JP2018083323A - 樹脂製組立品および樹脂製組立品の製造方法 - Google Patents

樹脂製組立品および樹脂製組立品の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】流路半径方向の製品体格抑制と流路への溶着バリのはみ出し抑制とが図れる樹脂製組立品および樹脂製組立品の製造方法を提供する。【解決手段】樹脂製組立品6は、樹脂製の第1部材1と、外側筒状部22を有する樹脂製の第2部材2と、を備える。第2部材2は、外側筒状部22において第1部材1と溶着接合された溶着部5によって第1部材1と接合した状態で内部に流路4を形成している。第1部材1は、外側筒状部22に対して内側で流路4の軸方向に嵌め合った状態で第2部材2と溶着接合された溶着部5が形成されている内側筒状部12を有する。樹脂製組立品6は、少なくとも内側筒状部12と外側筒状部22とによって溶着部5の形成初期から形成後にわたって流路4に対して閉じるように設けられ、かつ溶着部5に対して流路4の軸方向に沿うように隣接している第1閉空間224を備える。【選択図】図2

Description

この明細書における開示は、超音波溶着によって接合される樹脂製組立品および樹脂製組立品の製造方法に関する。
従来、樹脂製部品同士を超音波溶着によって接合する場合には溶融した樹脂によってバリが発生するために、バリを受ける構造を備える樹脂製部品が知られている。このような構造を備える樹脂製部品の場合、溶着初期の段階では流路側のバリ受け部は閉じられていないため、溶着の過程でバリ受け部の開口部からバリがはみ出してしまうことがある。
溶着初期の段階で、流路側のバリ受け部を閉じた構成とする技術は、特許文献1、特許文献2に開示されている。
特許文献1は、第1部材に形成された環状溝の溶着面とこれに対向する第2部材の環状壁部の先端面とを超音波振動によって溶着させる接合構造を開示している。この接合構造は、先細り状である環状壁部の先端の両側に溶融樹脂を蓄えることが可能な保持溝を備えている。環状壁部の先端の両側に形成された保持溝は、環状溝を形成する外側環状突起と内側環状突起とが環状壁部に接するような寸法関係であることによって、保持溝にはみ出たバリがさらに保持溝から外にはみ出すことを防止している。保持溝と保持溝に嵌る環状壁部とは流路の周りに環状に設けられている。
特許文献2は、第1の構成部材における溶着部とこれに対向する第2の構成部材の端面とを超音波振動によって溶着させる接合構造を開示している。この接合構造は溶着部の両側に溶融樹脂を蓄えることが可能な隙間を備えている。この隙間に対して溶着部とは反対側には、第1の構成部材に形成された第1の突設部が第2の構成部材に形成された第1の凹部に嵌る嵌合構成が設けられている。この嵌合構成によって、隙間にはみ出たバリがさらに隙間から外にはみ出すことを防止している。第1の突設部、溶着部、溶着部の両側の隙間、および第2の突設部は、流路の周りに環状に設けられている。
特開昭62−221526号公報 特開2004−351839号公報
特許文献1、特許文献2のいずれの構造においても、溶着される部分とバリのはみ出しを防止するための仕切り壁とが、流路に対して径外方向に並ぶように設けられている。この構成によれば、溶着バリのはみ出しを防止できるが、流路の半径方向について製品体格が大きくなるという問題がある。
このような課題に鑑み、この明細書における開示の目的は、流路半径方向の製品体格抑制と流路への溶着バリのはみ出し抑制とが図れる樹脂製組立品および樹脂製組立品の製造方法を提供することである。
この明細書に開示された複数の態様は、それぞれの目的を達成するために、互いに異なる技術的手段を採用する。また、特許請求の範囲およびこの項に記載した括弧内の符号は、ひとつの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例であって、技術的範囲を限定するものではない。
開示された樹脂製組立品のひとつは、樹脂製の第1部材(1,101,201)と、外側筒状部(22,22A)を有し、外側筒状部において第1部材と溶着接合された溶着部(5)によって第1部材と接合した状態で内部に流路(4)を形成している樹脂製の第2部材(2,102,202)と、を備え、
第1部材は、外側筒状部に対して内側で流路の軸方向に嵌め合った状態で、第2部材と溶着接合された溶着部(5)が形成されている内側筒状部(12,12A)を有しており、
少なくとも内側筒状部と外側筒状部とによって溶着部の形成初期から形成後にわたって流路に対して閉じるように形成され、かつ溶着部に対して流路の軸方向に沿うように隣接している第1閉空間(224,224A)を備える。
