JP2018083384A - 組立構成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】2つの木製部材同士を連結する際に、別途接着剤を使用する必要がなく、作業性に優れ、かつ、2つの木製部材同士を短い時間で強固に接合させることが可能な木製ダボ及びその製造方法を提供する。【解決手段】本発明の木製ダボ111は、木材からなるダボ本体と、ダボ本体の表面に形成された、再湿型接着剤を含有する被覆層とを有する。また、本発明の木製ダボ111の製造方法は、再湿型接着剤を含む水溶液を作製する工程と、木材からなるダボ本体の表面に水溶液を塗布する工程と、塗布されたダボ本体を乾燥させて、ダボ本体の表面に再湿型接着剤を含有する被覆層を形成する工程とを含む。【選択図】図1

Description

本発明は、木製ダボ及びその製造方法、並びに、2つの木製部材を木製ダボで連結する連結方法に関する。
従来、2つの板材を木製ダボを用いて連結する方法が知られている。まず、連結させる2つの板材それぞれにダボ穴を設ける。一方の板材に設けられたダボ穴に木工用ボンド等の接着剤を注入し、そのダボ穴にダボを押し込む。あるいは、ダボの一部に接着剤を塗布し、接着剤が塗布されたダボをダボ穴に押し込む。これにより、ダボの一部がダボ穴に埋め込まれ、ダボの一部が突出したダボ付き板材が作製される。次に、もう一方の板材に設けられたダボ穴に木工用ボンド等の接着剤を注入し、そのダボ穴に、ダボ付き板材から突出しているダボ部分を押し込む。あるいは、ダボ付き板材から突出しているダボ部分に接着剤を塗布し、もう一方の板材に設けられたダボ穴に押し込む。これにより、2つの板材がダボによって連結される。
例えば、特許文献1、2には、デッキ部材と連結部材とを接合する際に、向かい合う接合面にダボ穴を設け、ダボ穴に接着剤を注入または塗布する技術が開示されている。また、引用文献3には、ほぞ枠組みにおいて、一方の材のほぞを他方の材のほぞ穴に差し込んだ状態で、他方の材の側面にほぞ穴を横断するダボ穴を形成し、ダボ穴に接着剤を介してダボを挿通固着して構成されるほぞ枠組みの接合構造が開示されている。
特開2002−332041号公報 特開2004−99179号公報 特開2000−283125号公報
しかしながら、特許文献1〜3に示した従来技術のように、ダボ穴に接着剤を注入したり、ダボに接着剤を塗布する方法では、接着剤の量を制御するのが難しく、少なすぎると接合強度が低下し、多すぎるとダボを押し込んだ後に接着剤が溢れ出てきてしまうことが懸念される。また、接着剤をダボ穴に注入する際に接着剤が手に付着したり、接着剤で周囲を汚してしまう場合があり、作業性に劣る。また、接着剤の乾燥が遅く、ダボ穴にダボを押し込んだ後、ダボが板材に固着するまでに時間がかかるといった問題があった。
そこで、本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、2つの木製部材同士を連結する際に、別途接着剤を使用する必要がなく、作業性に優れ、かつ、2つの木製部材同士を短い時間で強固に接合させることが可能な木製ダボ及びその製造方法、並びに、2つの木製部材を木製ダボで連結する連結方法を提供することを目的とする。
本発明の木製ダボは、木材からなるダボ本体と、ダボ本体の表面に形成された、再湿型接着剤を含有する被覆層とを有することを特徴とする。
前記被覆層は、水で濡らすことにより接着機能を発現する特性を有することが好ましい。
2つの木製部材同士を連結するための連結部材であることが好ましい。
前記再湿型接着剤は、ポリ酢酸ビニルを含有することが好ましい。
前記再湿型接着剤は、ポリ酢酸ビニル及びエチレン−テトラフルオロエチレン共重合体を含有することが好ましい。
本発明の木製ダボの製造方法は、再湿型接着剤を含む水溶液を作製する工程と、木材からなるダボ本体の表面に前記水溶液を塗布する工程と、塗布された前記ダボ本体を乾燥させて、前記ダボ本体の表面に前記再湿型接着剤を含有する被覆層を形成する工程とを含むことを特徴とする。
本発明の連結方法は、2つの木製部材を木製ダボで連結する連結方法であって、前記木製ダボは、木材からなるダボ本体と、前記ダボ本体の表面に形成された、再湿型接着剤を含有する被覆層とを有しており、前記2つの木製部材のそれぞれにダボ穴を設け、前記被覆層を水で濡らして、前記被覆層の接着機能を発現させた後に、前記2つの木製部材のそれぞれに設けられたダボ穴に前記木製ダボを嵌入することによって前記2つの木製部材を前記木製ダボで連結することを特徴とする。
