JP2018078411A - Sim管理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の通信端末が複数の仮想SIMカードを使用する場合に、複数の通信端末全体として通信回線の使用料を軽減する。【解決手段】割り当てられている仮想SIMカードに応じた条件で通信を行う複数の通信端末を対象として、複数の通信端末のそれぞれに割り当てる仮想SIMカードを管理するSIM管理装置であって、要求受信部と、選択部と、送信部と、を備える。要求受信部は、通信端末から、仮想SIMカードの割当て要求を受信する。選択部は、要求受信部により割当て要求が受信された場合に、複数の仮想SIMカードの中から、割当て要求の要求元の通信端末である要求元端末に割り当てるべき仮想SIMカードを選択する。送信部は、選択部により選択された仮想SIMカードを通信端末に割り当てるための仮想SIMデータを、要求元端末に送信する。【選択図】図6

Description

本開示は、SIM管理装置に関する。
通信事業者と契約することにより通信可能となる通信端末には、SIMカードと呼ばれるICカードが一般に内蔵されている。SIMとは、Subscriber Identity Moduleの略である。SIMカードには、ユーザを特定するためのID番号等の情報などが記憶されている。通信端末に内蔵されているSIMカードを交換することで、通信の条件を変更できる。ユーザは、複数のSIMカードを所持することで、状況に応じてSIMカードを使い分けることができる。しかしながら、SIMカードを使い分けるには、物理的なカードの交換作業が必要となり、煩雑であった。
そこで、仮想SIMカードが提唱されている。仮想SIMカードでは、通信端末は、通常のSIMカードに記憶されるべきデータを記憶可能なメモリを備え、当該データを受信してメモリに書き込むことで、受信したデータに応じた条件での通信が可能となる。つまり、メモリに記憶されたデータを書き変えることで通信の条件が変更されるため、物理的なカードの交換作業を省略することができる。
特許文献1には、仮想SIMカードに関する発明が開示されている。具体的には、特許文献1には、ある通信端末の仮想SIMカードを他の仮想SIMカードにいつ交換すべきかを示すシステムが開示されている。詳細には、ユーザが、仮想SIMサービス契約を望む領域、その領域のための可能な仮想SIMカードを提供するプロバイダのリスト、仮想SIMサービス契約オプション等を選択することにより、ユーザが状況に応じた仮想SIMカードを選択可能となる。これにより、通信回線の使用料の軽減を図ることができる。
特表2013−519248号公報
しかしながら、特許文献1では、ある通信端末による通信回線の使用料を軽減する仕組みについてしか考慮されていない。このため、複数の通信端末が複数の仮想SIMカードを使用する場合において複数の通信端末全体として通信回線の使用料を軽減する仕組みについては考慮されていない。
本開示は、複数の通信端末が複数の仮想SIMカードを使用する場合に、複数の通信端末全体として通信回線の使用料を軽減することを目的とする。
本開示の一態様は、割り当てられている仮想SIMカードに応じた条件で通信を行う複数の通信端末を対象として、複数の通信端末のそれぞれに割り当てる仮想SIMカードを管理するSIM管理装置(17)であって、要求受信部(S103)と、選択部(S407,S710)と、送信部(S106)と、を備える。要求受信部は、通信端末から、仮想SIMカードの割当て要求を受信する。選択部は、要求受信部により割当て要求が受信された場合に、複数の仮想SIMカードの中から、割当て要求の要求元の通信端末である要求元端末に割り当てるべき仮想SIMカードを選択する。送信部は、選択部により選択された仮想SIMカードを通信端末に割り当てるための仮想SIMデータを、要求元端末に送信する。
このような構成によれば、複数の通信端末で複数の仮想SIMカードを共有しつつ、通信端末から割当て要求が送信された場合に、複数の仮想SIMカードの中から選択された仮想SIMカードが要求元端末に割り当てられる。したがって、複数の通信端末が複数の仮想SIMカードを使用する場合に、複数の通信端末全体として通信回線の使用料を軽減することができる。
なお、この欄及び特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本開示の技術的範囲を限定するものではない。
SIM管理システムの構成を示す図である。 登録車両DBに記憶されている各種データを説明する図である。 使用履歴DBに記憶されている各種データを説明する図である。 使用予測DBに記憶されている各種データを説明する図である。 使用状況DBに記憶されている各種データを説明する図である。 車両のイグニッションスイッチがオンにされてから車両が仮想SIMカードに応じた条件で通信を開始するまでの流れを説明するフローチャートである。 初期仮想SIMカードの車両への割当てを説明するフローチャートである。 算出処理のフローチャートである。 選択処理のフローチャートである。 解除処理のフローチャートである。 決定処理のフローチャートである。 イベント発生時における仮想SIMカードの割当ての概要を説明するための図である。 イベント発生時における仮想SIMカードの割当ての詳細を説明するためのフローチャートである。
以下、図面を参照しながら、本開示を実施するための形態を説明する。
[1.構成]
図1に示すSIM管理システム1は、複数の車両11と、SIM管理サーバ12と、通信ネットワーク18と、を備える。SIM管理サーバ12は、登録車両DB13と、使用履歴DB14と、使用予測DB15と、使用状況DB16と、SIM管理装置17と、を備える。
