JP2018066256A - 流体を除去するシステム及び方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】航空機に搭載されたトイレなどの限定空間から、様々な流体(例えば、淀んだ又は悪臭を伴う空気、オゾン、流し台の中の液体など)を除去する、システム及び方法の提案。【解決手段】流体除去システムは、限定空間304から流体を除去するため、アクチュエータ122a、122bが、流体除去導管110a、110bに可動式に接続される。流体除去導管110a、110bは、アクチュエータ122a、122bが閉鎖位置にある時には閉じ、アクチュエータ122a、122bが開放位置にある時には開く。限定空間304内の流体は、アクチュエータ122a、122bが開放位置にある時に、流体除去導管110a、110b内に引き込まれ、排出ポート114を通じて排出される。【選択図】図3

Description

本開示の実施形態は概して、民間航空機のトイレなどの限定空間から流体(ガス及び液体)を除去するためのシステム及び方法に関する。
民間航空機は、様々な場所間で旅客を搬送するために使用される。典型的な民間航空機は、内部キャビンの中に一又は複数のトイレを含む。
紫外(UV)光を使用する、航空機のトイレ内の表面を殺菌若しくは消毒するためのシステムが、これまでに開発されている。例えば、遠紫外光がトイレ内の露出表面を有効に殺菌することが分かっている。
UV光と空気との相互作用はオゾンを生成する。UV光が空気を通過する際に、UV光と酸素分子との相互作用がオゾン分子を発生させる。
オゾンは、人と構造物の両方に対して刺激性である。例えば、特定の人々は、オゾンへの長期の曝露により呼吸障害を起こしやすいことがある。更に、オゾンは、様々な構造物の表面を劣化させうる反応性ガスである。
したがって、限定空間内のオゾン量は、典型的には、制御される。連邦航空局(Federal Aviation Administration:FAA)は、航空機上のオゾンの存在に関する規則及びガイドラインを定めている。例えば、FAA規制ガイドラインは、航空機の内部キャビンにおけるオゾン量を、8時間の時間枠にわたり平均100ppbに制限している。更に、FAA規制ガイドラインは、航空機の内部キャビンにおけるオゾン量を、3時間のピーク時間枠において250ppbにも制限している。
したがって、航空機のオペレータは、航空機内のオゾン量を制限するよう努めている。既知の殺菌方法の1つは、消毒用UV光を消毒されるべき表面に近接して配置することによって、発生するオゾン量を制限する。例えば、UV光は、消毒される表面から1〜6インチの範囲内に配置されうる。UV光から表面までが近接することで、オゾンの発生が制限される。オゾンが周囲空気を通過する距離が短くなるからである。しかし、様々な構造物は、UV光にそれほどに近接した範囲内に配置されることが可能ではない。例えば、UV光は、トイレ内の便器又は床から数インチの範囲内に有効に位置付けられないことがある。
限定空間内のオゾン量を制限するシステム及び方法が必要とされている。限定空間内のオゾンを換気するシステム及び方法も必要とされている。放出されたUV光と周囲空気との相互作用によって発生したオゾンが迅速、効果的、かつ効率的に換気されるように、UV光を消毒されるべき構造物から離すことを可能にする、システム及び方法も必要とされている。また、航空機に搭載されたトイレなどの限定空間から、様々な流体(例えば、淀んだ又は悪臭を伴う空気、オゾン、流し台の中の液体など)を除去する、システム及び方法も必要とされている。
上記の必要性を考慮して、本開示のある種の実施形態は、限定空間から流体を除去するよう構成されている流体除去システムを提供する。この流体除去システムは、動作サイクルにしたがって動作するよう構成されている、動作可能なサブシステムを含む。動作可能なサブシステムは、動作サイクル中に作動信号を出力するよう構成される。アクチュエータが、動作可能なサブシステムに動作可能に連結され、かつ、流体除去導管に可動式に接続される。流体除去導管は、アクチュエータが閉鎖位置にある時には閉じ、かつ、アクチュエータが開放位置にある時には開く。アクチュエータは、動作可能なサブシステムが作動信号を出力することに応じて、開放位置へと動く。限定空間内の流体は、アクチュエータが開放位置にある時に、流体除去導管内に引き込まれ、排出ポートを通じて排出される。
流体除去システムは、流体除去導管に連結された真空発生装置を含みうる。真空発生装置は、アクチュエータが開放位置にある時に流体除去導管の中に限定空間内の流体を引き込む、真空を発生させる。
少なくとも1つの実施形態では、アクチュエータは便器の浄化バルブを含む。便器は、人が関与して、水洗浄バルブ及び浄化バルブが開く湿式浄化を作動させるよう、構成される。少なくとも1つの実施形態では、動作可能なサブシステムによって作動信号が出力されると、便器の浄化バルブだけが開いて乾式浄化を提供する。少なくとも1つの他の実施形態では、アクチュエータは、流し台のプランジャ及び/又は排水プラグに連結された、ソレノイドとモータの一方又は両方を含む。
少なくとも1つの実施形態では、動作サイクルは消毒サイクルを含み、流体は限定空間内のオゾンを含む。かかる実施形態では、動作可能なサブシステムは、作動信号を出力するよう構成されている紫外(UV)光制御ユニットと、UV光制御ユニットに動作可能に連結されたUV光アセンブリとを含む、UV光消毒システムを含む。UV光制御ユニットは、作動信号に基づいて、消毒サイクル中にUV光アセンブリを制御する。UV光アセンブリは、消毒サイクル中に、限定空間の少なくとも一部分を消毒するためにUV光を放出する。
流体除去システムは、人が手動で関与するよう構成されている、関与部材も含みうる。流体は、限定空間内の悪臭を伴う空気も含みうる。
少なくとも1つの実施形態では、動作サイクルは乱気流検出期間を含み、流体は限定空間内の水を含む。かかる実施形態では、動作可能なサブシステムは、航空機に搭載されたコンピュータを含みうる。
本開示のある種の実施形態は、限定空間から流体を除去する流体除去方法を提供する。この流体除去方法は、動作サイクルにしたがって動作可能なサブシステムを動作させることと、動作サイクル中に、動作可能なサブシステムから、動作可能なサブシステムに動作可能に連結され、かつ、流体除去導管に可動式に接続されているアクチュエータに、作動信号を出力することとを含む。流体除去導管は、アクチュエータが閉鎖位置にある時には閉じ、かつ、アクチュエータが開放位置にある時には開く。方法は、出力することに応じて、アクチュエータを開放位置へと動かすことと、アクチュエータが開放位置にある時に、流体除去導管の中に限定空間内の流体を引き込むことも、含む。方法は、流体除去導管に連結されている真空発生装置を用いて、真空を発生させることも含みうる。真空は、アクチュエータが開放位置にある時に、流体除去導管の中に限定空間内の流体を引き込む。
本開示のある種の実施形態は、内部キャビンと内部キャビンの中のトイレとを含む、輸送体を提供する。トイレは便器及び流し台を含む。便器は、人が関与して、水洗浄バルブ及び浄化バルブが開く湿式浄化を作動させるよう、構成される。少なくとも1つの流体除去導管が、便器と流し台の一方又は両方に連結される。真空発生装置が、流体除去導管(複数可)に連結される。真空発生装置は、流体除去導管(複数可)内に真空を発生させるよう構成される。
輸送体は、トイレ内に紫外(UV)光アセンブリも含む。UV光アセンブリは、消毒サイクル中に、便器と流し台の一方又は両方の中に、又はそれらに対して、UV光を放出するよう構成される。UV光制御ユニットがUV光アセンブリに連結される。UV光制御ユニットは、消毒サイクル中にUV光アセンブリを作動させ、制御する、作動信号を出力する。
少なくとも1つのアクチュエータが、UV光制御ユニットに動作可能に連結され、かつ、流体除去導管(複数可)に可動式に接続される。流体除去導管(複数可)は、アクチュエータ(複数可)が閉鎖位置にある時には閉じ、かつ、アクチュエータ(複数可)が開放位置にある時には開く。アクチュエータ(複数可)は、UV光制御ユニットが作動信号を出力することに応じて、開放位置へと動く。アクチュエータ(複数可)が開放位置にある時に、限定空間内の流体は、流体除去導管(複数可)の中に引き込まれる。真空発生装置が、アクチュエータが開放位置にある時に流体除去導管(複数可)の中に限定空間内の流体を引き込む、真空を発生させる。
排出ポートは、流体除去導管(複数可)に連結される。流体除去導管(複数可)内に引き込まれた流体は、排出ポートを通じて輸送体の外に排出される。
本開示の一実施形態による、限定空間から流体を除去するよう構成されている流体除去システムの概略図を示す。 本開示の一実施形態による、限定空間から流体を除去するよう構成されている流体除去システムの概略図を示す。 本開示の一実施形態による、トイレ内の便器及び流し台に連結された流体除去システムの概略図を示す。 本発明の一実施形態による、汚物タンク及び真空発生装置に接続された便器の概略図を示す。 本発明の一実施形態による、流体除去システムの概略コントロール図を示す。 本開示の一実施形態による、単純化された流し台の側方図を示す。 本発明の一実施形態による、流体除去システムの概略コントロール図を示す。 本開示の一実施形態による、航空機の上方斜視図を示す。 本開示の一実施形態による、航空機の内部キャビンの上面図を示す。 本開示の一実施形態による、航空機の内部キャビンの上面図を示す。 本開示の一実施形態による、トイレの内部斜視図を示す。 本開示の一実施形態による、限定空間から流体を除去する方法のフロー図を示す。
