JP2018065158A - スピニング加工方法及びそれを用いて製造された容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】加工品の壁厚や引張強度や疲労強度を均一にすることができるスピニング加工方法を提供する。
【解決手段】円筒状のワークWを保持する保持機構10と、ワークWの加工部位を加熱する加熱機構60と、ワークWの加工部位に押し当てられる成形ローラ11とを備え、ワークWの加工部位を縮径していくスピニング加工装置1に用いられるスピニング加工方法であって、ワークWの材質は、難加工金属であり、ワークWの材質の(固相線温度−250℃)以上(固相線温度−10℃)以下に加熱する加熱工程を含む。
【選択図】図9

Description

本発明は、例えば水素ガス等が充填されるための容器及びそれを製造するスピニング加工方法に関する。
各種高圧ガスを充填するための容器として、鉄製やステンレス製や6000系アルミニウム合金(以下、「6000系アルミ合金」ともいう)製の圧力容器(ボンベ)が使用されている。また、次世代の自動車である燃料電池車では、水素を充填して搭載するための軽量で耐圧性能の高い容器が求められており、6000系アルミ合金製の金属ライナの外側に繊維強化プラスチック層(FRP層とも称する)が形成された圧力容器が利用されている。
このような容器や金属ライナは、円筒状の胴部の両端に、胴部よりも径が小さくなる湾曲面を有する口金取付部が形成されている(図1参照)。
そして、このような容器や金属ライナを製造するスピニング加工方法が開示されている(例えば特許文献1及び特許文献2参照)。このスピニング加工方法では、6000系アルミ合金製の円筒状のワークの加工部位(端)を所定温度に加熱する加熱工程を実施した後、ワークを回転させながら成形ローラを回転中のワークの加工部位に対して押し当てるようにして所望の加工形状(口金取付部)に変形させる加工工程を実施している。このとき、加熱工程において所定温度までワークの加工部位を加熱しているが、加工工程実施中にワークの加工部位の温度が徐々に低下して加工性が低減してしまうので、ワークの加工部位の温度が所定温度未満まで低下したときには、再び加熱工程を実施した後に加工工程を実施するようにしている。
特開2007−113590号公報 特開2011−206843号公報
しかしながら、上述したようなスピニング加工方法では、縮径(口絞りスピニング)するような複雑な加工を実施したときには、加工品(口金取付部)の壁厚や引張強度や疲労強度が均一にならないという問題点があった。
また、6000系アルミ合金の代わりに、引張強度や疲労強度に優れた7000系アルミニウム合金(以下、「7000系アルミ合金」ともいう)を用いた場合、7000系アルミ合金は加工性が悪く(加工可能温度範囲が狭く)、所望の加工形状(口金取付部)に変形させられないことがあった。
本発明者らは、上記課題を解決するために、加工品の壁厚や引張強度や疲労強度を均一にするスピニング加工方法について検討を行った。従来のスピニング加工方法では、加熱工程実施中にはワークの加工部位の温度を測定しておらず、ワークの加工部位を最適温度に加熱できていないことがわかった。図10は、加工温度と絞り率との関係を示すグラフである。難加工金属として代表的な7000系アルミ合金の加工可能温度範囲(割れやしわが生じない温度範囲)は、6000系アルミ合金の加工可能温度範囲と比較して非常に狭くなっている。特に図10に示すように、難加工金属として代表的な7000系アルミ合金で絞り率を20%〜60%とするときには、ワークの加工部位の温度が加工可能温度範囲内(固相線温度−250℃)以上(固相線温度−10℃)以下になるようにすればよいことがわかった。
そこで、ワークの加工部位の温度が加工可能温度範囲内((固相線温度−250℃)以上(固相線温度−10℃)以下)になるように温度モニタリングすることを見出した。