SIM管理システム1は、仮想SIMカードを用いて通信を行う複数の車両11のそれぞれに割り当てる仮想SIMカードを管理するためのシステムである。具体的には、本実施形態では、以下の事項が前提とされる。すなわち、自社の通信回線を利用して車両11のユーザに無線通信サービスを提供する通信事業者である第1種通信事業者と、第1種通信事業者の通信回線を借りて車両11のユーザに無線通信サービスを提供する通信事業者である第2種通信事業者と、が想定される。第2種通信事業者は、仮想SIMカードを利用した無線通信サービスを提供可能であり、本実施形態では、車両11のユーザは第2種通信事業者と契約することが想定される。第2種通信事業者は、複数の仮想SIMカードを複数の車両11で共有して使用するプラン(以下、共有プラン)を提供する。第2種通信事業者は、車両11のユーザから共有プランの契約があると、共有プランで使用される仮想SIMカードの数を決定する。そして、第2種通信事業者は、決定した仮想SIMカードの数に応じた通信回線の使用料を、第1種通信事業者に支払う。この使用料は、複数の車両11で共有される仮想SIMカードの数が大きくなるほど高くなる。これに伴い、複数の車両11で共有される仮想SIMカードの数が大きくなるほど、車両11のユーザが第2種通信事業者に支払う通信回線の使用料も高くなる。SIM管理システム1は、第2種通信事業者によって所持されるサーバであって、複数の車両11で共有される仮想SIMカードの数を抑えることで、車両11のユーザの費用を抑制することを目的とするものである。
一般には、車両11の複数のグループが共有プランに加入していることが想定される。SIM管理サーバ12は、各グループにつき、当該グループに属している車両11から仮想SIMカードの割当て要求があると、割当て要求の要求元の車両11に、そのグループで共有されている複数の仮想SIMカードの中の1つの仮想SIMカードを選択し、割当て要求の要求元の車両11に割り当てる。本実施形態では、1つの仮想SIMカードは、ある時点において1台の車両11にのみ割り当てることができる。つまり、1つの仮想SIMカードは、複数の車両11に同時に割り当てることはできない。なお、以下では、共有プランに加入している複数のグループの中の1つを例に取って説明する。
また、複数の車両11で共有される複数の仮想SIMカードのそれぞれは、ある所定期間(例えば月ごと)において使用可能なデータ通信量であるデータ容量が決められている。データ通信量は、仮想SIMカードが通信に使用されると、使用されたデータ通信量の分だけ減少する。また、複数の仮想SIMカードはデータ容量のみが互いに相違し、通信速度等のその他の条件は同じである。
車両11、具体的には、車両11に搭載された通信端末は、SIM管理サーバ12によって割り当てられている仮想SIMカードに応じた条件で通信を行う。すなわち、車両11は、仮想SIMデータを記憶可能なメモリを有する。ここでいう仮想SIMデータとは、仮想SIMカードを車両11の通信端末に割り当てるためのデータであって、割り当てられる仮想SIMカードの通信の条件に対応したデータである。仮想SIMデータは、例えば、第2種通信事業者が通信端末を特定するためのID番号を含み得る。
車両11は、通信ネットワーク18を介してSIM管理サーバ12から送信された仮想SIMデータをメモリに記憶することにより、仮想SIMカードに応じた条件での通信が可能となる。つまり、SIM管理サーバ12から送信された仮想SIMデータが車両11のメモリに記憶されることにより、その仮想SIMデータに対応する仮想SIMカードが車両11に割り当てられる。
車両11は、仮想SIMカードが割り当てられると、車両情報をSIM管理サーバ12に定期的に送信する。ここでいう車両情報とは、車両11に搭載された各種センサによって取得される情報である。車両情報は、例えば、車両11の現在位置の情報等である。また、車両11は、仮想SIMカードの使用状況を表す情報をSIM管理サーバ12に定期的に送信する。
登録車両DB13には、共有プランに加入している全車両11、つまり、登録された全車両11のデータが記憶されている。以下では、登録車両DB13に記憶されている各種データを「登録車両データ」という。
具体的には、図2に示すように、登録車両DB13には、登録車両データとして車両11のID、車両種別、主な使用時間帯及び使用頻度が記憶されている。本実施形態では、車両種別は、日勤のユーザによって用いられる通勤車、夜勤のユーザによって用いられる通勤車、商用車であるトラック、商用車であるタクシー、自家用車等、用途による分類である。主な使用時間帯は、例えば、朝、夕、夜、深夜、早朝、朝から夜、及び、勤務計画どおりの通勤時間帯、などである。使用頻度は、例えば、平日のみ使用、休日のみ使用といったものである。なお、登録車両データは、車両11のユーザの申請により登録車両DB13に記憶される。
使用履歴DB14には、各車両11に搭載された通信端末の使用履歴のデータである使用履歴データが記憶されている。具体的には、図3に示すように、使用履歴DB14には、使用履歴データとして車両11のID、車両種別、車両11に搭載された通信端末が通信に使用された使用時間帯及び使用日が記憶されている。特に、通信端末が通信に使用された日の曜日も記憶されている。使用履歴データは、SIM管理サーバ12が車両11の通信の状況を記憶することにより蓄積される。
使用予測DB15には、各車両11に搭載された通信端末の将来の使用に関するデータである使用予測データが記憶されている。この使用予測データは、各車両11における仮想SIMカードの将来の使用に関するデータでもある。具体的には、図4に示すように、使用予測DB15には、使用予測データとして車両11のID、車両種別、予測使用時間帯及び使用頻度が記憶されている。予測使用時間帯とは、車両11に搭載された通信端末が通信に使用されると予測される時間帯である。後述するように、使用予測データは、使用履歴DB14に記憶された使用履歴データを基にSIM管理装置17によって算出される。