ある種の実施形態の前述の概要及び下記の詳細説明は、付随する図面と併せて読めば、より深く理解されよう。本書において、単数形で、及び、「1つの(「a」又は「an」)」という語の後に記載される要素又はステップは、複数のかかる要素又はステップを必ずしも除外しないと、理解すべきである。更に、「一実施形態/1つの実施形態(oneembodiment)」への言及は、追加の実施形態の存在を除外すると解釈されることを意図しておらず、かかる追加の実施形態も、記載されている特徴を包含する。更に、反対に明示的に記述されない限り、特定の条件を有する一又は複数の要素を「備える(comprising)」又は「有する(having)」実施形態は、かかる条件を有しない追加の要素を含みうる。
本開示のある種の実施形態は、民間航空機に搭載されたトイレなどの限定空間から、一又は複数の流体(例えばオゾン、淀んだ空気、流し台の中の水など)を除去するよう構成されている、流体除去システムを提供するこの流体除去システムは、一又は複数のパイプやチューブなどといった流体除去導管のアクチュエータに連結された、少なくとも1つの動作可能なサブシステムを含む。真空発生装置が流体除去導管に連結される。例えば、真空発生装置が、流体除去導管内に配置されうる。
少なくとも1つの実施形態では、アクチュエータは流体除去導管内のバルブである。少なくとも1つの実施形態では、アクチュエータは、流体除去導管内のプランジャ及び/又は排水プラグに連結された、ソレノイドやモータ(例えば、空圧モータ、油圧モータ、又は電動モータ)である。第1位置又は閉鎖位置において、アクチュエータは、真空発生装置によって発生した真空力が流体除去導管の中に限定空間内の流体を引き込まないように、流体除去導管を閉じる。第2位置又は開放位置において、アクチュエータは、真空発生装置によって発生した真空力が流体除去導管の中に限定空間内の流体を引き込むように、流体除去導管を開く。真空力は、より高圧の周囲空気がより低圧の空間体積(例えば真空空間)と相互作用することにより、発生する。要するに、真空力は、圧力不均衡を通じて発生しうる。
少なくとも1つの実施形態では、動作可能なサブシステムは、消毒サイクル中のUV光の放出を通じて限定空間を部分的に消毒するよう構成されている、紫外(UV)光システムである。UV光システムは、一又は複数の有線接続又は無線接続を通じて、アクチュエータに連結されうる。例えば、UV光アセンブリの動作を制御するUV光制御ユニットが、一又は複数の有線接続又は無線接続を通じて、アクチュエータに連結されうる。UV光制御ユニットが限定空間を部分的に消毒するためにUV光アセンブリを動作させる際に、UV光アセンブリから放出されたUV光は、空気を通過する。UV光と空気との相互作用は、オゾンを発生させうる。そのため、UV光システムが作動する際、UV光制御ユニットは、UV光アセンブリ及びアクチュエータに作動信号を出力する。作動信号は、アクチュエータに対する開放信号を含みうる。少なくとも1つの実施形態では、アクチュエータは、作動信号(この作動信号がUV光アセンブリを作動させ、制御する)を開放信号と解釈しうる(例えば、作動信号によって起動されるよう構成されうる)。UV光制御ユニットによって出力された作動信号は、アクチュエータを開放位置へと動かす。そのため、流体除去導管が限定空間に対して開き、真空発生装置によって発生した真空力が、流体除去導管内に、かつ、流体を外部環境へと排出する換気孔などの排出ポート内に、発生したオゾンを含む流体を引き込む。消毒サイクルが終了すると、UV光システムは動作を停止する。これにより、アクチュエータが閉鎖位置に戻るように動く。少なくとも1つの実施形態では、UV光システムは、アクチュエータに閉鎖信号を送信しうる。少なくとも1つの他の実施形態では、UV光システムは、消毒サイクル中にアクチュエータに作動信号を出力してよく、消毒サイクルが終了すると、アクチュエータへの作動信号の送信を停止しうる。これにより、アクチュエータが閉鎖位置に戻るように動く。
流体除去システムは、アクチュエータに連結されている、ボタン、レバー、ハンドル、及び/又はそれらに類似したものといった、関与部材を含みうる。例えば、関与部材は、機械的及び/又は電気的に、アクチュエータに連結されうる。関与部材は、限定空間内にあってよく、限定空間から流体(例えば淀んだ空気や流し台の中の水など)を除去するために、人が関与して(例えば押す、引くなど)、アクチュエータを開放位置へと動かすよう、構成される。例えば、トイレの中の人は、トイレから淀んだ又は悪臭を伴う空気を除去するために、関与部材に関与しうる。少なくとも1つの実施形態では、関与部材は、便器又は流し台に連結されている少なくとも1つのアクチュエータに連結される。そのため、関与部材は、(典型的には連続的な給気及び連続的な排気を有する)別個の換気装置又は排出ファンとは対照的に、便器と流し台の一方又は両方を通じて流体(例えばオゾン)を除去するために、関与を受けるよう構成される。
少なくとも1つの実施形態では、動作可能なサブシステムは、民間航空機に搭載されたフライトコンピュータなどの、輸送体に搭載されたコンピュータである。コンピュータは、一又は複数の有線接続又は無線接続を通じて、アクチュエータに連結される。コンピュータは、流体除去導管を開くために、アクチュエータに開放信号を出力しうる。例えば、乱気流の期間中に航空機において、コンピュータは、流し台の中の水をトイレから除去するように、アクチュエータに開放信号を出力しうる。そうしなければ、乱気流によって、流し台の中の水がトイレの床にこぼれうるからである。
本開示のある種の実施形態は、限定空間(例えばトイレ、ギャレー、内部キャビン、又は、輸送体上の他の空間)と、UV光消毒システムと、少なくとも1つの乾燥した入口部を介して限定空間内の空気体積と流体連通している真空発生装置とを含む、システムを提供する。乾燥した入口部を通る流体の流れは、制御システムによって制御されうる。この空気体積は、オゾンなどの浄化副生成物を内包しうる。
本開示のある種の実施形態は、トイレに二重の流体除去性能を提供する。第1の流体除去態様は、便器の内容物を浄化するために使用される湿式浄化である。第2の流体除去態様は、トイレのガス状内容物の一部又は全部を除去するために使用されうる、乾式浄化である。少なくとも1つの実施形態では、乾式浄化は、UV光消毒システムの消毒サイクル中に作動する。
図1は、本開示の一実施形態による、限定空間102から流体を除去するよう構成されている、流体除去システム100の概略図を示している。限定空間102は、一又は複数の壁108を通じて天井106に接続された床104を含む。ドア(図1には図示せず)が、壁108のうちの一又は複数に可動式に固定されうる。
流体除去導管110が、限定空間102に流体連通するように接続される。流体除去導管110は、この空間から一又は複数の流体を受容するよう構成されている、パイプやチューブなどでありうる。流体除去導管は、便器又は流し台に連結された、(例えば汚物チャネル又は排出チャネル、排水管などの)配管でありうる。
真空発生装置112が、流体除去導管110に連結される。例えば、真空発生装置112は、流体除去導管110内に配置されうる。真空発生装置112は、流体除去導管110を通じて換気孔などの排出ポート114へと一又は複数の流体を引き込む、真空力又は吸引力を発生させ、流体(複数可)は、かかる排出ポート114を通じて限定空間102から排出される。
流体除去システム100は、アクチュエータ122に動作可能に連結された、少なくとも1つの動作可能なサブシステム120を含み、アクチュエータ122は、流体除去導管110に連結される。動作可能なサブシステム120は、一又は複数の有線接続又は無線接続を通じて、アクチュエータ122に連結される。少なくとも1つの実施形態では、動作可能なサブシステム120は、一又は複数の枢動アーム、ギア、プーリ、可動軌道、鎖、及び/又はそれらに類似したものなどを通じて、アクチュエータ122と機械的につながる。動作可能なサブシステム120は、紫外光消毒システムや輸送体に搭載されたコンピュータ(例えばフライトコンピュータ)などでありうる。流体除去システム100は、アクチュエータ122に動作可能に連結されている、限定空間102の内部又は外部の関与部材(例えばボタン、ハンドル、レバーなど)も含みうる。
少なくとも1つの実施形態では、アクチュエータ122は流体除去導管110内のバルブを含む。オプションで、又は追加的に、アクチュエータ122は、流体除去導管110内の排水プラグに連結され、かつ/又は、流体除去導管110に接続された、ソレノイドやモータなどを含む。アクチュエータ122は、閉鎖位置において、限定空間102に対して流体入口部124が閉じるように、流体除去導管110を閉じる。そのため、閉鎖状態のアクチュエータ122によって、真空発生装置122が流体除去導管110内へと限定空間102内の流体を引き込むことが、妨げられる。アクチュエータ122は、開放位置において、限定空間102に対して流体入口部124が開くように、限定空間102に対して流体除去導管110を開く。開放位置において、真空発生装置122は、限定空間102内の流体を、流体除去導管110内へと引き込み、かつ、排出ポート114を通じて外部環境(例えば限定空間102が配置されている輸送体の外部)へと引き出す。
