JP2018074394A - 無線基地局装置、無線通信システム、無線通信制御方法およびプログラム - Google Patents

無線基地局装置、無線通信システム、無線通信制御方法およびプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2018074394A
JP2018074394A JP2016212259A JP2016212259A JP2018074394A JP 2018074394 A JP2018074394 A JP 2018074394A JP 2016212259 A JP2016212259 A JP 2016212259A JP 2016212259 A JP2016212259 A JP 2016212259A JP 2018074394 A JP2018074394 A JP 2018074394A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
communication
wireless
wireless module
unit
communication method
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016212259A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6653792B2 (ja
Inventor
孝行 栗林
Takayuki Kuribayashi
孝行 栗林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Silex Technology Inc
Original Assignee
Silex Technology Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Silex Technology Inc filed Critical Silex Technology Inc
Priority to JP2016212259A priority Critical patent/JP6653792B2/ja
Publication of JP2018074394A publication Critical patent/JP2018074394A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6653792B2 publication Critical patent/JP6653792B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

【課題】通信遅延を抑制しつつフレームロスを低減できる無線基地局装置、無線通信システム、無線通信制御方法およびプログラムを提供する。【解決手段】基地局10は、2つの無線モジュールのいずれか一方を使用して、通信端末20と無線通信する無線通信部111と、無線通信部111が無線モジュールを使用して、通信端末20と無線通信している間に、通信端末20との間で送受信するデータのデータ量に応じて、無線モジュールの通信方式を、無線モジュールの通信方式とは異なる通信方式に設定するパラメータ設定部133と、パラメータ設定部133による通信方式の設定が完了した後、無線通信部111が使用する無線モジュールを無線モジュールへ変更するモジュール制御部117と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、無線基地局装置、無線通信システム、無線通信制御方法およびプログラムに関する。
複数の符号化方式、変調方式を切り替えて通信を行う無線通信装置が提案されている(例えば特許文献1参照)。この無線通信装置は、同じデータの再送回数や通信の成否に応じて、変調符号化(MCS:Modulation and Coding Scheme)レベルを変更することにより、再送の連鎖を抑制して通信レートの向上を図るというものである。
特開2010−87730号公報
しかしながら、特許文献1に記載された無線通信装置では、変調符号化レベルを変更するために無線通信を一旦停止する必要がある場合、変調符号化レベルの変更時に通信リンクが切断されてしまう。この場合、無線通信装置は、変調符号化レベルの変更後において再度通信リンクを確立するための処理を実行する必要があり、その分、データ送信の遅延(通信遅延)および、フレームロスが生じる虞がある。一方、変調符号化レベルを固定すると、無線通信装置が送受信するデータのデータ量によってはデータ送信の遅延(送信遅延)の頻度が上昇してしまう虞がある。
本発明は、上記事由に鑑みてなされたものであり、通信遅延を抑制しつつフレームロスを低減できる無線基地局装置、無線通信システム、無線通信制御方法およびプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る無線基地局装置は、
2つの無線モジュールと、
前記2つの無線モジュールのいずれか一方の無線モジュールを使用して、通信端末と無線通信する無線通信部と、
前記無線通信部が前記一方の無線モジュールを使用して、前記通信端末と無線通信している間に、前記通信端末との間で送受信するデータのデータ量に応じて、前記2つの無線モジュールのうちの他方の無線モジュールの通信方式を、前記一方の無線モジュールの通信方式とは異なる通信方式に設定する通信方式設定部と、
前記通信方式設定部による通信方式の設定が完了した後、前記無線通信部が使用する無線モジュールを前記他方の無線モジュールに変更するモジュール制御部と、を備える。
他の観点から見た本発明に係る無線通信システムは、
無線通信する通信端末と、
2つの無線モジュールと、前記2つの無線モジュールのいずれか一方の無線モジュールを使用して、前記通信端末と無線通信する無線通信部と、を有する無線基地局装置と、を備える無線通信システムであって、
前記無線基地局装置は、
前記無線通信部が前記一方の無線モジュールを使用して、前記通信端末と無線通信している間に、前記通信端末との間で送受信するデータのデータ量に応じて、前記2つの無線モジュールのうちの他方の無線モジュールの通信方式を、前記一方の無線モジュールの通信方式とは異なる通信方式に設定する通信方式設定部と、
前記通信方式設定部による通信方式の設定が完了した後、前記無線通信部が使用する無線モジュールを前記他方の無線モジュールに変更するモジュール制御部と、を有する。
他の観点から見た本発明に係る無線通信制御方法は、
2つの無線モジュールを備える無線基地局装置の無線通信制御方法であって、
前記2つの無線モジュールのいずれか一方の無線モジュールを使用して、通信端末と無線通信するステップと、
前記一方の無線モジュールを使用して、前記通信端末と無線通信している間に、前記通信端末との間で送受信するデータのデータ量に応じて、前記2つの無線モジュールのうちの他方の無線モジュールの通信方式を、前記一方の無線モジュールの通信方式とは異なる通信方式に設定するステップと、
前記通信方式の設定が完了した後、前記通信端末との無線通信に使用する無線モジュールを前記他方の無線モジュールに変更するステップと、を含む。
他の観点から見た本発明に係るプログラムは、
コンピュータを、
2つの無線モジュールのいずれか一方の無線モジュールを使用して、通信端末と無線通信する無線通信部、
