本発明の実施形態の目的、技術的解決法、および利点をより明確にするために、以下、本発明の実施例における添付図面を参照して、本発明の実施例の技術的解決法を明確かつ完全に記載する。明らかに、記載される実施例は本発明の実施例の一部であってすべてではない。創造的努力を伴わずに本発明の実施例に基づいて当業者によって得られるその他すべての実施例は、本発明の保護範囲に含まれるものとする。
本発明における技術的解決法は、たとえば汎欧州デジタル移動電話方式(Global System of Mobile communication、略してGSM)システム、符号分割多元接続(Code Division Multiple Access、略してCDMA)システム、広帯域符号分割多元接続(Wideband Code Division Multiple Access、略してWCDMA(登録商標))システム、汎用パケット無線サービス(General Packet Radio Service、略してGPRS)システム、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、略してLTE)システム、ロングタームエボリューションアドバンスト(Advanced long term evolution、略してLTE−A)システム、およびユニバーサル移動体通信システム(Universal Mobile Telecommunication System、略してUMTS)など、様々な通信システムに適用されてもよい。
本発明の実施例において、ユーザ機器(User Equipment、略してUE)は、移動局(Mobile Station、略してMS)、リレー(Relay)、移動端末(Mobile Terminal)、携帯電話(Mobile Telephone)ハンドセット(Handset)、携帯機器(Portable Equipment)を含むが、これらに限定されるものではない。ユーザ機器は、無線アクセスネットワーク(Radio Access Network、略してRAN)を使用することによって、1つ以上のコアネットワークと通信してもよい。たとえば、ユーザ機器は携帯電話(または「セルラー」電話とも称される)、または無線通信機能を有するコンピュータであってもよく、あるいはユーザ機器は、携帯用、ポケットサイズ、手持ち式、コンピュータ内蔵型、または自動車実装型移動式装置であってもよい。
本発明の実施例において、基地局は、GSM(登録商標)またはCDMAの基地局(Base Transceiver Station、略してBTS)であってもよく、WCDMAの基地局(NodeB、略してNB)であってもよく、あるいはLTEの発展型ノードB(Evolutional Node B、略してeNBまたe−NodeB)またはリレーであってもよく、これは本発明において限定されない。
マルチアンテナシステムは、複数のアンテナを使用することで送信端および受信端によって通信が実行されるシステムであって、送信端が基地局であるとき、受信端はUEであり、反対に、送信端がUEであるとき、受信端は基地局である。単アンテナシステムと比較して、送信端および受信端の複数のアンテナは空間ダイバーシティ利得および空間多重化利得を生成することができ、これは伝送信頼性およびシステム用量を効率的に改善することができる。一般的に、マルチアンテナシステムにおけるダイバーシティ利得および多重化利得は、送信端においてプリコーディング方法を、および受信単において受信信号合成アルゴリズムを使用することによって、得られてもよい。
本発明の実施例におけるマルチアンテナシステムは、シングルポイント送信シナリオ、つまり1つの送信端と1つの受信端の送信シナリオに適用されてもよく、あるいは複数ポイント間の共同送信のシナリオに適用されてもよく、ここでは複数のポイント間の共同送信は、信号の共同送信が同じ受信端を有する複数の送信端によって実行されることを意味する。たとえば、送信端Aは2つのアンテナを有し、送信端Bもまた2つのアンテナを有し、2つの送信端が1つの受信端との共同送信を同時に実行する。この場合、受信単によって受信された信号は、4アンテナ基地局によって送信された信号と見なされてもよい。
図3は、本発明によるプリコーディングマトリクス指標を決定する方法の実施例1のフローチャートである。この実施例の実行主体は受信端であり、これは基地局またはUEであってもよい。実行主体、つまり受信端が基地局であるとき、相応に、送信端はUEであってもよく、実行主体、つまり受信端がUEであるとき、相応に、送信端は基地局であってもよい。図3に示されるように、この実施例における方法は、以下のステップを含んでもよい。
ステップ301:受信端は、送信端によって送信された基準信号に基づいてコードブックからプリコーディングマトリクスWを選択し、プリコーディングマトリクスWは2つのマトリクスW1およびW2の積であり、
W1はN
B個のブロックマトリクスX
iを含み、N
B≧1であり、W1は、
で表され、ここで1≦i≦N
Bであり、各ブロックマトリクスX
iの列x
i,jは第1ベクトルA
ijおよび第2ベクトルB
ijのKronecker kronecker積であり、つまり
である。
さらに、マトリクスW1は広帯域のチャネル特性を表すマトリクスであってもよく、マトリクスW2はサブバンドのチャネル特性を表すマトリクスであってもよい。あるいは、マトリクスW1は長期チャネル特性を表すマトリクスであってもよく、マトリクスW2は短期チャネル特性を表すマトリクスであってもよい。
マトリクスW2は、マトリクスWを構成するためのマトリクスW1の列ベクトルを選択するために使用されてもよく、あるいはマトリクスWを構成するためのマトリクスW1の列ベクトルに対して重み付け合成を実行するために使用されてもよい。
この実施例において、W1内の各ブロックマトリクスX
iの列x
i,jは三次元ビームベクトルを表し、x
i,jは三次元空間内の位相に対応し、位相は水平方向の位相および垂直方向の位相によって合同で示される。第1ベクトルA
ijは水平方向の位相に対応しており、第2ベクトルB
ijは垂直方向の位相に対応しており、第1ベクトルおよび第2ベクトルの直積
は、三次元空間内にあって、水平方向の位相と垂直方向の位相とを合成することによって得られる位相に、対応する。
具体的には、ステップ301において、第1ベクトルAijは、二次元平面アレイアンテナに対応する水平方向に対応する第1コードブックAiの中の、離散フーリエ変換(Discrete Fourier Transform、略してDFT)ベクトル、またはDFTベクトルと称されるものであってもよく、第2ベクトルBijは、二次元平面アレイアンテナに対応する垂直方向に対応する第2コードブックBiの中のDFTベクトルであってもよい。第1コードブックおよび第2コードブックは、既存のコードブックから選択されてもよく、あるいは再構築されてもよい。たとえば、4×2二次元平面アレイアンテナについて、水平方向には4つのアンテナがあり、垂直方向には2つのアンテナがあり、したがって第1コードブックAiはLTEの4アンテナコードブックから選択されてもよく、第2コードブックBiはLTEの2アンテナコードブックから選択されてもよく、あるいは第1コードブックAiおよび第2コードブックBiの形式は他の方法で別途定義されてもよいと、見なされてもよい。
ステップ302:受信端は、プリコーディングマトリクスWに対応するプリコーディングマトリクス指標を、送信端に送信する。
相応に、送信端は、PMIにしたがって、および3GPPにおいて指定されるPMIとプリコーディングマトリクスとの間の関係にしたがって、受信端においてアンテナアレイのプリコーディングマトリクスを取得してもよい。
ステップ301における基準信号のタイプは、本発明のこの実施例では限定されないことは、特筆すべきである。たとえば、基準信号は、チャネル状態情報基準信号(Channel State Information Reference Signal、CSI RS)、復調基準信号(Demodulation RS、DM RS)、またはセル固有基準信号(Cell−specific RS、CRS)であってもよく、CSIはチャネル品質指標(Channel Quality Indicator/Index、略してCQI)をさらに含んでもよい。基地局の通知(無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)またはダウンリンク制御情報(Downlink Control Information、DCI)など)信号を受信することによって、またはセル識別子IDに基づいて、UEは基準信号のリソース構成を取得してもよく、対応するリソース上または対応するサブフレーム内の基準信号を取得してもよいことは、さらに特筆すべきである。
この実施例において、ステップ301で、マトリクスW1の中のブロックマトリクスXiによって構成されたコードブックについて、各ブロックマトリクスXiのものであってビームを表す列xi,jは、三次元ビームベクトルの形で定義される。具体的には、ブロックマトリクスの列は、水平方向の位相に対応する第1ベクトルAijおよび垂直方向の位相に対応する第2ベクトルBijのkronecker積を計算する方法で取得され、これは水平方向の位相および垂直方向の位相が、三次元ビームベクトルの特性がコードブック内に反映されることが可能なように組み合わせられることを示す。したがって、送信端は、受信端によってフィードバックされて本発明のコードブック構造から選択されたプリコーディングマトリクスに基づいてプリコーディングを実行するが、これはプリコーディング精度を効率的に向上させることができ、これによって性能損失を低減してシステムスループットを向上させる。
上記の実施例で、特定の実施において、さらに、具体的に、ブロックマトリクスX
iのすべての列は、N1個の連続第1ベクトルおよびN2個の連続第2ベクトルのkronecker積を対で連続的に計算することによって得られる。たとえば、第1ベクトルは第1コードブックA
iに由来し、第1コードブックには4つの第1ベクトルA
i,0、A
i,1、A
i,2、およびA
i,3があり、第2ベクトルは第2コードブックB
iに由来し、第2コードブックには4つの第2ベクトルB
i,0、B
i,1、B
i,2、およびB
i,3があり、この場合、ブロックマトリクスXiに含まれる4つの列x
i,0、x
i,1、x
i,2、およびx
i,3はそれぞれ、
、
、
、および
である。
さらに、上記の実施例において、第1ベクトルの数N1は、第2ベクトルの数N2より大きいかまたはこれに等しい。水平方向の位相の範囲は一般的に[0,2π]であり、垂直方向の位相の範囲は[0,π]であり、垂直方向のチャネルの変化は水平方向のチャネルの変化よりもゆっくりである。したがって、垂直方向を表す第2コードブックの位相分割粒度は水平方向を表す第1コードブックの位相分割粒度よりも大きくなっていてもよく、つまり第2コードブック内の第2ベクトルの数N2は、第1コードブック内の第1ベクトルの数N1より少ないかまたはこれに等しくてもよい。
さらに、三次元ビームベクトルマトリクスのすべてのビームベクトルは、その隣接するビーム集合が互いに重複するかまたは互いに重複しない複数のビーム集合に、さらに分割されてもよい。つまり、上記の実施例において、各ブロックマトリクスXiは1つのビーム集合に対応しており、ビーム集合は複数の方法で分割されてもよい。
具体的には、いずれか2つの隣接するブロックマトリクスXiおよびXi+1について、XiおよびXi+1を構成する第2ベクトルがN2個の同じ連続第2ベクトルであり、N2は0より大きい場合、XiおよびXi+1を構成する第1ベクトルの2つの集合にs1個の同じ第1ベクトルがあり、s1は0より大きいかまたはこれに等しく、
いずれか2つの隣接するブロックマトリクスXiおよびXi+1について、XiおよびXi+1を構成する第1ベクトルがN1個の同じ連続第1ベクトルであり、N1は0より大きい場合、XiおよびXi+1を構成する第2ベクトルの2つの集合にs2個の同じ第2ベクトルがあり、s2は0より大きいかまたはこれに等しく、
s1は水平方向の重複ビーム集合の数を表し、s1が0に等しいとき、ビーム集合は水平方向で重複しない。s2は垂直方向の重複ビーム集合の数を表し、s2が0に等しいとき、ビーム集合は垂直方向で重複しない。s1およびs2の両方が0であってもよく、これは重複ビーム集合がまったくない場合に対応しており、s1もs2も0ではなくてもよく、これは水平方向および垂直方向の両方に重複ビーム集合がある場合に対応している。
好ましくは、各ビームベクトル集合の中のエッジビームの選択精度を保証するために、隣接するビームベクトル集合は一般的に特定の角度で重複し、つまりs1またはs2は0である。
さらに、好ましくは、s1はs2より大きいかまたはこれに等しい。この場合、少ない方のビーム集合が垂直方向に使用されてもよく、したがって垂直方向のフィードバックオーバーヘッドおよび三次元空間全体が減少される。
図4は、本発明によるプリコーディングマトリクス指標を決定する方法の実施例2のフローチャートである。この実施例の実行主体は受信端であり、これは基地局またはUEであってもよい。実行主体、つまり受信端が基地局であるとき、相応に、送信端はUEであってもよく、実行主体、つまり受信端がUEであるとき、相応に、送信端は基地局であってもよい。図4に示されるように、この実施例における方法は、以下のステップを含んでもよい。
ステップ401:受信端は、送信端によって送信された基準信号に基づいてコードブックからプリコーディングマトリクスWを選択し、プリコーディングマトリクスWはマトリクスW1およびマトリクスW2の積であり、
W1はN
B個のブロックマトリクスX
iを含み、N
B≧1であり、W
1は、
で表され、ここで1≦i≦N
Bであり、各ブロックマトリクスX
iは第1コードブックA
iおよび第2コードブックB
iのKronecker kronecker積であり、つまり
である。
さらに、マトリクスW1は広帯域のチャネル特性を表すマトリクスであってもよく、マトリクスW2はサブバンドのチャネル特性を表すマトリクスであってもよい。あるいは、マトリクスW1は長期チャネル特性を表すマトリクスであってもよく、マトリクスW2は短期チャネル特性を表すマトリクスであってもよい。
マトリクスW2は、マトリクスWを構成するためのマトリクスW1の列ベクトルを選択するために使用されてもよく、あるいはマトリクスWを構成するためのマトリクスW1の列ベクトルに対して重み付け合成を実行するために使用されてもよい。
NBは、偏光方向の数であってもよく、あるいはいずれか別のアンテナ集合の数であってもよい。
この実施例において、W1内で生成されたコードブックXiの第1コードブックAiはDFTベクトルまたは水平方向のマトリクスであってもよく、第2コードブックBiはDFTベクトルまたは垂直方向のマトリクスであり、マトリクスW1内で生成されたコードブックXiは第1コードブックおよび第2コードブックの直積であり、あるいはW1内で生成されたコードブックは三次元空間のDFTベクトル(3D DFTベクトル)または三次元空間のDFTマトリクスの形式である。水平方向の各DFTベクトルまたはマトリクス、垂直方向の各DFTベクトルまたはマトリクス、および3D DFTベクトルまたはマトリクスは、それぞれ水平方向の一相、垂直方向の一相、および3D方向の一相に対応している。たとえば、3GPP Release 10(Rel−10)の8アンテナ・デュアルインデックス・コードブックにおいて、水平方向の32個の4アンテナDFTベクトルは、[0,2π]の範囲内で均一に分割された32の位相に対応している。
具体的には、ステップ401において、マトリクスW1内のブロックマトリクスXiについて、第1コードブックAiは二次元平面アレイアンテナの水平方向に対応するコードブックを表し、第2コードブックBiは二次元平面アレイアンテナの垂直方向に対応するコードブックを表す。たとえば、4×2二次元平面アレイアンテナについて、水平方向には4つのアンテナがあり、垂直方向には2つのアンテナがあり、したがって第1コードブックAiはLTEの4アンテナコードブックから選択されてもよく、第2コードブックBiはLTEの2アンテナコードブックから選択されてもよく、あるいは第1コードブックAiおよび第2コードブックBiの形式は他の方法で別途定義されてもよいと、見なされてもよい。
ステップ402:受信端は、PMIにしたがって受信端においてアンテナアレイのプリコーディングマトリクスWを送信端が取得するように、プリコーディングマトリクスWに対応するプリコーディングマトリクス指標PMIを送信端に送信する。
ステップ401における基準信号のタイプは、本発明のこの実施例では限定されないことは、特筆すべきである。たとえば、基準信号は、チャネル状態情報基準信号(Channel State Information Reference Signal、CSI RS)、復調基準信号(Demodulation RS、DM RS)、またはセル固有基準信号(Cell−specific RS、CRS)であってもよく、CSIはチャネル品質指標(Channel Quality Indicator/Index、略してCQI)をさらに含んでもよい。基地局の通知(無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)またはダウンリンク制御情報(Downlink Control Information、DCI)など)信号を受信することによって、またはセル識別子IDに基づいて、UEは基準信号のリソース構成を取得してもよく、対応するリソース上または対応するサブフレーム内の基準信号を取得してもよいことは、さらに特筆すべきである。
この実施例において、ステップ401で、マトリクスW1の中のブロックマトリクスXiによって構成されたコードブックについて、第1コードブックAiは二次元平面アレイアンテナの水平方向に対応するコードブックを表し、第2コードブックBiは二次元平面アレイアンテナの垂直方向に対応するコードブックを表し、第1コードブックAiの選択および第2コードブックBiの選択は互いに独立している。したがって、この実施例のプリコーディングマトリクスWは、二次元平面アレイアンテナの水平方向および垂直方向の特性が互いに独立しているという特性を反映することができる。したがって、送信端は、受信端によってフィードバックされて本発明のコードブック構造から選択されたプリコーディングマトリクスに基づいてプリコーディングを実行するが、これはプリコーディング精度を効率的に向上させることができ、これによって性能損失を低減してシステムスループットを向上させる。
上記の実施例の特定の実施において、垂直方向のチャネルの変化は水平方向のチャネルの変化よりもゆっくりであり、本明細書においてチャネルの変化とは時間領域、周波数領域、または空間領域におけるチャネル応答を指すことを考慮すると、水平方向および垂直方向において異なる量子化方法が使用されてもよい。異なる量子化方法において、量子化粒度または量子化範囲は異なっており、つまり、異なる量子化方法が、第1コードブックAiおよび第2コードブックBiに使用される。異なる量子化方法は具体的には3つの方法を含む。第1の方法において、第1コードブックAiの量子化粒度は第2コードブックBiの量子化粒度よりも低く、たとえば第1コードブックの量子化粒度はπ/32であり、つまり、ベクトルが第1コードブックを構成している空間内の各ベクトルに対応する位相はπ/32の整倍数であり、第2コードブックの量子化粒度はπ/16であり、つまり、ベクトルが第2コードブックを構成している空間内の各ベクトルに対応する位相はπ/16の整倍数である。第2の方法において、ベクトルが第1コードブックAiを構成している空間内のいずれか2つの隣接するベクトルの間のすべての位相差は等しく、つまり、第1コードブックAiは均一量子化コードブックであり、ベクトルが第2コードブックBiを構成している空間内の少なくとも2つの位相差は等しくなく、ここで各位相差は構成ベクトル空間内の2つの隣接するベクトルの間のすべての位相差であり、つまり第2コードブックBiは不均一量子化コードブックである。たとえば、ベクトルが第1コードブックAiを構成している空間内のいずれか2つのベクトルの間の位相差はπ/32であり、ベクトルが第2コードブックBiを構成している空間内では、第1ベクトルと隣接する第2ベクトルとの間の位相差はπ/24であり、第22ベクトルと隣接する第23ベクトルとの間の位相差はπ/28である。第3の方法において、たとえば第1コードブックAiは均一量子化コードブックを使用し、つまり、コードブック内のいずれか2つの隣接するコードワードの間のすべての位相差は等しく、第2コードブックBiは不均一量子化コードブックを使用し、つまり、コードブック内のいずれか2つの隣接するコードワードの間のすべての位相差は等しくない。あるいは、いずれか2つの隣接するコードワードがより
小さい位相差を有するコードブックが第1コードブックAiとして使用されてもよく、いずれか2つの隣接するコードワードがより大きい位相差を有するコードブックが第2コードブックBiとして使用されてもよく、つまり、第1コードブックAiの量子化粒度は第2コードブックBiのものよりも低くなっている。
一実施方法において、第1コードブックAiの各列はM次元離散フーリエ変換DFTベクトルであり、ここでMは水平方向の送信アンテナの数に対応していてもよく、M>1であり、DFTベクトルのいずれか2つの隣接する列の間のすべての位相差は等しい。
第2コードブックBiの各列はN次元DFTベクトルであり、ここでNは垂直方向の送信アンテナの数に対応していてもよく、N>1であり、DFTベクトルの2つの隣接する列の間の少なくとも2つの位相差は等しくない。
より具体的には、第1コードブックAiの各列は、位相範囲[0,2π]の中に等間隔で分布されたNa個のM次元DFTベクトルから等間隔で選択されてもよく、Na>1である。第2コードブックの各列は、位相範囲[0,π]の中に不等間隔で分布されたNe個のN次元DFTベクトルから選択されてもよく、Ne>1である。
言い換えると、水平方向にはNa個のDFTベクトルがあり、垂直方向にはNe個のDFTベクトルがある。この場合、水平方向の各DFTベクトルに対応する位相は[0,2π]の範囲内で分割されるNa個の位相のうちの1つであり、垂直方向の各DFTベクトルに対応する位相は[0,π]の範囲内で分割されるNe個の位相のうちの1つである。水平方向の位相範囲[0,2π]および垂直方向の位相範囲[0,π]が単なる例示であることは、特筆すべきである。以下の説明において、例示における範囲も使用されるが、しかし特定の実施においては別の位相範囲が使用されてもよい。
水平方向のチャネルおよび垂直方向のチャネルの特性によれば、水平方向の位相範囲[0,2π]は均一に分割され、垂直方向の位相範囲[0,π]は不均一に分割されることが指定されてもよく、つまり、Na個の位相のいずれか2つの隣接する位相の間のすべての差は同じであり、Ne個の位相のいずれか2つの隣接する位相の間の差は同じではないことが、指定されてもよい。たとえば、垂直方向のいくつかのDFTベクトルは[0,π/2]の範囲内で均一に分割された(2Ne/3)個の位相に対応しており、別のDFTベクトルは[π/2,π]の範囲内で均一に分割された(Ne/3)個の位相に対応している。つまり、π/2を中心として使用することによって、垂直方向のDFTベクトルに対応する位相は、粒度kまたは粒度dによって上方または下方にそれぞれ選択される。ここで、上方選択のための粒度kは、下方選択のための粒度dより大きいかまたはこれに等しい。
別の実施方法において、垂直方向のチャネルの変化は水平方向のチャネルの変化よりもゆっくりなので、第1コードブックの候補コードブックの数は、第2コードブックの候補コードブックの数より大きいかまたはこれに等しくなっていてもよい。具体的には、たとえば、W1内のブロックマトリクスX
iの数はN
Bであり、第1コードブックA
iの数および第2コードブックB
iの数もまたN
Bであってもよい。しかしながら、この実施方法において、垂直方向のチャネルの変化は水平方向のチャネルの変化よりもゆっくりなので、第2コードブックB
iの数はN
Bより小さくなってもよい。たとえば、第2コードブックB
iの数はN
B/2であり、使用されるときに、各第2コードブックB
iは2回使用され、構成されたブロックマトリクスはそれぞれ以下のとおりである。
、
、
、
、...、および
。
このように、第2コードブックBiの数はより小さく、したがってネットワークのフィードバックオーバーヘッドは減少させられることが可能である。
さらに、別の実施方法において、第2コードブックBi内のDFTベクトルのいずれか2つの隣接する列の間の位相差は、第1コードブックAi内のDFTベクトルのいずれか2つの隣接する列の間の位相差より大きいかまたはこれに等しい。つまり、第2コードブックBi内のDFTベクトル間の位相間隔は、第1コードブックAi内のDFTベクトル間の位相間隔よりも大きく、つまり、第2コードブックBi内のDFTベクトルの方がまばらである。したがって、垂直方向のチャネルの変化は垂直方向のチャネルの変化よりもゆっくりであるという特性もまた、反映されることが可能である。
図5は、本発明によるプリコーディングマトリクス指標を決定する方法の実施例3のフローチャートである。この実施例の実行主体は受信端であり、これは基地局またはUEであってもよい。実行主体、つまり受信端が基地局であるとき、相応に、送信端はUEであってもよく、実行主体、つまり受信端がUEであるとき、相応に、送信端は基地局であってもよい。図5に示されるように、この実施例における方法は、以下のステップを含んでもよい。
