JP2018079539A - 切削インサート及び切削工具 - Google Patents

切削インサート及び切削工具 Download PDF

Info

Publication number
JP2018079539A
JP2018079539A JP2016223452A JP2016223452A JP2018079539A JP 2018079539 A JP2018079539 A JP 2018079539A JP 2016223452 A JP2016223452 A JP 2016223452A JP 2016223452 A JP2016223452 A JP 2016223452A JP 2018079539 A JP2018079539 A JP 2018079539A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
layer
coating layer
insert
intermediate layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016223452A
Other languages
English (en)
Inventor
芳和 児玉
Yoshikazu Kodama
芳和 児玉
博俊 伊藤
Hirotoshi Ito
博俊 伊藤
忠 勝間
Tadashi Katsuma
忠 勝間
賢作 渡邉
Kensaku Watanabe
賢作 渡邉
健二 熊井
Kenji Kumai
健二 熊井
優作 洲河
Yusaku Sugawa
優作 洲河
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP2016223452A priority Critical patent/JP2018079539A/ja
Publication of JP2018079539A publication Critical patent/JP2018079539A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】基体に対する被覆層の接合性及び耐久性の両方が良好なインサート及び切削工具を提供する。【解決手段】一態様のインサートは、WCを含有する第1粒子及びCoを含有する結合相を有する基体と、基体の表面に位置する被覆層と、Coが主成分であり、基体及び被覆層の間に位置する中間層とを備え、基体の表面に直交する断面において、被覆層と基体とが接する領域よりも被覆層と中間層とが接する領域が大きい。一態様の切削工具は、第1端から第2端に向かって延びる棒状体であり、第1端側にポケットを有するホルダと、ホルダにおけるポケットに位置する上記態様の切削インサートとを備える。【選択図】図3