使用状況DB16には、車両11に割り当てる候補となる複数の仮想SIMカードの使用状況のデータである使用状況データが記憶されている。具体的には、図5に示すように、使用状況DB16には、使用状況データとして各仮想SIMカードに割り当てられた固有の番号、使用済みデータ通信量及び未使用データ通信量が記憶されている。ここでいう未使用データ通信量とは、データ容量N,Mから使用済みデータ通信量X,Yを差し引いた残量である。使用状況データは、車両11から送信される、仮想SIMカードの使用状況を表す情報をSIM管理サーバ12が受信することにより蓄積される。
SIM管理装置17は、CPU、ROM及びRAM等を構成要素とするマイクロコンピュータを備える。SIM管理装置17は、CPUがROM等の非遷移的実体的記憶媒体に格納されているプログラムを実行する。このプログラムが実行されることで、プログラムに対応する方法が実行される。SIM管理装置17は、各種DB13〜16に記憶された各種データに基づき、後述する図8に示す算出処理及び図9に示す選択処理を実行することにより、割当て要求の要求元の車両11に対して仮想SIMカードを割り当てる。SIM管理装置17は、後述する図10に示す解除処理及び図11に示す決定処理も実行する。
[2.処理]
[2−1.動作開始時フローチャート]
次に、車両11のイグニッションスイッチがオンにされてから車両11が仮想SIMカードに応じた条件で通信を開始するまでの流れを、図6のフローチャートを用いて説明する。
まず、S101で、車両11のイグニッションスイッチがオンにされる。
続いて、S102で、車両11は、仮想SIMカードの割当て要求をSIM管理サーバ12に送信する。ここで、車両11は、初期仮想SIMカードを用いて割当て要求を送信する。すなわち、本実施形態では、割当て要求がSIM管理サーバ12に送信される際に使用される仮想SIMカードとして、所定の仮想SIMカードである初期仮想SIMカードが各車両11にあらかじめ割り当てられている。この初期仮想SIMカードは、後述するように、SIM管理サーバ12によって割り当てられるものではなく、車両11に接続可能な外部装置を用いて割り当てられる。
続いて、S103で、SIM管理サーバ12は、車両11から割当て要求を受信する。
続いて、S104で、SIM管理サーバ12は、後述する図8に示す算出処理を実行することにより、割当て要求の要求元の車両11である要求元車両11による仮想SIMカードの予測使用時間を算出する。ここでいう予測使用時間とは、仮想SIMカードが通信に使用されると予測される時間である。
続いて、S105で、SIM管理サーバ12は、要求元車両11に割り当てる候補となる複数の仮想SIMカードの中から、要求元車両11に割り当てるべき仮想SIMカードを選択する。SIM管理サーバ12は、後述する図8に示す算出処理を実行することにより、仮想SIMカードを選択する。
続いて、S106で、SIM管理サーバ12は、S105で選択した仮想SIMカードの仮想SIMデータを、要求元車両11に送信する。
続いて、S107で、要求元車両11は、仮想SIMデータをSIM管理サーバ12から受信する。そして、要求元車両11は、受信した仮想SIMデータをメモリに記憶することにより、メモリ内の仮想SIMデータを更新する。これにより、仮想SIMカードが車両11に割り当てられる。
続いて、S108で、要求元車両11は、割り当てられた仮想SIMカードに応じた条件で通信を行い、車両情報の送信を開始する。
[2−2.初期仮想SIM割当てフローチャート]
次に、初期仮想SIMカードの車両11への割当てについて、図7のフローチャートを用いて説明する。なお、初期仮想SIMカードは、車両11の出荷時に割り当てられることが想定される。
まず、S201で、車両11に登録車両データが入力される。具体的には、車両11の登録車両データを記憶した外部装置を車両11に接続し、当該外部装置から車両11に登録車両データが入力される。
続いて、S202で、車両11は、入力された登録車両データの中から車両種別のデータを抽出する。
続いて、S203で、車両種別のデータに応じた仮想SIMカードが初期仮想SIMカードとして車両11に割り当てられる。すなわち、本実施形態では、車両種別のデータが抽出されると、その車両種別に応じた仮想SIMカードの仮想SIMデータが自動的にメモリに書き込まれる機能が車両11に搭載されている。具体的には、例えば、抽出された車両種別が自家用車である場合にはNo.1の仮想SIMカードの仮想SIMデータがメモリに書き込まれ、抽出された車両種別が商用車であるトラックである場合にはNo.2の仮想SIMカードの仮想SIMデータがメモリに書き込まれるように車両11が設計されている。なお、本実施形態では、複数の初期仮想SIMカードは、データ容量のみが互いに異なり、その他の差異はない。
[2−3.算出処理]
次に、SIM管理装置17が実行する算出処理について、図8のフローチャートを用いて説明する。
まず、S301で、SIM管理装置17は、登録車両DB13から登録車両データを取得する。
続いて、S302で、SIM管理装置17は、使用履歴DB14から所定期間の使用履歴データを取得する。ここでいう所定期間は、以下の処理で算出される予測使用時間帯の精度を向上させるために長いほど良く、例えば1ヶ月程度である。
続いて、S303で、SIM管理装置17は、使用履歴データに含まれる使用時間帯を曜日ごとに平均する。
続いて、S304で、SIM管理装置17は、S303で算出された使用時間帯の平均を予測使用時間帯とする。
続いて、S305で、SIM管理装置17は、S301で取得した登録データから主な使用時間帯を抽出し、S304で得た予測使用時間帯が主な使用時間帯に含まれるか否かを判定する。
SIM管理装置17は、S305で予測使用時間帯が主な使用時間帯に含まれていないと判定した場合には、S306へ移行する。