本発明の木製ダボは、2つの木製部材同士を連結する際に用いられ、別途接着剤を使用する必要がなく、作業性に優れ、かつ、2つの木製部材同士を短い時間で強固に接合させることが可能である。本発明の木製ダボは、簡便な方法で製造することができる。また、本発明の連結方法では、木製ダボを水で濡らすだけで木製ダボの接着層の接着機能を発現させて、2つの木製部材同士を簡単に連結することができる。
(a)はダボ111と連結器具100、200を用いた組立構成物の概略斜視図であり、(b)は組立構成物における天板310と棚板340が側板330に連結された部分を示す断面図である。 連結器具100を説明する図である。 連結器具100を構成する雄型部材の側面図である。 連結器具100を構成する雌型部材を示したものであって、(a)が斜視図、(b)が断面図である。 雄型部材の先端部が雌型部材の開口端部の位置まで挿入された挿入初期状態を示す図である。 雄型部材が雌型部材に部分的に係合した挿入中間状態を示す図である。 雄型部材と雌型部材とが完全に連結した挿入完了状態を示す図である。 連結器具200を構成する雄型部材の側面図である。 連結器具100を用いた連結動作を示したものであって、(a)が連結前の状態を示す断面図、(b)が連結後の状態を示す断面図である。 連結器具200を用いた連結動作を示したものであって、(a)が連結前の状態を示す断面図、(b)が連結後の状態を示す断面図である。
本発明に係る木製ダボは、ダボ本体と、ダボ本体の表面に形成された被覆層とを有する。以下、ダボ本体と被覆層の詳細について説明する。
(ダボ本体)
本発明において、ダボ本体には、一般に知られているダボを適用することができる。材質は、木製であれば特に限定されず、スギ、ヒノキ、マツ、カシ、ラワン、ヒバ、キリ、クスノキなどの木材から適宜選択可能である。ダボ本体の形状は特に限定されず、例えば、円柱形の他、三角柱、四角柱等のn−角柱形(n≧3)が挙げられる。ダボ本体の表面は、凸凹のない面で形成してもよいが、外周面に沿って螺旋状の溝をしたり、長手方向に沿って直線状の溝を複数本形成してもよい。
ダボ本体の大きさは一般に規格化されており、例えば、直径は6mm、8mm、10mm、12mmであり、長さは2cm〜10cmである。連結する木製部材の大きさに合わせて適宜選択することができる。
(被覆層)
本発明において、被覆層は再湿型接着剤を含有する。再湿型接着剤とは、乾燥した状態では接着機能を有しないが、液体で濡らすことで接着機能を再現させることができる接着剤のことである。本発明の被覆層は、水で濡らすことにより接着機能を発現する特性を有する。
被覆層は、ダボ本体の表面全体を覆うように形成されていることが好ましい。ただし、被覆層を介して木製ダボが木製部材と強固に接着することができればよく、被覆層はダボ本体の表面の一部にのみ形成されていてもよい。
再湿型接着剤は、ポリ酢酸ビニルを含有することが好ましい。被覆層を構成する固形分100重量%中、ポリ酢酸ビニルの含有量は80〜95重量%であることが好ましい。ポリ酢酸ビニルの含有量がこの範囲であると、被覆層に水を塗布した際に接着機能が発揮される。
また、再湿型接着剤はポリ酢酸ビニル以外の他のポリマーを含有してもよい。他のポリマ−としては、含フッ素ポリマーが好ましい。含フッ素ポリマーとしては特に限定されないが、例えば、ポリテトラフルオロエチレン、エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体、ポリクロロトリフルオロエチレン、エチレンークロロトリフルオロエチレン共重合体、フッ化エチレン−ポリプロピレン共重合体、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体が挙げられる。取り扱いやすさの観点では、エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体が好ましい。
被覆層を構成する固形分100重量%中、他のポリマーの含有量は5〜20重量%であることが好ましい。再湿型接着剤が上記の他のポリマーを含有することにより、被覆層に水を塗布した後の乾燥が早く、2つの木製部材同士をより短時間で接合させることができる。
なお、再湿型接着剤には、本発明の効果を損なわない範囲で、界面活性剤、増粘剤、防腐剤、防錆剤等を含有させてもよい。界面活性剤としては、例えば、1-(2-ヒドロキシエチル)-5-ニトロ-1H-ピロール-2-カルボキサミドが挙げられる。
(木製ダボ)
本発明の木製ダボは、2つの木製部材同士を連結する連結部材である。木製ダボの表面に水を塗布すると、表面に形成されている被覆層が接着機能を発揮する。この状態で、木製部材に設けられたダボ穴に本発明の木製ダボを嵌入すると、木製ダボと木製部材とが互いに接着する。また、木製ダボの表面に水を塗布すると、木製ダボが水を吸収し、膨潤する。ダボ穴に木製ダボが嵌入された後、木製ダボが膨潤することで、ダボ穴に対して木製ダボが緊密に接触する結果として、木製部材同士をより強固に接合することができる。
