JP2018066572A - 風洞装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】吹出口から吹き出された空気流の安定化および低騒音化が可能な風洞装置を提供する。【解決手段】風洞装置は、吹出口を有するノズル部と、吹出口に対向して配置された吸込口を有するコレクタ部と、を備える。吹出口および吸込口は、それぞれ、床から離れて配置されている。吹出口は、N角形(Nは3以上の自然数)の断面形状を有する。吸込口は、吹出口に対して(180/N)°回転したN角形の断面形状を有する。【選択図】 図2

Description

本発明は、風洞装置に関する。
現在、自動車や航空機などの実験における空力や空力特性、空力騒音の測定に、風洞装置が使用されている。たとえば、ゲッチンゲン(回流)型の風洞装置では、風路に設けられた送風手段によって送出される空気流が、当該風路の送風側部分(ノズル部)の吹出口から測定室に吹き出され、当該測定室に吹き出された空気流が、当該測定室における前記吹出口の対向位置に設けられた前記風路の吸気側部分(コレクタ部)の吸込口から前記送風手段により風路内に導入されるようになっている。
特許文献1には、風洞装置の風路構造に関して、コレクタ部を形成する壁部の吸込口近傍箇所において、少なくとも壁部幅方向の中央部分を残した状態で、壁部幅方向の端部分に、開口部を形成することが提案されている。
特許第4194993号公報
本件発明者らが、風洞装置の低騒音化を目的として鋭意研究を重ねたところ、吹出口から吹き出された空気流の主流方向の断面平均流速分布が、吹出口から離れるにつれて、吹出口の矩形から徐々に菱形へ変化することを知見した。
特許文献1に記載の風路構造では、コレクタ部内部の動圧分布のばらつきを抑制することで、開口部から還流空気流を吹き出した際に発生する騒音を低減できるものの、吹出口から吹き出された空気流の形状変化については何ら対策が施されていないため、当該空気流の安定化および低騒音化を図ることはできない。
本発明は、このような点を考慮して創案されたものである。本発明の目的は、吹出口から吹き出された空気流の安定化および低騒音化が可能な風洞装置を提供することにある。
本発明による風洞装置は、
吹出口を有するノズル部と、
前記吹出口に対向して配置された吸込口を有するコレクタ部と、
を備え、
前記吹出口および前記吸込口は、それぞれ、床から離れて配置され、
前記吹出口は、N角形(Nは3以上の自然数)の断面形状を有し、
前記吸込口は、前記吹出口に対して(180/N)°回転したN角形の断面形状を有する。
本発明によれば、床無しの吹出口から吹き出された空気流の断面平均流速分布が、吹出口から離れるにつれて、吹出口のN角形から徐々に吹出口に対して(180/N)°回転したN角形へ変化した場合に、吸込口が吹出口に対して(180/N)°回転したN角形の断面形状、すなわち形状変化後の空気流と同様の形状を有するため、吸込口は形状変化後の空気流をスムーズに受け入れることができる。これにより、空気流の流速が大きい部分がコレクタ部を形成する壁部のエッジに当たったり、空気流の流速が小さい部分がコレクタ部内部に入ることで周囲との速度差により乱れたりすることが低減され、吹出口から吹き出された空気流の安定化および低騒音化が可能である。
本発明による風洞装置において、
前記吸込口の一辺の長さは、前記吹出口の一辺の長さの1.5倍〜2.5倍であってもよい。
このような態様によれば、吹出口から吹き出された空気流が吹出口から離れるにつれて徐々に幅が広がる場合に、吸込口は吹出口より大きいため、幅が広がった空気流をスムーズに受け入れることができる。これにより、空気流の流速が大きい部分がコレクタ部を形成する壁部のエッジに当たることが一層低減され得る。
本発明による風洞装置において、
前記吹出口の一辺の長さをDとすると、前記吸込口は、前記吹出口から主流方向に2D〜4D離れて配置されていてもよい。
本件発明者らの検証によれば、吹出口の一辺の長さDと関連付けて、吹出口から主流方向に2D〜4D離れた位置において、空気流の断面平均流速分布は、吹出口に対して(180/N)°回転したN角形に変化したものとなる。したがって、本実施の形態によれば、吸込口は形状変化後の空気流をスムーズに受け入れることができ、空気流の一層の安定化および低騒音化が可能である。