S306で、SIM管理装置17は、S304で得た予測使用時間帯を登録車両DB13に記憶することにより、登録車両DB13内のデータを更新する。SIM管理装置17は、S306を実行すると、図8の算出処理を終了する。
一方、SIM管理装置17は、S305で予測使用時間帯が主な使用時間帯に含まれると判定した場合には、図8の算出処理を終了する。
[2−4.選択処理]
次に、SIM管理装置17が実行する選択処理について、図9のフローチャートを用いて説明する。
まず、S401で、SIM管理装置17は、要求元車両11についての予測使用時間帯を使用予測DB15から取得する。ここで、SIM管理装置17は、要求元車両11から割当て要求があった日の曜日の予測使用時間帯を取得する。
続いて、S402で、SIM管理装置17は、取得した予測使用時間帯に基づき予測使用時間を算出する。ここでいう予測使用時間とは、車両11に搭載された通信端末が通信に使用されると予測される時間であり、具体的には、予測使用時間帯の間使用された場合の使用時間である。例えば、予測使用時間帯が19:00〜21:00である場合には、予測使用時間は2時間である。
続いて、S403で、SIM管理装置17は、S403の実行時においていずれの車両11にも割り当てられていない仮想SIMカードの使用状況を使用状況DB16から取得する。
続いて、S404で、SIM管理装置17は、いずれの車両11にも割り当てられていない仮想SIMカードの中から未使用データ通信量が最大の仮想SIMカードを抽出する。
続いて、S405で、SIM管理装置17は、抽出された仮想SIMカードのデータ通信量が予測通信量よりも小さいか否かを判定する。ここでいう予測通信量とは、予測使用時間の間通信が行われた場合のデータ通信量である。
SIM管理装置17は、S405で未使用データ通信量が予測通信量よりも小さいと判定した場合には、S406へ移行する。
S406で、SIM管理装置17は、使用されていない新規な仮想SIMカードを、要求元車両11に割り当てる候補となる複数の仮想SIMカードに追加した後、S403に戻る。換言すれば、S406では、共有プランに加入しているグループ内で共有して使用可能な仮想SIMカードの数が増加される。なお、S406では、予測通信量よりも未使用データ通信量が大きい仮想SIMカードが追加されることが想定される。その結果、再度S405が実行された場合には、未使用データ通信量が予測通信量以上であると判定される。
一方、SIM管理装置17は、S405で未使用データ通信量が予測通信量以上であると判定した場合には、S407へ移行する。
S407で、SIM管理装置17は、S404で抽出した未使用データ通信量が最大の仮想SIMカードを、要求元車両11に割り当てる仮想SIMカードとして選択した後、図9の処理を終了する。
[2−5.解除処理]
次に、SIM管理装置17が実行する解除処理について、図10のフローチャートを用いて説明する。
まず、S501で、SIM管理装置17は、車両11からイグニッションスイッチオフ情報を受信する。ここでいうイグニッションスイッチオフ情報とは、車両11のイグニッションスイッチがオフになったことを表す情報である。本実施形態では、車両11は、イグニッションスイッチがオフにされると、イグニッションスイッチオフ情報をSIM管理装置17に送信するように設計されている。
続いて、S502で、SIM管理装置17は、イグニッションスイッチオフ情報を送信した車両11から車両情報を受信しているか否かを判定する。すなわち、イグニッションスイッチがオフにされてもしばらくの間車両11内で通信端末への電力の供給が継続される場合がある。その場合、イグニッションスイッチがオフにされても車両11による通信が継続する。S502は、そのような通信を含めて、車両11による通信が完全に止まったかを判定するために行われる。
SIM管理装置17は、S502で車両情報を受信していると判定した場合には、S502を再度実行する。
一方、SIM管理装置17は、S502で車両情報を受信していないと判定した場合には、S503へ移行する。
S503で、SIM管理装置17は、イグニッションスイッチオフ情報を受信してから所定時間経過したか否かを判定する。SIM管理装置17は、S503でイグニッションスイッチオフ情報を受信してから所定時間経過していないと判定した場合には、S502に戻る。
一方、SIM管理装置17は、S503でイグニッションスイッチオフ情報を受信してから所定時間経過したと判定した場合には、S504へ移行する。
S504で、SIM管理装置17は、仮想SIMカードが車両11に割り当てられている状態を解除した後、図10の解除処理を終了する。すなわち、前述したように、仮想SIMカードが車両11に割り当てられている間は、その仮想SIMカードは他の車両11に割り当てることができない。S504が実行されることにより、イグニッションスイッチオフ情報を送信した車両11に割り当てられていた仮想SIMカードが他の車両11に割当て可能な状態になる。また、本実施形態では、車両11のイグニッションスイッチがオフになり、所定時間経過すると、車両11のメモリ内の仮想SIMデータが、割り当てられていた仮想SIMカードの仮想SIMデータから初期仮想SIMカードの仮想SIMデータに書き変えられる。このようにして、SIM管理サーバ12によって車両11に仮想SIMカードが割り当てられている状態が解除される。
[2−6.決定処理]
次に、SIM管理装置17が実行する決定処理について、図11のフローチャートを用いて説明する。この決定処理は、複数の車両11によって共有される仮想SIMカードの数を決定する処理である。なお、決定処理は、共有プランへの加入時、及び、共有プラン加入後のプラン内容を見直す時期(例えば1年ごと)、に実行されることが想定される。
