JP2018070662A - ゴム組成物 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、成形性、機械的特性に優れたカーボンブラック高配合のゴム組成物を提供することを目的とする。【解決手段】本発明は、少なくともゴム成分(特に、ニトリルゴム)、カーボンブラック、及び粉末状セルロースからなるゴム組成物であって、該ゴム成分、カーボンブラック、及び粉末状セルロースの配合比率が、ゴム成分:カーボンブラック:粉末状セルロース=100:50〜120:5〜50(重量部)であることを特徴とするゴム組成物。【選択図】なし
Description
本発明は、ゴム組成物に関する。さらに詳しくは、カーボンブラックを50重量部以上配合した、ゴム組成物に関する。
カーボンブラックを含有する、ゴム組成物を加硫して得られるゴム成形品からなるシール部材は、各種の機械において広く用いられている。なかでも、自動車部品のうち、オイルシールのような、摺動を伴うシール部に用いられるシール部材には、高度な耐摩耗性や、耐油性が要求される(特許文献1)。
一般的に、カーボンブラックを配合することで、ゴムの硬度を高めることが出来、配合重量によって、成形品に必要な硬度を付与することが出来る。また、カーボンブラックは吸油性に優れ、吸油量の指標として、DBP吸油量が用いられる。カーボンブラックの中でも、DBP吸油量が大きいほど、吸油量は大きく、架橋ゴムを補強する効果が大きく、その結果として、耐摩耗性に寄与すると考えられている。
従って、カーボンブラックは、ニトリルゴムなどの耐油性に優れたゴムに、充填剤として配合され、得られたゴム組成物を加硫成形して得られる、耐摩耗性、及び、耐油性に優れた成型品が、シール部材として用いられる(特許文献2)。
ゴム組成物へのカーボンブラックの配合を高くすると、引張強さなどの力学的強度が上がり、さらに、反発弾性も向上する。一方で、ムーニー粘度(ゴムの成形性の指標)の上昇により、流動性が低下するため、ゴム成形品の成形が難しくなるとともに、ゴム硬度が上昇するため、機械的特性(特に、伸び)の問題が発生する。
そこで、本発明は、成形性、機械的特性に優れたカーボンブラック高配合のゴム組成物を提供することを目的とする。
本発明は、以下の[1]〜[3]を提供する。
[1] 少なくともゴム成分、カーボンブラック、及び粉末状セルロースからなるゴム組成物であって、該ゴム成分、カーボンブラック、及び粉末状セルロースの配合比率が、ゴム成分:カーボンブラック:粉末状セルロース=100:50〜120:5〜50(重量部)であることを特徴とするゴム組成物。
[2] 前記ゴム成分がニトリルゴムであることを特徴とする[1]に記載のゴム組成物。
[3] 前記粉末状セルロースの、平均粒子径が15〜50μm、重合度が150〜1200、結晶化度が70〜90、見掛け比重が0.2〜0.6g/ml、安息角が45〜60°、水分が5%以下であることを特徴とする、[1]又は[2]に記載のゴム組成物。
[1] 少なくともゴム成分、カーボンブラック、及び粉末状セルロースからなるゴム組成物であって、該ゴム成分、カーボンブラック、及び粉末状セルロースの配合比率が、ゴム成分:カーボンブラック:粉末状セルロース=100:50〜120:5〜50(重量部)であることを特徴とするゴム組成物。
[2] 前記ゴム成分がニトリルゴムであることを特徴とする[1]に記載のゴム組成物。
[3] 前記粉末状セルロースの、平均粒子径が15〜50μm、重合度が150〜1200、結晶化度が70〜90、見掛け比重が0.2〜0.6g/ml、安息角が45〜60°、水分が5%以下であることを特徴とする、[1]又は[2]に記載のゴム組成物。
本発明によれば、成形性、機械的特性に優れたカーボンブラック高配合のゴム組成物を提供することすることができる。また、本発明のゴム組成物は、加硫時間を短縮(加硫特性)に優れている。
本発明のゴム成分:カーボンブラック:粉末状セルロース=100:50〜120:5〜50(重量部)であるゴム組成物は、高い流動性を示す。また、本発明のゴム組成物を用いることで、加硫時間を短縮することが可能になる。
(ゴム成分)
本発明において、ゴム成分として、天然ゴム、合成ゴム:イソプレンゴム(IR)、 ブタジエンゴム(BR)、 スチレン・ブタジエンゴム(SBR)、 クロロプレンゴム(CR)、 ニトリルゴム(NBR)、ポリイソブチレン(ブチルゴム IIR)、エチレンプロピレンゴム(EPM,EPDM)、クロロスルホン化ポリエチレン(CSM)、アクリルゴム(ACM)、フッ素ゴム(FKM)、エピクロルヒドリンゴム(CO,ECO)、ウレタンゴム(U)、 シリコーンゴム(Q)などを例示することができ、特に限定されるものではないが、ニトリルゴムを用いることが好ましい。