前記無線通信部が前記一方の無線モジュールを使用して、前記通信端末と無線通信している間に、前記通信端末との間で送受信するデータのデータ量に応じて、前記2つの無線モジュールのうちの他方の無線モジュールの通信方式を、前記一方の無線モジュールの通信方式とは異なる通信方式に設定する通信方式設定部、
前記通信方式設定部による通信方式の設定が完了した後、前記無線通信部が使用する無線モジュールを前記他方の無線モジュールに変更するモジュール制御部、として機能させる。
本発明に係る無線基地局装置によれば、無線通信部が一方の無線モジュールを使用して、通信端末と無線通信している間に、通信方式設定部が、通信端末との間で送受信するデータのデータ量に応じて、他方の無線モジュールの通信方式を、一方の無線モジュールの通信方式とは異なる通信方式に設定する。そして、モジュール制御部が、通信方式設定部による通信方式の設定が完了した後、無線通信部が使用する無線モジュールを他方の無線モジュールに変更する。これにより、例えば無線通信部が1つの無線モジュールを使用して通信端末と無線通信する構成のように、無線モジュールの通信方式を異なる通信方式に変更するのに要する時間だけ通信端末との無線通信を遮断する必要がない。即ち、無線通信部と通信端末との無線通信を遮断することなく、通信端末との間で送受信されるデータのデータ量に最適な通信方式に適宜変更しながら無線通信を継続することができるので、通信遅延を抑制しつつフレームロスを低減できるという利点がある。
本発明の実施の形態に係る無線通信システムの構成を示す図である。 実施の形態に係る基地局のハードウェア構成を示すブロック図である。 実施の形態に係る基地局の機能構成を示すブロック図である。 実施の形態に係る無線通信システムの処理シーケンスの一例を示す図である。 実施の形態に係る基地局が実行する通信処理の一例を示すフローチャートである。 実施の形態に係る基地局が実行する自動切替モード処理の一例を示すフローチャートである。 実施の形態に係る基地局が実行する手動切替モード処理の一例を示すフローチャートである。 (A)は比較例に係る無線モジュールの動作を示すタイムチャートであり、(B)は実施の形態に係る無線モジュールの動作を示すタイムチャートである。
以下、本発明の一実施の形態に係る通信システムについて図面を参照して詳細に説明する。
本実施の形態において、送信するデータ量および無線通信に用いる電波の周波数帯域(以下「チャネル」と称する。)の品質に基づいて無線通信するチャネルを動的に変化させることによりデータ送信の遅延を抑制できる無線基地局装置および無線通信システムについて説明する。なお、本実施の形態における無線通信システムでは、無線通信するチャネルを決定した後、決定したチャネルにおいて無線基地局装置と通信端末との間で無線通信が実行される。
図1に示すように、本実施の形態に係る無線通信システム1は、基地局10と、通信端末20と、を備える。無線通信システム1は、LAN(Local Area Network)30に接続されている。なお、本実施の形態に係る無線通信システム1において、図1では1台の通信端末20として説明するが、通信端末は複数備えられていてもよい。
基地局10は、通信端末20と無線通信を行う無線基地局装置である。基地局10は、2つの無線モジュールW1、W2を備え、無線通信可能エリアに存在する通信端末20との間で通信リンクを確立する。また、基地局10は、LAN30に接続され、LAN30を通じて、受信したフレーム(パケット)に含まれる宛先へ当該フレームを転送する。
通信端末20は、1つの無線モジュール(図示せず)を備える無線通信端末である。通信端末20は、基地局10が備える無線モジュールW1、W2のいずれか一方と通信リンクを確立する。通信端末20は、基地局10を介して、LAN30に接続された他の通信装置(図示せず)と通信する。
LAN30は、基地局10に接続されている。LAN30は、例えばIEEE802.3規格に適合する有線LANから構成されている。LAN30は、広域ネットワークに接続することもあり得る。
次に、本実施の形態に係る基地局10のハードウェア構成について説明する。基地局10は、図2に示すように、CPU(Central Processing Unit)101と、ROM(Read Only Memory)102と、メインメモリ103と、ストレージ104と、ユーザインタフェース105と、無線モジュールW1、W2と、を備える。ROM102は、制御プログラム等を記憶する。メインメモリ103は、揮発性メモリから構成され、CPU101の作業領域として使用される。ストレージ104は、不揮発性のメモリから構成され、制御プログラムやコンテンツ等を記憶する。CPU101は、ROM102またはストレージ104が記憶する制御プログラムをメインメモリ103に読み込んで実行する。ユーザインタフェース105は、例えばユーザに操作画面を提供する表示部と、ユーザからの入力を受け付ける入力部と、を有する。
無線モジュールW1は、通信端末20との間で通信リンクを確立し、無線通信を行う。無線モジュールW1は、無線信号を生成する信号生成回路とアンテナとを有する。無線モジュールW1は、例えばIEEE802.11a,b,g,n等の無線LAN規格に適合する通信方式で通信する。無線モジュールW1は、後述のように、無線通信のための通信用モジュールまたは基地局10の周囲の電波状況を取得するための監視用モジュールとして機能する。無線モジュールW1には、所定のSSID(Service Set Identifier)が付与されている。無線モジュールW2は、無線モジュールW1と同様のハードウェア構成を有する。無線モジュールW2は、無線モジュールW1とは独立に動作する。無線モジュールW2には、無線モジュールW1と同一のSSIDが付与されている。
次に、本実施の形態に係る基地局10の機能構成について説明する。基地局10では、CPU101がROM102またはストレージ104が記憶する制御プログラムをメインメモリに読み込んで実行することにより、図3に示す、各部として機能する。具体的には、CPU101は、無線通信部111と、状況取得部113と、品質判定部116と、モジュール制御部117と、データ量判断部132と、パラメータ設定部(通信方式設定部)133と、動作モード設定部134として機能する。また、ストレージ104は、基地局10の周囲の電波状況を示す電波状況情報の履歴を時系列で記憶する状況履歴記憶部115を有する。通信用無線モジュール112は、2つの無線モジュールW1、W2のいずれか一方から構成され、監視用無線モジュール114は、2つの無線モジュールW1、W2の他方から構成される。
通信用無線モジュール112は、無線通信部111により通信端末20との通信リンクを確立してそれを維持するために使用される。監視用無線モジュール114は、状況取得部113により前述の電波状況情報を取得するために使用される。
無線通信部111は、通信用無線モジュール112を使用して、通信端末20と通信リンクを確立し、確立した通信リンクを通じて通信端末20との間でフレームを送受信(無線通信)する。
状況取得部113は、監視用無線モジュール114を介して、基地局10の周囲の電波状況を示す情報(以下「電波状況情報」と称する。)を取得して状況履歴記憶部115に記憶させる。この電波状況情報としては、例えばチャネル毎の帯域占有率を示す情報である。