まず、S601で、SIM管理装置17は、共有プランに加入したグループ内の全車両11の登録車両データ又は使用履歴データを取得する。ここで、当該決定処理が共有プラン加入時において実行されたものである場合には、SIM管理装置17はグループ内の全車両11の登録車両データを登録車両DB13から取得する。一方、当該決定処理がプラン内容を見直す時期に実行されたものである場合には、SIM管理装置17は、所定の期間である規定期間における、グループ内の全車両11の使用履歴データを使用履歴DB14から取得する。ここでいう規定期間は、例えば、データ容量を規定する際に使用される期間(例えば1月)である。本実施形態では、この規定期間は、最も直近のものである。
続いて、S602で、SIM管理装置17は、規定期間におけるグループ内の全車両11の仮想SIMカードの使用時間を加算する。具体的には、当該決定処理が共有プラン加入時において実行されたものである場合には、SIM管理装置17は登録車両データに含まれる主な使用時間帯の量を加算する。一方、当該決定処理がプラン内容を見直す時期に実行されたものである場合には、SIM管理装置17は使用履歴データに含まれる使用時間帯の量を加算する。なお、ある時間帯の量とは、その時間帯が例えば19:00〜21:00である場合には、2時間である。
続いて、S603で、SIM管理装置17は、S602の加算値に応じて、仮想SIMカードの数を決定する。具体的には、SIM管理装置17は、複数の仮想SIMカードの総データ容量がS602の加算値の間通信が行われた場合の通信量以上であって、かつ、最小になるように、車両11によって共有される仮想SIMカードの数を決定する。
[2−7.イベント発生時における仮想SIMカードの割当て]
次に、車両11のイグニッションスイッチがオンにされたとき以外の仮想SIMカードの割当て、具体的には、車両11の故障などの異常事象であるイベントの発生時における仮想SIMカードの割当てについて説明する。
具体的には、次のような状況が想定される。すなわち、車両11のイグニッションスイッチがオンにされ、上記手順で車両11に仮想SIMカードが割り当てられる。その後、イベントが発生し、車両11はイベントに関する情報を図12に示すバックエンドサーバ19に送信する。ここでいうバックエンドサーバ19とは、イベントに関する情報を分析したり記憶したりするためのサーバである。
この例では、車両11は、イベントが発生すると、まずはデータ通信量が小さい情報でイベントの要点だけをバックエンドサーバ19に送信する。そして、バックエンドサーバ19からの要求に応じて、車両11は、データ通信量が大きい、イベントに関する詳細情報を送信する。また、イグニッションスイッチがオンにされたときに割り当てられる仮想SIMカードでは、イベントの詳細情報を送るにはデータ容量が少ないことが前提とされる。そのため、車両11がイベントの詳細情報を送信する際には、イベント発生時専用のデータ容量が大きい仮想SIMカードが車両11に割り当てられる。なお、イベント発生時専用の仮想SIMカードも複数あり、その中の1つが車両11に割り当てられる。本実施形態では、これらの仮想SIMカードは、互いにデータ容量のみが相違する。
詳細には、イベント発生時には以下の手順で仮想SIMカードが割り当てられる。
(1)まず、車両11はイベントを検出し、イベントを検出したことを表すイベント検出情報をバックエンドサーバ19に送信する。イベント検出情報には、イベントの内容を表す大まかな情報が含まれる。具体的には例えば、イベントが車両11の故障である場合、イベント検出情報にはエンジンが故障したなど故障の内容を大まかに表す情報が含まれる。また、イベント検出情報は、データ通信量が比較的小さい情報である。
(2)続いて、バックエンドサーバ19は、受信したイベント検出情報の内容を分析した上で、イベントの詳細情報を当該バックエンドサーバ19に送信させる旨の送信要求を、イベント検出情報を送信した車両11(以下、送信元車両11)に送信する。なお、送信要求には、車両11に送信させる詳細情報の内容を特定する情報が含まれる。具体的には例えば、イベントが車両11のエンジンの故障である場合、送信要求には、詳細情報としてエンジン及びその近傍の部品の状態を表す情報を送信させる旨の情報が含まれる。
(3)続いて、送信元車両11は、バックエンドサーバ19からの送信要求に基づき、送信すべき詳細情報のデータ通信量を算出する。そして、送信元車両11は、仮想SIMカードの割当て要求と、算出した詳細情報のデータ通信量を表す情報である通信情報とを、SIM管理サーバ12に送信する。なお、この通信情報は、送信元車両11が仮想SIMカードを使用して行おうとしている通信のデータ通信量を表す。
(4)続いて、SIM管理サーバ12は、割当て要求及び通信情報を受信する。そして、SIM管理サーバ12は、イベント発生時専用の仮想SIMカードの使用状況を取得し、取得した使用状況と受信した通信情報とに基づき、イベント発生時専用の複数の仮想SIMカードの中から通信情報が表す条件に適した仮想SIMカードを選択する。そして、SIM管理サーバ12は、選択した仮想SIMカードの仮想SIMデータを、イベント検出情報を送信した送信元車両11に送信する。
次に、イベント発生時の仮想SIMカードの割当てを、図13のフローチャートを用いて説明する。
S701で、車両11は、イベントを検出する。
S702で、車両11は、イベント検出情報をバックエンドサーバ19に送信する。
S703で、バックエンドサーバ19は、イベント検出情報を受信する。
S704で、バックエンドサーバ19は、イベントの内容を分析する。
S705で、バックエンドサーバ19は、送信要求を送信元車両11に送信する。
S706で、送信元車両11は、バックエンドサーバ19から送信要求を受信する。
S707で、送信元車両11は、送信すべき詳細情報のデータ通信量を算出する。
S708で、送信元車両11は、割当て要求及び通信情報をSIM管理サーバ12に送信する。
S709で、SIM管理サーバ12は、送信元車両11から割当て要求及び通信情報を受信する。
