以下、添付図面を参照して、本願の開示するコンテンツ再生装置およびコンテンツ再生方法の実施形態を詳細に説明する。なお、この実施形態により本発明が限定されるものではない。
まず、図1を用いて実施形態に係るコンテンツ再生方法の概要について説明する。図1は、実施形態に係るコンテンツ再生方法の概要を示す図である。図1では、実施形態に係るコンテンツ再生装置1の表示部24に、リスト形式(一覧表示の一例)の画面(以下、リスト画面)を階層毎に示している。
また、図1では、リスト画面の各階層と、階層情報31の各階層とが対応付けられており、階層情報31の各階層における項目が、対応する階層のリスト画面に一覧表示されている。なお、階層情報31とは、コンテンツが階層的に分類された情報であり、図1に示すように、例えば第1階層から第3階層までのツリー構造を有した情報である。
ここで、従来のコンテンツ再生方法について説明する。従来のコンテンツ再生方法では、階層情報の階層数がリスト画面の階層数より多いと、リスト画面の階層が不足することで、対応付けできない階層情報の階層が一部溢れることとなる。このため、従来は、溢れた階層の項目を一覧表示するために、リスト画面の階層を新たに追加して補っていた。
しかしながら、仮に、画面の階層を追加する場合、画面の階層を新たに設計するとともに、追加する画面の階層の表示処理の制御を追加しなければならないため、設計コストが嵩むおそれがあった。
そこで、実施形態に係るコンテンツ再生方法では、階層情報31の溢れた階層の項目については一覧表示を省略するとともに、溢れた階層の項目に対応するコンテンツを再生可能とした。具体的には、実施形態に係るコンテンツ再生装置1は、まず、取得した階層情報31の階層数が表示部24に表示可能な画面の階層数より多い場合に、画面の階層数まで階層情報31の各階層における項目を対応する階層の画面にそれぞれ一覧表示させる。
例えば、図1に示すように、コンテンツ再生装置1は、リスト画面の第1層目に階層情報31の第1階層を対応付け、リスト画面の第2層目に階層情報31の第2階層を対応付けることで、それぞれのリスト画面に項目を一覧表示させる。
つづいて、実施形態に係るコンテンツ再生装置1は、画面(リスト画面)の階層の最下層に表示された項目が選択された場合に、選択された項目の配下に分類されたコンテンツを再生開始することとした。
例えば、図1に示すように、コンテンツ再生装置1は、第2層目のリスト画面に表示された「項目2−1」が選択された場合に、「項目2−1」の直下の層に分類されたコンテンツ(図1では、2つ)をスピーカ等の出力装置11を介してまとめて再生開始する。
つまり、実施形態に係るコンテンツ再生装置1は、リスト画面の最下層に一覧表示された項目が選択された場合に、溢れた階層の項目(図1におけるコンテンツの名称等)を別階層の画面に表示することなく、選択された項目の配下のコンテンツをすべて再生する。
したがって、実施形態に係るコンテンツ再生装置1は、階層情報31の溢れた階層の項目を表示しなくてよいため、リスト画面の階層を新たに追加する必要がない。このため、設計コストを抑えることができる。
なお、図1に示す階層情報31の階層数(3階層)およびリスト画面の階層数(2階層)は、一例であり、階層情報31の階層数がリスト画面の階層数より多ければ、これらの階層数に限定されるものではない。
また、実施形態に係るコンテンツ再生装置1では、階層情報31のコンテンツをまとめて再生する際、先頭のコンテンツから順に再生するとともに、スキップ再生することも可能であるが、これらの点については、図6を用いて後述する。
また、実施形態に係るコンテンツ再生装置1では、所定のコンテンツが再生中である場合に、表示部24に表示された画面にコンテンツの名称等の識別情報を表示するが、かかる点については、図7を用いて後述する。
次に、図2を用いて、実施形態に係るコンテンツ再生装置1を含むコンテンツ再生システムSについて説明する。図2は、実施形態に係るコンテンツ再生システムSの構成を示すブロック図である。
図2に示すように、実施形態に係るコンテンツ再生システムSは、コンテンツ再生装置1と、外部装置10と、出力装置11とを備える。コンテンツ再生装置1は、外部装置10および出力装置11と有線または無線により通信可能に接続される。
外部装置10は、例えばスマートフォンや、ノート型PC(Personal Computer)や、タブレット型端末、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)、ウェアラブルデバイス(Wearable Device)等の端末装置である。