動作において、動作可能なサブシステム120は作動する。例えば、動作可能なサブシステム120は、限定空間102の一又は複数の部分を消毒するよう作動する、UV光消毒システムでありうる。動作可能なサブシステム120によって、作動信号が出力される。作動信号は、動作可能なサブシステム120の少なくとも1つの態様の動作を作動させ、制御する。動作可能なサブシステム120が作動する際に、動作可能なサブシステム120は、アクチュエータ122に開放信号を出力する。例えば、開放信号は、動作可能なサブシステム120によって出力される作動信号でありうる。少なくとも1つの実施形態では、アクチュエータ122は、作動信号を受信することに応じて開放位置に動く。別様には、この作動信号は、動作可能なサブシステム120の少なくとも1つの態様の動作を作動させ、制御するよう設定される。動作可能なサブシステム120から開放信号を受信することに応じて、アクチュエータ122は、流体(例えばオゾン、淀んだ/悪臭を伴う空気、水など)が真空発生装置112によって発生した真空力を通じて流体除去導管110内に引き込まれるように、流体除去導管110を開く。流体は次いで、限定空間102又は限定空間102を内包する構造物の外に流体を排出する換気孔などの排出ポート114に引き込まれ、そこから出る。動作可能なサブシステム120が動作を停止する際に、アクチュエータ122は閉鎖位置に戻るように動き、これにより、流体除去導管110が閉じる。例えば、動作可能なサブシステム120が作動信号の出力を停止すると、アクチュエータ122は、閉鎖位置に戻るように動く。
図2は、本開示の一実施形態による、限定空間102から流体を除去するよう構成されている、流体除去システム100の概略図を示している。限定空間102は、航空機に搭載されたトイレでありうる。図示しているように、流体除去システム100は、UV光サブシステム200などの動作可能なサブシステム、関与部材202、及び、航空機に搭載されたフライトコンピュータなどのコンピュータ204の形態の、別の動作可能なサブシステムを含む。オプションで、流体除去システム100は、より多数又は少数の、図示されている動作可能なサブシステムを含みうる。例えば、流体除去システム100は、UV光消毒システム200だけを含みうる。少なくとも1つの他の実施形態では、流体除去システム100は関与部材202だけを含みうる。少なくとも1つの他の実施形態では、流体除去システム100は、コンピュータ204だけを含みうる。
UV光消毒システム200は、UV光制御ユニット208に動作可能に連結されたUV光アセンブリ206を含む。UV光アセンブリ206は、消毒サイクル中に限定空間内の一又は複数の構造物に対してUV光を放出するよう構成されている、一又は複数のUV光要素210(例えば発光ダイオード(LED))、電球、光ファイバ要素、及び/又はそれらに類似したものを、含みうる。少なくとも1つの実施形態では、UV光要素210は、遠紫外光を放出するよう構成される。あるいは、UV光要素210は、UVC光、UVB光、又はUVA光などの、他の種類のUV光を放出するよう構成されうる。
UV光制御ユニット208は、一又は複数の有線接続又は無線接続を通じて、UV光アセンブリ206に連結されており、かつ、UV光アセンブリ206の動作を制御するよう構成される。UV光制御ユニット208は作動信号を出力し、この作動信号はUV光アセンブリ206によって受信される。作動信号は、UV光アセンブリ206が限定空間102内の一又は複数の構造物に対してUV光を放出する消毒サイクル中に、UV光アセンブリ206を作動させ、制御する。UV光制御ユニット208は、消毒サイクルについてのデータを記憶するメモリを含みうるか、若しくは、かかるメモリに連結されうる。
UV光消毒システム200は、例えば一又は複数の有線接続又は無線接続を通じて、アクチュエータ122にも連結される。UV光消毒システム200が消毒サイクル中に作動する際に、UV光制御ユニット208は、アクチュエータ122に作動信号を出力する。作動信号は、アクチュエータに対する別の開放信号を含みうる。少なくとも1つの実施形態では、アクチュエータ122は、作動信号によって単に起動されて開放位置になる。別様には、この作動信号は、UV光アセンブリ206を作動させ、制御するよう設定される。そのため、作動信号自体は開放信号である。アクチュエータ122は、開放信号を受信することに応じて、限定空間102内でUV光と空気との相互作用によって発生したオゾンが、真空発生装置112によって発生した真空力を介して、開放状態の流体入口部124を通って流体除去導管110内に引き込まれるように、流体除去導管110を開く。真空発生装置112は、排出ポート114内に流体除去導管110内のオゾンを引き込み、この排出ポート114を通じて、オゾンが外部環境へと排出される。UV光消毒システム200が動作を停止すると、UV光制御ユニット208は、アクチュエータ122への開放信号の出力を停止し、それにより、流体除去導管110が閉じる。
上述のように、UV光消毒システム200の作動は、オゾンが流体除去導管110を介して限定空間102から除去されるように、アクチュエータ122による流体除去導管110の開放を引き起こす。アクチュエータ122を開放位置へと動かすために、オプションで、関与部材202には人が手動で関与しうる。例えば、淀んだ又は悪臭を伴う空気や水などが限定空間102から除去されうるようにアクチュエータ122を開くために、関与部材202には人が手動で関与しうる。関与部材202は、限定空間202の内部、又は、限定空間102の外部にありうる(例えば、限定空間102のドア又は外壁表面に装着されうる)。
関与部材202は、アクチュエータ122に動作可能に連結される。例えば、関与部材202は、一又は複数の有線接続又は無線接続を通じて、アクチュエータ122に電気的に連結されうる。少なくとも1つの他の実施形態では、関与部材202は、枢動アーム、プーリ、ギア、鎖、機械的軌道、及び/又はそれらに類似したものなどの一又は複数の機械的リンクを通じて、アクチュエータ122に機械的に連結されうる。
動作において、限定空間102からの流体(例えば淀んだかつ/又は悪臭を伴う空気)の換気、排出、若しくは除去(及び、除去された流体と、例えば空気源及び/又は主要キャビンの空気体積などからの新鮮な空気との置換)を人が所望した場合、その人は、例えばボタンを押すことやレバーを引くことなどによって、関与部材202に関与する。人によるかかる関与に応じて、関与部材202は、(例えば開放信号の出力を通じて、)アクチュエータ122を開く。アクチュエータ122は次いで、流体除去導管110を開き、それにより、流体が限定空間102の外に引き出され、排出ポート114の外に排出される。少なくとも1つの実施形態では、関与部材202は、アクチュエータ122に電気的な開放信号を送信しうる。これにより、アクチュエータ122が、所定の時間量(例えば10秒以下)にわたって開放位置に留まる。
少なくとも1つの実施形態では、関与部材202は、便器又は流し台に連結されている少なくとも1つのアクチュエータ122に連結される。この様態では、関与部材202は、(典型的には迅速な空気浄化ができない)別個の換気ファンの代わりに、便器及び/又は流し台を通じて限定空間102から流体を除去するよう、手動で関与を受けうる。
上述のように、アクチュエータ122は、UV光消毒システム200の作動を通じて、かつ/又は、関与部材202の関与を通じて、開放位置へと動きうる。言及したとおり、流体除去システム100は、アクチュエータ122に動作可能に連結された、遠隔コンピュータ204も含みうる。例えば、遠隔コンピュータ204は、航空機に搭載されたフライトコンピュータなどの、輸送体に搭載されたコンピュータでありうる。コンピュータ204は、例えば一又は複数の有線接続又は無線接続を通じて、アクチュエータ122に動作可能に連結される。コンピュータ204は、所定の基準に基づいて、アクチュエータ122に開放信号(例えば、輸送体の動作に関する作動信号)を自動的に送信しうる。例えば、コンピュータ204は、航空機の付近の乱気流の存在について判定することがあり、このことは次いで、コンピュータ204によるアクチュエータ122への開放信号の出力を引き起こしうる。これにより、流体除去導管110が開く。トイレ(限定空間102の一例)の流し台の中の水などの流体が、次いで、上述のように、真空発生装置112によって発生した真空力を介して、開放状態の流体除去導管110内に引き込まれ、限定空間102から除去されうる。この様態では、航空機が乱気流を通る時に、流し台の中の水は、限定空間102の床にこぼれる代わりに、限定空間102の外に引き出されうる。少なくとも1つの他の実施形態では、アクチュエータ122を開放位置へと動かして、望みどおりに限定空間102から流体(複数可)を除去するために、人が、入力デバイス(例えばキーボード、マウス、タッチスクリーンなど)を通じて、コンピュータ204に開放信号を入力しうる。