本発明において、ゴム成分として、天然ゴム、合成ゴム:イソプレンゴム(IR)、 ブタジエンゴム(BR)、 スチレン・ブタジエンゴム(SBR)、 クロロプレンゴム(CR)、 ニトリルゴム(NBR)、ポリイソブチレン(ブチルゴム IIR)、エチレンプロピレンゴム(EPM,EPDM)、クロロスルホン化ポリエチレン(CSM)、アクリルゴム(ACM)、フッ素ゴム(FKM)、エピクロルヒドリンゴム(CO,ECO)、ウレタンゴム(U)、 シリコーンゴム(Q)などを例示することができ、特に限定されるものではないが、ニトリルゴムを用いることが好ましい。
ニトリルゴムとしては、中ニトリル含有(CN:25〜30%)、中高ニトリル含有(CN:31〜35%)および高ニトリル含有(CN:36〜42%)のいずれをも用いることができ、好ましくは中高ニトリル含量のものが好ましい。
また、これらのゴムの加硫は、一般にイオウまたはイオウ供与性化合物およびスルフェンアミド系、チウラム系化合物等の汎用の加硫促進剤を組合せて用いた加硫系によって行われる。有機過酸化物架橋も可能であり、有機過酸化物としては、例えば第3ブチルパーオキサイド、ジクミルパーオキサイド、第3ブチルクミルパーオキサイド、1,1−ジ(第3ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(第3ブチルパーオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(第3ブチルパーオキシ)ヘキシン−3、1,3−ジ(第3ブチルパーオキシイソプロピル)ベンゼン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(ベンゾイルパーオキシ)ヘキサン、第3ブチルパーオキシベンゾエート、第3ブチルパーオキシイソプロピルカーボネート、n−ブチル−4,4−ジ(第3ブチルパーオキシ)バレレート等の一般的に用いられているものが用いられる。有機過酸化物架橋の際には、多官能性不飽和化合物、例えばトリアリルイソシアヌレート、トリアリルシアヌレート、トリアリルトリメリテート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、N,N′−m−フェニレンビスマレイミド等を併用することが好ましい。
(カーボンブラック)
本発明において、カーボンブラックとは、工業的に品質制御して製造される直径3〜500nm程度の炭素の微粒子である。また、その粒子表面の官能基を制御することにより、ゴムとなじみがよい性質を付与したものも含まれる。
本発明において、カーボンブラックとは、工業的に品質制御して製造される直径3〜500nm程度の炭素の微粒子である。また、その粒子表面の官能基を制御することにより、ゴムとなじみがよい性質を付与したものも含まれる。
本発明において、ゴム成分100重量部に対して、カーボンブラックの配合量は、50〜120、さらに好ましくは、65〜100である。
(粉末状セルロース)
本発明に用いられる粉末状セルロースは、塩酸、硫酸、硝酸などの鉱酸で酸加水分解処理したパルプを粉砕処理、あるいは酸加水分解処理を施さないパルプを機械粉砕して得ることができる。
本発明に用いられる粉末状セルロースは、塩酸、硫酸、硝酸などの鉱酸で酸加水分解処理したパルプを粉砕処理、あるいは酸加水分解処理を施さないパルプを機械粉砕して得ることができる。
本発明に使用する粉末状セルロースは、前記粉末状セルロースの、平均粒子径が20〜50μm、重合度が150〜1200、結晶化度が70〜90、見掛け比重が0.2〜0.6g/ml、安息角が45〜60°、水分が5%以下であることが望ましい。
平均粒子径は15〜50μmが好ましく、22〜36μmの範囲がより好ましい。カーボンブラックの一部を、粉末状セルロースで代替することで、ムーニー粘度が低下し、成形性が向上するが、平均粒子径が大きいほど、ムーニー粘度の低減効果が少なく、また、ゴム硬度が高くなり、機械物性が悪くなる。一方で、平均粒子径を小さくすると、ムーニー粘度の低下が大きく、成形性は向上するが、機械物性の補強効果が小さくなる。従って、22〜36μmの範囲がより好ましいものである。
重合度は150〜1200が好ましく、400〜800の範囲がより好ましい。重合度が高いと、ゴム硬度が高くなり、機械物性が悪くなる。一方で、重合度を小さくすると、機械物性の補強効果が小さくなる。従って、400〜800の範囲がより好ましい。