状況取得部113は、監視用無線モジュール114を介して、チャネルを変更しながら、無線通信に使用可能な各チャネルにおける電波状況情報を順に取得していく。状況取得部113は、例えば無線通信に使用可能な1のチャネルについて電波状況情報を予め設定された期間(例えば500msecの間)だけ取得した後、他のチャネルについての電波状況情報を取得する。そして、状況取得部113は、無線通信に使用可能な全てのチャネルについて順に電波状況情報を取得する。また、状況取得部113は、モジュール制御部117から入力される指令に基づいて、動的に、無線モジュールW1、W2のいずれか一方を監視用無線モジュール114として使用する。
品質判定部116は、状況履歴記憶部115が記憶する電波状況情報の履歴(以下「状況履歴」と称する。)と、に基づいて、通信用無線モジュール112が使用するチャネル(以下、「通信チャネル」と称する。)の品質を判定する。前述のように、状況履歴がチャネル毎の帯域占有率の履歴を示すものであるとすると、品質判定部116は、現在通信に使用しているチャネル(通信チャネル)について、例えば、予め設定された判定期間内における複数時刻における帯域占有率が予め設定された劣化判定閾値を継続的に超えている場合、通信チャネルの品質が劣化したと判定する。また、品質判定部116は、通信チャネル以外の他のチャネルについて、例えば、前述の判定期間内で複数時刻における帯域占有率が継続的に予め設定された良好判定閾値以下であるチャネルが存在する場合、そのチャネルの品質が良好であると判定する。
データ量判断部132は、無線通信部111が通信用無線モジュール112を介して送受信する各フレームのフレーム長並びにフレーム数に基づいて、基地局10と通信端末20との間で単位時間当たりに送受信されるデータのデータ量を検出する。データ量判断部132は、例えばOSI基本参照モデルにおけるデータリング層よりも上位の層においてデータ量を検出する処理を実行する。また、データ量判断部132は、動作モード設定部134から通知される動作モード情報に基づいて、設定された動作モードが自動切替モードであるか否かを判定する。
更に、データ量判断部132は、検出されるデータ量が予め設定されたデータ量閾値以下であるか否かを判定する。このデータ量閾値は、例えば数千バイト/sec〜数十バイト/secの間に設定される。
パラメータ設定部133は、無線通信部111が通信用無線モジュール112を使用して通信端末20と無線通信している間に、上記データ量に応じて切替先の無線モジュールの通信方式を通信用無線モジュール112の通信方式とは異なる通信方式に設定する。ここで、例えば無線モジュールW1(W2)が通信用無線モジュール112として動作している場合、切替先の無線モジュールは、監視用無線モジュール114として動作している無線モジュールW2(W1)になる。パラメータ設定部133は、切替先の無線モジュールの無線パラメータを設定することにより、切替先の無線モジュールの通信方式を設定する。通信方式として、速度優先通信方式(第1通信方式)と、到達優先通信方式(第2通信方式)と、が存在する。速度優先通信方式は、通信用無線モジュール112と通信端末20との間で単位時間当たりに送受信されるデータ量を優先させる通信方式である。到達優先通信方式は、通信用無線モジュール112と通信端末20との間で単位時間当たりに送受信されるデータ量よりも、通信端末20との間で送受信されるフレームのロス頻度が低いことを優先させる通信方式である。パラメータ設定部133は、上記データ量がデータ量閾値以下の状態からデータ量閾値よりも大きい状態に変化した場合、切替先の無線モジュールの通信方式を、速度優先通信方式に設定する。一方、パラメータ設定部133は、上記データ量がデータ量閾値よりも大きい状態からデータ量閾値以下の状態に変化した場合、切替先の無線モジュールの通信方式を、到達優先通信方式に設定する。
無線パラメータは、例えばMCS(Modulation and Coding Scheme)レベルからなる。無線パラメータがMCSレベルである場合、パラメータ設定部133は、例えば切替先の無線モジュールのMCSレベルを通信用無線モジュール112のMCSレベルよりも大きい値に設定することにより、切替先の無線モジュールの通信方式を速度優先通信方式に設定する。一方、パラメータ設定部133は、例えば切替先の無線モジュールのMCSレベルを通信用無線モジュール112のMCSのレベルよりも小さい値に設定することにより、切替先の無線モジュールの通信方式を到達優先通信方式に設定する。パラメータ設定部133は、切替先の無線モジュールの無線パラメータの設定が完了すると、設定完了通知をモジュール制御部117へ通知する。
モジュール制御部117は、パラメータ設定部133による切替先の無線モジュールの無線パラメータの設定が完了した後、無線通信部111が使用する無線モジュールW1(W2)を、監視用無線モジュール114として動作する無線モジュールW2(W1)に変更する。また、モジュール制御部117は、品質判定部116により通信チャネルの品質が劣化したと判定された場合も、監視用無線モジュール114として動作していた無線モジュールW2(W1)を、新たに通信用無線モジュール112として動作させる。このとき、モジュール制御部117は、通信用無線モジュール112として動作していた無線モジュールW1(W2)を、新たに監視用無線モジュール114として動作させる。
例えば無線通信部111が無線モジュールW1を通信用無線モジュール112として使用し、状況取得部113が無線モジュールW2を監視用無線モジュール114として使用していたとする。このとき、パラメータ設定部133による切替先の無線モジュールW2の無線パラメータの設定が完了すると、モジュール制御部117は、無線通信部111に対して、無線モジュールW2を通信用無線モジュール112として使用するよう通知し、状況取得部113に対して、無線モジュールW1を監視用無線モジュール114として使用するよう通知する。これにより、無線通信部111は、通信端末20との間で送受信するデータのデータ量がデータ量閾値よりも大きい場合、速度優先通信方式に設定された通信用無線モジュール112を使用し、データ量がデータ量閾値以下である場合、到達優先通信方式に設定された通信用無線モジュール112を使用することになる。また、モジュール制御部117は、品質判定部116により通信チャネルの品質が劣化したと判定された場合も同様の処理を実行する。なお、上記した無線モジュールの通信用と監視用の役割切替に伴い、通信使用中のチャネルの品質劣化の場合はもちろんのこと、データ量の変動による通信方式変更の際も通信チャネルが変更されることが好ましい。同一チャネルのモジュールが併存する瞬間が発生し、通信端末が旧来のモジュールに接続してしまうことを避けるためである。
また、モジュール制御部117は、通信用無線モジュール112として機能する無線モジュールW1(W2)を変更する場合、通信用無線モジュール112を介して、通信端末20へ通信用無線モジュール112を変更する旨を通知する変更通知情報を送信する。変更通知情報には、新たに通信用無線モジュール112として機能する無線モジュールW2(W1)が新たに使用する通信チャネルを示す情報が含まれる。
動作モード設定部134は、基地局10の動作モードを、2つの無線モジュールW1、W2の切替を自動で行う自動切替モード(第1動作モード)と、2つの無線モジュールW1、W2の切替を手動で行う手動切替モード(第2動作モード)と、のいずれかに設定する。動作モード設定部134は、例えばユーザインタフェース105を介してユーザに動作モード設定用のWebブラウザ画面を提示する。そして、動作モード設定部134は、ユーザが提示されたWebブラウザ画面を見ながら、ユーザインタフェース105に対して操作を行うことで、その操作に応じた動作モード情報に基づいて基地局10の動作モード(例えば、自動切替モード、手動切替モード)を設定する。また、動作モード設定部134は、設定した動作モードを示す動作モード情報を、データ量判断部132およびパラメータ設定部133へ通知する。