オプションで、流体除去システム100は、UV光消毒システム200、関与部材202、及びコンピュータ204の3つを全て含むわけではないことがある。
本書で使用する「制御ユニット(control unit)」、「中央処理装置(central processing unit)」、「CPU」、「コンピュータ(computer)」などの語は、マイクロコントローラ、縮小指令セットコンピュータ(RISC)、特定用途向け集積回路(ASIC)、論理回路、及び、本書に記載の機能を実行可能なハードウェア、ソフトウェア、又はこれらの組み合わせを含む他の任意の回路又はプロセッサを使用するシステムを含む、プロセッサベース又はマイクロプロセッサベースの、任意のシステムを含みうる。これらは例示にすぎず、ゆえに、かかる語の定義及び/又は意味を、いかなる仕方においても限定することを意図していない。例えば、UV光制御ユニット208及びコンピュータ204は、一又は複数のプロセッサでありうるか、又は一又は複数のプロセッサを含みうる。
UV光制御装置208及びコンピュータ204は、データを処理するために、一又は複数のデータ記憶ユニット又はデータ記憶要素(例えば一又は複数のメモリ)に記憶される一連の指令を実行するよう、構成される。例えば、UV光制御ユニット208及びコンピュータ204は各々、一又は複数のメモリを含みうるか、又は一又は複数のメモリに連結されうる。データ記憶ユニットは、所望又は必要に応じて、データ又は他の情報も記憶しうる。データ記憶ユニットは、情報ソース又は処理マシン内の物理メモリ要素という形態でありうる。
一連の指令は、処理機としてのUV光制御装置208及びコンピュータ204に指示を与えて、本書に記載の主題の様々な実施形態の方法及びプロセスといった特定の動作を実施する、様々なコマンドを含みうる。一連の指令はソフトウェアプログラムの形態でありうる。ソフトウェアは、システムソフトウェア又はアプリケーションソフトウェアなどの様々な形態でありうる。更に、ソフトウェアは、別々のプログラムの集合体、より大きなプログラム内のプログラムサブセット、又はプログラムの一部分という形態でありうる。ソフトウェアは、オブジェクト指向性プログラミングの形態のモジュラープログラミングも含みうる。処理機による入力データの処理は、ユーザのコマンドに応じたものでありうるか、従前の処理の結果に応じたものでありうるか、又は、別の処理機によってなされたリクエストに応じたものでありうる。
本書の実施形態の図は、UV光制御ユニット208などの一又は複数の制御ユニット又は処理ユニットを示していることがある。この処理ユニット又は制御ユニットが、本書に記載の動作を実施する関連指令(例えば、コンピュータハードドライブ、ROM、RAMなどといった有形かつ非一過性のコンピュータ可読記憶媒体に記憶されたソフトウェア)を有するハードウェアとして実装されうる、回路、回路構成、又はそれらの部分を表しうることを、理解されたい。ハードウェアは、本書に記載の機能を実施するためにハードウェアにより実現される(hardwired)、状態機械回路構成を含みうる。オプションで、ハードウェアは、マイクロプロセッサ、プロセッサ、コントローラなどといった一又は複数の論理ベースのデバイスを含む、かつ/又は、かかる論理ベースのデバイスに接続される、電子回路を含みうる。オプションで、UV光制御装置208は、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、マイクロプロセッサ(複数可)、及び/又はそれらに類似したもののうちの一又は複数といった、処理回路構成を表しうる。様々な実施形態における回路は、本書に記載の機能を実施するために一又は複数のアルゴリズムを実行するよう、構成されうる。一又は複数のアルゴリズムは、フロー図又は方法に明示的に特定されているか否かにかかわらず、本書で開示されている実施形態の諸態様を含みうる。
本書において、「ソフトウェア(software)」及び「ファームウェア(firmware)」という語は、入れ替え可能であり、かつ、RAMメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、及び、非揮発性RAM(NVRAM)メモリを含むデータ記憶ユニット(例えば一又は複数のメモリ)に記憶されている、コンピュータによって実行される任意のコンピュータプログラムを含む。上記のデータ記憶ユニットの種類は例示に過ぎず、ゆえに、コンピュータプログラムを記憶するのに使用可能なメモリの種類について限定を行うものではない。
図3は、本開示の一実施形態による、トイレ304内の便器300及び流し台302に連結された流体除去システム100の概略図を示している。トイレ304は、限定空間102(図1、図2参照)の一例である。この実施形態では、動作可能なサブシステムは、図2に図解しているUV光消毒システム200である。
便器300は、ハウジング306(例えば椀状体又は椀状体を支持する構造物)と、ハウジング306に可動式に固定されたカバー308(例えばシート及び/又は蓋)とを含む。カバー308が閉じている時に、ハウジング306とカバー308との間に空隙309が形成される。便器300は、ハウジング306の椀状体内部の内容物を浄化するために押されるよう構成されている、浄化ボタン310も含む。浄化ボタン310が押されると、水がハウジング306の椀状体内部を水洗浄し、バルブなどのアクチュエータ122aは、真空発生装置112によって発生した真空力が便器300に連結された流体除去導管110aを介して椀状体の内容物を汚物タンク312内に引き込むように、開放位置へと動く。アクチュエータ122aは、UV光消毒システム200のUV光制御ユニット208にも動作可能に連結される(例えば通信可能である)。
言及したとおり、便器を浄化するために人が浄化ボタン310を押すと、水が椀状体内部を水洗浄し、アクチュエータ122a(例えばバルブ)は、椀状体内部の内容物が流体除去導管110aを介して汚物タンク312内に引き込まれるように、開放位置へと動く。UV光消毒サイクル中(例えば、トイレ304内に人がいない時)に、UV光消毒システム200は、上述のように、例えばUV光制御ユニット208を介して、アクチュエータ122aに作動信号を出力する。アクチュエータ122aは、作動信号を受信すると、開放位置へと動き、これにより、流体除去導管110aが開き、かつ、真空発生装置112によって発生した真空力が、トイレ304内のガス(例えばUV消毒サイクル中に発生したオゾン)を、空隙309を通じて流体除去導管110a内に引き込む。ガスは次いで、換気孔などの排出ポート114を通じて排出される。
留意すべきことに、消毒サイクル中、便器300に連結されたアクチュエータ122a(バルブなど)に開放信号が送信される。しかし、この開放信号は、便器300の浄化ボタン310に影響を与えない。つまり、UV光消毒システム200によって出力された開放信号は、便器300の浄化ボタン310も水洗浄バルブも作動させない。この様態では、消毒サイクル中に、UV光消毒システム200は、水で便器300の椀状体内部を水洗浄することなく、空隙309を通じて便器300内にガスを引き込み、かつ、開放状態の流体除去導管110aを通じてガスをトイレ304の外に引き出す、乾式浄化を作動させる。
流し台302は、流体除去導管110に接続する排水部318を有する、ベイシン(basin)316を含む。(排水プラグに連結された)プランジャ320が、開放位置と閉鎖位置との間で選択的に動くよう構成される。プランジャ320は、閉鎖位置において、水がベイシン316内に保持されるように、排水部318を閉じる。プランジャ320は、開放位置において、水が排水部318を通じて流体除去導管110b内へと排水されるように、排水部318を開く。
アクチュエータ122bは、プランジャ320に連結されうる。アクチュエータ122bは、UV光消毒システム200のUV光制御ユニット208に動作可能に連結された(例えば通信可能である)、ソレノイド、電動モータ、空圧モータ、油圧モータなどでありうるか、又はそれらを含みうる。オプションで、アクチュエータ122bは、関与部材(例えば、図2に示す関与部材202)、及び/又は、コンピュータ(図2に示すコンピュータ204など)に、動作可能に連結されうる。
消毒サイクル中に、UV光消毒システム200は、流し台302の排水部318に連結されたアクチュエータ122bに、作動信号を出力する。そのため、トイレ304内のガス(例えばオゾン)は、真空発生装置112によって発生した真空力を介して、排水部318内へと、かつ、流体除去導管110bに、引き込まれる。ガスは次いで、排出ポート114を通じて排出される。
オプションで、UV光消毒システム200は、アクチュエータ122aだけに動作可能に連結されうる(例えば電気的に通信可能でありうる)。少なくとも1つの他の実施形態では、UV光消毒システム200は、アクチュエータ122aだけに動作可能に連結されうる。
図3に示しているように、流体除去導管110aは、便器300に連結された、既存の汚物除去導管でありうる。同様に、流体除去導管110bは、流し台302に連結された、既存の排水チャネルでありうる。あるいは、流体除去導管110aは、便器300に連結された既存の汚物除去導管とは別個のものでありうる。あるいは、流体除去導管110bも、流し台302に連結された既存の排水チャネルとは別個のものでありうる。
