JP2018082250A - 画像符号化装置及びその制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】これまでよりも高い圧縮率で動画像を符号化する符号化方法を提供する。
【解決手段】画像符号化装置は画面内符号化、画面間符号化のいずれを行うかを選択し、画面内符号化が選択された場合、フレームが示す画像データに対して周波数変換を行うことで複数のサブバンドを生成し、当該サブバンドを符号化する。画面間符号化を行うことが選択された場合、フレームが示す画像データに対して画面間符号化を行う。この画面間符号化では、フレームが示す画像データにおける予め設定されたサイズの着目画素ブロックに対する差が所定の閾値以下となる予測画素ブロックを、既に符号化が完了した前フレームの中から探索する。そして、探索できた場合には、着目画素ブロックを予測画素ブロックに基づいて符号化する。また、探索できなかった場合には、着目画素ブロックに対して周波数変換を行うことで複数のサブバンドを生成し、当該サブバンドを符号化する。
【選択図】なし
【解決手段】画像符号化装置は画面内符号化、画面間符号化のいずれを行うかを選択し、画面内符号化が選択された場合、フレームが示す画像データに対して周波数変換を行うことで複数のサブバンドを生成し、当該サブバンドを符号化する。画面間符号化を行うことが選択された場合、フレームが示す画像データに対して画面間符号化を行う。この画面間符号化では、フレームが示す画像データにおける予め設定されたサイズの着目画素ブロックに対する差が所定の閾値以下となる予測画素ブロックを、既に符号化が完了した前フレームの中から探索する。そして、探索できた場合には、着目画素ブロックを予測画素ブロックに基づいて符号化する。また、探索できなかった場合には、着目画素ブロックに対して周波数変換を行うことで複数のサブバンドを生成し、当該サブバンドを符号化する。
【選択図】なし
Description
本発明は、画像データの符号化技術に関するものである。
従来の撮像装置では、撮像センサによって撮像された生の画像情報(RAW画像)をデベイヤー処理(デモザイク処理)し、輝度と色差から成る信号に変換して、各信号についてノイズ除去、光学的な歪補正、画像の適正化などの所謂現像処理を行っている。そして、現像処理された輝度信号及び色差信号を圧縮符号化して、記録媒体に記録するのが一般的である。
一方で、RAW画像を記録できる撮像装置も存在する。RAW画像は記録に必要なデータ量が膨大になるが、オリジナル画像に対する補正や劣化を最低限に抑えられ、撮影後に編集できる利点があるので、上級者によって好んで使われている。
ただし、RAW画像はデータ量が膨大であるため、限りある記録媒体に少しでも長い時間記録を行えるようデータ量を抑えたい。RAW画像を圧縮する構成は特許文献1に開示されている。特許文献1には、RAW画像をキーフレーム及びフレーム間予測符号化を用いて記録する構成が記載されている。
近年の撮像装置に搭載される撮像センサは、1枚のフレームを構成する画素数が大幅に増加してきている。また、1秒あたりに撮像するフレーム数も増える傾向にある。そのため、RAW画像を記録媒体やネットワークを介して伝送する場合、記録または伝送に制限が掛かり、高い撮影パフォーマンスを実行できないことも起こり得る。
一方、前述の特許文献1のように、RAW画像を圧縮することにより記録容量を少なくすることができる。しかしながら、画面間の相関度が低い場合、画面内予測を用いても符号化効率が改善しない場合がある。
本発明はかかる問題に鑑みなされたものであり、特許文献1に示すようはこれまでの技術よりも、高い圧縮率で動画像を符号化する技術を提供しようとするものである。
この課題を解決するため、例えば本発明の画像符号化装置は以下の構成を備える。すなわち、
動画像データを符号化する画像符号化装置であって、
動画像データを構成するフレームを順に入力する入力手段と、
該入力手段で入力したフレームが示す画像データを、予め設定された周期に応じて、画面内符号化、画面間符号化のいずれを行うかを選択する選択手段と、
該選択手段で前記画面内符号化が選択された場合、フレームが示す画像データに対して所定の周波数変換を行うことで複数のサブバンドを生成し、当該サブバンドを符号化する第1の符号化制御手段と、
前記選択手段で画面間符号化を行うことが選択された場合、フレームが示す画像データに対して画面間符号化を行う第2の符号化制御手段とを有し、
前記第2の符号化制御手段は
着目フレームが示す画像データにおける予め設定されたサイズの着目画素ブロックに対する差が所定の閾値以下となる予測画素ブロックを、既に符号化が完了した前フレームの中から探索する探索手段と、