外部装置10は、コンテンツを階層的に分類した階層情報31を記憶する。具体的には、外部装置10は、例えばネットワークを介して図示しないサーバ装置からコンテンツを取得し、コンテンツを項目毎に階層的に分類して階層情報31として記憶する。
また、外部装置10は、階層情報31をコンテンツ再生装置1へ送信するとともに、階層情報31の中から所定のコンテンツがユーザによって選択された場合に、かかるコンテンツの情報をコンテンツ再生装置1へ送信する。
ここで、コンテンツとは、例えば楽曲、映画や大学の講義等を録画した動画、写真等の静止画といった、音声や映像等によって再生される情報である。例えば、コンテンツが楽曲である場合、アーティスト毎やアルバム毎の項目に分類される。
また、コンテンツが大学の講義である場合、大学毎や科目毎の項目に分類される。なお、上記した項目の分類は、一例であり、例えばユーザが任意で設定した項目毎の分類であってもよい。
出力装置11は、例えばスピーカ等を備え、コンテンツ再生装置1から出力される楽曲等のコンテンツの情報に基づき、コンテンツを音声として出力する。なお、出力装置11は、スピーカに限定されるものではなく、例えば後述する表示部24を兼ね備えることで、コンテンツを映像として出力してもよい。
コンテンツ再生装置1は、例えばナビゲーション装置や、オーディオプレイヤや、DVD(Digital Versatile Disc)プレイヤ等のコンテンツ再生機能を有する電子装置である。なお、コンテンツ再生装置1は、これらに限定されるものではなく、階層情報31の各階層を表示可能な電子装置であれば足りる。
また、コンテンツ再生装置1は、制御部2と、記憶部3とを備える。制御部2は、取得部21と、表示処理部22と、再生部23と、表示部24と、受付部25とを備える。また、記憶部3は、階層情報31および画面情報32を記憶する。
ここで、コンテンツ再生装置1は、たとえば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、入出力ポートなどを有するコンピュータや各種の回路を含む。
コンピュータのCPUは、たとえば、ROMに記憶されたプログラムを読み出して実行することによって、制御部2の取得部21、表示処理部22、再生部23、表示部24および受付部25として機能する。
また、制御部2の取得部21、表示処理部22、再生部23、表示部24および受付部25の少なくともいずれか一つまたは全部をASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアで構成することもできる。
また、記憶部3は、たとえば、RAMやHDDに対応する。RAMやHDDは、階層情報31や画面情報32、各種プログラムの情報を記憶することができる。なお、コンテンツ再生装置1は、有線や無線のネットワークで接続された他のコンピュータや可搬型記録媒体を介して上記したプログラムや各種情報を取得することとしてもよい。
ここで、図3を用いて、記憶部3が記憶する階層情報31について説明する。図3は、実施形態に係る階層情報31の説明図である。図3に示すように、階層情報31は、「階層毎ID」および「順序」といった内容を含む。
「階層毎ID」は、各階層の項目を識別する識別情報である。「順序」は、コンテンツの順序を示す順序情報である。順序情報は、例えばコンテンツの名称等の文字列や、外部装置10に取り込まれた日時などに応じて自動的に決定される。なお、順序情報は、自動的に決定される場合に限らず、例えばユーザの設定操作によって手動で決定されてもよい。
また、「階層毎ID」には、「第1階層」、「第2階層」および「第3階層」が含まれる。例えば、「第1階層」の「項目1」は、直下の層である「第2階層」の「項目2−1」および「項目2−2」を分類した項目である。また、「第2階層」の「項目2−1」は、直下の層である「第3階層」の「コンテンツ1」、「コンテンツ2」等を分類した項目である。つまり、階層情報31の「コンテンツ1」、「コンテンツ2」は、階層数が「3」である。
また、図3に示すように、「コンテンツa」、「コンテンツb」は、同様にして階層数が「2」である。このように、コンテンツ再生装置1は、外部装置10から、全階層の階層情報31をすべて取得して記憶部3に記憶させる。