S710で、送信元車両11は、イベント発生時専用の複数の仮想SIMカードの使用状況を取得し、取得した使用状況と受信した通信情報とに基づき、イベント発生時専用の複数の仮想SIMカードの中から、通信情報が表す条件に適した仮想SIMカードを選択する。本実施形態では、SIM管理サーバ12は、イベント発生時専用の複数の仮想SIMカードの中から、未使用データ通信量が、通信情報が表すデータ通信量以上である仮想SIMカードを選択する。
S711で、送信元車両11は、選択した仮想SIMカードの仮想SIMデータを送信元車両11に送信する。
S712で、送信元車両11は、受信した仮想SIMデータを当該車両11のメモリに記憶することにより、メモリ内の仮想SIMデータを更新する。
S713で、送信元車両11は、割り当てられた仮想SIMカードを使用して、バックエンドサーバ19に対しイベントの詳細情報の送信を開始する。
[3.効果]
以上詳述した実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(1)本実施形態では、SIM管理装置17は、車両11から割当て要求を受信すると、自身が管理する複数の仮想SIMカードの中から、要求元車両11に割り当てるべき仮想SIMカードを選択する。そして、SIM管理装置17は、選択した仮想SIMカードの仮想SIMデータを要求元車両11に送信する。
したがって、複数の車両11で複数の仮想SIMカードを共有しつつ、車両11から割当て要求が送信された場合に、複数の仮想SIMカードの中から選択された仮想SIMカードが要求元車両11に割り当てられる。このように複数の車両11で複数の仮想SIMカードを共有するため、各車両11が1つの仮想SIMカードを使用する場合と比較して、複数の車両11全体で使用する仮想SIMカードの数を減らすことができる。よって、複数の車両11が複数の仮想SIMカードを使用する場合に、複数の車両11全体として通信回線の使用料を軽減することができる。
(2)本実施形態では、SIM管理装置17は、予測使用時間に基づき、要求元車両11に割り当てる仮想SIMカードを選択する。より詳細には、SIM管理装置17は、予測使用時間に基づき算出される予測通信量と、未使用データ通信量と、の比較結果に基づき、要求元車両11に割り当てる仮想SIMカードを選択する。
したがって、予測使用時間を算出せずに無作為に仮想SIMカードを選択する構成と比較して、各車両11に割り当てられた仮想SIMカードの未使用データ通信量が通信の途中でゼロになり、通信が途絶する可能性を低減することができる。また、これに伴い、通信の途中で、車両11に再度仮想SIMカードを割り当てる作業が発生することを抑制することができる。
(3)本実施形態では、SIM管理装置17は、使用時間帯を曜日ごとに平均して予測使用時間帯を算出し、算出した予測使用時間帯から予測使用時間を算出する。つまり、SIM管理装置17は、実質的に、曜日ごとの使用時間の平均値に基づき予測使用時間を算出する。一般に、曜日によって車両11の使用状況が異なる。よって、曜日を考慮せず、すべての曜日の使用時間を加算し平均を取ることで予測使用時間を算出する構成と比較して、予測使用時間をより精度良く算出することができる。
(4)本実施形態では、SIM管理装置17は、複数の仮想SIMカードの中から、未使用データ通信量が最大である仮想SIMカードを選択する。したがって、未使用データ通信量が最大でない仮想SIMカードを要求元車両11に割り当てる構成と比較して、通信の途中で未使用データ通信量がゼロになり、通信が途絶する可能性を低減することができる。特に、予測使用時間が実際の使用時間から多少ずれた場合であっても、通信が途絶する可能性を低減することができる。
(5)本実施形態では、SIM管理装置17は、車両11から車両情報を受信しておらず、かつ、イグニッションスイッチオフ情報を受信してから所定時間経過したと判定した場合、換言すれば、車両11が通信を行わない状態であると判定した場合に、車両11に仮想SIMカードが割り当てられている状態を解除する。したがって、通信を行っていない車両11によって仮想SIMカードが占有されている状態が続くことを抑制することができる。
(6)本実施形態では、車両11には、初期仮想SIMカードとして当該車両11の種別に応じた仮想SIMカードが割り当てられる。前述したとおり、初期仮想SIMカードの仮想SIMデータは、外部装置により車両11に入力されたデータに応じて自動的にメモリに書き込まれるため、原理的には、異なる車両11に同一の初期仮想SIMカードが割り当てられる場合がある。しかしながら、本実施形態のように車両11の種別に応じて初期仮想SIMカードを割り当てることで、無作為に初期仮想SIMカードを各車両11に割り当てる構成と比較して、異なる車両11に同一の初期仮想SIMカードが割り当てられてしまうことを抑制することができる。
(7)本実施形態では、SIM管理装置17は、規定期間における、複数の車両11に搭載された通信端末の使用時間を加算する。そして、SIM管理装置17は、その加算値の間通信が行われた場合の通信量に基づき、要求元車両11に割り当てる候補となる複数の仮想SIMカードの数を決定する。したがって、複数の車両11は、複数の仮想SIMカードを必要な数だけ共有することができる。よって、複数の車両11全体として通信回線の使用料を抑制することができる。
(8)本実施形態では、SIM管理装置17は、複数の仮想SIMカードの未使用データ通信量のうち最大の未使用データ通信量が、予測通信量よりも少ないか否かを判定する。そして、最大の未使用データ通信量が予測通信量よりも少ないと判定した場合に、要求元車両11に割り当てる候補となる複数の仮想SIMカードに、データ通信量が減少していない新規な仮想SIMカードを追加する。このような構成によれば、第2種通信事業者との契約時において必要な数だけ仮想SIMカードを確保し、その後、複数の車両11で共有される仮想SIMカードの数を必要に応じて増やすことができる。したがって、仮想SIMカードを後で追加する必要がないように契約時に沢山の仮想SIMカードを確保する場合と比較して、仮想SIMカードの数、ひいては、通信回線の使用料を抑えることができる。