Description

本態様は、切削インサートに関する。
旋削加工及び転削加工のような切削加工に用いられる切削インサート(以下、単にインサートともいう)としては、例えば特許文献1に記載のインサートが知られている。特許文献1に記載のインサートは、硬質相成分として炭化タングステン(WC)を含有し、結合相成分としてコバルト(Co)を5〜15質量%含有する基体の表面に、チタン(Ti)などを含有する被覆層が蒸着形成された構成となっている。
特開2014−184521号公報
今般において、インサートには、基体に対する被覆層の接合性及び耐久性の両方が良好であることが求められている。基体に対する被覆層の接合性を向上させるためには、基体におけるCoの含有量を増やして靭性を向上させればよい。しかしながら、基体におけるCoの含有量を増やしたときには、相対的にWCの含有量が低下するため、塑性変形が起こり易くなって偏摩耗が進行し易くなり、インサートの耐久性が低下する場合がある。
一態様に基づく切削インサートは、WCを含有する第1粒子及びCoを含有する結合相を有する基体と、該基体の表面に位置する被覆層と、Coが主成分であり、前記基体及び前記被覆層の間に位置する中間層とを備え、前記基体の表面に直交する断面において、前記被覆層は、前記基体と接する領域よりも前記中間層に接する領域が大きい。
上記態様の切削インサートにおいては、基体に対する被覆層の接合性が高い。また、基体におけるWCの含有量を過度に減らすことが避けられるため、塑性変形が起こりにくく、高い耐久性を備える。
一実施形態の切削インサート(インサート)を示す斜視図である。 図1に示す切削インサートにおけるA−A断面の拡大図である。 図2における領域B1の拡大図である。 一実施形態の切削工具を示す上面図である。 図4における領域B2の拡大図である。
以下、一実施形態のインサートについて、図面を用いて詳細に説明する。但し、以下で参照する各図は、説明の便宜上、各実施形態を説明する上で必要な主要部材のみを簡略化して示したものである。したがって、本発明のインサートは、参照する各図に示されていない任意の構成部材を備え得る。また、各図中の部材の寸法は、実際の構成部材の寸法及び各部材の寸法比率等を忠実に表したものではない。
<インサート>
本実施形態の切削インサート1(以下、単にインサート1と記載する。)は、第1粒子3及び結合相5を有する基体7と、基体7の表面に位置する被覆層9と、基体7及び被覆層9の間に位置している中間層11とを備えている。本実施形態のインサート1は、第1粒子3及び結合相5を有する基体7と、基体7の表面に位置する中間層11と、基体7及び中間層11の少なくとも一部を被覆する被覆層9とを備えている、と言い換えてもよい。
基体7における第1粒子3はWCを含有している。第1粒子3は、一般的に硬質相と呼ばれるものである。そして第1粒子3は、例えば、平均粒径が1〜20μmである。また、基体7における結合相5はCoを含有している。Coは、第1粒子3同士を接合する機能がある。結合相5におけるCoによって第1粒子3a同士が接合されるため、本実施形態における基体7は、強度及び靭性が高い部材となっている。
本実施形態における結合相5は、Coを含有しているが、Co以外の成分を含有していてもよい。例えば、結合相5がクロム(Cr)及びタンタル(Ta)を含有していてもよい。結合相5は、Cr及びTaを含有していてもよいが、Coを主成分として含有している場合には、基体7は、良好な強度及び靭性を得ることができる。なお、上記の「主成分」とは、他の成分と比較して質量%の値が最も大きい成分であることを意味している。
基体7の全体としては、WCの含有比率が75〜97質量%であり、Coの含有比率が3〜25質量%である。このように、本実施形態における基体7は、WCを主成分として含有している。
被覆層9は、基体7の表面に位置しており、基体7の表面の少なくとも一部を覆っている。被覆層9は、切削加工におけるインサート1の耐摩耗性及び耐チッピング性などの特性を向上させるために備えられている。そのため、被覆層9が基体7の表面の全てを覆っている必要はなく、基体7の表面の一部が被覆層9から露出していてもよい。
また、インサート1においては、すくい面13として機能する面、逃げ面15として機能する面、及び、切刃17として機能する交線部に被覆層9が位置していることが望ましい一方で、例えば、基体7が貫通孔19を有している場合において、この貫通孔19の内壁面が被覆層9に覆われていなくても問題はない。
なお、図1には、上方に位置する面がすくい面13として機能し、側方に位置する面が逃げ面15として機能し、これらの面が交差する交線部の少なくとも一部に切刃17が位置するインサート1が示されている。また、図1に示されるインサート1では、上下方向に基体7を貫通するように貫通孔19が位置している。
本実施形態における被覆層9は、複数の層からなってもよい。具体的には、例えば被覆層9が、Tiを含有する第1層21と、第1層21の上に位置して、Tiを実質的に含有しない第2層23とを有する構成であってもよい。第1層21の具体例として、Tiの炭化物、窒化物、酸化物、炭窒化物又は炭窒酸化物を含有する層が挙げられる。より具体的には、第1層21として窒化チタン(TiN)及び炭窒化チタン(TiCN)などが挙げられる。また、第2層23の具体例として、アルミナ(Al)を含有する層が挙げられる。
基体7及び被覆層9を備えた、いわゆる被覆工具を切削加工に使用する場合においては、被覆層9の基体7への接合性を高めることが求められている。基体7に含有されるCoの含有比率を高めることによって、基体7と被覆層9の接合性が高められるが、基体7におけるCoの含有比率が過度に高められると、基体7におけるWCの含有比率が低下する。
本実施形態のインサート1は、基体7及び被覆層9の間に位置して、Coを主成分とする中間層11を有している。そして、本実施形態のインサート1は、被覆層9と基体7とが接する領域よりも被覆層9と中間層11とが接する領域が大きい。そのため、基体7におけるWCの含有比率を維持して基体7の塑性変形を起こりにくくしながらも、被覆層9と基体7との接合性を高めることが可能となっている。ここで、被覆層9と基体7とが接する領域よりも被覆層9と中間層11とが接する領域が大きいとは、被覆層9と基体7とが接する領域が無い場合も含んでいる。