本発明において、木製ダボの形状は、ダボ本体の形状を維持したものであることが好ましい。すなわち、ダボ本体の表面に溝が形成されている場合、木製ダボの表面も溝が形成された状態にある。木製ダボの表面には、外周面に沿って螺旋状の溝が形成されていてもよく、長手方向に沿って直線状の溝が複数本形成されていてもよい。木製ダボに溝が形成されていると、木製ダボをダボ穴へ挿入しやすくなる。また、接着面積が大きくなるため、木製部材との接着強度が増加する。
(木製ダボの製造方法)
本発明の木製ダボの製造方法は、再湿型接着剤を含む水溶液を作製する工程と、水溶液をダボ本体の表面に塗布する工程と、塗布されたダボ本体を乾燥させて、ダボ本体の表面に再湿型接着剤を含有する被覆層を形成する工程とを含む。以下、各工程について説明する。
(再湿型接着剤を含む水溶液を作製する工程)
まず、再湿型接着剤と所定量の水とを混合することにより、再湿型接着剤を含む水溶液を作製する。水溶液の濃度は、3〜5%であることが好ましい。再湿型接着剤と水との混合方法は特に限定されず、再湿型接着剤を入れた容器に水を加えてもよいし、水を入れた容器に再湿型接着剤を加えてもよい。
(水溶液をダボ本体の表面に塗布する工程)
次に、作製した水溶液をダボ本体の表面に塗布する。塗布方法は特に限定されず、例えば、ディップコート法、スピンコート法、スプレー法等が挙げられる。ディップコート法であれば、再湿型接着剤を含む水溶液を作製した後、水溶液の入った容器へそのままダボ本体を投入することにより、簡単に塗布することができる。
(塗布されたダボ本体を乾燥させて、ダボ本体の表面に再湿型接着剤を含有する被覆層を形成する工程)
次に、塗布されたダボ本体を乾燥させる。乾燥方法は特に限定されず、例えば、自然乾燥、熱風乾燥、減圧乾燥等が挙げられる。なお、塗布されたダボ本体を乾燥させる前に、脱水装置を用いて脱水処理を行ってもよい。脱水処理は、例えば、2〜4分間行われる。あらかじめ脱水処理を行うことにより、乾燥時間を短縮させることができる。脱水処理後の乾燥は、例えば、140〜160℃で35〜60分間行われる。乾燥後、ダボ本体の表面に再湿型接着剤を含有する被覆層が形成される。
(2つの木製部材の連結方法)
本発明の連結方法は、2つの木製部材を木製ダボで連結する連結方法であって、2つの木製部材のそれぞれにダボ穴を設け、木製ダボの被覆層を水で濡らして、被覆層の接着機能を発現させた後に、2つの木製部材のそれぞれに設けられたダボ穴に木製ダボを嵌入することによって2つの木製部材を木製ダボで連結するという方法である。
ダボ穴は、木製ダボの大きさ及び形状を考慮して、木製部材の適当な場所に設けるのが好ましい。木製ダボの被覆層を水で濡らす方法は特に限定されず、例えば、水の入った容器に浸漬させることによって行われる。浸漬時間が長すぎると、被覆層から再湿型接着剤の成分が流れ出てしまうおそれがある。
本発明に係る木製ダボは、表面に再湿型接着剤を含有する被覆層を有する。これにより、木製ダボを水で濡らすと、被覆層が接着機能を発揮する。木製部材に設けられたダボ穴に接着剤を注入することなく、水で濡らした木製ダボをダボ穴に嵌入するのみで、木製ダボと木製部材とを互いに接着させることができる。別途接着剤を使用する必要がなく、適量の接着成分が木製ダボの表面に存在しているため、余分な接着剤で周囲を汚すこともなく、作業性に優れている。また、本発明に係る木製ダボは、ダボ穴に木製ダボを嵌入する前に水で濡らすことにより、ダボ穴に木製ダボが嵌入された状態で木製ダボが膨潤し、木製ダボと木製部材との密着度が高まり、木製部材同士をより強固に接合させることができる。さらに、従来、ダボ穴に注入した接着剤が固化するまで相当な時間を要していたが、本発明に係る木製ダボを用いれば、乾燥が早いため、2つの木製部材同士を短時間で接合させることができる。また、本発明の木製ダボは、水さえあれば使用可能であり、乾燥が早いため特別な乾燥装置等が必要なく、非常に簡単に木製部材同士を連結させることができる。
以下、実施例及び比較例に基づいて、本発明のダボの好適な実施の形態を具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
(1)木製ダボの作製
[実施例1]
再湿型接着剤(製品名「BS5640」、中山市金▲城▼▲膠▼▲業▼有限公司社製)200gと水0.1Lを混合し、水溶液を作製した。水溶液の入った容器中に、1000本のダボ本体(直径6〜15mm、長さ40mm)を投入した。3分間脱水処理を行った後、140℃で35分間乾燥させ、表面に被覆層を有する木製ダボを得た。このときの被覆層は、手で触ってもべたつかず、非粘着性であった。