(9)本実施形態では、車両11は、当該車両11が行おうとしている通信のデータ通信量を表す通信情報をSIM管理サーバ12に送信する。そして、SIM管理サーバ12は、受信した通信情報に基づき、仮想SIMカードを選択する。したがって、車両11の使用履歴に基づき仮想SIMカードを選択する場合と比較して、SIM管理装置17が、車両11が行おうとしている通信の条件をより精度良く把握することができる。よって、より適した仮想SIMカードを車両11に割り当てることができる。
なお、本実施形態では、S103が要求受信部としての処理に相当し、S106が送信部としての処理に相当し、S302が履歴取得部としての処理に相当し、S303,S304及びS402としての処理に相当する。また、S407及びS710が選択部としての処理に相当し、S502及びS503が通信判定部としての処理に相当し、S504が解除部としての処理に相当し、S601が使用時間取得部としての処理に相当し、S602が加算部としての処理に相当する。また、S603が決定部としての処理に相当し、S709が通信情報受信部としての処理に相当する。
[4.他の実施形態]
以上、本開示を実施するための形態について説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
(1)SIM管理装置17は、例えば、要求元車両11に応じて仮想SIMカードを選択してもよい。この場合において例えば、SIM管理装置17は、要求元車両11の車両種別に応じて未使用データ通信量が最大である仮想SIMカードを選択してもよい。つまり、SIM管理装置17は、要求元車両11の車両種別がある特定の種別である場合には、未使用データ通信量が最大である仮想SIMカードを選択する。一方、要求元車両11の車両種別が別の特定の種別である場合には、SIM管理装置17は、未使用データ通信量が最大である仮想SIMカードを選択しない。
具体的には例えば、貨物を遠方に運搬するトラックについては通信が長時間行われることが予想されるため、要求元車両11の車両種別が上記トラックである場合には、未使用データ通信量が最大である仮想SIMカードが選択されてもよい。
このような構成によれば、以下の効果を奏する。すなわち、上記実施形態のように、車両11の車両種別に応じずに未使用データ通信量が最大の仮想SIMカードが割り当てられる構成では、通信量が比較的少ない車両種別の車両11に対しても未使用データ通信量が最大の仮想SIMカードが割り当てられる。そして、その後、通信量が多い車両種別の車両11から割当て要求が送信されたときに、必要となる通信量の仮想SIMカードを割り当てることができない場合がある。この点、上記構成によれば、例えば通信量が少ない車両種別の車両11には未使用データ通信量が最大である仮想SIMカードを割り当てないことで、通信量が多い車両種別の車両11に対して必要となる通信量の仮想SIMカードを割り当てることが可能になる。よって、より好適に仮想SIMカードを割り当てることができる。
また、SIM管理装置17は、例えば、第1の要求元車両11と第2の要求元車両11とから割当て要求を受信する場合において、第1の要求元車両11よりも後に割当て要求を受信した第2の要求元車両11の方が、通信に要するデータ通信量が多いと判定したときには、第1の要求元車両11に割り当てる仮想SIMカードよりも未使用データ通信量が多い仮想SIMカードを第2の要求元車両11に割り当ててもよい。
(2)予測使用時間の算出の仕方は上記実施形態のものに限られない。例えば、SIM管理装置17は、車両11の使用時間を曜日ごとに平均し、その平均値を所定のしきい値と比較する。そして、平均値が上記しきい値以上である場合には、その平均値を予測使用時間に設定し、平均値が上記しきい値よりも小さい場合には、その平均値を予測使用時間に設定しない。換言すれば、SIM管理装置17は、所定のしきい値以上である平均値に基づき、予測使用時間を算出してもよい。なお、上記しきい値は、予定外の車両11の使用により生じた平均の使用時間が除外されるように設定されてもよい。
(3)SIM管理装置17は、例えば、予測使用時間を算出せずに仮想SIMカードを割り当ててもよい。この場合において、SIM管理装置17は、車両11からの割当て要求があったときに、未使用データ通信量が最大である仮想SIMカードを無条件で要求元車両11に割り当ててもよい。
(4)上記実施形態では、車両11から送信される通信情報は、当該車両11が行おうとしている通信のデータ通信量を表すが、通信情報はこれに限られるものではない。例えば、通信情報は、データ通信量に代えて又は加えて、当該車両11が行おうとしている通信の通信速度を表してもよい。具体的には、次のような状況が考えられる。すなわち、複数の仮想SIMカードに応じて通信速度が異なる場合を考える。そして、バックエンドサーバ19は、車両11からイベント検出情報を受信すると、車両11がそれまで行っていた通信の通信速度よりも高い通信速度で詳細情報を当該バックエンドサーバ19に送信することを要求する。そして、車両11が、当該車両11が行おうとしている通信の通信速度を表す通信情報をSIM管理装置17に送信し、イグニッションスイッチがオンにされた際に割り当てられる仮想SIMカードよりも通信速度が高い仮想SIMカードが車両11に割り当てられる。
(5)上記実施形態で、SIM管理装置17が実行する機能の一部又は全部を、1つあるいは複数のIC等によりハードウェア的に構成してもよい。
