JP2018081840A - リチウムイオン二次電池 - Google Patents
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Abstract
【課題】電池抵抗の増加や電池容量の低下を抑制するとともに、負極活物質層の表面の凹凸による金属リチウムの析出を適切に防止することができるリチウムイオン二次電池を提供する。【解決手段】ここで開示されるリチウムイオン二次電池は、正極活物質層14を備える正極10と、負極活物質層24を備える負極20とが、セパレータ40を介して捲回された捲回電極体80を備えている。この捲回電極体80は、捲回軸を挟んで両側に形成された表面が平面である2つの平坦部82と、該2つの平坦部82間に形成された表面が曲面である2つのR部84とを有する扁平形状の捲回電極体であり、ここで、正極10のR部84に配置された部分であって、負極20のR部84に配置された負極活物質層24に対向する正極10のR部負極活物質層対向部分30には、リチウムイオンの挿入/離脱が可能な正極活物質が実質的に存在しない。【選択図】図4
Description
本発明は、捲回電極体が電池ケース内に収容されたリチウムイオン二次電池に関する。
リチウムイオン二次電池、ニッケル水素電池等の二次電池は、近年、パソコンや携帯端末等のいわゆるポータブル電源や車両駆動用電源として好ましく用いられている。特に、軽量で高エネルギー密度が得られるリチウムイオン二次電池は、電気自動車、ハイブリッド自動車等の車両に搭載して用いられる高出力電源(例えば、車両の駆動輪に連結されたモータを駆動させる電源)として重要性が高まっている。
かかるリチウムイオン二次電池は、例えば、扁平形状の捲回電極体と電解液とを角型の電池ケースに収容することによって構成される。かかる扁平形状の捲回電極体は、例えば、セパレータを介して積層された長尺なシート状の正極と負極とを長手方向に沿って捲回し、所定の圧力でプレスすることによって作製される。また、上記したシート状の正極は、箔状の正極集電体の表面に正極活物質層を付与することにより形成され、負極は、箔状の負極集電体の表面に負極活物質層を付与することにより形成される。
上記した負極活物質層には粒状の負極活物質が含まれており、当該負極活物質の粒径は5μm〜20μm程度である。この負極活物質の粒径は、正極活物質の粒径(2μm〜5μm)よりも大きく、負極活物質層の表面には高低差2〜3μm程度の凹凸が形成されることがある。このような凹凸が負極活物質層の表面に形成されると、充放電中の負極における反応分布にミクロレベルのばらつきが生じ、充放電反応が集中する箇所にLiイオンが導入されずに金属リチウムが析出して電池容量が低下することがある。
このため、負極活物質層表面の凹凸を小さくして金属リチウムの析出を抑制する技術が従来から検討されている。例えば、捲回した電極体をプレスして扁平形状に成形する際の圧力を数十kNに設定して、負極活物質層の表面の凹凸を小さくすることが行われている。そして、近年では、プレス後の負極活物質層の表面の状態を維持するために、捲回電極体を加圧する加圧部材を電池ケースなどに取り付けることが行われている。また、リチウムイオン二次電池の電極体を加圧する他の技術が特許文献1に記載されている。
しかし、扁平形状の捲回電極体では、捲回軸に直交する断面の長手方向の両端部分に、表面が曲面であるR部(コーナー部)が形成されており、上述した技術では、かかる捲回電極体のR部を適切に加圧することができず、R部における負極活物質層の凹凸を小さくして金属リチウムの析出を十分に防止することが困難であった。
このため、近年では、特許文献2に記載されているような粒径の小さな負極活物質を利用する技術が検討されている。具体的には、粒径の小さな負極活物質を負極活物質層の表面側に配置することによって、負極活物質層表面の凹凸を小さくして金属リチウムの析出を防止することが検討されている。また、捲回電極体のR部に種々の改良を施した技術が特許文献3、4に開示されている。
このため、近年では、特許文献2に記載されているような粒径の小さな負極活物質を利用する技術が検討されている。具体的には、粒径の小さな負極活物質を負極活物質層の表面側に配置することによって、負極活物質層表面の凹凸を小さくして金属リチウムの析出を防止することが検討されている。また、捲回電極体のR部に種々の改良を施した技術が特許文献3、4に開示されている。
しかしながら、負極活物質層の表面の凹凸を小さくするために、粒径の小さな負極活物質を用いた場合、負極活物質層における粒間の空隙が小さくなってLiイオンが拡散しにくくなるため、電池抵抗が大幅に増加する原因となる。また、粒径の小さな負極活物質を用いると、負極活物質層の反応表面積が大きくなるため、負極活物質と電解液との界面において副反応が生じる頻度が増加して電池容量が低下するという問題も生じ得る。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その主な目的は、上記した電池抵抗の増加や電池容量の低下を抑制するとともに、負極活物質層の表面の凹凸による金属リチウムの析出を適切に防止することができるリチウムイオン二次電池を提供することである。