結晶化度は70〜90が好ましく、80〜90の範囲内がより好ましい。粉末状セルロースの結晶化度は、主に原料パルプと、製造方法に影響され、酸処理を行わずに、機械的な処理のみで製造した粉末状セルロースは、結晶化度が低くなる。結晶化度が低いと、加熱加硫の際に必要な時間が長く、作業性が悪化する。結晶化度が80以上であれば、加硫速度への影響はほとんど確認されていない。
見掛け比重は0.2〜0.6が好ましく、0.3〜0.45の範囲がより好ましい。見掛け比重が0.2未満だと、粉体が嵩高く、ゴムやカーボンブラック等と一緒に混ぜる際に、上手く混ざらず、分散不良の原因となる。0.6を超えると、粉体は嵩が低く、コンパクトであるため、分散性は良好であるが、粉体の平均粒子径が小さくなるため、機械物性の補強効果が小さくなる。
安息角は45〜60°が好ましく、48〜56°がより好ましい。安息角が60°を超えると、粉体流動性が悪く、作業上好ましくない。45°未満だと、粉体落下速度は早いが、一方で、粉舞いがひどく、作業上好ましくない。
水分は5%以下が好ましく、3%以下がより好ましい。粉末状セルロースの水分が高いと、ゴムを加熱加硫する際に、加硫遅延の原因となる。また、成形後の機械物性にも、悪影響を及ぼす。従って、水分は低い程好ましく、3%以下が特に好ましい。
本発明において、ゴム成分100重量部に対して、粉末状セルロースの配合量は、5〜50重量部、好ましくは10〜30重量部である。
(粉末状セルロースの製造:酸加水分解処理/粉砕処理)
粉末状セルロースは、原料パルプスラリー調製工程、酸加水分解反応工程、中和・洗浄・脱液工程、乾燥工程、粉砕工程、分級工程を経て製造される。
粉末状セルロースは、原料パルプスラリー調製工程、酸加水分解反応工程、中和・洗浄・脱液工程、乾燥工程、粉砕工程、分級工程を経て製造される。
粉末状セルロースの原料として使用する、広葉樹由来のパルプ、針葉樹由来のパルプ、あるいは非木材パルプのパルプ化法(蒸解法)は、特に限定されるものではなく、サルファイト蒸解法、クラフト蒸解法、ソーダ・キノン蒸解法、オルガノソルブ蒸解法などを例示することができる。
前記パルプを酸化加水分解処理した後に粉砕処理を施しして、粉末状セルロースを製造する場合、酸加水分解処理における酸濃度は、特に限定されるものではないが、通常0.1〜1.2N程度である。酸加水分解処理の酸濃度が0.1Nより低いと、酸によるセルロースの解重合を抑制出来るため、粉末状セルロースの重合度の低下は軽減されるが、解重合が抑制されたため、セルロース本来の靱性のため、微細化するのが非常に困難である。一方、1.2Nより高いと、セルロースの解重合が進み、粉末状セルロースの粒子径のコントロールは容易になり、粉体流動性は向上するが、重合度の低下が引き起こされ、機械物性の低下を引き起す。
以下に具体的な製造方法を示す。パルプ原料は、流動状態でもシート状でも可能である。
パルプ漂白工程からの流動パルプを原料とする場合は、加水分解反応槽へ投入する前に、濃度を高める必要があり、スクリュープレスやベルトフィルターなどの脱水機で濃縮され、反応槽へ所定量が投入される。パルプのドライシートを原料とする場合は、ロールクラッシャーなどの解砕機などでパルプをほぐした後、反応槽へ投入する。
次に、酸濃度0.10〜1.2Nに調整したパルプ濃度3〜10重量%(固形分換算)の分散液を、温度80〜100℃、時間30分間〜3時間の条件で処理する。パルプの加水分解処理後、脱水工程で加水分解処理されたパルプと廃酸とに固液分離される。加水分解処理されたパルプはアルカリ剤を添加して中和し、洗浄される。その後、乾燥機で乾燥され、粉砕機で規定の大きさに機械的に粉砕・分級される。
粉砕機としては、カッティング式ミル:メッシュミル(株式会社ホーライ製)、アトムズ(株式会社山本百馬製作所製)、ナイフミル(パルマン社製)、カッターミル(東京アトマイザー製造株式会社製)、CSカッタ(三井鉱山株式会社製)、ロータリーカッターミル(株式会社奈良機械製作所製)、パルプ粗砕機(株式会社瑞光製)シュレッダー(神鋼パンテック株式会社製)等、ハンマー式ミル:ジョークラッシャー(株式会社マキノ製)、ハンマークラッシャー(槇野産業株式会社製)、衝撃式ミル:パルベライザ(ホソカワミクロン株式会社製)、ファインインパクトミル(ホソカワミクロン株式会社製)、スーパーミクロンミル(ホソカワミクロン株式会社製)、イノマイザ(ホソカワミクロン株式会社製)、ファインミル(日本ニューマチック工業株式会社製)、CUM型遠心ミル(三井鉱山株式会社製)、イクシードミル(槇野産業株式会社製)、ウルトラプレックス(槇野産業株式会社製)、コントラプレックス(槇野産業株式会社製)、コロプレックス(槇野産業株式会社製)、サンプルミル(株式会社セイシン製)、バンタムミル(株式会社セイシン製)、アトマイザー(株式会社セイシン製)、トルネードミル(日機装株式会社製)、ネアミル(株式会社ダルトン製)、HT形微粉砕機(株式会社ホーライ製)、自由粉砕機(株式会社奈良機械製作所製)、ニューコスモマイザー(株式会社奈良機械製作所製)、ギャザーミル(株式会社西村機械製作所製)、スパーパウダーミル(株式会社西村機械製作所製)、ブレードミル(日清エンジニアリング株式会社製)、スーパーローター(日清エンジニアリング株式会社製)、Npaクラッシャー(三庄インダストリー株式会社製)、ウイレー粉砕機(株式会社三喜製作所製)、パルプ粉砕機(株式会社瑞光製)ヤコブソン微粉砕機(神鋼パンテック株式会社製)、ユニバーサルミル(株式会社徳寿工作所製)、気流式ミル:CGS型ジェットミル(三井鉱山株式会社製)、ミクロンジェット(ホソカワミクロン株式会社製)、カウンタジェットミル(ホソカワミクロン株式会社製)、クロスジェットミル(株式会社栗本鐵工所製)、超音速ジェットミル(日本ニューマチック工業株式会社製)、カレントジェット(日清エンジニアリング株式会社製)、ジェットミル(三庄インダストリー株式会社製)、エバラジェットマイクロナイザ(株式会社荏原製作所製)、エバラトリアードジェット(株式会社荏原製作所製)、セレンミラー(増幸産業株式会社製)ニューミクロシクトマット(株式会社増野製作所製)、クリプトロン(川崎重工業株式会社製)、竪型ローラーミル:竪型ローラーミル(シニオン株式会社製)、縦型ローラーミル(シェフラージャパン株式会社製)、ローラーミル(コトブキ技研工業株式会社製)、VXミル(株式会社栗本鐵工所)、KVM型竪形ミル(株式会社アーステクニカ)、ISミル(株式会社IHIプラントエンジニアリング)等が例示される。これらの中では、微粉砕性に優れる、トルネードミル(日機装株式会社製)、ブレードミル(日清エンジニアリング株式会社製)、自由粉砕機(株式会社奈良機械製作所製)、ターボミル(フロイント産業株式会社製)を用いることが好ましい。
本発明における粉末状セルロースに、機能性付与、もしくは機能性向上を目的に、粉末状セルロースの原料とその他有機および/または無機成分を単独もしくは2種類以上任意の割合で混合し、粉砕することも可能である。また、原料に使用する天然セルロースの重合度を大幅に損なわない範囲で、化学的処理を施すことが可能である。
(粉末状セルロースの製造:粉砕処理のみ)
酸加水分解処理を施していない前記パルプを原料にして、機械粉砕のみで粉体を製造する場合、粉砕機は、微粉砕性の高い、竪型ローラーミルを用いることが好ましい。本発明において、竪型ローラーミルとは、ローラーミルに属する遠心式の竪型粉砕機のことであり、円盤状のターンテーブルと、竪型ローラーで磨り潰すようにして粉砕する。竪型ローラーミルの最大の特徴は、微粉砕性に優れることであり、その理由として、ローラーとテーブル間で原料を圧縮する力と、ローラーとテーブル間で発生する剪断力とで、原料を粉砕することが挙げられる。従来から使用されている粉砕機としては、竪型ローラーミル(シニオン株式会社製)、縦型ローラーミル(シェフラージャパン株式会社製)、ローラーミル(コトブキ技研工業株式会社製)、VXミル(株式会社栗本鐵工所)、KVM型竪形ミル(株式会社アーステクニカ)、ISミル(株式会社IHIプラントエンジニアリング)等が例示される。
酸加水分解処理を施していない前記パルプを原料にして、機械粉砕のみで粉体を製造する場合、粉砕機は、微粉砕性の高い、竪型ローラーミルを用いることが好ましい。本発明において、竪型ローラーミルとは、ローラーミルに属する遠心式の竪型粉砕機のことであり、円盤状のターンテーブルと、竪型ローラーで磨り潰すようにして粉砕する。竪型ローラーミルの最大の特徴は、微粉砕性に優れることであり、その理由として、ローラーとテーブル間で原料を圧縮する力と、ローラーとテーブル間で発生する剪断力とで、原料を粉砕することが挙げられる。従来から使用されている粉砕機としては、竪型ローラーミル(シニオン株式会社製)、縦型ローラーミル(シェフラージャパン株式会社製)、ローラーミル(コトブキ技研工業株式会社製)、VXミル(株式会社栗本鐵工所)、KVM型竪形ミル(株式会社アーステクニカ)、ISミル(株式会社IHIプラントエンジニアリング)等が例示される。
