JP2018077890A - 画像処理装置、プログラム、画像処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】対象からの情報読み取りに要する時間を短縮することができる画像処理装置を提供すること。【解決手段】本発明は、アプリケーションを起動させている際にユーザからの読み取り指示を受け付けた場合、前記媒体のサイズよりも小さいサイズであって少なくとも前記読取領域を含む読取サイズを指定して前記媒体を読み取るように前記読取手段に指示する指示手段と、を有し、前記読取手段は前記アプリケーションからの指示に基づいて前記読取サイズで前記媒体を読み取り、前記文字認識処理手段は、前記読取サイズの画像に対して文字認識処理を実行し、前記アプリケーションは前記文字認識処理の結果に基づいて取得した情報を前記入力項目へ入力した電子文書を生成することを特徴とする。【選択図】図2

Description

本発明は、画像処理装置、プログラム及び画像処理方法に関する。
消費税制度の改正により2014年10月以降は、それまで一般品のみであった免税対象商品に消耗品(飲食料品、化粧品、薬品等)が加えられた。これにより、消耗品を取り扱うドラッグストアやコンビニエンスストア等の店舗でも、免税店許可申請を行うことで免税販売が行えるようになった。これらの店舗は旅行者に対し消費税(出願時は8%)を免税できることで、消耗品の購買意欲を促進させ販売チャンスを拡大させることが期待される。
店舗側は免税販売により売上拡大が見込まれる反面、(1)パスポート(旅券)の確認、(2)免税販売書類の作成、(3)免税販売書類の交付、(4)購入者誓約書の徴収、(5)書類保管(7年間)等の義務が生じる。そのため、経費の大幅な増加が予想され、免税店許可申請を行うことを店舗側がためらうことも予想される。
例えば、新たな免税店舗の中には、小型店舗(チェーン店などではない一商店等)や、特定の商店街加盟店を一括して免税店舗申請をした商店街の各加盟店舗等もあり、免税販売書類の作成に関するシステム化や設備投資は大変な負担となる。
そこで、上記のような店舗では、免税販売書類の作成だけに特化した導入コストの高い機器ではなく、既に設置されている機器や免税以外の用途にも用いることができる汎用のオフィス機器(例えばコピー機やスキャナ装置等)を用いて免税販売書類の作成が行えることが求められている。
このような機器の一例としてのスキャナ装置等が読み取った文書から文字を抽出して書類の作成を支援する技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1には、身分証の特徴文字を検出する身分証認識方法が開示されている。
しかしながら、従来の技術では以下のような問題がある。コピー機やスキャナ装置の読み取り機能は、(i)文書のサイズを自動で判別し、判別したサイズで文書全体を読み取る機能、又は、(ii)ユーザが文書のサイズを指定して、指定されたサイズで文書を読み取る機能しか備えていない。
(i)の機能を利用した場合、スキャナ装置は文書の全体を読み取り、文書全体に対して文字認識処理(OCR:Optical Character Reader)を行っていた。すなわち、文書の一部に記載された情報だけが必要な場合でも、文書の全体を読み取る必要がある。このため、読み取り動作に必要な読み取り時間、文字認識処理に必要な時間、及び、認識した多くの文字の中から目的の文字を抽出する時間などが必要になり、店舗の業務プロセスに要する時間が増大してしまうという問題があった。
(ii)の機能を利用した場合、スキャナ装置は汎用的な製品なので、店員が免税書類を作成するたびに文書のサイズをいちいち指定しなければならず、指定のために余分な時間が必要である。また、店員の指定ミスが発生した場合は、やり直しのための時間が必要である。したがって、(i)の場合と同様に業務プロセスに要する時間が増大してしまうという問題があった。このような問題は、免税書類の作成だけではなく、読み取り対象を読み取った結果に対する文字認識処理を行うことで電子文書を作成する業務プロセスにおいて、読み取り対象となる情報が記載された領域が特定の一部の領域に限られている場合に、同様に存在する。
本発明は、対象からの情報読み取りに要する時間を短縮することができる画像処理装置を提供することを目的とする。
本発明は、読み取り対象の情報が形成されている読取領域を含む媒体を読み取る画像処理装置であって、前記読み取り対象の情報に対応する入力項目を有する電子文書を記憶する記憶手段と、前記媒体の少なくとも一部を読み取る読取手段と、前記読取手段によって読み取った画像に対して文字認識処理を実行する文字認識処理手段と、前記入力項目が入力された電子文書を生成するアプリケーションを起動させる起動手段と、前記起動手段によって前記アプリケーションを起動させている際にユーザからの読み取り指示を受け付けた場合、前記媒体のサイズよりも小さいサイズであって少なくとも前記読取領域を含む読取サイズを指定して前記媒体を読み取るように前記読取手段に指示する指示手段と、を有し、前記読取手段は前記アプリケーションからの指示に基づいて前記読取サイズで前記媒体を読み取り、前記文字認識処理手段は、前記読取サイズの画像に対して文字認識処理を実行し、前記アプリケーションは前記文字認識処理の結果に基づいて取得した情報を前記入力項目へ入力した電子文書を生成することを特徴とする。
対象からの情報読み取りに要する時間を短縮することができる画像処理装置を提供することができる。
原稿から複合機が情報を読み取って出力する動作の概略を説明する図の一例である。 複合機が読み取る読み取り領域を説明する図の一例である。 複合機の概略構成例を示す縦断正面図である。 複合機の構成を模式的に示す図の一例である。 複合機のソフトウェア構成の一例を示す模式図である。 複合機の機能構成の一例を示すブロック図である。 文字認識に関する機能を説明する複合機の機能ブロック図の一例である MRZ領域について説明する図の一例である。 複合機がパスポートのMRZ領域を読み取り輸出免税物品購入記録票及び購入者誓約書を印刷するまでのシーケンス図の一例である。 前処理の方法を説明する図の一例である。 前処理の方法を説明する図の一例である。 文書読取アプリが起動され複合機のディスプレイに表示される読取画面の一例である。 帳票情報編集画面の一例を示す図である。 一般品合計額の入力画面の一例を示す図である。 エラー条件が検出された際の帳票情報編集画面の一例を示す図である。 パスポートの向きの検出を説明する図の一例である。 印刷される免税物品購入記録票及び購入者誓約書の一例を示す図である。 一般品合計額が100万円以上か否かに応じて複合機が処理を切り替えるフローチャート図の一例である。 複合機がパスポートのMRZ領域を読み出し輸出免税物品購入記録票及び購入者誓約書を印刷するまでのシーケンス図の一例である。 最下部でない読取場所情報の一例を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しながら説明する。
まず、原稿からの情報の読み取りと情報の利用の概略について説明する。本実施形態ではこの原稿としてパスポートを一例とし、情報の利用として免税店舗での商品の購入時に必要な輸出免税物品購入記録票及び購入者誓約書の作成を一例として説明する。なお、以下では、輸出免税物品購入記録票及び購入者誓約書を単に書類という場合がある。
免税品の販売について一般的な従来の流れを簡単に説明する。
1.購入者は商品の購入時にパスポートを店舗の店員等に提示する。
2.店員等はパスポートの記載内容を読んで、輸出免税物品購入記録票及び購入者誓約書を作成する。輸出免税物品購入記録票とは、購入者が税関でパスポートと共に提示することで免税を受けるための書類である。購入者誓約書は購入者が商品を購入したという記録を店舗が保管するための書類である。
3.したがって、購入者は購入者誓約書にサインして店舗に提出する。
4.これにより、店員等は輸出免税物品購入記録票を購入者のパスポートに貼付する。
5.店員等は商品を購入者に引き渡す。
本実施形態で説明される複合機100は、この輸出免税物品購入記録票及び購入者誓約書をパスポートから作成する際の処理を効率化することができる。
図1は、原稿から複合機100が情報を読み取って出力する動作の概略を説明する図の一例である。
(1)まず、店舗側の店員等はパスポート200を複合機100のコンタクトガラスに設置し、スタートボタン623を押下する。これにより、複合機100はパスポート200を読み取る。
(2)次に、複合機100は読み取ったパスポート200の画像に文字認識処理を行い、書類を作成する上で必要な情報を抽出する。複合機100はこの情報を操作パネルとして用いられるディスプレイに表示するので、店員等が読み取った内容がパスポート200の内容と一致するかどうかを確認できる。複合機100は、店員等からの編集やパスポート200に含まれない情報の入力を受け付ける。
(3)複合機100は、パスポート200から読み取られた情報又は店員等により入力された情報を電子文書としてテンプレート(ひな形)が用意されている購入記録票及び購入者誓約書に設定する。
(4)複合機100は店員等の操作を受け付けて、作成した購入記録票及び購入者誓約書を印刷する。購入記録票及び購入者誓約書は1枚の用紙に切り取り線などを介して形成されているため、店員等はこれらを切り離す。これにより、上記の2の作業が終わったので、以降は従来と同様に行われる。