自動切替モードでは、無線通信部111が使用する通信用無線モジュール112の通信方式がデータ量に応じて速度優先通信方式と到達優先通信方式とのいずれかに動的に変化する。
一方、手動切替モードでは、無線通信部111が使用する通信用無線モジュール112の通信方式について、手動で速度優先通信方式または到達優先通信方式のいずれかを選択する。すなわち、動作モード設定部134は、ユーザにより手動切替モードに設定されると、次に通信方式の選択のためのWebブラウザ画面をユーザに提示する。そして、ユーザが提示されたWebブラウザ画面を見ながら、ユーザインタフェース105を介して通信方式(速度優先通信方式、到達優先通信方式)を選定すると、予めそれぞれの方式においてデフォルト値として設定されている無線パラメータをストレージ104に記憶させる。ここで、ユーザがデフォルト値以外に各パラメータを個別に入力できるようにしてもよい。
次に、本実施の形態に係る無線通信システム1の動作について図4を参照しながら説明する。ここでは、最初に、無線モジュールW1が通信用無線モジュール112として動作し、無線モジュールW2が監視用無線モジュール114として動作している場合について説明する。なお、図4中のハッチングで示した部分は、無線モジュールW1(W2)が通信用無線モジュール112として動作していることを示している。無線通信が、無線モジュールW1と通信端末20との間で実行されているときに(ステップS101)、CPU101のデータ量判断部132が、検出するデータ量が変化したと判定したとする(ステップS102)。ここで、データ量とは、基地局10と通信端末20との間で送受信しようとしているデータの量である。この場合、CPU101のパラメータ設定部133は、監視用無線モジュール114として動作している無線モジュールW2について、変化後のデータ量に応じた無線パラメータを設定する(ステップS103)。
次に、CPU101のモジュール制御部117が通信用無線モジュール112を、無線モジュールW1から無線モジュールW2に変更する旨を通知する変更通知を生成する(ステップS104)。続いて、変更通知が、無線モジュールW1から通信端末20へ送信される(ステップS105)。そして、通信端末20が変更通知を受信すると、変更通知に対する応答通知が、通信端末20から無線モジュールW1へ送信される(ステップS106)。無線モジュールW1が、応答通知を受信すると、応答通知がモジュール制御部117へ通知され、モジュール制御部117は、通信チャネルの変更を伴いつつ、通信用無線モジュール112を、無線モジュールW1から無線モジュールW2へ変更する(ステップS107)。その後、無線通信が、無線モジュールW2と通信端末20との間で実行される(ステップS108)。
また、CPU101の品質判定部116が、通信チャネルの品質が劣化したと判定したとする(ステップS109)。この場合、モジュール制御部117が通信用無線モジュール112を、無線モジュールW2から無線モジュールW1へ変更する旨を通知する変更通知を生成する(ステップS110)。続いて、変更通知が、無線モジュールW2から通信端末20へ送信される(ステップS111)。そして、通信端末20が変更通知を受信すると、変更通知に対する応答通知が、通信端末20から無線モジュールW2へ送信される(ステップS112)。無線モジュールW2が、応答通知を受信すると、応答通知がモジュール制御部117へ通知され、モジュール制御部117は、通信用無線モジュール112を、通信チャネルの変更を伴いつつ、無線モジュールW2から無線モジュールW1へ変更する(ステップS113)。その後、無線通信が、再び無線モジュールW1と通信端末20との間で実行される(ステップS114)。
このように、モジュール制御部117は、基地局10と通信端末20との間で送受信しようとしているデータの量が変化した場合、または、通信チャネルの品質が劣化した場合、通信用無線モジュール112として動作する無線モジュールW1(W2)を変更する処理を実行する。
次に、本実施の形態に係る基地局10が実行する通信処理について図5を参照しながら詳細に説明する。この通信処理は、例えば基地局10へ電源が投入されたことを契機として開始される。まず、2つの無線モジュールW1、W2が起動する(ステップS1)。
次に、動作モード設定部134は、2つの無線モジュールW1、W2の切替を自動で行うか手動で行うかを定める動作モードを取得する(ステップS2)。ここで、動作モード設定部134は、ユーザがユーザインタフェース105に対して行う操作に応じた動作モード情報に基づいて、基地局10の動作モードを自動切替モードまたは手動切替モードに設定する。つまり、動作モード設定部134は、ユーザから切替モードの情報を取得する。
続いて、データ量判断部132は、動作モード設定部134から通知される動作モード情報に基づいて、設定された動作モードが自動切替モードであるか否かを判定する(ステップS3)。
一方、データ量判断部132は、設定された動作モードが自動切替モードであると判定すると(ステップS3:Yes)、基地局10は、基地局10と通信端末20との間で送受信されるデータのデータ量に応じて、通信用無線モジュール112として動作する無線モジュールW1(W2)を自動的に切り替える自動切替モード処理を実行する(ステップS4)。この自動切替モード処理の詳細は後述する。そして、この自動切替モード処理において、基地局10の動作モードを手動切替モードに切り替える旨の動作モード切替指令が、ユーザインタフェース105を介して基地局10に入力されると、再びステップS2の処理が実行される。
また、データ量判断部132により、設定された動作モードが手動切替モードであると判定されると(ステップS3:No)、動作モード設定部134は、ユーザが無線パラメータを入力するためのWebブラウザ画面をユーザに提示し、ユーザがユーザインタフェース105を介して入力する無線パラメータを取得する(ステップS5)。
次に、パラメータ設定部133は、切替先の無線モジュールに、動作モード設定部134が取得した無線パラメータを設定する(ステップS6)。
続いて、モジュール制御部117は、通信用無線モジュール112を介して、通信端末20へ変更通知を送信する(ステップS7)。
その後、モジュール制御部117は、通信用無線モジュール112が通信端末20から応答通知を受信したか否かを判定する(ステップS8)。モジュール制御部117は、変更通知を送信した後、予め設定された期間内に応答通知を受信しない場合(ステップS8:No)、再び変更通知を送信する(ステップS7)。
一方、モジュール制御部117は、通信用無線モジュール112が通信端末20から応答通知を受信したと判定すると(ステップS8:Yes)、通信用無線モジュール112として動作する無線モジュールW1(W2)を切り替える(ステップS9)。
次に、基地局10は、動作モード設定部134により設定された無線パラメータで通信用無線モジュール112を動作させる手動切替モード処理を実行する(ステップS10)。この手動切替モード処理の詳細は後述する。そして、この手動切替モード処理において、基地局10の動作モードを手動切替モードに切り替える旨の動作モード切替指令が、ユーザインタフェース105を介して基地局10に入力されると、再びステップS2の処理が実行される。
