JP2018068085A - Protection member fixing structure - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、保護部材を長尺部材に固定するための、保護部材の固定構造に関する。 The present invention relates to a protective member fixing structure for fixing a protective member to a long member.
長尺部材と、螺旋体により構成された筒状の保護部材と、保護部材の端部を長尺部材に
固定する固定部材と、を備える保護部材の固定構造が知られている。例えば、特許文献1
では、ワイヤーハーネスと、ワイヤーハーネスの外周に螺旋状に巻回されたスパイラルチ
ューブと、スパイラルチューブの端部をワイヤーハーネスに固定する粘着テープと、を備
える保護部材の固定構造が開示されている。
2. Description of the Related Art A protective member fixing structure including a long member, a cylindrical protective member formed of a spiral body, and a fixing member that fixes an end of the protective member to the long member is known. For example,
Discloses a protective member fixing structure including a wire harness, a spiral tube spirally wound around the outer periphery of the wire harness, and an adhesive tape that fixes an end of the spiral tube to the wire harness.
特許文献1のように、固定部材を粘着テープとすると、粘着テープを長尺部材の軸周りに複数回巻き付ける必要があり製造性が悪い。よって、保護部材を容易に長尺部材に固定できる保護部材の固定構造が求められている。
When the fixing member is an adhesive tape as in
そこで、本発明の目的は、保護部材を容易に長尺部材に固定することができる保護部材の固定構造を提供することにある。 Then, the objective of this invention is providing the fixing structure of the protection member which can fix a protection member to an elongate member easily.
本発明の保護部材の固定構造は、
長尺部材と、
前記長尺部材の外周に配置され、螺旋体により構成された筒状の保護部材と、
前記長尺部材が挿通される貫通孔を有し、前記保護部材の端部を前記長尺部材に固定する固定部材と、
を備える保護部材の固定構造であって、
前記端部は、先端に径方向に変形した変形部を有し、
前記固定部材は、
前記貫通孔の一方側の開口と連通する連通部と、
前記連通部と一端が連通し、前記長尺部材と前記保護部材とを収容可能な収容部と、
前記収容部の他端に設けられ、前記長尺部材と前記保護部材とが挿入可能な挿入口部と、を備え、
前記固定部材は、前記長尺部材側への押圧力で前記長尺部材を固定する押圧部を有し、
前記収容部は、
前記収容部を囲繞する壁部と、
前記長尺部材への前記保護部材の配置によって径方向へ突出した、前記変形部を含む突出部を収容する突出部収容部を有する。
The fixing structure of the protective member of the present invention is
A long member;
A cylindrical protective member disposed on the outer periphery of the elongated member and configured by a spiral body;
A fixing member having a through-hole through which the long member is inserted, and fixing an end of the protective member to the long member;
A protective member fixing structure comprising:
The end portion has a deformed portion deformed in the radial direction at the tip,
The fixing member is
A communicating portion communicating with the opening on one side of the through hole;
An accommodating portion capable of accommodating the elongate member and the protection member;
An insertion port provided at the other end of the housing, into which the elongated member and the protective member can be inserted,
The fixing member has a pressing portion that fixes the long member with a pressing force toward the long member,
The accommodating portion is
A wall portion surrounding the housing portion;
It has a protrusion accommodating part which accommodates the protrusion part which protruded to radial direction by arrangement | positioning of the said protection member to the said elongate member, and contains the said deformation | transformation part.
本発明の保護部材の固定構造によれば、保護部材を容易に長尺部材に固定することができる。 According to the protective member fixing structure of the present invention, the protective member can be easily fixed to the long member.
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。 Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
[本実施の形態の固定構造ST]
図1に示すように、本実施の形態の保護部材の固定構造ST(以下、単に固定構造STという。)は、長尺部材1と、長尺部材1の外周に配置され、螺旋体により構成された筒状の保護部材2と、保護部材2の端部21を長尺部材1に固定する固定部材3と、を備えている。図1中、固定部材3の軸(中心線)を一点鎖線の軸Xで示し、以下の説明で用いる「軸方向」とは、特記しない限り、軸Xの方向をいう。
[Fixed structure ST of the present embodiment]
As shown in FIG. 1, the protective member fixing structure ST (hereinafter, simply referred to as a fixing structure ST) of the present embodiment is arranged on the
固定構造STは、例えば、二地点の間に延びる長尺部材1と、長尺部材1の延在方向で長尺部材1の外周の少なくとも一部を保護する保護部材2とを互いに固定するために用いられる。より具体的には、固定構造STは、長尺部材1が挿通される貫通孔を有する固定部材3を使用し、長尺部材1に固定部材3を挿通することによって、長尺部材1の二地点(両端)の間の所望の位置することが可能となる。そのため、固定構造STは、長尺部材1の所望の位置において、長尺部材1の中間部と、保護部材2の端部21とが互いに固定部材3によって固定された構造を構成することができる。以下、長尺部材1、保護部材2、および固定部材3の構成について詳述する。
The fixing structure ST fixes, for example, the
[長尺部材1]
長尺部材1は、二地点間に延びる筒状または棒状の部材であり、保護部材2による保護対象となる部材である。長尺部材1は、一地点側の端部、他の一地点側の端部、及びこれら両端部の間に位置する中間部を有し、これら各部のうちの保護対象となる領域が保護部材2によって保護される。
[Long member 1]
The
本実施の形態では、長尺部材1は、コントロールケーブルである。本実施の形態において、コントロールケーブルは、一端が操作部に、他端が被操作部に接続されるインナーケーブル(図示せず)と、インナーケーブルが挿通される中空部を有するアウターケーシングと、を備える公知の構成を採用することができる。この場合、コントロールケーブルのアウターケーシングは、図示しない操作部および被操作部の間に配索され、配索経路において他の部材との摺動などの保護が必要な領域に保護部材2が固定される。
In the present embodiment, the
なお、長尺部材1は、コントロールケーブル以外の部材であってもよく、例えば、二地点間に延びるチューブや電線などの可撓性を有する部材、あるいはパイプなどの剛性を有する部材であってもよい。長尺部材1は、保護が必要な領域を有する部材であり、とくに、外周に保護が必要な領域を有する部材である。
The
[保護部材2]
保護部材2は、長尺部材1の外周を保護する部材である。長尺部材1の保護対象となる領域(以下「保護領域」という。)に保護部材2を配置することで、長尺部材1の外周を保護する。より詳しくは、保護部材2は、その内面が長尺部材1の保護領域の外周側(外面側)に配置されることで、当該保護領域における長尺部材1の外面に他の部材が直接接触することを抑制する。保護部材2は、長尺部材1の外周を、他の部材による摩擦や外周方向からの衝撃等から保護する。
[Protective member 2]
The
長尺部材1が上述したコントロールケーブルである場合、保護部材2は、コントロールケーブルのアウターケーシングの外周面を保護する役割を担う。
When the
本実施の形態では、保護部材2の材質は、保護の目的に応じた硬度を有する硬質樹脂により構成され、ナイロンなどの合成樹脂製である。他方、長尺部材1を保護するのに必要な強度を有する材料であれば、他の材質であってもよい。
In this Embodiment, the material of the
保護部材2は、螺旋体により構成された筒状の形状を有する。本実施の形態では、保護部材2は、長尺体が螺旋状に巻回されるように構成された螺旋体である。かかる螺旋体は、長尺体が中心軸の周回り方向に回転しながら軸方向に延びる構成である。螺旋体は、上記中心軸の周回り方向に1回転したときの始点と終点とが軸方向にずれた状態の繰返し単位を有し、かかる繰返し単位が累積された構造となっている。
The
ここで、螺旋体は、1の繰返し単位を構成する長尺体とその隣接した繰返し単位の長尺体との間に間隔(すなわち隙間)を設けても、或いは隙間を設けずに長尺体が密着した状態であってもよい。言い換えると、保護部材2の「筒状」とは、螺旋体において隙間を設けずに長尺体が密着した状態と、隣接した繰返し単位の長尺体間で間隔(隙間)を設けている状態との両方を含む概念である。保護部材2は、長尺部材1の保護が必要な部分に螺旋体の構成要素が位置することができる、概略形状として筒状であればよい。螺旋体において、1の繰返し単位を構成する長尺体とその隣接した繰返し単位の長尺体との間に間隔は、保護の相手となる他の部材に応じて設定することができる。
Here, the helical body may be provided with a gap (that is, a gap) between the long body constituting one repeating unit and the long body of the adjacent repeating unit, or without a gap. It may be in close contact. In other words, the “cylindrical shape” of the
保護部材2は、長尺部材1の外周に、保護部材2の種類に応じた取付方法で長尺部材1の延在方向に沿って取り付けられる。図1に示す例では、長尺部材1に取り付けられた保護部材2は、所定の螺旋ピッチで隙間Gが形成されている。
The
本実施の形態では、保護部材2は、ナイロンなどの合成樹脂製の長尺体が螺旋状に巻回されて成形された螺旋体である、“スパイラルプロテクタ”である。スパイラルプロテクタは、可撓性を有する部材であり、長尺部材1に曲げが生じたときに、当該曲げに容易に追随することができる。
In the present embodiment, the
また、スパイラルプロテクタは、長尺部材1に取り付けるに先立って、長さや取り付け位置を調整する等のために、任意の箇所で切断されることができる。このとき、保護部材(スパイラルプロテクタ)2における当該切断された側の端部が変形する変形部を有することとなる。
Further, prior to attaching the spiral protector to the
[固定部材3]
固定部材3は、保護部材2の端部を長尺部材1に固定するための部材である。ここで、保護部材2の端部は、固定部材3に挿入される一端側の部位ないし領域であり、本実施の形態では、上述の変形部(突出部)が形成される側の部位ないし領域が該当する。ここでいう保護部材2の「端部」とは、保護部材2の全体としての軸方向における端部である。
[Fixing member 3]
The fixing
固定部材3は、保護部材2の端部を長尺部材1に固定するために、長尺部材1及び保護部材2を内部に収容する機能を有する。また、本実施の形態では、固定部材3は、長尺部材1及び保護部材2の収容の際に、長尺部材1及び保護部材2の収容状態を外方から視認できるようになっている。以下、図1〜図4を参照して、固定部材3の構成を説明する。
The fixing
図1及び図2は固定部材3の断面形状、図3及び図4は固定部材3の外観形状を示す。より具体的には、図1は長尺部材1及び保護部材2が収容された状態の固定部材3の断面図、図2は長尺部材1及び保護部材2を取り外した状態の固定部材3の断面図である。また、図3は保護部材2が挿入される方向から見た固定部材3の外観斜視図、図4は図3の反対側すなわち矢印Z方向から見た場合の固定部材3の外観斜視図である。図1において、長尺部材1及び保護部材2は、それぞれ部材の一部を切り欠いた状態で表されている。
1 and 2 show the cross-sectional shape of the fixing