上記目的を実現するべく、本発明によって以下の構成のリチウムイオン二次電池が提供される。
ここで開示されるリチウムイオン二次電池は、正極活物質層を備える長尺シート状の正極と、負極活物質層を備える長尺シート状の負極とが、セパレータを介してシート長手方向に捲回された捲回電極体を備えたリチウムイオン二次電池である。
かかるリチウムイオン二次電池の捲回電極体は、捲回軸を挟んで両側に形成された表面が平面である2つの平坦部と、該2つの平坦部間に形成された表面が曲面である2つのR部とを有する扁平形状の捲回電極体である。
そして、ここで開示されるリチウムイオン二次電池では、正極のR部に配置された部分であって、負極のR部に配置された負極活物質層に対向する正極のR部負極活物質層対向部分には、リチウムイオンの挿入/離脱が可能な正極活物質が実質的に存在しない。
かかるリチウムイオン二次電池の捲回電極体は、捲回軸を挟んで両側に形成された表面が平面である2つの平坦部と、該2つの平坦部間に形成された表面が曲面である2つのR部とを有する扁平形状の捲回電極体である。
そして、ここで開示されるリチウムイオン二次電池では、正極のR部に配置された部分であって、負極のR部に配置された負極活物質層に対向する正極のR部負極活物質層対向部分には、リチウムイオンの挿入/離脱が可能な正極活物質が実質的に存在しない。
ここで開示されるリチウムイオン二次電池では、正極のR部に設けられているR部負極活物質層対向部分に、リチウムイオンの挿入/離脱が可能な正極活物質が実質的に存在せず、捲回電極体のR部で正負極間の充放電反応が実質的に生じなくなっている。このため、R部における負極活物質層の表面に凹凸が形成されていたとしても、該負極活物質層の凹凸による金属リチウムの析出の発生を防止することができる。
なお、ここで開示されるリチウムイオン二次電池は、捲回電極体のR部で充放電反応が実質的に生じなくなっているため、従来の電池に比べて電池抵抗の増加や電池容量の低下が生じ得る。しかし、捲回電極体のR部における充放電反応は、平坦部における充放電反応と比較すると僅かなものであり、上述した粒径が小さな負極活物質を用いるような技術に比べて、電池抵抗の増加や電池容量の低下を十分に抑制することができる。
以下、本発明の好適な実施形態を説明する。なお、本発明において特に言及している事項以外の事柄であって本発明の実施に必要な事項は、当該分野における従来技術に基づく当業者の設計事項として把握され得る。本発明は、本明細書に開示されている内容と当該分野における技術常識とに基づいて実施することができる。なお、本明細書において、「A〜B(A、Bは数値)」とは、A以上B以下という意味を示すものである。
1.リチウムイオン二次電池の構造
以下、本発明の一実施形態に係るリチウムイオン二次電池を説明する。図1は本実施形態に係るリチウムイオン二次電池の外形を模式的に示す斜視図である。図1に示すように、このリチウムイオン二次電池100は、扁平な角形の電池ケース50の内部に電極体(図示省略)が収容されることにより構成されている。電池ケース50は、上端が開放された扁平なケース本体52と、その上端を塞ぐ蓋体54とから構成されている。蓋体54には、正極端子70および負極端子72が設けられている。
以下、本発明の一実施形態に係るリチウムイオン二次電池を説明する。図1は本実施形態に係るリチウムイオン二次電池の外形を模式的に示す斜視図である。図1に示すように、このリチウムイオン二次電池100は、扁平な角形の電池ケース50の内部に電極体(図示省略)が収容されることにより構成されている。電池ケース50は、上端が開放された扁平なケース本体52と、その上端を塞ぐ蓋体54とから構成されている。蓋体54には、正極端子70および負極端子72が設けられている。
次に、上記した電池ケース50の内部に収容される捲回電極体の構造について説明する。図2は本実施形態に係るリチウムイオン二次電池の捲回電極体を説明する斜視図である。また、図3は図2に示す捲回電極体を捲回軸WLに沿って見た側面図である。
本実施形態における電極体は、セパレータ40を介して長尺シート状の正極10と負極20とが、捲回軸WLを中心としてシート長手方向に捲回されることによって作製される捲回電極体80である。
そして、長尺シート状の正極10は、箔状の正極集電体12の両面に正極活物質層14が付与されることによって形成されている。また、当該正極10の幅方向の一方の端部には、正極活物質層14が付与されておらず、正極集電体12が露出した正極活物質未塗工部16が設けられている。一方、負極20は負極集電体22の両面に負極活物質層24が付与されることによって形成されている。当該負極20の幅方向の一方の端部には、負極活物質層24が付与されておらず、負極集電体22が露出した負極活物質未塗工部26が設けられている。なお、正極10および負極20を構成する各材料については、従来からリチウムイオン二次電池に用いられる材料を特に限定なく使用することができる。
