JP2018076099A - ドライアイス用保冷容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】ドライアイスの昇華を一層低減することができ、ドライアイスの収容作業ならびに取り出し作業を効率的に行うことができる折り畳み可能なドライアイス用保冷容器を提供する。【解決手段】ドライアイス用保冷容器は、各々、方形平板状の断熱材を保護シートで被覆してなる底面部、前蓋としての前面部、2つの側面部、背面部および上蓋としての上面部によって構成され、かつ、底面部に対して前面部、2つの側面部、背面部および上面部が連結された一体構造を備え、水平に位置させた底面部に対して前面部、背面部および両側面部を立ち上げた状態において、結合手段により、前面部と両側面部とが繋ぎ合わせ可能に構成され、被せた上面部と両側面部および前面部とが繋ぎ合わせ可能に構成されており、そして、前面部と両側面部との入り隅部、背面部と両側面部との入り隅部には、各々、通気を遮断するガセットが設けられている。【選択図】図1

Description

本発明は、ドライアイス用保冷容器に関するものであり、詳しくは、ドライアイスを輸送、貯蔵する際に使用される折り畳み可能なドライアイス用保冷容器に関するものである。
ドライアイスは、工場で製造された後、保冷容器に所定数量を収容して流通させているが、ドライアイスの輸送や短期間の貯蔵には、所謂フレキシブルコンテナと称する折り畳み可能なドライアイス用保冷容器(以下、適宜「保冷容器」と略記する。)が使用されている。
上記の保冷容器は、組立状態において外形が六面体を構成する容器であり、各々、方形平板状の断熱材を保護シートで被覆してなる底面部(底板)、前面部、左右の側面部、背面部(4つの側板)及び上面部(蓋板)によって構成されている。斯かる保冷容器は、例えば、容器本体に蓋を被せる蓋身式構造に構成されており、底面部の平行な2つの辺に対してそれぞれ前面部および背面部がシート状連結部によって連結され、底面部の他の平行な2つの辺に対してそれぞれ2つの側面部がシート状連結部によって連結されている。
上記の保冷容器を組み立てる場合は、水平に位置させた底面部に対して、前面部、背面部および両側面部を鉛直に立ち上げ、隣接する前面部および背面部の縁部分と両側面部の縁部分との合わせ部をベルトや面ファスナー等の結合手段によって繋ぎ合わせることにより、上部が開口した箱状の容器本体を組み立てることができる。ドライアイスを収容する際は、前面部を倒した状態で上面側および前面側を解放して作業を行う。そして、ドライアイスを輸送する場合は、上面部を上記の容器本体に被せて容器本体を閉じ、前面部、背面部および両側面部との合わせ部を結合手段によって繋ぎ合わせる。一方、保冷容器を折り畳む場合は、上面部を外し、前面部、背面部および両側面部を内側に倒すことにより、底面部の上に積み重ねた状態に折り畳むことができる。
また、上記のような保冷容器においては、容器本体を展開した状態において背面部の底面部と反対側の一辺部分に対して上面部がシート状連結部によって連結された構造とすることにより、容器本体と一体化することもできる。更に、保冷容器においては、断熱材の性能を向上させる技術が種々提案されており、また、ドライアイスの昇華を一層低減するため、シートで構成された柔軟な内袋を容器本体に配置し、斯かる内袋にドライアイスを収容することにより、昇華ガスの漏れを低減する技術も提案されている(特許文献1,2)。
特開2010−143617号公報 特開2005−255240号公報
