JP2018084493A - センサネットワーク分析装置、センサネットワーク分析方法及びセンサネットワーク分析プログラム - Google Patents

センサネットワーク分析装置、センサネットワーク分析方法及びセンサネットワーク分析プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 センサネットワークにおいて、センサ間のバイアス誤差を補正できる可能性に関する分析を行う。
【解決手段】 N(N≧2)個のセンサによって1以上の目標を観測するセンサネットワークの分析装置において、行列生成部と、行列演算部と、分析部とを備える。行列生成部は、N個のセンサのうち、センサSとセンサS(j≠i)が、いずれかの目標を共に観測しているか否かを要素aijとする行列Aと、行列Aのjが変化する方向の要素の和である対角要素dからなる対角行列Dとに基づいて、L=D−Aによりラプラシアン行列Lを生成する。行列演算部は、前記ラプラシアン行列Lの固有値を演算する。分析部は、前記ラプラシアン行列Lのゼロ固有値(値が0である固有値)の数または第2最小固有値(小さい方から2番目の固有値)の値から、センサ間のバイアス誤差を補正できる可能性に関する分析を行う。
【選択図】図1

Description

本実施形態は、目標を観測する複数のセンサがネットワークに接続されたセンサネットワークにおいて、複数のセンサそれぞれの目標の観測状況に基づいて、センサ間のバイアス誤差に関する分析を行うセンサネットワーク分析装置、センサネットワーク分析方法及びセンサネットワーク分析プログラムに関する。
それぞれ目標を観測する複数のセンサがネットワークに接続されたセンサネットワークでは、各センサで得られた観測データを融合するために、観測している目標の相関処理や統合処理を行う。ところが、センサにはバイアス誤差があり、このバイアス誤差が観測している目標の相関処理や統合処理の精度に影響を与える。
この影響を軽減するため、従来から、センサのバイアス誤差を推定する方法が提案されている。例えば、非特許文献1には、センサからの観測データを一箇所に集めて、カルマンフィルタによりデータの融合とバイアス誤差の推定を同時に実施する方法が示されている。また、特許文献1には、センサからの観測データと航跡データを一箇所に集めて、カルマンフィルタおよび最小2乗フィルタによりデータの融合とバイアス誤差の推定を同時に実施するセンサバイアス推定装置が示されている。
特開2011−64484号公報
B.A. van Doorn, et al.,"Systematic Error Estimation in Multisensor Fusion Systems",SPIE,1993 鏡慎吾,石川正俊,"センサフュージョン−センサネットワークの情報処理構造−",電子情報通信学会論文誌 A,2005
以上のように、非特許文献1に示されている方法によれば、目標を観測する複数のセンサからの観測データを一箇所に集めてデータ融合を行う集中化された(centralized)センサネットワーク(非特許文献2参照)において、センサのバイアス誤差を推定することはできる。しかし、この方法では、センサ間のバイアス誤差に関する分析(例えば、センサネットワーク上の対象とする全てのセンサ間のバイアス誤差を補正できる可能性が高いか否か、あるいは、対象とするセンサ間のバイアス誤差を補正できる可能性が高いか否か(すなわち、対象とするセンサが共に、センサネットワーク上の独立なバイアス誤差を持つ同じ集合に属しているか否か))を行うことができない。このため、センサのバイアス誤差を推定し、推定したバイアス誤差により補正を行ったとしても、センサネットワーク上の対象とする全てのセンサ間のバイアス誤差が補正されて、観測している目標の相関処理や統合処理の精度に影響を与えない状況なのか、全てのセンサ間のバイアス誤差が補正されておらず、観測している目標の相関処理や統合処理の精度に影響を与える状況なのかを判断することができないという課題がある。
本実施形態は上記課題に鑑みなされたもので、センサネットワーク上の対象とする全てのセンサ間のバイアス誤差を補正できる可能性に関する分析、センサネットワーク上の独立なバイアス誤差を持つ集合の分析の少なくともいずれか一方を行うことができるセンサネットワーク分析装置、センサネットワーク分析方法及びセンサネットワーク分析プログラムを提供することを目的とする。
