JP2018078708A - 蓄電システム - Google Patents

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Abstract

【課題】所望の電力を充放電可能な蓄電システムを提供すること。
【解決手段】
蓄電システム1は、蓄電装置10Aの充放電を制御する電力変換器20Aと、蓄電装置10Bの充放電を制御する第2電力変換器と、電力変換器20A,20Bを制御する上位コントローラ30と、電力変換器20Aの応答時間、及び電力変換器20Bの応答時間に基づいて、電力変換器20Aが蓄電装置10Aの充放電の制御を開始するタイミングと電力変換器20Bが蓄電装置10Bの充放電の制御を開始するタイミングとを合わせるように、電力変換器20A,20Bに送信する指令信号の遅延時間を調整する遅延部63と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、蓄電システムに関する。
太陽光発電及び風力発電等といった再生可能エネルギーを利用した分散電源の導入が進んでいる。再生可能エネルギーは天候等の影響を受けるので、発電量が変動し得る。このような電力を電力系統に供給すると、電力系統の安定性が損なわれるおそれがある。
再生可能エネルギーを利用して発電した電力を平準化する蓄電システムが知られている。例えば、特許文献1には、DCバスに電力を供給する太陽電池と、DCバスに対して電気的に並列に接続された複数のストリングと、各ストリングに含まれるコンバータ(電力変換器)を制御する上位コントローラと、を備える蓄電池システムが記載されている。この蓄電池システムでは、上位コントローラが各ストリングのコンバータに対して充電量及び放電量を制御するための信号を送信する。
特許第5680769号公報
特許文献1に記載されているような蓄電システムでは、複数の電力変換器が用いられる。しかしながら、電力変換器の仕様の違い等によって、上位コントローラが信号を送信してから電力変換器が充放電制御を開始するまでの応答時間が電力変換器ごとに異なる場合がある。複数の電力変換器が異なるタイミングで充放電制御を開始すると、所望の電力を充放電できず、発電量の変動を十分に抑制できないおそれがある。
本発明の種々の側面は、所望の電力を充放電可能な蓄電システムを提供する。
本発明の一側面に係る蓄電システムは、発電装置によって発電された電力の変動を平準化するシステムである。この蓄電システムは、第1蓄電装置の充放電を制御する第1電力変換器と、第2蓄電装置の充放電を制御する第2電力変換器と、第1電力変換器及び第2電力変換器を制御する上位コントローラと、第1電力変換器に第1蓄電装置の充放電を制御させるための信号を上位コントローラが出力してから第1電力変換器が第1蓄電装置の充放電の制御を開始するまでの第1応答時間、及び第2電力変換器に第2蓄電装置の充放電を制御させるための信号を上位コントローラが出力してから第2電力変換器が第2蓄電装置の充放電の制御を開始するまでの第2応答時間に基づいて、第1電力変換器が第1蓄電装置の充放電の制御を開始するタイミングと第2電力変換器が第2蓄電装置の充放電の制御を開始するタイミングとを合わせるように、第1蓄電装置の充放電を制御するための第1制御信号及び第2蓄電装置の充放電を制御するための第2制御信号の遅延時間を調整する遅延部と、を備える。
この蓄電システムでは、第1応答時間及び第2応答時間に基づいて、第1電力変換器が第1蓄電装置の充放電の制御を開始するタイミングと第2電力変換器が第2蓄電装置の充放電の制御を開始するタイミングとを合わせるように、第1制御信号及び第2制御信号が遅延される。このため、第1応答時間と第2応答時間とが異なるとしても、第1電力変換器と第2電力変換器とが同じタイミングで蓄電装置の充放電制御を開始し得る。これにより、第1蓄電装置及び第2蓄電装置に対して充放電するタイミングを合わせることができるので、所望の電力を充放電することが可能となる。その結果、発電装置によって発電された電力の変動を抑制することが可能となる。
遅延部は、第1応答時間が第2応答時間よりも小さい場合に、第1応答時間と第2応答時間との差分だけ、第1制御信号を第2制御信号よりも遅延させてもよい。この場合、第1電力変換器と第2電力変換器との応答時間の差分が、制御信号の遅延により相殺される。このため、第1応答時間と第2応答時間とが異なるとしても、第1電力変換器と第2電力変換器とが同じタイミングで充放電制御を開始するように制御することができる。
上位コントローラは遅延部を備えてもよい。この場合、上位コントローラから第1電力変換器に第1制御信号を送信するタイミング、及び上位コントローラから第2電力変換器に第2制御信号を送信するタイミングが調整される。これにより、第1蓄電装置及び第2蓄電装置に対して充放電するタイミングを合わせることができるので、所望の電力を充放電することが可能となる。
遅延部は、第1制御信号を遅延させるための第1遅延部と、第2制御信号を遅延させるための第2遅延部と、を備えてもよい。この場合、第1遅延部によって第1制御信号を遅延し、第2遅延部によって第2制御信号を遅延することができる。