本実施形態の複合機100は、(1)の読み取り時に以下のような特徴を有している。まず、本実施形態の複合機100では、アプリケーションソフトウェア(後述する文書読取アプリ41a)が動作している。後述するようにこのアプリは、出荷後の複合機100に対し追加的にインストールされたりアンインストールされたりすることが可能である。本実施形態の文書読取アプリ41aは免税店の業務を支援する文書読取アプリ41aである。
図2は、本実施形態の複合機100が読み取る読み取り領域を説明する図の一例である。図2では上記のようにパスポート200がコンタクトガラスに設置されている。パスポート200には、MRZ(Machine Readable Zone)又は機械読み取り部分などと呼ばれる領域がある(以下、MRZ領域という)。このMRZ領域の位置と記載されている内容は国際規格によって定められている。
上記の文書読取アプリ41aは少なくともMRZ領域を読み取るための読取場所情報を保持している。文書読取アプリ41aがこの読取場所情報を複合機100のスキャナ機能に送信することで、店員等が毎回、読取場所情報を入力する必要性を低減できる。
現在のMRZ領域の場所はパスポート200の最下部である。したがって、文書読取アプリ41aはこの最下部を読み取るための読取場所情報をスキャナ機能に送信する。読取場所情報は主走査方向で読み取る長さWと副走査方向で読み取る長さHを有する。複合機100は読取場所情報が示す副走査方向に距離Hだけ後述するキャリッジを移動させながら、主走査方向において距離Wだけ原稿を読み取る。キャリッジは副走査方向に距離Hだけ移動すると、元の場所に戻る。
したがって、本実施形態の複合機100は、パスポート200の全体を読み取るよりもキャリッジの移動距離が短いので、読み取りに要する時間を短縮できる。また、複合機100が文字認識を行う範囲もパスポート200の全体でなくMRZ領域だけでよいので文字認識処理に要する時間を短縮できる。また、認識された文字はMRZ領域のものだけか又は少なくともパスポート200の全体の文字よりも少ないので、書類作成のために必要な文字の抽出に要する時間を短縮できる。また、画像データのサイズもスキャナ機能と文書読取アプリ41aとの間の通信に要する時間も短縮できる。
<用語について>
読み取り対象の情報とは、ユーザが書類を作成する上でスキャナなどで読み取りたい、必要とする、又は、目的の情報である。あるいは機械による読み取り、読み取り後さらにデコード又は文字認識が可能な情報である。例えば、バーコードや文字、数字、特殊記号などで記述された情報が挙げられる。
読取領域を含む媒体とは、読み取り対象の情報が記述された媒体である。材質や形状に制約はなく、読み取り対象の情報をスキャナなどが読み取れればよい。媒体は有体物であれば読み取り対象の情報をスキャナなどが読み取れるが、例えば用紙、文書、プラスチック、樹脂、金属、繊維などの媒体が挙げられる。本実施形態では一例として媒体としてパスポートが用いられる。この他、マイナンバーカード、保険証、免許証、社員証、身分証明書などが挙げられるがこれらに限られない。
電子文書とはコンピュータが扱うデジタルデータの文書であり、1つ以上の入力項目を有する。例えば、法律に基づいて作成される書類、役所に提出する書類、企業に提出する書類、自宅用の書類、保管用の書類などがあるが用途はどのようなものでもよい。また、電子文書は、印刷されてもよいし電子媒体のまま使用されてもよい。一例として、確定申告書などの納税書類関係、登記書類、契約書、履歴書などが挙げられるが、これらに限られるものではない。本実施形態では、輸出免税物品購入記録票及び購入者誓約書を例に説明する。
本実施形態では店員が複合機100を操作するとして説明するが、操作する者は旅行者の場合もあり得る。したがって、広くユーザやオペレータが複合機100を操作してもよい。
<全体的な構成例>
図3は、本実施形態の複合機100の概略構成例を示す縦断正面図である。複合機100とは、複数の機能を有する機器である。MFP(Multifunction Peripheral)、複写機、コピー機、画像形成装置、画像処理装置、プリンタなどと呼ばれてもよい。本実施形態の複合機100は、少なくともスキャナ機能と印刷機能を有している。この他、ファクシミリ機能、複写機能、データ保存機能などを有していてもよい。また、スキャナ機能と印刷機能は1つの装置として1つの筐体に収納されている必要はなく、スキャナ装置とプリンタ(印刷装置)として別々に存在してもよい。この場合、スキャナ装置とプリンタは有線又は無線で通信可能であるか、又は、スキャナ装置と通信する情報処理装置がプリンタと通信可能であることが好ましい。
複合機100の構成は、大きく、原稿を読み取る読取ユニット132、画像を形成する画像形成部141、自動原稿搬送装置(以下ADF)167、ADF167から送り出される原稿をスタックする原稿排紙トレイ163、給紙カセット135〜138を備える給紙部139、及び、記録用紙をスタックする排紙部(排紙トレイ)133を有している。
店員等は、ADF167を開放し、コンタクトガラス164上に原稿D(本実施形態ではパスポート200)を設置し例えばスタートボタンを押下する。複合機100は、上記の読取場所情報又は原稿サイズの自動検出により原稿サイズを決定する。 読取ユニット132は、コンタクトガラス164上の原稿Dを照明する露光ランプ131、原稿画像を結像する光学系160等を有し、光学系160は、第1ミラー171、レンズ172、第2ミラー173、第3ミラー174、原稿画像を結像させるCCD161(ラインセンサ)等を有している。露光ランプ131と第1ミラー171は第1キャリッジ上に固定され、第2ミラー173及び第3ミラー174は第2キャリッジ上に固定されている。第1キャリッジが副走査方向に移動して原稿Dを走査する際、CCDまでの光路長が変わらないように、第1キャリッジと第2キャリッジが2対1の相対速度で機械的に走査される。本実施形態ではこの第1キャリッジと第2キャリッジの移動量が読取場所情報により制御される(以下、第1キャリッジと第2キャリッジを区別しない場合、単にキャリッジという)。
なお、ADF167が使用される場合、店員等がスタートボタンを押下すると、最上位の原稿Dがピックアップローラ168の回転により矢印B1方向へ送り出され、原稿搬送ベルト165の回転により、読取ユニット132に固定されたコンタクトガラス164上へ給送され、そこで停止する。コンタクトガラス164上に載置された原稿Dの画像を、画像形成部141とコンタクトガラス164の間に位置する読取ユニット132が同様に読み取る。
読取ユニット132の画像処理部は、露光ランプが原稿Dを照明して反射した光を、CCDにより光電変換してアナログデータを生成する。アナログデータは、A/Dコンバータによりデジタルの画像データに変換され、さらにシェーディング補正、MTF補正、ガンマ補正等が施される。さらに、シェーディング補正を行った画像データに対しMTF補正、γ補正等が施される。これらの処理が施された画像データ(デジタルデータ)はいったんメモリに記憶される。
画像形成部141の内部には、像担持体である感光体144が配置してある。感光体144は、図において時計方向に回転駆動し、帯電装置147によって表面を所定の電位に帯電させる。また、書き込みユニット149は、読取ユニット132によって読み取った画像情報に応じて光変調したレーザ光Lを照射し、それを高速回転するポリゴンミラーにより偏光する。偏光されたレーザ光Lは結像レンズを通過し、ミラー143により折り返して感光体144に照射される。
レーザ光Lは、帯電させた感光体144の表面を画像情報のライン単位毎に露光し、これによって感光体144の表面に静電潜像を形成する。この静電潜像は現像装置142を通るときトナーを吸着することで現像され、対向する転写装置145によって感光体144と転写装置145の間に給送された記録材9に転写される。トナー像転写後の感光体144表面は、クリーニング装置148によって清掃する。
画像形成部141の下部に配置した複数の給紙カセット135〜138には、用紙等の記録材9を収容しており、いずれかの給紙カセット135〜138から記録材9を矢印B3方向へ送り出し、その記録材9の表面に、上記のように感光体144の表面に形成したトナー像を転写する。
次に、記録材9を矢印B4で示すように画像形成部141内の定着装置110を通し、熱と圧力の作用によって記録材9の表面に転写されたトナー像を定着させる。定着装置110を通った記録材9を排出ローラ対134によって搬送し、矢印B5で示すように排紙トレイ133へ排出し、スタックする。
なお、図3の復号機は電子写真方式で画像を形成するものであるが、インクジェット方式は熱転写方式などで画像を形成してもよい。
<ハードウェア構成>
図4(a)は、複合機100の構成を模式的に示す図の一例である。本体装置90は、情報処理端末80と通信可能に接続される。本体装置90と情報処理端末80との通信は、例えば、USB(Universal Serial Bus)、近距離無線通信(Bluetooth(登録商標)又は赤外線等)、又は、LAN(有線又は無線の別は問わない)等のネットワークを介して行われる。
本体装置90は、少なくとも原稿を読み取るスキャナ機能と印刷機能を提供する装置である。これに対し、情報処理端末80ではアプリが動作して店員等とのインタフェースとなる画面を表示する。
情報処理端末80は、例えば、スマートフォンやタブレット型端末等、単独で完結した情報処理を実行可能な電子機器である。本実施形態において、情報処理端末80は、本体装置90の操作部として機能する。より詳しくは、情報処理端末80は、従来、複合機100の専用の操作部として設置されていた操作パネルの代わりに、本体装置90に接続される。情報処理端末80と本体装置90とは、一台の装置として把握されてもよい。また、情報処理端末80は複合機100から取り外しができなくてもよいし、取り外しができてもよい。
