JP2018071461A - 回転機械及び回転機械の製造方法 - Google Patents

回転機械及び回転機械の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2018071461A
JP2018071461A JP2016213367A JP2016213367A JP2018071461A JP 2018071461 A JP2018071461 A JP 2018071461A JP 2016213367 A JP2016213367 A JP 2016213367A JP 2016213367 A JP2016213367 A JP 2016213367A JP 2018071461 A JP2018071461 A JP 2018071461A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
groove
balance weight
side wall
facing
impeller
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016213367A
Other languages
English (en)
Inventor
剛 戸谷
Takeshi Totani
剛 戸谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Power Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Hitachi Power Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Hitachi Power Systems Ltd filed Critical Mitsubishi Hitachi Power Systems Ltd
Priority to JP2016213367A priority Critical patent/JP2018071461A/ja
Publication of JP2018071461A publication Critical patent/JP2018071461A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】バランスウエイトを共通化された部品とすることができ、径の異なる環状の溝部に対して、共通化されたバランスウエイトを設置することが可能な回転機械及び回転機械の製造方法を提供することを目的とする。【解決手段】回転機械は、動翼が設置された翼車における回転軸方向に対して垂直方向の面内で周方向沿って形成された溝9と、溝9に設置されるバランスウエイト10とを備え、バランスウエイト10は、溝9の内周側に位置する第1側壁9cと部分的に接触する側面10cと、溝9の外周側に位置する第2側壁9dと部分的に接触する側面10cとを有し、バランスウエイト10は、溝9に固定したとき、内側底面9bに対して垂直方向に異なる、第1側壁9cと接触する側面10c及び第二側壁9dと接触する側面10cの間の距離が、対応する垂直方向の位置で、第1側壁9cと第2側壁9dとの間の距離と同一である。【選択図】図7

