JP2018079155A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】興趣の向上を図ることができる遊技機を提供すること。
【解決手段】保留予告演出に加えて、当該保留予告演出の対象となった実行が保留されている図柄変動ゲームを対象とする浸食演出が実行される。また、第1特別表示態様で保留画像が表示される保留予告演出が実行された場合には、第1演出内容の浸食演出が実行される。更に、第2特別表示態様で保留画像が表示される保留予告演出が実行された場合には、第2演出内容の浸食演出が実行される。また、第3特別表示態様で保留画像が表示される保留予告演出が実行された場合には、第3演出内容の浸食演出が実行される。
【選択図】図6

Description

本発明は、遊技機に関するものである。
遊技機のうちパチンコ遊技機の中には、図柄変動ゲームの実行を保留可能であって、実行が保留されている図柄変動ゲームを対象とする先読み演出を実行可能なものがある。例えば、特許文献1に記載の保留予告演出では、実行が保留されている図柄変動ゲームに対応する保留表示画像の色が変化する。
特開2015−228919号公報
ところで、特許文献1に記載の保留予告演出が実行された場合には、保留表示画像の色が変化するだけで、保留予告演出が実行されたときの面白みに欠けた。
この発明の目的は、興趣の向上を図ることのできる遊技機を提供することにある。
上記課題を解決する遊技機は、実行が保留されている図柄変動ゲームを対象とする保留予告演出と、当該保留予告演出の対象になった実行が保留されている図柄変動ゲームを対象とする特定演出と、が実行される遊技機において、前記保留予告演出の実行を制御する保留予告演出制御手段と、前記特定演出の実行を制御する特定演出制御手段と、備え、前記保留予告演出の内容には、第1予告内容と、第2予告内容と、が含まれ、前記特定演出の内容には、第1内容と、第2内容と、が含まれ、前記第1予告内容の保留予告演出が実行される場合には前記第1内容の特定演出が実行される一方、前記第2予告内容の保留予告演出が実行される場合には前記第2内容の特定演出が実行されることを要旨とする。
上記遊技機について、前記第1予告内容と前記第2予告内容のうち一方の内容で前記保留予告演出が実行された後に、当該保留予告演出の内容が他方の内容に切り替わる場合があり、前記保留予告演出の内容が前記第1予告内容と前記第2予告内容のうち一方から他方へ切り替わる場合、前記特定演出の内容が前記第1内容と前記第2内容のうち一方から他方に切り替わるようにしてもよい。
上記課題を解決する遊技機は、実行が保留されている図柄変動ゲームを対象とする特定演出と、当該特定演出の対象になった実行が保留されている図柄変動ゲームを対象とする保留予告演出と、が実行される遊技機において、前記保留予告演出の実行を制御する保留予告演出制御手段と、前記特定演出の実行を制御する特定演出制御手段と、備え、前記保留予告演出の内容には、第1予告内容と、第2予告内容と、が含まれ、前記特定演出の内容には、第1内容と、第2内容と、が含まれ、前記第1内容の特定演出が実行される場合には前記第1予告内容の保留予告演出が実行される一方、前記第2内容の特定演出が実行される場合には前記第2予告内容の保留予告演出が実行されることを要旨とする。
上記遊技機について、前記第1内容と前記第2内容のうち一方の内容で前記特定演出が実行された後に、当該特定演出の内容が他方の内容に切り替わる場合があり、前記特定演出の内容が前記第1内容と前記第2内容のうち一方から他方へ切り替わる場合、前記保留予告演出の内容が前記第1予告内容と前記第2予告内容のうち一方から他方に切り替わるようにしてもよい。
上記遊技機について、前記保留予告演出と前記特定演出のうち一方が実行されているときに、他方が実行されるようにしてもよい。
上記遊技機について、実行中の図柄変動ゲームを対象とする期待演出の実行を制御する期待演出制御手段を備え、前記期待演出では、実行中の図柄変動ゲームの大当り期待度が示唆され、前記期待演出は、前記特定演出が実行されているときであっても実行されるようにしてもよい。
上記遊技機について、表示領域を有する表示手段を備え、前記第1内容の特定演出は前記表示手段における第1表示領域で実行される一方、前記第2内容の特定演出は前記表示手段における第2表示領域で実行されるようにしてもよい。
この発明によれば、興趣の向上を図ることができる。
パチンコ遊技機の正面図。 パチンコ遊技機の電気的構成を示すブロック図。 変動パターンを示す図。 特別図柄入力処理を示すフローチャート。 背景画像、大当り予告画像、保留表示領域における保留画像及び実行表示領域における実行中画像を示す図。 (a)〜(c)は、保留予告演出の内容と浸食演出の演出内容の関係を示す図。 (a)〜(d)は、浸食演出が実行された後の浸食演出が実行される表示領域が変化する態様の一例を示す図。 (a)〜(d)は、保留予告演出、浸食演出及び大当り予告演出が実行された場合の演出表示装置の表示内容の一例を示す図。 (a)〜(d)は、第2実施形態において、保留予告演出、浸食演出及び大当り予告演出が実行された場合の演出表示装置の表示内容の一例を示す図。 (a)〜(d)は、第3実施形態における保留予告演出の内容と浸食演出の演出内容の関係を示す図。 (a)及び(b)は、第1予告の特別表示態様で保留画像が表示される保留予告演出と第1予告の浸食演出内容の浸食演出が実行された場合の演出表示装置の表示内容の一例を示す図。 (a)及び(b)は、第2予告の特別表示態様で保留画像が表示される保留予告演出と第2予告の浸食演出内容の浸食演出が実行された場合の演出表示装置の表示内容の一例を示す図。
(第1実施形態)
以下、遊技機の一実施形態を図1〜図8にしたがって説明する。本明細書における上、下、左、右、前(表)、及び後(裏)は、遊技者から見たときの各方向を示すものとする。
図1に示すように、遊技機としてのパチンコ遊技機10は、前面側に、発射ハンドル15を備えている。パチンコ遊技機10では、発射ハンドル15の操作量(回動量)に応じた強度にて、遊技媒体としての遊技球が発射される。すなわち、パチンコ遊技機10は、発射ハンドル15を操作することにより、遊技球の発射強度を調整可能に構成されている。
パチンコ遊技機10は、前面側に、装飾ランプ16を備えている。装飾ランプ16は、演出の1つとして、内蔵された発光体を発光、点滅、及び消灯させる演出(以下、「発光演出」と示す)を実行する。パチンコ遊技機10は、前面側に、スピーカ17を備えている。スピーカ17は、演出の1つとして、人や動物の声、効果音、及び楽曲などの音声を出力する演出(以下、「音声演出」と示す)を実行する。
パチンコ遊技機10は、遊技盤20を備えている。遊技盤20の前面側には、正面視において略円形の遊技領域21が画成されている。遊技盤20は、発射ハンドル15の操作によって発射された遊技球を、遊技領域21へ案内する案内通路21aを備えている。遊技盤20は、遊技領域21へ打ち出された遊技球が案内通路21aへ逆戻りすることを防止する逆戻り防止弁21bを備えている。発射ハンドル15の操作によって発射された遊技球は、遊技盤20を正面視したときの左側に位置する案内通路21aで案内され、遊技球の通過方向における案内通路21aの最下流に位置する逆戻り防止弁21bを通過して遊技領域21に到達する。そして、遊技領域21に到達した遊技球は、遊技領域21を流下する。
パチンコ遊技機10は、情報表示パネル22を備えている。情報表示パネル22では、パチンコ遊技機10の制御状態を示す各種の情報が報知される。情報表示パネル22は、特別図柄表示部22aを備えている。特別図柄表示部22aは、所定の図柄を変動表示させるとともに、最終的に特別図柄を確定停止表示させる特別図柄変動ゲーム(以下、「特別ゲーム」と示す)を表示する。特別図柄は、後述する内部抽選(大当り抽選)の結果を報知するための図柄である。
本明細書において「変動表示」とは、表示されている図柄の種類が時間の経過とともに変化している状態を意味している。本明細書において「確定停止表示」とは、図柄が確定的に停止表示されており、表示されている図柄の種類が変化しない状態を意味している。「確定停止表示」と「導出」は、同じ意味である。特別図柄表示部22aにおいて導出可能な特別図柄には、大当り表示結果としての大当り図柄と、はずれ表示結果としてのはずれ図柄と、が少なくともある。特別ゲームにおいて大当り図柄が導出された場合、遊技者は、大当りを認識可能である。特別ゲームにおいてはずれ図柄が導出された場合、遊技者は、はずれを認識可能である。本実施形態では、大当り抽選に当選すると(大当りに当選すると)、当該当選の対象となる特別ゲームの終了後、大当り遊技が付与される。
情報表示パネル22は、特別保留表示部22bを備えている。特別保留表示部22bは、始動条件が成立したが未だ実行条件が成立していないことで、その実行が保留されている特別ゲームの回数(以下、「特別保留数」と示す)を認識可能に表示する。例えば、特別保留数の上限数(最大数)は4である。また、実行が保留されている特別ゲームとは、実行前の特別ゲームともいえる。このように本実施形態のパチンコ遊技機10は、図柄変動ゲームの実行を保留可能に構成されている。
情報表示パネル22は、普通図柄表示部22cを備えている。普通図柄表示部22cは、所定の図柄を変動表示させるとともに、最終的に普通図柄を導出させる普通図柄変動ゲーム(以下、「普通ゲーム」と示す)を表示する。普通図柄表示部22cに導出可能な普通図柄には、普通当り図柄と、普通はずれ図柄と、が少なくともある。普通ゲームにおいて普通当り図柄が導出された場合、遊技者は、普通当りを認識可能である。普通ゲームにおいて、普通はずれ図柄が導出された場合、遊技者は、普通はずれを認識可能である。本実施形態では、内部抽選(普通当り抽選)に当選すると、普通ゲームにおいて普通当り図柄が導出されたのち、該普通当りの普通ゲームの終了後に、普通当り遊技が付与される。また、情報表示パネル22は、普通保留表示部22dを備えている。普通保留表示部22dは、始動条件が成立したが未だ実行条件が成立していないことで、その実行が保留されている普通ゲームの回数(以下、「普通保留数」という)を認識可能に表示する。例えば、普通保留数の上限数(最大数)は、4である。
その他、例えば、情報表示パネル22は、遊技球の発射強度に関する報知を行う右打ち表示部を備えていてもよい。また、情報表示パネル22は、遊技者に払い出す賞球の残り個数を表示する残数表示部を備えていてもよい。また、情報表示パネル22は、大当り遊技中のラウンド遊技の回数を表示するラウンド数表示部を備えていてもよい。これらの複数の表示部は、同一の部材(本実施形態でいえば、情報表示パネル22)に設ける必要はなく、異なる部材に別々に設けられていてもよい。
パチンコ遊技機10は、遊技盤20のうち、遊技領域21の略中央に、各種の装飾が施されたセンター枠23を備えている。センター枠23は、開口部23aを備えている。センター枠は、センター役やセンター役物ともいわれる。
パチンコ遊技機10は、演出表示装置25を備えている。例えば、演出表示装置25は、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイなどの表示装置であってもよく、プロジェクタとスクリーンを含んで構成された表示装置であってもよい。演出表示装置25は、画像が表示される表示領域25rを有している。本実施形態では、表示領域25rを有する演出表示装置25が、表示領域を有する表示手段として機能する。演出表示装置25は、センター枠23の開口部23aを介して、遊技者が表示領域25rを視認可能となるように、遊技盤20に組み付けられている。演出表示装置25は、演出の1つとして、所定のキャラクタや文字を模した絵柄を表示する演出(以下、「表示演出」と示す)を実行する。
パチンコ遊技機10は、第1始動口26を備えている。第1始動口26は、遊技領域21のうちセンター枠23の下方に位置している。第1始動口26は、常時、遊技球を入球させることができるように開口されている。パチンコ遊技機10は、第1始動口26に入球した遊技球を検知する第1始動センサSE1(図2に示す)を備えている。例えば、第1始動口26には入球した遊技球を遊技盤20の裏側に導く(遊技盤20から外部へ排出する)図示しない球通路が連設されており、その球通路に第1始動センサSE1が配設されている。本実施形態では、第1始動センサSE1により遊技球が検知されると、特別ゲームの始動条件が成立し得るとともに、賞球の払出条件が成立する。
パチンコ遊技機10は、第2始動口27を備えている。第2始動口27は、遊技領域21のうち第1始動口26の下方に位置している。パチンコ遊技機10は、第2始動口27に入球した遊技球を検知する第2始動センサSE2(図2に示す)を備えている。例えば、第2始動口27には入球した遊技球を遊技盤20の裏側に導く(遊技盤20から外部へ排出する)図示しない球通路が連設されており、その球通路に第2始動センサSE2が配設されている。本実施形態では、第2始動センサSE2により遊技球が検知されると、特別ゲームの始動条件が成立し得るとともに、賞球の払出条件が成立する。
また、第2始動口27は、第1可変部材28を有する。第1可変部材28は、遊技球を第2始動口27へ入賞させ易い又は入賞させることができる開状態と、遊技球を第2始動口27へ入賞させ難い又は入賞させることができない閉状態と、に動作可能である。第1可変部材28は、第1アクチュエータA1(図2に示す)から動力を受けて動作する。第1可変部材28は、普通当り抽選に当選したことを契機に、開状態に動作される。このように、パチンコ遊技機10は、第1始動口26と、第2始動口27と、の複数の始動口を備えている。複数の始動口のうち、第1始動口26は遊技球を常時入球させることの可能な始動口といえる一方、第2始動口27は遊技球を常時入球させることの不可能な始動口といえる。
パチンコ遊技機10は、大入賞口29を備えている。大入賞口29は、遊技領域21のうちセンター枠23の右下方に位置している。パチンコ遊技機10は、大入賞口29に入球した遊技球を検知するカウントセンサSE3(図2に示す)を備えている。例えば、大入賞口29には入球した遊技球を遊技盤20の裏側に導く(遊技盤20から外部へ排出する)図示しない球通路が連設されており、その球通路にカウントセンサSE3が配設されている。本実施形態では、カウントセンサSE3により遊技球が検知されると、賞球の払出条件が成立する。
また、大入賞口29は、第2可変部材30を有する。第2可変部材30は、遊技球を大入賞口29へ入賞させることができる開状態と、遊技球を大入賞口29へ入賞させることができない閉状態と、に動作可能である。第2可変部材30は、第2アクチュエータA2(図2に示す)から動力を受けて動作する。第2可変部材30は、大当り抽選に当選したことを契機に、開状態に動作される。本実施形態において第2可変部材30が開状態となる場合には、大入賞口29への遊技球の入球が許容される。本実施形態において第2可変部材30が閉状態となる場合には、大入賞口29への遊技球の入球が許容されない。以下の説明では、第2可変部材30が開状態となることを「大入賞口29が開放される」と示し、第2可変部材30が閉状態となることを「大入賞口29が閉鎖される」と示す場合がある。
パチンコ遊技機10は、ゲート33を備えている。ゲート33は、遊技領域21のうちセンター枠23の左方に位置している。ゲート33には、常時、遊技球を入球させることができるように開放されたゲート口33aが開口されている。ゲート口33aには、入球し、通過する遊技球を検知するゲートセンサSE4(図2に示す)が配設されている。本実施形態では、ゲートセンサSE4により遊技球が検知されると、普通ゲームの始動条件が成立し得る。
パチンコ遊技機10は、アウト口35を備えている。本実施形態において、第1始動口26や第2始動口27、大入賞口29へ入球しなかった遊技球は、アウト口35から機外へと排出される。なお、パチンコ遊技機10は、釘(遊技釘)や風車など、遊技領域21を流下する遊技球の挙動に変化を与えるための遊技構成部材を備えている。
次に、パチンコ遊技機10の遊技状態について説明する。
パチンコ遊技機10は、遊技球の発射個数に対する賞球個数の割合が異なる遊技状態として、低ベース状態と、高ベース状態と、を備えている。高ベース状態は、低ベース状態に比して、遊技球が第2始動口27に入賞する確率が高い遊技状態である。高ベース状態は、所謂「電サポ状態」であり、低ベース状態は、所謂「非電サポ状態」である。高ベース状態では、遊技球が第2始動口27に入賞する確率が高まることから、遊技者にとって有利な遊技状態となる。
例えば、高ベース状態は、次に説明する3つの制御のうち任意に選択された1の制御を行うことにより、又は複数の制御を組み合わせて行うことにより実現できる。第1の制御は、普通ゲームの変動時間を、低ベース状態のときよりも短くする普通図柄の変動時間短縮制御である。第2の制御は、普通当り抽選に当選する確率(普通当り確率)を、低ベース状態のときよりも高確率に変動させる普通図柄の確率変動制御である。第3の制御は、1回の普通当り遊技における第1可変部材28の合計開放時間を、低ベース状態のときよりも長くする開放時間延長制御である。なお、開放時間延長制御としては、1回の普通当り遊技における第1可変部材28の開放回数を、低ベース状態のときよりも多くする制御、及び普通当り遊技における第1可変部材28の1回の開放時間を、低ベース状態のときよりも長くする制御のうち、少なくとも一方の制御を行うとよい。また、高ベース状態は、次に説明する第4の制御を組み合わせて実現してもよい。第4の制御は、特別ゲームの変動時間(例えば、平均の変動時間)を、低ベース状態のときよりも短くなり易くする特別図柄の変動時間短縮制御である。特別図柄の変動時間短縮制御を行う場合、高ベース状態は、所謂「変動時間短縮状態」となる。
次に、パチンコ遊技機における大当りについて説明する。
本実施形態のパチンコ遊技機10は、特別図柄の大当り図柄として、複数種類の大当り図柄を備えている。複数種類の大当り図柄は、第1大当り図柄と、第2大当り図柄と、に分類されている。本実施形態のパチンコ遊技機10において、大当りに当選した場合、例えば、45%の確率で第1大当り図柄、55%の確率で第2大当り図柄が選択される。複数種類の大当り図柄には、それぞれ大当りの種類が定められており、大当りの種類は複数ある。複数種類の大当り図柄には、大当り遊技の終了後の遊技状態が定められていてもよい。
大当り遊技では、最初に、予め定めたオープニング期間にわたって、大当り遊技の開始を報知するオープニング演出が行われる。大当り遊技では、オープニング期間(又は、オープニング演出)の終了後に、大入賞口29が開放されるラウンド遊技が行われる。ラウンド遊技は、予め定めた上限回数を上限として行われる。1回のラウンド遊技において、大入賞口29は、予め定めた上限個数の遊技球が入賞する第1終了条件、又は予め定めた上限時間が経過する第2終了条件が成立する迄の間、開放される。ラウンド遊技では、ラウンド演出が行われる。そして、大当り遊技では、最終回のラウンド遊技が終了すると、予め定めたエンディング期間にわたって、大当り遊技の終了を報知するエンディング演出が行われる。大当り遊技は、エンディング期間(又は、エンディング演出)の終了に伴って終了される。
第1大当り図柄に分類されている大当り図柄には、ラウンド遊技の上限回数が10回である大当り遊技が定められている。第2大当り図柄に分類されている大当り図柄には、ラウンド遊技の上限回数が16回である大当り遊技が定められている。本実施形態では、ラウンド遊技の上限回数が多いか少ないかの観点によれば、有利度は「第1大当り図柄<第2大当り図柄」という関係となる。
