JP2018063564A - 表示制御装置、表示制御方法、および、表示制御プログラム - Google Patents

表示制御装置、表示制御方法、および、表示制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】複数のウィンドウを対象としてアノテーションの表示を行う場合におけるアノテーションの処理負荷の増大を抑制する。
【解決手段】デスクトップ上の複数のウィンドウについてウィンドウごとに設定されたポーリング周期でウィンドウの画面の変化を検知する変化検知部131と、変化検知部131によって画面の変化が検知されたウィンドウそれぞれについて画面の変化領域を探索範囲として、当該ウィンドウについてのアノテーションルールに設定されたテンプレート画像と類似する領域を探索し、類似する領域に、アノテーションルールに設定されるアイコンをオーバレイ表示する表示更新部133とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、表示制御装置、表示制御方法、および、表示制御プログラムに関する。
従来、ユーザがアプリケーションを利用する際に、オーバレイ表示によりユーザに対して視覚的な解釈内容を提供するアノテーションの技術が知られている。例えば、アノテーションの技術をリアルタイムの映像に適用することで、各瞬間の解釈結果をオーバレイ表示し、解釈対象の変化や動きに同期して表示更新して、ユーザにもとの映像とそれに対する解釈とを同時に提示することができる。これによりユーザの情報支援が可能となる。
この分野の具体的応用例として、例えば、PCのスクリーン画面を連続的にキャプチャし、その画面上から指定されたテンプレート画像と類似した領域を探索し、得られた位置にアイコンをオーバレイ表示するアノテーションシステムがある(特許文献1参照)。
国際公開第2014/002812号 国際公開第2016/039273号 特許第5916136号公報
しかし、上記の従来技術はいずれも、複数のウィンドウを対象としてアノテーションを適用しようとすると、ウィンドウ数に比例してアノテーションの処理負荷が増大し、これに伴いアノテーションの処理時間も増大するという問題がある。そこで、本発明は、前記した問題を解決し、複数のウィンドウを対象としてアノテーションの表示を行う場合におけるアノテーションの処理負荷の増大を抑制することを課題とする。
前記した課題を解決するため、本発明は、デスクトップ上の複数のウィンドウについて前記ウィンドウごとに設定された周期で、前記ウィンドウの画面の変化を検知する変化検知部と、前記変化検知部によって画面の変化が検知されたウィンドウそれぞれについて画面の変化領域を探索範囲として、当該ウィンドウについてのアノテーションルールに設定されたテンプレート画像と類似する領域を探索し、前記類似する領域に、前記アノテーションルールに設定されるアイコンをオーバレイ表示する表示更新処理を行う表示更新部とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、複数のウィンドウを対象としてアノテーションの表示を行う場合におけるアノテーションの処理負荷の増大を抑制することができる。
図1は、各実施形態の表示制御装置の構成例を示す図である。 図2は、アノテーションルールの例を示す図である。 図3は、第1の実施形態の表示制御装置の制御部の概要を説明する図である。 図4は、第1の実施形態の表示制御装置の制御部を詳細に説明する図である。 図5は、第1の実施形態の表示制御装置の処理手順の例を示すフローチャートである。 図6は、第2の実施形態の表示制御装置における正規更新および暫定更新それぞれの探索範囲を説明する図である。 図7は、第2の実施形態の表示制御装置における正規更新および暫定更新それぞれの更新処理時間を説明する図である。 図8は、第2の実施形態の表示制御装置における正規更新および暫定更新それぞれのポーリング周期により別個に設定された検知を説明する図である。 図9は、第2の実施形態の表示制御装置におけるウィンドウの変化傾向のパターンごとの正規更新および暫定更新それぞれのポーリング周期の設定を説明する図である。 図10は、第3の実施形態の表示制御装置の概要を説明する図である。 図11は、表示制御プログラムを実行するコンピュータを示す図である。
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するための形態(実施形態)について説明する。なお、本発明は、以下に説明する実施形態に限定されない。また、以下の説明では、アノテーションを適用例とした表示制御について説明するが、アノテーションに限定されるものではない。
[第1の実施形態]
まず、図1を用いて、各実施形態の表示制御装置10を説明する。表示制御装置10は、コンピュータのデスクトップ上に表示される複数のウィンドウの監視を行い、アノテーションを行う。つまり、表示制御装置10は、複数ウィンドウそれぞれの画面の変化を検知すると、変化したウィンドウにおける変化領域を対象にアノテーションルールを適用する。
この表示制御装置10は、各ウィンドウの画面の変化を検知するためポーリングを行う。ポーリング周期はウィンドウごとに設定され、例えば、表示制御装置10は、デスクトップ上の複数のウィンドウのうち、頻繁に操作されるため変化の多いウィンドウについてはポーリング周期を短く設定し、それ以外のウィンドウについてはポーリング周期を長く設定する。つまり、表示制御装置10は、アノテーションを行うにあたり、限られたCPU(Central Processing Unit)資源を、変化の多いウィンドウに対して多く割り当て、変化の少ないウィンドウには少なく割り当てる。
このようにすることで、表示制御装置10は、複数のウィンドウを対象にアノテーションを行う場合において、限られたCPU資源を有効活用することができる。その結果、表示制御装置10は、複数のウィンドウを対象にアノテーションを行う場合の処理負荷や処理時間の増大を抑制することができる。
