45を締めることによって、図8(b)に示すように、調整ネジ45の先端部45aが第2バネ部50の付勢力に抗して保持部41aの一端を押圧することで、副走査方向S2の中心部Oを支点としてミラー本体41を副走査方向S2に所定の角度で傾斜保持させることが可能となる。また、前記調整ネジ45を緩めることで、前記第2バネ部50の付勢力によってミラー本体41の傾きを元の状態又は前記傾斜させた方向と反対方向に傾斜させることができる。これによって、前記ミラー本体41の反射面31に前記原稿Pの読取面P1からの反射光L1を受ける角度を微調整することができる。なお、他の第2反射ミラーM2乃至第6反射ミラーM6については、前記第1反射ミラーM1を基準とした所定の取付位置や反射角度に予め設定されている。
前記角度調整保持手段40を第1反射ミラーM1に設けたことによって、図2に示したように、原稿Pの読取面P1からの反射光の光軸が第1反射ミラーM1の有効反射領域E1から副走査方向にずれていた場合に、前記角度調整保持手段40によって反射面31の傾きを適宜変えることができる。また、前記角度調整保持手段40を少なくとも第1反射ミラーM1に設けることによって、原稿面P1からの反射光L1が有効反射領域E1に入るような適正反射角度に調整することができ、イメージセンサの有効読取領域内に収まるような反射光路を設定することができる。
次に、前記第1反射ミラーM1における画像読取の判別方法について説明する。ここで、図9は反射減部32を有しない従来の第1反射ミラーM1を備えた読取キャリッジの構成であり、図10はこの構成によるイメージセンサの出力グラフを示したものである。また、図11は本発明の反射減部32を設けた第1反射ミラーM1を備えた読取キャリッジの構成であり、図12はこの構成によるイメージセンサの出力グラフを示したものである。
図9に示したように、従来の第1反射ミラーM1にあっては、反射面の全面が一様な反射率を有する金属膜となっているため、原稿の読取面から反射されたRGBの各色に対応するイメージセンサ8に向かう反射光の一部が反射面の副走査方向S2の端部にずれていても、図10に示すように、有効読取領域内に入っているため、主走査方向に対する画像信号の出力レベルが0.6〜0.9の範囲となっており、正常な読取範囲での読み取りが行われている結果となっている。前記出力レベルは集光レンズ7を介してイメージセンサ8で読み取るため、主走査方向の中心が高く、両端部にいくにしたがって次第に低下すると共に、RGBの出力の基となる光源の周波数成分、イメージセンサ8の各色の受光感度等によってばらつきが生じるが、前記0.6〜0.9の範囲内であれば、適正に読み取られているといえる。
このように、原稿Pの読取面P1からの反射光L1が多少ずれていた場合であっても、有効読取領域内であればイメージセンサ8の出力レベルは正常範囲内となるが、この状態で読取キャリッジ6に大きな衝撃や振動が掛かったり、温度変化等が生じたりすると、第1反射ミラーM1の光軸がずれ、前記有効読取領域で読み取られた反射光のRGBの成分のうちのいずれか一部が有効読取領域から外れていたとしても気づかないことがあり、正常に読み取られたものとして処理されてしまうおそれがあった。
これに対して、図11に示すように、本発明の第1反射ミラーM1にあっては、反射面31の有効反射領域E1の外側に拡張反射領域E2を設け、この拡張反射領域E2の一部に反射減部32が設けられているため、原稿Pの読取面P1からの反射光L1の一部が前記有効読取領域から外れていることが容易に検知可能となっている。本実施形態では、原稿Pの読取面P1からの反射光L1が反射面31の副走査方向S2の端部側にずれた場合、図12に示すように、RGBのうち、最も端部で反射された青(Blue)信号の出力レベルが前記反射減部32に対応する主走査方向S1の両端で他の赤緑(RG)信号の標準出力レベルに比べて急激に低下し、ゼロに近い状態となっていることが分かる。このような出力信号の急激な変化が検出されることで、原稿Pの読取面P1からの反射光が有効読取領域から外れ、読取不良を引き起こす可能性があるとの警告を発することができる。このような警告が発せられることによって、第1反射ミラーM1の反射面31の中のどの領域で、読取面P1からの反射光L1を反射しているかを容易に知ることができる。
本発明では、図11に示したように、原稿Pの読取面P1からの反射光L1が反射面31の副走査方向S2の端部側にずれたことが判明した場合は、図8に示したように、調整ネジ45を進退可能に締めたり緩めたりすることによって、ミラー本体41を副走査方向S2に対して所定の角度に傾斜させることができる。これによって、原稿Pの読取面P1からの反射光L1が前記反射減部32に掛からないように微調整することができる。
なお、イメージセンサ8での読取調整は、上記角度調整保持手段40を用いて、直接前記第1反射ミラーM1の傾斜角度を微調整する方法と、イメージセンサ8の出力レベルをモニタしながら、原稿Pの読取面P1からの反射光L1が前記反射減部32に掛からないように、イメージセンサ8が配置された基板14の位置を調整する方法とを併用して行うことができる。
1 装置ハウジング
2 第1プラテン
3 第2プラテン
5 プラテンカバー
6 読取キャリッジ
7 集光レンズ
8 イメージセンサ
9 照明ユニット
9a,9b 光源
10 読取開口
11 キャリッジフレーム
12 ガイド部材
13 ホルダ
14 基板
21 リードローラ
22 搬出ローラ
23 給紙スタッカ
24 給紙ローラ
25 レジストローラ対
26 給紙経路
27 バックアップローラ
28 排紙ローラ
29 排紙スタッカ
30 光学部材
31 反射面
32 反射減部
33 透明基材
34 金属膜
40 角度調整保持手段
41 ミラー本体
41a 保持部
41b 側面
42 フレーム
42a 対向面
43 弾性部材
44 開口部
45 調整ネジ(押圧調整部材)
45a 先端部
46 取付部
47 板バネ部
48 スリット
49 第1バネ部
50 第2バネ部
51 第1下部接点
52 第2下部接点
53 上部接点
54 突起片
A 画像読取ユニット
B 原稿給送ユニット
E1 有効反射領域
E2 拡張反射領域
M 反射ミラー群
M1 第1反射ミラー
M2 第2反射ミラー
M3 第3反射ミラー
M4 第4反射ミラー
M5 第5反射ミラー
M6 第6反射ミラー
P 原稿
P1 読取面
S1 主走査方向
S2 副走査方向