また、第1大当り図柄、第2大当り図柄に分類されている大当り図柄には、大当り遊技の終了後、予め定めた上限回数の特別ゲームが終了されるまでの間、又は、上限回数の特別ゲームが終了されるよりも前に大当り遊技が付与されるまでの間、高ベース状態に制御することが定められている。第1大当り図柄に分類される大当り図柄には、大当り遊技終了後、50回の特別ゲームが終了されるまでの間、又は、50回の特別ゲームが終了されるよりも前に大当り遊技が付与されるまでの間、高ベース状態に制御することが定められている。第2大当り図柄に分類される大当り図柄には、大当り遊技終了後、100回の特別ゲームが終了されるまでの間、又は、100回の特別ゲームが終了されるよりも前に大当り遊技が付与されるまでの間、高ベース状態に制御することが定められている。本実施形態では、大当り遊技終了後に高ベース状態に制御される特別ゲームの回数が多いか少ないかの観点によれば、有利度は「第1大当り図柄<第2大当り図柄」という関係となる。
本実施形態における演出表示装置25が実行可能な表示演出には、演出用の図柄(以下、演出図柄という)が複数列で変動表示され、最終的に演出図柄の組み合わせが導出される演出図柄変動ゲーム(以下、「演出ゲーム」という)がある。演出図柄は、キャラクタや模様などの装飾が施された図柄であって、表示演出を多様化させるためのものであり、「飾り図柄」や「装飾図柄」ともいわれる。本実施形態において演出ゲームは、第1列、第2列及び第3列の図柄列をそれぞれ縦方向に変動表示(スクロール表示)させて行われる。第1列の演出図柄は所謂第1図柄であり、第2列の演出図柄は所謂第2図柄であり、第3列の演出図柄は所謂第3図柄である。
演出ゲームは、特別ゲームと連動して行われる。具体的に、演出ゲームは、特別ゲームの開始に伴って開始され、特別ゲームの終了に伴って終了される。そして、演出ゲームでは、特別ゲームにて導出された特別図柄に応じた演出図柄の組み合わせが導出される。特別ゲームにおいて大当り図柄が導出される場合には、演出ゲームにおいて演出図柄による大当り図柄が導出される。例えば、演出図柄による大当り図柄は、「333」や「777」などのように、全列の演出図柄が同一となる図柄組み合わせである。特別ゲームにおいて、はずれ図柄が導出される場合には、演出ゲームにおいて、演出図柄によるはずれ図柄が導出される。例えば、演出図柄によるはずれ図柄は、「323」や「556」、[426]などのように、少なくとも一部列の演出図柄が他列の演出図柄とは異なる図柄組み合わせである。なお、本実施形態の演出ゲームにおいては、演出図柄が確定停止表示される前に一旦停止表示される。本明細書において「一旦停止表示」とは、例えば「ゆれ変動状態」など、図柄が再び変動表示される可能性があることを示す状態や、確定停止表示とは異なることを示す状態を意味している。
演出ゲームでは、演出図柄の表示態様がリーチ態様となり(リーチが形成され)、リーチ演出が行われる場合がある。リーチ態様は、複数列のうち特定の列(本実施形態では、第1列と第3列)に同一の演出図柄が一旦停止表示されており、且つ特定の列とは異なる列(本実施形態では、第2列)の演出図柄が引き続き変動表示されている状態である。例えば、リーチ演出には、登場させるキャラクタや演出図柄の動作が異なる複数種類のリーチ演出があってもよい。本実施形態におけるリーチ演出には、ノーマルリーチ演出と、ノーマルリーチ演出の開始後に行われるスーパーリーチ演出と、がある。スーパーリーチ演出は、例えば、ノーマルリーチ演出の演出内容を発展させる内容で実行される。そして、パチンコ遊技機10では、特別ゲームの実行中、スーパーリーチ演出が実行される場合には、ノーマルリーチ演出が実行される場合に比して、実行中の特別ゲームの大当り期待度が高くなる。リーチ演出は、特別ゲームの実行中に実行される。
また、パチンコ遊技機10は、演出モードを実行可能に構成されている。演出モードには、複数種類ある。そして、パチンコ遊技機10では、複数種類の演出モードのうち何れかの演出モードが実行される。演出モードは、演出状態ともいわれる。
本実施形態における演出モードには、第1演出モードと、第2演出モードと、がある。各演出モードでは、滞在中の演出モード(制御されている演出モード)を識別可能なモード識別情報が報知される。パチンコ遊技機10では、例えば、演出モードの種類毎に異なる背景画像BGを演出表示装置25に表示させたり、演出モードの種類毎に異なる発光色で装飾ランプ16を発光させたり、演出モードの種類毎に異なる背景音楽をスピーカ17から出力させたりして、モード識別情報を報知する。例えば、演出表示装置25には、背景画像BG以外の画像も表示されることから、演出モードの種類毎に、演出表示装置25に表示される画像のうち少なくとも一部の画像が異なることになる。すなわち、演出モードが異なることは、演出要素のうち一部の演出要素が異なるともいえる。背景画像BGは、演出表示装置25の表示領域25rの全体にわたって表示される画像であって、演出ゲームにて用いられる演出図柄よりも背面側に表示される。また、背景画像BGは、演出表示装置25の表示領域25rに表示される背景画像BGとは異なる画像よりも背面側に表示される画像に相当する。すなわち、背景画像BGは、演出表示装置25の表示領域25rに表示される画像の中で最も背面側に表示される画像に相当する。
第1演出モードは、低ベース状態であるときに制御される演出モードに相当する。第2演出モードは、高ベース状態であるときに制御される演出モードに相当する。このように、遊技状態に応じて、制御される演出モードが異なる。このため、演出モードは、遊技状態を特定可能なモードともいえる。すなわち、演出モードは、高ベース状態であるか(又は、低ベース状態であるか)を特定可能なモードともいえる。
また、パチンコ遊技機10は、大当り予告演出を実行可能に構成されている。大当り予告演出は、実行中の特別ゲームを対象とする演出である。大当り予告演出の演出内容には、複数種類の演出内容がある。そして、大当り予告演出の演出内容によって、大当りとなることが示唆又は報知される。大当り予告演出では、大当り期待度が示唆される。大当り予告演出は、実行中の特別ゲームを対象とする演出であることから、大当り予告演出では実行中の特別ゲームが大当りとなることが示唆又は報知される。
大当り予告演出が実行される場合、演出表示装置25の表示領域25rに大当り予告画像YGが表示される。大当り予告演出の演出内容が異なる場合、表示領域25rに表示される大当り予告画像YGが異なる。大当り予告画像YGは、表示領域25rにおいて、背景画像BGよりも前面側に表示される。また、大当り予告画像YGは、表示領域25rの大きさよりも小さく、表示領域25rのうちの一部の表示領域にて表示される。本実施形態では、大当り予告演出が、実行中の図柄変動ゲームを対象とする期待演出に相当する。
次に、パチンコ遊技機10の電気的構成について説明する。
図2に示すように、パチンコ遊技機10は、第1制御部としての主基板40を備えている。主基板40は、各種の処理を行い、該処理の結果に応じて制御信号(制御コマンド)などの制御情報を出力する。パチンコ遊技機10は、第2制御部としての副基板41を備えている。副基板41は、主基板40が出力する制御情報に基づき所定の処理を行う。例えば、副基板41は、装飾ランプ16による発光演出、スピーカ17による音声演出及び演出表示装置25による表示演出を実行させるための処理を行う。パチンコ遊技機10において主基板40及び副基板41は、遊技盤20の裏側に設けられている。
まず、主基板40について説明する。
主基板40は、主制御用CPU40aと、主制御用ROM40bと、主制御用RAM40cと、を備えている。主制御用CPU40aは、主制御用プログラムを実行することにより、各種の処理を行う。主制御用ROM40bは、主制御用制御プログラムや、所定の抽選に用いられる抽選テーブルや判定値などを記憶している。
また、主制御用ROM40bは、複数の変動パターンを記憶している。複数種類の変動パターンは、特別ゲームが開始されてから特別ゲームが終了されるまでの変動時間が対応付けられている。すなわち、変動パターンには、特別ゲームの変動時間が対応付けられている。このため、変動パターンは、特別ゲームの変動時間を特定可能な情報であるといえる。また、変動パターンは、特別ゲームが開始されてから特別ゲームが終了されるまでの間に行われる演出ゲームの演出内容のうち一部又は全てを特定可能な情報であってもよい。
変動パターンには、例えば、大当り変動パターンと、はずれ変動パターンと、がある。大当り変動パターンには、演出ゲームの演出内容として、リーチ演出を経て最終的に演出図柄による大当り図柄を導出させる演出内容が対応付けられている。はずれ変動パターンには、演出ゲームの演出内容として、リーチ演出を経ない又はリーチ演出を経て、最終的にはずれの図柄組み合わせを導出させる演出内容が対応付けられている。
図3に示すように、本実施形態では、はずれ変動パターンとして変動パターンHP1〜HP3と、大当り変動パターンとして変動パターンHP4,HP5と、がある。変動パターンHP1は、演出ゲームの演出内容として、リーチ演出を経ないで最終的にはずれの図柄組み合わせを導出させる演出内容が対応付けられている。変動パターンHP2は、演出ゲームの演出内容として、ノーマルリーチ演出を経て最終的にはずれの図柄組み合わせを導出させる演出内容が対応付けられている。変動パターンHP3は、演出ゲームの演出内容として、ノーマルリーチ演出の開始後にスーパーリーチ演出を経て最終的にはずれの図柄組み合わせを導出させる演出内容が対応付けられている。変動パターンHP4は、演出ゲームの演出内容として、ノーマルリーチ演出を経て最終的に演出図柄による大当り図柄を導出させる演出内容が対応付けられている。変動パターンHP5は、演出ゲームの演出内容として、ノーマルリーチ演出の開始後にスーパーリーチ演出を経て最終的に演出図柄による大当り図柄を導出させる演出内容が対応付けられている。
主制御用RAM40cは、パチンコ遊技機10の動作中に書き換えられる様々な情報を記憶可能に構成されている。主制御用RAM40cが記憶する情報には、例えば、フラグ、カウンタ及びタイマなどがある。主基板40は、乱数を生成可能に構成されている。例えば、乱数は、乱数の値を所定の周期毎に更新する乱数生成回路を主基板40に搭載することにより、ハードウェア乱数として生成してもよく、主制御用CPU40aが所定の制御周期毎に乱数の値を更新することにより、ソフトウェア乱数として生成してもよい。
図2に示すように、主基板40には、第1始動センサSE1、第2始動センサSE2、カウントセンサSE3及びゲートセンサSE4が接続されている。主制御用CPU40aは、図示しないポートを介して、各種のセンサSE1〜SE4が出力する検知信号を入力可能に構成されている。主基板40には、情報表示パネル22が接続されている。主制御用CPU40aは、図示しない駆動回路を介して、情報表示パネル22の表示内容を制御可能となっている。主基板40には、第1アクチュエータA1及び第2アクチュエータA2が接続されている。主制御用CPU40aは、図示しない駆動回路を介して、第1アクチュエータA1の動作、第2アクチュエータA2の動作を制御可能に構成されている。
次に、副基板41について説明する。
副基板41は、主基板40と接続されている。主基板40と副基板41は、主基板40から一方向に制御情報を出力可能に接続されている。副基板41は、副制御用CPU41aと、副制御用ROM41bと、副制御用RAM41cと、を備えている。例えば、副制御用CPU41aは、副制御用プログラムを実行することにより、各種の処理(例えば、演出に関する処理)を行う。副制御用ROM41bは、副制御用プログラムや、抽選に用いられる抽選テーブルや判定値などを記憶している。また、副制御用ROM41bは、装飾ランプ16における発光演出の態様(内容)を特定可能な発光演出データを記憶している。副制御用ROM41bは、スピーカ17における音声演出の態様(内容)を特定可能な音声演出データを記憶している。副制御用ROM41bは、演出表示装置25における表示演出の態様(内容)を特定可能な表示演出データを記憶している。
副制御用RAM41cは、パチンコ遊技機10の動作中に適宜書き換えられる様々な情報を記憶可能に構成されている。副制御用RAM41cが記憶する情報には、例えば、フラグ、カウンタ及びタイマなどがある。副基板41は、乱数を生成可能に構成されている。例えば、乱数は、乱数の値を所定の周期毎に更新する乱数生成回路を副基板41に搭載することによりハードウェア乱数として生成してもよく、副制御用CPU41aが所定の制御周期毎に乱数の値を更新することによりソフトウェア乱数として生成してもよい。
副基板41には、装飾ランプ16、スピーカ17及び演出表示装置25が接続されている。副制御用CPU41aは、図示しない駆動回路を介して、装飾ランプ16、スピーカ17及び演出表示装置25を制御可能に構成されている。
次に、パチンコ遊技機10において行われる各種の処理について説明する。最初に、主制御用CPU40aが主制御用プログラムに基づいて行う各種の処理について説明する。
まず、主制御用CPU40aが行う特別図柄入力処理について説明する。
図4に示すように、主制御用CPU40aは、第1始動センサSE1又は第2始動センサSE2から検知信号を入力したか否かに基づいて、第1始動口26又は第2始動口27に遊技球が入球したか否かを判定する(ステップS101)。第1始動口26又は第2始動口27に遊技球が入球していない場合(ステップS101:NO)、主制御用CPU40aは、特別図柄入力処理を終了する。一方、第1始動口26又は第2始動口27に遊技球が入球している場合(ステップS101:YES)、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cに記憶されている特別保留数が上限数(本実施形態では、4)未満であるか否かを判定する(ステップS102)。特別保留数が上限数未満ではない場合(ステップS102:NO)、主制御用CPU40aは、特別図柄入力処理を終了する。
一方、特別保留数が上限数未満である場合(ステップS102:YES)、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cに記憶されている特別保留数を1加算して更新する(ステップS103)。これにより、特別ゲームの始動条件が成立する。ステップS103の処理において、主制御用CPU40aは、更新後の特別保留数を表示するように、情報表示パネル22を制御する。また、主制御用CPU40aは、更新後の特別保留数を特定可能な制御情報(以下、「保留数コマンド」と示す)を出力バッファに格納する。なお、本実施形態において、出力バッファに格納された制御情報(コマンド)は、次回以降の割り込み処理において副基板41へと出力される。
次に、主制御用CPU40aは、主基板40内で生成している乱数を取得し、取得した乱数に基づく乱数情報を主制御用RAM40cに記憶させる(ステップS104)。例えば、乱数は、大当り抽選に用いる乱数、大当り図柄の決定に用いる乱数、変動パターンの決定に用いる乱数などである。ステップS104の処理において、主制御用CPU40aは、特別ゲーム用の乱数情報であること、及び乱数情報の記憶順序が特定可能となるように記憶させる。本実施形態では、特別ゲーム用の乱数情報を主制御用RAM40cに記憶させておくことで、特別ゲームの実行条件が成立するまで、その特別ゲームの実行を保留する。なお、乱数情報は、取得した乱数そのものであってもよく、乱数を所定の手法により加工した情報であってもよい。ステップS104の処理が終了すると、主制御用CPU40aは、ステップS105の処理へ移行する。
ステップS105の処理において主制御用CPU40aは、先読みコマンド処理を行い、特別図柄入力処理を終了する。先読みコマンド処理において主制御用CPU40aは、先読み情報としての先読みコマンドを生成し、出力バッファに格納する。
先読みコマンド処理において主制御用CPU40aは、ステップS104の処理にて取得した大当り抽選に用いる乱数の値が大当り判定値と一致する値であるかを判定する。そして、大当り抽選に用いる乱数の値が大当り判定値と一致する値である場合、主制御用CPU40aは、ステップS104の処理にて取得した変動パターンの決定に用いる乱数の値が振り分けられている大当り変動パターンを特定する。また、主制御用CPU40aは、特別保留数を特定する。そして、主制御用CPU40aは、大当り抽選に用いる乱数の値が大当り判定値と一致する値であること、特定した変動パターン及び特定した特別保留数を指示する先読みコマンド(以下、「大当りの先読みコマンド」と示す)を生成し、出力バッファに格納する。
一方、先読みコマンド処理において主制御用CPU40aは、ステップS104の処理にて取得した大当り抽選に用いる乱数の値が大当り判定値と一致する値でない場合、ステップS104の処理にて取得した変動パターンの決定に用いる乱数の値が振り分けられているはずれ変動パターンを特定する。また、主制御用CPU40aは、特別保留数を特定する。そして、主制御用CPU40aは、大当り抽選に用いる乱数の値が大当り判定値と一致する値でないこと、特定した変動パターン及び特定した特別保留数を指示する先読みコマンド(以下、「はずれの先読みコマンド」と示す)を生成し、出力バッファに格納する。
次に、主制御用CPU40aが割り込み処理として行う特別図柄開始処理について説明する。
主制御用CPU40aは、特別ゲームの実行条件が成立しているか否かを判定する。このとき、主制御用CPU40aは、大当り遊技中ではなく、且つ特別ゲーム中ではない場合に肯定判定する一方で、大当り遊技中又は特別ゲーム中である場合に否定判定する。特別ゲームの実行条件が成立していない場合、主制御用CPU40aは、特別図柄開始処理を終了する。
一方、特別ゲームの実行条件が成立している場合、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cに記憶されている特別保留数が1以上であるか否かを判定する。特別保留数が1以上ではない場合、主制御用CPU40aは、特別図柄開始処理を終了する。特別保留数が1以上である場合、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cに記憶されている特別保留数を1減算して更新する。このとき、主制御用CPU40aは、更新後の特別保留数が表示されるように、情報表示パネル22を制御する。また、主制御用CPU40aは、更新後の特別保留数を特定可能な保留数コマンドを出力バッファに格納する。
続いて、主制御用CPU40aは、特別ゲーム用の乱数情報のうち、最先に記憶された乱数情報を主制御用RAM40cから読み出す。なお、主制御用CPU40aは、最先の乱数情報を読み出すと、最先に記憶された乱数情報を主制御用RAM40cから消去する。
次に、主制御用CPU40aは、読み出した乱数情報と、主制御用ROM40bに記憶されている大当り判定値とをもとに、大当りに当選とするかを判定する。この大当りに当選とするかを判定する処理は、大当りか否かの大当り抽選(大当り判定)に相当する。例えば、大当りに当選とするかの判定は、乱数情報の値と大当り判定値とが一致するか否かにより判定してもよい。例えば、大当りに当選とするかの判定は、乱数情報の値と大当り判定値とを加算した値が、所定値を超えているか否かにより判定してもよい。
大当りに当選とする場合、主制御用CPU40aは、特別ゲームで導出させる大当り図柄と、変動パターン(大当り変動パターン)と、を決定する。例えば、主制御用CPU40aは、特別図柄開始処理において読み出した乱数情報を用いた抽選により、大当り図柄や変動パターンを決定するとよい。また、主制御用CPU40aは、決定した大当り図柄を特定可能な制御情報(以下、「図柄コマンド」と示す)を出力バッファに格納する。また、主制御用CPU40aは、決定した変動パターンを特定可能な制御情報(以下、「変動パターン指定コマンド」と示す)を出力バッファに格納する。その後、主制御用CPU40aは、特別図柄開始処理を終了する。