(構成)
この表示制御装置10の構成を説明する。図1に示すように、表示制御装置10は、入力部11、出力部12、制御部13および記憶部14を有する。
入力部11は、画面のスクロール指示やアクティブウィンドウの選択指示等を入力するものであり、キーボードやマウス等を備える。また、出力部12は、画面を表示するものであり、ディスプレイやスピーカ等を備える。
記憶部14は、制御部13による各種処理に必要なデータおよびプログラムを格納するが、特に本発明に密接に関連するものとしては、アノテーションDB(Data Base)を有する。例えば、記憶部14は、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置等である。アノテーションDBは、例えば、アノテーション文章の表示対象となるウィンドウごとに複数のアノテーションルールを記憶する。
このアノテーションルールは、例えば、ウィンドウルールとアノテートルールとが親子関係となった構造となっている。制御部13は、まず各ウィンドウに対しウィンドウルールを適用し、当該ウィンドウルールに記述される条件を満たす場合に、当該ウィンドウルールの配下のアノテートルールを適用する。
例えば、アノテーションルールは、図2に示すようなツリー構造であり、ルート直下から順に、ウィンドウルールを記述するwindowタグ、アノテートルールを記述するannotateタグがそれぞれ配置される。windowタグは、title属性を持ち、ここで指定されたウィンドウタイトル文字列にマッチするウィンドウに対して、配下のアノテートルールが適用される。annotateタグは、個々のアノテーションアイコンやメッセージツールチップに関する情報を保持しており、これがアノテーションを生成する直接のルール情報に相当する。なお、imgタグはルール編集やテンプレート画像生成等に必要な要素であるが、ここでは説明を省略する。
図2に例示するアノテーションルールは、ウィンドウルール(windowタグ)の配下に複数のアノテートルール(annotateタグ)が関連付けられている。このうちウィンドウルールにはルール作成時にユーザが指定したウィンドウタイトル文字列(「電卓」)が保持され、アノテートルールにはルール作成時にユーザが指定したテンプレート画像が保持されている。このようなアノテーションルールに基づき、制御部13は、ウィンドウタイトル「電卓」のウィンドウ上から、指定されたテンプレート画像と類似する画像を探索する(テンプレート画像とのマッチングを行う)。そして、制御部13は、テンプレート画像と類似する画像を発見すると、例えば、当該画像の近傍に所定のアイコンをオーバレイ表示する。
次に、制御部13を説明する。まず、図3を用いて制御部13の概要を説明する。まず、制御部13は、デスクトップのウィンドウ集合を取得すると、デスクトップ上の全ウィンドウを列挙し、いずれかのウィンドウの位置の変化があれば、これに伴いアノテーションの表示位置を更新する。
また、制御部13は、デスクトップ上の全ウィンドウを列挙し、いずれかのウィンドウの有無について変化があれば、変化のあったウィンドウについてウィンドウタイトルを参照して、アノテーションルールの適用対象となるウィンドウを絞り込む(ウィンドウタイトルでフィルタ)。
そして、制御部13は、絞り込んだウィンドウのうち、画面変化のあったウィンドウを列挙する。次に、制御部13は、列挙したウィンドウと当該ウィンドウにおける変化領域の矩形座標を特定すると、特定した矩形座標(差分の領域)に対し、アノテーションルールに設定されるテンプレート画像とのマッチングを行う。そして、制御部13は、テンプレート画像とマッチする画像を発見すると、ウィンドウ上にアノテーションルールに基づくアノテーションの表示(表示更新)を行う。
このように制御部13がウィンドウの画面変化を検知し、前の表示からの差分の領域を対象にアノテーションの表示のためのテンプレート画像とのマッチングを行う。換言すると、制御部13は、画面変化が発生しないウィンドウ、および、ウィンドウの画面変化が発生していない領域については、テンプレート画像とのマッチングの対象外とする。これにより、表示制御装置10は、アノテーションの表示に際し、ウィンドウの画像とテンプレート画像とのマッチングを効率よく行うことができる。
なお、制御部13は、上記のとおり、アノテーションルールの適用対象となるウィンドウに対し当該ウィンドウごとに設定されたポーリング周期で、ウィンドウの画面の変化を検知する。ここで、ウィンドウごとのポーリング周期は、アノテーションルールの適用対象となるウィンドウのうち、ウィンドウ内の画像(画面)変化が少ないウィンドウについては比較的長く設定し、ウィンドウ内の画像(画面)変化が多いウィンドウについては比較的短く設定する。これにより、制御部13は、限られたCPU資源を有効活用し、各ウィンドウの画面の変化の検知を行うことができる。
なお、上記のウィンドウごとのポーリング周期の設定は、表示制御装置10のユーザが手動で設定してもよいが、以下のように自動で設定してもよい。この自動でのポーリング周期の設定について、図4を参照しながら説明する。
例えば、制御部13は、図4に示すように、ウィンドウ内のアノテーションの有無・位置の監視を行う。そして、制御部13は、ウィンドウ内のアノテーションの有無・位置の変化量・変化頻度を、ウィンドウごとに集計する。その後、制御部13は、この集計結果に基づきウィンドウのポーリング周期を変更する。
例えば、制御部13は、ウィンドウ内のアノテーションのアイコンの時間あたりの変化の頻度および変化量の少なくともいずれかが増加傾向のウィンドウについては、ポーリング周期を現在よりも短く変更する。一方、制御部13は、ウィンドウ内のアノテーションのアイコンの時間あたりの変化の頻度および変化量の少なくともいずれかが減少傾向のウィンドウについてはポーリング周期を現在よりも長く変更する。
