JP2018084271A - リフトストッパ構造を有するバルブ - Google Patents

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Abstract

【課題】特に、超低温流体用として好適であり、弁閉時における弁軸の停止位置のずれを防止して弁体を所定の閉止状態まで手動操作でき、弁軸の下降状態を外部から直接視認してその不必要な操作を防いで正確に弁閉操作できるリフトストッパ構造を有するバルブを提供する。【解決手段】上下動自在の弁軸22を介してハンドル24の操作で弁体23を開閉するバルブ20において、弁軸22が延設された延設部45に回動自在に嵌め込まれたストッパ部材51と、このストッパ部材51の上部に空間部Sにより離間されて延設部45に固定された固定部材52とが備えられ、ストッパ部材51の下部がハンドル24の載置部位40に当接され、かつストッパ部材51の上部が閉止時に固定部材52に当接される。【選択図】図4

Description

本発明は、手動操作により弁軸を上下動して弁体を開閉するバルブにおいて、弁軸の上下動作を規制するリフトストッパ構造を有するバルブに関し、特に、超低温流体用として使用され、長尺状の弁軸を有するゲートバルブやグローブバルブ等に適したリフトストッパ構造を有するバルブに関する。
従来、例えば、LNGなどの超低温流体に適したバルブとして、上方に延設された弁軸がハンドル操作により上下動可能に設けられ、弁軸の上部付近に弁体の開閉状態を確認するための開度表示部が設けられたゲートバルブやグローブバルブが使用されることが多い。この種のバルブでは、弁軸のねじがバルブボデーの外部に設けられ、ハンドルの回転操作に応じて弁軸が上下動する外ねじ式になっており、弁開動作時にハンドルの高さが変わることがなく、弁軸の昇降度合を利用してバルブ開度を弁軸の外方から視認可能な構造に設けられている。このようなバルブでは、弁軸の下降時にハンドルを必要以上に締付けて弁体に過剰な力が加わると弁軸の座屈につながるおそれがあるため、通常、これを防ぐためのリフトストッパ構造が弁軸の上部付近に設けられている。
リフトストッパ構造が設けられた超低温用のゲートバルブとして、例えば、特許文献1の止め弁が開示されている。この止め弁には、トルク制御手段がストッパ機構として設けられ、このトルク制御手段は、ヨーク部の上端に回動スリーブが回転可能に軸支され、この回動スリーブの送りねじ部に弁棒のねじ部が螺合され、弁棒の上端に設けられたねじ軸部には、はかま部が設けられた調節ナットと、座金と、ロックナットとが取付けられた構成を成している。弁閉時には、調節ナットのはかま部の下端が、回転ハンドルの上端に取付けられた押えナットの上端に当接され、且つ、調節ナットがロックナットで締着固定され、回転ハンドルの締付力が設定トルクを超えたときには、調節ナットのはかま部が押えナットの上面に当接されることで弁棒の降下が阻止され、弁体の締め過ぎを防止しようとするものである。
このリフトストッパ構造に加え、前述した開度表示部を有する一般的な構造の外ねじ式バルブとして、図6に示したものが知られている。このバルブ1は、例えば、ゲートバルブからなり、雌ねじ2を備えたストッパ体3と、固着ナット4とを有し、弁棒5の上部にストッパ体3が雌ねじ2を介して螺着され、このストッパ体3の上部から固着ナット4が締め付けられることで、いわゆる、ダブルナット方式の締結により、ストッパ体3が弁棒5に位置決め固定される。ゲートバルブ1の操作時には、回転ハンドル6を右回転(時計回りに回転)することで弁棒5と共に図示しないジスクが下降し、バルブ1の全閉時には、ストッパ体3の底面が、弁棒5の上部に螺合されたヨークスリーブ部材8の上面に当接することにより、回転ハンドル6の必要以上の回転が防がれて、弁棒5、ジスクの過剰な下降を防止しようとするものである。
弁棒5の上部には、2つの固定ナット9によりワッシャ10が固定され、このワッシャ10の位置を、弁棒5の周囲に設けられた樹脂製の弁棒カバー11の外方から目視することで、これをインジケータとして使用して弁棒5の上下動時の位置が確認可能に設けられている。
特開2008−19883号公報