以下に実施例を挙げて本発明を具体的に示すが、本願は勿論、かかる実施例に限定されるものではない。本願の実施例における試験方法を、次に示す。
<平均粒子径測定>
マイクロトラック粒度分析計(スペクトリス株式会社、マルバーン事業本部社製)を用いて測定した。測定原理としてはレーザー散乱法を用いており、粒度分布を蓄積分布として表し、蓄積分布が50%となる値を平均粒子径とした。
マイクロトラック粒度分析計(スペクトリス株式会社、マルバーン事業本部社製)を用いて測定した。測定原理としてはレーザー散乱法を用いており、粒度分布を蓄積分布として表し、蓄積分布が50%となる値を平均粒子径とした。
<重合度>
第16改正日本薬局方解説書、結晶セルロース確認試験(2)記載の銅エチレンジアミンを用いた粘度測定法により、セルロース重合度を求めた。
第16改正日本薬局方解説書、結晶セルロース確認試験(2)記載の銅エチレンジアミンを用いた粘度測定法により、セルロース重合度を求めた。
<結晶化度>
結晶化度は、試料のX線回折を測定することで求めた。X線回折の測定は、適当量の試料をガラスセルに乗せ、X線回折測定装置(RAD−2Cシステム、理学電気社製)を用いた。結晶化度の算出は、Segalらの手法(L.Segal,J.J.Greely,etal,Text.Res.J.,29,786,1959)、および、Kamideらの手法(K.Kamide et al,Polymer J.,17,909,1985)を用いて行い、X線回折測定から得られた回折図の2θ=4°〜32°の回折強度をベースラインとして、002面の回折強度と、2θ=18.5°のアモルファス部分の回折強度から、次式により算出した。
Xc=(I002C−Ia)/I002C×100
Xc:セルロースの結晶化度(%)
I002C:2θ=22.6°、002面の回折強度
Ia:2θ=18.5°、アモルファス部分の回折強度
結晶化度は、試料のX線回折を測定することで求めた。X線回折の測定は、適当量の試料をガラスセルに乗せ、X線回折測定装置(RAD−2Cシステム、理学電気社製)を用いた。結晶化度の算出は、Segalらの手法(L.Segal,J.J.Greely,etal,Text.Res.J.,29,786,1959)、および、Kamideらの手法(K.Kamide et al,Polymer J.,17,909,1985)を用いて行い、X線回折測定から得られた回折図の2θ=4°〜32°の回折強度をベースラインとして、002面の回折強度と、2θ=18.5°のアモルファス部分の回折強度から、次式により算出した。
Xc=(I002C−Ia)/I002C×100
Xc:セルロースの結晶化度(%)
I002C:2θ=22.6°、002面の回折強度
Ia:2θ=18.5°、アモルファス部分の回折強度
<見掛け比重測定>
常法に従い、100mlメスシリンダーに試料を10g投入し、メスシリンダーの底をたたき、試料の高さが低下しなくなるまで続け、平らになった表面の目盛を読み、測定した。この値が高いほど、粉体はコンパクトになることを意味する。
常法に従い、100mlメスシリンダーに試料を10g投入し、メスシリンダーの底をたたき、試料の高さが低下しなくなるまで続け、平らになった表面の目盛を読み、測定した。この値が高いほど、粉体はコンパクトになることを意味する。
<安息角>
パウダーテスター(PT−N型、ホソカワミクロン株式会社製)を用いて測定し、Angle Reposeの値を安息角とし、粉体流動性の指標とした。すなわち、この値が小さくなるほど、粉体流動性に優れることを意味する。
パウダーテスター(PT−N型、ホソカワミクロン株式会社製)を用いて測定し、Angle Reposeの値を安息角とし、粉体流動性の指標とした。すなわち、この値が小さくなるほど、粉体流動性に優れることを意味する。
<水分>
重量既知の秤量ビンに、試料を約5g精秤し、試料を入れた秤量ビンを100〜105℃の乾燥機で2時間乾燥させた。2時間後、デシケーターに移し、1時間冷却させた後、化学天秤で秤量し、乾燥前後の試料の重さから計算した。
重量既知の秤量ビンに、試料を約5g精秤し、試料を入れた秤量ビンを100〜105℃の乾燥機で2時間乾燥させた。2時間後、デシケーターに移し、1時間冷却させた後、化学天秤で秤量し、乾燥前後の試料の重さから計算した。
<ムーニー粘度(ML(ML1+4)>
ムーニービスコメーター(SMV−300、島津製作所社製)を用いて、試料を100℃で予熱1分、回転開始後4分経過後に、ムーニー粘度計で測定した値を示す。