次に、図4(b)を用いて、複合機100のハードウェア構成について説明する。図4(b)は、複合機100のハードウェアブロック図の一例を示す。複合機100の本体装置90と情報処理端末80は、通信路300を介して相互に通信可能に接続されている。
本体装置90は、情報処理端末80が受け付けた操作に応じた動作を行うことができる。また、本体装置90は、クライアントPC(パーソナルコンピュータ)等の外部装置とも通信可能であり、外部装置から受信した指示に応じた動作を行うこともできる。
まず、本体装置90のハードウェア構成について説明する。本体装置90は、CPU11と、ROM12と、RAM13と、HDD(ハードディスクドライブ)14と、通信I/F(インタフェース)15と、接続I/F16と、エンジン部17とを備え、これらがシステムバス18を介して相互に接続されている。
CPU11は、本体装置90の動作を統括的に制御する。CPU11は、RAM13をワークエリア(作業領域)としてROM12又はHDD14等に格納されたプログラム90pを実行しエンジン部17を制御することで、本体装置90全体の動作を制御する。また、コピー機能、スキャナ機能、ファクス機能、プリンタ機能などの各種機能を実現する。
通信I/F15は、ネットワーク501と接続するためのインタフェースである。接続I/F16は、通信路300を介して情報処理端末80と通信するためのインタフェースである。
エンジン部17は、コピー機能、スキャナ機能、ファクス機能、及び、プリンタ機能を実現させるための、汎用的な情報処理及び通信以外の処理を行うハードウェアである。例えば、原稿の画像をスキャンして読み取るスキャナ(スキャナ機能)、用紙等のシート材への印刷を行うプロッタ(印刷機能)、ファクス通信を行うファクス部などを備えている。さらに、印刷済みシート材を仕分けるフィニッシャや、原稿を自動給送するADF(自動原稿搬送装置)のような特定のオプションを備えることもできる。
次に、情報処理端末80のハードウェア構成について説明する。情報処理端末80は、CPU21と、ROM22と、RAM23と、フラッシュメモリ24と、通信I/F25と、接続I/F26と、ディスプレイ27と、外部接続I/F28と、ホームキー29とを備える。これらがシステムバス30を介して相互に接続されている。
CPU21は、情報処理端末80の動作を統括的に制御する。CPU21は、RAM23をワークエリア(作業領域)としてROM22又はフラッシュメモリ24等に格納されたプログラム80pを実行することで、情報処理端末80全体の動作を制御し、ユーザーから受け付けた入力に応じた情報(画像)の表示などの後述する各種機能を実現する。
通信I/F25は、ネットワーク501と接続するためのインタフェースである。接続I/F26は、通信路300を介して本体装置90と通信するためのインタフェースである。
ディスプレイ27は、ユーザーの操作に応じた各種の入力を受け付けると共に、各種の情報(例えば受け付けた操作に応じた情報、複合機100の動作状況を示す情報、設定状態などを示す情報など)を画面として表示する。ディスプレイ27は、タッチパネル機能を搭載した液晶表示装置(LCD)で構成されるが、これに限られるものではない。例えばタッチパネル機能が搭載された有機EL表示装置で構成されてもよい。また、情報処理端末80はディスプレイ27に加えて、ハードウェアキーやランプ表示などを有していてもよい。例えば、ホームキー29と呼ばれるハードウェアキーとして装備していることで、店員等はホームキー29を押下することで利用可能なアプリの一覧を表示できる。なお、ホームキー29は画面に表示されるソフトウェアキーとしても実装可能である。
外部接続I/F28は、外部の装置と通信するためのインタフェースであり、例えばICカードリーダー/ライターと接続することができる。
ホームキー29は、ユーザーがホームキー押下というイベントを情報処理端末80に入力するためのキーである。図4(b)のホームキー29はハードウェアキーとして実装される例であるが、ソフトウェアキーで実装されてもよい。
次に、図5を用いて複合機100のソフトウェア構成について説明する。図5は、複合機100のソフトウェア構成の一例を示す模式図である。本体装置90は、アプリ層101と、サービス層102と、OS層103とを有する。アプリ層101、サービス層102、及び、OS層103の実体は、ROM12やHDD14等に格納されている各種ソフトウェアである。CPU11が、これらのソフトウェアを実行することにより、各種の機能が提供される。
アプリ層101のソフトウェアは、ハードウェア資源を動作させて所定の機能を提供するためのアプリケーションソフトウェア(情報処理端末80で動作するアプリと同様に「アプリ」と称する)である。例えばアプリとしては、コピー機能を提供するためのコピーアプリ、スキャナ機能を提供するためのスキャナアプリ、ファクス機能を提供するためのファクスアプリ、プリンタ機能を提供するためのプリンタアプリなどが挙げられる。
サービス層102のソフトウェアは、アプリ層101とOS層103との間に介在し、アプリに対し、本体装置90が備えるハードウェア資源を利用するためのインタフェースを提供するためのソフトウェアである。より具体的には、ハードウェア資源に対する動作要求の受付、動作要求の調停を行う機能を提供するためのソフトウェアである。サービス層102が受け付ける動作要求としては、スキャナによる読み取りやプロッタによる印刷等の要求がある。
なお、サービス層102によるインタフェースの機能は、本体装置90のアプリ層101だけではなく、情報処理端末80のアプリ層201に対しても提供される。すなわち、情報処理端末80のアプリ層201のアプリも、サービス層102のインタフェース機能を介して、本体装置90のハードウェア資源(例えばエンジン部17)を利用した機能を実現することができる。
OS層103のソフトウェアは、本体装置90が備えるハードウェアを制御する基本機能を提供するための基本ソフトウェア(オペレーティングシステム)である。サービス層102のソフトウェアは、各種アプリからのハードウェア資源の利用要求を、OS層103が解釈可能なコマンドに変換してOS層103に渡す。そして、OS層103のソフトウェアによりコマンドが実行されることで、ハードウェア資源は、アプリの要求に従った動作を行う。
同様に、情報処理端末80は、アプリ層201と、サービス層202と、OS層203とを有する。情報処理端末80が備えるアプリ層201、サービス層202及びOS層203も、階層構造については本体装置90と同様である。ただし、アプリ層201のアプリにより提供される機能や、サービス層202が受け付け可能な動作要求の種類は、本体装置90とは異なる。アプリ層201のアプリは、主として本体装置90が備える機能(コピー機能、スキャナ機能、ファクス機能、プリンタ機能)に関する操作や表示を行うためのユーザーインタフェースの機能を提供するためのソフトウェアである。なお、アプリ層201のアプリは情報処理端末80が備えるハードウェア資源を動作させて所定の機能を提供するためのソフトウェアであってもよい。
なお、本実施形態では、本体装置90のOS層103のソフトウェアと、情報処理端末80のOS層203のソフトウェアが互いに異なる。つまり、本体装置90と情報処理端末80は、別々のオペレーティングシステムで互いに独立して動作する。例えば、本体装置90のOS層103のソフトウェアとしてLinux(登録商標)を用い、情報処理端末80のOS層203のソフトウェアとしてAndroid(登録商標)を用いることが可能である。なお、本体装置90と情報処理端末80のOSは同じものでもよい。
以上のように、本実施形態の複合機100では、本体装置90と情報処理端末80が別々のオペレーティングシステムで動作するため、本体装置90と情報処理端末80との間の通信は、共通の装置内のプロセス間通信ではなく、異なる装置間の通信として行われる。情報処理端末80が受け付けた情報(ユーザからの指示内容)を本体装置90へ伝達する動作(コマンド通信)や、本体装置90が情報処理端末80へイベントを通知する動作などがこれに該当する。情報処理端末80が本体装置90へコマンド通信を行うことにより、本体装置90の機能を使用することができる。また、本体装置90から情報処理端末80に通知する情報の内容には、本体装置90における動作の実行状況、本体装置90側で設定された内容などが挙げられる。
また、情報処理端末80に対する電力供給は、本体装置90から通信路300を経由して行われているので、情報処理端末80の電源制御を、本体装置90の電源制御とは別に(独立して)行うことができる。
<複合機100の機能について>
次に、図6を用いて複合機100の機能構成について説明する。図6は、複合機100の機能構成の一例を示すブロック図である。説明の便宜上、図6では、本実施形態に係る機能を主に例示しているが、複合機100が有する機能はこれらに限られるものではない。
本体装置90は、OS35、コントロールサービス34、SDKプラットフォーム33、及び、SDKアプリ31等を有する。
OS35は上記のOS層103を構築するOSである。本体装置90上の各ソフトウェアは、OS35上においてプロセス又はスレッドとして動作する。
コントロールサービス34は、上記のサービス層102を構築するソフトウェアである。コントロールサービス34は、各種のハードウェアリソース等を制御するための機能を有し、その機能を上位アプリケーション等に利用させるためのインタフェースを提供するソフトウェアモジュール群である。