具体的には、たとえば、Nは5以下の自然数であってもよい。
本発明による風洞装置は、
吹出口を有するノズル部と、
前記吹出口に対向して配置された吸込口を有するコレクタ部と、
を備え、
前記吹出口および前記吸込口は、それぞれ、一辺が床に接するように配置され、
前記吹出口は、N角形(Nは3以上の自然数)の断面形状を有し、
前記吸込口は、(N+1)角形の断面形状を有する。
本発明によれば、床有りの吹出口から吹き出された空気流の断面平均流速分布が、吹出口から離れるにつれて、吹出口のN角形から徐々に(N+1)角形へ変化した場合に、吸込口が(N+1)角形の断面形状、すなわち形状変化後の空気流と同様の形状を有するため、吸込口は形状変化後の空気流をスムーズに受け入れることができる。これにより、空気流の流速が大きい部分がコレクタ部を形成する壁部のエッジに当たったり、空気流の流速が小さい部分がコレクタ部内部に入ることで周囲との速度差により乱れたりすることが低減され、吹出口から吹き出された空気流の安定化および低騒音化が可能である。
本発明によれば、吹出口から吹き出された空気流の安定化および低騒音化が可能である。
図1は、第1の実施形態に係る風洞装置の構造を示す概略図である。 図2は、図1に示す風洞装置のノズル部およびコレクタ部を拡大して示す斜視図である。 図3Aは、第1の実施形態に係るノズル部の吹出口を示す正面図である。 図3Bは、第1の実施形態に係るコレクタ部の吸込口を示す正面図である。 図4は、実験条件および数値解析条件としてのノズル部およびコレクタ部の配置を説明するための側面図である。 図5Aは、吹出口での空気流の主流方向の断面平均流速分布(実験結果)を示す図である。 図5Bは、吹出口から250mm離れた位置での空気流の主流方向の断面平均流速分布(実験結果)を示す図である。 図5Cは、吹出口から500mm離れた位置での空気流の主流方向の断面平均流速分布(実験結果)を示す図である。 図5Dは、吹出口から750mm離れた位置での空気流の主流方向の断面平均流速分布(実験結果)を示す図である。 図6Aは、吹出口での空気流の主流方向の断面平均流速分布(解析結果)を示す図である。 図6Bは、吹出口から250mm離れた位置での空気流の主流方向の断面平均流速分布(解析結果)を示す図である。 図6Cは、吹出口から500mm離れた位置での空気流の主流方向の断面平均流速分布(解析結果)を示す図である。 図6Dは、吹出口から750mm離れた位置での空気流の主流方向の断面平均流速分布(解析結果)を示す図である。 図7は、実施例において、吹出口から750mm離れた位置での空気流の主流方向の断面平均流速分布(解析結果)を示す図である。 図8は、実施例において、吹出口から750mm離れた位置での空気流の主流方向の断面平均渦度標準偏差分布(解析結果)を示す図である。 図9は、比較例において、吹出口から750mm離れた位置での空気流の主流方向の断面平均流速分布(解析結果)を示す図である。 図10は、比較例において、吹出口から750mm離れた位置での空気流の主流方向の断面平均渦度標準偏差分布(解析結果)を示す図である。 図11は、実施例および比較例における音圧レベル(解析結果)を示すグラフである。 図12Aは、第1の実施形態の第1変形例に係るノズル部の吹出口を示す正面図である。 図12Bは、第1の実施形態の第1変形例に係るコレクタ部の吸込口を示す正面図である。 図13Aは、第1の実施形態の第2変形例に係るノズル部の吹出口を示す正面図である。 図13Bは、第1の実施形態の第2変形例に係るコレクタ部の吸込口を示す正面図である。 図14Aは、第2の実施形態に係るノズル部の吹出口を示す正面図である。 図14Bは、第2の実施形態に係るコレクタ部の吸込口を示す正面図である。 図15Aは、第2の実施形態の第1変形例に係るノズル部の吹出口を示す正面図である。 図15Bは、第2の実施形態の第1変形例に係るコレクタ部の吸込口を示す正面図である。 図16Aは、第2の実施形態の第2変形例に係るノズル部の吹出口を示す正面図である。 図16Bは、第2の実施形態の第2変形例に係るコレクタ部の吸込口を示す正面図である。