大当りに当選としない場合、主制御用CPU40aは、特別ゲームで導出させるはずれ図柄と、変動パターン(はずれ変動パターン)と、を決定する。例えば、主制御用CPU40aは、特別図柄開始処理において読み出した乱数情報を用いた抽選により、はずれ図柄や変動パターンを決定するとよい。なお、本実施形態において、大当りに当選しない場合とは、はずれの場合に相当する。また、主制御用CPU40aは、決定したはずれ図柄を特定可能な図柄コマンドを出力バッファに格納する。また、主制御用CPU40aは、変動パターン指定コマンドを出力バッファに格納する。その後、主制御用CPU40aは、特別図柄開始処理を終了する。
そして、特別図柄開始処理を終了すると、主制御用CPU40aは、特別図柄開始処理とは別の処理を行い、特別ゲームを実行させる。具体的に、主制御用CPU40aは、特別ゲームが開始されるように、情報表示パネル22を制御する。主制御用CPU40aは、特別図柄開始処理において決定した変動パターンに対応付けられた変動時間を計時する。そして、主制御用CPU40aは、変動パターンに対応付けられた変動時間が経過すると、特別図柄開始処理において決定した特別図柄が導出されるように、情報表示パネル22を制御する。また、主制御用CPU40aは、特別図柄開始処理において決定した変動パターンに対応付けられた変動時間が経過すると、演出図柄の変動停止を指示し、図柄組み合わせを導出させるための全停止コマンドを出力バッファに格納する。
次に、主制御用CPU40aが行う大当り処理について説明する。
大当り処理において主制御用CPU40aは、特別図柄開始処理で決定した大当り図柄(すなわち、大当りの種類)に基づいて、大当り遊技の種類を特定する。そして、主制御用CPU40aは、大当りの特別ゲームの終了後、特定した大当り遊技を付与する制御を開始するとともに、制御情報を出力するための処理を行う。したがって、主制御用CPU40aは、大当り処理を実行することにより、大当り遊技を付与する。このように、本実施形態のパチンコ遊技機10では、大当りに当選した後に大当り遊技が付与される。
主制御用CPU40aは、大当りの特別ゲームが終了すると、オープニングコマンドを出力バッファに格納する。また、主制御用CPU40aは、オープニングコマンドを出力バッファに格納すると、オープニング時間を計時する。
また、主制御用CPU40aは、オープニング時間が経過すると、ラウンド遊技を実行させるための処理を行う。すなわち、主制御用CPU40aは、大当り遊技に設定された開放態様(開放パターン)にしたがって、大入賞口29を開放するように、第2アクチュエータA2を制御し、ラウンド遊技を開始させる。主制御用CPU40aは、ラウンド遊技を開始させた後、第1終了条件又は第2終了条件が成立すると、大入賞口29が閉鎖されるように第2アクチュエータA2を制御し、ラウンド遊技を終了させる。主制御用CPU40aは、ラウンド遊技を実行させるための処理を、大当り遊技に定められた上限回数のラウンド遊技が終了するまで繰り返し行う。
また、主制御用CPU40aは、ラウンド遊技を開始する毎に、ラウンドコマンドを出力バッファに格納する。ラウンドコマンドは、ラウンド遊技が開始されることに伴って副基板41へ出力されることから、副基板41の副制御用CPU41aは、ラウンドコマンドを入力することにより、ラウンド遊技の開始を特定することができる。因みに、同一種類の大当り遊技中であっても、主制御用CPU40aは、ラウンド遊技毎に異なるラウンドコマンドを出力バッファに格納する。例えば、大当り遊技の付与中、1回目のラウンド遊技の開始に伴って出力されるラウンドコマンドは、2回目のラウンド遊技の開始に伴って出力されるラウンドコマンドと異なる。
また、主制御用CPU40aは、最終回のラウンド遊技が終了すると、エンディングコマンドを出力バッファに格納する。また、主制御用CPU40aは、エンディングコマンドを出力バッファに格納すると、エンディング時間を計時する。そして、主制御用CPU40aは、エンディング時間が経過すると、大当り遊技を終了する。
次に、主制御用CPU40aが行う遊技状態処理について説明する。
主制御用CPU40aは、大当り遊技の終了後、主制御用RAM40cに記憶されているベース状態フラグに、高ベース状態に制御することを特定可能な値を設定する。それとともに、主制御用CPU40aは、高ベース状態であることを特定可能な制御情報(以下、「高ベース状態コマンド」と示す)を出力バッファに格納する。また、主制御用CPU40aは、高ベース状態に制御することを特定可能な値を設定した場合、高ベース状態に制御する特別ゲームの上限回数(本実施形態では、50回又は100回)を、高ベース状態を付与する特別ゲームの残り回数として主制御用RAM40cに記憶させる。そして、主制御用CPU40aは、特別ゲームが実行される毎に、高ベース状態を付与する特別ゲームの残り回数を1減算する。主制御用CPU40aは、高ベース状態を付与する特別ゲームの残り回数が0となった場合、当該残り回数が0となった特別ゲームの終了に伴って、ベース状態フラグに低ベース状態に制御することを特定可能な値を設定する。すなわち、主制御用CPU40aは、高ベース状態を終了させ、低ベース状態へ移行させる。それとともに、主制御用CPU40aは、低ベース状態であることを特定可能な制御情報(以下、「低ベース状態コマンド」と示す)を出力バッファに格納する。
なお、本実施形態のパチンコ遊技機10において、大当りの種類に関係なく大当り遊技の終了後は必ず高ベース状態に制御されるが、大当りの種類によって大当り遊技の終了後が高ベース状態に制御される場合と大当り遊技の終了後が低ベース状態に制御される場合とがあるように構成してもよい。このように構成する場合、主制御用CPU40aは、特別図柄開始処理で決定した大当り図柄(すなわち、大当りの種類)に基づいて、ベース状態フラグに、低ベース状態に制御することを特定可能な値又は高ベース状態に制御することを特定可能な値を設定するように構成するとよい。
次に、主制御用CPU40aが割り込み処理として行う普通図柄入力処理について説明する。
普通図柄入力処理において、主制御用CPU40aは、ゲートセンサSE4から検知信号を入力したか否かに基づいて、遊技球がゲート33を通過(入球)したか否かを判定する。遊技球がゲート33を通過していない場合、主制御用CPU40aは、普通図柄入力処理を終了する。一方、遊技球がゲート33を通過した場合、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cに記憶されている普通保留数が上限数(本実施形態では、4)未満であるか否かを判定する。普通保留数が上限数未満ではない場合、主制御用CPU40aは、普通図柄入力処理を終了する。普通保留数が上限数未満である場合、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cに記憶されている普通保留数を1加算して更新する。この場合、主制御用CPU40aは、更新後の普通保留数を表示するように、情報表示パネル22を制御する。
次に、主制御用CPU40aは、主基板40内で生成している乱数を取得し、取得した乱数に基づく乱数情報を主制御用RAM40cに記憶させる。この場合、主制御用CPU40aは、普通ゲーム用の乱数情報であること、及び乱数情報の記憶順序が特定可能となるように記憶させる。その後、主制御用CPU40aは、普通図柄入力処理を終了する。
次に、主制御用CPU40aが割り込み処理として行う普通図柄開始処理について説明する。
普通図柄開始処理において、主制御用CPU40aは、普通ゲームの実行条件が成立しているか否かを判定する。主制御用CPU40aは、普通当り遊技中ではなく、且つ普通ゲーム中ではない場合に肯定判定する一方で、普通当り遊技中、又は普通ゲーム中である場合に否定判定する。普通ゲームの実行条件が成立していない場合、主制御用CPU40aは、普通図柄開始処理を終了する。
一方、普通ゲームの実行条件が成立している場合、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cに記憶されている普通保留数が1以上であるか否かを判定する。普通保留数が1以上ではない場合、主制御用CPU40aは、普通図柄開始処理を終了する。普通保留数が1以上である場合、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cに記憶されている普通保留数を1減算して更新する。この処理において、主制御用CPU40aは、更新後の普通保留数が表示されるように、情報表示パネル22を制御する。次に、主制御用CPU40aは、普通ゲーム用の乱数情報のうち、最先に記憶された乱数情報を主制御用RAM40cから読み出す。なお、主制御用CPU40aは、最先の乱数情報を読み出すと、最先に記憶された乱数情報を主制御用RAM40cから消去する。
次に、主制御用CPU40aは、読み出した乱数情報と、主制御用ROM40bに記憶されている普通当り判定値とをもとに、普通当りに当選とするか否かを判定する。この処理は、普通当りか否かの普通当り抽選(普通当り判定)に相当する。例えば、上述した普通図柄の確率変動制御を採用する場合、主制御用CPU40aは、高ベース状態においては、低ベース状態に比して、普通当りに当選する確率が高くなるように、普通当りに当選とするか否かの判定を行うとよい。
普通当りに当選とする場合、主制御用CPU40aは、普通ゲームで導出させる普通当り図柄と、普通ゲームの変動時間とを決定する。例えば、普通図柄の変動時間短縮制御を採用する場合、主制御用CPU40aは、低ベース状態においては第1変動時間を決定し、高ベース状態においては第1変動時間よりも短い第2変動時間を決定するとよい。その後、主制御用CPU40aは、普通図柄開始処理を終了する。
そして、主制御用CPU40aは、普通図柄開始処理とは別の処理を行うことによって、普通ゲームを実行させる。具体的に、主制御用CPU40aは、普通ゲームを開始させるとともに、普通図柄開始処理において決定した変動時間が経過したときに、普通図柄開始処理において決定した普通図柄が導出されるように、情報表示パネル22を制御する。
次に、主制御用CPU40aが行う普通当り処理について説明する。
普通当りに当選した場合、主制御用CPU40aは、普通ゲームが終了すると、第2始動口27の開放パターンを決定するとともに、該決定した開放パターンにしたがって第2始動口27が開放されるように、第1アクチュエータA1を制御する。例えば、上述した開放時間延長制御を採用する場合、主制御用CPU40aは、低ベース状態においては第1開放パターンを選択し、高ベース状態においては、第1開放パターンよりも1回の普通当り遊技における第1可変部材28の合計開放時間が長い第2開放パターンを決定するとよい。
本実施形態では、高ベース状態であるときには低ベース状態であるときよりも、普通当りに当選し易くなっている。そして、パチンコ遊技機10では、低ベース状態であるときであっても普通当りに当選し得るように構成されており、普通当り抽選に当選した場合には第1可変部材28が開状態となる。したがって、本実施形態のパチンコ遊技機10において、低ベース状態であるときには、高ベース状態であるときに比して第2始動口27へ遊技球が入球し難くものの、第2始動口27へ遊技球が入球する可能性はある。
次に、副制御用CPU41aが副制御用プログラムに基づいて行う各種の処理について説明する。
最初に、副制御用CPU41aが行う状態処理について説明する。
副制御用CPU41aは、低ベース状態コマンドを入力すると、副制御用RAM41cに記憶されているベース状態フラグに、低ベース状態であることを特定可能な値を設定する。副制御用CPU41aは、高ベース状態コマンドを入力すると、副制御用RAM41cに記憶されているベース状態フラグに、高ベース状態であることを特定可能な値を設定する。副制御用CPU41aは、副制御用RAM41cに記憶されているベース状態フラグを参照することにより、高ベース状態であるか、低ベース状態であるかを特定できる。
副制御用CPU41aは、演出モードを制御する。具体的に、副制御用CPU41aは、大当り遊技の終了後、第2演出モードに制御する。例えば、副制御用CPU41aは、第2演出モードにおいて表示される背景画像BG(以下、第2の背景画像BG2という)が表示されるように演出表示装置25を制御し、第2演出モードに制御する。また、副制御用CPU41aは、大当り抽選に当選することなく高ベース状態が終了した場合(高ベース状態から低ベース状態へ移行した場合)、第1演出モードに制御する。例えば、副制御用CPU41aは、第1演出モードにおいて表示される背景画像BG(以下、第1背景画像BG1という)が表示されるように演出表示装置25を制御し、第1演出モードに制御する。
副制御用CPU41aは、オープニングコマンドを入力すると、副制御用RAM41cに記憶されている大当り状態フラグに、大当り遊技中であることを特定可能な値を設定する。副制御用CPU41aは、エンディングコマンドを入力してから変動パターン指定コマンドを入力すると、副制御用RAM41cに記憶されている大当り状態フラグに、大当り遊技中ではないことを特定可能な値を設定する。副制御用CPU41aは、副制御用RAM41cに記憶されている大当り状態フラグを参照することにより、大当り遊技中であるか否かを特定できる。
次に、副制御用CPU41aが行う大当り演出処理について説明する。
副制御用CPU41aは、大当り遊技中、大当り演出が行われるように、装飾ランプ16、スピーカ17及び演出表示装置25のうち少なくとも1つを制御する。具体的に、副制御用CPU41aは、オープニングコマンドを入力すると、オープニング演出が行われるように、装飾ランプ16、スピーカ17及び演出表示装置25のうち少なくとも1つを制御する。また、副制御用CPU41aは、ラウンドコマンドを入力すると、ラウンド演出が行われるように、装飾ランプ16、スピーカ17及び演出表示装置25のうち少なくとも1つを制御する。また、副制御用CPU41aは、エンディングコマンドを入力すると、エンディング演出が行われるように、装飾ランプ16、スピーカ17及び演出表示装置25のうち少なくとも1つを制御する。
次に、副制御用CPU41aが行う演出ゲーム処理について説明する。
副制御用CPU41aは、演出ゲームや、該演出ゲームに付随する演出が行われるように、装飾ランプ16、スピーカ17及び演出表示装置25のうち少なくとも1つを制御する。具体的に、副制御用CPU41aは、図柄コマンド及び変動パターン指定コマンドを入力すると、演出ゲームを実行させる制御を行う。副制御用CPU41aは、変動パターン指定コマンド及び図柄コマンドに基づいて、演出ゲームにおいて導出させる図柄組み合わせを決定する。副制御用CPU41aは、図柄コマンドから特定可能な図柄が大当り図柄である場合、演出図柄による大当りの図柄組み合わせを決定する。副制御用CPU41aは、図柄コマンドから特定可能な図柄がはずれ図柄である場合、演出図柄によるはずれの図柄組み合わせを決定する。
副制御用CPU41aは、リーチ条件が成立していることにより、今回の演出ゲームにおいてリーチ演出を行う場合には、リーチを含むはずれの図柄組み合わせを決定するとよい。例えば、本実施形態のパチンコ遊技機10では、リーチ条件としては、はずれ変動パターンの中でも変動パターンHP2、HP3が指定されたことを定めている。
また、副制御用CPU41aは、変動パターン指定コマンドを入力すると、演出図柄を変動表示させるように、演出表示装置25を制御する。すなわち、副制御用CPU41aは、演出ゲームを開始させる。また、副制御用CPU41aは、変動パターンHP2又は変動パターンHP4が指定された場合、特定の列に同一の演出図柄を一旦停止表示させた後、ノーマルリーチ演出が実行されるように演出表示装置25を制御する。また、副制御用CPU41aは、変動パターンHP3又は変動パターンHP5が指定された場合、特定の列に同一の演出図柄を一旦停止表示させた後、ノーマルリーチ演出が実行されるように制御した後、スーパーリーチ演出が実行されるように演出表示装置25を制御する。
また、副制御用CPU41aは、変動パターン指定コマンドを入力した場合、大当り予告演出を実行するかを決めるとともに、大当り予告演出を実行する場合には当該大当り予告演出の演出内容を決定する。副制御用CPU41aは、変動パターン指定コマンドにて指定された変動パターンに応じて、大当り予告演出を実行するか決めるとともに、大当り予告演出の演出内容を決定する。
そして、大当り予告演出を実行することを決定するとともに、当該大当り予告演出の演出内容を決定した後、副制御用CPU41aは、大当り予告演出が実行されるように演出表示装置25を制御する。大当り予告演出を実行するタイミングとしては、例えば、リーチ演出が実行されるよりも前のタイミングや、リーチ演出が実行されているときのタイミング、全列の演出図柄が一旦停止表示されるよりも前のタイミングが考えられる。このように、本実施形態において、期待演出としての大当り予告演出が実行されるように副制御用CPU41aが制御することにより、実行中の図柄変動ゲームを対象とする期待演出の実行を制御する期待演出制御手段としての機能が実現される。
そして、副制御用CPU41aは、所定のタイミングが到来すると、決定した演出図柄による図柄組み合わせを一旦停止表示させるとともに、全停止コマンドの入力を契機に、演出図柄による図柄組み合わせを導出させる。なお、副制御用CPU41aは、全停止コマンドとは関係なく、変動パターンから特定可能な変動時間を計時し、該変動時間の経過を契機に図柄組み合わせを導出させてもよい。この場合、全停止コマンドは省略してもよい。
また、副制御用CPU41aは、先読みコマンドを入力すると、当該先読みコマンドを特定可能な先読み情報を、副制御用RAM41cの所定の記憶領域に記憶する。副制御用RAM41cにおいて先読み情報は、記憶順序を特定可能に記憶される。また、副制御用CPU41aは、全停止コマンドを入力すると、副制御用RAM41cに記憶された先読み情報のうち最も古くに記憶された先読み情報を消去する。
ここで、演出表示装置25の表示内容について説明する。
図5に示すように、パチンコ遊技機10において、演出表示装置25の表示領域25rのうち保留表示領域HRには、実行が保留されている特別ゲームに対応する保留画像HGが表示される。保留表示領域HRは、第1保留表示領域HR1、第2保留表示領域HR2、第3保留表示領域HR3及び第4保留表示領域HR4を含んで構成されている。第1保留表示領域HR1には、実行が保留されている特別ゲームのうち1番目に古くに実行が保留された特別ゲームに対応する保留画像HGが表示される。第2保留表示領域HR2には、実行が保留されている特別ゲームのうち2番目に古く実行が保留された特別ゲームに対応する保留画像HGが表示される。第3保留表示領域HR3には、実行が保留されている特別ゲームのうち3番目に古く実行が保留された特別ゲームに対応する保留画像HGが表示される。第4保留表示領域HR4には、実行が保留されている特別ゲームのうち4番目に古く実行が保留された特別ゲームに対応する保留画像HGが表示される。
したがって、第1保留表示領域HR1に表示されている保留画像HGに対応する特別ゲームは、実行が保留されている特別ゲームの中で1番目に実行される特別ゲームに対応している。第2保留表示領域HR2に表示されている保留画像HGに対応する特別ゲームは、実行が保留されている特別ゲームの中で2番目に実行される特別ゲームに対応している。第3保留表示領域HR3に表示されている保留画像HGに対応する特別ゲームは、実行が保留されている特別ゲームの中で3番目に実行される特別ゲームに対応している。第4保留表示領域HR4に表示されている保留画像HGに対応する特別ゲームは、実行が保留されている特別ゲームの中で4番目に実行される特別ゲームに対応している。
