JP2018084404A - 建築物およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
少なくとも1つの部屋を有し、
上記部屋は内部に閉空間である生活および/または活動空間を有し、当該生活および/または活動空間は、その内部と外部との間において空気の気流としての出入りが無く、上記生活および/または活動空間と外界との界面の少なくとも一部が、ダスト微粒子を通さず、気体分子は通す、拡散定数Dおよび厚みLを有する膜によって隔てられていることにより、上記生活および/または活動空間に直接の気体の出入りがあるのと等価な、内部気体のリフレッシュ能力があり、上記生活および/または活動空間に対し、法令またはその他の理由により要求される換気風量をFとするとき、上記膜の面積Aが、
A≧FL/D
を満たすように設定されている建築物である。
少なくとも1つの部屋を有し、
上記部屋は内部に閉空間である生活および/または活動空間を有し、当該生活および/または活動空間は、その内部と外部との間において空気の気流としての出入りが無く、上記生活および/または活動空間と外界との界面の少なくとも一部が、ダスト微粒子を通さず、気体分子は通す膜によって隔てられていることにより、上記生活および/または活動空間に直接の気体の出入りがあるのと等価な、内部気体のリフレッシュ能力があり、
上記膜が、上記生活および/または活動空間の体積をV、上記膜の面積をA’、厚みをL’、上記膜中の二酸化炭素の拡散定数をD’とした時、{(V/A’)/(D’/L’)}でスケーリングさせて設定された面積A’を有し、
上記生活および/または活動空間内部の二酸化炭素発生レートをB’、外部と平衡状態にあり上記生活および/または活動空間内部で二酸化炭素発生の無い時の二酸化炭素濃度をξO 、上記生活および/または活動空間内部における目標二酸化炭素濃度をξ(ξ<5000ppm)とした時、上記膜の面積A’が、
を満たすように設定されている建築物である。
少なくとも1つの部屋を有し、
上記部屋は内部に閉空間である生活および/または活動空間を有し、当該生活および/または活動空間は、その内部と外部との間において空気の気流としての出入りが無く、上記生活および/または活動空間と外界との界面の少なくとも一部が、ダスト微粒子を通さず、気体分子は通す膜によって隔てられていることにより、上記生活および/または活動空間に直接の気体の出入りがあるのと等価な、内部気体のリフレッシュ能力があり、
上記膜が、下記(1)により求められる上記膜の面積Aの下限値Amin と、下記(2)により求められる上記膜の面積A’の下限値A’min とに対し、MAX(Amin ,A’min )以上の面積を有する建築物である。
(1)上記膜の面積をA、厚みをL、上記膜中の気体分子の拡散定数をDとした時、上記生活および/または活動空間に対し、法令またはその他の理由により要求される換気風量をFとするとき、A≧FL/Dを満たす上記膜の面積A。
(2)上記生活および/または活動空間の体積をV、上記膜の面積をA’、厚みをL’、上記膜中の二酸化炭素の拡散定数をD’とした時、上記膜の面積A’は{(V/A’)/(D’/L’)}でスケーリングさせて設定され、
上記生活および/または活動空間内部の二酸化炭素発生レートをB’、外部と平衡状態にあり上記生活および/または活動空間内部で二酸化炭素発生の無い時の二酸化炭素濃度をξO 、上記生活および/または活動空間内部における目標二酸化炭素濃度をξ(ξ<5000ppm)とした時、
を満たす上記膜の面積A’。
少なくとも1つの部屋を有し、
上記部屋は内部に閉空間である生活および/または活動空間を有し、
上記生活および/または活動空間と外界との界面の少なくとも一部が、ダスト微粒子を通さず、気体分子は通す膜によって隔てられており、
上記生活および/または活動空間内部には、当該生活および/または活動空間内部の空気を吸引する開口と、当該吸引空気を清浄化処理後、その全量を、再び、上記生活および/または活動空間内部に戻す吹き出し口とが、対となって設けられ、