つまり、全階層の階層情報31を一斉に取得することで、外部装置10へ何度もアクセスして階層情報31を取得する必要がなくなるため、コンテンツ再生装置1および外部装置10双方の処理負荷を抑えることができる。
なお、図3に示す階層情報31は、一例であり、コンテンツの識別情報や順序情報の他に、例えばコンテンツに関連する画像情報や、楽曲等の再生時間に関する情報をさらに含むこととしてもよい。
次に、図4を用いて、記憶部3が記憶する画面情報32について説明する。図4は、実施形態に係る画面情報32の説明図である。図4に示すように、画面情報32は、「メニュー画面」、「リスト画面」、「再生画面」といった内容を含む。なお、図4では、説明を分かりやすくするために、各画面の内容を示す情報を模式的に例示している。
「メニュー画面」は、メニュー画面の表示態様を示す情報である。「リスト画面」は、各階層のリスト画面の表示態様を示す情報である。「再生画面」は、再生画面の表示態様を示す情報である。
つまり、後述する表示処理部22は、画面情報32の画面をテンプレートとして使用する。また、表示処理部22は、画面情報32に含まれる画面のうち、メニュー画面および再生画面を除き、リスト画面に上記した階層情報31を対応付けるが、かかる点については図5を用いて後述する。
制御部2は、外部装置10から取得した階層情報31の項目を画面の階層に対応付けて一覧表示するとともに、ユーザによって選択された項目の配下に分類されたコンテンツを再生開始する。
取得部21は、コンテンツを階層的に分類した階層情報31を取得する。具体的には、取得部21は、外部装置10が接続されると、外部装置10から自動的に送信される全階層の階層情報31を取得して記憶部3に記憶させる。
なお、取得部21は、階層情報31を取得して以降は、基本的には外部装置10から階層情報31を取得しないこととするが、例えば階層情報31を取得してから所定時間以上経過した場合には、階層情報31を更新することとしてもよい。
また、取得部21は、全階層の階層情報31を取得することとしたが、例えばユーザの要求毎に階層情報31を取得するようにしてもよい。かかる点については、図10および図11を用いて後述する。
表示処理部22は、取得部21によって取得された階層情報31の階層数が表示部24に表示可能な画面の階層数より多い場合に、画面の階層数まで階層情報31の各階層における項目を対応する階層の画面にそれぞれ一覧表示させる。
ここで、図5を用いて、表示処理部22の処理内容について詳細に説明する。図5は、実施形態に係る表示処理部22の処理内容を示す図である。図5では、表示部24にメニュー画面、リスト画面および再生画面が表示された場合を示している。
ここで、図5に示すように、表示処理部22は、階層情報31の第1階層を、メニュー画面の「プレイリスト」の直下に追加する。言い換えれば、表示処理部22は、第1層目のリスト画面の直上の層に階層情報31の第1階層を対応付けることを禁止する。
これは、メニュー画面の表示仕様が予め定められていることを考慮している。したがって、メニュー画面に階層情報31を対応付けないようにすることで、メニュー画面の表示仕様を変更する必要がないため、設計コストを抑えることができる。なお、かかる点は、再生画面についても同様であるため、その説明を省略することとする。
つづいて、表示処理部22は、リスト画面の各階層に階層情報31を対応付ける。具体的には、表示処理部22は、リスト画面の第1層目と階層情報31の第1階層とを対応付ける。これにより、表示処理部22は、ユーザによって「プレイリスト」が選択された場合に、メニュー画面からリスト画面の第1層目に画面を切り替えて「項目1」を一覧表示させる。
また、表示処理部22は、リスト画面の第2層目と階層情報31の第2階層とを対応付ける。これにより、表示処理部22は、ユーザによって「項目1」が選択された場合に、リスト画面の第1層目から第2層目に切り替えて「項目2−1」および「項目2−2」を一覧表示させる。
そして、表示処理部22は、リスト画面の第2層目に表示された項目が選択された場合に、リスト画面の第2層目から再生画面に切り替える。つまり、表示処理部22は、階層情報31の溢れた第3階層を表示することなく、後述する再生部23にコンテンツを再生させる。
これにより、第3階層を表示させるためのリスト画面の階層を追加する必要がないため、設計コストを抑えることができる。なお、上記した再生画面の詳細については、図7を用いて後述する。