第1電力変換器は第1遅延部を備えてもよく、第2電力変換器は第2遅延部を備えてもよい。この場合、上位コントローラは第1制御信号及び第2制御信号を同じタイミングで送信し得る一方、第1電力変換器において、第1制御信号が遅延され、第2電力変換器において、第2制御信号が遅延される。これにより、第1蓄電装置及び第2蓄電装置に対して充放電するタイミングを合わせることができるので、所望の電力を充放電することが可能となる。
第1遅延部は、上位コントローラと第1電力変換器との間に設けられてもよく、第2遅延部は、上位コントローラと第2電力変換器との間に設けられてもよい。この場合、上位コントローラは第1制御信号及び第2制御信号を同じタイミングで送信し得る一方、上位コントローラから第1電力変換器への伝送経路において、第1制御信号が遅延され、上位コントローラから第2電力変換器への伝送経路において、第2制御信号が遅延される。これにより、第1蓄電装置及び第2蓄電装置に対して充放電するタイミングを合わせることができるので、所望の電力を充放電することが可能となる。
本発明の種々の側面によれば、所望の電力を充放電することが可能となる。
一実施形態に係る蓄電システムの概略構成を示す図である。 図1に示される蓄電システムの詳細構成を示す図である。 図2に示される操作量算出部の詳細構成を示す図である。 応答時間テーブルの一例を示す図である。 比較例の蓄電システムによる充放電電力のシミュレーション結果を示す図である。 図2に示される蓄電システムによる充放電電力のシミュレーション結果を示す図である。 図2に示される蓄電システムの別の例を示す図である。 図2に示される蓄電システムのさらに別の例を示す図である。 図2に示される蓄電システムのさらに別の例を示す図である。 図2に示される蓄電システムのさらに別の例を示す図である。 タイマーブロックの詳細構成を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、図面において、同一または同等の要素には同じ符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、一実施形態に係る蓄電システムの概略構成を示す図である。図1に示される蓄電システム1は、発電装置2によって発電された電力の変動を平準化するシステムである。蓄電システム1は、発電装置2と電力系統4との間に設けられる。
発電装置2は、再生可能エネルギーを利用して発電を行う装置である。発電装置2は、例えば、太陽光発電機及び風力発電機等である。発電装置2は、発電した直流電力をDC(Direct Current)バスB1を介してパワーコンディショナ3に出力する。発電装置2の発電量Pgは、天候等の影響を受けるので、時々刻々と変化する。DCバスB1では、発電装置2によって発電された直流電力に、蓄電システム1によって出力される出力電力Pbが加えられた出力電力Psがパワーコンディショナ3に入力する。パワーコンディショナ3は、出力電力Psを交流電力に変換する電力変換装置である。パワーコンディショナ3は、変換した交流電力をAC(Alternating Current)バスB2を介して電力系統4に出力する。
蓄電システム1は、DCバスB3を介してDCバスB1に接続されている。蓄電システム1は、出力電力PbをDCバスB3を介してDCバスB1に出力する。蓄電システム1は、複数の蓄電装置10と、複数の電力変換器20と、上位コントローラ30と、を備えている。
蓄電装置10は、発電装置2によって発電された直流電力の変動を平準化するために用いられ、電力を充放電可能な装置である。蓄電装置10は、例えば、蓄電池である。蓄電装置10としては、例えば、鉛蓄電池、リチウムイオン電池(LiB)、及びリチウムイオンキャパシタ(LiC)が用いられてもよい。蓄電装置10は、電力変換器20を介してDCバスB3に接続されている。蓄電装置10の充放電は、上位コントローラ30からの指令信号によって制御される。本実施形態では、蓄電装置10の数は3つである。以下の説明において、これらを区別する場合に蓄電装置10A(第1蓄電装置)、蓄電装置10B(第2蓄電装置)、及び蓄電装置10Cとする。なお、蓄電装置10の数は、3つに限られず、2つ以上であればよい。
電力変換器20は、蓄電装置10の充放電を制御する装置である。電力変換器20は、上位コントローラ30から電力指令値Pdcを含む指令信号を受信し、指令信号に基づいて蓄電装置10の充放電を制御する。電力指令値Pdcは、蓄電装置10に充放電させる電力の設定値であり、例えば蓄電装置10が放電する電力を正の値、蓄電装置10が充電する電力を負の値として表される。電力変換器20は、蓄電装置10のそれぞれに対応して設けられるので、電力変換器20の数は、蓄電装置10の数と同じである。本実施形態では、電力変換器20の数は3つである。以下の説明において、これらを区別する場合に電力変換器20A(第1電力変換器)、電力変換器20B(第2電力変換器)、及び電力変換器20Cとする。