また、パチンコ遊技機10において、演出表示装置25の表示領域25rのうち実行表示領域TRには、実行中の特別ゲームに対応する実行中画像TGが表示される。演出表示装置25の表示領域25rにおいて、実行表示領域TRとなる表示領域は、保留表示領域HRとなる表示領域とは異なる表示領域である。
このように、パチンコ遊技機10において、保留表示領域HR及び実行表示領域TRは、演出表示装置25における表示領域である。一方、パチンコ遊技機10では、演出表示装置25の表示領域25rにおいて、保留表示領域HRとなる表示領域と、実行表示領域TRとなる表示領域は、異なる。なお、保留表示領域HRに表示される保留画像HGは、演出表示装置25の表示領域25rにおいて、背景画像BGよりも前面側に表示される。同様に、実行表示領域TRに表示される実行中画像TGは、演出表示装置25の表示領域25rにおいて、背景画像BGよりも前面側に表示される。
パチンコ遊技機10において、例えば、第4保留表示領域HR4に保留画像HGが表示された場合、当該保留画像HGが表示される表示領域は、特別ゲームの実行が開始される毎に、第3保留表示領域HR3→第2保留表示領域HR2→第1保留表示領域HR1の順で切り替わる。このように、特別ゲームの実行が開始される毎に保留画像HGが表示される保留表示領域が切り替わることから、特別ゲームの実行が開始される毎に保留画像HGが移動して表示される。
また、第1保留表示領域HR1に表示されている保留画像HGは、特別ゲームの実行が開始されたことを契機に、実行中画像TGとして表示される。このとき、実行が開始された特別ゲームは、第1保留表示領域HR1に表示されていた保留画像HGに対応する特別ゲームである。そして、特別ゲームの実行が終了すると、実行表示領域TRに表示されている実行中画像TGは、消去される。
本実施形態のパチンコ遊技機10は、保留予告演出を実行可能に構成されている。保留予告演出は、実行が保留されている特別ゲームを対象に実行される。すなわち、本実施形態のパチンコ遊技機10は、実行が保留されている特別ゲームを対象とする保留予告演出を実行可能に構成されている。保留予告演出が実行された場合、保留画像HGの表示態様が通常表示態様とは異なる特別表示態様に変化する。具体的に、保留予告演出が実行された場合、当該保留予告演出の対象となった特別ゲームに対応する保留画像HGの表示態様が特別表示態様となる。本実施形態における保留画像HGの表示態様には、通常表示態様と、特別表示態様と、がある。また、本実施形態における保留画像HGの特別表示態様には、第1特別表示態様と、第2特別表示態様と、第3特別表示態様と、がある。本実施形態において、第1特別表示態様で保留画像HGが表示されること、第2特別表示態様で保留画像HGが表示されること、及び、第3特別表示態様で保留画像HGが表示されることが、それぞれ保留予告演出の内容に相当する。
本実施形態における保留予告演出では、保留画像HGの表示態様を特別表示態様とすることで、当該特別表示態様で表示される保留画像HGに対応する特別ゲームの大当り期待度が示唆される。すなわち、保留予告演出は、当該保留予告演出の対象となった特別ゲームの実行が開始されるよりも前に、当該保留予告演出の対象となった特別ゲームの大当り期待度を示唆する事前演出(所謂、先読み演出)である。
そして、本実施形態では、保留画像HGの特別表示態様の種類によって、示唆する大当り期待度の高さが異なる。本実施形態では、保留画像HGの表示態様が第3特別表示態様であるときには、保留画像HGの表示態様が第1特別表示態様又は第2特別表示態様であるときに比して、保留画像HGに対応する特別ゲームの大当り期待度が高い。また、本実施形態では、保留画像HGの表示態様が第2特別表示態様であるときには、保留画像HGの表示態様が第1特別表示態様であるときに比して、保留画像HGに対応する特別ゲームの大当り期待度が高い。
因みに、本実施形態における実行中画像TGの表示態様には、保留画像HGの表示態様と同様、通常表示態様と、特別表示態様と、がある。また、実行中画像TGの特別表示態様には、保留画像HGの特別表示態様と同様、第1特別表示態様と、第2特別表示態様と、第3特別表示態様と、がある。
本実施形態において、保留画像HGの表示態様と実行中画像TGの表示態様は、特定の演出要素が共通している。保留画像HGの通常表示態様と実行中画像TGの通常表示態様は、何れも白色を基調とする表示態様であることが共通している。また、保留画像HGの第1特別表示態様と実行中画像TGの第1特別表示態様は、何れも青色を基調とする表示態様であることが共通している。また、保留画像HGの第2特別表示態様と実行中画像TGの第2特別表示態様は、何れも黄色を基調とする表示態様であることが共通している。また、保留画像HGの第3特別表示態様と実行中画像TGの第3特別表示態様は、何れも赤色を基調とする表示態様であることが共通している。本実施形態において、特定の演出要素は、保留画像HGと実行中画像TGの各画像において基調とする色である。
第1保留表示領域HR1に保留画像HGが表示されているときに特別ゲームの実行が開始されると、当該特別ゲームの実行開始前に第1保留表示領域HR1に表示されていた保留画像HGと共通する特定の演出要素を有する表示態様で実行中画像TGが、実行表示領域TRに表示される。例えば、特別ゲームの実行開始前に第1保留表示領域HR1に表示されている保留画像HGの表示態様が通常表示態様である場合、通常表示態様で実行中画像TGが実行表示領域TRに表示される。また、例えば、特別ゲームの実行開始前に第1保留表示領域HR1に表示されている保留画像HGの表示態様が第2特別表示態様である場合、第2特別表示態様で実行中画像TGが実行表示領域TRに表示される。なお、特別表示態様で実行中画像TGが表示される場合、当該実行中画像TGによって実行されている特別ゲームの大当り期待度が示唆されると捉えることもできる。本実施形態のパチンコ遊技機10において、特別表示態様で実行中画像TGが表示される演出は、実行されている図柄変動ゲームを対象とする実行中予告演出といえる。
本実施形態のパチンコ遊技機10は、浸食演出を実行可能に構成されている。浸食演出は、特定演出に相当し、実行が保留されている特別ゲームを対象に実行される。すなわち、本実施形態のパチンコ遊技機10は、実行が保留されている特別ゲームを対象とする特定演出としての浸食演出を実行可能に構成されている。浸食演出が実行された場合、演出表示装置25の表示領域25rに浸食画像SGが表示される。浸食画像SGは、表示領域25rにおいて、背景画像BGよりも前面側に表示される。浸食画像SGは、表示領域25rにおいて、保留画像HGよりも背面側に表示される。浸食画像SGは、表示領域25rにおいて、演出ゲームにて用いられる演出図柄よりも背面側に表示される。浸食画像SGは、表示領域25rにおいて、実行中画像TGよりも背面側に表示される。浸食画像SGは、表示領域25rにおいて、大当り予告画像YGよりも背面側に表示される。
本実施形態における浸食演出の演出内容は、複数種類ある。具体的に、浸食演出の演出内容には、第1演出内容と、第2演出内容と、第3演出内容と、がある。浸食演出の演出内容が第1演出内容であるとき、浸食画像SGのうち第1浸食画像SG1が演出表示装置25に表示される。浸食演出の演出内容が第2演出内容であるとき、浸食画像SGのうち第2浸食画像SG2が演出表示装置25に表示される。浸食演出の演出内容が第3演出内容であるとき、浸食画像SGのうち第3浸食画像SG3が演出表示装置25に表示される。本実施形態において、浸食演出の演出内容は、特定演出の内容に相当する。
図6(a)に示すように、第1演出内容で浸食演出の実行が開始された場合、演出表示装置25の表示領域25rのうちの第1実行開始領域SR1に第1浸食画像SG1が表示される。第1実行開始領域SR1は、演出表示装置25の表示領域25rのうち一部の表示領域に相当する。
図6(b)に示すように、第2演出内容で浸食演出の実行が開始された場合、演出表示装置25の表示領域25rのうちの第2実行開始領域SR2に第2浸食画像SG2が表示される。第2実行開始領域SR2は、演出表示装置25の表示領域25rのうち一部の表示領域に相当する。また、第2実行開始領域SR2は、第1実行開始領域SR1よりも大きい表示領域であって、第1実行開始領域SR1となる表示領域と一部が異なる。
図6(c)に示すように、第3演出内容で浸食演出の実行が開始された場合、演出表示装置25の表示領域25rのうちの第3実行開始領域SR3に第3浸食画像SG3が表示される。第3実行開始領域SR3は、演出表示装置25の表示領域25rのうち一部の表示領域に相当する。また、第3実行開始領域SR3は、第2実行開始領域SR2よりも大きい表示領域であって、第2実行開始領域SR2となる表示領域と一部が異なる。また、第3実行開始領域SR3は、第1実行開始領域SR1よりも大きい表示領域であって、第1実行開始領域SR1となる表示領域と一部が異なる。
パチンコ遊技機10では、保留予告演出が実行される場合に、浸食演出が実行される。浸食演出は、保留予告演出の対象となった特別ゲーム(実行が保留されている特別ゲーム)を対象に実行される。したがって、保留予告演出の対象とする特別ゲーム(実行が保留されている特別ゲーム)は、特定演出としての浸食演出の対象とする特別ゲーム(実行が保留されている特別ゲーム)と同じとなる。
パチンコ遊技機10において、保留予告演出の内容及び浸食演出の演出内容は、対応している。具体的に、パチンコ遊技機10では、保留予告演出の内容と、浸食演出の演出内容と、は一対一の関係を有している。そして、本実施形態において保留予告演出は、対象となった特別ゲームの大当り期待度を示唆する内容で実行されることから、浸食演出は、対象となった特別ゲームの大当り期待度を示唆する内容で実行されるといえる。すなわち、本実施形態における浸食演出では、当該浸食演出の対象となった特別ゲームの大当り期待度が示唆されるといえる。
図6(a)に示すように、第1特別表示態様で保留画像HGが表示される場合には、第1演出内容の浸食演出が実行される。また、図6(b)に示すように、第2特別表示態様で保留画像HGが表示される場合には、第2演出内容の浸食演出が実行される。また、図6(c)に示すように、第3特別表示態様で保留画像HGが表示される場合には、第3演出内容の浸食演出が実行される。このように、本実施形態では、例えば、第1特別表示態様で保留画像HGが表示される保留予告演出を第1予告内容の保留予告演出とし、第1演出内容の浸食演出を第1内容の特定演出とする場合、第1予告内容の保留予告演出が実行される場合に第1内容の特定演出が実行されることがわかる。また、本実施形態では、例えば、第2特別表示態様で保留画像HGが表示される保留予告演出を第2予告内容の保留予告演出とし、第2演出内容の浸食演出を第2内容の特定演出とする場合、第2予告内容の保留予告演出が実行される場合に第2内容の特定演出が実行されることがわかる。
本実施形態のパチンコ遊技機10では、第1特別表示態様で保留画像HGが表示される場合に浸食演出の実行が開始される第1実行開始領域SR1は、第1特別表示態様よりも高い大当り期待度を示唆する第2特別表示態様で保留画像HGが表示される場合に浸食演出の実行が開始される第2実行開始領域SR2と異なる。このように、第1実行開始領域SR1で実行が開始される浸食演出によって示唆される大当り期待度は、第2実行開始領域SR2で実行が開始される浸食演出によって示唆される大当り期待度と異なる。
また、第1特別表示態様で保留画像HGが表示される場合に浸食演出の実行が開始される第1実行開始領域SR1は、第1特別表示態様よりも高い大当り期待度を示唆する第3特別表示態様で保留画像HGが表示される場合に浸食演出の実行が開始される第3実行開始領域SR3と異なる。このように、第1実行開始領域SR1で実行が開始される浸食演出によって示唆される大当り期待度は、第3実行開始領域SR3で実行が開始される浸食演出によって示唆される大当り期待度と異なる。
また、第2特別表示態様で保留画像HGが表示される場合に浸食演出の実行が開始される第2実行開始領域SR2は、第2特別表示態様よりも高い大当り期待度を示唆する第3特別表示態様で保留画像HGが表示される場合に浸食演出の実行が開始される第3実行開始領域SR3と異なる。このように、第2実行開始領域SR2で実行が開始される浸食演出によって示唆される大当り期待度は、第3実行開始領域SR3で実行が開始される浸食演出によって示唆される大当り期待度と異なる。
以上のように、本実施形態では、例えば、演出表示装置25における第1実行開始領域SR1を第1表示領域とし、第2実行開始領域SR2を第2表示領域とする場合、第1表示領域で実行が開始される特定演出によって示唆される大当り期待度は、第2表示領域で実行が開始される特定演出によって示唆される大当り期待度と異なる。このように、本実施形態のパチンコ遊技機10では、浸食演出の実行が開始される表示領域によって、浸食演出の対象となった特別ゲームの大当り期待度が異なる。
また、本実施形態のパチンコ遊技機10では、浸食演出の実行が開始された後、浸食演出が実行される表示領域が変化する。パチンコ遊技機10では、浸食演出の実行が開始された後、特別ゲームの実行が開始される毎に、浸食演出が実行される表示領域が変化する。本実施形態では、浸食演出の実行が開始された後、特別ゲームの実行が開始される毎に、浸食演出が実行される表示領域が大きくなる。
その後、本実施形態のパチンコ遊技機10では、保留予告演出の対象となった特別ゲームの実行が開始された場合であっても、浸食演出は継続して実行される。本実施形態において、保留予告演出の対象となった特別ゲームとは、浸食演出の対象となった特別ゲームに相当する。そして、浸食演出の対象となった特別ゲームの実行が開始された後も継続して実行される浸食演出は、実行中の特別ゲームを対象とする演出と捉えることもできる。
また、保留予告演出の対象となった特別ゲームの実行が開始されると、演出表示装置25の表示領域25rの全体にわたって浸食画像SGが表示される。このとき、演出表示装置25の表示領域25rには、背景画像BGが表示されず、浸食画像SGが背景画像としての機能を有する。
例えば、図7(a)に示すように、第1演出内容の浸食演出の実行が開始された場合には、第1実行開始領域SR1に第1浸食画像SG1が表示され、第1実行開始領域SR1にて浸食演出が実行される。その後、図7(b)に示すように、特別ゲームの実行が開始されると、第1実行開始領域SR1よりも大きい表示領域SRaに第1浸食画像SG1が表示され、表示領域SRaにて浸食演出が実行される。更に、図7(c)に示すように、特別ゲームの実行が開始されると、表示領域SRaよりも大きい表示領域SRbに第1浸食画像SG1が表示され、表示領域SRbにて浸食演出が実行される。そして、図7(d)に示すように、保留予告演出の対象となった特別ゲームの実行が開始されると、表示領域25rの全体にわたって第1浸食画像SG1が表示される。
また、本実施形態のパチンコ遊技機10では、保留予告演出が実行された後、当該保留予告演出の内容が他の内容に切り替わる場合がある。具体的には、第1特別表示態様で保留画像HGが表示される保留予告演出が実行された後、当該保留画像HGの表示態様が第2特別表示態様又は第3特別表示態様に切り替わる場合がある。また、第2特別表示態様で保留画像HGが表示される保留予告演出が実行された後、当該保留画像HGの表示態様が第3特別表示態様に切り替わる場合がある。このように、保留画像HGの表示態様は、既に特別表示態様で表示されている保留画像HGによって示唆される大当り期待度よりも高い大当り期待度を示唆する特別表示態様へと切り替わる。
パチンコ遊技機10では、保留予告演出の内容が他の内容に切り替わる場合、浸食演出の演出内容が他の演出内容へと切り替わる。具体的に、保留画像HGの表示態様が第1特別表示態様から第2特別表示態様で切り替わる場合、浸食演出の演出内容が第1演出内容から第2演出内容へと切り替わる。同様に、保留画像HGの表示態様が第1特別表示態様から第3特別表示態様で切り替わる場合、浸食演出の演出内容が第1演出内容から第3演出内容へと切り替わる。また、保留画像HGの表示態様が第2特別表示態様から第3特別表示態様で切り替わる場合、浸食演出の演出内容が第2演出内容から第3演出内容へと切り替わる。
また、本実施形態のパチンコ遊技機10では、実行が保留されている特別ゲームを対象とする保留予告演出が実行されているときであっても、実行中の特別ゲームを対象とする大当り予告演出が実行される。すなわち、本実施形態のパチンコ遊技機10では、実行が保留されている特別ゲームを対象とする浸食演出が実行されているときであっても、実行中の特別ゲームを対象とする大当り予告演出が実行される。このように、本実施形態では、期待演出としての大当り予告演出は、特定演出としての浸食演出が実行されているときであっても実行される。
以下、保留予告演出及び浸食演出の実行に係る制御について説明する。
副制御用CPU41aは、保留数コマンドを入力した場合、当該保留数コマンドから特定可能な特別保留数と同数の保留画像HGが保留表示領域HRに表示されるように、演出表示装置25を制御する。具体的に、副制御用CPU41aは、保留数コマンドから特定可能な特別保留数が、保留表示領域HRに表示させている保留画像HGの数よりも小さい場合、保留表示領域HRに表示させている保留画像HGを移動させて、保留表示領域HRに表示されている保留画像HGの数が減るように演出表示装置25を制御する。このとき、副制御用CPU41aは、第1保留表示領域HR1に表示されていた保留画像HGと共通する特定の演出要素を有する表示態様で実行中画像TGが実行表示領域TRに表示されるように演出表示装置25を制御する。このような制御が副制御用CPU41aによって行われることで、特別表示態様の実行中画像TGを表示する実行中予告演出が実行され、実行中予告演出の実行を制御する実行中予告演出制御手段としての機能が実現される。また、副制御用CPU41aは、全停止コマンドを入力すると、実行表示領域TRに表示されている実行中画像TGが消去されるように演出表示装置25を制御する。
また、副制御用CPU41aは、保留数コマンドから特定可能な特別保留数が、保留表示領域HRに表示させている保留画像HGの数よりも大きい場合、保留表示領域HRに新たに保留画像HGが表示されるように、演出表示装置25を制御する。このとき、副制御用CPU41aは、先読みコマンドに基づき、新たに表示する保留画像HGの表示態様を決定するとともに、保留予告演出を実行するかを決定する。この保留予告演出は、先読みコマンドの出力契機となった特別ゲーム、つまり、実行が保留されている特別ゲームを対象とする保留予告演出である。
本実施形態において副制御用CPU41aは、通常表示態様及び特別表示態様を含む表示態様の中から保留画像HGの表示態様を決定することにより、保留予告演出を実行するかと、保留予告演出を実行する場合の保留画像HGの表示態様と、を決定する。具体的に、先読みコマンドから特定可能な変動パターンが変動パターンHP1である場合、副制御用CPU41aは、通常表示態様及び第1特別表示態様の中から保留画像HGの表示態様を決定する。先読みコマンドから特定可能な変動パターンが変動パターンHP2である場合、副制御用CPU41aは、通常表示態様、第1特別表示態様及び第2特別表示態様の中から保留画像HGの表示態様を決定する。先読みコマンドから特定可能な変動パターンが変動パターンHP3〜HP5のうち何れかの変動パターンである場合、副制御用CPU41aは、通常表示態様、第1特別表示態様、第2特別表示態様及び第3特別表示態様の中から保留画像HGの表示態様を決定する。