また、表示処理部22は、階層情報31の階層数がリスト画面の階層数より少ない場合には、余ったリスト画面の階層を飛ばして、直接再生画面を表示させるようにする。これにより、余ったリスト画面に対するユーザの操作を省くことができる。
次に、図2に戻って、再生部23について説明する。再生部23は、表示処理部22によって画面の階層の最下層に表示された項目が選択された場合に、選択された項目の配下に分類されたコンテンツを再生開始する。なお、再生部23の具体的な処理内容については、図6を用いて後述する。
表示部24は、たとえば液晶ディスプレイ等を備え、表示処理部22の制御に基づき、表示処理部22から渡される画面の情報を表示する。なお、表示部24は、液晶ディスプレイに限定されるものではなく、例えばタッチパネルディスプレイであってもよい。
受付部25は、コンテンツの順序のうち所定の順位のコンテンツが再生中である場合に、順位の前または後ろに配列されるコンテンツへの変更指示を受け付ける。受付部25は、例えば再生画面に表示されるスキップボタン25a,25bへのユーザ操作を変更指示として受け付けるが、かかる点については図7を用いて後述する。
次に、図6を用いて、再生部23の処理内容について詳細に説明する。図6は、実施形態に係る再生部23の処理内容を示す図である。図6には、再生部23が再生するコンテンツを再生順に並べた図を示している。
再生部23は、階層情報31に含まれる順序情報に従ってコンテンツの再生順を決定する。また、再生部23は、決定した再生順に配列された各コンテンツ間それぞれに区切り50,51,52を設定する。
具体的には、時刻t1の区切り50は、「コンテンツ1」の終了位置であり、「コンテンツ2」の開始位置であることを示す。時刻t2の区切り51は、「コンテンツ2」の終了位置であり、「コンテンツ3」の開始位置であることを示す。時刻t3の区切り52は、「コンテンツ3」の終了位置であり、「コンテンツ4」の開始位置であることを示す。また、再生位置は、再生部23が現在再生中の時間を示している。
再生部23は、順序情報に含まれる順序のうち先頭のコンテンツから再生を開始する。具体的には、再生部23は、「コンテンツ1」の開始位置である時刻t0から再生を開始し、「コンテンツ4」の終了位置である時刻t4まで連続して再生する。
つまり、再生部23は、「コンテンツ1」から「コンテンツ4」まで停止することなく自動再生する。これにより、ユーザが再生するコンテンツを選択することなく、すべてのコンテンツが再生されるため、ユーザの操作数を減らすことができる。
また、再生部23は、受付部25が変更指示を受け付けた場合に、前または後ろに配列されるコンテンツを再生する。例えば、受付部25は、スキップボタン25a,25b(図7参照)へのユーザ操作を変更指示として受け付ける。
具体的には、再生部23は、例えば「コンテンツ2」を再生中である場合に、前への変更指示を受け付けると、再生位置を時刻t2の区切り51へ進める。一方、再生部23は、「コンテンツ2」を再生中である場合に、後ろへの変更指示を受け付けると、再生位置を時刻t1の区切り50へ戻す。
さらに、再生部23は、時刻t1の区切り50へ戻した後の所定時間以内に再度後ろへの変更指示を受け付けた場合に、再生位置を「コンテンツ1」の開始位置である時刻t0へ移動させる。このように、複数のコンテンツを連続して再生する場合であっても、各コンテンツの頭出しを容易に行うことができる。
なお、再生部23は、時刻t4まで再生した後、再生位置を時刻t0へ自動的に戻してもよい。つまり、再生部23は、リピート再生を行ってもよい。これにより、コンテンツが停止しなくなるため、ユーザがコンテンツを再生させる操作を何度も行う必要がなくなり、ユーザの煩わしさを低減させることができる。
次に、図7を用いて、表示処理部22が出力する再生画面について説明する。図7は、実施形態に係る再生画面を示す図である。なお、図7には、再生画面の一例を示しているに過ぎず、再生画面がこれに限定されるものではない。
図7に示すように、再生画面には、例えば5つの領域40,41,42,43,44が存在する。また、再生画面には、上記した変更指示を受け付けるためのスキップボタン25aおよびスキップボタン25bが存在する。
表示処理部22は、再生部23によって所定のコンテンツが再生中である場合に、コンテンツを識別する識別情報を表示させる。具体的には、表示処理部22は、3つの領域40,41,42それぞれの位置に応じた階層の「階層毎ID」(図3参照)を表示させる。