この樹脂製組立品によれば、少なくとも内側筒状部と外側筒状部とによって形成されている第1閉空間は、溶着部の形成初期から形成後にわたって流路に対して閉じた空間であるので、溶着部を形成する過程で発生する溶着バリは第1閉空間に蓄えられる。これにより、溶着部を形成する過程で溶着バリが流路にはみ出すことを抑えることができる。さらに第1閉空間と溶着部とが流路の軸方向に沿うように隣接するので、樹脂製組立品の体格が流路半径方向に大きくなることを抑えることができる。以上によれば、流路半径方向の製品体格抑制と流路への溶着バリのはみ出し抑制とが図れる樹脂製組立品を提供できる。
開示された樹脂製組立品の製造方法のひとつは、組み合わされて内部に流路(4)を形成する樹脂製の第1部材(1,101,201)と樹脂製の第2部材(2,102,202)とを接合する樹脂製組立品(6,106,206)の製造方法である。この製造方法は、第1部材および第2部材の溶着部(5)となる部位に対して流路の軸方向に沿うように並び、かつ流路と溶着部との間に閉じられた第1閉空間(224,224A)を形成するように、第1部材と第2部材とを嵌め合わせる設置工程と、第1部材と第2部材とで第1閉空間を形成したまま、第1部材を流路の軸方向に加圧しながら溶着部に超音波振動を加えて第1部材と第2部材とを溶着接合する溶着工程と、を含む。
この製造方法によれば、設置工程において流路と溶着部との間に流路に対して閉じた第1閉空間を形成し、第1閉空間を形成したまま溶着工程を行うので、次の溶着工程の初期から終了までにかけて、発生する溶着バリを第1閉空間に蓄えることができる。これにより、溶着工程で溶着部を形成する際に溶着バリが流路にはみ出すことを抑えることができる。設置工程では、さらに第1閉空間と溶着部とが流路の軸方向に沿うように第1部材と第2部材とを嵌め合わせるので、樹脂製組立品の体格が流路半径方向に大きくなることを抑えることができる。以上の製造方法によれば、流路半径方向の製品体格抑制と流路への溶着バリのはみ出し抑制とが図れる樹脂製組立品を提供できる。
第1実施形態の樹脂製組立品について、溶着部の形成初期における、第1部材の内側筒状部と第2部材の外側筒状部との位置関係を示した部分断面図である。 第1実施形態の樹脂製組立品について、溶着部の形成後における、内側筒状部と外側筒状部の接合状態を示した部分断面図である。 第2実施形態の樹脂製組立品について、溶着部の形成初期における、第1部材の内側筒状部と第2部材の外側筒状部との位置関係を示した部分断面図である。 第2実施形態の樹脂製組立品について、溶着部の形成後における、内側筒状部と外側筒状部の接合状態を示した部分断面図である。 第3実施形態の樹脂製組立品について、溶着部の形成初期における、第1部材の内側筒状部と第2部材の外側筒状部との位置関係を示した部分断面図である。 第3実施形態の樹脂製組立品について、溶着部の形成後における、内側筒状部と外側筒状部の接合状態を示した部分断面図である。
以下に、図面を参照しながら本開示を実施するための複数の形態を説明する。各形態において先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において構成の一部のみを説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した他の形態を適用することができる。各実施形態で具体的に組み合わせが可能であることを明示している部分同士の組み合わせばかりではなく、特に組み合わせに支障が生じなければ、明示していなくても実施形態同士を部分的に組み合わせることも可能である。
(第1実施形態)
第1実施形態に係る樹脂製組立品6について、図1および図2を参照しながら説明する。樹脂製組立品6は、樹脂製の第1部材1と樹脂製の第2部材2とを接合して組み立てられた製品であり、第1部材1および第2部材2の内部に流路4を形成している。樹脂製組立品6は、超音波接合による溶着部5を有する。第1部材1、第2部材2は、超音波溶着接合が可能な材質の樹脂によって形成されている。樹脂製組立品6は、内部に流路を有するあらゆる製品に適用可能であり、一例として、内部に蒸発燃料、オイル、冷媒等が流通し、流量を調整可能な装置、継手部材、配管等に適用することができる。
第1部材1は、内部に流路4を有し流路軸4Pに沿って延びる流路筒部10と、流路筒部10の一端から外側に突出するフランジ部11と、フランジ部11から流路軸4Pに沿うように突出する内側筒状部12と、を備えて形成されている。内側筒状部12は、流路筒部10よりも外径が大きく、フランジ部11の外周縁111よりも流路軸4Pに近い内側で流路筒部10とは反対方向に突出する形状である。内側筒状部12の先端は開口端である。