該探索手段による前記予測画素ブロックが探索できた場合には、前記着目画素ブロックを前記予測画素ブロックに基づいて符号化する第1の符号化手段と、
前記探索手段による前記予測画素ブロックが探索できなかった場合には、前記着目画素ブロックに対して前記周波数変換を行うことで複数のサブバンドを生成し、当該サブバンドを符号化する第2の符号化手段とを含む。
動画像データを符号化する画像符号化装置であって、
動画像データを構成するフレームを順に入力する入力手段と、
該入力手段で入力したフレームが示す画像データを、予め設定された周期に応じて、画面内符号化、画面間符号化のいずれを行うかを選択する選択手段と、
該選択手段で前記画面内符号化が選択された場合、フレームが示す画像データに対して所定の周波数変換を行うことで複数のサブバンドを生成し、当該サブバンドを符号化する第1の符号化制御手段と、
前記選択手段で画面間符号化を行うことが選択された場合、フレームが示す画像データに対して画面間符号化を行う第2の符号化制御手段とを有し、
前記第2の符号化制御手段は
着目フレームが示す画像データにおける予め設定されたサイズの着目画素ブロックに対する差が所定の閾値以下となる予測画素ブロックを、既に符号化が完了した前フレームの中から探索する探索手段と、
該探索手段による前記予測画素ブロックが探索できた場合には、前記着目画素ブロックを前記予測画素ブロックに基づいて符号化する第1の符号化手段と、
前記探索手段による前記予測画素ブロックが探索できなかった場合には、前記着目画素ブロックに対して前記周波数変換を行うことで複数のサブバンドを生成し、当該サブバンドを符号化する第2の符号化手段とを含む。
本発明によれば、これまでよりも、高い圧縮率で動画像を符号化することが可能になる。
以下、添付図面に従って本発明に係る実施形態を詳細に説明する。なお、実施形態での画像符号化装置をビデオカメラ等の撮像装置に適用した例を説明するが、符号化対象の画像データ発生源として機能するデバイスであれば適用できるので、実施形態によって本発明が限定されるものではない。
図1は、実施形態が適用する撮像装置における符号化に係る部分のブロック構成図である。撮像装置には、ユーザからの指示を受け付ける操作部、表示部等が含まれる図示では省いている。
本装置は、画像符号化部100、装置全体の制御を司る制御部150、撮像部160、撮像した画像を記憶する記録媒体170を有する。
制御部150は、CPU、CPUが実行するプログラムや各種データを記憶するROM、ワークエリアとして使用されるRAMで構成される。記憶媒体170はメモリカード等であって、符号化した画像データをファイルとして記憶する。
撮像部150は、光学レンズ等の光学系、ベイヤ配列の撮像センサ、並びに、撮像センサで撮像した信号をデジタルデータに変換するA/Dコンバータを有する。撮像部150は、例えば1秒当たり30フレームを撮像し、撮像するたびに得られる1フレームの画像データを画像符号化部100に供給する。撮像部150から出力された1フレームの画像データは画素成分はベイヤ配列となっており、現像処理前の画像データでもあるので、以下ではRAW画像データと呼ぶ。一般にベイヤ配列は、1個のR成分(赤成分)の画素、1個のB成分(青成分)の画素、2個のG成分(緑成分)の画素(2つを区別するため一般にG1,G2画素)で構成さる2×2画素のパターンが、2次元的に繰り返される配列のことを指す。
画像符号化部100におけるプレーン分離部101は、撮像部150から1フレーム分のRAW画像データから、4つのプレーンを生成する。この4つのプレーンは、赤成分の画素のみで構成されるRプレーン、B成分の画素のみで構成されるBプレーン、G1成分の画素のみで構成されるG1プレーン、G2成分の画素のみで構成されるG2プレーンである。プレーン分離部は、生成した4つのプレーンを、予め設定された順番にスイッチ102に向けて出力する。
スイッチ102以降の各構成に係る以下の説明は、4プレーン中の1つのプレーンについての符号化にかかる説明である。実施形態の撮像部160の1秒間に30フレームのRAW画像データを生成するものであるので、以下の説明は1/30/4=1/120秒の期間で行われるものと理解されたい。
スイッチ102は、予め設定された周期に応じて画面内符号化を行う場合には端子Aを、画面間符号化を行う場合には端子Bを選択する。例えば、1GOP(Group Of Pictures)が15フレームであり、そのうちの1つをiピクチャ(画面内符号化)、残りの14個をpピクチャ(画面間符号化)とする場合には、15フレーム中1フレームのタイミングで、スイッチ102は端子Aを選択し、残りの14フレームでは端子Bを選択する。なお、実施形態では1フレームから4プレーンを生成して符号化することになるので、着目フレームがiピクチャである場合には、スイッチ102は、着目フレームから得られる4プレーンの符号化期間で端子Aを選択することになる。
