JP2018084522A - 物体検知装置および物体検知方法 - Google Patents
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Description
つまり、ターゲット検出手段は、複数の変調区間のピーク周波数が所定条件、例えばピーク周波数が0付近である場合に、ピーク周波数が所定条件のピーク周波数スペクトラムから生成される共分散行列の加算を禁止するようにしている。
1)停止物ターゲットが存在しない場合も、停止物ターゲットが存在する可能性のある周波数範囲のピークを共分散行列の加算に使用しないため、必要以上にスナップショット数が少なくなる可能性があり、ひいては、測角精度の劣化を招く恐れがある。
2)ある周期に観測された複数のターゲットのピーク周波数の差分が小さい場合に共分散行列の加算を行わないこととしているが、ターゲットの中にUP区間とDOWN区間のペアリングを誤ったターゲットが含まれてしまうと、本来は複数ターゲットのピークが重複していないにもかかわらず、ペアリングが誤っていることでピークが重複したと判定してしまい、必要以上にスナップショット数が少なくなる可能性があり、ひいては、測角精度の劣化を招く恐れがある。
なお、この発明において、重複とは、同一のピーク周波数スペクトラムの成分に異なる距離・相対速度のピーク周波数スペクトラムの成分が重なってしまう現象を指す。
以下、この発明の実施の形態1における物体検知装置および物体検知方法を図1から図5に基づいて説明する。
図1はこの発明の実施の形態1に係わる物体検知装置のブロック図であり、図1において、物体検知装置は、マイクロコンピュータからなるターゲット検出手段1と、ターゲット検出手段1の制御下で制御電圧を出力する制御電圧発生器2と、制御電圧発生器2からの制御電圧に基づいて時間とともに周波数が単調に増加するUP区間、または、周波数が単調に減少するDOWN区間を持つように変調された送信信号を出力する制御電圧発振器(VCO=Voltage Controlled Oscillator)3と、制御電圧発振器3からの送信信号を分配する分配器4と、ターゲット40に対して送信信号W1を出射する送信アンテナ(送信手段)5とを備えている。
して区別する。なお、時系列ターゲットの観測結果は、観測ターゲットとは明確に区別するために、平滑距離、平滑相対速度、平滑方向と表現する。
まず、ターゲット検出手段1から制御電圧発生器2に対して変調開始命令が出力されると、制御電圧発生器2から複数変調区間(たとえば、三角状のUP/DOWN)の制御電圧が制御電圧発振器3に印加され、制御電圧発振器3からは、制御電圧にしたがってUP区間/DOWN区間に周波数変調された送信信号が出力される。
一方、ターゲット40で反射された反射信号W2は、複数(たとえば、6個)の受信アンテナ6〜11により、6チャネル分(CH1〜CH6とする)の受信信号として受信され、個別のミキサ12〜17により送信信号とミキシングされる。
処理手段と呼ばれる場合もある。ノイズ等の影響により距離、相対速度、方向等の観測結果のばらつきが大きい場合などは、時系列処理手段34を設けた方が後述のピーク予測手段35の予測ピークの精度が向上するため、この実施形態では時系列処理手段34がある場合について説明するが、時系列処理手段34は本発明においては必ずしも必須のものではない。
図2はターゲット検出手段1の動作手順を示すフローチャートである。図3は図2内のステップS101の処理を示す説明図であり、入力された6チャネル分のビート周波数スペクトラムの振幅を示している。また、図5は図2内のステップS111の処理を示す説明図であり、MUSICスペクトラムの一例を示している。
なお、この発明では上述の方法でピークを判定するが、ピーク検出手段30でピーク周波数を検出する方法はさまざまである。たとえば、6チャネル分個別にピーク検出せずに、DBF(Digital Beam Forming)によって、所定の方向のゲインが強くなるようなビームを形成したうえでピーク周波数を検出してもよい。また、ピーク検出の方法としては、公知のCFAR(Constant False Alarm Rate)方式を用いてもよい。なお、この発明は、ピーク検出の方法には依存せず、ターゲット40からの反射成分と思われる周波数を抽出できればどのような方法でもよい。