上記膜が、上記生活および/または活動空間の体積をV、上記膜の面積をA’、厚みをL’、上記膜中の二酸化炭素の拡散定数をD’とした時、{(V/A’)/(D’/L’)}でスケーリングさせて設定された面積A’を有し、
上記生活および/または活動空間内部の二酸化炭素発生レートをB’、外部と平衡状態にあり上記生活および/または活動空間内部で二酸化炭素発生の無い時の二酸化炭素濃度をξO 、上記生活および/または活動空間内部における目標二酸化炭素濃度をξ(ξ<5000ppm)とした時、上記膜の面積A’が、
を満たすように設定されている建築物である。
少なくとも1つの部屋を有し、
上記部屋は内部に閉空間である生活および/または活動空間を有し、当該生活および/または活動空間は、その内部と外部との間において空気の気流としての出入りが無く、上記生活および/または活動空間と外界との界面の少なくとも一部が、ダスト微粒子を通さず、気体分子は通す、拡散定数Dおよび厚みLを有する膜によって隔てられている建築物の製造方法であって、
上記生活および/または活動空間に対し、法令またはその他の理由により要求される換気風量をFとするとき、上記膜の面積Aを
A≧FL/D
を満たすように設定することにより、上記生活および/または活動空間に直接の気体の出入りがあるのと等価な、内部気体のリフレッシュ能力を与えることを特徴とする建築物の製造方法である。
少なくとも1つの部屋を有し、
上記部屋は内部に閉空間である生活および/または活動空間を有し、
上記部屋には、上記生活および/または活動空間の内部に気体が送り出されるように吹き出し口が設けられたファン・フィルターユニットが設けられ、上記吹き出し口から上記生活および/または活動空間の内部に流出する気体の全部が、上記ファン・フィルターユニットの吸入口へ還流するように構成され、上記部屋の壁に上記生活および/または活動空間の外部へ気体を排気するための開口が設けられており、
少なくとも1つのガス交換装置を有し、
上記ガス交換装置は、
少なくとも2つの気体吸入口と少なくとも2つの気体吐出口とを有する、閉空間を構成する箱状構造体を有し、
上記少なくとも2つの気体吸入口の1つが、上記少なくとも2つの気体吐出口の1つと連通するとともに、上記少なくとも2つの気体吸入口の他の1つが、上記少なくとも2つの気体吐出口の他の1つと連通し、
上記2つの連通路は、おのおの独立流路を形成しつつも、ダスト微粒子を通さず、気体分子は通す膜を以てお互いから隔てられるように構成され、
上記部屋を取り囲む外部空間から導入される空気が上記気体吸入口の1つから上記ガス交換装置の上記箱状構造体に導入され、この気体吸入口と連通する上記気体吐出口から上記外部空間へと送出される一方、上記生活および/または活動空間の内気が上記気体吸入口の他の1つから上記ガス交換装置の上記箱状構造体に導入され、この気体吸入口と連通する上記気体吐出口から上記生活および/または活動空間へ還流され、
上記膜は、上記ガス交換装置の上記2つの連通路のうちの上記生活および/または活動空間への還流に用いられる連通路の体積をV、上記膜の面積をA’、厚みをL’、上記膜中の二酸化酸素の拡散定数をD’とした時、{(V/A’)/(D’/L’)}でスケーリングさせて設定された面積A’を有し、
上記生活および/または活動空間内部の二酸化炭素発生レートをB’、外部と平衡状態にあり上記生活および/または活動空間内部で二酸化炭素発生の無い時の二酸化炭素濃度をξO 、上記生活および/または活動空間内部における目標二酸化炭素濃度をξ(ξ<5000ppm)とした時、上記膜の面積A’が、
を満たすように設定されている建築物である。
少なくとも1つの部屋を有し、
上記部屋は内部に閉空間である生活および/または活動空間を有し、