DWT部103は、スイッチ102からプレーンを入力した場合には、そのプレーンに対して、予め設定された回数のウエーブレット変換(DWT)処理を行い、複数の分解レベルのサブバンドを生成する。ウェーブレット変換の実行回数は特に制限はなく、2回以上実行する場合には、前回の変換で得た低周波成分を表すサブバンドLLについて再帰的に実行することになる。1回目のウェーブレット変換で得られるサブバンドをLL1,HL1,LH1,HH1と表した場合、ウェーブレット変換をn回実行して得られるサブバンドは、LLn,HLn,LHn,HHn,HLn-1,LHn-1,HHn-1,…、HL1,LH1,HH1となる。低周波サブバンドがLLnの1つになるのは、既に説明したように、分解レベル2以降のサブバンドを生成する際の処理対象が、直前の分解レベルで得られたサブバンドLLとなるからである。各サブバンドは、複数の変換係数で構成される。DWT部103は、ウェーブレット変換で得られた各サブバンド(の変換係数)を、予め設定された順番に量子化部104に供給する。
なお、詳細は後述するが、DWT部103は、画面分割部107から、プレーン内の一部分である画素ブロックを受信することもある。この場合、DWT部103は、受信した画素ブロックに対して所定回数のウェーブレット変換を実行し、得られる各サブバンドを所定の順番に量子化部104に供給する。実施形態におけるDWT部103におけるウェーブレット変換の実行回数は3であるものとして説明を続ける。
量子化部104は、DWT部103から入力したサブバンドを構成するウェーブレット変換係数については、サブバンドの種類毎に設定された量子化パラメータに従って量子化する。また、量子化部104は、後述する動き予測部108からの動き予測での予測誤差データを受信した場合には、その予測誤差データを、予測誤差のために予め設定された量子化パラメータに従って量子化する。量子化部104は、量子化後のデータをエントロピー符号化部105、逆量子化部109に供給する。
エントロピー符号化部105は、量子化後のデータを、例えば算術符号化し、得られた符号化データを出力部114に供給する。
出力部114は、動画像の記録を開始した際に復号に必要な情報を含むファイルヘッダを記憶媒体170に書き込む。これ以降、出力部114は、フレーム単位に、各プレーンのサブバンドの符号化データ、或いは/及び、予測誤差の符号化データを予め設定された順番に結合し、それらの復号に必要なパラメータをヘッダとする1フレーム分の符号化データを構築しては、記憶媒体170に書き込んでいく。なお、実施形態における出力部114の出力対象として記憶媒体の例を示しているが、ネットワークや他のデバイスであっても構わない。
逆量子化部109は、量子化部104から量子化後の変換係数を入力し、逆量子化する。逆量子化部109は、逆量子化して得られたデータがウェーブレット変換係数である場合には、その逆量子化後のデータをiDWT部110へ供給する。また、逆量子化して得られたデータが動き予測による予測誤差を示すデータである場合、逆量子化部108はそのデータを動き補償部111に供給する。
iDWT部110は、逆量子化部109から入力したデータを逆ウェーブレット変換して得た画像データ(1プレーン分の画像又は画素ブロックが示す画像)を画像合成部112に供給する。
動き補償部111は、逆量子化部109から入力した着目画素ブロックの予測誤差データを入力する。そして、動き補償部111は、着目画素ブロックに対して用いた動きベクトルを参照し、着目フレームより前に符号化されたフレームの、着目プレーンと同じ色成分のプレーンから予測画素ブロックを、メモリ113から読み出す。そして、動き補償部111は、予測画素ブロックに予測誤差データを加算することで、着目画素ブロックの画像データを生成し、その着目画素ブロックの画像データを画面合成部112に供給する。
画面合成部112は、iDWT部110、及び、動き補償部111からの画像データを合成し、着目プレーンに対応するローカル復号プレーンを生成し、メモリ113に格納する。実施形態では、1フレームからR,B,G1,G2プレーンを生成して符号化しているので、メモリ113にはそれら4つのプレーンのローカル復号プレーンが格納されることになる。メモリ113に格納されている4プレーンが表すフレームを、以降、キーフレームと呼ぶ。なお、ローカル復号プレーンは、画素ブロック単位に予測符号化された画素ブロック、ウェーブレット変換して符号化された画素ブロックが混在することになり、ブロックの境界でノイズが発生する可能性がある。そこで、画面合成部112は、画素ブロック単位に、デブロッキングフィルタ処理を行い、ブロック境界でのノイズ発生を抑制した上で、ローカル復号プレーンをメモリ113に書き込んでも良い。