[固定部材3の概略構成]
まず、固定部材3の構成を概略的に述べる。本実施の形態の固定部材3は、部材の外面(外壁)を形成する略筒状の筒状部31と、筒状部31の一端側から連続して、筒状部31の径方向内側に向って延びるように設けられた略円環状のフランジ部32と、フランジ部32から連続して設けられ、固定部材3の内面(内壁)を形成する略筒状の介在部34と、を備えている(図1及び図2参照)。筒状部31及び介在部34は、フランジ部32から互いに略平行方向に延びている。
[Schematic configuration of fixing member 3]
First, the configuration of the fixing
固定部材3は、断面C字状の略筒状体であり、筒体を軸方向に切り欠いたような外形を呈している(図3及び図4参照)。本実施の形態では、上記の筒状部31、フランジ部32、及び介在部34は、周回り方向の一部において軸方向の延びる空間部が形成されることで、周回り方向の一部が切り欠いた外形となり、これら各部材が断面C字状の外形を呈する。固定部材3では、かかる断面C字状に切り欠かれた筒状部31、フランジ部32、及び介在部34の部位にスリットSLが形成され、スリットSLの反対側の部位が図4に示すような窓部31eとなっている。固定部材3は、空間部であるスリットSLが弾性的な拡開が可能な弾性を有してもよい。
The fixing
そして、本実施の形態の固定部材3は、保護部材2の端部を長尺部材1に固定するために、長尺部材1が挿通される貫通孔H1、貫通孔H1の一方側の開口と連通する連通部C、長尺部材1と保護部材2とを収容可能な収容部Sなどを有する。以下、固定部材3の各構成について詳述する。
And in order to fix the edge part of the
[貫通孔H1]
固定部材3は、長尺部材1が挿通される貫通孔H1を有する。貫通孔H1は、長尺部材1を固定部材3に対して軸方向に貫通させる、固定部材3の軸方向に設けられた部位である。
[Through hole H1]
The fixing
本実施の形態では、貫通孔H1は、フランジ部32の内周面によって画定される(図2参照)。貫通孔H1は、固定部材3の内壁面の一部を構成する、介在部34の内周面に、連通部Cを介して連続する。貫通孔H1は、フランジ部32の内周面によって構成される略円形の空間部であり、貫通孔H1の開口径が介在部34の内径と略同一となっているが、長尺部材1を収容部から外部へと導くことができる径であればよい。貫通孔H1は、フランジ部32の周回り方向の一部が切り欠いた切欠き部を含まなくてもよい。本実施の形態の固定部材3は、上述のように断面C字状の略筒状体の形状となっていることから、貫通孔H1の径が伸縮可能であり、種々の径の長尺部材1を取り付けることができる。
In the present embodiment, the through hole H1 is defined by the inner peripheral surface of the flange portion 32 (see FIG. 2). The through hole H <b> 1 continues to the inner peripheral surface of the
他方、貫通孔H1は、長尺部材1が挿通できるように構成されていればよく、他にも種々の形態(空間の形状や大きさ等)を採用することができる。
On the other hand, the through-hole H1 only needs to be configured so that the
固定部材3は、貫通孔H1の一方側すなわち長尺部材1及び保護部材2の挿入側(後述する挿入口部H2側)の開口と連通する連通部Cを備えている。図2中、連通部Cの位置を点線で示す。また、固定部材3は、連通部Cと一端が連通し、長尺部材1と保護部材2とを収容可能な収容部Sを備えている。また、固定部材3は、収容部Sの他端に設けられ、長尺部材1と保護部材2とが挿入可能な挿入口部H2を備えている。以下、順に説明する。
The fixing
[連通部C]
連通部Cは、貫通孔H1と収容部Sとの間の境界となる部位である。本実施の形態では、連通部Cを介して固定部材2の軸X方向に収容部Sと貫通孔H1とを空間的に連続させる。すなわち、貫通孔H1と収容部Sとは、連通部Cを介して固定部材3の軸X方向に空間的に連続するように形成され、長尺部材1が通り抜けることができるようにされている。
[Communication part C]
The communicating part C is a part that becomes a boundary between the through hole H1 and the accommodating part S. In the present embodiment, the accommodating portion S and the through hole H1 are spatially continued in the direction of the axis X of the fixing
[収容部S、壁部33]
収容部Sは、固定部材3の軸方向に形成された空間であり、長尺部材1及び保護部材2を収容する役割を担う。収容部Sは、長尺部材1が収容される長尺部材収容部S1と、収容部Sに収容される保護部材2の大部分の保護部材を収容する保護部材収容部S2と、保護部材2の後述する突出部を収容する突出部収容部S3とを有している。長尺部材収容部S1は、介在部34の内壁によって区画される空間を含む。保護部材収容部S2は、筒状部31と介在部34との間に設けられた空間を含む。突出部収容部S3は、固定部材3の周回り方向の一部において軸方向の延びる空間を含む。なお、突出部収容部S3は、後述の変形部を収容する部位でもあり、変形部が軸周り方向へ回転することを抑制する役割も担う。
[Accommodating portion S, wall portion 33]
The housing part S is a space formed in the axial direction of the fixing
本実施の形態では、収容部Sは、筒状部31及び介在部34の形状に基づいて構成される空間部である。収容部Sの外側の径は、筒状部31の壁部33によって規定される。壁部33は、筒状部31における内側の面すなわち内壁部分であり、収容部Sを囲繞して収容部Sをなす空間の外径を規定する役割を有する。壁部33は、収容部Sに保護部材2が挿入されたときに、保護部材2の外周が当接される部位である。壁部33は、挿入口部H2と略同径で、貫通孔H1よりも大きな径で形成されている。
In the present embodiment, the accommodating portion S is a space portion configured based on the shapes of the
収容部Sは、図1及び図2に示すように、長尺部材1を挿通(貫通)して収容するための長尺部材収容部S1と、保護部材2を収容するための保護部材収容部S2と、保護部材2の後述する突出部を収容するための突出部収容部S3と、に大別される。
As shown in FIGS. 1 and 2, the accommodating portion S includes a long member accommodating portion S <b> 1 for inserting (penetrating) and accommodating the
長尺部材収容部S1は、介在部34の内周面によって区画される。保護部材収容部S2は、筒状部31の内面である壁部33、フランジ部32の内面、及び介在部34の外面によって区画される。突出部収容部S3は、後述するスリットSLの間隔を構成する縁部によって区画される。