実施形態によれば、N(N≧2)個のセンサからなり、1以上の目標を観測するセンサネットワークにおいて、センサ間のバイアス誤差に関する分析を行うセンサネットワーク分析装置であり、行列生成部と、行列演算部と、分析部とを備える。上記行列生成部は、前記N個のセンサのうち、センサS(i∈{1,...,N})とセンサS(j∈{1,...,N},j≠i)が、いずれかの目標を共に観測しているか否かを要素aijとする行列Aと、行列Aのjが変化する方向の要素の和である対角要素dからなる対角行列Dとに基づいて、L=D−Aによりラプラシアン行列Lを生成する。上記行列演算部は、前記ラプラシアン行列Lの固有値を演算する。上記分析部は、前記ラプラシアン行列Lのゼロ固有値(値が0である固有値)の数または第2最小固有値(小さい方から2番目の固有値)の値から、前記センサ間のバイアス誤差を補正できる可能性に関する分析を行う。
本実施形態に係るセンサネットワーク分析装置の構成を示すブロック図。 第1の実施例に係るセンサネットワーク分析装置の構成を示すブロック図。 第1の実施例に係るセンサネットワーク分析装置において、処理の流れの具体例を示すフローチャート。 第2の実施例に係るセンサネットワーク分析装置の構成を示すブロック図。 第2の実施例に係るセンサネットワーク分析装置において、処理の流れの具体例を示すフローチャート。 第3の実施例に係るセンサネットワーク分析装置の構成を示すブロック図。 第3の実施例に係るセンサネットワーク分析装置において、処理の流れの具体例を示すフローチャート。
以下、本発明に係る実施の形態について、図面を参照して説明する。ここでは、N(N≧2)個のセンサS,...,Sから構成されるセンサネットワークにおいて、センサS,...,Sを対象とし、K(K≧1)個の目標T,...,Tを観測している状況に想定して説明する。
なお、センサS,...,Sの中に故障等の理由により対象としないセンサが存在する場合、この(または、これらの)センサを除く他のセンサを分析の対象とすることができる。
図1は、本実施形態に係るセンサネットワーク分析装置の構成を示すブロック図である。このセンサネットワーク分析装置は、行列生成部11、行列演算部12、分析部13を備える。
行列生成部11は、目標毎に、どのセンサがその目標を観測しているかを表す行列を生成する。目標T(k∈{1,...,K})に対し、どのセンサがその目標を観測しているかを表す行列をA(k∈{1,...,K})とすると、行列Aは、以下の(1)式で表される。
Figure 2018084493
ここで、aijkは、行列Aのi行目、j列目の要素を表し、センサS(i∈{1,...,N})とセンサS(j∈{1,...,N},j≠i)が共に目標Tを観測している場合は1、観測していない場合は0とする。
続いて、上記行列生成部11は、行列Aに基づいて、以下の(2)式に示す行列Aを生成する。
Figure 2018084493
ここで、aijは、行列Aのi行目、j列目の要素を表し、以下の(3)式により算出する。
Figure 2018084493
さらに、上記行列生成部11は、以下の(3)式によりラプラシアン行列Lを生成する。
Figure 2018084493
ここで、行列Dは、対角要素d(i∈{1,...,N})以外が0である対角行列であり、行列Aの各行の要素の和である対角要素dは、以下の(5)式により算出する。
Figure 2018084493
次に、上記行列演算部12は、ラプラシアン行列Lの固有値、固有ベクトルを算出する。
また、上記分析部13は、ラプラシアン行列Lの固有値、固有ベクトルからセンサネットワークの分析を行う。
ここで、ラプラシアン行列Lの固有値のうち、ゼロ固有値(値が0である固有値)の個数は、ラプラシアン行列Lに対応するセンサネットワークにおける独立集合の個数を表現する。
例えば、ゼロ固有値の個数が1の場合、センサネットワーク上の独立なバイアス誤差を持つ集合は1つであることを表している。このため、センサネットワーク上の対象とする全てのセンサ間のバイアス誤差を補正できる可能性が高いことが分かる。これに対して、ゼロ固有値の個数が2以上の場合、センサネットワーク上の独立なバイアス誤差を持つ集合は2つ以上であることを表している。このため、センサネットワーク上の対象とする全てのセンサ間のバイアス誤差を補正できる可能性が低いことが分かる。