上記部屋には、上記生活および/または活動空間の内部に気体が送り出されるように吹き出し口が設けられたファン・フィルターユニットが設けられ、上記吹き出し口から上記生活および/または活動空間の内部に流出する気体の全部が、上記ファン・フィルターユニットの吸入口へ還流するように構成され、上記部屋の壁に上記生活および/または活動空間の外部へ気体を排気するための開口が設けられており、
少なくとも1つのガス交換装置を有し、
上記ガス交換装置は、
少なくとも2つの気体吸入口と少なくとも2つの気体吐出口とを有する、閉空間を構成する箱状構造体を有し、
上記少なくとも2つの気体吸入口の1つが、上記少なくとも2つの気体吐出口の1つと連通するとともに、上記少なくとも2つの気体吸入口の他の1つが、上記少なくとも2つの気体吐出口の他の1つと連通し、
上記2つの連通路は、おのおの独立流路を形成しつつも、ダスト微粒子を通さず、気体分子は通す膜を以てお互いに近接しながら隔てられるように構成され、
上記部屋を取り囲む外部空間から導入される空気が上記気体吸入口の1つから上記ガス交換装置の上記箱状構造体に導入され、この気体吸入口と連通する上記気体吐出口から上記外部空間へと送出される一方、上記生活および/または活動空間の内気が上記気体吸入口の他の1つから上記ガス交換装置の上記箱状構造体に導入され、この気体吸入口と連通する上記気体吐出口から上記生活および/または活動空間へ還流され、
上記膜が、下記(1)により求められる上記膜の面積Aの下限値Amin と、下記(2)により求められる上記膜の面積A’の下限値A’min とに対し、MAX(Amin ,A’min )以上の面積を有する建築物である。
(1)上記膜の面積をA、厚みをL、上記膜中の気体分子の拡散定数をDとした時、上記生活および/または活動空間に対し、法令またはその他の理由により要求される換気風量をFとするとき、A≧FL/Dを満たす上記膜の面積A。
(2)上記生活および/または活動空間の体積をV、上記膜の面積をA’、厚みをL’、上記膜中の二酸化炭素の拡散定数をD’とした時、上記膜の面積A’は{(V/A’)/(D’/L’)}でスケーリングさせて設定され、
上記生活および/または活動空間内部の二酸化炭素発生レートをB’、外部と平衡状態にあり上記生活および/または活動空間内部で二酸化炭素発生の無い時の二酸化炭素濃度をξO 、上記生活および/または活動空間内部における目標二酸化炭素濃度をξ(ξ<5000ppm)とした時、
を満たす上記膜の面積A’。
f≧F
を満たすように設定される。
ここで、建築基準法等に従って風量Fで換気して、室内の酸素濃度を担保する方法と、障子紙などのガス交換膜としての機能をもつ膜を生活および/または活動空間の一部に用いることで外界から(酸素が濃度勾配を緩和する方向にガス交換膜内を拡散することを利用して)酸素を室内(包囲体内)に供給する場合の2つを比較することができる。即ち、式(2)と式(8)[ 或は、式(4)と式(10)] を比べると、
図1は第1の実施の形態による建築物を示す。建築物は一般的には複数の部屋を有するが、図1には一つの部屋のみ示されている。図1に示すように、この建築物は、給気口10および排気口20の部分を除いて、気密性の高い部屋100を有する。部屋100は閉空間を形成している。部屋100の形状は必要に応じて決められるが、例えば、長方形の平面形状を有する直方体形状、長方形の平面形状の一角の長方形の領域を切除した凹六角形(あるいはL字型)の平面形状を有するもの、U字型の平面形状を有するもの、これらの内壁の一部または全部を曲面にしたもの等である。この閉空間を構成する部分空間として生活および/または活動空間(以下、「生活等空間」という)101と天井裏102とを有する。天井裏102は、2重天井によって形成される内部空間である。この2重天井は、部屋100の頂面103と、この頂面103の下方にこの頂面103から一定距離を置いて互いに対向するようにして設けられた天井壁104とによって構成されている。言い換えると、生活等空間101と天井裏102とは、天井壁104によって隔てられている。生活等空間101は、一人または複数人がその中で居住したり、作業、集会等をしたりする空間であり、そのために必要な広さを有する。部屋には窓や人の出入りのためのドアが取り付けられているがそれらの図示および説明は省略している。
