JP2018070547A - 除草剤組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】使用感、速効性に優れた除草剤組成物の提供を目的とする。
【解決手段】塩化カルシウム水溶液及び界面活性剤を含有する除草剤組成物である。
【選択図】なし

Description

本発明は、除草剤組成物に関するものである。
天然素材由来の成分を使用した非農耕地用除草剤としては、ペラルゴン酸、リモネン、酢酸、塩化ナトリウム等を用いたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、ペラルゴン酸は高い除草効果を有しているものの、非常に不快な特異臭を有しており、使用感が劣る。リモネンや酢酸は、ペラルゴン酸と比較すると効果が弱い。塩化ナトリウムは固体状態での散布がほとんどで、散布後に水をかけるなどの手間を有し、そのまま放置してしまうと効果の発現が遅い。
特開2014−091739号公報
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、使用感、除草効果に優れた除草剤組成物の提供をその目的とする。
本発明の一態様に係る除草剤組成物は、塩化カルシウム水溶液及び界面活性剤を含有することを特徴とする。
本発明に係る除草剤組成物は、使用感、除草効果に優れている。
<概要>
本発明の一態様に係る除草剤組成物は、塩化カルシウム水溶液及び界面活性剤を含有することを特徴とする。
塩化カルシウム水溶液に対して界面活性剤を添加することにより、除草効果が向上するとともに速効性にも優れる。また、ペラルゴン酸のような不快な特異臭もないため、使用感にも優れている。また、除草剤組成物は固体状態ではなく水溶液として使用するため、散布後に水をかけるなどの手間が不要で使用感に優れおり、速効性にも優れている。
本発明の一態様に係る除草剤組成物は、さらに防食剤を含有する。
防食剤により、塩を用いた除草剤で懸念される腐食を遅延させることができる。
<実施形態>
本実施形態に係る除草剤組成物は、塩化カルシウム水溶液及び界面活性剤を含有する。
本実施形態に係る除草剤組成物を使用すると、植物の葉表面に除草剤組成物が均一に付着し、界面活性剤が表面張力を下げることで葉への濡れ性が改善する。そのため、除草効果が向上し、速効性にも優れる。
本実施形態の除草剤組成物による除草効果のメカニズムは、主に下記の(1)〜(3)によると考えられる。
(1)カルシウム塩による浸透圧の発生に伴う水の吸収阻害
本発明の一態様に係る除草剤組成物を植物や土壌に噴霧等して散布すると、土中にカルシウム塩が存在することで、植物の細胞内外の浸透圧差の減少によって、水の吸収阻害が起こり、水分の枯渇が起こる。そのため、水分の蒸発を防ぐために気孔の閉鎖、光合成等の代謝の低下、及び茎葉の伸長抑制を引き起こす事で生育を阻害する。
(2)過剰なカルシウムイオンを取り込むことによる細胞内のイオン環境の悪化
細胞内へのカルシウムイオンや塩化物イオンの過剰な蓄積によって、生命を維持するために必要な活動が阻害される。そのため、たんぱく質複合体の変性や失活、酵素活性の阻害等が発生し、細胞分裂や光合成の阻害が起こる。
(3)植物の葉表面にカルシウム塩が付着することで、浸透圧による脱水および葉表面からの過剰なイオン吸収の発生
植物の葉表面にはワックスや細かい毛が生えており、一般的に葉への濡れ性は悪い。そのため、塩化カルシウム水溶液のみでは根からの吸収による効果がほとんどである。本実施形態では、界面活性剤を併用することで、濡れ性の向上やワックスを破壊し、葉表面からも浸透圧による脱水の効果を発揮することができる。また、葉表面からイオンの吸収が生じ、根からの吸収よりも早く、前記(2)のメカニズムで枯れていくと考えられる。
〔塩化カルシウム水溶液〕
前記塩化カルシウム水溶液の濃度は、5〜43重量%が好ましく、特に好ましくは15〜40重量%、最も好ましくは30〜40重量%である。濃度が低すぎると、除草効果が劣る傾向がみられ、濃度が高すぎると、塩化カルシウムが析出するなど溶液が不安定になる傾向がみられる。
除草剤組成物中の前記塩化カルシウム水溶液の含有量は、95〜99.9999重量%が好ましく、特に好ましくは97〜99.999重量%であり、最も好ましくは99〜99.995重量%である。