なお、上記の例では、ゼロ固有値の個数による分析方法について説明したが、第2最小固有値(小さい方から2番目の固有値)が0であるか否かによっても、同様の分析を行うことができる。
また、ゼロ固有値に対応する固有ベクトルに基づいて、センサネットワーク上の独立なバイアス誤差を持つ集合を特定することもできる。
次に、具体的な実施例として、4個のセンサS,...,Sから構成されるセンサネットワークにおいて、3個の目標T,...,Tを観測している状況に想定し、具体的な処理内容について説明する。
(第1の実施例)
図2は、第1の実施例に係るセンサネットワーク分析装置の構成を示すブロック図である。第1の実施例に係るセンサネットワーク分析装置は、行列生成部11、簡易行列演算部12a、簡易分析部13aを備える。
図3は、第1の実施例に係るセンサネットワーク分析装置の処理の流れの具体例を示すフローチャートである。同図に沿って、上記センサネットワーク分析装置の処理の流れを説明する。
(ケース1)
ケース1では、第1のセンサSと第3のセンサSが第1の目標Tを観測し、第2のセンサSと第4のセンサSが第2の目標Tを観測し、第2のセンサSと第3のセンサSが第3の目標Tを観測している状況について述べる。
まず、上記行列生成部11において、行列A(k∈{1,2,3})を生成する(ステップS101)。第1の目標Tに対する行列Aは、第1のセンサSと第3のセンサSが第1の目標Tを観測していることから、行列Aの要素a131とa311が1となり、その他の要素が0となって、以下の(6)式で表される。
Figure 2018084493
また、第2の目標Tに対する行列Aは、第2のセンサSと第4のセンサSが第2の目標Tを観測していることから、要素a242とa422が1となり、その他の要素が0となって、以下の(7)式で表される。
Figure 2018084493
同様に、第3の目標Tに対する行列Aは、第2のセンサSと第3のセンサSが第3の目標Tを観測していることから、以下の(8)式で表される。
Figure 2018084493
次に、上記行列生成部11において、行列Aと(3)式に基づいて、(9)式で表される行列Aを生成する(ステップS102)。
Figure 2018084493
また、上記行列生成部11において、行列Aと(4)〜(5)式に基づいて、(10)式で表されるラプラシアン行列Lを生成する(ステップS103)。
Figure 2018084493
次に、上記簡易行列演算部12aにおいて、ラプラシアン行列Lの固有値を算出する(ステップS104)。
次に、上記簡易分析部13aにおいて、ラプラシアン行列Lの固有値からセンサネットワークの分析を行う(ステップS105)。
ラプラシアン行列Lの固有値を小さい順にならべると{0,約0.5,2,約3.4}となり、ゼロ固有値の個数が1つであるため、又は第2最小固有値が0ではないため、「センサネットワーク上の対象とする全てのセンサ間のバイアス誤差を補正できる可能性が高い」と分析できる。
(ケース2)
次に、ケース2として、第1のセンサSと第3のセンサSが第1の目標Tを観測し、第2のセンサSと第4のセンサSが第2の目標Tを観測し、第2のセンサSと第4のセンサSが第3の目標Tを観測している状況について述べる。
まず、上記行列生成部11において、行列A(k∈{1,2,3})を生成する(ステップS101)。
第1の目標Tに対する行列Aは、第1のセンサSと第3のセンサSが第1の目標Tを観測していることから、ケース1と同様に、以下の(11)式で表される。
Figure 2018084493
また、第2の目標Tに対する行列Aは、第2のセンサSと第4のセンサSが第2の目標Tを観測していることから、ケース1と同様に、以下の(12)式で表される。
Figure 2018084493
第3の目標Tに対する行列Aは、第2のセンサSと第4のセンサSが第3の目標Tを観測していることから、以下の(13)式で表される。
Figure 2018084493
次に、上記行列生成部11において、行列Aと(3)式に基づいて、(14)式で表される行列Aを生成する(ステップS102)。
Figure 2018084493