次に、前述の自動切替モード処理について図6を参照しながら詳細に説明する。まず、品質判定部116は、状況履歴記憶部115から状況履歴を取得する(ステップS401)。次に、品質判定部116は、取得した状況履歴に基づいて、通信チャネルの品質が劣化したか否かを判定する(ステップS402)。モジュール制御部117は、品質判定部116により通信チャネルの品質が劣化したと判定されると(ステップS402:Yes)、通信用無線モジュール112として動作する無線モジュールW1(W2)を切り替える(ステップS403)。この際、通常はチャネル変更を伴う。続いて、ステップS401の処理が実行される。
一方、品質判定部116により通信チャネルの品質が劣化していないと判定されると(ステップS1402:No)、データ量判断部132は、基地局10と通信端末20との間で送受信されようとしているデータのデータ量を検出する(ステップS404)。その後、データ量判断部132は、データ量に変化があったか否かを判定する(ステップS405)。ここで、データ量判断部132は、基地局10と通信端末20との間で送受信されようとしているデータのデータ量が予め設定されたデータ量閾値よりも大きい状態からデータ量閾値以下の状態に変化した場合、或いは、データ量がデータ量閾値以下の状態からデータ量閾値よりも大きい状態に変化した場合にデータ量に変化があったと判定する。データ量判断部132によりデータ量に変化がないと判定されると(ステップS405:No)、再びステップS401の処理が実行される。
一方、パラメータ設定部133は、データ量判断部132は、データ量に変化があったと判定すると(ステップS405:Yes)、データ量がデータ量閾値よりも大きいか否かを判定する(ステップS406)。データ量判断部132によりデータ量がデータ量閾値よりも大きいと判定されると(ステップS406:Yes)、パラメータ設定部133は、切替先の無線モジュールの通信方式を速度優先通信方式に設定する(ステップS407)。
一方、データ量判断部132によりデータ量がデータ量閾値以下と判定されると(ステップS406:No)、パラメータ設定部133は、切替先の無線モジュールの通信方式を、到達優先通信方式に設定する(ステップS408)。
その後、モジュール制御部117は、通信用無線モジュール112を介して、通信端末20へ変更通知を送信する(ステップS409)。
続いて、モジュール制御部117は、通信用無線モジュール112が通信端末20から応答通知を受信したか否かを判定する(ステップS410)。モジュール制御部117は、変更通知を送信した後、予め設定された期間内に応答通知を受信しない場合(ステップS410:No)、再び変更通知を送信する(ステップS409)。
一方、モジュール制御部117は、通信用無線モジュール112が通信端末20から応答通知を受信したと判定すると(ステップS410:Yes)、通信用無線モジュール112として動作する無線モジュールW1(W2)を切り替える(ステップS411)。なお、この無線モジュール間の切替は、通信チャネルの変更を伴うものであることが望ましい。
その後、動作モード設定部134は、ユーザによりユーザインタフェース105を介して基地局10の動作モードを自動切替モードから手動切替モードへ変更する旨の動作モード変更指令が入力されたか否かを判定する(ステップS412)。動作モード設定部134により動作モード変更指令が入力されていないと判定されると(ステップS412:No)、再びステップS401の処理が実行される。一方、動作モード設定部134により動作モード変更指令が入力されたと判定されると(ステップS412:Yes)、自動切替モード処理が終了し、前述の図5のステップS2の処理が実行される。
次に、前述の手動切替モード処理について図7を参照しながら詳細に説明する。まず、品質判定部116は、状況履歴記憶部115から状況履歴を取得する(ステップS1001)。次に、品質判定部116は、取得した状況履歴に基づいて、通信チャネルの品質が劣化したか否かを判定する(ステップS1002)。モジュール制御部117は、品質判定部116により通信チャネルの品質が劣化したと判定されると(ステップS1002:Yes)、通信用無線モジュール112として動作する無線モジュールW1(W2)を切り替える(ステップS1003)。
一方、品質判定部116により通信チャネルの品質が劣化していないと判定されたとする(ステップS1002:No)。この場合、動作モード設定部134は、ユーザによりユーザインタフェース105を介して基地局10の動作モードを手動切替モードから自動切替モードへ変更する旨の動作モード変更指令が入力されたか否かを判定する(ステップS1004)。動作モード設定部134により動作モード変更指令が入力されていないと判定されると(ステップS1004:No)、再びステップS1001の処理が実行される。一方、動作モード設定部134により動作モード変更指令が入力されたと判定されると(ステップS1004:Yes)、手動切替モード処理が終了し、前述の図5のステップS2の処理が実行される。
次に、本実施の形態に係る基地局10の動作の特徴について、比較例に係る基地局の動作と比較しながら説明する。比較例に係る基地局は、無線モジュールW10を1つだけ備える。比較例に係る基地局の場合、無線モジュールW10に新たな無線パラメータを設定する場合、例えば図8(A)に示すように、時刻T11から時刻T12までの間の時間△Tだけ、無線パラメータの設定処理のために無線通信が遮断される。これに対して、本実施の形態に係る基地局10では、例えば図8(B)に示すように、通信用無線モジュール112として動作する無線モジュールW1が無線通信を実行している間に、切替先の無線モジュールW2について無線パラメータの設定処理を実行する。そして、無線モジュールW2について無線パラメータの設定が完了した後の時刻T1において、無線モジュールW2を、通信用無線モジュール112として動作させる。(この際、無線通信チャネルの変更を伴うものであることが望ましい。同一チャネルのモジュールが併存する瞬間が発生し、通信端末が、旧来のモジュールに接続してしまうことを避けるためである。)このように2つの無線モジュールW1、W2が互いに連携して動作することにより基地局10と通信端末20との間での無線通信の遮断を回避している。
以上の説明において、無線モジュールの切替のトリガとして、チャネルの品質劣化の場合と、データ量変動(または手動モードによる通信方式変更)の場合の2つを記載しているが、図5ないし図7におけるこれら2つのトリガの相対的順序はいかなる意味も持たない。
以上説明したように、本実施の形態に係る基地局10では、無線通信部111が例えば無線モジュールW1を使用して通信端末20と無線通信している間に、パラメータ設定部133が、通信端末20との間で送受信するデータのデータ量に応じて、無線モジュールW2の通信方式を、無線モジュールW1の通信方式とは異なる通信方式に設定する。そして、モジュール制御部117が、パラメータ設定部133による通信方式の設定が完了した後、無線通信部111が使用する無線モジュールを無線モジュールW2に変更する。これにより、例えば無線通信部が1つの無線モジュールを使用して通信端末と無線通信する構成のように、無線モジュールの通信方式を異なる通信方式に変更するのに要する時間だけ通信端末との無線通信を遮断する必要がない。即ち、無線通信部111と通信端末20との無線通信を遮断することなく、通信端末20との間で送受信されるデータのデータ量に最適な通信方式に適宜変更しながら無線通信を継続することができる。従って、通信遅延を抑制しつつフレームロスを低減できるという利点がある。