本実施形態における電極体は、セパレータ40を介して長尺シート状の正極10と負極20とが、捲回軸WLを中心としてシート長手方向に捲回されることによって作製される捲回電極体80である。
そして、長尺シート状の正極10は、箔状の正極集電体12の両面に正極活物質層14が付与されることによって形成されている。また、当該正極10の幅方向の一方の端部には、正極活物質層14が付与されておらず、正極集電体12が露出した正極活物質未塗工部16が設けられている。一方、負極20は負極集電体22の両面に負極活物質層24が付与されることによって形成されている。当該負極20の幅方向の一方の端部には、負極活物質層24が付与されておらず、負極集電体22が露出した負極活物質未塗工部26が設けられている。なお、正極10および負極20を構成する各材料については、従来からリチウムイオン二次電池に用いられる材料を特に限定なく使用することができる。
そして、本実施形態の捲回電極体80は、捲回後に所定の圧力でプレスされることによって図3に示すような扁平形状に成形される。このように扁平形状に成形された捲回電極体80は、捲回軸WL(図2参照)を挟んで両側に形成された表面が平面である2つの平坦部82と、該2つの平坦部82間に形成された表面が曲面である2つのR部84とを有している。
図4は本実施形態に係るリチウムイオン二次電池の捲回電極体のR部周辺の断面構造を模式的に示す図であり、図5は本実施形態に係るリチウムイオン二次電池の捲回電極体の充電反応を説明する断面図である。なお、図5中の(a)は平坦部における充電反応を説明する図であり、図5中の(b)はR部における充放電を説明する図である。
本実施形態に係るリチウムイオン二次電池では、組電池として使用する際に、捲回電極体80の平坦部82が所定の圧力Nで加圧される。本実施形態では、電池ケース50の外側面50aに加圧板60が取り付けられており(図7参照)、かかる加圧板60が取り付けられた状態で複数のリチウムイオン二次電池100を配列し、配列方向に沿って拘束して組電池を構築することによって、図4に示すように、電池ケース内の捲回電極体80の平坦部82が所定の圧力N(0.5MPa〜2.0MPa、例えば1.0MPa)で加圧される。
これによって、捲回電極体80の平坦部82における負極活物質層24の表面24aの凹凸が小さくなるため、図5(a)に示すように、捲回電極体80の平坦部82では、充電が行われた際に、正極活物質層14から放出されたリチウムイオンを平坦な負極活物質層24の表面24aから層内に均一に導入することができ、充放電反応が特定の箇所に集中することによる金属リチウムの析出を適切に防止することができる。
これによって、捲回電極体80の平坦部82における負極活物質層24の表面24aの凹凸が小さくなるため、図5(a)に示すように、捲回電極体80の平坦部82では、充電が行われた際に、正極活物質層14から放出されたリチウムイオンを平坦な負極活物質層24の表面24aから層内に均一に導入することができ、充放電反応が特定の箇所に集中することによる金属リチウムの析出を適切に防止することができる。
一方、捲回電極体80のR部84は、上述したように、所定の圧力Nで適切に加圧することが困難であるため、負極活物質層24の表面24bに大きな凹凸が生じている。本実施形態に係るリチウムイオン二次電池は、この捲回電極体80のR部84における金属リチウムの析出を防止するために、正極10のR部84において負極活物質層24と対向する領域(R部負極活物質層対向部分30)に、リチウムイオンの挿入/離脱が可能な正極活物質が実質的に存在しないように構成されている。
具体的には、上記した正極10のR部負極活物質層対向部分30には、正極活物質層が形成されておらず、リチウムイオンの挿入/離脱が生じない材料からなる非挿入離脱層32が形成されている。このようなリチウムイオンの挿入/離脱が生じない材料としては、例えば、アルミナなどが挙げられるが、アルミナを特に好ましく用いることができる。なお、非挿入離脱層32には、上記した材料以外に、スチレンブタジエンゴム(SBR)、カルボキシメチルセルロース(CMC)などの結着剤が含まれていてもよい。
図5(b)に示すように、本実施形態では、正極10のR部負極活物質層対向部分30に正極活物質が実質的に存在していないため、捲回電極体80のR部84では、正極10からリチウムイオンが放出されず、充放電反応が生じなくなっている。このため、負極活物質層24の表面24bに凹凸が形成されていたとしても、該負極活物質層24の凹凸による金属リチウムの析出が生じることを防止することができる。