[比較例1]
被覆層を有しない未処理の木製ダボを用意した。
(2)試験結果
実施例1の木製ダボを用いた場合には、比較例1の木製ダボを用いた場合と比較して、2つの木製部材同士を短い時間で接合させることができた。また、接合強度は、実施例1と比較例1とでは同等であった。
以上より、本発明の木製ダボは、表面に再湿型接着剤を含有する被覆層を有することにより、2つの木製部材同士を短い時間で強固に接合させることができることが分かった。また、別途接着剤を使用する必要がなく、作業性に優れる。
(ダボを用いた組立構成物)
次に、本発明のダボを用いた組立構成物の好ましい実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下に示す実施の形態は一つの例示であり、本発明の範囲において種々の形態をとりうる。
図1(a)、(b)は、本発明の木製ダボ(以下、「ダボ」ともいう。)111及び後述する連結器具100、200を用いた組立構成物300の要部を示したものであって、図1(a)が組立構成物300を斜め後方から見た斜視図であり、図1(b)が、図1(a)の組立構成物300における天板310と棚板340が側板330に連結された部分を示す断面図である。
図1(a)、(b)に示す組立構成物300は、組立式の家具、例えば棚の場合を示しており、この棚は複数の木製部材(組立構成部材)310、320、330、340を組み立てて互いに連結することにより構築されている。
具体的には、組立構成物300は、天板310と、底板(図示せず)と、背板320と、側板330、330と、棚板340とを備える。天板310および底板の長辺側の端面に背板320が連結されており、天板310および底板の短辺側の両サイドの側端面に側板330、330が連結されており、両側板330、330に棚板340が連結されている。
図1(a)に示す組立構成物300では、ダボ111と連結器具100は、側板330と棚板340との連結、天板310と背板320との連結、背板320と側板330との連結に用いられる。ダボ111と連結器具100を取り付ける位置は特に限定する必要はない。しかしながら、背板320の角部C近傍に角部Cを挟んで配置された2つの連結器具100と当該角部Cとを結んだ一点鎖線の仮想線により形成された三角形が、直角二等辺三角形となることが、組立構成物300の耐久性および耐震性の観点から好ましい。
また、図1(b)に示すように、連結器具200は、天板310と側板330との連結、側板330と棚板340との連結に用いられる。連結器具200を取り付ける位置は特に限定する必要はない。
次に、連結器具100、200について詳細に説明する。
図2は、連結器具100を説明する図である。図3は、連結器具100の雄型部材の側面図である。図4(a)、(b)は、連結器具100を構成する雌型部材を示したものであり、(a)が雌型部材の斜視図であり、(b)が雌型部材の軸線に沿った断面図である。
[連結器具]
図2に示すように、連結器具100は、雄型部材1と雌型部材5とを備える。連結器具100は、例えば組立家具における複数の木製部材を組み合わせて連結する際に用いられるものである。雄型部材1および雌型部材5は、例えばナイロンなどの合成樹脂、金属材料や木材等により形成することが可能であるが、特に素材には限定されない。
(雄型部材)
雄型部材1は、雌型部材5に挿入されて嵌合して連結されるものである(図7参照。)。図3に示すように、雄型部材1は、頭部10と、当該頭部10に一体に形成された軸部11とを備えている。
頭部10は、平面視円形の部位であり、軸部11よりも大きな直径を有している。頭部10は、軸部11と対向する側とは反対側の面が、外方へ膨らんで球面状に形成された球面部10aを有している。この球面部10aは、雄型部材1を雌型部材5に向かって挿入する際に作業者の指で押下される接触面となる。
軸部11は、雌型部材5に嵌挿されて係合する円柱状の部位である。軸部11は、その先端部14が湾曲状(ドーム状)に形成されている。
軸部11は、頭部10から所定の間隔をあけた外周面の部分に、径方向の外方へ円弧状に膨らんだ複数の凸部12a〜12dを有する。凸部12a〜12dは、軸部11と一体に形成されている。
凸部12a〜12dは、軸線X1を中心として全周にわたって形成されており、軸線X1方向において互いに所定の間隔だけ離間した位置に配置されている。軸部11の凸部12a〜12dおよび先端部14以外の部分は、所定の外径OD1を有し、凸部12a〜12dにおける最大外径OD2は、軸部11の外径OD1よりも大きい(OD1<OD2)。