本実施形態において副制御用CPU41aは、先読みコマンドから特定可能な変動パターンが大当り変動パターンである場合、先読みコマンドから特定可能な変動パターンがはずれ変動パターンである場合に比して、保留画像HGの表示態様として特別表示態様を決定し易い。また、副制御用CPU41aは、先読みコマンドから変動パターンHP2又は変動パターンHP3を特定可能な場合、先読みコマンドから変動パターンHP1を特定可能な場合に比して、保留画像HGの表示態様として特別表示態様を決定し易い。また、副制御用CPU41aは、先読みコマンドから変動パターンHP3を特定可能な場合、先読みコマンドから変動パターンHP2を特定可能な場合に比して、保留画像HGの表示態様として特別表示態様を決定し易い。また、副制御用CPU41aは、先読みコマンドから変動パターンHP4又は変動パターンHP5を特定可能な場合、先読みコマンドから変動パターンHP3を特定可能な場合に比して、高い大当り期待度を示唆する種類の特別表示態様を決定し易い。例えば、副制御用CPU41aは、先読みコマンドから変動パターンHP4又は変動パターンHP5を特定可能な場合、先読みコマンドから変動パターンHP3を特定可能な場合に比して、保留画像HGの表示態様として第3特別表示態様を決定し易い。なお、副制御用CPU41aは、例えば、保留画像HGの表示態様を特別表示態様とするかを抽選し、当該抽選にて特別表示態様とすることを決定した場合に特別表示態様の種類を決定するように構成してもよい。
また、保留画像HGの表示態様を決定した後、副制御用CPU41aは、決定した表示態様で保留画像HGが新たに表示されるように、演出表示装置25を制御する。例えば、副制御用CPU41aは、入力した先読みコマンドから特別保留数が「3」であることを特定可能であって、保留画像HGの表示態様として第2特別表示態様を決定した場合、第3保留表示領域HR3に保留画像HGが第2特別表示態様で表示されるように演出表示装置25を制御する。このように、本実施形態において、特別表示態様で保留画像HGが表示されるように副制御用CPU41aが制御することにより、保留予告演出の実行を制御する保留予告演出制御手段としての機能が実現される。
また、副制御用CPU41aは、保留画像HGの表示態様を決定した後、浸食演出を実行するかと、浸食演出を実行する場合の演出内容と、を決定する。具体的に、副制御用CPU41aは、新たに表示させる保留画像HGの表示態様として通常表示態様を決定した場合、つまり、保留予告演出を実行しないことを決定した場合、浸食演出を実行することを決定しない(浸食演出を実行しないことを決定する)。また、副制御用CPU41aは、新たに表示させる保留画像HGの表示態様として第1特別表示態様を決定した場合、つまり、第1特別表示態様で保留画像HGが表示される保留予告演出を実行することを決定した場合、第1演出内容の浸食演出を実行することを決定する。また、副制御用CPU41aは、新たに表示させる保留画像HGの表示態様として第2特別表示態様を決定した場合、つまり、第2特別表示態様で保留画像HGが表示される保留予告演出を実行することを決定した場合、第2演出内容の浸食演出を実行することを決定する。また、副制御用CPU41aは、新たに表示させる保留画像HGの表示態様として第3特別表示態様を決定した場合、つまり、第3特別表示態様で保留画像HGが表示される保留予告演出を実行することを決定した場合、第3演出内容の浸食演出を実行することを決定する。
また、浸食演出の演出内容を決定した場合、副制御用CPU41aは、決定した演出内容の浸食演出の実行が開始されるように、演出表示装置25を制御する。このとき、副制御用CPU41aは、決定した浸食演出の演出内容に応じた表示領域に浸食画像SGが表示されるように、演出表示装置25を制御する。例えば、浸食演出の演出内容として第3演出内容を決定した場合、副制御用CPU41aは、第3実行開始領域SR3に第3浸食画像SG3が表示されるように演出表示装置25を制御する。このように、本実施形態において、特定演出としての浸食演出が実行されるように副制御用CPU41aが制御することにより、特定演出の実行を制御する特定演出制御手段としての機能が実現される。
浸食演出の実行を開始させた後、副制御用CPU41aは、変動パターン指定コマンドを入力する毎に、浸食画像SGが表示される表示領域が変化するように演出表示装置25を制御する。また、浸食演出の対象となった特別ゲームの実行が開始された場合、副制御用CPU41aは、演出表示装置25の表示領域25rの全体にわたって浸食画像SGが表示されるように、演出表示装置25を制御する。
また、第1特別表示態様で保留画像HGを表示させて保留予告演出を実行させている場合、副制御用CPU41aは、変動パターン指定コマンドを入力したことを契機に、保留予告演出の内容を切り替えることが可能であるかを判定する。具体的に、副制御用CPU41aは、保留予告演出の実行契機となった先読みコマンドから変動パターンHP2〜HP5のうち何れかの変動パターンを特定可能な場合、保留予告演出の内容を切り替えることが可能であると判定する。一方、副制御用CPU41aは、保留予告演出の実行契機となった先読みコマンドから変動パターンHP1を特定可能な場合、保留予告演出の内容を切り替えることが可能でないと判定する。
そして、第1特別表示態様で保留画像HGを表示させているときに保留予告演出の内容を切り替えることが可能であると判定したとき、副制御用CPU41aは、保留予告演出の実行契機となった先読みコマンドから変動パターンHP2を特定可能な場合、第1特別表示態様及び第2特別表示態様の中から保留画像の表示態様を決定する。第1特別表示態様で保留画像HGを表示させているときに保留予告演出の内容を切り替えることが可能であると判定したとき、副制御用CPU41aは、保留予告演出の実行契機となった先読みコマンドから変動パターンHP3〜HP5のうち何れかを特定可能な場合、第1特別表示態様〜第3特別表示態様の中から保留画像の表示態様を決定する。このように、第1特別表示態様で保留画像HGを表示させて保留予告演出を実行させている場合、保留画像HGの表示態様として第1特別表示態様とは異なる第2特別表示態様又は第3特別表示態様が決定されることが、保留予告演出の内容を切り替えることが決定されることに相当する。
また、第2特別表示態様で保留画像HGを表示させて保留予告演出を実行させている場合、副制御用CPU41aは、変動パターン指定コマンドを入力したことを契機に、保留予告演出の内容を切り替えることが可能であるかを判定する。具体的に、副制御用CPU41aは、保留予告演出の実行契機となった先読みコマンドから変動パターンHP3〜HP5のうち何れかの変動パターンを特定可能な場合、保留予告演出の内容を切り替えることが可能であると判定する。一方、副制御用CPU41aは、保留予告演出の実行契機となった先読みコマンドから変動パターンHP1又は変動パターンHP2を特定可能な場合、保留予告演出の内容を切り替えることが可能でないと判定する。
そして、第2特別表示態様で保留画像HGを表示させているときに保留予告演出の内容を切り替えることが可能であると判定したとき、副制御用CPU41aは、第2特別表示態様及び第3特別表示態様の中から保留画像の表示態様を決定する。このように、第2特別表示態様で保留画像HGを表示させて保留予告演出を実行させている場合、保留画像HGの表示態様として第2特別表示態様とは異なる第3特別表示態様が決定されることが、保留予告演出の内容を切り替えることが決定されることに相当する。
また、保留予告演出の内容を切り替えることを決定した場合、副制御用CPU41aは、保留画像HGの表示態様が、改めて決定した特別表示態様に切り替わるように演出表示装置25を制御する。また、保留予告演出の内容を切り替える場合、副制御用CPU41aは、浸食演出の演出内容が切り替わるように演出表示装置25を制御する。このとき、副制御用CPU41aは、浸食画像SGの種類を切り替えて浸食演出の演出内容が切り替わるように演出表示装置25を制御する。
ここで、図8(a)〜図8(d)に基づき、保留予告演出、浸食演出及び大当り予告演出が実行された場合の演出表示装置25の表示内容について説明する。
図8(a)に示すように、3番目に実行が保留された特別ゲームを対象とする保留予告演出が実行された場合、第3保留表示領域HR3に表示される保留画像HGが特別表示態様で表示される。このとき、第1特別表示態様で保留画像HGが表示される場合、表示領域25rのうちの第1実行開始領域SR1に第1浸食画像SG1が表示され、第1演出内容の浸食演出が実行される。
その後、図8(b)に示すように、次の特別ゲームの実行が開始されると、第3保留表示領域HR3に表示されていた保留画像HGが第2保留表示領域HR2に表示される。このとき、保留画像HGの表示態様は第1特別表示態様のまま切り替わらなかった場合、浸食演出は、第1演出内容のまま実行される。この第1演出内容の浸食演出は、表示領域25rにおいて、表示領域が第1実行開始領域SR1よりも大きい表示領域SRaにて第1浸食画像SG1が表示され、実行される。このとき、大当り予告演出が実行された場合、演出表示装置25には、大当り予告画像YGが表示される。この大当り予告演出は、実行中の特別ゲームを対象とするものであって、保留予告演出や浸食演出のように実行が保留されている特別ゲームを対象とするものではない。このように、演出表示装置25では、実行中の特別ゲームを対象とする演出(大当り予告演出)と、実行が保留されている特別ゲームを対象とする演出(保留予告演出や浸食演出)と、が同時に実行される場合がある。
更に、図8(c)に示すように、次の特別ゲームの実行が開始されると、第2保留表示領域HR2に表示されていた保留画像HGが第1保留表示領域HR1に表示される。このとき、保留予告演出の内容が第1特別表示態様で保留画像HGが表示される内容から第3特別表示態様で保留画像HGが表示される内容へと切り替わった場合、第1保留表示領域HR1に表示される保留画像の表示態様が第1特別表示態様から第3特別表示態様へと切り替わる。これに伴って、浸食演出の演出内容が、第1演出内容から第3演出内容へと切り替わる。また、浸食演出が実行される表示領域は、表示領域25rにおいて、表示領域SRaよりも大きい表示領域SRbとなる。そして、表示領域SRbには第3浸食画像SG3が表示され、第3演出内容の浸食演出が実行される。
そして、図8(d)に示すように、保留予告演出及び浸食演出の対象となった特別ゲームの実行が開始されると、第1保留表示領域HR1に表示されていた保留画像HGと同じ第3特別表示態様の実行中画像TGが実行表示領域TRに表示される。更に、表示領域25rの全体にわたって第3浸食画像SG3が表示され、第3演出内容の浸食演出が引き続き実行される。このとき、大当り予告演出が実行された場合、当該大当り予告演出において表示される大当り予告画像YGは、表示領域25rにおいて、浸食画像SG3よりも前面側に表示される。なお、図8(b)に示す大当り予告画像YGと、図8(d)に示す大当り予告画像YGと、が異なるが、これは大当り予告演出の演出内容が異なることを示している。
したがって、本実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)保留予告演出に加えて、当該保留予告演出の対象となった実行が保留されている図柄変動ゲームを対象とする浸食演出(特定演出)が実行される。このように、特別ゲームの実行が保留されているときから、保留予告演出と、浸食演出と、の両方の演出が実行されることにより、実行が保留されている特別ゲームに注目させて、興趣の向上を図ることができる。
(2)例えば、保留予告演出と浸食演出の両方の演出が実行された際に、保留予告演出によって示唆される大当り期待度と、浸食演出によって示唆される大当り期待度と、が異なる場合、大当り期待度の高低を把握し難く、遊技者を混乱させてしまう虞がある。そこで、例えば、第1特別表示態様で保留画像HGが表示される保留予告演出が実行された場合(第1予告内容の保留予告演出が実行された場合)には、第1演出内容の浸食演出が実行されるように構成した。更に、例えば、第2特別表示態様で保留画像HGが表示される保留予告演出が実行された場合(第2予告内容の保留予告演出が実行された場合)には、第2演出内容の浸食演出が実行されるように構成した。このように、保留予告演出の内容と、浸食演出の演出内容と、が一対一の関係性を有することになる。このため、たとえ、保留予告演出と浸食演出の両方が実行されたとしても遊技者を混乱させてしまうことを抑制することができる。以上のように、遊技者を混乱させてしまうことを抑制しつつ、興趣の向上を図ることができる。
(3)保留予告演出が実行された後に、当該保留予告演出の内容が切り替わる場合がある。例えば、保留画像HGが第1特別表示態様で表示される保留予告演出(第1予告内容の保留予告演出)が実行された後に、当該保留画像HGが第2特別表示態様に切り替わる場合がある。そして、保留予告演出の内容が切り替わる場合には、浸食演出の演出内容(特定演出の内容)が切り替わるようにした。このように、保留予告演出の内容が切り替わる場合であっても、それに伴って浸食演出の演出内容も切り替わる。このため、保留予告演出の内容が切り替わったとしても、保留予告演出の内容と浸食演出の演出内容の一対一の関係性が維持されるため、遊技者を混乱させてしまうことを抑制しつつ、保留予告演出の内容(又は、浸食演出の演出内容)が切り替わることに注目させて、興趣の向上を図ることができる。
(4)保留予告演出が実行されているときに、浸食演出(特定演出)が実行される。これにより、保留予告演出と特定演出の両方の演出を同時期に楽しませることができ、興趣の向上を図ることができる。また、保留予告演出の内容と浸食演出の演出内容が一対一の関係性を有していることから、遊技者を混乱させてしまうことを抑制しつつ、保留予告演出と特定演出の両方の演出を同時期に楽しませることができる。
(5)期待演出としての大当り予告演出は、特定演出としての浸食演出が実行されているときであっても実行される。このように、例えば、浸食演出が実行されているときには大当り予告演出が実行されないなどといった制限がかからない。このため、たとえ浸食演出が実行されているときであっても実行中の特別ゲームを対象とする大当り予告演出を実行することで、実行が保留されている特別ゲームに限らず、実行中の特別ゲームに対しての注目も維持して、興趣の向上を図ることができる。
(6)例えば、浸食演出(特定演出)の実行が開始される場合に、表示手段としての演出表示装置25の表示領域25rのうちの1か所に浸食画像SGが表示されるように構成し、当該1か所で表示される浸食画像SGによって大当り期待度が示唆されるように構成したとする。この場合、浸食演出の実行が開始されることを期待する遊技者の視点が、浸食画像SGが表示される1か所に集中してしまい、浸食画像SGが表示される表示領域以外の表示領域に表示される画像(例えば、大当り予告画像YG)への注目が低下する虞がある。
そこで、例えば、第1演出内容の浸食演出は、演出表示装置25の表示領域25rのうちの第1実行開始領域SR1にて実行され、第2演出内容の浸食演出は、演出表示装置25の表示領域25rのうちの第2実行開始領域SR2にて実行されるようにした。これにより、浸食演出について注目する遊技者は、第1実行開始領域及び第2実行開始領域を捉えるように演出表示装置25の表示領域25rを視認するようになることが考えられる。このため、浸食演出について注目する遊技者の視点が1か所に集中してしまうことを抑制できる。このようにして、遊技者の視点が1か所に集中してしまうことを抑制することで、浸食演出が実行される表示領域以外の表示領域にて実行される他の演出への注目が低下したり、当該他の演出を見逃してしまったりすることを抑制することができる。
(7)例えば、第1実行開始領域SR1で実行が開始される浸食演出(第1表示領域で実行が開始される特定演出)の対象となった特別ゲームの大当り期待度は、第2実行開始領域SR2で実行が開始される浸食演出(第2表示領域で実行が開始される特定演出)の対象となった特別ゲームの大当り期待度と異なる。このように、特定演出としての浸食演出の実行が開始される表示領域によって、浸食演出の対象となった特別ゲームの大当り期待度が異なるため、演出表示装置25の表示領域25rのうち、第1実行開始領域SR1や第2実行開始領域SR2を含む広い範囲を遊技者に注目させることができる。このため、浸食演出について注目する遊技者の視点が1か所に集中してしまうことを抑制できる。このようにして、遊技者の視点が1か所に集中してしまうことを抑制することで、浸食演出が実行される表示領域以外の表示領域にて実行される他の演出への注目が低下したり、当該他の演出を見逃してしまったりすることを抑制することができる。
(8)特別ゲームの実行が開始される毎に、演出表示装置25の表示領域25rにおいて、特定演出としての浸食演出が実行される表示領域が変化する。このように、特別ゲームの実行が開始される毎に浸食演出が実行される表示領域が変化するため、特別ゲームの実行が開始される毎に、浸食演出の対象となっている特別ゲームの実行が近づいていることを煽り、興趣の向上を図ることができる。
(第2実施形態)
次に、遊技機の第2実施形態を説明する。なお、第1実施形態と同様の構成は、第1実施形態と同じ符号を付し、その詳細な説明及び図面については省略する。
第1実施形態においては、保留予告演出が実行される場合に、浸食演出が実行される。これに対して、第2実施形態においては、浸食演出が実行される場合に、保留予告演出が実行される。第2実施形態では、第1実施形態と同様、保留予告演出が実行された場合に表示される保留画像HGの表示態様及び浸食演出の演出内容は、対応している。具体的に、第2実施形態では、第1実施形態と同様、特別表示態様で表示される保留画像HGの表示態様と、浸食演出の演出内容と、は一対一の関係を有している。
第2実施形態のパチンコ遊技機10において、第1演出内容の浸食演出が実行される場合には、第1特別表示態様で保留画像HGが表示される保留予告演出が実行される。また、第2実施形態のパチンコ遊技機10において、第2演出内容の浸食演出が実行される場合には、第2特別表示態様で保留画像HGが表示される保留予告演出が実行される。また、第2実施形態のパチンコ遊技機10において、第3演出内容の浸食演出が実行される場合には、第3特別表示態様で保留画像HGが表示される保留予告演出が実行される。このように、本実施形態では、例えば、第1演出内容の浸食演出を第1内容の特定演出とし、第1特別表示態様で保留画像HGが表示される保留予告演出を第1予告内容の保留予告演出とする場合、第1内容の特定演出が実行される場合に第1予告内容の保留予告演出が実行されることがわかる。また、本実施形態では、例えば、第2演出内容の浸食演出を第2内容の特定演出とし、第2特別表示態様で保留画像HGが表示される保留予告演出を第2予告内容の保留予告演出とする場合、第2内容の特定演出が実行される場合に第2予告内容の保留予告演出が実行されることがわかる。
以下、第2実施形態における具体的な制御について説明する。
副制御用CPU41aは、保留数コマンドから特定可能な特別保留数が、保留表示領域HRに表示させている保留画像HGの数よりも大きい場合、保留表示領域HRに新たに保留画像HGが表示されるように、演出表示装置25を制御する。このとき、副制御用CPU41aは、先読みコマンドに基づき、特定演出としての浸食演出を実行するかと、浸食演出を実行する場合の浸食演出の演出内容と、を決定する。