UV光制御ユニット208は、消毒サイクル中にUV光アセンブリ206を動作させる、制御信号(例えば作動信号)を出力する。作動信号は、アクチュエータ122a及び/又はアクチュエータ122bの開放を引き起こす、開放信号を提供する。アクチュエータ122a及び122bは、開放位置において、それぞれの流体除去導管110a及び110bを開き、それにより、トイレ304内の流体が流体除去導管110a及び110b内に引き込まれ、トイレ304から除去されることを可能にする(流体は次いで、排出ポート114を通じて排出されうる)。
UV光消毒システム100が、トイレ304の一又は複数の部分(例えば便器300及び流し台302)を消毒するために、消毒サイクル中に動作すると、アクチュエータ122aは、便器300が空気のみの浄化(つまり乾式浄化)を作動させるように、開放位置になる。少なくとも1つの実施形態では、UV光要素210が、UV光を便座(例えばカバー308)に導く。そのため、オゾンが発生してもその大部分又は全ては便器300の付近にありうる。真空発生装置112によって発生した真空力が、ガス(空気及びオゾンを含む)を便器300の椀状体内部に、かつ流体除去導管110a内に引き込み、それにより、オゾンが発生してもその大部分又は全てが、トイレ104の他の部分に拡散するか広がる前に、トイレ304から除去されることが、確実になる。そのため、流体除去システム100は、フィルタ又は特別なポンプを使用することなく、迅速、効率的、かつ効果的に、トイレ304からオゾンを除去する。
少なくとも1つの実施形態では、UV光アセンブリ206がUV光を放出している間、及び/又は、UV光の放出後の決まった、事前に設定された時間量にわたって、乾式浄化が起こる。少なくとも1つの実施形態では、UV光アセンブリ206が作動すると(つまり、UV光が放出されると)、乾式浄化が始まり、UV光アセンブリ206が動作を停止した後でも、トイレ304内の一又は複数のオゾンセンサがトイレ304内で安全レベルのオゾンを検出するまで、乾式浄化は続く。
別個の専用換気孔とは対照的に、図3に関連して図示及び説明されている流体除去システム100は、安価かつより軽量であり、空気をキャビン内から外部に除去するための余分な導管の取り付けを必要としない。更に、流体除去システム100は、機外に廃棄される(又はフィルタを通る)流体の量を減少させる。流体が、消毒サイクル中のオゾン発生に近い場所から除去されうるからである。更に、流体除去システム100は、消毒サイクル中にトイレ304からオゾンを自動的に除去し、そのため、オゾンレベルを検出するための別個のオゾンセンサを必要とせずに、トイレ304内のオゾンを不存在レベル、最少レベル、若しくは安全レベルに保つことを、確実にしうる。また、乾式浄化は、水を全く使用せずに、トイレ304からオゾンを除去する。
図4は、本発明の一実施形態による、汚物タンク312及び真空発生装置112に接続された便器300の概略図を示している。図示しているように、アクチュエータ122aは、便器300に連結された浄化バルブでありうる。便器300は、例えば便器304の浄化ボタン310が押されると作動する、水洗浄バルブ400も含みうる。水洗浄バルブ400が開くと、水源(例えば輸送体に搭載されたタンク)からの水がハウジング306の椀状体内部を水洗浄する。UV光消毒システム200(図2及び図3参照)などの動作可能なサブシステムは、浄化バルブアクチュエータ122aに動作可能に連結されるが、水洗浄バルブ400には連結されない。したがって、人が便器300を浄化すると、椀状体内部の内容物が真空発生装置112によって発生した真空力を通じて汚物タンク312内に引き込まれるように、水洗浄バルブ400及び浄化バルブアクチュエータ122aが開く。しかし、動作可能なサブシステムが作動すると、浄化バルブアクチュエータ122aだけが開き、それにより、開放状態の浄化バルブアクチュエータ122aを介して、便器300の乾式浄化が作動する。乾式浄化中、浄化バルブアクチュエータ122aが開いており、水洗浄バルブ400が閉じている時に、便器300の付近のガスは、空隙309を通じて椀状体内部に、かつ、真空発生装置112によって発生した真空力を通じて開放状態の流体除去導管122a内に、引き込まれる。流体除去導管110内のガスは、次いで、排出ポート114を通じて排出される。排出ポート114は、流体除去導管110の一部でありうるか、又は、排出導管402を通じて流体除去導管110に接続されうる。
図5は、本発明の一実施形態による、流体除去システム100の概略コントロール図を示している。図示しているように、便器300の浄化ボタン310は、水洗浄バルブ400(図4参照)を制御する水洗浄タイマ500、及び、浄化バルブアクチュエータ122a(図3参照)を制御する浄化タイマ502に、連結されうる。浄化ボタン310は、押されると、(水洗浄バルブ400を開く)水洗浄タイマ500と(浄化バルブアクチュエータ122aを開く)浄化タイマ502の両方を開始する。それにより、上述のように、便器300が水洗浄され、椀状体内部の内容物が除去される。
対称的に、UV消毒システム200が作動すると、UV光制御ユニット208が、消毒サイクル中にUV光アセンブリ206を作動させ、制御する作動信号504を出力し、かつ、所定の時間にわたって上述のように浄化バルブ122aを開く、換気タイマ506を開始する。UV光制御ユニット208によって出力された作動信号は、水洗浄タイマ500には送信されない。そのため、UV光制御ユニット208によって出力された作動信号は、水洗浄バルブ400を開かない。代わりに、UV光制御ユニット208によって出力された作動信号は、水が便器300の椀状体内部を水洗浄するわけではない、乾式浄化を開始する。
UV光制御ユニット208の換気タイマ506、及び、便器300の浄化タイマ502は、ORゲート508を通じて浄化バルブ122aに連結されうる。そのため、浄化タイマ502と換気タイマ506のいずれかが作動すると、浄化バルブ122aが開く。
図示しているように、浄化タイマ502と換気タイマ506とは別個のものである。あるいは、浄化タイマ502と換気タイマ506は、同一のタイマでありうる。
各タイマは、便器システム又はUV光消毒システムの一部でありうる。少なくとも1つの実施形態では、各タイマは、便器システム又はUV光消毒システムに連結された、プロセッサ、単安定バイブレータ、RC回路、デジタルタイマなどでありうるか、又はそれらを含みうる。
図6は、本開示の一実施形態による、単純化された流し台302の側方図を示している。蛇口600は、出口部602からベイシン316内に水を流出させることを可能にするよう、操作される。
プランジャ320は、枢動リンクアーム606を通じて、排水プラグ604に接続している。人がプランジャ320を矢印Aの方向に押し下げた際に、プランジャ608に枢動可能に接続されているアーム606のプランジャ端608が、弧Bの方向に下方向に枢動する一方、プラグ端610は、弧Cの方向に上方向に枢動する。それにより、排水プラグ604がベイシン316から浮き上がり、排水部318が開く。排水部318が開くと、ベイシン316内の水はそこを通って排水される。更に、上述のように、流し台312の付近のガスが、上述のように、排水部318内に(かつ、流体除去導管内に)引き込まれうる。そのため、プランジャ320は、排水部318を選択的に開閉させるよう、手動で操作されうる。
少なくとも1つの実施形態では、アクチュエータ122bも、プランジャ320及び/又は排水プラグ604に接続される。アクチュエータ122bは、排水部318を自動的に開くよう構成されている、ソレノイドやモータなどでありうる。アクチュエータ122bは、図2及び図3に示すUV光消毒システム200などの動作可能なサブシステムと通信可能である。上述のように、UV光消毒システム200は作動信号を出力し、作動信号はアクチュエータ122bによって受信されうる。それに応じて、アクチュエータ122bは、排水プラグ604を動かして排水部318を開くために、プランジャ320を作動させる。
図7は、本発明の一実施形態による、流体除去システム100の概略コントロール図を示している。図示しているように、換気タイマ506は、例えばORゲート508を通じて、浄化バルブアクチュエータ122aとアクチュエータ122bの両方に連結されうる。ゆえに、UV作動信号504がUV光制御ユニット208によって出力されると、浄化バルブアクチュエータ122とアクチュエータ122bの両方に、開放信号が出力される。あるいは、UV光消毒システム200は、アクチュエータ122bにだけ動作可能に連結されうるが、浄化バルブアクチュエータ122aには連結されないことがあり、又はその逆である。
図8は、本開示の一実施形態による、航空機800の上方斜視図を示している。航空機800は、例えば2つのターボファンエンジン814を含みうる、推進システム812を含む。オプションで、推進システム812は、図示しているよりも多数のエンジン814を含みうる。エンジン814は航空機800の翼816により支えられる。他の実施形態では、エンジン814は、胴体部818及び/又は尾部820によって支えられうる。尾部820は、水平安定板822及び垂直安定板824も支持しうる。