すなわち、本発明のスピニング加工方法は、円筒状のワークを保持する保持機構と、前記ワークの加工部位を加熱する加熱機構と、前記ワークの加工部位に押し当てられる成形ローラとを備え、前記ワークの加工部位を縮径していくスピニング加工装置に用いられるスピニング加工方法であって、前記ワークの材質は、難加工金属であり、前記ワークの材質の(固相線温度−250℃)以上(固相線温度−10℃)以下に加熱する加熱工程を含むようにしている。
本発明のスピニング加工方法によれば、ワークの加工部位の温度を最適温度にすることができる。これにより、加工性が悪い(加工可能温度範囲が狭い)7000系アルミ合金であってもスピニング加工することができる。
(他の課題を解決するための手段および効果)
また、上記発明において、前記加熱機構は、前記ワークの加工部位の温度を検出する温度センサを有するようにしてもよい。
本発明のスピニング加工方法によれば、ワークの加工部位の温度を測定することで、ワークの加工部位の温度を最適温度に確実にすることができる。
また、上記発明において、前記加熱機構は、前記ワークの加工部位の初期形状に対応するように、加熱部が形成された初期加熱機構と、前記ワークの加工部位の変形中間形状に対応するように、加熱部が形成された中間加熱機構とを有し、前記初期加熱機構及び前記中間加熱機構は移動可能となっており、前記初期加熱機構及び前記中間加熱機構を移動させることで、初期加熱状態と中間加熱状態と成形状態とに切替える工程を含むようにしてもよい。
本発明のスピニング加工方法によれば、初期加熱機構と中間加熱機構とを用いることで、ワークの加工部位の温度を最適温度に確実にすることができる。
また、上記発明において、前記中間加熱機構の加熱部は、前記ワークの加工部位の変形中間形状に対応した形状のコイルであるようにしてもよい。
さらに、本発明の容器は、上述したようなスピニング加工方法で製造された容器であって、前記難加工金属は、7000系アルミニウム合金であるようにしている。
本発明に係る容器を示す図。 容器の変形中間形状を説明するための図。 本発明に係るスピニング加工装置を示す平面図。 図3に示すA−A線断面図。 成形ローラ駆動装置を示す正面図。 図5に示すB−B線断面図。 初期加熱機構を示す図。 中間加熱機構を示す図。 スピニング加工方法の一例について説明するためのフローチャート。 加工温度と絞り率との関係を示すグラフ。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。なお、本発明は、以下に説明するような実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の態様が含まれることはいうまでもない。
<容器>
まず、本発明に係る容器について説明する。図1は、本発明に係る容器を示す図である。
容器100は、予め設定された外径及び内径を有する円筒状の胴部1Aと、胴部1Aの上側に形成された容器上部(口金取付部)1Bと、胴部1Aの下側に形成された容器底部(口金取付部)1Cとを有する。なお、胴部1Aと容器上部1Bと容器底部1Cとは一体的に形成されている。そして、容器上部1Bには、内容物の封入や放出に利用されるバルブ等(図示せず)が取り付けられ、容器底部1Cには、封止部材等(図示せず)が取り付けられることになる。
上記した容器の材質としては、鉄やチタンや7000系アルミ合金等の難加工金属が挙げられ、本発明では容器を軽量にすることができる点から、7000系アルミ合金であることが好ましい。
このような容器上部1Bは、予め設定された外径及び内径を有する円筒状のワークWにおいて、円筒状のワークWの一方の開口端部が、スピニング加工装置1の成形ローラ11等によって胴部1Aよりも縮径(口絞りスピニング)するように加工されることにより得られる。すなわち、図2の点線で示すようにワークWの加工部位を所定角度θで縮径していくことで得られる。
また、容器底部1Cについても同様である。
<スピニング加工装置>
次に、本発明に係るスピニング加工装置1について説明する。図3は、本発明に係るスピニング加工装置1を示す平面図であり、図4は、図3に示すA−A線の断面図である。なお、地面に水平な一方向をX方向とし、地面に水平でX方向と垂直な方向をY方向とし、X方向とY方向とに垂直な方向をZ方向とする。