副制御用CPU41aは、先読みコマンドから特定可能な変動パターンに応じて、浸食演出を実行するかを決める抽選(以下、浸食実行抽選という)を行う。本実施形態では、先読みコマンドから変動パターンHP2〜HP5のうち何れかの変動パターンを特定可能な場合、先読みコマンドから変動パターンHP1を特定可能な場合に比して、浸食実行抽選にて浸食演出を実行することが決定され易い。また、本実施形態では、先読みコマンドから変動パターンHP3〜HP5のうち何れかの変動パターンを特定可能な場合、浸食実行抽選にて浸食演出を実行することが決定され易い。
そして、浸食実行抽選において浸食演出を実行することを決定した場合、副制御用CPU41aは、先読みコマンドから特定可能な変動パターンに応じて、浸食演出の演出内容を決定する。具体的に、先読みコマンドから変動パターンHP1を特定可能な場合であって、浸食実行抽選において浸食演出を実行すること決定した場合、副制御用CPU41aは、浸食演出の演出内容として第1演出内容を決定する。また、先読みコマンドから変動パターンHP2を特定可能な場合であって、浸食実行抽選において浸食演出を実行することを決定した場合、副制御用CPU41aは、第1演出内容及び第2演出内容の中から浸食演出の演出内容を決定する。先読みコマンドから変動パターンHP3〜HP5のうち何れかの変動パターンを特定可能な場合であって、浸食実行抽選において浸食演出を実行することを決定した場合、副制御用CPU41aは、第1演出内容、第2演出内容及び第3演出内容の中から浸食演出の演出内容を決定する。
また、浸食演出の演出内容を決定した場合、副制御用CPU41aは、決定した演出内容の浸食演出の実行が開始されるように、演出表示装置25を制御する。このとき、副制御用CPU41aは、決定した浸食演出の演出内容に応じた表示領域に浸食画像SGが表示されるように、演出表示装置25を制御する。例えば、浸食演出の演出内容として第2演出内容を決定した場合、副制御用CPU41aは、第2実行開始領域SR2に第2浸食画像SG2が表示されるように演出表示装置25を制御する。
浸食演出の実行を開始させた後、副制御用CPU41aは、変動パターン指定コマンドを入力する毎に、浸食画像SGが表示される表示領域が変化するように演出表示装置25を制御する。また、浸食演出の対象となった特別ゲームの実行が開始された場合、副制御用CPU41aは、演出表示装置25の表示領域25rの全体にわたって浸食画像SGが表示されるように、演出表示装置25を制御する。
また、副制御用CPU41aは、浸食実行抽選において浸食演出を実行することを決定しなかった場合、保留画像HGの表示態様として通常表示態様を決定する。そして、副制御用CPU41aは、決定した表示態様で保留画像HGが新たに表示されるように、演出表示装置25を制御する。
また、副制御用CPU41aは、浸食実行抽選において浸食演出を実行することを決定した場合、浸食演出の演出内容を決定した後、保留画像HGの表示態様を決定する。具体的に、副制御用CPU41aは、浸食演出の演出内容として第1演出内容を決定した場合、保留画像HGの表示態様として第1特別表示態様を決定する。また、副制御用CPU41aは、浸食演出の演出内容として第2演出内容を決定した場合、保留画像HGの表示態様として第2特別表示態様を決定する。また、副制御用CPU41aは、浸食演出の演出内容として第3演出内容を決定した場合、保留画像HGの表示態様として第3特別表示態様を決定する。そして、副制御用CPU41aは、決定した表示態様で保留画像HGが新たに表示されるように、演出表示装置25を制御する。
また、第1演出内容の浸食演出を実行させている場合、副制御用CPU41aは、変動パターン指定コマンドを入力したことを契機に、浸食演出の演出内容を切り替えることが可能であるかを判定する。具体的に、副制御用CPU41aは、浸食演出の実行契機となった先読みコマンドから変動パターンHP2〜HP5のうち何れかの変動パターンを特定可能な場合、浸食演出の演出内容を切り替えることが可能であると判定する。一方、副制御用CPU41aは、浸食演出の実行契機となった先読みコマンドから変動パターンHP1を特定可能な場合、浸食演出の演出内容を切り替えることが可能でないと判定する。
そして、第1演出内容の浸食演出を実行させているときに浸食演出の演出内容を切り替えることが可能であると判定したとき、副制御用CPU41aは、浸食演出の実行契機となった先読みコマンドから変動パターンHP2を特定可能な場合、第1演出内容及び第2演出内容の中から浸食演出の演出内容を決定する。第1演出内容の浸食演出を実行させているときに浸食演出の内容を切り替えることが可能であると判定したとき、副制御用CPU41aは、浸食演出の実行契機となった先読みコマンドから変動パターンHP3〜HP5のうち何れかを特定可能な場合、第1演出内容〜第3演出内容の中から浸食演出の演出内容を決定する。このように、第1演出内容の浸食演出を実行させている場合、第1演出内容とは異なる第2演出内容又は第3演出内容が決定されることが、浸食演出の演出内容を切り替えることが決定されることに相当する。
また、第2演出内容の浸食演出を実行させている場合、副制御用CPU41aは、変動パターン指定コマンドを入力したことを契機に、浸食演出の演出内容を切り替えることが可能であるかを判定する。具体的に、副制御用CPU41aは、浸食演出の実行契機となった先読みコマンドから変動パターンHP3〜HP5のうち何れかの変動パターンを特定可能な場合、浸食演出の演出内容を切り替えることが可能であると判定する。一方、副制御用CPU41aは、浸食演出の実行契機となった先読みコマンドから変動パターンHP1又は変動パターンHP2を特定可能な場合、浸食演出の演出内容を切り替えることが可能でないと判定する。
そして、第2演出内容の浸食演出を実行させているときに浸食演出の演出内容を切り替えることが可能であると判定したとき、副制御用CPU41aは、第2演出内容及び第3演出内容の中から浸食演出の演出内容を決定する。このように、第2演出内容の浸食演出を実行させている場合、浸食演出の演出内容として第2演出内容とは異なる第3演出内容が決定されることが、浸食演出の演出内容を切り替えることが決定されることに相当する。
また、浸食演出の演出内容を切り替えることを決定した場合、副制御用CPU41aは、浸食演出の演出内容が、改めて決定した演出内容に切り替わるように演出表示装置25を制御する。また、浸食演出の演出内容を切り替える場合、副制御用CPU41aは、保留予告演出の内容が切り替わるように演出表示装置25を制御する。このとき、副制御用CPU41aは、保留予告演出の対象となった特別ゲームに対応する保留画像HGの表示態様を切り替えて、保留予告演出の内容が切り替わるように演出表示装置25を制御する。
ここで、図9(a)〜図9(d)に基づき、保留予告演出、浸食演出及び大当り予告演出が実行された場合の演出表示装置25の表示内容について説明する。
図9(a)に示すように、3番目に実行が保留された特別ゲームを対象とする第1演出内容の浸食演出が実行された場合、表示領域25rのうちの第1実行開始領域SR1に第1浸食画像SG1が表示される。このとき、第3保留表示領域HR3に表示される保留画像HGが第1特別表示態様で表示されて、保留予告演出が実行される。このとき、大当り予告演出が実行された場合、演出表示装置25には、大当り予告画像YGが表示される。この大当り予告演出は、実行中の特別ゲームを対象とするものであって、保留予告演出や浸食演出のように実行が保留されている特別ゲームを対象とするものではない。
その後、図9(b)に示すように、次の特別ゲームの実行が開始されると、浸食画像SGが表示される表示領域が第1実行開始領域SR1よりも大きい表示領域SRaへと変化する。このとき、浸食演出の演出内容が第1演出内容から第2演出内容に切り替わった場合、表示領域SRaに表示される浸食画像SGが第1浸食画像SG1から第2浸食画像SG2へと変化する。これに伴って、第3保留表示領域HR3から第2保留表示領域HR2へ移動して表示された保留画像HGの表示態様が、第1特別表示態様から第2特別表示態様へと切り替わる。
更に、図9(c)に示すように、次の特別ゲームの実行が開始されると、浸食画像SGが表示される表示領域が表示領域SRaよりも大きい表示領域SRbへと変化する。このとき、浸食演出の演出内容が第2演出内容から第3演出内容に切り替わった場合、表示領域SRbに表示される浸食画像SGが第2浸食画像SG2から第3浸食画像SG3へと変化する。これに伴って、第2保留表示領域HR2から第1保留表示領域HR1へ移動して表示された保留画像HGの表示態様が、第2特別表示態様から第3特別表示態様へと切り替わる。このとき、大当り予告演出が実行された場合、演出表示装置25には、大当り予告画像YGが表示される。この大当り予告演出は、実行中の特別ゲームを対象とするものであって、保留予告演出や浸食演出のように実行が保留されている特別ゲームを対象とするものではない。
そして、図9(d)に示すように、保留予告演出及び浸食演出の対象となった特別ゲームの実行が開始されると、表示領域25rの全体にわたって第3浸食画像SG3が表示され、第3演出内容の浸食演出が引き続き実行される。また、保留予告演出及び浸食演出の対象となった特別ゲームの実行が開始されると、第1保留表示領域HR1に表示されていた保留画像HGと同じ第3特別表示態様の実行中画像TGが実行表示領域TRに表示される。このとき、大当り予告演出が実行された場合、当該大当り予告演出において表示される大当り予告画像YGは、表示領域25rにおいて、浸食画像SG3よりも前面側に表示される。なお、図9(a)及び図9(c)に示す大当り予告画像YGと、図9(d)に示す大当り予告画像YGと、が異なるが、これは大当り予告演出の演出内容が異なることを示している。
本実施形態によれば、第1実施形態の効果(1)及び(4)〜(8)に加え、以下に示す効果を得ることができる。
(9)例えば、第1演出内容の浸食演出が実行された場合(第1内容の特定演出が実行された場合)には、第1特別表示態様で保留画像HGが表示される保留予告演出が実行される(第1予告内容の保留予告演出が実行される)ように構成した。更に、例えば、第2演出内容の浸食演出が実行された場合(第2内容の特定演出が実行された場合)には、第2特別表示態様で保留画像HGが表示される保留予告演出が実行される(第2予告内容の保留予告演出が実行される)ように構成した。このように、浸食演出の演出内容と、保留予告演出の内容と、が一対一の関係性を有することになる。このため、たとえ、浸食演出と保留予告演出の両方が実行されたとしても遊技者を混乱させてしまうことを抑制することができる。以上のように、遊技者を混乱させてしまうことを抑制しつつ、興趣の向上を図ることができる。
(10)特定演出としての浸食演出が実行された後に、当該浸食演出の演出内容が切り替わる場合がある。例えば、第1演出内容の浸食演出が実行された後に、当該浸食演出の演出内容が第2演出内容に切り替わる場合がある。そして、浸食演出の演出内容が切り替わる場合には、保留予告演出の内容が切り替わるようにした。このように、浸食演出の演出内容が切り替わる場合であっても、それに伴って保留予告演出の内容も切り替わる。このため、浸食演出の演出内容が切り替わったとしても、浸食演出の演出内容と保留予告演出の内容の一対一の関係性が維持されるため、遊技者を混乱させてしまうことを抑制しつつ、浸食演出の演出内容(又は、保留予告演出の内容)が切り替わることに注目させて、興趣の向上を図ることができる。
(第3実施形態)
次に、遊技機の第3実施形態を図10〜図12にしたがって説明する。なお、第1実施形態と同様の構成は、第1実施形態と同じ符号を付し、その詳細な説明及び図面については省略する。
第1実施形態における保留予告演出では、保留画像HGの表示態様を特別表示態様とすることで、当該特別表示態様で表示される保留画像HGに対応する特別ゲームの大当り期待度が示唆される。一方、第3実施形態における保留予告演出では、保留画像HGの表示態様を特別表示態様とすることで、当該特別表示態様で表示される保留画像HGに対応する特別ゲームの実行中に実行される所定演出の演出内容が示唆される。すなわち、第3実施形態における保留予告演出は、当該保留予告演出の対象となった特別ゲームの実行が開始されるよりも前に、当該保留予告演出の対象となった特別ゲームの実行中に実行される所定演出の演出内容を示唆する事前演出(所謂、先読み演出)である。
第3実施形態におけるパチンコ遊技機10は、大当り予告演出として、第1大当り予告演出と、第2大当り予告演出と、を実行可能に構成されている。例えば、第1大当り予告演出と第2大当り予告演出は、大当り予告演出の種類が異なる。大当り予告演出としては、ステップアップ予告演出やコメント予告演出、遊技者が操作可能な操作ボタンの操作に応じて実行されるボタン予告演出、擬似連続演出などがある。本実施形態における第1大当り予告演出では、ハートを模した画像を含む大当り予告画像YGaが表示される大当り予告演出であって、第1大当り予告演出の演出内容が異なる場合には当該第1大当り予告演出において表示されるハートの色が異なる。また、本実施形態における第2大当り予告演出では、稲妻を模した画像を含む大当り予告画像YGbが表示される大当り予告演出であって、第2大当り予告演出の演出内容が異なる場合には当該第2大当り予告演出において表示される稲妻の色が異なる。
本実施形態のおける保留画像HGの特別表示態様は、複数種類ある。具体的に、本実施形態における保留画像HGの特別表示態様には、リーチ演出が実行されることを示唆するリーチの特別表示態様と、スーパーリーチ演出が実行されることを示唆するスーパーリーチの特別表示態様と、がある。その他、本実施形態における保留画像HGの特別表示態様には、第1大当り予告演出が実行されることを示唆する第1予告の特別表示態様と、第2大当り予告演出が実行されることを示唆する第2予告の特別表示態様と、がある。
また、本実施形態における実行中画像TGの特別表示態様は、複数種類ある。具体的に、本実施形態における実行中画像TGの特別表示態様には、リーチ演出が実行されることを示唆するリーチの特別表示態様と、スーパーリーチ演出が実行されることを示唆するスーパーリーチの特別表示態様と、がある。その他、本実施形態における実行中画像TGの特別表示態様には、第1大当り予告演出が実行されることを示唆する第1予告の特別表示態様と、第2大当り予告演出が実行されることを示唆する第2予告の特別表示態様と、がある。
本実施形態において、リーチの特別表示態様で保留画像HGが表示されること、スーパーリーチの特別表示態様で保留画像HGが表示されること、第1予告の特別表示態様で保留画像HGが表示されること、及び第2予告の特別表示態様で保留画像HGが表示されることが、それぞれ保留予告演出の内容に相当する。
本実施形態において、保留画像HGの表示態様と実行中画像TGの表示態様は、特定の演出要素が共通している。例えば、保留画像HGのリーチの特別表示態様と実行中画像TGのリーチの特別表示態様は、何れも「R」の文字を模した画像を含む表示態様であり、特定の演出要素が共通している。また、保留画像HGのスーパーリーチの特別表示態様と実行中画像TGのスーパーリーチの特別表示態様は、何れも「SP」の文字を模した画像を含む表示態様であり、特定の演出要素が共通している。また、保留画像HGの第1予告の特別表示態様と実行中画像TGの第1予告の特別表示態様は、何れも「ハート」を模した画像を含む表示態様であり、特定の演出要素が共通している。また、保留画像HGの第2予告の特別表示態様と実行中画像TGの第2予告の特別表示態様は、何れも「稲妻」を模した画像を含む表示態様であり、特定の演出要素が共通している。本実施形態において、特定の演出要素は、保留画像HGと実行中画像TGの各画像に含まれる画像である。
第1保留表示領域HR1に保留画像HGが表示されているときに特別ゲームの実行が開始されると、当該特別ゲームの実行開始前に第1保留表示領域HR1に表示されていた保留画像HGと共通する特定の演出要素を有する表示態様で実行中画像TGが、実行表示領域TRに表示される。例えば、特別ゲームの実行開始前に第1保留表示領域HR1に表示されている保留画像HGの表示態様がリーチの特別表示態様である場合、リーチの特別表示態様で実行中画像TGが実行表示領域TRに表示される。また、例えば、特別ゲームの実行開始前に第1保留表示領域HR1に表示されている保留画像HGの表示態様が第2予告の特別表示態様である場合、第2予告の特別表示態様で実行中画像TGが実行表示領域TRに表示される。
本実施形態における浸食演出の演出内容は、複数種類ある。具体的に、浸食演出の演出内容には、リーチの浸食演出内容と、スーパーリーチの浸食演出内容と、第1予告の浸食演出内容と、第2予告の浸食演出内容と、がある。浸食演出の演出内容がリーチの浸食演出内容であるとき、浸食画像SGのうち浸食画像SG11が演出表示装置25に表示される。浸食演出の演出内容がスーパーリーチの浸食演出内容であるとき、浸食画像SGのうち浸食画像SG12が演出表示装置25に表示される。浸食演出の演出内容が第1予告の浸食演出内容であるとき、浸食画像SGのうち浸食画像SG13が演出表示装置25に表示される。浸食演出の演出内容が第2予告の浸食演出内容であるとき、浸食画像SGのうち浸食画像SG14が演出表示装置25に表示される。
図10(a)に示すように、リーチの浸食演出内容で浸食演出の実行が開始された場合、演出表示装置25の表示領域25rのうちの実行開始領域SR11に浸食画像SG11が表示される。実行開始領域SR11は、演出表示装置25の表示領域25rのうち一部の表示領域に相当する。
図10(b)に示すように、スーパーリーチの浸食演出内容で浸食演出の実行が開始された場合、演出表示装置25の表示領域25rのうちの実行開始領域SR12に浸食画像SG12が表示される。実行開始領域SR12は、演出表示装置25の表示領域25rのうち一部の表示領域に相当する。また、実行開始領域SR12は、実行開始領域SR11よりも大きい表示領域である。
図10(c)に示すように、第1予告の浸食演出内容で浸食演出の実行が開始された場合、演出表示装置25の表示領域25rのうちの実行開始領域SR13に浸食画像SG13が表示される。実行開始領域SR13は、演出表示装置25の表示領域25rのうち一部の表示領域に相当する。
図10(d)に示すように、第2予告の浸食演出内容で浸食演出の実行が開始された場合、演出表示装置25の表示領域25rのうちの実行開始領域SR14に浸食画像SG14が表示される。実行開始領域SR14は、演出表示装置25の表示領域25rのうち一部の表示領域に相当する。また、実行開始領域SR14は、実行開始領域SR13よりも大きい表示領域である。
パチンコ遊技機10では、保留予告演出が実行される場合に、浸食演出が実行される。パチンコ遊技機10において、保留予告演出が実行された場合に表示される保留画像HGの表示態様及び浸食演出の演出内容は、対応している。具体的に、パチンコ遊技機10では、特別表示態様で表示される保留画像HGの表示態様と、浸食演出の演出内容と、は一対一の関係を有している。そして、本実施形態において保留予告演出は、対象となった特別ゲームが実行されているときに実行されるリーチ演出や大当り予告演出の内容を示唆する内容で実行されることから、浸食演出は、対象となった特別ゲームが実行されているときに実行されるリーチ演出や大当り予告演出の内容を示唆する内容で実行されるといえる。すなわち、本実施形態における浸食演出では、当該浸食演出の対象となった特別ゲームが実行されているときに実行される所定演出の内容が示唆されるといえる。