ところで、保冷容器に収められたドライアイスの昇華量は、外気温度のみならず、容器内部からの昇華ガスの漏洩量によっても変動するため、容器内部の気密性を高め、容器内部の圧力を僅かながら高い状態に維持するのが好ましいが、折り畳みを前提とした保冷容器は、そもそも、底面部、前面部、両側面部、背面部、上面部を組み合わせる構造であり、これらの部位の繋ぎ合わせ部が気密性を有していない。その点、内袋を配置する構造の保冷容器は、確かにガスの漏洩を低減でき、ドライアイスの昇華抑制効果が得られる。しかしながら、ドライアイスは、低温物で且つ重量物であり、ドライアイスの収容作業ならびに取り出し作業において、内袋を使用した場合は、剛性のない内袋が邪魔になるため、作業性が極めて悪いと言う問題が生じる。しかも、容器本体を組み立てる都度、内袋を配置しなければならず、作業効率が悪く、実用性に欠ける。
本発明は、上記の実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ドライアイスを輸送、貯蔵する際に使用される折り畳み可能なドライアイス用保冷容器であって、ドライアイスの昇華を一層低減することができ、しかも、ドライアイスの収容作業ならびに取り出し作業を効率的に行うことができるドライアイス用保冷容器を提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明者等は、折り畳み可能な一体構造の用保冷容器において昇華ガスの漏れについて種々検討した結果、昇華ガスの漏洩は、蓋に相当する上面部の周囲よりも、むしろ、底面部に近い部位、具体的には、前蓋として使用する前面部および背面部の各側縁の下方の部位が著しく、これらの部位からのガスの漏洩を抑制するならば、収容されたドライアイスの昇華量を大幅に低減し得ることを見出した。そこで、本発明においては、背面部と両側面部との入り隅部、前面部と両側面部との入り隅部に各々ガセットを設け、組み立てた際に相互に隣接する四周囲の繋ぎ合わせ部、すなわち、前面部と両側面部との境界、ならびに、背面部と両側面部との境界を前記のガセットで封止することにより、繋ぎ合わせ部からの通気を遮断するようにした。
すなわち、本発明の要旨は、組立状態において外形が六面体を構成する折り畳み可能なドライアイス用保冷容器であって、各々、方形平板状の断熱材を保護シートで被覆してなる底面部、前面部、2つの側面部、背面部および上面部によって構成され、かつ、底面部に対して前面部、2つの側面部、背面部および上面部が連結された一体構造を備え、水平に位置させた底面部に対して前面部、背面部および両側面部を立ち上げた状態において、結合手段により、前面部と両側面部とが繋ぎ合わせ可能に構成され、被せた上面部と両側面部および前面部とが繋ぎ合わせ可能に構成されており、そして、前面部と両側面部との入り隅部、背面部と両側面部との入り隅部には、各々、通気を遮断するガセットが設けられていることを特徴とするドライアイス用保冷容器に存する。
本発明に係るドライアイス用保冷容器によれば、特定の部位に設けられたガセットにより、組み立てた際に相互に隣接する前面部と両側面部との繋ぎ合わせ部および背面部と両側面部との繋ぎ合わせ部からの通気を遮断し、昇華ガスの漏洩を低減できるため、収容されたドライアイスの昇華を一層低減することができ、しかも、底面部、前面部、2つの側面部、背面部および上面部が一体化された構造を備えているため、組み立て、折り畳みが容易であり、ドライアイスの収容作業ならびに取り出し作業を効率的に行うことができる。
本発明に係るドライアイス用保冷容器の外観を示す斜視図である。 図1の保冷容器の折り畳んだ状態を示す斜視図である。 図1の保冷容器の組み立て前の構成を示した展開平面図である。 図1の保冷容器の組立方法を前面側から示した斜視図である。 保冷容器の組立方法を示す斜視図であり、図4に次ぐ操作を示す図である。 保冷容器の組立方法を示す斜視図であり、図5に次ぐ操作を示す図である。 保冷容器の組立方法を示す斜視図であり、図6に次ぐ操作を示す図である。 本発明のドライアイス用保冷容器によるドライアイス昇華試験の結果を示すグラフである。