一般的に動画像は、フレーム間の画面相関度が高い。また、着目プレーン内の画素ブロックに対する差分が最小となる画素ブロックを、既に符号化が完了している前フレームの同色のプレーンの中から探し出し、その差分情報を符号とすることにより符号量を抑えることが出来る。
このため、着目フレームが、非iピクチャ(pピクチャ)である場合、スイッチ102は端子Bを選択する。以下は、非iピクチャの符号化に係る説明である。
動き探索部106は、スイッチ102を介して入力した着目プレーンを、予め設定されたサイズ(N×M画素)で構成される画素ブロックに分割する。そして、動き探索部106は、メモリ113に記憶されたキーフレームの中の、着目プレーンと同じ色のプレーンの中から、着目画素ブロックとの差分が最小となる画素ブロックを探索する。差分は、例えば、差分絶対値和SAD(Sum of Absolute Difference)とするが、差分二乗和SSD(Sum of Squared Difference)でも構わない。
図3は、実施形態における動き探索部106の処理の一部に係るフローチャートである。以下、同図に従って実施形態の動き探索部106の処理内容を説明する。
動き探索部106は、スイッチ102を介して、着目プレーン内の着目画素ブロックを入力すると、ステップS301にて、メモリ113に格納された、キーフレームにおける着目プレーンと同じプレーンの参照画素ブロックの位置を初期化する(変数iをゼロで初期化する)。この変数iは、プレーン内のラスタースキャン順に走査する順番を示すものとする。従って、隣り合う参照画素ブロックは互いに重複する部分を有することになる。なお、探索を高速化する場合には、参照画素ブロックの更新する際に変数iの増加値を1より大きい値にすればよいものの、増加値を大きくすればするほど今度は予測画素ブロックの探索精度が落ちることになる。図2は、着目プレーンとキーフレーム内の同色プレーンにおける画素ブロックの関係を示している。図示のAは着目画素ブロックであり、破線で示すブロックが参照画素ブロックである。この2者間のSADが求められる。
次のステップS302にて、動き探索部106は、i番目の参照画素ブロックと着目画素ブロックとのSADを算出する。不図示のメモリに保存する。そして、S303にて、動き探索部106は、全参照画素ブロックについてのSADの算出を終えたか否かを判定し、否の場合には、ステップS304にて参照画素ブロックの位置を更新する(変数iに“1”を加算する)。
探索範囲のSAD計算が終えると、ステップS305にて、動き探索部106は、探索範囲内における最小SADと閾値Tとを比較し、最小SADが閾値T以下であるか否かを判定する。閾値以下であると判定した場合、動き探索部106は、ステップS307にて、着目画素ブロックを動き予測符号化を行うものとして決定する。一方、最小SADが閾値より大きい場合、動き探索部106は、ステップS306にて、着目画素ブロックをウェーブレット変換を行って符号化するものとして決定する。上記のように動き探索部106は、着目プレーン内の各画素ブロックについて、動き予測符号化を行うか、ウェーブレット変換して符号化を行うかを決定していく。
なお上記ではSADを計算する際に、参照画素ブロックの位置を、プレーンの左上隅位置からラスタースキャン順に更新したが、着目画素ブロックに対する距離が予め設定された範囲内のみを探索範囲としても良い。
画面分割部107は、動き探索部106から着目画素ブロックを入力すると共に、動き探索部106による探索結果を示す情報を受信する。そして、探索結果が、ウェーブレット変換して符号化することを示す場合(図3のS306に処理が進んだ場合)、画面分割部107は着目画素ブロックをDWT部103に供給し、着目画素ブロックに対するウェーブレット変換を実行させる。一方、探索結果が、着目画素ブロックを動き予測符号化することを示す場合(図3のS307)、画面分割部107は着目画素ブロック、及び、閾値T以下の最小SSDとなった参照画素ブロックの所在位置を示すベクトルを動き予測部108に供給する。