例えば、領域40には、階層情報31の最下層(図3の第3階層)の「階層毎ID」が表示される。また、領域41には、階層情報31の最下層より1つ上位の階層(図3の第2階層)の「階層毎ID」が表示され、領域42には、さらに1つ上位の階層(図3の第1階層)の「階層毎ID」が表示される。
ここで、受付部25が上記した前への変更指示としてスキップボタン25aへのユーザ操作を受け付けたとする。このとき、表示処理部22は、再生部23によって「コンテンツ2」の次に配列される「コンテンツ3」(図6参照)の再生が開始されるとともに、領域40の表示を「コンテンツ2」から「コンテンツ3」へ変更する。
つまり、表示処理部22は、再生部23の再生位置に応じてコンテンツの識別情報を切り替えながら表示させる。これにより、ユーザは、現在再生中のコンテンツを常に把握することができる。
また、表示処理部22は、識別情報以外の情報を再生画面に表示してもよい。例えば、表示処理部22は、領域43に、再生中のコンテンツの順序情報に応じた順序および再生位置を示す時間を表示させ、領域44に、再生中のコンテンツに応じた画像情報を表示させてもよい。
なお、画像情報は、コンテンツ再生装置1が図示しないサーバ装置からネットワークを介して取得してもよく、あるいは予め外部装置10に画像情報が格納されている場合には、外部装置10から画像情報を取得してもよい。
また、図7では、表示位置が固定された領域40,41,42,43,44に識別情報を表示させたが、例えば、再生画面の上下方向や左右方向へ流れるように識別情報を表示させてもよい。
次に、図8を用いて、実施形態に係るコンテンツ再生システムSが実行する取得処理の手順について説明する。図8は、実施形態に係るコンテンツ再生システムSが実行する取得処理の手順を示すシーケンス図である。
図8に示すように、コンテンツ再生装置1および外部装置10は、有線または無線を介して互いに接続される(ステップS101)。つづいて、外部装置10は、コンテンツ再生装置1へ全階層の階層情報31を送信する(ステップS102)。
つづいて、コンテンツ再生装置1は、外部装置10から取得した全階層の階層情報31を記憶部3に記憶させる(ステップS103)。つづいて、コンテンツ再生装置1は、ユーザの操作に従って、記憶部3に対して階層情報31の取得要求を行う(ステップS104)。つづいて、コンテンツ再生装置1は、取得要求に応じた階層情報31を記憶部3から取得し(ステップS105)、処理を終了する。
次に、図9を用いて、実施形態に係るコンテンツ再生装置1が実行する再生処理の手順について説明する。図9は、実施形態に係るコンテンツ再生装置1が実行する再生処理の手順を示すフローチャートである。
図9に示すように、まず、取得部21は、外部装置10から階層情報31を取得する(ステップS201)。このとき、取得部21は、取得した階層情報31を記憶部3に記憶させておく。つづいて、表示処理部22は、階層情報31の階層数が画面の階層数より多いか否かを判定する(ステップS202)。
表示処理部22は、階層情報31の階層数が画面の階層数より多い場合(ステップS202,Yes)、画面の階層数までの各階層の階層情報31を一覧表示する(ステップS203)。
つづいて、表示処理部22は、ユーザによって画面の階層の最下層に表示された項目が選択されたことを検出する(ステップS204)。つづいて、再生部23は、選択された項目の配下に分類されたコンテンツを再生開始し(ステップS205)、処理を終了する。
一方、ステップS202の判定処理において、表示処理部22は、階層情報31の階層数が画面の階層数以下である場合に(ステップS202,No)、処理をステップS204へ移行する。
上述してきたように、実施形態に係るコンテンツ再生装置1は、取得部21と、表示処理部22と、再生部23とを備える。取得部21は、コンテンツを階層的に分類した階層情報31を取得する。表示処理部22は、取得部21によって取得された階層情報31の階層数が表示部24に表示可能な画面の階層数より多い場合に、画面の階層数まで階層情報31の各階層における項目を対応する階層の画面にそれぞれ一覧表示させる。再生部23は、表示処理部22によって画面の階層の最下層に表示された項目が選択された場合に、項目の配下に分類されたコンテンツを再生開始する。これにより、新たな画面の階層を追加する必要がないため、設計コストを抑えることができる。