前述の特許文献1の止め弁では、トルク制御手段の調節ナットがロックナットにより弁棒のねじ軸部に一体化され、弁棒の回転と共に一体回転するようになっている。このため、弁閉時には、ハンドルと一体に回転している押えナットに対して調節ナットのはかま部下端が当接し、押えナットの回転と共に調節ナットが回転してトルク制御手段が弁棒に対して位置ずれを起こし、弁体の締め過ぎを防止できなくなる可能性がある。さらに、このバルブにはインジケータが設けられていないため、バルブの正確な開閉状態を外部から確認することができない。
後述の図6のゲートバルブ1についても特許文献1と同様であり、ストッパ体3が、その雌ねじ2と固着ナット4とにより弁棒5に固定されているため、ストッパ体3の底面がヨークスリーブ部材8の上面に当接した弁閉状態から、弁閉方向或は弁開方向に回転ハンドル6を廻したときに、この回転ハンドル6と一体のヨークスリーブ部材8の回転が、このヨークスリーブ部材8上面とストッパ体3底面との当接を介して、ストッパ体3に伝達されることになる。ヨークスリーブ部材8上面とストッパ体3底面とが当接状態となる環状の当接部Pの半径Rは、弁棒5の上部のボルト部5aに螺合されるストッパ体3の雌ねじ2の半径r(図示せず)よりも大である。
従って、これら半径Rと半径rに基づく回転モーメントの差に起因して、ストッパ体3にはヨークスリーブ部材8からの回転方向の力が加わることになる。このことから、ストッパ体3がヨークスリーブ部材8との供回りによって緩み、弁棒5の停止位置がずれてジスクを所定の閉止位置に操作できなくなり、その結果、ジスクが全閉位置まで降りる前に停止し、流体の漏れを生じたり、ジスクを過度に締付けて弁棒5に座屈が生じるおそれがある。
このゲートバルブ1では、弁閉操作時に、ワッシャ10をインジケータとして視認しつつ、回転ハンドル6を廻してストッパ体3をヨークスリーブ部材8に当接させるようにはしているが、ストッパ体3底面とヨークスリーブ部材8上面との当接状態を外部より目視できない構造である。具体的には、弁棒カバー11は、回転ハンドル6の上部に固定された螺子部材12の上に載置され、弁棒カバー11下部外周に突出した鍔部11aを、上記螺子部材12の外周に螺合された袋ナット13の内周縁部13aで係止することにより、回転ハンドル6と一体に固定する構造としている。そして、ヨークスリーブ部材8の上面とストッパ体3底面との当接部位は、上述の袋ナット13や螺子部材12の内方に位置していることから、外部からの視認が困難である。
そのため、これらの当接を感覚で確認しながらワッシャ10が閉状態の位置になるまで操作する必要がある。この場合、仮に、ストッパ体3が位置ずれし、弁棒5の弁閉位置とワッシャ10の弁閉表示とが合っていないときには、回転ハンドル6を過度に廻し続ける可能性がある。このとき、ジスクが最下点まで降りた状態から回転ハンドル6をさらに廻し続けると、この回転ハンドル6の回転によるスラスト力が、ストッパ体3、ジスクに掛かり、ストッパ体3が損傷したり、弁棒5の座屈が発生しやすくなる。しかも、弁棒5が長尺状である超低温弁の場合、この座屈の発生がより顕著となる。
本発明は、従来の課題を解決するために開発したものであり、その目的とするところは、特に、超低温流体用として好適であり、弁閉時における弁軸の停止位置のずれを防止して弁体を所定の閉止状態まで手動操作でき、弁軸の下降状態を外部から直接視認してその不必要な操作を防いで正確に弁閉操作できるリフトストッパ構造を有するバルブを提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、上下動自在の弁軸を介してハンドル操作で弁体を開閉するバルブにおいて、弁軸が延設された延設部に回動自在に嵌め込まれたストッパ部材と、このストッパ部材の上部に空間部が離間されて延設部に固定された固定部材とが備えられ、ストッパ部材の下部がハンドルの載置部位に当接され、かつストッパ部材の上部が閉止時に固定部材に当接されるリフトストッパ構造を有するバルブである。
請求項2に係る発明は、ストッパ部材の上部にスラストワッシャ又はスラストベアリングが配置されたリフトストッパ構造を有するバルブである。
請求項3に係る発明は、載置部位は、ハンドルと一体に回転可能な状態で弁軸に螺合されたヨークスリーブであるリフトストッパ構造を有するバルブである。
請求項4に係る発明は、ストッパ部材と固定部材とが、筒状の弁軸カバーに内蔵されているリフトストッパ構造を有するバルブである。