動き予測部108は、メモリ113内のキーフレームの同色プレーンから、画面分割部107から受信したベクトルで示される参照画素ブロックを、着目画素ブロックの予測画素ブロックとして読み出す。そして、動き予測部108は、着目画素ブロックと予測画素ブロックとの差分を演算し、その差分を予測誤差ブロックとして量子化部104に供給する。
上記の通り、着目フレームがpピクチャ(非iピクチャ)である場合、着目フレームを構成する各プレーンはウェーブレット変換して符号化する画素ブロックと、動き予測して符号化する画素ブロックとが混在する。しかし、ウェーブレット変換して符号化する画素ブロックは連続し、動き予測して符号化する画素ブロックも連続する傾向がある。従って、DWT部103は或る程度のバッファを有し、ウェーブレット変換を行うブロックをまとめてウェーブレット変換を行うようにしても良い。同様に、動き予測部108も、動き予測による差分演算を、複数画素ブロックをまとめて処理しても良い。
図4は、ウェーブレット変換(DWT)を行う画素ブロックで構成される領域と、動き予測処理を行う画素ブロックで構成される領域とを分離した例を示す図である。図4のように動き探索106において、隣接ブロックのSADが同ベクトルで、且つ、閾値T以下となる場合はそれらのブロックをまとめて動き予測しても構わない。
図5(a)は、iピクチャのように全画面をウェーブレット変換する場合のサブバンド分割例である(実施形態では、ウェーブレット変換を3回実行するものとしている)。
図5(b)は、図4の分割に従い、動き予測処理ブロックを外した画像でのDWT処理する場合のサブバンド分割の例を示している。ウェーブレット変換対象の領域は矩形であるため、図4におけるL字形の領域が2つの矩形領域に分割され、それぞれについてウェーブレット変換が行われる。
図5(c)は、動き予測処理ブロック部分に係数0を代入し、1プレーンのサブバンド分割の例を示している。つまり、pピクチャの符号化を行う場合、DWT部103はプレーン全体についてウェーブレット変換を行い、その中で動き予測する画素ブロックが示す位置の変換係数を0に設定する。この結果、DWT部103は、pピクチャであってもプレーン全体をウェーブレット変換を行うことができ、画素ブロック単位にウェーブレット変換する場合と比較して、処理のオーバーヘッドを少なくできる。ただし、エントロピー符号化部105は、ウェーブレット変換係数を符号化する場合には、動き予測する領域を示す情報も併せて符号化する。
図5(b)、図5(c)のように画面分割を行うときは、分割境界部分をオーバーラップして記録し、画面合成時に分割境界に画質劣化を発生させないようにしてもよい。DWT部103は前述した動作を行う。また動き予測部108を介した画素ブロックを符号化する場合、エントロピー符号化部105は、動きベクトルについても符号化を行う。
以上であるが、上記実施形態によれば、RAW画像データをiピクチャとして符号化する場合には、RAW画像データから分離された4つのプレーンに対してウェーブレット変換、量子化、エントロピー符号化が行われる。
一方、pピクチャとしてRAW画像データを符号化する場合には、画素ブロックを単位に基本的に動き予測符号化を行って符号化を行うものの、動き補償するには差分が大きく効率が悪い画素ブロックについては、ウェーブレット変換に基づく符号化を行う。
この結果、動画像データとしての画質劣化を抑えつつ、圧縮率の高い符号化データを生成することが可能になる。
なお、説明が前後するが、iピクチャとしてRAW画像データを符号化する場合、各プレーンはウェーブレット変換して符号化することになるので、エントロピー符号化部105はiピクチャであることを示す情報をフレームヘッダに格納すればよい。一方、pピクチャとして符号化する場合、各プレーンは、DWTを行う画素ブロックと、動き予測符号化を行う画素ブロックが混在することになる。それ故、エントロピー符号化部105は画素ブロックの符号化データのヘッダにいずれの符号化データであるかを示す識別情報を格納することになる。
図6は、実施形態における画像復号装置の構成例を示すブロック図である。同図において、入力端子601より入力された符号化データは、エントロピー復号化部602によってエントロピー復号される。エントロピー復号部602より後の処理について、図1で使用した同一処理部には同一の番号を付しているため割愛する。要するに、メモリ113内には、各プレーンの復号結果が格納されていくので、そのプレーンを出力端子608から外部に出力することになる。なお、その際に、必要に応じて、元のベイヤ配列の画像データに戻して出力しても構わない。
以上のように、画面間の相関度の高い部分を動き補償により符号化効率を上げ、相関度の低い部分をDWTにより周波数変換し符号化することにより、画面全体の符号化効率を上げることが可能となる。