Description

本発明は、回転機械及び回転機械の製造方法に関するものである。
送風機、タービン、圧縮機等の回転機械は、主軸の回転軸周りに回転可能な翼車を備え、翼車の周方向には翼が複数枚設置される。翼車は、製造されるときの加工精度や組立精度などの影響によって、回転中心に対して重量バランスに偏りが生じる。そこで、翼車が回転機械の本体に取り付けられたとき、重量バランスが均等になるように、翼車にバランスウエイトが取り付けられる。これにより、重量バランスにおける偏りの影響を解消し、回転機械の運転時に、翼車の回転によって生じる振動を抑制できる。バランスウエイトは、翼車の周方向に形成された一定の幅を有する円環状の溝部に沿って1個又は複数個が設置されるものがある。
バランスウエイトは、溝部に設置されるとき、円環状の溝部の一部に形成された挿入口から挿入されて、円環状の溝部に沿ってスライドされ、翼車の重量バランスが均等になる位置で固定されるものがある。
バランスウエイトの設置に関する技術が特許文献1〜4に開示されており、特にバランスウエイトが円環状の溝部に設置される構造に関して開示されている。
特許文献1では、バランスウエイトが収容される溝の底部において、リブが設置され、リブがバランスウエイトに形成された凹部と係合する。
特許文献2では、バランスウエイトが二つの異なる幅を有し、バランスウエイトの一方の幅は、溝の開口以下の長さであることから、バランスウエイトは溝の任意の場所に挿入可能である。バランスウエイトは、溝に挿入された後、溝内で90°回転されて溝に保持される。
特許文献3では、バランスウエイトである拡張可能な重り組立体が、上方変形可能部分と下方変形可能部分を有し、拡張ネジが挿入されることによって、上方変形可能部分と下方変形可能部分が拡張離隔して、重り組立体が溝内に固定される。
特許文献4では、バランスウエイトが同一形状の2分割された形状からなり、溝内で互いに組み合わされて固定される。これにより、挿入口を設けないで、溝の任意の場所にバランスウエイトを取り付けることができる。
特許第4549488号公報 特許第5523920号公報 特開平1−244102号公報 特公昭58−52099号公報
特許文献1〜4に示されるバランスウエイトは、環状の溝の側壁と極力接触部分を多くするように、面接触状態又は周方向に沿った線接触状態とする形状とされている。この場合、複数形状の翼車について、直径に違いがあり、溝の周方向の形状、例えば溝の曲率が異なると、翼車に設置するバランスウエイトについても、溝の曲率に適合するように曲率や寸法等の細部形状を変更しなければならない。そのため、翼車の種類に応じて複数種類のバランスウエイトを用意しておく必要がある。例えば、回転機械が軸流ファンであって、軸流ファンの製品ラインナップに複数の型式があり、それぞれ溝部の曲率が異なる場合、バランスウエイト自体も溝部の曲率に合うように型式ごとに曲率や寸法等の細部形状を変更する必要があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、バランスウエイトを翼車の形状によらず共通化された部品とすることができ、曲率の異なる環状の溝部に対して、共通化されたバランスウエイトを設置することが可能な回転機械及び回転機械の製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の回転機械及び回転機械の製造方法は以下の手段を採用する。
すなわち、本発明に係る回転機械は、動翼が設置され、回転軸周りに回転する動翼取付環状部と、前記動翼取付環状部における前記回転軸方向に対して垂直方向の面内で周方向に沿って形成された溝と、前記溝に設置される少なくとも一つのバランスウエイトとを備え、前記バランスウエイトは、前記溝の内周側に位置する第1側壁と対向し、前記第1側壁と部分的に接触する第1対向部と、前記溝の外周側に位置する第2側壁と対向し、前記第2側壁と部分的に接触する第2対向部と、前記溝の内側底面と対向し、前記第1対向部及び前記第2対向部と傾斜角度を持って形成される底面とを有し、前記バランスウエイトは、前記溝に固定したとき、前記内側底面に対して垂直方向に異なる前記第1対向部と前記第2対向部との間の距離が、対応する前記垂直方向の位置で、前記溝の前記第1側壁と前記第2側壁との間の距離と同一である。
この構成によれば、バランスウエイトの第1対向部と第2対向部が、溝の第1側壁と第2側壁それぞれに部分的に接触し、かつ、第1対向部と第2対向部との間の距離が、第1側壁と第2側壁との間の距離と同一であることから、溝の周方向の形状、例えば溝の曲率に関わらず、バランスウエイトと溝とが接触し、溝に対してバランスウエイトを所定位置で確実に固定することができる。
上記発明において、前記バランスウエイトは、円錐台形状でもよく、前記バランスウエイトを前記溝に固定したとき、前記内側底面に対して垂直方向に異なる前記第1対向部及び前記第2対向部との間の距離は、前記バランスウエイトの直径であり、前記直径が、対応する前記垂直方向の位置で、前記溝の前記第1側壁と前記第2側壁との間の距離と同一である。
この構成によれば、円錐台形状であるバランスウエイトは、第1対向部と第2対向部との間の距離が、バランスウエイトの直径であることから、バランスウエイトは、第1対向部と第2対向部が溝と対向しつつ、溝と接触する。溝の内周側に位置する第1側壁は、溝の内側に突出した形状であるため、第1側壁と対向する第1対向部が、円錐台形状の側面が曲面であることによって、第1対向部は、溝の第1側壁と部分的に接触する。また、溝の外周側に位置する第2側壁は、溝の外側に凹んだ形状であるため、第2側壁と対向する第2対向部が、溝の曲率半径よりも曲率半径が小さい円錐台形状の側面であることによって、第2対向部は、溝の第2側壁と部分的に接触する。したがって、溝の周方向の形状、例えば溝の曲率に関わらず、バランスウエイトと溝とが接触し、溝に対してバラスウエイトを所定位置で確実に固定できる。
上記発明において、前記バランスウエイトは、前記第1対向部が、平面でもよく、又は、前記回転軸に向かって突出した円弧形状若しくは屈曲部を有してもよい。
この構成によれば、溝の内周側に位置する第1側壁は、溝の内側に突出した形状であるため、第1側壁と対向する第1対向部が、平面である、又は、回転軸に向かって突出した円弧形状若しくは屈曲部を有することによって、第1対向部は、溝の第1側壁と部分的に接触する。
上記発明において、前記バランスウエイトは、前記第2側壁に対向する部分が、前記回転軸の径方向の外側に突出した屈曲部を有してもよい。
この構成によれば、溝の外周側に位置する第2側壁は、溝の外側に凹んだ形状であるため、第2側壁と対向する部分が、回転軸の径方向の外側に突出した屈曲部を有することによって、第2側壁と対向する部分は、溝の第2側壁と部分的に接触する。
上記発明において、前記バランスウエイトは、前記第2側壁に対向する部分が、前記回転軸の径方向の外側に突出した円弧形状を有し、かつ、前記第2側壁の曲率半径よりも小さい曲率半径を有してもよい。
この構成によれば、溝の外周側に位置する第2側壁は、溝の外側に凹んだ形状であるため、第2側壁と対向する部分が、外側に突出した円弧形状を有し、かつ、第2側壁の曲率半径よりも小さい曲率半径を有することによって、第2側壁と対向する部分は、溝の第2側壁と部分的に接触する。
上記発明において、前記バランスウエイトは、四角錐台形状でもよく、前記バランスウエイトを前記溝に固定したとき、前記第1対向部及び前記第2対向部との間の距離は、前記バランスウエイトの少なくとも一つの対角線の長さであり、前記対角線の長さが、前記第1側壁と前記第2側壁との間の距離と同一又は所定分長い距離であり、前記バランスウエイトは、互いに対向する側面の間の距離が、前記第1側壁と前記第2側壁との間の距離よりも短い距離である。
この構成によれば、四角錐台形状であるバランスウエイトは、対角線の長さが、第1側壁と第2側壁との間の距離と同一又は所定分長い距離であることから、対角線の端部、すなわち、面と面とが合わさる屈曲部が溝と対向するとき、バランスウエイトは、第1対向部と第2対向部で、溝と部分的に接触する。したがって、バランスウエイトを回転させることによって、互いに対向する側面の間の距離が、第1側壁と第2側壁との間の距離よりも短く、第1対向部と第2対向部は溝と接触しないことから、バランスウエイトは、溝の開口側から挿入可能である。したがって、溝の開口側よりも幅の広い挿入口を形成しないで、バランスウエイトを溝に直接設置できる。
本発明に係る回転機械の製造方法は、上述した回転機械を製造する回転機械の製造方法であって、前記溝には、前記溝の開口側よりも幅の広い挿入口を形成する工程と、前記バランスウエイトを前記挿入口に挿入する工程と、前記溝内で前記バランスウエイトを前記回転軸の周方向に沿って移動する工程と、前記溝内で予め決められた取付位置に前記バランスウエイトを設置する工程とを備える。
本発明に係る回転機械の製造方法は、上述した回転機械を製造する回転機械の製造方法であって、前記溝内で予め決められた取付位置又は前記取付位置の近傍で、前記バランスウエイトを前記溝に挿入する工程と、前記溝内で前記バランスウエイトを回転させて、前記取付位置に前記バランスウエイトを設置する工程とを備える。
本発明によれば、バランスウエイトを翼車の形状によらず共通化された部品とすることができ、曲率の異なる環状の溝部に対して、共通化されたバランスウエイトを設置することができる。