The long member accommodating portion S <b> 1 is partitioned by the inner peripheral surface of the
[挿入口部H2]
挿入口部H2は、固定部材3の他端側(フランジ部32の反対側)に設けられ、長尺部材1と保護部材2とが挿入可能な開口形状を有する。挿入口部H2は、長尺部材1及び保護部材2を固定部材3に挿入して収容部Sに収容する際の入り口としての役割を担う。挿入口部H2の大きさは、特に限定されないが、例えば、保護部材2を挿入口部H2に挿入可能なように、保護部材2の外径よりも大きい開口径とすることができる。
[Insertion H2]
The insertion port portion H2 is provided on the other end side (opposite side of the flange portion 32) of the fixing
[筒状部31のその他の構成]
図3に示すように、本実施の形態では、挿入口部H2を構成する筒状部31の他端側が、径方向側に傾斜する傾斜面31aとなっており、この傾斜面31aに連続して、突起部31bが形成されている。突起部31bは、保護部材2が挿入される際の節度感を得るための部位であり、筒状部31における傾斜面31aから径方向内側に突起するように複数形成されている。
[Other configurations of the cylindrical portion 31]
As shown in FIG. 3, in the present embodiment, the other end side of the
また、本実施の形態では、筒状部31の外面の周方向に沿って凸部31c、31dが設けられている。凸部31c、31dは、図1に示すように、結束バンド4を使用する場合に、結束バンド4を巻き付ける位置の位置決めないし指標としての役割を担い、筒状部31の外面から径方向外側に突起する形状を有する。凸部31c及び凸部31d間の幅は、結束バンド4の幅と略同一あるいは多少広い。凸部31c、凸部31dは、結束バンド4が使用されることで、後述する押圧部34cによる押圧力をより高めるために、押圧部34cの外側の位置に設けられる(図2参照)。なお、本実施の形態において、結束バンド4は、任意的に使用されるものであり、必要に応じて適宜用いればよい。
In the present embodiment,
[介在部34]
介在部34は、長尺部材1と保護部材2とを固定部材3の収容部Sに収容した際に、長尺部材1と保護部材2との間に介在する部位である(図1参照)。介在部34は、長尺部材1及び保護部材2を固定部材3の収容部Sに収容する際に、長尺部材1の外面及び保護部材2の内面と接触して長尺部材1及び保護部材2を固定する役割を担う。具体的には、長尺部材1及び保護部材2を固定部材3の収容部Sに収容する際に、後述する押圧部34cを含む介在部34の内面が保護部材2の外面と接触し、介在部34の外面34aが保護部材2の内面と接触する。
[Interposition part 34]
The
介在部34は、図2に示すように、固定部材3の一端側から他端側に向かって固定部材3の軸方向に沿って延びている。具体的には、介在部34は、固定部材3の一端側に形成された略円環状のフランジ部32から固定部材3の他端側に向かって延びている。
As shown in FIG. 2, the
本実施の形態では、介在部34の先端34bは、筒状部31の先端よりも若干奥側にある(図2参照)。言い換えると、介在部34の軸方向の長さは、筒状部31の軸方向の長さよりも若干短くなっている。他方、介在部34の軸方向の長さは、筒状部31の軸方向の長さと同一にする、或いは筒状部31の軸方向の長さより長くしてもよい。すなわち、介在部34の先端34bは、筒状部31の先端と径方向において同一位置に構成してもよく、或いは筒状部31の先端よりも手前側(図2における左側)に構成してもよい。
In the present embodiment, the
[押圧部34c]
本実施の形態では、介在部34の内面は、固定部材3の内周面を構成する。かかる介在部34の内面には、長尺部材1を押圧する押圧部34cが設けられている。押圧部34cは、長尺部材1側に押圧力を加えることで長尺部材1を固定する部位である。本実施の形態では、押圧部34cは、主として介在部34の内面における軸方向中央の部位が該当する。他の例として、主として介在部34の内面における挿入口部H2側の端部側を押圧部として機能させるようにしてもよい。押圧部34cは、面状の押圧面であっても、突状の押圧突部であってもよい。
[Pressing
In the present embodiment, the inner surface of the
[窓部31e]
図4に示すように、固定部材3におけるフランジ部32が設けられた一端側には、筒状部31、フランジ部32、及び壁部33を切り欠いた形状の窓部31eが設けられる。窓部31eは、保護部材2が挿入された際の挿入代の確認(視認)用の窓としての役割を担う開口部であり、本実施の形態では平面略四角形の開口形状となっている。
[
As shown in FIG. 4, a
本実施の形態では、固定部材3は、合成樹脂によって成型されている。他方、固定部材3の材質は、例えば金属などの他の材質であってもよい。
In the present embodiment, the fixing
[保護部材2の端部の変形]
次に、スリットSL及び突出部収容部S3の構成を説明する前に、保護部材2の端部及びかかる端部に関して、図5を参照して詳述する。
[Deformation of end of protective member 2]
Next, before describing the configuration of the slit SL and the protruding portion accommodating portion S3, the end portion of the
図5は、保護部材2の端部が変形した態様を例示する図であり、図5Aは保護部材2の端部21における先端側が径方向内側に変形した場合を、図5Bは保護部材2の端部21における先端側が径方向外側に変形した場合を、それぞれ例示する。
FIG. 5 is a diagram illustrating a state in which the end portion of the
ここで、保護部材2の端部21は、上述したように、保護部材2の全体としての軸方向における端部である。また、端部21の「先端」とは、保護部材2の全体としての軸方向における端部の先端である。以下、保護部材2のかかる端部21の先端に対応する部位を、先端部21aとして図示及び説明する。
Here, as described above, the
保護部材2を長尺部材1に取り付けるに先立って、長尺部材1に対する保護部材2の長さや取り付け位置などの調整のために、保護部材2を任意の切断具(カッター)を用いて切断する場合がある。このとき、切断により形成される保護部材2の端部21には、当該切断時に加えられる剪断力や応力などの種々の力の作用によって、いわゆる「巻き込み」や「めくれ」などの種々の変形が発生し得る。この変形により、保護部材2の先端を含む端部21は、元の螺旋形状ないし円弧形状を保持できずに、螺旋形状(円弧)から歪んだ形状になる。
Prior to attaching the
かかる保護部材2の端部の変形は、種々の態様があり得るが、概して、上述の切断により形成される先端部21a側が保護部材2の径方向に変形する、すなわち巻き込む或いはめくれるように変位するものである。さらに、本発明者らの実験結果では、前者すなわち先端部21aが径方向の内側を向くように変形する巻き込みの態様の方が、後者(めくれ)よりも発生頻度が高いことが分かった。