電力変換器20では、DCバスB3がDCバスB31,B32,B33に分岐し、それぞれ電力変換器20A,20B,20Cに接続される。電力変換器20Aは、蓄電装置10Aに接続され、上位コントローラ30からの指令信号(第1制御信号)に基づいて蓄電装置10Aの充放電を制御する。電力変換器20Bは、蓄電装置10Bに接続され、上位コントローラ30からの指令信号(第2制御信号)に基づいて蓄電装置10Bの充放電を制御する。電力変換器20Cは、蓄電装置10Cに接続され、上位コントローラ30からの指令信号に基づいて蓄電装置10Cの充放電を制御する。電力変換器20の詳細構成については後述する。
上位コントローラ30は、複数の電力変換器20を制御する統括コントローラである。上位コントローラ30は、発電装置2の発電量Pgに応じて、各電力変換器20に蓄電装置10を充放電させる。上位コントローラ30は、例えば、パワーコンディショナ3に出力される出力電力Psの大きさ(電力値)が目標値となるように、各電力変換器20に電力指令値Pdcを含む指令信号を送信する。指令信号は、デジタル信号である。目標値は、出力電力Psの変動が所定範囲内に収まるように設定された電力値である。所定範囲とは、電力系統4の安定性に影響を及ぼさない出力電力Psの変動範囲である。
具体的には、上位コントローラ30は、出力電力Psが目標値よりも大きい場合、出力電力Psと目標値との差分の電力(余剰電力)を蓄電装置10に充電するように各電力変換器20に指令信号を送信する。上位コントローラ30は、出力電力Psが目標値よりも小さい場合、出力電力Psと目標値との差分の電力(不足電力)を蓄電装置10から放電するように各電力変換器20に指令信号を送信する。上位コントローラ30の詳細構成については後述する。
次に、図2を参照して、蓄電システム1の詳細構成を説明する。図2は、図1に示される蓄電システムの詳細構成を示す図である。なお、図2では、蓄電装置10C及び電力変換器20Cの図示を省略している。電力変換器20A,20B,20Cは同一の構成を有しているので、ここでは電力変換器20Aの詳細構成について説明する。
図2に示されるように、電力変換器20Aは、スイッチング素子21と、コンデンサ22と、電流センサ23と、電圧センサ24と、制御装置25と、を備えている。
スイッチング素子21は、電気的な開閉を切り替え可能な要素である。すなわち、スイッチング素子21の両端が、導通状態であるオン状態と、遮断状態であるオフ状態と、に切り替えられる。スイッチング素子21としては、たとえばIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)、及びバイポーラトランジスタ等の半導体素子が用いられる。スイッチング素子21は、制御装置25から供給されるPWM(Pulse Width Modulation)信号に応じて、オン状態及びオフ状態を切り替える。なお、スイッチング素子21は、インバータ回路であってもよい。
コンデンサ22は、DCバスB31に設けられる平滑コンデンサである。電流センサ23は、DCバスB31に設けられ、DCバスB31を流れる電流の電流値Idcを検出する。電流値Idcは、例えば蓄電装置10が放電する場合の電流値を正の値、蓄電装置10が充電する場合の電流値を負の値として表される。電流センサ23は、検出した電流値Idcを制御装置25に出力する。電圧センサ24は、コンデンサ22の両端に印加される電圧の電圧値Vdcを検出する。電圧センサ24は、検出した電圧値Vdcを制御装置25に出力する。
制御装置25は、スイッチング素子21のオン状態とオフ状態とを切り替える。制御装置25は、例えば、CPU(Central Processing Unit)及びメモリ等を含むマイクロコンピュータである。制御装置25は、操作量算出部51と、PWM制御部52と、を備えている。
操作量算出部51は、上位コントローラ30から受信した指令信号に含まれる電力指令値Pdcと、電流センサ23から受信した電流値Idcと、電圧センサ24から受信した電圧値Vdcと、に基づいて、PWM制御の操作量MVを算出する。具体的には、図3に示されるように、操作量算出部51は、乗算器511と、減算器512と、比例積分制御部513と、を備えている。乗算器511は、電流値Idcと電圧値Vdcとを乗算し、その乗算結果を充放電電力Pdcとして減算器512に出力する。充放電電力Pdcは、蓄電装置10Aによって実際に充放電されている電力である。
減算器512は、電力指令値Pdcから充放電電力Pdcを減算することによって、電力指令値Pdcと充放電電力Pdcとの差分である電力差分を算出し、電力差分を比例積分制御部513に出力する。比例積分制御部513は、例えば、電力差分がゼロになるように、操作量MVを算出する。比例積分制御部513は、例えば、PI(Proportional-Integral)制御を用いて操作量MVを算出する。比例積分制御部513は、算出した操作量MVをPWM制御部52に出力する。操作量とは、制御すべき量を調整するための手段として選ばれる量である。本実施形態では、操作量MVは、変調波信号であり、電圧値である。操作量MVは、アナログ信号である。