本発明の第1実施形態に係る軸流ファンを示す縦断面図である。 本発明の第1実施形態に係る翼車に設置される側板を示す平面図である。 図2のA−A線で切断した縦断面図である。 図3の囲み部Bを拡大した縦断面図である。 図2の囲み部Cを拡大した平面図である。 図5のD−D線で切断した縦断面図である。 本発明の第1実施形態に係るバランスウエイト及び翼車に形成された溝を示す横断面図である。 図7のVIII−VIII線で切断した縦断面図である。 本発明の第1実施形態に係るバランスウエイトの変形例及び翼車に形成された溝を示す横断面図である。 図9のX−X線で切断した縦断面図である。 本発明の第2実施形態に係るバランスウエイト及び翼車に形成された溝を示す横断面図である。 図11のXII−XII線で切断した縦断面図である。 従来のバランスウエイト及び翼車に形成された溝を示す横断面図である。 図13のXIV−XIV線で切断した縦断面図である。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態に係る軸流ファン1について、図1を用いて説明する。図1では、動翼7の回転軸方向又は流路14の流れる方向が図の水平方向である場合を示しているが、必ずしも流路方向が水平方向である必要はなく、水平方向より傾斜していてもよい。
軸流ファン1は、主軸2と、主軸2に設置固定された翼車3と、電動機4と、内筒5と、外筒6などを備える。翼車3には、複数枚の動翼7が翼車3の周方向に設置されている。主軸2と翼車3は、電動機4によって生じる動力が伝達されて、回転軸周りに回転する。内筒5と外筒6の間には、空気や気体などの流体が流通可能な流路14が形成される。翼車3に設けられた動翼7は、内筒5と外筒6との間に形成された流路14の延長上に位置し、翼車3が回転することによって、流体が内筒5と外筒6との間に形成された流路14内を流通する。
ここで翼車3は、動翼7を取り付けて支持する動翼取付環状部であり、翼車とは本実施形態で用いる呼び名称であり、この形状やサイズは流体の通過流量や流通圧力などにより決定される。
なお、以下では、回転機械の一例として軸流ファン1を挙げて、軸流ファン1に本発明を適用する場合について説明するが、本発明はこの例に限定されない。本発明は、翼が設置される翼車を有する回転機械、例えば、送風機、タービン、圧縮機等の回転機械にも適用できる。
翼車3には、翼車3の回転軸方向に対して垂直な面内に側板8が設置される。側板8は、図2に示すように、主軸2が貫通した貫通孔8Aが形成された円環形状を有する板材である。側板8は、図1に示すように、翼車3の軸方向端部に設置される。側板8は、翼車3の両端部の側面に設置されてもよいし、いずれか一方の端部の側面のみに設置されてもよい。また、側板8を用いず、翼車3に後述する環状の溝9が直接形成されてもよい。
本実施形態では、側板8の表面には、側板8の周方向に沿って、環状の溝9が形成される。溝9の内部には、図7及び図8に示すように、バランスウエイト10が設置される。バランスウエイト10は、溝9に沿って周方向にスライド移動が可能であり、溝9の周方向の任意の位置で固定される。溝9は、図2に示すように、一定の幅を有して、側板8の全周にわたって形成される。溝9は、いわゆるアリ溝であり、図3及び図4に示すように、断面が台形状である。溝9は、開口9a側の幅が内側底面9b側よりも狭く、溝9の内周側に位置する第1側壁9cと、溝9の外周側に位置する第2側壁9dが、内側底面9bに対して傾斜していて、内側底面9bに対する傾斜角度は90°より小さい。第1側壁9cと第2側壁9dは互いに向き合った位置に配置される。ここで、溝9の幅とは、翼車3の径方向の長さであり、第1側壁9cと第2側壁9dとの間の距離である。
図2,図5及び図6に示すように、溝9には、少なくとも1箇所以上に、例えば2箇所に、バランスウエイト10を溝9へ挿入するための挿入口11が形成される。挿入口11は、開口11a側の幅が、底面11b側の幅と同一であるか、開口11a側の幅が底面11b側よりも広い。これにより、挿入されるバランスウエイト10の底面10b側の幅が、溝9の開口9a側の幅よりも広くても、挿入口11を介して溝9内へバランスウエイト10を配置できる。
なお、図6では、図5のD−D線で切断した縦断面図を示しているため、挿入口11の断面には遠方に溝9の第1側壁9c及び第2側壁9dの傾斜部分が見えており、判り易くするために細斜線で示している。
挿入口11の周方向の長さは、挿入されるバランスウエイト10のサイズに応じて決定されてもよい。例えば、本実施形態の場合、挿入口11の周方向の長さは、バランスウエイト10の直径よりも長く、少なくともバランスウエイト10の底面10bの最も狭い部分が挿入可能なサイズとする。
バランスウエイト10は、溝9に沿ってバランスがとれる場所に1個又は複数個(例えば3個又は4個)が設置される。
バランスウエイト10は、図7及び図8に示すように、側面がテーパー形状を有し、例えば円錐台形状である。バランスウエイト10の横断面は、円形状である。バランスウエイト10の側面10cは、図8に示すように、底面10bに対して傾斜している。バランスウエイト10の側面10cの底面10b側に対する傾斜角度は、90°より小さく、溝9の第1側壁9c及び第2側壁9dの傾斜角度とほぼ等しい。ほぼ等しいとは製作公差で許容する程度以内で傾斜角度が同一又は小さくなっている状況である。このため、溝9の第1側壁9c及び第2側壁9dの傾斜部分との接触面積がより多くなるようになっている。
バランスウエイト10の底面10b側(溝9の底面と対面する側)の直径は、溝9の内側底面9b側の幅とほぼ同一か、所定分が小さくなっている。ほぼ同一とは製作公差で許容する程度以内で、溝9の内側底面9b側の幅と同一又は小さくなっている。所定分が小さいとは、バランスウエイト10の底面10b側の直径が、溝9の内側底面9b側の幅に対して95%以上100%未満の範囲であり、溝9のサイズを決定する際に適宜設定されるものである。このため、バランスウエイト10の底面10b側(溝9の内側底面9bに面する側)の直径は、溝9の内側底面9b側の幅よりも小さい。
また、バランスウエイト10の高さ(バランスウエイト10の底面10bと垂直方向)は、溝9の深さとほぼ同一か、又は溝9の深さよりも所定分が高い高さであり、バランスウエイト10の上面10aが開口9aより突出していてもよい。ほぼ同一とは製作公差で許容する程度以内で、溝9の深さと同一又は高くなっている。所定分が高い高さとは、バランスウエイト10の高さが、溝9の深さに対して100%を超えて250%以下の範囲であり、溝9のサイズを決定する際に適宜設定されるもので、溝9の第1側壁9cと第2側壁9dを有効に利用できるようになっている。
すなわち、バランスウエイト10の溝9内での形状及びそのサイズは、溝9に対してほぼ同一か、所定分以内で小さくなるよう設定されている。バランスウエイト10は、溝9より大きくなると溝9内で周方向へ移動できなくなり、溝9より小さくなり過ぎると溝9の第1側壁9c及び第2側壁9dによる接触面積が小さくなり易く、翼車3の回転中でのバランスウエイト10を位置固定する保持力が低下して移動する可能性がある。
バランスウエイト10の略中心には、バランスウエイト10の上面10aと底面10bとの間に貫通孔12が形成される。貫通孔12の内面は、雌ねじが形成されており、雄ねじが外表面に形成された止めねじ13と螺合可能である。止めねじ13は、いわゆるイモねじであり、頭部側にドライバ又は六角レンチを挿入し係合できる受溝や六角穴が形成されている。バランスウエイト10が溝9の内部に配置されているとき、止めねじ13がバランスウエイト10の上面10a側から螺合されて、止めねじ13の先端がバランスウエイト10の底面10bから突き抜けると、止めねじ13の先端は、溝9の内側底面9bと接触する。そして、止めねじ13をねじ回し続けると、バランスウエイト10は、溝9の内側底面9bから離れる方向、すなわち、溝9の開口9a側へ移動する力が作用する。その結果、バランスウエイト10の側面10cが溝9の第1側壁9c及び第2側壁9dに押し付けられて、バランスウエイト10の側面10cに対する溝9の第1側壁9c及び第2側壁9dからの押圧力と、止めねじ13に対する溝9の内側底面9bからの押し返し力によってバランスウエイト10が溝9に対して固定される。
このとき、バランスウエイト10の側面10cの傾斜角度が、溝9の第1側壁9c及び第2側壁9dの傾斜角度とほぼ等しく、止めねじ13を用いてバランスウエイト10を溝9に固定した際、バランスウエイト10の底面10bに対して垂直な高さ方向での各直径が、溝9の高さ方向に対応する各幅とほぼ同一である。これにより、微細な接触状況ではなく巨視的な概略状況においては、バランスウエイト10の側面10cと溝9の第1側壁9c、又は、バランスウエイト10の側面10cと溝9の第2側壁9dの接触部分は、直線状であり、バランスウエイト10と溝9は、概略には線接触状態となる。これに対し、従来のバランスウエイトは、図13及び図14に示すように、扇形形状が一般的であり、バランスウエイトと溝との接触部分が概略には面接触状態である。
図13及び図14に示すように、従来、バランスウエイト50は、環状の溝51の側壁51a,51bと面接触する形状、例えば、扇形形状を有することが一般的であった。この場合、バランスウエイト50の内周側の側面50aは、溝51の内周側の側壁51aと面接触し、バランスウエイト50の外周側の側面50bは、溝51の外周側の側壁51bと面接触する。なお、バランスウエイト50には、貫通孔52が形成され、貫通孔52に止めねじ53が挿入される。
止めねじ13は、例えば、ポンチングによって貫通孔12の上部の縁の一部が変形されることで、止めねじ13の回動が防止されて、止めねじ13がバランスウエイト10に対して固定される。図7では、本実施形態でポンチングによって貫通孔12が変形される部分を符号Pで示しているが、ポンチングは貫通孔12の上面の縁の複数個所に実施してもよい。ポンチングは、接着剤や溶接に比べて、重量を変化することなく簡易に位置固定できるので好ましい。
バランスウエイト10は、例えば金属製であり、より具体的には鋼製(SS400、モリブデン鋼等)などである。バランスウエイト10は、翼車3が据え付けられた現地でバランスウエイト10の質量を微調整するため、現地で切削加工が可能な材質であることや、小型のサイズで翼車3のバランスを調整できる材質であることがより好ましい。