ムーニービスコメーター(SMV−300、島津製作所社製)を用いて、試料を100℃で予熱1分、回転開始後4分経過後に、ムーニー粘度計で測定した値を示す。
<加硫特性>
未加硫のゴムシートを試料として作製し、キュラストメーター(JSR株式会社製)を用いて測定した。測定温度160℃で10分間の加硫曲線を測定し、縦軸にトルク、横軸をグラフとし、10分経過後のトルク(N・m)を求めた。
未加硫のゴムシートを試料として作製し、キュラストメーター(JSR株式会社製)を用いて測定した。測定温度160℃で10分間の加硫曲線を測定し、縦軸にトルク、横軸をグラフとし、10分経過後のトルク(N・m)を求めた。
<ゴム硬度>
ISO M 6518に準拠し、ゴム硬度(Shore A)を測定した。
ISO M 6518に準拠し、ゴム硬度(Shore A)を測定した。
<実施例1>
KUMHO PETROCHEMICAL社製のニトリルゴム、KNB35L(結合アクリロニトリル含量34%、ムーニー粘度41)を用い、ニトリルゴム100重量部に対し、Sid Richardson社製のカーボンブラック(N550)を75重量部、日本製紙株式会社製の粉末状セルロース、W-200Y(平均粒子径31μm、重合度600、結晶化度84%、見掛け比重0.36g/ml、安息角51°、水分2.5%)を10重量部、堺化学工業社製の酸化亜鉛を3重量部、ADEKA社製の可塑剤(RS107)を6重量部、Chemutra社製の老化防止剤を2重量部、川口化学工業社製の架橋助剤(過酸化物)を4.9重量部を、ニーダー及び、オープンロールで混練した混練物のムーニー粘度は130N・m、加硫特性は1.5N・mであった。混練物を160℃で12分間のプレス加硫を行い、板状試験片を得た。得られた試験片のゴム硬度は、83Shore Aであった。
KUMHO PETROCHEMICAL社製のニトリルゴム、KNB35L(結合アクリロニトリル含量34%、ムーニー粘度41)を用い、ニトリルゴム100重量部に対し、Sid Richardson社製のカーボンブラック(N550)を75重量部、日本製紙株式会社製の粉末状セルロース、W-200Y(平均粒子径31μm、重合度600、結晶化度84%、見掛け比重0.36g/ml、安息角51°、水分2.5%)を10重量部、堺化学工業社製の酸化亜鉛を3重量部、ADEKA社製の可塑剤(RS107)を6重量部、Chemutra社製の老化防止剤を2重量部、川口化学工業社製の架橋助剤(過酸化物)を4.9重量部を、ニーダー及び、オープンロールで混練した混練物のムーニー粘度は130N・m、加硫特性は1.5N・mであった。混練物を160℃で12分間のプレス加硫を行い、板状試験片を得た。得られた試験片のゴム硬度は、83Shore Aであった。
<実施例2>
KUMHO PETROCHEMICAL社製のニトリルゴム、KNB35L(結合アクリロニトリル含量34%、ムーニー粘度41)を用い、ニトリルゴム100重量部に対し、Sid Richardson社製のカーボンブラック(N550)を75重量部、日本製紙株式会社製の粉末状セルロース、W-200Y(平均粒子径31μm、重合度600、結晶化度84%、見掛け比重0.36g/ml、安息角51°、水分2.5%)を10重量部、堺化学工業社製の酸化亜鉛を3重量部、ADEKA社製の可塑剤(RS107)を30重量部、Chemutra社製の老化防止剤を2重量部、川口化学工業社製の架橋助剤(過酸化物)を4.9重量部を、ニーダー及び、オープンロールで混練した混練物のムーニー粘度は54N・m、加硫特性は1.0N・mであった。混練物を160℃で12分間のプレス加硫を行い、板状試験片を得た。得られた試験片のゴム硬度は、74Shore Aであった。
KUMHO PETROCHEMICAL社製のニトリルゴム、KNB35L(結合アクリロニトリル含量34%、ムーニー粘度41)を用い、ニトリルゴム100重量部に対し、Sid Richardson社製のカーボンブラック(N550)を75重量部、日本製紙株式会社製の粉末状セルロース、W-200Y(平均粒子径31μm、重合度600、結晶化度84%、見掛け比重0.36g/ml、安息角51°、水分2.5%)を10重量部、堺化学工業社製の酸化亜鉛を3重量部、ADEKA社製の可塑剤(RS107)を30重量部、Chemutra社製の老化防止剤を2重量部、川口化学工業社製の架橋助剤(過酸化物)を4.9重量部を、ニーダー及び、オープンロールで混練した混練物のムーニー粘度は54N・m、加硫特性は1.0N・mであった。混練物を160℃で12分間のプレス加硫を行い、板状試験片を得た。得られた試験片のゴム硬度は、74Shore Aであった。