次に、上記行列生成部11において、行列Aと(4)〜(5)式に基づいて、(15)式で表されるラプラシアン行列Lを生成する(ステップS103)。
Figure 2018084493
次に、上記簡易行列演算部12aにおいて、ラプラシアン行列Lの固有値を算出する(ステップS104)。
次に、上記簡易分析部13aにおいて、ラプラシアン行列Lの固有値からセンサネットワークの分析を行う(ステップS105)。
ラプラシアン行列Lの固有値を小さい順にならべると{0,0,2,2}となり、ゼロ固有値の個数が1つでないため、又は第2最小固有値が0となるため、「センサネットワーク上の対象とする全てのセンサ間のバイアス誤差を補正できる可能性が低い」と分析することができる。
以上のように、第1の実施例に係るセンサネットワーク分析装置は、センサネットワーク上の対象とする全てのセンサ間のバイアス誤差を補正できる可能性に関する分析を行うことができる。
なお、上記の実施例では、固有値を用いる例を示したが、固有値の代わりに特異値を用いるように構成することができる。また、行列の階数(ランク)を用いてゼロ固有値の個数を算出するように構成することができる。
(第2の実施例)
図4は、第2の実施例に係るセンサネットワーク分析装置の構成を示すブロック図である。第2の実施例に係るセンサネットワーク分析装置は、行列生成部11、行列演算部12、グループ分析部13bを備える。
図5は、第2の実施例に係るセンサネットワーク分析装置の処理の流れの具体例を示すフローチャートである。同図に沿って、上記センサネットワーク分析装置の処理の流れを説明する。
(ケース1)
ケース1において、上記行列生成部11の処理ステップS201〜S203については、第1の実施例の処理ステップS101〜S103と同じであるので、ここではその説明を省略する。
上記行列生成部11の処理ステップS201〜S203の処理後、上記行列演算部12において、ラプラシアン行列Lの固有値と固有ベクトルを算出する(ステップS204)。
次に、上記グループ分析部13bにおいて、ラプラシアン行列Lのゼロ固有値に対応する固有ベクトルからセンサネットワークの分析を行う(ステップS205)。
ケース1では、ラプラシアン行列Lのゼロ固有値に対応するスケーリングされた左固有ベクトルは、[1,1,1,1]であるので、センサネットワーク上の独立なバイアス誤差を持つ集合(センサのグループ)は{S,S,S,S}であると分析できる。
すなわち、第1のセンサSから第4のセンサSの「全てのセンサ間において、バイアス誤差を補正できる可能性が高い」と分析することができる。
(ケース2)
ケース2において、上記行列生成部11の処理ステップS201〜S203は、第1の実施例の処理ステップS101〜S103と同じであるので、ここではその説明を省略する。
ケース2では、上記行列生成部11の処理ステップS201〜S203の処理後、ケース1と同様に、上記行列演算部12において、ラプラシアン行列Lの固有値と固有ベクトルを算出し(ステップS204)、上記グループ分析部13bにおいて、ラプラシアン行列Lのゼロ固有値に対応する固有ベクトルからセンサネットワークの分析を行う(ステップS205)。
ここで、ケース2では、ラプラシアン行列Lのゼロ固有値に対応するスケーリングされた左固有ベクトルは、[1,0,1,0]と[0,1,0,1]である。この場合、ラプラシアン行列Lのゼロ固有値に対応する固有ベクトル[1,0,1,0]は、1番目と3番目の要素が1となっていることから、センサネットワーク上の独立なバイアス誤差を持つ集合(センサのグループ)の一方は{S,S}であると分析することができる。同様に、ゼロ固有値に対応する固有ベクトル[0,1,0,1]は、2番目と4番目の要素が1となっていることから、センサネットワーク上の独立なバイアス誤差を持つ集合(センサのグループ)の他方は{S,S}であると分析することができる。
すなわち、「第1のセンサSと第3のセンサSとの間のバイアス誤差を補正できる可能性が高く、また、第2のセンサSと第4のセンサSとの間のバイアス誤差を補正できる可能性が高い」と分析することができる。逆に、「第1のセンサSについては、第2のセンサS(または第4のセンサS)との間のバイアス誤差を補正できる可能性が低い」と分析することができる。
以上のように、第2の実施例に係るセンサネットワーク分析装置は、センサネットワーク上の独立なバイアス誤差を持つ集合の分析を行うことができる。