バランスウエイト10の固定に関し、例えば、ポンチングによって溝9の縁の上面の一部を変形することで、バランスウエイト10の位置ずれを防止する。その結果、バランスウエイト10が溝9に固定される。図7では、ポンチングによって溝9が変形される部分を符号Pで示している。図7では、バランスウエイト10の側面10cと溝9の第1側壁9c、又は、バランスウエイト10の側面10cと溝9の第2側壁9dの接触部分の両側にポンチングしているが、接触部分の片側に1か所のみポンチングしてもよい。また、ポンチングは溝9の縁の上面の接触部分付近で、さらに多くの複数個所に実施してもよい。
上述したとおり、本実施形態に係るバランスウエイト10は上面10a(溝9の内側底面9bと反対側に向かう面)が底面10bより狭い円錐台形状であって、バランスウエイト10の側面10cの傾斜角度が、溝9の第1側壁9c及び第2側壁9dの傾斜角度とほぼ等しく、止めねじ13を用いてバランスウエイト10を溝9に固定した際に、バランスウエイト10の底面10bに対して垂直な高さ方向での各直径が、溝9の内側底面9bに対して垂直な高さ方向において、底面10bからの高さに対応する各幅とほぼ同一である。そして、溝9の内周側に位置する第1側壁9cは、溝9の内側に突出した形状であるため、第1側壁9cと対向する側面10cが、円錐台形状の側面が曲面であることによって、側面10cは、溝9の第1側壁9cと略線接触する。また、溝9の外周側に位置する第2側壁9dは、溝9の外側に凹んだ形状であるため、第2側壁9dと対向する側面10cが、円錐台形状の側面であって、その曲率が溝9の曲率よりも大きい(曲率半径が小さい)ことによって、側面10cは、溝9の第2側壁9dと略線接触する。
その結果、溝9の曲率に関わらず、バランスウエイト10の側面10cは、止めねじ13の先端を溝9の内側底面9bへ接触させることで必ず溝9の第1側壁9c及び第2側壁9dと略線接触し、かつ、バランスウエイト10は、溝9内をスライド可能である。したがって、軸流ファン1の種類や翼車3の形状が相違して、翼車3の直径が異なり、溝9の曲率が異なる場合でも、溝9の幅が同一であれば、異なる翼車3に対して同一形状のバランスウエイト10を使用できる。すなわち、複数形状の翼車3について、それぞれ直径に違いがあり、溝9の周方向の形状、例えば曲率が異なる場合でも、溝9の溝幅を同一にしておけば、複数形状の翼車3に対して共通化されたバランスウエイト10を使用できる。このため、バランスウエイト10を製作し予備を確保するにあたり、コストダウンされるとともに、管理が容易になる。
なお、本実施形態は、溝9の側壁と対向するバランスウエイト10の側面全体が、溝9と接触するのではなく、バランスウエイト10の側面の一部が、径方向に溝9と接触状態とする形状であればよい。バランスウエイト10と溝9の接触部分は、巨視的には略線接触状態、又は、線接触よりもやや太い面積で接触した略面接触状態となる。
翼車3の製作精度が向上すると、バランスウエイト10を設置しない状態での翼車3のバランス差が小さくなるため、バランスウエイト10自体を軽量化することができる。その場合は特に、バランスウエイト10と溝9との接触面積を従来より小さくしても、バランスウエイト10の位置ずれを十分に防止して、バランスウエイト10を翼車3に確実に固定できる。したがって、円錐台形状であるバランスウエイト10は、バランスウエイト10を設置しない状態での翼車3のバランス差が小さく、軽量化されたバランスウエイト10を設置できる翼車3に特に適している。なお、本発明は、バランスウエイト10自体の軽量化は必須ではなく、バランスウエイト10の質量が、従来のバランスウエイトと同等か、より重い場合にも、ポンチングなどで止めねじ13の固定を確実に行うことで、バランスウエイト10を十分に固定して設置することができる。
本実施形態に係るバランスウエイト10は、溝9との接触部分が、略線接触状態で確保されていればよい。そのため、仮に翼車3が据え付けられた現地でバランスウエイト10の質量を微調整する必要となった場合、接触部分を広くしておく必要があった従来のバランスウエイトに比べて、削り取ることが可能な部分をより自由に多く確保できるので作業が容易になる。
バランスウエイト10は、横断面が円形状であるため、バランスウエイト10の上面10a又は底面10bに対して垂直な軸方向を中心軸として、設置方向が限定されず軸方向の中心軸に対して回転した位置でもよく、どの方向にも設置可能である。したがって、バランスウエイト10の設置時、作業者はバランスウエイト10の向きを気にすることなくバランスウエイト10を設置できることから、作業性が向上する。
次に、本実施形態に係るバランスウエイト10の翼車3への取付け方法について説明する。
まず、製作された翼車3に対してバランス試験を実施する。バランス試験は、例えば、バランスウエイト10を取り付けない状態で、バランシングマシンに翼車3を設置して動翼7の回転軸方向を中心に回転させることによって、翼車3の偏芯や回転速度の脈動などの変化を測定する。そして、測定結果に基づいて、翼車3に取り付けるバランスウエイト10の質量や取付位置を決定する。
次に、翼車3に対して実際にバランスウエイト10を取り付ける。
その際、最初に、溝9に形成された挿入口11にバランスウエイト10を挿入する。次に、バランスウエイト10を挿入口11から溝9に沿って、予め決定された取付位置までバランスウエイト10をスライドしながら溝9内を周方向へ移動させる。
そして、取付位置まで移動したバランスウエイト10の貫通孔12に止めねじ13を螺合する。止めねじ13がバランスウエイト10の上面10a側から螺合されて、止めねじ13の先端がバランスウエイト10の底面10bから突き抜けると、止めねじ13の先端は、溝9の内側底面9bと接触する。そして、止めねじ13をねじ回し続けると、バランスウエイト10は、溝9の内側底面9bから離れる方向、すなわち、溝9の開口9a側へ移動する力が作用する。その結果、バランスウエイト10の側面10cが溝9の第1側壁9c及び第2側壁9dに押し付けられて、バランスウエイト10の側面10cに対する溝9の第1側壁9c及び第2側壁9dからの押圧力と、止めねじ13に対する溝9の内側底面9bからの押し返し力によってバランスウエイト10が溝9に対して固定される。
なお、バランスウエイト10の貫通孔12に前もって止めねじ13の先端部分の一部を螺合しておいてもよい。これにより、溝9の開口9aより突出している止めねじ13の他端部分を手で支持して、溝9でバランスウエイト10を周方向に容易に移動させることができる。また、その後、予め決定された取付位置で止めねじ13を更に螺合させて、バランスウエイト10を溝9に接触させる作業を容易にすることが可能となる。
この後、止めねじ13は、例えば、ポンチングによって貫通孔12の上部の縁が変形される。これにより、止めねじ13の回動が防止されて、止めねじ13がバランスウエイト10に対して固定される。
なお、バランスウエイト10を止めねじ13によって固定した後、例えば、バランスウエイト10と溝9の接触部分の両側、又は、接触部分の片側において、ポンチングによって、溝9の縁の上面が変形されてもよい。これにより、バランスウエイト10の位置ずれがより防止されて、バランスウエイト10が翼車3に固定される。また、止めねじ13の螺合が仮に緩んだ場合でも、バランスウエイト10の位置ずれを防止できる。なお、ポンチングはバランスウエイト10と溝9の接触部分の両側でなくても、接触部分の片側に1か所としてもよい。また、ポンチングは溝9の縁の上面の接触部分付近で、更に多くの複数個所に実施してもよい。
以上、本実施形態によれば、溝9の周方向の形状、例えば曲率が異なる複数形状の翼車3に対して、同一形状のバランスウエイト10を使用することができる。したがって、例えば軸流ファン1の型式が異なり、翼車3の直径が違う場合にも、溝9の幅が同一であれば、共通化されたバランスウエイト10を翼車3に設置できる。その結果、翼車3の様々な形状に応じて、複数種類のバランスウエイト10を用意しておく必要がなく、設計や製造の手間を簡略化することができる。さらに、バランスウエイト10が円錐台形状であることから、機械加工が容易である。このため、バランスウエイト10を製作し予備を確保するにあたり、コストダウンされるとともに、管理が容易になる。
<変形例>
次に、本実施形態に係るバランスウエイトの変形例について説明する。なお、上述した実施形態と重複する構成要素及び作用効果については詳細な説明を省略する。
上述した実施形態では、バランスウエイト10が円錐台形状である場合について説明したが、本発明はこの例に限定されず、他の形状でもよい。
具体的には、図9及び図10に示すように、本変形例に係るバランスウエイト15は、溝9の周方向の形状、例えば曲率に関わらず、バランスウエイト15の側面15cの一部と溝9の内周側に位置する第1側壁9cが対向して接触し、バランスウエイト15の側面15dの一部と溝9の外周側に位置する第2側壁9dが対向して接触する形状である。また、バランスウエイト15は、翼車3の周方向の形状、例えば曲率に関わらず、溝9内を移動可能な形状である。溝9の周方向の形状、例えば曲率に関わらず、バランスウエイト15が第1側壁9cと第2側壁9dに接触し、バランスウエイト15が溝9内を移動可能となる形状にするには、バランスウエイト15と溝9との接触部分が、外周側と内周側で1箇所ずつ略線接触となる形状であればよい。
例えば、図9に示すように、バランスウエイト15は、溝9の第1側壁9cに対向する側面15cが曲面ではなく、平面である。また、溝9の第2側壁9dに対向する側面15dには、径方向の外側に突出した屈曲部15eを有する。ここで、屈曲部15eは、バランスウエイト15の平面状の側面15dが2面合わされて形成された部分をいう。また、屈曲部15eは、尖ったピン角形状でもよいし、曲面でもよい。