第2部材2は、内部に流路4を有し流路軸4Pに沿って延びる流路筒部20と、流路筒部20の一端から外側に延びるフランジ部23と、フランジ部23から流路軸4Pに沿うように突出する二重の外側筒状部22および内側筒状部21と、を備えて形成されている。内側筒状部21の先端は開口端である。外側筒状部22は、内側筒状部21との間に、流路軸4P周りの環状の溝部231を形成するように内側筒状部21よりも外側においてフランジ部23から流路筒部20とは反対方向に突出する形状である。外側筒状部22の先端は開口端である。外側筒状部22は、第1部材1の内側筒状部12よりも外径が大きくなるように形成されている。外側筒状部22は、外側筒状部22の内径が内側筒状部12の外径よりも若干小さくなるように形成されている。内側筒状部21は内側筒状部21の外径が内側筒状部12の内径と同等になるように形成されている。
外側筒状部22は、開口端である先端部に、他の部位よりも厚さ寸法が小さい薄肉部223を有している。薄肉部223は、外側筒状部22における薄肉部223以外の部位に対して外径が同等であるが内径が大きくなるように形成されている。したがって、薄肉部223は、薄肉部223の内径が内側筒状部12の外径よりも大きくなるように形成されている。内側筒状部21は内側筒状部21の軸方向長さが外側筒状部22の軸方向長さよりも小さくなるように形成されている。溝部231の軸方向深さは、内側筒状部21の軸方向長さと同等である。
上記構成により、第1部材1と第2部材2とを流路軸4Pを合わせた状態で接合する際には、図1に示すように、内側筒状部12が内側筒状部21と外側筒状部22との間に嵌るようになる。このとき、内側筒状部12の外周面121は、外側筒状部22の内周面221よりも径外側に位置するので、内側筒状部12の外周縁と外側筒状部22の内周縁とが流路4に軸方向に沿うように重なる関係になる。この重なり部分における軸方向端部には、第1部材1および第2部材2が嵌まり合う嵌合部が形成されている。この嵌合部は、溶着開始時における第1部材1と第2部材2を適正に位置決めして、位置ずれを防止するためのガイド機構として機能する。この重なり部分は、溶着工程において超音波溶着機3によって溶融されて、互いに溶着接合された溶着部5となる。
超音波溶着の際には、溶融した樹脂によるバリが発生する。内側筒状部12の外周縁と外側筒状部22の内周縁との重なり部分が嵌合部によって位置決めされた状態で溶融されると、周囲にバリがはみ出すようになる。このバリは、バリ受け部を設けることで蓄えることが可能であるが、バリ受け部と流路4とがつなげる狭い隙間が存在している場合、この隙間を通ることで膜状の突起物となって流路4側にはみ出しやすくなる。流路4にバリがはみ出た場合、流路4における流体の流通抵抗になり適正な流体流れを阻害したり、装置の正常な作動を阻害したりして不具合が生じうる。
そこで第1実施形態では、この問題を解消するために、図1に図示するように、第1部材1の内側筒状部12を第2部材2の外側筒状部22の内側で流路4の軸方向に嵌合させて溶着接合を開始する時点で、流路4に対して閉じられた第1閉空間224を形成する。第1閉空間224は、外側筒状部22と流路4の軸方向に嵌め合った内側筒状部12における先端120と第2部材2の溝部231との間に形成された閉空間である。図1は、溶着接合の開始時、換言すれば溶着部5の形成初期における、内側筒状部12と外側筒状部22との位置関係を示した部分断面図である。すなわち、内側筒状部12の外周縁と外側筒状部22の内周縁との重なり部分が嵌合部によって位置決めされた状態では、内側筒状部12の先端部は、内周縁が内側筒状部21の外周面に接触し、外周縁が嵌合部によって外側筒状部22に接触している。
この構成により、溶着部5の形成初期に、溝部231、内側筒状部21および外側筒状部22で囲まれた第1閉空間224を形成することができる。このように形成された第1閉空間224は、流路4に対して閉じられており、かつ溶着部5に対して流路軸4Pに沿うように隣接した位置に設けられている。溶着接合は、第1部材1に対して流路4の軸方向に荷重をかけながら重なり部分に超音波振動を与えるため、第1閉空間224は、溶着部5の形成初期から図2に示す溶着部5の形成後にかけて、流路4に対して継続して閉じられている。したがって、溶着接合の開始時から、溶着部5からはみ出たバリは、第1閉空間224の外部にはみ出ることがなく、第1閉空間224に収容されることになる。
薄肉部223は、図1に示す溶着部5の形成初期において第1部材1に接触していないが、図2に示す溶着部5の形成後においてフランジ部11の外周縁111に接触する。この構成により、溶着部5からはみ出たバリは、薄肉部223と内側筒状部12の外周面121との間を通って外部にはみ出ることがある。このように外部にはみ出たバリは、溶着部5の形成後に外部から除去することができるため、装置の作動等に対して不具合が生じることはない。
次に、超音波接合を用いて第1部材1と第2部材2とを接合する工程を含む樹脂製組立品6の製造方法について説明する。樹脂製組立品6の製造方法は、第1部材1と第2部材2とを溶着工程前に所定の位置関係で嵌め合わせる設置工程と、第1部材1と第2部材2とを溶着接合する溶着工程と、を含む。