また、本実施の形態に係る無線通信部111は、通信端末20との間で送受信するデータのデータ量が予め設定されたデータ量閾値よりも大きい場合、速度優先通信方式に設定された無線モジュールW1(W2)を使用する。一方、無線通信部111は、上記データ量がデータ量閾値以下である場合、到達優先通信方式に設定された無線モジュールW1(W2)を使用する。これにより、無線通信部111が、通信端末20との間で送受信するデータのデータ量に最適な通信方式で通信端末20と無線通信することができるので、通信遅延が抑制される。
更に、本実施の形態に係るパラメータ設定部133は、データ量がデータ量閾値以下の状態からデータ量がデータ量閾値よりも大きい状態に変化した場合、切替先の無線モジュールの通信方式を、速度優先通信方式に設定する。一方、パラメータ設定部133は、データ量がデータ量閾値よりも大きい状態からデータ量がデータ量閾値以下の状態に変化した場合、切替先の無線モジュールの通信方式を、到達優先通信方式に設定する。これにより、無線通信部111は、通信端末20との間で送受信されるデータのデータ量に応じた適切な通信方式により無線通信することが可能となる。
また、本実施の形態に係る動作モード設定部134は、基地局10の動作モードを自動切替モードと手動切替モードとのいずれかに設定する。これにより、動作モード設定部134が基地局10の動作モードを手動切替モードに設定すると、ユーザは、無線通信部111が使用する通信用無線モジュール112の通信方式をデータ量に関わらず速度優先通信方式または到達優先通信方式に固定することができる。これにより、例えば工場における機械制御用のデータの送受信等フレームロスがほとんど許容されない状況で無線通信システム1が使用される場合において、ユーザの意図によりデータ量に関わらず到達優先通信方式で基地局10と通信端末20とが無線通信するようにすることができる。従って、無線通信システム1が使用される状況に応じた最適な通信方式での無線通信を実現することができる。
(変形例)
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は前述の実施の形態の構成に限
定されるものではない。例えば、無線パラメータとしては、WMM(Wi-Fi Multimedia)規格に基づくフレーム送信の優先度制御を実行するか否かを定めるパラメータ、フレームアグリゲーションを実行するか否かを定めるパラメータであってもよい。無線パラメータがフレーム送信の優先度制御を実行するか否かを定めるパラメータである場合、パラメータ設定部133は、例えば切替先の無線モジュールについてフレーム送信の優先度制御を実行するように設定することにより、切替先の無線モジュールの通信方式を速度優先通信方式に設定する。一方、パラメータ設定部133は、例えば切替先の無線モジュールについてフレーム送信の優先度制御を実行しないように設定することにより、切替先の無線モジュールの通信方式を到達優先通信方式に設定する。
また、無線パラメータがフレームアグリゲーションを実行するか否かを定めるパラメータである場合、パラメータ設定部133は、例えば切替先の無線モジュールについてフレームアグリゲーションを実行するように設定することにより、切替先の無線モジュールの通信方式を速度優先通信方式に設定する。一方、パラメータ設定部133は、例えば切替先の無線モジュールについてフレームアグリゲーションを実行しないように設定することにより、切替先の無線モジュールの通信方式を到達優先通信方式に設定する。また、パラメータ設定部133は、前述のMCSレベル、フレーム送信の優先度制御を実行するか否かを定めるパラメータおよびフレームアグリゲーションを実行するか否かを定めるパラメータの全部またはいずれか2つを変更することにより、通信方式を設定する構成であってもよい。
実施の形態では、状況履歴がチャネル毎の帯域占有率の履歴を示す場合について説明したが、これに限らず、例えば、状況履歴がフレームキャプチャログであってもよい。ここで、フレームキャプチャログとは、例えば監視用無線モジュール114で受信される複数の通信フレームのそれぞれについての、受信時刻、送信元MACアドレス、宛先MACアドレス、使用チャネルおよびフレーム長を含む情報が時系列に蓄積されたものである。
この場合、品質判定部116は、フレームキャプチャログをチャネル毎に集計して、各チャネルにおいて通信を行っている端末数および基地局数、各チャネルで通信されているフレーム数およびデータ量を算出する。そして、品質判定部116は、予め設定された判定期間内における複数時刻において、通信チャネルと同じチャネルを使用する端末数、基地数、通信チャネルにおけるフレーム数およびデータ量が予め設定された劣化判定閾値を継続的に超えている場合、通信チャネルの品質が劣化したと判定する。また、品質判定部116は、通信チャネル以外の他のチャネルについて、前述の判定期間内における複数時刻における端末数、基地数、フレーム数およびデータ量が継続的に予め設定された良好判定閾値以下であるチャネルが存在する場合、そのチャネルの品質が良好であると判定する。
本発明に係る基地局10の各種機能は、専用のシステムによらず、無線通信モジュールを2以上備えるコンピュータシステムを用いて実現可能である。例えば、ネットワークに接続されているコンピュータに、上記動作を実行するためのプログラムを、コンピュータシステムが読み取り可能な非一時的な記録媒体(CD−ROM等)に格納して配布し、当該プログラムをコンピュータシステムにインストールすることにより、上述の処理を実行する基地局10を構成してもよい。
また、コンピュータにプログラムを提供する方法は任意である。例えば、プログラムは、通信回線のサーバにアップロードされ、通信回線を介してコンピュータに配信されてもよい。そして、コンピュータは、このプログラムを起動して、OSの制御の下、他のアプリケーションと同様に実行する。これにより、コンピュータは、上述の処理を実行する基地局10として機能する。
また、本発明は、無線基地局装置が複数台の通信端末と通信を行うシステムにも適用可能であり、特に複数の通信端末に同程度のデータ量の通信が行われる際に効果を発揮する。
以上、本発明の実施の形態および変形例(なお書きに記載したものを含む。以下、同様。)について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。本発明は、実施の形態および変形例が適宜組み合わされたもの、それに適宜変更が加えられたものを含む。
本発明の無線基地局装置は、オフィス、工場または住宅等における無線基地局装置として好適である。
1:無線通信システム、10:基地局、20:通信端末、30:LAN、101:CPU、102:ROM、103:メインメモリ、104:ストレージ、105:ユーザインタフェース、111:無線通信部、112:通信用無線モジュール、113:状況取得部、114:監視用無線モジュール、115:状況履歴記憶部、116:品質判定部、117:モジュール制御部、132:データ量判断部、133:パラメータ設定部、134:動作モード設定部、W1,W2:無線モジュール