FMCWレーダ装置ではfbu、fbdを周波数の単位[Hz]で表現される場合もあるが、ここでは便宜上、FFTなどの離散周波数変換を行った場合は離散的な周波数として得られることから、FFT後の周波数の刻みを1周波数ビンと定義し、fbu、fbdの単位は[bin]とする。なお、公知のとおり、1周波数ビンを周波数[Hz]として表現する場合は、周波数ビンに対してFFT前の信号の観測時間の逆数を乗算すればよいだけである。
図2に戻り、続いて、ステップS102は、距離・相対速度算出手段31が、ステップ
S101で得られたピーク周波数fbu、fbdから、ターゲット40の距離Rおよび相対速度Vを、一般的なFMCWレーダの原理に基づいて算出する。
fbd= R/ΔR−V/ΔV ・・・(2)
上記式はすなわち、距離Rが遠くなるほど、fbuは小さく、fbdは大きくなり、また、相対速度Vが接近方向に大きくなるほど、すなわち、負側に大きくなるほど、ドップラシフトの影響によりfbuおよびfbdが大きくなることを意味する。
R=(−fbu+fbd)÷2 ・・・(3)
V=−(fbu+fbd)÷2 ・・・(4)
なお、FMCWレーダ装置の原理から、光速をC[m/s]、変調周波数幅をB[Hz]、送信波の波長をλ[m]、1ビン当たりの周波数をΔf[Hz]とすると、ΔR、ΔVは次式であらわすことができる。
ΔR=C/(2B) ・・・(5)
ΔV=Δf・λ/2 ・・・(6)
この実施形態1では、ピーク予測手段35によって、過去の複数の時系列ターゲットの検知結果から、ピーク周波数スペクトラムの発生するピーク周波数を予測して予測ピーク周波数を算出し、加算禁止区間を設定する。
具体的には、式(1)および式(2)に示した通り、距離Rおよび相対速度Vが既知であれば、fbu、fbdを導出できることから、過去に検知された時系列ターゲットの平滑距離および平滑相対速度から、次の周期の距離および相対速度を予測して予測距離および予測相対速度を算出し、その結果をもとに、fbuおよびfbdを予測する。
Rpd=Rtgt+Vtgt×T ・・・(7)
Vpd=Vtgt ・・・(8)
fbupd=−Rpd/ΔR−Vpd/ΔV ・・・(9)
fbdpd= Rpd/ΔR−Vpd/ΔV ・・・(10)
として次の周期の距離および相対速度を予測してもよいし、方向の情報も用いて、次の周期に観測される距離、相対速度、方向を予測してもよいし、カーブ中などは円運動を前提として距離および相対速度を予測するようにしてもよい。
また、UP区間とDOWN区間には厳密には変調時間分の時間差が存在するため、変調時間分の時間差の分だけ、距離および相対速度の予測値を変調区間ごと補正し(上記例ではUP区間とDOWN区間で個別に補正し)、fbupd、fbdpdを補正するようにしてもよい。また、ここでは観測周期Tを一定としているが、観測周期Tが一定である必要はなく、過去の観測周期から今回の観測周期の距離、相対速度が予測できればどのような値でもよい。
次いで、加算禁止区間を設定する。実施の形態1では、過去の複数時系列ターゲット分の予測ピーク間の周波数差を計算し、その周波数差が所定のしきい値以下のとき、予測ピーク間の周波数差の導出に用いた予測ピーク周辺の周波数範囲を含むように加算禁止区間が決定される。
Δfbupd=|fbupdA−fbupdB|
ΔfbupdがUP区間重複判定しきい値TH01を上回っている場合は、予測ピークの差が大きい、すなわち、ピークは離れており、時系列ターゲットAと時系列ターゲットBのピークは今回の観測周期においてUP区間で重複する恐れがないと判定する。この場合は、加算禁止区間は設定されない。
まず、時系列ターゲットAと時系列ターゲットBのDOWN区間の予測ピークの差の絶
対値Δfbdpdを計算する。
Δfbdpd=|fbdpdA−fbdpdB|
ΔfbdpdがDOWN区間重複判定しきい値TH02を上回っている場合は、予測ピークの差が大きい、すなわち、ピークは離れており、時系列ターゲットAと時系列ターゲットBのピークは今回の観測周期においてDOWN区間で重複する恐れがないと判定する。この場合は、加算禁止区間は設定されない。