図7は第2の実施の形態による建築物を示す。第1の実施の形態と同様に、図7には一つの部屋のみ示されている。図7に示すように、この建築物は、給気口10および排気口20の部分を除いて、気密性の高い部屋100を有する。生活等空間101の天井壁104の上にファン・フィルターユニット200が設置されている。図8は生活等空間101の内部から互いに交差する二つの壁面101a、101bを見た図である。図8に示すように、これらの壁面101a、101bに障子401、402が取り付けられている。障子401、402の障子紙に相当するものとしてガス交換膜310が用いられている。第1の実施の形態と異なり、ガス交換装置300は、天井壁104の上ではなく、障子401の裏側のスペースに設置されている。図9は障子401の片側半分を開けた状態、図10は障子401を占めた状態を示す。図9に示すように、ガス交換装置300は、天井壁104、部屋100の側壁106、障子401および台500とに囲まれた空間の台500上に設置されている。
第3の実施の形態による建築物においては、第1の実施の形態による建築物において生活等空間101の天井壁104の上に設置されたファン・フィルターユニット200の代わりに、通常の空調機が設置されており、この空調機にアタッチメント式のフィルターユニットが設置されている点が異なる。図12Aは天井壁104に設置された空調機700を示す。空調機700の、生活等空間101に面する前面パネル701の裏側に、図12Bに示すように枠702にフィルター703が取り付けられたフィルターユニットが取り付けられている。フィルター703としては、HEPAフィルターなどの高性能フィルターを用いてもよいが、100%循環フィードバックを用いる本発明にあっては、中性能フィルターでも十分な性能を発揮する(特許文献1−3を参照のこと)。空調機700には吸い込み口704から生活等空間101の中の空気が吸い込まれ、冷気または暖気にされた後、フィルター703を通ってダスト微粒子が除去され、フィルター703と前面パネル701との間の隙間を通して吹き出し口705から生活等空間101に吹き出されるようになっている。このため、このフィルターユニットが取り付けられた空調機700は第1の実施の形態におけるファン・フィルターユニット200と同様な働きを有する。
第4の実施の形態による建築物においては、第1の実施の形態による建築物において生活等空間101の天井壁104の上に設置されたファン・フィルターユニット200の代わりに、市販の天井カセット型空調機が設置されており、この天井カセット型空調機にフィルターユニットが設置されている点が異なる。すなわち、図13に示すように、天井壁104に天井カセット型空調機800が設置されている。天井カセット型空調機800は昇降自在に設けられたカセット801を内蔵している。カセット801の、生活等空間101に面し、吸い込み口802および吹き出し口803が設けられた前面パネル804の裏側にフィルターユニット(図示せず)が取り付けられている。天井カセット型空調機800の一例を挙げると、ダイキン工業株式会社製の型番SZRC40BANV(室内機:FHCP40EA)である。また、フィルターユニットは必要に応じて選ばれるが、例えば、ダイキン工業株式会社製フィルターユニット(品番KAFP556C80、KAFP556C160、KAFP557C80、KAFP557C160)である。フィルター交換は、天井カセット型空調機800に付属のリモコンを操作することによりカセット801を生活等空間101内に十分に降下させた後、フィルターユニットを前面パネル804から取り外し、フィルターを新品のものに交換する。その後、リモコンを操作することにより、カセット801を元の位置に上昇させる。天井カセット型空調機800には吸い込み口802から生活等空間101の中の空気が吸い込まれ、冷気または暖気にされた後、フィルターを通ってダスト微粒子が除去され、フィルターと前面パネル804との間の隙間を通して吹き出し口803から生活等空間101に吹き出されるようになっている。このため、このフィルターを内蔵する天井カセット型空調機800は第1の実施の形態におけるファン・フィルターユニット200と同様な働きを有する。