スピニング加工装置1は、2個の成形ローラ11を有する成形ローラ駆動装置12と、クランプ装置(スピニングチャック)13とX軸駆動機構14と有する保持機構10と、初期加熱機構61と中間加熱機構62とインダクションヒータ電源63と加熱コイル移動台車64とを有する加熱機構60と、加工工程中のワークWの加工部位の温度を検出する非接触式放射温度計70とを備える。
図5は、成形ローラ駆動装置12を示す正面図であり、図6は、図5に示すB−B線の断面図である。成形ローラ駆動装置12は、フレーム21の右側部分に、距離を隔てて平行に配置された支持板22、23が設けられており、これらの支持板22、23の中央に取り付けたベアリングによって回転軸24が軸線J(X方向)に一致するように軸支されている。
そして、回転軸24の左端には、回転ドラム25が固定されている。また、回転軸24の右端には、モータ(図示せず)が接続されており、軸線Jを回転軸として回転ドラム25を回転駆動するようになっている。
さらに、回転軸24の内側は中空になっており、成形ローラ調整軸26が回転軸24と同軸(軸線J)となるように挿入されている。そして、成形ローラ調整軸26の左端には、ベベルギア26aが固定されている。
回転ドラム25は、円板部25aと円筒側壁25bとからなる。円板部25aの中心近傍には、貫通孔25cが形成された支持体25dが固定されている。また、円筒側壁25bには、貫通孔25eが形成されている。そして、各ボールネジ27の端部が貫通孔25c、25eで軸支されることで、2本のボールネジ27が回転軸24側(回転中心)から径方向に配置されている。
各ボールネジ27の回転軸24側の端部には、ベベルギア27aが固定されており、成形ローラ調整軸26のベベルギア26aと螺合している。また、各ボールネジ27には、成形ローラ11を支持するハウジング11aが螺合している。これにより、成形ローラ調整軸26を回転させると、ベベルギア26a、27aを介して2本のボールネジ27が回転して、2個の成形ローラ11(ハウジング11a)が径方向に移動するようになっている。
クランプ装置13は、円筒状のワークWの胴部1Aの外周面を、ワークWの軸線JがX方向となるように保持するものである。
X軸駆動機構14は、クランプ装置13をワークWの軸線Jの方向(X方向や−X方向)に前進したり後退したりすることが可能となっており、ワークWの加工部位の外周面を2個の成形ローラ11に押し当てたり加熱コイル61b、62b内に挿入したりする。
図7(a)は、初期加熱機構61を示す正面図であり、図7(b)は、図7(a)に示すC−C線の断面図である。初期加熱機構61は、筐体61aと、インダクションヒータ電源63と電気的に接続された加熱コイル(加熱部)61bと、加熱工程中のワークWの加工部位の温度を検出するための熱電対(接触式温度センサ)61c及びバネ機構等61dとを有する。筐体61aは、四角筒状の外周面と円筒形状の内周面とを有する筒状のブロック体である。そして、円筒形状の内周面に、円筒形状の加熱コイル61bが固定されている。つまり、加熱コイル61bは、ワークWの加工部位の初期形状(円筒形状)に対応したストレート形状となっている。また、熱電対61cは、筐体61aの外周面から内周面を貫通するように設置されており、加熱コイル61b内に挿入されたワークWの加工部位の外周面にバネ機構等61dによって接触させることができるようになっている。
このような初期加熱機構61は、ワークWの加工部位を加熱するための加熱位置(初期加熱状態)Aと、ワークWの加工部位を加熱しないための初期加熱機構退避位置(成形状態)Bとに加熱コイル移動台車64によって筐体61aが把持されることで移動可能になっている。