請求項5に係る発明は、延設部が、長尺の弁軸の上部に取り付けられた超低温用ゲートバルブ又はグローブバルブからなるリフトストッパ構造を有するバルブである。
請求項1に係る発明によると、弁軸の延設部に回動自在に嵌め込まれたストッパ部材と、このストッパ部材の上部に空間部を介して延設部に固定された固定部材とが備えられ、ストッパ部材の下部がハンドルの載置部位に当接され、かつストッパ部材の上部が閉止時に固定部材に当接されることにより、ハンドル操作による弁閉時には、このハンドルの回転に対してストッパ部材が延設部に対して空転することで固定部材の供回りを防止して弁軸からのずれを防止できる。これにより、ハンドルを繰り返し弁閉操作した場合にも、固定部材の弁軸からのずれを防いで弁軸を所定の弁体停止位置まで正確に安定した状態で手動操作できる。よって、弁体の過度な締付けによる弁軸の座屈や部品の損傷を防ぎ、弁体の下降不足による流体漏れも防止できる。
請求項2に係る発明によると、特殊な固定部分を有するストッパ部材をあらたに製作することなく、既存の一般的なスラストワッシャやスラストベアリングを利用し、これらにより弁軸から固定部材への回転伝達を確実に遮断して供回りを防ぎ、固定部材の緩みを防止して弁軸を所定の弁閉位置まで正確に操作できる。
請求項3に係る発明によると、ヨークスリーブを介してハンドルの回転を弁軸に伝達し、この弁軸の上下動作により弁体を開閉操作でき、このヨークスリーブを載置部位として利用することで、別途部品を設けることなくストッパ部材を弁閉止時に当接させた状態にできる。
請求項4に係る発明によると、ストッパ部材と固定部材とを開度表示部として利用でき、例えば、弁軸カバーを透明或は半透明に設けることにより、この弁軸カバーを介して固定部材、ストッパ部材を外部より目視することで、弁軸の上下動の状態を容易に確認でき、所定の弁閉状態まで正確に操作可能となる。
しかも、ストッパ部材上部の固定部材への当接状態を外部から直接目視でき、この目視により弁閉状態まで弁軸が下降したことを確認できる。これにより、弁軸の不必要な操作を防いで正確に弁閉操作でき、ハンドルの過度な締め付けを防止してストッパ部材や固定部材、載置部位などの部品の損傷を防ぐことが可能になる。
請求項5に係る発明によると、長尺状の弁軸の上部に延設部を設けることにより、超低温流体による悪影響を防止しつつ、所定位置まで弁閉操作して流体の漏れを防止し、弁体の過度な締め付けによる弁軸の座屈や部品の損傷を防ぎ、弁体の下降不足による流体漏れも防止するゲートバルブやグローブバルブを提供できる。しかも、延設部を利用して、弁軸の上下動の状態を外部から容易に視認できる。
本発明のリフトストッパ構造を有するバルブの一実施形態を示した縦断面図である。 図1におけるA部拡大断面図である。 図2の弁軸が中間開度まで下降した状態を示す拡大断面図である。 図2の弁軸が弁閉状態まで下降した状態を示す拡大断面図である。 弁軸の延設部付近を示す分離斜視図である。 従来のゲートバルブを示す縦断面図である。
以下に、本発明におけるリフトストッパ構造を有するバルブの実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1においては、リフトストッパ構造を有するバルブの一実施形態を示す縦断面図、図2は図1のA部拡大断面図、図3、図4においては、図2の弁軸が弁閉方向に動作した状態を示している。
図1に示すように、本発明のリフトストッパ構造を有するバルブ(以下、バルブ本体20という)は、例えば、超低温用ゲートバルブからなり、このバルブ本体20は、弁箱21、弁軸22、弁体23、操作用ハンドル24を有している。弁箱21は、弁箱本体30と、キャップ部31とが固着されて一体化され、このキャップ部31には略円筒状のネック部32が一体に接続されている。図において、弁箱21の水平方向には流路33が形成され、ネック部32は流路33と交差して設けられ、このネック部32の内部に弁軸22が上下動自在に挿入され、この弁軸22の下部に弁体23が取り付けられる。弁軸22は、後述するようにハンドル24により上下方向に操作され、この弁軸22を介して流路33が弁体23で開閉可能に設けられている。
流体が、超低温や低温、あるいは高温のバルブは、流体の温度が弁棒シール部25に伝達されないよう、長尺のネック部32を有しており、このため、本実施形態における超低温用ゲートバルブ本体20においても、弁軸22が長尺状となっている。