軸部11の先端部14には、その先端から軸線X1に沿って頭部10へ向かって形成された溝(以下、これを「スリット」ともいう。)13が設けられている。軸部11の先端部14は、このスリット13によって2つの分離部14a、14bに二分されている。なお、スリット13の存在により、4つの凸部12a〜12dのうち、先端部14側の2つの凸部12a、12bは、スリット13を形成した位置には存在しないが、この場合も、「軸線X1を中心として全周にわたって形成されている」ものと考えることとする。
(雌型部材)
図4(a)、(b)に示すように、雌型部材5は、有底円筒形状を有し、雄型部材1の軸部11が挿入されるものである。雌型部材5は、その外周面が、軸線X2に対して所定の角度で底部52に向かって軸線X2に近づくように斜めに形成された複数の傾斜面51aと、軸線X2に対して垂直な角度で形成された複数の垂直面51bとを交互に連結した形状を有する。すなわち、雌型部材5の外周面には、複数の傾斜面51aおよび複数の垂直面51bにより複数の段部が軸線X2に沿って形成されている。
雌型部材5は、その内周面に、雄型部材1の軸部11が挿入される挿入孔53を有する。挿入孔53は、軸部11の外径OD1よりも僅かに大きな内径ID1を有する(OD1<ID1)。
挿入孔53において、底部52とは反対側の上方開口端部には、上方に向かうに連れて軸線X2から次第に離れるように斜めに形成された傾斜面54aが形成されている。この傾斜面54aは、雌型部材5の挿入孔53に対する雄型部材1の挿入時に、当該雄型部材1の軸部11を底部52へ向かって導く案内部位54となる。案内部位54は、軸線X2に沿った断面形状が略円錐台状に形成されている。
また、挿入孔53が形成された雌型部材5の内側の面(以下、これを「内周面」ともいう。)には、軸線X2に沿った断面において径方向へ窪んで円弧状に形成された複数の凹部55a〜55cが形成されている。凹部55a〜55cは、軸線X2を中心として全周にわたって形成されている。凹部55a〜55cは、軸線X2方向に所定の間隔を置いて配置されている。凹部55a〜55cの間隔は、軸部11の凸部12a〜12cの間隔と同じである。
これらの凹部55a〜55cにおける最大内径ID2は、挿入孔53の内径ID1よりも大きい(ID2>ID1)。凹部55a〜55cにおける最大内径ID2は、軸部11の凸部12a〜12dにおける最大外径OD2とほぼ同じ大きさ、またはそれ以下であることが好ましい(ID2≦OD2)。ただし、これに限るものではなく、凹部55a〜55cにおける最大内径ID2は、軸部11の凸部12a〜12dにおける最大外径OD2とほぼ同じ大きさ、またはそれより大きくてもよい(ID2≧OD2)。雄型部材1および雌型部材5の連結状態において、凹部55a〜55cは、軸部11の凸部12a〜12cと対応しており、互いに面接触する部分である。雌型部材5の凹部55a〜55cは、雄型部材1の軸部11の凸部12a〜12cと係合する係合部位55となる。
雌型部材5の底部52の側には、凹部55aと連続して、凹部55a〜55cにおける最大内径ID2と同じ内径を有する内周面56aが形成されている。この内周面56aは、雄型部材1の軸部11の先端部14が挿入されて収容される収容部位56となる。
雄型部材1の軸部11は、雌型部材5の案内部位54から挿入され、係合部位55、および、収容部位56に対して嵌挿される。つまり、雌型部材5の案内部位54、係合部位55、および、収容部位56が雌型部材5の軸部11を挿入して嵌合するための嵌挿部となる。
雌型部材5の底部52には、その中心に案内部位54側へ向かって突出した円柱状の突出ピン57が当該底部52と一体に形成されている。突出部としての突出ピン57は、その直径が一定の円柱部分57aと、当該円柱部分57aの先端側から直径が次第に縮径するテーパ部分57bとを有する。
突出ピン57は、凹部55aに到達する程度の長さを有しているが、雄型部材1の軸部11の先端部14のスリット13の深さよりも短く形成されている。ただし、これに限るものではなく、突出ピン57の長さは、スリット13の深さに応じて任意に変更可能である。突出ピン57の円柱部分57aの直径Dは、スリット13の幅Wと同じか、または、それよりも僅かに大きく形成されている(W≦D)。
[雄型部材と雌型部材との連結]
次に、図2、図5乃至図7を用いて、雄型部材1と雌型部材5とが連結する際の動作について説明する。図2は、雄型部材1が雌型部材5に挿入される前の状態を示す。図5は、雄型部材1の先端部14が雌型部材5の開口端部の位置まで挿入された挿入初期状態を示す図である。図6は、雄型部材1が雌型部材5に部分的に係合した挿入中間状態を示す図である。図7は、雄型部材1と雌型部材5とが完全に連結した挿入完了状態を示す図である。