ステップ501:受信端は、送信端によって送信された基準信号に基づいてコードブックからプリコーディングマトリクスWを選択し、ここで
であり、ここでWaは第1プリコーディングマトリクスW
iによって構成された第2プリコーディングマトリクスであり、
、0≦i≦n−1であり、nはWaを構成する第1プリコーディングマトリクスの数、およびn>1であり、Wbは第3プリコーディングマトリクスであり、ここでWb=Φ×Waであり、ΦはWaの位相回転マトリクスである。
具体的には、二重偏波アンテナの二次元平面アレイについて(つまり、二次元アンテナ平面アレイは少なくとも2つの偏光方向を含み、たとえば2つの偏光方向は、プラス45度とマイナス45度、または0度と90度であってもよい)、第2プリコーディングマトリクスWaは第1偏光方向のプリコーディングマトリクスを表してもよく、ここでnは垂直方向のアンテナポートの数、つまり二次元平面アレイアンテナの行の数であってもよく、第3プリコーディングマトリクスWbは、第2偏光方向のプリコーディングマトリクスを表してもよい。
第2プリコーディングマトリクスWaの選択は、以下のとおりであってもよい。たとえば、2×4二次元平面アレイアンテナでは、つまり、2行のアンテナがあり、各行には4つのアンテナがあり、Waは、
であり、W0およびW1はLTEシステム内の4アンテナコードブックから個別に選択されてもよく、ここでW0およびW1は、同じコードブックとして選択されても異なるコードブックとして選択されてもよく、これは本発明のこの実施例においては限定されない。
第2偏光方向のプリコーディングマトリクスは、特定の位相によって第1偏光方向にプリコーディングマトリクスを回転させることによって取得されてもよく、垂直方向のアンテナの各行に対応する偏光位相回転の特性は互いに独立していると見なされてもよいので、第3プリコーディングマトリクスWbは、第2プリコーディングマトリクスWaに位相回転マトリクスΦをかけることによって、取得されてもよい。具体的には、第3プリコーディングマトリクスWbは、
で表されてもよく、この場合、第3プリコーディングマトリクスWbは、第2プリコーディングマトリクスWaに対応する二次元平面アレイアンテナの各行に対して位相回転が独立して実行されるという特性を反映することができる。
ステップ502:受信端は、プリコーディングマトリクスWに対応するプリコーディングマトリクス指標PMIを送信端に送信する。
したがって、PMIを受信した後に、送信端は、PMIにしたがって、および3GPP TS 36.213であってPMIとプリコーディングマトリクスWとの間の通信方法にしたがって、プリコーディングマトリクスWを取得してもよい。
この実施例において、受信端は、基準信号に基づいてコードブックからプリコーディングマトリクスWを選択し、ここで
であり、WaおよびWbが並列に接続されている構造が使用され、ここで、WaおよびWbは第1偏光方向および第2偏光方向の特性をそれぞれ表しており、二次元平面アレイアンテナの水平方向および垂直方向の偏光位相が互いに独立しているという特性が反映され、垂直方向の各行での位相回転が独立しているという特性が反映されるように、WbはWaの各行での位相回転を独立して実行することによって得られる。したがって、送信端は、受信端によってフィードバックされて本発明のコードブック構造内に構築されたプリコーディングマトリクスに基づいてプリコーディングを実行するが、これはプリコーディング精度を効率的に向上させることができ、これによって性能損失を低減してシステムスループットを向上させる。
説明しやすくするために、以下の実施例は、送信端が基地局であって受信端がUEである例を使用することによって、記載される。本発明のこの実施例がこれに限定されないことは、理解されるべきである。受信端は基地局であってもよく、送信端はUEであってもよい。
ステップ501における基準信号のタイプが本発明のこの実施例において限定されないことは、特筆すべきである。たとえば、基準信号は、チャネル状態情報基準信号(Channel State Information Reference Signal、CSI RS)、復調基準信号(Demodulation RS、DM RS)、またはセル固有基準信号(Cell−specific RS、CRS)であってもよく、CSIはチャネル品質指標(Channel Quality Indicator/Index、略してCQI)をさらに含んでもよい。基地局の通知(無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)またはダウンリンク制御情報(Downlink Control Information、DCI)など)信号を受信することによって、またはセル識別子IDに基づいて、UEは基準信号のリソース構成を取得してもよく、対応するリソース上または対応するサブフレーム内の基準信号を取得してもよいことは、さらに特筆すべきである。
さらに、上記の実施例のステップ101において、位相回転マトリクスΦは対角マトリクス
であってもよく、ここでn>1であり、
である。θ
iの特性値は予備設定されてもよい。たとえば、θ
iの値は、LTEロングタームエボリューションシステムでの既存の変調方法におけるいずれかの配置点に対応する位相から選択されてもよく、変調方法は、4位相偏移変調(Quadrature Phase Shift Keying、略してQPSK)、8位相偏移変調(8 Phase Shift Keying、略して8PSK)、16位相直交振幅変調(16 Quadrature Amplitude Modulation、略して16QAM)などであってもよい。たとえば、QPSKについて、4つの配置点に対応する位相は、それぞれ{0,π/2,π,3π/2}である。
具体的には、第1プリコーディングマトリクスWiの各列は離散フーリエ変換(離散フーリエ変換、略してDFT)ベクトルであってもよく、あるいはHadamard Hadamardマトリクスの列ベクトルであってもよい。
具体的には、第1プリコーディングマトリクスWiは、ロングタームエボリューションLTEシステム内の2アンテナコードブック、4アンテナコードブック、または8アンテナコードブックから選択されてもよい。
図6は、本発明によるプリコーディングマトリクスを決定する方法の実施例1のフローチャートである。この実施例の実行主体は送信端であり、これは基地局またはUEであってもよい。実行主体、つまり送信端が基地局であるとき、相応に、送信端はUEであってもよく、実行主体、つまり送信端がUEであるとき、相応に、受信端は基地局であってもよい。この実施例におけるプリコーディングマトリクスを決定する方法は、図3に示されるプリコーディングマトリクス指標を決定する方法の実施例1に対応している。図6に示されるように、この実施例における方法は、以下のステップを含んでもよい。
ステップ601:送信端は、受信端に基準信号を送信する。
ステップ601における基準信号のタイプは、本発明のこの実施例において限定されないことは、特筆すべきである。たとえば、基準信号は、チャネル状態情報基準信号(Channel State Information Reference Signal、CSI RS)、復調基準信号(Demodulation RS、DM RS)、またはセル固有基準信号(Cell−specific RS、CRS)であってもよく、CSIはチャネル品質指標(Channel Quality Indicator/Index、略してCQI)をさらに含んでもよい。基地局の通知(無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)またはダウンリンク制御情報(Downlink Control Information、DCI)など)信号を受信することによって、またはセル識別子IDに基づいて、UEは基準信号のリソース構成を取得してもよく、対応するリソース上または対応するサブフレーム内の基準信号を取得してもよいことは、さらに特筆すべきである。
ステップ602:送信端は、受信端によって送信されたプリコーディングマトリクス指標PMIを受信する。
ステップ603:送信端は、プリコーディングマトリクス指標PMIにしたがって、基準信号に基づいてコードブックから受信端によって選択されたプリコーディングマトリクスWを決定し、プリコーディングマトリクスWは2つのマトリクスW1およびW2の積であり、
W1はN
B個のブロックマトリクスX
iを含み、N
B≧1であり、W
1は、
で表され、ここで1≦i≦N
Bであり、各ブロックマトリクスX
iの列x
i,jは第1ベクトルA
ijおよび第2ベクトルB
ijのKronecker kronecker積であり、つまり
である。
具体的には、送信端は、PMIにしたがって、および3GPPにおいて指定されるPMIとプリコーディングマトリクスとの間の関係にしたがって、受信端においてアンテナアレイのプリコーディングマトリクスを取得してもよい。
さらに、マトリクスW1は広帯域のチャネル特性を表すマトリクスであってもよく、マトリクスW2はサブバンドのチャネル特性を表すマトリクスであってもよい。あるいは、マトリクスW1は長期チャネル特性を表すマトリクスであってもよく、マトリクスW2は短期チャネル特性を表すマトリクスであってもよい。
マトリクスW2は、マトリクスWを構成するためのマトリクスW1の列ベクトルを選択するために使用されてもよく、あるいはマトリクスWを構成するためのマトリクスW1の列ベクトルに対して重み付け合成を実行するために使用されてもよい。
この実施例において、W1内の各ブロックマトリクスX
iの列x
i,jは三次元ビームベクトルを表し、x
i,jは三次元空間内の位相に対応し、位相は水平方向の位相および垂直方向の位相によって合同で示される。第1ベクトルA
ijは水平方向の位相に対応しており、第2ベクトルB
ijは垂直方向の位相に対応しており、第1ベクトルおよび第2ベクトルの直積
は、三次元空間内にあって、水平方向の位相と垂直方向の位相とを合成することによって得られる位相に、対応する。
具体的には、ステップ603において、第1ベクトルAijは、二次元平面アレイアンテナに対応する水平方向に対応する第1コードブックAiの中のDFTベクトルであってもよく、第2ベクトルBijは、二次元平面アレイアンテナに対応する垂直方向に対応する第2コードブックBiの中のDFTベクトルであってもよい。第1コードブックおよび第2コードブックは、既存のコードブックから選択されてもよく、あるいは再構築されてもよい。たとえば、4×2二次元平面アレイアンテナについて、水平方向には4つのアンテナがあり、垂直方向には2つのアンテナがあり、したがって第1コードブックAiはLTEの4アンテナコードブックから選択されてもよく、第2コードブックBiはLTEの2アンテナコードブックから選択されてもよく、あるいは第1コードブックAiおよび第2コードブックBiの形式は他の方法で別途定義されてもよいと、見なされてもよい。
この実施例において、マトリクスW1の中のブロックマトリクスXiによって構成されたコードブックについて、各ブロックマトリクスXiのものであってビームを表す列xi,jは、三次元ビームベクトルの形で定義される。具体的には、ブロックマトリクスの列は、水平方向の位相に対応する第1ベクトルAijおよび垂直方向の位相に対応する第2ベクトルBijのkronecker積を計算する方法で取得され、これは水平方向の位相および垂直方向の位相が、三次元ビームベクトルの特性がコードブック内に反映されることが可能なように組み合わせられることを示す。したがって、送信端は、受信端によってフィードバックされて本発明のコードブック構造から選択されたプリコーディングマトリクスに基づいてプリコーディングを実行するが、これはプリコーディング精度を効率的に向上させることができ、これによって性能損失を低減してシステムスループットを向上させる。
上記の実施例で、特定の実施において、さらに、具体的に、ブロックマトリクスX
iのすべての列は、N1個の連続第1ベクトルおよびN2個の連続第2ベクトルのKronecker kronecker積を対で連続的に計算することによって得られる。たとえば、第1ベクトルは第1コードブックA
iに由来し、第1コードブックには4つの第1ベクトルA
i,0、A
i,1、A
i,2、およびA
i,3があり、第2ベクトルは第2コードブックB
iに由来し、第2コードブックには4つの第2ベクトルB
i,0、B
i,1、B
i,2、およびB
i,3があり、この場合、ブロックマトリクスXiに含まれる4つの列x
i,0、x
i,1、x
i,2、およびx
i,3はそれぞれ、
、
、
、および
である。
さらに、上記の実施例において、第1ベクトルの数N1は、第2ベクトルの数N2より大きいかまたはこれに等しい。水平方向の位相の範囲は一般的に[0、2π]であり、垂直方向の位相の範囲は[0、π]であり、垂直方向のチャネルの変化は水平方向のチャネルの変化よりもゆっくりである。したがって、垂直方向を表す第2コードブックの位相分割粒度は水平方向を表す第1コードブックの位相分割粒度よりも大きくなっていてもよく、つまり第2コードブック内の第2ベクトルの数N2は、第1コードブック内の第1ベクトルの数N1より少ないかまたはこれに等しくてもよい。
さらに、三次元ビームベクトルマトリクスのすべてのビームベクトルは、その隣接するビーム集合が互いに重複するかまたは互いに重複しない複数のビーム集合に、さらに分割されてもよい。つまり、上記の実施例において、各ブロックマトリクスXiは1つのビーム集合に対応しており、ビーム集合は複数の方法で分割されてもよい。
具体的には、いずれか2つの隣接するブロックマトリクスXiおよびXi+1について、XiおよびXi+1を構成する第2ベクトルがN2個の同じ連続第2ベクトルであり、N2は0より大きい場合、XiおよびXi+1を構成する第1ベクトルの2つの集合にs1個の同じ第1ベクトルがあり、s1は0より大きいかまたはこれに等しく、
いずれか2つの隣接するブロックマトリクスXiおよびXi+1について、XiおよびXi+1を構成する第1ベクトルがN1個の同じ連続第1ベクトルであり、N1は0より大きい場合、XiおよびXi+1を構成する第2ベクトルの2つの集合にs2個の同じ第2ベクトルがあり、s2は0より大きいかまたはこれに等しく、
s1は水平方向の重複ビーム集合の数を表し、s1が0に等しいとき、ビーム集合は水平方向で重複しない。s2は垂直方向の重複ビーム集合の数を表し、s2が0に等しいとき、ビーム集合は垂直方向で重複しない。s1およびs2の両方が0であってもよく、これは重複ビーム集合がまったくない場合に対応しており、s1もs2も0ではなくてもよく、これは水平方向および垂直方向の両方に重複ビーム集合がある場合に対応している。
好ましくは、各ビームベクトル集合の中のエッジビームの選択精度を保証するために、隣接するビームベクトル集合は一般的に特定の角度で重複し、つまりs1またはs2は0である。
さらに、好ましくは、s1はs2より大きいかまたはこれに等しい。この場合、少ない方のビーム集合が垂直方向に使用されてもよく、したがって垂直方向のフィードバックオーバーヘッドおよび三次元空間全体が縮小される。
図7は、本発明によるプリコーディングマトリクスを決定する方法の実施例2のフローチャートである。この実施例の実行主体は送信端であり、これは基地局またはUEであってもよい。実行主体、つまり送信端が基地局であるとき、相応に、送信端はUEであってもよく、実行主体、つまり送信端がUEであるとき、相応に、受信端は基地局であってもよい。この実施例におけるプリコーディングマトリクスを決定する方法は、図4に示されるプリコーディングマトリクス指標を決定する方法の実施例2に対応している。図7に示されるように、この実施例における方法は、以下のステップを含んでもよい。
ステップ701:送信端は、受信端に基準信号を送信する。
ステップ701における基準信号のタイプは、本発明のこの実施例において限定されないことは、特筆すべきである。たとえば、基準信号は、チャネル状態情報基準信号(Channel State Information Reference Signal、CSI RS)、復調基準信号(Demodulation RS、DM RS)、またはセル固有基準信号(Cell−specific RS、CRS)であってもよく、CSIはチャネル品質指標(Channel Quality Indicator/Index、略してCQI)をさらに含んでもよい。基地局の通知(無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)またはダウンリンク制御情報(Downlink Control Information、DCI)など)信号を受信することによって、またはセル識別子IDに基づいて、UEは基準信号のリソース構成を取得してもよく、対応するリソース上または対応するサブフレーム内の基準信号を取得してもよいことは、さらに特筆すべきである。
ステップ702:送信端は、受信端によって送信されたプリコーディングマトリクス指標PMIを受信する。
ステップ703:送信端は、プリコーディングマトリクス指標PMIにしたがって、基準信号に基づいてコードブックから受信端によって選択されたプリコーディングマトリクスWを決定し、プリコーディングマトリクスWはマトリクスW1およびマトリクスW2の積であり、
W1はN
B個のブロックマトリクスX
iを含み、N
B≧1であり、W1は、
で表され、ここで1≦i≦N
Bであり、各ブロックマトリクスX
iは第1コードブックA
iおよび第2コードブックB
iのKronecker kronecker積であり、つまり
であり、第1コードブックA
iの各列はM次元離散フーリエ変換DFTベクトルであり、M>1であり、第2コードブックB
iの各列はN次元DFTベクトルであり、N>1である。
さらに、マトリクスW1は広帯域のチャネル特性を表すマトリクスであってもよく、マトリクスW2はサブバンドのチャネル特性を表すマトリクスであってもよい。あるいは、マトリクスW1は長期チャネル特性を表すマトリクスであってもよく、マトリクスW2は短期チャネル特性を表すマトリクスであってもよい。
マトリクスW2は、マトリクスWを構成するためのマトリクスW1の列ベクトルを選択するために使用されてもよく、あるいはマトリクスWを構成するためのマトリクスW1の列ベクトルに対して重み付け合成を実行するために使用されてもよい。
この実施例において、W1内で生成されたコードブックXiの第1コードブックAiはDFTベクトルまたは水平方向のマトリクスであってもよく、第2コードブックBiはDFTベクトルまたは垂直方向のマトリクスであり、マトリクスW1内で生成されたコードブックXiは第1コードブックおよび第2コードブックの直積であり、あるいはW1内で生成されたコードブックは三次元空間のDFTベクトル(3D DFTベクトル)または三次元空間のDFTマトリクスの形式である。水平方向の各DFTベクトルまたはマトリクス、垂直方向の各DFTベクトルまたはマトリクス、および3D DFTベクトルまたはマトリクスは、それぞれ水平方向の一相、垂直方向の一相、および3D方向の一相に対応している。たとえば、3GPP Release 10(Rel−10)の8アンテナ・デュアルインデックス・コードブックにおいて、水平方向の32個の4アンテナDFTベクトルは、[0、2π]の範囲内で均一に分割された32の位相に対応している。
具体的には、ステップ703において、マトリクスW1内のブロックマトリクスXiについて、第1コードブックAiは二次元平面アレイアンテナの水平方向に対応するコードブックを表し、第2コードブックBiは二次元平面アレイアンテナの垂直方向に対応するコードブックを表す。たとえば、4×2二次元平面アレイアンテナについて、水平方向には4つのアンテナがあり、垂直方向には2つのアンテナがあり、したがって第1コードブックAiはLTEの4アンテナコードブックから選択されてもよく、第2コードブックBiはLTEの2アンテナコードブックから選択されてもよく、あるいは第1コードブックAiおよび第2コードブックBiの形式は他の方法で別途定義されてもよいと、見なされてもよい。
この実施例では、ステップ703において、マトリクスW1の中のブロックマトリクスXiによって構成されたコードブックについて、第1コードブックAiは二次元平面アレイアンテナの水平方向に対応するコードブックを表し、第2コードブックBiは二次元平面アレイアンテナの垂直方向に対応するコードブックを表し、第1コードブックAiの選択および第2コードブックBiの選択は互いに独立している。したがって、この実施例のプリコーディングマトリクスWは、二次元平面アレイアンテナの水平方向および垂直方向の特性が互いに独立しているという特性を反映することができる。したがって、送信端は、受信端によってフィードバックされて本発明のコードブック構造から選択されたプリコーディングマトリクスに基づいてプリコーディングを実行するが、これはプリコーディング精度を効率的に向上させることができ、これによって性能損失を低減してシステムスループットを向上させる。
上記の実施例の特定の実施において、垂直方向のチャネルの変化は水平方向のチャネルの変化よりもゆっくりであり、本明細書においてチャネルの変化とは時間領域、周波数領域、または空間領域におけるチャネル応答を指すことを考慮すると、水平方向および垂直方向において異なる量子化方法が使用されてもよい。異なる量子化方法において、量子化粒度または量子化範囲は異なっており、つまり、異なる量子化方法が、第1コードブックAiおよび第2コードブックBiに使用される。異なる量子化方法は具体的には3つの方法を含んでもよい。第1の方法において、第1コードブックAiの量子化粒度は第2コードブックBiの量子化粒度よりも低く、たとえば第1コードブックの量子化粒度はπ/32であり、つまり、ベクトルが第1コードブックを構成している空間内の各ベクトルに対応する位相はπ/32の整倍数であり、第2コードブックの量子化粒度はπ/16であり、つまり、ベクトルが第2コードブックを構成している空間内の各ベクトルに対応する位相はπ/16の整倍数である。第2の方法において、ベクトルが第1コードブックAiを構成している空間内のいずれか2つの隣接するベクトルの間のすべての位相差は等しく、つまり、第1コードブックAiは均一量子化コードブックであり、ベクトルが第2コードブックBiを構成している空間内の少なくとも2つの位相差は等しくなく、ここで各位相差は構成ベクトル空間内の2つの隣接するベクトルの間のすべての位相差であり、つまり第2コードブックBiは不均一量子化コードブックである。たとえば、ベクトルが第1コードブックAiを構成している空間内のいずれか2つのベクトルの間の位相差はπ/32であり、ベクトルが第2コードブックBiを構成している空間内では、第1ベクトルと隣接する第2ベクトルとの間の位相差はπ/24であり、第22ベクトルと隣接する第23ベクトルとの間の位相差はπ/28である。第3の方法において、たとえば第1コードブックAiは均一量子化コードブックを使用し、つまり、コードブック内のいずれか2つの隣接するコードワードの間のすべての位相差は等しく、第2コードブックBiは不均一量子化コードブックを使用し、つまり、コードブック内のいずれか2つの隣接するコードワードの間のすべての位相差は等しくない。あるいは、いずれか2つの隣接するコードワー
ドがより小さい位相差を有するコードブックが第1コードブックAiとして使用されてもよく、いずれか2つの隣接するコードワードがより大きい位相差を有するコードブックが第2コードブックBiとして使用されてもよく、つまり、第1コードブックAiの量子化粒度は第2コードブックBiのものよりも低くなっている。
一実施方法において、第1コードブックAiの各列はM次元離散フーリエ変換DFTベクトルであり、ここでMは水平方向の送信アンテナの数に対応していてもよく、M>1であり、DFTベクトルのいずれか2つの隣接する列の間のすべての位相差は等しい。
第2コードブックBiの各列はN次元DFTベクトルであり、ここでNは垂直方向の送信アンテナの数に対応していてもよく、N>1であり、DFTベクトルの2つの隣接する列の間の少なくとも2つの位相差は等しくない。
より具体的には、第1コードブックAiの各列は、位相範囲[0、2π]の中に等間隔で分布されたNa個のM次元DFTベクトルから等間隔で選択されてもよく、Na>1である。第2コードブックの各列は、位相範囲[0、π]の中に不等間隔で分布されたNe個のN次元DFTベクトルから選択されてもよく、Ne>1である。
言い換えると、水平方向にはNa個のDFTベクトルがあり、垂直方向にはNe個のDFTベクトルがある。この場合、水平方向の各DFTベクトルに対応する位相は[0、2π]の範囲内で分割されるNa個の位相のうちの1つであり、垂直方向の各DFTベクトルに対応する位相は[0、π]の範囲内で分割されるNe個の位相のうちの1つである。水平方向の位相範囲[0、2π]および垂直方向の位相範囲[0、π]が単なる例示であることは、特筆すべきである。以下の説明において、例示における範囲も使用されるが、しかし特定の実施においては別の範囲が使用されてもよい。
水平方向のチャネルおよび垂直方向のチャネルの特性によれば、水平方向の位相範囲[0、2π]は均一に分割され、垂直方向の位相範囲[0、π]は不均一に分割されることが指定されてもよく、つまり、Na個の位相のいずれか2つの隣接する位相の間のすべての差は同じであり、Ne個の位相のいずれか2つの隣接する位相の間の差は同じではないことが、指定されてもよい。たとえば、垂直方向のいくつかのDFTベクトルは[0、π/2]の範囲内で均一に分割された(2Ne/3)個の位相に対応しており、別のDFTベクトルは[π/2、π]の範囲内で均一に分割された(Ne/3)個の位相に対応している。つまり、π/2を中心として使用することによって、垂直方向のDFTベクトルに対応する位相は、粒度kまたは粒度dによって上方または下方にそれぞれ選択される。ここで、上方選択のための粒度kは、下方選択のための粒度dより大きいかまたはこれに等しい。