なお、制御部13は、ウィンドウ内のアノテーションの有無・位置の変化量・変化頻度に加え、ウィンドウ内の画像変化の監視結果(例えば、ウィンドウ内の画像変化の変化量・変化頻度)も考慮してウィンドウのポーリング周期を変更してもよい。さらに、制御部13は、予め設定されたウィンドウの優先順に基づきポーリング周期を変更してもよい。上記のポーリング周期の変更の詳細については後記する。
図1に戻り、制御部13を詳細に説明する。制御部13は、変化検知部131と、変化傾向計測部132と、表示更新部133とを備える。破線で示す表示順位評価部134は装備される場合と装備されない場合とがあり、装備される場合については後記する。
変化検知部131は、デスクトップ上の複数のウィンドウについて、ウィンドウごとに設定されたポーリング周期でポーリングを行い、ウィンドウの画面の変化を検知する。なお、デスクトップ上のウィンドウは多様な変化をする。このため、変化検知部131は、表示更新部133によるウィンドウの画面の表示更新とは非同期に発生する時間遅れが極力少なくなるよう変化を検知する必要がある。よって、変化検知部131は、表示更新部133とは独立したスレッドでポーリング処理を実行する。
具体的には、変化検知部131は、ポーリング中にウィンドウに何らかの変化が発生した場合、その種類に応じて対応するフラグ(変化検知フラグ)をTrueにする。フラグの種類は、例えば、デスクトップ上の全ウィンドウの集合の変化(例えば、ウィンドウの有無の変化)、ウィンドウの位置の変化である。そして、変化検知部131は、表示更新部133からウィンドウの変化の有無や変化の種類の問い合わせを受けると、フラグを参照し、Trueの場合に、該当する詳細情報(例えば、変化のあった全ウィンドウのIDリスト等)を取得すると同時にフラグをFalseに戻す。
なお、表示更新部133から変化検知部131へ、ウィンドウに変化がないにも関わらず長時間にわたり問い合わせを繰り返すことを避けるため、以下のようにしてもよい。すなわち、変化検知部131が表示更新部133から次の問い合わせを受けた際、フラグがFalseのままの場合は、表示更新部133は変化検知部131からの変化イベントの通知を待機する状態に移行する。そして、変化検知部131は変化イベントの通知で、表示更新部133のスレッドを復帰状態にするよう動作させる。待機手続きは、例えば、Java(登録商標)言語の場合、Objectクラスのwait()、notifyAll()を使用することにより実現できる。
なお、表示更新部133が待機手続きを呼び出した時点で、変化検知部131で保持するフラグの状態が1つでもTrueのときは、待機をせずに処理を続行する。一方、フラグの状態が全てFalseであれば、表示更新部133のスレッドを待機状態(wait())にする。そして、変化検知部131でフラグをTrueにした時点で表示更新部133が待機中であれば、表示更新部133のスレッドを再開(notifyAll())させる。これにより制御部13は、表示更新部133から変化検知部131への無駄な問い合わせを抑制することができるので、ウィンドウの変化検知に伴うCPU負荷を低減できる。
また、変化検知部131は、変化傾向計測部132によって計測されたウィンドウ上のアノテーションのアイコンの時間あたりの変化の頻度および変化量に基づき、当該ウィンドウのポーリング周期を以下のように設定してもよい(基準1によるポーリング周期の設定)。
例えば、変化検知部131は、変化傾向計測部132によって計測されたウィンドウ上のアノテーションのアイコンの時間あたりの変化の頻度および変化量の少なくともいずれかが増加傾向のウィンドウについてはポーリング周期を短く設定する。一方、変化検知部131は、変化傾向計測部132によって計測されたウィンドウ上のアノテーションのアイコンの時間あたりの変化の頻度および変化量の少なくともいずれかが減少傾向のウィンドウについてはポーリング周期を長く設定する。
例えば、変化検知部131は、ウィンドウの表示更新を実施しても出力されるアノテーションの内容が直前のフレームとほぼ同じ場合、ポーリング周期が過度に短く設定されている可能性がある。よって、変化検知部131は、ポーリング周期を長く変更する。一方、変化検知部131は、ウィンドウの表示更新を実施して出力されるアノテーションの内容が直前のフレームと異なる場合、ポーリング周期が過度に長く設定されている可能性がある。よって、変化検知部131は、ポーリング周期を短く変更する。
なお、変化検知部131は、変化傾向計測部132によって計測されたウィンドウ上のアノテーションのアイコンの時間あたりの変化頻度・変化量のバラつきが増大傾向の場合、ポーリング周期を短く設定し、逆に減少傾向の場合、ポーリング周期を長く設定してもよい。
さらに、変化検知部131は、上記の基準1によるポーリング周期の設定後、変化傾向計測部132により計測される、ウィンドウの画面変化、アノテーションのアイコンの時間あたりの変化頻度・変化量があまり変化しなくなった場合、ポーリング周期を以下の基準2により変更(調整)してもよい。
すなわち、変化検知部131は、上記の基準1によるポーリング周期の設定を行った上で、変化傾向計測部132によって計測された、ウィンドウの画面の変化頻度・変化量に対するアノテーションの変化頻度・変化量の割合の計算結果を得る。そして、変化検知部131は、この計算結果の示す値(あるいはその値のバラつき)が減少傾向の場合、基準1で設定したポーリング周期を基準としてポーリング周期を長く変更し、逆に増大傾向の場合、基準1で設定したポーリング周期を基準としてポーリング周期を短く変更する(基準2による調整)。
このように変化検知部131が、ウィンドウのポーリング周期の設定にあたり、基準1に加え基準2による調整を行うことで、ウィンドウの画面変化があった場合に、それが実際にアノテーションの内容に影響するケースが多い場合は、CPU資源が許す範囲で、ポーリング周期をできるだけ短くすることができる。