実施例1では、第1の実施の形態による建築物において用いられるガス交換装置300を実際に作製した例について説明する。
実施例2は第2の実施の形態に対応するものである。
実施例3は第3の実施の形態に対応するものである。
Claims (9)
- 少なくとも1つの部屋を有し、
上記部屋は内部に閉空間である生活および/または活動空間を有し、当該生活および/または活動空間は、その内部と外部との間において空気の気流としての出入りが無く、上記生活および/または活動空間と外界との界面の少なくとも一部が、ダスト微粒子を通さず、気体分子は通す、拡散定数Dおよび厚みLを有する膜によって隔てられていることにより、上記生活および/または活動空間に直接の気体の出入りがあるのと等価な、内部気体のリフレッシュ能力があり、上記生活および/または活動空間に対し、法令またはその他の理由により要求される換気風量をFとするとき、上記膜の面積Aが、
A≧FL/D
を満たすように設定されている建築物。 - 少なくとも1つの部屋を有し、
上記部屋は内部に閉空間である生活および/または活動空間を有し、当該生活および/または活動空間は、その内部と外部との間において空気の気流としての出入りが無く、上記生活および/または活動空間と外界との界面の少なくとも一部が、ダスト微粒子を通さず、気体分子は通す膜によって隔てられていることにより、上記生活および/または活動空間に直接の気体の出入りがあるのと等価な、内部気体のリフレッシュ能力があり、
上記膜が、上記生活および/または活動空間の体積をV、上記膜の面積をA’、厚みをL’、上記膜中の二酸化炭素の拡散定数をD’とした時、{(V/A’)/(D’/L’)}でスケーリングさせて設定された面積A’を有し、
上記生活および/または活動空間内部の二酸化炭素発生レートをB’、外部と平衡状態にあり上記生活および/または活動空間内部で二酸化炭素発生の無い時の二酸化炭素濃度をξO 、上記生活および/または活動空間内部における目標二酸化炭素濃度をξ(ξ<5000ppm)とした時、上記膜の面積A’が、
を満たすように設定されている建築物。 - 少なくとも1つの部屋を有し、
上記部屋は内部に閉空間である生活および/または活動空間を有し、当該生活および/または活動空間は、その内部と外部との間において空気の気流としての出入りが無く、上記生活および/または活動空間と外界との界面の少なくとも一部が、ダスト微粒子を通さず、気体分子は通す膜によって隔てられていることにより、上記生活および/または活動空間に直接の気体の出入りがあるのと等価な、内部気体のリフレッシュ能力があり、
上記膜が、下記(1)により求められる上記膜の面積Aの下限値Amin と、下記(2)により求められる上記膜の面積A’の下限値A’min とに対し、MAX(Amin ,A’min )以上の面積を有する建築物。
(1)上記膜の面積をA、厚みをL、上記膜中の気体分子の拡散定数をDとした時、上記生活および/または活動空間に対し、法令またはその他の理由により要求される換気風量をFとするとき、A≧FL/Dを満たす上記膜の面積A。
(2)上記生活および/または活動空間の体積をV、上記膜の面積をA’、厚みをL’、上記膜中の二酸化炭素の拡散定数をD’とした時、上記膜の面積A’は{(V/A’)/(D’/L’)}でスケーリングさせて設定され、
上記生活および/または活動空間内部の二酸化炭素発生レートをB’、外部と平衡状態にあり上記生活および/または活動空間内部で二酸化炭素発生の無い時の二酸化炭素濃度をξO 、上記生活および/または活動空間内部における目標二酸化炭素濃度をξ(ξ<5000ppm)とした時、