航空機200の胴体部818は、内部キャビンを画定し、内部キャビンは、コックピット、一又は複数の作業区域(例えばギャレー、手荷物エリアなど)、一又は複数の旅客区域(例えばファーストクラス、ビジネスクラス、及びコーチ(coach)区域)、並びに、後方レストエリアアセンブリが位置付けられうる後方区域を、含みうる。区域の各々は、一又は複数のクラス仕切アセンブリを含みうるキャビン移行エリアによって分離されうる。頭上手荷物収納庫アセンブリが、内部キャビン全体を通じて位置付けられうる。内部キャビンは、例えばトイレなどの一又は複数のチャンバを含む。(例えば図1から図3に関連して図示及び説明されている)一又は複数の流体除去システム100は、内部キャビンの中に配置されうる。
換気孔などの排出ポート114は、胴体部に形成されうる。そのため、流体(例えば空気やオゾンなどのガス)は、上述のように、流体除去システム100を通じて航空機800内の限定空間から引き込まれ、航空機800の周囲の外部環境に排出されうる。
あるいは、本開示の実施形態は、航空機の代わりに、自動車、バス、機関車及び列車、船舶などといった、様々な他の輸送体に使用されうる。更に、本開示の実施形態は、例えば商業用及び住居用の建物などの固定構造物に対して使用されうる。
図9Aは、本発明の一実施形態による、航空機の内部キャビン830の上面図を示している。内部キャビン830は、航空機の胴体部832の中にありうる。例えば、一又は複数の胴体壁が、内部キャビン830を画定しうる。内部キャビン830は、前方区域833、ファーストクラス区域834(又は、ファーストクラススイート、ファーストクラスキャビンなど)、ビジネスクラス区域836、前方ギャレーステーション838、拡張型のエコノミー区域又はコーチ区域840、標準的なエコノミー区域又はコーチ区域842、及び後方区域844を含む、複数の区域を含み、後方区域844は、トイレ及びギャレーステーションなどの複数の限定空間102を含みうる。流体除去システム100(例えば図1から図3参照)は、限定空間102に、又は限定空間102の中に、配置されうる。内部キャビン830が図示しているよりも多数又は少数の区域を含みうることを、理解されたい。例えば、内部キャビン830は、ファーストクラス区域を含まないことがあり、図示したものよりも多数又は少数のギャレーステーションを含むことがある。区域の各々は、通路848の間にクラス仕切アセンブリを含みうる、キャビン移行エリア846によって分離されうる。
図9Aに示しているように、内部キャビン830は、後方区域844につながる2つの通路850及び852を含む。オプションで、内部キャビン830は、図示したものよりも多数又は少数の通路を有しうる。例えば、内部キャビン830は、後方区域844につながる内部キャビン830の中央を通って延在する、単一の通路を含みうる。
図9Bは、本発明の一実施形態による、航空機の内部キャビン880の上面図を示している。内部キャビン880は、航空機の胴体部881の中にありうる。例えば、一又は複数の胴体壁が、内部キャビン880を画定しうる。内部キャビン880は、旅客シート883を有するメインキャビン882と、メインキャビン882の後方の後方区域885とを含む、複数の区域を含む。内部キャビン880が図示しているよりも多数又は少数の区域を含みうることを、理解されたい。
内部キャビン880は、後方区域885につながる単一の通路884を含みうる。単一の通路884は、後方区域885につながる内部キャビン880の中央を通って延在しうる。例えば、単一の通路884は、内部キャビン880の中央縦断面の同軸になるように位置調整されうる。
一又は複数のトイレなどの囲まれた空間102が、内部キャビン880の中に配置されうる。流体除去システム100(例えば図1から図3参照)は、限定空間102に、又は限定空間102の中に、配置されうる。
図10は、本開示の一実施形態による、トイレ102の内部斜視図を示している。言及したとおり、トイレ102は、例えば、図1から図3に関連して図示及び説明している囲まれた空間102の一例である。トイレ102は、上述したように、航空機に搭載されうる。オプションで、トイレ102は、他の様々な輸送体に搭載されうる。他の実施形態では、トイレ102は、商業用又は住居用の建物などの固定構造物の中にありうる。
トイレ102は、便器300、棚906、及び流し台302を支持する、基部床902を含む。UV光アセンブリ206は、トイレ102内に固定されており、かつ、便器300、床902、棚906、及び流し台302などの、トイレ102内の様々な構造物を消毒(例えば、殺菌、消毒、若しくは浄化)するために、消毒サイクル中に作動するよう構成される。図示しているように、便器300は、ハウジング306の一部でありうる椀状体307を含む。一又は複数のオゾンセンサ904が、トイレ102内に配置されうる。例えば、オゾンセンサ904は、便器304のハウジング306に装着されうる。オプションで、トイレ102がオゾンセンサを含まないこともある。
図11は、本開示の一実施形態による、限定空間から流体を除去する方法のフロー図を示している。図1、図2、及び図11を参照するに、作動信号が動作可能なサブシステム120から出力される。作動信号は、動作可能なサブシステム120の少なくとも1つの態様を作動させ、制御するよう設定され、更に、一又は複数のアクチュエータを起動して開放位置にするよう設定される。少なくとも1つの実施形態では、作動信号は、流体除去システムとは別個に、動作可能なサブシステム120を作動させ、制御するよう設定される。例えば、動作可能なサブシステム120は、図2に示す、UV光消毒システム200又はコンピュータ204でありうる。少なくとも1つの実施形態では、動作可能なサブシステム120の作動信号は、開放信号でありうるか、又は開放信号を含みうる。例えば、UV光制御ユニット208は、消毒サイクル中にUV光を放出するために、UV光アセンブリ206に作動信号を出力しうる。作動信号は、アクチュエータ122にも出力され、アクチュエータ122によって開放信号と解釈されうる。
1002において、作動信号が受信されると、アクチュエータ(複数可)122は、開放位置へと動き、それにより、少なくとも1つの流体除去導管110が開く。1004において、流体が、真空発生装置112によって発生した真空力を通じて、流体除去導管(複数可)110内に引き込まれる。1006において、流体除去導管(複数可)110内に引き込まれた流体は、排出ポート113を通じて排出される。
1008において、動作サイクルがまだ作動しているか否かが判定される。少なくとも1つの実施形態では、動作サイクルは、UV光制御ユニット208によって決定される、UV光消毒システム200の消毒サイクルである。別の例としては、動作サイクルは、コンピュータ204によって決定される、乱気流検出期間でありうる。別の例としては、動作サイクルは、人が関与部材202に関与することによって開始される、手動の優先換気サイクルでありうる。
1008において動作サイクルがまだ作動している場合、方法は、アクチュエータ(複数可)122が開放位置に維持される1009に進む。方法は次いで、1004に戻る。しかし、1008において動作サイクルが既に停止している場合、方法は1010で終了する。更に、本開示は以下の条項による実施形態を含む。
条項1.限定空間から流体を除去するよう構成された流体除去システムであって、
動作サイクルにしたがって動作するよう構成されている動作可能なサブシステムであって、動作サイクル中に作動信号を出力するよう構成されている、動作可能なサブシステムと、
動作可能なサブシステムに動作可能に連結され、かつ、流体除去導管に可動式に接続された、アクチュエータとを備え、流体除去導管は、アクチュエータが閉鎖位置にある時には閉じ、アクチュエータが開放位置にある時には開き、アクチュエータが、動作可能なサブシステムが作動信号を出力することに応じて、開放位置へと動き、限定空間内の流体は、アクチュエータが開放位置にある時に、流体除去導管内に引き込まれ、排出ポートを通じて排出される、流体除去システム。
条項2.流体除去導管に連結された真空発生装置を更に含み、真空発生装置は、アクチュエータが開放位置にある時に流体除去導管の中に限定空間内の流体を引き込む、真空を発生させる、条項1に記載の流体除去システム。
条項3.アクチュエータが便器の浄化バルブを含む、条項1に記載の流体除去システム。
条項4.便器は、人が関与して、水洗浄バルブ及び浄化バルブが開く湿式浄化を作動させるよう構成されており、作動信号が動作可能なサブシステムによって出力されると、浄化バルブだけが開いて乾式浄化を提供する、条項3に記載の流体除去システム。
条項5.アクチュエータが、流し台のプランジャと排水プラグの一方又は両方に連結された、ソレノイドとモータの一方又は両方を含む、条項1に記載の流体除去システム。
条項6.動作サイクルが消毒サイクルを含み、流体が限定空間内のオゾンを含み、動作可能なサブシステムが、紫外(UV)光消毒システムであって、
作動信号を出力するよう構成されている、UV光制御ユニットと、
UV光制御ユニットに動作可能に連結された、UV光アセンブリとを含む、UV光消毒システムを含み、UV光制御ユニットは、作動信号に基づいて、消毒サイクル中にUV光アセンブリを制御し、UV光アセンブリは、消毒サイクル中に限定空間の少なくとも一部分を消毒するためにUV光を放出する、条項1に記載の流体除去システム。