被覆層9と基体7とが接する領域及び被覆層9と中間層11とが接する領域の大小関係は、基体7の表面に直交する断面における、基体7、被覆層9及び中間層11が位置する部分の走査型電子顕微鏡画像(SEM画像)または透過型電子顕微鏡画像(TEM画像)によって評価できる。なお、被覆層9と基体7とが接する領域及び被覆層9と中間層11とが接する領域の比較は、被覆層9と基体7及び中間層11とが接する領域の全てで評価しなくてもよい。SEM画像またはTEM画像によって確認できる数十μmの範囲において、これらの領域の大小関係を評価すればよい。
中間層11は、基体7及び被覆層9の間に位置しているが、基体7及び被覆層9の間の全体に位置している必要はない。すなわち、基体7及び被覆層9が部分的に接していてもよい。WCを含有する硬質相3がTi化合物を含有する被覆層9に接している場合には、相対的に硬度の高いWCとTi化合物とが接することによって中間層11が変形しにくくなる。そのため、被覆層9の偏摩耗が抑制され易くなるので、インサート1の耐久性が高められる。
基体7の大きさは特に限定されるものではないが、例えば、長辺の長さが5〜20mm程度、短辺の長さが3〜10mm程度の上面を有し、上面から下面までの高さが5〜20mm程度の大きさの四角板形状に設定できる。本実施形態における上面は菱形であり、1辺が8mm程度となっている。
被覆層9の厚みは特に限定されるものではないが、例えば、厚みの最大値を3〜100μm程度に設定できる。また、中間層11の厚みも特に限定されるものではないが、例えば、厚みの最大値を0.1〜5μm程度に設定できる。ここで「厚み」とは、基体7の表面に直交する断面における基体7の表面に直交する方向での長さを意味する。例えば、図2に示すように、被覆層9における基体7の上面を覆う部分の厚み(T)は、この部分での上下方向の長さを意味する。
中間層11の厚みの最大値が、被覆層9の厚みの最大値よりも小さい場合には、中間層11の塑性変形を抑制しつつ、被覆層9によるインサート1の耐摩耗性及び耐チッピング性などの特性を向上させることができる。
また、中間層11の厚みの最大値が、第1粒子3の平均粒径よりも小さい場合には、第1粒子3が被覆層9に接し易くなる。そのため、切削加工時に被覆層9から基体7に向かって加わる切削負荷を、中間層11を間に介さずに被覆層9から基体7へと直接伝えることができる。そのため、中間層11が一層塑性変形しにくくなる。
中間層11は、Coのみを含有する層であってもよいが、Co以外の成分を含有していてもよい。例えば、中間層11が、相対的に硬度の高いWCを含有する第2粒子11a(以下、WC粒子11aと記載する場合がある。)及びTi化合物として、TiCを含有する第3粒子11b(以下、TiC粒子11bと記載する場合がある。)の少なくとも一方を含有している場合には、WC粒子11a及びTiC粒子11bの存在によって中間層11の強度が高められるので、中間層11の塑性変形をさらに抑制することが可能となる。なお、Ti化合物としては、TiCに限定されるものではなく、例えばチタンの窒化物、炭窒化物及び炭酸窒化物などが挙げられる。
また、中間層11がWC粒子11aを含有している場合には、基体7及び中間層11の熱膨張差を小さくできる。そのため、インサート1が高温になり易い切削加工時においても、中間層11が基体7から剥離する可能性を小さくできる。
中間層11がWC粒子11aを含有している場合において、中間層11に位置するWC粒子11aの平均粒径が、第1粒子3の平均粒径よりも小さいときには、中間層11の厚みを薄くし易い。そのため、基体7及び中間層11の熱膨張差を小さくしつつ、中間層11の塑性変形をより生じにくくすることができる。中間層11に位置するWC粒子11aの平均粒径としては、例えば、0.05〜1μmに設定できる。
中間層11がTiC粒子11bを含有している場合には、被覆層9及び中間層11の熱膨張差を小さくできる。そのため、インサート1が高温になり易い切削加工時においても、被覆層9が中間層11から剥離する可能性を小さくできる。
図2及び図3に示すように、被覆層9における基体7及び中間層11との境界面での算術平均粗さが、基体7の表面の算術平均粗さよりも小さい場合には、被覆層9の耐久性を高めることができる。基体7の表面の算術平均粗さが相対的に粗い場合であっても、基体7の表面を中間層11で覆うことによって、基体7及び中間層11で構成される部分の表面、すなわち被覆層9における基体7及び中間層11との境界面の算術平均粗さを相対的に小さくできる。
これにより、例えば化学蒸着(CVD)法を用いて被覆層9を形成する際に、基体7及び中間層11で構成される部分の表面において結晶成長のもととなるTi化合物の粒子を分散させ易くなり、この表面に直交する方向にTi化合物の粒子の結晶成長が促進され易くなる。そのため、Ti化合物の結晶の配向が揃い易くなるので、被覆層9の耐久性が高められる。
<製造方法>
次に、本実施形態に係るインサート1の製造方法について以下に説明する。
まず、タングステンを含む金属炭化物、窒化物、炭窒化物及び酸化物などから選択される無機物粉末に、コバルトを含む金属粉末及びカーボン粉末等を添加して混合する。混合された上記の粉末を、公知の成形方法を用いて所定の形状に成形して第1成形体を作製する。成形方法としては、例えば、プレス成形、鋳込成形、押出成形及び冷間静水圧プレス成形などが挙げられる。
次に、得られた第1成形体の表面にコバルトを主成分として含有する金属粉末を添加した後、再度、上記の成形方法を用いて所定の形状に成形して第2成形体を作製する。このとき、第1成形体の表面の少なくとも半分以上を覆うようにコバルトを主成分として含有する金属粉末が添加される。これにより、被覆層9と基体7とが接する領域よりも基体7と中間層11とが接する領域を大きくすることができる。
なお、基体7及び被覆層9が部分的に接した構成のインサート1を作製するためには、第1成形体の表面の少なくとも一部が露出するように、コバルトを主成分として含有する
金属粉末を第1成形体の表面に添加すればよい。