Such deformation of the end portion of the
以下、保護部材2の端部21における上述した変形ないし変位の始点(起点)となる部位を「変形基部」と称し、かかる変形基部を起点として径方向に突出した(すなわち螺旋形状から歪んだ)部位全体を変形部と称する。さらに、径方向に突出した種々の変形部すなわち変形態様の内、発生頻度の高い巻き込みの態様、すなわち保護部材2の先端(先端部21a側)が径方向内側に変位する態様を「突出部」と称する。以下、保護部材2の端部の変形態様について、図5を参照してさらに具体的に説明する。
Hereinafter, the above-described portion that is the starting point (starting point) of deformation or displacement in the
図5(図5Aおよび図5B)に、保護部材2の端部21が変形基部21bから径方向に変形ないし変位することで、先端部21aが径方向に突出した変形部21cの態様を示す。図5Aに示す変形部21cは、突出部すなわち巻き込みの態様であり、保護部材2が任意の箇所で切断された際に、先端部21aが径方向の内側を向くように突出した例である。図5Bに示す変形部21cは、めくれの態様であり、保護部材2が任意の箇所で切断された際に、先端部21aが径方向の外側を向くように突出した例である。
FIG. 5 (FIGS. 5A and 5B) shows an aspect of the
このように、変形部21cにおける先端部21aの変形ないし変位の方向は、保護部材2の径方向の内側を向く場合もあれば、径方向の外側を向く場合もある。いずれの場合でも、変形部21cすなわち変形基部21bから先端部21aまでの部位は、横断面が円弧から歪んだ形状となり、保護部材2の中心軸(軸X)からの距離が変化することが分かる。
As described above, the direction of deformation or displacement of the
上述のように、保護部材2が切断されることにより形成される先端部21aを含む端部21には、径方向に変形する変形部21cが発生しやすい。そして、このような変形部21cを有する側を固定部材3に取り付ける場合、変形部21cが固定部材3の開口部や収容部と干渉して、保護部材2の円滑な挿入が妨げられる問題がある。加えて、変形部21cが突出部すなわち巻き込みの態様である場合には、保護部材2の径方向の内側を向く先端部21aにより、保護部材2が長尺部材1に挿入し難い、あるいは長尺部材1の表面が傷つきやすい、などの問題点がある。
As described above, the
[突出部収容部S3及びスリットSL]
かかる問題点に鑑みて、本実施の形態の固定部材3は、収容部Sの要素として突出部収容部S3を有している。突出部収容部S3は、長尺部材1に保護部材2を配置したときに、保護部材2の突出部すなわち巻き込みの形状を有する端部21を好適に収容し、かつ、めくれ等の種々の変形部21cを収容することが可能な空間である。以下、突出部収容部S3(スリットSL)の構成について説明する。
[Protrusion receiving part S3 and slit SL]
In view of such a problem, the fixing
固定部材3の突出部収容部S3は、収容部Sの軸方向に沿って延び、保護部材2の変形部21cが軸方向に移動可能に設けられた空間を有する構成とされる。本実施の形態では、突出部収容部S3は、スリットSLでもある。
The protrusion accommodating portion S3 of the fixing
スリットSLは、固定部材3の軸方向に沿って設けられた開口部であり、本実施の形態では、図1〜図3から分かるように、固定部材3の介在部34、フランジ部32及び介在部34が、軸Xと交わる2つの平面(切削刃等)で切り欠かれた形状となっている。
The slit SL is an opening provided along the axial direction of the fixing
本実施の形態では、スリットSLを構成する上記2つの平面は、例えば図4中に点線で示すように、角度θを有する。言い換えると、スリットSLを構成する2つの平面において、一方の面は他方の面に対して角度θで傾斜する。したがって、本実施の形態では、スリットSLにおける外径部分すなわち介在部34の隙間は、内径部分すなわち介在部34の隙間よりも大きい(広い)幅となっている。
In the present embodiment, the two planes constituting the slit SL have an angle θ as indicated by a dotted line in FIG. 4, for example. In other words, in two planes constituting the slit SL, one surface is inclined at an angle θ with respect to the other surface. Therefore, in the present embodiment, the outer diameter portion of the slit SL, that is, the gap of the
スリットSLの他の例として、互いに平行な2つの平面で切り欠かれた形状とすることもできる。この場合、スリットSLにおける介在部34の隙間と介在部34の隙間とが略同一幅となる。
As another example of the slit SL, a shape cut out by two parallel planes may be used. In this case, the gap of the
なお、上述した平面同士のなす角度θや交わる位置、スリットSLの幅あるいは突出部収容部S3の広さや形状等は、特に限定されず、保護部材2の先端部21aを含む種々の変形部21cが収容できるものであればよい。
In addition, the angle θ formed by the planes described above, the intersecting position, the width of the slit SL, the width and shape of the protruding portion accommodating portion S3, and the like are not particularly limited, and various
他方、多様な径の長尺部材1に対応できるようにするという観点からは、上述の角度θ(スリットSLの幅)は、ある程度大きく確保されることが好ましい。
On the other hand, from the viewpoint of adapting to the
また、本実施の形態では、スリットSLは、上述した2つの平面によって、固定部材3の一端(挿入口部H2側)から他端に亘って、筒状部31、介在部34、及びフランジ部32の各部材が切り欠かれた形状となっている。かかる切り欠き形状により、スリットSLすなわち突出部収容部S3は、側面視において略四角形の開口形状を有し(図2及び図3参照)、挿入口部H2の開口空間、及び上述した長尺部材収容部S1、保護部材収容部S2、貫通孔H1の各空間と連通する。
Moreover, in this Embodiment, the slit SL is the
本実施の形態のスリットSLである突出部収容部S3は、挿入口部H2の平面略円環形の開口空間と連続している。かかる構成により、保護部材2の上述した変形部分(先端部21a、変形部21c、及び変形基部21b)をスリットSLに合わせることが容易であり、保護部材2を挿入する際の挿入性が良好となる。