以下に、添付の図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。なお、本明細書に添付する図面においては、図示の理解のしやすさの便宜上、適宜縮尺および縦横の寸法比等を、実物のそれらから変更し誇張してある。
図1は、第1の実施形態に係る風洞装置10の構造を示す概略図である。図2は、図1に示す風洞装置10のノズル部およびコレクタ部を拡大して示す斜視図である。
図1および図2に示すように、風洞装置10は、吹出口21を有するノズル部13と、吹出口21に対向して配置された吸込口22を有するコレクタ部14と、を備えている。
図示された例では、風洞装置10は、ゲッチンゲン(回流)型の風洞装置であり、ノズル部13とコレクタ部14とを接続する風路11と、風路11に設けられ、吹出口に作動流体(空気)を供給する送風部12と、測定室15と、を更に備えている。ノズル部13の吹出口21とコレクタ部14の吸込口22とは、それぞれ、測定室15内において、床(不図示)から離れて配置されている。
図1および図2に示すように、ノズル部13の吹出口21とコレクタ部14の吸込口22とは、中心軸線Aが互いに一致するように揃えられて配置されている。
以下の説明では、中心軸線Aに対して垂直かつ床と平行な方向をX方向、中心軸線Aに対して垂直かつ床に対しても垂直な方向をY方向、中心軸線Aと平行な方向、すなわち吹出口21から吹き出される空気流の主流方向をZ方向と呼ぶことがある(図2参照)。
図3Aは、第1の実施形態に係るノズル部13の吹出口21を示す正面図である。図3Bは、第1の実施形態に係るコレクタ部14の吸込口22を示す正面図である。
図2、図3Aおよび図3Bに示すように、吹出口21は、N角形(Nは3以上の自然数)の断面形状を有しており、吸込口22は、吹出口21に対して、中心軸線Aまわりに(180/N)°回転したN角形の断面形状を有している。
本実施の形態では、N=4であり、すなわち、吹出口21は、4角形(図示された例では正方形)の断面形状を有しており、吸込口22は、吹出口21に対して中心軸線Aまわりに45°回転した4角形(図示された例では正方形)の断面形状を有している。
吸込口22の一辺の長さは、吹出口21の一辺の長さの1.5倍〜2.5倍である。具体的には、たとえば、吹出口21の一辺の長さは300mmであり、吸込口22の一辺の長さは600mmである。
また、吹出口21および吸込口22の配置に関し、吹出口21の一辺の長さをDとすると、吸込口22は、吹出口21から主流方向(Z方向)に2D〜4D(より好ましくは2.5D〜4D)離れて配置されている。具体的には、たとえば、吹出口21の一辺の長さが300mmである場合、吸込口22は、吹出口21から主流方向(Z方向)に600mm〜1200mm(より好ましくは750mm〜1200mm)離れて配置されている。
次に、このような構成からなる風洞装置10の動作について説明する。
図1に示すように、風路11に設けられた送風部12の動作が開始されると、送風部12によって送出される空気流が、ノズル部13の吹出口21から測定室15に吹き出され、当該測定室15に吹き出された空気流が、コレクタ部14の吸込口22から送風部12により風路11内に導入される。
ここで、測定室15内において、吹出口21から吹き出された空気流の主流方向の断面平均流速分布は、吹出口21から離れるにつれて、吹出口21の矩形から徐々に菱形へ変化する。
本件発明者らは、空気流の主流方向の断面平均流速分布を調べるために、実験および数値解析を実施した。図4は、実験条件および数値解析条件としてのノズル部13およびコレクタ部14の配置を説明するための側面図である。
実験および数値解析に共通の条件は以下のとおりである。
・吹出口21の寸法:300mm×300mm
・吸込口22の寸法:600mm×600mm
・吹出口21と吸込口22との間の距離:900mm
数値解析の条件は以下のとおりである。
・流体解析ソフトウェア(ソルバ):XFlow2015,2016(格子ボルツマン法、非定常圧縮性乱流解析)
・作動流体:空気(温度25℃、密度1.225kg/m3、粘性係数1.7894×10-5Pa・s)
・流入境界条件:流量一定3.1995kg/s(吹出口21での平均流速が30m/sになるように設定)
・流出境界条件:静圧一定0Pa