〔界面活性剤〕
前記界面活性剤としては、例えば、ノニオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤等が挙げられる。これらは単独でもしくは2種以上を併用しても差し支えない。これらのなかでも、ノニオン性の親水基が結合している界面活性剤が好ましく、ノニオン系界面活性剤が特に好ましい。これらは市販品を使用するか、公知の方法により製造したものを使用することができる。
〔ノニオン系界面活性剤〕
前記ノニオン系界面活性剤としては特に限定はなく、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル等が挙げられる。これらは単独でもしくは併用してもよい。これらの中でも、除草効果の点で、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルが好ましい。
〔アニオン系界面活性剤〕
前記アニオン系界面活性剤としては特に限定はなく、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルスルホコハク酸エステル塩等が挙げられる。これらは単独でもしくは併用してもよい。
〔カチオン系界面活性剤〕
前記カチオン系界面活性剤としては特に限定はなく、例えば、アルキルジメチルヒドロキシエチルアンモニウムパラトルエンスルホン酸等が挙げられる。
除草剤組成物中の前記界面活性剤の含有量は、0.0001〜5重量%が好ましく、特に好ましくは0.001〜3重量%であり、最も好ましくは0.005〜1重量%である。界面活性剤の添加量が少なすぎると、除草効果が劣る傾向がみられ、界面活性剤の添加量が多すぎると、泡が多く立ち使用感が悪くなっていしまう傾向がみられる。
なお、前記界面活性剤を主成分とする展着剤を使用してもよい。前記展着剤の種類としては、例えば、スプレッダー、アジュバンド、スチッカー等が挙げられる。これら展着剤は市販品を使用することができる。
本実施形態に係る除草剤組成物は、前記塩化カルシウム水溶液および前記界面活性剤以外に、さらに防食剤を含有していてもよい。
〔防食剤〕
本実施形態の除草剤組成物は、塩化カルシウム水溶液を使用しているために錆が発生するおそれがある。この場合、防食剤を添加することにより腐食を抑制することができるようになる。
前記防食剤としては特に限定はなく、例えば、腐食抑制剤(インヒビター)、キレート剤等があげられる。これらは単独でもしくは併用してもよい。
前記腐食抑制剤(インヒビター)としては、例えば、リン酸二水素ナトリウム(NaHPO)、リン酸一水素二ナトリウム(NaHPO)、リン酸水素カルシウム(CaHPO)、メタリン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム等のリン酸もしくはその塩等があげられる。これらは単独でもしくは併用してもよい。
前記キレート剤としては、例えば、クエン酸、リンゴ酸、DL−酒石酸、グルコン酸等のカルボン酸もしくはその塩、クロム酸塩、亜硝酸塩、ケイ酸塩等の無機塩、低級脂肪族カルボン酸塩、硫酸塩、アミン塩等の有機塩、エステル類、リン酸エステル類、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、N−(2−ヒドロキシエチル)エチレンジアミン−N,N′,N′−三酢酸(HEDTA)等があげられる。これらは単独でもしくは併用してもよい。
これらのなかでも、防食効果に優れる点で、リン酸二水素ナトリウム(NaH2PO4)、リン酸一水素二ナトリウム(Na2HPO4)、リン酸水素カルシウム(CaHPO4)、メタリン酸ナトリウム、クエン酸、クエン酸三ナトリウム、リンゴ酸、DL−酒石酸およびグルコン酸が好ましい。これらはいずれも市販品を使用するか、公知の方法により製造したものを使用することができる。
除草剤組成物中の前記防食剤の含有量は、0.001〜20重量%が好ましく、特に好ましくは0.01〜10重量%であり、最も好ましくは0.05〜1重量%である。防食剤の添加量が少なすぎると、十分な防食効果を得られない傾向がみられ、防食剤の添加量が多すぎると、除草効果に悪影響がみられる。