を満たす上記膜の面積A’。 - 少なくとも1つの部屋を有し、
上記部屋は内部に閉空間である生活および/または活動空間を有し、
上記生活および/または活動空間と外界との界面の少なくとも一部が、ダスト微粒子を通さず、気体分子は通す膜によって隔てられており、
上記生活および/または活動空間内部には、当該生活および/または活動空間内部の空気を吸引する開口と、当該吸引空気を清浄化処理後、その全量を、再び、上記生活および/または活動空間内部に戻す吹き出し口とが、対となって設けられ、
上記膜が、上記生活および/または活動空間の体積をV、上記膜の面積をA’、厚みをL’、上記膜中の二酸化炭素の拡散定数をD’とした時、{(V/A’)/(D’/L’)}でスケーリングさせて設定された面積A’を有し、
上記生活および/または活動空間内部の二酸化炭素発生レートをB’、外部と平衡状態にあり上記生活および/または活動空間内部で二酸化炭素発生の無い時の二酸化炭素濃度をξO 、上記生活および/または活動空間内部における目標二酸化炭素濃度をξ(ξ<5000ppm)とした時、上記膜の面積A’が、
を満たすように設定されている建築物。 - 少なくとも1つの部屋を有し、
上記部屋は内部に閉空間である生活および/または活動空間を有し、当該生活および/または活動空間は、その内部と外部との間において空気の気流としての出入りが無く、上記生活および/または活動空間と外界との界面の少なくとも一部が、ダスト微粒子を通さず、気体分子は通す、拡散定数Dおよび厚みLを有する膜によって隔てられている建築物の製造方法であって、
上記生活および/または活動空間に対し、法令またはその他の理由により要求される換気風量をFとするとき、上記膜の面積Aを
A≧FL/D
を満たすように設定することにより、上記生活および/または活動空間に直接の気体の出入りがあるのと等価な、内部気体のリフレッシュ能力を与えることを特徴とする建築物の製造方法。 - 少なくとも1つの部屋を有し、
上記部屋は内部に閉空間である生活および/または活動空間を有し、
上記部屋には、上記生活および/または活動空間の内部に気体が送り出されるように吹き出し口が設けられたファン・フィルターユニットが設けられ、上記吹き出し口から上記生活および/または活動空間の内部に流出する気体の全部が、上記ファン・フィルターユニットの吸入口へ還流するように構成され、上記部屋の壁に上記生活および/または活動空間の外部へ気体を排気するための開口が設けられており、
少なくとも1つのガス交換装置を有し、
上記ガス交換装置は、
少なくとも2つの気体吸入口と少なくとも2つの気体吐出口とを有する、閉空間を構成する箱状構造体を有し、
上記少なくとも2つの気体吸入口の1つが、上記少なくとも2つの気体吐出口の1つと連通するとともに、上記少なくとも2つの気体吸入口の他の1つが、上記少なくとも2つの気体吐出口の他の1つと連通し、
上記2つの連通路は、おのおの独立流路を形成しつつも、ダスト微粒子を通さず、気体分子は通す膜を以てお互いに近接しながら隔てられるように構成され、
上記部屋を取り囲む外部空間から導入される空気が上記気体吸入口の1つから上記ガス交換装置の上記箱状構造体に導入され、この気体吸入口と連通する上記気体吐出口から上記外部空間へと送出される一方、上記生活および/または活動空間の内気が上記気体吸入口の他の1つから上記ガス交換装置の上記箱状構造体に導入され、この気体吸入口と連通する上記気体吐出口から上記生活および/または活動空間へ還流され、
上記膜は、上記ガス交換装置の上記2つの連通路のうちの上記生活および/または活動空間への還流に用いられる連通路の体積をV、上記膜の面積をA’、厚みをL’、上記膜中の二酸化酸素の拡散定数をD’とした時、{(V/A’)/(D’/L’)}でスケーリングさせて設定された面積A’を有し、