別の実施方法において、垂直方向のチャネルの変化は水平方向のチャネルの変化よりもゆっくりなので、第1コードブックの候補コードブックの数は、第2コードブックの候補コードブックの数より大きいかまたはこれに等しくなっていてもよい。具体的には、たとえば、W1内のブロックマトリクスX
iの数はN
Bであり、第1コードブックA
iの数および第2コードブックB
iの数もまたN
Bであってもよい。しかしながら、この実施方法において、垂直方向のチャネルの変化は水平方向のチャネルの変化よりもゆっくりなので、第2コードブックB
iの数はN
Bより小さくなってもよい。たとえば、第2コードブックB
iの数はN
B/2であり、使用されるときに、各第2コードブックB
iは2回使用され、構成されたブロックマトリクスはそれぞれ以下のとおりである。
、
、
、
、...、および
。
このように、第2コードブックBiの数はより小さく、したがってネットワークのフィードバックオーバーヘッドは減少させられることが可能である。
さらに、別の実施方法において、第2コードブックBi内のDFTベクトルのいずれか2つの隣接する列の間の位相差は、第1コードブックAi内のDFTベクトルのいずれか2つの隣接する列の間の位相差より大きいかまたはこれに等しい。つまり、第2コードブックBi内のDFTベクトル間の位相間隔は、第1コードブックAi内のDFTベクトル間の位相間隔よりも大きく、つまり、第2コードブックBi内のDFTベクトルの方がまばらである。したがって、垂直方向のチャネルの変化は垂直方向のチャネルの変化よりもゆっくりであるという特性もまた、反映されることが可能である。
図8は、本発明によるプリコーディングマトリクスを決定する方法の実施例3のフローチャートである。この実施例の実行主体は送信端であり、これは基地局またはUEであってもよい。実行主体、つまり送信端が基地局であるとき、相応に、送信端はUEであってもよく、実行主体、つまり送信端がUEであるとき、相応に、受信端は基地局であってもよい。この実施例におけるプリコーディングマトリクスを決定する方法は、図5に示されるプリコーディングマトリクス指標を決定する方法の実施例3に対応している。図8に示されるように、この実施例における方法は、以下のステップを含んでもよい。
ステップ801:送信端は、受信端に基準信号を送信する。
ステップ701における基準信号のタイプは、本発明のこの実施例において限定されないことは、特筆すべきである。たとえば、基準信号は、チャネル状態情報基準信号(Channel State Information Reference Signal、CSI RS)、復調基準信号(Demodulation RS、DM RS)、またはセル固有基準信号(Cell−specific RS、CRS)であってもよく、CSIはチャネル品質指標(Channel Quality Indicator/Index、略してCQI)をさらに含んでもよい。基地局の通知(無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)またはダウンリンク制御情報(Downlink Control Information、DCI)など)信号を受信することによって、またはセル識別子IDに基づいて、UEは基準信号のリソース構成を取得してもよく、対応するリソース上または対応するサブフレーム内の基準信号を取得してもよいことは、さらに特筆すべきである。
ステップ802:送信端は、受信端によって送信されたプリコーディングマトリクス指標PMIを受信する。
ステップ803:送信端は、プリコーディングマトリクス指標PMIにしたがって、基準信号に基づいてコードブックから受信端によって選択されたプリコーディングマトリクスWを決定し、ここで
であり、
Waは第1プリコーディングマトリクスW
iによって構成された第2プリコーディングマトリクスであり、
、0≦i≦n−1であり、nはWaを構成する第1プリコーディングマトリクスの数、およびn>1であり、
Wbは第3プリコーディングマトリクスであり、ここでWb=Φ×Waであって、ΦはWaの位相回転マトリクスである。
具体的には、PMIを受信した後に、送信端は、PMIにしたがって、および3GPP TS 36.213であってPMIとプリコーディングマトリクスWとの間の通信方法にしたがって、プリコーディングマトリクスWを取得してもよい。
二重偏波アンテナの二次元平面アレイについて(つまり、二次元アンテナ平面アレイは少なくとも2つの偏光方向を含み、たとえば2つの偏光方向は、プラス45度とマイナス45度、または0度と90度であってもよい)、第2プリコーディングマトリクスWaは第1偏光方向のプリコーディングマトリクスを表してもよく、ここでnは垂直方向のアンテナポートの数、つまり二次元平面アレイアンテナの行の数であってもよく、第3プリコーディングマトリクスWbは、第2偏光方向のプリコーディングマトリクスを表してもよい。
第2プリコーディングマトリクスWaの選択は、以下のとおりであってもよい。たとえば、2×4二次元平面アレイアンテナでは、つまり、2行のアンテナがあり、各行には4つのアンテナがあり、Waは、
であり、W0およびW1はLTEシステム内の4アンテナコードブックから個別に選択されてもよく、ここでW0およびW1は、同じコードブックとして選択されても異なるコードブックとして選択されてもよく、これは本発明のこの実施例においては限定されない。
第2偏光方向のプリコーディングマトリクスは、特定の位相によって第1偏光方向にプリコーディングマトリクスを回転させることによって取得されてもよく、垂直方向のアンテナの各行に対応する偏光位相回転の特性は互いに独立していると見なされてもよいので、第3プリコーディングマトリクスWbは、第2プリコーディングマトリクスWaに位相回転マトリクスΦを乗じることによって、取得されてもよい。具体的には、第3プリコーディングマトリクスWbは、
で表されてもよく、この場合、第3プリコーディングマトリクスWbは、第2プリコーディングマトリクスWaに対応する二次元平面アレイアンテナの各行に対して位相回転が独立して実行されるという特性を反映することができる。
この実施例において、受信端は、基準信号に基づいてコードブックからプリコーディングマトリクスWを選択し、ここで
であり、WaおよびWbが並列に接続されている構造が使用され、ここで、WaおよびWbは第1偏光方向および第2偏光方向の特性をそれぞれ表しており、二次元平面アレイアンテナの水平方向および垂直方向の偏光位相が互いに独立しているという特性が反映され、垂直方向の各行での位相回転が独立しているという特性が反映されるように、WbはWaの各行での位相回転を独立して実行することによって得られる。したがって、送信端は、受信端によってフィードバックされて本発明のコードブック構造内に構築されたプリコーディングマトリクスに基づいてプリコーディングを実行するが、これはプリコーディング精度を効率的に向上させることができ、これによって性能損失を低減してシステムスループットを向上させる。
さらに、ステップ803において、上記の実施例では、位相回転マトリクスΦは対角マトリクス
であってn>1であり、
である。θ
iの特性値は予備設定されてもよい。たとえば、θ
iの値は、LTEロングタームエボリューションシステムでの既存の変調方法におけるいずれかの配置点に対応する位相から選択されてもよく、変調方法は、4位相偏移変調(Quadrature Phase Shift Keying、略してQPSK)、8位相偏移変調(8 Phase Shift Keying、略して8PSK)、16位相直交振幅変調(16 Quadrature Amplitude Modulation、略して16QAM)などであってもよい。たとえば、QPSKについて、4つの配置点に対応する位相は、それぞれ{0,π/2,π,3π/2}である。
具体的には、第1プリコーディングマトリクスWiの各列は離散フーリエ変換(離散フーリエ変換、略してDFT)ベクトルであってもよく、あるいはHadamard Hadamardマトリクスの列ベクトルであってもよい。
具体的には、第1プリコーディングマトリクスWiは、ロングタームエボリューションLTEシステム内の2アンテナコードブック、4アンテナコードブック、または8アンテナコードブックから選択されてもよい。
図9は、本発明による受信端の実施例1の概略構造図である。図9に示されるように、この実施例における受信端900は、選択モジュール901および送信モジュール902を含んでもよい。選択モジュール901は、送信端によって送信された基準信号に基づいてコードブックからプリコーディングマトリクスWを選択するように構成されていてもよく、プリコーディングマトリクスWは2つのマトリクスW1およびW2の積であり、ここで
W1はN
B個のブロックマトリクスX
iを含み、N
B≧1であり、W
1は、
で表され、ここで1≦i≦N
Bであり、各ブロックマトリクスX
iの列x
i,jは第1ベクトルA
ijおよび第2コードブックB
ijのKronecker kronecker積であり、つまり
である。
送信モジュール902は、送信端がPMIにしたがって受信端においてアンテナアレイのプリコーディングマトリクスWを取得するように、プリコーディングマトリクスWに対応するプリコーディングマトリクス指標PMIを送信端に送信するように構成されていてもよい。
さらに、ブロックマトリクスXiのすべての列は、N1個の連続第1ベクトルおよびN2個の連続第2ベクトルのKronecker kronecker積を対で連続的に計算することによって得られる。
さらに、N1はN2より大きいかまたはこれに等しい。
さらに、いずれか2つの隣接するブロックマトリクスXiおよびXi+1について、XiおよびXi+1を構成する第2ベクトルがN2個の同じ連続第2ベクトルであり、N2は0より大きい場合、XiおよびXi+1を構成する第1ベクトルの2つの集合にs1個の同じ第1ベクトルがあり、s1は0より大きいかまたはこれに等しく、
いずれか2つの隣接するブロックマトリクスXiおよびXi+1について、XiおよびXi+1を構成する第1ベクトルがN1個の同じ連続第1ベクトルであり、N1は0より大きい場合、XiおよびXi+1を構成する第2ベクトルの2つの集合にs2個の同じ第2ベクトルがあり、s2は0より大きいかまたはこれに等しい。
さらに、s1はs2より大きいかまたはこれに等しい。
この実施例における受信端は、図3に示される方法実施例の技術的解決法を実行するように構成されていてもよい。これらの実施原理は類似であり、詳細は本明細書にこれ以上記載されない。
この実施例における受信端によれば、マトリクスW1の中のブロックマトリクスXiによって構成されたコードブックについて、各ブロックマトリクスXiのものであってビームを表す列xi,jは、三次元ビームベクトルの形で定義される。具体的には、ブロックマトリクスの列は、水平方向の位相に対応する第1ベクトルAijおよび垂直方向の位相に対応する第2ベクトルBijのkronecker積を計算する方法で取得され、これは水平方向の位相および垂直方向の位相が、三次元ビームベクトルの特性がコードブック内に反映されることが可能なように組み合わせられることを示す。したがって、送信端は、受信端によってフィードバックされて本発明のコードブック構造から選択されたプリコーディングマトリクスに基づいてプリコーディングを実行するが、これはプリコーディング精度を効率的に向上させることができ、これによって性能損失を低減してシステムスループットを向上させる。
図10は、本発明による受信端の実施例2の概略構造図である。図10に示されるように、この実施例における受信端1000は、選択モジュール1001および送信モジュール1002を含んでもよい。選択モジュール1001は、送信端によって送信された基準信号に基づいてコードブックからプリコーディングマトリクスWを選択するように構成されていてもよく、プリコーディングマトリクスWはマトリクスW1およびマトリクスW2の積であり、ここで
W1はN
B個のブロックマトリクスX
iを含み、N
B≧1であり、W
1は、
で表され、ここで1≦i≦N
Bであり、各ブロックマトリクスX
iは第1コードブックA
iおよび第2コードブックB
iのKronecker kronecker積であり、つまり
であり、第1コードブックA
iの各列はM次元離散フーリエ変換DFTベクトルであり、M>1であり、第2コードブックB
iの各列はN次元DFTベクトルであり、N>1である。
送信モジュール1002は、プリコーディングマトリクスWに対応するプリコーディングマトリクス指標PMIを送信端に送信するように構成されていてもよい。
さらに、第1コードブックAi内のDFTベクトルのいずれか2つの隣接する列の間のすべての位相差は等しい。
さらに、第1コードブックの各列は、位相範囲[0,2π]の中に等間隔で分布しているNa個のM次元DFTベクトルから等間隔で選択され、Na>1である。
さらに、第2コードブックBi内のDFTベクトルのいずれか2つの隣接する列の間の少なくとも2つの位相差は、等しくない。
さらに、第2コードブックの各列は、位相範囲[0,π]の中に不等間隔で分布しているNe個のN次元DFTベクトルから選択され、Ne>1である。
さらに、第1コードブックの数は、第2コードブックの数より大きいかまたはこれに等しい。
さらに、第2コードブックBi内のDFTベクトルのいずれか2つの隣接する列の間の位相差は、第1コードブックAi内のDFTベクトルのいずれか2つの隣接する列の間の位相差より大きいかまたはこれに等しい。
さらに、W1は広帯域のチャネル特性を表すマトリクスであり、W2はサブバンドのチャネル特性を表すマトリクスであり、または
W1は長期チャネル特性を表すマトリクスであり、W2は短期チャネル特性を表すマトリクスである。
さらに、マトリクスW2は、マトリクスWを構成するためのマトリクスW1の列ベクトルを選択するために使用され、またはマトリクスWを構成するためのマトリクスW1の列ベクトルに対して重み付け合成を実行するために使用される。
この実施例における受信端は、図4に示される方法実施例の技術的解決法を実行するように構成されていてもよい。これらの実施原理は類似であり、詳細は本明細書にこれ以上記載されない。
この実施例における受信端によれば、マトリクスW1の中のブロックマトリクスXiによって構成されたコードブックについて、第1コードブックAiは二次元平面アレイアンテナの水平方向に対応するコードブックを表し、第2コードブックBiは二次元平面アレイアンテナの垂直方向に対応するコードブックを表し、第1コードブックAiの選択および第2コードブックBiの選択は互いに独立している。したがって、この実施例のプリコーディングマトリクスWは、二次元平面アレイアンテナの水平方向および垂直方向の特性が互いに独立しているという特性を反映することができる。したがって、送信端は、受信端によってフィードバックされて本発明のコードブック構造から選択されたプリコーディングマトリクスに基づいてプリコーディングを実行するが、これはプリコーディング精度を効率的に向上させることができ、これによって性能損失を低減してシステムスループットを向上させる。
図11は、本発明による受信端の実施例3の概略構造図である。図11に示されるように、受信端1100は、選択モジュール1101および送信モジュール1102を含んでもよい。
選択モジュール1101は、送信端によって送信された基準信号に基づいてコードブックからプリコーディングマトリクスWを選択するように構成されていてもよく、ここで
であり、ここでWaは第1プリコーディングマトリクスW
iによって構成された第2プリコーディングマトリクスであり、
、0≦i≦n−1であり、nはWaを構成する第1プリコーディングマトリクスの数、およびn>1であり、
Wbは第3プリコーディングマトリクスであり、ここでWb=Φ×Waであり、ΦはWaの位相回転マトリクスである。
送信モジュール1102は、プリコーディングマトリクスWに対応するプリコーディングマトリクス指標PMIを送信端に送信するように構成されていてもよい。
さらに、位相回転マトリクスは対角マトリクス
であり、
である。
さらに、第1プリコーディングマトリクスの各列は、離散フーリエ変換DFTベクトル、またはHadamard Hadamardマトリクスの列ベクトルである。
さらに、第1プリコーディングマトリクスは、ロングタームエボリューションLTEシステム内の2アンテナコードブック、4アンテナコードブック、または8アンテナコードブックから選択される。
この実施例における受信端は、図5に示される方法実施例の技術的解決法を実行するように構成されていてもよい。これらの実施原理は類似であり、詳細は本明細書にこれ以上記載されない。
この実施例における受信端は、基準信号に基づいてコードブックからプリコーディングマトリクスWを選択し、ここで
であり、WaおよびWbが並列に接続されている構造が使用され、ここで、WaおよびWbは第1偏光方向および第2偏光方向の特性をそれぞれ表しており、二次元平面アレイアンテナの水平方向および垂直方向の偏光位相が互いに独立しているという特性が反映され、垂直方向の各行での位相回転が独立しているという特性が反映されるように、WbはWaの各行での位相回転を独立して実行することによって得られる。したがって、送信端は、受信端によってフィードバックされて本発明のコードブック構造内に構築されたプリコーディングマトリクスに基づいてプリコーディングを実行するが、これはプリコーディング精度を効率的に向上させることができ、これによって性能損失を低減してシステムスループットを向上させる。
図12は、本発明による送信端の実施例1の概略構造図である。送信端は、基地局または端末であってもよい。図12に示されるように、この実施例における送信端1200は、送信モジュール1201、受信モジュール1202、および決定モジュール1203を含んでもよく、
送信モジュール1201は、基準信号を受信端に送信するように構成されていてもよく、
受信モジュール1202は、受信端によって送信されたプリコーディングマトリクス指標PMIを受信するように構成されていてもよく、
決定モジュール1203は、プリコーディングマトリクス指標PMIにしたがって、基準信号に基づいてコードブックから受信端によって選択されたプリコーディングマトリクスWを決定するように構成されていてもよく、プリコーディングマトリクスWは2つのマトリクスW1およびW2の積であり、
W1はN
B個のブロックマトリクスX
iを含み、N
B≧1であり、W
1は、
で表され、ここで1≦i≦N
Bであり、各ブロックマトリクスX
iの列x
i,jは第1ベクトルA
ijおよび第2ベクトルB
ijのKronecker kronecker積であり、つまり
である。
さらに、ブロックマトリクスXiのすべての列は、N1個の連続第1ベクトルおよびN2個の連続第2ベクトルのKronecker kronecker積を対で連続的に計算することによって得られる。
さらに、N1はN2より大きいかまたはこれに等しい。
さらに、いずれか2つの隣接するブロックマトリクスXiおよびXi+1について、XiおよびXi+1を構成する第2ベクトルがN2個の同じ連続第2ベクトルであり、N2は0より大きい場合、XiおよびXi+1を構成する第1ベクトルの2つの集合にs1個の同じ第1ベクトルがあり、s1は0より大きいかまたはこれに等しく、
いずれか2つの隣接するブロックマトリクスXiおよびXi+1について、XiおよびXi+1を構成する第1ベクトルがN1個の同じ連続第1ベクトルであり、N1は0より大きい場合、XiおよびXi+1を構成する第2ベクトルの2つの集合にs2個の同じ第2ベクトルがあり、s2は0より大きいかまたはこれに等しい。
さらに、s1はs2より大きいかまたはこれに等しい。
この実施例における送信端は、図6に示される方法実施例の技術的解決法を実行するように構成されていてもよい。これらの実施原理は類似であり、詳細は本明細書にこれ以上記載されない。
この実施例における送信端によれば、マトリクスW1の中のブロックマトリクスXiによって構成されたコードブックについて、各ブロックマトリクスXiのものであってビームを表す列xi,jは、三次元ビームベクトルの形で定義される。具体的には、ブロックマトリクスの列は、水平方向の位相に対応する第1ベクトルAijおよび垂直方向の位相に対応する第2ベクトルBijのkronecker積を計算する方法で取得され、これは水平方向の位相および垂直方向の位相が、三次元ビームベクトルの特性がコードブック内に反映されることが可能なように組み合わせられることを示す。したがって、送信端は、受信端によってフィードバックされて本発明のコードブック構造から選択されたプリコーディングマトリクスに基づいてプリコーディングを実行するが、これはプリコーディング精度を効率的に向上させることができ、これによって性能損失を低減してシステムスループットを向上させる。
図13は、本発明による送信端の実施例2の概略構造図である。図13に示されるように、この実施例における送信端1300は、送信モジュール1301、受信モジュール1302、および決定モジュール1302を含んでもよく、送信モジュール1301は、基準信号を受信端に送信するように構成されていてもよく、
受信モジュール1302は、受信端によって送信されたプリコーディングマトリクス指標PMIを受信するように構成されていてもよく、
決定モジュール1302は、プリコーディングマトリクス指標PMIにしたがって、基準信号に基づいてコードブックから受信端によって選択されたプリコーディングマトリクスWを決定するように構成されていてもよく、プリコーディングマトリクスWはマトリクスW1およびマトリクスW2の積であり、
W1はN
B個のブロックマトリクスX
iを含み、N
B≧1であり、W
1は、
で表され、ここで1≦i≦N
Bであり、各ブロックマトリクスX
iは第1コードブックA
iおよび第2コードブックB
iのKronecker kronecker積であり、つまり
であり、第1コードブックA
iの各列はM次元離散フーリエ変換DFTベクトルであり、M>1であり、第2コードブックB
iの各列はN次元DFTベクトルであり、N>1である。
さらに、第1コードブックAi内のDFTベクトルのいずれか2つの隣接する列の間のすべての位相差は等しい。
さらに、第1コードブックの各列は、位相範囲[0,2π]の中に等間隔で分布しているNa個のM次元DFTベクトルから等間隔で選択され、Na>1である。
さらに、第2コードブックBi内のDFTベクトルのいずれか2つの隣接する列の間の少なくとも2つの位相差は、等しくない。
さらに、第2コードブックの各列は、位相範囲[0,π]の中に不等間隔で分布しているNe個のN次元DFTベクトルから選択され、Ne>1である。
さらに、第1コードブックの数は、第2コードブックの数より大きいかまたはこれに等しい。
さらに、第2コードブックBi内のDFTベクトルのいずれか2つの隣接する列の間の位相差は、第1コードブックAi内のDFTベクトルのいずれか2つの隣接する列の間の位相差より大きいかまたはこれに等しい。
さらに、W1は広帯域のチャネル特性を表すマトリクスであり、W2はサブバンドのチャネル特性を表すマトリクスであり、または
W1は長期チャネル特性を表すマトリクスであり、W2は短期チャネル特性を表すマトリクスである。
さらに、マトリクスW2は、マトリクスWを構成するためのマトリクスW1の列ベクトルを選択するために使用され、またはマトリクスWを構成するためのマトリクスW1の列ベクトルに対して重み付け合成を実行するために使用される。
この実施例における送信端は、図7に示される方法実施例の技術的解決法を実行するように構成されていてもよい。これらの実施原理は類似であり、詳細は本明細書にこれ以上記載されない。
この実施例における送信端によれば、マトリクスW1の中のブロックマトリクスXiによって構成されたコードブックについて、第1コードブックAiは二次元平面アレイアンテナの水平方向に対応するコードブックを表し、第2コードブックBiは二次元平面アレイアンテナの垂直方向に対応するコードブックを表し、第1コードブックAiの選択および第2コードブックBiの選択は互いに独立している。したがって、この実施例のプリコーディングマトリクスWは、二次元平面アレイアンテナの水平方向および垂直方向の特性が互いに独立しているという特性を反映することができる。したがって、送信端は、受信端によってフィードバックされて本発明のコードブック構造から選択されたプリコーディングマトリクスに基づいてプリコーディングを実行するが、これはプリコーディング精度を効率的に向上させることができ、これによって性能損失を低減してシステムスループットを向上させる。
図14は、本発明による送信端の実施例3の概略構造図である。図14に示されるように、この実施例における送信端1400は、
基準信号を受信端に送信するように構成されていてもよい、送信モジュール1401と、
受信端によって送信されたプリコーディングマトリクス指標PMIを受信するように構成されていてもよい、受信モジュール1402と、
プリコーディングマトリクス指標PMIにしたがって、基準信号に基づいてコードブックから受信端によって選択されたプリコーディングマトリクスWを決定するように構成されていてもよい、決定モジュール1403であって、
であり、
Waは第1プリコーディングマトリクスW
iによって構成される第2プリコーディングマトリクスであり、
、0≦i≦n−1であり、nはWaを構成する第1プリコーディングマトリクスの数、およびn>1であり、