本発明に係るドライアイス用保冷容器の一実施形態を図面に基づいて説明する。本発明の保冷容器は、ドライアイスを輸送または貯蔵する際に使用される折り畳み可能な容器であり、図1に示すように、組立状態において外形が六面体に構成されている。図2は折り畳んだ状態を示している。なお、本発明において、ドライアイスとしては、製造工場において一辺が10〜25cm、質量が10〜25kg程度の直方体や立方体のブロック状に成型されたドライアイス、または、これを更に板状もしくは積み木状の小片に切断加工したドライアイス、あるいは、直径が6mm程度、長さが5〜50mm程度のペレット状に成型されたドライアイスが挙げられる。
図1、図3に示すように、本発明の保冷容器は、底面部1、前蓋としての前面部2、2つの側面部3,3、背面部4及び上蓋としての上面部5によって構成される。保冷容器の外形寸法は、幅(図1における前面部2の横方向の長さ)が1100〜1300mm、奥行(図1における側面部3の横方向の長さ)が850〜1000mm、高さが850〜1200mm程度に設計される。また、底面部1、前面部2、側面部3、背面部4及び上面部5の厚さは、60〜80mm程度に設計される。そして、これら底面部1、前面部2、側面部3、背面部4及び上面部5は、各々、方形平板状の断熱材を保護シートで被覆して構成される。
上記の各部位を構成する断熱材としては、通常、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリウレタン等の樹脂を発泡成型してなる発泡樹脂成形体で構成される。斯かる断熱材は、異なる樹脂の層や樹脂段ボール、繊維シート等の補強材層が積層された積層構造のものでもよい。更に、断熱材としては、芯材の発泡樹脂成形体やグラスウール等を金属シートで被覆し且つ内部を真空引きしてなる真空断熱板を使用することもできる。また、上記の保護シートとしては、防水性と共に、保冷容器を吊り下げた際に破損することがなく、輸送中に荷台や容器同士の擦れで破れることがない十分な強度を備えている限り、各種の樹脂シートを使用することができるが、好ましくは、強度および耐久性の観点から、塩化ビニル製シート、防水加工された帆布や樹脂コーティングされた帆布が使用される。
本発明の保冷容器は、その組み立てや折り畳みの際に一体物として取り扱えるように、上記の各部位が連結された構造、すなわち、底面部1に対して前面部2、2つの側面部3,3、背面部4及び上面部5が連結された一体構造を備えている。その場合、六面体を構成する限り各部位の連結方法は種々挙げられ、例えば展開した状態において、前面部、底面部、背面部、上面部が順次に連結され、前面部および背面部が連結されていない底面部の平行な2辺に各側面部が連結された構造とすることもできるが、本発明の好ましい態様では、強度を一層高め、しかも、ドライアイス収納作業では一層大きく開口し且つ使用後はより容易に折り畳むようにするため、組み立てた状態において外周に位置する補強用の外装シート部(符号20,30,40の部分)を介して底面部1、前面部2、側面部3、背面部4、上面部5が連結されている。
具体的には、図3で示すように、本発明の保冷容器は、展開した状態において、底面部1の平行な2つの辺(図3において底面部1の上下の辺)に対してそれぞれ前面部2及び背面部4の各一辺が前面外装シート部20及び背面外装シート部40を介して連結され、底面部1の他の平行な2つの辺(図3において底面部1の左右の辺)に対してそれぞれ2つの側面部3,3の各一辺が側面外装シート部30,30を介して連結され、背面外装シート部40に繋がる背面部4の前記の一辺に上面部5の一辺が連結されている。
前面外装シート部20、側面外装シート部30、背面外装シート部40の幅は、それぞれ底面部1の縦横の長さに準じた幅であり、底面部1の各辺から張り出す方向の前面外装シート部20、側面外装シート部30、背面外装シート部40の長さは、略、前面部2、側面部3、背面部4の高さに底面部1の厚さを加えた長さである。従って、組み立てる場合は、前面部2、各側面部3及び背面部4を内側に折り込むようにしてこれらの部位を鉛直に立ち上げることにより、前面外装シート部20、側面外装シート部30及び背面外装シート部40が保冷容器の立面部分の外側(外周)に位置させることができる。