また、変化検知部131は、基準1に加え基準2による調整を行うことで、ウィンドウの画面変化があった場合に、それが実際にアノテーションの内容に影響するケースが少ない場合は、ポーリング周期を長くすることができる。これにより、変化検知部131は、表示制御装置10のCPU資源が許す範囲でポーリング周期を好適な状態に調整することができる。
なお、変化検知部131は、上記の基準1,2により各ウィンドウのポーリング周期を設定した後、再度、変化傾向計測部132による各ウィンドウの時間あたりの変化の計測結果を取得し、この計測結果に上記の基準1,2を適用して、各ウィンドウのポーリング周期を変更してもよい。つまり、変化検知部131は、各ウィンドウの時間あたりの変化の計測結果に基づき、各ウィンドウのポーリング周期を動的に変更してもよい。
変化傾向計測部132は、複数のウィンドウそれぞれについて時間あたりの変化を計測する。ここでの計測対象は、例えば、表示更新部133によりウィンドウ上に表示されるアノテーションのアイコンの時間あたりの変化頻度や変化量、ウィンドウ自体の時間あたりの画面の変化頻度や変化量等を計測する。
表示更新部133は、変化検知部131によって画面の変化が検知されたウィンドウそれぞれについて画面の変化領域を探索範囲として、当該ウィンドウについてのアノテーションルールに設定されたテンプレート画像と類似する(マッチする)画像の領域を探索する。そして、表示更新部133は、テンプレート画像と類似する画像の領域に、アノテーションルールに設定されたアイコンをオーバレイ表示する。
このような表示制御装置10によれば、複数のウィンドウを対象にアノテーションを行う場合において、アノテーションに必要なCPU資源を有効活用することができる。その結果、表示制御装置10は、複数のウィンドウを対象にアノテーションを行う場合の処理負荷や処理時間の増大を抑制することができる。
なお、表示制御装置10は、他のアプリケーションがCPU資源を多く消費する場合等、CPU資源が枯渇していることを検知した場合、ポーリング周期を一時的に極端に長くしたり、表示更新の動作自体を緊急停止させたりする機能を備えていてもよい。
さらに、表示制御装置10は、図1の表示順位評価部134をさらに備えていてもよい。この表示順位評価部134は、デスクトップ上に表示されるウィンドウ間の優先順位を決定する。表示順位評価部134は、例えば、ウィンドウが手前側にあるか、後ろ側にあるかの順(Z軸オーダ)や、ウィンドウの枠の矩形サイズの大きさの順や、ウィンドウの中心がデスクトップ画面の中心に近い順等によりウィンドウの優先順位を決定する。
また、表示順位評価部134は、デスクトップ上に複数ウィンドウが重なって表示されている場合、ウィンドウの重なり、前後関係を考慮し、ユーザの目に見える領域として実際に露出している面積の大きさの順にウィンドウの優先順位を決定してもよい。
そして、表示更新部133は、表示順位評価部134により決定された優先順位の高いウィンドウから優先的にアノテーションのアイコンの表示を行う。このようにすることで、表示更新部133は、ユーザにとってより重要度が高い可能性の高いウィンドウについて速やかにアノテーションのアイコンの表示を行うことができる。
また、変化検知部131は、表示順位評価部134により決定された優先順位の高いウィンドウについてはポーリング周期を短く調整し、優先順位の低いウィンドウについてポーリング周期を長く調整してもよい。このようにすることで、表示更新部133は、複数のウィンドウ上にアノテーションの表示を行うにあたり、ユーザにとっての重要度の高さに応じて各ウィンドウにCPU資源を割り当てることができる。
(処理手順)
次に、図5を用いて、表示制御装置10によるアノテーションの表示の処理手順を説明する。
まず、表示制御装置10の変化検知部131は、デスクトップ上の全ウィンドウのIDと位置とを取得する(S101:デスクトップ上の全ウィンドウを列挙(位置))。例えば、ウィンドウ表示に用いるOSがMicrosoft Windows(登録商標)系のOSの場合、変化検知部131は、デスクトップ上の全てのウィンドウのウィンドウハンドル(IDに相当)を、EnumWindows()関数を呼び出すことによって取得する。そして、変化検知部131は、ウィンドウのIDと、ウィンドウの位置座標と、ウィンドウタイトル文字列、画面キャプチャ画像を必要に応じてOSから取得する。
S101の後、変化検知部131が、デスクトップ上のいずれかのウィンドウに位置の変化があると判定した場合(S102でYes)、制御部13は、全ての対象ウィンドウに対し以下のS103、S104に示すループを開始する。すなわち、表示更新部133は、位置に変更があった(S103でYes)ウィンドウに対し、アノテーション表示位置の変更を行い(S104)、位置に変更のなかった(S103でNo)ウィンドウに対しては、S104の処理はスキップする。そして、制御部13は、全ての対象ウィンドウに対する上記のループを終了すると、S101へ戻る。
S101の後、変化検知部131が、デスクトップ上のいずれのウィンドウにも位置の変化はないと判定した場合(S102でNo)、デスクトップ上の全ウィンドウを列挙するとともに全ウィンドウの有無に関する情報を取得する(S105:デスクトップ上の全ウィンドウを列挙(ウィンドウの有無))。
S105の後、変化検知部131が、デスクトップ上のいずれかのウィンドウの有無について変化があると判定した場合(S106でYes)、全ての対象ウィンドウに対し、以下の処理を実行する。つまり、変化検知部131は、対象ウィンドウのタイトルと、ウィンドウルールに設定される全ウィンドウのタイトルとを比較し、マッチするウィンドウタイトルがあれば(S107:タイトルを比較しマッチする?でYes)、画面変化検知対象リストに登録する(S108)。