バランスウエイト15の側面15c,15dは、上述した実施形態と同様に、底面15bに対して傾斜している。バランスウエイト15の側面15cと屈曲部15eの傾斜角度は、溝9の第1側壁9c及び第2側壁9dの傾斜角度とほぼ等しい。バランスウエイト15の上面15a側における側面15cと屈曲部15eとの距離は、溝9の開口9a側の幅よりも狭く、バランスウエイト15の底面15b側における側面15cと屈曲部15eとの距離は、溝9の内側底面9b側の幅と同一又は所定分小さくなっている。所定分が小さいとは、バランスウエイト15の底面15b側の側面15cと屈曲部15eとの距離が、溝9の内側底面9b側の幅に対して95%以上100%未満の範囲であり、溝9のサイズを決定する際に適宜設定されるものであるよりも小さい。バランスウエイト15の高さは、溝9の深さと同一か、又は溝9の深さよりも所定分が高い高さでもよい。所定分が高い高さとは、バランスウエイト15の高さが、溝9の深さ対して100%を超えて250%以下の範囲であり、溝9のサイズを決定する際に適宜設定されるもので、溝9の第1側壁9cと第2側壁9dを有効に利用できるようになっている。
バランスウエイト15の側面15cと屈曲部15eの傾斜角度が、溝9の第1側壁9c及び第2側壁9dの傾斜角度とほぼ等しく、止めねじ13を用いてバランスウエイト15を溝9に固定した際、溝9の内側底面9bに対して垂直な高さ方向において、バランスウエイト15の側面15cと屈曲部15eとの距離が、溝9の幅とほぼ同一である。これにより、止めねじ13の先端を溝9の内側底面9bへ接触させることで、バランスウエイト15の側面15cと溝9の第1側壁9c、又は、バランスウエイト15の屈曲部15eと溝9の第2側壁9dの接触部分は、略直線状であり、バランスウエイト15と溝9は、径方向に略線接触している。
バランスウエイト15の略中心には、上述した実施形態と同様に、バランスウエイト15の上面15aと底面15bとの間に貫通孔12が形成される。貫通孔12の内面は、雌ねじが形成されており、雄ねじが外表面に形成された止めねじ13と螺合可能である。
上述したとおり、本実施形態の変形例によれば、バランスウエイト15の側面15cと屈曲部15eの傾斜角度が、溝9の第1側壁9c及び第2側壁9dの傾斜角度とほぼ等しく、止めねじ13を用いてバランスウエイト15を溝9に固定した際に、溝9の内側底面9bに対して垂直な高さ方向において、バランスウエイト15の側面15cと屈曲部15eとの距離が、溝9の幅とほぼ同一である。溝9の内周側に位置する第1側壁9cは、溝9の内側に突出した形状であるため、第1側壁9cと対向する側面15cが、平面であることによって、側面15cは、溝9の第1側壁9cと略線接触する。また、溝9の外周側に位置する第2側壁9dは、溝9の外側に凹んだ形状であるため、第2側壁9dと対向する側面15dが、外側に突出した屈曲部15eを有することによって、屈曲部15eが、溝9の第2側壁9dと略線接触する。バランスウエイト15の側面15cと屈曲部15eがそれぞれ溝9の第1側壁9c及び第2側壁9dに押し付けられて生じる押圧力と、止めねじ13に対する溝9の内側底面9bからの押し返し力によってバランスウエイト15が溝9に対して固定される。
その結果、溝9の曲率に関わらず、バランスウエイト15の側面15c,15dは、止めねじ13の先端を溝9の内側底面9bへ接触させることで、必ず溝9の第1側壁9c及び第2側壁9dと線接触し、かつ、バランスウエイト15は、溝9内をスライド可能である。したがって、翼車3の形状が相違して、翼車3の直径が異なり、溝9の曲率が異なる場合でも、溝9の幅が同一であれば、異なる翼車3に対して同一形状のバランスウエイト15を使用できる。すなわち、複数形状の翼車3について、それぞれ直径に違いがあり、溝9の周方向の形状、例えば曲率が異なる場合でも、溝9の溝幅を同一にしておけば、複数形状の翼車3に対して共通化されたバランスウエイト15を使用できる。このため、バランスウエイト15を製作し予備を確保するにあたり、コストダウンがされるとともに、管理が容易になる。
バランスウエイト15が、本変形例のような形状を有する場合も、バランスウエイト15と溝9との接触部分が略線接触となり、両者の接触面積を低減できる。変形例で示した形状の場合、動翼7の回転軸方向に対して直交方向の断面は、上述した実施形態の円錐台形状よりも横断面面積を大きくできるため、大きい質量が要求される場合に好適である。
なお、上述した変形例では、バランスウエイト15は、溝9の内周側に位置する第1側壁9cに対向する側面15cが平面である場合について説明したが、この例に限定されず、例えば、径方向の外側に突出した円弧形状又は屈曲部でもよい。この場合も、バランスウエイト15は、溝9の第1側壁9cとの接触部分が線接触となる。また、バランスウエイト15は、溝9の外周側に位置する第2側壁9dに対向する側面15dに屈曲部15eが形成される場合について説明したが、この例に限定されず、側面15cは、例えば、径方向の外側に突出した円弧形状を有し、かつ、第2側壁9dの曲率よりも大きい曲率(小さい曲率半径)を有する形状を有してもよい。この場合も、バランスウエイト15は、溝9の第2側壁9dとの接触部分が線接触となる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態に係るバランスウエイト20について説明する。なお、上述した第1実施形態と重複する構成要素及び作用効果については詳細な説明を省略する。
上述した第1実施形態において、バランスウエイト10,15は、溝9に設置された状態と、設置中に溝9の内部をスライドさせるときの両方で、溝9の第1側壁9cに対向する側面部分と第2側壁9dに対向する側面部分が、同じである場合について説明したが、本発明はこの例に限定されない。
本実施形態に係るバランスウエイト20は、図11の実線で示すように、翼車3に形成された溝9の周方向の形状、例えば曲率に関わらず、バランスウエイト20が溝9に設置されて固定された状態で、バランスウエイト20と溝9との接触部分が、外周側と内周側で1箇所ずつ略線接触となる形状である。また、バランスウエイト20は、溝9の周方向の形状、例えば曲率に関わらず、図11の二点鎖線で示すように、バランスウエイト20を溝9の内部に挿入するとき、バランスウエイト20の上面20e又は底面20fに垂直な軸方向を中心軸として、任意の角度でバランスウエイト20を回動させた状態で、バランスウエイト20が溝9に接触しない形状である。
バランスウエイト20は、図11及び図12に示すように、溝9に設置された状態で、溝9の第1側壁9cに対向する側面部分が外側に突出した屈曲部20aであり、かつ、溝9の第2側壁9dに対向する側面部分が、外側に突出した屈曲部20bである。また、バランスウエイト20は、図11に示すように、バランスウエイト20を溝9の内部に挿入するとき、設置状態に対して任意の角度で回動させた状態で、溝9の第1側壁9cに対向する側面20cが平面であり、溝9の第2側壁9dに対向する側面20dが平面である。ここで、屈曲部20a,20bは、バランスウエイト20の平面状の側面2面が合わされて形成された部分である。また、屈曲部20a,20bは、尖ったピン角形状でもよいし、曲面でもよい。
バランスウエイト20は、例えば、図11及び図12に示すように、横断面が四角形状を有する四角錐台形状である。横断面の四角形は、正方形、長方形、平行四辺形又はひし形等でもよい。この場合、屈曲部20a,20bは、四角錐台形状のバランスウエイト20の対角線の端部である。
バランスウエイト20が溝9に接触して翼車3に対して設置され固定されるとき、第1実施形態での側面10cや、変形例での屈曲部15eと側面15cと同様に、バランスウエイト20の屈曲部20a,20bの傾斜角度は、溝9の第1側壁9c及び第2側壁9dの傾斜角度と略等しい。また、止めねじ13を用いてバランスウエイト20が溝9に接触して翼車3に対して設置され固定されるときに、溝9の内側底面9bに対して垂直な高さ方向の各位置において、溝9の第1側壁9cに対向する屈曲部20aと溝9の第2側壁9dに対向する屈曲部20bとの間の各位置での対角線距離は、溝9の溝幅とほぼ同一、又は所定分以内で距離が長くなっている。ほぼ同一とは製作公差で許容する程度以内で対角線長さが同一又は長くなっている状況であり、所定分以内で長いとは、バランスウエイト20の屈曲部20aと屈曲部20bとの間の各位置での対角線距離が、溝9の内側底面9b側の幅に対して100%を超えて120%以下の範囲であり、溝9のサイズを決定する際に適宜設定されるものである。
バランスウエイト20を溝9の内部に挿入するとき、溝9の第1側壁9cに対向する側面20cと溝9の第2側壁9dに対向する側面20dとの間の距離は、溝9の開口9a側の溝幅よりも小さい。これにより、バランスウエイト20を溝9の任意の全ての位置で開口9a側から溝9の内部に直接挿入することができ、溝9において挿入口(第1実施形態での11)は不要となる。したがって、翼車3の形状が相違して、翼車3の直径が異なり、溝9の曲率が異なる場合でも、溝9の幅が同一であれば、異なる翼車3に対して同一形状のバランスウエイト20を使用できる。さらに、溝9の任意の場所でバランスウエイト20を溝9の内部に挿入できることから、第1実施形態と異なり、溝9において挿入口11を形成する必要がない。