コントロールサービス34は、例えば、ネットワーク通信に関する機能、スキャナの制御機能、プリンタの制御機能、メモリ(RAM13、ROM12、及びHDD14等)の管理機能等を有する。
SDKプラットフォーム33は、SDKアプリ31を開発するためのAPI(Application Program Interface)を備えると共に、SDKアプリ31の実行環境を提供する。APIの形態は、例えば、関数であってもよいし、オブジェクト指向プログラムのインスタンス及びクラスのメソッド等であってもよい。
なお、SDKプラットフォーム33は、Java(登録商標)VM(Virtual Machine)を含んでいてもよい。この場合、SDKアプリ31は、Java(登録商標)言語によって実装される。
SDKアプリ31はSDKプラットフォーム33上で動作するアプリであり、具体的にはレガシーアプリ32と称することにする。レガシーアプリ32の「レガシー」とは、情報処理端末80上で動作するアプリ41に対する相対的な表現として便宜的に付加されたものあり、レガシーアプリ32の機能や用途等を限定する趣旨の文言ではない。
図6では、本体装置90にSDKアプリ31としてレガシーアプリ32がインストールされているが、本体装置90にインストール可能なプログラムは、SDKアプリ31に限定されない。SDKアプリ31は、本体装置90の出荷後において、本体装置90の機能拡張を図るために追加的にインストールされるアプリ(プラグインと呼ばれる場合がある。)である。
また、SDKプラットフォーム33は、アプリ切替サービス36、本体側通信部37、及び、本体インストーラ38等を有している。アプリ切替サービス36は、レガシーアプリ32を起動させる。また、アプリ切替サービス36は、SDKアプリ31からの表示部品の表示状態の変更要求を受け取りコントロールサービス34に伝達する。すなわち、アプリ切替サービス36は、搭載されていない操作パネルへの表示制御の要求に応じた表示状態の変更を、情報処理端末80に反映させるための処理を実行する。例えば、アプリ切替サービス36は、SDKアプリ31からの表示部品の表示状態の変更要求を、本体側通信部37を介して情報処理端末80に伝達する。この結果、SDKアプリ31による表示制御を、情報処理端末80におけるアプリ41による表示制御と連携又は同期させることができる。
なお、表示部品とは、画面の構成要素となる各種の部品である。表示部品は、例えば、本体装置90に処理(ジョブ)を実行させるために表示される。表示部品の一例として、ボタン、ソフトウェアキー、ソフトキーボード、ウィンドウ、文字列を表示させるラベル等が挙げられる。
本体側通信部37は、情報処理端末80との通信を制御する。本体側通信部37は、例えば、HTTP(HyperText Transfer Protocol)によって情報処理端末80と通信する。但し、本体装置90と情報処理端末80との間において利用される通信プロトコルは、HTTPに限定されなくてもよい。
本体インストーラ38は、本体装置90にレガシーアプリ32を含む各種のアプリをインストールする。本体インストーラ38がインストールしたレガシーアプリ32はアプリ切替サービス36に登録され、情報処理端末80に通知される。
以上、説明した本体装置90の各部の機能は、CPU11が、HDD14からRAM13に展開されたプログラム90pを実行することにより実現される。しかし、これに限らず、例えば上記の各部の機能のうちの少なくとも一部が専用のハードウェア回路(例えば半導体集積回路等)で実現されてもよい。
一方、情報処理端末80は、アプリ層201にアプリ41を有している。このアプリ41の1つが文書読取アプリ41a、文書編集アプリ41b及び文字認識アプリ41cである。文書読取アプリ41aは本体装置90の機能を使って原稿を光学的に読み取るためのアプリであり、文書編集アプリ41bは読み取られた画像に各種の画像処理を行うアプリであり、文字認識アプリ41cは画像データから文字を認識してテキストデータに変換するアプリである。アプリ41としてさらに別のアプリを有してよい。
文書編集アプリ41b及び文字認識アプリ41cの一方又は両方は、文書読取アプリ41aと一体のアプリでもよい。また、文書編集アプリ41b及び文字認識アプリ41cの一方又は両方は、SDKアプリ31として本体装置90にインストールされていてもよい。また、文書読取アプリ41a、文書編集アプリ41b及び文字認識アプリ41cの3つのアプリケーションが持つ機能は1つのアプリケーションとして提供されてよい。
なお、本実施形態では文字認識アプリ41cが情報処理端末80側にインストールされているため、文字認識精度技術が向上した場合等に、本体装置90にインストールされている場合と比較して複合機100がアプリケーションを更新しやすいという利点がある。また、本実施形態のようにパスポート200のMRZ領域70の認識精度の向上に特化した文字認識アプリ41c、又は、文書読取アプリ41aとの一体性を高めた文字認識アプリ41cを用いることも容易になるという利点がある。
また、情報処理端末80は、サービス層202にキー/ボタン制御部43、端末側通信部44、画面表示フレームワーク45、端末インストーラ46、及び、レガシーアプリマネージャ47を有する。情報処理端末80の各機能の配置は説明の便宜上、模式的に示すもので、各機能の配置は図示するものに限定されない。また、図6では各機能はサービス層に属しているが、OS層203やアプリ層201に属することを否定するものではなく、適宜、適切な層に配置されうる。
キー/ボタン制御部43は、ホームキー29がハードウェアキーで実装されている場合には、ホームキー29の押下を検出する。また、ホームキー29がソフトウェアキーで表示されている場合には、ホームキー29を表示部品の1つとしてディスプレイ27に表示すると共に、ホームキー29の押下を検出する。キー/ボタン制御部43はこの他、情報処理端末80に対する操作を受け付ける。
端末側通信部44は、本体装置90の本体側通信部37と通信する。これにより、情報処理端末80は、レガシーアプリ32の起動要求、押下されたハードウェアキーやソフトウェアキーの情報等を本体装置90に送信できる。
画面表示フレームワーク45は、ディスプレイ27に画面を表示することを受け持つフレームワークである。画面表示フレームワーク45は、利用可能アイコンの一覧、アプリ41が作成する画面などをディスプレイ27に表示する。なお、フレームワークとは、特定の処理において複数の標準的なクラスがまとめられたクラス群である。フレームワークを利用することで開発時間が短縮されうる。したがって、実態はプログラムに過ぎず、フレームワークを利用せずに画面表示してもよい。
端末インストーラ46は、情報処理端末80への新しいアプリ41のインストール/アンインストールを管理する。例えば文書読取アプリ41aが情報処理端末80へインストールされると、キー/ボタン制御部43や画面表示フレームワーク45などに通知し、文書読取アプリ41aが情報処理端末80で動作できるようにする。
レガシーアプリマネージャ47は、本体装置90にインストールされているレガシーアプリ32の情報を管理し、また、本体装置90からの通知によりレガシーアプリ32の状態を画面表示フレームワーク45に通知したりする制御を行う。レガシーアプリ32の情報として、例えばレガシーアプリ32の名称、アイコン、バージョン、及び、インストールされた日時等を有している。
なお、OS42はサービス層202やアプリ41が動作するための実行環境を提供する。OS42はアプリ41の起動や終了、メモリ管理、アプリ間の通信などを行う。
また、本体装置90又は情報処理端末80は、店員等を認証する機能を有している。店員等はログインしなければ複合機100を使用できない。このような認証は、複合機100の管理者などがONにしたりOFFにしたりすることができる。認証により、複合機100は店員等の属性(氏名など)を取得できる。
図7は、文字認識に関する機能を説明する複合機100の機能ブロック図の一例である。なお、図7では通信に関する機能として本体装置90の本体側通信部37と情報処理装置の端末側通信部44が省略されているが、通信にはこれらの機能が使用されている。
まず、本体装置90は上記のSDKプラットフォーム33に加え画像読取制御部61と印刷制御部62を有している。画像読取制御部61は、図4のCPU11からの命令及びエンジン部17のスキャナ等により実現され、コンタクトガラス上の原稿を光学的に読み取り画像データを生成する。画像読取制御部61は図6の例えばコントロールサービスに属する機能であるが本体装置90が有していればよい。
印刷制御部62は、図4のCPU11からの命令及びエンジン部17のプロッタ等により実現され、画像データを用紙などのシート材に印刷する。印刷制御部62は図6の例えばコントロールサービスに属する機能であるが本体装置90が有していればよい。
また、図7に示すように、文書編集アプリ41bは前処理部51を有する。前処理部51は、図4のCPU21からの命令等により実現され、画像読取制御部61が読み取ったパスポート200の画像データに対し文字認識処理のための前処理を行う。前処理の具体的な内容は、例えば、以下のようなものである。キャリッジの往路でMRZ領域が読み取られるため読み取られた画像データの文字は天地が逆になる。このため前処理部51は読み取った画像データを180度回転する。必要であれば傾き補正を行う。次に、二値化処理を行い、ノイズ除去やエッジ先鋭化などを行う。次に、文字位置を判別して、MRZ領域の2行の文字列の範囲を取得する。詳細は図10,11で説明される。