なお、上記実施形態では、画像符号化装置が図1のハードウェア構成を有するものとして説明した。しかし、図1におけるメモリを除く部分は、CPUがプログラムを実行する処理ステップとしても実現できる。
(その他の実施例)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
101…プレーン分離部、102…スイッチ、103…DWT部、104…量子化部、105…エントロピー符号化部、106…動き探索部、107…画面分割部、108…動き予測部、109…逆量子化部、110…iDWT部、111…動き補償部、112…画面合成部、113…メモリ、114…出力部、150…制御部、160…撮像部
Claims (6)
- 動画像データを符号化する画像符号化装置であって、
動画像データを構成するフレームを順に入力する入力手段と、
該入力手段で入力したフレームが示す画像データを、予め設定された周期に応じて、画面内符号化、画面間符号化のいずれを行うかを選択する選択手段と、
該選択手段で前記画面内符号化が選択された場合、フレームが示す画像データに対して所定の周波数変換を行うことで複数のサブバンドを生成し、当該サブバンドを符号化する第1の符号化制御手段と、
前記選択手段で画面間符号化を行うことが選択された場合、フレームが示す画像データに対して画面間符号化を行う第2の符号化制御手段とを有し、
前記第2の符号化制御手段は
着目フレームが示す画像データにおける予め設定されたサイズの着目画素ブロックに対する差が所定の閾値以下となる予測画素ブロックを、既に符号化が完了した前フレームの中から探索する探索手段と、
該探索手段による前記予測画素ブロックが探索できた場合には、前記着目画素ブロックを前記予測画素ブロックに基づいて符号化する第1の符号化手段と、
前記探索手段による前記予測画素ブロックが探索できなかった場合には、前記着目画素ブロックに対して前記周波数変換を行うことで複数のサブバンドを生成し、当該サブバンドを符号化する第2の符号化手段と、
を含むことを特徴とする画像符号化装置。 - 前記動画像データを構成する各フレームは、ベイヤ配列の画像データであって、
前記入力手段は、前記ベイヤ配列の1フレームの画像データから、R成分のプレーン、B成分のプレーン、G1成分のプレーン、G2成分のプレーンを生成する手段を含む
ことを特徴とする請求項1に記載の画像符号化装置。 - 前記第1の符号化制御手段、前記第2の符号化制御手段それぞれは、複数の画素ブロックをまとめて符号化を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像符号化装置。
- 前記第2の符号化手段は、フレームの画像データの全体を周波数変換し、得られた各サブバンドにおける前記第1の符号化手段による符号化される位置の変換係数については0で置き換えて符号化する
ことを特徴とする請求項3に記載の画像符号化装置。 - 動画像データを符号化する画像符号化装置の制御方法であって、
動画像データを構成するフレームを順に入力する入力工程と、
該入力工程で入力したフレームが示す画像データを、予め設定された周期に応じて、画面内符号化、画面間符号化のいずれを行うかを選択する選択工程と、
該選択工程で前記画面内符号化が選択された場合、フレームが示す画像データに対して所定の周波数変換を行うことで複数のサブバンドを生成し、当該サブバンドを符号化する第1の符号化制御工程と、
前記選択工程で画面間符号化を行うことが選択された場合、フレームが示す画像データに対して画面間符号化を行う第2の符号化制御工程とを有し、
前記第2の符号化制御工程は
着目フレームが示す画像データにおける予め設定されたサイズの着目画素ブロックに対する差が所定の閾値以下となる予測画素ブロックを、既に符号化が完了した前フレームの中から探索する探索工程と、
該探索工程による前記予測画素ブロックが探索できた場合には、前記着目画素ブロックを前記予測画素ブロックに基づいて符号化する第1の符号化工程と、
前記探索工程による前記予測画素ブロックが探索できなかった場合には、前記着目画素ブロックに対して前記周波数変換を行うことで複数のサブバンドを生成し、当該サブバンドを符号化する第2の符号化工程と、
を含むことを特徴とする画像符号化装置の制御方法。 - コンピュータが読み込み実行することで、前記コンピュータを、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像符号化装置として機能させるためのプログラム。
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