PWM制御部52は、操作量MVに基づいて、PWM信号を生成する。PWM信号は、デジタル信号である。PWM制御部52は、例えば、操作量MVと所定の周波数のキャリア信号とを比較し、その比較結果に基づいてPWM信号を生成する。PWM制御部52は、生成したPWM信号をスイッチング素子21に出力する。
上位コントローラ30は、記憶装置31と、制御装置32と、を備えている。記憶装置31は、データの読み出し及び書き込みが可能なメモリであって、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ、及びハードディスク装置等である。記憶装置31は、応答時間テーブルを記憶している。
図4は、応答時間テーブルの一例を示す図である。図4に示されるように、応答時間テーブルには、電力変換器ID(Identifier)と応答時間とが対応付けられた応答時間データが記憶されている。電力変換器IDは、電力変換器20を一意に識別可能な情報である。この例では、電力変換器20A,20B,20Cには電力変換器IDとしてそれぞれ「A」、「B」及び「C」が割り当てられている。応答時間は、電力変換器IDによって識別される電力変換器20の応答時間を示す情報である。応答時間とは、上位コントローラ30が電力変換器20に向けて指令信号を送信してから、電力変換器20が蓄電装置10の充放電制御を開始するまでに要する時間である。この例では、電力変換器20Aの応答時間(第1応答時間)はa秒であり、電力変換器20Bの応答時間(第2応答時間)はb秒であり、電力変換器20Cの応答時間はc秒である。ここでは、a、b、及びcのうち、aが最も小さい値であり、bが最も大きい値である。
なお、各電力変換器20の応答時間は、蓄電システム1の試運転時又はメンテナンス時において計測され、電力変換器20の電力変換器IDとともに応答時間データとして応答時間テーブルに格納される。応答時間は、蓄電システム1の稼働中において計測されてもよい。蓄電システム1の管理者が応答時間を計測してもよく、蓄電システム1が自動的に応答時間を計測してもよい。
制御装置32は、各電力変換器20の電力指令値Pdc及び遅延時間を算出する。制御装置32は、例えば、CPU及びメモリ等を含むマイクロコンピュータである。制御装置32は、電力指令値算出部61と、遅延時間算出部62と、遅延部63と、を備えている。
電力指令値算出部61は、出力電力Psと目標値との差分がゼロになるように、各電力変換器20の電力指令値Pdcを算出する。電力指令値算出部61は、例えば、蓄電システム1全体として充放電すべき電力を算出し、その電力を各蓄電装置10の充電率(SOC:State Of Charge)に応じて、電力指令値Pdcを算出する。電力指令値算出部61は、例えば、蓄電装置10のSOCを平準化するように、各電力変換器20に対する電力指令値Pdcを算出する。電力指令値算出部61は、電力指令値Pdcと、当該電力指令値Pdcの送信先の電力変換器20を示す電力変換器IDと、を含む指令信号を遅延部63に出力する。
遅延時間算出部62は、各電力変換器20の応答時間に基づいて、各電力変換器20の遅延時間を算出する。本実施形態では、電力変換器20の遅延時間とは、電力変換器20に向けて送信される指令信号の遅延時間を意味する。遅延時間算出部62は、記憶装置31から応答時間テーブルを読み出し、最も大きい応答時間を特定し、最も大きい応答時間と各電力変換器20の応答時間との差分を遅延時間として算出する。遅延時間算出部62は、電力変換器20の遅延時間と、当該電力変換器20を示す電力変換器IDと、が対応付けられた遅延情報を生成し、遅延情報を遅延部63に出力する。
図4の例では、電力変換器20Bの応答時間であるb秒が最も大きい。遅延時間算出部62は、電力変換器20Bの応答時間から電力変換器20Aの応答時間を減算し、その減算結果である(b−a)秒を電力変換器20Aの遅延時間に設定する。同様に、遅延時間算出部62は、電力変換器20Bの応答時間から電力変換器20Cの応答時間を減算し、その減算結果である(b−c)秒を電力変換器20Cの遅延時間に設定する。遅延時間算出部62は、電力変換器20Bの遅延時間を0秒に設定する。
遅延部63は、指令信号の送信タイミングを調整する。遅延部63は、遅延時間算出部62から受け取った遅延情報に基づいて、指令信号の送信タイミングを遅らせる。具体的には、遅延部63は、電力指令値算出部61から各電力変換器20に送信するための指令信号を受け取ると、制御装置32に内蔵されたメモリに指令信号を一旦格納する。遅延部63は、各電力変換器20の遅延時間だけ送信タイミングを遅らせる。図4の例では、遅延部63は、まず、電力変換器20Bに指令信号を送信する。そして、遅延部63は、電力変換器20Bに指令信号を送信してから(b−c)秒後に電力変換器20Cに指令信号を送信する。そして、遅延部63は、電力変換器20Bに指令信号を送信してから(b−a)秒後に電力変換器20Aに指令信号を送信する。