本発明においては、ドライアイスを収容した際、昇華ガスの漏洩を抑制するため、前面部2と両側面部3との入り隅部、および、背面部4と両側面部3との入り隅部には、各々、通気を遮断するガセット(襠)6,7が設けられている。本発明の好ましい態様において、前面部2と両側面部3との入り隅部のガセット6は、前面外装シート部20と側面外装シート部30,30とに跨がって設けられ、背面部4と両側面部3との入り隅部のガセット7は、側面外装シート部30,30と背面外装シート部40とに跨がって設けられている。
本発明の保冷容器においては、ドライアイスの出し入れの際、上面部5と共に前面部2を開放するが、ガセット6は、組み立てた状態における前面外装シート部20の高さに相当する部分(底面部1から張り出す方向の前面外装シート部20の全長部分)と組み立てた状態における側面外装シート部30の略下半部に相当する部分とに跨がる長方形の部位として配置されている。斯かる構成により、ドライアイスの出し入れの際、前面部2を水平位置まで開口でき、前面部2を閉じた際、ガセット6を外側に山折りに折り畳むことにより、前面部2の全高さに亘ってガセット6で側面部3の高さ方向の側縁を覆うことができ、昇華ガスの漏洩を低減することができる(図7参照)。図3中の符号61は、ガセット6を外側に折り畳む際の折り線を示す。
一方、効率的に組み立てるため、通常、開放されることのない保冷容器の背面側は、予め接続された構造を備えている。すなわち、背面部4に対して両側面部3,3の少なくとも一部が接続された構造を備えている。具体的には、相互に隣接する側面外装シート部30の一辺と背面外装シート部40の一辺とは、縫製、高周波溶接、接着、面ファスナー等の留め部材により接続されている。符号34が側面外装シート部30の接続部を示し、符号43が背面外装シート部40の接続部を示している。接続部34、43は、組み立てた状態における側面外装シート部30及び背面外装シート部40の略上半部に相当する部分である。そして、ガセット7は、接続されていない側面外装シート部30及び背面外装シート部40の略下半部に相当する部分に跨がる正方形の部位として配置されている。斯かる構成より、保冷容器を組み立てる際、側面部3,3と背面部4を内側へ折り込むだけで側面部3,3及び背面部4を自立させることができ、しかも、容器背面側からの昇華ガスの漏洩を一層低減することができる。また、保冷容器を折り畳む場合は、ガセット7が遊動するため、側面外装シート部30を内側(底面部1の上面側)に折り込むことができる(図2参照)。
なお、上記の前面外装シート部20、側面外装シート部30、背面外装シート部40、ガセット6、ガセット7は、通常、底面部1、前面部2、側面部3、背面部4、上面部5の外面を構成する保護シートと同様の材料で構成されるが、これら各部位の保護シートの拡張部分として形成されていてもよいし、底面部1、前面部2、側面部3、背面部4、上面部5とは別の部材として形成されていてもよく、更に、着脱可能に構成されていてもよい。また、両側面部3,3と背面部4とは、予め接続された構造に代えて、面ファスナーや結束ベルトで接続するように構成されていてもよい。
また、図1、図3〜図6に示すように、本発明の保冷容器において、側面部3には、組み立てた状態において高さに相当する縁部に鍔31が設けられ、奥行きに相当する縁部に鍔32が設けられている。鍔31、鍔32は、組み立てる際に仮止め用の支えとしての機能、および、容器内部の入り隅部分の剛性を高める機能を有する。更に、図3に示すように、背面部4には、組み立てた状態において底面部1に突き当たる縁部に鍔41が設けられている。鍔41は、組み立てる際に仮止め用の支えとしての機能、および、容器内部の入り隅部分の剛性を高める機能を有する。