The protrusion accommodating portion S3, which is the slit SL of the present embodiment, is continuous with the planar substantially annular opening space of the insertion port H2. With this configuration, it is easy to match the above-described deformed portions (the
より具体的には、本実施の形態の突出部収容部S3は、スリットSLにおける介在部34の切り欠き部分によって、側面側から見て略四角形の開口空間が規定され、この開口空間は長尺部材収容部S1と連通(連続)している。かかる構成により、保護部材2の先端部21aが径方向内側に突出した突出部すなわち巻き込みの形状を有する変形部21cは、介在部34の切り欠き部分に沿って移動されることができ、突出部収容部S3に円滑に収容されることができる。
More specifically, in the protruding portion accommodating portion S3 of the present embodiment, a substantially rectangular opening space is defined when viewed from the side surface by the notch portion of the
また、本実施の形態の突出部収容部S3は、スリットSLにおける筒状部31の切り欠き部分により側面視が略四角形の開口空間が規定され、この開口空間は保護部材収容部S2と連通(連続)している。かかる構成により、保護部材2の先端部21aが径方向外側に変形ないし突出しためくれの形状を有する変形部21cは、筒状部31の切り欠き部分に沿って移動されることができ、突出部収容部S3に円滑に収容されることができる。
Further, in the protruding portion accommodating portion S3 of the present embodiment, an opening space having a substantially square shape in a side view is defined by the notched portion of the
このように、本実施の形態の固定部材3によれば、突出部収容部S3が長尺部材収容部S1及び保護部材収容部S2の両方に連続しており、かかる構成により、保護部材2における巻き込み及びめくれのいずれの変形にも対応することができる。また、固定部材3は、かかる突出部収容部S3が挿入口部H2の開口空間から連続しているので、保護部材2における様々な形状の変形部21を、挿入口部H2から突出部収容部S3に円滑に挿入することが可能となる。なお、固定部材3に対する長尺部材1の挿通方向は、上記に限定されるものではない。
As described above, according to the fixing
[スリット及び突出部収容部の変形例]
上述した構成の変形例として、例えば、固定部材3の一端側(挿入口部H2側)からフランジ部32に至るまでの途中までスリットを設ける構成とすることもできる。或いは、フランジ部32にはスリットを設けない(すなわちフランジ部32は切り欠かない)構成とすることもできる。或いは、挿入口部H2にはスリットを設けない(挿入口部H2は切り欠かない)構成とすることもできる。或いは、筒状部31と介在部34のいずれか一方だけにスリットを設ける構成とすることもできる。
[Modified example of slit and protrusion accommodating portion]
As a modification of the configuration described above, for example, a slit may be provided halfway from one end side (insertion port portion H2 side) of the fixing
他方、上述のように、保護部材2の端部21に発生する変形部21cは、めくれよりも巻き込みの場合の方が多いことを考慮すると、スリットは少なくとも介在部34に設けられること、すなわち介在部34が切り欠かれる構成とすることが好ましい。
On the other hand, as described above, considering that the
また、上述したような保護部材2の挿入容易性を考慮すると、本実施の形態のように、挿入口部H2から切り欠かれるスリット形状とすること、言い換えると、突出部収容部S3は、挿入口部H2の開口空間から連続する構成とすることが好ましい。また、長尺部材1の径の多様性、さらには固定部材3を径方向にたわませる場合の変形容易性等を考慮すると、スリット及び突出部収容部の構成は、本実施の形態のように、筒状部31、介在部34、及びフランジ部32の全てを切り欠いた形状とすることが好ましい。
In consideration of the ease of insertion of the
本実施の形態の固定構造STでは、上述のような突出部収容部S3を備えた固定部材3を用いることにより、径方向へ変形ないし突出した変形部21cを有する保護部材2を固定部材3に円滑に挿入して、保護部材2を容易に長尺部材1に固定することが可能となる。
In the fixing structure ST of the present embodiment, by using the fixing
[固定部材3の着脱]
図6は、保護部材2の端部21が固定部材3に取り付けられる前の状態を示す。以下、主に図6を参照して、本実施の形態の固定構造STの作用効果、すなわち長尺部材1および保護部材2に対する固定部材3の着脱時の動作等について説明する。なお、以下の説明はあくまで一例であり、以下の説明によって本発明が限定されるものではない。
[Removal of fixing member 3]
FIG. 6 shows a state before the
まず、上述した二地点(操作部および被操作部)間に延びる長尺部材1の外周のうちの保護すべき箇所(保護領域)に、保護部材2を取り付ける。次に、保護部材2の端部21と長尺部材1とを互いに固定するために、図6に示すように、固定部材3の挿入口部H2から固定部材3の内部に長尺部材1を挿通する。
First, the
ここで、図6では、保護部材2の端部21に上述した巻き込み(図5A参照)が生じている場合を例示している。かかる巻き込みを有する保護部材2の場合、長尺部材1に挿入して取り付ける際に、先端部21aを含む変形部21cを径方向外側に引っ張りながら軸方向に挿入するとよい。このように取り付けることで、保護部材2における径方向の内側に突出した先端部21aや変形部21cの内面で長尺部材1の外面を傷つけること等を防ぐことができる。
Here, FIG. 6 illustrates a case where the above-described winding (see FIG. 5A) occurs at the
この巻き込みの例では、保護部材2が長尺部材1の保護領域に取り付けられた状態において上述した引っ張る力が弱められると、保護部材2の変形部21cは、元の状態に戻ろうとするため、通常よりも径方向内側に変位する(図5A及び図6参照)。
In this example of entrainment, when the above-described pulling force is weakened in a state where the