(第3の実施例)
上記の実施例では、目標毎の行列A(k∈{1,...,K})に基づいて行列Aを生成する例を示したが、全ての目標に対する行列Aを直接生成するように構成することができる。ここで、行列Aの要素aijは、センサS(i∈{1,...,N})とセンサS(j∈{1,...,N},j≠i)が、いずれかの目標を共に観測している場合は1、観測していない場合は0とする。また、要素aijからラプラシアン行列Lを直接生成するように構成することができる。
図6は、第3の実施例に係るセンサネットワーク分析装置の構成を示すブロックである。図6に示すセンサネットワーク分析装置は、行列生成部11、行列演算部12、分析部13、簡易分析部13a、グループ分析部13bを備える。
なお、分析部13に、簡易分析部13aとグループ分析部13bの両方の機能を持たせ、ゼロ固有値の個数または第2最小固有値が0であるか否かにより、センサネットワーク上の対象とする全てのセンサ間のバイアス誤差が補正可能であるか否かの分析を行うと共に、ゼロ固有値に対応する固有ベクトルに基づいて、センサネットワーク上の独立なバイアス誤差を持つ集合(センサのグループ)を分析するようにしてもよい。
また、センサネットワーク分析装置は、分析部13、簡易分析部13a、グループ分析部13bを複数備えるように構成することもできる。
図7は、図6に示すセンサネットワーク分析装置において、処理の流れの具体例を示すフローチャートで、図7(a)は行列生成部11及び行列演算部12の処理を示し、図7(b)は分析部13、簡易分析部13a、グループ分析部13bの処理を総括して示している。
図7(a)において、行列生成部11は、センサS(i∈{1,...,N})とセンサS(j∈{1,...,N},j≠i)が、いずれかの目標を共に観測している場合は1、観測していない場合は0とする要素aijを用いて、全ての目標に対する行列Aを直接生成する(ステップS301)。処理ステップS302〜S303は図5に示した第2の実施例の行列生成部11及び行列演算部12による処理ステップS203〜S204と同様の処理である。行列演算部12によって演算された行列Lの演算結果はネットワークに接続された分析部13に出力される(ステップS304)。
この行列Lの演算結果を受けた分析部13では、図7(b)に示すように、行列Lの演算結果である固有値と固有ベクトルを入力して(ステップS401)、ゼロ固有値の個数または第2最小固有値が0であるか否かにより、センサネットワーク上の対象とする全てのセンサ間のバイアス誤差が補正可能であるか否かの分析を行うと共に、ゼロ固有値に対応する固有ベクトルに基づいて、センサネットワーク上の独立なバイアス誤差を持つ集合(センサのグループ)を分析する(ステップS402)。
以上のように、第3の実施例に係るセンサネットワーク分析装置は、センサネットワーク上の対象とする全てのセンサ間のバイアス誤差を補正できる可能性に関する分析と、センサネットワーク上の独立なバイアス誤差を持つ集合の分析の両方を行うことができる。
なお、分析部(分析部13、簡易分析部13a、グループ分析部13bのいずれか)の合計が2以上となる場合、それぞれの分析部に行列演算部12(または、簡易行列演算部12a)を備えるように構成することもできる。
また、上記第1乃至第3の実施例に係るセンサネットワーク分析装置は、行列生成部11、行列演算部12、簡易行列演算部12a、分析部13、簡易分析部13a、グループ分析部13bそれぞれの処理機能をコンピュータに実行させるプログラムとして構成することができる。
上記第1乃至第3の実施例を含む実施形態は、いずれもレーダ装置、ソナー装置等のセンサからの目標情報に基づいて、目標を観測する複数センサからなるセンサネットワークの分析装置に適用可能である。
その他、本実施形態は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
11…行列生成部、
12…行列演算部、
12a…簡易行列演算部、
13…分析部、
13a…簡易分析部、
13b…グループ分析部。

Claims (9)

  1. N(N≧2)個のセンサからなり、1以上の目標を観測するセンサネットワークにおいて、センサ間のバイアス誤差に関する分析を行うセンサネットワーク分析装置であって、