Wbは第3プリコーディングマトリクスであり、ここでWb=Φ×Waであり、ΦはWaの位相回転マトリクスである、決定モジュール1403と、
を含んでもよい。
さらに、位相回転マトリクスは対角マトリクス
であり、
である。
さらに、第1プリコーディングマトリクスの各列は、離散フーリエ変換DFTベクトル、またはHadamard Hadamardマトリクスの列ベクトルである。
さらに、第1プリコーディングマトリクスは、ロングタームエボリューションLTEシステム内の2アンテナコードブック、4アンテナコードブック、または8アンテナコードブックから選択される。
この実施例における送信端は、図8に示される方法実施例の技術的解決法を実行するように構成されていてもよい。これらの実施原理は類似であり、詳細は本明細書にこれ以上記載されない。
この実施例における送信端によれば、プリコーディングマトリクス
は、WaおよびWbが並列に接続された構成を使用し、ここで、WaおよびWbは第1偏光方向および第2偏光方向の特性をそれぞれ表しており、二次元平面アレイアンテナの水平方向および垂直方向の偏光位相が互いに独立しているという特性が反映され、垂直方向の各行での位相回転が独立しているという特性が反映されるように、WbはWaの各行での位相回転を独立して実行することによって得られる。したがって、送信端は、受信端によってフィードバックされて本発明のコードブック構造内に構築されたプリコーディングマトリクスに基づいてプリコーディングを実行するが、これはプリコーディング精度を効率的に向上させることができ、これによって性能損失を低減してシステムスループットを向上させる。
図15は、本発明による受信装置の実施例1のハードウェア構造の概略図である。受信装置は、基地局または端末であってもよい。図15に示されるように、この実施例における受信装置1500は、プロセッサ1501および送信器1502を含んでもよい。選択的に、受信装置はメモリ1503をさらに含んでもよい。プロセッサ1501、送信器1502、およびメモリ1503は、システムバスまたはその他の方法を用いて接続されてもよく、システムバスを用いる接続の例が、図15において使用されている。システムバスは、ISAバス、PCIバス、EISAバスなどであってもよい。システムバスは、アドレスバス、データバス、制御バスなどに分類されてもよい。図解しやすくするために、図15においてバスを表すために1本の線のみが使用されているが、しかしこれは1つのバスまたは1種類のバスしかないことを表すものではない。
選択モジュール1501は、送信装置によって送信された基準信号に基づいてコードブックからプリコーディングマトリクスWを選択するように構成されていてもよく、プリコーディングマトリクスWは2つのマトリクスW1およびW2の積であり、ここで
W1はN
B個のブロックマトリクスX
iを含み、N
B≧1、W
1は、
で表され、ここで1≦i≦N
Bであり、各ブロックマトリクスX
iの列x
i,jは第1ベクトルA
ijおよび第2コードブックB
ijのKronecker kronecker積であり、つまり
である。
送信器1502は、送信装置がPMIにしたがって受信装置のアンテナアレイのプリコーディングマトリクスを取得するように、プリコーディングマトリクスWに対応するプリコーディングマトリクス指標PMIを送信装置に送信するように構成されていてもよい。
さらに、ブロックマトリクスXiのすべての列は、N1個の連続第1ベクトルおよびN2個の連続第2ベクトルのKronecker kronecker積を対で連続的に計算することによって得られる。
さらに、N1はN2より大きいかまたはこれに等しい。
さらに、いずれか2つの隣接するブロックマトリクスXiおよびXi+1について、XiおよびXi+1を構成する第2ベクトルがN2個の同じ連続第2ベクトルであり、N2は0より大きい場合、XiおよびXi+1を構成する第1ベクトルの2つの集合にs1個の同じ第1ベクトルがあり、s1は0より大きいかまたはこれに等しく、
いずれか2つの隣接するブロックマトリクスXiおよびXi+1について、XiおよびXi+1を構成する第1ベクトルがN1個の同じ連続第1ベクトルであり、N1は0より大きい場合、XiおよびXi+1を構成する第2ベクトルの2つの集合にs2個の同じ第2ベクトルがあり、s2は0より大きいかまたはこれに等しい。
さらに、s1はs2より大きいかまたはこれに等しい。
この実施例における受信装置は、図3に示される方法実施例の技術的解決法を実行するように構成されていてもよい。これらの実施原理は類似であり、詳細は本明細書にこれ以上記載されない。
この実施例における受信装置によれば、マトリクスW1の中のブロックマトリクスXiによって構成されたコードブックについて、各ブロックマトリクスXiのものであってビームを表す列xi,jは、三次元ビームベクトルの形で定義される。具体的には、ブロックマトリクスの列は、水平方向の位相に対応する第1ベクトルAijおよび垂直方向の位相に対応する第2ベクトルBijのkronecker積を計算する方法で取得され、これは水平方向の位相および垂直方向の位相が、三次元ビームベクトルの特性がコードブック内に反映されることが可能なように組み合わせられることを示す。したがって、送信装置は、受信装置によってフィードバックされて本発明のコードブック構造から選択されたプリコーディングマトリクスに基づいてプリコーディングを実行するが、これはプリコーディング精度を効率的に向上させることができ、これによって性能損失を低減してシステムスループットを向上させる。
図16は、本発明による受信装置の実施例2のハードウェア構造の概略図である。受信装置は、基地局または端末であってもよい。図16に示されるように、この実施例における受信装置1600は、プロセッサ1601および送信器1602を含んでもよい。選択的に、受信装置はメモリ1603をさらに含んでもよい。プロセッサ1601、送信器1602、およびメモリ1603は、システムバスまたはその他の方法を用いて接続されてもよく、システムバスを用いる接続の例が、図16において使用されている。システムバスは、ISAバス、PCIバス、EISAバスなどであってもよい。システムバスは、アドレスバス、データバス、制御バスなどに分類されてもよい。図解しやすくするために、図16においてバスを表すために1本の線のみが使用されているが、しかしこれは1つのバスまたは1種類のバスしかないことを表すものではない。
プロセッサ1601は、送信装置によって送信された基準信号に基づいてコードブックからプリコーディングマトリクスWを選択するように構成されていてもよく、プリコーディングマトリクスWはマトリクスW1およびマトリクスW2の積であり、ここで
W1はN
B個のブロックマトリクスX
iを含み、N
B≧1であり、W
1は、
で表され、ここで1≦i≦N
Bであり、各ブロックマトリクスX
iは第1コードブックA
iおよび第2コードブックB
iのKronecker kronecker積であり、つまり
であり、第1コードブックA
iの各列はM次元離散フーリエ変換DFTベクトルであり、M>1であり、第2コードブックB
iの各列はN次元DFTベクトルであり、N>1である。
送信器1602は、プリコーディングマトリクスWに対応するプリコーディングマトリクス指標PMIを送信装置に送信するように構成されていてもよい。
さらに、第1コードブックAi内のDFTベクトルのいずれか2つの隣接する列の間のすべての位相差は等しい。
さらに、第1コードブックの各列は、位相範囲[0,2π]の中に等間隔で分布しているNa個のM次元DFTベクトルから等間隔で選択され、Na>1である
さらに、第2コードブックBi内のDFTベクトルのいずれか2つの隣接する列の間の少なくとも2つの位相差は、等しくない
さらに、第2コードブックの各列は、位相範囲[0,π]の中に不等間隔で分布しているNe個のN次元DFTベクトルから選択され、Ne>1である
さらに、第1コードブックの数は、第2コードブックの数より大きいかまたはこれに等しい。
さらに、第2コードブックBi内のDFTベクトルのいずれか2つの隣接する列の間の位相差は、第1コードブックAi内のDFTベクトルのいずれか2つの隣接する列の間の位相差より大きいかまたはこれに等しい。
さらに、W1は広帯域のチャネル特性を表すマトリクスであり、W2はサブバンドのチャネル特性を表すマトリクスであり、または
W1は長期チャネル特性を表すマトリクスであり、W2は短期チャネル特性を表すマトリクスである。
さらに、マトリクスW2は、マトリクスWを構成するためのマトリクスW1の列ベクトルを選択するために使用され、またはマトリクスWを構成するためのマトリクスW1の列ベクトルに対して重み付け合成を実行するために使用される。
この実施例における受信装置は、図4に示される方法実施例の技術的解決法を実行するように構成されていてもよい。これらの実施原理は類似であり、詳細は本明細書にこれ以上記載されない。
この実施例における受信装置によれば、マトリクスW1の中のブロックマトリクスXiによって構成されたコードブックについて、第1コードブックAiは二次元平面アレイアンテナの水平方向に対応するコードブックを表し、第2コードブックBiは二次元平面アレイアンテナの垂直方向に対応するコードブックを表し、第1コードブックAiの選択および第2コードブックBiの選択は互いに独立している。したがって、この実施例のプリコーディングマトリクスWは、二次元平面アレイアンテナの水平方向および垂直方向の特性が互いに独立しているという特性を反映することができる。したがって、送信装置は、受信装置によってフィードバックされて本発明のコードブック構造から選択されたプリコーディングマトリクスに基づいてプリコーディングを実行するが、これはプリコーディング精度を効率的に向上させることができ、これによって性能損失を低減してシステムスループットを向上させる。
図17は、本発明による受信装置の実施例3のハードウェア構造の概略図である。受信装置は、基地局または端末であってもよい。図17に示されるように、この実施例における受信装置1700は、プロセッサ1701および送信器1702を含んでもよい。選択的に、受信装置はメモリ1703をさらに含んでもよい。プロセッサ1701、送信器1702、およびメモリ1703は、システムバスまたはその他の方法を用いて接続されてもよく、システムバスを用いる接続の例が、図17において使用されている。システムバスは、ISAバス、PCIバス、EISAバスなどであってもよい。システムバスは、アドレスバス、データバス、制御バスなどに分類されてもよい。図解しやすくするために、図17においてバスを表すために1本の線のみが使用されているが、しかしこれは1つのバスまたは1種類のバスしかないことを表すものではない。
プロセッサ1701は、送信装置によって送信された基準信号に基づいてコードブックからプリコーディングマトリクスWを選択するように構成されていてもよく、ここで
であり、ここでWaは第1プリコーディングマトリクスW
iによって構成された第2プリコーディングマトリクスであり、
、0≦i≦n−1であり、nはWaを構成する第1プリコーディングマトリクスの数、およびn>1であり、
Wbは第3プリコーディングマトリクスであり、ここでWb=Φ×Waであり、ΦはWaの位相回転マトリクスである。
送信器1702は、プリコーディングマトリクスWに対応するプリコーディングマトリクス指標PMIを送信装置に送信するように構成されていてもよい。
さらに、位相回転マトリクスは対角マトリクス
であり、
である。
さらに、第1プリコーディングマトリクスの各列は、離散フーリエ変換DFTベクトル、またはHadamard Hadamardマトリクスの列ベクトルである。
さらに、第1プリコーディングマトリクスは、ロングタームエボリューションLTEシステム内の2アンテナコードブック、4アンテナコードブック、または8アンテナコードブックから選択される。
この実施例における受信装置は、図5に示される方法実施例の技術的解決法を実行するように構成されていてもよい。これらの実施原理は類似であり、詳細は本明細書にこれ以上記載されない。
この実施例における受信装置は、基準信号に基づいてコードブックからプリコーディングマトリクスWを選択し、ここで
であり、WaおよびWbが並列に接続されている構造が使用され、ここで、WaおよびWbは第1偏光方向および第2偏光方向の特性をそれぞれ表しており、二次元平面アレイアンテナの水平方向および垂直方向の偏光位相が互いに独立しているという特性が反映され、垂直方向の各行での位相回転が独立しているという特性が反映されるように、WbはWaの各行での位相回転を独立して実行することによって得られる。したがって、送信装置は、受信装置によってフィードバックされてコードブック構造内に構築されたプリコーディングマトリクスに基づいてプリコーディングを実行するが、これはプリコーディング精度を効率的に向上させることができ、これによって性能損失を低減してシステムスループットを向上させる。
図18は、本発明による送信装置の実施例1のハードウェア構造の概略図である。送信装置は、基地局または端末であってもよい。図18に示されるように、この実施例における送信装置1800は、送信器1801、受信器1802、およびプロセッサ1803を含んでもよい。選択的に、受信装置はメモリ1804をさらに含んでもよい。送信器1801、受信器1802、プロセッサ1803、およびメモリ1803は、システムバスまたはその他の方法を用いて接続されてもよく、システムバスを用いる接続の例が、図18において使用されている。システムバスは、ISAバス、PCIバス、EISAバスなどであってもよい。システムバスは、アドレスバス、データバス、制御バスなどに分類されてもよい。図解しやすくするために、図18においてバスを表すために1本の線のみが使用されているが、しかしこれは1つのバスまたは1種類のバスしかないことを表すものではない。
送信器1801は基準信号を受信装置に送信するように構成されていてもよく、受信器1802は受信装置によって送信されたプリコーディングマトリクス指標PMIを受信するように構成されていてもよく、プロセッサ1803はプリコーディングマトリクス指標PMIにしたがって、基準信号に基づいてコードブックから受信装置によって選択されたプリコーディングマトリクスWを決定するように構成されていてもよく、プリコーディングマトリクスWは2つのマトリクスW1およびW2の積であり、ここで
W1はN
B個のブロックマトリクスX
iを含み、N
B≧1であり、W1は、
で表され、ここで1≦i≦N
Bであり、各ブロックマトリクスX
iの列x
i,jは第1ベクトルA
ijおよび第2ベクトルB
ijのKronecker kronecker積であり、つまり
である。
さらに、ブロックマトリクスXiのすべての列は、N1個の連続第1ベクトルおよびN2個の連続第2ベクトルのKronecker kronecker積を対で連続的に計算することによって得られる。
さらに、N1はN2より大きいかまたはこれに等しい。
さらに、いずれか2つの隣接するブロックマトリクスXiおよびXi+1について、XiおよびXi+1を構成する第2ベクトルがN2個の同じ連続第2ベクトルであり、N2は0より大きい場合、XiおよびXi+1を構成する第1ベクトルの2つの集合にs1個の同じ第1ベクトルがあり、s1は0より大きいかまたはこれに等しく、
いずれか2つの隣接するブロックマトリクスXiおよびXi+1について、XiおよびXi+1を構成する第1ベクトルがN1個の同じ連続第1ベクトルであり、N1は0より大きい場合、XiおよびXi+1を構成する第2ベクトルの2つの集合にs2個の同じ第2ベクトルがあり、s2は0より大きいかまたはこれに等しい。
さらに、s1はs2より大きいかまたはこれに等しい。
この実施例における送信装置は、図6に示される方法実施例の技術的解決法を実行するように構成されていてもよい。これらの実施原理は類似であり、詳細は本明細書にこれ以上記載されない。
この実施例の送信装置によれば、マトリクスW1の中のブロックマトリクスXiによって構成されたコードブックについて、各ブロックマトリクスXiのものであってビームを表す列xi,jは、三次元ビームベクトルの形で定義される。具体的には、ブロックマトリクスの列は、水平方向の位相に対応する第1ベクトルAijおよび垂直方向の位相に対応する第2ベクトルBijのkronecker積を計算する方法で取得され、これは水平方向の位相および垂直方向の位相が、三次元ビームベクトルの特性がコードブック内に反映されることが可能なように組み合わせられることを示す。したがって、送信装置は、受信装置によってフィードバックされて本発明のコードブック構造から選択されたプリコーディングマトリクスに基づいてプリコーディングを実行するが、これはプリコーディング精度を効率的に向上させることができ、これによって性能損失を低減してシステムスループットを向上させる。
図19は、本発明による送信装置の実施例2のハードウェア構造の概略図である。送信装置は、基地局または端末であってもよい。図19に示されるように、この実施例における送信装置1900は、送信器1901、受信器1902、およびプロセッサ1903を含んでもよい。選択的に、受信装置はメモリ1904をさらに含んでもよい。送信器1901、受信器1902、プロセッサ1903、およびメモリ1903は、システムバスまたはその他の方法を用いて接続されてもよく、システムバスを用いる接続の例が、図19において使用されている。システムバスは、ISAバス、PCIバス、EISAバスなどであってもよい。システムバスは、アドレスバス、データバス、制御バスなどに分類されてもよい。図解しやすくするために、図19においてバスを表すために1本の線のみが使用されているが、しかしこれは1つのバスまたは1種類のバスしかないことを表すものではない。
送信器1901は基準信号を受信装置に送信するように構成されていてもよく、受信器1902は受信装置によって送信されたプリコーディングマトリクス指標PMIを受信するように構成されていてもよく、プロセッサ1903はプリコーディングマトリクス指標PMIにしたがって、基準信号に基づいてコードブックから受信装置によって選択されたプリコーディングマトリクスWを決定するように構成されていてもよく、プリコーディングマトリクスWはマトリクスW1およびマトリクスW2の積であり、ここで
W1はN
B個のブロックマトリクスX
iを含み、N
B≧1であり、W
1は、
で表され、ここで1≦i≦N
Bであり、各ブロックマトリクスX
iは第1コードブックA
iおよび第2コードブックB
iのKronecker kronecker積であり、つまり
であり、第1コードブックA
iの各列はM次元離散フーリエ変換DFTベクトルであり、M>1であり、第2コードブックB
iの各列はN次元DFTベクトルであり、N>1である。
さらに、第1コードブックAi内のDFTベクトルのいずれか2つの隣接する列の間のすべての位相差は等しい。
さらに、第1コードブックの各列は、位相範囲[0,2π]の中に等間隔で分布しているNa個のM次元DFTベクトルから等間隔で選択され、Na>1である。
さらに、第2コードブックBi内のDFTベクトルのいずれか2つの隣接する列の間の少なくとも2つの位相差は、等しくない。
さらに、第2コードブックの各列は、位相範囲[0,π]の中に不等間隔で分布しているNe個のN次元DFTベクトルから選択され、Ne>1である
さらに、第1コードブックの数は、第2コードブックの数より大きいかまたはこれに等しい。
さらに、第2コードブックBi内のDFTベクトルのいずれか2つの隣接する列の間の位相差は、第1コードブックAi内のDFTベクトルのいずれか2つの隣接する列の間の位相差より大きいかまたはこれに等しい。
さらに、W1は広帯域のチャネル特性を表すマトリクスであり、W2はサブバンドのチャネル特性を表すマトリクスであり、または
W1は長期チャネル特性を表すマトリクスであり、W2は短期チャネル特性を表すマトリクスである。
さらに、マトリクスW2は、マトリクスWを構成するためのマトリクスW1の列ベクトルを選択するために使用され、またはマトリクスWを構成するためのマトリクスW1の列ベクトルに対して重み付け合成を実行するために使用される。
この実施例における送信装置は、図7に示される方法実施例の技術的解決法を実行するように構成されていてもよい。これらの実施原理は類似であり、詳細は本明細書にこれ以上記載されない。
この実施例の送信装置によれば、マトリクスW1の中のブロックマトリクスXiによって構成されたコードブックについて、第1コードブックAiは二次元平面アレイアンテナの水平方向に対応するコードブックを表し、第2コードブックBiは二次元平面アレイアンテナの垂直方向に対応するコードブックを表し、第1コードブックAiの選択および第2コードブックBiの選択は互いに独立している。したがって、この実施例のプリコーディングマトリクスWは、二次元平面アレイアンテナの水平方向および垂直方向の特性が互いに独立しているという特性を反映することができる。したがって、送信装置は、受信装置によってフィードバックされて本発明のコードブック構造から選択されたプリコーディングマトリクスに基づいてプリコーディングを実行するが、これはプリコーディング精度を効率的に向上させることができ、これによって性能損失を低減してシステムスループットを向上させる。
図20は、本発明による送信装置の実施例3のハードウェア構造の概略図である。送信装置は、基地局または端末であってもよい。図20に示されるように、この実施例における送信装置2000は、送信器2001、受信器2002、およびプロセッサ2003を含んでもよい。選択的に、受信装置はメモリ2004をさらに含んでもよい。送信器2001、受信器2002、プロセッサ2003、およびメモリ2003は、システムバスまたはその他の方法を用いて接続されてもよく、システムバスを用いる接続の例が、図20において使用されている。システムバスは、ISAバス、PCIバス、EISAバスなどであってもよい。システムバスは、アドレスバス、データバス、制御バスなどに分類されてもよい。図解しやすくするために、図20においてバスを表すために1本の線のみが使用されているが、しかしこれは1つのバスまたは1種類のバスしかないことを表すものではない。
送信器2001は基準信号を受信装置に送信するように構成されていてもよく、受信器2002は受信装置によって送信されたプリコーディングマトリクス指標PMIを受信するように構成されていてもよく、プロセッサ2003はプリコーディングマトリクス指標PMIにしたがって、基準信号に基づいてコードブックから受信装置によって選択されたプリコーディングマトリクスWを決定するように構成されていてもよく、
であり、ここでWaは第1プリコーディングマトリクスW
iによって構成された第2プリコーディングマトリクスであり、
、0≦i≦n−1であり、nはWaを構成する第1プリコーディングマトリクスの数、およびn>1であり、
Wbは第3プリコーディングマトリクスであり、ここでWb=Φ×Waであり、ΦはWaの位相回転マトリクスである。
さらに、位相回転マトリクスは対角マトリクス
であり、
である。
さらに、第1プリコーディングマトリクスの各列は、離散フーリエ変換DFTベクトル、またはHadamard Hadamardマトリクスの列ベクトルである。
さらに、第1プリコーディングマトリクスは、ロングタームエボリューションLTEシステム内の2アンテナコードブック、4アンテナコードブック、または8アンテナコードブックから選択される。
この実施例における送信装置は、図8に示される方法実施例の技術的解決法を実行するように構成されていてもよい。これらの実施原理は類似であり、詳細は本明細書にこれ以上記載されない。
この実施例の送信装置によれば、プリコーディングマトリクス
は、WaおよびWbが並列に接続された構成を使用し、ここで、WaおよびWbは第1偏光方向および第2偏光方向の特性をそれぞれ表しており、二次元平面アレイアンテナの水平方向および垂直方向の偏光位相が互いに独立しているという特性が反映され、垂直方向の各行での位相回転が独立しているという特性が反映されるように、WbはWaの各行での位相回転を独立して実行することによって得られる。したがって、送信装置は、受信装置によってフィードバックされて本発明のコードブック構造内に構築されたプリコーディングマトリクスに基づいてプリコーディングを実行するが、これはプリコーディング精度を効率的に向上させることができ、これによって性能損失を低減してシステムスループットを向上させる。
図21は、本発明による通信システムの実施例の概略構造図である。図21に示されるように、この実施例におけるシステム2100は、受信装置および送信装置を含み、受信装置は、図15から図17のいずれかの装置実施例の構造を使用してもよく、したがって図3から図5のいずれかの方法実施例の技術的解決法を実行してもよく、送信装置は、図18から図20のいずれかの装置実施例の構造を使用してもよく、したがって図6から図8のいずれかの方法実施例の技術的解決法を実行してもよい。これらの実施原理および技術的効果は類似であり、詳細は本明細書に再び記載されない。
当業者は、方法実施例のステップのすべてまたは一部がプログラム命令関連ハードウェアによって実施されてもよいことを、理解するだろう。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよい。プログラムが起動すると、方法実施例のステップが実行される。上記の記憶媒体は、ROM、RAM、磁気ディスク、または光ディスクなど、プログラムコードを記憶することが可能ないずれの媒体も含む。
最後に、上記の実施例は、本発明を限定するよりむしろ、単に本発明の技術的解決法を説明するように意図されることは、特筆すべきである。本発明は上記の実施例を参照して詳細に記載されるものの、当業者は、本発明の実施例の技術的解決法の範囲を逸脱することなく、上記の実施例に記載された技術的解決法にまだ修正を加え、またはその一部またはすべての技術的特徴の同等代替物を作成してもよいことを、理解すべきである。