本実施形態に係る除草剤組成物は、上記成分以外に、通常の除草剤組成物に用いられる農薬補助剤を必要に応じて含有していてもよい。
農薬補助剤としては、例えば、凍結防止剤、pH調整剤等が挙げられる。
除草剤組成物中の前記農薬補助剤の合計含有量は、通常0.01〜22重量%、好ましくは0.01〜18.5重量%である。
凍結防止剤としては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、グリセリン及びプロピレングリコール等が挙げられる。これらは単独でもしくは併用してもよい。
pH調整剤としては、例えば、クエン酸−水和物、ソルビン酸及びソルビン酸カリウム等が挙げられる。これらは単独でもしくは併用してもよい。
本実施形態に係る除草剤組成物の使用方法としては、広葉雑草(クローバー等)等の植物の葉表面に散布する方法が好適である。具体的には、加圧式散布機等を用いて、本実施形態に係る除草剤組成物を噴射又は噴霧する方法が挙げられる。また、広葉雑草(クローバー等)等の植物が茂った場所に、公知の散布器を用いて土壌表面散布又は茎葉散布することもできる。
本実施形態に係る除草剤組成物は、水田、畑、芝生、果樹園等の農耕地または非農耕地における除草剤として使用される。本実施形態に係る除草剤組成物は、特に限定ないが、例えば農作物、野菜、果樹、果樹以外の樹木、その他等の植物を栽培する農耕地等において、農耕地の雑草を防除することができる。なお、前記植物には、遺伝子組み換え作物も含まれる。
〔農作物〕
農作物としては、例えば、トウモロコシ、イネ、コムギ、オオムギ、ライムギ、ソルガム、ワタ、ダイズ、ラッカセイ、ソバ、テンサイ、ナタネ、ヒマワリ、サトウキビ、タバコ、ホップ等が挙げられる。
〔野菜〕
野菜としては、例えば、ナス科野菜(ナス、トマト、ピーマン、トウガラシ、ジャガイモ等)、ウリ科野菜(キュウリ、カボチャ、ズッキーニ、スイカ、メロン、マクワウリ等)、アブラナ科野菜(ダイコン、カブ、セイヨウワサビ、コールラビ、ハクサイ、キャベツ、カラシナ、ブロッコリー、カリフラワー等)、キク科野菜(ゴボウ、シュンギク、アーティチョーク、レタス等)、ユリ科野菜(ネギ、タマネギ、ニンニク、アスパラガス等)、セリ科野菜(ニンジン、パセリ、セロリ、アメリカボウフウ等)、アカザ科野菜(ホウレンソウ、フダンソウ等)、シソ科野菜(シソ、ミント、バジル等)、マメ科野菜(エンドウ、インゲンマメ、アズキ、ソラマメ、ヒヨコマメ等)、イチゴ、サツマイモ、ヤマノイモ、サトイモ、コンニュク、ショウガ、オクラ等が挙げられる。
〔果樹〕
果樹としては、例えば、仁果類(リンゴ、ナシ、セイヨウナシ、カリン、マルメロ等)、核果類(モモ、スモモ、ネクタリン、ウメ、オウトウ、アンズ、プルーン等)、カンキツ類(ウンシュウミカン、オレンジ、レモン、ライム、グレープフルーツ等)、堅果類(クリ、クルミ、ハシバミ、アーモンド、ピスタチオ、カシューナッツ、マカダミアナッツ等)、液果類(ブルーベリー、クランベリー、ブラックベリー、ラズベリー等)、ブドウ、カキ、オリーブ、ビワ、バナナ、コーヒー、ナツメヤシ、ココヤシ、アブラヤシ等が挙げられる。
〔果樹以外の樹木〕
果樹以外の樹木としては、例えば、チャ、クワ、花木類(サツキ、ツバキ、アジサイ、サザンカ、シキミサクラ、ユリノキ、サルスベリ、キンモクセイ等)、街路樹(トネリコ、カバノキ、ハナミズキ、ユーカリ、イチョウ、ライラック、カエデ、カシ、ポプラ、ハナズオウ、フウ、プラタナス、ケヤキ、クロベ、モミノキ、ツガ、ネズ、マツ、トウヒ、イチイ、ニレ、トチノキ等)、サンゴジュ、イヌマキ、スギ、ヒノキ、クロトン、マサキ、カナメモチ等が挙げられる。
〔その他〕
その他としては、例えば、花卉類(バラ、カーネーション、キク、トルコギキョウ、カスミソウ、ガーベラ、マリーゴールド、サルビア、ペチュニア、バーベナ、チューリップ、アスター、リンドウ、ユリ、パンジー、シクラメン、ラン、スズラン、ラベンダー、ストック、ハボタン、プリムラ、ポインセチア、グラジオラス、カトレア、デージー、シンビジューム、ベゴニア等)、バイオ燃料植物(ヤトロファ、ベニバナ、アマナズナ類、スイッチグラス、ミスカンサス、ダンチク、ケナフ、キャッサバ、ヤナギ等)、観葉植物等が挙げられる。