そして、本実施形態に係るリチウムイオン二次電池では、上記したように、捲回電極体80のR部84で充放電反応が生じなくなっているため、電池容量の低下や電池抵抗の増加などが生じ得る。しかし、リチウムイオン二次電池の充放電反応は、主に捲回電極体80の平坦部82で生じるものであり、R部84で充放電反応が行われないことによる電池容量の低下や電池抵抗の増加は、許容することができる程度の僅かなものである。
また、かかる電池容量の低下や電池抵抗の増加は、正極10および負極20を捲回する回数を増やすことによって容易に補うことができる。例えば、正極10と負極20とが30回捲回された捲回電極体80の場合には、捲回回数を1回〜2回増やすことによって、R部84で充放電反応が行われないことによる電池容量の低下や電池抵抗の増加を十分に補うことができる。
また、かかる電池容量の低下や電池抵抗の増加は、正極10および負極20を捲回する回数を増やすことによって容易に補うことができる。例えば、正極10と負極20とが30回捲回された捲回電極体80の場合には、捲回回数を1回〜2回増やすことによって、R部84で充放電反応が行われないことによる電池容量の低下や電池抵抗の増加を十分に補うことができる。
なお、本明細書における「R部負極活物質層対向部分には正極活物質が実質的に存在しない」という記載は、捲回電極体80のR部84において金属リチウムの析出が発生しない程度に、R部負極活物質層対向部分30における正極活物質が少なくなっていることを指す。すなわち、正極10のR部負極活物質層対向部分30には、充電時に金属リチウムの析出が生じない程度のごく僅かな正極活物質が存在していてもよい。例えば、平坦部82における正極活物質層14の厚みを100%とした場合、R部負極活物質層対向部分30における正極活物質層14の厚みが1%以下であれば、捲回電極体80のR部84において充放電反応が殆ど生じなくなるため、金属リチウムの析出を適切に防止できる。
また、正極10と負極20とが複数回捲回された捲回電極体80において、全ての正極10のR部負極活物質層対向部分30で正極活物質が実質的に存在しないようにする必要はなく、R部84における金属リチウムの析出の程度と、求められる電池性能とを考慮して、正極活物質が存在しないR部負極活物質層対向部分30を設ける数を適宜設定することが好ましい。
例えば、捲回回数が20回〜30回の捲回電極体80の場合には、正極活物質が存在しないR部負極活物質層対向部分30を、1箇所〜5箇所程度(好ましくは2箇所)形成することが好ましい。これによって、電池容量の低下や電池抵抗の増加を最小限に留めた上で、R部84における金属リチウムの析出を適切に防止することができる。
例えば、捲回回数が20回〜30回の捲回電極体80の場合には、正極活物質が存在しないR部負極活物質層対向部分30を、1箇所〜5箇所程度(好ましくは2箇所)形成することが好ましい。これによって、電池容量の低下や電池抵抗の増加を最小限に留めた上で、R部84における金属リチウムの析出を適切に防止することができる。
また、上記のように、一部のR部負極活物質層対向部分30に正極活物質が存在しないようにする場合には、該正極活物質が存在しないR部負極活物質層対向部分30を捲回電極体80の外周側に設ける方が好ましい。捲回電極体80では、内周側よりも外周側の方が各々の部材に掛かる圧力が小さいため、外周側の負極活物質層24の方が表面に凹凸が形成されやすい。このような外周側の負極活物質層24の表面に形成された凹凸によって金属リチウムが析出することを防止するために、正極活物質が存在しないR部負極活物質層対向部分30を捲回電極体80の外周側に設ける方が好ましい。
また、上記した実施形態では、アルミナなどのリチウムイオンの挿入/離脱が生じない材料からなる非挿入離脱層32を形成することによって、捲回電極体80のR部84で充放電反応が生じないようにしているが、この非挿入離脱層32は必ずしも形成する必要はない。例えば、図8に示すように、R部84における正極10の正極活物質層14を除去し、正極10のR部負極活物質層対向部分30に空隙が形成されるようにしてもよい。この場合でも、捲回電極体80のR部84で充放電反応が生じなくなるため、金属リチウムの析出を防止することができる。但し、捲回電極体80のR部84の強度を考慮すると、上記した図4に示す実施形態のように非挿入離脱層32を形成して、正極10と負極20との間に空隙が生じないようにする方が好ましい。
2.リチウムイオン二次電池の製造
次に、上記した実施形態に係るリチウムイオン二次電池を製造する方法について説明する。図6は本実施形態に係るリチウムイオン二次電池の捲回電極体を製造する方法を説明する側面図である。
次に、上記した実施形態に係るリチウムイオン二次電池を製造する方法について説明する。図6は本実施形態に係るリチウムイオン二次電池の捲回電極体を製造する方法を説明する側面図である。