なお、本実施形態においては、クラス150、呼び径3インチの例を示しており、弁箱本体30やキャップ部31、ネック部32、弁体23、弁軸22などは、ステンレスなどの金属製である。
図1、図2において、弁軸22は、後述するヨークスリーブ40からやや上方に突出するように長尺に形成され、この弁軸22の上部外周には、ヨークスリーブ40のめねじ41に螺合するおねじ42が形成されている。弁軸22の上端側には、延設部45が延設されて形成され、この延設部45は、オネジ部46を有するボルト部材からなっている。延設部45の最上部付近には、2つの固定用ナット47、47により、円板状の指針部材48が固定され、この指針部材48が弁軸22の上下動と共に移動するようになっている。一方、弁軸22の下端側には、断面略くさび状に形成された弁体23が、この弁軸22と共に上下動可能な状態で接続される。
延設部45のオネジ部46は、弁軸22の上端に形成されたメネジ部49に螺入され、この上からナット部材50が締め付けられることで弁軸22に延設部45が固着される。この場合、延設部45は、弁軸22の上端部から所定の長さに調節された状態でナット部材50で固定され、この延設部45に対して、ストッパ部材51、固定部材52が取付けられる。
ストッパ部材51は、ステンレスなどの金属製であり、断面略コ字形状の円筒状に設けられ、図2における上部側に、延設部45が遊嵌可能な貫通穴53が形成されている。ストッパ部材51は、この貫通穴53を介して延設部45に回動自在な状態で嵌め込まれ、弁開時には、その自重により、弁軸22上端側のナット部材50に載置可能に設けられている。
固定部材52は、延設部45のオネジ部46に螺着可能に設けられたナットであり、ストッパ部材51の上部に、後述する平ワッシャ61からの所定長さの空間部Sにより離間された状態で延設部45に固定される。図示しないが、固定部材52は、例えば、接合側に凸部、凹部をそれぞれ有する雄ナットと雌ナットとの2つのナットの組合わせにより設けられ、凸部と凹部とが嵌合されながら雄ナットと雌ナットとが相互に締付けられることで、オネジ部46に対して緩み止め機能が発揮された状態で、延設部45の任意の高さに取付け可能に設けられている。このように、固定部材52の締付け位置を変えることで、空間部Sの長さを任意に調節可能になっている。
上記の構成により、前記のストッパ部材51は、下部がハンドル24の載置部位に当接され、かつ、上部が弁体23の閉止時に固定部材52に当接されるようになっている。このストッパ部材51上部の固定部材52への当接により、バルブ本体20は、弁閉時にその弁軸22が所定の下降位置で停止する、いわゆるリフトストッパ構造に設けられている。
図5において、ストッパ部材51の上部には、樹脂製のスラストワッシャ60が設けられ、このスラストワッシャ60の両面側には、金属製の平ワッシャ61、61が装着される。図2〜図4に示すように、スラストワッシャ60は、平ワッシャ61と共に延設部45に対して遊嵌状態でストッパ部材51の上面に載置される。そのため、ストッパ部材51、スラストワッシャ60は、延設部45に対して上下動かつ空転可能になっている。
図1〜図4において、ヨークスリーブ40は、銅などの金属製であり、略円筒状に形成され、ネック部32内の収容部32aに2つのラジアルベアリング62に挟まれた状態で装着される。ヨークスリーブ40の内周には前述しためねじ41が形成され、ヨークスリーブ40は、このめねじ41がおねじ42に螺合された状態で、弁軸22の上部に取付けられる。ヨークスリーブ40の外周にはハンドル24が装着され、この状態で、その上端外周に形成された雄螺子部63に対して、略円筒状に設けられた螺子部材64に形成された雌螺子部65が螺合され、この螺子部材64を介してヨークスリーブ40とハンドル24とが一体に固定される。
螺子部材64の上面には、長尺円筒状の弁軸カバー70が、下端に形成された環状鍔部71を介して載置され、この環状鍔部71の上から袋ナット72が取付けられる。その際、袋ナット72のメネジ73が、螺子部材64の外周に形成されたオネジ74に螺合され、袋ナット72の下端が螺子部材64に形成された環状の鍔状部75に当接するまで締め込まれる。これによって、弁軸カバー70が、袋ナット72で螺子部材64に一体に取付けられ、この弁軸カバー70に、ストッパ部材51と固定部材52とが内蔵された状態となる。なお、ストッパ部材51の上部は、図4の弁閉状態において、袋ナット72の上方に位置するように設定されている。