バランスウエイト20の略中心には、第1実施形態と同様に、バランスウエイト20の上面20eと底面20fとの間に貫通孔12が形成される。貫通孔12の内面は、雌ねじが形成されており、雄ねじが外表面に形成された止めねじ13と螺合可能である。バランスウエイト20が溝9の内部に配置されているとき、止めねじ13がバランスウエイト20の上面20e側から螺合されて、止めねじ13の先端がバランスウエイト20の底面20fから突き抜けると、止めねじ13の先端は、溝9の内側底面9bと接触する。そして、止めねじ13をねじ回し続けると、バランスウエイト20は、溝9の内側底面9bから離れる方向、すなわち、溝9の開口9a側へ移動する力が作用する。その結果、止めねじ13の先端を溝9の内側底面9bへ接触させることで、バランスウエイト20の屈曲部20a,20bがそれぞれ溝9の第1側壁9c及び第2側壁9dに押し付けられて生じる押圧力と、止めねじ13に対する溝9の内側底面9bからの押し返し力によってバランスウエイト20が溝9に対して固定される。
このとき、バランスウエイト20の屈曲部20a,20bの傾斜角度が、溝9の第1側壁9c及び第2側壁9dの傾斜角度と略等しく、止めねじ13を用いてバランスウエイト20を溝9に固定した際に、溝9の内側底面9bに対する垂直な高さ方向の各位置において、溝9の第1側壁9cに対向する屈曲部20aと溝9の第2側壁9dに対向する屈曲部20bとの間の各対角線距離が、溝9の幅とほぼ同一であることから、バランスウエイト20の屈曲部20aと溝9の第1側壁9c、又は、バランスウエイト20の屈曲部20bと溝9の第2側壁9dの接触部分は、略直線状であり、バランスウエイト20と溝9は、略線接触している。
止めねじ13は、例えば、ポンチングによって貫通孔12の上部の縁が変形される。これにより、止めねじ13の回動が防止されて、止めねじ13がバランスウエイト20に対して固定される。
第2実施形態では、バランスウエイト20を固定するため、例えば、ポンチングによって溝9の縁の上面が変形される。これにより、バランスウエイト20の位置ずれが防止されて、バランスウエイト20が翼車3に固定される。ポンチングによる溝9の変形がなされない場合、仮に止めねじ13が緩んだとき、バランスウエイト20が回転してしまい溝9から脱落するおそれが生じる。一方、ポンチングによる変形が行われることによって、バランスウエイト20の位置ずれや回転が防止されて、バランスウエイト20が翼車3に確実に固定される。
上述したとおり、本実施形態に係るバランスウエイト20は四角錐台形状であって、バランスウエイト20が溝9に接触して翼車3に対して設置され固定されるとき、バランスウエイト20の屈曲部20a,20bの傾斜角度が、溝9の第1側壁9c及び第2側壁9dの傾斜角度と略等しく、止めねじ13を用いてバランスウエイト20を溝9に固定した際、溝9の内側底面9bに対して垂直な高さ方向の各位置において、溝9の第1側壁9cに対向する屈曲部20aと溝9の第2側壁9dに対向する屈曲部20bとの間の各距離が、溝9の幅とほぼ同一である。その結果、溝9の曲率に関わらず、バランスウエイト20の屈曲部20a,20bは、止めねじ13の先端を溝9の内側底面9bへ接触させることで、必ず溝9の第1側壁9c及び第2側壁9dと線接触する。
バランスウエイト20を溝9の内部に挿入するとき、溝9の第1側壁9cに対向する側面20cと溝9の第2側壁9dに対向する側面20dとの間の距離は、溝9の開口9a側の溝幅よりも小さい。これにより、バランスウエイト20を溝9の開口9a側の任意の全ての位置から溝9の内部に直接挿入することができる。したがって、翼車3の形状が相違して、翼車3の直径が異なり、溝9の曲率が異なる場合でも、溝9の幅が同一であれば、異なる翼車3に対して同一形状のバランスウエイト20を使用できる。すなわち、複数種類の翼車3について、それぞれ直径に違いがあり、溝9の周方向の形状、例えば曲率が異なる場合でも、溝9の溝幅を同一にしておけば、複数種類の翼車3に対して共通化されたバランスウエイト20を使用できる。このため、バランスウエイト20を製作し予備を確保するにあたり、コストダウンされるとともに、管理が容易になる。
次に、本実施形態に係るバランスウエイト20の翼車3への取付け方法について説明する。
まず、第1実施形態と同様に、製作された翼車3に対してバランス試験を実施する。そして、翼車3の偏芯や回転速度の脈動などの変化を測定した結果に基づいて、翼車3に取り付けるバランスウエイト20の質量や取付位置を決定する。
次に、翼車3に対して実際にバランスウエイト20を取り付ける。
その際、最初に、予め決定された取付位置又はその近傍において、設置状態に対してバランスウエイト20の上面20e又は底面20fに対して垂直な軸方向を中心軸として、軸方向の中心軸に対しバランスウエイト20を任意の角度で回動させた状態で、溝9にバランスウエイト20を挿入する。このとき、バランスウエイト20は、側面20cが溝9の第1側壁9cに対向し、側面20dが溝9の第2側壁9dに対向する向きで、溝9に挿入される(図11の二点鎖線部分参照)。
次に、バランスウエイト20を回転させて、予め決定された取付位置でバランスウエイト20を溝9に接触させる(図11の実線部分参照)。このとき、バランスウエイト20は、屈曲部20aが溝9の第1側壁9cに対向し、屈曲部20bが溝9の第2側壁9dに対向する向きで、第1側壁9cと第2側壁9dに接触する。バランスウエイト20を回転させる角度は、バランスウエイト20が四角錐形状である場合、略45°である。
そして、溝9に接触したバランスウエイト20の貫通孔12に止めねじ13を螺合する。止めねじ13がバランスウエイト20の上面20e側から螺合されて、止めねじ13の先端がバランスウエイト20の底面20fから突き抜けると、止めねじ13の先端は、溝9の内側底面9bと接触する。そして、止めねじ13をねじ回し続けると、バランスウエイト20は、溝9の内側底面9bから離れる方向、すなわち、溝9の開口9a側へ移動する力が作用する。その結果、止めねじ13の先端を溝9の内側底面9bへ接触させることで、バランスウエイト20の屈曲部20a,20bが溝9の第1側壁9c及び第2側壁9dに押し付けられて生じる押圧力と、止めねじ13に対する溝9の内側底面9bからの押し返し力によってバランスウエイト20が溝9に対して固定される。
なお、バランスウエイト20の貫通孔12に前もって止めねじ13の先端部分の一部を螺合しておいてもよい。これにより、溝9の開口9aより突出している止めねじ13の他端部分を手で支持して、溝9でバランスウエイト20を周方向に容易に移動させることができる。また、その後、予め決定された取付位置で止めねじ13を更に螺合させて、バランスウエイト20を溝9に接触させる作業を容易にすることが可能となる。
この後、止めねじ13は、例えば、ポンチングによって貫通孔12の上部の縁が変形される。これにより、止めねじ13の回動が防止されて、止めねじ13がバランスウエイト20に対して固定される。
そして、バランスウエイト20を止めねじ13によって固定した後、例えば、バランスウエイト20と溝9の接触部分の両側において、ポンチングによって、溝9の縁の上面が変形される。これにより、バランスウエイト20の位置ずれが防止されて、バランスウエイト20が翼車3に固定される。また、止めねじ13の螺合が仮に緩んだ場合でも、バランスウエイト20の回転を防止できる。なお、ポンチングはバランスウエイト20と溝9の接触部分の両側でなくても、接触部分の片側に1か所としてもよい。また、ポンチングは溝9の縁の上面の接触部分付近で、更に多くの複数個所に実施してもよい。
以上、本実施形態によれば、溝9の周方向の形状が異なる複数形状の翼車3に対して、同一形状のバランスウエイト20を使用することができる。したがって、例えば軸流ファン1の型式が異なり、翼車3の直径が違う場合にも、溝9の幅が同一であれば、共通化されたバランスウエイト20を翼車3に設置できる。その結果、翼車3の様々な形状に応じて、複数種類のバランスウエイト20を用意しておく必要がなく、設計や製造の手間を簡略化することができる。さらに、溝9の任意の場所でバランスウエイト20を溝9の内部に挿入できることから、第1実施形態と異なり、溝9において挿入口11を形成する必要がない。このため、バランスウエイト20を製作し予備を確保するにあたり、コストダウンされるとともに、管理が容易になる。
なお、上述した第1及び第2実施形態では、翼車3に設置される側板8に溝9が形成されて、側板8に形成された溝9にバランスウエイト10,15,20が設置される場合について説明したが、本発明はこの例に限定されず、翼車3本体に溝が形成されて、翼車3本体に形成された溝にバランスウエイト10,15,20が設置されてもよい。
また、上述した第1及び第2実施形態では、溝9は1本が全周に渡り連続に形成される場合について説明したが、本発明はこの例に限定されず、溝9は途中で一部が途切れていてもよい。また溝9は1本ではなく複数本が設置されていてもよい。
また、上述した第1及び第2実施形態では、バランスウエイト10,15,20の略中心に一つの貫通孔12が形成されて、1本の止めねじ13が貫通孔12に挿入される場合について説明したが、本発明はこの例に限定されず、バランスウエイト10,15,20に複数の貫通孔が形成されて、それぞれの貫通孔に1本ずつ止めねじが挿入されてもよい。この場合、翼車3に対するバランスウエイト10,15,20の固定を更に確実化させることができ、更に止めねじの設置本数によって質量の微調整を行うこともできる。
1 :軸流ファン
2 :主軸
3 :翼車
4 :電動機
5 :内筒
6 :外筒
7 :動翼
8 :側板
8A :貫通孔
9 :溝
9a :開口
9b :内側底面
9c :第1側壁
9d :第2側壁
10 :バランスウエイト
10a :上面
10b :底面
10c :側面
11 :挿入口
11a :開口
11b :底面
12 :貫通孔
13 :止めねじ
14 :流路
15 :バランスウエイト
15a :上面
15b :底面
15c :側面
15d :側面
15e :屈曲部
20 :バランスウエイト
20a :屈曲部
20b :屈曲部
20c :側面
20d :側面
20e :上面
20f :底面
50 :バランスウエイト
50a :側面
50b :側面
51 :溝
51a :側壁
51b :側壁
52 :貫通孔
53 :止めねじ