・乱流モデル:Wall−Adapting Local Eddy(WALE) model(壁近傍は壁関数を用いて解く)
本実施の形態による実施例として、吹出口21に対して中心軸線Aまわりに45°回転された吸込口22を用いて、空気流の主流方向の断面平均流速分布が測定された。また、比較例として、吹出口21に対して中心軸線Aまわりに回転されない吸込口122を用いて、空気流の主流方向の断面平均流速分布が測定された。
図5A〜図5Dは、実施例での実験結果を示しており、図5Aは、吹出口21での空気流の主流方向の断面平均流速分布を示す図であり、図5Bは、吹出口21から250mm離れた位置での空気流の主流方向の断面平均流速分布を示す図であり、図5Cは、吹出口21から500mm離れた位置での空気流の主流方向の断面平均流速分布を示す図であり、図5Dは、吹出口から750mm離れた位置での空気流の主流方向の断面平均流速分布を示す図である。また、図6A〜図6Dは、実施例での数値解析結果を示しており、図6Aは、吹出口での空気流の主流方向の断面平均流速分布を示す図であり、図6Bは、吹出口から250mm離れた位置での空気流の主流方向の断面平均流速分布を示す図であり、図6Cは、吹出口から500mm離れた位置での空気流の主流方向の断面平均流速分布を示す図であり、図6Dは、吹出口から750mm離れた位置での空気流の主流方向の断面平均流速分布を示す図である。
図5A〜図5Dおよび図6A〜図6Dに示すように、吹出口21から吹き出された空気流の主流方向の断面平均流速分布が、吹出口21から離れるにつれて、吹出口21の矩形から徐々に菱形へ変化することが、実験および数値解析の両方で確認された。
図5A〜図5Dおよび図6A〜図6Dによれば、吹出口21の一辺の長さが300mmである場合、吹出口21から主流方向に750mm以上離れた位置、たとえば750mm〜1200mmの位置では、空気流の断面平均流速分布が菱形に変化している。したがって、レイノルズの相似則より、吹出口21の一辺の長さがDの場合、吹出口21から主流方向に2D〜4D離れた位置(より好ましくは2.5D〜4D離れた位置)では、空気流の断面平均流速分布は、菱形に変化していることが推測できる。
図7および図8は、それぞれ、実施例において、吹出口21から750mm離れた位置での空気流の主流方向の断面平均流速分布(解析結果)および断面平均渦度分布(解析結果)を示す図である。また、図9および図10は、それぞれ、比較例において、吹出口21から750mm離れた位置での空気流の主流方向の断面平均流速分布(解析結果)および断面平均渦度分布(解析結果)を示す図である。
図9に示すように、比較例では、吸込口122が吹出口21と同様(すなわち矩形)の断面形状を有するため、断面平均流速分布の形状が菱形に変化した後の空気流をスムーズに受けることができない。そのため、図9に示すように、空気流の流速が大きい部分(図9における色の濃い部分)がコレクタ部14を形成する壁部のエッジに当たったり、空気流の流速が小さい部分(図9における色の薄い部分)が吸込口122の隅部からコレクタ部14内部に入って周囲との速度差により乱れたりすることで、騒音が発生する可能性がある。また、図10に示すように、吸込口122の隅部(符号C1を付した一点鎖線で囲んだ領域)と中心近傍(符号C2を付した一点鎖線で囲んだ領域)において渦度の標準偏差が増加する。したがって、吹出口21から吹き出された空気流が不安定になっている。
一方、図7に示すように、本実施の形態による実施例では、吸込口22が吹出口21に対して45°回転した4角形(すなわち菱形)の断面形状を有するため、断面平均流速分布の形状が菱形に変化した後の空気流をスムーズに受け入れることができる。そのため、空気流の流速が大きい部分がコレクタ部14を形成する壁部のエッジに当たったり、空気流の流速が小さい部分が吸込口22の隅部からコレクタ部14内部に入って周囲との速度差により乱れたりすることによる騒音の発生を低減できる。また、図8に示すように、吸込口22の隅部(符号C1を付した一点鎖線で囲んだ領域)と中心近傍(符号C2を付した一点鎖線で囲んだ領域)における渦度の標準偏差が減少する。したがって、吹出口21から吹き出された空気流を安定化できる。
また、実施例および比較例において、吹出口21から主流方向に300mm離れた位置での音圧レベルが測定された。図11は、実施例および比較例における音圧レベル(解析結果)を示すグラフである。