本発明の実施形態の目的、技術的解決法、および利点をより明確にするために、以下、本発明の実施例における添付図面を参照して、本発明の実施例の技術的解決法を明確かつ完全に記載する。明らかに、記載される実施例は本発明の実施例の一部であってすべてではない。創造的努力を伴わずに本発明の実施例に基づいて当業者によって得られるその他すべての実施例は、本発明の保護範囲に含まれるものとする。
本発明における技術的解決法は、たとえば汎欧州デジタル移動電話方式(Global System for Mobile communication、略してGSM)システム、符号分割多元接続(Code Division Multiple Access、略してCDMA)システム、広帯域符号分割多元接続(Wideband Code Division Multiple Access、略してWCDMA(登録商標))システム、汎用パケット無線サービス(General Packet Radio Service、略してGPRS)システム、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、略してLTE)システム、ロングタームエボリューションアドバンスト(long term evolution Advanced、略してLTE−A)システム、およびユニバーサル移動体通信システム(Universal Mobile Telecommunications System、略してUMTS)など、様々な通信システムに適用されてもよい。
本発明の実施例において、ユーザ機器(User Equipment、略してUE)は、移動局(Mobile Station、略してMS)、リレー(Relay)、移動端末(Mobile Terminal)、携帯電話(Mobile Telephone)ハンドセット(Handset)、携帯機器(Portable Equipment)を含むが、これらに限定されるものではない。ユーザ機器は、無線アクセスネットワーク(Radio Access Network、略してRAN)を使用することによって、1つ以上のコアネットワークと通信してもよい。たとえば、ユーザ機器は携帯電話(または「セルラー」電話とも称される)、または無線通信機能を有するコンピュータであってもよく、あるいはユーザ機器は、携帯用、ポケットサイズ、手持ち式、コンピュータ内蔵型、または自動車実装型移動式装置であってもよい。
本発明の実施例において、基地局は、GSM(登録商標)またはCDMAの基地局(Base Transceiver Station、略してBTS)であってもよく、WCDMAの基地局(NodeB、略してNB)であってもよく、あるいはLTEの発展型ノードB(Evolutional NodeB、略してeNBまたe−NodeB)またはリレーであってもよく、これは本発明において限定されない。
マルチアンテナシステムは、複数のアンテナを使用することで送信端および受信端によって通信が実行されるシステムであって、送信端が基地局であるとき、受信端はUEであり、反対に、送信端がUEであるとき、受信端は基地局である。単アンテナシステムの単一アンテナと比較して、送信端および受信端の複数のアンテナは空間ダイバーシティ利得および空間多重化利得を生成することができ、これは伝送信頼性およびシステム用量を効率的に改善することができる。一般的に、マルチアンテナシステムにおけるダイバーシティ利得および多重化利得は、送信端においてプリコーディング方法を、および受信単において受信信号合成アルゴリズムを使用することによって、得られてもよい。
本発明の実施例におけるマルチアンテナシステムは、シングルポイント送信シナリオ、つまり1つの送信端と1つの受信端の送信シナリオに適用されてもよく、あるいは複数ポイント間の共同送信のシナリオに適用されてもよく、ここでは複数のポイント間の共同送信は、信号の共同送信が同じ受信端を有する複数の送信端によって実行されることを意味する。たとえば、送信端Aは2つのアンテナを有し、送信端Bもまた2つのアンテナを有し、2つの送信端が1つの受信端との共同送信を同時に実行する。この場合、受信単によって受信された信号は、4アンテナ基地局によって送信された信号と見なされてもよい。
図3は、本発明によるプリコーディングマトリクス指標を決定する方法の実施例1のフローチャートである。この実施例の実行主体は受信端であり、これは基地局またはUEであってもよい。実行主体、つまり受信端が基地局であるとき、相応に、送信端はUEであってもよく、実行主体、つまり受信端がUEであるとき、相応に、送信端は基地局であってもよい。図3に示されるように、この実施例における方法は、以下のステップを含んでもよい。
ステップ301:受信端は、送信端によって送信された基準信号に基づいてコードブックからプリコーディングマトリクスWを選択し、プリコーディングマトリクスWは2つのマトリクスW1およびW2の積であり、
W1はN
B個のブロックマトリクスX
iを含み、N
B≧1であり、W1は、
で表され、ここで1≦i≦N
Bであり、各ブロックマトリクスX
iの列x
i,jは第1ベクトルA
ijおよび第2ベクトルB
ijの
Kronecker積であり、つまり
である。
さらに、マトリクスW1は広帯域のチャネル特性を表すマトリクスであってもよく、マトリクスW2はサブバンドのチャネル特性を表すマトリクスであってもよい。あるいは、マトリクスW1は長期チャネル特性を表すマトリクスであってもよく、マトリクスW2は短期チャネル特性を表すマトリクスであってもよい。
マトリクスW2は、マトリクスWを構成するためのマトリクスW1の列ベクトルを選択するために使用されてもよく、あるいはマトリクスWを構成するためのマトリクスW1の列ベクトルに対して重み付け合成を実行するために使用されてもよい。
この実施例において、W1内の各ブロックマトリクスX
iの列x
i,jは三次元ビームベクトルを表し、x
i,jは三次元空間内の位相に対応し、位相は水平方向の位相および垂直方向の位相によって合同で示される。第1ベクトルA
ijは水平方向の位相に対応しており、第2ベクトルB
ijは垂直方向の位相に対応しており、第1ベクトル
A ij および第2ベクトルの直積
B ij
は、三次元空間内にあって、水平方向の位相と垂直方向の位相とを合成することによって得られる位相に、対応する。
具体的には、ステップ301において、第1ベクトルAijは、二次元平面アレイアンテナに対応する水平方向に対応する第1コードブックAiの中の、離散フーリエ変換(Discrete Fourier Transform、略してDFT)ベクトル、またはDFTベクトルと称されるものであってもよく、第2ベクトルBijは、二次元平面アレイアンテナに対応する垂直方向に対応する第2コードブックBiの中のDFTベクトルであってもよい。第1コードブックおよび第2コードブックは、既存のコードブックから選択されてもよく、あるいは再構築されてもよい。たとえば、4×2二次元平面アレイアンテナについて、水平方向には4つのアンテナがあり、垂直方向には2つのアンテナがあり、したがって第1コードブックAiはLTEの4アンテナコードブックから選択されてもよく、第2コードブックBiはLTEの2アンテナコードブックから選択されてもよく、あるいは第1コードブックAiおよび第2コードブックBiの形式は他の方法で別途定義されてもよいと、見なされてもよい。
ステップ302:受信端は、プリコーディングマトリクスWに対応するプリコーディングマトリクス指標を、送信端に送信する。
相応に、送信端は、PMIにしたがって、および3GPPにおいて指定されるPMIとプリコーディングマトリクスとの間の関係にしたがって、受信端においてアンテナアレイのプリコーディングマトリクスを取得してもよい。
ステップ301における基準信号のタイプは、本発明のこの実施例では限定されないことは、特筆すべきである。たとえば、基準信号は、チャネル状態情報基準信号(Channel State Information Reference Signal、CSI RS)、復調基準信号(Demodulation Reference Signal、DMRS)、またはセル固有基準信号(Cell−specific RS、CRS)であってもよく、CSIはチャネル品質指標(Channel Quality Indicator、略してCQI)をさらに含んでもよい。基地局の、無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)またはダウンリンク制御情報(Downlink Control Information、DCI)などの通知信号を受信することによって、またはセル識別子IDに基づいて、UEは基準信号のリソース構成を取得してもよく、対応するリソース上または対応するサブフレーム内の基準信号を取得してもよいことは、さらに特筆すべきである。
この実施例において、ステップ301で、マトリクスW1の中のブロックマトリクスXi を含むコードブックについて、各ブロックマトリクスXiのものであってビームを表す列xi,jは、三次元ビームベクトルの形で定義される。具体的には、ブロックマトリクスの列は、水平方向の位相に対応する第1ベクトルAijおよび垂直方向の位相に対応する第2ベクトルBijのkronecker積を計算する方法で取得され、これは水平方向の位相および垂直方向の位相が、三次元ビームベクトルの特性がコードブック内に反映されることが可能なように組み合わせられることを示す。したがって、送信端は、受信端によってフィードバックされて本発明のコードブック構造から選択されたプリコーディングマトリクスに基づいてプリコーディングを実行するが、これはプリコーディング精度を効率的に向上させることができ、これによって性能損失を低減してシステムスループットを向上させる。
上記の実施例で、特定の実施において、さらに、具体的に、ブロックマトリクスX
iのすべての列は、N1個の連続第1ベクトルおよびN2個の連続第2ベクトルのkronecker積を対で連続的に計算することによって得られる。たとえば、第1ベクトルは第1コードブックA
iに由来し、第1コードブックには4つの第1ベクトルA
i,0、A
i,1、A
i,2、およびA
i,3があり、第2ベクトルは第2コードブックB
iに由来し、第2コードブックには4つの第2ベクトルB
i,0、B
i,1、B
i,2、およびB
i,3があり、この場合、ブロックマトリクスXiに含まれる4つの列x
i,0、x
i,1、x
i,2、およびx
i,3はそれぞれ、
、
、
、および
である。
さらに、上記の実施例において、第1ベクトルの数N1は、第2ベクトルの数N2より大きいかまたはこれに等しい。水平方向の位相の範囲は一般的に[0,2π]であり、垂直方向の位相の範囲は[0,π]であり、垂直方向のチャネルの変化は水平方向のチャネルの変化よりもゆっくりである。したがって、垂直方向を表す第2コードブックの位相分割粒度は水平方向を表す第1コードブックの位相分割粒度よりも大きくなっていてもよく、つまり第2コードブック内の第2ベクトルの数N2は、第1コードブック内の第1ベクトルの数N1より少ないかまたはこれに等しくてもよい。
さらに、三次元ビームベクトルマトリクスのすべてのビームベクトルは、その隣接するビーム集合が互いに重複するかまたは互いに重複しない複数のビーム集合に、さらに分割されてもよい。つまり、上記の実施例において、各ブロックマトリクスXiは1つのビーム集合に対応しており、ビーム集合は複数の方法で分割されてもよい。
具体的には、いずれか2つの隣接するブロックマトリクスXiおよびXi+1について、XiおよびXi+1を構成する第2ベクトルがN2個の同じ連続第2ベクトルであり、N2は0より大きい場合、XiおよびXi+1を構成する第1ベクトルの2つの集合にs1個の同じ第1ベクトルがあり、s1は0より大きいかまたはこれに等しく、
いずれか2つの隣接するブロックマトリクスXiおよびXi+1について、XiおよびXi+1を構成する第1ベクトルがN1個の同じ連続第1ベクトルであり、N1は0より大きい場合、XiおよびXi+1を構成する第2ベクトルの2つの集合にs2個の同じ第2ベクトルがあり、s2は0より大きいかまたはこれに等しく、
s1は水平方向の重複ビーム集合の数を表し、s1が0に等しいとき、ビーム集合は水平方向で重複しない。s2は垂直方向の重複ビーム集合の数を表し、s2が0に等しいとき、ビーム集合は垂直方向で重複しない。s1およびs2の両方が0であってもよく、これは重複ビーム集合がまったくない場合に対応しており、s1もs2も0ではなくてもよく、これは水平方向および垂直方向の両方に重複ビーム集合がある場合に対応している。
好ましくは、各ビームベクトル集合の中のエッジビームの選択精度を保証するために、隣接するビームベクトル集合は一般的に特定の角度で重複し、つまりs1またはs2は0である。
さらに、好ましくは、s1はs2より大きいかまたはこれに等しい。この場合、少ない方のビーム集合が垂直方向に使用されてもよく、したがって垂直方向のフィードバックオーバーヘッドおよび三次元空間全体が減少される。
図4は、本発明によるプリコーディングマトリクス指標を決定する方法の実施例2のフローチャートである。この実施例の実行主体は受信端であり、これは基地局またはUEであってもよい。実行主体、つまり受信端が基地局であるとき、相応に、送信端はUEであってもよく、実行主体、つまり受信端がUEであるとき、相応に、送信端は基地局であってもよい。図4に示されるように、この実施例における方法は、以下のステップを含んでもよい。
ステップ401:受信端は、送信端によって送信された基準信号に基づいてコードブックからプリコーディングマトリクスWを選択し、プリコーディングマトリクスWはマトリクスW1およびマトリクスW2の積であり、
W1はN
B個のブロックマトリクスX
iを含み、N
B≧1であり、W
1は、
で表され、ここで1≦i≦N
Bであり、各ブロックマトリクスX
iは第1コードブックA
iおよび第2コードブックB
iの
Kronecker積であり、つまり
である。
さらに、マトリクスW1は広帯域のチャネル特性を表すマトリクスであってもよく、マトリクスW2はサブバンドのチャネル特性を表すマトリクスであってもよい。あるいは、マトリクスW1は長期チャネル特性を表すマトリクスであってもよく、マトリクスW2は短期チャネル特性を表すマトリクスであってもよい。
マトリクスW2は、マトリクスWを構成するためのマトリクスW1の列ベクトルを選択するために使用されてもよく、あるいはマトリクスWを構成するためのマトリクスW1の列ベクトルに対して重み付け合成を実行するために使用されてもよい。
NBは、偏光方向の数であってもよく、あるいはいずれか別のアンテナ集合の数であってもよい。
この実施例において、W1内のブロックマトリクスXiの第1コードブックAiはDFTベクトルまたは水平方向のマトリクスであってもよく、第2コードブックBiはDFTベクトルまたは垂直方向のマトリクスであり、マトリクスW1内のブロックマトリクスXiは第1コードブックおよび第2コードブックの直積であり、あるいはW1内のブロックマトリクスX i は三次元空間のDFTベクトル(3D DFTベクトル)または三次元空間のDFTマトリクスの形式である。水平方向の各DFTベクトルまたはマトリクス、垂直方向の各DFTベクトルまたはマトリクス、および3D DFTベクトルまたはマトリクスは、それぞれ水平方向の一相、垂直方向の一相、および3D方向の一相に対応している。たとえば、3GPP Release 10(Rel−10)の8アンテナ・デュアルインデックス・コードブックにおいて、水平方向の32個の4アンテナDFTベクトルは、[0,2π]の範囲内で均一に分割された32の位相に対応している。
具体的には、ステップ401において、マトリクスW1内のブロックマトリクスXiについて、第1コードブックAiは二次元平面アレイアンテナの水平方向に対応するコードブックを表し、第2コードブックBiは二次元平面アレイアンテナの垂直方向に対応するコードブックを表す。たとえば、4×2二次元平面アレイアンテナについて、水平方向には4つのアンテナがあり、垂直方向には2つのアンテナがあり、したがって第1コードブックAiはLTEの4アンテナコードブックから選択されてもよく、第2コードブックBiはLTEの2アンテナコードブックから選択されてもよく、あるいは第1コードブックAiおよび第2コードブックBiの形式は他の方法で別途定義されてもよいと、見なされてもよい。
ステップ402:受信端は、PMIにしたがって受信端においてアンテナアレイのプリコーディングマトリクスWを送信端が取得するように、プリコーディングマトリクスWに対応するプリコーディングマトリクス指標PMIを送信端に送信する。
ステップ401における基準信号のタイプは、本発明のこの実施例では限定されないことは、特筆すべきである。たとえば、基準信号は、チャネル状態情報基準信号(Channel State Information Reference Signal、CSI RS)、復調基準信号(Demodulation RS、DM RS)、またはセル固有基準信号(Cell−specific RS、CRS)であってもよく、CSIはチャネル品質指標(Channel Quality Indicator/Index、略してCQI)をさらに含んでもよい。基地局の通知(無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)またはダウンリンク制御情報(Downlink Control Information、DCI)など)信号を受信することによって、またはセル識別子IDに基づいて、UEは基準信号のリソース構成を取得してもよく、対応するリソース上または対応するサブフレーム内の基準信号を取得してもよいことは、さらに特筆すべきである。
この実施例において、ステップ401で、マトリクスW1の中のブロックマトリクスXi を含むコードブックについて、第1コードブックAiは二次元平面アレイアンテナの水平方向に対応するコードブックを表し、第2コードブックBiは二次元平面アレイアンテナの垂直方向に対応するコードブックを表し、第1コードブックAiの選択および第2コードブックBiの選択は互いに独立している。したがって、この実施例のプリコーディングマトリクスWは、二次元平面アレイアンテナの水平方向および垂直方向の特性が互いに独立しているという特性を反映することができる。したがって、送信端は、受信端によってフィードバックされて本発明のコードブック構造から選択されたプリコーディングマトリクスに基づいてプリコーディングを実行するが、これはプリコーディング精度を効率的に向上させることができ、これによって性能損失を低減してシステムスループットを向上させる。
上記の実施例の特定の実施において、垂直方向のチャネルの変化は水平方向のチャネルの変化よりもゆっくりであり、本明細書においてチャネルの変化とは時間領域、周波数領域、または空間領域におけるチャネル応答を指すことを考慮すると、水平方向および垂直方向において異なる量子化方法が使用されてもよい。異なる量子化方法において、量子化粒度または量子化範囲は異なっており、つまり、異なる量子化方法が、第1コードブックAiおよび第2コードブックBiに使用される。異なる量子化方法は具体的には3つの方法を含む。第1の方法において、第1コードブックAiの量子化粒度は第2コードブックBiの量子化粒度よりも低く、たとえば第1コードブックの量子化粒度はπ/32であり、つまり、ベクトルが第1コードブックを構成している空間内の各ベクトルに対応する位相はπ/32の整倍数であり、第2コードブックの量子化粒度はπ/16であり、つまり、ベクトルが第2コードブックを構成している空間内の各ベクトルに対応する位相はπ/16の整倍数である。第2の方法において、ベクトルが第1コードブックAiを構成している空間内のいずれか2つの隣接するベクトルの間のすべての位相差は等しく、つまり、第1コードブックAiは均一量子化コードブックであり、ベクトルが第2コードブックBiを構成している空間内の少なくとも2つの位相差は等しくなく、ここで各位相差は構成ベクトル空間内の2つの隣接するベクトルの間のすべての位相差であり、つまり第2コードブックBiは不均一量子化コードブックである。たとえば、ベクトルが第1コードブックAiを構成している空間内のいずれか2つのベクトルの間の位相差はπ/32であり、ベクトルが第2コードブックBiを構成している空間内では、第1ベクトルと隣接する第2ベクトルとの間の位相差はπ/24であり、第22ベクトルと隣接する第23ベクトルとの間の位相差はπ/28である。第3の方法において、たとえば第1コードブックAiは均一量子化コードブックを使用し、つまり、コードブック内のいずれか2つの隣接するコードワードの間のすべての位相差は等しく、第2コードブックBiは不均一量子化コードブックを使用し、つまり、コードブック内のいずれか2つの隣接するコードワードの間のすべての位相差は等しくない。あるいは、いずれか2つの隣接するコードワードがより
小さい位相差を有するコードブックが第1コードブックAiとして使用されてもよく、いずれか2つの隣接するコードワードがより大きい位相差を有するコードブックが第2コードブックBiとして使用されてもよく、つまり、第1コードブックAiの量子化粒度は第2コードブックBiのものよりも低くなっている。
一実施方法において、第1コードブックAiの各列はM次元離散フーリエ変換DFTベクトルであり、ここでMは水平方向の送信アンテナの数に対応していてもよく、M>1であり、DFTベクトルのいずれか2つの隣接する列の間のすべての位相差は等しい。
第2コードブックBiの各列はN次元DFTベクトルであり、ここでNは垂直方向の送信アンテナの数に対応していてもよく、N>1であり、DFTベクトルの2つの隣接する列の間の少なくとも2つの位相差は等しくない。
より具体的には、第1コードブックAiの各列は、位相範囲[0,2π]の中に等間隔で分布されたNa個のM次元DFTベクトルから等間隔で選択されてもよく、Na>1である。第2コードブックの各列は、位相範囲[0,π]の中に不等間隔で分布されたNe個のN次元DFTベクトルから選択されてもよく、Ne>1である。
言い換えると、水平方向にはNa個のDFTベクトルがあり、垂直方向にはNe個のDFTベクトルがある。この場合、水平方向の各DFTベクトルに対応する位相は[0,2π]の範囲内で分割されるNa個の位相のうちの1つであり、垂直方向の各DFTベクトルに対応する位相は[0,π]の範囲内で分割されるNe個の位相のうちの1つである。水平方向の位相範囲[0,2π]および垂直方向の位相範囲[0,π]が単なる例示であることは、特筆すべきである。以下の説明において、例示における範囲も使用されるが、しかし特定の実施においては別の位相範囲が使用されてもよい。
水平方向のチャネルおよび垂直方向のチャネルの特性によれば、水平方向の位相範囲[0,2π]は均一に分割され、垂直方向の位相範囲[0,π]は不均一に分割されることが指定されてもよく、つまり、Na個の位相のいずれか2つの隣接する位相の間のすべての差は同じであり、Ne個の位相のいずれか2つの隣接する位相の間の差は同じではないことが、指定されてもよい。たとえば、垂直方向のいくつかのDFTベクトルは[0,π/2]の範囲内で均一に分割された(2Ne/3)個の位相に対応しており、別のDFTベクトルは[π/2,π]の範囲内で均一に分割された(Ne/3)個の位相に対応している。つまり、π/2を中心として使用することによって、垂直方向のDFTベクトルに対応する位相は、粒度kまたは粒度dによって上方または下方にそれぞれ選択される。ここで、上方選択のための粒度kは、下方選択のための粒度dより大きいかまたはこれに等しい。
別の実施方法において、垂直方向のチャネルの変化は水平方向のチャネルの変化よりもゆっくりなので、第1コードブックの候補コードブックの数は、第2コードブックの候補コードブックの数より大きいかまたはこれに等しくなっていてもよい。具体的には、たとえば、W1内のブロックマトリクスX
iの数はN
Bであり、第1コードブックA
iの数および第2コードブックB
iの数もまたN
Bであってもよい。しかしながら、この実施方法において、垂直方向のチャネルの変化は水平方向のチャネルの変化よりもゆっくりなので、第2コードブックB
iの数はN
Bより小さくなってもよい。たとえば、第2コードブックB
iの数はN
B/2であり、使用されるときに、各第2コードブックB
iは2回使用され、構成されたブロックマトリクスはそれぞれ以下のとおりである。
、
、
、
、...、および
。
このように、第2コードブックBiの数はより小さく、したがってネットワークのフィードバックオーバーヘッドは減少させられることが可能である。
さらに、別の実施方法において、第2コードブックBi内のDFTベクトルのいずれか2つの隣接する列の間の位相差は、第1コードブックAi内のDFTベクトルのいずれか2つの隣接する列の間の位相差より大きいかまたはこれに等しい。つまり、第2コードブックBi内のDFTベクトル間の位相間隔は、第1コードブックAi内のDFTベクトル間の位相間隔よりも大きく、つまり、第2コードブックBi内のDFTベクトルの方がまばらである。したがって、垂直方向のチャネルの変化は水平方向のチャネルの変化よりもゆっくりであるという特性もまた、反映されることが可能である。
図5は、本発明によるプリコーディングマトリクス指標を決定する方法の実施例3のフローチャートである。この実施例の実行主体は受信端であり、これは基地局またはUEであってもよい。実行主体、つまり受信端が基地局であるとき、相応に、送信端はUEであってもよく、実行主体、つまり受信端がUEであるとき、相応に、送信端は基地局であってもよい。図5に示されるように、この実施例における方法は、以下のステップを含んでもよい。