条項7.人が手動で関与するよう構成されている関与部材を更に備え、流体が、限定空間内の悪臭を伴う空気を更に含む、条項6に記載の流体除去システム。
条項8.動作サイクルが乱気流検出期間を含み、流体が限定空間内の水を含み、動作可能なサブシステムが、航空機に搭載されたコンピュータを含む、条項1に記載の流体除去システム。
条項9.限定空間から流体を除去する流体除去方法であって、
動作サイクルにしたがって動作可能なサブシステムを動作させることと、
動作サイクル中に、動作可能なサブシステムから、動作可能なサブシステムに動作可能に連結され、かつ、流体除去導管に可動式に接続されているアクチュエータに、作動信号を出力することであって、流体除去導管は、アクチュエータが閉鎖位置にある時には閉じ、アクチュエータが開放位置にある時には開く、出力することと、
出力することに応じて、アクチュエータを開放位置へと動かすことと、
アクチュエータが開放位置にある時に、流体除去導管の中に限定空間内の流体を引き込むこととを含む、流体除去方法。
条項10.流体除去導管に連結されている真空発生装置を用いて、真空を発生させることを更に含み、真空を発生させることは、アクチュエータが開放位置にある時に、流体除去導管の中に限定空間内の流体を引き込む、条項9に記載の流体除去方法。
条項11.アクチュエータが便器の浄化バルブを含む、条項9に記載の流体除去方法。
条項12.便器は、水洗浄バルブ及び浄化バルブが開く湿式浄化を作動させるために人が関与可能であり、出力することの間に、浄化バルブだけが開いて乾式浄化を提供する、条項11に記載の流体除去方法。
条項13.アクチュエータが、流し台のプランジャと排水プラグの一方又は両方に連結された、ソレノイドとモータの一方又は両方を含む、条項9に記載の流体除去方法。
条項14.動作サイクルが消毒サイクルを含み、流体が限定空間内のオゾンを含み、動作可能なサブシステムが、紫外(UV)光消毒システムであって、
作動信号を出力するよう構成されている、UV光制御ユニットと、
UV光制御ユニットに動作可能に連結された、UV光アセンブリとを含む、UV光消毒システムを含み、UV光制御ユニットは、作動信号に基づいて、消毒サイクル中にUV光アセンブリを制御し、UV光アセンブリは、消毒サイクル中に限定空間の少なくとも一部分を消毒するためにUV光を放出する、条項9に記載の流体除去方法。
条項15.前記動かすことを引き起こすために、関与部材に手動で関与することを更に含み、流体が、限定空間内の悪臭を伴う空気を更に含む、条項14に記載の流体除去方法。
条項16.動作サイクルが乱気流検出期間を含み、流体が限定空間内の水を含み、動作可能なサブシステムが、航空機に搭載されたコンピュータを含む、条項9に記載の流体除去方法。
条項17.輸送体であって、
内部キャビンと、
内部キャビンの中のトイレであって、便器及び流し台を備えており、便器は、人が関与して、水洗浄バルブ及び浄化バルブが開く湿式浄化を作動させるよう構成されている、トイレと、
便器と流し台の一方又は両方に連結された、少なくとも1つの流体除去導管と、
少なくとも1つの流体除去導管に連結された、真空発生装置であって、少なくとも1つの流体除去導管内に真空を発生させるよう構成されている、真空発生装置と、
トイレの中の紫外(UV)光アセンブリであって、消毒サイクル中に、便器と流し台の一方又は両方の中に、又はそれらに対して、UV光を放出するよう構成されている、UV光アセンブリと、
UV光アセンブリに連結されたUV光制御ユニットであって、消毒サイクル中にUV光アセンブリを作動させ、制御する、作動信号を出力する、UV光制御ユニットと、
UV光制御ユニットに動作可能に連結され、かつ、少なくとも1つの流体除去導管に可動式に接続された、少なくとも1つのアクチュエータであって、少なくとも1つの流体除去導管が、少なくとも1つのアクチュエータが閉鎖位置にある時には閉じ、少なくとも1つのアクチュエータが開放位置にある時には開き、UV光制御ユニットが作動信号を出力することに応じて、開放位置へと動き、トイレ内の流体は、少なくとも1つのアクチュエータ開放位置にある時に、少なくとも1つの流体除去導管の中に引き込まれ、真空発生装置が、アクチュエータが開放位置にある時に、少なくとも1つの流体除去導管の中にトイレ内の流体を引き込む、少なくとも1つのアクチュエータと、
少なくとも1つの流体除去導管に連結された、排出ポートであって、少なくとも1つの流体除去導管内に引き込まれた流体が、排出ポートを通じて輸送体の外に排出される、排出ポートとを備える、輸送体。
条項18.少なくとも1つのアクチュエータが、便器の浄化バルブを含み、作動信号がUV光制御ユニットによって出力されると、浄化バルブだけが開いて乾式浄化を提供する、条項17に記載の輸送体。
条項19.少なくとも1つのアクチュエータが、流し台のプランジャと排水プラグの一方又は両方に連結された、ソレノイドとモータの一方又は両方を含む、条項17に記載の輸送体。
条項20.人が手動で関与するよう構成されている関与部材を更に備え、流体が、トイレ内の悪臭を伴う空気を更に含む、条項17に記載の輸送体。
上述のように、本開示のある種の実施形態は、限定空間内のオゾン量を制限するシステム及び方法を提供する。本開示のある種の実施形態は、限定空間内のオゾンを換気するシステム及び方法を提供する。本開示のある種の実施形態は、放出されたUV光と周囲空気との相互作用によって発生したオゾンが迅速、効果的、かつ効率的に換気されるように、UV光を消毒されるべき構造物から離すことを可能にする、システム及び方法を提供する。本開示のある種の実施形態は、限定空間から様々な流体(例えば淀んだ/悪臭を伴う空気、オゾン、流し台の中の液体など)を除去する、システム及び方法を提供する。
本開示の実施形態を説明するために、上(top)、底(bottom)、下方(lower)、中間(mid)、横方向(lateral)、水平(horizontal)、垂直(vertical)、前方(front)などといった、空間及び方向に関する様々な語が使用されうるが、かかる語は図面に示す配向に関して使用されているにすぎないことを、理解されたい。この配向は、上部が下部になる、その逆になる、水平が垂直になる等のように、反転し、回転し、若しくは、変化しうる。
本書において、タスク又は動作を実施する「よう構成/設定され(configuredto)」ている構造物、制約、又は要素は、タスク又は動作に対応する様態で、特に構造的に、形成され、構成/設定され、又は適合している。分かりやすくするため、かつ誤解を避けるために、タスク又は動作を実施するために改変されることが可能であるだけの対象物は、本書における、タスク又は動作を実施する「よう構成/設定」されているものではない。
上記の説明は、制限的なものではなく例示のためのものであることを、理解されたい。例えば、上述の実施形態(及び/又はそれらの態様)は、互いに組み合わされて使用されうる。加えて、本開示の様々な実施形態の教示には、その範囲から逸脱することなく特定の状況又は材料に適応させるよう、多数の改変を行いうる。本書に記載の寸法及び材料の種類は、本開示の様々な実施形態のパラメータを規定するためのものであるが、これらの実施形態は全く限定的なものではなく、例示的な実施形態である。上記の説明を精査することで、当業者には、他の多くの実施形態が明らかになろう。したがって、本開示の様々な実施形態の範囲は、付随する特許請求の範囲、並びに、かかる特許請求の範囲が認められる均等物の全範囲を参照して、決定されるべきである。付随する特許請求の範囲において、「含む(including)」及び「そこにおいて(in which)」という語は、「備える(comprising)」及び「そこで(wherein)」という語それぞれの明白な同義語として使用される。更に、「第1(first)」「第2(second)」及び「第3(third)」等の語は、単に標識として使用され、それらの対象物に数的要件を課すことを意図するものではない。更に、下記の特許請求の範囲の限定は、ミーンズ・プラス・ファンクション書式で記述されておらず、かかる特許請求の範囲の限定が更なる構造のない機能の記述が後に続く「のための手段(means for)」という言い回しを明示的に使用しない限り、米国特許法第112条(f)に基づいて解釈されることは意図されていない。
この明細書は、ベストモードを含む本開示の様々な実施形態を開示するため、及び、いかなる当業者にも、任意のデバイス又はシステムの作成及び使用、並びに包含された任意の方法の実施を含む、本開示の様々な実施形態を実践することを可能にするために、例を使用している。本開示の様々な実施形態の特許性の範囲は、特許請求の範囲によって規定され、当業者が想起する他の例を含みうる。かかる他の例は、例が特許請求の範囲の文言と相違しない構造要素を有する場合、又は、例が特許請求の範囲の文言とのごくわずかな相違しか有しない同等の構造要素を含む場合に、特許請求の範囲に含まれることが意図される。

Claims (20)

  1. 限定空間から流体を除去するよう構成された流体除去システム(100)であって、