連結器具100において、雄型部材1を雌型部材5に連結する場合、図2に示すように、雄型部材1の軸部11を雌型部材5に挿入方向Aすなわち軸線X1、X2に沿って挿入する。
挿入方向Aに沿って雄型部材1を雌型部材5に挿入すると、図5に示すように、まず軸部11の最先端に設けられた凸部12aが、案内部位54の傾斜面54aに接触する。雄型部材1の軸線X1と雌型部材5の軸線X2とが一致しない状態で雄型部材1が雌型部材5に挿入された場合であっても、軸部11はその凸部12aにおいて、案内部位54の傾斜面54aに接触しながら挿入される。かくして、雄型部材1は、雌型部材5の軸線X2に対するずれが吸収されながら雌型部材5に挿入され、当該雄型部材1は雌型部材5に対してセンタリングされた状態になる。
雄型部材1は、センタリングされた状態において、2つの分離部14a、14bがその先端側においてスリット13を閉鎖するように互いに近付くように変形する。かくして、軸部11は、凸部12a、12bにおける最大外径OD2が、挿入孔53の内径ID1に近づくので、雄型部材1の雌型部材5に対する挿入が滑らかになって促進される。
挿入方向Aにおいて、さらに雄型部材1を挿入すると、図6に示すように、軸部11の最先端側の凸部12aが嵌挿部の凹部55cと係合する。このとき、凸部12a〜12dの最大外径OD2と、凹部55a〜55cの最大内径ID2とはほぼ同じ大きさであるので、軸部11において弾性変形された分離部14a、14bは元の状態に復元される。この状態において、軸部11のスリット13は、雌型部材5の突出ピン57と向かい合った状態にある。
挿入方向Aにおいて、さらに雄型部材1を挿入すると、図7に示すように、軸部11のスリット13に突出ピン57が挿入される。スリット13に突出ピン57が挿入されるに連れて、突出ピン57のテーパ部分57bに続いて円柱部分57aがスリット13に嵌挿される。雄型部材1の挿入がさらに進むと、軸部11の最先端側の凸部12aが凹部55aと係合し、凸部12bが凹部55bと係合し、凸部12cが凹部55cと係合し、凸部12dが案内部位54の傾斜面54aと接触する。
ここで、スリット13の幅Wは、突出ピン57の円柱部分57aの直径Dよりも小さいため(W<D)、スリット13と円柱部分57aとの間にしまりばめが形成される。さらに、軸部11の分離部14a、14bは雌型部材5の内周面に向かって押し拡げられるため、軸部11の先端側の凸部12a、12bと凹部55a、55bとの係合状態が一段と強固になる。
また、雄型部材1における軸部11の凸部12a〜12d、および、雌型部材5の凹部55a〜55cは、断面が互いに円弧状に形成されているため、雌型部材5に対する雄型部材1の挿入操作が容易となる。また、連結器具100においては、雄型部材1における軸部11の凸部12a〜12dと雌型部材5の凹部55a〜55cとの係合状態を段階的に嵌合または解除しながら雌型部材5と連結したり、当該雌型部材5から引き抜くことができるので、連結および引き抜きはいずれも、雄型部材1および雌型部材5を双方ともに損傷させることなく、簡単に行うことができる。
また、軸部11の凸部12a〜12dおよび雌型部材5の凹部55a〜55cが、軸線X1、X2に沿って複数設けられていることにより、雄型部材1および雌型部材5の連結状態を強固にするとともに、連結状態が容易に解除されることを防止することができる。
雄型部材1と雌型部材5とが、凸部12aおよび凹部55cの1箇所で係合した場合よりも、凸部12a、12b及び凹部55c、55bの2箇所で係合した場合、また、凸部12a〜12cおよび凹部55c〜55aの3箇所で係合した場合の方が連結力は指数関数的に増大する。
次に、図8を用いて連結器具100の変形例である連結器具200について説明する。以下では、連結器具100と異なる部分についてのみ説明し、連結器具100と同じ構成については、同一符号を付して説明を省略する。図8は、連結器具200の雄型部材3の側面図である。なお、連結器具200は、連結器具100の雄型部材1に代えて図8に示す雄型部材3と、連結器具100の雌型部材5とを備えている。雌型部材5については、連結器具100と同じ構成であるため説明を省略する。
連結器具200の雄型部材3は、軸線X3に沿った軸部11と、当該軸部11よりも直径の大きな円柱部31を有する。円柱部31は、軸部11との間に円柱部31よりも直径の大きなフランジ部32を有する。円柱部31は、連結器具200を用いて互いに組み立てられる2つの板材の一方の木製部材(図10に示す棚板340)に嵌め込まれている。