ステップ501:受信端は、送信端によって送信された基準信号に基づいてコードブックからプリコーディングマトリクスWを選択し、ここで
であり、ここでWaは第1プリコーディングマトリクスW
i を含む第2プリコーディングマトリクスであり、
、0≦i≦n−1であり、nはWaを構成する第1プリコーディングマトリクスの数、およびn>1であり、Wbは第3プリコーディングマトリクスであり、ここでWb=Φ×Waであり、ΦはWaの位相回転マトリクスである。
具体的には、二重偏波アンテナの二次元平面アレイについて(つまり、二次元アンテナ平面アレイは少なくとも2つの偏光方向を含み、たとえば2つの偏光方向は、プラス45度とマイナス45度、または0度と90度であってもよい)、第2プリコーディングマトリクスWaは第1偏光方向のプリコーディングマトリクスを表してもよく、ここでnは垂直方向のアンテナポートの数、つまり二次元平面アレイアンテナの行の数であってもよく、第3プリコーディングマトリクスWbは、第2偏光方向のプリコーディングマトリクスを表してもよい。
第2プリコーディングマトリクスWaの選択は、以下のとおりであってもよい。たとえば、2×4二次元平面アレイアンテナでは、つまり、2行のアンテナがあり、各行には4つのアンテナがあり、Waは、
であり、W0およびW1はLTEシステム内の4アンテナコードブックから個別に選択されてもよく、ここでW0およびW1は、同じコードブックとして選択されても異なるコードブックとして選択されてもよく、これは本発明のこの実施例においては限定されない。
第2偏光方向のプリコーディングマトリクスは、特定の位相によって第1偏光方向にプリコーディングマトリクスを回転させることによって取得されてもよく、垂直方向のアンテナの各行に対応する偏光位相回転の特性は互いに独立していると見なされてもよいので、第3プリコーディングマトリクスWbは、第2プリコーディングマトリクスWaに位相回転マトリクスΦをかけることによって、取得されてもよい。具体的には、第3プリコーディングマトリクスWbは、
で表されてもよく、この場合、第3プリコーディングマトリクスWbは、第2プリコーディングマトリクスWaに対応する二次元平面アレイアンテナの各行に対して位相回転が独立して実行されるという特性を反映することができる。
ステップ502:受信端は、プリコーディングマトリクスWに対応するプリコーディングマトリクス指標PMIを送信端に送信する。
したがって、PMIを受信した後に、送信端は、PMIにしたがって、および3GPP TS 36.213であってPMIとプリコーディングマトリクスWとの間の通信にしたがって、プリコーディングマトリクスWを取得してもよい。
この実施例において、受信端は、基準信号に基づいてコードブックからプリコーディングマトリクスWを選択し、ここで
であり、WaおよびWbが並列に接続されている構造が使用され、ここで、WaおよびWbは第1偏光方向および第2偏光方向の特性をそれぞれ表しており、二次元平面アレイアンテナの水平方向および垂直方向の偏光位相が互いに独立しているという特性が反映され、垂直方向の各行での位相回転が独立しているという特性が反映されるように、WbはWaの各行での位相回転を独立して実行することによって得られる。したがって、送信端は、受信端によってフィードバックされて本発明のコードブック構造内に構築されたプリコーディングマトリクスに基づいてプリコーディングを実行するが、これはプリコーディング精度を効率的に向上させることができ、これによって性能損失を低減してシステムスループットを向上させる。
説明しやすくするために、以下の実施例は、送信端が基地局であって受信端がUEである例を使用することによって、記載される。本発明のこの実施例がこれに限定されないことは、理解されるべきである。受信端は基地局であってもよく、送信端はUEであってもよい。
ステップ501における基準信号のタイプが本発明のこの実施例において限定されないことは、特筆すべきである。たとえば、基準信号は、チャネル状態情報基準信号(Channel State Information Reference Signal、CSI RS)、復調基準信号(Demodulation RS、DM RS)、またはセル固有基準信号(Cell−specific RS、CRS)であってもよく、CSIはチャネル品質指標(Channel Quality Indicator/Index、略してCQI)をさらに含んでもよい。基地局の通知(無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)またはダウンリンク制御情報(Downlink Control Information、DCI)など)信号を受信することによって、またはセル識別子IDに基づいて、UEは基準信号のリソース構成を取得してもよく、対応するリソース上または対応するサブフレーム内の基準信号を取得してもよいことは、さらに特筆すべきである。
さらに、上記の実施例のステップ
501において、位相回転マトリクスΦは対角マトリクス
であってもよく、ここでn>1であり、
である。θ
iの特性値は予備設定されてもよい。たとえば、θ
iの値は、LTEロングタームエボリューションシステムでの既存の変調方法におけるいずれかの配置点に対応する位相から選択されてもよく、変調方法は、4位相偏移変調(Quadrature Phase Shift Keying、略してQPSK)、8位相偏移変調(8 Phase Shift Keying、略して8PSK)、16位相直交振幅変調(16 Quadrature Amplitude Modulation、略して16QAM)などであってもよい。たとえば、QPSKについて、4つの配置点に対応する位相は、それぞれ{0,π/2,π,3π/2}である。
具体的には、第1プリコーディングマトリクスWiの各列は離散フーリエ変換(離散フーリエ変換、略してDFT)ベクトルであってもよく、あるいはHadamardマトリクスの列ベクトルであってもよい。
具体的には、第1プリコーディングマトリクスWiは、ロングタームエボリューションLTEシステム内の2アンテナコードブック、4アンテナコードブック、または8アンテナコードブックから選択されてもよい。
図6は、本発明によるプリコーディングマトリクスを決定する方法の実施例1のフローチャートである。この実施例の実行主体は送信端であり、これは基地局またはUEであってもよい。実行主体、つまり送信端が基地局であるとき、相応に、送信端はUEであってもよく、実行主体、つまり送信端がUEであるとき、相応に、受信端は基地局であってもよい。この実施例におけるプリコーディングマトリクスを決定する方法は、図3に示されるプリコーディングマトリクス指標を決定する方法の実施例1に対応している。図6に示されるように、この実施例における方法は、以下のステップを含んでもよい。
ステップ601:送信端は、受信端に基準信号を送信する。
ステップ601における基準信号のタイプは、本発明のこの実施例において限定されないことは、特筆すべきである。たとえば、基準信号は、チャネル状態情報基準信号(Channel State Information Reference Signal、CSI RS)、復調基準信号(Demodulation RS、DM RS)、またはセル固有基準信号(Cell−specific RS、CRS)であってもよく、CSIはチャネル品質指標(Channel Quality Indicator/Index、略してCQI)をさらに含んでもよい。基地局の通知(無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)またはダウンリンク制御情報(Downlink Control Information、DCI)など)信号を受信することによって、またはセル識別子IDに基づいて、UEは基準信号のリソース構成を取得してもよく、対応するリソース上または対応するサブフレーム内の基準信号を取得してもよいことは、さらに特筆すべきである。
ステップ602:送信端は、受信端によって送信されたプリコーディングマトリクス指標PMIを受信する。
ステップ603:送信端は、プリコーディングマトリクス指標PMIにしたがって、基準信号に基づいてコードブックから受信端によって選択されたプリコーディングマトリクスWを決定し、プリコーディングマトリクスWは2つのマトリクスW1およびW2の積であり、
W1はN
B個のブロックマトリクスX
iを含み、N
B≧1であり、W
1は、
で表され、ここで1≦i≦N
Bであり、各ブロックマトリクスX
iの列x
i,jは第1ベクトルA
ijおよび第2ベクトルB
ijの
Kronecker積であり、つまり
である。
具体的には、送信端は、PMIにしたがって、および3GPPにおいて指定されるPMIとプリコーディングマトリクスとの間の関係にしたがって、受信端においてアンテナアレイのプリコーディングマトリクスを取得してもよい。
さらに、マトリクスW1は広帯域のチャネル特性を表すマトリクスであってもよく、マトリクスW2はサブバンドのチャネル特性を表すマトリクスであってもよい。あるいは、マトリクスW1は長期チャネル特性を表すマトリクスであってもよく、マトリクスW2は短期チャネル特性を表すマトリクスであってもよい。
マトリクスW2は、マトリクスWを構成するためのマトリクスW1の列ベクトルを選択するために使用されてもよく、あるいはマトリクスWを構成するためのマトリクスW1の列ベクトルに対して重み付け合成を実行するために使用されてもよい。
この実施例において、W1内の各ブロックマトリクスX
iの列x
i,jは三次元ビームベクトルを表し、x
i,jは三次元空間内の位相に対応し、位相は水平方向の位相および垂直方向の位相によって合同で示される。第1ベクトルA
ijは水平方向の位相に対応しており、第2ベクトルB
ijは垂直方向の位相に対応しており、第1ベクトル
A ij および第2ベクトル
B ij の直積
は、三次元空間内にあって、水平方向の位相と垂直方向の位相とを合成することによって得られる位相に、対応する。
具体的には、ステップ603において、第1ベクトルAijは、二次元平面アレイアンテナに対応する水平方向に対応する第1コードブックAiの中のDFTベクトルであってもよく、第2ベクトルBijは、二次元平面アレイアンテナに対応する垂直方向に対応する第2コードブックBiの中のDFTベクトルであってもよい。第1コードブックおよび第2コードブックは、既存のコードブックから選択されてもよく、あるいは再構築されてもよい。たとえば、4×2二次元平面アレイアンテナについて、水平方向には4つのアンテナがあり、垂直方向には2つのアンテナがあり、したがって第1コードブックAiはLTEの4アンテナコードブックから選択されてもよく、第2コードブックBiはLTEの2アンテナコードブックから選択されてもよく、あるいは第1コードブックAiおよび第2コードブックBiの形式は他の方法で別途定義されてもよいと、見なされてもよい。
この実施例において、マトリクスW1の中のブロックマトリクスXi を含むコードブックについて、各ブロックマトリクスXiのものであってビームを表す列xi,jは、三次元ビームベクトルの形で定義される。具体的には、ブロックマトリクスの列は、水平方向の位相に対応する第1ベクトルAijおよび垂直方向の位相に対応する第2ベクトルBijのkronecker積を計算する方法で取得され、これは水平方向の位相および垂直方向の位相が、三次元ビームベクトルの特性がコードブック内に反映されることが可能なように組み合わせられることを示す。したがって、送信端は、受信端によってフィードバックされて本発明のコードブック構造から選択されたプリコーディングマトリクスに基づいてプリコーディングを実行するが、これはプリコーディング精度を効率的に向上させることができ、これによって性能損失を低減してシステムスループットを向上させる。
上記の実施例で、特定の実施において、さらに、具体的に、ブロックマトリクスX
iのすべての列は、N1個の連続第1ベクトルおよびN2個の連続第2ベクトルの
Kronecker積を対で連続的に計算することによって得られる。たとえば、第1ベクトルは第1コードブックA
iに由来し、第1コードブックには4つの第1ベクトルA
i,0、A
i,1、A
i,2、およびA
i,3があり、第2ベクトルは第2コードブックB
iに由来し、第2コードブックには4つの第2ベクトルB
i,0、B
i,1、B
i,2、およびB
i,3があり、この場合、ブロックマトリクスXiに含まれる4つの列x
i,0、x
i,1、x
i,2、およびx
i,3はそれぞれ、
、
、
、および
である。
さらに、上記の実施例において、第1ベクトルの数N1は、第2ベクトルの数N2より大きいかまたはこれに等しい。水平方向の位相の範囲は一般的に[0、2π]であり、垂直方向の位相の範囲は[0、π]であり、垂直方向のチャネルの変化は水平方向のチャネルの変化よりもゆっくりである。したがって、垂直方向を表す第2コードブックの位相分割粒度は水平方向を表す第1コードブックの位相分割粒度よりも大きくなっていてもよく、つまり第2コードブック内の第2ベクトルの数N2は、第1コードブック内の第1ベクトルの数N1より少ないかまたはこれに等しくてもよい。
さらに、三次元ビームベクトルマトリクスのすべてのビームベクトルは、その隣接するビーム集合が互いに重複するかまたは互いに重複しない複数のビーム集合に、さらに分割されてもよい。つまり、上記の実施例において、各ブロックマトリクスXiは1つのビーム集合に対応しており、ビーム集合は複数の方法で分割されてもよい。
具体的には、いずれか2つの隣接するブロックマトリクスXiおよびXi+1について、XiおよびXi+1を構成する第2ベクトルがN2個の同じ連続第2ベクトルであり、N2は0より大きい場合、XiおよびXi+1を構成する第1ベクトルの2つの集合にs1個の同じ第1ベクトルがあり、s1は0より大きいかまたはこれに等しく、
いずれか2つの隣接するブロックマトリクスXiおよびXi+1について、XiおよびXi+1を構成する第1ベクトルがN1個の同じ連続第1ベクトルであり、N1は0より大きい場合、XiおよびXi+1を構成する第2ベクトルの2つの集合にs2個の同じ第2ベクトルがあり、s2は0より大きいかまたはこれに等しく、
s1は水平方向の重複ビーム集合の数を表し、s1が0に等しいとき、ビーム集合は水平方向で重複しない。s2は垂直方向の重複ビーム集合の数を表し、s2が0に等しいとき、ビーム集合は垂直方向で重複しない。s1およびs2の両方が0であってもよく、これは重複ビーム集合がまったくない場合に対応しており、s1もs2も0ではなくてもよく、これは水平方向および垂直方向の両方に重複ビーム集合がある場合に対応している。
好ましくは、各ビームベクトル集合の中のエッジビームの選択精度を保証するために、隣接するビームベクトル集合は一般的に特定の角度で重複し、つまりs1またはs2は0である。
さらに、好ましくは、s1はs2より大きいかまたはこれに等しい。この場合、少ない方のビーム集合が垂直方向に使用されてもよく、したがって垂直方向のフィードバックオーバーヘッドおよび三次元空間全体が縮小される。
図7は、本発明によるプリコーディングマトリクスを決定する方法の実施例2のフローチャートである。この実施例の実行主体は送信端であり、これは基地局またはUEであってもよい。実行主体、つまり送信端が基地局であるとき、相応に、送信端はUEであってもよく、実行主体、つまり送信端がUEであるとき、相応に、受信端は基地局であってもよい。この実施例におけるプリコーディングマトリクスを決定する方法は、図4に示されるプリコーディングマトリクス指標を決定する方法の実施例2に対応している。図7に示されるように、この実施例における方法は、以下のステップを含んでもよい。
ステップ701:送信端は、受信端に基準信号を送信する。
ステップ701における基準信号のタイプは、本発明のこの実施例において限定されないことは、特筆すべきである。たとえば、基準信号は、チャネル状態情報基準信号(Channel State Information Reference Signal、CSI RS)、復調基準信号(Demodulation RS、DM RS)、またはセル固有基準信号(Cell−specific RS、CRS)であってもよく、CSIはチャネル品質指標(Channel Quality Indicator/Index、略してCQI)をさらに含んでもよい。基地局の通知(無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)またはダウンリンク制御情報(Downlink Control Information、DCI)など)信号を受信することによって、またはセル識別子IDに基づいて、UEは基準信号のリソース構成を取得してもよく、対応するリソース上または対応するサブフレーム内の基準信号を取得してもよいことは、さらに特筆すべきである。
ステップ702:送信端は、受信端によって送信されたプリコーディングマトリクス指標PMIを受信する。
ステップ703:送信端は、プリコーディングマトリクス指標PMIにしたがって、基準信号に基づいてコードブックから受信端によって選択されたプリコーディングマトリクスWを決定し、プリコーディングマトリクスWはマトリクスW1およびマトリクスW2の積であり、
W1はN
B個のブロックマトリクスX
iを含み、N
B≧1であり、W1は、
で表され、ここで1≦i≦N
Bであり、各ブロックマトリクスX
iは第1コードブックA
iおよび第2コードブックB
iの
Kronecker積であり、つまり
であり、第1コードブックA
iの各列はM次元離散フーリエ変換DFTベクトルであり、M>1であり、第2コードブックB
iの各列はN次元DFTベクトルであり、N>1である。
さらに、マトリクスW1は広帯域のチャネル特性を表すマトリクスであってもよく、マトリクスW2はサブバンドのチャネル特性を表すマトリクスであってもよい。あるいは、マトリクスW1は長期チャネル特性を表すマトリクスであってもよく、マトリクスW2は短期チャネル特性を表すマトリクスであってもよい。
マトリクスW2は、マトリクスWを構成するためのマトリクスW1の列ベクトルを選択するために使用されてもよく、あるいはマトリクスWを構成するためのマトリクスW1の列ベクトルに対して重み付け合成を実行するために使用されてもよい。
この実施例において、W1内のブロックマトリクスXiの第1コードブックAiはDFTベクトルまたは水平方向のマトリクスであってもよく、第2コードブックBiはDFTベクトルまたは垂直方向のマトリクスであり、マトリクスW1内のブロックマトリクスXiは第1コードブックおよび第2コードブックの直積であり、あるいはW1内で生成されたコードブックは三次元空間のDFTベクトル(3D DFTベクトル)または三次元空間のDFTマトリクスの形式である。水平方向の各DFTベクトルまたはマトリクス、垂直方向の各DFTベクトルまたはマトリクス、および3D DFTベクトルまたはマトリクスは、それぞれ水平方向の一相、垂直方向の一相、および3D方向の一相に対応している。たとえば、3GPP Release 10(Rel−10)の8アンテナ・デュアルインデックス・コードブックにおいて、水平方向の32個の4アンテナDFTベクトルは、[0、2π]の範囲内で均一に分割された32の位相に対応している。
具体的には、ステップ703において、マトリクスW1内のブロックマトリクスXiについて、第1コードブックAiは二次元平面アレイアンテナの水平方向に対応するコードブックを表し、第2コードブックBiは二次元平面アレイアンテナの垂直方向に対応するコードブックを表す。たとえば、4×2二次元平面アレイアンテナについて、水平方向には4つのアンテナがあり、垂直方向には2つのアンテナがあり、したがって第1コードブックAiはLTEの4アンテナコードブックから選択されてもよく、第2コードブックBiはLTEの2アンテナコードブックから選択されてもよく、あるいは第1コードブックAiおよび第2コードブックBiの形式は他の方法で別途定義されてもよいと、見なされてもよい。
この実施例では、ステップ703において、マトリクスW1の中のブロックマトリクスXi を含むコードブックについて、第1コードブックAiは二次元平面アレイアンテナの水平方向に対応するコードブックを表し、第2コードブックBiは二次元平面アレイアンテナの垂直方向に対応するコードブックを表し、第1コードブックAiの選択および第2コードブックBiの選択は互いに独立している。したがって、この実施例のプリコーディングマトリクスWは、二次元平面アレイアンテナの水平方向および垂直方向の特性が互いに独立しているという特性を反映することができる。したがって、送信端は、受信端によってフィードバックされて本発明のコードブック構造から選択されたプリコーディングマトリクスに基づいてプリコーディングを実行するが、これはプリコーディング精度を効率的に向上させることができ、これによって性能損失を低減してシステムスループットを向上させる。
上記の実施例の特定の実施において、垂直方向のチャネルの変化は水平方向のチャネルの変化よりもゆっくりであり、本明細書においてチャネルの変化とは時間領域、周波数領域、または空間領域におけるチャネル応答を指すことを考慮すると、水平方向および垂直方向において異なる量子化方法が使用されてもよい。異なる量子化方法において、量子化粒度または量子化範囲は異なっており、つまり、異なる量子化方法が、第1コードブックAiおよび第2コードブックBiに使用される。異なる量子化方法は具体的には3つの方法を含んでもよい。第1の方法において、第1コードブックAiの量子化粒度は第2コードブックBiの量子化粒度よりも低く、たとえば第1コードブックの量子化粒度はπ/32であり、つまり、ベクトルが第1コードブックを構成している空間内の各ベクトルに対応する位相はπ/32の整倍数であり、第2コードブックの量子化粒度はπ/16であり、つまり、ベクトルが第2コードブックを構成している空間内の各ベクトルに対応する位相はπ/16の整倍数である。第2の方法において、ベクトルが第1コードブックAiを構成している空間内のいずれか2つの隣接するベクトルの間のすべての位相差は等しく、つまり、第1コードブックAiは均一量子化コードブックであり、ベクトルが第2コードブックBiを構成している空間内の少なくとも2つの位相差は等しくなく、ここで各位相差は構成ベクトル空間内の2つの隣接するベクトルの間のすべての位相差であり、つまり第2コードブックBiは不均一量子化コードブックである。たとえば、ベクトルが第1コードブックAiを構成している空間内のいずれか2つのベクトルの間の位相差はπ/32であり、ベクトルが第2コードブックBiを構成している空間内では、第1ベクトルと隣接する第2ベクトルとの間の位相差はπ/24であり、第22ベクトルと隣接する第23ベクトルとの間の位相差はπ/28である。第3の方法において、たとえば第1コードブックAiは均一量子化コードブックを使用し、つまり、コードブック内のいずれか2つの隣接するコードワードの間のすべての位相差は等しく、第2コードブックBiは不均一量子化コードブックを使用し、つまり、コードブック内のいずれか2つの隣接するコードワードの間のすべての位相差は等しくない。あるいは、いずれか2つの隣接するコードワー
ドがより小さい位相差を有するコードブックが第1コードブックAiとして使用されてもよく、いずれか2つの隣接するコードワードがより大きい位相差を有するコードブックが第2コードブックBiとして使用されてもよく、つまり、第1コードブックAiの量子化粒度は第2コードブックBiのものよりも低くなっている。
一実施方法において、第1コードブックAiの各列はM次元離散フーリエ変換DFTベクトルであり、ここでMは水平方向の送信アンテナの数に対応していてもよく、M>1であり、DFTベクトルのいずれか2つの隣接する列の間のすべての位相差は等しい。
第2コードブックBiの各列はN次元DFTベクトルであり、ここでNは垂直方向の送信アンテナの数に対応していてもよく、N>1であり、DFTベクトルの2つの隣接する列の間の少なくとも2つの位相差は等しくない。
より具体的には、第1コードブックAiの各列は、位相範囲[0、2π]の中に等間隔で分布されたNa個のM次元DFTベクトルから等間隔で選択されてもよく、Na>1である。第2コードブックの各列は、位相範囲[0、π]の中に不等間隔で分布されたNe個のN次元DFTベクトルから選択されてもよく、Ne>1である。
言い換えると、水平方向にはNa個のDFTベクトルがあり、垂直方向にはNe個のDFTベクトルがある。この場合、水平方向の各DFTベクトルに対応する位相は[0、2π]の範囲内で分割されるNa個の位相のうちの1つであり、垂直方向の各DFTベクトルに対応する位相は[0、π]の範囲内で分割されるNe個の位相のうちの1つである。水平方向の位相範囲[0、2π]および垂直方向の位相範囲[0、π]が単なる例示であることは、特筆すべきである。以下の説明において、例示における範囲も使用されるが、しかし特定の実施においては別の範囲が使用されてもよい。
水平方向のチャネルおよび垂直方向のチャネルの特性によれば、水平方向の位相範囲[0、2π]は均一に分割され、垂直方向の位相範囲[0、π]は不均一に分割されることが指定されてもよく、つまり、Na個の位相のいずれか2つの隣接する位相の間のすべての差は同じであり、Ne個の位相のいずれか2つの隣接する位相の間の差は同じではないことが、指定されてもよい。たとえば、垂直方向のいくつかのDFTベクトルは[0、π/2]の範囲内で均一に分割された(2Ne/3)個の位相に対応しており、別のDFTベクトルは[π/2、π]の範囲内で均一に分割された(Ne/3)個の位相に対応している。つまり、π/2を中心として使用することによって、垂直方向のDFTベクトルに対応する位相は、粒度kまたは粒度dによって上方または下方にそれぞれ選択される。ここで、上方選択のための粒度kは、下方選択のための粒度dより大きいかまたはこれに等しい。