文字認識アプリ41cは文字認識部58を有する。文字認識部58は、図4のCPU21からの命令等により実現され、前処理部51が前処理を行ったパスポート200の画像データに対し文字認識処理を行う。
文書読取アプリ41aは記憶部55を有し、記憶部55には書類情報DB56(データベース)及び読取場所情報57が記憶されている。記憶部55は図4のフラッシュメモリ24、RAM23及びROM22の少なくとも1つ以上により実現される。書類情報DB56(データベース)には輸出免税物品購入記録票及び購入者誓約書のテンプレート(ひな形)が記憶されている。輸出免税物品購入記録票及び購入者誓約書は1つ以上の入力項目を有する電子文書である。
読取場所情報57には、MRZ領域の位置が保持されている。例えば、主走査方向に何〔mm〕、副走査方向に何〔mm〕という情報が含まれている。したがって、読取場所情報57にはMRZ領域のサイズも含まれる。具体的には、主走査方向に125〔mm〕、副走査方向に20〔mm〕である。読取場所情報57は、情報処理端末80に文書読取アプリ41aがインストールされる前に文書読取アプリ41aに予め設定されていてもよいし、情報処理端末80に文書読取アプリ41aがインストールされた後に店員等などによって入力されてもよい。あるいは、情報処理端末80がサーバと通信して読取場所情報57を取得してもよい。
文書読取アプリ41aが読取場所情報57を有するので、文書読取アプリ41aの提供者は文書読取アプリ41aの読取場所情報57を変更するだけで後からMRZ領域を自由に変更できる。また、バージョンアップされた文書読取アプリ41aを複合機100がインストールすることでもMRZ領域を自由に変更できる。また、店員等が読取場所情報57を入力することが可能でもよく、この場合、店舗側がMRZ領域を自由に変更できる。
文書読取アプリ41aはアプリ制御部52、判断部53及び書類生成部54を有する。アプリ制御部52は図4のCPU21からの命令等により実現され、免税店の書類作成支援の全体的な制御を行う。判断部53は、図4のCPU21からの命令等により実現され、購入金額が100万円以上か否かを判断する。この判断に応じた処理については後述する。
書類生成部54はアプリ制御部52は図4のCPU21からの命令等により実現され、記憶部情報DBに記憶されている輸出免税物品購入記録票及び購入者誓約書のテンプレート(ひな形)に文字認識部58による文字の認識結果を設定することで輸出免税物品購入記録票及び購入者誓約書を作成する。
以上、説明した情報処理端末80の各部の機能は、CPU21が、フラッシュメモリ24からRAM23に展開されたプログラム80pを実行することにより実現される。
<MRZ領域について>
図8(a)は日本が発行するパスポート200の書式を模式的に説明する図の一例である。パスポート200の書式は国により異なる。しかしながら、MRZ領域70の位置とMRZ領域70に記載される内容は国際規格にて定義されている。従来のスキャナ装置は、図8(a)のパスポート200の全面601を読み取っていた。これに対し、本実施形態の複合機100は読取場所情報57により指定される主にMRZ領域70を読み取る。
図8(b)は、パスポート200のうち複合機100が読み取るMRZ領域70を説明する図の一例である。複合機100は、MRZ領域70のみ、少なくともMRZ領域70を含む領域、MRZ領域70よりやや大きい領域、又は、少なくともパスポート200の全面よりも小さい領域を読み取る。このため、読み取りに要する時間、文字認識処理に要する時間、書類作成のために必要な文字の抽出に要する時間、情報処理端末80と本体装置90の間の送受信に要する時間も短縮できる。
<動作手順>
次に、図9を用いて複合機100の全体的な動作について説明する。図9は、複合機100がパスポート200のMRZ領域70を読み取り輸出免税物品購入記録票及び購入者誓約書を印刷するまでのシーケンス図の一例である。
S1:店員等は文書読取アプリ41aを起動させ、パスポート200をコンタクトガラスに設置し、文書読取アプリ41aに対し読取操作を行う。情報処理端末80のキー/ボタン制御部43はこの読取操作を受け付ける。なお、画面例を図12(a)(b)に示す。
S2:文書読取アプリ41aのアプリ制御部52は読取操作に対し読取コマンドと読取場所情報57を本体装置90に送信する。読取コマンドと読取場所情報57は同時に送信されてもよいし、一方が他方の後に送信されてもよい。
S3:SDKプラットフォーム33は読取コマンドを受信して、コントロールサービス34が解釈できる形式の記述に変換する。例えば、HTTPで送信された読取コマンドを本体装置90内で使用されている他の言語(例えばC言語等)に変換する。コントロールサービス34は読取コマンドに基づいて読取ジョブを生成する。SDKプラットフォーム33は読取ジョブと読取場所情報57を画像読取制御部61に送信する。
このようにAPIとして機能するSDKプラットフォーム33があることで、情報処理端末80に追加して後からインストールされたアプリがある場合でも、アプリはSDKプラットフォーム33を介してジョブを要求できる。仮にSDKプラットフォーム33がない場合、本体装置90は新しいアプリからのジョブを受け付けるためのインタフェースを装備しなければならず、本体装置90の開発にコストが必要になってしまう。
S4:画像読取制御部61は読取ジョブと読取場所情報57に基づいて読取を行う。すなわち、読取場所情報57で指定された主走査方向と副走査方向のパスポート200を読み取ることで少なくともMRZ領域70を含む画像データを生成する。
S5:画像読取制御部61はMRZ領域70の画像データをSDKプラットフォーム33に送信する。
S6:SDKプラットフォーム33は画像データを例えばHTTPで文書読取アプリ41aに送信する。
S7:MRZ領域70の画像データを取得できたので、文書読取アプリ41aのアプリ制御部52は前処理部51に対し前処理要求と画像データを送信する。
S8:前処理部51は前処理要求と画像データを受信して、画像データに対し上記の前処理を行う。
S9:前処理部51は前処理を行った画像データを文書読取アプリ41aのアプリ制御部52に送信する。
S10:文書読取アプリ41aのアプリ制御部52は前処理が行われた画像データを受信し、文字認識部58に対し文字認識要求と前処理された画像データを送信する。
S11:文字認識部58は文字認識要求と画像データを受信して、画像データに文字認識を行う。
S12:文字認識部58は、文字認識により得られたMRZ領域70のテキストデータを文書読取アプリ41aのアプリ制御部52に送信する。
S13:文書読取アプリ41aのアプリ制御部52はテキストデータを受信し、書類生成部54がテキストデータと書類情報DB56を使用して輸出免税物品購入記録票及び購入者誓約書を作成する。MRZ領域70の文字の位置と内容は表1のように決まっている。書類生成部54はテキストデータから予め決まっている位置の文字を取り出し入力項目の値として使用する。
S14:店員等は輸出免税物品購入記録票及び購入者誓約書に対し、編集を行ったり必要事項を入力したりする。これは、文字認識の結果を確認したり、MRZ領域70には含まれないが輸出免税物品購入記録票及び購入者誓約書の作成に必要な入力項目があるためである。なお、画面例を図13、14に示す。
S15:情報処理端末80のキー/ボタン制御部43は編集や入力を受け付ける。
S16:店員等は輸出免税物品購入記録票及び購入者誓約書を確認して不備がなければ印刷操作を行う。情報処理端末80のキー/ボタン制御部43は印刷操作を受け付ける。
ここで、一般品の購入金額が100万円以上の場合、ステップS17〜S21が行われるが、この処理については後述する。
S22:文書読取アプリ41aのアプリ制御部52は印刷操作に対し印刷コマンド(印刷指示)と書類を本体装置90に送信する。
S23:SDKプラットフォーム33は印刷コマンドを受信して、読取コマンドの場合と同様にコントロールサービス34が印刷コマンドに基づいて印刷ジョブを生成する。SDKプラットフォーム33は印刷ジョブと書類を印刷制御部62に送信する。
S24:印刷制御部62は印刷ジョブと書類に基づいて印刷を行う。したがって、複合機100は輸出免税物品購入記録票及び購入者誓約書を用紙などに印刷できる。
S25、S26:印刷制御部62はSDKプラットフォーム33を介して印刷結果を情報処理端末80に送信する。
ここで、一般品の購入金額が100万円以上の場合、ステップS27〜S31が行われるが、この処理については後述する。
Figure 2018077890
<前処理について>
図10、11は、前処理の方法を説明する図の一例である。すでに二値化までの前処理は終了しているものとする。
(1)二値化されているため、図10(a)に示すように黒画素に文字部分が白画素の画像データが得られる。文字認識部58は輪郭を検出する。図10(b)に示すように、文字と背景の境目に、複数個の点データ611を検出する。
(2)次に、図10(c)に示すように、検出された輪郭から四角の枠(外接矩形)612を生成する。各点のタテヨコの最大最小値を取得した結果、四角の枠612を取得できる。
(3)(1)(2)の処理をMRZ領域70の88文字すべてに行い、88個の四角の枠を抽出する(図10(d)。
(4)次に、図11(a)に示すように1行目613を抽出する。なお、左上コーナーを原点とする図示するX,Y座標が使用される。左端についてはX座標が小さい2つの文字のうち、Y座標が小さい方を取得し、右端についてはX座標が大きい2つの文字のうち、Y座標が小さい方を取得する。これを1行目の全ての四角に行う。