円柱部31の外周面は、軸線X3に対して所定の角度で軸部11とは背向する方向に向かって軸線X3に近づくように斜めに形成された傾斜面31aと、軸線X3に対して垂直な角度で形成された垂直面31bとを有する。すなわち、円柱部31の外周面には、複数の傾斜面31aおよび複数の垂直面31bにより複数の段部が軸線X3に沿って形成されている。
なお、雄型部材3は、連結器具100の雄型部材1と同様に、軸部11と一体に形成された複数の凸部12a〜12dを有している。この凸部12a〜12dは、雄型部材1と同一の構成であるため、ここではその説明を省略する。
次に、図9及び図10を参照して、連結器具100、200の連結工程について説明する。図9は、連結器具100を用いた連結動作の説明に供する図である。図9(a)は2つの組立構成部材310、320が連結される前の状態を示す断面図であり、図9(b)は一方の組立構成部材310と他方の組立構成部材320とが連結された後の連結状態を示す断面図である。図10は、連結器具200を用いた連結動作の説明に供する図である。図10(a)は2つの組立構成部材330、340が連結される前の状態を示す断面図であり、図10(b)は一方の組立構成部材330と他方の組立構成部材340とが連結された後の連結状態を示す断面図である。なお、以下に説明する連結工程は、実際の組立構成物300の組立手順と必ずしも一致するものではない。
まず、図9(a)、(b)を用いて、天板310と背板320との連結工程について説明する。ここで、天板310には、雌型部材5が予め埋め込まれて固定されており、案内部位54の傾斜面54aが表面に露出している。
背板320と天板310とを組み合わせたときの当該天板310の雌型部材5と整合する位置には、雄型部材1の軸部11が挿通される挿通孔321が形成されている。挿通孔321の直径は、軸部11の凸部12a〜12dの最大外径OD2よりも僅かに大きいが頭部10の直径よりも小さい。
背板320の挿通孔321を天板310に嵌め込まれた雌型部材5に対応させた状態で、雄型部材1の頭部10が背板320に当接するまで当該雄型部材1を雌型部材5の嵌挿部(案内部位54、係合部位55、収容部位56)に挿入する。かくして、天板310および背板320を工具を用いることなく簡単、短時間、かつ強固に連結することができる。
また、挿入時に雄型部材1の軸部11の凸部12a〜12dは、雌型部材5の嵌挿部の凹部55a〜55cと段階的に係合していくので、凸部12a〜12dと凹部55a〜55cとが段階的に係合する手応えが組立作業員に感覚的に伝わる。これにより、組立作業者は、雄型部材1と雌型部材5との係合が完了したことを認識することができる。
続いて、図10(a)、(b)を用いて、側板330と棚板340との連結工程について説明する。側板330には、雌型部材5が予め埋め込まれて固定されていて、棚板340には、雄型部材3の円柱部31が予め埋め込まれて固定されている。
側板330及び棚板340にはそれぞれ、ダボ111を収容するダボ穴(図示せず)が形成されている。被覆層を水で濡らしたダボ111の一部分が、棚板340に形成されているダボ穴(図示せず)に嵌入された状態において、棚板340から露出しているダボ111の他の部分は、雄型部材1の軸部13よりも棚板340から離れる方向に突出している。したがって、側板330と棚板340とを連結する際に、雄型部材3の軸部13が雌型部材5の嵌挿部に挿入される前に、ダボ111の他の部分が側板330に形成されているダボ穴に挿入されるので、側板330と棚板340と連結される適切な位置を容易に決定することができる。
棚板340に埋め込まれた雄型部材3のうち当該棚板330から露出した軸部11を、側板330と棚板340とが当接するまで雌型部材5の嵌挿部に挿入する。これだけの簡単な操作で側板330および棚板340を短時間、かつ強固に連結することができる。なお、雄型部材3を側板330に埋め込んで、雌型部材5を天板310または棚板340に埋め込んでもよい。
ダボ111は、被覆層が接着機能を発現することによって、側板330及び棚板340に形成されているダボ穴内で接着固化することにより、連結器具200の雄型部材3と雌型部材5との係合力と相俟って、側板330と棚板340とをより堅固に連結することができる。
因みに、雄型部材1については、作業者が頭部10を掴んで雌型部材5から引き抜くだけで、背板320と側板330との連結状態を容易に解除することができる。このとき、雄型部材1の軸部11の凸部12a〜12dと、雌型部材5の凹部55a〜55cとの嵌合状態が解消されるだけなので、雄型部材1および雌型部材5が破損することもない。
雌型部材5については、側板330に固定されているため、作業者が棚板340から側板330を引き離すだけで、雄型部材3の軸部11の凸部12a〜12dと、雌型部材5の凹部55a〜55cとの嵌合状態が解消され、側板330と棚板340との連結状態を容易に解除することができる。この場合も、雄型部材3および雌型部材5が破損することはない。