図8(a)は、中間加熱機構62を示す正面図であり、図8(b)は、図8(a)に示すD−D線の断面図である。中間加熱機構62は、筐体62aと、インダクションヒータ電源63と電気的に接続された加熱コイル(加熱部)61b、62bと、加熱工程中のワークWの加工部位の温度を検出するための熱電対(接触式温度センサ)62c及びバネ機構等62dとを有する。筐体62aは、四角筒状の外周面と円筒形状の内周面及び円錐台形形状の内周面とを有する筒状のブロック体である。そして、円筒形状の内周面に、円筒形状の加熱コイル61bが固定されるとともに、円錐台形形状の内周面に、円錐台形形状の加熱コイル62bが固定されている。つまり、加熱コイル62bは、ワークWの加工部位の変形中間形状(円錐台形形状)に対応したテーパ形状(径が所定角度θで小さくなっていく形状)となっている。また、熱電対62cは、筐体62aの外周面から円錐台形形状の内周面を貫通するように設置されており、加熱コイル62b内に挿入されたワークWの加工部位の外周面にバネ機構等62dによって接触させることができるようになっている。
このような中間加熱機構62は、ワークWの加工部位を加熱するための加熱位置(中間加熱状態)Aと、ワークWの加工部位を加熱しないための中間加熱機構退避位置(成形状態)Cとに加熱コイル移動台車64によって筐体62aが把持されることで移動可能になっている。
<スピニング加工方法>
次に、上述したスピニング加工装置1を用いて容器100を製造するスピニング加工方法ついて説明する。図9は、スピニング加工方法の一例について説明するためのフローチャートである。
スピニング加工方法(ITMシステム)は、ワークWを保持する保持工程(A)と、ワークWの加工部位を初期加熱機構61で高周波加熱する初期加熱工程(B)と、ワークWの加工部位を縮径する初期スピニング加工工程(C)と、ワークWの加工部位を中間加熱機構62で高周波加熱する中間加熱工程(D)と、ワークWの加工部位を縮径する中間スピニング加工工程(E)とを含む。
(A)保持工程
まず、ステップS101の処理において、ワークWの胴部1Aの外周面をクランプ装置13で固定する。
(B)初期加熱工程
次に、ステップS102の処理において、ワークWを準備位置に配置し、初期加熱機構61を加熱位置Aに移動させることで、初期加熱状態にする。次に、X軸駆動機構14によってワークWをX方向に前進させてワークWの加工部位を加熱コイル61b内の所定位置に入れ、加熱コイル61bに所定周波数の交流電流を供給する。これにより、加熱コイル61bにはワークWの加工部位を貫く磁束が発生し、ワークWの加工部位にうず電流が発生する。このようにワークWの加工部位にうず電流を発生させることでワークWの加工部位を加熱する。
そして、ステップS103の処理において、熱電対61cでワークWの加工部位の温度を検出し、設定温度範囲内になったときには加熱を停止して、(C)初期スピニング加工工程に進む。
上記設定温度範囲内は、(固相線温度−250℃)以上(固相線温度−10℃)以下であり、温度変動が大きくなっても、しわのない良好な形状の容器を得るためには、(固相線温度−100℃)以上(固相線温度−50℃)以下であることがより好ましい(図10参照)。
(C)初期スピニング加工工程
次に、ステップS104の処理において、X軸駆動機構14によってワークWを−X方向に後退させてワークWを準備位置に配置した後、初期加熱機構61を初期加熱機構退避位置Bに移動させることで、成形状態にする。次に、成形ローラ調整軸26により成形ローラ11の径方向の位置を調整し、回転軸24を駆動して成形ローラ11を旋回させる。次に、X軸駆動機構14によってワークWをX方向に前進させてワークWの加工部位の外周面を旋回中の成形ローラ11に接触させる。これにより、ワークWの加工部位を縮径させていく。
そして、ステップS105の処理において、1パス終了時、非接触式放射温度計70でワークWの加工部位の温度を検出し、設定温度範囲内であるか否かを判断して、設定温度範囲外になったときには、ステップS106の処理において、ワークWの加工部位が初期形状(円筒形状)にまだ類似しているか否かを判断して、ワークWの加工部位が初期形状(円筒形状)に類似するときには、(B)初期加熱工程(ステップS102の処理)に戻り、一方、初期形状(円筒形状)に類似しないときには、(D)中間加熱工程に進む。
(D)中間加熱工程