本実施形態に係るリチウムイオン二次電池の捲回電極体を製造する際には、図6に示すような捲回装置が用いられる。かかる捲回装置は、軸体110と、当該軸体110を挟んで並行に配置された一対のローラー120a、120bとを備えている。そして、ローラー120bに正極10を供給する供給経路には、一対のグラインダ130と、塗布装置140とが設けられている。
この捲回装置は、軸体110を中心に一対のローラー120a、120bが回転するように構成されており、ローラー120aに負極20とセパレータ40とを供給し、ローラー120bに正極10とセパレータ40を供給しながら一対のローラー120a、120bを捲回方向に回転させることによって捲回電極体80を製造する。
そして、本実施形態においては、製造後の捲回電極体80のR部84に相当する部分がグラインダ130まで供給された際に、ローラー120a、120bの回転と、正極10および負極20の供給を停止させ、一対のグラインダ130で正極10を挟み込んで、正極10の表面を研磨する。これによって、正極10表面に付与されている正極活物質層を除去し、捲回後の正極10のR部負極活物質層対向部分30に相当する部分に、正極活物質が実質的に存在しないようにする。
次に、図6に示す捲回装置では、正極活物質層が除去されたR部負極活物質層対向部分30が塗布装置140まで供給されたときに、正極10および負極20の供給を再び停止させ、アルミナなどのリチウムイオンの挿入/離脱が生じない材料を、正極活物質層が除去されたR部負極活物質層対向部分30に付与する。これによって、製造後の捲回電極体80のR部84に相当する部分に非挿入離脱層32が形成される。
次に、図6に示す捲回装置では、正極活物質層が除去されたR部負極活物質層対向部分30が塗布装置140まで供給されたときに、正極10および負極20の供給を再び停止させ、アルミナなどのリチウムイオンの挿入/離脱が生じない材料を、正極活物質層が除去されたR部負極活物質層対向部分30に付与する。これによって、製造後の捲回電極体80のR部84に相当する部分に非挿入離脱層32が形成される。
そして、本実施形態においては、上記した正極活物質層の除去と非挿入離脱層32の形成とを繰り返しながら負極20と正極10とを捲回することによって、図7に示すように、R部負極活物質層対向部分30に非挿入離脱層32が形成された捲回電極体80を作製する。そして、この捲回電極体80を所定の圧力でプレスして扁平形状に成形した後、電解液(図示省略)とともに扁平形状の電池ケース50に収容した後、電池ケース50を封止することによってリチウムイオン二次電池を製造する。
そして、本実施形態においては、加圧板60を電池ケース50の外側面50aに取り付けた状態で、複数のリチウムイオン二次電池を配列させて、配列方向に沿って拘束して組電池を構築する。これによって、図4に示すように、電池ケース内に収容された捲回電極体80の平坦部82を所定の圧力Nで加圧することができる。
そして、本実施形態においては、加圧板60を電池ケース50の外側面50aに取り付けた状態で、複数のリチウムイオン二次電池を配列させて、配列方向に沿って拘束して組電池を構築する。これによって、図4に示すように、電池ケース内に収容された捲回電極体80の平坦部82を所定の圧力Nで加圧することができる。
以上の工程を経て得られたリチウムイオン二次電池の組電池では、上記したように、正極10のR部負極活物質層対向部分30に正極活物質が実質的に存在していないため、捲回電極体80のR部84における金属リチウムの析出を抑制することができる。
なお、上記した製造方法は、ここで開示されるリチウムイオン二次電池を製造する方法の一例である。例えば、上記した製造方法では、予め正極活物質層が形成された正極から正極活物質層を部分的に除去することによって、正極のR部負極活物質層対向部分に正極活物質が実質的に存在していないリチウムイオン二次電池を製造している。
しかし、正極のR部負極活物質層対向部分に相当する部分に正極活物質層が付与されていない正極を作製した場合でも、正極のR部負極活物質層対向部分に正極活物質が実質的に存在していないリチウムイオン二次電池を製造することができる。
しかし、正極のR部負極活物質層対向部分に相当する部分に正極活物質層が付与されていない正極を作製した場合でも、正極のR部負極活物質層対向部分に正極活物質が実質的に存在していないリチウムイオン二次電池を製造することができる。
[試験例]
以下、本発明に関する試験例を説明するが、試験例の説明は本発明を限定することを意図したものではない。
以下、本発明に関する試験例を説明するが、試験例の説明は本発明を限定することを意図したものではない。
1.各試験例
本試験例では、以下の2種類のリチウムイオン二次電池(試験例1、2)を作製した。
本試験例では、以下の2種類のリチウムイオン二次電池(試験例1、2)を作製した。
(1)試験例1