遅延部63は、制御装置32に内臓されたクロック(不図示)を用いて、遅延時間をカウントする。つまり、クロックの動作周波数に応じて、遅延時間が経過する間に出力されるクロックパルス数が決まるので、遅延部63は、クロックパルスをカウントし、カウント値が遅延時間に応じたクロックパルス数に達すると、遅延時間が経過したと判定する。遅延部63は、遅延時間が経過したと判定すると、指令信号をメモリから読み出して電力変換器20に送信する。
このように構成された蓄電システム1では、上位コントローラ30の遅延時間算出部62が、記憶装置31に記憶されている応答時間テーブルを読み出し、各電力変換器20の応答時間に基づいて、各電力変換器20の遅延時間を算出する。そして、遅延時間算出部62は、電力変換器20の遅延時間と、当該電力変換器20を示す電力変換器IDと、が対応付けられた遅延情報を生成し、遅延情報を遅延部63に出力する。この遅延情報の出力は、電力指令値算出部61が動作する前に行われる。
続いて、発電装置2の発電量Pgに応じて、上位コントローラ30の電力指令値算出部61が蓄電システム1全体として必要な電力を算出する。そして、電力指令値算出部61は、例えば、蓄電装置10のSOCに応じて、各蓄電装置10に対する電力指令値Pdcを算出し、算出した電力指令値Pdcと、当該電力指令値Pdcの送信先の電力変換器20を示す電力変換器IDと、を含む指令信号を遅延部63に出力する。そして、遅延部63は、遅延時間算出部62から受け取った遅延情報から、指令信号に含まれる電力変換器IDに対応付けられた遅延時間を抽出し、当該指令信号の送信タイミングを遅延時間だけ遅延する。
これにより、上位コントローラ30から各電力変換器20への指令信号の送信タイミングが調整される。この送信タイミングの時間差によって、電力変換器20の応答時間の差が相殺され、各電力変換器20がほぼ同じタイミングで蓄電装置10の充放電制御を開始する。
以上説明した蓄電システム1では、電力変換器20A,20B,20Cの応答時間に基づいて、電力変換器20A,20B,20Cが蓄電装置10A,10B,10Cの充放電制御を開始するタイミングを合わせるように、各指令信号が遅延される。具体的には、電力変換器20A,20B,20Cの応答時間のうちの最も大きい応答時間を基準として、最も大きい応答時間を有する電力変換器20に送信される指令信号よりも、他の電力変換器20に送信される指令信号が、その電力変換器20の応答時間と最も大きい応答時間との差分だけ遅延される。これにより、電力変換器20A,20B,20Cの応答時間の差分が、指令信号の遅延により相殺される。このため、電力変換器20A,20B,20Cの応答時間が異なるとしても、電力変換器20A,20B,20Cが同じタイミングで充放電制御を開始するように制御することができる。したがって、蓄電装置10A,10B,10Cが充放電するタイミングを合わせることができるので、所望の電力を充放電することが可能となる。その結果、発電装置2によって発電された発電量Pgの変動を抑制することが可能となる。
また、蓄電システム1では、上位コントローラ30が遅延部63を備えている。このため、上位コントローラ30から各電力変換器20に指令信号を送信するタイミングが調整される。これにより、電力変換器20A,20B,20Cを変更することなく、蓄電装置10A,10B,10Cが充放電するタイミングを合わせることができ、蓄電システム1として所望の電力を充放電することが可能となる。
図5は、比較例の蓄電システムによる充放電電力のシミュレーション結果を示す図である。図6は、図2に示される蓄電システムによる充放電電力のシミュレーション結果を示す図である。図5及び図6において、横軸は時刻(秒)を示し、縦軸は電力(W)を示す。比較例の蓄電システム及び蓄電システム1では、各電力変換器の応答時間が異なっている。なお、比較例の蓄電システムは、蓄電システム1と比較して、遅延部63を有しない点で相違する。
図5に示される比較例の蓄電システムでは、各電力変換器20A,20B,20Cの応答時間が異なるので、各電力変換器20A,20B,20Cが充放電制御を開始するタイミングも異なる。このため、蓄電装置10A,10B,10Cからの充放電電力Pdcの出力タイミングがばらついている。その結果、各蓄電装置10A,10B,10Cからの充放電電力Pdcの合計である出力電力Pbが、必要な電力よりも初めは大きくなり、その後必要な電力よりも小さくなった。
これに対し、蓄電システム1では、各電力変換器20A,20B,20Cが充放電制御を開始するタイミングが一致している。このため、各蓄電装置10A,10B,10Cからの充放電電力Pdcの出力タイミングも一致している。その結果、各蓄電装置10A,10B,10Cからの充放電電力Pdcの合計である出力電力Pbが、必要な電力と略一致した。つまり、蓄電システム1では、所望の電力を充放電することができた。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されない。例えば、各電力変換器20が蓄電装置10の充放電制御を同一のタイミングで開始させなくてもよい。例えば、上位コントローラ30が遅延部63を備えていない場合と比較して、各電力変換器20が蓄電装置10の充放電制御を開始するタイミングのばらつきが低減されるように、各電力変換器20の遅延時間が調整されてもよい。