一方、変化検知部131は、マッチするウィンドウタイトルがなければ(S107:タイトルを比較しマッチする?でNo)、S108の処理をスキップする。そして、制御部13は、全ての対象ウィンドウに対し上記のループを終了すると、S101へ戻る。
S105の後、変化検知部131が、デスクトップ上のいずれかのウィンドウの有無について変化はないと判定した場合(S106でNo)、画面変化検知対象リストに登録されるウィンドウのうち、画面変化のあったウィンドウを列挙する。つまり、変化検知部131は、ウィンドウの有無について変化のあったウィンドウ集合と、当該ウィンドウ集合のうち画面変化のあったウィンドウの変化領域の矩形座標を列挙する(S109:画面変化のあったウィンドウを列挙(ウィンドウの有無、矩形座標))。
S109の後、変化検知部131が、画面変化検知対象リストに登録されるウィンドウに変化があると判定した場合(S110でYes)、つまり、変化検知部131が画面変化を検知した場合、表示更新部133は、全ての画面変化検知済みウィンドウに対し、全てのウィンドウルールの配下のアノテートルールのループを開始する。つまり、表示更新部133は全ての画面変化検知済みウィンドウに対し、該当する全てのウィンドウルールの配下のアノテートルールに設定されるテンプレート画像を探索し、マッチすれば(S111でYes)、アイコン表示を行う(S112)。
一方、表示更新部133は、該当する全てのウィンドウルールの配下のアノテートルールに設定されるテンプレート画像を探索し、マッチしなければ(S111でNo)、S112の処理をスキップする。表示更新部133は、全ての画面変化検知済みウィンドウに対し上記のループを終了すると、S101へ戻る。
なお、変化検知部131が、画面変化検知対象リストに登録されるいずれのウィンドウにも、変化はないと判定した場合(S110でNo)、S101へ戻る。
表示制御装置10が上記の処理を行うことで、画面の変化のあったウィンドウの変化領域に絞り込んでアノテーションルールに設定されるテンプレート画像とのマッチングを行い、アノテーションのアイコン表示を行うことができる。
[第2の実施形態]
次に、第2の実施形態の表示制御装置10を説明する。第2の実施形態の表示制御装置10は、表示更新部133が、ウィンドウ上のアノテーションの表示更新を行う際、正規更新処理および暫定更新処理(特許文献2参照)を行う。そして、変化検知部131は、ウィンドウの画面の変化を検知する際、正規更新処理および暫定更新処理それぞれの処理に個別のポーリング周期を設定することを特徴とする。なお、以下、正規更新処理は、適宜、正規更新と略し、暫定更新処理は、適宜、暫定更新と略す。
まず、図6を参照して、正規更新処理および暫定更新処理の概要を説明する。前記したとおり、表示更新部133は、画面の変化のあったウィンドウの変化領域を探索範囲としてアノテーションルールに設定されるテンプレート画像とのマッチングを行う。ここで、ウィンドウの変化領域すべてを探索範囲として上記のテンプレート画像とのマッチングを行うと時間がかかる可能性がある。そこで、テンプレート画像とのマッチングを行う際の探索範囲として、ウィンドウの変化領域のうち、特にテンプレート画像とマッチする可能性の高い領域に絞り込んだ領域を用いる。
例えば、図6に示すウィンドウの領域601が変化領域であった場合を考える。この場合、例えば、ウィンドウの縦方向のスクロールが行われたことを想定し、領域601の中の前回のフレームのマッチ位置から垂直方向にスウィープした領域、すなわち変化領域に対して水平方向に絞り込んだ領域602を抽出する。そして、表示更新部133は、領域601を探索範囲としたテンプレート画像とのマッチングを行い、アノテーションの表示更新を行う(正規更新処理)。また、表示更新部133は、領域602を探索範囲としたテンプレート画像とのマッチングを行い、アノテーションの表示更新を行う(暫定更新処理)。この暫定更新処理は、正規更新に比べて正確性は保証されないものの、正規更新に比べて探索範囲を狭い範囲にしているので正規更新に比べて応答が速いというメリットがある。
例えば、図7に示すように、ウィンドウの画面の変化(例えば、画面のスクロール移動)を検知すると、表示更新部133は、正規更新と暫定更新それぞれのスレッドでテンプレート画像とのマッチングを行う。ここで、正規更新には時間がかかるため、画面の変化の検知が追い付かず、正規更新のループが戻ったときに変化検知部131のフラグがTrueであることから、すぐに次のループを実行する。一方、暫定更新は比較的短時間で終わるため、暫定更新のループが戻ったときに待機状態に移行し、変化検知部131のスレッドからのイベント通知により、暫定更新のループが再開され、図7に示すようにウィンドウの画面のスクロール方向に追随してアノテーションアイコンの表示も更新される。
このように、表示更新部133が、正規更新と暫定更新の両方を行う場合において、前記した変化検知フラグを用いることにより、更新の処理時間が単位期間より長くなっても、短くなっても、正しい更新結果を得る動作が可能である。
すなわち、単位期間を長くすると、ウィンドウの画面が変化してもすぐには通知されず、所定の期間の前後の変化がまとめて表示更新部133に通知される。その結果、表示制御装置10のCPUの処理能力に余力があっても、それを消費せず更新処理は待機状態となる。一方、単位期間を短くすると1回の更新処理の実行途中で複数回の変化検知が表示更新部133に通知される。これにより、表示制御装置10のCPUの処理能力が高ければ1対1に近い比率で通知ごとに更新するが、CPUの処理能力が低ければそれに応じて複数回の変化内容を1回の更新でまとめて処理する。これらの動きによって、待ち合わせ時間のロスや細かすぎる検知の無駄は発生するが、動作の基本的なしくみが破綻することはない。なお、ここでの単位期間の意味は、画面の変化が連続的に発生している場合に変化検知部131から通知される検知イベントの時間間隔であり、これは変化検知のポーリング周期と同じである。