図10(a)に示すように、リーチの特別表示態様で保留画像HGが表示される場合には、リーチの浸食演出内容の浸食演出が実行される。また、図10(b)に示すように、スーパーリーチの特別表示態様で保留画像HGが表示される場合には、スーパーリーチの浸食演出内容の浸食演出が実行される。また、図10(c)に示すように、第1予告の特別表示態様で保留画像HGが表示される場合には、第1予告の浸食演出内容の浸食演出が実行される。また、図10(d)に示すように、第2予告の特別表示態様で保留画像HGが表示される場合には、第2予告の浸食演出内容の浸食演出が実行される。このように、本実施形態では、例えば、第1予告の特別表示態様で保留画像HGが表示される保留予告演出を第1予告内容の保留予告演出とし、第1予告の浸食演出内容の浸食演出を第1内容の特定演出とする場合、第1予告内容の保留予告演出が実行される場合に第1内容の特定演出が実行されることがわかる。また、本実施形態では、例えば、第2予告の特別表示態様で保留画像HGが表示される保留予告演出を第2予告内容の保留予告演出とし、第2予告の浸食演出内容の浸食演出を第2内容の特定演出とする場合、第2予告内容の保留予告演出が実行される場合に第2内容の特定演出が実行されることがわかる。
本実施形態のパチンコ遊技機10では、リーチの特別表示態様で保留画像HGが表示される場合に浸食演出の実行が開始される実行開始領域SR11は、リーチの特別表示態様とは示唆する内容が異なるスーパーリーチの特別表示態様で保留画像HGが表示される場合に浸食演出の実行が開始される実行開始領域SR12と異なる。このように、実行開始領域SR11で実行が開始される浸食演出によって示唆される所定演出の内容(リーチ演出が実行されること)は、実行開始領域SR12で実行が開始される浸食演出によって示唆される所定演出の内容(スーパーリーチ演出が実行されること)と異なる。
以上のように、本実施形態では、例えば、演出表示装置25における実行開始領域SR11を第1表示領域とし、実行開始領域SR12を第2表示領域とする場合、第1表示領域で実行が開始される特定演出によって示唆される所定演出の内容は、第2表示領域で実行が開始される特定演出によって示唆される所定演出の内容と異なる。このように、本実施形態のパチンコ遊技機10では、浸食演出の実行が開始される表示領域によって、浸食演出の対象となった特別ゲームが実行されているときに実行される所定演出の内容が異なる。
また、第1予告の特別表示態様で保留画像HGが表示される場合に浸食演出の実行が開始される実行開始領域SR13は、第1予告の特別表示態様とは示唆する内容が異なる第2予告の特別表示態様で保留画像HGが表示される場合に浸食演出の実行が開始される実行開始領域SR14と異なる。このように、実行開始領域SR13で実行が開始される浸食演出によって示唆される所定演出の内容(第1大当り予告演出が実行されること)は、実行開始領域SR14で実行が開始される浸食演出によって示唆される所定演出の内容(第2大当り予告演出が実行されること)と異なる。
以上のように、本実施形態では、例えば、演出表示装置25における実行開始領域SR13を第1表示領域とし、実行開始領域SR14を第2表示領域とする場合、第1表示領域で実行が開始される特定演出によって示唆される所定演出の内容は、第2表示領域で実行が開始される特定演出によって示唆される所定演出の内容と異なる。このように、本実施形態のパチンコ遊技機10では、浸食演出の実行が開始される表示領域によって、浸食演出の対象となった特別ゲームが実行されているときに実行される所定演出の内容が異なる。
また、本実施形態のパチンコ遊技機10では、保留予告演出が実行された後、当該保留予告演出の内容が他の内容に切り替わる場合がある。具体的には、リーチの特別表示態様で保留画像HGが表示される保留予告演出が実行された後、当該保留画像HGの表示態様がスーパーリーチの特別表示態様に切り替わる場合がある。このように、保留画像HGの表示態様は、既に特別表示態様で表示されている保留画像HGによって示唆されるリーチ演出の内容よりも大当り期待度の高い内容を示唆する特別表示態様へと切り替わる。なお、本実施形態のパチンコ遊技機10では、第1実施形態と同様、保留予告演出の内容が他の内容に切り替わる場合、浸食演出の演出内容が他の演出内容へと切り替わる。
以下、保留予告演出、浸食演出及び大当り予告演出の実行に係る制御について説明する。
副制御用CPU41aは、先読みコマンドを入力すると、大当り予告演出を実行するかを決めるとともに、大当り予告演出を実行する場合の大当り予告演出の種類を決める予告抽選に用いる予告抽選用乱数の値を取得する。そして、副制御用CPU41aは、取得した予告抽選用乱数の値を副制御用RAM41cの所定の記憶領域に記憶する。副制御用RAM41cにおいて予告抽選用乱数の値は、記憶順序を特定可能に記憶される。また、副制御用CPU41aは、全停止コマンドを入力すると、副制御用RAM41cに記憶された予告抽選用乱数の値のうち最も古くに記憶された予告演出用乱数の値を消去する。
また、副制御用CPU41aは、保留数コマンドから特定可能な特別保留数が、保留表示領域HRに表示させている保留画像HGの数よりも大きい場合、保留表示領域HRに新たに保留画像HGが表示されるように、演出表示装置25を制御する。このとき、副制御用CPU41aは、先読みコマンド又は当該先読みコマンドの入力を契機に取得した予告抽選用乱数の値に基づき、新たに表示する保留画像HGの表示態様を決定するとともに、保留予告演出を実行するかを決定する。この保留予告演出は、先読みコマンドの出力契機となった特別ゲーム、つまり、実行が保留されている特別ゲームを対象とする保留予告演出である。
本実施形態において副制御用CPU41aは、通常表示態様及び特別表示態様を含む表示態様の中から保留画像HGの表示態様を決定することにより、保留予告演出を実行するかと、保留予告演出を実行する場合の保留画像HGの表示態様と、を決定する。
例えば、先読みコマンドから変動パターンHP1を特定可能であって、当該先読みコマンドの入力を契機に取得した予告抽選用乱数の値から第1大当り予告演出の実行が決定されることを特定可能な場合、副制御用CPU41aは、通常表示態様及び第1予告の特別表示態様の中から保留画像HGの表示態様を決定する。先読みコマンドから変動パターンHP1を特定可能であって、当該先読みコマンドの入力を契機に取得した予告抽選用乱数の値から第2大当り予告演出の実行が決定されることを特定可能な場合、副制御用CPU41aは、通常表示態様及び第2予告の特別表示態様の中から保留画像HGの表示態様を決定する。先読みコマンドから変動パターンHP1を特定可能であって、当該先読みコマンドの入力を契機に取得した予告抽選用乱数の値から大当り予告演出の実行が決定されないことを特定可能な場合、副制御用CPU41aは、通常表示態様を保留画像HGの表示態様として決定する。
また、先読みコマンドから変動パターンHP2又は変動パターンHP4を特定可能な場合、副制御用CPU41aは、当該先読みコマンドの入力を契機に取得した予告抽選用乱数の値に基づき、保留画像HGの表示態様を決定する。具体的に、先読みコマンドの入力を契機に取得した予告抽選用乱数の値から第1大当り予告演出の実行が決定されることを特定可能な場合、副制御用CPU41aは、通常表示態様、リーチの特別表示態様及び第1予告の特別表示態様の中から保留画像HGの表示態様を決定する。また、先読みコマンドの入力を契機に取得した予告抽選用乱数の値から第2大当り予告演出の実行が決定されることを特定可能な場合、副制御用CPU41aは、通常表示態様、リーチの特別表示態様及び第2予告の特別表示態様の中から保留画像HGの表示態様を決定する。また、先読みコマンドの入力を契機に取得した予告抽選用乱数の値から大当り予告演出の実行が決定されないことを特定可能な場合、副制御用CPU41aは、通常表示態様及びリーチの特別表示態様の中から保留画像HGの表示態様を決定する。
また、先読みコマンドから変動パターンHP3又は変動パターンHP5を特定可能な場合、副制御用CPU41aは、当該先読みコマンドの入力を契機に取得した予告抽選用乱数の値に基づき、保留画像HGの表示態様を決定する。具体的に、先読みコマンドの入力を契機に取得した予告抽選用乱数の値から第1大当り予告演出の実行が決定されることを特定可能な場合、副制御用CPU41aは、通常表示態様、リーチの特別表示態様、スーパーリーチの特別表示態様及び第1予告の特別表示態様の中から保留画像HGの表示態様を決定する。また、先読みコマンドの入力を契機に取得した予告抽選用乱数の値から第2大当り予告演出の実行が決定されることを特定可能な場合、副制御用CPU41aは、通常表示態様、リーチの特別表示態様、スーパーリーチの特別表示態様及び第2予告の特別表示態様の中から保留画像HGの表示態様を決定する。また、先読みコマンドの入力を契機に取得した予告抽選用乱数の値から大当り予告演出の実行が決定されないことを特定可能な場合、副制御用CPU41aは、通常表示態様、リーチの特別表示態様及びスーパーリーチの特別表示態様の中から保留画像HGの表示態様を決定する。
本実施形態において副制御用CPU41aは、先読みコマンドから特定可能な変動パターンが大当り変動パターンである場合、先読みコマンドから特定可能な変動パターンがはずれ変動パターンである場合に比して、保留画像HGの表示態様として特別表示態様を決定し易い。また、副制御用CPU41aは、先読みコマンドから変動パターンHP2又は変動パターンHP3を特定可能な場合、先読みコマンドから変動パターンHP1を特定可能な場合に比して、保留画像HGの表示態様として特別表示態様を決定し易い。また、副制御用CPU41aは、先読みコマンドから変動パターンHP3を特定可能な場合、先読みコマンドから変動パターンHP2を特定可能な場合に比して、保留画像HGの表示態様として特別表示態様を決定し易い。なお、副制御用CPU41aは、例えば、保留画像HGの表示態様を特別表示態様とするかを抽選し、当該抽選にて特別表示態様とすることを決定した場合に選択可能な特別表示態様の種類の中から特別表示態様の種類を決定するように構成してもよい。因みに、特別表示態様で保留画像HGを表示できない場合には、保留画像HGの表示態様を特別表示態様とするかを抽選しないようにして、保留画像HGの表示態様として通常表示態様が決定されるように構成してもよい。その他、保留画像HGの表示態様を特別表示態様とするかを抽選し、当該抽選にて特別表示態様とすることを決定した場合であっても、保留画像HGの表示態様として通常表示態様が決定されるように構成してもよい。
また、保留画像HGの表示態様を決定した後、副制御用CPU41aは、決定した表示態様で保留画像HGが新たに表示されるように、演出表示装置25を制御する。例えば、副制御用CPU41aは、入力した先読みコマンドから特別保留数が「2」であることを特定可能であって、保留画像HGの表示態様としてリーチの特別表示態様を決定した場合、第2保留表示領域HR2に保留画像HGがリーチの特別表示態様で表示されるように演出表示装置25を制御する。
また、副制御用CPU41aは、保留画像HGの表示態様を決定した後、浸食演出を実行するかと、浸食演出を実行する場合の演出内容と、を決定する。具体的に、副制御用CPU41aは、新たに表示させる保留画像HGの表示態様として通常表示態様を決定した場合、つまり、保留予告演出を実行しないことを決定した場合、浸食演出を実行することを決定しない(浸食演出を実行しないことを決定する)。また、副制御用CPU41aは、新たに表示させる保留画像HGの表示態様としてリーチの特別表示態様を決定した場合、つまり、リーチの特別表示態様で保留画像HGが表示される保留予告演出を実行することを決定した場合、リーチの浸食演出内容の浸食演出を実行することを決定する。また、副制御用CPU41aは、新たに表示させる保留画像HGの表示態様としてスーパーリーチの特別表示態様を決定した場合、つまり、スーパーリーチの特別表示態様で保留画像HGが表示される保留予告演出を実行することを決定した場合、スーパーリーチの浸食演出内容の浸食演出を実行することを決定する。また、副制御用CPU41aは、新たに表示させる保留画像HGの表示態様として第1予告の特別表示態様を決定した場合、つまり、第1予告の特別表示態様で保留画像HGが表示される保留予告演出を実行することを決定した場合、第1予告の浸食演出内容の浸食演出を実行することを決定する。また、副制御用CPU41aは、新たに表示させる保留画像HGの表示態様として第2予告の特別表示態様を決定した場合、つまり、第2予告の特別表示態様で保留画像HGが表示される保留予告演出を実行することを決定した場合、第2予告の浸食演出内容の浸食演出を実行することを決定する。
また、浸食演出の演出内容を決定した場合、副制御用CPU41aは、決定した演出内容の浸食演出の実行が開始されるように、演出表示装置25を制御する。このとき、副制御用CPU41aは、決定した浸食演出の演出内容に応じた表示領域に浸食画像SGが表示されるように、演出表示装置25を制御する。例えば、浸食演出の演出内容としてリーチの浸食演出内容を決定した場合、副制御用CPU41aは、実行開始領域SR11に浸食画像SG11が表示されるように演出表示装置25を制御する。
浸食演出の実行を開始させた後、副制御用CPU41aは、変動パターン指定コマンドを入力する毎に、浸食画像SGが表示される表示領域が変化するように演出表示装置25を制御する。また、浸食演出の対象となった特別ゲームの実行が開始された場合、副制御用CPU41aは、演出表示装置25の表示領域25rの全体にわたって浸食画像SGが表示されるように、演出表示装置25を制御する。
また、リーチの特別表示態様で保留画像HGを表示させて保留予告演出を実行させている場合、副制御用CPU41aは、変動パターン指定コマンドを入力したことを契機に、保留予告演出の内容を切り替えることが可能であるかを判定する。具体的に、副制御用CPU41aは、保留予告演出の実行契機となった先読みコマンドから変動パターンHP3又は変動パターンHP5を特定可能な場合、保留予告演出の内容を切り替えることが可能であると判定する。一方、副制御用CPU41aは、保留予告演出の実行契機となった先読みコマンドから変動パターンHP1、変動パターンHP2及び変動パターンHP4のうち何れかの変動パターンを特定可能な場合、保留予告演出の内容を切り替えることが可能でないと判定する。
リーチの特別表示態様で保留画像HGを表示させているときに保留予告演出の内容を切り替えることが可能であると判定したとき、副制御用CPU41aは、リーチの特別表示態様及びスーパーリーチの特別表示態様の中から保留画像の表示態様を決定する。このように、リーチの特別表示態様で保留画像HGを表示させて保留予告演出を実行させている場合、保留画像HGの表示態様としてリーチの特別表示態様とは異なるスーパーリーチの特別表示態様が決定されることが、保留予告演出の内容を切り替えることが決定されることに相当する。
また、保留予告演出の内容を切り替えることを決定した場合、副制御用CPU41aは、保留画像HGの表示態様が、改めて決定した特別表示態様に切り替わるように演出表示装置25を制御する。また、保留予告演出の内容を切り替える場合、副制御用CPU41aは、浸食演出の演出内容が切り替わるように演出表示装置25を制御する。このとき、副制御用CPU41aは、浸食画像SGの種類を切り替えて浸食演出の演出内容が切り替わるように演出表示装置25を制御する。
ここで、図11(a)及び図11(b)に基づき、第1予告の特別表示態様で保留画像HGが表示される保留予告演出が実行された場合における演出表示装置25の表示内容について説明する。
図11(a)に示すように、2番目に実行が保留された特別ゲームを対象とする保留予告演出が実行された場合、第2保留表示領域HR2に表示される保留画像HGが特別表示態様で表示される。このとき、前提の通り、第1予告の特別表示態様で保留画像HGが表示される保留予告演出が実行される場合、第2保留表示領域HR2には、第1予告の特別表示態様で保留画像HGが表示される。更に、第1予告の特別表示態様で保留画像HGが表示される場合、表示領域25rのうちの実行開始領域SR13に浸食画像SG13が表示され、第1予告の浸食演出内容の浸食演出が実行される。
その後、図11(b)に示すように、保留予告演出及び浸食演出の対象となった特別ゲームの実行が開始されると、実行表示領域TRには、第1予告の特別表示態様の実行中画像TGが実行表示領域TRに表示される。更に、表示領域25rの全体にわたって浸食画像SG13が表示され、第1予告の浸食演出内容の浸食演出が引き続き実行される。そして、第1予告の特別表示態様で保留画像HGが表示される保留予告演出の対象となった特別ゲームが実行されているときには、大当り予告画像YGaが演出表示装置25に表示され、第1大当り予告演出が実行される。
次に、図12(a)及び図12(b)に基づき、第2予告の特別表示態様で保留画像HGが表示される保留予告演出が実行された場合における演出表示装置25の表示内容について説明する。
図12(a)に示すように、2番目に実行が保留された特別ゲームを対象とする保留予告演出が実行された場合、第2保留表示領域HR2に表示される保留画像HGが特別表示態様で表示される。このとき、前提の通り、第2予告の特別表示態様で保留画像HGが表示される保留予告演出が実行される場合、第2保留表示領域HR2には、第2予告の特別表示態様で保留画像HGが表示される。更に、第2予告の特別表示態様で保留画像HGが表示される場合、表示領域25rのうちの実行開始領域SR14に浸食画像SG14が表示され、第2予告の浸食演出内容の浸食演出が実行される。
その後、図12(b)に示すように、保留予告演出及び浸食演出の対象となった特別ゲームの実行が開始されると、実行表示領域TRには、第2予告の特別表示態様の実行中画像TGが実行表示領域TRに表示される。更に、表示領域25rの全体にわたって浸食画像SG14が表示され、第2予告の浸食演出内容の浸食演出が引き続き実行される。そして、第2予告の特別表示態様で保留画像HGが表示される保留予告演出の対象となった特別ゲームが実行されているときには、大当り予告画像YGbが演出表示装置25に表示され、第2大当り予告演出が実行される。
以上のように、第1予告の特別表示態様で保留画像HGが表示される保留予告演出が実行された場合と、第2予告の特別表示態様で保留画像HGが表示される保留予告演出が実行された場合と、では、保留予告演出の対象となった特別ゲームが実行されているときに大当り予告演出が実行される点では共通するものの、大当り予告演出の種類が異なる。このように、保留予告演出の内容によって、当該保留予告演出の対象となった特別ゲームが実行されているときに実行される大当り予告演出の種類が異なる。
本実施形態によれば、第1実施形態の効果(1)、(3)〜(6)及び(8)に加え、以下に示す効果を得ることができる。
(11)例えば、保留予告演出と浸食演出の両方の演出が実行された際に、保留予告演出によって示唆される所定演出の内容と、浸食演出によって示唆される所定演出の内容と、が異なる場合、所定演出の内容を把握し難く、遊技者を混乱させてしまう虞がある。そこで、例えば、第1予告の特別表示態様で保留画像HGが表示される保留予告演出が実行された場合には、第1予告の浸食演出内容の浸食演出が実行されるように構成した。更に、例えば、第2予告の特別表示態様で保留画像HGが表示される保留予告演出が実行された場合には、第2予告の浸食演出内容の浸食演出が実行されるように構成した。このように、保留予告演出の内容と、浸食演出の演出内容と、が一対一の関係性を有することになる。このため、たとえ、保留予告演出と浸食演出の両方が実行されたとしても遊技者を混乱させてしまうことを抑制することができる。以上のように、遊技者を混乱させてしまうことを抑制しつつ、興趣の向上を図ることができる。