(5)図11(b)に示すように2行目614を抽出する。左端についてはX座標が小さい2つの文字のうち、Y座標が大きい方を取得し、右端についてはX座標が大きい2つの文字のうち、Y座標が大きい方を取得する。これを2行目の全ての四角に行う。
(6)1行目と2行目を結合する。これにより、文字認識部58が文字認識を行うことができる。文字認識については公知の技術を使用してよい。
<画面例>
図12(a)は文書読取アプリ41aが起動され複合機100のディスプレイ27に表示される読取画面620の一例である。なお、読取画面620は起動直後に表示される他、何らかの操作により表示されてもよい。読取画面620は文書読取アプリ41aが作成し、画面表示フレームワーク45が表示する。読取画面620は、「帳票の作成を開始します。パスポート200の身分事項ページをガラス面の左上にセットし。スタートボタン623を押してください。」というメッセージ621、視覚的に設置態様を案内するガイド画像622、及びスタートボタン623等を有する。店員等はメッセージにしたがって操作できる。また、ガイド画像622にはMRZ領域70が強調されており、パスポート200をどのように向けてコンタクトガラスに設置するかが記載されている。したがって、店員等はパスポート200の向きを誤るおそれが少ない。
ガイド画像622にはMRZ領域70が明記されており、店員等がパスポートを設置する向きを間違えないように配慮された設置態様が示されている。また、ガイド画像622はMRZ領域70の位置が考慮され、キャリッジの移動距離が最短となるようなパスポート200の置き方が表示されている。
図12(b)は、パスポート200の読取中に複合機100のディスプレイ27に表示される読取中画面630の一例である。すなわち、図12(a)でスタートボタン623が押下されると、図12(b)の読取中画面630が表示される。店員等はMRZ領域70が読み取られ、前処理や文字認識が行われていることを確認できる。
図13(a)〜(c)は帳票情報編集画面640の一例である。3つに分けて図示したのは、複合機100のディスプレイ27に一度に全ての入力項目を表示できないためである。実際は、帳票情報編集画面640が切り替わるのでなく店員等がスクロールさせて各項目を表示させる。また、ディスプレイ27が十分なサイズであればスクロールが不要になる。また、帳票情報編集画面640を2つ以上に区切って、店員等が画面を切り替えながら全ての帳票情報編集画面640を表示してもよい。また、1つの入力項目ごとに帳票情報編集画面640が切り替わってもよい。
図13(a)〜(c)の帳票情報編集画面640は、文書読取アプリ41aが作成し、画面表示フレームワーク45が表示する。帳票情報編集画面640は、主に、各項目欄641、戻るボタン642、OKボタン643、及び、メッセージ欄644を有する。
各項目欄641のうち、旅券番号(Passport No.)、国籍(Nationality)、名前(Name)、生年月日(Date of birth)、はMRZ領域70から取得される。これに対し、資格情報(Credentials)、上陸年月日(Date of landing)、購入年月日(Date of Purchase)、一般品合計額(Total amount (General))、消耗品合計額(Total amount(Supplies))は店員等が入力する必要がある。
戻るボタン642は、図12(a)の読取画面620に戻るためのボタンである。例えば、パスポート200の読み取りを再度、行いたい場合に押下される。OKボタン643は輸出免税物品購入記録票及び購入者誓約書の印刷を店員等が行うためのボタンである。
メッセージ欄644には文字認識結果と、次の操作を促すメッセージが表示される。文字認識結果としては、成功又はエラーあり等がある。成功の場合は、「パスポートを取りだし、各項目の編集・入力を行ってください。」等のメッセージが表示される。エラーありの場合は「文字認識結果に誤りがある可能性があります。該当する項目は項目欄の右側にアイコンを表示し、項目欄を空白にしています。アイコンがある項目は印刷後、手書きで正しい内容を記入してください。アイコンがない項目の編集・入力を行ってください。」などのメッセージが表示される。成功又はエラーあり、のいずれであるかは表2などで説明するようにして判断される。
店員等が各項目欄641の項目を押下したり(タッチする)すると、入力項目の編集や入力のための画面が表示される。ここでは、一例として一般品合計額の入力画面650を示す。
図14は一般品合計額の入力画面の一例である。一般品合計額の入力画面650はテンキー652、キャンセルボタン653、OKボタン654、及び、合計額表示欄651等を有する。テンキー652は店員等が一般品合計額を入力するための数字キー等である。キャンセルボタン653は入力を中止するためのボタンであり、OKボタン654は入力を確定し図13の帳票情報編集画面640に反映させるための画面である。合計額表示欄651には入力結果が表示される。このように、項目に適切な画面が表示されるため、店員等が誤入力する可能性を低減できる。
<エラーの検出について>
Figure 2018077890
表2はエラーの検出条件を説明する表の一例である。エラー条件1はテキストデータそのものに対する判断である。例えば、名前であれば「A-Z、<」以外の場合にエラーであると判断される。エラー条件2、3はチェックディジットを使用した判断である。チェックディジットとは、例えば計算範囲で指定される範囲の数値に一定の規則に従った係数を乗じたものの和を求め、それを定められた係数で割った余りと比較される数値である。計算範囲の数値の一部が間違っているとチェックディジットが大きく変動するため、誤りを検出することができる。
エラー条件2はチェックディジットそのものが数値でない(読み取りが正しくない場合である)又は合致する国籍コードがない場合にエラーを検出する。エラー条件3は上記の演算結果とチェックディジット(数値)とが一致しない場合にエラーを検出する。したがって、エラー条件1〜3に適合すると文字認識に何らかの誤りがあることになる。
図15はエラー条件1が検出された際の帳票情報編集画面640の一例を示す。図15は生年月日に誤りがある場合の帳票情報編集画面640を示す。生年月日の一部に「A-Z、<」以外の文字が検出されたため、アプリ制御部52は生年月日の項目にエラーがあることを示すアイコン655を表示する。また、「A-Z、<」以外の文字が分かるのでこの文字656を強調する。図15では反転されている。したがって、定員等は読み取りが誤っている文字を確認しやすい。
なお、エラー条件1の他、文字認識の確度に基づいて図15のような強調表示を行ってもよい。文字認識部58は認識した文字の1つ1つについてどのくらいの確度かを判断している。また、閾値以下の確度の文字をアプリ制御部52に通知する。したがって、アプリ制御部52は閾値以下の確度の文字が含まれる入力項目にアイコン655を表示し、この文字を強調して表示することができる。
また、文字の認識だけでなくパスポート200の向きによってエラーを検知してもよい。図12の読取画面620で示したようにパスポート200の読み取り時の向きは決まっている。店員等が向きを誤ってパスポート200を設置した場合、アプリ制御部52はエラーを読取画面620に表示する。
図16はパスポート200の向きの検出を説明する図の一例である。複合機100は原稿のサイズを検出するため、A4、A5、B5等の用紙を検出するための用紙センサを有している。パスポート200のサイズは国際規格などで強制的に規定されていないが一定サイズが推奨されている。このため主要国のパスポート200のサイズはほぼ一定である(日本ではB7)。このため、アプリ制御部52はパスポート200の向きが正しいか否かを用紙センサの信号により判断できる。図16(a)では用紙センサ81,82が主走査方向と副走査方向でパスポート200を検出しているため、アプリ制御部52は100は向きが正しいと判断できる。これに対し、図16(b)では主走査方向の用紙センサ82はパスポート200を検出しており、副走査方向の用紙センサ81はパスポート200を検出しておらず、向きが正しくないと判断できる。
この場合、アプリ制御部52は読取画面620に図16(c)のようなメッセージ624を表示するので、店員等はパスポート200の向きを確認できる。メッセージ624と共に又はメッセージ624ではなく音声や光などで報知してもよい。また、アプリ制御部52はスタートボタン623の押下を受け付けないなどの制御を行ってもよい。向きが正しくないまま画像が読み取られてしまうことを抑制できる。また、ディスプレイ27に表示された設置態様でパスポート200が設置された場合に、アプリ制御部52はパスポート200を読み取るように画像読取制御部に指示することができる。アプリ制御部52がパスポート200の向きが正しくないと判断した場合、キー/ボタン制御部43がスタートボタン623の押下を検出して文書読取アプリ41aに通知されても文書読取アプリ41aは読取コマンドを本体装置に送信しない。あるいは、キー/ボタン制御部43がスタートボタン623の押下を検出しないようにアプリ制御部52がキー/ボタン制御部43に通知しておく。
<免税物品購入記録票及び購入者誓約書の印刷例>
図17は、印刷される免税物品購入記録票及び購入者誓約書の一例を示す。図17(a)は免税物品購入記録票を、図17(b)は購入者誓約書をそれぞれ示す。免税物品購入記録票及び購入者誓約書は必要事項が記載されていればよく形式に制約はない。したがって、図17は一例に過ぎない。MRZ領域70から読み取られた情報と店員等が入力した情報が設定されることで、複合機100は免税物品購入記録票及び購入者誓約書を印刷することができる。