別の実施方法において、垂直方向のチャネルの変化は水平方向のチャネルの変化よりもゆっくりなので、第1コードブックの候補コードブックの数は、第2コードブックの候補コードブックの数より大きいかまたはこれに等しくなっていてもよい。具体的には、たとえば、W1内のブロックマトリクスX
iの数はN
Bであり、第1コードブックA
iの数および第2コードブックB
iの数もまたN
Bであってもよい。しかしながら、この実施方法において、垂直方向のチャネルの変化は水平方向のチャネルの変化よりもゆっくりなので、第2コードブックB
iの数はN
Bより小さくなってもよい。たとえば、第2コードブックB
iの数はN
B/2であり、使用されるときに、各第2コードブックB
iは2回使用され、構成されたブロックマトリクスはそれぞれ以下のとおりである。
、
、
、
、...、および
。
このように、第2コードブックBiの数はより小さく、したがってネットワークのフィードバックオーバーヘッドは減少させられることが可能である。
さらに、別の実施方法において、第2コードブックBi内のDFTベクトルのいずれか2つの隣接する列の間の位相差は、第1コードブックAi内のDFTベクトルのいずれか2つの隣接する列の間の位相差より大きいかまたはこれに等しい。つまり、第2コードブックBi内のDFTベクトル間の位相間隔は、第1コードブックAi内のDFTベクトル間の位相間隔よりも大きく、つまり、第2コードブックBi内のDFTベクトルの方がまばらである。したがって、垂直方向のチャネルの変化は水平方向のチャネルの変化よりもゆっくりであるという特性もまた、反映されることが可能である。
図8は、本発明によるプリコーディングマトリクスを決定する方法の実施例3のフローチャートである。この実施例の実行主体は送信端であり、これは基地局またはUEであってもよい。実行主体、つまり送信端が基地局であるとき、相応に、送信端はUEであってもよく、実行主体、つまり送信端がUEであるとき、相応に、受信端は基地局であってもよい。この実施例におけるプリコーディングマトリクスを決定する方法は、図5に示されるプリコーディングマトリクス指標を決定する方法の実施例3に対応している。図8に示されるように、この実施例における方法は、以下のステップを含んでもよい。
ステップ801:送信端は、受信端に基準信号を送信する。
ステップ801における基準信号のタイプは、本発明のこの実施例において限定されないことは、特筆すべきである。たとえば、基準信号は、チャネル状態情報基準信号(Channel State Information Reference Signal、CSI RS)、復調基準信号(Demodulation RS、DM RS)、またはセル固有基準信号(Cell−specific RS、CRS)であってもよく、CSIはチャネル品質指標(Channel Quality Indicator/Index、略してCQI)をさらに含んでもよい。基地局の通知(無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)またはダウンリンク制御情報(Downlink Control Information、DCI)など)信号を受信することによって、またはセル識別子IDに基づいて、UEは基準信号のリソース構成を取得してもよく、対応するリソース上または対応するサブフレーム内の基準信号を取得してもよいことは、さらに特筆すべきである。
ステップ802:送信端は、受信端によって送信されたプリコーディングマトリクス指標PMIを受信する。
ステップ803:送信端は、プリコーディングマトリクス指標PMIにしたがって、基準信号に基づいてコードブックから受信端によって選択されたプリコーディングマトリクスWを決定し、ここで
であり、
Waは第1プリコーディングマトリクスW
i を含む第2プリコーディングマトリクスであり、
、0≦i≦n−1であり、nはWaを構成する第1プリコーディングマトリクスの数、およびn>1であり、
Wbは第3プリコーディングマトリクスであり、ここでWb=Φ×Waであって、ΦはWaの位相回転マトリクスである。
具体的には、PMIを受信した後に、送信端は、PMIにしたがって、および3GPP TS 36.213であってPMIとプリコーディングマトリクスWとの間の通信にしたがって、プリコーディングマトリクスWを取得してもよい。
二重偏波アンテナの二次元平面アレイについて(つまり、二次元アンテナ平面アレイは少なくとも2つの偏光方向を含み、たとえば2つの偏光方向は、プラス45度とマイナス45度、または0度と90度であってもよい)、第2プリコーディングマトリクスWaは第1偏光方向のプリコーディングマトリクスを表してもよく、ここでnは垂直方向のアンテナポートの数、つまり二次元平面アレイアンテナの行の数であってもよく、第3プリコーディングマトリクスWbは、第2偏光方向のプリコーディングマトリクスを表してもよい。
第2プリコーディングマトリクスWaの選択は、以下のとおりであってもよい。たとえば、2×4二次元平面アレイアンテナでは、つまり、2行のアンテナがあり、各行には4つのアンテナがあり、Waは、
であり、W0およびW1はLTEシステム内の4アンテナコードブックから個別に選択されてもよく、ここでW0およびW1は、同じコードブックとして選択されても異なるコードブックとして選択されてもよく、これは本発明のこの実施例においては限定されない。
第2偏光方向のプリコーディングマトリクスは、特定の位相によって第1偏光方向にプリコーディングマトリクスを回転させることによって取得されてもよく、垂直方向のアンテナの各行に対応する偏光位相回転の特性は互いに独立していると見なされてもよいので、第3プリコーディングマトリクスWbは、第2プリコーディングマトリクスWaに位相回転マトリクスΦを乗じることによって、取得されてもよい。具体的には、第3プリコーディングマトリクスWbは、
で表されてもよく、この場合、第3プリコーディングマトリクスWbは、第2プリコーディングマトリクスWaに対応する二次元平面アレイアンテナの各行に対して位相回転が独立して実行されるという特性を反映することができる。
この実施例において、受信端は、基準信号に基づいてコードブックからプリコーディングマトリクスWを選択し、ここで
であり、WaおよびWbが並列に接続されている構造が使用され、ここで、WaおよびWbは第1偏光方向および第2偏光方向の特性をそれぞれ表しており、二次元平面アレイアンテナの水平方向および垂直方向の偏光位相が互いに独立しているという特性が反映され、垂直方向の各行での位相回転が独立しているという特性が反映されるように、WbはWaの各行での位相回転を独立して実行することによって得られる。したがって、送信端は、受信端によってフィードバックされて本発明のコードブック構造内に構築されたプリコーディングマトリクスに基づいてプリコーディングを実行するが、これはプリコーディング精度を効率的に向上させることができ、これによって性能損失を低減してシステムスループットを向上させる。
さらに、ステップ803において、上記の実施例では、位相回転マトリクスΦは対角マトリクス
であってn>1であり、
である。θ
iの特性値は予備設定されてもよい。たとえば、θ
iの値は、LTEロングタームエボリューションシステムでの既存の変調方法におけるいずれかの配置点に対応する位相から選択されてもよく、変調方法は、4位相偏移変調(Quadrature Phase Shift Keying、略してQPSK)、8位相偏移変調(8 Phase Shift Keying、略して8PSK)、16位相直交振幅変調(16 Quadrature Amplitude Modulation、略して16QAM)などであってもよい。たとえば、QPSKについて、4つの配置点に対応する位相は、それぞれ{0,π/2,π,3π/2}である。
具体的には、第1プリコーディングマトリクスWiの各列は離散フーリエ変換(離散フーリエ変換、略してDFT)ベクトルであってもよく、あるいはHadamardマトリクスの列ベクトルであってもよい。
具体的には、第1プリコーディングマトリクスWiは、ロングタームエボリューションLTEシステム内の2アンテナコードブック、4アンテナコードブック、または8アンテナコードブックから選択されてもよい。
図9は、本発明による受信端
900の実施例1の概略構造図である。図9に示されるように、この実施例における受信端900は、選択モジュール901および送信モジュール902を含んでもよい。選択モジュール901は、送信端によって送信された基準信号に基づいてコードブックからプリコーディングマトリクスWを選択するように構成されていてもよく、プリコーディングマトリクスWは2つのマトリクスW1およびW2の積であり、ここで
W1はN
B個のブロックマトリクスX
iを含み、N
B≧1であり、W
1は、
で表され、ここで1≦i≦N
Bであり、各ブロックマトリクスX
iの列x
i,jは第1ベクトルA
ijおよび第2
ベクトルB
ijの
Kronecker積であり、つまり
である。
送信モジュール902は、送信端がPMIにしたがって受信端においてアンテナアレイのプリコーディングマトリクスWを取得するように、プリコーディングマトリクスWに対応するプリコーディングマトリクス指標PMIを送信端に送信するように構成されていてもよい。
さらに、ブロックマトリクスXiのすべての列は、N1個の連続第1ベクトルおよびN2個の連続第2ベクトルのKronecker積を対で連続的に計算することによって得られる。
さらに、N1はN2より大きいかまたはこれに等しい。
さらに、いずれか2つの隣接するブロックマトリクスXiおよびXi+1について、XiおよびXi+1を構成する第2ベクトルがN2個の同じ連続第2ベクトルであり、N2は0より大きい場合、XiおよびXi+1を構成する第1ベクトルの2つの集合にs1個の同じ第1ベクトルがあり、s1は0より大きいかまたはこれに等しく、
いずれか2つの隣接するブロックマトリクスXiおよびXi+1について、XiおよびXi+1を構成する第1ベクトルがN1個の同じ連続第1ベクトルであり、N1は0より大きい場合、XiおよびXi+1を構成する第2ベクトルの2つの集合にs2個の同じ第2ベクトルがあり、s2は0より大きいかまたはこれに等しい。
さらに、s1はs2より大きいかまたはこれに等しい。
この実施例における受信端は、図3に示される方法実施例の技術的解決法を実行するように構成されていてもよい。これらの実施原理は類似であり、詳細は本明細書にこれ以上記載されない。
この実施例における受信端によれば、マトリクスW1の中のブロックマトリクスXi を含むコードブックについて、各ブロックマトリクスXiのものであってビームを表す列xi,jは、三次元ビームベクトルの形で定義される。具体的には、ブロックマトリクスの列は、水平方向の位相に対応する第1ベクトルAijおよび垂直方向の位相に対応する第2ベクトルBijのkronecker積を計算する方法で取得され、これは水平方向の位相および垂直方向の位相が、三次元ビームベクトルの特性がコードブック内に反映されることが可能なように組み合わせられることを示す。したがって、送信端は、受信端によってフィードバックされて本発明のコードブック構造から選択されたプリコーディングマトリクスに基づいてプリコーディングを実行するが、これはプリコーディング精度を効率的に向上させることができ、これによって性能損失を低減してシステムスループットを向上させる。
図10は、本発明による受信端
1000の実施例2の概略構造図である。図10に示されるように、この実施例における受信端1000は、選択モジュール1001および送信モジュール1002を含んでもよい。選択モジュール1001は、送信端によって送信された基準信号に基づいてコードブックからプリコーディングマトリクスWを選択するように構成されていてもよく、プリコーディングマトリクスWはマトリクスW1および
マトリクスW2の積であり、ここで
W1はN
B個のブロックマトリクスX
iを含み、N
B≧1であり、W
1は、
で表され、ここで1≦i≦N
Bであり、各ブロックマトリクスX
iは第1コードブックA
iおよび第2コードブックB
iの
Kronecker積であり、つまり
であり、第1コードブックA
iの各列はM次元離散フーリエ変換DFTベクトルであり、M>1であり、第2コードブックB
iの各列はN次元DFTベクトルであり、N>1である。
送信モジュール1002は、プリコーディングマトリクスWに対応するプリコーディングマトリクス指標PMIを送信端に送信するように構成されていてもよい。
さらに、第1コードブックAi内のDFTベクトルのいずれか2つの隣接する列の間のすべての位相差は等しい。
さらに、第1コードブックの各列は、位相範囲[0,2π]の中に等間隔で分布しているNa個のM次元DFTベクトルから等間隔で選択され、Na>1である。
さらに、第2コードブックBi内のDFTベクトルのいずれか2つの隣接する列の間の少なくとも2つの位相差は、等しくない。
さらに、第2コードブックの各列は、位相範囲[0,π]の中に不等間隔で分布しているNe個のN次元DFTベクトルから選択され、Ne>1である。
さらに、第1コードブックの数は、第2コードブックの数より大きいかまたはこれに等しい。
さらに、第2コードブックBi内のDFTベクトルのいずれか2つの隣接する列の間の位相差は、第1コードブックAi内のDFTベクトルのいずれか2つの隣接する列の間の位相差より大きいかまたはこれに等しい。
さらに、W1は広帯域のチャネル特性を表すマトリクスであり、W2はサブバンドのチャネル特性を表すマトリクスであり、または
W1は長期チャネル特性を表すマトリクスであり、W2は短期チャネル特性を表すマトリクスである。
さらに、マトリクスW2は、マトリクスWを構成するためのマトリクスW1の列ベクトルを選択するために使用され、またはマトリクスWを構成するためのマトリクスW1の列ベクトルに対して重み付け合成を実行するために使用される。
この実施例における受信端は、図4に示される方法実施例の技術的解決法を実行するように構成されていてもよい。これらの実施原理は類似であり、詳細は本明細書にこれ以上記載されない。
この実施例における受信端によれば、マトリクスW1の中のブロックマトリクスXi を含むコードブックについて、第1コードブックAiは二次元平面アレイアンテナの水平方向に対応するコードブックを表し、第2コードブックBiは二次元平面アレイアンテナの垂直方向に対応するコードブックを表し、第1コードブックAiの選択および第2コードブックBiの選択は互いに独立している。したがって、この実施例のプリコーディングマトリクスWは、二次元平面アレイアンテナの水平方向および垂直方向の特性が互いに独立しているという特性を反映することができる。したがって、送信端は、受信端によってフィードバックされて本発明のコードブック構造から選択されたプリコーディングマトリクスに基づいてプリコーディングを実行するが、これはプリコーディング精度を効率的に向上させることができ、これによって性能損失を低減してシステムスループットを向上させる。
図11は、本発明による受信端1100の実施例3の概略構造図である。図11に示されるように、受信端1100は、選択モジュール1101および送信モジュール1102を含んでもよい。
選択モジュール1101は、送信端によって送信された基準信号に基づいてコードブックからプリコーディングマトリクスWを選択するように構成されていてもよく、ここで
であり、ここでWaは第1プリコーディングマトリクスW
i を含む第2プリコーディングマトリクスであり、
、0≦i≦n−1であり、nはWaを構成する第1プリコーディングマトリクスの数、およびn>1であり、
Wbは第3プリコーディングマトリクスであり、ここでWb=Φ×Waであり、ΦはWaの位相回転マトリクスである。
送信モジュール1102は、プリコーディングマトリクスWに対応するプリコーディングマトリクス指標PMIを送信端に送信するように構成されていてもよい。
さらに、位相回転マトリクスは対角マトリクス
であり、
である。
さらに、第1プリコーディングマトリクスの各列は、離散フーリエ変換DFTベクトル、またはHadamardマトリクスの列ベクトルである。
さらに、第1プリコーディングマトリクスは、ロングタームエボリューションLTEシステム内の2アンテナコードブック、4アンテナコードブック、または8アンテナコードブックから選択される。
この実施例における受信端は、図5に示される方法実施例の技術的解決法を実行するように構成されていてもよい。これらの実施原理は類似であり、詳細は本明細書にこれ以上記載されない。
この実施例における受信端は、基準信号に基づいてコードブックからプリコーディングマトリクスWを選択し、ここで
であり、WaおよびWbが並列に接続されている構造が使用され、ここで、WaおよびWbは第1偏光方向および第2偏光方向の特性をそれぞれ表しており、二次元平面アレイアンテナの水平方向および垂直方向の偏光位相が互いに独立しているという特性が反映され、垂直方向の各行での位相回転が独立しているという特性が反映されるように、WbはWaの各行での位相回転を独立して実行することによって得られる。したがって、送信端は、受信端によってフィードバックされて本発明のコードブック構造内に構築されたプリコーディングマトリクスに基づいてプリコーディングを実行するが、これはプリコーディング精度を効率的に向上させることができ、これによって性能損失を低減してシステムスループットを向上させる。
図12は、本発明による送信端の実施例1の概略構造図である。送信端は、基地局または端末であってもよい。図12に示されるように、この実施例における送信端1200は、送信モジュール1201、受信モジュール1202、および決定モジュール1203を含んでもよく、
送信モジュール1201は、基準信号を受信端
1200に送信するように構成されていてもよく、
受信モジュール1202は、受信端によって送信されたプリコーディングマトリクス指標PMIを受信するように構成されていてもよく、
決定モジュール1203は、プリコーディングマトリクス指標PMIにしたがって、基準信号に基づいてコードブックから受信端によって選択されたプリコーディングマトリクスWを決定するように構成されていてもよく、プリコーディングマトリクスWは2つのマトリクスW1およびW2の積であり、
W1はN
B個のブロックマトリクスX
iを含み、N
B≧1であり、W
1は、
で表され、ここで1≦i≦N
Bであり、各ブロックマトリクスX
iの列x
i,jは第1ベクトルA
ijおよび第2ベクトルB
ijの
Kronecker積であり、つまり
である。
さらに、ブロックマトリクスXiのすべての列は、N1個の連続第1ベクトルおよびN2個の連続第2ベクトルのKronecker積を対で連続的に計算することによって得られる。
さらに、N1はN2より大きいかまたはこれに等しい。
さらに、いずれか2つの隣接するブロックマトリクスXiおよびXi+1について、XiおよびXi+1を構成する第2ベクトルがN2個の同じ連続第2ベクトルであり、N2は0より大きい場合、XiおよびXi+1を構成する第1ベクトルの2つの集合にs1個の同じ第1ベクトルがあり、s1は0より大きいかまたはこれに等しく、
いずれか2つの隣接するブロックマトリクスXiおよびXi+1について、XiおよびXi+1を構成する第1ベクトルがN1個の同じ連続第1ベクトルであり、N1は0より大きい場合、XiおよびXi+1を構成する第2ベクトルの2つの集合にs2個の同じ第2ベクトルがあり、s2は0より大きいかまたはこれに等しい。
さらに、s1はs2より大きいかまたはこれに等しい。
この実施例における送信端は、図6に示される方法実施例の技術的解決法を実行するように構成されていてもよい。これらの実施原理は類似であり、詳細は本明細書にこれ以上記載されない。
この実施例における送信端によれば、マトリクスW1の中のブロックマトリクスXi を含むコードブックについて、各ブロックマトリクスXiのものであってビームを表す列xi,jは、三次元ビームベクトルの形で定義される。具体的には、ブロックマトリクスの列は、水平方向の位相に対応する第1ベクトルAijおよび垂直方向の位相に対応する第2ベクトルBijのkronecker積を計算する方法で取得され、これは水平方向の位相および垂直方向の位相が、三次元ビームベクトルの特性がコードブック内に反映されることが可能なように組み合わせられることを示す。したがって、送信端は、受信端によってフィードバックされて本発明のコードブック構造から選択されたプリコーディングマトリクスに基づいてプリコーディングを実行するが、これはプリコーディング精度を効率的に向上させることができ、これによって性能損失を低減してシステムスループットを向上させる。
図13は、本発明による送信端
1300の実施例2の概略構造図である。図13に示されるように、この実施例における送信端1300は、送信モジュール1301、受信モジュール1302、および決定モジュール
1303を含んでもよく、送信モジュール1301は、基準信号を受信端に送信するように構成されていてもよく、
受信モジュール1302は、受信端によって送信されたプリコーディングマトリクス指標PMIを受信するように構成されていてもよく、
決定モジュール
1303は、プリコーディングマトリクス指標PMIにしたがって、基準信号に基づいてコードブックから受信端によって選択されたプリコーディングマトリクスWを決定するように構成されていてもよく、プリコーディングマトリクスWはマトリクスW1およびマトリクスW2の積であり、
W1はN
B個のブロックマトリクスX
iを含み、N
B≧1であり、W
1は、
で表され、ここで1≦i≦N
Bであり、各ブロックマトリクスX
iは第1コードブックA
iおよび第2コードブックB
iの
Kronecker積であり、つまり
であり、第1コードブックA
iの各列はM次元離散フーリエ変換DFTベクトルであり、M>1であり、第2コードブックB
iの各列はN次元DFTベクトルであり、N>1である。
さらに、第1コードブックAi内のDFTベクトルのいずれか2つの隣接する列の間のすべての位相差は等しい。
さらに、第1コードブックの各列は、位相範囲[0,2π]の中に等間隔で分布しているNa個のM次元DFTベクトルから等間隔で選択され、Na>1である。
さらに、第2コードブックBi内のDFTベクトルのいずれか2つの隣接する列の間の少なくとも2つの位相差は、等しくない。
さらに、第2コードブックの各列は、位相範囲[0,π]の中に不等間隔で分布しているNe個のN次元DFTベクトルから選択され、Ne>1である。
さらに、第1コードブックの数は、第2コードブックの数より大きいかまたはこれに等しい。
さらに、第2コードブックBi内のDFTベクトルのいずれか2つの隣接する列の間の位相差は、第1コードブックAi内のDFTベクトルのいずれか2つの隣接する列の間の位相差より大きいかまたはこれに等しい。
さらに、W1は広帯域のチャネル特性を表すマトリクスであり、W2はサブバンドのチャネル特性を表すマトリクスであり、または
W1は長期チャネル特性を表すマトリクスであり、W2は短期チャネル特性を表すマトリクスである。
さらに、マトリクスW2は、マトリクスWを構成するためのマトリクスW1の列ベクトルを選択するために使用され、またはマトリクスWを構成するためのマトリクスW1の列ベクトルに対して重み付け合成を実行するために使用される。
この実施例における送信端は、図7に示される方法実施例の技術的解決法を実行するように構成されていてもよい。これらの実施原理は類似であり、詳細は本明細書にこれ以上記載されない。
この実施例における送信端によれば、マトリクスW1の中のブロックマトリクスXi を含むコードブックについて、第1コードブックAiは二次元平面アレイアンテナの水平方向に対応するコードブックを表し、第2コードブックBiは二次元平面アレイアンテナの垂直方向に対応するコードブックを表し、第1コードブックAiの選択および第2コードブックBiの選択は互いに独立している。したがって、この実施例のプリコーディングマトリクスWは、二次元平面アレイアンテナの水平方向および垂直方向の特性が互いに独立しているという特性を反映することができる。したがって、送信端は、受信端によってフィードバックされて本発明のコードブック構造から選択されたプリコーディングマトリクスに基づいてプリコーディングを実行するが、これはプリコーディング精度を効率的に向上させることができ、これによって性能損失を低減してシステムスループットを向上させる。
図14は、本発明による送信端
1400の実施例3の概略構造図である。図14に示されるように、この実施例における送信端1400は、
基準信号を受信端に送信するように構成されていてもよい、送信モジュール1401と、
受信端によって送信されたプリコーディングマトリクス指標PMIを受信するように構成されていてもよい、受信モジュール1402と、
プリコーディングマトリクス指標PMIにしたがって、基準信号に基づいてコードブックから受信端によって選択されたプリコーディングマトリクスWを決定するように構成されていてもよい、決定モジュール1403であって、
であり、
Waは第1プリコーディングマトリクスW
i を含む第2プリコーディングマトリクスであり、
、0≦i≦n−1であり、nはWaを構成する第1プリコーディングマトリクスの数、およびn>1であり、
Wbは第3プリコーディングマトリクスであり、ここでWb=Φ×Waであり、ΦはWaの位相回転マトリクスである、決定モジュール1403と、
を含んでもよい。