(12)例えば、実行開始領域SR13で実行が開始される浸食演出(第1表示領域で実行が開始される特定演出)が実行された場合に示唆される大当り予告演出の種類(所定演出の内容)は、実行開始領域SR14で実行が開始される浸食演出(第2表示領域で実行が開始される特定演出)が実行された場合に示唆される大当り予告演出の種類と異なる。このように、特定演出としての浸食演出の実行が開始される表示領域によって、浸食演出の対象となった特別ゲームが実行されているときに実行される所定演出の内容が異なるため、演出表示装置25の表示領域25rのうち、第1実行開始領域SR1や第2実行開始領域SR2を含む広い範囲を遊技者に注目させることができる。このため、浸食演出について注目する遊技者の視点が1か所に集中してしまうことを抑制できる。このようにして、遊技者の視点が1か所に集中してしまうことを抑制することで、浸食演出が実行される表示領域以外の表示領域にて実行される他の演出への注目が低下したり、当該他の演出を見逃してしまったりすることを抑制することができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施形態における図8(b)及び図9(b)に示す表示領域SRaは、同一の表示領域であってもよいし、異なる表示領域であってもよい。同様に、図8(c)及び図9(c)に示す表示領域SRbは、同一の表示領域であってもよいし、異なる表示領域であってもよい。
・浸食演出が実行される表示領域(浸食画像SGが表示される表示領域SR)は、図柄変動ゲームの実行が開始される毎に変化するように構成しなくてもよい。例えば、浸食演出の対象となった特別ゲームの実行が開始されるまでの間、浸食演出の実行が開始されたときに浸食画像SGが表示された表示領域SRに浸食画像SGが表示され続けるように構成してもよい。このとき、浸食演出の対象となった特別ゲームの実行中においても浸食演出の実行が開始されたときに浸食画像SGが表示された表示領域SRに浸食画像SGが表示され続けるように構成してもよいし、表示領域25rの全体にわたって浸食画像SGが表示されるように構成してもよい。
・浸食演出の対象となった特別ゲームが実行されているときには、浸食演出が実行されないように構成してもよい。すなわち、浸食演出は、当該浸食演出の対象となった特別ゲームの実行が保留されたことを契機に実行が開始され、当該特別ゲームの実行が開始されるよりも前に実行が終了するように構成してもよい。
・大当り予告演出は、浸食演出が実行されているときには実行されないようにしてもよい。すなわち、浸食演出が実行されているとき、大当り予告演出の実行が規制されるように構成してもよい。また、大当り予告演出の種類が複数種類ある場合、浸食演出が実行されているときには、特定の種類の大当り予告演出のみが実行され得るように構成してもよい。すなわち、浸食演出が実行されているとき、大当り予告演出の実行が制限されるように構成してもよい。
・保留予告演出の実行が開始された後に、保留予告演出の内容が切り替わらないように構成してもよい。同様に、浸食演出の実行が開始された後に、浸食演出の内容が切り替わらないように構成してもよい。
・保留予告演出と浸食演出が同時に実行されないように構成してもよい。例えば、浸食演出の実行が終了した後に、保留画像HGの表示態様が通常表示態様から特別表示態様に変化して保留予告演出の実行が開始されるように構成してもよい。
・保留予告演出と浸食演出は、同じ実行タイミングにおいて、実行が開始されるように構成してもよい。また、保留予告演出の実行が開始された後に、浸食演出の実行が開始されるように構成してもよい。このように構成する場合、保留予告演出の実行と浸食演出の実行が段階的に開始されることから、段階的に興趣の向上を図ることができる。その他、浸食演出の実行が開始された後に、保留予告演出の実行が開始されるように構成してもよい。
・上記実施形態において、既に実行が保留されている特別ゲームを対象とする保留予告演出(又は、浸食演出)を実行させている場合には、新たに保留予告演出(又は、浸食演出)が実行されないように規制してもよい。このように構成することで、保留予告演出と浸食演出の一対一の関係が分かり易くなり、複数の保留予告演出が実行されるとともに複数の浸食演出が実行されることによって遊技者を混乱させてしまうようなことを抑制することができる。
・実行開始領域SR1〜SR3となる表示領域のうち一部又は全部の表示領域は、実行開始領域SR1〜SR3のうちの他の表示領域と全部が異なってもよい。例えば、第1実行開始領域SR1となる表示領域は、第2実行開始領域SR2となる表示領域と全部が異なり、且つ、第3実行開始領域SR3となる表示領域と全部が異なるようにしてもよい。また、実行開始領域SR11〜SR14となる表示領域のうち一部又は全部の表示領域は、実行開始領域SR11〜SR14のうちの他の表示領域と全部が異なってもよい。例えば、実行開始領域SR11となる表示領域は、実行開始領域SR12となる表示領域と一部が異なる一方、実行開始領域SR13となる表示領域及び実行開始領域SR14となる表示領域の何れの表示領域とも全部が異なるようにしてもよい。
・浸食演出は、装飾ランプ16などの発光装置を用いて行われる演出であってもよく、例えば、浸食演出の演出内容が異なる場合には、発光色が異なるように構成してもよい。例えば、第1特別表示態様で保留画像HGが表示される保留予告演出が実行された場合には、発光装置が青色に発光するように構成してもよい。例えば、発光装置は、第1始動口26の近傍に配置してもよい。これにより、第1始動口26への遊技球の入球と、保留予告演出と、浸食演出と、の関連付けを強くして、効果的に興趣の向上を図ることができる。
・保留画像HGの表示態様と実行中画像TGの表示態様は、特定の演出要素が共通していなくてもよい。例えば、第1保留表示領域HR1に表示された保留画像HGに対応する特別ゲームの実行が開始されるとき、第1保留表示領域HR1に表示された保留画像HGと異なる特定の演出要素を有する実行中画像TGが表示される場合があってもよい。例えば、第1保留表示領域HR1に第1特別表示態様で保留画像HGが表示されている場合、その保留画像HGに対応する特別ゲームの実行が開始されたとき、実行表示領域TRには、第1特別表示態様とは異なる第2特別表示態様で実行中画像TGが表示される場合があってもよい。これに伴って、浸食演出の演出内容も切り替わるように構成してもよい。
・保留画像HGの表示態様は、既に特別表示態様で表示されている保留画像HGによって示唆される大当り期待度よりも低い大当り期待度を示唆する特別表示態様へと切り替わる場合があってもよい。
・上記実施形態において、特別ゲームの実行が開始される毎に浸食画像SGが表示される表示領域が変化する場合、変化後の表示領域には、実行開始領域SR1〜SR3,SR11〜SR14のうち何れかと同じ表示領域が含まれていてもよい。例えば、第1演出内容の浸食演出が実行された後、特別ゲームの実行が開始された場合、第2実行開始領域SR2と同じ表示領域に浸食画像SG1が表示されて、第1演出内容の浸食演出が実行されるようにしてもよい。
・第3実施形態における浸食演出において示唆される所定演出の内容としては、浸食演出の対象となった特別ゲームが実行されているときに実行される演出の内容であれば、例えば、演出ゲームの内容であってもよいし、スピーカ17から出力される音声の内容であってもよい。また、大当り期待度が高いことを示唆する特別モードに制御可能に構成する場合、浸食演出の対象となった特別ゲームの実行中に特別モードに制御されること(所定演出の内容)を浸食演出によって示唆するように構成してもよい。
・実行表示領域TRに表示されている実行中画像TGは、特別ゲームの実行が終了するよりも前に消去されるように構成してもよい。例えば、特別ゲームの実行が開始されてから所定時間(例えば、変動パターンHP1に基づく特別ゲームの変動時間よりも短い時間)の経過を契機に、実行表示領域TRに表示されている実行中画像TGが消去されるように構成してもよい。
・保留画像HGが表示される演出装置と、実行中画像TGが表示される演出装置と、を同一の演出装置(演出表示装置25)としたが、何れか一方が表示される演出装置を異ならせてもよい。つまり、複数の演出装置を備え、保留画像HGが表示される演出装置と実行中画像TGが表示される演出装置が異なってもよい。
・保留予告演出が実行される場合に、必ず浸食演出が実行されなくてもよい。例えば、第1特別表示態様で保留画像HGが表示される場合、第1演出内容の浸食演出が実行されるときと、浸食演出が実行されないときと、があってもよい。
・浸食演出が実行される場合に、必ず保留予告演出が実行されなくてもよい。例えば、第1演出内容の浸食演出が実行される場合、第1特別表示態様で保留画像HGが表示されるときと、通常表示態様で保留画像HGが表示されるときと、があってもよい。
・保留予告演出が実行される場合、当該保留予告演出の対象となった特別ゲームに対応する保留画像HGに限らず、保留予告演出の対象となった特別ゲームよりも前に実行される特別ゲームに対応する保留画像HGのうちの一部又は全部の表示態様が特別表示態様となるように構成してもよい。
・特定の演出要素は、色や画像でなくてもよい。例えば、特定の演出要素は、キャラクタや柄、形状であってもよい。例えば、特定の演出要素をキャラクタとする場合、特定の演出要素が異なるとは、保留画像HGや実行中画像TGに含まれるキャラクタが異なることに相当する。
・はずれ変動パターンを決定するよりも前に、主制御用CPU40aは、リーチ演出を行うように構成してもよい。そして、リーチ抽選に当選した場合、主制御用CPU40aは、リーチ演出を経て最終的にはずれの図柄組み合わせを導出させる演出内容が対応付けられているはずれ変動パターン(上記実施形態でいえば、変動パターンHP2,HP3)を決定するように構成するようにしてもよい。一方、リーチ抽選に非当選した場合、主制御用CPU40aは、リーチ演出を経ないで最終的にはずれの図柄組み合わせを導出させる演出内容が対応付けられているはずれ変動パターン(上記実施形態でいえば、変動パターンHP1)を決定するように構成してもよい。
・上記実施形態のパチンコ遊技機10において、アウト口の数は1つでなくても、例えば、2つ、3つであってもよい。
・上記実施形態は、小当り抽選(小当り判定)を行う遊技機に具体化してもよい。なお、大当り抽選と小当り抽選は、異なる抽選であってもよいし、単一の抽選(例えば、当り抽選)において大当りや小当りの当選を決定するように構成してもよい。
・上記実施形態のパチンコ遊技機10は、大当り確率が異なる遊技状態として、低確率状態と高確率状態とを備えるパチンコ遊技機に具体化してもよい。大当り確率は、内部抽選(大当り抽選)において大当りに当選する確率である。高確率状態は、低確率状態に比して、大当り確率が高い遊技状態である。高確率状態では、大当り抽選に当選する可能性が低確率状態に比して高まることから、遊技者にとって有利な遊技状態となる。高確率状態は、所謂「確率変動状態(確変状態)」である。高確率状態に制御可能なパチンコ遊技機において、例えば、低確率状態において大当りとなることを特定できる先読みコマンドと、高確率状態において大当りとなることを特定できる先読みコマンドと、が別々に生成されるように構成してもよい。
このような高確率状態に制御可能なパチンコ遊技機として、次に大当り遊技が付与されるまで高確率状態に制御する仕様や、転落抽選に当選するまで高確率状態に制御する仕様(転落機)、予め定めた回数分の図柄変動ゲームが終了するまで高確率状態に制御する仕様(ST機)がある。また、高確率状態に制御可能なパチンコ遊技機には、遊技球が特定領域を通過することを契機に高確率状態に制御する仕様(V確変機)がある。上記実施形態のパチンコ遊技機は、これらの何れの仕様のパチンコ遊技機に具体化してもよい。また、パチンコ遊技機は、上記した転落機とV確変機を混合させた仕様のパチンコ遊技機であってもよい。また、V確変機は、単数の大入賞口を備えて特定のラウンド遊技を生じさせる仕様がある。また、V確変機は、特定のラウンド遊技で開放される大入賞口(V入賞口)と特定のラウンド遊技以外のラウンド遊技で開放される大入賞口からなる複数の大入賞口を備えて特定のラウンド遊技を生じさせる仕様がある。各実施形態は、何れの仕様のV確変機に具体化してもよい。なお、遊技状態として、低ベース状態、高ベース状態、低確率状態及び高確率状態を備えるパチンコ遊技機は、次の4つの遊技状態のうち何れかの遊技状態に制御されるように構成してもよい。4つの遊技状態としては、低ベース状態であって低確率状態である遊技状態、低ベース状態であって高確率状態である遊技状態、高ベース状態であって低確率状態である遊技状態及び高ベース状態であって高確率状態である遊技状態が考えられる。
・上記実施形態のパチンコ遊技機を、第1特別図柄と第2特別図柄を用いる遊技機に具体化しても良い。このとき、第1特別図柄を用いた第1の特別図柄変動ゲーム(第1特別ゲーム)と第2特別図柄を用いた第2の特別図柄変動ゲーム(第2特別ゲーム)が同時に実行されるように構成してもよい。また、第1特別ゲームと第2特別ゲームが同時に実行されないように構成してもよい。この場合、第1特別ゲームと第2特別ゲームのうち何れか一方を、他方よりも優先して実行されるように構成してもよい。このとき、第1始動口26への入球を契機に第1特別ゲームが実行され、第2始動口27への入球を契機に第2特別ゲームが実行されるように構成してもよい。
以上のように、第1特別図柄と第2特別図柄を用いる遊技機に具体化する場合、実行前の第1特別ゲームに対応する保留画像と、実行前の第2特別ゲームに対応する保留画像と、を区別して演出表示装置25に表示するように構成してもよい。この場合、第1特別ゲームを対象とする保留予告演出と、第2特別ゲームを対象とする保留予告演出と、を実行可能に構成してもよい。その他、第1特別ゲームと第2特別ゲームのうち一方の特別ゲームのみを対象とし、保留予告演出が実行されるように構成してもよい。例えば、第1始動口26への入球を契機に実行される特別ゲームを第1特別ゲームとし、第2始動口27への入球を契機に実行される特別ゲームを第2特別ゲームとする場合、高ベース状態であるときには第2特別ゲームを対象とする保留予告演出が実行されるように構成してもよい。このとき、低ベース状態であるときには第1特別ゲームを対象とする保留予告演出が実行されるように構成してもよい。
また、第1特別ゲームを対象とする浸食演出と、第2特別ゲームを対象とする浸食演出と、を実行可能に構成してもよい。その他、第1特別ゲームと第2特別ゲームのうち一方の特別ゲームのみを対象とし、浸食演出が実行されるように構成してもよい。例えば、第1始動口26への入球を契機に実行される特別ゲームを第1特別ゲームとし、第2始動口27への入球を契機に実行される特別ゲームを第2特別ゲームとする場合、高ベース状態であるときには第2特別ゲームを対象とする浸食演出が実行されるように構成してもよい。このとき、低ベース状態であるときには第1特別ゲームを対象とする浸食演出が実行されるように構成してもよい。
・上記実施形態において、主制御用CPU40a、主制御用ROM40b及び主制御用RAM40cは、ワンチップマイクロコンピュータとして構成されていてもよい。
・上記実施形態は、特別図柄と演出図柄のうち特別図柄のみを用いるパチンコ遊技機に具体化してもよい。この場合、例えば、演出表示装置25において特別ゲームが行われるように構成してもよい。
・上記実施形態において、副基板41をサブ統括制御基板とし、副基板41とは別に装飾ランプ16を専門に制御する発光制御基板、スピーカ17を専門に制御する音声制御基板、演出表示装置25を専門に制御する表示制御基板を設けてもよい。このようなサブ統括制御基板とその他の演出を制御する基板を含めて副基板としてもよい。
・上記実施形態において、単一の基板に主基板40の主制御用CPU40aと副基板41の副制御用CPU41aとを搭載してもよい。また、上記の別例において、表示制御基板、発光制御基板、及び音声制御基板を任意に組み合わせて単数の基板、若しくは複数の基板としてもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想を以下に追記する。
(イ)実行されている図柄変動ゲームを対象とする実行中予告演出の実行を制御する実行中予告演出制御手段を備え、前記実行中予告演出の内容には、第1実行内容と、第2実行内容と、が含まれ、前記第1内容の特定演出が実行される場合には前記第1実行内容の実行予告演出が実行される一方、前記第2内容の特定演出が実行される場合には前記第2実行内容の特定演出が実行される。
10…パチンコ遊技機、16…装飾ランプ、17…スピーカ、25…演出表示装置、26…第1始動口、27…第2始動口、29…大入賞口、40…主基板、40a…主制御用CPU、40b…主制御用ROM、40c…主制御用RAM、41…副基板、41a…副制御用CPU、41b…副制御用ROM、41c…副制御用RAM。

Claims (7)

  1. 実行が保留されている図柄変動ゲームを対象とする保留予告演出と、当該保留予告演出の対象になった実行が保留されている図柄変動ゲームを対象とする特定演出と、が実行される遊技機において、
    前記保留予告演出の実行を制御する保留予告演出制御手段と、
    前記特定演出の実行を制御する特定演出制御手段と、備え、
    前記保留予告演出の内容には、第1予告内容と、第2予告内容と、が含まれ、
    前記特定演出の内容には、第1内容と、第2内容と、が含まれ、
    前記第1予告内容の保留予告演出が実行される場合には前記第1内容の特定演出が実行される一方、前記第2予告内容の保留予告演出が実行される場合には前記第2内容の特定演出が実行されることを特徴とする遊技機。
  2. 前記第1予告内容と前記第2予告内容のうち一方の内容で前記保留予告演出が実行された後に、当該保留予告演出の内容が他方の内容に切り替わる場合があり、
    前記保留予告演出の内容が前記第1予告内容と前記第2予告内容のうち一方から他方へ切り替わる場合、前記特定演出の内容が前記第1内容と前記第2内容のうち一方から他方に切り替わる請求項1に記載の遊技機。
  3. 実行が保留されている図柄変動ゲームを対象とする特定演出と、当該特定演出の対象になった実行が保留されている図柄変動ゲームを対象とする保留予告演出と、が実行される遊技機において、
    前記保留予告演出の実行を制御する保留予告演出制御手段と、
    前記特定演出の実行を制御する特定演出制御手段と、備え、
    前記保留予告演出の内容には、第1予告内容と、第2予告内容と、が含まれ、
    前記特定演出の内容には、第1内容と、第2内容と、が含まれ、
    前記第1内容の特定演出が実行される場合には前記第1予告内容の保留予告演出が実行される一方、前記第2内容の特定演出が実行される場合には前記第2予告内容の保留予告演出が実行されることを特徴とする遊技機。
  4. 前記第1内容と前記第2内容のうち一方の内容で前記特定演出が実行された後に、当該特定演出の内容が他方の内容に切り替わる場合があり、
    前記特定演出の内容が前記第1内容と前記第2内容のうち一方から他方へ切り替わる場合、前記保留予告演出の内容が前記第1予告内容と前記第2予告内容のうち一方から他方に切り替わる請求項3に記載の遊技機。
  5. 前記保留予告演出と前記特定演出のうち一方が実行されているときに、他方が実行される請求項1〜請求項4のうち何れか一項に記載の遊技機。
  6. 実行中の図柄変動ゲームを対象とする期待演出の実行を制御する期待演出制御手段を備え、
    前記期待演出では、実行中の図柄変動ゲームの大当り期待度が示唆され、
    前記期待演出は、前記特定演出が実行されているときであっても実行される請求項1〜請求項5のうち何れか一項に記載の遊技機。
  7. 表示領域を有する表示手段を備え、
    前記第1内容の特定演出は前記表示手段における第1表示領域で実行される一方、前記第2内容の特定演出は前記表示手段における第2表示領域で実行される請求項1〜請求項6のうち何れか一項に記載の遊技機。
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