<一般品合計額が100万円を超える場合>
訪日外国人向け消費税免税制度では一般品合計額が100万円を超える場合、旅券等の写しを経営する事業者の納税地又は販売場の所在地に保存することが義務づけられている。このため、一般品合計額が100万円を超える場合、複合機100はパスポート200の全面を読み取り画像データを生成する必要がある。そこで、店員等が印刷操作を行うと判断部53は一般品合計額が100万円以上か否かを判断し、アプリ制御部52は判断結果に応じて処理を切り替える。なお、100万円とは現状の規則が定める金額に過ぎず、100万円未満でも100万円超でもよい。また、国によって異なりうる金額である。
図18は、一般品合計額が100万円以上か否かに応じて複合機が処理を切り替えるフローチャート図の一例である。図18の処理は店員等が印刷操作(図13のOKボタン643を押下)を行うとスタートする。
判断部53は、店員等が入力した一般品合計額が100万円以上(閾値以上)か否かを判断する(S10)。
ステップS10の判断がYesの場合、アプリ制御部52はパスポート200の全面を読み取ると判断する(S20)。この場合、図9のステップS17〜S21が実行される。
ステップS10の判断がNoの場合、アプリ制御部52は書類を印刷すると判断する(S30)。この場合は図9にて説明したようにステップS22〜S26が実行される。
このようにアプリ制御部52は一般品合計額を閾値と比較して処理を自動的に切り替えるので、店員等が判断したり、店員等がパスポート200の全面を読み取るための作業を行う必要性を低減できる。
図9のステップS17〜S21について説明する。
S17:文書読取アプリ41aのアプリ制御部52は読取コマンドと原稿サイズの自動検出を本体装置90に送信する。読取場所情報57は送信されない。原稿サイズの自動検出は、用紙センサ81,82により原稿(本実施例ではパスポート)のサイズを検出して画像読取制御部61が読み取る範囲を決定することを意味する。あるいは、A5など見開いたパスポート200のサイズよりも大きいサイズが指定されてもよいし、見開いたパスポート200のサイズが指定されてもよい。
S18:SDKプラットフォーム33は読取コマンドを受信して、コントロールサービス34が解釈できる形式の記述に変換する。SDKプラットフォーム33は読取ジョブと原稿サイズの自動検出を画像読取制御部61に送信する。
S19:画像読取制御部61は用紙センサによりパスポート200のサイズを検出して読み取り範囲を決定し、読取ジョブに基づいて読取を行う。したがって、パスポート200の全面を読み取り画像データを生成する。
S20:画像読取制御部61はパスポート200の全面の画像データをSDKプラットフォーム33に送信する。
S21:SDKプラットフォーム33は画像データを例えばHTTPで文書読取アプリ41aに送信する。この後、文書読取アプリ41aはステップS22〜S26及びS27〜S31を実行する。ステップS22〜S26についてはすでに説明した。
S27:文書読取アプリ41aのアプリ制御部52は免税物品購入記録票及び購入者誓約書の印刷が終わると、印刷コマンド(印刷指示)とパスポート200の全面の画像データを本体装置90に送信する。
S28:SDKプラットフォーム33は印刷コマンドを受信して、コントロールサービスが印刷コマンドに基づいて印刷ジョブを生成する。SDKプラットフォーム33は印刷ジョブと書類を印刷制御部62に送信する。
S29:印刷制御部62は印刷ジョブとパスポート200の全面の画像データに基づいて印刷を行う。したがって、複合機100はパスポート200の写しを用紙などに印刷できる。
S30、S31:印刷制御部62はSDKプラットフォーム33を介して印刷結果を情報処理端末80に送信する。したがって、一般品合計額が100万円以上の場合、複合機100は免税物品購入記録票及び購入者誓約書、並びにパスポート200の写しを印刷できる。
なお、ステップS22〜S26及びS27〜S31のように印刷ジョブを2つに分けるのではなく、1つの印刷ジョブで免税物品購入記録票、購入者誓約書及びパスポート200を印刷してもよい。また、ステップS17〜S21とS27〜S31は複写処理なので、1つの複写ジョブとしてステップS17〜S21に続いてS27〜S31が実行されてもよい。例えば、ステップS15に続いてS22〜S26を行い、次いでステップS17〜S21とS27〜S31を続けて行う。
<処理の手順の変形例>
読取場所情報57は読み取りコマンドよりも前に本体装置90に送信されていてもよい。そこで、以下のような処理が有効になる。
図19は、複合機100がパスポート200のMRZ領域70を読み出し輸出免税物品購入記録票及び購入者誓約書を印刷するまでのシーケンス図の一例である。なお、図19では図9との相違を主に説明する。
S1-1:文書読取アプリ41aのアプリ制御部52は読取場所情報57を送信する。すなわち、アプリ制御部52は読取コマンドよりも前にSDKプラットフォーム33に送信しておく。送信のタイミングは読取コマンドよりも前であればよいが、例えば、文書読取アプリ41aの起動時、文書読取アプリ41aの起動後、本体装置90との通信が可能となったタイミング、本体装置90から要求された場合などである。
S1-2:SDKプラットフォーム33は読取場所情報57をRAM13等に保存しておく。したがって、ステップS2では文書読取アプリ41aは読取コマンドを本体装置90に送信すればよい。本体装置90はRAM13に記憶されている読取場所情報57に基づいて読み取りを行う。
なお、情報処理端末80以外から読取コマンド等が本体装置90に送信された場合、本体装置90が読取場所情報57に基づいて読み取りを行ってしまうおそれがある。そこで、複合機100は以下のように動作することが好適である。
まず、ステップS1-1で、文書読取アプリ41aのアプリ制御部52は読取場所情報57と共にアプリIDを送信しておく。アプリIDは、文書読取アプリ41aであることを示す情報(例えばアプリ名)又は文書読取アプリ41aのシリアル番号などであり、読取場所情報57の出所を本体装置90に知らせるための情報である。また、店員等のIDでもよい。SDKプラットフォーム33は読取場所情報57とアプリIDを対応付けて記憶しておく。
Figure 2018077890
表3はSDKプラットフォーム33が対応付けて記憶する読取場所情報57とアプリIDを模式的に示す。アプリIDごとに読取場所情報57が対応付けられている。
ステップS2のように、読取コマンドを送信する際、文書読取アプリ41aのアプリ制御部52はアプリIDを送信する。読み取り範囲を指定する情報が送信されない場合、本体装置90はアプリIDに対応付けられた読取場所情報57を用いて原稿を読み取る。読み取り範囲を指定する情報が送信された場合、本体装置90は指定を優先して原稿を読み取る。このような処理により、文書読取アプリ41aのアプリ制御部52は読取コマンドの前に読取場所情報57を送信しておくことができる。
なお、表3の情報は不揮発メモリに記憶されていてもよい。この場合、文書読取アプリ41aのアプリ制御部52は1回だけ読取場所情報57とアプリIDを本体装置90に送信しておけばよい。
<読取場所情報の別の例>
MRZ領域70はパスポート200の最下部であるが、本実施形態の文書読取アプリ41aはMRZ領域70が変わっても柔軟に対応できる。
図20は、最下部でない読取場所情報57の一例を示す図である。主走査方向は125〔mm〕で変更がないが、副走査方向は最下部からL1〔mm〕〜L2〔mm〕の範囲である。この場合、「125、L2」の読み取り場所情報が本体装置90に送信され、複合機100は読み取り開始位置からL2までの画像を読み取り、文字認識部58はL1〜L2の領域(図の斜線部)に対して文字認識処理を実行する。
なお、この場合、読み取り開始位置からL1までの画像は読み取り不要なため、読み取り動作を省略することが可能な複合機であれば、読み取り手段の動作開始位置からL1までを高速に移動させ、L1〜L2までの領域の画像を読み取るようにすればよい。また、この場合、読取場所情報は「125、L1、L2」の様に、L1〜L2の間で読み取り処理を実行させるための情報となる。
以上説明したように本実施形態の複合機100は、主にMRZ領域70を読み取るので、対象からの情報読み取りに要する時間を短縮することができる。
<その他の適用例>
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、本実施形態では物品の免税に関して説明したが、サービスの免税に関しても適用できる。また、本実施形態では日本国の免税制度に基づいて説明したが、本実施形態は他国の免税制度に対応させて実施することが可能である。
また、複合機100はMRZ領域70に対し文字認識を行ったが、MRZ領域70がバーコードや二次元バーコードで記載されていても読取場所情報57が指定されることで対応できる。
また、情報処理端末80と本体装置90は無線で通信してよいことは上記の通りであるが、情報処理端末80と本体装置90がサーバを介して通信してもよい。例えば、サーバには情報処理端末80と本体装置90の対応が登録されており、情報処理端末80から本体装置90への通信又は本体装置90から情報処理端末80への通信はサーバを介して行われる。また、情報処理端末80が有するアプリはWebアプリケーションとして外部のサーバ装置上で起動していてもよい。この場合は情報処理端末80が外部のサーバ装置と通信ネットワークを介して通信を行うことで、情報処理端末80が外部のサーバ装置上で起動しているアプリを制御することができる。情報処理端末80によるアプリの制御に基づいてアプリから読み取りコマンドや印刷コマンドを情報処理端末80に対して送信し、情報処理端末80が受信したコマンドを本体装置90へ送信することができる。なお、アプリから受信するコマンドは情報処理端末80を介さずに本体装置90へ直接送信してもよい。