試験例1では、正極のR部負極活物質層対向部分にアルミナからなる非挿入離脱層が形成されている捲回電極体を作製し、かかる捲回電極体を用いてリチウムイオン二次電池を構築した。そして、電池ケース内の捲回電極体の平坦部が1.0MPaの圧力で加圧されるように、リチウムイオン二次電池の側面に加圧板を取り付けて、複数のリチウムイオン二次電池が拘束された組電池を構築した。
試験例1では、正極のR部負極活物質層対向部分にアルミナからなる非挿入離脱層が形成されている捲回電極体を作製し、かかる捲回電極体を用いてリチウムイオン二次電池を構築した。そして、電池ケース内の捲回電極体の平坦部が1.0MPaの圧力で加圧されるように、リチウムイオン二次電池の側面に加圧板を取り付けて、複数のリチウムイオン二次電池が拘束された組電池を構築した。
(2)試験例2
試験例2では、捲回電極体の平坦部とR部の両方に正極活物質層が形成されている通常の捲回電極体を作製し、かかる捲回電極体を用いてリチウムイオン二次電池を構築した。そして、電池ケース内の捲回電極体の平坦部が1.0MPaの圧力で加圧され、かつ、R部が0.1MPaの圧力で加圧されるように組電池を構築した。
試験例2では、捲回電極体の平坦部とR部の両方に正極活物質層が形成されている通常の捲回電極体を作製し、かかる捲回電極体を用いてリチウムイオン二次電池を構築した。そして、電池ケース内の捲回電極体の平坦部が1.0MPaの圧力で加圧され、かつ、R部が0.1MPaの圧力で加圧されるように組電池を構築した。
なお、試験例1と試験例2では、上記した点を除いて同じ条件でリチウムイオン二次電池を作製した。具体的には、正極活物質(LiNi1/3Co1/3Mn1/3O4)と、導電材(アセチレンブラック)と、結着剤(PVdF)とを、質量比で87:10:3となるようにN−メチル−2−ピロリドン(NMP)に混合してペースト状の正極合材を調製した。そして、かかる正極合材を厚さ15μmの正極集電体(アルミニウム箔)に塗付し、乾燥させた後にプレスすることにより、シート状の正極を作製した。
一方、平均粒径が20μmの負極活物質(天然黒鉛)と、結着剤(SBR)と、増粘剤(CMC)とを、質量比で98:1:1となるように水に混合してペースト状の負極合材を調製した。そして、かかる負極合材を厚さ15μmの負極集電体(銅箔)に塗付し、乾燥させた後にプレスすることにより、シート状の負極を作製した。
一方、平均粒径が20μmの負極活物質(天然黒鉛)と、結着剤(SBR)と、増粘剤(CMC)とを、質量比で98:1:1となるように水に混合してペースト状の負極合材を調製した。そして、かかる負極合材を厚さ15μmの負極集電体(銅箔)に塗付し、乾燥させた後にプレスすることにより、シート状の負極を作製した。
次に、作製した正極と負極とをシート状のセパレータ(ポリエチレン製の多孔質膜)とともに積層した後、捲回することによって捲回電極体を作製し、当該捲回電極体を非水電解液と共に角型の電池ケースに収容することによりリチウムイオン二次電池を構築した。なお、非水電解液には、メチル2,2,2−トリフルオロエチルカーボネート(MTFEC)とモノフルオロエチレンカーボネート(MFEC)との体積比1:1の混合溶媒に1mol/LのLiPF6を溶解させたものを使用した。
2.評価試験
(1)活性化処理(初期充電)と初期容量測定
上記した試験例1および試験例2の電池について、活性化処理(初期充電)と、初期容量の測定を行った。
具体的には、25℃の温度条件下において、4A(1C)の充電レート(電流値)で電池電圧が4.1Vになるまで定電流(CC)充電を行った後、電流値が1/50Cとなるまで定電圧(CV)充電を行い、満充電状態とした。その後、4A(1C)の放電レート(電流値)で電池電圧が3.0Vとなるまで定電流放電し、このときの放電容量を初期容量(Ah)とした。ここで、「1C」とは、理論容量より予測した電池容量(Ah)を一時間で充電することができる電流値いうこととする。
上記の手順で算出した初期容量を図9に示す。なお、図9では、試験例2の初期容量を100%とし、かかる試験例2の初期容量に対する割合で試験例1の初期容量を示している。
上記した試験例1および試験例2の電池について、活性化処理(初期充電)と、初期容量の測定を行った。
具体的には、25℃の温度条件下において、4A(1C)の充電レート(電流値)で電池電圧が4.1Vになるまで定電流(CC)充電を行った後、電流値が1/50Cとなるまで定電圧(CV)充電を行い、満充電状態とした。その後、4A(1C)の放電レート(電流値)で電池電圧が3.0Vとなるまで定電流放電し、このときの放電容量を初期容量(Ah)とした。ここで、「1C」とは、理論容量より予測した電池容量(Ah)を一時間で充電することができる電流値いうこととする。
上記の手順で算出した初期容量を図9に示す。なお、図9では、試験例2の初期容量を100%とし、かかる試験例2の初期容量に対する割合で試験例1の初期容量を示している。
(2)初期電池抵抗(IV抵抗)の測定