なお、上述した実施形態では、取得部21は、外部装置10が接続された段階で、全階層の階層情報31を自動的に取得することとしたが、これに限定されず、ユーザの操作毎に階層情報31を取得することとしてもよい。かかる点について、図10および図11を用いて説明する。
図10は、実施形態の変形例に係るコンテンツ再生システムSの構成を示すブロック図である。なお、以下に示す変形例では、上記した実施形態との相違点に焦点をおいて説明するとともに、同一の構成要素については同一の符号を付すことでその説明を省略する。
図10に示すように、実施形態の変形例に係るコンテンツ再生装置1は、外部装置10から取得した階層情報31を記憶部3に記憶させない点において上記の実施形態とは異なる。つまり、コンテンツ再生装置1は、外部装置10から直接階層情報31を都度取得する。
具体的には、取得部21は、所定の画面の階層に表示した項目が選択された場合に、かかる項目の直下の層に対応する各層情報を取得する。各層情報とは、階層情報31が階層毎に分割された情報である。そして、表示処理部22は、取得部21によって取得された各層情報に含まれる項目を一覧表示させる。
例えば、図12に示すように、取得部21は、メニュー画面に表示された「プレイリスト」をユーザが選択した場合に、外部装置10から第1階層の各層情報を取得する。そして、表示処理部22は、取得した第1階層の各層情報を第1層目のリスト画面に一覧表示させる。
つづいて、取得部21は、例えば第1層目のリスト画面に表示された「項目1」をユーザが選択した場合に、外部装置10から第2階層の各層情報を取得する。そして、表示処理部22は、取得した第2階層の各層情報を第2層目のリスト画面に一覧表示させる。
つまり、実施形態の変形例に係るコンテンツ再生装置1では、ユーザが項目を選択する都度、直下の層の各層情報を取得することとした。これにより、全階層の階層情報31を記憶部3に記憶させておく必要がないため、記憶部3の記憶容量を抑えることができる。
次に、図11を用いて、実施形態の変形例に係るコンテンツ再生システムSが実行する取得処理の手順について説明する。図11は、実施形態の変形例に係るコンテンツ再生システムSが実行する取得処理の手順を示すシーケンス図である。
図11に示すように、実施形態の変形例に係るコンテンツ再生装置1および外部装置10は、有線または無線を介して通信可能に接続される(ステップS301)。コンテンツ再生装置1は、ユーザの操作に従って、外部装置10から各層情報の取得要求を送信する(ステップS302)。つづいて、外部装置10は、取得要求に応じた各層情報をコンテンツ再生装置1へ送信し(ステップS303)、処理を終了する。
また、上述した実施形態では、階層情報31の階層数が画面(リスト画面)の階層数より1つ多い場合に適用されるコンテンツ再生装置1について説明したが、階層情報31の階層数が画面の階層数より2つ以上多い場合であっても適用可能である。かかる点について、図12を用いて説明する。
図12は、実施形態の変形例に係る表示処理部22の処理内容を示す図である。図12では、階層情報31の階層数が画面の階層数より2つ多い場合を一例として示す。また、図12では、階層情報31の階層数が「4」であり、画面(リスト画面)の階層数が「2」であることとする。
図12に示すように、表示処理部22は、階層情報31の第1階層をリスト画面の第1層目に対応付けて表示させ、階層情報31の第2階層をリスト画面の第2層目に対応付けて表示させる。
そして、再生部23は、例えば階層情報31の第2階層の「項目2−1」をユーザが選択した場合に、「項目2−1」の配下に分類された「コンテンツ1」、「コンテンツ2」、「コンテンツ3」および「コンテンツ4」を再生する。
つまり、実施形態の変形例に係るコンテンツ再生装置1は、選択された項目の直下の層(第3階層)のさらに下位の層(第4階層)にコンテンツがある場合に、選択された項目の配下のコンテンツをすべて再生する。
なお、図12では、階層情報31の階層数が画面の階層数より2つ多い場合について説明したが、階層情報31の階層数が画面の階層数より3つ以上多い場合であっても同様の処理を行うことができる。
これにより、階層情報31の階層数がいかなる数であっても、新たに画面の階層を設計する必要がないため、設計コストを抑えることができる。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。