設置工程は、第1部材1および第2部材2の溶着部5となる部位に対して流路4の軸方向に沿うように並ぶとともに流路4と溶着部5との間に閉じられた第1閉空間224を形成するように、第1部材1と第2部材2とを嵌め合わせる工程である。図1の部分断面図は設置工程終了後の状態を示している。
溶着工程は、第1部材1と第2部材2とで第1閉空間224を形成したまま、超音波溶着機3によって第1部材1を流路4の軸方向に加圧しながら溶着部5に超音波振動を加えて第1部材1と第2部材2とを溶着接合する工程である。溶着工程中は、微細な超音波振動と加圧力とによって、内側筒状部12の外周面121と外側筒状部22の内周面221とが瞬時に溶融して継続的に溶着部5を形成する。このとき発生する溶着バリは、内側筒状部12の先端120側においては第1閉空間224にはみ出し、内側筒状部12のフランジ部11側においては薄肉部223と外周面121との間にはみ出すようになる。
溶着工程では、溶着部5に対して第1閉空間224とは反対側に流路4の軸方向に沿うように並ぶ第2閉空間225を形成するまで、第1部材1を流路4の軸方向に加圧しながら溶着部5に超音波振動を加える。図2の部分断面図は溶着工程終了後の状態を示している。溶着工程を終了すると、溶着部5は第2閉空間225における径内側端部から流路4の軸方向に沿うように所定の長さを有する範囲に形成されている。第2閉空間225は、薄肉部223の内周面がフランジ部11の外周縁111に接触することにより、第1部材1と第2部材2との間であって流路軸4P周りに形成された環状の閉空間である。先端120側にはみ出す溶着バリは溶着工程中、第1閉空間224に蓄えられるので、流路4に露出しない。薄肉部223側にはみ出す溶着バリは溶着工程終了後、第2閉空間225からはみ出している部分だけをカットすればよく、カットした後の残部は第2閉空間225に蓄えられることになる。以上のように、内側筒状部12と外側筒状部22の重なり部分を溶着して溶着部5によって両者を接合することにより、内部流通する流体が外部に漏れ出ないように第1部材1と第2部材2とを結合することができる。
超音波溶着機3は、熱可塑性樹脂で形成されている部材を微細な超音波振動と加圧力とによって瞬時に溶融し接合することができる。超音波溶着機3は、電気エネルギを機械的振動エネルギに変換し、同時に加圧をかけることによって、接合対象である2つの部材の接合部に摩擦熱を発生させて、樹脂を溶融して2つの部材を結合する。超音波溶着機3は、例えば、ホーン31、ブースタ32、振動子33および発振器34を備えている。
発振器34は、50Hz/60Hzの電気信号を所定の周波数の電気信号に変換して増幅する。振動子33は、発振器34によって増幅された電気信号を機械的振動エネルギに変換する。ブースタ32は、振動子33から発せられた振幅を増加または減少させてホーン31に伝える。ホーン31は共鳴体であり、ブースタ32を介して振動子33から伝えられた振動エネルギを溶着部5に伝達する。なお、振動子33から発せられた振動エネルギを増減することなくホーン31に伝える場合には、ブースタ32を用いない。超音波溶着において溶着部5にかかるエネルギは、溶着時間、圧力、振幅という要素によって決定することができる。例えば、他の要素を変えることなく振幅を大きくすると、溶着エネルギが大きくなるので、第1部材1と第2部材2との接合強度を向上することができる。樹脂製組立品6の製造方法においては、樹脂製組立品6の耐圧仕様、耐熱仕様等に応じて、各要素を設定することにより溶着エネルギの大きさを適正に設定する。
次に、第1実施形態の樹脂製組立品6およびその製造方法がもたらす作用効果について説明する。樹脂製組立品6は、内側筒状部12を有する第1部材1と外側筒状部22を有する第2部材2とを備える。第2部材2は、外側筒状部22において第1部材1と溶着接合された溶着部5によって第1部材1と接合した状態において内部に流路4を形成する。内側筒状部12には、内側筒状部12が外側筒状部22の内側で外側筒状部22と流路4の軸方向に嵌め合った状態で、第2部材2と溶着接合された溶着部5が形成されている。樹脂製組立品6に設けられた第1閉空間224は、少なくとも内側筒状部12と外側筒状部22とによって溶着部5の形成初期から形成後にわたって流路4に対して閉じるように設けられ、かつ溶着部5に対して流路4の軸方向に沿うように隣接している。
この構成によれば、第1閉空間224は溶着部5の形成初期から形成後にわたって流路に対して閉じた空間であるので、溶着部5を形成する過程で発生する溶着バリを第1閉空間224に蓄えることができる。これにより、溶着部5を形成する過程で溶着バリが流路4にはみ出すことを抑えることができる。さらに第1閉空間224と溶着部5とが流路4の軸方向に沿うように隣接するので、樹脂製組立品6の体格が流路の半径方向に大きくなることを抑えることができる。したがって、樹脂製組立品6は、流路半径方向の製品体格の抑制が図れるとともに、流路4への溶着バリのはみ出し抑制とが図れる。