Claims (9)

  1. 2つの無線モジュールと、
    前記2つの無線モジュールのいずれか一方の無線モジュールを使用して、通信端末と無線通信する無線通信部と、
    前記無線通信部が前記一方の無線モジュールを使用して、前記通信端末と無線通信している間に、前記通信端末との間で送受信するデータのデータ量に応じて、前記2つの無線モジュールのうちの他方の無線モジュールの通信方式を、前記一方の無線モジュールの通信方式とは異なる通信方式に設定する通信方式設定部と、
    前記通信方式設定部による通信方式の設定が完了した後、前記無線通信部が使用する無線モジュールを前記他方の無線モジュールに変更するモジュール制御部と、を備える、
    無線基地局装置。
  2. 前記無線通信部は、
    前記通信端末との間で送受信するデータのデータ量が予め設定されたデータ量閾値よりも大きい場合、前記通信端末との間で単位時間当たりに送受信されるデータ量を優先させる第1通信方式に設定された無線モジュールを使用し、
    前記データ量が前記データ量閾値以下である場合、前記通信端末との間で単位時間当たりに送受信されるデータ量より、前記通信端末との間で送受信されるフレームのロス頻度の低さを優先させる第2通信方式に設定された無線モジュールを使用する、
    請求項1に記載の無線基地局装置。
  3. 前記データ量を検出し、検出した前記データ量が前記データ量閾値以下であるか否かを判定するデータ量判断部、を更に備え、
    前記通信方式設定部は、
    前記データ量が前記データ量閾値以下の状態から前記データ量が前記データ量閾値よりも大きい状態に変化した場合、前記他方の無線モジュールの通信方式を、前記第1通信方式に設定し、
    前記データ量が前記データ量閾値よりも大きい状態から前記データ量が前記データ量閾値以下の状態に変化した場合、前記他方の無線モジュールの通信方式を、前記第2通信方式に設定する、
    請求項2に記載の無線基地局装置。
  4. 前記無線通信部が前記一方の無線モジュールを使用して、一の通信チャネルで無線通信を実行している間に、前記他方の無線モジュールを使用して、周囲の電波状況を示す電波状況情報を取得する状況取得部と、
    前記状況取得部が取得した電波状況情報に基づいて、前記無線通信部が使用する前記通信チャネルの品質を判定する品質判定部と、を更に備え、
    前記モジュール制御部は、前記品質判定部により前記通信チャネルの品質が劣化したと判定された場合、前記無線通信部が使用する無線モジュールを前記他方の無線モジュールに変更し、前記無線通信部に、前記一の通信チャネルとは異なる他の通信チャネルで前記通信端末と無線通信するよう制御する、
    請求項2または3に記載の無線基地局装置。
  5. 前記無線通信部が使用する無線モジュールを、前記一方の無線モジュールから前記他方の無線モジュールに変更する際、無線通信チャネルも同時に変更する、
    請求項2または3に記載の無線基地局装置。
  6. 前記無線通信部が使用する無線モジュールの通信方式が前記データ量に応じて前記第1通信方式と前記第2通信方式とのいずれかに動的に変化する第1動作モードと、前記無線通信部が使用する無線モジュールの通信方式が前記データ量に関わらず前記第1通信方式または前記第2通信方式に固定されている第2動作モードと、のいずれかに設定する動作モード設定部を更に備える、
    請求項2から5のいずれか1項に記載の無線基地局装置。
  7. 無線通信する通信端末と、
    2つの無線モジュールと、前記2つの無線モジュールのいずれか一方の無線モジュールを使用して、前記通信端末と無線通信する無線通信部と、を有する無線基地局装置と、を備える無線通信システムであって、
    前記無線基地局装置は、
    前記無線通信部が前記一方の無線モジュールを使用して、前記通信端末と無線通信している間に、前記通信端末との間で送受信するデータのデータ量に応じて、前記2つの無線モジュールのうちの他方の無線モジュールの通信方式を、前記一方の無線モジュールの通信方式とは異なる通信方式に設定する通信方式設定部と、
    前記通信方式設定部による通信方式の設定が完了した後、前記無線通信部が使用する無線モジュールを前記他方の無線モジュールに変更するモジュール制御部と、を有する、
    無線通信システム。
  8. 2つの無線モジュールを備える無線基地局装置の無線通信制御方法であって、
    前記2つの無線モジュールのいずれか一方の無線モジュールを使用して、通信端末と無線通信するステップと、
    前記一方の無線モジュールを使用して、前記通信端末と無線通信している間に、前記通信端末との間で送受信するデータのデータ量に応じて、前記2つの無線モジュールのうちの他方の無線モジュールの通信方式を、前記一方の無線モジュールの通信方式とは異なる通信方式に設定するステップと、
    前記通信方式の設定が完了した後、前記通信端末との無線通信に使用する無線モジュールを前記他方の無線モジュールに変更するステップと、を含む、
    無線通信制御方法。
  9. コンピュータを、
    2つの無線モジュールのいずれか一方の無線モジュールを使用して、通信端末と無線通信する無線通信部、
    前記無線通信部が前記一方の無線モジュールを使用して、前記通信端末と無線通信している間に、前記通信端末との間で送受信するデータのデータ量に応じて、前記2つの無線モジュールのうちの他方の無線モジュールの通信方式を、前記一方の無線モジュールの通信方式とは異なる通信方式に設定する通信方式設定部、
    前記通信方式設定部による通信方式の設定が完了した後、前記無線通信部が使用する無線モジュールを前記他方の無線モジュールに変更するモジュール制御部、として機能させる、
    プログラム。
JP2016212259A 2016-10-28 2016-10-28 無線基地局装置、無線通信システム、無線通信制御方法およびプログラム Active JP6653792B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016212259A JP6653792B2 (ja) 2016-10-28 2016-10-28 無線基地局装置、無線通信システム、無線通信制御方法およびプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016212259A JP6653792B2 (ja) 2016-10-28 2016-10-28 無線基地局装置、無線通信システム、無線通信制御方法およびプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018074394A true JP2018074394A (ja) 2018-05-10
JP6653792B2 JP6653792B2 (ja) 2020-02-26