さらに、位相回転マトリクスは対角マトリクス
であり、
である。
さらに、第1プリコーディングマトリクスの各列は、離散フーリエ変換DFTベクトル、またはHadamardマトリクスの列ベクトルである。
さらに、第1プリコーディングマトリクスは、ロングタームエボリューションLTEシステム内の2アンテナコードブック、4アンテナコードブック、または8アンテナコードブックから選択される。
この実施例における送信端は、図8に示される方法実施例の技術的解決法を実行するように構成されていてもよい。これらの実施原理は類似であり、詳細は本明細書にこれ以上記載されない。
この実施例における送信端によれば、プリコーディングマトリクス
は、WaおよびWbが並列に接続された構成を使用し、ここで、WaおよびWbは第1偏光方向および第2偏光方向の特性をそれぞれ表しており、二次元平面アレイアンテナの水平方向および垂直方向の偏光位相が互いに独立しているという特性が反映され、垂直方向の各行での位相回転が独立しているという特性が反映されるように、WbはWaの各行での位相回転を独立して実行することによって得られる。したがって、送信端は、受信端によってフィードバックされて本発明のコードブック構造内に構築されたプリコーディングマトリクスに基づいてプリコーディングを実行するが、これはプリコーディング精度を効率的に向上させることができ、これによって性能損失を低減してシステムスループットを向上させる。
図15は、本発明による受信装置1500の実施例1のハードウェア構造の概略図である。受信装置は、基地局または端末であってもよい。図15に示されるように、この実施例における受信装置1500は、プロセッサ1501および送信器1502を含んでもよい。選択的に、受信装置1500はメモリ1503をさらに含んでもよい。プロセッサ1501、送信器1502、およびメモリ1503は、システムバスまたはその他の方法を用いて接続されてもよく、システムバスを用いる接続の例が、図15において使用されている。システムバスは、ISAバス、PCIバス、EISAバスなどであってもよい。システムバスは、アドレスバス、データバス、制御バスなどに分類されてもよい。図解しやすくするために、図15においてバスを表すために1本の線のみが使用されているが、しかしこれは1つのバスまたは1種類のバスしかないことを表すものではない。
プロセッサ1501は、送信装置によって送信された基準信号に基づいてコードブックからプリコーディングマトリクスWを選択するように構成されていてもよく、プリコーディングマトリクスWは2つのマトリクスW1およびW2の積であり、ここで
W1はN
B個のブロックマトリクスX
iを含み、N
B≧1、W
1は、
で表され、ここで1≦i≦N
Bであり、各ブロックマトリクスX
iの列x
i,jは第1ベクトルA
ijおよび第2
ベクトルB
ijの
Kronecker積であり、つまり
である。
送信器1502は、送信装置がPMIにしたがって受信装置1500のアンテナアレイのプリコーディングマトリクスを取得するように、プリコーディングマトリクスWに対応するプリコーディングマトリクス指標PMIを送信装置に送信するように構成されていてもよい。
さらに、ブロックマトリクスXiのすべての列は、N1個の連続第1ベクトルおよびN2個の連続第2ベクトルのKronecker積を対で連続的に計算することによって得られる。
さらに、N1はN2より大きいかまたはこれに等しい。
さらに、いずれか2つの隣接するブロックマトリクスXiおよびXi+1について、XiおよびXi+1を構成する第2ベクトルがN2個の同じ連続第2ベクトルであり、N2は0より大きい場合、XiおよびXi+1を構成する第1ベクトルの2つの集合にs1個の同じ第1ベクトルがあり、s1は0より大きいかまたはこれに等しく、
いずれか2つの隣接するブロックマトリクスXiおよびXi+1について、XiおよびXi+1を構成する第1ベクトルがN1個の同じ連続第1ベクトルであり、N1は0より大きい場合、XiおよびXi+1を構成する第2ベクトルの2つの集合にs2個の同じ第2ベクトルがあり、s2は0より大きいかまたはこれに等しい。
さらに、s1はs2より大きいかまたはこれに等しい。
この実施例における受信装置は、図3に示される方法実施例の技術的解決法を実行するように構成されていてもよい。これらの実施原理は類似であり、詳細は本明細書にこれ以上記載されない。
この実施例における受信装置によれば、マトリクスW1の中のブロックマトリクスXi を含むコードブックについて、各ブロックマトリクスXiのものであってビームを表す列xi,jは、三次元ビームベクトルの形で定義される。具体的には、ブロックマトリクスの列は、水平方向の位相に対応する第1ベクトルAijおよび垂直方向の位相に対応する第2ベクトルBijのkronecker積を計算する方法で取得され、これは水平方向の位相および垂直方向の位相が、三次元ビームベクトルの特性がコードブック内に反映されることが可能なように組み合わせられることを示す。したがって、送信装置は、受信装置によってフィードバックされて本発明のコードブック構造から選択されたプリコーディングマトリクスに基づいてプリコーディングを実行するが、これはプリコーディング精度を効率的に向上させることができ、これによって性能損失を低減してシステムスループットを向上させる。
図16は、本発明による受信装置1600の実施例2のハードウェア構造の概略図である。受信装置は、基地局または端末であってもよい。図16に示されるように、この実施例における受信装置1600は、プロセッサ1601および送信器1602を含んでもよい。選択的に、受信装置1600はメモリ1603をさらに含んでもよい。プロセッサ1601、送信器1602、およびメモリ1603は、システムバスまたはその他の方法を用いて接続されてもよく、システムバスを用いる接続の例が、図16において使用されている。システムバスは、ISAバス、PCIバス、EISAバスなどであってもよい。システムバスは、アドレスバス、データバス、制御バスなどに分類されてもよい。図解しやすくするために、図16においてバスを表すために1本の線のみが使用されているが、しかしこれは1つのバスまたは1種類のバスしかないことを表すものではない。
プロセッサ1601は、送信装置によって送信された基準信号に基づいてコードブックからプリコーディングマトリクスWを選択するように構成されていてもよく、プリコーディングマトリクスWはマトリクスW1およびマトリクスW2の積であり、ここで
W1はN
B個のブロックマトリクスX
iを含み、N
B≧1であり、W
1は、
で表され、ここで1≦i≦N
Bであり、各ブロックマトリクスX
iは第1コードブックA
iおよび第2コードブックB
iの
Kronecker積であり、つまり
であり、第1コードブックA
iの各列はM次元離散フーリエ変換DFTベクトルであり、M>1であり、第2コードブックB
iの各列はN次元DFTベクトルであり、N>1である。
送信器1602は、プリコーディングマトリクスWに対応するプリコーディングマトリクス指標PMIを送信装置に送信するように構成されていてもよい。
さらに、第1コードブックAi内のDFTベクトルのいずれか2つの隣接する列の間のすべての位相差は等しい。
さらに、第1コードブックの各列は、位相範囲[0,2π]の中に等間隔で分布しているNa個のM次元DFTベクトルから等間隔で選択され、Na>1である
さらに、第2コードブックBi内のDFTベクトルのいずれか2つの隣接する列の間の少なくとも2つの位相差は、等しくない
さらに、第2コードブックの各列は、位相範囲[0,π]の中に不等間隔で分布しているNe個のN次元DFTベクトルから選択され、Ne>1である
さらに、第1コードブックの数は、第2コードブックの数より大きいかまたはこれに等しい。
さらに、第2コードブックBi内のDFTベクトルのいずれか2つの隣接する列の間の位相差は、第1コードブックAi内のDFTベクトルのいずれか2つの隣接する列の間の位相差より大きいかまたはこれに等しい。
さらに、W1は広帯域のチャネル特性を表すマトリクスであり、W2はサブバンドのチャネル特性を表すマトリクスであり、または
W1は長期チャネル特性を表すマトリクスであり、W2は短期チャネル特性を表すマトリクスである。
さらに、マトリクスW2は、マトリクスWを構成するためのマトリクスW1の列ベクトルを選択するために使用され、またはマトリクスWを構成するためのマトリクスW1の列ベクトルに対して重み付け合成を実行するために使用される。
この実施例における受信装置は、図4に示される方法実施例の技術的解決法を実行するように構成されていてもよい。これらの実施原理は類似であり、詳細は本明細書にこれ以上記載されない。
この実施例における受信装置によれば、マトリクスW1の中のブロックマトリクスXi を含むコードブックについて、第1コードブックAiは二次元平面アレイアンテナの水平方向に対応するコードブックを表し、第2コードブックBiは二次元平面アレイアンテナの垂直方向に対応するコードブックを表し、第1コードブックAiの選択および第2コードブックBiの選択は互いに独立している。したがって、この実施例のプリコーディングマトリクスWは、二次元平面アレイアンテナの水平方向および垂直方向の特性が互いに独立しているという特性を反映することができる。したがって、送信装置は、受信装置によってフィードバックされて本発明のコードブック構造から選択されたプリコーディングマトリクスに基づいてプリコーディングを実行するが、これはプリコーディング精度を効率的に向上させることができ、これによって性能損失を低減してシステムスループットを向上させる。
図17は、本発明による受信装置1700の実施例3のハードウェア構造の概略図である。受信装置は、基地局または端末であってもよい。図17に示されるように、この実施例における受信装置1700は、プロセッサ1701および送信器1702を含んでもよい。選択的に、受信装置1700はメモリ1703をさらに含んでもよい。プロセッサ1701、送信器1702、およびメモリ1703は、システムバスまたはその他の方法を用いて接続されてもよく、システムバスを用いる接続の例が、図17において使用されている。システムバスは、ISAバス、PCIバス、EISAバスなどであってもよい。システムバスは、アドレスバス、データバス、制御バスなどに分類されてもよい。図解しやすくするために、図17においてバスを表すために1本の線のみが使用されているが、しかしこれは1つのバスまたは1種類のバスしかないことを表すものではない。
プロセッサ1701は、送信装置によって送信された基準信号に基づいてコードブックからプリコーディングマトリクスWを選択するように構成されていてもよく、ここで
であり、ここでWaは第1プリコーディングマトリクスW
i を含む第2プリコーディングマトリクスであり、
、0≦i≦n−1であり、nはWaを構成する第1プリコーディングマトリクスの数、およびn>1であり、
Wbは第3プリコーディングマトリクスであり、ここでWb=Φ×Waであり、ΦはWaの位相回転マトリクスである。
送信器1702は、プリコーディングマトリクスWに対応するプリコーディングマトリクス指標PMIを送信装置に送信するように構成されていてもよい。
さらに、位相回転マトリクスは対角マトリクス
であり、
である。
さらに、第1プリコーディングマトリクスの各列は、離散フーリエ変換DFTベクトル、またはHadamardマトリクスの列ベクトルである。
さらに、第1プリコーディングマトリクスは、ロングタームエボリューションLTEシステム内の2アンテナコードブック、4アンテナコードブック、または8アンテナコードブックから選択される。
この実施例における受信装置は、図5に示される方法実施例の技術的解決法を実行するように構成されていてもよい。これらの実施原理は類似であり、詳細は本明細書にこれ以上記載されない。
この実施例における受信装置は、基準信号に基づいてコードブックからプリコーディングマトリクスWを選択し、ここで
であり、WaおよびWbが並列に接続されている構造が使用され、ここで、WaおよびWbは第1偏光方向および第2偏光方向の特性をそれぞれ表しており、二次元平面アレイアンテナの水平方向および垂直方向の偏光位相が互いに独立しているという特性が反映され、垂直方向の各行での位相回転が独立しているという特性が反映されるように、WbはWaの各行での位相回転を独立して実行することによって得られる。したがって、送信装置は、受信装置によってフィードバックされてコードブック構造内に構築されたプリコーディングマトリクスに基づいてプリコーディングを実行するが、これはプリコーディング精度を効率的に向上させることができ、これによって性能損失を低減してシステムスループットを向上させる。
図18は、本発明による送信装置1800の実施例1のハードウェア構造の概略図である。送信装置は、基地局または端末であってもよい。図18に示されるように、この実施例における送信装置1800は、送信器1801、受信器1802、およびプロセッサ1803を含んでもよい。選択的に、受信装置1800はメモリ1804をさらに含んでもよい。送信器1801、受信器1802、プロセッサ1803、およびメモリ1804は、システムバスまたはその他の方法を用いて接続されてもよく、システムバスを用いる接続の例が、図18において使用されている。システムバスは、ISAバス、PCIバス、EISAバスなどであってもよい。システムバスは、アドレスバス、データバス、制御バスなどに分類されてもよい。図解しやすくするために、図18においてバスを表すために1本の線のみが使用されているが、しかしこれは1つのバスまたは1種類のバスしかないことを表すものではない。
送信器1801は基準信号を受信装置に送信するように構成されていてもよく、受信器1802は受信装置によって送信されたプリコーディングマトリクス指標PMIを受信するように構成されていてもよく、プロセッサ1803はプリコーディングマトリクス指標PMIにしたがって、基準信号に基づいてコードブックから受信装置によって選択されたプリコーディングマトリクスWを決定するように構成されていてもよく、プリコーディングマトリクスWは2つのマトリクスW1およびW2の積であり、ここで
W1はN
B個のブロックマトリクスX
iを含み、N
B≧1であり、W1は、
で表され、ここで1≦i≦N
Bであり、各ブロックマトリクスX
iの列x
i,jは第1ベクトルA
ijおよび第2ベクトルB
ijの
Kronecker積であり、つまり
である。
さらに、ブロックマトリクスXiのすべての列は、N1個の連続第1ベクトルおよびN2個の連続第2ベクトルのKronecker積を対で連続的に計算することによって得られる。
さらに、N1はN2より大きいかまたはこれに等しい。
さらに、いずれか2つの隣接するブロックマトリクスXiおよびXi+1について、XiおよびXi+1を構成する第2ベクトルがN2個の同じ連続第2ベクトルであり、N2は0より大きい場合、XiおよびXi+1を構成する第1ベクトルの2つの集合にs1個の同じ第1ベクトルがあり、s1は0より大きいかまたはこれに等しく、
いずれか2つの隣接するブロックマトリクスXiおよびXi+1について、XiおよびXi+1を構成する第1ベクトルがN1個の同じ連続第1ベクトルであり、N1は0より大きい場合、XiおよびXi+1を構成する第2ベクトルの2つの集合にs2個の同じ第2ベクトルがあり、s2は0より大きいかまたはこれに等しい。
さらに、s1はs2より大きいかまたはこれに等しい。
この実施例における送信装置は、図6に示される方法実施例の技術的解決法を実行するように構成されていてもよい。これらの実施原理は類似であり、詳細は本明細書にこれ以上記載されない。
この実施例の送信装置によれば、マトリクスW1の中のブロックマトリクスXi を含むコードブックについて、各ブロックマトリクスXiのものであってビームを表す列xi,jは、三次元ビームベクトルの形で定義される。具体的には、ブロックマトリクスの列は、水平方向の位相に対応する第1ベクトルAijおよび垂直方向の位相に対応する第2ベクトルBijのkronecker積を計算する方法で取得され、これは水平方向の位相および垂直方向の位相が、三次元ビームベクトルの特性がコードブック内に反映されることが可能なように組み合わせられることを示す。したがって、送信装置は、受信装置によってフィードバックされて本発明のコードブック構造から選択されたプリコーディングマトリクスに基づいてプリコーディングを実行するが、これはプリコーディング精度を効率的に向上させることができ、これによって性能損失を低減してシステムスループットを向上させる。
図19は、本発明による送信装置1900の実施例2のハードウェア構造の概略図である。送信装置は、基地局または端末であってもよい。図19に示されるように、この実施例における送信装置1900は、送信器1901、受信器1902、およびプロセッサ1903を含んでもよい。選択的に、送信装置1900はメモリ1904をさらに含んでもよい。送信器1901、受信器1902、プロセッサ1903、およびメモリ1904は、システムバスまたはその他の方法を用いて接続されてもよく、システムバスを用いる接続の例が、図19において使用されている。システムバスは、ISAバス、PCIバス、EISAバスなどであってもよい。システムバスは、アドレスバス、データバス、制御バスなどに分類されてもよい。図解しやすくするために、図19においてバスを表すために1本の線のみが使用されているが、しかしこれは1つのバスまたは1種類のバスしかないことを表すものではない。
送信器1901は基準信号を受信装置に送信するように構成されていてもよく、受信器1902は受信装置によって送信されたプリコーディングマトリクス指標PMIを受信するように構成されていてもよく、プロセッサ1903はプリコーディングマトリクス指標PMIにしたがって、基準信号に基づいてコードブックから受信装置によって選択されたプリコーディングマトリクスWを決定するように構成されていてもよく、プリコーディングマトリクスWはマトリクスW1およびマトリクスW2の積であり、ここで
W1はN
B個のブロックマトリクスX
iを含み、N
B≧1であり、W
1は、
で表され、ここで1≦i≦N
Bであり、各ブロックマトリクスX
iは第1コードブックA
iおよび第2コードブックB
iの
Kronecker積であり、つまり
であり、第1コードブックA
iの各列はM次元離散フーリエ変換DFTベクトルであり、M>1であり、第2コードブックB
iの各列はN次元DFTベクトルであり、N>1である。
さらに、第1コードブックAi内のDFTベクトルのいずれか2つの隣接する列の間のすべての位相差は等しい。
さらに、第1コードブックの各列は、位相範囲[0,2π]の中に等間隔で分布しているNa個のM次元DFTベクトルから等間隔で選択され、Na>1である。
さらに、第2コードブックBi内のDFTベクトルのいずれか2つの隣接する列の間の少なくとも2つの位相差は、等しくない。
さらに、第2コードブックの各列は、位相範囲[0,π]の中に不等間隔で分布しているNe個のN次元DFTベクトルから選択され、Ne>1である
さらに、第1コードブックの数は、第2コードブックの数より大きいかまたはこれに等しい。
さらに、第2コードブックBi内のDFTベクトルのいずれか2つの隣接する列の間の位相差は、第1コードブックAi内のDFTベクトルのいずれか2つの隣接する列の間の位相差より大きいかまたはこれに等しい。
さらに、W1は広帯域のチャネル特性を表すマトリクスであり、W2はサブバンドのチャネル特性を表すマトリクスであり、または
W1は長期チャネル特性を表すマトリクスであり、W2は短期チャネル特性を表すマトリクスである。
さらに、マトリクスW2は、マトリクスWを構成するためのマトリクスW1の列ベクトルを選択するために使用され、またはマトリクスWを構成するためのマトリクスW1の列ベクトルに対して重み付け合成を実行するために使用される。
この実施例における送信装置は、図7に示される方法実施例の技術的解決法を実行するように構成されていてもよい。これらの実施原理は類似であり、詳細は本明細書にこれ以上記載されない。
この実施例の送信装置によれば、マトリクスW1の中のブロックマトリクスXi を含むコードブックについて、第1コードブックAiは二次元平面アレイアンテナの水平方向に対応するコードブックを表し、第2コードブックBiは二次元平面アレイアンテナの垂直方向に対応するコードブックを表し、第1コードブックAiの選択および第2コードブックBiの選択は互いに独立している。したがって、この実施例のプリコーディングマトリクスWは、二次元平面アレイアンテナの水平方向および垂直方向の特性が互いに独立しているという特性を反映することができる。したがって、送信装置は、受信装置によってフィードバックされて本発明のコードブック構造から選択されたプリコーディングマトリクスに基づいてプリコーディングを実行するが、これはプリコーディング精度を効率的に向上させることができ、これによって性能損失を低減してシステムスループットを向上させる。
図20は、本発明による送信装置2000の実施例3のハードウェア構造の概略図である。送信装置は、基地局または端末であってもよい。図20に示されるように、この実施例における送信装置2000は、送信器2001、受信器2002、およびプロセッサ2003を含んでもよい。選択的に、送信装置2000はメモリ2004をさらに含んでもよい。送信器2001、受信器2002、プロセッサ2003、およびメモリ2004は、システムバスまたはその他の方法を用いて接続されてもよく、システムバスを用いる接続の例が、図20において使用されている。システムバスは、ISAバス、PCIバス、EISAバスなどであってもよい。システムバスは、アドレスバス、データバス、制御バスなどに分類されてもよい。図解しやすくするために、図20においてバスを表すために1本の線のみが使用されているが、しかしこれは1つのバスまたは1種類のバスしかないことを表すものではない。
送信器2001は基準信号を受信装置に送信するように構成されていてもよく、受信器2002は受信装置によって送信されたプリコーディングマトリクス指標PMIを受信するように構成されていてもよく、プロセッサ2003はプリコーディングマトリクス指標PMIにしたがって、基準信号に基づいてコードブックから受信装置によって選択されたプリコーディングマトリクスWを決定するように構成されていてもよく、
であり、ここで
Waは第1プリコーディングマトリクスW
i を含む第2プリコーディングマトリクスであり、
、0≦i≦n−1であり、nはWaを構成する第1プリコーディングマトリクスの数、およびn>1であり、
Wbは第3プリコーディングマトリクスであり、ここでWb=Φ×Waであり、ΦはWaの位相回転マトリクスである。
さらに、位相回転マトリクスは対角マトリクス
であり、
である。
さらに、第1プリコーディングマトリクスの各列は、離散フーリエ変換DFTベクトル、またはHadamardマトリクスの列ベクトルである。
さらに、第1プリコーディングマトリクスは、ロングタームエボリューションLTEシステム内の2アンテナコードブック、4アンテナコードブック、または8アンテナコードブックから選択される。
この実施例における送信装置は、図8に示される方法実施例の技術的解決法を実行するように構成されていてもよい。これらの実施原理は類似であり、詳細は本明細書にこれ以上記載されない。
この実施例の送信装置によれば、プリコーディングマトリクス
は、WaおよびWbが並列に接続された構成を使用し、ここで、WaおよびWbは第1偏光方向および第2偏光方向の特性をそれぞれ表しており、二次元平面アレイアンテナの水平方向および垂直方向の偏光位相が互いに独立しているという特性が反映され、垂直方向の各行での位相回転が独立しているという特性が反映されるように、WbはWaの各行での位相回転を独立して実行することによって得られる。したがって、送信装置は、受信装置によってフィードバックされて本発明のコードブック構造内に構築されたプリコーディングマトリクスに基づいてプリコーディングを実行するが、これはプリコーディング精度を効率的に向上させることができ、これによって性能損失を低減してシステムスループットを向上させる。
図21は、本発明による通信システム2100の実施例の概略構造図である。図21に示されるように、この実施例におけるシステム2100は、受信装置および送信装置を含み、受信装置は、図15から図17のいずれかの装置実施例の構造を使用してもよく、したがって図3から図5のいずれかの方法実施例の技術的解決法を実行してもよく、送信装置は、図18から図20のいずれかの装置実施例の構造を使用してもよく、したがって図6から図8のいずれかの方法実施例の技術的解決法を実行してもよい。この実施形態の実施原理および技術的効果は方法実施形態および装置実施形態のものと類似であり、詳細は本明細書に再び記載されない。
当業者は、方法実施例のステップのすべてまたは一部がプログラム命令関連ハードウェアによって実施されてもよいことを、理解するだろう。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよい。プログラムが起動すると、方法実施例のステップが実行される。上記の記憶媒体は、ROM、RAM、磁気ディスク、または光ディスクなど、プログラムコードを記憶することが可能ないずれの媒体も含む。
最後に、上記の実施例は、本発明を限定するよりむしろ、単に本発明の技術的解決法を説明するように意図されることは、特筆すべきである。本発明は上記の実施例を参照して詳細に記載されるものの、当業者は、本発明の実施例の技術的解決法の範囲を逸脱することなく、上記の実施例に記載された技術的解決法にまだ修正を加え、またはその一部またはすべての技術的特徴の同等代替物を作成してもよいことを、理解すべきである。