上記の第2成形体を、真空中又は非酸化性雰囲気中にて焼成することによって基体7及び中間層11を作製する。なお、必要に応じて、基体7及び中間層11によって構成される部材の表面に研磨加工又はホーニング加工を施してもよい。
次に、上記の部材の表面に化学気相蒸着(CVD)法によって被覆層9を成膜する。
まず、水素(H)ガスに、0.5〜10体積%の四塩化チタン(TiCl)ガスと、10〜60体積%の窒素(N)ガスとを混合して、反応ガスとして用いられる第1混合ガスを作製する。第1混合ガスをチャンバ内に導入し、成膜温度を800〜940℃、チャンバ内の圧力を8〜50kPaとして、窒化チタン(TiN)を含有する層25を成膜する。
次に、水素(H)ガスに、0.5〜10体積%の四塩化チタン(TiCl)ガスと、5〜60体積%の窒素(N)ガスと、0.1〜3体積%のアセトニトリル(CHCN)ガスとを混合して、第2混合ガスを作製する。第2混合ガスをチャンバ内に導入し、成膜温度を780〜880℃、チャンバ内の圧力を5〜25kPaとして、MT−炭窒化チタンを含有する層27を成膜する。
次に、被覆層9におけるHT−炭窒化チタンを含有する層29を成膜する。本実施形態では、水素(H)ガスに、1〜4体積%の四塩化チタン(TiCl)ガスと、5〜20体積%の窒素(N)ガスと、0.1〜10体積%のメタン(CH)ガスとを混合して、第3混合ガスを作製する。第3混合ガスをチャンバ内に導入し、成膜温度を900〜1050℃、チャンバ内の圧力を5〜40kPaとして、HT−炭窒化チタンを含有する層29を成膜する。
次に、被覆層9における炭窒酸化チタン(TiCNO)を含有する層31を作製する。水素(H)ガスに、3〜15体積%の四塩化チタン(TiCl)ガスと、3〜10体積%のメタン(CH)ガスと、0〜25体積%の窒素(N)ガスと、0.5〜2体積%の一酸化炭素(CO)ガスと、0〜3体積%の三塩化アルミニウム(AlCl)ガスとを混合して、第4混合ガスを作製する。第4混合ガスをチャンバ内に導入し、成膜温度を900〜1050℃、チャンバ内の圧力を5〜40kPaとして、炭窒酸化チタンを含有する層31を成膜する。
そして、酸化アルミニウムを含有する層33を成膜する。なお、酸化アルミニウムを含有する層33を成膜する際に、最初に酸化アルミニウムの結晶の核を形成してもよい。水素(H)ガスに、5〜10体積%の三塩化アルミニウム(AlCl)ガスと、0.1〜1体積%の塩化水素(HCl)ガスと、0.1〜5体積%の二酸化炭素(CO)ガスとを混合して、第5混合ガスを作製する。第5混合ガスをチャンバ内に導入し、成膜温度を950〜1100℃、チャンバ内の圧力を5〜10kPaとして、上記の核を形成する。
次に、水素(H)ガスに、5〜15体積%の三塩化アルミニウム(AlCl)ガスと、0.5〜2.5体積%の塩化水素(HCl)ガスと、0.5〜5体積%の二酸化炭素(CO)ガスと、0.1〜1体積%の硫化水素(HS)ガスとを混合して、第6混合ガスを作製する。第6混合ガスをチャンバ内に導入し、成膜温度を950〜1100℃、チャンバ内の圧力を5〜20kPaとして、酸化アルミニウムを含有する層33を成膜する。
そして、窒化チタン(TiN)を含有する層35を成膜する。水素(H)ガスに、0.1〜10体積%の四塩化チタン(TiCl)ガスと、10〜60体積%の窒素(N)ガスとを混合して第7混合ガスを作製する。第7混合ガスをチャンバ内に導入し、成膜温度を960〜1100℃、チャンバ内の圧力を10〜85kPaとして、窒化チタンを含有する層35を成膜する。
その後、必要に応じて、成膜した被覆層9の表面における切刃17が位置する部分を研磨加工する。このような研磨加工を行なった場合には、切刃17への被削材の溶着が抑制され易くなるため、耐欠損性に優れたインサート1となる。
なお、上記の製造方法は、本実施形態のインサート1を製造する方法の一例である。したがって、本実施形態のインサート1は、上記の製造方法によって作製されたものに限定されないことは言うまでもない。
<切削工具>
次に、一実施形態の切削工具101について図面を用いて説明する。
本実施形態の切削工具101は、図4及び図5に示すように、第1端(図における上)から第2端(図における下)に向かって延びる棒状体であり、第1端側にポケット103を有するホルダ105と、ポケット103に位置する上記のインサート1とを備えている。本実施形態の切削工具101においては、稜線における切刃として用いられる部分がホルダ105の先端から突出するようにインサート1が装着されている。
ポケット103は、インサート1が装着される部分であり、ホルダ105の下面に対して平行な着座面と、着座面に対して傾斜する拘束側面とを有している。また、ポケット103は、ホルダ105の第1端側において開口している。
ポケット103にはインサート1が位置している。このとき、インサート1の下面がポケット103に直接に接していてもよく、また、インサート1とポケット103との間にシートを挟んでいてもよい。
インサート1は、稜線における切刃として用いられる部分がホルダ105から外方に突出するように装着される。本実施形態においては、インサート1は、固定ネジ107によって、ホルダ105に装着されている。すなわち、インサート1の貫通孔に固定ネジ107を挿入し、この固定ネジ107の先端をポケット103に形成されたネジ孔(不図示)に挿入してネジ部同士を螺合させることによって、インサート1がホルダ105に装着されている。
ホルダ105としては、鋼、鋳鉄などを用いることができる。特に、これらの部材の中で靱性の高い鋼を用いることが好ましい。
本実施形態においては、いわゆる旋削加工に用いられる切削工具を例示している。旋削加工としては、例えば、内径加工、外径加工及び溝入れ加工が挙げられる。なお、切削工具としては旋削加工に用いられるものに限定されない。例えば、転削加工に用いられる切削工具に上記の実施形態のインサート1を用いてもよい。
1・・・切削インサート(インサート)
3・・・第1粒子
5・・・結合相
7・・・基体
9・・・被覆層
11・・・中間層
13・・・すくい面
15・・・逃げ面
17・・・切刃
19・・・貫通孔
21・・・第1層
23・・・第2層
101・・・切削工具
103・・・ポケット
105・・・ホルダ
107・・・固定ネジ