また、上記実施形態では、応答時間が最も大きい電力変換器20に送信する指令信号の遅延時間が0秒に設定されているが、これに限られない。例えば、2台の電力変換器20A,20Bについて、電力変換器20Aの応答時間、及び電力変換器20Bの応答時間に基づいて、電力変換器20Aが蓄電装置10Aの充放電制御を開始するタイミングと電力変換器20Bが蓄電装置10Bの充放電制御を開始するタイミングとを合わせるように、電力変換器20Aに送信される指令信号及び電力変換器20Bに送信される指令信号の遅延時間が調整されればよい。具体的には、遅延部63は、電力変換器20Aの応答時間が電力変換器20Bの応答時間よりも小さい場合に、電力変換器20Aの応答時間と電力変換器20Bの応答時間との差分だけ、電力変換器20Aに送信される指令信号を電力変換器20Bに送信される指令信号よりも遅延させればよい。このとき、電力変換器20Aに送信される指令信号だけでなく、電力変換器20Bに送信される指令信号が遅延されてもよい。
また、上記実施形態では、上位コントローラ30が遅延部63を備えているが、これに限られない。遅延部は、蓄電装置10の充放電を制御するための各制御信号が伝搬する伝搬経路中に設けられてもよい。このような制御信号としては、指令信号の他、操作量MV、及びPWM信号が挙げられる。以下、遅延部の配置の変形例について説明する。
図7は、図2に示される蓄電システムの別の例を示す図である。図7に示される蓄電システム1Aは、蓄電システム1と比較して、上位コントローラ30が遅延部63を備えない点、及び各電力変換器20の制御装置25が遅延部53を備える点において主に相違している。言い換えると、遅延部は、電力変換器20Aに送信される指令信号を遅延させるための遅延部53(第1遅延部)と、電力変換器20Bに送信される指令信号を遅延させるための遅延部53(第2遅延部)と、電力変換器20Cに送信される指令信号を遅延させるための遅延部53と、を備える。また、蓄電システム1Aでは、電力指令値算出部61は各電力変換器20に指令信号を一斉送信する。また、遅延時間算出部62は各電力変換器20に遅延情報を送信する。この遅延情報の送信は、一斉に行われてもよく、個別に行われてもよい。
遅延部53は、制御装置25の入力部に設けられ、操作量算出部51に指令信号を出力するタイミングを調整する。遅延部53は、遅延時間算出部62から受け取った遅延情報に基づいて、指令信号の伝搬を遅らせる。具体的には、遅延部53は、電力指令値算出部61から指令信号を受け取ると、制御装置25に内蔵されたメモリに指令信号を一旦格納する。遅延部53は、遅延時間算出部62から受け取った遅延情報によって示される遅延時間だけ操作量算出部51に出力するタイミングを遅らせる。
図4の例では、電力変換器20Aの遅延部53は、指令信号をメモリに格納してから(b−a)秒後にメモリから指令信号を読み出し、読み出した指令信号を操作量算出部51に出力する。電力変換器20Bの遅延部53は、メモリに指令信号を格納することなく、操作量算出部51に指令信号を出力する。電力変換器20Cの遅延部53は、指令信号をメモリに格納してから(b−c)秒後にメモリから指令信号を読み出し、読み出した指令信号を操作量算出部51に出力する。
各電力変換器20の遅延部53は、遅延部63と同様に、制御装置25に内臓されたクロック(不図示)を用いて、遅延時間をカウントする。つまり、クロックの動作周波数に応じて、遅延時間が経過する間に出力されるクロックパルス数が決まるので、遅延部53は、クロックパルスをカウントし、カウント値が遅延時間に応じたクロックパルス数に達すると、遅延時間が経過したと判定する。遅延部53は、遅延時間が経過したと判定すると、指令信号をメモリから読み出して操作量算出部51に出力する。
以上の蓄電システム1Aにおいても、蓄電システム1と同様の効果が奏される。また、各電力変換器20が遅延部53を備えているので、上位コントローラ30は全ての電力変換器20に対して指令信号を同じタイミングで送信し得る一方、各電力変換器20において、受信した指令信号が個別に遅延される。これにより、上位コントローラ30による指令信号の送信タイミングを変更することなく、蓄電装置10A,10B,10Cに対して充放電するタイミングを合わせることができ、所望の電力を充放電することが可能となる。
図8は、図2に示される蓄電システムのさらに別の例を示す図である。図8に示される蓄電システム1Bは、蓄電システム1Aと比較して、各電力変換器20の制御装置25が遅延部53に代えて遅延部54を備える点において主に相違している。言い換えると、遅延部は、電力変換器20Aにおいて操作量MV(第1制御信号)を遅延させるための遅延部54(第1遅延部)と、電力変換器20Bにおいて操作量MV(第2制御信号)を遅延させるための遅延部54(第2遅延部)と、電力変換器20Cにおいて操作量MVを遅延させるための遅延部54と、を備える。