25Hz〜6kHzでの平均音圧レベルは、比較例では100.1dBであったのに対し、実施例では95.4dBであり、すなわち、比較例に比べて騒音が4.7dB減少することが確認された。
以上のように、本実施の形態によれば、床無しの吹出口21から吹き出された空気流の断面平均流速分布が、吹出口21から離れるにつれて、吹出口21のN角形から徐々に吹出口に対して(180/N)°回転したN角形へ変化した場合に、吸込口22が吹出口21に対して(180/N)°回転したN角形の断面形状、すなわち形状変化後の空気流と同様の形状を有するため、吸込口22は形状変化後の空気流をスムーズに受け入れることができる。これにより、空気流の流速が大きい部分がコレクタ部14を形成する壁部のエッジに当たったり、空気流の流速が小さい部分がコレクタ部14内部に入ることで周囲との速度差により乱れたりすることが低減され、吹出口21から吹き出された空気流の安定化および低騒音化が可能である。
また、本実施の形態によれば、吸込口22の一辺の長さが吹出口21の一辺の長さの1.5倍〜2.5倍であるため、吹出口21から吹き出された空気流が吹出口21から離れるにつれて徐々に幅が広がったとしても、幅が広がった空気流をスムーズに受け入れることができる。これにより、空気流の流速が大きい部分がコレクタ部14を形成する壁部のエッジに当たることが一層低減され得る。
また、上述した本件発明者らの検証により、吹出口21の一辺の長さがDの場合、吹出口から主流方向に2D〜4D離れた位置(より好ましくは2.5D〜4D離れた位置)において、空気流の平均流速の断面分布は、吹出口に対して(180/N)°回転したN角形に変化したものとなることが分かった。
本実施の形態によれば、吹出口21の一辺の長さをDとすると、吸込口22は、吹出口21から主流方向に2D〜4D(より好ましくは2.5D〜4D)離れて配置されているため、吸込口22は形状変化後の空気流をスムーズに受け入れることができ、空気流の一層の安定化および低騒音化が可能である。
なお、本実施の形態では、N=4であり、すなわち、吹出口21は、4角形の断面形状を有しており、吸込口22は、吹出口21に対して中心軸線Aまわりに45°回転した4角形の断面形状を有していたが、本発明はこれに限定されるものではない。
たとえば、図12Aおよび図12Bに示すように、N=3であり、すなわち、吹出口21は、3角形の断面形状を有しており、吸込口22は、吹出口21に対して中心軸線Aまわりに60°回転した3角形の断面形状を有していてもよい。あるいは、たとえば、図13Aおよび図13Bに示すように、N=5であり、すなわち、吹出口21は、5角形の断面形状を有しており、吸込口22は、吹出口21に対して中心軸線Aまわりに36°回転した5角形の断面形状を有していてもよい。あるいは、図示は省略するが、Nは6以上の自然数であってもよい。これらの態様によっても、上述した本実施の形態と同様の作用効果を奏する。
また、上述した第1の実施形態では、ノズル部13の吹出口21とコレクタ部14の吸込口22とが、それぞれ、測定室15内において、床(不図示)から離れて配置されていたが、本発明はこれに限定されるものではない。
図14Aは、第2の実施形態に係るノズル部13の吹出口21を示す正面図である。図14Bは、第2の実施形態に係るコレクタ部14の吸込口22を示す正面図である。
図14Aおよび図14Bに示すように、第2の実施形態では、ノズル部13の吹出口21とコレクタ部14の吸込口22とが、それぞれ、測定室15内において、一辺が床Bに接するように配置されている。また、吹出口21は、N角形の断面形状を有し、吸込口22は、(N+1)角形(図示された例では5角形)の断面形状を有していればよい。
図14Aおよび図14Bに示す例では、N=4であり、すなわち、吹出口21は、4角形(図示された例では正方形)の断面形状を有しており、吸込口22は、吹出口21に対して中心軸線Aまわりに45°回転した4角形(図示された例では正方形)の断面形状を有している。
図14Aおよび図14Bに示す例では、N=4であり、すなわち、吹出口21は、4角形(図示された例では正方形)の断面形状を有しており、吸込口22は、(4+1=)5角形の断面形状を有している。