Claims (8)

  1. 動翼が設置され、回転軸周りに回転する動翼取付環状部と、
    前記動翼取付環状部における前記回転軸方向に対して垂直方向の面内で周方向に沿って形成された溝と、
    前記溝に設置される少なくとも一つのバランスウエイトと、
    を備え、
    前記バランスウエイトは、前記溝の内周側に位置する第1側壁と対向し、前記第1側壁と部分的に接触する第1対向部と、
    前記溝の外周側に位置する第2側壁と対向し、前記第2側壁と部分的に接触する第2対向部と、
    前記溝の内側底面と対向し、前記第1対向部及び前記第2対向部と傾斜角度を持って形成される底面と、
    を有し、
    前記バランスウエイトは、前記溝に固定したとき、前記内側底面に対して垂直方向に異なる前記第1対向部と前記第2対向部との間の距離が、対応する前記垂直方向の位置で、前記溝の前記第1側壁と前記第2側壁との間の距離と同一である回転機械。
  2. 前記バランスウエイトは、円錐台形状であり、
    前記バランスウエイトを前記溝に固定したとき、前記内側底面に対して垂直方向に異なる前記第1対向部及び前記第2対向部との間の距離は、前記バランスウエイトの直径であり、
    前記直径が、対応する前記垂直方向の位置で、前記溝の前記第1側壁と前記第2側壁との間の距離と同一である請求項1に記載の回転機械。
  3. 前記バランスウエイトは、前記第1対向部が、平面である、又は、前記回転軸に向かって突出した円弧形状若しくは屈曲部を有する請求項1に記載の回転機械。
  4. 前記バランスウエイトは、前記第2側壁に対向する部分が、前記回転軸の径方向の外側に突出した屈曲部を有する請求項1に記載の回転機械。
  5. 前記バランスウエイトは、前記第2側壁に対向する部分が、前記回転軸の径方向の外側に突出した円弧形状を有し、かつ、前記第2側壁の曲率半径よりも小さい曲率半径を有する請求項1に記載の回転機械。
  6. 前記バランスウエイトは、四角錐台形状であり、
    前記バランスウエイトを前記溝に固定したとき、前記第1対向部及び前記第2対向部との間の距離は、前記バランスウエイトの少なくとも一つの対角線の長さであり、
    前記対角線の長さが、前記第1側壁と前記第2側壁との間の距離と同一又は所定分長い距離であり、
    前記バランスウエイトは、互いに対向する側面の間の距離が、前記第1側壁と前記第2側壁との間の距離よりも短い距離である請求項1に記載の回転機械。
  7. 請求項1から5のいずれか1項に記載の回転機械を製造する回転機械の製造方法であって、
    前記溝には、前記溝の開口側よりも幅の広い挿入口を形成する工程と、
    前記バランスウエイトを前記挿入口に挿入する工程と、
    前記溝内で前記バランスウエイトを前記回転軸の周方向に沿って移動する工程と、
    前記溝内で予め決められた取付位置に前記バランスウエイトを設置する工程と、
    を備える回転機械の製造方法。
  8. 請求項6に記載の回転機械を製造する回転機械の製造方法であって、
    前記溝内で予め決められた取付位置又は前記取付位置の近傍で、前記バランスウエイトを前記溝に挿入する工程と、
    前記溝内で前記バランスウエイトを回転させて、前記取付位置に前記バランスウエイトを設置する工程と、
    を備える回転機械の製造方法。
JP2016213367A 2016-10-31 2016-10-31 回転機械及び回転機械の製造方法 Pending JP2018071461A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016213367A JP2018071461A (ja) 2016-10-31 2016-10-31 回転機械及び回転機械の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016213367A JP2018071461A (ja) 2016-10-31 2016-10-31 回転機械及び回転機械の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2018071461A true JP2018071461A (ja) 2018-05-10