    前記N個のセンサのうち、センサS(i∈{1,...,N})とセンサS(j∈{1,...,N},j≠i)が、いずれかの目標を共に観測しているか否かを要素aijとする行列Aと、行列Aのjが変化する方向の要素の和である対角要素dからなる対角行列Dとに基づいて、L=D−Aによりラプラシアン行列Lを生成する行列生成部と、
    前記ラプラシアン行列Lの固有値を演算する行列演算部と、
    前記ラプラシアン行列Lのゼロ固有値(値が0である固有値)の数または第2最小固有値(小さい方から2番目の固有値)の値から、前記センサ間のバイアス誤差を補正できる可能性に関する分析を行う分析部と
    を具備するセンサネットワーク分析装置。
  2. N(N≧2)個のセンサからなり、1以上の目標を観測するセンサネットワークにおいて、センサ間のバイアス誤差に関する分析を行うセンサネットワーク分析装置であって、
    前記N個のセンサのうち、センサS(i∈{1,...,N})とセンサS(j∈{1,...,N},j≠i)が、いずれかの目標を共に観測しているか否かを要素aijとする行列Aと、行列Aのjが変化する方向の要素の和である対角要素dからなる対角行列Dとに基づいて、L=D−Aによりラプラシアン行列Lを生成する行列生成部と、
    前記ラプラシアン行列Lの固有値と固有ベクトルを演算する行列演算部と、
    前記ラプラシアン行列Lのゼロ固有値(値が0である固有値)に対応する固有ベクトルに基づいて、前記センサネットワーク上の独立なバイアス誤差を持つ集合を分析する分析部と
    を具備するセンサネットワーク分析装置。
  3. N(N≧2)個のセンサからなり、1以上の目標を観測するセンサネットワークにおいて、センサ間のバイアス誤差に関する分析を行うセンサネットワーク分析装置であって、
    前記N個のセンサのうち、センサS(i∈{1,...,N})とセンサS(j∈{1,...,N},j≠i)が、いずれかの目標を共に観測しているか否かを要素aijとする行列Aと、行列Aのjが変化する方向の要素の和である対角要素dからなる対角行列Dとに基づいて、L=D−Aによりラプラシアン行列Lを生成する行列生成部と、
    前記ラプラシアン行列Lの固有値と固有ベクトルを演算する行列演算部と、
    前記ラプラシアン行列Lのゼロ固有値(値が0である固有値)の数または第2最小固有値(小さい方から2番目の固有値)の値から、前記センサ間のバイアス誤差を補正できる可能性に関する分析を行うと共に、前記ラプラシアン行列Lのゼロ固有値に対応する固有ベクトルに基づいて、前記センサネットワーク上の独立なバイアス誤差を持つ集合を分析する分析部と
    を具備するセンサネットワーク分析装置。
  4. N(N≧2)個のセンサからなり、1以上の目標を観測するセンサネットワークにおいて、センサ間のバイアス誤差に関する分析を行うセンサネットワーク分析方法であって、
    前記N個のセンサのうち、センサS(i∈{1,...,N})とセンサS(j∈{1,...,N},j≠i)が、いずれかの目標を共に観測しているか否かを要素aijとする行列Aと、行列Aのjが変化する方向の要素の和である対角要素dからなる対角行列Dとに基づいて、L=D−Aによりラプラシアン行列Lを生成し、
    前記ラプラシアン行列Lの固有値を演算し、
    前記ラプラシアン行列Lのゼロ固有値(値が0である固有値)の数または第2最小固有値(小さい方から2番目の固有値)の値から、前記センサ間のバイアス誤差を補正できる可能性に関する分析を行うセンサネットワーク分析方法。
  5. N(N≧2)個のセンサからなり、1以上の目標を観測するセンサネットワークにおいて、センサ間のバイアス誤差に関する分析を行うセンサネットワーク分析方法であって、
    前記N個のセンサのうち、センサS(i∈{1,...,N})とセンサS(j∈{1,...,N},j≠i)が、いずれかの目標を共に観測しているか否かを要素aijとする行列Aと、行列Aのjが変化する方向の要素の和である対角要素dからなる対角行列Dとに基づいて、L=D−Aによりラプラシアン行列Lを生成し、
    前記ラプラシアン行列Lの固有値と固有ベクトルを演算し、
    前記ラプラシアン行列Lのゼロ固有値(値が0である固有値)に対応する固有ベクトルに基づいて、前記センサネットワーク上の独立なバイアス誤差を持つ集合を分析するセンサネットワーク分析方法。