図6に示す状態では、保護部材2の端部21は、長尺部材1の延在方向の中間部に位置し、未だ長尺部材1及び固定部材3に対して固定されていない。この状態から、保護部材2と固定部材3とが軸方向に相対移動されることで、保護部材2、固定部材3、及び長尺部材1の固定化が図られる。
In the state shown in FIG. 6, the
他方、巻き込みの例では、保護部材2の変形部21cが長尺部材1の外周側に変位にしていることから、図6に示す状態から保護部材2と長尺部材1とを相対移動させると、保護部材2の先端部21aが長尺部材1の外周を傷めることもあり得る。
On the other hand, in the example of entrainment, since the
したがって、この例では、固定部材3の収容部S(長尺部材収容部S1)および貫通孔H1に長尺部材1が挿通された図6に示す状態から固定部材3を移動する、すなわち固定部材3が保護部材2側に移動するように操作されるのが好都合である。すなわち、図6に示す状態から固定部材3が保護部材2側に移動されることで、固定部材3の内面と長尺部材1の外面とが相対移動しつつ、まず、保護部材2の端部が固定部材3に接触する。
Therefore, in this example, the fixing
この際に、適宜、固定部材3を軸周りに回転させる操作が行われることで、固定部材3のスリットSLと保護部材2の先端部21aおよび変形部21cとの位置を合わせておく。かかる位置合わせが行われた状態で固定部材3がさらに移動することで、保護部材2の変形部21cが挿入口部H2から固定部材3の突出部収容部S3内に挿入されていく。
At this time, by appropriately performing an operation of rotating the fixing
この例では図5Aで上述した巻き込みの態様であるため、保護部材2の先端部21aおよび変形部21cは、スリットSLにおける介在部34の切り欠き部分に沿って突出部収容部S3内に挿入されていく(図1参照)。他方、詳述は省略するが、図5Bで上述しためくれの態様の場合、保護部材2の先端部21aおよび変形部21cは、スリットSLにおける筒状部31の切り欠き部分に沿って突出部収容部S3内に挿入されていくことになる。
In this example, since it is the winding mode described above with reference to FIG. 5A, the
固定部材3がさらに移動すると、保護部材2の端部21がフランジ部32の内面に突き当てられることで、固定部材3の軸方向への移動(進行)が阻止される。したがって、保護部材2の端部21がフランジ部32に突き当てられる状態になると、突出部収容部S3内への先端部21aおよび変形部21cの収容が完了し、保護部材2の収容も完了する。或いは、保護部材2の端部21がフランジ部32に突き当てられるまでの任意の位置で固定部材3の移動を停止させて、保護部材2の収容を完了してもよい。例えば、保護部材2のピッチ間の隙間Gに、上述した複数の突起部31bの内のいずれか一つが挿入された位置で固定部材3の移動を停止させて、保護部材2の収容を完了することもできる。
When the fixing
本実施の形態では、保護部材2の挿入代の視認用の窓部31eが設けられているため、保護部材2の端部21がフランジ部32に突き当てられるに先立って、かかる端部21が窓部31eを通じて外方に露呈される。したがって、本実施の形態によれば、保護部材2の端部21がフランジ部32に当たるまでの状態を目で確認しながら、固定部材3を部材奥側の任意の位置まで移動させることができる。
In the present embodiment, since the
上述のようにして保護部材2の端部21が固定部材3内に収容された状態では、保護部材2の外面は筒状部31の内面すなわち壁部33に接触し、保護部材2の内面は介在部34の外面に接触している。また、長尺部材1の外周(外面)は、介在部34の内面に接触している。本実施の形態では、かかる接触状態において介在部34の押圧部34cが長尺部材1を適度に押圧することで、長尺部材1が固定部材3に対して固定される。
In the state where the
この後、必要に応じて、結束バンド4が筒状部31の外周における凸部31c、31d間に取り付けられ、かかる結束バンド4によって筒状部31の外周が締め付けられる。この締め付けにより、筒状部31の軸方向中央の領域は、径方向内側に変位して保護部材2を押圧する。このとき、押圧された保護部材2の部位は、径方向内側に変位することで介在部34の押圧部34cを押圧して、押圧部34cを径方向内側に変位させる。したがって、結束バンド4が取り付けられる場合には、保護部材2及び長尺部材1が固定部材3に対してより強固に固定される。
Thereafter, the binding band 4 is attached between the
なお、保護部材2から固定部材3を取り外す場合は、図1に示す状態から上述と逆の操作、すなわち、結束バンド4を取り外して、固定部材をX軸に沿って図1の右方向に引き抜く操作を行えばよい。
When removing the fixing
このように、本実施の形態の固定構造STによれば、保護部材2を切断したときに端部21の先端側に形成された変形部分(変形部21c)を突出部収容部S3に収容することで、保護部材2を固定部材3に対して容易に固定することが可能になる。この結果、保護部材2を長尺部材1に固定できるようになる。
As described above, according to the fixing structure ST of the present embodiment, the deformed portion (
[固定部材3の効果]
本実施の形態に係る固定部材3によれば、上述した構成の突出部収容部S3を有することから、種々の形状の変形部21cを突出部収容部S3に収容でき、保護部材2を固定部材3に対して容易に固定することが可能になり、変形部21cを有する保護部材2を長尺部材1に固定できる。
[Effect of fixing member 3]
According to the fixing
上述のように、本実施の形態に係る固定部材3は、巻き込み或いはめくれなどの変形部分を保護部材2の固定に積極的に利用する構成を採用している。かかる構成により、スパイラルプロテクタなどの保護部材2の切削や選択の自由度を確保し、低コスト化を実現することが可能になる。
As described above, the fixing
[スリット及び突出部収容部のさらなる変形例]
突出部収容部S3は、保護部材2の変形部21cが収容可能な種々の形状とされ得る。総じて、突出部収容部S3は、収容部Sの軸方向に沿って延びて変形部21cが軸方向に移動可能な空間を有する構成であればよい。
[Further Modifications of Slit and Protruding Portion Housing]
The protruding portion accommodating portion S3 can have various shapes that can be accommodated by the
かかる突出部収容部として、上述した実施の形態では、スリットSLの形状により突出部収容部が画定される構成とした。この変形例として、突出部収容部は、溝形状により画定される構成としてもよい。この場合、介在部34の外面34aに溝を形成することで、当該溝に巻き込みによる変形部21cを収容することができ、筒状部31の壁部33に溝を形成することで、当該溝にめくれによる変形部21cを収容することができる。このような溝形状とする場合、挿入口部H2の端部から溝を設けるようにすると、保護部材2における変形部21cの先端部21aを溝形状に合わせることができ、挿入性が良好になる。