次に、ステップS107の処理において、X軸駆動機構14によってワークWを−X方向に後退させてワークWを準備位置に配置した後、中間加熱機構62を加熱位置Aに移動させることで、中間加熱状態にする。次に、X軸駆動機構14によってワークWをX方向に前進させて、ワークWの加工部位の各位置と加熱コイル61b、62bとの間の距離(クリアランス)が一定になるように配置し、加熱コイル61b、62bに所定周波数の交流電流を供給する。これにより、加熱コイル61b、62bにはワークWの加工部位を貫く磁束が発生し、ワークWの加工部位にうず電流が発生する。このようにワークWの加工部位にうず電流を発生させることでワークWの加工部位を加熱する。
そして、ステップS108の処理において、熱電対62cでワークWの加工部位の温度を検出し、設定温度範囲内になったときには加熱を停止して、(E)中間スピニング加工工程に進む。
(E)中間スピニング加工工程
次に、ステップS109の処理において、X軸駆動機構14によってワークWを−X方向に後退させてワークWを準備位置に配置した後、中間加熱機構62を中間加熱機構退避位置Cに移動させることで、成形状態にする。次に、成形ローラ調整軸26により成形ローラ11の径方向の位置を調整し、回転軸24を駆動して成形ローラ11を旋回させる。次に、X軸駆動機構14によってワークWをX方向に前進させてワークWの加工部位の外周面を旋回中の成形ローラ11に接触させる。これにより、ワークWの加工部位をさらに縮径させていく。
そして、ステップS110の処理において、1パス終了時、非接触式放射温度計70でワークWの加工部位の温度を検出し、設定温度範囲内であるか否かを判断して、設定温度範囲外になったときには、ステップS111の処理において、ワークWの加工部位が最終形状になったか否かを判断して、ワークWの加工部位が最終形状になったときには、本フローチャートを終了させ、一方、最終形状になっていないときには、(D)中間加熱工程(ステップS107の処理)に戻る。
以上のように、本発明のスピニング加工方法によれば、ワークWの加工部位を常に均一に設定温度範囲内に加熱することができる。これにより、加工性が悪い(加工可能温度範囲が狭い)7000系アルミ合金でもスピニング加工することができる。
本発明は、水素ガス等が充填されるための容器を製造するスピニング加工方法等に好適に利用できる。
1 スピニング加工装置
10 保持機構
11 成形ローラ
60 加熱機構
61b、62b 加熱コイル(加熱部)
61c、62c 熱電対(温度センサ)
W ワーク

Claims (5)

  1. 円筒状のワークを保持する保持機構と、
    前記ワークの加工部位を加熱する加熱機構と、
    前記ワークの加工部位に押し当てられる成形ローラとを備え、
    前記ワークの加工部位を縮径していくスピニング加工装置に用いられるスピニング加工方法であって、
    前記ワークの材質は、難加工金属であり、
    前記ワークの材質の(固相線温度−250℃)以上(固相線温度−10℃)以下に加熱する加熱工程を含むことを特徴とするスピニング加工方法。
  2. 前記加熱機構は、前記ワークの加工部位の温度を検出する温度センサを有することを特徴とする請求項1に記載のスピニング加工方法。
  3. 前記加熱機構は、前記ワークの加工部位の初期形状に対応するように、加熱部が形成された初期加熱機構と、前記ワークの加工部位の変形中間形状に対応するように、加熱部が形成された中間加熱機構とを有し、
    前記初期加熱機構及び前記中間加熱機構は移動可能となっており、
    前記初期加熱機構及び前記中間加熱機構を移動させることで、初期加熱状態と中間加熱状態と成形状態とに切替える工程を含むことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のスピニング加工方法。
  4. 前記中間加熱機構の加熱部は、前記ワークの加工部位の変形中間形状に対応した形状のコイルであることを特徴とする請求項3に記載のスピニング加工方法。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のスピニング加工方法で製造された容器であって、
    前記難加工金属は、7000系アルミニウム合金であることを特徴とする容器。
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