Family

ID=62115930

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016212259A Active JP6653792B2 (ja) 2016-10-28 2016-10-28 無線基地局装置、無線通信システム、無線通信制御方法およびプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6653792B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022054179A1 (ja) * 2020-09-09 2022-03-17 日本電信電話株式会社 回線制御システム、ソフトウェア無線機、回線制御方法、および回線制御用プログラム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022054179A1 (ja) * 2020-09-09 2022-03-17 日本電信電話株式会社 回線制御システム、ソフトウェア無線機、回線制御方法、および回線制御用プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP6653792B2 (ja) 2020-02-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11743773B2 (en) Flow control method and apparatus
WO2020164613A1 (zh) 中继通信的方法和装置
KR101488232B1 (ko) 무선 전기통신 네트워크에서 복수의 파라미터들을 설정하는 방법
US20210211926A1 (en) Data transmission method and apparatus
CN105122890A (zh) 在无线通信系统中控制来自无线局域网的小区连接以及提供关于外围无线局域网接入点的有效信息的方法和设备
US11019543B2 (en) Methods and system for managing handover procedure in a radio access network
US20210337472A1 (en) Bwp adjustment method and apparatus
US9357580B2 (en) Method for switching communication connection mode, communication system, base station, transmitter and receiver
EP3506540A1 (en) Data transmission method, network device and terminal device
US20220386165A1 (en) Method of wireless communication system for extended reality applications with enhanced quality of service
US20220174718A1 (en) Method, device, and storage medium for instructing minimum scheduling offset
WO2005050942A1 (ja) 無線通信システム及び受信確認信号送信制御方法並びにそれに用いる無線局
KR101590018B1 (ko) SDN에서의 펨토 기지국과 WiFi AP 연동 방법
US8305976B1 (en) Efficient wireless communication network entry for wireless communication devices
JP5270410B2 (ja) 無線送信装置および無線送信方法
JP6653792B2 (ja) 無線基地局装置、無線通信システム、無線通信制御方法およびプログラム
WO2017221114A1 (en) Managing cell cluster in serving user equipment
JP4148272B2 (ja) 無線アクセス制御装置
US11659025B2 (en) Internet of things system and backup channel utilization method thereof
KR20210137548A (ko) 무선 통신의 방법 및 장치
JP2006115156A (ja) アクセスポイント、アクセスポイント制御装置および無線lanシステム
JP6781272B2 (ja) 情報下り送信方法、データ送信方法、装置及びシステム
CN114501510A (zh) 一种通信方法和通信装置
RU2707923C1 (ru) Способ и устройства для предоставления отчетов о состоянии приема
JP5459307B2 (ja) 無線通信装置および送信電力制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190530

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20190530

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20190610

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190618

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190819

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190903

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190917

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6653792

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250