第1閉空間224は、外側筒状部22と流路4の軸方向に嵌め合った内側筒状部12における先端120と第2部材2との間に形成された閉空間である。この構成によれば、内側筒状部12の軸方向長さを調整することにより、溶着バリを収容するために必要な第1閉空間224の容積を設定することができる。
第2閉空間225は、容積が第1閉空間224の容積よりも小さくなるように形成されている。この構成によれば、第2閉空間225は内側筒状部12の外周面121と外側筒状部22の先端部との間に形成される空間である。したがって、第2閉空間225を第1閉空間224よりも小さく形成することで、溶着部5を軸方向に長く形成でき、仮に溶着部5の形成終了後に溶着バリが第2閉空間225から外部にはみ出していたとしても外部から除去することができる。
樹脂製組立品6の製造方法は、第1部材1と第2部材2とを嵌め合わせる設置工程と、第1部材1と第2部材2とを溶着接合する溶着工程と、を含んでいる。設置工程は、第1部材1および第2部材2の溶着部5となる部位に対して流路4の軸方向に沿うように並び、かつ流路4と溶着部5との間に閉じられた第1閉空間224を形成するように、第1部材1と第2部材2とを嵌め合わせる工程である。溶着工程は、第1部材1と第2部材2とで第1閉空間224を形成したまま、第1部材1を流路4の軸方向に加圧しながら溶着部5に超音波振動を加えて第1部材1と第2部材2とを溶着接合する工程である。
この製造方法によれば、設置工程において流路4と溶着部5との間に流路4に対して閉じた第1閉空間224を形成し、第1閉空間224を形成したまま溶着工程を行う。この工程により、次の溶着工程の初期から終了までにかけて、発生する溶着バリを第1閉空間224に蓄えることができる。これにより、溶着工程で溶着部5を形成する際に溶着バリが流路4にはみ出すことを抑えることができる。設置工程では、さらに第1閉空間224と溶着部5とが流路4の軸方向に沿うように第1部材1と第2部材2とを嵌め合わせるので、樹脂製組立品6の体格が流路半径方向に大きくなることを抑えることができる。以上の製造方法によれば、流路半径方向の製品体格抑制と流路4への溶着バリのはみ出し抑制とが図れる樹脂製組立品6を提供できる。
溶着工程は、溶着部5に対して第1閉空間224とは反対側に流路4の軸方向に沿うように並ぶ第2閉空間225を形成するまで、第1部材1を流路4の軸方向に加圧しながら溶着部5に超音波振動を加える工程である。この製造方法によれば、溶着工程終了後に第2閉空間225から外部にはみ出したバリのみを除去すれば、バリが外部に露出しない樹脂製組立品6を提供することができる。
(第2実施形態)
第2実施形態に係る樹脂製組立品106および樹脂製組立品106の製造方法について図3および図4を参照して説明する。各図において、第1実施形態と同様の構成であるものは同一の符号を付し、同様の作用、効果を奏するものである。第2実施形態で特に説明しない構成、作用、効果については、第1実施形態と同様であり、以下、前述の実施形態と異なる点についてのみ説明する。
図に示すように、第1部材101は、流路筒部10と、フランジ部11と、フランジ部11から流路軸4Pに沿うように突出する内側筒状部12Aと、を備えて形成されている。内側筒状部12Aは、流路筒部10よりも外径が大きく、フランジ部11の外周縁111よりも流路軸4Pに近い内側で流路筒部10とは反対方向に突出する形状である。内側筒状部12Aの先端は開口端である。
第2部材102は、内部に流路4を有し流路軸4Pに沿って延びる流路筒部20と、流路筒部20よりも直径が大きく流路筒部20よりも先端側において流路軸4Pに沿うように突出する外側筒状部22と、を備えて形成されている。外側筒状部22は、第1部材101の内側筒状部12Aよりも外径が大きくなるように形成されている。外側筒状部22は、外側筒状部22の内径が内側筒状部12Aの外径よりも若干小さくなるように形成されている。
上記構成により、第1部材101と第2部材102とを流路軸4Pを合わせた状態で接合する際には、図3に示すように、内側筒状部12Aが外側筒状部22の内側に嵌るようになる。このとき、内側筒状部12Aの外周面121は、外側筒状部22の内周面221よりも径外側に位置するので、内側筒状部12Aの外周縁と外側筒状部22の内周縁とが流路4に軸方向に沿うように重なる関係になる。この重なり部分は、溶着工程によって互いに溶融して溶着接合された溶着部5となる。この重なり部分における軸方向端部には、第1部材101および第2部材102が嵌まり合う嵌合部が形成されている。この嵌合部は、溶着開始時における第1部材101と第2部材102を適正に位置決めして、位置ずれを防止するためのガイド機構として機能する。