Family

ID=62114708

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016213367A Pending JP2018071461A (ja) 2016-10-31 2016-10-31 回転機械及び回転機械の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2018071461A (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4864601U (ja) * 1971-08-19 1973-08-16
JPS5174104A (en) * 1974-12-23 1976-06-26 Hitachi Ltd Baransueitono chakudatsukiko
JPH05177495A (ja) * 1991-12-28 1993-07-20 Daishowa Seiki Co Ltd ツールホルダ

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4864601U (ja) * 1971-08-19 1973-08-16
JPS5174104A (en) * 1974-12-23 1976-06-26 Hitachi Ltd Baransueitono chakudatsukiko
JPH05177495A (ja) * 1991-12-28 1993-07-20 Daishowa Seiki Co Ltd ツールホルダ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2676002B1 (en) Turbine tip clearance measurement
US10465713B2 (en) Rotary fluid element and method of correcting unbalance of rotary fluid element
JP6062882B2 (ja) 台座を備える回転角度検出器及び回転機械
JP2007132928A (ja) ロータのアンバランスを動的に測定する方法および装置
EP2485031B1 (en) Rig for measuring bladed component mistuning
CN106837426B (zh) 一种发动机核心机转子质心偏心的优化方法
RU2593427C2 (ru) Устройство и способ измерения времени прохождения вершин лопаток в турбомашине
CN105473824A (zh) 涡轮机转子组装体和涡轮机转子组装体的叶片止动板以及叶片止动板的组装方法
JP2018523793A (ja) オフセット調整式ピボットジャーナルパッド
JP5337349B2 (ja) フランジをロータディスクに保持するリングを備えた装置並びに該装置を含むターボ機械タービン及びターボ機械
JP2015183688A (ja) ターボ機械から内側ハウジングを取り外す工具
JP2018071461A (ja) 回転機械及び回転機械の製造方法
US6530747B1 (en) Balancing clip
US20170074120A1 (en) Device for positioning an inspection tool
US9188157B2 (en) Axial sliding bearing
US11248489B2 (en) Monitoring sensor for state of blade of rotating machine, position adjustment method for sensor, and rotating machine
US20170159467A1 (en) Guide vane ring casing for a turbomachine and turbomachine having a guide vane ring casing
CN102340203B (zh) 电动机以及电动机构
US20190338655A1 (en) Method for optimizing a natural frequency of a rotor blade, and rotor blade
KR101883477B1 (ko) 회전체 밸런스 조정 조립체
JP6036654B2 (ja) 回転軸のたわみ量測定方法および測定装置
JP6742500B2 (ja) ブレードのプレツイスト量計測方法及びロータの製造方法
CN112189097A (zh) 改进的涡轮机风扇盘
JP2007071204A (ja) 吸引機のための羽根車
JPWO2018154734A1 (ja) 蒸気タービン、センターガイドピン及び蒸気タービンの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A625 Written request for application examination (by other person)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625

Effective date: 20191003

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200827

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200901

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201021

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210224

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20210817