上記生活および/または活動空間内部の二酸化炭素発生レートをB’、外部と平衡状態にあり上記生活および/または活動空間内部で二酸化炭素発生の無い時の二酸化炭素濃度をξO 、上記生活および/または活動空間内部における目標二酸化炭素濃度をξ(ξ<5000ppm)とした時、上記膜の面積A’が、
を満たすように設定されている建築物。 - 少なくとも1つの部屋を有し、
上記部屋は内部に閉空間である生活および/または活動空間を有し、
上記部屋には、上記生活および/または活動空間の内部に気体が送り出されるように吹き出し口が設けられたファン・フィルターユニットが設けられ、上記吹き出し口から上記生活および/または活動空間の内部に流出する気体の全部が、上記ファン・フィルターユニットの吸入口へ還流するように構成され、上記部屋の壁に上記生活および/または活動空間の外部へ気体を排気するための開口が設けられており、
少なくとも1つのガス交換装置を有し、
上記ガス交換装置は、
少なくとも2つの気体吸入口と少なくとも2つの気体吐出口とを有する、閉空間を構成する箱状構造体を有し、
上記少なくとも2つの気体吸入口の1つが、上記少なくとも2つの気体吐出口の1つと連通するとともに、上記少なくとも2つの気体吸入口の他の1つが、上記少なくとも2つの気体吐出口の他の1つと連通し、
上記2つの連通路は、おのおの独立流路を形成しつつも、ダスト微粒子を通さず、気体分子は通す膜を以てお互いに近接しながら隔てられるように構成され、
上記部屋を取り囲む外部空間から導入される空気が上記気体吸入口の1つから上記ガス交換装置の上記箱状構造体に導入され、この気体吸入口と連通する上記気体吐出口から上記外部空間へと送出される一方、上記生活および/または活動空間の内気が上記気体吸入口の他の1つから上記ガス交換装置の上記箱状構造体に導入され、この気体吸入口と連通する上記気体吐出口から上記生活および/または活動空間へ還流され、
上記膜が、下記(1)により求められる上記膜の面積Aの下限値Amin と、下記(2)により求められる上記膜の面積A’の下限値A’min とに対し、MAX(Amin ,A’min )以上の面積を有する建築物。
(1)上記膜の面積をA、厚みをL、上記膜中の気体分子の拡散定数をDとした時、上記生活および/または活動空間に対し、法令またはその他の理由により要求される換気風量をFとするとき、A≧FL/Dを満たす上記膜の面積A。
(2)上記生活および/または活動空間の体積をV、上記膜の面積をA’、厚みをL’、上記膜中の二酸化炭素の拡散定数をD’とした時、上記膜の面積A’は{(V/A’)/(D’/L’)}でスケーリングさせて設定され、
上記生活および/または活動空間内部の二酸化炭素発生レートをB’、外部と平衡状態にあり上記生活および/または活動空間内部で二酸化炭素発生の無い時の二酸化炭素濃度をξO 、上記生活および/または活動空間内部における目標二酸化炭素濃度をξ(ξ<5000ppm)とした時、
を満たす上記膜の面積A’。 - 上記ガス交換装置は、上記生活および/または活動空間の内気が上記気体吸入口の他の1つから上記箱状構造体に導入され、この気体吸入口と連通する上記気体吐出口から上記生活および/または活動空間へ還流される風量fが上記Fに対し、
f≧F
を満たすように設定されている請求項7記載の建築物。 - 上記ガス交換装置は上記部屋を構成する壁と上記生活および/または活動空間との間の空間に設置されている請求項6記載の建築物。
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JP2012032138A (ja) * | 2010-06-30 | 2012-02-16 | Denso Corp | 換気装置 |
JP2014109432A (ja) * | 2013-01-31 | 2014-06-12 | Akira Ishibashi | 壁ならびに高清浄部屋システムおよびその製造方法ならびに建築物 |
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