第2実施形態では、前述した溶着バリの問題を解消するために、図3に図示するように、第1部材101の内側筒状部12Aを第2部材102の外側筒状部22の内側で流路4の軸方向に嵌合させて溶着接合を開始する時点で、第1閉空間224Aを形成する。第1閉空間224Aは、嵌合部によって内側筒状部12Aと外側筒状部22とが嵌り合った状態で内側筒状部12Aと外側筒状部22との間に形成された閉空間である。内側筒状部12Aには、嵌合部となる部位よりも先端寄りに位置する外周面の部位に全周にわたって形成された溝部12A1が設けられている。第1閉空間224Aは、溝部12A1と外側筒状部22とで囲まれた環状の閉空間である。溝部12A1の底面の外径は、外側筒状部22の内周面221の内径よりも小さく形成されている。内周面221の半径寸法と溝部12A1の底面の半径寸法との差は、溝部12A1の半径方向の深さ寸法に相当する。
図3は、溶着接合の開始時、換言すれば溶着部5の形成初期における、内側筒状部12Aと外側筒状部22との位置関係を示した部分断面図である。すなわち、内側筒状部12Aの外周縁と外側筒状部22の内周縁との重なり部分が嵌合部によって位置決めされた状態では、内側筒状部12Aの先端部は、外周縁が嵌合部によって外側筒状部22に接触している。
この構成により、溶着部5の形成初期に、溝部12A1および外側筒状部22で囲まれた第1閉空間224Aを形成することができる。このように形成された第1閉空間224Aは、流路4に対して閉じられており、かつ溶着部5に対して流路軸4Pに沿うように隣接した位置に設けられている。溶着接合は、第1部材101に対して流路4の軸方向に荷重をかけながら重なり部分に超音波振動を与えるため、第1閉空間224Aは、溶着部5の形成初期から図4に示す溶着部5の形成後にかけて、流路4に対して継続して閉じられている。したがって、溶着接合の開始時から、溶着部5からはみ出たバリは、第1閉空間224Aの外部にはみ出ることがなく、第1閉空間224Aに収容されることになる。
樹脂製組立品106の製造方法および作用効果については、第1実施形態において説明した記載と同様である。樹脂製組立品106の製造方法および作用効果の説明は、第1実施形態における第1部材1、第2部材2、内側筒状部12、第1閉空間224を、それぞれ第1部材101、第2部材102、内側筒状部12A、第1閉空間224Aに置き換えて解釈するものとする。
第2実施形態の樹脂製組立品106がもたらす作用効果について説明する。樹脂製組立品106の構成によれば、第1閉空間224Aは溶着部5の形成初期から形成後にわたって流路4に対して閉じた空間であるので、溶着部5を形成する過程で発生する溶着バリを第1閉空間224Aに蓄えることができる。これにより、溶着部5を形成する過程で溶着バリが流路4にはみ出すことを抑えることができ、さらに第1閉空間224Aと溶着部5とが流路4の軸方向に沿うように隣接するので、樹脂製組立品106の体格が流路4の半径方向に大きくなることを抑制できる。
特に樹脂製組立品106の構成によれば、第1閉空間224Aは、外側筒状部22と流路4の軸方向に嵌め合った内側筒状部12Aにおいて外周面に形成された溝部12A1と外側筒状部22との間に形成された閉空間である。この構成によれば、第1閉空間224Aを、互いに嵌合した状態の第1部材101および第2部材102の内部に形成できるので、半径方向の製品体格の小型化を図ることができる。
第2閉空間225は、容積が第1閉空間224Aの容積よりも小さくなるように形成されている。この構成によれば、第2閉空間225は内側筒状部12Aの外周面121と外側筒状部22の先端部との間に形成される空間である。したがって、第2閉空間225を第1閉空間224Aよりも小さく形成することで、溶着部5を軸方向に長く形成でき、仮に溶着部5の形成終了後に溶着バリが第2閉空間225から外部にはみ出していたとしても外部から除去することができる。
(第3実施形態)
第3実施形態に係る樹脂製組立品206および樹脂製組立品206の製造方法について図5および図6を参照して説明する。各図において、前述の実施形態と同様の構成であるものは同一の符号を付し、同様の作用、効果を奏するものである。第3実施形態で特に説明しない構成、作用、効果については、前述の実施形態と同様であり、以下、前述の実施形態と異なる点についてのみ説明する。
図に示すように、第1部材201は、流路筒部10と、フランジ部11Aと、フランジ部11Aから流路軸4Pに沿うように突出する内側筒状部12Aと、を備えて形成されている。内側筒状部12Aは、フランジ部11Aの外周縁と等しい外径であり、フランジ部11Aから流路筒部10とは反対方向に突出する形状である。