    動作サイクルにしたがって動作するよう構成されている動作可能なサブシステム(120)であって、前記動作サイクル中に作動信号を出力するよう構成されている、動作可能なサブシステム(120)と、
    前記動作可能なサブシステム(120)に動作可能に連結され、かつ、流体除去導管(110)に可動式に接続された、アクチュエータ(122)とを備え、前記流体除去導管(110)は、前記アクチュエータ(122)が閉鎖位置にある時には閉じ、前記アクチュエータ(122)が開放位置にある時には開き、前記アクチュエータ(122)は、前記動作可能なサブシステム(120)が前記作動信号を出力することに応じて、前記開放位置へと動き、前記限定空間内の流体は、前記アクチュエータ(122)が前記開放位置にある時に、前記流体除去導管(110)内に引き込まれ、排出ポート(114)を通じて排出される、流体除去システム(100)。
  2. 前記流体除去導管(110)に連結された真空発生装置(112)を更に備え、前記真空発生装置(112)は、前記アクチュエータ(122)が前記開放位置にある時に前記流体除去導管(110)の中に前記限定空間内の前記流体を引き込む、真空を発生させる、請求項1に記載の流体除去システム(100)。
  3. 前記アクチュエータ(122)が便器の浄化バルブを含む、請求項1又は2に記載の流体除去システム(100)。
  4. 前記便器は、人が関与して、水洗浄バルブ及び前記浄化バルブが開く湿式浄化を作動させるよう構成されており、前記作動信号が前記動作可能なサブシステム(120)によって出力されると、前記浄化バルブだけが開いて乾式浄化を提供する、請求項3に記載の流体除去システム(100)。
  5. 前記アクチュエータ(122)が、流し台のプランジャと排水プラグの一方又は両方に連結された、ソレノイドとモータの一方又は両方を含む、請求項1から4のいずれか一項に記載の流体除去システム(100)。
  6. 前記動作サイクルが消毒サイクルを含み、前記流体が前記限定空間内のオゾンを含み、前記動作可能なサブシステム(120)が、紫外(UV)光消毒システムであって、
    前記作動信号を出力するよう構成されている、UV光制御ユニット(208)と、
    前記UV光制御ユニット(208)に動作可能に連結された、UV光アセンブリ(206)とを含む、UV光消毒システムを含み、前記UV光制御ユニットは、前記作動信号に基づいて、前記消毒サイクル中に前記UV光アセンブリ(206)を制御し、前記UV光アセンブリ(206)は、前記消毒サイクル中に前記限定空間の少なくとも一部分を消毒するためにUV光を放出する、請求項1から5のいずれか一項に記載の流体除去システム(100)。
  7. 人が手動で関与するよう構成されている関与部材(202)を更に備え、前記流体が、前記限定空間内の悪臭を伴う空気を更に含む、請求項6に記載の流体除去システム(100)。
  8. 前記動作サイクルが乱気流検出期間を含み、前記流体が前記限定空間内の水を含み、前記動作可能なサブシステム(120)が、航空機に搭載されたコンピュータを含む、請求項1から7のいずれか一項に記載の流体除去システム(100)。
  9. 限定空間から流体を除去する流体除去方法であって、
    動作サイクルにしたがって動作可能なサブシステム(120)を動作させることと、
    前記動作サイクル中に、前記動作可能なサブシステム(120)から、前記動作可能なサブシステム(120)に動作可能に連結され、かつ、流体除去導管(110)に可動式に接続されているアクチュエータ(122)に、作動信号を出力することであって、前記流体除去導管(110)は、前記アクチュエータ(122)が閉鎖位置にある時には閉じ、前記アクチュエータ(122)が開放位置にある時には開く、出力することと、
    前記出力することに応じて、前記アクチュエータ(122)を前記開放位置へと動かすことと、
    前記アクチュエータ(122)が前記開放位置にある時に、前記流体除去導管(110)の中に前記限定空間内の流体を引き込むこととを含む、流体除去方法。
  10. 前記流体除去導管(110)に連結されている真空発生装置(112)を用いて、真空を発生させることを更に含み、前記真空を発生させることは、前記アクチュエータ(122)が前記開放位置にある時に、前記流体除去導管(110)の中に前記限定空間内の前記流体を引き込む、請求項9に記載の流体除去方法。
  11. 前記アクチュエータ(122)が便器の浄化バルブを含む、請求項9又は10に記載の流体除去方法。
  12. 前記便器は、水洗浄バルブ及び前記浄化バルブが開く湿式浄化を作動させるために人が関与可能であり、前記出力することの間に、前記浄化バルブだけが開いて乾式浄化を提供する、請求項11に記載の流体除去方法。
  13. 前記アクチュエータ(122)が、流し台のプランジャと排水プラグの一方又は両方に連結された、ソレノイドとモータの一方又は両方を含む、請求項9から12のいずれか一項に記載の流体除去方法。
  14. 前記動作サイクルが消毒サイクルを含み、前記流体が前記限定空間内のオゾンを含み、前記動作可能なサブシステム(120)が、紫外(UV)光消毒システムであって、
    前記作動信号を出力するよう構成されている、UV光制御ユニット(208)と、
    前記UV光制御ユニット(208)に動作可能に連結された、UV光アセンブリ(206)とを含む、UV光消毒システムを含み、前記UV光制御ユニットは、前記作動信号に基づいて、前記消毒サイクル中に前記UV光アセンブリ(206)を制御し、前記UV光アセンブリ(206)は、前記消毒サイクル中に前記限定空間の少なくとも一部分を消毒するためにUV光を放出する、請求項9から13のいずれか一項に記載の流体除去方法。
  15. 前記動かすことを引き起こすために、関与部材(202)に手動で関与することを更に含み、前記流体が、前記限定空間内の悪臭を伴う空気を更に含む、請求項14に記載の流体除去方法。
  16. 前記動作サイクルが乱気流検出期間を含み、前記流体が前記限定空間内の水を含み、前記動作可能なサブシステム(120)が、航空機に搭載されたコンピュータを含む、請求項9から15のいずれか一項に記載の流体除去方法。
  17. 輸送体であって、
    内部キャビンと、
    前記内部キャビンの中のトイレであって、便器及び流し台を備えており、前記便器が、人が関与して、水洗浄バルブ及び浄化バルブが開く湿式浄化を作動させるよう構成されている、トイレと、
    前記便器と前記流し台の一方又は両方に連結された、少なくとも1つの流体除去導管(110)と、
    前記少なくとも1つの流体除去導管(110)に連結された、真空発生装置(112)であって、前記少なくとも1つの流体除去導管(110)内に真空を発生させるよう構成されている、真空発生装置(112)と、
    前記トイレの中の紫外(UV)光アセンブリであって、消毒サイクル中に、前記便器と前記流し台の一方又は両方の中に、又はそれらに対して、UV光を放出するよう構成されている、UV光アセンブリ(206)と、
    前記UV光アセンブリ(206)に連結されたUV光制御ユニット(208)であって、前記消毒サイクル中に前記UV光アセンブリ(206)を作動させ、制御する、作動信号を出力する、UV光制御ユニット(208)と、
    前記UV光制御ユニット(208)に動作可能に連結され、かつ、前記少なくとも1つの流体除去導管(110)に可動式に接続された、少なくとも1つのアクチュエータ(122)であって、前記少なくとも1つの流体除去導管(110)は、前記少なくとも1つのアクチュエータ(122)が閉鎖位置にある時には閉じ、前記少なくとも1つのアクチュエータ(122)が開放位置にある時には開き、前記UV光制御ユニット(208)が前記作動信号を出力することに応じて、前記開放位置へと動き、前記トイレ内の流体は、前記少なくとも1つのアクチュエータ(122)が前記開放位置にある時に、前記少なくとも1つの流体除去導管(110)の中に引き込まれ、前記真空発生装置(112)は、前記アクチュエータ(122)が前記開放位置にある時に、前記少なくとも1つの流体除去導管(110)の中に前記トイレ内の前記流体を引き込む、少なくとも1つのアクチュエータ(122)と、
    前記少なくとも1つの流体除去導管(110)に連結された、排出ポート(114)であって、前記少なくとも1つの流体除去導管(110)内に引き込まれた前記流体が、前記排出ポート(114)を通じて前記輸送体の外に排出される、排出ポート(114)とを備える、輸送体。
  18. 前記少なくとも1つのアクチュエータ(122)が、前記便器の前記浄化バルブを含み、前記作動信号が前記UV光制御ユニット(208)によって出力されると、前記浄化バルブだけが開いて乾式浄化を提供する、請求項17に記載の輸送体。
  19. 前記少なくとも1つのアクチュエータ(122)が、前記流し台のプランジャと排水プラグの一方又は両方に連結された、ソレノイドとモータの一方又は両方を含む、請求項17又は18に記載の輸送体。
  20. 人が手動で関与するよう構成されている関与部材(202)を更に備え、前記流体が、前記トイレ内の悪臭を伴う空気を更に含む、請求項17から19のいずれか一項に記載の輸送体。
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