第2の実施形態では、床Bがあるため、吹出口21から吹き出された空気流の断面平均流速分布は、床Bから離れた領域では、上述した実施の形態と同様に、吹出口21の4角形から徐々に、吹出口21に対して中心軸線Aまわりに45°回転した4角形へ変化しようとするが、床Bに近い領域では、そのような変化が床Bによって規制され、全体として5角形に変化することになる。
このような断面平均流速分布の変化に対し、図14Aおよび図14Bに示す例では、吸込口22が5角形の断面形状、すなわち形状変化後の空気流と同様の形状を有するため、吸込口22は形状変化後の空気流をスムーズに受け入れることができる。これにより、空気流の流速が大きい部分がコレクタ部14を形成する壁部のエッジに当たったり、空気流の流速が小さい部分がコレクタ部14内部に入ることで周囲との速度差により乱れたりすることが低減され、吹出口21から吹き出された空気流の安定化および低騒音化が可能である。
なお、図14Aおよび図14Bに示す例では、N=4であり、すなわち、吹出口21は、4角形の断面形状を有しており、吸込口22は、5角形の断面形状を有していたが、本発明はこれに限定されるものではない。
たとえば、図15Aおよび図15Bに示すように、N=3であり、すなわち、吹出口21は、3角形の断面形状を有しており、吸込口22は、4角形の断面形状を有していてもよい。あるいは、たとえば、図16Aおよび図16Bに示すように、N=5であり、すなわち、吹出口21は、5角形の断面形状を有しており、吸込口22は、6角形の断面形状を有していてもよい。あるいは、図示は省略するが、Nは6以上の自然数であってもよい。これらの態様によっても、上述した本実施の形態と同様の作用効果を奏する。
10 風洞装置
11 風路
12 送風部
13 ノズル部
14 コレクタ部
15 測定室
21 吹出口
22 吸込口

Claims (5)

  1. 吹出口を有するノズル部と、
    前記吹出口に対向して配置された吸込口を有するコレクタ部と、
    を備え、
    前記吹出口および前記吸込口は、それぞれ、床から離れて配置され、
    前記吹出口は、N角形(Nは3以上の自然数)の断面形状を有し、
    前記吸込口は、前記吹出口に対して(180/N)°回転したN角形の断面形状を有する
    ことを特徴とする風洞装置。
  2. 前記吸込口の一辺の長さは、前記吹出口の一辺の長さの1.5倍〜2.5倍である
    ことを特徴とする請求項1に記載の風洞装置。
  3. 前記吹出口の一辺の長さをDとすると、前記吸込口は、前記吹出口から主流方向に2D〜4D離れて配置されている
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の風洞装置。
  4. Nは5以下の自然数である
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の風洞装置。
  5. 吹出口を有するノズル部と、
    前記吹出口に対向して配置された吸込口を有するコレクタ部と、
    を備え、
    前記吹出口および前記吸込口は、それぞれ、一辺が床に接するように配置され、
    前記吹出口は、N角形(Nは3以上の自然数)の断面形状を有し、
    前記吸込口は、(N+1)角形の断面形状を有する
    ことを特徴とする風洞装置。
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US5211057A (en) * 1991-08-08 1993-05-18 The United States Of America As Represented By The United States National Aeronautics And Space Administration Nozzle diffuser for use with an open test section of a wind tunnel
JP2015175804A (ja) * 2014-03-18 2015-10-05 三機工業株式会社 風洞試験装置

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