一方、上面部5には、組み立てた状態において前面部2及び両側面部3の各上端に対応する縁部に鍔51が設けられている。鍔51は、蓋としての上面部5を被せた場合に隙間を低減する機能を有する。更に、図1、図3、図7に示すように、ガセット6の外面側(図3においてガセット6の下面側)には、前面外装シート部20から張り出し且つ当該ガセットに重なる鍔21が設けられている。鍔21は、後述する結合手段によって前面部2と両側面部3,3とを繋ぎ合わせる際、外側にはみ出したガセット6を保護し且つ側面部3側へ押さえ付ける機能を有する。
また、図1、図3〜図6に示すように、本発明の保冷容器は、組み立てる場合、水平に位置させた底面部1に対して前面部2、背面部4及び両側面部3,3を略鉛直に立ち上げた状態において、結合手段により、前面部2と両側面部3,3とが繋ぎ合わせ可能に構成されており、更に、被せた蓋としての上面部5と両側面部3,3及び前面部2とが繋ぎ合わせ可能に構成されている。上記の結合手段としては、面ファスナー等を使用することもできるが、締付け力、耐久性の観点から、通常はベルト81と留め金82の組み合わせ(結束ベルト)が使用される。
本発明の保冷容器を組み立てる場合は、図4、図5に示すように、先ず、展開した状態から両側の側面部3,3をそれぞれ内側に折り畳んで略鉛直に立ち上げると共に、背面部4も同様に内側に折り畳んで略鉛直に立ち上げる。その際、各側面外装シート部30,30と背面外装シート部40とが接続部34及び接続部43によって予め接続されているため、側面部3の鍔31,31を容器の内側へ折曲げ、鍔32を底面部1の縁部に突当て、また、背面部4の鍔41を底面部1の縁部に突当てることにより、側面部3,3、背面部4を自立させることができる。
次いで、図6に示すように、手前に展開している前面部2を内側に折り畳んで前面外装シート部20の上に重ねる。この状態で上面部5及び前面部2の両方が開口しているのでドライアイスを簡単に収容することができる。ドライアイスを収容した後は、図7に示すように、前面部2を略鉛直に立ち上げて前面を封止する。その際、ガセット6は、折り線61の部分で外側にはみ出すように折り畳む。そして、前面部2の両側の鍔21,21を背面側方向に折り曲げ、ベルト81及び留め金82を使用し、前面部2の前面外装シート部20と両側面部3,3の側面外装シート部30,30とを繋ぎ合わせ、更に、上面部5を被せて当該上面部と両側面部3,3の側面外装シート部30,30及び前面部2の前面外装シート部20とを繋ぎ合わせる。
ドライアイスを収容した状態においては、吊紐9を利用して保冷容器を吊り上げて移動させることができる。また、ドライアイスを取り出す場合は、ベルト81と留め金82を外し、上面部5及び前面部2を開放することにより、上面および前面を開口して簡単に取り出すことができる。そして、保冷容器を折り畳む場合は、前面外装シート部20を内側に折り畳み且つ前面部2を外側に折り畳んで底面部1の下に折り重ねた後、一方の側面部3を外側に折り畳み且つ側面外装シート部30を内側に折り畳むことにより前面部2の上に積み重ねた後、他方の側面部3及び側面外装シート部30を同様に折り畳んで一方の側面部3の上に積み重ねる。そして、背面部4を上面部5の内側(蓋として閉じた状態における内側)に重ねると共に、背面外装シート部40を内側に折り畳み、側面部3の上に背面外装シート部40、上面部5及び背面部4を積み重ねる。これにより、図2に示すように、各部位を積み重ねた状態に折り畳むことができ、容易に取り扱うことができる。
上記のように、本発明の保冷容器においては、前面部2と両側面部3,3との入り隅部、背面部4と両側面部3,3との入り隅部にそれぞれガセット6,7が設けられており、組み立てた際に相互に隣接する前面部2と両側面部3,3との繋ぎ合わせ部および背面部4と両側面部3,3との繋ぎ合わせ部からの通気を遮断し、昇華ガスの漏洩を低減できるため、収容されたドライアイスの昇華を一層低減することができる。しかも、底面部1、前面部2、2つの側面部3,3、背面部4及び上面部5が一体化された構造を備えているため、組み立て、折り畳みが容易であり、ドライアイスの収容作業ならびに取り出し作業を一層効率的に行うことができる。