<実施例3>
KUMHO PETROCHEMICAL社製のニトリルゴム、KNB35H(結合アクリロニトリル含量34%、ムーニー粘度80)を用い、ニトリルゴム100重量部に対し、Sid Richardson社製のカーボンブラック(N550)を75重量部、日本製紙株式会社製の粉末状セルロース、W-200Y(平均粒子径31μm、重合度600、結晶化度84%、見掛け比重0.36g/ml、安息角51°、水分2.5%)を10重量部、堺化学工業社製の酸化亜鉛を3重量部、ADEKA社製の可塑剤(RS107)を6重量部、Chemutra社製の老化防止剤を2重量部、川口化学工業社製の架橋助剤(過酸化物)を4.9重量部、ニーダー及び、オープンロールで混練した混練物のムーニー粘度は175N・m、加硫特性は2.2N・mであった。混練物を160℃で12分間のプレス加硫を行い、板状試験片を得た。得られた試験片のゴム硬度は、87Shore Aであった。
KUMHO PETROCHEMICAL社製のニトリルゴム、KNB35H(結合アクリロニトリル含量34%、ムーニー粘度80)を用い、ニトリルゴム100重量部に対し、Sid Richardson社製のカーボンブラック(N550)を75重量部、日本製紙株式会社製の粉末状セルロース、W-200Y(平均粒子径31μm、重合度600、結晶化度84%、見掛け比重0.36g/ml、安息角51°、水分2.5%)を10重量部、堺化学工業社製の酸化亜鉛を3重量部、ADEKA社製の可塑剤(RS107)を6重量部、Chemutra社製の老化防止剤を2重量部、川口化学工業社製の架橋助剤(過酸化物)を4.9重量部、ニーダー及び、オープンロールで混練した混練物のムーニー粘度は175N・m、加硫特性は2.2N・mであった。混練物を160℃で12分間のプレス加硫を行い、板状試験片を得た。得られた試験片のゴム硬度は、87Shore Aであった。
<比較例1>
KUMHO PETROCHEMICAL社製のニトリルゴム、KNB35L(結合アクリロニトリル含量34%、ムーニー粘度41)を用い、ニトリルゴム100重量部に対し、Sid Richardson社製のカーボンブラック(N550)を85重量部、堺化学工業社製の酸化亜鉛を3重量部、ADEKA社製の可塑剤(RS107)を6重量部、Chemutra社製の老化防止剤を2重量部、川口化学工業社製の架橋助剤(過酸化物)を4.9重量部を、ニーダー及び、オープンロールで混練した混練物のムーニー粘度は140N・m、加硫特性は1.2N・mであった。混練物を160℃で12分間のプレス加硫を行い、板状試験片を得た。得られた試験片のゴム硬度は、82Shore Aであった。
KUMHO PETROCHEMICAL社製のニトリルゴム、KNB35L(結合アクリロニトリル含量34%、ムーニー粘度41)を用い、ニトリルゴム100重量部に対し、Sid Richardson社製のカーボンブラック(N550)を85重量部、堺化学工業社製の酸化亜鉛を3重量部、ADEKA社製の可塑剤(RS107)を6重量部、Chemutra社製の老化防止剤を2重量部、川口化学工業社製の架橋助剤(過酸化物)を4.9重量部を、ニーダー及び、オープンロールで混練した混練物のムーニー粘度は140N・m、加硫特性は1.2N・mであった。混練物を160℃で12分間のプレス加硫を行い、板状試験片を得た。得られた試験片のゴム硬度は、82Shore Aであった。
<比較例2>
KUMHO PETROCHEMICAL社製のニトリルゴム、KNB35L(結合アクリロニトリル含量34%、ムーニー粘度41)を用い、ニトリルゴム100重量部に対し、Sid Richardson社製のカーボンブラック(N550)を85重量部、堺化学工業社製の酸化亜鉛を3重量部、ADEKA社製の可塑剤(RS107)を30重量部、Chemutra社製の老化防止剤を2重量部、川口化学工業社製の架橋助剤(過酸化物)を4.9重量部を、ニーダー及び、オープンロールで混練した混練物のムーニー粘度は62N・m、加硫特性は0.9N・mであった。混練物を160℃で12分間のプレス加硫を行い、板状試験片を得た。得られた試験片のゴム硬度は、73Shore Aであった。