図4(a)に示すようにピーク周波数fbuとfbdの両方が加算禁止区間内の場合はステップS106へ進み、図4(b)に示すようにピーク周波数fbuのみが加算禁止区間内の場合はステップS107へ進み、図4(c)に示すようにピーク周波数fbdのみが加算禁止区間内の場合はステップS108へ進み、ピーク周波数fbuとfbdの両方が加算禁止区間内でない場合はステップS109へ進む。
続いて、ステップS111は、方向算出手段32が、固有値Λ1〜Λ6および固有ベクトルe1〜e6を用いて、一般的なMUSIC法に基づいて、以下の式(14)により、角度スペクトラムPm(θ)(MUSICスペクトラム)を算出する。
号数、λは波長、dは受信アンテナ6〜11の素子間隔である。
次に、ステップS112は、方向算出手段32において、MUSICスペクトラムがピークとなる方向θを抽出する。
具体的には、注目する方向のMUSICスペクトラムが、その前後の方向のMUSICスペクトラムよりも大きい場合に、その方向をピーク方向として算出する。
なお、ステップS106〜S112は、MUSIC法の基本的な処理であり、すでに様々な公知文献で発表されているので、詳細については省略する。
一方、ステップS113において、観測ターゲット個数分の計算が終了した(すなわち、YES)と判定されれば、次いで、ステップS114に進み、時系列処理手段34の処理を実行する。
次に、この発明の実施の形態2における物体検知装置および物体検知方法を説明する。
実施の形態1の処理では時系列ターゲットAと時系列ターゲットBの平滑距離・平滑相対速度が極端に近い場合、UP区間の予測ピークとDOWN区間の予測ピークが時系列タ
ーゲットAと時系列ターゲットBでほとんど同じ周波数になってしまい、長期間にわたって予測ピークが重複していると判定される恐れがある。このため、長期間にわたって、共分散行列が得られず、ターゲットの方向が算出できなくなってしまう恐れがある。
このような処理は、グルーピングやクラスタリングなどと呼ばれる場合もある。このようにしておけば、時系列ターゲットAと時系列ターゲットBの距離・相対速度が極端に近い場合は、一つのグループとして予測ピークを算出するので、予測ピークが重複していると判定されることを防ぐことができる。
次に、この発明の実施の形態3における物体検知装置および物体検知方法を説明する。
実施の形態3では、共分散行列の加算の禁止をキャンセルする、共分散行列加算禁止キャンセル手段を持つ物体検知装置について説明する。
すなわち、実施の形態1の共分散行列加算禁止手段33において、共分散行列の加算を禁止すると判定されていたとしても、所定の条件を満たした場合は共分散行列の加算の禁止をキャンセルする。
一方で、観測ターゲットのUP区間とDOWN区間のピーク周波数のいずれか一方でも、時系列ターゲットAの予想ピークfbuupAまたは予測ピークfbdpdAの周辺に存在しない場合には、共分散行列の加算の禁止をキャンセルしない。
これはすなわち、ターゲットAの予測ピークの算出に用いた予測距離および予測相対速度が、今回観測されたピーク周波数から式(3)式(4)によって算出された観測ターゲットの距離および相対速度に近ければ、当該観測ターゲットの共分散行列の加算を禁止しないことに相当する。
施の形態3では、少なくとも受信強度の相対的に強い方の観測ターゲットについては、スナップショット数の減少を抑えることができ、ひいては、測角精度が向上する。
ここで予測距離および予測相対速度とは、時系列処理手段34によって計算されるもので、たとえば、式(7)や式(8)によって計算されるものである。
次に、この発明の実施の形態4における物体検知装置および物体検知方法を説明する。
実施の形態3では時系列ターゲットAと時系列ターゲットBの距離が離れている場合について説明したが、時系列ターゲットAと時系列ターゲットBの距離が十分に離れていなかったとしても、時系列ターゲットAの方が時系列ターゲットBに比べて十分に反射が強いような場合(たとえば、時系列ターゲットAがトラックで、時系列ターゲットBが路側の樹木などの場合)、仮に時系列ターゲットAと時系列ターゲットBの予測ピークがほぼ同じ周波数であったとしても、反射が強い時系列ターゲットAの反射波強度(振幅、電力)は相対的に強く、反射が弱い時系列ターゲットBの反射波強度(振幅、電力)は相対的に弱く観測される。