次に、上記初期容量を測定した後の各電池について、25℃の温度条件下で、1Cの充電レートで定電流充電を行ってSOC60%の充電状態に調整した後、10Cで10秒間の定電流放電を行い、この時の電流(I)−電圧(V)のプロット値の一次近似直線の傾きから初期電池抵抗(IV抵抗)(mΩ)を求めた。なお、「SOC(State of Charge)」とは、上記した初期容量をSOC100%としたときの充電状態をいうこととする。
上記の手順で算出した初期電池抵抗を図10に示す。なお、図10では、試験例2の初期電池抵抗を100%とし、かかる試験例2の初期電池抵抗に対する割合で試験例1の初期電池抵抗を示している。
次に、上記初期容量を測定した後の各電池について、25℃の温度条件下で、1Cの充電レートで定電流充電を行ってSOC60%の充電状態に調整した後、10Cで10秒間の定電流放電を行い、この時の電流(I)−電圧(V)のプロット値の一次近似直線の傾きから初期電池抵抗(IV抵抗)(mΩ)を求めた。なお、「SOC(State of Charge)」とは、上記した初期容量をSOC100%としたときの充電状態をいうこととする。
上記の手順で算出した初期電池抵抗を図10に示す。なお、図10では、試験例2の初期電池抵抗を100%とし、かかる試験例2の初期電池抵抗に対する割合で試験例1の初期電池抵抗を示している。
(3)電池容量低下率の測定
次に、上記初期電池容量を測定した後の試験例1、2の電池について、25℃の温度条件下において充放電を9000サイクル繰り返す充放電サイクル試験を行い、該サイクル試験後の電池容量低下率(%)を算出した。具体的には以下のとおりである。
上記充放電サイクル試験は、25℃の温度条件下において、4A(1C)の定電流でSOC80%(初期容量:約4Ah)の充電状態まで充電を行った後、(1)200A(50C)で10秒充電、(2)10分休止、(3)200A(50C)で10秒放電、(4)10分休止を繰り返す充放電サイクルを1サイクルとした。
そして、9000サイクルの充放電が終了した後の各電池について、上記した初期容量と同じ方法で電池容量を測定した。そして、次の式:電池容量低下率(%)=(初期容量(mAh)−サイクル試験後の容量(mAh))÷初期容量(mAh)×100;に基づいて電池容量低下率(%)を算出した。算出結果を図11に示す。
次に、上記初期電池容量を測定した後の試験例1、2の電池について、25℃の温度条件下において充放電を9000サイクル繰り返す充放電サイクル試験を行い、該サイクル試験後の電池容量低下率(%)を算出した。具体的には以下のとおりである。
上記充放電サイクル試験は、25℃の温度条件下において、4A(1C)の定電流でSOC80%(初期容量:約4Ah)の充電状態まで充電を行った後、(1)200A(50C)で10秒充電、(2)10分休止、(3)200A(50C)で10秒放電、(4)10分休止を繰り返す充放電サイクルを1サイクルとした。
そして、9000サイクルの充放電が終了した後の各電池について、上記した初期容量と同じ方法で電池容量を測定した。そして、次の式:電池容量低下率(%)=(初期容量(mAh)−サイクル試験後の容量(mAh))÷初期容量(mAh)×100;に基づいて電池容量低下率(%)を算出した。算出結果を図11に示す。
3.評価結果
図11に示すように、試験例2では、サイクル試験後の電池容量が初期容量から17.4%低下していた。これは、充放電サイクル中に捲回電極体のR部で金属リチウムが析出したためと解される。一方、試験例1では、サイクル試験後の電池容量の低下率が7.2%に抑制されていた。このことから、正極のR部負極活物質層対向部分に正極活物質が実質的に存在しないようにすることにより、金属リチウムの析出を防止して電池容量の低下を抑制できることが確認できた。
図11に示すように、試験例2では、サイクル試験後の電池容量が初期容量から17.4%低下していた。これは、充放電サイクル中に捲回電極体のR部で金属リチウムが析出したためと解される。一方、試験例1では、サイクル試験後の電池容量の低下率が7.2%に抑制されていた。このことから、正極のR部負極活物質層対向部分に正極活物質が実質的に存在しないようにすることにより、金属リチウムの析出を防止して電池容量の低下を抑制できることが確認できた。
また、図9および図10に示すように、試験例1では、正極のR部負極活物質層対向部分に正極活物質が実質的に存在していないため、初期容量の低下と初期電池抵抗の増加が生じていることが確認された。しかし、試験例1の初期容量の低下および初期電池抵抗の増加は、両方とも2.5%程度という非常に僅かなものであり、通常のリチウムイオン二次電池として使用できる程度のものであることが確認できた。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、請求の範囲を限定するものではない。請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
10 正極
12 正極集電体
14 正極活物質層
16 正極活物質未塗工部