KUMHO PETROCHEMICAL社製のニトリルゴム、KNB35L(結合アクリロニトリル含量34%、ムーニー粘度41)を用い、ニトリルゴム100重量部に対し、Sid Richardson社製のカーボンブラック(N550)を85重量部、堺化学工業社製の酸化亜鉛を3重量部、ADEKA社製の可塑剤(RS107)を30重量部、Chemutra社製の老化防止剤を2重量部、川口化学工業社製の架橋助剤(過酸化物)を4.9重量部を、ニーダー及び、オープンロールで混練した混練物のムーニー粘度は62N・m、加硫特性は0.9N・mであった。混練物を160℃で12分間のプレス加硫を行い、板状試験片を得た。得られた試験片のゴム硬度は、73Shore Aであった。
<比較例3>
KUMHO PETROCHEMICAL社製のニトリルゴム、KNB35H(結合アクリロニトリル含量34%、ムーニー粘度80)を用い、ニトリルゴム100重量部に対し、Sid Richardson社製のカーボンブラック(N550)を85重量部、堺化学工業社製の酸化亜鉛を3重量部、ADEKA社製の可塑剤(RS107)を6重量部、Chemutra社製の老化防止剤を2重量部、川口化学工業社製の架橋助剤(過酸化物)を4.9重量部を、ニーダー及び、オープンロールで混練した混練物のムーニー粘度は200N・m、加硫特性は1.9N・mであった。混練物を160℃で12分間のプレス加硫を行い、板状試験片を得た。得られた試験片のゴム硬度は、86Shore Aであった。
KUMHO PETROCHEMICAL社製のニトリルゴム、KNB35H(結合アクリロニトリル含量34%、ムーニー粘度80)を用い、ニトリルゴム100重量部に対し、Sid Richardson社製のカーボンブラック(N550)を85重量部、堺化学工業社製の酸化亜鉛を3重量部、ADEKA社製の可塑剤(RS107)を6重量部、Chemutra社製の老化防止剤を2重量部、川口化学工業社製の架橋助剤(過酸化物)を4.9重量部を、ニーダー及び、オープンロールで混練した混練物のムーニー粘度は200N・m、加硫特性は1.9N・mであった。混練物を160℃で12分間のプレス加硫を行い、板状試験片を得た。得られた試験片のゴム硬度は、86Shore Aであった。
Claims (3)
- 少なくともゴム成分、カーボンブラック、及び粉末状セルロースからなるゴム組成物であって、該ゴム成分、カーボンブラック、及び粉末状セルロースの配合比率が、ゴム成分:カーボンブラック:粉末状セルロース=100:50〜120:5〜50(重量部)であることを特徴とするゴム組成物。
- 前記ゴム成分がニトリルゴムであることを特徴とする請求項1に記載のゴム組成物。
- 前記粉末状セルロースの平均粒子径が15〜50μm、重合度が150〜1200、結晶化度が70〜90、見掛け比重が0.2〜0.6g/ml、安息角が45〜60°、水分が5%以下であることを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載のゴム組成物。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015034647A JP2018070662A (ja) | 2015-02-25 | 2015-02-25 | ゴム組成物 |
PCT/JP2016/055684 WO2016136902A1 (ja) | 2015-02-25 | 2016-02-25 | ゴム組成物用添加剤およびゴム組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015034647A JP2018070662A (ja) | 2015-02-25 | 2015-02-25 | ゴム組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018070662A true JP2018070662A (ja) | 2018-05-10 |
Family
ID=62113702
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015034647A Pending JP2018070662A (ja) | 2015-02-25 | 2015-02-25 | ゴム組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2018070662A (ja) |
-
2015
- 2015-02-25 JP JP2015034647A patent/JP2018070662A/ja active Pending
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