なお、本実施形態に係る除草剤組成物は、殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、殺菌剤、植物生長調節剤、肥料、土壌改良剤等と混合または併用することもできる。
以下、実施例及び比較例を示して本発明をより具体的に説明するが、本発明はその要旨を超えない限り以下の実施例に限定されるものではない。
〔実施例1〕
下記の表1に示すように、35重量%塩化カルシウム水溶液に、ノニオン系界面活性剤としてポリアルキレングリコールアルキルエーテルを添加し(含有量:0.05重量%)、水溶液(液状の除草剤組成物)を調製した。
〔比較例1〕
界面活性剤を添加しない以外は、実施例1と同様にして、水溶液を調製した。
≪評価≫
〔除草効果〕
直径15cmに成長した生育期のキク科雑草に対して、実施例1および比較例1の水溶液を、スプレーにて植物の葉全体が濡れるように散布(水溶液5g程度)した。12時間後及び7日後における除草効果を、下記の評価基準に従い葉枯れ率で評価し、その結果を下記の表1に示した。
(評価基準)
0:変化なし
1:萎凋(しおれ)
2:部分枯死(50%未満)
3:部分枯死(50%以上、80%未満)
4:完全枯死(80%以上)
Figure 2018070547
前記表1の結果から、塩化カルシウム水溶液のみの比較例1では除草効果は得られないのに対して、ノニオン系界面活性剤を添加した実施例1では除草効果が得られ、かつ速効性に優れることがわかった。
なお、本出願人は、実施例1の塩化カルシウム水溶液に代えて塩化ナトリウム水溶液を使用した場合でも、実施例1と同様の優れた除草効果が得られることを、実験により確認している。
〔実施例2〕
下記の表2に示すように、35重量%塩化カルシウム水溶液に、ノニオン系界面活性剤としてポリアルキレングリコールアルキルエーテルを添加し(含有量:0.0054重量%)、水溶液(液状の除草剤組成物)を調製した。
〔実施例3〜5〕
ノニオン系界面活性剤の種類および含有量を、下記の表2に示すように変更した以外は、実施例1と同様にして、水溶液を調製した。
〔比較例2〕
界面活性剤を添加しない以外は、実施例2と同様にして、水溶液を調製した。
≪評価≫
〔除草効果〕
直径15〜20cmに成長した生育期のキク科雑草に対して、実施例2〜5および比較例2の水溶液を、スプレーにて植物の葉全体が濡れるように散布(水溶液5g程度)した。1,3,6,24時間後における除草効果を、下記の評価基準に従い葉枯れ率で評価し、その結果を下記の表2に示した。
(評価基準)
0:変化なし
1:萎凋(しおれ)
2:部分枯死(50%未満)
3:部分枯死(50%以上、80%未満)
4:完全枯死(80%以上)
Figure 2018070547
前記表2の結果から、塩化カルシウム水溶液のみの比較例2では除草効果は得られないのに対して、ノニオン系界面活性剤を添加した実施例2〜5では除草効果が得られ、かつ速効性に優れることがわかった。また、ノニオン系界面活性剤の種類に関係なく、除草効果が得られ、ノニオン系界面活性剤の含有量が0.024重量%以上の場合に、速効性に優れることがわかった。
〔実施例6〕
下記の表3に示すように、35重量%塩化カルシウム水溶液に、ノニオン系界面活性剤としてポリオキシエチレンドデシルエーテルを添加し(含有量:0.024重量%)、水溶液(液状の除草剤組成物)を調製した。
〔比較例3〕
グリホサートイソプロピルアミン塩とMCPAとを混合した水溶液を調製した。
≪評価≫
〔除草効果〕
25cm×22.5cm区画のプランター内で、草丈25cmに成長したホワイトクローバーに対して、実施例6および比較例3の水溶液を噴霧器を用いて各処理量(ml/m)で噴霧した。1,3,6,24,96時間後における除草効果を、下記の評価基準に従い葉枯れ率で評価し、その結果を下記の表3に示した。
(評価基準)
0:変化なし
1:萎凋(50%未満)
2:萎凋(50%以上、80%未満)
3:萎凋(80%以上)
4:枯死
Figure 2018070547
前記表3の結果から、比較例3では一応の除草効果は得られるが、除草効果の発現が著しく遅いのに対して、ノニオン系界面活性剤を添加した実施例6では除草効果が得られ、かつ速効性に優れることがわかった。また、実施例6から水溶液の処理量が25(ml/m)以上の場合に、特に速効性に優れることがわかった。