第2部材202は、第2実施形態の第2部材102に対して外側筒状部22Aにおける先端部の形状が相違する。外側筒状部22Aは、内側筒状部12Aよりも外径が大きくなるように形成されている。外側筒状部22Aは、外側筒状部22Aの内径が内側筒状部12Aの外径よりも若干小さくなるように形成されている。外側筒状部22Aには、先端側の内周面全周にわたって溝部22A1が設けられている。溝部22A1の底面の内径は、内側筒状部12Aの外周面121の外径よりも大きく形成されている。溝部22A1の底面の半径寸法と内側筒状部12Aの外周面121の半径寸法との差は、溝部22A1の半径方向の深さ寸法に相当する。
第2閉空間225Aは、外側筒状部22Aと内側筒状部12Aとが流路4の軸方向に嵌め合った状態において、溝部22A1と内側筒状部12Aとの間に形成された閉空間である。第2閉空間225Aは、溝部22A1と内側筒状部12Aとで囲まれた環状の閉空間である。第2閉空間225Aは、内側筒状部12Aと外側筒状部22Aとの嵌め合いによって溶着部5の形成初期から形成後にわたって外部に対して閉じるように設けられ、かつ溶着部5に対して第1閉空間224Aとは反対側で流路4の軸方向に沿うように隣接している。
上記構成により、内側筒状部12Aの外周縁と外側筒状部22Aの内周縁とが流路4に軸方向に沿うように重なる重なり部分は、溶着工程によって互いに溶融して溶着接合された溶着部5となる。この重なり部分における軸方向端部には、第1部材201および第2部材202が嵌まり合う嵌合部が形成されている。この嵌合部は、溶着開始時における第1部材201と第2部材202を適正に位置決めして、位置ずれを防止するためのガイド機構として機能する。
第3実施形態では、前述した溶着バリの問題を解消するために、図5に図示するように、内側筒状部12Aを外側筒状部22Aの内側で流路4の軸方向に嵌合させて溶着接合を開始する時点で、第1閉空間224Aと第2閉空間225Aとを形成する。図5は、溶着接合の開始時、換言すれば溶着部5の形成初期における、内側筒状部12Aと外側筒状部22Aとの位置関係を示した部分断面図である。
この構成により、溶着部5の形成初期に、溝部12A1および外側筒状部22で囲まれた第1閉空間224Aと第2閉空間225Aとを形成することができる。このように形成された第2閉空間225Aは、外部に対して閉じられており、かつ溶着部5に対して流路軸4Pに沿うように隣接した位置に設けられている。溶着接合は、第1部材201に対して流路4の軸方向に荷重をかけながら重なり部分に超音波振動を与えるため、第1閉空間224Aと第2閉空間225Aは、溶着部5の形成初期から図6に示す溶着部5の形成後にかけて、流路4に対して継続して閉じられている。したがって、溶着接合の開始時から、溶着部5からはみ出たバリは、第1閉空間224Aおよび第2閉空間225Aの外部にはみ出ることがない。
樹脂製組立品206の製造方法および作用効果については、前述の実施形態において説明した記載と同様である。樹脂製組立品206の製造方法および作用効果の説明は、前述の実施形態における第1部材101、第2部材102、外側筒状部22、第2閉空間225を、それぞれ第1部材201、第2部材202、外側筒状部22A、第2閉空間225Aに置き換えて解釈するものとする。
第3実施形態の樹脂製組立品206がもたらす作用効果について説明する。樹脂製組立品206の構成によれば、第1閉空間224Aおよび第2閉空間225Aは溶着部5の形成初期から形成後にわたって流路4に対して閉じた空間であるので、溶着部5を形成する過程で発生する溶着バリを第1閉空間224A、第2閉空間225Aのそれぞれに蓄えることができる。これにより、溶着部5を形成する過程で溶着バリが流路4や外部にはみ出すことを抑えることができ、さらに第1閉空間224Aと溶着部5とが流路4の軸方向に沿うように隣接するので、樹脂製組立品206の体格が流路4の半径方向に大きくなることを抑制できる。
特に樹脂製組立品206の構成によれば、第2閉空間225Aは、内側筒状部12Aと流路4の軸方向に嵌め合った外側筒状部22Aにおいて内周面に形成された溝部22A1と内側筒状部12Aとの間に形成された閉空間である。この構成によれば、第2閉空間225Aを、互いに嵌合した状態の第1部材201および第2部材202の内部に形成できるので、半径方向の製品体格の小型化を図ることができる。
第2閉空間225Aは、容積が第1閉空間224Aの容積よりも小さくなるように形成されている。この構成によれば、第2閉空間225Aは内側筒状部12Aの外周面121と外側筒状部22Aの先端部との間に形成される空間である。したがって、第2閉空間225Aを第1閉空間224Aよりも小さく形成することで、溶着部5を軸方向に長く形成でき、仮に溶着部5の形成終了後に溶着バリが第2閉空間225Aから外部にはみ出していたとしても外部から除去することができる。
(他の実施形態)