Claims (8)

  1. WCを含有する第1粒子及びCoを含有する結合相を有する基体と、
    該基体の表面に位置する被覆層と、
    Coが主成分であり、前記基体及び前記被覆層の間に位置する中間層とを備え、
    前記基体の表面に直交する断面において、前記被覆層は、前記基体と接する領域よりも前記中間層に接する領域が大きい切削インサート。
  2. 前記中間層は、WCを含有する第2粒子を含有している、請求項1に記載の切削インサート。
  3. 前記第2粒子の平均粒径が、前記第1粒子の平均粒径よりも小さい、請求項2に記載の切削インサート。
  4. 前記中間層は、TiCを含有する第3粒子を含有している、請求項1〜3のいずれか1つに記載の切削インサート。
  5. 前記中間層の厚みの最大値が、前記被覆層の厚みの最大値よりも小さい、請求項1〜4のいずれか1つに記載の切削インサート。
  6. 前記中間層の厚みの最大値が、前記第1粒子の平均粒径よりも小さい、請求項1〜5のいずれか1つに記載の切削インサート。
  7. 前記基体の表面に直交する断面において、前記被覆層における前記基体及び前記中間層との境界面での算術平均粗さが、前記基体の表面の算術平均粗さよりも小さい、請求項1〜6のいずれか1つに記載の切削インサート。
  8. 第1端から第2端に向かって延びる棒状体であり、前記第1端側にポケットを有するホルダと、
    該ホルダにおける前記ポケットに位置する請求項1〜7のいずれか1つに記載の切削インサートとを備えた切削工具。
JP2016223452A 2016-11-16 2016-11-16 切削インサート及び切削工具 Pending JP2018079539A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016223452A JP2018079539A (ja) 2016-11-16 2016-11-16 切削インサート及び切削工具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016223452A JP2018079539A (ja) 2016-11-16 2016-11-16 切削インサート及び切削工具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2018079539A true JP2018079539A (ja) 2018-05-24