以上の作用を応用することで、変化検知部131は、上記の暫定更新および正規更新のそれぞれにポーリング周期を設定し、画面の変化の検知を個別に通知する構成に発展させることができる。
すなわち、図8に示すように、変化検知部131は、正規更新向けの変化継続中の検知と、暫定更新向けの変化継続中の検知とをそれぞれ別個に設定したポーリング周期で実行する。そして、変化検知部131の正規更新向けのポーリングによりウィンドウの変化が検知されると、表示更新部133は、ウィンドウの変化領域を対象に正規更新の計算(例えば、テンプレート画像とのマッチング等)を行い、結果領域を得る。また、変化検知部131の暫定更新向けのポーリングにより投機範囲(上記の変化領域から、テンプレート画像とマッチする可能性の高い領域に投機的に絞り込んだ領域)を対象に暫定更新の計算を行い、結果領域を得る。そして、表示更新部133は、この結果領域にアノテーションのアイコンの表示更新を行う。
その後、変化傾向計測部132は、ウィンドウの変化傾向の計測を行い、変化検知部131は、その計測結果を用いて、正規更新と暫定更新それぞれのポーリング周期のバランス調整を行う。例えば、変化検知部131は、ウィンドウの変化傾向に基づき、以下の方針に基づき、正規更新と暫定更新それぞれのポーリング周期の設定(バランス調整)を行う。ここでは、ウィンドウの変化傾向が、図9(a)に示すパターン1、図9(b)に示すパターン2のいずれかである場合を例に説明する。
パターン1は、ウィンドウ内においてテンプレート画像とのマッチ対象の存在位置の変化の割合よりも、マッチ対象の存在有無の変化の割合の方が大きいパターンである。例えば、頻繁にGUI要素(マッチ対象)が出現/消滅する場合が該当する。また、パターン2は、ウィンドウ内においてテンプレート画像とのマッチ対象の存在有無の変化の割合よりも、マッチ対象の存在位置の変化の割合の方が大きいパターンである。例えば、画面の縦方向のスクロールが常時発生する場合が該当する。
パターン1のように、マッチ対象の「存在有無」の変化の割合が大きい場合、マッチ対象の位置の変化等にあわせてスムーズにアニメーション表示することはあまり重要ではないので、正規更新を手厚く実施した方が好ましい。よって、変化検知部131は、図9の(c)に示すように、正規更新のポーリング周期を短く設定し、暫定更新のポーリング周期を長く設定する。
一方、パターン2のように、画面のスクロールが常時発生する等、マッチ対象の「存在位置」の変化の割合が大きい場合、位置の変化にあわせてリアルタイムにアニメーション表示することは重要なので、暫定更新を手厚く実施した方が好ましい。よって、変化検知部131は、図9の(c)に示すように、正規更新のポーリング周期を長く設定し、暫定更新のポーリング周期を短く設定する。
例えば、変化傾向計測部132は、デスクトップ上の複数のウィンドウそれぞれについてアノテーションにより表示されるアイコンの時間あたりの出現および消滅による変化の頻度(第1の変化の頻度)を測定する。また、変化傾向計測部132は、デスクトップ上の複数のウィンドウそれぞれについてアノテーションにより表示されるアイコンの位置の移動による変化の頻度(第2の変化の頻度)を計測する。
そして、変化検知部131は、上記の第1の変化の頻度に対する第2の変化の頻度の割合が所定値より大きいウィンドウについて、当該ウィンドウにおける正規更新のポーリング周期の長さに対する、暫定更新のポーリング周期の長さの割合が所定値よりも大きくなるよう設定する。一方、変化検知部131は、上記の第1の変化の頻度に対する第2の変化の頻度の割合が所定値以下であるウィンドウについて、当該ウィンドウにおける正規更新のポーリング周期の長さに対する、暫定更新ポーリング周期の長さの割合を所定値以下になるよう設定する。
つまり、変化検知部131は、マッチ対象の存在有無の変化頻度に対して、マッチ対象の位置の変化頻度が大きい場合、正規更新のポーリング周期に対する暫定更新のポーリング周期の割合を小さくする。一方、変化検知部131は、マッチ対象の存在有無の変化頻度に対して、位置の変化頻度が小さい場合、正規更新のポーリング周期に対する暫定更新のポーリング周期の割合を大きくする。
このように、変化検知部131は、ウィンドウそれぞれについて、当該ウィンドウのマッチ対象の有無の変化とマッチ対象の位置の変化のいずれの変化傾向が強いかに応じて、当該ウィンドウの正規更新および暫定更新のポーリング周期を設定する。
なお、変化検知部131は、例えば、暫定更新のポーリング周期を正規更新のポーリング周期を基準としたときの割合を変えることで変化させる。この場合、正規更新のポーリング周期を長くするとそれに応じて暫定更新のポーリング周期は長くなり、正規更新のポーリング周期を短くするとそれに応じて暫定更新のポーリング周期は短くなる。
ここで正規更新のポーリング周期よりも暫定更新のポーリング周期が長くなると、暫定更新の処理の前に正規更新の処理が完了し、その結果をもとに暫定更新の処理がキックされる(図8に示す「+」のリンク)。これにより、暫定更新の処理の必要性がなくなるため、実質的に暫定更新のポーリング処理は意味がなくなる。つまり、ポーリング周期による暫定更新単独での処理は一旦キャンセルされ、直近の暫定更新出力からのポーリング待機が改めて開始される。そのため、正規更新のポーリング周期に対する暫定更新のポーリング周期の割合は最大でも1.0とする。なお、正規更新のポーリング周期は、第1の実施形態で説明した、基準1および基準2を用いた調整を行えばよいが、このときはアノテーションにより表示されるアイコンの位置は無視して、アイコンの有無の変化について監視すればよい。
[第3の実施形態]
次に、第3の実施形態の表示制御装置10を説明する。第3の実施形態の表示制御装置10は、画面変化の終了を検知したとき、これをトリガとしてウィンドウの表示更新を行うことにより、ウィンドウの更新漏れや不正な表示内容が残る等の現象を防止することを特徴とする。