この明細書の開示は、例示された実施形態に制限されない。開示は、例示された実施形態と、それらに基づく当業者による変形態様を包含する。例えば、開示は、実施形態において示された部品、要素の組み合わせに限定されず、種々変形して実施することが可能である。開示は、多様な組み合わせによって実施可能である。開示は、実施形態に追加可能な追加的な部分をもつことができる。開示は、実施形態の部品、要素が省略されたものを包含する。開示は、ひとつの実施形態と他の実施形態との間における部品、要素の置き換え、または組み合わせを包含する。開示される技術的範囲は、実施形態の記載に限定されない。開示される技術的範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内での全ての変更を含むものと解されるべきである。
前述の実施形態において、第1部材の内側筒状部と第2部材の外側筒状部とがはめ合う関係であるが、内側筒状部と外側筒状部とが軸方向において完全に重なる部分を有していない構成でもよい。例えば、内側筒状部と外側筒状部とは、接触する部分を有する程度の位置関係であってもよい。
第1部材および第2部材をそれぞれ形成している材料は、超音波溶着接合が可能な材料であれば、その材料は限定されない。また、第1部材の材料と第2部材の材料とは、同一材料でもよいし、異なる材料でもよい。
前述の実施形態において、溶着開始時において第1部材1と第2部材2を適正に位置決めするための嵌合部は、図示する形状に限定するものではない。
1,101,201…第1部材
2,102,202…第2部材
4…流路
5…溶着部
6,106,206…樹脂製組立品
12,12A…内側筒状部
22,22A…外側筒状部
224,224A…第1閉空間
225…第2閉空間

Claims (8)

  1. 樹脂製の第1部材(1,101,201)と、
    外側筒状部(22,22A)を有し、前記外側筒状部において前記第1部材と溶着接合された溶着部(5)によって前記第1部材と接合した状態で内部に流路(4)を形成している樹脂製の第2部材(2,102,202)と、
    を備え、
    前記第1部材は、前記外側筒状部に対して内側で前記流路の軸方向に嵌め合った状態で、前記第2部材と溶着接合された溶着部(5)が形成されている内側筒状部(12,12A)を有しており、
    少なくとも前記内側筒状部と前記外側筒状部とによって前記溶着部の形成初期から形成後にわたって前記流路に対して閉じるように形成され、かつ前記溶着部に対して前記流路の軸方向に沿うように隣接している第1閉空間(224,224A)を備える樹脂製組立品。
  2. 前記第1閉空間(224)は、前記外側筒状部(22)と前記流路の軸方向に嵌め合った前記内側筒状部(12)における先端(120)と前記第2部材との間に形成された閉空間である請求項1に記載の樹脂製組立品。
  3. 前記第1閉空間(224A)は、前記外側筒状部と前記流路の軸方向に嵌め合った前記内側筒状部(12A)において外周面に形成された溝部(12A1)と前記外側筒状部との間に形成された閉空間である請求項1に記載の樹脂製組立品。
  4. 前記内側筒状部(12A)と前記外側筒状部(22A)との嵌め合いによって前記溶着部の形成初期から形成後にわたって外部に対して閉じるように設けられ、かつ前記溶着部に対して前記第1閉空間とは反対側で前記流路の軸方向に沿うように隣接している第2閉空間(225A)を備える請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の樹脂製組立品。
  5. 前記第2閉空間は、前記内側筒状部と前記流路の軸方向に嵌め合った前記外側筒状部において内周面に形成された溝部(22A1)と前記内側筒状部との間に形成された閉空間である請求項4に記載の樹脂製組立品。
  6. 前記第2閉空間は、容積が前記第1閉空間の容積よりも小さくなるように形成されている請求項4または請求項5に記載の樹脂製組立品。
  7. 組み合わされて内部に流路(4)を形成する樹脂製の第1部材(1,101,201)と樹脂製の第2部材(2,102,202)とを接合する樹脂製組立品(6,106,206)の製造方法であって、
    前記第1部材および前記第2部材の溶着部(5)となる部位に対して前記流路の軸方向に沿うように並び、かつ前記流路と前記溶着部との間に閉じられた第1閉空間(224,224A)を形成するように、前記第1部材と前記第2部材とを嵌め合わせる設置工程と、
    前記第1部材と前記第2部材とで前記第1閉空間を形成したまま、前記第1部材を前記流路の軸方向に加圧しながら前記溶着部に超音波振動を加えて前記第1部材と前記第2部材とを溶着接合する溶着工程と、
    を含む樹脂製組立品の製造方法。
  8. 前記溶着工程は、前記溶着部に対して前記第1閉空間とは反対側に前記流路の軸方向に沿うように並ぶ第2閉空間(225)を形成するまで、前記第1部材を前記流路の軸方向に加圧しながら前記溶着部に超音波振動を加える工程である請求項7に記載の樹脂製組立品の製造方法。
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