  6. N(N≧2)個のセンサからなり、1以上の目標を観測するセンサネットワークにおいて、センサ間のバイアス誤差に関する分析を行うセンサネットワーク分析方法であって、
    前記N個のセンサのうち、センサS(i∈{1,...,N})とセンサS(j∈{1,...,N},j≠i)が、いずれかの目標を共に観測しているか否かを要素aijとする行列Aと、行列Aのjが変化する方向の要素の和である対角要素dからなる対角行列Dとに基づいて、L=D−Aによりラプラシアン行列Lを生成し、
    前記ラプラシアン行列Lの固有値と固有ベクトルを演算し、
    前記ラプラシアン行列Lのゼロ固有値(値が0である固有値)の数または第2最小固有値(小さい方から2番目の固有値)の値から、前記センサ間のバイアス誤差を補正できる可能性に関する分析を行うと共に、前記ラプラシアン行列Lのゼロ固有値に対応する固有ベクトルに基づいて、前記センサネットワーク上の独立なバイアス誤差を持つ集合を分析するセンサネットワーク分析方法。
  7. N(N≧2)個のセンサからなり、1以上の目標を観測するセンサネットワークにおいて、センサ間のバイアス誤差に関する分析をコンピュータに実行させるセンサネットワーク分析プログラムであって、
    前記N個のセンサのうち、センサS(i∈{1,...,N})とセンサS(j∈{1,...,N},j≠i)が、いずれかの目標を共に観測しているか否かを要素aijとする行列Aと、行列Aのjが変化する方向の要素の和である対角要素dからなる対角行列Dとに基づいて、L=D−Aによりラプラシアン行列Lを生成する行列生成ステップと、
    前記ラプラシアン行列Lの固有値を演算する行列演算ステップと、
    前記ラプラシアン行列Lのゼロ固有値(値が0である固有値)の数または第2最小固有値(小さい方から2番目の固有値)の値から、前記センサ間のバイアス誤差を補正できる可能性に関する分析を行う分析ステップと
    を具備するセンサネットワーク分析プログラム。
  8. N(N≧2)個のセンサからなり、1以上の目標を観測するセンサネットワークにおいて、センサ間のバイアス誤差に関する分析をコンピュータに実行させるセンサネットワーク分析プログラムであって、
    前記N個のセンサのうち、センサS(i∈{1,...,N})とセンサS(j∈{1,...,N},j≠i)が、いずれかの目標を共に観測しているか否かを要素aijとする行列Aと、行列Aのjが変化する方向の要素の和である対角要素dからなる対角行列Dとに基づいて、L=D−Aによりラプラシアン行列Lを生成する行列生成ステップと、
    前記ラプラシアン行列Lの固有値と固有ベクトルを演算する行列演算ステップと、
    前記ラプラシアン行列Lのゼロ固有値(値が0である固有値)に対応する固有ベクトルに基づいて、前記センサネットワーク上の独立なバイアス誤差を持つ集合を分析する分析ステップと
    を具備するセンサネットワーク分析プログラム。
  9. N(N≧2)個のセンサからなり、1以上の目標を観測するセンサネットワークにおいて、センサ間のバイアス誤差に関する分析をコンピュータに実行させるセンサネットワーク分析プログラムであって、
    前記N個のセンサのうち、センサS(i∈{1,...,N})とセンサS(j∈{1,...,N},j≠i)が、いずれかの目標を共に観測しているか否かを要素aijとする行列Aと、行列Aのjが変化する方向の要素の和である対角要素dからなる対角行列Dとに基づいて、L=D−Aによりラプラシアン行列Lを生成する行列生成ステップと、
    前記ラプラシアン行列Lの固有値と固有ベクトルを演算する行列演算ステップと、
    前記ラプラシアン行列Lのゼロ固有値(値が0である固有値)の数または第2最小固有値(小さい方から2番目の固有値)の値から、前記センサ間のバイアス誤差を補正できる可能性に関する分析を行うと共に、前記ラプラシアン行列Lのゼロ固有値に対応する固有ベクトルに基づいて、前記センサネットワーク上の独立なバイアス誤差を持つ集合を分析する分析ステップと
    を具備するセンサネットワーク分析プログラム。
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