蓄電システム1Bでは、遅延部54は、操作量算出部51とPWM制御部52との間に設けられ、操作量算出部51から出力された操作量MVを、PWM制御部52に出力するタイミングを調整する。遅延部54は、遅延時間算出部62から受け取った遅延情報に基づいて、操作量MVの伝搬を遅らせる。具体的には、遅延部54は、マルチプレクサと、複数のゲートIC(Integrated Circuit)と、ディレイラインと、切替制御部と、を備える。ディレイラインは、複数のLC回路が多段接続された回路である。ディレイラインは、複数のRC回路が多段に接続された回路でもよい。ゲートICは、ディレイラインの各段に設けられている。切替制御部は、遅延時間算出部62から遅延情報を受け取り、遅延情報によって示される遅延時間に応じて、マルチプレクサに複数のゲートICのうちの1つを選択させる。マルチプレクサは、複数のゲートICからいずれか1つのゲートICを選択し、選択したゲートICに操作量算出部51から受け取った操作量MVを出力する。
この遅延部54では、選択されるゲートICによって、操作量MVが経由するLC回路の段数が変更される。このため、遅延情報によって示される遅延時間に応じて、操作量MVが経由するLC回路の段数を変更することにより、操作量MVの伝搬が遅延される。
以上の蓄電システム1Bにおいても、蓄電システム1Aと同様の効果が奏される。
図9は、図2に示される蓄電システムのさらに別の例を示す図である。図9に示される蓄電システム1Cは、蓄電システム1Aと比較して、制御装置25が遅延部53を備えるのに代えて、電力変換器20が遅延機構26(遅延部)を備える点において主に相違している。言い換えると、遅延部は、電力変換器20AにおいてPWM信号(第1制御信号)を遅延させるための遅延機構26(第1遅延部)と、電力変換器20BにおいてPWM信号(第2制御信号)を遅延させるための遅延機構26(第2遅延部)と、電力変換器20CにおいてPWM信号を遅延させるための遅延機構26と、を備える。
遅延機構26は、制御装置25とスイッチング素子21との間に設けられ、スイッチング素子21にPWM信号を出力するタイミングを調整する。遅延機構26は、遅延時間算出部62から受け取った遅延情報に基づいて、PWM信号の伝搬を遅らせる。具体的には、遅延機構26は、マルチプレクサと、遅延時間の異なる複数のゲートICと、切替制御部と、を備える。切替制御部は、遅延時間算出部62から遅延情報を受け取り、遅延情報によって示される遅延時間に応じて、マルチプレクサに複数のゲートICのうちの1つを選択させる。切替制御部は、例えば、複数のゲートICの遅延時間のうちの最小の遅延時間に、遅延情報によって示される遅延時間を加えた遅延時間を算出し、算出した遅延時間を有するゲートICを選択する。例えば、遅延情報によって示される遅延時間が0である場合には、切替制御部は、最小の遅延時間を有するゲートICをマルチプレクサに選択させる。マルチプレクサは、複数のゲートICからいずれか1つのゲートICを選択し、選択したゲートICにPWM制御部52から受け取ったPWM信号を出力する。
このように、ゲートICがデジタル信号を伝搬する際に、伝搬遅延が生じる。この遅延時間は、ゲートICによって異なることがあるので、遅延機構26では、この遅延時間の違いが利用される。このため、遅延情報によって示される遅延時間に応じて、PWM信号が経由するゲートICを変更することにより、PWM信号の伝搬が遅延される。
以上の蓄電システム1Cにおいても、蓄電システム1Aと同様の効果が奏される。
図10は、図2に示される蓄電システムのさらに別の例を示す図である。図10に示される蓄電システム1Dは、蓄電システム1と比較して、上位コントローラ30が遅延部63を備えない点、及び上位コントローラ30と各電力変換器20との間に遅延機構40が設けられる点において主に相違している。言い換えると、遅延部は、電力変換器20Aに送信される指令信号を遅延させるための遅延機構40(第1遅延部)と、電力変換器20Bに送信される指令信号を遅延させるための遅延機構40(第2遅延部)と、電力変換器20Cに送信される指令信号を遅延させるための遅延機構40と、を備える。また、蓄電システム1Dでは、電力指令値算出部61は各遅延機構40を介して各電力変換器20に指令信号を一斉送信する。また、遅延時間算出部62は各遅延機構40に遅延情報を送信する。この遅延情報の送信は、一斉に行われてもよく、個別に行われてもよい。
遅延機構40は、上位コントローラ30と電力変換器20との間に設けられ、上位コントローラ30から電力変換器20に送信される指令信号の伝搬時間を調整する。遅延機構40は、遅延時間算出部62から受け取った遅延情報に基づいて、指令信号の伝搬を遅らせる。遅延機構40は、遅延機構26と同様の構成を有している。
以上の蓄電システム1Dにおいても、蓄電システム1と同様の効果が奏される。また、蓄電システム1Dでは、上位コントローラ30と各電力変換器20との間に遅延機構40が設けられるので、上位コントローラ30は指令信号を同じタイミングで送信し得る一方、上位コントローラ30から電力変換器20への伝送経路において、指令信号が遅延される。これにより、上位コントローラ30による指令信号の送信タイミング、及び電力変換器20A,20B,20Cの構成を変更することなく、蓄電装置10A,10B,10Cに対して充放電するタイミングを合わせることができ、所望の電力を充放電することが可能となる。