(6)前述したSIM管理装置17の他、当該SIM管理装置17を構成要素とするシステム、当該SIM管理装置17としてコンピュータを機能させるためのプログラム、このプログラムを記憶した半導体メモリ等の非遷移的実体的記憶媒体、複数の仮想SIMカードを複数の通信端末に割り当てる方法など、種々の形態で本開示を実現することもできる。
(7)上記実施形態における1つの構成要素が有する複数の機能を、複数の構成要素によって実現したり、1つの構成要素が有する1つの機能を、複数の構成要素によって実現したりしてもよい。また、複数の構成要素が有する複数の機能を、1つの構成要素によって実現したり、複数の構成要素によって実現される1つの機能を、1つの構成要素によって実現したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加又は置換してもよい。なお、特許請求の範囲に記載した文言のみによって特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本開示の実施形態である。
1…SIM管理システム、11…車両、12…SIM管理サーバ、13…登録車両DB、14…使用履歴DB、15…使用予測DB、16…使用状況DB、17…SIM管理装置、19…バックエンドサーバ。

Claims (9)

  1. 割り当てられている仮想SIMカードに応じた条件で通信を行う複数の通信端末を対象として、前記複数の通信端末のそれぞれに割り当てる前記仮想SIMカードを管理するSIM管理装置(17)であって、
    前記通信端末から、前記仮想SIMカードの割当て要求を受信する要求受信部(S103)と、
    前記要求受信部により前記割当て要求が受信された場合に、複数の前記仮想SIMカードの中から、前記割当て要求の要求元の前記通信端末である要求元端末に割り当てるべき前記仮想SIMカードを選択する選択部(S407,S710)と、
    前記選択部により選択された前記仮想SIMカードを前記通信端末に割り当てるための仮想SIMデータを、前記要求元端末に送信する送信部(S106)と、
    を備えるSIM管理装置。
  2. 請求項1に記載のSIM管理装置であって、
    前記要求受信部により前記割当て要求が受信された場合に、前記要求元端末の使用履歴を取得する履歴取得部(S302)と、
    前記使用履歴に基づき、前記要求元端末が通信に使用されると予測される時間である予測使用時間を算出する算出部(S303,S304,S402)と、
    を更に備え、
    前記選択部は、前記算出部により算出された前記予測使用時間に基づき、前記仮想SIMカードを選択する、SIM管理装置。
  3. 請求項2に記載のSIM管理装置であって、
    前記使用履歴には、前記通信端末が通信に使用された曜日ごとの時間である曜日使用時間が含まれ、
    前記算出部は、所定期間における前記曜日使用時間の平均値に基づき、前記予測使用時間を曜日ごとに算出する、SIM管理装置。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のSIM管理装置であって、
    前記複数の仮想SIMカードのそれぞれは、使用可能なデータ通信量が決められており、前記データ通信量は、当該仮想SIMカードが通信に使用される度に減少し、
    前記選択部は、前記複数の仮想SIMカードの中から、前記データ通信量の残量である未使用データ通信量が最大である前記仮想SIMカードを選択する、SIM管理装置。
  5. 請求項4に記載のSIM管理装置であって、
    前記選択部は、前記要求元端末の種別が特定の種別である場合に、前記未使用データ通信量が最大である前記仮想SIMカードを選択する、SIM管理装置。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載のSIM管理装置であって、
    前記要求元端末が通信を行わない状態であるかを判定する通信判定部(S502,S503)と、
    前記通信判定部により前記要求元端末が通信を行わない状態であると判定された場合に、前記要求元端末に前記仮想SIMカードが割り当てられている状態を解除する解除部(S504)と、
    を更に備えるSIM管理装置。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載のSIM管理装置であって、
    前記通信端末には、前記割当て要求を前記SIM管理装置に送信する際に使用される前記仮想SIMカードである初期仮想SIMカードとして当該通信端末の種別に応じた前記仮想SIMカードが割り当てられ、
    前記要求受信部は、前記初期仮想SIMカードを使用して送信された前記割当て要求を前記通信端末から受信する、SIM管理装置。
  8. 請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載のSIM管理装置であって、
    前記複数の通信端末のそれぞれから、所定期間における当該通信端末が通信に使用される時間である期間使用時間を取得する使用時間取得部(S601)と、
    前記複数の通信端末の前記期間使用時間を加算する加算部(S602)と、
    前記加算部による加算値の間通信が行われた場合の通信量に基づき、前記要求元端末に割り当てる候補となる前記複数の仮想SIMカードの数を決定する決定部(S603)と、
    を更に備えるSIM管理装置。
  9. 請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載のSIM管理装置であって、
    前記通信端末から、当該通信端末が前記仮想SIMカードを使用して行おうとしている通信のデータ通信量を表す情報である通信情報を受信する通信情報受信部(S709)を更に備え、
    前記選択部は、前記通信情報に基づき、前記仮想SIMカードを選択する、SIM管理装置。
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