〔実験例1〜14〕
実施例の水溶液(液状の除草剤組成物)について、防食剤の種類もしくは含有量を代えて、防食効果を実験した。すなわち、3.5重量%塩化カルシウム水溶液に、ノニオン系界面活性剤としてポリオキシエチレンドデシルエーテルを添加(含有量:0.024重量%)した水溶液(液状の除草剤組成物)を準備し、下記の表4に示す防食剤を同表に示す割合で添加して、水溶液を調製した。なお、錆びが発生しやすい条件にするため、実施例で使用した35重量%塩化カルシウム水溶液を10倍に希釈した3.5重量%塩化カルシウム水溶液を使用した。
≪評価≫
〔防食効果〕
各水溶液に鉄釘を浸漬し、2,5,24時間後における防草効果を、下記の評価基準に従い評価し、その結果を下記の表4に示した。
(評価基準)
○:腐食なし
△:わずかに腐食
×:錆が発生した
Figure 2018070547
前記表4の結果から、防食剤を添加しない場合は、数時間で錆が発生するのに対して、有機酸やリン酸塩の使用により、腐食が遅くなることがわかった。特に、リン酸二水素ナトリウム(NaHPO)、クエン酸、クエン酸三ナトリウム、リンゴ酸、酒石酸、メタリン酸ナトリウムを使用した場合に、防食効果に優れることがわかった。
〔実験例15〜21〕
実施例の水溶液(液状の除草剤組成物)について、防食剤の種類もしくは含有量を代えて、防食効果を実験した。すなわち、3.5重量%塩化カルシウム水溶液に、ノニオン系界面活性剤としてポリオキシエチレンドデシルエーテルを添加(含有量:0.024重量%)した水溶液(液状の除草剤組成物)を準備し、下記の表5に示す防食剤を同表に示す割合で添加して、水溶液を調製した。
≪評価≫
〔防食効果〕
各水溶液に鉄釘を浸漬し、1,6,24時間後における防食効果を、下記の評価基準に従い評価し、その結果を下記の表5に示した。
(評価基準)
○:腐食なし
△:わずかに腐食
×:錆が発生した
Figure 2018070547
前記表5の結果から、防食剤(クエン酸、リン酸二水素ナトリウム(NaHPO)、グルコン酸)を0.01重量%以上添加することにより、防食効果が得られることがわかった。特に、クエン酸、リン酸二水素ナトリウム(NaHPO)の防食効果が優れることがわかった。
本発明の除草剤組成物は、クローバー等の広葉雑草等に対して優れた除草効果を奏することができる。

Claims (8)

  1. 塩化カルシウム水溶液及び界面活性剤を含有することを特徴とする除草剤組成物。
  2. さらに防食剤を含有する請求項1に記載の除草剤組成物。
  3. 前記界面活性剤は、ノニオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤およびカチオン系界面活性剤からなる群から選ばれた少なくとも一つである請求項1または2に記載の除草剤組成物。
  4. 前記ノニオン系界面活性剤は、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステルおよびポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルからなる群から選ばれた少なくとも一つである請求項3に記載の除草剤組成物。
  5. 前記防食剤は、リン酸二水素ナトリウム(NaHPO)、リン酸一水素二ナトリウム(NaHPO)、リン酸水素カルシウム(CaHPO)、メタリン酸ナトリウム、クエン酸、クエン酸三ナトリウム、リンゴ酸、DL−酒石酸およびグルコン酸からなる群から選ばれた少なくとも一つである請求項2〜4のいずれか一項に記載の除草剤組成物。
  6. 前記塩化カルシウム水溶液の濃度は5〜43重量%である請求項1〜5のいずれか一項に記載の除草剤組成物。
  7. 前記除草剤組成物中の前記界面活性剤の含有量は0.0001〜5重量%である請求項1〜6のいずれか一項に記載の除草剤組成物。
  8. 前記除草剤組成物中の前記防食剤の含有量は0.001〜20重量%である請求項2〜7のいずれか一項に記載の除草剤組成物。

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