このことから、弁軸カバー70は、上下動する弁軸22を収容可能な長さに形成される。弁軸カバー70は、例えば、透明或は半透明の樹脂により形成され、弁軸22が上下動して弁閉或は弁開状態となるときの指針部材48の高さの位置に、ライン状表示部76が記されている。この弁軸カバー70を介して、ライン状表示部76に対する弁軸22の指針部材48の位置を外部から目視することにより、弁軸22の弁閉や弁開状態を確認したり、空間部Sの大きさやスラストワッシャ60の固定部材52への当接を確認することにより、弁軸22の閉止状態を確認可能となる。
上記の構成により、ヨークスリーブ40は、ハンドル24と一体に回転可能な状態で弁軸22に螺合され、ハンドル24の回転操作により、このハンドル24とヨークスリーブ40が一体に回転し、ヨークスリーブ40に対して、おねじ42とめねじ41とを介して弁軸22がネック部32内(弁箱21内)を上下動自在となって、流路33が開閉可能に設けられる。このように、バルブ本体20は、いわゆる外ねじ式により弁軸22が弁箱21内に取付けられ、ハンドル24の高さが変わることなく弁軸22及び弁体23が上下動される構造になっている。
この場合、ヨークスリーブ40がハンドル24の載置部位となり、このヨークスリーブ40の上面にストッパ部材51の下部が当接されている。このため、ハンドル24の回転により弁軸22が上下動したときには、この弁軸22と共にストッパ部材51、及びこのストッパ部材51上に配置されたスラストワッシャ60も上下動する。弁体23の閉止時には、ストッパ部材51上部の平ワッシャ61がスラストワッシャ60を介して固定部材52に当接するように設けられ、スラストワッシャ60を介してストッパ部材51と固定部材52との回転伝達が遮断され、これらが相互に空転できるようになっている。
なお、上記実施形態においては、バルブ本体20が超低温用ゲートバルブである例を説明したが、このバルブ本体20は、ハンドル操作で弁軸が弁箱内を上下動して弁体で流路を開閉する外ねじ式構造のバルブであり、延設部が長尺の弁軸の上部に取り付けられたものであれば、その種類にこだわることはない。このため、例えば、バルブ本体をグローブバルブとしたり、この以外の各種の止め弁等のバルブに利用することも可能である。バルブ本体20内を流れる流体は、超低温流体に限ることはなく、低温や、高温及び超高温流体、或は常温の流体であってもよい。
ヨークスリーブ40を、バルブ本体20を構成する他の部品と一体に設けて載置部位としたり、或は、ヨークスリーブ40の上に別の部品を設け、この部品を載置部位としてもよい。さらに、載置部位を設けるようにすれば、ヨークスリーブ40を省略した構造に設けることも可能である。
また、ストッパ部材51と固定部材52との回転伝達を遮断するものであれば、ストッパ部材51の上部にスラストワッシャ60以外の部品を設けてもよく、例えば、スラストベアリングや、或は、スラストワッシャが平ワッシャに一体化されたワッシャなどを用いてもよい(図示せず)。これらの場合には、スラストワッシャ60を平ワッシャ61で挟み込んだ構造に比較して、部品点数が少なくなる。
延設部(ボルト部材)45と固定部材52との間に接着剤を塗付し、これらを固着するようにしてもよい。この場合、接着剤として、例えば、嫌気性接着剤を用いるようにすれば、延設部45と固定部材52とが強固に一体化する。
次いで、本発明のリフトストッパ構造を有するバルブの上記実施形態における動作並びに作用を説明する。
図1、図2に示したバルブ本体20の全開状態においては、弁軸22が上昇しており、このとき、ストッパ部材51、平ワッシャ61、スラストワッシャ60は、固定部材52に対して固定された状態になく、自由に上下動可能な状態になっている。この場合、これらはその自重により、ストッパ部材51の内面側がナット部材50の上面に載置した状態になり、スラストワッシャ60と固定部材52との間の空間部Sが最大長さとなる。
この状態からハンドル24を右回転(時計回り)に廻したときには、このハンドル24と一体にヨークスリーブ40がネック部32(弁箱21)に対して回転し、ヨークスリーブ40に対して、めねじ41とおねじ42とを介して弁軸22が相対的に回転する。この相対回転により、弁軸22及び弁体23が弁箱21に対して下降し、続けてハンドル24を回転したときには、図3の状態となる。