因みに、雌型部材5は、雄型部材1、3が引き抜かれる際、垂直面51bが側板330に引っ掛かっている。そのため、雄型部材1、3の引抜きと共に側板330が破壊されることが防止される。
なお、連結器具100、200において、雄型部材1、3はスリット13を備え、雌型部材5は突出ピン57を備えていたが、これに限られない。例えば、連結器具100、200において雄型部材1、3および雌型部材5相互の強固な係合力により所望の連結状態が達成されるのであれば、スリット13を有していない雄型部材、および、突出ピン57を有していない雌型部材を備えた連結器具であってもよい。
また、連結器具100を側板330と棚板340との連結に用いることもでき、また、連結器具200を天板310と背板320との連結に用いることもできる。なお、各板材、特に天板310と側板330、330との組付け方法は上記のものに限定されず、例えば天板310を側板330、330に載置して組み付けるようにしてもよい。
上記実施形態では、雄型部材1、3は4つの凸部12a〜12dを有し、雌型部材5は3つの凹部55a〜55cを有していたが、これに限定されない。凸部および凹部の数はそれぞれ自由に変更することができ、例えば凸部および凹部を同じ数だけ設けてもよいし、凹部の数を凸部の数より多くしてもよい。
さらに、軸部11に形成した凸部12a〜12dの断面形状は円弧形状に限られず、矩形状、三角形状などの他の形状であってもよく、これに応じて凹部55a〜55cの形状についても適宜設計変更することができる。また、凸部12aは、全周にわたって形成されている場合だけでなく、周方向において独立した半球形状の凸部として複数個設けられていてもよい。
雄型部材1、3の軸部11は、円柱状に限られず角柱状であってもよく、特に限定されない。また、突出ピン57は、円柱状に限られず円錐状、角柱状、角錐状であってもよく、特に限定されない。
組立構成物300は、少なくとも2つの組立構成部材を連結してなるものであれば棚に限られず、引き出し、化粧台、食器棚、書棚、机、椅子、テーブル、ベッド、チェスト、テレビ台、オーディオラック、スピーカー台、パソコンラック等のその他種々の組立構成物であってもよい。
1、3 雄型部材
10 頭部
11 軸部
12a〜12d 凸部
13 スリット
14 先端部
14a、14b 分離部
5 雌型部材
51a 傾斜面
51b 垂直面
52 底部
53 挿入孔
54 案内部位
55 係合部位
55a〜55c 凹部
56 収容部位
57 突出ピン(突出部)
100、200 連結器具
111 ダボ
300 組立構成物
310 天板(組立構成部材)
320 背板(組立構成部材)
330 側板(組立構成部材)
340 棚板(組立構成部材)

Claims (7)

  1. 木材からなるダボ本体と、
    前記ダボ本体の表面に形成された、再湿型接着剤を含有する被覆層とを有することを特徴とする木製ダボ。
  2. 前記被覆層は、水で濡らすことにより接着機能を発現する特性を有することを特徴とする、請求項1に記載の木製ダボ。
  3. 2つの木製部材同士を連結するための連結部材であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の木製ダボ。
  4. 前記再湿型接着剤は、ポリ酢酸ビニルを含有することを特徴とする、請求項1から3のいずれか1項に記載の木製ダボ。
  5. 前記再湿型接着剤は、ポリ酢酸ビニル及びエチレン−テトラフルオロエチレン共重合体を含有することを特徴とする、請求項1から3のいずれか1項に記載の木製ダボ。
  6. 再湿型接着剤を含む水溶液を作製する工程と、
    木材からなるダボ本体の表面に前記水溶液を塗布する工程と、
    塗布された前記ダボ本体を乾燥させて、前記ダボ本体の表面に前記再湿型接着剤を含有する被覆層を形成する工程とを含むことを特徴とする木製ダボの製造方法。
  7. 2つの木製部材を木製ダボで連結する連結方法であって、
    前記木製ダボは、木材からなるダボ本体と、前記ダボ本体の表面に形成された、再湿型接着剤を含有する被覆層とを有しており、
    前記2つの木製部材のそれぞれにダボ穴を設け、
    前記被覆層を水で濡らして、前記被覆層の接着機能を発現させた後に、前記2つの木製部材のそれぞれに設けられたダボ穴に前記木製ダボを嵌入することによって前記2つの木製部材を前記木製ダボで連結することを特徴とする連結方法。
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