一方で、観測ターゲットのUP区間とDOWN区間のピーク周波数のいずれか一方でも、時系列ターゲットAの予想ピークfbuupAまたは予測ピークfbdpdAの周辺に存在しない場合には、共分散行列の加算の禁止をキャンセルしない。
これはすなわち、ターゲットAの予測ピークの算出に用いた予測距離および予測相対速度が、今回観測されたピーク周波数から式(3)式(4)によって算出された観測ターゲットの距離および相対速度に近ければ、当該観測ターゲットの共分散行列の加算を禁止しないことに相当する。
波数の振幅の変化から、次の周期の振幅値を予測する。たとえば、前の周期の振幅値をそのまま今回の予測振幅としてもよいし、ノイズの影響を抑えるために過去の振幅の平滑値を算出し、それを今回の予測振幅としてもよい。
次に、この発明の実施の形態5における物体検知装置および物体検知方法を説明する。
ディジタル信号処理では、実施の形態1で示したように、離散フーリエ変換を用いて周波数解析を行うことが一般的である。このため、サンプリング定理に基づいて、周波数の折り返しが発生する。具体的には、A/Dコンバータ18〜23におけるサンプリング周波数がfsampの場合、FFTによって測定可能な周波数範囲は±fsamp/2内のみであり、その範囲を超えた周波数成分は、折り返して現れる。たとえば、fsamp=1MHzの場合、観測可能な周波数範囲は±500kHzであり、550kHzの信号は、−450kHzの信号として観測される。
たとえば、実施の形態1では時系列ターゲットAの予測ピークは、fbupdA、fbdpdAと説明したが、仮にfbupdAやfbdpdAが±fsamp/2を超えるような周波数となってしまう場合には、折り返しを含めて、どの周波数ビンにピークが存在するかを推定する。
(+fbupdA)と(+fbupdB)、
(+fbupdA)と(−fbupdB)、
(−fbupdA)と(+fbupdB)、
(−fbupdA)と(−fbupdB)
をそれぞれ比較して、ピークが重複する恐れがあるか否かを判定し、加算禁止区間を設定する。
たとえば、この発明では、図1に示すようにピーク予測手段35の出力を方向算出手段32に入力しているが、たとえば、距離・相対速度算出手段31に入力して、距離・相対速度算出する時点で、予めピークが重複するか否かをフラグ等で判定しておき、そのフラグ情報を含めて方向算出手段32に入力し、フラグ情報をもとに共分散行列加算禁止するか否かを判定するようにするなど、適宜処理の順序を入れ替えても良い。
超分解能到来方向推定処理を用いたレーダ装置にもこの発明を適用することができる。特に、ユニタリ法を用いた場合には、共分散行列の実数部のみを使用すればよいので、演算量をさらに軽減することができる。
4:分配器、5:送信アンテナ(送信手段)、6〜11:受信アンテナ(受信手段)、
12〜17:ミキサ(ミキシング手段)、 18〜23:A/Dコンバータ、
24〜29:FFT演算部(周波数解析手段)、 30:ピーク検出手段、
31:距離・相対速度算出手段、 32:方向算出手段、
33:共分散行列加算禁止手段、 34:時系列処理手段、 35:ピーク予測手段
Claims (8)
- 複数の変調区間を有する送信信号を送信する送信手段と、前記送信信号がターゲットで反射された反射信号を複数のアンテナで受信する受信手段と、前記送信信号と前記受信手段で受信された受信信号とをミキシングして複数のビート信号を得るミキシング手段と、前記ビート信号をそれぞれ周波数解析する周波数解析手段と、前記周波数解析手段により解析された周波数解析結果に基づいて、前記ターゲットの距離・相対速度・方向を算出するターゲット検出手段を備え、