また、蓄電システム1の遅延部63、蓄電システム1Aの遅延部53、蓄電システム1Cの遅延機構26、及び蓄電システム1Dの遅延機構40は、デジタル信号の伝搬を遅延する。このため、例えば、遅延部63及び遅延部53は、遅延機構26と同様の構成を有してもよい。また、遅延機構26及び遅延機構40は、遅延部53と同様の構成を有してもよい。
また、遅延部63、遅延部53、遅延機構26、及び遅延機構40は、蓄電システム1Bの遅延部54と同様の構成を有してもよい。この場合、ディレイラインの出力部にシュミットトリガ回路が設けられる。これにより、ディレイラインからの出力信号をデジタル信号とすることができる。
また、遅延部63、遅延部53、遅延機構26、及び遅延機構40は、タイマーブロックとして構成されてもよい。図11は、タイマーブロックの詳細構成を示す図である。図11に示されるように、タイマーブロック70は、分周比Nと電流Isetとに基づいて入力信号を周期Tcontrolだけ遅延させて、遅延させた入力信号を出力信号として出力する。この場合、遅延時間算出部62は、遅延情報として、電流Isetと、分周比Nと、をタイマーブロック70に出力する。電流Isetは、マスター発振器71の遅延設定用の電流である。タイマーブロック70は、例えば、ICとして構成される。
具体的には、タイマーブロック70は、マスター発振器71と、分周器72と、遅延時間制御部73と、を備えている。マスター発振器71は、遅延時間算出部62から出力された電流Isetを受信し、周期Tmasterのクロック信号を発生させる。周期Tmasterは、電流Isetに反比例した値となる。周期Tmasterは、比例係数kを用いてk/Isetと表される。分周器72は、マスター発振器71で発生されたクロック信号をN分周する。つまり、分周器72によって分周されたクロック信号の周期Tcontrolは、N×k/Isetとなる。分周器72は、分周されたクロック信号を遅延時間制御部73に供給する。遅延時間制御部73は、分周器72から供給されたクロック信号を受信し、入力信号をその周期Tcontrolだけ遅延させる。遅延時間制御部73は、遅延させた入力信号を出力信号として出力する。遅延時間制御部73は、例えば、分周器72から供給されたクロック信号に同期して動作するフリップフロップ等によって構成される。
1,1A,1B,1C,1D…蓄電システム、2…発電装置、10A…蓄電装置(第1蓄電装置)、10B…蓄電装置(第2蓄電装置)、20A…電力変換器(第1電力変換器)、20B…電力変換器(第2電力変換器)、26…遅延機構(遅延部)、30…上位コントローラ、40…遅延機構(遅延部)、53…遅延部、54…遅延部、63…遅延部。

Claims (6)

  1. 発電装置によって発電された電力の変動を平準化する蓄電システムであって、
    第1蓄電装置の充放電を制御する第1電力変換器と、
    第2蓄電装置の充放電を制御する第2電力変換器と、
    前記第1電力変換器及び前記第2電力変換器を制御する上位コントローラと、
    前記第1電力変換器に前記第1蓄電装置の充放電を制御させるための信号を前記上位コントローラが出力してから前記第1電力変換器が前記第1蓄電装置の充放電の制御を開始するまでの第1応答時間、及び前記第2電力変換器に前記第2蓄電装置の充放電を制御させるための信号を前記上位コントローラが出力してから前記第2電力変換器が前記第2蓄電装置の充放電の制御を開始するまでの第2応答時間に基づいて、前記第1電力変換器が前記第1蓄電装置の充放電の制御を開始するタイミングと前記第2電力変換器が前記第2蓄電装置の充放電の制御を開始するタイミングとを合わせるように、前記第1蓄電装置の充放電を制御するための第1制御信号及び前記第2蓄電装置の充放電を制御するための第2制御信号の遅延時間を調整する遅延部と、
    を備える、蓄電システム。
  2. 前記遅延部は、前記第1応答時間が前記第2応答時間よりも小さい場合に、前記第1応答時間と前記第2応答時間との差分だけ、前記第1制御信号を前記第2制御信号よりも遅延させる、請求項1に記載の蓄電システム。
  3. 前記上位コントローラは前記遅延部を備える、請求項1又は請求項2に記載の蓄電システム。
  4. 前記遅延部は、前記第1制御信号を遅延させるための第1遅延部と、前記第2制御信号を遅延させるための第2遅延部と、を備える、請求項1又は請求項2に記載の蓄電システム。
  5. 前記第1電力変換器は前記第1遅延部を備え、
    前記第2電力変換器は前記第2遅延部を備える、請求項4に記載の蓄電システム。
  6. 前記第1遅延部は、前記上位コントローラと前記第1電力変換器との間に設けられ、
    前記第2遅延部は、前記上位コントローラと前記第2電力変換器との間に設けられる、請求項4に記載の蓄電システム。
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