また、図6,7などの構成例は、複合機100の処理の理解を容易にするために、主な機能に応じて分割したものである。処理単位の分割の仕方や名称によって本願発明が制限されることはない。また、複合機100の処理は、処理内容に応じてさらに多くの処理単位に分割することもできる。また、1つの処理単位がさらに多くの処理を含むように分割することもできる。
なお、画像読取制御部61は読取手段の一例であり、書類情報DB56は記憶手段の一例であり、文字認識部58は文字認識処理手段の一例であり、OS42は起動手段の一例であり、アプリ制御部52は指示手段の一例であり、印刷制御部62は印刷手段の一例であり、キー/ボタン制御部43は受付手段の一例である。また、読取場所情報57は読取サイズの一例であり、端末インストーラ46はインストール手段の一例であり、書類生成部54は生成手段の一例である。複合機100が行う上記の処理は画像処理方法の一例である。
33 SDKプラットフォーム
37 本体側通信部
41a 文書読取アプリ
41b 文書編集アプリ
41c 文字認識アプリ
44 端末側通信部
46 端末インストーラ
51 前処理部
52 アプリ制御部
53 判断部
54 書類生成部
55 記憶部
57 読取場所情報
58 文字認識部
61 画像読取制御部
62 印刷制御部
70 MRZ領域
80 情報処理端末
90 本体装置
100 :複合機
特開2007−102265号公報

Claims (14)

  1. 読み取り対象の情報が形成されている読取領域を含む媒体を読み取る画像処理装置であって、
    前記読み取り対象の情報に対応する入力項目を有する電子文書を記憶する記憶手段と、
    前記媒体の少なくとも一部を読み取る読取手段と、
    前記読取手段によって読み取った画像に対して文字認識処理を実行する文字認識処理手段と、
    前記入力項目が入力された電子文書を生成するアプリケーションを起動させる起動手段と、
    前記起動手段によって前記アプリケーションを起動させている際にユーザからの読み取り指示を受け付けた場合、前記媒体のサイズよりも小さいサイズであって少なくとも前記読取領域を含む読取サイズを指定して前記媒体を読み取るように前記読取手段に指示する指示手段と、を有し、
    前記読取手段は前記アプリケーションからの指示に基づいて前記読取サイズで前記媒体を読み取り、前記文字認識処理手段は、前記読取サイズの画像に対して文字認識処理を実行し、
    前記アプリケーションは前記文字認識処理の結果に基づいて取得した情報を前記入力項目へ入力した電子文書を生成することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記アプリケーションは、前記媒体の前記読取領域を読み取るために前記読取手段が移動する移動距離が最短となる前記媒体の設置態様を表示装置に表示させる請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記媒体が前記表示装置に表示された設置態様で設置された場合に、前記アプリケーションは前記読取手段に前記媒体を読み取るように指示する請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記指示手段は、前記媒体が前記設置態様で設置されていないことを検出し、
    前記媒体が前記設置態様で設置されていないことを検出した場合、前記アプリケーションは前記設置態様が適切でない旨を報知する請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 前記指示手段が、前記媒体が前記設置態様で設置されていないことを検出した場合、前記アプリケーションはユーザからの読み取り指示を受け付けない請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 前記文字認識処理手段は、前記文字認識処理の結果に基づいて取得した情報が誤っている可能性があることを検出する機能を有し、
    前記アプリケーションは、前記文字認識処理の結果に基づいて取得した情報が前記入力項目へ入力された電子文書を表示装置に表示する際、誤っている可能性がある前記入力項目を強調する請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  7. 画像をシート材に印刷する印刷手段を有し、
    前記アプリケーションは、ユーザから印刷指示を受け付けた場合、前記電子文書を印刷するように前記印刷手段に要求する請求項1〜6のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  8. 商品又はサービスの代金の支払い時にユーザから購入金額の入力を受け付ける受付手段を有し、
    前記アプリケーションは、ユーザから前記印刷指示を受け付けた場合、前記受付手段が受け付けた前記購入金額が閾値以上でない場合は、前記電子文書を印刷するように前記印刷手段に指示し、
    前記購入金額が閾値以上である場合は、前記媒体のサイズで読み取られるようにサイズを指定して前記媒体を読み取るように前記読取手段に指示してから、前記電子文書と前記サイズで読み取られた画像を印刷するよう前記印刷手段に指示する請求項7に記載の画像処理装置。
  9. 前記アプリケーションは、前記媒体を読み取るように前記読取手段に指示する前に、前記読取領域を含む読取サイズを前記読取手段に指示しておき、
    前記読取手段は、前記アプリケーションと前記読取領域を含む読取サイズを対応付けて記憶しておく請求項1〜8のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  10. アプリケーションのインストールを追加的に行うインストール手段を有し、
    追加された前記アプリケーションが前記読取領域を含む読取サイズを前記読取手段に指示する請求項1〜9のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  11. 前記媒体はパスポートであって、前記読取領域はパスポートに記載された機械読み取り領域であって、前記電子文書は免税に関する書類である請求項1〜10のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  12. 読み取り対象の情報が形成されている読取領域を含む媒体を読み取る読取手段を備えた
    画像処理装置と通信する情報処理端末を、
    前記読み取り対象の情報に対応する入力項目を有し記憶手段に記憶されている電子文書を生成する手段として機能させるプログラムであって、
    ユーザからの読み取り指示を受け付けた場合、前記媒体のサイズよりも小さいサイズであって少なくとも前記読取領域を含む読取サイズを指定して前記媒体を読み取るように前記読取手段に指示する指示手段として機能させ、
    前記読取手段によって読み取った画像に対する文字認識処理の結果に基づいて取得した情報を前記入力項目へ入力した前記電子文書を生成する生成手段として機能させるプログラム。
  13. 読み取り対象の情報が形成されている読取領域を含む媒体を読み取る画像処理装置を、
    前記媒体の少なくとも一部を読み取る読取手段と、
    前記読取手段によって読み取った画像に対して文字認識処理を実行する文字認識処理手段と、
    前記読み取り対象の情報に対応する入力項目を有し前記入力項目が入力された電子文書を生成するアプリケーションを起動させる起動手段と、
    前記起動手段によって前記アプリケーションを起動させている際にユーザからの読み取り指示を受け付けた場合、前記媒体のサイズよりも小さいサイズであって少なくとも前記読取領域を含む読取サイズを指定して前記媒体を読み取るように前記読取手段に指示する指示手段、として機能させ、
    前記読取手段は前記アプリケーションからの指示に基づいて前記読取サイズで前記媒体を読み取り、前記文字認識処理手段は、前記読取サイズの画像に対して文字認識処理を実行し、
    前記アプリケーションは前記文字認識処理の結果に基づいて取得した情報を前記入力項目へ入力した電子文書を生成することを特徴とするプログラム。
  14. 読み取り対象の情報が形成されている読取領域を含む媒体を読み取る画像処理装置が行う画像処理方法であって、
    起動手段が、前記読み取り対象の情報に対応する入力項目が入力された電子文書を生成するアプリケーションを起動させるステップと、
    前記アプリケーションが、前記起動手段によって前記アプリケーションを起動させている際にユーザからの読み取り指示を受け付けた場合、前記媒体のサイズよりも小さいサイズであって少なくとも前記読取領域を含む読取サイズを指定して前記媒体を読み取るように読取手段に指示するステップと、
    前記読取手段が前記アプリケーションからの指示に基づいて前記読取サイズで前記媒体を読み取るステップと、
    文字認識処理手段が、前記読取手段によって読み取った前記読取サイズの画像に対して文字認識処理を実行するステップと、
    前記アプリケーションが、前記文字認識処理の結果に基づいて取得した情報を前記入力項目へ入力した電子文書を生成するステップと、を有することを特徴とする画像処理方法。
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