図3においては、弁軸22の下降により、ストッパ部材51の下部がハンドル24の載置部位であるヨークスリーブ40上面に当接した状態を示している。この場合には、ストッパ部材51上面が固定部材52に接触していないことで、さらにハンドル24を廻して弁軸22を下降させることが可能であり、ストッパ部材51及びスラストワッシャ60、平ワッシャ61が延設部45に対して遊嵌状態であることで、スムーズに下降する。
続いて、ハンドル24を回転したときには、弁軸22(延設部45)がストッパ部材51に対して下降することで、徐々に空間部Sが小さくなる。この状態を弁軸カバー70の外方から目視することで、弁閉状態に近づいていることを確認可能となる。
図4に示すように、固定部材52が、ストッパ部材51上部の平ワッシャ61に当接したときには、延設部45の下降が、ハンドル24の載置部分に対して、ストッパ部材51平ワッシャ61を介して固定部材52により規制され、ハンドル24を廻すことができなくなる。この場合、ストッパ部材51とヨークスリーブ40との接触により、ヨークスリーブ40の回転がストッパ部材51に伝わろうとするが、ストッパ部材51を弁軸22に遊嵌していることでストッパ部材51が弁軸22に対して空転し、固定部材52の供回りを防止する。仮に、ストッパ部材51にヨークスリーブ40が強く押し付けられたときにも、スラストワッシャ60、平ワッシャ61を設けていることにより、ストッパ部材51から固定部材52への回転の伝達を確実に阻止し、この固定部材52への回転力の伝達を防いでいる。これにより、弁閉時における固定部材52の緩みやずれを確実に防止し、弁体23の閉止時の停止位置を一定に維持して、弁軸22の座屈やバルブ部品の損傷を回避できる。
このとき、ライン状表示部76に対する指針部材48の位置、スラストワッシャ60に対する固定部材52の位置(空間部Sの長さ)を弁軸カバー70外方から目視できるため、弁閉状態であるか否かをこれら2箇所の視認によって判断できる。仮に、固定用ナット47の緩みによって指針部材48の位置がずれている場合であっても、固定部材52が緩み止め機能を発揮してずれを確実に防止しているため、この固定部材52とスラストワッシャ60との位置関係の目視により弁閉であることを確実に視認できる。
この場合、図6において、従来のストッパ機能が、ストッパ体3の底面がヨークスリーブ部材8の上面に当接した位置で機能することに対して、本発明におけるバルブ本体20のストッパ機能は、ストッパ部材51の上面で機能するので、外部からの視認が容易である。
以上、本発明の実施の形態について詳述したが、本発明は、前記実施の形態記載に限定されるものではなく、本発明の特許請求の範囲に記載されている発明の精神を逸脱しない範囲で、種々の変更ができるものである。
20 バルブ本体
22 弁軸
23 弁体
24 ハンドル
40 ヨークスリーブ(載置部位)
45 延設部
51 ストッパ部材
52 固定部材
60 スラストワッシャ
70 弁軸カバー
S 空間部

Claims (5)

  1. 上下動自在の弁軸を介してハンドル操作で弁体を開閉するバルブにおいて、前記弁軸が延設された延設部に回動自在に嵌め込まれたストッパ部材と、このストッパ部材の上部に空間部により離間されて前記延設部に固定された固定部材とが備えられ、前記ストッパ部材の下部が前記ハンドルの載置部位に当接され、かつ前記ストッパ部材の上部が閉止時に前記固定部材に当接されることを特徴とするリフトストッパ構造を有するバルブ。
  2. 前記ストッパ部材の上部にスラストワッシャ又はスラストベアリングが配置された請求項1に記載のリフトストッパ構造を有するバルブ。
  3. 前記載置部位は、前記ハンドルと一体に回転可能な状態で前記弁軸に螺合されたヨークスリーブである請求項1又は2に記載のリフトストッパ構造を有するバルブ。
  4. 前記ストッパ部材と固定部材とが、筒状の弁軸カバーに内蔵されている請求項1乃至3の何れか1項に記載のリフトストッパ構造を有するバルブ。
  5. 前記延設部が、長尺の弁軸の上部に取り付けられた超低温用ゲートバルブ又はグローブバルブからなる請求項1乃至4の何れか1項に記載のリフトストッパ構造を有するバルブ。
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