本発明の保冷容器に関して、図1〜図7に示す構造の保冷容器を使用し、ドライアイス保存性能について確認試験を行った。
保冷容器の外形寸法は、幅1170mm、奥行920mm、高さ970mmであり、底面部1、前面部2、側面部3、背面部4及び上面部5の各厚さが60mmであった。底面部1、前面部2、側面部3、背面部4及び上面部5を構成する断熱材は発泡倍率35倍のポリエチレンであり、これを被覆する保護シートはポリ塩化ビニルでコーティングされた帆布であった。前面外装シート部20、側面外装シート部30、背面外装シート部40及びガセット6,7も同様の帆布で構成した。
確認試験では、外気温度下で静置した状態において、質量計に載せた保冷容器にドライアイスを収容した後、時間経過に伴う保冷容器の質量変化を測定し、ドライアイスの昇華量を算出した。ドライアイスとしては、1個が約25kgで個々にクラフト紙で包装された36個のブロック状のドライアイスを使用した。確認試験の結果は、図8のグラフに実施例として示す通りである。
また、比較試験として、ガセット6,7が設けられていない点を除き、本発明におけるのと同様の構造の保冷容器を準備し、実施例と同様の条件で同様の試験を行ったところ、図8のグラフに比較例として示す結果が得られた。上記の確認試験の結果、本発明の保冷容器は、ドライアイスの昇華量が明らかに少なく、ドライアイス保存性能に優れていることが確認された。
1 :底面部
2 :前面部(前蓋)
20:前面外装シート部
3 :側面部
30:側面外装シート部
34:接続部
4 :背面部
40:背面外装シート部
43:接続部
5 :上面部(上蓋)
6 :ガセット(襠)
7 :ガセット(襠)
81:ベルト(結合手段)
82:留め金(結合手段)
9 :吊紐

Claims (3)

  1. 組立状態において外形が六面体を構成する折り畳み可能なドライアイス用保冷容器であって、各々、方形平板状の断熱材を保護シートで被覆してなる底面部、前面部、2つの側面部、背面部および上面部によって構成され、かつ、底面部に対して前面部、2つの側面部、背面部および上面部が連結された一体構造を備え、水平に位置させた底面部に対して前面部、背面部および両側面部を立ち上げた状態において、結合手段により、前面部と両側面部とが繋ぎ合わせ可能に構成され、被せた上面部と両側面部および前面部とが繋ぎ合わせ可能に構成されており、そして、前面部と両側面部との入り隅部、背面部と両側面部との入り隅部には、各々、通気を遮断するガセットが設けられていることを特徴とするドライアイス用保冷容器。
  2. 展開した状態において、底面部の平行な2つの辺に対して前面部および背面部の各一辺がそれぞれ前面外装シート部および背面外装シート部を介して連結され、底面部の他の平行な2つの辺に対して2つの側面部の各一辺がそれぞれ側面外装シート部を介して連結され、底面部との連結部分と平行な背面部の前記の一辺に上面部の一辺が連結され、前面部と両側面部との入り隅部のガセットは、前面外装シート部と側面外装シート部とに跨がって設けられ、背面部と両側面部との入り隅部のガセットは、側面外装シート部と背面外装シート部とに跨がって設けられている請求項1に記載のドライアイス用保冷容器。
  3. 相互に隣接する側面外装シート部の一辺の略上半部に相当する部分と背面外装シート部の一辺の略上半部に相当する部分とが接続され、背面部と両側面部との入り隅部のガセットは、側面外装シート部及び背面外装シート部の略下半部に相当する部分に跨がって配置されている請求項2に記載のドライアイス用保冷容器。
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