In the embodiment described above, the protruding portion accommodating portion is defined by the shape of the slit SL as the protruding portion accommodating portion. As a modified example, the protruding portion accommodating portion may be configured to be defined by a groove shape. In this case, by forming a groove in the
[介在部の変形態様]
上述した実施の形態では、介在部34は、フランジ部32から連続し、固定部材3の周方向に連続して設けられる構成とした。この変形態様として、介在部34は、フランジ部32から連続し、固定部材3の周方向に離間して複数設けられる構成、言い換えると各介在部間に複数の隙間すなわちスリットが形成される構成としてもよい。この場合、介在部間に設けられる個々の隙間(スリット)は、巻き込みを有する変形部21cを収容するための突出部収容部を画定する。
[Deformation mode of interposition part]
In the embodiment described above, the
上述した実施の形態では、フランジ部32から介在部34が設けられる構成とした。他の構成として、例えば上述しためくれを有する変形部21cを収容する態様として、フランジ部32から介在部34が設けられない構成とすることもできる。
In the above-described embodiment, the interposed
[その他の変形態様]
上述した実施の形態では、固定構造として、スパイラルプロテクタを固定する構造を例示したが、スパイラルプロテクタ以外の螺旋体にも本発明の固定構造を同様に適用することができる。
[Other variations]
In the embodiment described above, the structure for fixing the spiral protector is exemplified as the fixing structure, but the fixing structure of the present invention can be similarly applied to a spiral body other than the spiral protector.
本発明は、上述した実施の形態や変形例に限定されるものではなく、他にも様々な変更や変形が可能である。 The present invention is not limited to the above-described embodiments and modifications, and various other changes and modifications can be made.
本発明は、保護部材を容易に長尺部材に固定することができる保護部材の固定構造として有用である。 INDUSTRIAL APPLICATION This invention is useful as a fixing structure of the protection member which can fix a protection member to an elongate member easily.
1 長尺部材
2 保護部材
21 保護部材の端部
21a 先端部、21b 変形基部、21c 変形部(突出部)
G 隙間
3 固定部材
31 筒状部
31a 傾斜面、31b 突起部、31c,31d 凸部
31e 窓部
32 フランジ部
C 連通部
H1 貫通孔
33 壁部
34 介在部
34a 外面、34b 介在部の先端、34c 押圧部
H2 挿入口部
S 収容部
S1 長尺部材収容部、S2 保護部材収容部、S3 突出部収容部
SL スリット
4 結束バンド
X 軸
θ スリットにおける2平面のなす角度
ST 固定構造
DESCRIPTION OF
Claims (5)
前記長尺部材の外周に配置され、螺旋体により構成された筒状の保護部材と、
前記長尺部材が挿通される貫通孔を有し、前記保護部材の端部を前記長尺部材に固定する固定部材と、
を備える保護部材の固定構造であって、
前記保護部材の端部は、先端に径方向に変形した変形部を有し、
前記固定部材は、
前記貫通孔の一方側の開口と連通する連通部と、
前記連通部と一端が連通し、前記長尺部材と前記保護部材とを収容可能な収容部と、
前記収容部の他端に設けられ、前記長尺部材と前記保護部材とが挿入可能な挿入口部と、を備え、
前記固定部材は、前記長尺部材側への押圧力で前記長尺部材を固定する押圧部を有し、
前記収容部は、
前記収容部を囲繞する壁部と、
前記長尺部材への前記保護部材の配置によって径方向へ突出した、前記変形部を含む突出部を収容する突出部収容部を有する、保護部材の固定構造。 A long member;
A cylindrical protective member disposed on the outer periphery of the elongated member and configured by a spiral body;
A fixing member having a through-hole through which the long member is inserted, and fixing an end of the protective member to the long member;
A protective member fixing structure comprising:
The end of the protective member has a deformed portion deformed in the radial direction at the tip,
The fixing member is
A communicating portion communicating with the opening on one side of the through hole;
An accommodating portion capable of accommodating the elongate member and the protection member;
An insertion port provided at the other end of the housing, into which the elongated member and the protective member can be inserted,
The fixing member has a pressing portion that fixes the long member with a pressing force toward the long member,
The accommodating portion is
A wall portion surrounding the housing portion;
A protective member fixing structure having a protruding portion accommodating portion that accommodates a protruding portion including the deformable portion, which protrudes in the radial direction by the arrangement of the protective member on the long member.
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