第1の実施形態や第2の実施形態のように、表示制御装置10の変化検知部131がポーリング周期を動的に変化させると、ポーリング周期が極端に長く設定された状態が発生する可能性がある。
画面変化がスクロール操作のように長時間の連続的なものではなく、例えば1フレームだけの変化の場合、ユーザは静止画面画像がさし替わったと認識するので、変化後の静止画面画像に対しタイムラグなくアノテーションアイコンの表示更新が行われることを期待する。このときに、ポーリング周期が極端に長く設定されていると、変化後のタイムラグが長くなり、連続変化中の表示更新の周期が間引かれるよりも、ユーザエクスペリエンスが大きく低下してしまう。このため、画面が静止したときの表示更新は、ポーリング周期に関係なく、速やかに開始されることが望ましい。
そこで、第3の実施形態の表示制御装置10の変化検知部131は、複数のウィンドウそれぞれの画面の変化の停止(終了)を検知する。そして、変化検知部131によって画面の変化の停止が検知された場合、表示更新部133は、ポーリング周期を待たずに更新処理を行う。なお、表示制御装置10が第2の実施形態のように正規更新および暫定更新を行う場合、図10に示すように、表示更新部133は、画面の変化の終了が検知されると、正規更新のポーリング周期を待たずに正規更新を行う。
このようにすることで、表示制御装置10は、画面の変化の終了を検知した場合、必ず1回、正規更新による表示更新が実施されることが保証される。その結果、ポーリング周期が極端に長く設定された場合や表示更新処理の途中でポーリング周期が大幅に変化した場合でも、表示制御装置10はアノテーションのアイコンの表示更新を正確に行うことができる。また、ポーリング周期が極端に長く設定されている場合等でも、画面の変化が収束したとき、表示制御装置10はすみやかに表示更新を行うことができる。
なお、変化検知部131による画面の変化の停止(終了)の検知は、例えば、通常のビットマップ比較による方法(特許文献1参照)の他に、スキャンラインによる方法(特許文献3参照)等、低負荷で速やかに実施する方法を組み合せることも可能である。
[その他の実施形態]
なお、前記した第2の実施形態の表示制御装置10において正規更新および暫定更新にそれぞれ1つずつスレッドを割り当てる構成ととっているが、処理するスレッド数を増やして並列度を高めた構成をとることもできる。例えば、変化検知部131は、対象ウィンドウごとに変化検知フラグを1セットずつ保持するとともに、対象ウィンドウごとにスレッドを割り当てて実行することが考えられる。このとき、対象ウィンドウと同数のスレッドを動的に生成してもよいし、あらかじめ所定の個数のスレッドを生成しておき、それと同数のグループに対象ウィンドウ集合を分割して割り当ててもよい。グループ分けに際しては、表示順位評価部134、変化傾向計測部132の出力を利用して、対象ウィンドウ要素の優先順位を決定し、優先度区分により分割することが考えられる。これら並列度を高めた構成は、正規更新および暫定更新の各スレッド内で、ポーリングループ1回につき同時に処理する対象ウィンドウが多数になる頻度が高い場合に有効である。
また、上記の実施形態で述べた表示制御装置10は、表示制御装置10の機能を実現する表示制御プログラムを所望の情報処理装置(コンピュータ)にインストールすることによって実装できる。例えば、パッケージソフトウェアやオンラインソフトウェアとして提供される上記の表示制御プログラムを情報処理装置に実行させることにより、情報処理装置を表示制御装置10として機能させることができる。ここで言う情報処理装置には、デスクトップ型またはノート型のパーソナルコンピュータが含まれる。また、その他にも、情報処理装置にはスマートフォン、携帯電話機やPHS(Personal Handyphone System)等の移動体通信端末、さらには、PDA(Personal Digital Assistants)等がその範疇に含まれる。また、表示制御装置10を、クラウドサーバに実装してもよい。
以下に、上記の表示制御プログラムを実行するコンピュータの一例を説明する。図11は、表示制御プログラムを実行するコンピュータを示す図である。図11に示すように、コンピュータ1000は、例えば、メモリ1010と、CPU1020と、ハードディスクドライブインタフェース1030と、ディスクドライブインタフェース1040と、シリアルポートインタフェース1050と、ビデオアダプタ1060と、ネットワークインタフェース1070とを有する。これらの各部は、バス1080によって接続される。
メモリ1010は、ROM(Read Only Memory)1011およびRAM1012を含む。ROM1011は、例えば、BIOS(Basic Input Output System)等のブートプログラムを記憶する。ハードディスクドライブインタフェース1030は、ハードディスクドライブ1090に接続される。ディスクドライブインタフェース1040は、ディスクドライブ1100に接続される。ディスクドライブ1100には、例えば、磁気ディスクや光ディスク等の着脱可能な記憶媒体が挿入される。シリアルポートインタフェース1050には、例えば、マウス1110およびキーボード1120が接続される。ビデオアダプタ1060には、例えば、ディスプレイ1130が接続される。
ここで、図11に示すように、ハードディスクドライブ1090は、例えば、OS1091、アプリケーションプログラム1092、プログラムモジュール1093およびプログラムデータ1094を記憶する。前記した各実施形態で説明した各種データや情報は、例えばハードディスクドライブ1090やメモリ1010に記憶される。
そして、CPU1020が、ハードディスクドライブ1090に記憶されたプログラムモジュール1093やプログラムデータ1094を必要に応じてRAM1012に読み出して、上述した各手順を実行する。