前記ターゲット検出手段は、前記ターゲットから反射された反射信号の周波数スペクトラムのピークを検出するピーク検出手段と、前記ピーク検出手段によるピーク検出結果にもとづきターゲットの距離・相対速度を算出する距離・相対速度算出手段と、前記複数の変調区間のピーク周波数スペクトラムから生成される共分散行列のうち、共分散行列加算禁止手段で加算を禁止されていない共分散行列を加算した加算共分散行列に基づいて前記ターゲットの方向を算出する方向算出手段と、距離および相対速度の情報を含む過去の複数のターゲットの検知結果からピーク周波数スペクトラムの発生するビート周波数を予測して予測ピーク周波数を算出するピーク予測手段を有し、
前記共分散行列加算禁止手段は、前記予測ピーク周波数にもとづいて算出される加算禁止区間に含まれるピーク周波数スペクトラムの共分散行列の加算を禁止するようにした物体検知装置。 - 前記加算禁止区間は、過去のターゲットから予測された複数ターゲット分の予測ピーク間の周波数差が所定のしきい値以下のとき、前記予測ピーク間の周波数差の導出に用いた予測ピーク周辺の周波数範囲を含むように禁止区間が決定されることを特徴とする請求項1に記載の物体検知装置。
- 前記共分散行列加算禁止手段は、前記加算禁止区間に含まれるピーク周波数スペクトラムであっても共分散行列の加算を禁止しない加算禁止キャンセル手段を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の物体検知装置。
- 前記加算禁止キャンセル手段は、前記加算禁止区間の算出に使用された複数のターゲット間の予測距離が所定のしきい値以上離れている場合、そのなかで最も近い距離に観測されているターゲットを最近距離ターゲットとして記憶し、今回検知されているターゲットのピーク周波数スペクトラムが加算禁止区間にあったとしても、今回検知されているターゲットの距離および相対速度が最近距離ターゲットの予測距離および予測相対速度に近い場合は、共分散行列の加算を禁止しないことを特徴とする請求項3に記載の物体検知装置。
- 前記加算禁止キャンセル手段は、前記加算禁止区間の算出に使用された複数のターゲット間の予測振幅が所定のしきい値以上離れている場合、そのなかで最も予測振幅の大きいターゲットを最大振幅ターゲットとして記憶し、今回検知されているターゲットのピーク周波数スペクトラムが加算禁止区間にあったとしても、今回検知されているターゲットの距離および相対速度が最大振幅ターゲットの予測距離および予測相対速度に近い場合は、共分散行列の加算を禁止しないことを特徴とする請求項3または請求項4に記載の物体検知装置。
- 前記予測ピーク周波数は、サンプリング定理に基づく周波数の折り返しを考慮して導出することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の物体検知装置。
- 前記予測ピーク周波数は、周波数が正負に折り返すことも考慮して導出することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の物体検知装置。
- 複数の変調区間を有する送信信号を送信する第1のステップと、前記送信信号がターゲットで反射された信号を受信信号として複数のアンテナで受信する第2のステップと、前記送信信号と前記受信信号とをミキシングして複数のビート信号を得る第3のステップと、前記ビート信号をそれぞれ周波数解析する第4のステップと、前記周波数解析の結果に基づいてターゲットの距離・相対速度・方向を算出する第5のステップとを有し、
前記第5のステップは、前記ターゲットから反射された信号の周波数スペクトラムのピーク周波数を検出するステップと、前記ピーク周波数の検出結果にもとづきターゲットの距離・相対速度を算出するステップと、後記予測ピーク周波数にもとづいてピーク周波数スペクトラムの共分散行列の加算を禁止する区間を算出するステップと、前記複数の変調区間のピーク周波数スペクトラムから生成される共分散行列のうち、共分散行列の加算が禁止されていない共分散行列を加算した加算共分散行列に基づいて前記ターゲットの方向を算出するステップと、距離および相対速度の情報を含む過去の複数のターゲットの検知結果からピーク周波数スペクトラムの発生するビート周波数を予測して予測ピーク周波数を算出するステップを有したことを特徴とする物体検知方法。
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