20 負極
22 負極集電体
24 負極活物質層
24a、24b 負極活物質層の表面
26 負極活物質未塗工部
30 R部負極活物質層対向部分
32 非挿入離脱層
40 セパレータ
50 電池ケース
50a 電池ケースの外側面
52 ケース本体
54 蓋体
60 加圧板
70 正極端子
72 負極端子
80 捲回電極体
82 平坦部
84 R部
100 リチウムイオン二次電池
110 軸体
120a、120b ローラー
130 グラインダ
140 塗布装置
N 圧力
WL 捲回軸
12 正極集電体
14 正極活物質層
16 正極活物質未塗工部
20 負極
22 負極集電体
24 負極活物質層
24a、24b 負極活物質層の表面
26 負極活物質未塗工部
30 R部負極活物質層対向部分
32 非挿入離脱層
40 セパレータ
50 電池ケース
50a 電池ケースの外側面
52 ケース本体
54 蓋体
60 加圧板
70 正極端子
72 負極端子
80 捲回電極体
82 平坦部
84 R部
100 リチウムイオン二次電池
110 軸体
120a、120b ローラー
130 グラインダ
140 塗布装置
N 圧力
WL 捲回軸
Claims (1)
- 正極活物質層を備える長尺シート状の正極と、負極活物質層を備える長尺シート状の負極とが、セパレータを介してシート長手方向に捲回された捲回電極体を備えたリチウムイオン二次電池であって、
前記捲回電極体は、捲回軸を挟んで両側に形成された表面が平面である2つの平坦部と、該2つの平坦部間に形成された表面が曲面である2つのR部とを有する扁平形状の捲回電極体であり、
ここで、前記正極の前記R部に配置された部分であって、前記負極の前記R部に配置された前記負極活物質層に対向する前記正極のR部負極活物質層対向部分には、リチウムイオンの挿入/離脱が可能な正極活物質が実質的に存在しない、リチウムイオン二次電池。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016223992A JP2018081840A (ja) | 2016-11-17 | 2016-11-17 | リチウムイオン二次電池 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016223992A JP2018081840A (ja) | 2016-11-17 | 2016-11-17 | リチウムイオン二次電池 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018081840A true JP2018081840A (ja) | 2018-05-24 |
Family
ID=62199013
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016223992A Pending JP2018081840A (ja) | 2016-11-17 | 2016-11-17 | リチウムイオン二次電池 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2018081840A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112331930A (zh) * | 2020-11-10 | 2021-02-05 | 珠海冠宇电池股份有限公司 | 卷芯、电池以及电子产品 |
EP4117078A4 (en) * | 2021-05-12 | 2024-01-17 | Contemporary Amperex Technology Co., Limited | ELECTRODE ARRANGEMENT, BATTERY CELL, BATTERY AND ELECTRICAL DEVICE |
-
2016
- 2016-11-17 JP JP2016223992A patent/JP2018081840A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112331930A (zh) * | 2020-11-10 | 2021-02-05 | 珠海冠宇电池股份有限公司 | 卷芯、电池以及电子产品 |
CN112331930B (zh) * | 2020-11-10 | 2021-08-31 | 珠海冠宇电池股份有限公司 | 卷芯、电池以及电子产品 |
EP4117078A4 (en) * | 2021-05-12 | 2024-01-17 | Contemporary Amperex Technology Co., Limited | ELECTRODE ARRANGEMENT, BATTERY CELL, BATTERY AND ELECTRICAL DEVICE |
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