Family

ID=62198501

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016223452A Pending JP2018079539A (ja) 2016-11-16 2016-11-16 切削インサート及び切削工具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2018079539A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024018889A1 (ja) * 2022-07-21 2024-01-25 京セラ株式会社 被覆工具および切削工具

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006104004A1 (ja) * 2005-03-28 2006-10-05 Kyocera Corporation 超硬合金および切削工具
JP2010030004A (ja) * 2008-07-30 2010-02-12 Sumitomo Electric Hardmetal Corp 表面被覆切削工具

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006104004A1 (ja) * 2005-03-28 2006-10-05 Kyocera Corporation 超硬合金および切削工具
JP2010030004A (ja) * 2008-07-30 2010-02-12 Sumitomo Electric Hardmetal Corp 表面被覆切削工具

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024018889A1 (ja) * 2022-07-21 2024-01-25 京セラ株式会社 被覆工具および切削工具

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN108698136B (zh) 覆盖工具
WO2018181272A1 (ja) 被覆工具及び切削工具
JP7018934B2 (ja) 被覆工具及び切削工具
WO2018124111A1 (ja) 切削インサート
US20190344356A1 (en) Cutting insert and cutting tool
WO2019004018A1 (ja) 被覆工具、切削工具及び切削加工物の製造方法
JPWO2020050264A1 (ja) 被覆工具及び切削工具
JP2018079539A (ja) 切削インサート及び切削工具
WO2020050260A1 (ja) 被覆工具及び切削工具
JP7089038B2 (ja) 被覆工具及び切削工具
JP7089039B2 (ja) 被覆工具及び切削工具
WO2020050259A1 (ja) 被覆工具及び切削工具
WO2020071244A1 (ja) 被覆工具及び切削工具
JP6977034B2 (ja) 被覆工具、切削工具及び切削加工物の製造方法
JP7471440B2 (ja) 被覆工具及びこれを備えた切削工具
WO2020050261A1 (ja) 被覆工具及び切削工具
JP2019025559A (ja) 被覆工具、切削工具及び切削加工物の製造方法
JP6050183B2 (ja) 切削工具
WO2021020367A1 (ja) 被覆工具およびそれを備えた切削工具
WO2021020366A1 (ja) 被覆工具およびそれを備えた切削工具
WO2020071245A1 (ja) 被覆工具及び切削工具

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190418

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200210

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200317

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200514

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20201110