なお、プログラムに係るプログラムモジュール1093やプログラムデータ1094は、ハードディスクドライブ1090に記憶される場合に限られず、例えば、着脱可能な記憶媒体に記憶されて、ディスクドライブ1100等を介してCPU1020によって読み出されてもよい。あるいは、プログラムに係るプログラムモジュール1093やプログラムデータ1094は、LAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)等のネットワークを介して接続された他のコンピュータに記憶され、ネットワークインタフェース1070を介してCPU1020によって読み出されてもよい。
10 表示制御装置
131 変化検知部
132 変化傾向計測部
133 表示更新部
134 表示順位評価部

Claims (9)

  1. デスクトップ上の複数のウィンドウについて前記ウィンドウごとに設定された周期で、前記ウィンドウの画面の変化を検知する変化検知部と、
    前記変化検知部によって画面の変化が検知されたウィンドウそれぞれについて画面の変化領域を探索範囲として、当該ウィンドウについてのアノテーションルールに設定されたテンプレート画像と類似する領域を探索し、前記類似する領域に、前記アノテーションルールに設定されるアイコンをオーバレイ表示する表示更新処理を行う表示更新部とを備えることを特徴とする表示制御装置。
  2. 前記表示制御装置は、さらに、
    前記複数のウィンドウそれぞれについて前記表示更新部によりオーバレイ表示されるアイコンの時間あたりの変化の頻度および変化量の少なくともいずれかを計測する計測部を備え、
    前記変化検知部は、
    前記計測部によって計測された前記アイコンの時間あたりの変化の頻度および変化量の少なくともいずれかが増加傾向のウィンドウについては前記画面の変化を検知する周期を現在よりも短く変更し、前記アイコンの時間あたりの変化の頻度および変化量の少なくともいずれかが減少傾向のウィンドウについては前記画面の変化を検知する周期を現在よりも長く変更することを特徴とする請求項1に記載の表示制御装置。
  3. 前記表示更新部は、
    前記変化検知部によって検知された前記ウィンドウそれぞれの画面の変化に応じて、前記画面に表示されているアイコンの位置を基に生成した所定の領域を前記探索範囲として、前記テンプレート画像と類似した領域を探索し、前記類似した領域にアイコンをオーバレイ表示する暫定更新処理、および、前記所定の領域よりも広い領域を前記探索範囲として、前記テンプレート画像と類似した領域を探索し、前記類似した領域に対応する位置にアイコンをオーバレイ表示する正規更新処理を実行することを特徴とする請求項1に記載の表示制御装置。
  4. 前記変化検知部は、
    前記複数のウィンドウそれぞれの画面の変化の停止を検知し、
    前記表示更新部は、
    前記変化検知部によって前記画面の変化の停止が検知された場合には、前記表示更新処理を実行することを特徴とする請求項1に記載の表示制御装置。
  5. 前記変化検知部は、
    前記ウィンドウの前記正規更新処理に要する画面の変化を検知する周期および前記暫定更新処理に要する画面の変化を検知する周期が別個に設定されていることを特徴とする請求項3に記載の表示制御装置。
  6. 前記表示制御装置は、さらに、
    前記複数のウィンドウそれぞれについて前記表示更新部によりオーバレイ表示されるアイコンの時間あたりの出現および消滅による変化の頻度である第1の変化の頻度と、前記アイコンの位置の移動による変化の頻度である第2の変化の頻度とを計測する計測部を備え、
    前記変化検知部は、
    前記計測部によって計測された前記第1の変化の頻度に対する前記第2の変化の頻度の割合が所定値より大きいウィンドウについて、前記ウィンドウにおける前記正規更新処理に要する画面の変化を検知する周期の長さに対する前記暫定更新処理に要する画面の変化を検知する周期の長さの割合を所定値よりも大きく設定し、
    前記計測部によって計測された前記第1の変化の頻度に対する前記第2の変化の頻度の割合が所定値以下であるウィンドウについて、前記ウィンドウにおける前記正規更新処理に要する画面の変化を検知する周期の長さに対する前記暫定更新処理に要する画面の変化を検知する周期の長さの割合を所定値以下に設定することを特徴とする請求項5に記載の表示制御装置。
  7. 前記変化検知部は、
    前記デスクトップ上の複数のウィンドウのうち、指定された所定のウィンドウタイトルを持つウィンドウを対象に前記画面の画像の変化を検知することを特徴とする請求項1に記載の表示制御装置。
  8. 表示制御装置で実行される表示制御方法であって、
    デスクトップ上の複数のウィンドウについて前記ウィンドウごとに設定された周期で、前記ウィンドウの画面の変化を検知する変化検知ステップと、
    前記変化検知ステップによって画面の変化が検知されたウィンドウそれぞれについて画面の変化領域を探索範囲として、当該ウィンドウについてのアノテーションルールに設定されテンプレート画像と類似する領域を探索し、前記類似する領域に、前記アノテーションルールに設定されるアイコンをオーバレイ表示する表示更新ステップとを含んだことを特徴とする表示制御方法。
  9. デスクトップ上の複数のウィンドウについて前記ウィンドウごとに設定された周期で、前記ウィンドウの画面の変化を検知する変化検知ステップと、
    前記変化検知ステップによって画面の変化が検知されたウィンドウそれぞれについて画面の変化領域を探索範囲として、当該ウィンドウについてのアノテーションルールに設定されテンプレート画像と類似する領域を探索し、前記類似する領域に、前記アノテーションルールに設定されるアイコンをオーバレイ表示する表示更新ステップとをコンピュータに実行させるための表示制御プログラム。
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