Claims (6)

  1. プラテン上に載置された原稿を主走査方向及び副走査方向に走査して原稿の画像を読み取る読取キャリッジを備えた画像読取装置において、
    前記読取キャリッジは、前記原稿を主走査方向に沿って照射する光源と、前記原稿から反射された反射光を偏向させる複数の反射ミラーと、該複数の反射ミラーによって偏向された反射光を集光する集光レンズと、該集光レンズによって集光された反射光を電気信号に変換するイメージセンサと、を備え、
    前記複数の反射ミラーは、前記イメージセンサの読取領域に対応した反射面を有し、少なくとも一つの反射ミラーには、前記反射面の一部に光の反射を減らす反射減部が設けられると共に、前記反射面を副走査方向に対して所定の角度に傾斜可能に保持する角度調整保持手段が設けられている画像読取装置。
  2. 前記角度調整保持手段は、前記読取キャリッジ内の所定位置に前記少なくとも一つの反射ミラーを保持するフレームと、
    該フレームに設けられ、前記少なくとも一つの反射ミラーの主走査方向の両端部を揺動可能に収容する開口部と、
    該開口部内で前記少なくとも一つの反射ミラーの両端部の副走査方向の裏面側中心部を弾性支持する第1バネ部及び前記裏面側中心部から副走査方向に外れた一方の端部を弾性的に支持する第2バネ部を有する弾性部材と、
    前記第2バネ部と対向する位置に設けられ、前記少なくとも一つの反射ミラーの両端部の副走査方向の表面の一端を弾性的に傾斜可能に押圧支持する押圧調整部材と、を備えた請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 前記角度調整保持手段は、前記原稿からの反射光を最初に受ける反射ミラーに設けられる請求項1に記載の画像読取装置。
  4. 前記押圧調整部材は、前記少なくとも一つの反射ミラーの副走査方向の一端に当接して進退可能な調整ネジであり、該調整ネジの進退に応じて、前記少なくとも一つの反射ミラーが副走査方向に対して所定の傾斜角度に保持される請求項2に記載の画像読取装置。
  5. 前記反射面は、前記イメージセンサの読取領域で画像データとして有効とする有効読取領域に対応した有効反射領域と、この有効反射領域の外周に沿った拡張反射領域とを有し、該拡張反射領域の一部に前記反射減部が設けられている請求項1に記載の画像読取装置。
  6. 前記反射減部は、前記拡張反射領域の主走査方向又は副走査方向の一部に設けられる請求項1に記載の画像読取装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN110378162A (zh) * 2019-07-26 2019-10-25 深圳市民德电子科技股份有限公司 一种图像识读设备
CN111368957A (zh) * 2020-04-22 2020-07-03 上海鹰捷智能科技有限公司 卷烟激光码取像平台及使用方法

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